 バンクーバーのぶつくさ男
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「花札男」はアメリカの前大統領の名前「ト・・プ」が花札みたいなものという意味。「ト・・プ」とすら呼びたくない私が、苦心して作った彼のニックネーム・・・(-_-;)。私は、アメリカの芸能・ビジネス関係で有名人だった彼を、政界に進出する前から知っていたが、そのころから人間的に大嫌いだった。 |
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最近、「パンデミックの終わりの始まり」について何度か触れたが、ついに、BC州の保険担当トップも「パンデミックの終わり」に言及した。以下、そのニュースだ。
BC州保健担当の Dr. Bonnie Henry は、州内でCOVID-19の患者が記録的に急増しているが、これによって、いずれはこのウイルスが endemic（風土病、地方病）の段階になる可能性があると述べた。州では現在、より感染力の強いオミクロン変異株に牽引され、これまでで最悪の感染者急増を経験しており、木曜日に記録された4,383例は１日の患者数として過去最高となった。
CBC News の年末インタビューで Henry は、オミクロンの広がりは州の保健当局にとって「予想外の速さ」だったと述べ、パンデミックの「新しいゲーム」と呼んだ。彼女は第5波を受けて、12月17日に人の集まりについての人数制限を導入したほか、この水曜日には、ほとんどの幼稚園児～12年生の子供たちが冬休み後に通園通学するのを通常より1週間遅らせると発表した。
BC州の1日当たりの感染者数はピークに達しており、接触者追跡や検査もフル稼働していて BC州の本当の感染者数はもっと多い可能性があるが、Henry は、いずれこの州がパンデミックの終わりを見ることになると考えているという。「オミクロンでウイルスが変化していることで、より早くその場所にたどり着くことができます」と彼女は言う。「私たちのほとんどがワクチン接種によって守られている中で、それが引き起こしている病気の種類は、私たちがその場所に到達しようとしていることを意味します」。
季節が春に移り、多くの子どもたちがワクチンを接種し、感染拡大が緩やかになれば、ウイルスはいずれ endemic になるとしながらも、Henry は次のように続けた。「しかし、この先にはまだ多くの未知の問題があります。私たちはそこに到達しつつあると思いますが、私たちは常にここからいくつかの教訓を学ばなければなりません。その中には、このウイルスが露呈した不公平感や、さまざまなタイプの労働者に対する価値観など、社会的な教訓も含まれています」。
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う～ん、ある程度予想してはいたが、昨日の新規感染者数4,383人にはびっくりした。この調子では、オミクロンで10,000人を超えるかもしれない・・・(-_-;)。その一方で、「パンデミックの終わり」が遠くに見えてきた感じだね。このまま順調に推移して、そうなってくれれば、それこそ最高の新年になる。
＜ニュースソース＞
一昨日のトピックの最後で、「COVID-19 の毒性が弱まって、春には風邪のようになる可能性がある」という情報について触れたが、さっそく、その可能性を高めるようなニュースが、南アフリカから伝えられた。オミクロン株に感染した人の体には、かなり強力な抗体が発生して、ゆくゆく集団免疫を構成する可能性があるというのだ。オミクロン株が COVID-19 パンデミックの「終わりの始まり」をもたらすとという声は以前から聞こえていたが、本当にそのとおりになるのかどうか、とても興味深い。以下、南アフリカからのニュースだ。
南アフリカの科学者たちの研究によると、オミクロン変異株はデルタ株に取って代わる可能性があるとのことだ。オミクロン株に感染するとそれ以前の株に対する免疫力が高まるからだ。この研究は少人数のグループのみを対象としており、査読は受けていないが、オミクロンに感染した人、中でもワクチン接種後に感染した人は特に、デルタ株に対する免疫が強化されることが分かったという。
解析では、南アフリカでオミクロン変異株に感染したワクチン接種者と非接種者33人が登録された。研究レポートの著者たちは、オミクロンの neutralisation（中和、無効化？）は enrolment 登録後14日間で14倍に増加したが、デルタ株の neutralisation も4.4倍に増加したことを明らかにした。「オミクロンに感染した人たちでデルタ株の neutralisation が増加したことにより、デルタがその人たちに再感染する能力が低下した可能性があります」と、この研究を実施した科学者は述べている。
この研究結果は、「オミクロンは、デルタを neutralisation する免疫を誘発し、デルタへの再感染の可能性を低くすることができるため、デルタ変異体を置き換えることと一致します」と彼らは述べている。この置換が意味するものは、オミクロンがデルタに比べて病原性が低いかどうかにかかっていると研究者たちは述べている。「もしそうなら、COVID-19重症化の発生率は減少し、感染は、個人と社会にとってより破壊的でないものに移行する可能性があります」。
南アフリカの Africa Health Research Institute の Alex Sigal 教授は、月曜日のツイッターで、南アフリカの経験から見えたようにオミクロンの病原性が低ければ、「これはデルタ株を押し出すのに役立つだろう」と述べた。南アフリカの先行研究によると、デルタ型に比べオミクロン型に感染した人の入院や重症化のリスクは低下しているが、著者らはその一部は集団免疫力が高いためであろうと述べている。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
う～ん、まだ、サンプル数が少なすぎて断定的なことは言えないようだが、ここに書かれているような状況が生まれることを期待したいね。そうしたら、やっと COVID-19 パンデミック以前の「普通の生活」に戻れるのだ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
27日（月曜日）、BC州では、極寒と北極圏流出警報に覆われる中、より多くの低温記録が更新された。Environment Canada カナダ環境省の速報によると、26日（日曜日、ボクシングデー）に21の低温記録が更新され、27日（月曜日）にはさらに21の記録が更新された。
BC州のある地域では「厳しい寒気団」が、また、他の地域では北極の高気圧の尾根の影響を受けているため、複数日にわたって警報が出されている。カナダ環境省によると、BC州北部および中部では火曜日の夜から水曜日にかけて、少なくとも-35℃の寒気が予想され、Metro Vancouver では -20℃の寒さを感じる可能性があるとのこと。27日には Vancouver では-15.3℃を記録し、1971年に記録された-12.8℃を2.5℃下回って、これまでの記録を塗り替えた。
カナダ環境省の速報によると、27日にBC州で更新された21の低温記録は以下の通り（カッコ内はこれまでの低温記録）。中には、10℃近くも更新したところがある（太字は５℃以上の記録更新）。
Vancouver: -15.3 ℃（-12.8℃ set in 1971）
Abbotsford area: -15.6（-15.0 set in 1968）
Agassiz area: -16.5（-13.9 set in 1968）
Bella Bella area: -12.8（-8.0 set in 1996）
Clinton area: -35.8（-26.0 set in 1992）
Gibsons area: -11.6（-5.6 set in 1968）
Hope area: -18.4（-17.8 set in 1968）
Malahat area: -11.6（-2.5 set in 1992）
Naksup area: -17.5（-17.4 set in 1996）
Osoyoos area: -17.9（-15.6 set in 1971）
Penticton area: -20.6（-19.4 set in 1968）
Port Alberni area: -16.5（-9.4 set in 1968）
Port Hardy area: -11.7（-10.0 set in 1968）
Powell River area: -12.0（-8.9 set in 1968）
Quesnel area: -38.9（-38.6 set in 1996）
Sechelt area: -11.6（-6.7 set in 1971）
Sparwood area: -31.2（-30.6 set in 1971）
Squamish area: -15.0（-12.8 set in 1968）
Summerland area: -22.4（-20.6 set in 1971）
Tatlayoko Lake area: -37.9（-29.0 set in 1996）
White Rock area: -13.0（-11.1 set in 1968）
昨日朝の時点で、BC州では22の地域に極寒注意報が、他の11地域に Arctic outflow warnings（北極圏寒気襲来注意報？）が発令されている。地域によっては、年明けまでこの寒さに備えるよう警告されている。「北極の空気が12月末まで寒気を維持する一方で、気温の変動や風速の上昇・下降に伴い、この期間を通して寒気の値が変化する」とカナダ環境省が警告している。「屋外で十分な予防措置を講じないと、数分以内に凍傷や低体温症になる可能性がある。ペットや屋外にいる動物には、避難場所を確保するのがいい。異常に寒い気温と強風に備えよう」。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
う～ん、今回の寒波は本当にすごいね。だれかが「６時ころ起きたら、外気温が-14℃と出ていてびっくりした」と言っていたが、そんな数字は Vancouver Area では私も経験したことがなかった。上の21ヶ所で、これまでの記録がすべて2000年以前だっていうのも興味を引くよね。しかも、50年以上前の1968年と1971年の記録を更新したケースがいくつもある。地球温暖化が少しずつ進んで来た中で、突然、「ガッツ～～～ン」と超寒波が襲ってきた感じかな・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
BC州では、オミクロン変異株に牽引された患者の急増が続いており、先週末3日間で新たに6,288例のCOVID-19が確認された。一日あたりでは、金曜日から土曜日にかけて2,552例、土曜日から日曜日にかけて2,023例、日曜日から月曜日にかけて1,713例だった。金曜日から土曜日までに確認された患者数は、州の1日の患者数として過去最高を記録し、5日連続でBC州で更新されたことになる。
死亡、入院、ワクチン接種に関する情報は、昨日月曜日の午後には州から提供されなかったが、水曜日に詳細が報告されるとのことだ。また、声明では、月曜日に提供された数字は速報値であるとしている。最新の感染症の波を食い止めようとする一連の公衆衛生措置は、依然として実施されている。バー、ナイトクラブ、ジム、フィットネスセンターは休業とし、屋内での集会はすべて中止しなければならず、レストランではオミクロンの亜種が野火のように広がるため6人用のテーブル制限がまだ残っている。
連休前、BC州は迅速検査プログラムの拡大を発表した。ただし、一般市民に広く検査を提供する計画は含まれていなかった。検査を拡大しないことに対して批判があり、専門家は、検査がフル稼働している状態では感染の全容がわからないと述べている。また、州はワクチン接種計画を前倒しし、当初予定の5月ではなく、3月末までに接種を終えることを目指している。人口密度の高い Health authorities では、相変わらず新規感染者の急増が発生している。週末に発生した新規症例の地域別内訳は以下の通り。
Fraser Health：3,181人
Vancouver Coastal Health：1,482人
Island Health：737人
Interior Health：713人
Northern Health：174人
国外に居住するカナダ人：１人
＜極寒のため検査場が閉鎖＞
Lower Mainland の Health authorities は、週末の極寒のため、検査施設を閉鎖すると発表した。月曜日、Fraser Health は、Burnaby の BCIT とCoquitlam Central Station 近くの検査・予防接種施設は、寒波のためサービスを縮小すると発表した。検査予約者は午後3時までサービスを提供し、予防接種予約者は Surrey North site に誘導されたと Fraser Health はツイッターで発表した。
Vancouver Coastal Health も土曜日に、YVR（バンクーバー国際空港）の検査場が天候のため閉鎖されたと発表した。Cambie Street にある St. Vincent の検査場も金曜日に閉鎖された。州のCOVID-19収集センターダッシュボードによると、両サイトとも閉鎖されたままである。YVRでテストを受けたい人は、UBC か North Vancouver の ICBC にあるテストセンターに案内されている。
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う～ん、オミクロン株の影響で、やはり感染者の急増が続いているね。しかし、日曜と月曜に集計された感染者数（2,023人、1,713人）はどう見ても少なすぎる。おそらく、感染者急増で検査体制が追いつかなくなってきた上に、ホリデーシーズンで検査従事者の多くが休暇を取ったかもしれないから、それが影響したのだろう。だとしたら、近いうちに、びっくりするような感染者数になるかもしれない。
ではあるが、私は密かに期待していることがある。９月に、イギリスの2人の著名な医療専門家が、「COVID-19 はウイルスが弱まり、ワクチンや感染によって人々の免疫力が高まると、近いうちに風邪に似てくる可能性があり、早ければ来年の春には風邪のようになるかもしれない」と言う意味のことを言ったのだ。オミクロン株の感染力はすごいが、重症化率が低いということは彼らが言う「毒性の弱まり」にピッタリ合う。さて、どうなるだろう・・・(^^;)?。 ⇒ （参考トピック）COVID-19：来春には毒性が弱まって”ただの風邪”に？ (2021.09.28)
＜ニュースソース＞
年末の調査で、BC州の John Horgan 州知事が、カナダの州知事の中で最も高い支持率を獲得した。Maru Public Opinion が11月26日から12月6日にかけて行った世論調査で、Horgan 州知事は60％の支持率を獲得し、9月に行われた前回の調査から2ポイント上昇し、最も人気のあるカナダ州知事であることが明らかになった。
Horgan に続くのが Nova Scotia 州の Tim Houston 知事で、8月に Nova Scotia 州で10年ぶりに保守党のリーダーとして多数派政権を獲得した Houston は、59％の支持率だった。Quebec州の Françoise Legault 州知事は57％で3位となり、前回の調査から1ポイント低下した。Ontario 州の Doug Ford 州知事も１ポイント下がって41％、保守党を過半数勝利に導いた2018年の投票で受けた支持率とほぼ同じだ。
反対に、Alberta州の Jason Kenney 州知事は、9月から２ポイント減のわずか29％の支持率で、低迷を続けている。2019年6月以降、Kenney の支持率は26ポイント低下している。それでも、Kenney の評価は最悪ではない。最低の支持率だったのは、新たに選出された Manitoba 州知事の Heather Stefansson で、彼女は28パーセントの支持しか集めなかった。Stefansson は11月に Brian Pallister の後を継いで Manitoba PC 党の新党首に選ばれた。Pallister 前州知事の支持率調査が最後に行われたのは９月だったが、Stefansson は、その時の Pallister 州知事の支持率より6ポイント低い数字で1期目をスタートした。
この調査は、Maru Voice Canada が、カナダの成人5,293人をオンライン回答者として無作為に選んで実施し、誤差は20回中19回、+/- 1.4%だ。
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う～ん、Horgan 州知事が頑張ってるね。前の BC州知事だった BC Liberal Party の女性知事（名前忘れた）が、最後の方になって相当ずっこけていたから、私は Horgan に期待したが、これまでのところ期待通りだと思っている。わりと落ち着いた政策運営をやってるよね。
＜ニュースソース＞
カナダ政府は、2030年までに20億本の木を植えるという最新の計画を発表した。政府は、NRCAN（Natural Resources Canada、カナダ天然資源局）にこの仕事を任せ、10年で終わらせることにしている。最新の数字によると、NRCAN は今年3000万本の木を植え、来年はその倍を植え、2027年までに年間3億本まで増加させることを期待している。
天然資源大臣 Jonathan Wilkinson は、「このプログラムが順調に進んでいることを、カナダ国民に理解してもらうことが重要だと思う」と述べた。「しかし、それはまた、私たちがやると言ったことをやっていることを確認するために、国民が今後進捗状況を追跡することができるようにすることが重要です」と述べた。 2019年、自由党は気候変動対策と生物多様性の強化のために、Prince Edward Island の2倍の面積をカバーするほどの木を植える計画を発表した。
それ以来、NRCAN の職員は水面下で、種子の調達先、植林のための場所の準備方法、苗木が地面に落ちた後の監視方法などをまとめたプログラムの設計に取り組んできた。NRCAN は、関心のある団体、自治体、政府を対象に2回目の資金提供の申請を開始した。政府によると、第1次ラウンドで政府は少なくとも59の団体と2100万ドル以上に相当する契約を結んだ。
BC州 Prince George に近い McLeod Lake First Nation は、Gat' Azi-gat' Cho（小さな木-大きな木）と呼ばれるプロジェクトのために215万ドルを受け取った。同 First Nation は、トウヒ樹皮虫の蔓延で森林が荒廃した後、数百万本の木を植えた。「私たちは、自分たちの手で430万本のトウヒとマツの苗木を植えました」とチーフの Harley Chingee は言う。「とても価値のあるプロジェクトでした」と語った。
Quebec 州に拠点を置き、樹木を利用して環境問題を解決する団体「Ramo」は、1回目の資金調達で335万3700ドルを受け取った。110万本のヤナギの苗木を植え、年間3,000万本の植林ができるまでに能力を高めようと取り組んでいる。Ramo の共同設立者でCEOの Francis Allard は、「私たちがヤナギを植えるのは、従来の森林の10倍もの速さで成長することができるからです」と言う。「気候変動について語るとき、それは短期的に炭素を隔離する解決策を見つけることです」。NRCANは、2021年に6000万ドルのプロジェクト資金を使い、最終的には2025年までに年間3億5500万ドルに増加する見込みであると述べた。
University of Toronto の森林・自然保護研究者である Sean Thomas は、政府が時間をかけて複数年のプログラムを設計したことを称賛している。しかし、このプログラムが、環境保護に熱心な政治家たちの格好の宣伝材料になってしまわないか心配だとも話している。カナダ政府は、炭素吸収源となる既存の森林を保護することも含め、林業管理に全体的なアプローチを採用する必要があると、Thomas は述べている。「写真映えする植林だけでなく、他の側面にももっと注意を払えば、もっとうまくいくと思います」とThomas は言う。
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う～ん、カナダの植林事業についてはあまり報道されたことがないが、一応のことはやってるんだね。ともかく、森林伐採と地球温暖化には相関関係があると言われるから、地球の森林資源が減少しないようにすることはとても大事だよね。これに関しては、ネット上にこんな文章があった。
「温室効果ガスの７割は二酸化炭素（CO2）であり、その最大の理由は、人間活動や産業活動のために石油や石炭など化石燃料を使用していることですが、二酸化炭素を吸収する森林が減少していることも影響しています。樹木は光合成によって、二酸化炭素を吸収し、酸素と炭素を作り出しています。酸素は放出し、炭素は取り込み蓄えることで、生長していきます。森林はこういった形で、温暖化の主な原因である二酸化炭素を減らし、大気に放たず固定するという役割を担っています。具体的には、植林から40年経った杉の人工林は、1ha当たり約79tの炭素（二酸化炭素換算で約290t）を蓄え、1年間に約8.8tを吸収すると推定されています。しかし、森林減少面積は増え続けており、温暖化はさらに深刻な状況になると危惧されています。」
＜ニュースソース＞
＜号外：明日あさってと超低温になるので要注意・・・(^^;)。The Weather Network によると、Burnaby では、明日の最高気温が－6℃、最低気温が－14℃、あさってが－8℃と－12℃だそうだ・・・(-_-;)。バンクーバー付近でこんな低温は私がカナダに来てから記憶にない。地球は温暖化ではなくて寒冷化してるのとちがう・・・(^^;)。＞
みなさんにぜひ、スロージョギング（＆散歩）をおすすめしたい。年とともにまず弱くなるのは足だろうから、足を鍛えておくのだ。スロージョギングをするためのコツをあげると、こんな感じだ。
目標を低く・・・目標を高くしすぎると長続きしない。最初は5分でも10分でもいい。
毎日やる・・・どうしてもできない日があったら、別の日に２倍やってカバーする（その場合、半分は散歩にする）。
”超”ゆっくり走る・・・早足の人に抜かれるくらいのスピードがいい。早すぎると膝を痛める。
記録する・・・カレンダーなどに記録すると長続きする。仮に、10分と決めたノルマを達成したら⑩とマークする。
別の日にカバーした日にもマークすれば毎日がマークされ、数ヶ月間カレンダーにマークがついたら、もうやめられなくなる。なお、年齢的に「今からでは遅すぎる」と思う人もいるかも知れないが、そんなことは絶対にないと思う。年相応の目標を立ててやっていけばいいのだから・・・。
私は、1999年初めにここに住み始めてから、近くの Central Park で散歩やジョギングをするようになった。初めの頃は、気が向いた時だけだったが、次第に「毎日やってみようか」という気がしてきた。そして、10年以上前から天候と都合が許す限り、毎日30分やるようになった*。
* 天候が悪い時は、買い物がてら Metrotown Mall の中を端から端まで２周歩いてすますこともよくある。２周するとちょうど30分くらいなのだ。
それでも初めの頃は散歩がほとんどで、走ることは少なかった。それというのも、3～4日連続して走ると左足のかかと（アキレス腱のあたり）に違和感が発生したためだ。痛くはないのだが、「これ以上走るとやばいよ」と言われるような感じだった。だから、初めの頃、年間を通じてはおそらく散歩が80％、ジョギングが20％、あるいはそれ以下だったのではないかと思う。
その後、「ふくらはぎ＆アキレスストレッチ」と題した Youtube 動画を見つけ、それを毎日やるようになった。すると、いつの間にか、連続して走っても違和感が出なくなった。ストレッチが効いたようだ。これに気を良くして、数年前から走れる日は毎日走るようになり、最近は16日連続連続で走ったこともある。左足かかとはまったく異常がない。
そして、今年はついに、365日のうちの73％がジョギング、27％が散歩という記録を達成しそうだ。何年か前には想像もできないことだった。・・・ということで、Central Park でちんたらちんたら走っている”おじさん”、あ、いや、違った、”おじいちゃん”がいたら、ぶつくさ男ですぞ・・・(^^;)。
2022年は、スロージョギングで頑張ろう・・・＼(^o^)／。
パンデミックが始まって2年近くが経過し、ほとんどの人はCOVID-19の蔓延を食い止めるために、体調が悪くなったらどうすればいいかを知っている。しかし、感染力の強いオミクロン変異株は、従来の規則を一部混乱させている。オミクロンは、ワクチンを接種した人の間でさえも、以前のものより速く簡単に広がっているように見える。ここでは、オミクロンの時代にCOVID-19に感染したかもしれないと感じたら、知っておくべきことを説明する。もちろん、公衆衛生上のアドバイスはどんどん変わっていくし、地域によっても異なる。迷ったら、近くの保健所に電話してみることだ。
＜RAPID TEST（迅速抗体検査）で陽性と判定されたら、どうすべきか？＞
地域や検査センターの数によって、アドバイスが少し変わる。rapid test 迅速検査は分子検査（PCR検査）に比べて精度が低いので、最良の方法は、地元の公衆衛生局が実施する検査で結果を確認することだ。しかし、 分子検査ができない場合でも周りの人を保護する必要があると、Winnipeg の EPI 研究の創設者で伝染病学者の Cynthia Carr は言う。そして、その上で PCRテストを受ける必要があるというのだ。分子検査がなかなか受けられない場合でも行動には注意して、自己隔離し、他人に感染させないようにすべきだと彼女は言う。
＜私は迅速検査を受けていないが症状がある。どうすべきか？＞
これも、住んでいる場所と検査が可能かどうかによる。イギリスの研究では、オミクロン変異型に関連する最も一般的な症状は、風邪と同じで、鼻水、頭痛、くしゃみ、喉の痛みであることが示されている。「その違いを知ることはとても難しい。だからこそ、検査を受けることが大切なのです」と Carr は言う。理想的なのは、地元の公衆衛生局にCOVID-19分子検査を予約することだ。しかし、地域によってはそれが難しいところもある。例えば Ottawa では、検査センターは混雑しており、人々は検査に行けるようになるまで最悪の事態を想定するように言われている。「症状がある場合は、COVID-19に感染していると仮定し、自己隔離する必要があります」と、Ottawa の最高公衆衛生責任者である Dr. Vera Etches は述べた。
＜分子検査を受けられない場合、COVID-19に感染していることを誰かに知らせる必要があるか？＞
ファミリードクターに伝えるのがいい。「ファミリードクターはあなたに助言することができますので、何が起こっているかを知るために（ドクターに連絡することは）常に良い方法です」と Canadian Medical Association 理事上の Dr. Katharine Smart は言う。「個人にとってのリスクは、ワクチン接種の状況、基礎疾患、家族の状況によって異なります。ですから、そのような個々の判断は、あなたの医療従事者とともに行うのがベストです」と述べた。また、最近、密接に接触した人に連絡を取り、彼らも同様に予防策を講じることが重要だし、勤務先や学校にも連絡するのがいい。
＜隔離とはどういうことか？＞
家にいて他の人たちから離れること。それは一緒に住んでいる人も含まれると Carr は言う。「家庭内で他の人と一緒にいるのなら、それは安全な状況ではない」と彼女は言った。彼女の警告は、ワクチンを接種した家族にも当てはまる。「あなたは、完全な予防接種を受けている他の人と一緒に暮らしているかもしれませんし、そのうちの何人かは同様にブースターを受けたかもしれません。それは重症化に対する安全性という点では優れていますが、ウイルスはまだ広がる可能性があるので、やはり別室でできる限りのことをすべきです」。
また、隔離している人は、可能であればトイレも別にすべきとのことだ。一緒に住んでいる人と別の部屋にいることが不可能な場合は、少なくとも他の人とは2メートル離れて、マスクを着用する。カナダの最高公衆衛生責任者である Dr. Theresa Tam は、ウイルスが感染者の周りにある煙のようなものだと想像してください、と言っている。近くにいればいるほど、煙の密度が濃くなり、感染する可能性が高くなる。
＜いつから外出できるようになるか？＞
予防接種を受けたかどうか、公衆衛生検査を受けたかどうかなど、いくつかの要因による。居住地域の公衆衛生機関が、あなたの状況に応じた最善のアドバイスを提供してくれるはずだ。世界保健機関（WHO）の一般的なルールでは、症状が出た後あるいは迅速検査が陽性になった後で10日間隔離し、さらに症状が治まった後3日間隔離することになっている。COVID-19感染者の身近にいて検査を受けていない人の場合も同じだ。
＜私は COVID-19感染者と密接に接触している。どうすべきか？＞
オミクロンは、身近な人がどれだけ心配する必要があるかという点で、より高いレベルに達している。どれほど親しい間柄の人であっても、（互いに）特別な注意を払う必要があるかもしれないと Carr は言う。「ウイルスの感染力が強ければ強いほど、接触者がどんどん増えることになります」と彼女は言う。「疑い例や確定例の接触者は、可能な限り検査を受けてください。近しい接触者は、COVID-19の疑いがある人と同様に厳重に隔離する必要があります」と彼女は述べている。
＜自分がオミクロンに感染しているかどうかは、どうすれば分かるか？＞
分子検査でCOVID-19感染が確認されたとしても、自分がどのようなウイルス株を持っているかは、おそらくわからない。ともかく、治療と隔離のためのアドバイスは誰に対しても同じだということだ。
＜治療にはどのような選択肢があるか？＞
迅速検査で陽性となっても無症状の場合、治療の必要はない。ただ、他の人を病気にさせないように隔離すべきだ。軽症の場合は、一般的な風邪やインフルエンザと同じように治療することができる。「医療従事者と連絡を取り合い、症状を把握し、何に気をつけるべきかを教えてもらうのがいい」と Smart は言う。「呼吸に問題がないかどうかを、まず第一に気をつけるべきでしょう。胃腸の症状次第では、脱水症状を引き起こす可能性があります」と彼女は警告している。呼吸困難、胸の痛みや圧迫感、混乱、目覚めの悪さなどが顕著な場合は、911に電話する。今のところ、ほとんどの治療法は病院でしか受けられない。
カナダは COVID-19感染者が重症化を防ぐために、自宅で服用できる経口抗ウイルス治療薬を発注したが、この薬はまだカナダ保健省から承認されていない。
＜ニュースソース＞
カナダ環境省が、2021年の天候に関するトップ10を発表した。今年は、上級気候学者の Dave Phillips が「カナダ史上、最も破壊的で、最も費用がかかり、最も死亡率の高い天候の年」と呼ぶ年だ。「20年前と比べると、より大きく、より悪く、より衝撃的な出来事が起こっています」。科学者たちは何十年も前から気候変動に警鐘を鳴らしてきたが、これまでは、気候変動は緩やかで微妙で遠いものに見えていたと Phillips は言う。
BC州は、トップ２とトップ10のうちの半分を経験し、天候の影響を大きく受けた。「BC州は、泥、岩石、土石流で、焼かれ、乾燥し、焼け焦げ、洪水、浸水した」と、トップ10リストに書かれている。「まさに、BC州民にとっての不幸、苦難、災難のエンドレス・パレードであった」と Phillips は付け加えた。しかし、他の州でも、強力な竜巻や記録的な山火事など、注目すべき出来事があった。それらを振り返ってみたのが以下だ。
1. BC州でヒートドーム下の記録的な暑さ
2021年6月28日、BC州 Lytton はカナダ最高気温の45℃を1週間で3回更新し、最終的に49.6℃を記録した。その直後に、山火事で村の90％が焼け2名が死亡した。6月下旬の11日間、BC州を熱くした「ヒートドーム」の極端な影響の一部が現れたものだが、この出来事はBC州北西部全域で1,000回以上の気温記録を塗り替え、数百人の死者を出した。BC州だけでも夏の間に595人が暑さが原因で死亡し、そのうち231人が6月29日に死亡した。これは、気候変動の中でも特筆すべきことだと Phillips は言う。彼は、気象現象はより大きな被害をもたらすものの、必ずしも死者が増えるとは限らないと予想しているが、「今年はその点では本当に何かありました」と言う。
2. BC州の洪水
11月中旬、BC州の一部で「大気の川」が48時間以内に200ミリ以上の雨を降らせ、地域全体が水没し、17,000人以上が避難を余儀なくされた。この雨は土砂崩れを引き起こし、5人が死亡し1,000人以上が立ち往生した。また、BC州の Lower Mainlnad と他地域を結ぶ主要な高速道路がすべて切断され、地域を孤立させた。「インフラの修復や再建にかかる費用、機会損失、事業の失敗、保険金の損失などから、カナダ史上最も被害額の大きい災害である可能性が高い」と Phillips は語り、その検証には何年もかかると見る。
3. カナダは東の端から西の端まで乾燥した
カナダ環境省によると、BC州からプレイリー東部、オンタリオ州北西部までの地域では、過去75年間で最も乾燥した夏のひとつに直面し、多くの場所で生物の生育期に降雨量が通常の半分以下であったという。「この旱魃を異常なものとしたのは、乾燥が非常に広範囲で、深刻で、長く続いたことである」と述べている。カナダ統計局によると、カナダのキャノーラと小麦の生産量は結果的に35％以上減少した。9月までに、多くの牧場主が、飼料コストの急上昇により牛の殺処分を検討していると述べた。また、消費者にとっても食費の高騰を招いた。
4. 山火事シーズン – 早く、活発に、容赦なく
今年の夏は Ontario 州にとって過去最悪の山火事シーズンとなり、Kenora 近郊で5カ月近く燃え続けた州史上最大の山火事も発生した。カナダ全土では、記録的に乾燥した春と高山の雪解けが早かったため、シーズンが1カ月早く始まったとカナダ環境保護庁は発表している。全体として、2021年の火災は2020年より2,500件多く、10年平均より60％多くの土地を燃やしている。
Phillips は、BC州の山火事が秋の洪水のお膳立てをしたと指摘する。「地面が炭化していたため、降ってくる雨を抑えることができなかったのです」と彼は言う。また、「春先と夏場に見られた気温の極端な上昇が、それ以降の季節に他の気候変動の影響を引き起こす環境を作り出した」ケースも複数あったと付け加えた。Alberta 州の火災シーズンが平均以下で直接的な山火事の影響がなかったにもかかわらず、Calgary などでは512時間に及ぶ煙と靄に直面した。Phillipsは、「私たちも、これからどんどんそうなっていくと思います。それはあなたの裏庭で起こっていることだけではありません。その影響は、他の場所からもたらされることになるのです」。
5. カナダは4つの熱波の襲来を受けた
6月のBC州でのヒートドーム以外にも、5月の長期休暇から8月中旬までの間に、全国で4つの大きな熱波が発生した。BC、Alberta、Saskatchewan の各州はそれぞれ、少なくとも60年ぶりの暖かい夏を経験した。
6. EF-2 級の竜巻
風速180km/hから220km/hの竜巻は、家屋の屋根をはがし、進路上の樹木の50％を根こそぎにするほどの強さで、藤田スケールで2等級に格付けされる。カナダ環境省はまだ集計を終えていないが、「今年は特に東部でEF-2（改良藤田スケール）の数が多かった」と Phillips は言う。 6月21日には、27年ぶりに Quebec 州 Mascouche で竜巻により1人が死亡し、7月15日には Ontario 州を7つの竜巻が襲い、特に Toronto 北部の Barrie では25棟が損壊し、11人が負傷する破壊的な竜巻となった。11月、Vancouver では40年ぶりに竜巻が発生した。一方、本来竜巻の「温床」であるプレイリー地域では、夏の2ヶ月間、旱魃のために竜巻が発生せず、一度も記録されなかった。「あまりにも乾燥し、あまりにも日差しが強すぎたのです」と Phillips は言う。
7. 2月にカナダを凍らせた恐るべき北極からの爆風
猛暑が注目される中、2月第2週は極度の凍結が目立った。カナダで4年ぶりの寒さとなった Northwest Territories 準州 Wekweeti の-51.9℃をはじめ、最低気温の新記録が225以上も更新された。
8. Calgery でまたもや雹が降り注ぐ
Calgery の雹嵐が2年連続でトップ10入りを果たした。今年は、少なくとも12億ドルの被害をもたらした2020年とは比較にならないものの、50ミリの雨が多くの地域で鉄砲水を引き起こし、ゴルフボール大の雹が多くの車や家をへこまし、フロントガラスにひびを入れ、約16,000件の保険請求が発生したとカナダ環境局は報告している。
9. Newfoundland を襲ったハリケーン "Larry"
ハリケーン”Larry”は、9月10日にカテゴリー2のハリケーンとしてカナダ海域に入り、持続風速は155km/hとなった。その翌日、Newfoundland の Avalon 半島西部にカテゴリー1の暴風雨として上陸し、学校の屋根を剥がし、6万人の人々に停電をもたらした。高潮に伴う高波により、道路や公園、海岸沿いの地域が被害を受けた。カナダ環境保護庁の報告によると、保険業界は財産の損失を2,500万ドル以上と見積もっている。
10. １月にプレーリーを襲った強風
2021年に最も早く注目された気象現象は、1月第2週にプレイリー西部で猛威を振るった強風だ。Saskatchewan 州の Moose Jaw Airport では、時速161kmの風が吹いたと記録されている。Alberta 州 Barnwell で時速137km、Saskatchewan 州 Bratt's Lake で時速143kmの風など、１月中に13回も強風の記録を更新した。「嵐で非常に多くの風速計が吹き飛ばされてしまい、実際には、もっと多くの記録が作られたことは間違いない」と、カナダ環境局は述べている。
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う～ん、こうやって見ると、本当に今年の天候は異常だったよね。たまたま、そんな年だったのか、それとも、地球温暖化が大きく影響しているのか。もし後者だとしたら、これからは、こうした異常天候が”当たり前”になるのかもしれない・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
昨日、Burnaby の BCIT で、COVID-19 の3回目のワクチン接種（ブースターショット）をしてきた。ところが、これまでの2回と違って、あまりに時間がかかって閉口してしまった。
朝10時の予約だったので、ちょっと早めの9時25分に家を出た。私の家から BCIT へは車で15分もかからない。Willingdon Avenue を北上して、10分後の９時35分には Canada Way の交差点にやってきた。そこから、Canada Way を右（東）に曲がり次の交差点で Carey Avenue を右に曲がって BCIT のキャンパスに入っていけばいい。
ところが、Willingdon Avenue から Canada Way に曲がった途端、右側車線にずら～っと並んだ車の列にぶつかった。どうやら、それがワクチン接種会場に向かう人たちの車のようだ。仕方なく、私はその最後尾についた。車列は亀の歩みの如くで、接種会場に着くまでの動きがこんな具合だった。
９時35分：Willingdon Avenue/Canada Way の交差点付近で車列の最後尾についた。
10時15分：Carey Avenue を右に曲がって BCIT キャンパスに向かった。
10時30分：キャンパスに入ってから少しして、前方に”接種会場”のテントが見えてきた。
10時35分：車に乗ったまま接種を受けた。
10時50分：接種後15分間待機して接種会場を離れた。
結局、車列の最後尾についてから接種後に検査場を出るまで1時間15分もかかった。つまり、通常なら２分で到達するこの距離を75分もかけたということ・・・(-_-;)。
もし、これから BCIT で接種を予定している人は覚悟するのがいいかも・・・(^^;)。なお、私は結果的に Drive-through での接種となってしまったが、本当は Non Drive-through での接種を受けたかった。しかし、車で行った場合は Non Drive-through 接種会場にどうやって行けばいいのか分からないし、あの状態では Non Drive-through 接種のための駐車場は確保されていない感じだ。とすると、バスで行くのが賢明？・・・そのあたり要確認。
私は今、Fraser Health Authority に、「BCIT を接種会場にしたのは間違いだったのと違う？」とブツブツ言ってやりたい気分だ・・・(-_-;)。
COVID-19の患者数が増加する中、BC州保健省は今日、州内で rapid antigen tests（迅速抗原検査）戦略をさらに拡大する計画を発表する予定だ。現在、州が持っている rapid antigen tests を家庭で使用する自己検査に変換する作業が進行中と言われる。また、1月中旬には連邦政府から家庭用検査薬の供給を受ける予定である。
現在までに2,399人の命を奪っているCOVID-19の州内での蔓延に対するもう一つの防御策として、各方面から、この検査が自由に利用できるようになることを望むとの声が上がっている。カナダ国内の他州や世界の国々では、感染症の拡大を抑えるための方法として、希望する人に無料で rapid tests を提供しているところがある。現在、BC州では、この検査を受けるにはオンラインで購入するしか方法がない。
＜今すぐ行動しなければならない＞
UBC の進化生物学教授で、COVID-19のモデラーでもある Sally Otto は、「rapid tests は住民にとって非常に有用で、特に年末年始には、体調が悪い人が他人を訪ねる前に自分で検査ができます」と話す。彼女は、オミクロン株の症状はこれまでのCOVID-19変異株とは異なり、「鼻水、喉の痛みを伴う風邪のような症状が現れる可能性がはるかに高く、気管支を攻撃する可能性が高いです。つまり、肺自体ではなく、気道を攻撃するのです」と言う。
彼女は、もし、BC州が rapid tests とブースター接種プログラムの配布を急がなければ、1月中旬に入院患者が増えるだろうと心配している。「その危機を回避するために、私たちは今行動しなければなりません。ブースターがオミクロンに対して本当に重要であることはわかっています。というのは、私たちの免疫反応は、この非常に異なる変異株に対してあまりにも弱いからです」。
＜rapid tests 戦略の拡大＞
BC州保健当局は、オミクロン変異株が引き続き患者数の急増を引き起こしている中で、金曜日にCOVID-19の新たな患者789人とさらに3人の死亡を発表した*。そして、オミクロン株の感染者は、木曜日の135人から302人に増加したと発表した。
* 昨日（月曜日）の発表では、週末３日間の新規感染者数は2,550人（１日平均で850人）だった。オミクロン株感染者の数は発表されていない。
州は日曜日に、その rapid testing 戦略は急速に拡大しているとした。保健省の担当者によると、現在1日におよそ20,600件のPCR検査が実施されているとのこと。12月17日の時点で、連邦政府のウェブサイトには、BC州に約340万件の rapid tests が送られたことが示されているが、使用されたと報告されているのは約32万6千件で約10％に過ぎない。保健省によると、パンデミックの期間中、BC州では55万件以上の rapid tests が使用され、現在毎週3万5千件が使用されているとのことである。
同省は日曜日に、カナダ政府が調達した rapid tests の州負担分を入手するため、連邦政府と協力していると発表した。「ワクチン接種などで行ったように、最も必要な人に焦点を当て、最も脆弱な人への感染を減らし、この大流行に対処する人々を支援するための組織的な取り組みが見られるだろう」と声明で述べている。
＜rapid tests が配布されている場所＞
BC州の rapid tests キットは、長期介護施設や福祉施設などで無料で配布されている。また、企業では、Safe Screen B.C.プログラムを通じて、従業員の検査を無料で受けることができる。非営利団体、慈善団体、先住民のコミュニティ組織も、カナダ赤十字を通じて無料の rapid tests を受け取り、彼らが奉仕するコミュニティに配布することができる。Fraser Health Authority は、感染者が多い地域でワクチン接種が十分でない人や接種できない人に rapid tests を提供するプログラムを持っている。
＜ニュースソース＞
＜参考サイト＞ Youtube 動画：Here's how to take a rapid COVID-19 test
T&T Supermarket が、近い将来、Montreal に1号店をオープンすることを発表した。Quebec 州への進出は、BC州、Alberta 州、Ontario 州に次いで4番目となる。場所は未定だが、今後2年以内にMontreal 市内に新店舗をオープンする予定だ。
同社 CEOの Tina Lee は、「今日のような規模になるとは夢にも思っていませんでした」と語る。「Alberta に行くのは大変なことでした。そして、トロントに行くのはさらに大きな出来事でした。そして、ついに Montreal に行くことになったのです。だから、私たちはとても興奮しています」。同社は、1993年に Tina の母親 Cindy Lee（台湾生まれで1976年にカナダに移住）が創業して、Richmond と Burnaby に店舗を構えた。2009年に Loblaw Companies に買収されたが、Cindy は現在もT&Tの取締役を務めている。
Tina は、この専門店は、この国に初めて来た人たちに、慣れ親しんだ食品を手にしてもらってくつろげる場所を提供すると言う。「新しい移民として T&T の商品棚の間を歩くと、文字通り棚から物が目に飛び込んできます。なぜなら、子供の頃に使っていたブランドを見たときに、懐かしさを感じるからです」と彼女は語る。「食べ物は私たちを結びつけてくれます。そして、私は、T&Tが、中国系カナダ人、アジア系カナダ人、そして他のカナダ人コミュニティの架け橋になっていると考えています」。
消費者調査とインサイトを収集する企業、Solutions Research Group のリサーチディレクター兼社長の Kaan Yigit は、T&T がQuebec 市場に参入するのにこれほど時間がかかったことに、むしろ驚いている。Quebec では多様な食料品店に対する大きなニーズがあると見ているからだ。「この10年間、Quebec 州には40万人もの移民が流入し、その多くが Greater Montreal 地区への移住を決めています。その意味で、T&T の店舗拡大は非常に理にかなっているのです」。
Tina は、Montreal に食の多様性を紹介できることを誇りに思うと語り、さらに、この発表のために、会社に関わる3代目となる女性たちを”採用した”という。「フランス語の勉強をしている娘の Kira は、Montreal の店舗の紹介ビデオを作りました。おじいちゃん、おばあちゃんは、私たちがこの新しい言語を受け入れ、私たちの文化を Quebec の文化に持ち込み、次の世代がそれをサポートしてくれることをとても喜んでいます。私たちの次の世代は、すでに、T&T のビジネスに足を踏み入れ始めているのです」。
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う～ん、T&T がますます大きくなるね。私も Metotown Mall 店をよく利用している。T&T で感心するのは、商品棚がいつもびっしり埋まって商品がきれいに並んでいることだ。そのあたりの管理がとてもうまく行われているのだろう。商品棚に空間ができていたり、商品の並べ方がいい加減だったりしたら、品物が新鮮に見えなくなってしまう。こうしたしっかりした店舗経営をする限り、私は Metro Vancouver 生まれの T&T を応援したいね。
＜ニュースソース＞
BC州政府は、急速に拡大するオミクロン株感染者の爆発的増加に備えて一連の新しい規制を発表した。この措置は、明日の月曜日に発効し１月末まで続く予定だ。人の集まりの人数制限、レストランでのより厳しい規則、ワクチンパスポートの要件の拡大などが含まれ、大きなイベントの収容人数制限、スポーツ大会や大晦日の集まりの中止などがある。
州の保健担当官である Dr. Bonnie Henry によれば、オミクロン株についてはまだ不明な点が多く、たとえこの変異株が以前の変異株より重症化しにくいとしても、その驚くべき拡散ペースはBC州の病院とその疲労したスタッフにすぐに負担をかける可能性がある。オミクロンの感染者で入院を必要とした人は今のところいないが、感染者のほとんどはワクチン接種済みの若い人たちだという。
先週の時点で、オミクロンは Ontario 州で4.55の繁殖率を持っていた。つまり、一人の感染者は平均して４人以上の人に感染させるということだ。保健当局によると、BC州は、オミクロンが変異株の中で優勢になったという点で、Ontario 州より約1週間遅れている。「私たちは、世界中の国々でその軌跡を目にしており、BC州が例外になることはありません。今後数週間、急速に症例が増加することが予想されます」と Henry は語った。
＜人の集まりの人数制限＞
改正されたBC州の規制では、屋内での個人的な集まりは、外部からのゲスト10人まで、または自宅以外の１世帯に制限され、12歳以上の出席者全員がワクチン接種を受けていることが条件となる。また、この規制は、リゾートや賃貸物件での個人的な集まりにも適用される。 Henry によると、ワクチン未接種の家族や同居人が１人でもいる家庭は、パーティーなどを開いてはならない。
＜レストランのルール＞
レストランの利用者がテーブル間を移動することを禁止する従来の規制も復活し、当事者が複数のテーブルを占有したり、テーブルから別のテーブルに移動して混じり合うことができなくなる。Henry によると、レストランは、以前の感染の高波を乗り切るのに役立ったCOVID-19安全プランに戻る必要があるとしながらも、それ以上の詳細は明らかにされなかった。
＜ワクチン接種の必要性＞
保健省によると、ワクチン接種証明書の確認義務は、規模の大小にかかわらず組織的な集まりに適用される。以前は、50人以下のイベントには適用されなかった。また、イベントのスタッフは、入場時に不正な証明書を提示することを防ぐため、ワクチンカードをチェックする際にQRコードをスキャンする必要がある。従来は、入場時にワクチンカードと身分証明書を目視で照合するだけだった。
＜会場の収容人数制限＞
1,000人以上の大規模な会場では、参加者間のスペースを確保するため定員の50％に制限される。Henry は、大規模なイベントはこれまで「非常にうまく管理されており」、大きな感染には至っていないとしながらも、オミクロン変異株によって危険因子が大きく変化していることを強調した。「この感染力の強い変異株では、より広いスペースと換気が必要であり、これらのイベントで実施されるマスク着用の要件を確実に実行する必要があります」と彼女は述べた。
＜スポーツ大会＞
スポーツ大会も、1月末まで、少年・壮年チームを問わず中止となった。 複数の地域からチームが集まり、何日もかけて競い合う大会では、感染が起こるリスクが高すぎると当局は述べている。「こうした大会では、ウイルスの感染が拡大し、（選手が）さまざまな地域にウィルスを持ち帰るのが目に見えている」と Henry は述べた。「チームは試合を続けることができ、試合のために移動することもできますが、限られた時間枠の中で1対1でプレーする場合に限ります」と述べた。Henry は、この規制が、ボクシングデーに始まる予定だったものを含む、ホリデーシーズン中の多くのホッケーの試合に影響することを認めている。
＜大晦日のイベント＞
年越しパーティーは、超大型化するのを避けるため、規模に関係なくすべて中止となった。Henry によると、2020年の大晦日を前に発表された直前の規制には戻らないという。しかし、これは、夜の早い時間に酒類の販売が停止されることなく、レストランで少人数でお祝いができることを意味している。「レストランはフル稼働を続け、年越しの食事をすることができます」と Henry は語った。「しかし、レセプションやパーティーにお客様を呼ぶことはできません」。あらゆる種類の会場でのダンスは、パンデミックの初期からそうであったように、禁止されたままである。大晦日に自宅で友人や家族をもてなすことは、（上述の）１月末まで施行される個人的な集まりのルールのもとで、行うことができる。
＜ニュースソース＞
Google の検索データを分析した結果、カナダが最も留学したい国の一つであることがわかった。送金プラットフォームを提供するRemitly が発表したレポートによると、世界36カ国において、カナダが最も検索された留学先となっていた。このデータは、164カ国を対象に、「留学したい国」「学びたい大学」などの一般的な検索語の月間検索ボリュームを分析してまとめられたものだ。カナダの次に多かったのは、13カ国で最も検索されたスペインで、次いで10カ国で1位だったイギリスだった。一方、カナダの学生が最も検索した渡航先はフランスだった。
このレポートでは、Center for World University Rankings によるランキング上位2,000位までの大学の検索関心度も調べた。カナダの大学で最も検索されているのは University of Toronto で、世界の検索関心度では7位であることがわかった。そのトップは Harvard University で、UCLA と University of Oxford がそれに続いている。COVID-19 パンデミックが起こる前、カナダにおける留学生の入学者数は10年間で3倍以上に増加していた。2018-2019年度には、カナダの高等教育機関に313,395人の留学生が在籍していたが、10年前にはわずか100,968人だった。
留学生が支払う授業料が高くなった結果、大学やカレッジは運営予算を海外からの授業料収入に頼ることが多くなった。外国人留学生が爆発的に増えた分野もある。数学、コンピュータ、情報科学のプログラムでは、この間に留学生が374％も増加している。また、交通機関に関連するプログラムに入学する留学生は約7倍に増加している。
＜ニュースソース＞
一時は一日200人台まで落ちた BC州の新規感染者数だったが、このところ増加に転じ、昨日の発表ではついに700人台を打ってしまった。オミクロン株がいよいよ蔓延し始めたのかもしれない。以下、それを伝えるニュースだ。
B.C.州は昨日、COVID-19の新規患者を753人追加し、10月下旬以来、1日の増加数が最も多くなった。これにより、BC州の新規感染者数の7日間平均は489人となり、11月中旬以降で最も多くなった。保健省の発表によると、州では木曜日にさらに3人の死者が出ている。パンデミック開始以来、BC州では224,998人のCOVID-19感染者が確認され、2,396人が死亡している。現在、州内では3,878人のコロナウイルスの有効患者がいる。この合計には、入院中の184人の感染者（うち70人は集中治療室）が含まれている。
ここ数日の州内での感染者急増は、カナダ全土および世界各国の政府がオミクロン株の感染拡大に取り組む中で発生した。昨日の発表では、BC州で確認されたオミクロン株の症例は135件で、二日前（火曜日）の時点で確認されていた44件の3倍以上だった。この新株に対する懸念から、連邦政府は水曜日に海外旅行に対する勧告を発表し、BC州保健大臣 Adrian Dix は、国内旅行を検討する際に同様の注意を払うよう住民に呼びかけた。B.C.州保健当局は、オミクロン株の拡大を抑えるための新たな規制を発表していなかったが、その後、変更の可能性があることをほのめかしている。
木曜日の時点でBC州で確認されたオミクロンの症例の半分以上は、バンクーバー島で発生しており、University of Victoria での発生がここ数週間、患者数を増加させている。Island Health では、木曜日の時点で71人のオミクロン感染者が確認されている。Fraser Health は38人で次に多かった。Vancouver Coastal Health は20人、Interior Health は5人、Northern Health は1人だった。
全体の症例数では、木曜日の更新で Vancouver Coastal Health が240人とトップだった。Fraser Health では232人、Island Health では137人、Interior Health では99人、Northern Health では45人の新規感染者が確認された。木曜日に報告された3人の死亡は、それぞれ Fraser Health、Vancouver Coastal Health、Island Health で発生した。
今週初め、州の最近の感染者数で、COVID-19のワクチン接種者がワクチン未接種者を初めて上回り始めた。数ヶ月の間、ワクチン未接種の人々は、州の人口の5分の1以下であるにもかかわらず、BC州で検出された新規感染者の大部分を占めていた。しかし、12月8日から14日にかけて、BC州で確認された新規症例のうち、COVID-19ワクチンを2回接種した人が53.7％を占め、0回接種の人は44.2％を占めた。
とはいえ、ワクチン未接種者は、BC州のCOVID-19症例数において、人口比率に比して依然として過剰な割合を占めている。また、州の入院患者数の大半を占めるのも、依然としてワクチン未接種者である。12月1日から14日の間に、新たに入院したCOVID-19患者の66.2パーセントがワクチン未接種者だった。木曜日の時点で、5歳以上の対象者の86.8パーセントがBC州でCOVID-19ワクチンの初回接種を受け、82.5パーセントが2回接種を受けている。12歳以上のおよそ14パーセントの人が3回目のワクチン接種を受けている。
＜ニュースソース＞
Coquihalla Highway (Highway 5) は来週月曜日（12月20日）に商用車と都市間バスのために再開される予定だと、州政府 Rob Fleming 運輸相が昨日の記者会見で発表した。Coquihalla Highway の商用車への開通の正確な時刻ははっきりしていないが、月曜日の終業前であろうとのことだ。Fleming によると、この区間の完全な復旧工事には時間がかかり、今後は商用車の交通が流れる中で引き続き行われる。一部の区間は2車線しか開放されず、その区間は電気が使えなくなる*。詳細については、月曜日の再開までに知らせる予定。
* "electricity will not be operational" は分かりにくい表現だが、「信号や標識がつかない」のような意味か・・・普通の信号はないだろうが、速度制限の標識は電動表示かもしれない。
当局によると、今回の被害により、理想的な気象条件のもとで走行するには通常より45分長くかかるという。Coquihalla Highway は、11月中旬の土砂崩れで複数の橋が倒壊して20カ所以上で被害を受けて、11月15日から全面通行止めになっていた。12月20日には Hope と Merritt に検問所が設けられ、不要不急の車両がハイウェイに入らないようにする。今のところ、全面開通の時期は未定だ。
Coquihalla Highway の閉鎖後、内陸部への商用ルートとして機能していた Highway 3 は、火曜日（21日）にはすべての通行が再開される予定だ。この区間は、バンクーバー北部の Highway 99と同様、11月中旬から必要不可欠な交通に制限されていた。Fleming によると、高速道路は「安全」だが、絶対に必要な場合以外は遠出しないようにと呼びかけている。「休日の集まりは本当に慎重に考えるべきことだ。できることなら地元にとどまってください」と述べた。 Fraser Canyon を通る Highway 1 はまだ閉鎖されているが、1月中旬には開通する見込みだ。
＜洪水復興費用の見積もりはまだ出ていない＞
Lana Popham 農業相は、洪水で大きな被害を受けたBC州の農家や牧場主は現在、清掃と復興に目を向けていると述べた。ピーク時には1,000軒以上あった避難命令が出ている農場の数は、現在30軒強に減少している。Popham によると、農家が春になって農作物の成長期を迎えるにあたり、今後数週間のうちに州内で土壌調査が行われる予定だ。Abbotsford の Sumas Prairie 地区では、すでに一部の養鶏場が操業を再開している。
「農家の人たちは一刻も早く仕事に戻りたいというのが本音でしょう」と Popham は言う。Mike Farnworth 公安相は、これまでに赤十字社が避難者に1240万ドルを配布したと述べ、避難した人たちにこの慈善団体に登録するように促した。
月曜日に洪水に対処するために設置されたカナダ政府委員会との会合で、Farnworth はカナダ政府に追加支援を求めたという。政府が BC州の復興支援のために最初に約束した50億ドルは、Farnworth によれば、洪水災害の「歴史的」な規模を反映したものだという。しかし、彼は、再建にかかる全費用についての見積もりは示さなかった。
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う～ん、ようやく復興に向けて動き出したね。例年、11月から12月にかけて一番天気が荒れるが、今年のは本当にすごかった。地球温暖化で異常気象の発生が頻繁になってきているのだろうし、これからは、それを頭において国造りする必要があるのかもしれない。
＜ニュースソース＞
この何年か、世界的な規模で、企業や組織に対してランサムウェアを使った攻撃が頻繁に起こるようになった。ランサムウェアを送り込まれたコンピュータシステムは機能しなくなって、犯人たちにランサム（身代金）を払わねば修復できなくなってしまう*。その結果、多くの組織がやむなくランサムを支払うことになる。そんなやりきれない事件が多発するにもかかわらず、犯人が捕まったというニュースはほとんど聞かれなかった・・・つい最近まで。
* ちょうど２年前には、血液検査などの医療サービスを提供する LifeLabs のコンピュータシステムがランサムウェアによるサイバーアタックに遭って、大量のデータが漏洩した事件があった。あの時も、Lifelabs はランサムを支払ったと報道されていた。
カナダと米国の標的を狙った複数のランサムウェア攻撃に関する約2年間の捜査の結果、Ottawa の男性が起訴された。このサイバー犯罪の捜査は、2020年1月にアメリカ FBI が OPP（オンタリオ州警察）に、カナダを拠点としたランサムウェア攻撃について連絡したことから始まった。警察によると、カナダ全土の企業、政府機関、個人に影響を与える多数のランサムウェア攻撃、および米国でのサイバー関連犯罪に1人の人物が関与していると判断した。
警察によると、Ottawa に住む Matthew Philbert（31歳）は、詐欺、コンピュータの不正使用、コンピュータ・システムの不正な利用を取得するため、あるいは、悪事を働くための装置を所持したことの罪で起訴された。公開された連邦起訴状によると、Philbert は米国でも起訴されていて、Philbert は他者と共謀してコンピュータを破損し、「その共謀の過程で、2018年4月に Alaska 州のコンピュータを破損した」とされている。
Philbert は、コンピュータに関連した詐欺および関連する活動を行うための共謀の罪、およびコンピュータに関連した詐欺および関連する活動の罪の1つに直面している。カナダでの捜査において、OPP は、デスクトップおよびラップトップコンピュータ、タブレット、複数のハードディスクおよび携帯電話、a Bitcoin seed phrase（Bitcoin の種明かし？）、磁気ストライプ付きのブランクカードなどの証拠を押収したとしている。警察によると、被告人は今後の出廷を待たずに身柄を拘束されている。彼は11月30日に逮捕されたが、警察はその後告発した。
「サイバー犯罪者は、脆弱性があると判断した企業や個人を狙って標的にする」と、OPP の Chuck Cox 副総監はニュースリリースで述べている。「OPP は、サイバー犯罪やその他の違法行為を撲滅するために、統合された警察の捜査に一致協力し続けています」と述べている。FBI の捜査に加えて、RCMP と Europol も OPP の23ヶ月にわたる捜査に協力した。OPPによると、2019年以降、報告されたサイバー犯罪の犯罪件数は140％増加しているという。
＜ニュースソース＞
違法薬物の過剰摂取に関する最新のデータから、2021年はBC州のオピオイド危機の中で最悪の年になることが明らかになった。州の主任検視官がさきごろ発表した情報によると、10月には201件の違法薬物の過剰摂取が疑われる死亡者が出ており、単月で記録された死亡者数としては過去最高となっている。これは、1日平均で約6.5人の死者を出したことになる。10月の更新により、今年の総死亡者数は1,782人となった。Lisa Lapointe 首席検視官によると、これはBC州の暦年で記録された最高の死亡者数だ。
今回の更新に先立ち、昨年はBC州で最も死者が多く、総計41,150人のうち1,716人が違法薬物の過剰摂取による死亡とされている。2019年は984人だった。Lapointe は、「数字の話をしていますが、現実には人々の話をしているのです」と述べ、「今は非常に困難な時期であり、助けようとする多くの心からの努力にもかかわらず、多くの命が削られるのを目の当たりにして、とても落胆しています」と付け加えた。目に見えて感情的になっていた Lapointe は、「簡単に言えば、我々は失敗している」と語った。
首席検視官の月例報告書では、BC州におけるヘロイン、コカイン、MDMA、メタンフェタミンなどのストリートドラッグによる過剰摂取がまとめられており、過剰摂取の要因となることが多い違法なフェンタニルも含まれている。また、処方箋によって入手したものではなく、路上で購入した薬による死亡や、それらのカテゴリーの組み合わせによる死亡も含まれている。
10年前の報告書では、オピオイドであるフェンタニルとその類縁化合物が死亡原因の約5％を占めていたが、今年は約84％がフェンタニルに起因している。Lapointe によると、ベンゾジアゼピンや覚醒剤などの刺激物と同様に、死後の検査結果においても極端な濃度のフェンタニルが多く見られるようになっているという。「これらのことから、違法薬物市場はますます危険になってきており、違法薬物に依存している人々は、被害や死亡の大きなリスクを抱えていることが明らかになりました」と述べている。
違法薬物による過剰摂取は、2016年に BC州における不自然な死因の第１位となり、その際にBC州は公衆衛生上の緊急事態を宣言し、現在もその状態が続いている。Lapointe は、「BC州疾病管理センターによると、BC州で total potential years of life lost 失われた潜在的な生命年数の合計では、薬物中毒はがんに次いで2番目に多い」と述べている。「それに比べてCOVID-19は12位です」。現在は、当時に比べて、死亡率は10万人あたり41.2人と約2倍になっている。死者の70％以上は30歳から59歳の人で、年齢の中央値は43歳だ。亡くなった方の多くは男性だった。2016年4月に公的な公衆衛生上の緊急事態が始まって以来、8,500人以上の人たちが亡くなっている。
物質依存症の障害を持つ人の社会的烙印を減らし、罰ではなく治療を促すことで死亡を防ぐために、BC州は最近、個人使用のためのハードドラッグの所持を非犯罪化するよう連邦政府に申請した。また、BC州の主任検視官は、死亡事故を減らすために、これらの薬物の安全な供給へのアクセスを改善するよう働きかけている。
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う～ん、「個人使用のためのハードドラッグの所持を非犯罪化する」なんて、日本人の感覚からは「冗談でしょ！」と言いたくなるが、そこまでしなくてはならないほどひどい状況だということだろうね。本当に、北米の麻薬問題は根が深い。しかし、各レベルの政府が、この問題についてあまりにも無策だったとも思えてならない。
＜ニュースソース＞
最近、街を走っていると、アメリカの EV（Electric Vehicle 電気自動車）メーカー Tesla の車が目立つ。世の中がどんどん”脱化石燃料”に向かっていること自体はいい。しかし、あまりに”便利すぎて”、ちょっと行き過ぎではと思えることが起こっている。
＜運転中にビデオゲーム＞
Oregon 州 Portland 近郊に住む元放送ジャーナリストの Vince Patton（59歳）は、昨年8月、Tesla 車を所有する人の YouTube 動画を見て、びっくりした。Tesla では、ドライバーが走行中にダッシュボードのタッチスクリーンでビデオゲームを楽しむことができるというのだ。Patton は、それを自分で確かめたくて 、自分の2021年製 Tesla Model 3 を運転して近くの空き駐車場に行き、メニューから「Sky Force Reloaded」というゲームを起動して数回ループさせてみた。Pattonは、「まったく、そのとおりで、ビデオゲームが出てきたので、ただ呆然としました」と語った。
Patton がトランプゲーム「ソリティア」を試してみたところ、これも運転中に起動できた。その後、車を走らせながらインターネットを見ることができることに気がついた。自分の車は気に入っていて Tesla 社に恨みはないと言う Patton だが、ドライバーがゲームをして危険なほど気を取られてしまうことを心配している。「誰かが殺されるかもしれない。これは狂気の沙汰ですよ」。
そう思った Patton は先月初め、アメリカ政府の交通安全機関である NHTSA（National Highway Traffic Safety Administration 米国道路交通安全局）に苦情を申し立てた。Patton は、書面に「NHTSA は、車の走行中に前席でのすべてのライブビデオとすべてのライブインタラクティブ Web ブラウジングを禁止する必要があります。ドライバーに危険な気晴らしを与えることは、無謀な過失です」と書いた。その後、NHTSA はこの問題を調査中であることを確認した。Patton の苦情に関するニュースは The New York Times が最初に報じた。
NHTSA の広報担当者は、「ドライバーの懸念を認識しており、メーカーとこの機能について話し合っています。Vehicle Safety Act 自動車安全法は、メーカーが設計上の欠陥により安全性に不合理なリスクをもたらす車両を販売することを禁じています」と電子メールで述べた。しかし、Tesla との会話の詳細については言及しておらず正式な調査を開始していない模様で、今のところ、大した進展はない。
＜運転中に居眠り＞
Metro Vancouver に住む男性 Luke は、今年10月の平日午後、 友達が運転する車の助手席に乗って Ironworkers Memorial Bridge から North Vancouver に向かっていた。そして、驚くようなシーンに遭遇した。「（隣の車線を走っている車を）ちらっと見たら、運転している女性が完全に寝ていたんです」。「私はすぐにスマフォを取り出して、その様子を撮影し始めました」。
Luke が撮影した動画には、Tesla のハンドルを握る若い女性の姿が映っている。「忙しい橋の上の道路で、車の中で眠ったまま通勤している人がいるなんて、信じられなかった」と話す。 この動画は North Vancouver RCMP に提出され、その女性ドライバーは無謀な運転をしたとして、罰金と6つのペナルティポイントを課せられる可能性がある。
Tesla のオートパイロット機能は、車線内でのハンドル操作、加速、ブレーキを可能にするが、ドライバーの常に監視が必要であり、自律走行を可能にするものではない。Lukeは、オートパイロットを搭載した Tesla に何度か乗ったことがあり、この技術には信頼を寄せているという。しかし、「ある程度は信頼していますが、運転中に完全に無意識になれるほどではないのは間違いありません」と語る。
下が、Luke が撮影した動画だ。女性ドライバーが座席を傾けて寝ているのが見える。なお、動画中の説明では、彼女は合計で約800ドルの罰金を食らったようだ。
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う～ん、ちょっとひどいね。ビデオゲームに興じたり居眠りしたりするドライバーばかりが運転するようになったら、うっかり街を走れなくなるね。こんな車を作る企業とその経営者の常識を疑いたくなる。そういえば、Tesla の経営者 Elon Musk はそうとう頭が良さそうだが、どこか常識はずれのところがあるから、このあたりの常識もおかしいのかもしれない。
Vancouver 市では、プラスチックやコンテナのゴミをさらに厳しく取り締まることになった。1月1日からは、プラスチック製の買い物袋を禁止する新ルールが施行され、ゴミを減らすための新料金も導入される。BC州の海岸には、毎年、何トンものプラスチックやその他のゴミが打ち上げられている。2018年、Vancouver 市は、約8,900万枚のプラスチック製ショッピングバッグと、8,000万個の使い捨てカップが廃棄されたと報告している。
Vancouver 市の使い捨て物品削減戦略のシニアプロジェクトマネージャー Monica Kosmak は、「海に面した都市 Vancouver にとって、プラスチック汚染の量を減らすことは重要なことです」と述べている。今後は、プラスチック製のショッピングバッグはなくなり、紙製のショッピングバッグを購入する場合は40％以上のリサイクル素材を使用したものでなければならず、しかも、それには15セントの料金を支払う必要がある。そして、それは2023年には25セントになる。 また、使い捨ての飲料用カップには最低25セントの料金がかかる。また、再利用可能なショッピングバッグを購入するには1ドルの料金を支払う必要があるが、2023年にはそれが2ドルになる。
消費者はすでに、廃棄物を減らし、ゴミを減らすことを考えるようになっている。プラスチック製のストローは禁止されているし、食品業者はテイクアウト用の発泡スチロール製容器で調理済みの食品を提供することを禁止していて、それらには発泡スチロール製のカップや、皿、ボウル、トレイ、カートン、ちょうつがいや蓋がついた容器などが含まれる。また、使い捨ての食器を欲しい時は、わざわざ頼まねばならない。なお、Vancouver 市は、独自の憲章に基づいて条例の変更を行った。
一方、BC州は、Vancouver 市以外の市町村がプラスチックや使い捨てのゴミを減らすための法律を制定する道を開いた。その結果、20以上の自治体がすでにそのための条例を策定している。CTVニュースでは、Vancouver 市の新しいルールについて何人かの消費者に話を聞いたが、反対する人はだれもいなかった。
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う～ん、いよいよ「プラスチックバッグのない世界」がやってくるね。いつかも書いたが、お店でくれるプラスチックバッグは、使おうと思えば何十回も何百回も使えるのに、たった一回で捨ててきたんだからね。その度に、私たちは、世界の”プラスチック汚染”とプラスチックバッグの大量生産による”地球温暖化”に加担してきたわけだ。そろそろ、「地球に優しい生き方」をしようってことだね。
＜ニュースソース＞
UBC の研究者チームが、洗濯物に放り込んでも耐えられる薄くてフレキシブルな電池を発明した。この電池は、ねじったり通常の2倍の長さに伸ばしたりしても機能するので、スマートな衣服や時計などのアクセサリーを含むウェアラブルエレクトロニクス産業に恩恵をもたらす可能性がある。
UBC応用科学部の博士研究員である Ngoc Tan Nguyen は、ニュースリリースで次のように述べている。「ウェアラブル・エレクトロニクスは大きな市場であり、伸縮自在のバッテリーはその開発に不可欠です。しかし、これまでの伸縮自在のバッテリーは水洗いができませんでした。日常生活での使用に耐えるためには、これは重要な要素です」。
リリースによると、Nguyen たちは、亜鉛と二酸化マンガンの化合物を細かく砕いてゴム状のプラスチックに埋め込むことで、硬い電池ケースの必要性を回避したという。これらのポリマーの「極薄」の層が、何層にもわたってポリマーのケーシングに包まれて、これまでのところ、39回の洗濯に耐えられる防水シールが作られている。壊れたときに有毒な化合物を生成する可能性のある一般的なリチウムイオン電池に比べて、亜鉛とマンガンは肌の近くに装着したときに安全性が高いと Nguyen は言う。UBCによると、この発明はすでに商業的関心を集めている。
この電池が市場に出回る頃には、通常の充電式電池と同程度の価格になる可能性がある。UBC の Advanced Materials and Process Engineering Lab の所長である電気・コンピュータ工学教授 John Madden 博士は、「使われている材料は信じられないほど低コストなので、これが大量に作られれば安くなるでしょう」と述べている。「バイタルサインを測定するための時計やパッチに加えて、色や温度を積極的に変化させることができる衣類にも、このバッテリーが組み込まれるかもしれません」。
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う～ん、洗濯できる電池だなんて、びっくりだね。この電池を使って、着ている衣服の色を状況に合わせて青くしたり赤くしたりできる時がやってくるかもしれない・・・(^^;)。電力に関しては、コードで接続せずに充電できる無接点充電なんていう、わけのわからない技術も出てきているし、技術の進歩には本当に驚かされるばかりだ・・・m(_ _)m。
＜ニュースソース＞
州政府 は11月末の時点で、Lower Mainland とBC州の他地域を結ぶ Coquihalla Highway は、貨物輸送車への開通を１月末と予測していた。しかし、Rob Fleming 運輸大臣は昨日、１月初めまでに商用車が通行できるようになる可能性があると発表した。Hope と Kamloops の間を走る Coquihalla Highway は、11月中旬に発生した洪水により、いくつかの橋を含む20箇所が損傷し、そのうちのいくつかは完全に破壊され、それ以来、完全に通行止めになっている。
Fleming によると、洪水発生以来、100台以上の重機と数百人の作業員が、少なくとも商用トラックを移動させるための一時的な手段を作るためにフル稼働しているという。ハイウェイがいつ通常の交通に再開されるかは決まっていない。
＜代替ルートは Highway 3＞
Highway 5 として知られる Coquihalla Highway がすべての車両に対応できるようになるまで、商用車は Highway 3に誘導されている。Highway 3 は、Lower Mainland と内陸部を結ぶ数少ないルートのひとつで、現在も開通している。しかし、Hope と Princeton の間は、当面、必要不可欠な車両だけが通行を許可されている。検問と通行制限が実施されており、Princeton では14トン以上の車両の停車は認められていない*。Fleming は、特にホリデーシーズンが近づく中、州内での人々の移動を助けるために、必要不可欠な交通の定義を旅客バスにも拡大する予定であると述べた。
* 「停車が認められない」とはどのような意味？原文は、 there is no stopping allowed in Princeton for vehicles over 14 tons. となっているが・・・。
＜新たな悪天候の到来＞
また、州政府は、今日から明日にかけて冬の悪天候がBC州の大部分に影響を与えることを警告した。沿岸部では大雨、内陸部や峠の一部では雪、州の大部分では強風となり、11月の嵐から回復しつつある地域にさらなる困難をもたらす可能性がある。カナダ環境省はすでに複数の特別気象情報を発表している。かなりの降雪と視界の低下が予想されるほか、最近の洪水ですでに影響を受けている地域では、雪崩が発生する可能性や水流が増加する可能性もある。
荒天の到来に先立ち、Fleming は Highway 3 沿いの商用車や重要車両のドライバーに、危険な運転状況に備えて速度を落とすよう促した。Highway 3 の Manning Provincial Park 付近、Hope と Princeton の間の区間は、特に影響が大きいと予想される。最新の道路状況については、www.DriveBC.ca、最新の公共気象警報については、Environment and Climate Change Canada を参照。
＜ニュースソース＞
カナダ初の国産 COVID-19 ワクチンが、第3相臨床試験で感染症に対する高い有効性を示したと、植物由来のワクチンを開発した製薬会社が火曜日に報告し、近く使用許可が下りるのではないかとの期待が高まっている。Quebec 市に本社を置くバイオ製薬会社Medicago と英米のワクチン大手 GlaxoSmithKline（GSK）は、現在カナダ保健省への最終的な承認申請に向けて準備を進めている。両社の発表によると、本ワクチンの全ウイルス種に対する有効率は71％であり、COVID-19の感染の程度にかかわらず、現在、支配的なデルタ株に対する有効率は75％と高い値を示した。
この結果は、昨年3月に実施された2回接種ワクチンのグローバルな第3相プラセボ対照試験に続くものだ。なお、オミクロン変異株は最近カナダを含む世界各国で確認されたが、本試験期間中には流通していなかった。Medicago のメディカルオフィサー Brian Ward は、「この注射がカナダで認可されれば、ウイルス様粒子技術を用いた初のCOVID-19ワクチンとなり、ヒトへの使用が認可された初の植物性ワクチンとなります」と述べた。そして、「これは、Quebec 州やカナダだけでなく、世界でも初めてのことです」と付け加えた。
このワクチンには、COVID-19の原因となったコロナウイルスに似た Medicago の植物由来のウイルス様粒子が使用されているものの、その遺伝子は含まれていない。また、GSK の補助剤を使用することで免疫反応を促進する。本ワクチンの第3相臨床試験において、ワクチン接種群ではCOVID-19の重篤な症例は報告されなかったとのことだ。また、関連する重篤な有害事象も報告されておらず、注射による反応は「一般的に軽度から中等度で一過性」であり、症状の持続は平均して1日から3日程度だった。「まだワクチンを接種していない人が接種回数を増やすためにも、また追加接種が必要な人のためにも、私たちのワクチンに対する重要なニーズがあると思います」と Ward は述べている。
＜高まる期待＞
NACI（National Advisory Committee on Immunization カナダ予防接種諮問委員会）のワーキンググループメンバー である McMaster University 免疫学者 Matthew Miller は、別のタイプの COVID-19 ワクチンの開発に取り組んでいるが、Medicago の試験結果は、有効性と安全性の両面で有望であると述べている。
この試験自体は、時間的な制約に阻まれ、重症化に対する防御レベルを具体的に割り出すことができなかったが、それは COVID-19の重症患者がプラセボ群では少なすぎワクチン群では皆無だったため、強い結論を出すことが制限されたからだと Miller は言う。「とはいえ、どんな感染症に対しても75％の防御力があるということは、重症化に対してもより強い防御力があると期待できるのではないでしょうか。それは、他のすべてのワクチンに共通して言えることです」。
カナダと米国の複数の施設で行われた第2相試験では、健康な成人、合併症のある成人、65歳以上の高齢者が混在していたが、第3相試験では各国で24,000人以上の参加者に拡大した。Miller は、「この注射が承認されれば、低迷しているカナダのワクチン生産部門を活性化することができる」と述べている。National Research Council of Canada カナダ国立研究評議会の human health therapeutics ヒューマンヘルス・セラピューティクス局長である Lakshmi Krishnan も、カナダは時間の経過とともにワクチン製造能力を失なったが、現在開発中のいくつかのカナダ製COVID-19ワクチンによって状況が変わる可能性があると述べている。 「やがてすべてが整い、カナダでワクチンを製造できるようになることを願っています」。
＜さまざまな変異株で試験＞
Medicago は、SARS-CoV-2の初期株に焦点を当てたパンデミック初期の試験とは異なり、様々な亜種に対するワクチンの効果を示す試験結果を発表した最初の企業の1つであると Ward は言う。 この試験では、ガンマ株に対して約89％の有効性が確認され、アルファ株、ラムダ株、ミュー株については、ワクチン接種を受けた群では発症しなかったが、プラセボ群では12件の発症が確認されたという。
オミクロン変異株については、ワクチンや感染症に基づく免疫を回避できるかどうかが懸念されるが、Wardによると、同社はできるだけ早くワクチンのデータを得る予定だ。「ゴールポストは移動しました（標的がデルタ株からオミクロン株に移ったという意味？）」と Ward は述べている。 Medicago のリリースによると、第3相試験の完全な結果は、査読付きの出版物で発表される予定だ。カナダ保健省がこのワクチンにゴーサインを出せば、 Pfizer-BioNTech、Moderna、AstraZeneca、Johnson & Johnson に次いで、カナダで使用が承認された5つ目の COVID-19 ワクチンとなる。
＜ニュースソース＞
年末年始の旅行シーズンに向けて、YVR（バンクーバー国際空港）の職員が、旅行者に空港を出発する際と到着する際に必要なことを教えてくれる。バンクーバー国際空港では、カナダ政府の指示により、海外からバンクーバー国際空港に到着するワクチン接種済みの客を対象に、COVID-19検査を実施する。これは、同空港で実施されている既存の旅行条件に加えて行われるものだ。以下、乗客が知っておくべきことはこれらだ。
まず、YVRおよびカナダの空港を出発するためには、旅行者は完全なワクチン接種を受けている必要がある。搭乗者はワクチン接種の状況を証明する必要があり、その書類はチェックイン時に航空会社によって確認される。カナダ人の場合は、Canadian COVID-19 ワクチン接種証明書*が最適な書類となる。これには宗教上または医療上の理由による限定的な免除があるが、宗教上または医療上の理由による免除は限られていて、その詳細は航空会社またはカナダ運輸省から入手できる。
* カナダ政府発行の Vaccine Passport のことと思われる。
次に、目的地ごとに入国条件が異なる。搭乗者は、カナダを出発する前に、目的地の入国条件を理解し準備する必要がある。12月6日以降、米国に渡航する人は、搭乗前１日以内に受けたCOVID-19検査が陰性であること、または過去90日以内にCOVID-19から回復したことを示す書類を提示しなければならないと、空港当局は述べている。
3つ目は、カナダに帰国する際に ArriveCAN の手続きを行う必要がある。これには、COVID-19検査の陰性情報と隔離計画の入力、および到着時検査の事前登録が含まれる。検査の結果が出るまで、通常は24時間から72時間以内に全員が隔離を受ける必要がある。
空港で乗り継ぎをする人は、次の目的地に移動する前に YVR で COVID-19 検査を受ける必要がある。検査を受けた後、乗客は最終目的地に向けて移動し、検査結果を待つ間に隔離を受けることができる。完全にワクチン接種したカナダ人が出国して72時間以内に再入国する場合は、入国前検査結果の提出が免除される。
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う～ん、わりと簡単に説明されているが、先日の国境での混乱を見ると、本当にこれだけでいいのと思えてくるね。ともかく、COVID-19 に関して越境ルールは毎日のように変わるから、常に最新ルールを確認して行動することが大事だよね。
＜ニュースソース＞
最近の研究で、先進工業国の電力需要のほとんどは、風力発電と太陽光発電の組み合わせで満たせることが分かったが、同時に、完全に要求を満たすためには、偶発的な対策が必要になる可能性があることも明らかになった。専門誌「Nature Communications」に掲載されたこの研究では、断続的な資源に依存する電力システムの信頼性が問題となった。その結果、最も信頼性の高い再生可能エネルギーシステムは、風力に大きく依存しており、調査対象国の電力需要を72〜91％の割合で満たすことができた。さらに、12時間分の蓄電を加えると、この数値は83〜94％にまで上昇した。
しかし、このような良好な結果が得られたにもかかわらず、研究者たちは、ある国の必要量の90％を超えるシステムであっても、年間数百時間の需要が満たされない可能性があると警告している。研究レポートの共同著者である University of California, Irvine の Steve Davis 教授（地球システム科学）は、ニュースリリースで次のように述べている。「風力や太陽光発電は、多くの場所で、異常な量の貯蔵や過剰な発電能力なしに需要の80％以上を満たすことができます。しかし、国によっては、ゼロカーボンの未来において、蓄電やその他の非化石エネルギー源によって需要を満たす必要がある数日間が、年間を通じて数多く存在する可能性があります」。
研究チームは、42カ国39年分のデータを分析し、太陽エネルギーや風力エネルギーで需要を維持できるかどうかを調べた。その結果、赤道に近い大国では、年間を通じて太陽エネルギーが豊富にあるため、持続可能な電力資源への転換が容易であることがわかった。一方、緯度の高い国では、風力発電に頼らざるを得ない。
同レポートの筆頭著者で中国・清華大学の地球システム科学助教授 Dan Tong は、「過去のデータによると、赤道から離れた国では、太陽電池や風力発電をわずかしか使えない"dark doldrums ダーク・ドルドラム"（無風期間*）と呼ばれる期間が発生することがあります」と述べている。研究者たちは、信頼性の面では土地の大きさも要因の一つであることを発見した。カナダのように国土が広い国では、太陽電池や風力発電システムの信頼性が最も高いことがわかった。
* 参考サイト：「変動性再生可能エネルギー大量導入時の電力部門の経済性評価」（12ページ最下部を参照）
一方、ヨーロッパのような小さな国では、そのような余裕はなかった。研究者たちは、国同士が協力してエネルギーをプールしたり共有したりすることで、潜在的な問題を解決できるかもしれないと述べている。Tong は、「ヨーロッパが良い例だと思います。スペイン、イタリア、ギリシャの太陽光発電と、オランダ、デンマーク、バルト海地域の豊富な風力発電を組み合わせたシステムでは、多くの一貫性と信頼性が得られます」。
より多くの電力需要に対応するために、各国は発電能力の増強、バッテリーの追加、貯蔵方法の追加などに取り組むことができる。 Davis は、「世界中で、ゼロカーボン電力を生産するには、地球物理学的な制約があります。それは、難しいことと不可能なことの違いに尽きます。化石燃料を完全に排除することは難しいでしょうが、技術、経済、社会的意思が一致すれば、その目標を達成することができます」。カナダ政府によると、現在、カナダの電力の3分の2は再生可能資源でまかなわれている。水力発電が全体の約59.6％、風力発電が5.1％、太陽光発電が0.6％となっている。また、カナダは発電した電力の約8％を米国に輸出している。
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う～ん、風力発電と太陽光発電でかなりの電力需要をまかなえるというのはいいニュースだね。それにしても、カナダの電力の3分の2は再生可能資源でまかなわれているというのは、ちょっとすごい。国土が広くて人口が少ないことが大きな要因になっているのだろうが、今後もさらに再生可能資源の比率を高めて、地球温暖化の原因になっている化石燃料の比率を抑えられたらいいね。
＜ニュースソース＞
10月ころから入手可能となっていたカナダ政府発行（承認）のワクチンパスポートを、先日、やっと入手した。のびのびにしていたので、なんとなく面倒な気分になっていたが、やってみたらいとも簡単だった。ほとんどの人はすでに入手済みかもしれないが、一応、そのやり方を書いておく。
① 次のサイトから入っていく。How to get your Canadian COVID-19 proof of vaccination
② ページ下方にある Select your province or territory to find out how to get your proof. で British Columbia を選択して、Go をクリックする。
③ 緑色のボタン “Get the Canadian proof of vaccination from the Province of British Columbia” をクリックする。
④ （ネットで入手する場合は）”Fastest option: Access online through Health Gateway” をクリックする。
⑤ “Log in with PHN” をクリックする。
⑥ Personal Health Number、Date of Birth、Date of Vaccine (Dose 1 or Dose 2) を記入して、Enter ボタンをクリックする。
⑦ 自分の名前が入った BC Vaccine Card が表示される。
⑧ ”Save as” で PDF (Federal proof) を選択すると、カナダ政府発行のワクチンパスポートが表示される。これを、印刷ボタンで「PDF で保存」をクリックすると PDF ファイルとして自分のコンピュータに保存できる。
そそっかしい私は、⑦ で BC Vaccine Card が表示された時、「何じゃあこりゃ、これじゃあ、カナダ政府発行じゃあないじゃん」と思ったが、よく読んだら、そこから ”Save as” に行けば良いことがわかった・・・(^^;)。
COVID-19 の状況がコロコロ変わって、そのたびにカナダ政府もカナダへの入国ルールを厳しくしたり緩めたりして、カナダ住民はルールをしっかり覚えるのが大変だ。しかも、政府機関のお役人さえもルールがしっかり頭に入っていなかったりする。そのため、国境では思わぬ混乱が発生している。先週、日帰りでアメリカに行ってきた二組の BC住民が、あるアプリの使い方で混乱が生じて、そのとばっちりを受けた。以下のニュースがそれを伝えている。
New Westminster に住む Rick Minchin は火曜日、「PCR検査で陰性と判定された場合、カナダ住民は72時間以内であれば国境を越えて旅行することができる」という新ルールを利用することにした。Minchin と妻の Terry は Blaine（アメリカ Washington 州）で4時間過ごした後、Pacific Highway Border Crossing を通って New Westminster に戻ってきたが、思わぬ”お土産”を持ち込んでしまった・・・(-_-;)。
Blaine からの帰りにカナダの国境検問所に来ると、警備員が Canada.ca/ArriveCAN アプリに日帰り旅行を登録したかどうか尋ねてきた。しかし、彼らは登録していなかった。このアプリは、2月にすべての旅行者のカナダ入国時に使用が義務付けられたものだ。Minchin によると、警備員は登録していなかったら国境の要件に違反していると言い、彼らに2週間の自宅隔離を命じた。「私たちは彼と相談しました。アメリカに引き返せるかとか、他に何かできることはあるかとか聞いたのです。でも、基本的にノーと言われました」と Minchin は言う。
Surrey に住む Martin Turo は、木曜日、Blaine に行って荷物を受け取ることにした。Turo は ArriveCAN アプリで旅行を登録したが、技術に詳しくないと自認する70歳の彼は、ワクチンの詳細をアップロードする方法がわからなかった。そこで彼は、代わりに、ワクチン情報を紙にプリントして持参し、カナダに戻る際に国境警備隊に提示した。「私がワクチンパスポートを持って行ったのに、（国境警備隊は）それを見ようともしなかった」と Turo は言う。
Minchin と同じように、Turo は COVID-19のワクチンを2回接種し、さらにブースターショットを受け、国境の南側で30分しか過ごしていないにもかかわらず、14日間の隔離を命じられた。Turo は、「ArriveCAN アプリの操作ができないことで罰せられているような気がします」と不満を禁じえない。
カナダの国境警備員が CTV News に説明したところでは、11月30日に短期旅行のルールが緩和されて以来、多くのカナダ人がアプリに旅行を登録せずにアメリカに入っているという。一部の旅行者は、アメリカに引き返してアプリをダウンロードしてから国境に戻ることを許されるが、すべての人にそのチャンスが与えられているわけではない。
Vancouver の移民弁護士 Ryan Neely は、「カナダ国境に到着した時に国境警備員がどう対応してくれるかは、警備員の主観的な判断にかかってきます」という。つまり、「あなたをアメリカに戻らせてアプリに登録する時間を与えるかどうかは、むしろ係官の判断なのです」。Minchin はあの時、すでに ArriveCAN アプリを携帯電話に入れており、以前に米国への旅行の際に使用したことがあったが、日帰り旅行の際にも必要だとは知らなかったという。
Minchin は、火曜日にカナダ公衆衛生局（PHAC）に隔離の取り消しを求めるメールを送り木曜日に返事がきたが、隔離命令については一切触れられていなかった。その代わり、PHACは、彼が国境でCOVID-19のランダム検査に選ばれたと言っている。しかし、国境警備員は彼にそのことをまったく伝えていなかった。ランダム検査に選ばれた旅行者は、検査で陽性反応が出ない限り隔離する必要はない。隔離の必要性があるかどうかわからないため、Minchin はPHACにもう一度説明を求めたが、回答を得られる自信はないという。「PHAC は何が起こっているのか分かっていないようだし、役所の人たちの中に判断できる人がいるようには見えない」と Minchin は言う。
米国への旅行を予定している BC州民は、国外に出る期間やワクチン接種の有無にかかわらず、カナダ入国前72時間以内に（該当する場合は、ワクチン接種証明書を含む）必須情報を提出しなければならない*。スマートフォンやデータを持たない旅行者は、Canada.ca/ArriveCAN でアクセス可能なウェブベースのバージョンにアクセスできる。旅行者は ArriveCAN のレシートを国境でカナダの係官に提示する必要がある。このレシートは、モバイルアプリ、レシートのスクリーンショットまたはプリントアウト、またはEメールで送られてきたレシートから入手できる。
* 「カナダ入国前72時間以内に必須情報を提出する」とはなんじゃろね。原文には、次のように書かれているのだが・・・。
British Columbians planning a trip to the U.S., regardless of how long they will be out of the country, or of vaccination status, must submit mandatory information including proof of vaccination (if applicable) within 72 hours before their entry into Canada.
ともかく、今の出入国ルールは完全にシッチャカメッチャカだ。
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う～ん、カナダ政府が72時間以内の外国滞在に対してルールを緩和した時、私は「ああ、やっとこれで、Point Roberts や Blaine に日帰りで簡単に行って来れるね」と思ったが、ArriveCAN がその場合に適用されるなんてまったく知らなかった。いや～、うっかりできないよね。それにしても、これだけの混乱が起こっているのは、カナダ政府の説明不足が原因だ。しっかりしろ、Trudeau！！！
＜ニュースソース＞
＜号外：火曜日に、アメリカ・ミシガン州の高校で、男子生徒（15歳）が校内で拳銃を発砲してクラスメート4人を射殺し、7人に怪我をさせた事件があった。ところが、なんと、その拳銃は、男子生徒の両親が事件の数日前に彼にクリスマスギフトとしてプレゼントしたものだった。最近のアメリカは完全に狂ってる・・・(-_-;)。＞
カナダ政府の Jean-Yves Duclos 厚生大臣は昨日、米国以外の国から渡航するすべての乗客は、間もなく到着時に強制的に COVID-19 検査を受けなければならなくなると述べた。新たな omicron オミクロン変異株に警鐘を鳴らし、これらの入国者にカナダ到着時に再度COVID-19検査を受けさせることを発表したものだ。この新しい検査は、すべての旅行者がカナダに向けて出発する前に受けなければならない出国前の検査に加えて行われる。
Duclos は、このプログラムは直ちに発効すると述べたが、空港運営者はメディアに対し、このプログラムがどのように実施されるかについての詳細については、政府からほとんど連絡がないと述べている。発効が決まってから数日が経過したが、カナダ保健省のウェブサイトでは、新しい到着時検査の義務化についてはまだ言及されていない。国会議事堂で記者会見したDuclos は、到着時の検査義務化プログラムは展開し始めていると述べた。Duclos によると、到着時検査制度の仕組みは以下の通りだ。
＜米国以外の国からの渡航者には到着時検査が必要＞
ワクチンを十分に接種した旅行者が米国以外の国からカナダの空港に到着すると、公衆衛生看護師による綿棒検査を受けるか、持ち帰り検査キットを受けることになる。検査の結果を待つ間は、自宅または指定された隔離場所（ホテルなど）で自己隔離しなければならない。検査結果が出るまでには、最大で3日かかることがある。検査結果が陰性であれば、隔離場所から離れて通常通りに行動することができる。検査結果が陽性の場合は、14日間の隔離が必要となる。乗客が乗り継ぎ便を利用する場合は、綿棒で検査を受けるか、持ち帰り用の検査キットを受け取り、最終目的地に向かう。
例えば、香港から Vancouver に到着した旅客が、BC州 Kelowna 行きの乗り継ぎ便に乗る場合、その旅客は乗り継ぎ便に向かう前に Vancouver で検査を受けるか、家庭用検査キットを受け取ることになる。その後、Kelowna で検査結果を待つ間、自己隔離しなければならない。家庭用検査キットを受けた旅行者は、Dynacare、LifeLabs、Switch Health などの民間企業の看護師とビデオ通話しながら、検査を自分で行う。その後、検体は宅急便で検査機関に送られる。検査方法は、空港で配布される検査キットに含まれている。到着時の検査にかかる費用は、すべてカナダ政府が負担する。
＜米国から直接入国する旅行者は、今のところ免除されている＞
ワクチンを完全接種した旅行者が、米国内の目的地から直接カナダに入国する場合は、これらの検査要件は適用されない。例えば、ワクチンを完全接種した旅行者が、Fort Lauderdale（Florida 州）から Montreal までの直行便を利用する場合は、カナダに出発する72時間前に出発前PCR検査を行うだけでよく、Montreal に到着してからの到着時検査は必要ない。ただし、米国の方針は時間の経過とともに変わるかもしれないと Duclos は言う。
一方、海外からの旅行者が米国の空港でカナダ行きの便に乗り継ぐ場合は、到着時の検査ルールが適用される。例えば、パリから来た旅行者が Toronto 行きの便に乗り継ぐためにアトランタに到着した場合、その旅行者はパリから Toronto への直行便を利用する旅行者と同じ扱いになり、強制的な到着検査の手続きが必要になる。ワクチンを接種していないカナダ人旅行者が海外から帰国する場合は、さらに厳しい条件がある。一般的には、ワクチンを十分に接種した外国人のみがカナダに入国できる。
「はっきり言っておきます。すべての旅行者は、到着時に検査を受ける必要があります。対象となるすべての旅行者を一晩で検査することはできません。数日はかかるでしょう」と Duclos は述べている。Duclos によると、カナダ政府は検査機関や州の保健当局と協力して、毎月海外からカナダに到着する何万人もの旅行者を処理するために必要な検査能力を強化しているという。大臣によると、これらの検査を処理するために用意されたラボのキャパシティは、水曜日から50％増加し、技術者がより速いペースで検査を行えるようになったとのことだ。
＜空港関係者はカナダ政府に持ち帰りテストの実施を要求＞
Duclos によると、到着時検査の開始時期にはばらつきがあるという。空港によっては乗客に綿棒を刺すのに適した設備が整っているところもあるだろうし、混雑している施設では、この大規模な新しい公衆衛生活動を開始するためのスペースを確保するのに時間がかかるだろうという。
空港の運営者は、カナダ政府に（家庭用検査キットを使った）持ち帰りテスト（だけ？）の実施を求めている。カナダの多くの空港を代表する組織である Canadian Airports Council の Daniel-Robert Gooch 会長は、国内最大の空港の到着ロビーですべての乗客を検査することは単に実行不可能だと述べている。「これをうまく運営するためには、持ち帰りテストのような場外でのテストの利用が不可欠です。私たちのメンバーは、米国以外の外国人旅行者全員の100％を現地で処理することは不可能であると話しています」と述べている。Gooch によると、空港関係者たちは、何千人もの乗客を、健康管理のために作られたものではない空港の限られた場所に詰め込むことが、どれほど安全なのか疑問視しているという。
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う～ん、オミクロン変異株のおかげで、またしてもカナダ入国がややこしくなったね。私は来年中には日本に旅行できると思っていたのだが、次から次へと出てくる変異株のせいで、そのあたりも怪しくなってきた。いつになったら、日本へ行けるのだろう・・・(-_-;)?。
＜ニュースソース＞
＜号外（放火犯にあまりにも軽すぎる判決）：昨年正月に Tsawwassen で歯科医院２つと音楽学校が入ったビジネスビルに放火して全焼させ、３ミリオンドルもの被害を与えた男（31歳）に判決が下った。たった130日の懲役刑にも呆れたが、３年間の執行猶予までついたのにはびっくりした。詳しいことはよくわからないが、どう考えても甘すぎる。カナダって本当に”優しい国”だよね・・・(-_-;)。＞
Mike Farnworth 公共安全大臣によると、BC州は「強烈な嵐」の最後を見たかもしれない。「最悪の天候は過ぎ去ったようで、そのことに感謝しています」と木曜日のメディアブリーフィングで述べたが、州内にはまだやるべきことがたくさんあるとした。
Farnworth は、州内で最も被害の大きかった地域の復興には長い時間がかかる可能性があるため、引き続き道路閉鎖を遵守し、燃料の配給を守り、必要な場合にのみ旅行するよう呼びかけている。「BC州の人々は多くのことを経験してきました。この困難な時期に、あらゆるレベルの政府がここに控えています」と Farnworth は付け加えた。彼は、カナダ政府と州政府は現在、ワーキンググループを結成し、あらゆるレベルでの支援と情報の提供を行っているという。
州内の高速道路や旅行に関しては、いくつかの良いニュースがある。Rob Fleming 運輸相によると、Abbotsford から Chilliwack までのハイウェイ1号線が木曜日の午後に再開され、Vancouver から Hope までの交通が可能になった。ただし、Popkum と Hope の間の Highway 1 も再開されたものの、Bridal Falls 付近の約3キロに渡って流れが制限されていると Fleming は付け加えた。東行きの２車線は閉鎖されたままで、西行き２車線をそれぞれの方向に片側1車線として使用するように変更されている。
Highway 3 はサプライチェーンのためにまだ開通しているが、不可欠な旅行命令が出されており、トラックドライバーを優先していると Fleming は述べた。Highway 3 の Princeton より東の部分は、洪水のために閉鎖されたままだが、木曜日の午後には何らかの形で再開できる可能性がある。Bella Coola に向かう Highway 20は現在開通しているが、Highway 99は最近の土砂崩れのため Pemberton と Lillooet の間で閉鎖されたままだと、Fleming は付け加えた。
＜ニュースソース＞
Metro Vancouver 初の biosolids バイオソリッド乾燥機の建設計画が進んでいる。10月末に Metro Vancouver は来年度の支出予算を可決し、下水汚泥を小さくて乾燥したペレットに変える新施設を含む新規プロジェクトに道を開いた。Metro Vancouver の液体廃棄物サービスのプログラムマネージャーである Lilian Zaremba は、「この技術は北米で使用されている実績のある技術ですが、私たちにとっては新たに追加された技術です」と述べた。
2024年に建設が開始されるバイオソリッド乾燥施設は、Metro Vancouver が（糞尿を含む）廃水から栄養分を回収し、人口増加に伴って着実に増加する下水に対処できるようにするものだ。このプロジェクトを「ウンチ乾燥機」と呼びたくなるが、Zaremba はそのような単純化を戒めている。Zaremba によると、Metro Vancouver では、トイレや洗面台からの排水は下水処理場で熱と微生物を使って処理され、悪玉菌を破壊して臭い匂いを抑える。液体は分離され、バイオソリッドと呼ばれる厚くて粒状の汚泥が残る。
「バイオソリッドは、手で拾える土や土壌のようなものです」と彼女は言う。現在、このようなものは、造園や土地の修復のための土に使われている。しかし、Metro Vancouver によると、この地域ではバイオソリッドの生産量がまもなく必要量を上回り、バイオソリッドが過剰になるとのこと。
ところが、乾燥機を選択肢に加えることで、余剰のバイオソリッドに対応することができる。乾燥機は、粒状の湿った材料をペレット状にして、セメント工場で低炭素燃料として使用したり、他の材料と混ぜて肥料にしたりすることができる。「セメント工場では、この乾燥したバイオソリッドペレットを代替燃料として使用することで、温室効果ガスの排出量を削減することができます」と Zaremba は言う。バイオソリッド乾燥機は、Annacis Island（下水処理場に隣接）または Langley 北西部に建設される可能性が高い。
一方、2019年に提案された当初の見積もりは1億9700万ドルだったが、プロジェクトの遅延と設備の追加があって、最新の予想コストは3億3770万ドルに上昇している。「乾燥機から出る液体である凝縮水を処理する範囲を追加しました。・・・処理プラントに入れる前に液体を処理する必要があります。また、建設費の高騰もありました」と彼女は言う。
このプロジェクトでは、ひどい臭いが出ないようにすることが設計の最優先課題だと Zaremba は言う。「処理場の前を通る人がすでに気づいているような臭いを増やさないようにします。処理場周辺の臭気はすでに少ないので、処理場で気になる臭気が増えることはありません」。
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う～ん、これまで”嫌われてきた”人糞も、こうした新しい技術によって有効利用できるんだね。そもそも、糞は食べたものが体内で未消化となっただけで、それに消化管上皮の剥離した細胞、腸内バクテリア、分泌された粘液や色素などが加わり、さらに大腸菌など（ほとんどが無害）が少しつくだけらしいから、”嫌う”こと自体がおかしいのかもしれない・・・(^^;)。「ふ～ん」なんちゃって・・・(*_*)。
＜ニュースソース＞
＜号外: COVID-19 の新変異株 omicron オミクロンは、昨日の段階で BC州を含めて４つの州で感染者が確認され、これまでのカナダ国内の感染者数は７人となった。内訳は、BC州１人、Alberta 州１人、Ontario 州４人、Quebec 州１人だ。BC州の感染者は、Fraser Health 地域に住むナイジェリアから帰国したばかりの人で、現在、隔離されている。＞
12歳以上のワクチン未接種の旅行者は、昨日からカナダ国内の飛行機や旅客列車に搭乗できなくなり、COVID-19検査で陰性の結果が出ても、ほとんどの人は搭乗できなくなった。この政策は10月30日に発効していたが、カナダ政府はワクチンを接種していない旅行者に短い移行期間を認めて、旅行前72時間以内に受けたCOVID-19分子検査の陰性結果を提出すれば、搭乗することができた。昨日からの厳しい要件は、COVID-19 ウイルスの高度に変異した新種 omicron オミクロン株の出現にカナダが対応していることを受けて施行された。
新種の COVID-19 ウイルスが発見されたことにより、感染力がより強くなる恐れがあるため、カナダ国内外で国境閉鎖や厳重な検査が行われている。WHO（世界保健機関）によると、オミクロンウイルスの危険性は非常に高いとされているが、公衆衛生当局や科学者にもまだ分かっていないことがたくさんある。カナダに入国する人や、国内で飛行機や列車に乗る人は、ワクチン接種を受けなければならないが、現在のところ、アフリカ南部を最近通過した人を除いて、隔離措置は取られていない。
多くの航空会社はこれまで、旅行者がワクチンを接種していることを確認するために抜き打ち検査を行ってきたが、Air Canada と WestJet は昨日から、カナダ国内で搭乗するすべての人に証明書の提出を求めることを確認した。
＜その他の公衆衛生対策も引き続き実施される＞
マスクや健康診断など、その他の対策は引き続き必須となる。政府のウェブサイトには、「航空会社や鉄道会社に搭乗資格があることを示したにもかかわらず、ワクチンの接種証明や COVID-19の有効な検査結果を提出しない場合、旅行は許可されず、罰則や罰金を科せられる可能性があります」と記載されている。なお、このルールは通勤電車には適用されない。政府はソーシャルメディア上で、海外にいるカナダ人や永住権保持者であっても、承認されたワクチンをすべて接種しなければ、帰国することも隔離をスキップすることもできないという警告を発している。
ただし、医学的に有効な免除措置がある場合や、飛行機でしか行けない遠隔地への旅行、他の目的地に向かうためにカナダを経由する場合など、いくつかの例外がある。免除を受けるためには、最近のCOVID-19検査が必要となる。10月に発表されたこのワクチン接種の義務化は、カナダの航空業界では好意的に受け止められたが、一部の企業は必要な準備が間に合うかどうか心配していた。その後、カナダ政府は標準化されたワクチン接種証明書を発表し、州や準州が国内および海外旅行用に配布している。
＜ニュースソース＞
Metro Vancouver では、公共交通機関の利用料金の支払いにデビットカードが使えるようになる。TransLink によると、同社の決済システムは、現在は交通機関のパスやクレジットカードを読み取ることができるが、いずれはデビットカードでの支払いも可能になるとのことだ。次の支払い方法を統合するには時間がかかるが、TransLink は2022年後半までに利用できるようにすることを目標としている。
交通機関の駅には今後も、運賃と Compass カードの自動販売機が設置されるが、Compass カードを持っていない人でも、タップ・トゥ・ペイシステムを使えばすぐに支払うことができる。このシステムでは、観光客などの気軽な利用者が、バスに乗るときやスカイトレインの改札を通るときにも、直接デビットカードで支払いができる。TransLink によると、同社は、地域の交通機関全体で非接触型デビット決済を完全に統合した、カナダ初の交通機関となるペースで進んでいる。
＜ニュースソース＞
数日前に、WHO が COVID-19 の新変異株を omicron オミクロンと命名したばかりだが、すでにカナダでも感染者が見つかった。Ontario 州保健省の発表によると、WHOが新型コロナウイルスの5番目の懸念すべき変異株として最近宣言したこの株の症例が、Ontario 州で確認された。声明では、「本日、Ontario 州では、Ottawa で COVID-19 のオミクロン変異株の患者2名を確認しましたが、いずれも最近ナイジェリアから渡航した人です。オタワの公衆衛生局は、患者と接触者の管理を行っており、患者は隔離されています」と発表された。
南アフリカの科学者が、この大きく変異した変種を最初に確認したのは今週初めのことで、感染者が急激に増加したため、カナダを含む多くの国が、アフリカ南部の広い範囲の国々に新たな渡航制限を課した。公衆衛生の専門家や政府関係者は、この変異の多さに警鐘を鳴らしていた。予備的なデータによると、最初は感染の可能性が高まり、ワクチンの効果が低下し、再感染が増えることがわかっていた。一方、南アフリカではワクチン接種率が低く、現在、全人口の30％以下であることや、この変異型が現在主流のウイルス株よりも致死率が高いことを示す証拠がないことも指摘されている。
カナダの公衆衛生当局は以前、COVID-19に感染して最も深刻な結果になることを防ぐには、やはりワクチン接種を受けることが最善の方法であり、ワクチン接種による保護を完全に回避できるという決定的な証拠はまだないと述べていた。最近、いくつかのワクチンメーカーが、オミクロンに対抗するために自社の注射を強化したり、新しいバージョンを作成する方法を開発または検討していることを発表した。最も新しいのは Moderna で、同社のチーフメディカルオフィサーである Dr. Paul Burton は、必要であれば「2022年初頭」までに新しいワクチンを製造することができると語っている。
カナダのワクチン接種率は世界最高水準にあり、COVID-19の接種対象者の約80％がすでに接種を受けている。公衆衛生の専門家は、カナダが新たな渡航制限を発表する直前の金曜日に、この変異株が「すでにここに」存在し、カナダ国内で広がっていても驚かないと述べた。昨日の日曜日には、オランダ、デンマーク、オーストラリアの3カ国が、カナダに続いてこの新型インフルエンザの感染者を発見した。それ以前には、すでにベルギー、ボツワナ、イスラエル、香港、英国、ドイツ、イタリアで発見されている。
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う～ん、あっという間に「カナダにもやってきた」ね・・・(-_-;)。感染力や重症化など、まだ未知数の部分が多いようだが、なんとか、あまり暴れないで経過してほしいね。
＜ニュースソース＞
（「懸念される新変異株を omicron と命名（1/2）」から続く）
Toronto にある St. Michael's Hospital の世界的疫学者 Dr. Prabhat Jha は、「ワクチンを接種していない人々へのワクチン接種を絶対に加速しなければなりません」と語った。「フロリダであろうと南アフリカであろうと、彼らこそが変異株製造工場なのです。フロリダでも南アフリカ共和国でも、彼らが変異株の工場となっています。だからこそ、世界中でワクチン接種率を上げる必要があるのです」。
Johns Hopkins 大学のコロナウイルス研究センターによると、南アフリカでは、COVID-19のワクチン接種を受けているのは人口の24％に過ぎない。また、1日に接種されている数も比較的少なく13万本にも満たない。これは、政府の目標である30万回を大幅に下回っている。アフリカ大陸では当初、十分な量を確保するのに苦労したが、南アフリカをはじめとするいくつかの国では、ワクチンに対するためらいや無関心が接種キャンペーンを遅らせていて、在庫が余っている。
南アフリカを拠点とする感染症専門家の Richard Lessells はロイター通信に、「このウイルスは、十分な量のワクチンが接種されていないと、進化する可能性があります。なので、このような事態を招いてしまったことに憤りを感じます」と述べている。
南アフリカは、アフリカにおけるCOVID-19の感染者数と死亡者数の報告数が最も多い国であり、パンデミックの開始以来、約300万人が感染し、8万9千人以上が死亡している。この国では、第3波が発生した後で小康状態を保っていたが、先週、新たな感染者が出始めた。今回、omicron が"variant of concern"（VOC 懸念される変異株）に指定されたことで、世界各国の政府は、「循環しているSARS-CoV-2の変異株をよりよく理解するために、監視と配列決定の努力を強化する」ことが求められており、初期の症例やクラスターがあれば、WHOに報告することが求められている、と声明は述べている。
COVID-19の原因となるコロナウイルスは、感染が拡大するにつれて進化し、心配な変異を含む多くの新しい変異株は、しばしばそのまま死滅してしまう。この omicron 変異株は、アフリカ南部からベルギー、ボツワナ、香港、イスラエルへの旅行者からも発見されている。omicron は、WHOが命名した5つ目の variant of concern で、他の4つは、alpha、beta、gamma、delta だ。variants of interest には、lambda、mu の2種類がある。
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う～ん、「ワクチンを接種していない人々が・・・変異株製造工場だ」とはショッキングだね。カナダでも反ワクチン運動を展開するグループがあるようだが、彼らは自分たちを感染の危険にさらしているだけでなく、変異株を製造している可能性があるということだ。そう思うと、彼らの存在がいっそう腹立たしくなる・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
世界保健機関（WHO）は、南アフリカで確認された新型コロナウイルスの亜種を variant of concern（VOC 懸念される変異株）と指定し、「omicron オミクロン」と命名した。WHO のSARS-CoV-2ウイルス進化に関する技術諮問グループは金曜日に会合を開き、この新しいB.1.1.529亜種の公衆衛生に対する潜在的なリスクを評価し、"variant of concern"とするか a "variant of interest"（関心のある変異株）とするかを検討して、前者とすることを決定したもの。
"variant of concern" は、より深刻な指定だ。カナダや世界中の感染症を席巻しているデルタ変異株は"variant of concern"だ。カナダ公衆衛生局によると、"variant of concern" は、感染がより簡単に拡大する可能性があること、より重篤な病気を引き起こす可能性があること、現在のワクチンでは効果が低い可能性があることなどから、専門家が注意深く監視している。
WHO の COVID-19技術責任者である Dr. Maria Van Kerkhove は、これらの問題が発生しているかどうかを判断するには時間がかかるだろうと述べている。Van Kerkhove は、「世界中で SARS-Cov-2 のサーベイランスを充実させることは非常に重要であり、それには genomic sequencing ゲノムシーケンスの改善も含まれますが、それはこの変異体が流通している場所で検出できるようにするためです」と述べた。また、「人々が心配していることは理解している」としながらも、物理的な距離を保ち、マスクを正しく着用し、混雑した場所を避け、風通しの良い場所にいるようにし、ワクチン接種を受けることで、リスクを減らすことができると強調した。「これらの実績のある公衆衛生対策が、かつてないほど重要になっています」。
南アフリカの科学者たちは、同国で最も人口の多い Gauteng 州でゲノム配列の解析を行っていた際に、約100件の新しい変異株を検出した。水曜日には、この変異株には spike protein スパイクタンパクへの変異を含む多数の変異があり、感染性に影響を及ぼす可能性があることを懸念していると政府に報告した。その後、南アフリカ政府はそれを WHO に報告した。金曜日の会議後に発表された WHO の声明では、「この変異体には多数の変異があり、その中には懸念すべきものもある」とした。「他のVOCと比較して、この変異体は再感染のリスクが高いことを示す予備的な証拠がある」と述べている。南アフリカのほぼすべての州で、この亜種の感染者数が増加しているようです」と述べている。
カナダの医療専門家は金曜日、警戒心を戒め、この変種の潜在的な影響を評価するには時間がかかるだろうとし、既存のCOVID-19ワクチンが引き続き有効でないという証拠はないと述べた。Toronto にある University Health Network の感染症専門家 Dr. Isaac Bogoch は、まだワクチンを接種していないカナダ人には、ワクチンを接種するように促した。また、亜種はワクチンを接種していない人の間で発生するため、新しい亜種の発見は、世界中の誰もがワクチンを受けられるようにすることの重要性を示していると述べた。（続く）
（「懸念される新変異株を omicron と命名（2/2）」に続く）
＜ニュースソース＞
州政府 Rob Fleming 運輸大臣によると、Coquihalla Highway（BC Highway 5 の一部で Kamloops - Hope 間）は、約2ヶ月で商業利用が可能になるとのことだ。今月中旬に発生した洪水では、いくつかの橋を含む20か所が損傷し、中には完全に破壊された橋もある。
Fleming は記者会見で、修理作業はすでに進行中で、今週は100台以上の機器が修理の一環として使用され、さらに多くの機器が動員されていると述べた。Fleming によると、作業員たちは道路沿いの3箇所で岩を爆破し、さらに2箇所で瓦礫を片付けているという。Flemingによると、エンジニアがまだ被害状況を把握していないため、ハイウェイ5の修復作業にどれくらいの費用がかかるかは不明だという。
Fleming は、「2ヶ月後の1月下旬には、商業用の通行が可能になるような十分な仮設修理が完了すると楽観的に考えています」とするも、「冬に向かっているため、天候次第では延長される可能性もあります」と注意を促している。Coquihalla Highway が再開されても、Fleming は「通常通りにはいきません」と言い、一部の区間では低速走行となったり片側1車線のみの通行となったりすると話す。
高速道路の再開が近づけば、より詳細な情報が公開される予定だ。Fleming は、「BC州では、いくつもの高速道路が一度に影響を受けたという点で、こんなことはこれまで見たことがありません」と述べた。「これらのハイウェイの中には、中心となる商品の移動に不可欠なものもありますが、すべてのハイウェイは、その地域に住む人々や旅行者にとって不可欠なものです」。
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う～ん、Coquihalla Highway が復旧するまで２ヶ月かかるとは大変だね。今、Google Maps で Burnaby と Kamloops を結ぶルートを調べたら、Hwy １ は Lytton の南の長い距離が通行不能、Hwy 5 の一部をなす Coquihalla Highway は上述のように通行不能。その一方で Hwy 3 は通行可能と出て、Hwy 5A も通行可能だ。そのため、Kamloops から Hwy 5 で Merrit まで、その南は ５Aで Princeton まで、そして Hwy 3 で西に向かって Burnaby まで来られるようだ。しかし、なんと言っても、Hwys １，５ が通れないのは大変だ。
＜ニュースソース＞
（今朝、下のトピックを書いたが、午後になって "Highway 1 reopening through the Fraser Valley at 2 p.m." というニュースが伝えられた。）
昨日、BC州政府は、Fraser Valley を通る Highway 1 を今日中には再開したいと発表した。Lower Mainland と州内他地域を結ぶ主要幹線道路であるこのハイウェイは、豪雨により Abbotsford のいくつかの区間で洪水によって閉鎖されている。このハイウェイは、BC州内の物資の輸送にも不可欠で、BC州南部の多くの地域に影響を与えているサプライチェーンの危機の重要な要因となっている。
Rob Fleming 運輸・インフラ大臣は記者会見で、「この地域の人々が移動を必要としていることは承知している。これは大きな救済となるだろう」と述べた。Fleming は、高速道路の再開の正確な時間を明言しなかったが、作業員はまだ瓦礫の撤去を行っているという。
＜New flood contact centre 新しい洪水連絡センター＞
州は、洪水や地滑りの被害を受けた人々を支援するために、新しい緊急支援電話窓口を開設した。Mike Farnworth 公共安全相によると、このコンタクトセンターは、災害時の資金援助、メンタルヘルスサポート、緊急対応サポートなどに人々をつなげることができるという。「州は常に待機して、人々が必要とする緊急支援を提供し続けます」と語った。Farnworth によると、電話は毎日午前7時30分から午後5時まで受け付けており、フリーダイヤル1-833-376-2452に連絡することも可能だ。
＜今後の雨＞
少なくとも2つの atmospheric rivers（大気中の河川？）を含むさらなる暴風雨がBC州のサウスコーストに向かっており、木曜日には一部の地域で最大80ミリの雨が予想されている。カナダ環境省は、洪水を悪化させ、より多くの土砂崩れの条件を作り出す可能性があると警告している。「このような暴風雨に関しては、まだ未知の領域である」と Farnworth は述べ、「9月中旬以降、10以上の大気中の河川が発生している」と付け加えた。
地面はすでに水分を含んで飽和状態なので、小さな嵐でも河川の増水が早くなり、洪水を引き起こす可能性がある。Farnworth によると、カナダ政府・環境気候変動省の modellers モデラーは、暴風雨がどこで発生するかを見極めるために努力しており、悪天候に備えて、Sumas Prairie（地図*）の修復作業が続けられている。
* この地図では、BC州側だけが示されているが、Sumas Prairie はアメリカ・Washington 州にも伸びている。
＜複数の機関による先住民の対応チーム＞
BC州内の先住民族のコミュニティも、洪水や土砂崩れで大きな影響を受けた。先住民関係・和解大臣の Murray Rankin によると、これらのコミュニティの多くは孤立しており、緊急時のリソースへのアクセスが困難になる可能性がある。Rankin によると、州はFirst Nations Emergency Services Society、First Nations Health Authority and Indigenous Services Canada とともに、Integrated Indigenous Response and Recovery Deployment チームを編成し、これには各機関のスタッフが参加することになっている。
「私たちは、緊急事態の前や最中に、First Nations のコミュニティとのコミュニケーションを改善しなければなりません」と彼は言う。「そして、提供される支援が、コミュニティ自身が特定したニーズを満たすものであることを保証することができます」。
＜家畜の死亡頭数＞
Lana Popham 農業大臣によると、洪水の被害が続いているために牛舎の数を数えられない農家もあり、洪水でどれだけの家畜が犠牲になったかを正確に把握するのは難しいとのことだ。しかし、彼女によると、BC州酪農協会は約500頭の牛の損失を見積もっているようだ。また、数千羽の家禽と約2万頭の豚が死亡していると Popham は言う。彼女は、来週あたりには正確な数字が出るだろうとしている。
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う～ん、洪水地域の家屋の損傷とや家畜の消失、それに交通網の分断とそれによる物資サプライチェーンへの打撃など、今回の大雨による被害は本当にすごいね。今朝は今のところ、窓の外に見える雨の降り方はそれほど激しくなく、明日は天気が良さそうだ。あさってはかなり降りそうで、そのあとも雨マークが続いている。なんとか、いつもの”シトシト雨”に戻って、被害が拡大しないように願いたいね。
＜ニュースソース＞
BC州の歴史的な洪水は一般住民にも大きな影響を与えていて、当面、BC州内のリサイクルボックスに入れることができないものがある。ガラス類と包装用発泡スチロールは、大雨の影響によるいくつかの要因により、11月22日（月）時点で回収されなくなったのだ。
Recycle BC によると、BC州南部の道路網が土砂崩れや流失の影響を受けているため、ガラス類の受け入れ施設から最終的なガラス処理施設まで移動させる方法がほとんどない。同社の David Lefebvre によると、最終的にガラス類が到達してリサイクルされる場所は Abbotsford にあるが、いまだに水没してしまっている。さらに、それらを運搬できるトラックの数も少なくなっている。
状況が改善されるまでは、Recycle BC の歩道縁石での回収サービスや multi-family service マルチファミ リーサービスを受けている住民は、non-deposit glass bottles デポジットなしのガラス瓶、ガラスジャー、発泡包装材（白と色付き）をリサイクルに出すことはできない。これはアパートに住んでいる人にも適用される。そして、回収が再開されるまで自宅でガラスを保管しておくように呼びかけている。
廃棄物＆リサイクル室に mixed containers のゴミ箱がある集合住宅の住民も、当分の間、ガラス類をそこに入れないよう求められている。また、これらのゴミについては、リサイクルセンターに持ち込むという選択肢もない。一方で、ボール紙、紙、軟質プラスチックについては、よりコンパクトに収納できることから、これまで通り歩道縁石やリサイクルデポで受け入れる。
「私たちが懸念しているのは、人々が、通常は縁石に置いているガラスを、（一般ゴミの？）コンテナに入れてしまうことです。これは、リサイクル業界で働く人々にとって、健康と安全に関する大きな問題です。非常に速いスピードで動くベルトコンベアの上で、ガラスの破片が容器に混ざることは、かなりの健康被害をもたらす可能性があります」と Lefebvre は言う。
なお、酒瓶のようなガラス瓶の預け入れには影響しないので、（リッカーストアなどに？）瓶を返却している人はそのまま利用できる。なお、（ガラス類と包装用発泡スチロールの回収）サービス再開時期は未定だ。
＜ニュースソース＞
＜号外：BC州では、「ガラス素材と発泡スチロールは、先の大雨の影響によるいくつかの要因で、11月22日（月）時点で回収されない」と報道されている。Abbotsford にあるそれらにリサイクル設備が未だに水没しているためだ。私のビルでも住民組合執行部から、それらをゴミとして出さないよう通達があった。このトピックについては、明日ここで詳しく書く。＞
先週、カナダ政府 Marco Mendicino 公安大臣は、カナダは1月15日からワクチンを接種していない人の入国を拒否すると発表した。これは、留学生、労働許可証を持つ個人、トラック運転手を含む必要不可欠なサービス提供者にも影響を与える政策で、プロおよびアマチュアのスポーツ選手もその対象となる。
1月15日以降、ワクチン未接種または一部接種の外国人は、農業・食品加工従事者、船舶乗組員、温情的な措置で入国する者、新規永住者、再定住難民、18歳未満の一部の子供など特定のグループに適用される限定的な例外の基準を満たした場合にのみ、カナダへの入国が許可される。免除されたワクチン未接種の旅行者は、引き続き検査、隔離、その他の入国条件が適用される。ワクチン未接種または一部接種の外国人は、カナダへの入国が禁止される。
Jean-Yves Duclos 厚生大臣は、「カナダの国境での検査と入国要件の変更は、カナダ国内および世界中でのワクチン接種率の向上に合わせた、政府の次の段階の取り組みを反映したものです」と述べている。「国境での状況は引き続き注意深く監視されており、当局と専門家は、実施されている対策を評価し、必要に応じて必要な調整を提案する作業を続けています」と述べている。
現在、NBA、NHL、MLB、MLS に所属するワクチン未接種の選手は、国益にかなうCOVID-19の免除を受けて国境を越えることが認められている。1月15日から施行されるワクチン接種義務化の規則は、NBAやNHLの未接種選手の割合がごくわずかであることから、影響はほとんどないと思われる。カナダの Olympic & Paralympic 選手は、2022年の北京オリンピックに出場するために、すでにワクチン接種を義務付けられている。
＜ニュースソース＞
日本のニュースで、画期的ながんの治療薬が開発されたと報じられていた。標準治療後に再発した場合の1年後生存率が15％だったのに対し、この「デリタクト注」という名前の治療薬を投与した臨床試験では、1年後生存率がなんと92.3％だったのだそうだ。特徴は、「ウィルスでがん細胞を破壊するというこれまでにないものだ」とされる。
臨床試験に参加した50代男性は数年前から悪性の脳腫瘍を患っていたが、この治療薬を投与して数年後には脳内のがん細胞が極端に小さくなったことが MRI 画像で示された。この薬は、まだ数年かけて有効性と安全性を再確認する必要があるものの、それがうまく行けば様々な臓器にできるがんに応用できるのではと期待されている。
以下の動画が、これを伝えている。注入されたウィルスが、がん細胞を次々と攻撃して死滅させる様子が映されている。一方で、健康な細胞にはなにも変化がない。
う～ん、すごいね。ウィルスががん細胞を死滅させるシーンは、なんとも衝撃的だ。これが、いろいろな種類のがんに応用できるようになったら、がんはもう完全治癒が当たり前の病気になるかもしれない。最近の医学の進歩は本当にすごい。今、人類にとって一番の問題になっている COVID-19 も早く撃退できるといいね。
BC州南部では、13日（土）午後から３日近く降り続いた雨で各地で洪水や地滑りが発生し、Metro Vancouver は内陸部に通じる Highways が何ヶ所も分断されて、カナダの他地域から切り離されてしまった。そのため、Kamloops で仕事を終えたある夫婦は、普段なら４時間くらいしかかからない Kamloops ⇒ Coquitlam 間を、アメリカ経由で14時間もかけて家にたどり着いた。それでも夫婦は、「みんな親切で楽しいドライブだった」と文句一つも言わない・・・(^^;)。以下、それを伝えるニュースだ。
BC州では、大雨の影響で高速道路が冠水して数日前から州内での車での移動が難しくなっているが、中には、アメリカ経由でカナダに戻ってくる人たちもいる。Coquitlam に住む Paul Gibbs と彼の妻は大雨が降り始めた13日ころ、仕事で Kamloops に滞在していた。日曜日に Highways が閉鎖されてしまい、それ以来、彼らは道路が開通するのをずっと待っていた。おととい金曜日になって、Gibbs はついに、帰宅するためにはアメリカ国内を遠回りするしかないと考えた。「私達は Kamloops の Sandman Inn に泊まっていました。代替ルートを調べているうちに、安全に帰るにはアメリカを経由するしかないことがわかったんです」。
しかし、Gibbs は、アメリカ経由の旅をすることに不安を感じていた。そこで、ネットで調べたら、他の人たちが国境を越えて迂回して帰宅した場合、何事もなく済んだことが分かった。「enhanced driver’s license（アメリカ入国を容易にする特殊免許証、参考サイト）があれば、アメリカに入国できることが分かったのです」。一方、Canada Border Services は、カナダ住民が通行止めを回避してアメリカ経由で帰宅する場合、COVID-19 の PCR 検査の免除すると決めていた。
金曜日、Gibbs はアメリカの I-5 に向けて出発した。まず、彼らは Kamloops から97号線を南下して、Osoyoos の南で国境に到着した。約30分待つと、国境警備員が政府発行の I-d（enhanced driver’s license のこと？）を受け入れてくれた。「警備員の対応は素晴らしく、今までで最も親切な越境でした」。アメリカに入った彼らは、Washington 州を走る U.S. Route 97 でさらに南下を続けた。そして、降雪が影響している20号線を避けて、もっと南にある2号線で西に向かって Stevens Pass を通過し、Seattle 北方で I-5 に入った。あとは、北上して国境を越えカナダに再入国するだけだった。二人が採ったルートを地図で示すとこんな感じだ。
* リンクした Wikipedia によれば、Highway 97 は、南は Osoyoos 付近のアメリカ国境から、北は Yukon 州との境界にある Watson Lake まで、BC州を縦断して2,081kmもあり、州道としてはカナダ一長いらしい。しかも、Osoyoos の南でアメリカに入ってからも「97号線」のままだ・・・というよりも、Highway 97 はそもそも、アメリカの Route 97 から名称が取られているのだそうだ。どうりで、BC州内では珍しく二桁の道路名だ・・・(^^;)。
彼らは、「Stevens Pass を通過しましたが、道はとてもきれいでした」と話す。全行程は約14時間。カナダへの再入国も「何の問題もなかった」という。「アメリカとカナダ、両方の Border Services 国境警備隊のおかげです。彼らは本当に親切に協力してくれました。私たちが家に帰れるように助けてくれたのです」。なお、州政府によると、不要不急の移動を禁止した Highways 99、3、7については、道路が修復され、滞留している必要物資が取り除かれれば、制限は緩和される模様。
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う～ん、14時間の遠回りでも楽しくドライブできてよかったね・・・(^^)。そういえば、２号線の Stevens Pass を私は10年以上前に通過したことがあるが、とても彼らが言うような「道はきれいでした」という感じではなかった。運悪く深い霧がかかっていて、絶壁に作られた狭い道路はくねくねと曲がっていた。のろのろと走るつもりでも60キロくらいは出てしまうから、対向車が来たりして一歩間違えば、谷底に真っ逆さまだ。「こんなところには二度と来ない」と胸に誓った記憶がある・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
＜参考サイト：B.C. residents bypass highway closures with U.S. detour – but obstacles remain for some 似たようなニュースがこちらでも報道されていた。＞
壊滅的な洪水がBC州南部のサプライチェーンに影響を与え続けている中、州政府は、不要不急の車両に対するガソリン購入の制限と、被害を受けた高速道路の走行制限を発表した。
＜ガソリン購入時の制限＞
Mike Farnworth 公共安全相は、被災地の一般市民がガソリンスタンドに立ち寄る場合、1回につき30リットルまでとすることを発表した。この緊急命令は、Lower Mainland、Hope 地域、Sea-to-Sky Highway 地域、Sunshine Coast、Gulf Islands、Vancouver Island のドライバーを対象としており、12月1日まで実施される。緊急時対応要員、公共交通機関、商業輸送、インフラ修理、医療機関への輸送など、重要な車両は対象とならない。
「州として力を合わせなければならない約10日間です。欲張れば失敗します」と Farnworth は記者団に語った。Farnworth は、この命令は、ガス小売業者が12月1日まで供給を継続できるようにするためであり、州は小売業者と協力してそれを実現するつもりだと述べた。先週末からBC州南部を襲った豪雨により、州内の燃料供給の一部を担う Trans Mountain パイプラインが閉鎖され、いまだに再開されていない。Farnworthは、州のガス不足がどの程度になるかについては言及を避けた。しかし、Alberta州、 Washington 州、 Oregon 州、 California 州からガスが供給されていることに言及し、「（州民が）今日の命令に従ってくれれば、大丈夫だ」と述べた。
＜不要不急の移動を制限＞
Farnworth はまた、洪水や地滑りの影響を大きく受けた3つの高速道路について、不要不急の移動を禁止する命令を発表した。不要不急の移動が制限されているハイウェイは以下の通り。
Highway 99: Lillooet River Road から Lillooet の B.C. Hydro Seton Lake Campsite 入り口まで（およその地図）。
Highway 3: Highway 5 から Princeton の west entrance まで*（およその地図）。
Highway 7: Agassiz の Highway 9 交差点から Hope の Highway 1 まで（およその地図）。
* ただし、Rob Fleming 運輸大臣は、同じ記者会見で高速道路3号線の再開を発表した。
先週発生した洪水や土砂崩れの影響で、BC州では14,000人以上の住民に避難命令が出されたままになっているという。Lana Popham 農業大臣によると、2万ヘクタールの農地が被災し、現在959の農場が避難命令を受けている。数千頭の動物が洪水で死亡しており、救えるものは救おうと35人の獣医師が待機しているという。危険な状況から人々を守ろうとする警察と、納屋にたどり着こうとする農家の間に緊張が走っているとし、避難命令を尊重するよう呼びかけた。
＜ニュースソース＞
＜号外：今朝、ラジオニュースを聞いていたら、とんでもないことが報道された。昨年8月25日、アメリカ Wisconsin 州 Kenosha で George Floyd が警官に殺された事件への抗議デモが行われていた時、当時17歳だった（花札男ファンの） Kyle Rittenhouse が銃でデモ隊参加者２人を殺し、１人を負傷させた。その事件の裁判が今日結審し、すべての罪で彼に無罪判決が下りた。（年齢的に不法に）銃を持っている人間が、武器を持たない人間２人を殺して、無罪だと・・・。アメリカは狂ってる。これから、アメリカはこの判決への抗議運動で大荒れになるだろう。＞
私は先日、Fujiya さんに買い物に行き、駐車場の空きスポットにバックで車を入れようとしていた。バックミラーで後ろを確認しながら、そろそろと後進し始めた時だった。突然、私の車が急速後進し始めた。「えええっ？なんだこれは？これじゃあ、車止めを乗り越えて店の壁にぶつかってしまう～～～！！！」と思った。
その直後、私はおそらくブレーキを踏んだのだろう。ブレーキを踏めば車は止まるはずだ。ところが、それでもなお、後進し続けているように見えた。そこでやっと気がついた。右に停まっていた車が、私が後進するのと同時に前進していたのだった・・・(-_-;)。つまり、バックミラーを見ていた私は、バックミラーと右側の車だけが視界に入っていたために、前進し始めた右の車に幻惑されて、自分が急速後進したように見えたのだ。やっと事態が飲み込めて、私はほっと胸をなでおろして苦笑いした。
しかし、先日、日本で報道された89歳の男性ドライバーが起こした事故（一人死亡、二人重症）のことを知ったら、Fujiya さんでの私のケースも笑っていられる場合ではないと思った。うまくブレーキが踏めたからいいが、あれがもし間違って前進アクセルを踏んでいたら、大事故になっていたかもしれないのだ。89歳の男性ドライバーは、普段はとても慎重な運転をすると言われている。
私はまだ、その運転手の年齢までにはずいぶん時間がある。しかし、スーパーマーケットの駐車場で奥さんが荷物を積むのを待っていて突然車が発進し、”わけがわからなくなって”暴走した男性運転手と、Fujiya さんの駐車場で”わけがわからなくなって”慌てふためいた自分には、大した違いがないのだ。歳とともに、こうした状況での判断がしっかりできなくなるだろうから、これからはますます気をつけねばと思った。と同時に、駐車場で隣にバックして車が入ってくる場合は、その車が停止するまで待ってやるのが親切だ・・・そんなことも思った・・・(-_-;)。
カナダ政府は、完全にワクチンを接種した旅行者が短期間の旅行を終えてカナダに戻る場合、PCR検査の要件を解除すると発表した。これにより、カナダ出国後72時間以内に再入国する旅行者は、COVID-19検査の陰性証明を提示する必要がなくなる。ただし、72時間を超える旅行の場合は、PCR検査の要件が引き続き適用される。
これまでは、ワクチン接種の有無にかかわらず、カナダに入国するすべての旅行者は、国境を越える前または飛行機に搭乗する前の、72時間以内に実施したCOVID-19分子検査の証明を提示する必要があった。PCR 検査には、150ドルから300ドルの費用がかかる。抗原検査は一般的に40〜60ドル程度だが、カナダへの入国には認められていない。72時間以内の旅行であれば、現行のルールでは出発前にカナダでCOVID-19検査を受けることもできた。
カナダ政府に対しては、PCR検査の入国要件を解除するよう圧力がかかっていた。Justin Trudeau 首相は、火曜日に行われた電話会議で、この問題について州および準州の首長と話し合った。Ontario 州の Doug Ford 州知事は、火曜日の記者会見で、「多くの州首相がそれを望んでいるというのがコンセンサスだ」と述べた。Jean-Yves Duclos 厚生大臣は火曜日、政府がCOVID-19による国境での健康対策の変更を「非常に近いうちに」発表すると述べていた。
Trudeau 首相は現在、米国とメキシコの政府関係者との Three Amigos 首脳会議のために Washington に滞在している。Canadian Travel and Tourism Roundtable に関わるビジネスリーダーたちは今月初めにニュースリリースを発表し、（他国からカナダへの）出発前のCOVID-19検査の廃止と3国間の国境規則の合理化を求めていた。カナダ商工会議所のCEO兼会長である Perrin Beatty は、「カナダ、米国、メキシコの首脳は、相互の国境から摩擦をなくすことを優先すべきである。不必要で時代遅れの旅行規則をなくすことは、カナダの企業が仕事に戻り、競争に勝つために役立つ」と述べていた。
米国でも11月8日、不要不急の旅行者のために陸路の国境を開放した。完全にワクチンを接種した旅行者が陸路またはフェリーで米国に入国する場合、COVID-19の検査結果を提示する必要はない。空路で入国する場合は、抗原検査が認められている。
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う～ん、やっとこさ、Point Roberts や Blaine あたりに「ちょっと行ってくる」ことができるようになった。一番、喜んでいるのは Point Roberts のアメリカ人住民だろうね。これまでは、収入源の大半を占めたカナダ人客が、厳しいルールのせいでほとんど足を運ばなかったんだからね。これからは、カナダ人がたくさんやってきて、半島の先端の”アメリカ”は昔通りに潤うよね。よかった、よかった・・・(^^)。
＜ニュースソース＞
日曜日（14日）から丸２日以上降り続いた雨で、内陸部の Merrit や Princeton は街全体が水没してしまった。普段なら雨が少なくて洪水などめったにない地域で、”お盆の底にできたような街”はひとたまりもなかったようだ。また、Lower Mainland でも、Abbotsford と Chilliwack で大規模洪水が発生したが、これらの地域では、融雪期に洪水が発生することはあるが、”降雨の直撃”で洪水が発生するのは珍しい。そんな今回の豪雨について、どれほど記録的だったのかを伝えるニュースがあった。
カナダ環境省の気象学者 Armel Castellan によると、BC州の先日の atmospheric river 大気中河川*は、科学的分析のための「気が遠くなるような」データを生み出している。日曜日に始まったBC州南部での豪雨は、洪水、地滑り、土砂崩れを引き起こし、高速道路を封鎖し、人々を避難させ、数百人を道路上など立ち往生させた。preparedness meteorologist 警報準備気象学者の Castellan は「今シーズン、5回目の大気中河川が発生しました。最初の大気中河川が発生するのは11月になってからということがよくあります」と、述べている。
* atmospheric river は、Wikipedia の写真を見ると、日本で言う「線状降水帯」に近い意味のように思える。ただし、線状降水帯はかなり狭い地域での呼称なのに対して、atmospheric river はもっと大規模な感じだ。
Castellan は今回の気象現象を、9月以降にBC州を濡らした “parade of storms”「嵐のパレード」の一部と表現した。今年9月には多くの地域で平年の300％を超える降水量が観測され、10月には南海岸で平年の200〜240％の降水量が観測された。Castellan によると、Hopeでは日曜日に記録的な雨が降り、174ミリの降水量を記録した。また、Chilliwack では、日曜日に154.6ミリの降雨があり、やはり記録を更新した。
Castellan は、大気中河川の強度と地上への影響にはいくつかの要因があると付け加えている。例えば、山火事によって樹木が消失して残された焼け跡や、雨に耐えられるほど厚くない山の雪解け水などがある。また、夜には気温が下がり、風速が増すことが予想されているため、夜から火曜日朝にかけて、山間部の高速道路での停電や倒木、凍結などがさらに懸念されている。「この低気圧はBC州南東部で再発達し、the Prairies カナダ大草原地帯にも影響を与えるでしょう*」と Castellan は語った。
* すでに”過去形”となった地域だが、その後は大した被害が報道されていないから、BC州南東部や Alberta 州以東では大丈夫だったのだろうね。
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う～ん、本当にちょっと珍しい雨の降り方だったね。どんなに雨マークの日が続いても、たいがい、一日のうち数時間は雨がやんで、私は Central Park でジョギング＆散歩をできるのだが、今回は二日間まったくそれができなかった。何でもかんでも地球温暖化のせいにするのも気が引けるが、「こんな降り方、ぜったいに地球温暖化のせいだ」と言いたくなってしまうね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
地球温暖化による海面上昇が太平洋上の島々を沈没させる可能性が指摘されて、ある島国ではその島を諦めて新たに自分たちが住むための島を探しているなどのニュースも伝えられていた。それでもまだ、Vancouver 周辺では海面上昇による直接的な影響はこれまでほとんど報道されてこなかった。しかし、ついに、そうしたニュースが伝えられた。
East Vancouver の False Creek に建設中の St. Paul's Hospital と Health Campus は、将来の海面上昇による洪水に耐える施設でなければならないため、プロジェクト完了までには時間がかかる。Vancouver 市のシニア・サステナビリティー・スペシャリスト Angela Danyluk によると、Vancouver 市のインフラは、水位が予測可能で海面上昇の心配がなかった時代に建設されたもので、今後30年後に起こるかもしれない事態に備えていない。「私たちは海面上昇のゆっくりとした影響だけでなく、高潮や海面上昇時に発生する沿岸部の高潮による突然の影響に対しても非常に脆弱であり、コミュニティ内に陸地からの洪水を引き起こすことになります」。
彼女は、市は現在、海面が現在よりもはるかに高くなる未来に向けて、対策や計画を立てていると言う。「2050年までに約50センチ、2100年までに約1～1.4メートルの海面上昇が予想されており、2200年までにはさらに海面上昇が進み、おそらく200センチになるでしょう」と Danyluk は言う。そのことは、市内のゴルフコースが浸水し、South West Marine Drive が海岸線になり、Stanley Park が島になり、新しい St. Paul's Hospital が建設される False Creek が、東は Clark Drive まで、北は Prior Street まで伸びる泥だらけの干潟に戻ることを意味すると彼女は言う。
＜未来のための建築＞
Providence Health のシニアマネージャー、Kevin Little は、「私たちは、2050年の基準、2100年の基準で建設しなければなりません」と語る。Little によると、病院が建設される土地はもともと泥地の湾だったため、建設作業員は drilling secant piles 杭を二分して掘削し、敷地の周りにダムを作り、固い粘土であるソリッド・ティルまで掘削してから建物を建設するという（参考サイト）。
「30万立方メートル以上の土を掘り出して、すべての地下水などの流入を遮断するのです」。彼は、150万平方メートルのこの病院は post-disaster hospital 災害後に備えた病院であり、洪水の後でも施設が機能しなければならないと言う。「このことは、建物の高さや、道路や病院周辺のインフラなど、敷地をどのように考慮するかにすべて反映されています」。
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う～ん、Danyluk が言うように「2200年までにはさらに海面上昇が進み、おそらく200センチに（達する）」としたら、たしかに、False Creek の東側の地域は水没する可能性が出てくるね。イギリスの Glasgow で行われた COP26 は中途半端な結果に終わったらしいが、今から100年～200年後になって、「ああ、あの時、こうやっておけばよかった」と後悔することのないようにしてほしい気がするね。
＜ニュースソース＞
＜「BC州：不足するファミリードクター（1/2）」から続く＞
＜進展の見えない長期的な問題＞
ある推計によると、州内の70万人がファミリードクターを見つけられないでいるが、ファミリードクターを持っている人でも、予約を取るのに何週間も待たされたり、医師に直接会えなかったりすることに不満を持っている。プライマリーケアの医師たちは、バーチャルな予約を維持しつつ、対面診療を再開するように警告されているが、対面診療がまだ不足しているというのが一般的な不満のようだ。しかし、パンデミックの影響で医療従事者の危機が全国的に高まっている中、カウンセリングなどの専門的なサポートを求める人が急増しており、医師自身も苦労している。
カナダ医師会会長の Dr. Katharine Smart は先月、「もちろん、COVID-19が事態を悪化させたことは間違いありません。このシステムでは、人々は何ヶ月も24時間体制で働いています」。「明らかなのは、確かに人手は必要ですが、それだけではなく、人々が持続可能な方法で仕事ができるシステムも必要だということです」と述べている。
BC州医師会の次期会長 Dr. Ramneek Dosanjh は、州政府が医師たちの懸念を受け入れていることを説明する一方で、高齢化社会の複雑化したニーズやメンタルヘルスへの関心の高まりに対応するために、プライマリーヘルスケアに多くの専門分野にわたるアプローチを求める医師たちからの声を強調した。彼女はまた、「私たちは、プライマリーケアのネットワークを改善し、カウンセラー、ソーシャルワーカー、ナースプラクティショナー、看護師などの医療関連の専門家を増やして、今日の患者さんが必要としているものを提供するために、より包括的なケアを提供するチームベースのケアアプローチを行う戦略が必要です」と述べ、個人開業医の時代は終わったことを示唆した。「世界の他の地域では、人々はもう少し革新的な方法で物事を行っています」。
BC州では、ファミリードクターを持たない人は、州のディレクトリから地域のファミリードクターを探すことができる。看護師、医師、薬剤師に相談するなど、緊急性のない医療問題については、無料の Healthlink BC 8-1-1サービス（24時間365日）を利用することができる。
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う～ん、以前もここで、「ファミリードクターが患者一人を診る場合、一回あたり30ドルがドクターに支払われる」と書いたことがある。私がファミリードクターに会いに行くと、通常、診てもらう時間は15分くらいだから、彼らは１時間で120ドル稼ぐということだろう。その中から、家賃や諸経費、それに看護師や受付のスタッフの給料を払わねばならない。30ドルがいつ決められたのか知らないが、それほどお金になる商売ではないと思えてくる。このあたりから改革していかないと、ファミリードクター不足は解消されない気がするよね（参考サイト）。
＜ニュースソース＞
ここ数ヶ月、911への応答の遅れや救急車の出動を待つ時間が長くなっていることが話題になっているが、現場の医療従事者や行政関係者は、BC州で進行しているファミリードクター不足が事態を悪化させていると指摘している。CTVニュースでは、BC州の救急隊員の組合と、州の医師グループのスポークスマンの両方にこの問題を尋ねた。彼らは、プライマリ・ケアの不足が、病院への受診者数の増加や、パンデミックが長引くにつれてエスカレートした救急医療への要請の重要な要因であると述べている。
「医師がいないことで911救急システムに大きな負担がかかり、救急部門で医師の診察を受けたとしても、その後のフォローアップをする人がいないため、急性期の状況を管理することができないのです」と Ambulance Paramedics of B.C.の会長、Troy Clifford は言う。「救急隊員の数を増やすことが唯一の解決策ではなく、ケアの継続性が重要なのです」。
中には、医師の診察を避けたり、医師による診療を受けられなかったりして、緊急の治療が必要なほど病状が悪化してしまった人もいる。また、現場の救急隊員によると、911に電話して救急車で病院に搬送されれば、より早く医師に会えると信じて、システムをごまかそうとする人がいるという。ところが、彼らは、救急隊員がもともと負担の大きい病院スタッフに引き渡すのを待っている間に、病院でトリアージされ、より緊急性の高い患者の後ろで待たされることになる。
BC州医師会の次期会長である Dr. Ramneek Dosanjh は、「これは trickle-down effect トリクルダウン効果です」と同意した。「これは、以前から医療改革が必要とされていたプライマリケアシステムです」。彼女は、何十年も前から同じモデルの家庭医療が行われてきたが、人口動態や医療ニーズ、医師の要望の変化にうまく対応できていないと指摘する。
BC州では、ファミリードクターは州政府にサービス料を請求し、クリニックを開設するスペースを探して借り、スタッフを雇い、機器や備品を調達しなければならない。その中には、経営に多くの時間を費やしている人もいれば、医療行為に専念したいと考えて、あまりそのようにはやりたくない人もいる。
「これは、過重な負担を強いられているシステムであり、人々（医師たち）が過重労働を強いられているのです。労働条件を評価し検討する必要があります」と Dosanjh は述べ、医師たちは、ファミリードクターとしての激しい仕事量や要求から離れていくことを指摘する。「私たちは、今いるファミリードクターを失わないようにしなければなりません。というのも、今回のパンデミックや現在の医療システムの状況を考えると、医療サービスの提供は非常に複雑で、非常にチャレンジングだからです」。
＜「BC州：不足するファミリードクター（2/2）」に続く＞
＜ニュースソース＞
おととい11月11日は Remembrance Day だったが、それに関連して心が痛む現実がある。Metro Vancouver に住む多くの退役軍人を含め、全国で何百人もの退役軍人が帰る家を持っていないのだ。
カナダ雇用社会開発省の2018年の報告書で、退役軍人向けのサービスやプログラムが用意されているにもかかわらず、カナダでホームレスを経験している約2万人のうち800人近くがカナダ軍に所属した退役軍人であることが明らかになった。2020年のホームレスカウントによると、そのうち100人以上が Metro Vancouver にいる。Whole Way House Society の共同設立者である Jenny Konkin は、「ダウンタウン・イーストサイドをはじめ、州や国全体で苦労している多くの退役軍人がいることを知ってもらうことが重要だと考えています」と述べた。
しかし、これは決して新しい問題ではない。Whole Way House Society は、ダウンタウン・イーストサイドにある Veterans Memorial Manor を運営している。この施設は1986年にオープンしたが、その数年前の調査では、900人以上の退役軍人がこの地域に住んでおり、その多くが悲惨な状況に置かれ、ホームレスになるかどうかの瀬戸際にあった。現在、この施設には約30人の退役軍人が暮らしている。
「彼らの多くは過去にホームレスになった経験がありますが、最近になってホームレスになる高齢者も増えています」と Konkin は言う。「もちろん、住宅費の高騰や生活環境の違いにより、うまく入居できないこともあります」。また、退役軍人の中には、助けを求めることが難しい人も多く、特に、助けを求めることに多くの汚名を着せられた世代の人は、助けを求めることができないと言う。
「退役軍人が必要としている、あるいは望んでいるサービスにアクセスできない場合がありますが、私はそのような方々が（私達に）連絡を取ることをお勧めします。あなたのことを心配しサポートしたいと思っている人たちがいるのですから」と Konkin は訴える。「私たちは、今日の自由を手に入れるために犠牲にされたすべてのことに感謝しています。そして、あなたが必要としている、あなたにふさわしい支援やコミュニティ、帰属意識を得られる可能性があるのです」。
彼女のメッセージは、Remembrance Day に一般の人たちすべてに向けたものだ。「本当に忘れないようにしましょう。ホームレス状態で苦しんでいる退役軍人がいて、私たちの支援を必要としていること、そして、彼らはその支援を受ける資格があることを忘れないでください。・・・苦しんでいる人たちを助けるために、実際に行動を起こしましょう」。
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う～ん、国のために戦って、その挙げ句にホームレスになってしまう人たちがいるとは、なんともやりきれないね。もちろん、本人の努力も必要なのだろうが、国も社会もこうした人たちが少しでも生活しやすい環境を作ってやらねばと思えてくるね。
＜ニュースソース＞
英国は先ごろ、Merck と Ridgeback Biotherapeutics が開発した経口投与のCOVID-19抗ウイルス剤を世界で初めて承認した。また、COVID-19 ワクチンメーカーである Pfizer は、少し前、実験的な錠剤の有望な結果を発表し、ウイルスによる入院や死亡の割合を90％近く削減できると主張した。公衆衛生の専門家は、抗ウイルス剤の導入がパンデミックとの戦いに大きな変化をもたらす可能性があるとし、重篤な病気や死亡を防ぐ効果と製造コストの低さを挙げている。以下に、抗ウイルス剤COVID-19錠剤について知っておくべきことをまとめた。
＜どのように作用するのか？＞
抗ウイルス剤は、ウイルスの遺伝コードの一部を特異的に標的とする方法で、健康専門家や疫学者の興味を引いてきた。Merck の molnupiravir モルヌピラビルの場合、この薬を摂取すると、コロナウイルスが自己複製に使用する酵素を標的にする。コロナウイルスの RNA が細胞内で複製され始めると、誤って薬剤を拾ってRNA鎖に組み込む。この薬剤は、ウイルスの遺伝コードにエラーを挿入し、ウイルスがヒトの細胞に侵入する能力を低下させることになる。
Merck の薬がウイルスの遺伝子コードにエラーを導入しようとするのに対し、Pfizer の薬はそれと異なり、コロナウイルスが増殖するために必要な酵素を阻害する阻害剤として作用する。Pfizer の薬は、ウイルスの複製に不可欠な部分をターゲットにしているため、基本的には薬自体に耐性を持たせることはできないという。
どちらの抗ウイルス剤も5日間かけて服用する必要があるが、服用する錠剤の数はブランドによって異なるという。Pfizer の抗ウイルス剤は、朝3錠、夜3錠の1日6回の服用が必要である。一方、Merck の治療薬は、朝4錠、夜4錠の合計8錠が必要だ。
＜薬の効果は？＞
10月初旬、Merck は、COVID-19の発症後5日以内に錠剤を投与した場合、リスクのある患者の入院や死亡の可能性が50％減少することを明らかにした。また、これまでのウイルス解析の結果から、この薬は、より致命的なデルタ型を含むCOVID-19のすべての変異型に有効であると述べている。
一方、Pfizer が発表したところによると、発症後3日以内に治療を受ければ、入院や死亡の可能性を90％近く、5日以内であれば85％減らすことができるという。Pfizer の研究では、1,219名の患者のうち、入院した患者は0.8％、治療後28日以内に死亡した患者はいなかったのに対し、薬を投与しなかったプラセボ群の入院率は7％、死亡者は7名だった。
＜副作用はあるか？＞
Pfizer と Merck の薬剤はいずれも有望な結果を示しているが、副作用の可能性がないわけではない。Pfizer の薬は、ritonavir リトナビルという古い抗ウイルス剤と一緒に服用しなければならない。リトナビルは阻害剤の活性を高める働きがあるが、胃腸の副作用や他の薬との干渉を起こす可能性がある。また、Merck と同じクラスの類似薬は、いくつかの動物実験で先天性欠損症との関連性が指摘されている。しかし、Merck は、現時点では先天性欠損症や癌を引き起こす兆候は見られないとしている。
Pfizer によると、本剤またはプラセボを服用した患者の約20％がほとんど軽度の有害事象を経験しており、重篤な副作用は本剤を服用した患者の1.7％に見られたとしている。Merck の場合、薬を服用した患者の12％、プラセボを服用した患者の11％が有害事象を経験した。しかし、同社の錠剤はウイルスの遺伝子コードを標的としているため、先天性欠損症や腫瘍などの変異を引き起こすのではないかと疑問視する専門家もいる。一方で、英国の規制当局は、この薬のDNAとの相互作用は「広範囲」に研究されており、人間にリスクをもたらすことはないと述べている。
＜COVID-19との戦いにどのような変化をもたらすのか？＞
Merck の抗ウイルス剤を承認した最初で唯一の国は英国であるが、他の国もそれほど遅れをとってはいない。米国では、11月下旬に開催される諮問委員会でこの薬を承認するかどうかの投票が行われる予定で、カナダ保健省は決定を下す前に製薬会社からのデータを検討しているという。Merck は、これまでに300万コース以上の薬を販売する契約を結んでおり、米国は、先ごろ Joe Biden 大統領が発表したところによると、Pfizer の抗ウイルス剤の「数百万錠」をすでに確保しているという。
Dr. Sumon Chakrabarti は、“slow burn*” of hospitalizations 入院の「スローバーン」が英国の薬の認可に緊急性を与えたのではないかと述べ、Queen’s University の感染症チーフ専門医 Dr. Gerald Evans もこの意見に同調した。英国のようにウイルス感染による入院に悩まされている国での承認が急がれているようだが、カナダの保健当局は、より国内的な観点からこの薬を検討するだろうと両専門家は述べている。
* Slow burn って分かりにくいね。こちらの辞書では「じわじわと意味のわかってくる悪口」なんて書いてあるけど・・・。ひょっとすると、じわじわと増えていく入院患者数のことを言っているのだろうか。
Evans によれば、カナダの人口の大部分はすでにCOVID-19に対するワクチン接種と防御を受けており、抗ウイルス剤は基本的に「niche ニッチ（最適な？）」な場所に置かれているという。この薬は、ウイルスに感染することを特別に防ぐものではないが、万が一ウイルスに感染した場合の深刻な結果から人を守ることができると Evans は言う。
＜ニュースソース＞
（下のトピックを書いてからしばらくして友だちから電話が来て、「小樽にある蒸気時計も Raymond Saunders が作ったらしいよ」と連絡があった。さっそく調べてみたら、こんなウェブサイトがあった。Saunders が1993年に制作したようだ。さらに、彼は横浜市小机にも時計を作ったらしい。日本と面白いつながりがあったんだね、この人・・・(^^)。こちらの動画が小樽の蒸気時計を紹介している。時計の文字盤の周りに４つのハナミズキの花が描かれているのもいいね。）
Gastown にある蒸気時計と言ったら、Vancouver 観光の一つの目玉だ。80年代～90年代に日本から観光客が大挙してやってきたころには、蒸気時計の前で写真を撮る日本人観光客が跡を絶たなかった。今日は、その蒸気時計を制作し、その後もずうっと管理サービスを行ってきた男性の話だ。
時計師の Raymond Saunders は、毎年、バンクーバーの街角にある時計の針を動かしている。Saunders は40年以上にわたって、BC州および世界各地で屋外時計の製作とサービスを行ってきたが、彼が最もよく知られているのは、1970年代に彼が制作した Vancouver の Gastown にある蒸気時計だ。毎年、彼はサマータイムの儀式を繰り返している。それぞれの時計を1時間止めて、近くのレストランで昼食をとり、１時間後に時計を戻す。
彼は、Vancouver の Kerrisdale にある街頭時計と Mount Pleasant にある街頭時計、Coquitlam の Maillardville 時計塔などでも同じ作業を行い、さらに追加の整備も行う。また、Queen Elizabeth Park の時計やバンクーバー市庁舎の時計など、自分が製作・改造した他の時計の定期的なメンテナンスやサービスは市の職員に引き継いでいる。「時計の針を戻す作業は一番時間がかかります。なぜなら、1時間時計を止めて、また戻ってきて時計を戻さなければならないからです」。
81歳になった彼は、自分の技術を少しずつ、義理の息子や他の人達に伝えてきた。「死にかけている商売なのに、誰もその技術を学ぼうとしないのは残念だ。私はずっと一人で時計の修理をしてきました」。
＜サマータイムの終了を見据えて＞
北米西海岸の各州政府が恒久的なサマータイムへの移行を検討している中、Saunders はこの仕事から解放され、ビンテージ時計への情熱に集中することを楽しみにしているという。
2019年に行われたBC州政府の調査では、回答者の93％以上が、年2回の時間変更を廃止してサマータイムを恒久化することに賛成だと答えている。Saunders は、「毎年、この時計をセットするのは最後かもしれないと思い続けているが、Washington 州、 Oregon 州、 California 州が（通年夏時間の採用に）乗り出すまでには、しばらく時間がかかるだろう 」と言う。「私の老後は、自分の時計コレクションを修復し、金属彫刻の時計を作ることになるでしょう。それが私のやりたいことです」。
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う～ん、こうやって見てみると、Gastown の他にもいろいろな所に”蒸気時計の兄弟たち”がいたんだね。”通年夏時間”が採用されたら、１時間の針の調整は必要なくなるけれども、これらの時計をだれかがメインテナンスしなければならない。でもまあ、Saunders が若い人たちにその仕事を引き継いでいるようだから、私たちはずうっと”時計のある風景”を楽しむことができそうだね。「Saunders さん、ご苦労さまでした。これからは、ビンテージ時計を存分に楽しんでくださいな」・・・(^^)。
＜ニュースソース＞ 最下部にある動画で、Saunders が蒸気時計に登って針を調整する光景が映っている。けっこう高さがあって80歳を超えた人には大変な仕事のようだが、彼は慣れているためか、すいすいと登ったよ・・・(^^;)。
今年97歳の Marjorie Stetson は、誰にも自分の秘密のコードナンバーを教えたことはなかった・・・これまでは。それは、彼女が、第二次世界大戦中にカナダ軍のために行った極秘任務のすべてのページに入力した識別コード「225」だ。元軍曹の戦時中の仕事は非常に機密性の高いもので、彼女はカナダの Official Secrets Act 公式秘密法に15枚の署名をしなければならなかったという。
「私がどこで働いていたのか、誰も知りませんでした」と、Stetson は明日11日の Remembrance Day を前に、Massachusetts 州の自宅で語った。「誰も私たちが何をしたか知りませんでした。私の両親でさえ、私が軍隊で何をしていたのか知りませんでした」。 彼女の夫は、終戦記念式典で知り合ったアメリカ人水兵で10年前に他界したが、彼女は戦争中に自分が何をしていたのか夫にさえ話さなかった。Stetson 自身、自分の役割の大きさや、日本からの暗号化されたメッセージで埋め尽くされた白い紙の意味を知ったのは、ずいぶん時が経ってからだった。
第二次世界大戦の暗号解読や信号情報を研究している軍事史家の David O'Keefe は、「彼女は無線戦争の最前線にいました。彼女は本当に新しい時代の幕開けの最前線にいたのです」と語る。Stetson の仕事は大西洋を越えた大規模な情報ネットワークの一部であり、アメリカが日本の広島と長崎に原爆を投下することを決定する上で直接的な役割を果たしたと、Quebec 州 Marianopolis College の教授 O'Keefe は言う。
＜最後に立っているのは＞
Stetson はラジオ受信機を使って日本の陸軍や空軍の通信を傍受した。彼女は特殊なタイプライターを使って、聞き取った日本の暗号を書き取った。数字が書かれた文書は、アメリカや時にはイギリスの暗号解読者に送られ、連合国側に太平洋地域での諜報活動の優位性をもたらしたと O'Keefe は言う。「彼女が関わっていたことは、戦争のために非常に重要なことだったのです。彼女が得たすべての情報は、最終的に実用的な情報に変わり、それがより良い意思決定につながり、おそらく何百万人とは言わないまでも、何千人もの命を救うことになるのです」。Stetson は、一緒に仕事をした12人の女性のうち、生きてその話をしている唯一の女性だ。
今年は、カナダ女性陸軍部隊（Canadian Women's Army Corps、CWAC）が設立されてから80年目にあたる。1941年、人手不足に直面していた軍はCWACを創設し、何千人もの女性を入隊させた。女性の正規軍への参加への道を開いた画期的な出来事だった。Stetson がCWACに参加したのは1942年、まだ18歳の時だった。第一次世界大戦で負傷した父が再起を誓ったとき、Stetson は自分が代わりに入隊したいと言ったのだ。軍は、彼女の入隊を誕生日まで待たせた。
＜果樹園に潜むスパイ＞
Montreal で2日間床掃除をした後、Ontario 州 Kingston で電信の講習を受けることになった。Girl Guides ガールズガイドでモールス信号の基礎を学んだ彼女は、すぐにカナダ国内のあちこちに派遣されてから、ある特別なチームに参加することになった。Stetson は、何日もトラックに乗せられて、BC州 Victoria の秘密の場所に連れて行かれた12人の女性の1人で、そこはプラム園にある白い建物だった。第3SWS棟には関係者以外は入れず、中の様子を知ることも許されなかった。「中には仕事が好きではない子もいましたが、私はこの仕事が大好きでした。情報を聞いて、それを書き写すのが好きだった」。Stetson によると、秘密の仕事に囲まれていたため、戦争の状況は全く分からなかったという。
＜もう何も聞かないで＞
1945年、ドイツの潜水艦が海岸近くにいると報告されたときの警報を思い出す。そうした緊急事態でも、彼女と同僚たちはほとんど動じることはなかった。「私たちはガスマスクとハードハットを着用しなければなりませんでした」と彼女はその事件について語った。「そして、ただひたすら仕事をしていました・・・。戦争を身近に感じることができました」。「私たちはそこで何が起こっているのかわかりませんでした。ただ、私たちがやったことが、英語に変換する人たちに伝わっただけなのです」。 ある日、彼女はあるオフィスに招かれ、そこで上司から彼女の仕事ぶりを「ファーストクラス」と褒められたという。
「私が入力したものはすべて正しいと言ってくれました。私は彼に『それがどこに行くのか教えてください』と言いました。彼は『ワシントン行きだが、それ以上は何も言えない』と言いました」。 Stetsonは、3年前に Liz Mundy が「Code Girls」という本を出版してから、自分が仕えていた情報網について知るようになった。Mundy の著書は、戦時中に暗号収集・解読者として活躍し、無数の命を救うことに貢献した何万人もの女性たちの、これまで語られることのなかった物語を語っている。
＜沈黙の中での活動＞
秘密厳守を誓った彼女たちの努力は、2018年まで公表されず、称賛されることもなかった。Stetson は、この本を読んで Mundy を探し出し、彼女がネットワークの最後のメンバーとして生き残っていることを知ったという。
O'Keefe は、ネットワーク内の情報は「縦割り」で、軍人は自分の仕事に必要なことだけを知らされていたという。アメリカ人は、西海岸の信号情報ネットワークを担当していたと O'Keefe は言う。Stetson の情報は、おそらく Seattle に送られてから Washington と共有されただろうと彼は言う。そこから暗号化されたメッセージはイギリスの暗号解読者に送られるか、ワシントンで解読されるかのどちらかであったという。O'Keefe によると、これらのメッセージから得られた情報は、日本とナチス・ドイツの両方に対して使用されたという。
＜広島につながったインテリジェンス＞
連合国は、日本の陸軍と空軍の暗号を解読することに「かなり成功した」と O'Keefe は言う。1945年、最も重要な突破口となったのは、連合国が日本本土に侵攻する意図を日本人が正確に知っていたことを示す解読メッセージだった。「血の海になることは確実でした」と彼は言う。「日本人は何が起こっているのかを知っていましたし、暗号を読むことで、彼らが行っていた配置や準備、そしておそらくもっと重要なのは、彼らがすぐには降伏しないという事実を知ることができたのです。彼らは栄光のうちに死ぬことを計画していた」。O'Keefe によると、この情報は連合国の最高レベルの指導者にまで伝わり、戦争で初めて核兵器を使用するという決定に直結したという。
この決定は、今でも大きな議論を呼んでいる。広島・長崎への原爆投下は、民間人を中心に何万人もの犠牲者を出した。しかし、それは戦争終結を早め、血なまぐさい地上侵攻の必要性をなくした。Stetson は、彼女が持っていた「225」という数字が書かれたきれいにタイプされた書類の山が、この決定に一役買ったかどうかを知ることはないだろう。「あれはひどい、ひどい戦争でした」と彼女は言う。「家に帰れなかった人たちのために、そこに座って泣きたいと思うでしょう・・・。世界に二度と戦争が起こらないことを願っています」。
ただ、97歳になった彼女は、忘れ去られようとしていた歴史の一部を、ようやく語ることができるようになったことに安堵しているという。「駆けつけた私たちは、ただ皿洗いをしていたわけではないことを知ってもらいたい。私たちは一生懸命、本当に一生懸命働きました」。
＜ニュースソース＞
近年、David Suzuki は、気候変動の危険性についてこれまで以上に警告を発しているが、今、スコットランドの Glasgow で開催されている COP26サミットでも、そうしたフィーリングが立ち込めている。科学者であり、作家であり、CBCの番組 The Nature of Things の司会者でもある彼は、先日、「私たちには、これ以上ふざけている時間はありません」と語った。Suzuki は、COP26に招待されたが断ったという。「私はジェット機に乗ることを諦めている上、（サミットが）何かを変えることになるとは思えなかったので、単に返事をしなかったのです」。
今年のサミットではこれまでに、各国の首脳が森林破壊やメタン排出の抑制に取り組むなど、さまざまな気候変動対策を約束している。また、Justin Trudeau 首相は、化石燃料の使用を劇的に減らすことができるとし、世界的な炭素税の導入を呼びかけた。しかし、今回のCOP26 の発表が「十分ではない」と考えている Suzuki にとっては、あまり意味のあるものではなかった。「私たちはすでに25回のミーティングを行っているのですが、（一方で、気候変動の危険性による）緊急性は十分差し迫ったものになっています」。
Suzuki は、今回の会議には悲観的な見方をしていたが、COVID-19パンデミックへの世界的な迅速な対応など、他の場面では気候変動の希望の光を見出していた。「COVID-19が発生したとき、突然、何百億ドルもの資金が政府によって投入されました。私の疑問は、このお金は一体どこから来たのかということでした。（ということは）お金は問題ではなかったのです」と彼は言う。「カナダ人はアパートに閉じこもり、家にこもっていた。彼らは根本的なやり方で行動を変えたのです」。
＜カナダの怪しげな記録＞
確かに、カナダのパンデミック対策は決して順調ではなかったが、比較的うまくいっている。Suzuki は、気候変動に関するカナダの実績、特に6年前に策定されたパリ協定の目標達成に向けたカナダの役割にとても失望している。「Trudeau は、2015年に当選するとすぐにパリに行きました.... 素晴らしいと言って、やっと私達はみんなで歓声を上げました。」と Suzuki は言う。ところが、「2年半後、彼はパイプラインを購入したのです」。
2015年、カナダ政府は2030年までに温室効果ガスの排出量を2005年比で30％削減することを約束した。その後、その目標を40～45％に引き上げ、2050年までに排出量を正味ゼロにすることを目指している。ところが、パリ協定が締結されて以降、カナダの排出量はG7諸国の中で最も多くなっている。
＜環境大臣に「夢の候補」＞
Suzuki は、新任の環境・気候変動担当大臣である Steven Guilbeault を、環境保護活動家にとって「夢のような候補者」と称賛した。「彼は有名な活動家であり、何が問題であるかを理解している」と Suzuki は言う。Guilbeault の任命は、気候変動活動家としての過去を理由に、まさに批判を受けている。Alberta 州のJason Kenney 州知事は、この（Guilbeault 任命の）発表が産油地である同州に「非常に問題のあるメッセージ」を送ったと述べた。
これに対し Guilbeault は、彼の新しい職責で「秘密の議題」はないと答えた。「我々は生産量に上限を設けようとしているわけではありません。我々は生産量を制限しようとしているのではなく、これらのセクターから発生する汚染の量を制限するつもりです」と述べた。 しかし、Suzuki はそれに満足しない。「確かにキャップは必要だし、Guilbeault と Trudeau にそのことを理解してもらわなければなりません」と語った。
＜COP26での活動＞
現在85歳の Suzuki は、環境保護活動を始めたばかりの頃の目の輝きは失い始めている。しかし、ダム建設や石油掘削、森林破壊などのプロジェクトで勝利を収めてきて、現在もそのような戦いを続けていると言う。「それは小競り合いのようなものでしたが、それは、その根底にある課題が私達の世界を見る目だったからです」と彼は言う。
彼は、1993年にBC州の Clayoquot Sound で行われた（原生林の）皆伐に対する抗議活動と封鎖を例に挙げた。CBC が "War of the Woods "と呼んだこの活動では、850人以上が逮捕された。Suzuki は、「30年後、Fairy Creek の子供たちは同じ問題のために戦っている」と語り、企業は「原生林の伐採をやめるべきだ」と強調した。
Suzuki は、今月 Glasgow に集まった抗議者や活動家たちに勇気づけられ、特に Greta Thunberg が新世代の環境保護活動家たちを活気づけるために与えた「強力なインパクト」に注目している。
＜自然への信頼＞
気候変動へのグローバルな対応が課題となっている中、Suzuki は自然そのものに最も大きな希望を見出している。例えば、10年前に Fraser River で、かつて2,500万〜3,000万匹見られた野生のベニザケの個体数が、2008年に「かろうじて100万匹」にまで減少した後で復活したことを挙げている。「私は妻に向かって『これで終わりだ』と言ったことを鮮明に覚えています」と振り返る。「その１年後には、過去100年間で最大のベニザケの遡上がありました。何が起こったのかは誰にもわからないが、自然が我々を驚かせたのです」。Suzuki は、「自然は私たちの期待をはるかに超える寛大さを持っている」と希望を語っています。
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う～ん、かなり先鋭的な気候変動活動家だったと言われる Steven Guilbeault を環境・気候変動担当大臣に起用したとは、Trudeau 首相も思い切った人事をしたね。頭の中では環境問題・気候問題が人類にとってとても大事だと分かっていても、国家の運営ではそればかり考えているわけにはいかないだろうからね。そのあたりで Guilbeault に期待しているのだろう。６月の熱波もそうだったが、最近はたしかに異常気象が頻発して”異常”ではなくなってきている。なんとか、みんなで協力して、もっと”平穏な”地球環境に戻してもらいたいよね。
＜ニュースソース＞
BC州で、今シーズン最初のインフルエンザ患者が確認された。COVID-19の影響で医療システムが逼迫している中、保健当局は住民にワクチン接種を呼びかけている。州のインフルエンザサーベイランスでは、4人の患者が検出され、そのうち3人がA型インフルエンザ、1人がB型インフルエンザであった。
先日行われたブリーフィングで、州の保健担当者 Dr. Bonnie Henry は、どの株が優勢になるかを判断するのは時期尚早であると述べた。Henry は、「今のところ、私たちが目にしている株がワクチンに含まれていることは分かっています」と述べ、医療システムへの負担を減らすために、無料のインフルエンザ予防接種を利用するよう呼びかけた。「毎年、長期療養所や学校、医療機関で大流行を引き起こしていますが、特に今年のCOVIDのような事態に加えて、インフルエンザが大流行することは望みません」。
2020年から2021年のシーズンには、インフルエンザはほぼ完全に抑えられた。BC州疾病管理センターによると、平均的な年に約5,600件の症例がピックアップされるが、昨年、BC州で検出されたケースはわずか18件だった。そのため、Vancouver Infectious Disease Centre のメディカルディレクター Dr. Brian Conway のように心配する医師もいる。Conway は、「昨年のウイルスに対して、地域社会での免疫ができていません」と語る。「誰かがフルーのような症状を訴えて医療機関を訪れた場合、おそらくCOVID検査をしなければならないでしょうから、これは大きな課題となります」。
Conway によると、昨年のインフルエンザシーズンは穏やかだったため、医師もインフルエンザとCOVID-19の両方に同時に感染した場合にどのような影響が出るのか、よくわかっていないとのことだ。「インフルエンザに感染すると、免疫系がある程度抑制され、細菌性肺炎などの他の感染症が発症しやすくなることが分かっています」と述べた。
薬剤師で Immunize.io のクリニカルディレクターである Ajid Johal は、パンデミック前に近いレベルの社会活動に戻っていることから、状況を注視していると述べている。さらにインフルエンザが流行すれば、州内の病院にかかる負担は増すばかりだと彼は言う。「また、イベントが増え、社会的なバブルが発生し始めているので、感染者が増えることになります。同じ医療リソースでも圧縮されるので、インフルエンザに罹患した場合、人工呼吸器やICUのベッドが必要になる可能性があります」。
BC州では、今年約240万人分のインフルエンザワクチンを調達しており、BC州内の生後6ヶ月以上の人には無料で接種できる。予防接種を受けられる場所については、こちらの BC州政府ウェブサイトを参照。
う～ん、たしかに、昨シーズンは極端にフルー患者が少なかったから、社会全体としての免疫が弱まっているかもしれないね。だとしたら、今シーズンこそフルーショットは受けておいたほうがいいということになる。私も近日中に、Metrotown の Superstore あたりでフルーショットを受けてこようと思っている。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日、Vancouver 空港の沖合で竜巻が発生した。今朝、友だちからのメールでそれを知り、ネットで調べたら竜巻が写っている動画が報道されていた。ちょっとびっくりだね、このへんで竜巻が発生するなんて・・・(-_-;)。＞
いや～、なんともがっかりの11月第一日曜日になった。私は、今年３月の第二日曜日こそ BC州民が時計の針を１時間調整する最後の日だと思っていたのだが、その予想が完全に外れて、今朝、またしても時計の針を１時間遅らせることになった。州政府は２年前に時間変更を廃止する法案を可決しているのに、「アメリカ西海岸の３州と足並みをそろえたい」と思っているようなのだ。以下、それを伝えるニュースだ。
2年前に州政府が時間変更を廃止する法案を可決したにもかかわらず、今朝、BC州の人々は再び時計を戻して標準時間に入ることになった。2019年に行われたBC州政府の調査では、回答者の93％以上が年に2回の時間変更を廃止し、サマータイムを恒久的に実施することに賛成していた。その後、州は Interpretation Amendment Act 解釈修正法を導入し、私たちのタイムゾーンの新しい名称「太平洋時間」を作り、年2回の時間変更を許可する法律を削除することができた。
州政府司法長官 David Eby は、声明の中で次のように述べている。「時計の時刻を変えるたびに、誰もがそれが最後になることを望んでいますが、BC州の人々や企業からは、これまでタイムゾーンを同じにしてきた Washington 州、Oregon 州、California 州、それに Yukon 準州と足並みを揃える必要があるという声が聞かれました。我々は米国での展開を見守り、それら諸州と同じタイムゾーンになるように一緒に変更していきたいと思います」と述べている。
Yukon 準州では、政府の調査に回答した住民の大半が年間を通じて1つのタイムゾーンにすることに賛成したため、2020年11月に時間変更の規則を廃止した。一方、先月、Alberta 州で行われた州民投票では、同様の変更を行う可能性がないことが明らかになった。永久夏時間への移行に、Alberta 州民の50.2％が反対したのに対し、賛成したのは49.8％にすぎなかったのだ。
Eby が言及したアメリカの3州はいずれも永久サマータイムを制定できる法案を可決しているが、それらの州が先に進むには、アメリカ議会がこの変更を承認する必要がある。アメリカの連邦法では、各州が標準時間を維持するか、春と秋に標準時間とサマータイムを切り替えるかを選択できるようになっている。アメリカでは、上院と下院の両方に法案が提出されると、両院が署名した後、最終決定権を持つ大統領に提出されることになっている。承認されるまでには、数ヶ月から数年かかることもある。
Simon Fraser University の政治学講師 Stewart Prest は、「どのような法案でも、どちらかの議会で審議が中断されたり、2つの議会で異なるバージョンの法案が可決されたりすることがあります。その場合は、両議会が合意したバージョンの法案を作成しなければなりません。単純な手続きではないのです」と言う。 しかし、「もし３州が（永久）サマータイムを採用することを認める法律が可決されたとしても、BC州でのプロセスは、時の政府がサマータイムにこだわるのであれば、数ヶ月しかかからないだろう」と Prest は言う。
とはいえ、Prestは、BC州が率先して恒久的なサマータイムを導入する「非常に大きなチャンス」があると言う。他の州がサマータイムを導入するのを待つのではなく、なぜ BC州政府が率先して導入しないのかと Prest は考えている。彼は、何十年も永久的な中央標準時を採用している Saskatchewan 州の例を挙げている。「これは、誰かが行動を起こしてくれるのを待つことで、自分自身を支配する能力を制限するという考えに関連しています」と Prest は言う。「BC州は基本的に、この問題でリーダーシップを発揮する機会を放棄しています。・・・もしBC州が先に方針を変えてしまえば、近隣の州や地域に強いインセンティブを与えることができるかもしれません」。
＜ニュースソース＞
BC州のトップドクター Dr. Bonnie Henry が、COVID-19を「予防可能な病気」と呼び、その理由としてワクチンの有効性を挙げている。Henry は、先日行われたモデリング・プレゼンテーションで、ワクチンがなければBC州のCOVID-19の症例数はどうなっているかを説明した。
現在、BC州の基本再生産数は、ほぼすべての地域で1人以下となっており、新たに感染が確認されるたびに、平均して他の1人かそれ以下の人にしか感染が広がっていないことになる。ワクチンを接種しなければ、ウイルスの基本再生産数は3.43となり、感染者数は指数関数的に増加し、わずか数週間で1日あたり8,000人を超えることになると、モデリング結果は示唆している。Henry は、「これは、我々が持っているワクチンがいかに重要で、いかに保護的で効果的であるかを示しています。COVID-19 は予防可能な病気になっていて、特に重症化や入院などを予防できる病気になっています」と述べた。
発表されたモデリングデータでは、ワクチンを接種していない場合、COVID-19による感染、入院、死亡の可能性がどの程度高くなるかという最新の推定値も明らかになった。年齢で調整すると、ワクチンを接種していない人は、COVID-19の陽性反応が出る可能性が10倍、この病気で死亡する可能性が46倍になるとデータは示唆している。しかも、入院のリスクはさらに高くなる。「年齢調整済みの数字を強調すると、ワクチンを接種していないと入院する確率が50倍になります。このことをよく考えることが大切だと思います」と Adrian Dix 保健大臣は述べている。
予防接種を受けていても、COVID-19の最大の危険因子は引き続き年齢であると Henry は言う。実際、モデル化されたプレゼンテーションによると、10月中に死亡した179人のうち46％は、2回のワクチン接種を受けた人たちだった。Henry は、「高齢者や年配者は引き続き脆弱であり、だからこそ、彼らへのブースター投与を迅速に展開したのです」と語った。おととい木曜日の時点で、12歳以上の対象者の90.1％がCOVID-19の1回目を、85.6％が2回目を接種している。
ブースター注射を提供する州の計画は継続して展開されており、Dix によると、そのプロセスは長期療養施設や介護施設でほぼ完了しているという。「ブースター接種は、州内の長期介護・高齢者支援施設で98％完了しており、現在までに536施設のうち526施設がブースター用量を受け取っています」と述べた。 ブースター接種は、この病気に最も脆弱なグループにまず提供され、来年から徐々に展開して一般の人々にも提供される予定だ。
う～ん、少しずつではあるが、COVID-19 を抑え込む態勢が築かれつつあるような感じがするね。ともかく、あと数ヶ月でパンデミックが始まって丸２年になるわけだが、みんな疲れ切っていて、早く”普通の生活”を取り戻したいと思っているよね。私も日本に行ってきたいのだが、待ちくたびれている。来年の夏頃までには、カナダも日本も今のような厳しい規制を大幅に緩和してもらいたいものだ。
＜ニュースソース＞
Burnaby の Willingdon Care Centre で発生したCOVID-19集団発生は、BC州でワクチンを接種した高齢者がウイルスにより死亡する数が増加している要因の1つに過ぎない。昨日発表されたモデリングデータによると、10月にBC州で COVIDによって死亡した人は合計179人で、そのうち、ワクチンを完全接種した州民が82人、ワクチンを接種していない人たちが89人、部分接種した人たちが8人だった。このデータでは、既往症に関するデータはない。
懸念されるのは、ワクチンを接種していない人が、ワクチンを接種している高齢者にまだウイルスを移していることだ。死亡した人たちの過半数が80歳以上だった。死亡した完全接種者82人のうち47人が、また、死亡したワクチン未接種者の死亡者89人のうち23人が80歳以上だった。10月にCOVID-19で入院したワクチン接種者のうち、80歳以上の年齢層の半数近くがウイルスで死亡している。
BC州保健局の Dr. Bonnie Henry は、「高齢になると、ワクチン接種の効果はそれほど強くありません。高齢者やお年寄りの周りにいる人こそ、保護する必要があります」と言い、マスクの着用、物理的な距離の取り方、手の洗い方、ワクチンを接種していない人との接触を避けるなど、これからの呼吸器系のシーズンでも予防策を講じるべきだとしている。ワクチン接種していない人は、この月の新規感染者の60％、入院者の72％を占めている。BC州は先週、70歳以上を対象としたブースター・ショット・プログラムを発表し、すでに長期介護施設やアシステッドリビングに住むすべての人にブースターショットを提供している。
BC州の若年層では、ウイルスの影響は引き続き少ない。10月26日から11月26日までに、0歳から17歳までの子供の間で新たに902件のCOVID-19症例が発生したと州が発表した。そのうち、病院に入院したのはわずか3人、ICUに入ったのは2人で、過去1週間にCOVIDで死亡した子どもはいなかった。長期的な全体モデルでは、ワクチンを接種していない人の患者数は引き続き急増し、ワクチンを接種した人の患者数は安定していると予測している。
BC州では現在、ワクチン接種対象者の最低1回の接種率が90％に達し、約85.5％が完全接種している。10月のモデリングの数字では、州内での新たなウイルス感染者数が減少し、COVID-19の状況が安定していることを示していた。しかし、BC州における最新のCOVID-19の数値は、死亡者数が増加していることを示している。水曜日には、BC州で430人の新規感染者を記録し、137人が集中治療室に収容された。悲しいことに、さらに6人がウイルスの合併症で死亡しており、死亡者数は毎週着実に増加している。Adrian Dix 保健相は、ワクチンを接種していない場合、COVID-19で入院する可能性が40倍になると指摘している。
University of Oxford の Our World in Data プロジェクトがまとめたデータによると、カナダ全体では、8％の住民がワクチン接種を受けていないという。非営利団体 Angus Reid Institute の新しい世論調査によると、ワクチンを接種していないカナダ人がワクチンを避ける理由として「個人の自由」と「健康への懸念」を上位に挙げ、続いて、「（COVID-19が）深刻な健康上の脅威ではないから」と答えている。なお、カナダは世界で14番目にワクチンを接種している国だ。
う～ん、「死亡した人は合計179人で、そのうち、ワクチンを完全接種した州民が82人」というのは、ちょっとショッキングだね。46％にも上るってことだからね。とはいえ、ワクチンは接種したほうがいいことには違いないけど。一方で、COVID-19が「深刻な健康上の脅威」ではないと思っている人たちがいるというのは呆れるね。毎日のように、重症者の悲惨な状況がマスコミで伝えられているのにね。「あんたたち、ニュース見てないの？」と言いたくなる・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
StatCan カナダ統計局の新しい報告書によると、カナダ人の宗教離れが進んでいることが判明した。先ごろ発表された StatCan のデータによると、2019年には15歳以上のカナダ人のうち、宗教組織に所属していると答えた人は68％にとどまった。StatCan が1985年にデータを追跡し始めて以来、宗教組織に所属していると答えたカナダ人が70％未満になったのは初めてのことだ。2000年から2017年にかけて、宗教に所属しているカナダ人の割合は77～82％で推移していたが、2018年には75％まで減少した。教会の礼拝などの集団宗教活動に月に1回以上参加していると回答した人は、2000年から2009年の間にはは約30％だったが、2019年にはわずか23％となった。
StatCan は、より多くのカナダ人にとって宗教が重要でなくなってきていることも明らかにした。宗教的または精神的な信念がやや重要または非常に重要であると回答した人の割合は、2000年代半ばには約70％だったが、2019年には54％だった。祈りや瞑想など、個々の宗教的活動も減少傾向にある。このデータが初めて収集された2006年には46％であったのに対し、週に1回以上そのような活動をしていると答えたカナダ人はわずか30％だった。
また、男性に比べて女性の方が宗教心が強いことがわかった。男性の64％に対し、女性の72％が何らかの宗教組織に所属していると回答している。また、週に1回以上、祈りを捧げたり、個人的に宗教的な活動をしたりすると答えた人は、男性の14％に対して、女性は18％だった。報告書は、年齢層による違いについても触れている。1940年から1959年に生まれたカナダ人は、宗教への関心が最も高く85％であったのに対し、1980年から1999年に生まれた人は32％だった。
最も若い年齢層では、カナダ以外の国で生まれた人の62％が宗教に所属していると答えたのに対し、カナダ生まれの人は39％だった。カナダで生まれた人とカナダ以外で生まれた人の違いは、年齢層が高くなるほど顕著ではなかった。宗教組織に所属していることは、必ずしも宗教を重要視することとは相関していないと StatCan は述べている。2017年から2019年の間に、18％のカナダ人が宗教組織に所属していると報告する一方で、集団での宗教活動にはほとんど参加しない、あるいは全く参加しないと回答し、自分の生活の仕方に宗教的信条はあまり重要ではないと考えていることがわかった。
この数字は、地域によっても大きく異なる。例えば、Quebec州の人々は、所属する宗教の割合は高いが、宗教活動の割合は低いという結果になった。StatCanは、「特に、カナダの各地域で移民のレベルや構成が大きく異なることを考えると、地域差が今後も拡大していくことは十分に考えられます」と書いている。
う～ん、現代社会はあまり宗教を必要としなくなっているのかもしれないね。特に、カナダのような、多民族で多言語で他宗教の国では、日常生活の中では宗教を前面に出さないほうが生活しやすいしね。私個人的には、宗教にはいい面もたくさんあるが、人を盲目にさせる部分もあるから、そのあたりは注意が必要だと思っている。カナダ原住民の子どもたちが residential schools に”強制収容”されたのも、カトリックの盲目部分と思えるしね・・・。
＜ニュースソース＞
11月8日より、アメリカは2020年3月以来初めて、完全にワクチンを接種したカナダ人の不要不急の旅行者に陸路と海路の国境を開放することになった。カナダ公衆衛生局は、依然として不要不急の海外旅行を控えるよう勧告しているが、国境の再開は、カナダ人が家族を訪ねるために車でアメリカに入国したり、日帰り旅行をしたりできることを意味する。これは、カナダが8月9日以降、完全にワクチンを接種したアメリカ人に許可していることだ。これまでに分かっていることは以下の通り。
＜どのような場合に「完全なワクチン接種」とみなされるか？＞
アメリカへの渡航者は、渡航日の2週間前までに、2回接種のワクチンを2回、または1回接種のワクチンを1回接種していれば、完全にワクチンを接種したとみなされる。AstraZeneca などのワクチンは、アメリカで使用が承認されているワクチンの中には含まれないが、アメリカ疾病対策予防センター（CDC, U.S. Centers for Disease Control）は、アメリカ食品医薬品局が承認したすべてのワクチン、および世界保健機関（WHO）から緊急使用リストが発行されているすべてのワクチンは、空路および陸路での旅行に受け入れられるとしている。つまり、AstraZeneca の投与を受けたカナダ人も、アメリカへの渡航が可能となる。
＜アメリカの陸路入国の条件は？＞
Bill Blair 公共安全相は、アメリカの政策はカナダのアプローチと「調和」することを期待していると述べているが、カナダが旅行者に入国前の提示を求めているものと、アメリカが要求すると思われるものには違いがある。カナダは、カナダへの入国資格のあるアメリカ人旅行者が国境に訪れた場合、検査結果の陰性証明を提示することを求めているが、アメリカは、カナダ市民が陸路または海路の入国港で渡る前に検査結果の陰性証明を提示することを求めていない。
アメリカは10月末に、陸路の国境やフェリーターミナルで旅行者がCOVID-19の接種証明書を提出すること、および「旅行の目的とCOVID-19の接種状況を口頭で証明すること」を明確にした。これは、出発の3日前までに受けたCOVID-19の検査が陰性であることを証明する必要があるアメリカの航空旅行規則とは異なる。
ワクチン接種の証明として認められるのは、QRコード付きのワクチン接種証明書、United Kingdom National Health Service COVID Pass などのデジタルパス、ワクチン接種記録のプリントアウトや印刷されたワクチン接種証明書、またはワクチン接種カードや証明書のデジタル写真などだ。もちろん、パスポートなどの基本的な旅行書類は、国境を越える際に必要だ。
＜混合ワクチンの接種は可能か？＞
カナダをはじめとする一部の国では、1回目と2回目の混合接種が認められているが、アメリカでは推奨されていない。しかし、CDCによると、1回目に AstraZeneca、2回目に Pfizer のCOVID-19ワクチンを接種するなど、2つの異なるブランドのCOVID-19ワクチンを混合して完全なワクチン接種を行ったアメリカへの渡航者は、入国を認められる。これは空路だけでなく、陸路や海路での移動でも同様だ。なお、混合ワクチンを接種する場合は、FDAの承認を受けた2種類のワクチンを組み合わせて接種すること、およびWHOの緊急時使用リストに掲載されていることが条件となる。
＜カナダのルールは変更なし＞
今のところ、カナダ政府の旅行規則と制限は、アメリカからカナダに戻るカナダ人に対しては変更されていない。つまり、アメリカに入国してから数時間後であろうと数日後であろうと、カナダに戻るためには、カナダへの入国予定日から72時間以内に実施したPCR検査で陰性であることを提示する必要がある。Chrystia Freeland 副首相は、10月中旬に Washington で、ワクチンを十分に接種した旅行者がカナダに入国する際の検査要件を撤廃する可能性があるかどうかを尋ねられたが、この要件は変更されないと断言した。
アメリカでは、アメリカで認可されたワクチン以外のワクチンを持っている人でも入国できるようになっているが、カナダに入国する人は、カナダ政府が認可した4種類のワクチンのうち１種類（混合の場合は複数種類）を受けている必要がある。カナダで認可されているのは、Pfizer-BioNTech、Moderna、AstraZeneca、Janssen/Johnson & Johnson の4社のみだ。72時間以内の渡米の場合、渡航者は出国前にカナダで入国前検査を行うことができる。ワクチンを完全に接種している場合は、検査が陰性で症状が出ていなければ、カナダ到着時に隔離を受ける必要はない。
＜飛行機でアメリカに入国する場合＞
アメリカの陸路国境ではCOVID-19が陰性である必要はないが、飛行機でアメリカに入国する場合は話が違う。アメリカの航空券規則では、フライトの3日前までに受けたCOVID-19検査が陰性であることを証明するか、または過去3ヵ月以内にCOVID-19感染症から回復したことを証明する必要がある。
CDC によると、COVID-19の回復を証明するには、ウイルス検査が陽性であったことを示す書類と、医療機関または公衆衛生当局からの、隔離が解除されたため旅行が可能であることを示す手紙が必要だ。この書類は、アメリカ行きのフライトに搭乗する前に航空会社に提示しなければならず、免除が認められるのは、緊急避難や深刻な危険にさらされている人など「極めて限られた」状況に限られる。もちろん、パスポートなどの基本的な旅行書類はすべて、国境を越えるための必要条件として残されている。
＜もうすぐ、ほとんどすべての旅行にワクチンが必要になる＞
10月30日より、カナダでは連邦政府が規制している航空、鉄道、海上輸送部門の乗客およびスタッフに完全なワクチン接種を義務付けている。なお、11月末までは猶予期間となり、COVID-19検査の陰性証明が認められる。
＜ニュースソース＞
BC州では、今年の夏、600人近くが猛暑のために死亡したことが、州検視局の新しいデータで明らかになった。昨日発表された新データによると、6月18日から8月12日の間に595人が暑さに関連して死亡した。これらの死亡者の大部分（526人）は、6月下旬から7月上旬にかけて40℃以上の気温を作り出した「ヒートドーム」の間に起こった。特に、6月29日だけで231人が死亡しており、これは1時間に10人近くの割合だった。Adrian Dix 保健相は、月曜日の記者会見で、「今日の報告書に見られるように、その影響は悲劇的であり、人命の損失は壊滅的である。これらの出来事から学ぶことは極めて重要である」と述べた。
＜99％が自宅やホテルで死亡＞
新データでは、BC州で死亡した人々とその居住地がより明確に示されている。亡くなった人の約70％は70歳以上。半数以上が Fraser Health Authority 地域に住み、約4分の1が Vancouver Coastal Health の地域に住んでいた。自治体別の死者数は、Vancouver が99人、Surrey が67人、Burnaby が63人と最も多くなっている。死因の99％は家やホテルでの熱中症によるものだ。残りの人は、屋外やビジネスセンター、コミュニティセンターなどの公共施設で熱中症になって死亡した。 男性と女性の割合は似ているが、女性の方がわずかに多く亡くなった。子供の死亡はなかった。
＜もはや1,000年に一度の出来事ではない＞
複数の気候研究グループが7月に行った初期分析では、今回の熱波は気候変動がなければ「事実上不可能」であったとされている。 いくつかのグループは、温室効果ガスの排出が続くと、極端な現象が激化してより一般的になり、BC州で将来より多くの極端な熱波が発生する可能性があると述べている。Dix は昨日、次のように述べた。「これはもう起こってしまったことです。これはもはや1000年に一度の出来事ではなく、1年に一度の出来事です。私たちは、医療システムとしてだけでなく、BC州としても、的確に対応して、より回復力を高める必要があります」。
6月25日から7月1日の間に、合計で800人以上の突然死が検視官に報告された。新データでは、そのうちの526人がヒートドーム時の極端な気温が直接の原因となって死亡したことが確認されている。Human Rights Watch が先月発表した報告書によると、（州？）政府の支援がないために高齢者や障害者が暑さの危険にさらされており、州の暑さ対策計画がないために "不必要な苦痛と死 "をもたらしているという。
＜すべての死亡に関する報告書の発表が2022年に予定されている＞
検視官のステートメントは、人の環境や体温が熱中症と一致するか、病歴など暑さが死の重大な要因であったことを裏付ける証拠があるか、という2つの基準で暑さに関連する死を分類すると説明している。首席検視官の Lisa Lapointe は、それぞれの死亡事例のパターンや要因を特定することで、州は「将来の同様の悲劇を防ぐために有利な立場に立つことができる」と述べ、「BC州の誰もが将来の異常気象に備えて準備を始めなければならない」と続ける。
「一人暮らしの家族を定期的にチェックする計画を立てたり、近所の涼しい場所や冷房の効いた場所に気を配ったり、異常気象に関する早期の警告に耳を傾けたりすることは、私たちが適切な準備と安全を確保するための簡単なステップです」と Lapointe は書いている。同ステートメントによると、すべての死亡者について調査が行われており、2022年初頭までに各死亡者に関する報告書が完成する予定である。
う～ん、６月末に45℃以上のカナダ新記録を毎日更新し続けて、同29日には州内陸部の村 Lytton で49.6℃まで達したあの熱波は本当にすごかった。普段は日本ほど気温が上がらず、「熱中症」という言葉も一般的でない BC州だったためか、たしかに、州政府も州民に対して熱中症への注意喚起が足りなかった。地球温暖化が加速している今、これからはそのあたりをしっかりやってもらいたいものだね。
＜ニュースソース＞
少し前、私は「日本の自動車メーカーの EV 電気自動車戦略が見えてこない」とぶつぶつ言ったが、あの直後に、日本からトヨタの新型 EV のニュースが報道された。以下、そのニュースのあらましだ。
トヨタは10月29日、ピュアEV（BEV、Battery Electric Vehicle）の新型クロスオーバーSUV「bZ4X（ビーズィーフォーエックス）」を2022年半ばより日本を含む世界各地で発売すると発表した。bZ4XはミディアムサイズのSUVという立ち位置で、プラットフォームはスバルと共同開発したものを使用する。トヨタによればBEV専用プラットフォームの採用により、後席空間は従来の同サイズの車両に比べて、広々しているとのことだ。
気になるのはバッテリー容量と航続距離だが、bZ4Xのバッテリー容量は全車71.4kWhと日産 アリアのノーマルモデル（66kWh）とロングレンジ（91kWh）の中間に位置するもので、航続距離はWLTCモードで500km前後（FF車）を確保。バッテリーの劣化にも配慮し、10年後も9割程度の容量維持率が追求されている。また高抵抗タイプの冷却液を使う薄型電池パックを床下に平置きすることで、低重心・高剛性化も実現している。
充電方法は家庭用のAC電源のほか、DC150kWまでの急速充電に対応し、30分で80%まで充電可能という。一部車種には年間1800km分の電力を発電するルーフソーラーパネルを設定したほか、緊急時などに電源ソースとして活用できる外部給電も可能だ。走行性能面においては、AWD車にスバルの「X-MODE」技術を活用し、オフロードでの走破性能を高めているのが興味深いところ。加速性能はFF車が0-100km8.4秒、4WD車は同7.7秒と公表されている・・・（ニュースソースに続く）。
う～ん、トヨタがやっとこさ本気を出してきたね。今回、EV を共同開発したスバルも EV の新車「Solterra ソルテラ」を発表したというし、なにやらおもしろくなってきた。これらの車の価格は発表されていないが、「500万円台では？」との憶測が飛び交っている。”平民”にはまだまだ「高嶺の花」だが、これからどんどん EV が増えて値段も下がってきたら、EV に乗ってみたくなるかも知れないね。トヨタの bZ を紹介する動画（日本語版）があったのでリンクしてみた（英語版はこちら）。
EV ではアメリカの Tesla が先行している。しかし、私は、Tesla 創業者 Elon Musk イーロン・マスクの頭の良さには驚くものの、彼の人間性には問題があるから、Tesla には乗る気がしない。それに、どっちにしろ「アメ車」だからという不信感もあるしね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
今年の夏から秋にかけて、BC州とワシントン州沿岸の Salish Sea* で、記録的な数のザトウクジラの子クジラが目撃されていると研究者が発表した。Pacific Whale Watch Association (PWWA)によると、今年の給餌シーズンに Salish Sea で研究者らによって撮影または集計された子クジラは21頭。これは、2020年に発見された11頭のほぼ2倍にあたる。わずか数十年前には絶滅の危機に瀕していたこの種が、大きく回復したことになる。なぜこのようなザトウクジラのベビーブームが起きているのか、正確な理由は誰にもわからない。
* Salish Sea（地図） は、Georgia Strait、Puget Sound、Strait of Juan de Fuca の３つの海域と、それらに付随する海峡や水路を統合した呼称で、2009年頃に BC州（British Columbia Geographical Names Office）、Washington State Board on Geographic Names、United States Board on Geographic Names などの機関を初めとして一般的に認められた。もっとも、2019年の調査では、Salish Sea を知っていたのは、Washington 州民の９％、BC州民の15％にすぎなかった。
PWWA のエグゼクティブ・ディレクターである Erin Gless は、Alaska やBC州北部の海岸沖に餌が豊富にあることや、1970年代に捕鯨が禁止されて以来、成体のクジラが増えたことが原因ではないかと言う。「どうやら繁殖に成功したシーズンだったようですね」と Gless は言う。ザトウクジラは、彼女が「シャチ中心」と呼ぶ西海岸にあっても、Gless のお気に入りのクジラである。
「彼らは本当に見事に回復しました。この小さな赤ちゃんたちが泳いでいるのを見るのは、私にとって本当に楽しいことです。25年前、ここBC州内陸部の海域ではザトウクジラがゼロだったので、これはこの海域での新しい現象です......彼らは失われた時間を取り戻しました。たくさんのクジラを見ることができ、とても興奮しています」。
アメリカ Washington 州にある Center for Whale Research の Mark Malleson は、ニュースリリースの中で、21頭の子クジラはこの地域の年間記録の中で最も多い数だと述べている。近年、Salish Seaでは約500頭のザトウクジラの個体が記録されている。Gless によると、商業捕鯨が中止された後、Salish Sea 周辺に戻ってきた最初のザトウクジラとして記録されているのは、Big Mama と呼ばれるザトウクジラだ。1997年に目撃され、2003年には子を連れて戻ってきた。それ以来、研究者たちはこの海域に戻ってくるザトウクジラを監視していると Gless は言う。
ザトウクジラは通常、南の海で出産した後、春の終わり頃からSalish Seaに現れる。ザトウクジラは夏の間、餌を求めてさらに北上する。大人のザトウクジラは、1日に約900kgの魚やオキアミを食べる。その後、秋になると海岸沿いに南下し、冬の間はハワイやメキシコ、中米付近の繁殖地へと向かう。Gless によると、渡りのシーズンの Salish Sea には、1日に最大で約200頭のクジラがいる可能性があるという。
研究者たちは、子クジラを含むすべてのクジラに名前をつける。しかし、Gless によると、子クジラが最初の1年を過ごすまで名前をつけるのを待つことが多い。というのも、最初の12ヶ月間は、主な捕食者であるシャチに狙われることが多く、最も危険な時期だからだ。
う～ん、これは嬉しいニュースだね。以前、日本に旅した時、だれかが「アメリカは日本の捕鯨に反対するが、彼らだって昔は燃料や石鹸を作るために捕鯨していた時期があったんだ」と言って、日本の捕鯨を擁護するような言い方をした。私は反論しなかったが、内心では「そんな責任のなすり合いをしたって、クジラの繁殖には何の足しにもならない。他の海洋生物のように簡単に再生産されないクジラは、絶対に保護されるべきだ。さもなければ多くの種が絶滅しまう」と思っていた。クジラ全般の状況についてはよく知らないが、今回のザトウクジラのニュースはともかく喜ばしいニュースだ。そんな気がする。
＜ニュースソース＞
BC州の住民は、カナダ国内および海外に旅行する際に使える、カナダ政府発行のワクチン接種証明書にアクセスできるようになった。州政府によると、370万人が州内での不要不急の活動のためにカードをダウンロードしたのと同じ方法で、州民はカナダ政府のCOVID-19 ワクチン接種証明カードを入手することができる。州によると、カナダ政府は、国のワクチン接種証明が実施される一方で、11月30日までは BC州民がBC州発行のワクチン・カードを使って国内を移動することを認める意向を示しているという。
カナダ政府は、カナダ政府発行のワクチンカードは海外旅行にも使用できるとしているが、カナダを離れる際には、訪問先の国の要件を確認する必要があると説明する。BC州保健相 Adrian Dix によると、カナダ政府のワクチンカードは、同省のウェブサービスである Health Gateway、電話、またはサービスBCのほとんどのオフィスで入手できるという。旅行者は2回のワクチン接種が必要で、2回目のワクチンは出発の14日前までに接種する必要がある。
う～ん、州政府も手早くことを進めたね。より詳しい情報が載っているカナダ政府発行のワクチンカードなら、外国に行っても安心だ。それにしても、Health Gateway を覗いてみたが、 カードの取得方法がもう一つ分かりにくい。画面の指示に従ってクリックしていくと、州政府とカナダ政府のサイトを行ったり来たりしてしまうのだ・・・なんとなして～と言いたくなる・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外（日本のワクチン接種と感染者数の減少）：今朝、日本のニュースを見ていたら、COVID-19 に関して興味深いグラフを見つけた。５月から始まったワクチン接種が10月に完全接種率70％に迫る勢いで直線的に急上昇したのに対し、8月に頂点を打った新規感染者数が逆に、10月にかけて急速に減少して、グラフの動きがとても対照的なのだ。これを見ると、ワクチン接種の拡大が感染者数の激減をもたらしたと思えてくる。リンク先を少し下がるとそのグラフが出てくる。＞
BC州は、家庭や職場での EV（電気自動車）用充電設備の購入・設置を支援する新しいリベート制度を発表した。州政府によると、「Go Electric EV Charger Rebate」プログラムは、コンドミニアム、アパート、職場に設置された奨励対象のEV充電器1台につき、費用の50％から最大2,000ドルまでのリベートを提供する。また、デュープレックス住宅やタウンハウスを含む一家族住宅などでも、同プログラムにより、350ドルを上限として購入・設置費用の最大50％のリベートを申請することができる。
エネルギー・鉱山・低炭素イノベーション担当大臣の Bruce Ralston は、「北米で最も高いEV導入率を誇るこの州で、低炭素経済への移行を支えるより多くの人々が充電インフラに簡単にアクセスできるようにしたい」と声明を出した。 BC州では現在、6万台以上の小型電気自動車が走行しているという。
ただし、すべてのEV充電器がリベートの対象となるわけではなく、充電ステーションがレベル2であること、208ボルトまたは240ボルトの充電が可能であること、SAE J1772規格のプラグヘッドを備えていることなどが条件となる。Metro Vancouver によると、レベル2のEV充電器の価格は、シングルユーザーの場合、400ドルから4,000ドルになる。また、ほとんどのEV充電器はプロによる設置が必要だ。複数のユーザー用に設計されたEV充電器の価格は、2,200ドルから16,000ドルとなっている。
環境・気候変動戦略担当大臣 George Heyman は、「BC州では、よりクリーンで優れた交通システムへの移行の一環として、記録的な数の人々が電気自動車に乗り換えています。私たちは、電気自動車と充電スタンドの所有をより安価にしています。これにより、人々は大気や気候を汚染することなくドライブを楽しむことができ、燃料費や維持費を全体的に削減することができます」と述べている。2020年には、自動車販売台数全体に占める電気自動車の割合は10％だった。州は、これを2026年までに26％に引き上げたいと考えている。
う～ん、ますます EV化が進むね。たしかに、街を歩いていても Tesla マークがとても目につくようになった。それに比べて、日本の自動車メーカーの EV戦略がほとんど見えてこない。今年中に北米で EVを発表すると言っていた Toyota はついに年を越してしまいそうだ。まあ、よく売れているハイブリッド車への影響を考えているのかも知れないし、水素燃料電池車を前面に出したい気持ちがあるのかも知れない。でも、増え続ける EV を見ると、「そんなにのんびりしてて、いいの？」と言いたくなってしまう・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
独立系のモデリンググループによると、BC州では COVID-19 パンデミックは「ほぼ安定」して症例数は減少しており、今後数週間はその傾向が続くと予想されている。B.C. COVID-19 Modelling Group は、昨日発表した報告書の中で、患者数は毎日約2％の割合で減少しているとした。また、マスクの義務化や州北部で導入されているような地域的な公衆衛生上の規制が、感染者数の安定化に寄与しているとしている。
報告書の共著者で University of British Columbia（UBC）の進化生物学教授 Sally Otto は、「すべての health authorities で見られるのは、曲線が下に曲がってきているという実に良いシグナルです」と述べている。UBC、Simon Fraser University、University of Victoria の専門家を含む同モデリンググループは、最近ワクチンを接種した人たちが今後3週間で免疫力を高めるにつれて、州内の患者数は減少すると予想している。この予測には、ここ数週間で病院が過密状態となっている Northern Health Authority 地域も含まれている。
研究者らはまた、12歳以下の子どもたちの間で感染者が急増していたが、9月以降はそれが「ほぼ逆転した」ことを明らかにした。 Otto は水曜日のインタビューで、「子供の感染率は依然として他の人たちよりも高いが、現在はほぼ同等である」と述べた。「これは非常に心強い......本当に良い兆候だ」と水曜日のインタビューで語った。
10月には毎日平均628人の患者が新たに発生しており、1日の患者数は安定しているものの、依然として高い傾向にあると警告している。ワクチン接種率も、9月にBC州のワクチンカードが発表・施行されて急上昇した後、鈍化している。同グループは、一般市民がマスクを着用しなくなったり、別の新種が出現したりすると、BC州では患者数が再び増加する危険性があるとしている。また、専門家によると、天候が悪化して室内で過ごす時間が増えるなど、季節的な要因もリスクになり得る。
しかし、ワクチン接種を増やすことで、その脅威を減らすことはできるという。同グループは、95％のワクチン接種を行った地域は、75％のワクチン接種しか行っていない地域に比べて、患者が発生する可能性が４分の一まで低いことを発見した。
＜ニュースソース＞
BC州政府の発表によると、今後数ヶ月の間に、BC州のすべての人がCOVID-19のブースターショットを受けることができる。期間ごとのブースターショット対象者は以下だ。
✔ 今から年末まで：免疫不全の人、長期介護を受けている住民、介護サービスを受けている人、地方や遠隔地の先住民族コミュニティの住民。
✔ 同じく年末までに：70歳以上の高齢者、12歳以上のすべての先住民、長期在宅支援の利用者、自立生活をしている高齢者、1回目と2回目の接種の間隔が短かった医療従事者。
✔ 1月から：臨床的に弱い立場にある人や医療従事者にも拡大。
✔ その後：残りの人たちも対象となる。
州保健局の Dr. Bonnie Henry によると、重度の免疫不全状態にある人は、2回の接種では十分な免疫力が得られない可能性があるため、保健局は3回目の接種を推奨している。また、時間が経つと免疫力が低下する人もいるため、そうした人たちにも免疫力を回復させるためにブースター接種を行うという。5歳から11歳までの子供たちへのワクチン接種を開始する計画も、カナダ保健省の承認を待って開始される見込みだが、親はすでに子供へのワクチン接種を登録することができる。
昨日火曜日の時点で、BC州の12歳以上の対象者の約90％がCOVID-19ワクチンの1回目の接種を、また、84％以上が2回目の接種を受けており、ワクチン接種プログラムの責任者である Dr. Penny Ballem は「非常に成功している」と述べている。ブースター接種は、２回目の接種から6〜8ヶ月後に受けることができる。Ballem によると、１回目、2回目の接種にかかわらず、Moderna と Pfizer の mRNAワクチンがブースターとして使用される。
＜ブースターショットの予約＞
１月からは、2回のワクチン接種を完了したBC州民に、ブースターの予約を促すテキストまたは電子メールが州から送られてくる*。ブースターは予約制で、ドロップインでの接種は診療所を圧迫する可能性があるので認められないと Henry は言う。Henry は、州がワクチン接種の効果を最適化しようとする中で、１回目と２回目接種の間隔が長かったことから、3回目の接種で何年もウイルスから身を守れるかもしれないと楽観的に考えている。「このワクチンの効果は非常に高いことがわかっています。また、特定の人々に特定の条件下で、ブレークスルー感染の症例が見られます」。
* 上で「年末までに：70才以上の高齢者も（接種対象になる）」となっているのに、ここで「１月から・・・電子メールが送られてくる」というのはわかりにくいね。「１月からメールが来る」のでは「年末までの接種」は不可能だよね・・・ともかく今後数ヶ月中には接種できるのだろうから、どうでもいいけど・・・(^^;)。
Henryは、今回の追加接種は最もリスクの高い人々を保護し、BC州全体の医療システムへの負担を軽減するものであると述べた。昨日の発表は、ワクチンカードや医療従事者への義務化には影響を与えない。COVID-19ワクチンを2回接種すれば完全にワクチンを接種したことになる。保健当局は、まだ接種を受けていない人には接種登録をするよう呼びかけており、ブースター注射の実施に向けて、ワクチン接種プログラムの一部は継続されるとしている。12歳以上のBC州民でまだワクチン接種を受けていない人は、3つの方法で登録することができる。
✔ Get Vaccinated ポータルからオンラインで。
✔ 電話（1-833-838-2323）での登録。140の言語に対応した通訳者がいる。
✔ Service B.C. locationに出向いて登録する。
う～ん、カナダではワクチン接種がとても順調に進んでいるね。BC州で12才以上の接種対象者の90％以上が１回目の接種を終えたのにはびっくりしてしまう。２回目接種完了者が90％を超えるのも時間の問題かも知れない。その点、アメリカは大変だね。共和党支持者の多くが接種をためらっているために、今だに２回接種の完全接種者が50％台だというのだから、ひどい話だ。政治とは関係ないのにね・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜眞子さん「海外に拠点を、と私がお願いしました」＞
小室圭さん、眞子さん結婚会見
眞子さん 本日まで、私が公で発言する機会は限られてきました。そのために生まれてしまった誤解もあったと思います。一部の方はご存じのように、婚約に関する報道が出て以降、圭さんが独断で動いたことはありませんでした。たとえば、圭さんのお母さまの元婚約者の方への対応は、私がお願いした方向で進めていただきました。圭さんの留学については、圭さんが将来計画していた留学を前倒しして、海外に拠点を作ってほしいと私がお願いしました・・・続く。
＜”失言キング”がまたしても愚かな発言＞
タレントのラサール石井（６６）が２６日、自身のツイッターを更新し、自民党の麻生太郎副総裁の北海道産米についての発言を非難した。麻生氏は２５日、北海道小樽市での街頭演説で「温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなった」と発言。特に「農家のおかげですか、違います。温度が上がったからです」と断言したことに対して、品種改良を重ねた生産者の努力を侮辱していると批判が殺到。北海道農民連盟も抗議する事態となっている・・・続く。
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若い二人が愛し合って結婚したいだけなのに、一人が皇室の人ということで、あることないことネット上で報道され批判されてきた。私たちは今、無責任なことばの攻撃が許される”放言時代”に生きているわけで、こうした”ネット時代のマイナス面”にはなんともうんざりする。二人はそうした放言からの攻撃が少ないところへ行って生活を始める。やっと一区切りついた感じだ。二人で頑張って素晴らしい家庭を築いてほしい・・・そんな気がする。
「温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなった」と発言した”失言キング”は、生産者への侮辱もさることながら、地球温暖化がまるで好ましいことのように言ったわけで、もう話にならない。こんな人はもう、”国民の代表”をやめたほうがいい。
いや～、びっくりした。Surrey に住むカナダ最高齢の男性は先日111歳の誕生日を向かえたが、彼は長寿の秘訣のひとつとして、毎日の運動をあげた。「毎日の運動」自体には驚かないが、その”中身”を聞いてびっくりした。彼はなんと、「Every morning he spends 30 minutes on an exercise bike, he always takes the stairs instead of the elevator・・・」（毎朝、30分かけてエアロバイクを漕ぎ、エレベーターではなく階段で移動する・・・）というのだ。110歳を超えた人が、「毎朝、30分間エアロバイクを漕ぐ」って・・・信じられないよね・・・(^^;)。
先日、Surrey のケアホームで111歳の誕生日を迎えたカナダ最高齢の男性は、長生きの秘訣の一つとして「小さなことにこだわらない」ことを挙げている。100年以上も生きられたことを幸運だと思うと語ったその人 Ja Hyung Lee は、ケーキを切る前にいくつかのアドバイスをしてくれた。
彼が 2009年から入居している Amenida Seniors Community によると、彼は「毎日運動し、よく笑い、友人や家族といった良い人たちに囲まれ、信仰を実践し、日々の生活にストレスを感じないようにするのです」と語っている。同施設のマネージャー Rosa Park は、Lee は自分自身でそのアドバイスを確実に実行しているという。毎朝、30分かけてエアロバイクを漕ぎ、エレベーターではなく階段を利用し、提供されているすべてのアクティビティに登録している。「彼は決して運動をサボったりしません。彼の性格は本当に優しくて、決して文句を言わないんです」と Park は言う。
Lee の誕生日を祝うパーティーは、山のような新鮮なフルーツ、サックスのセレナーデ、施設入居者たちの合唱団による歌、韓国の伝統舞踊が披露され、家族、ソウル市議会名誉領事、韓国退役軍人会会長などが参加し、にぎやかに行われた。Park は、「先日、彼は私のオフィスに立ち寄り、『パーティーを開いてくれてありがとう』と言ってくれました。彼は喜んでいました。来年もまた開催したいですね」と述べた。
う～ん、まったくすごいね。100歳をゆうに超えた人がエアロバイクを30分も漕げるなんて、夢にも思わなかった。天候が許す限り、毎日、ジョギングまたは散歩を30分間 Central Park でやっている私だが、Lee さんのおかげで一つの目標ができた気がする。彼の年齢まで生きられるとはとても思えないが、少しでも近づけたらという気がしてくるのだ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞ Lee さんが写っている写真が載っているが、実に若々しい。年齢よりも30歳は若く見えそうだ。
クリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見するよりも約500年も前に、Newfoundland 島にバイキングが上陸して住んでいたことはよく知られている。最近の研究で、彼らが定住し始めたのが今年からちょうど1,000年前の1,021年だったことが分かったという。「どうしてそんなことまでわかるの？」とびっくりすると同時に、科学の進歩にあらためて感心してしまう。以下がそのニュースだ。
コロンブスが大西洋を横断するずっと前に、カナダの Newfoundland 島北端にある泥炭地と小川の上の段丘には、土で覆われた8つの木組みの建物が建てられて、それが、バイキングが最初に新世界に到達した証拠となっていた。しかし、バイキングがいつ L'Anse aux Meadows の集落を作ったのかは、これまではっきりしていなかった。
科学者たちは先日、昔の太陽嵐を基準にした新しいタイプの年代測定技術により、ちょうど千年前の西暦1021年に集落が形成されたことが明らかになったと発表した。それは、コロンブスの最初の航海よりも471年前だった。この測定技術で、バイキングが作った集落から切り出された3つの木片を調査した結果、３つすべてが同じ年を示したのだ。
バイキングの航海は人類にとっていくつかのマイルストーンを意味した。まず、この集落は人類が大西洋を横断したことの最古の証拠だった。また、数千年前には、シベリアとアラスカを結ぶ land bridge を渡って北米に進出していた人たち（カナダ原住民の祖先）がいたから、（バイキングがそこに到達した時点で）人類がついに地球を一回りした場所でもある。
Nature 誌に掲載された研究を主導したオランダ University of Groningen の Michael Dee は、「大西洋を横断した最初の人類社会である北欧の人々には、多くの称賛が寄せられるべきだ」と語る。バイキング（北欧人）は、ノルウェー、スウェーデン、デンマークといったスカンジナビア地方を本拠地とする船乗りだった。時には（新しい土地を）植民地化し、時には交易や略奪を行いながら、ヨーロッパ中を旅した。彼らは卓越した造船技術と航海技術を持ち、Iceland や Greenland に集落を築いた。
「彼らの旅は、発見の航海であると同時に、新たな原料を求めるための航海だったと言うのが妥当だと思います」と Dee は言う。「多くの考古学者は、彼らが新たな領土を求めた主な動機は、特に新しい木材の供給源を発見することだったと考えています。一般的には、建築に適した木材が非常に少ない Greenland から出発したと考えられています」。longboats ロングボートと呼ばれる彼らの木造船は、帆とオールで推進されていた。現存する船の一つ Oseberg ship オーセベリ船は、長さが約21.6メートルある。
Viking Age バイキング・エイジは伝統的に西暦793年から1066年と定義されており、大西洋横断の時期には大きな幅がある。1960年に発見された L'Anse aux Meadows は11世紀のものと考えられていたが、通常の放射性炭素年代測定法はあまりにも不正確であることが判明していた。新しい年代測定法は、太陽嵐が木の年輪に特徴的な放射性炭素の信号を発生させるという事実に基づいている。西暦992年には、太陽から高エネルギーの宇宙線が放出されるという重大な太陽嵐があったことが知られている。
この研究の筆頭著者である University of Groningen の考古学者 Margot Kuitems は、「3本の異なる木から採取された3つの木材すべてにおいて、太陽嵐の証拠となる成長環の後に29の成長環が形成されており、この木材は1021年に伐採されたことを意味する」と述べている。Dee によると、木を切ったのは地元の先住民ではないと判断されたが、それは、先住民が持っていなかった金属製の刃の痕跡があったからだ。バイキングが（L'Anse aux Meadows に）滞在した期間は不明だが、10年以内の可能性があり、常に100人の北欧人がいた。また、彼らの建造物は、Greenland や Iceland にある北欧の建物に似ている。
Icelandic Sagas アイスランド・サガと呼ばれる Oral histories 口承史料は、アメリカ大陸にバイキングが存在していたことを描いている。数世紀後に書き下ろされた Icelandic Sagas には、リーダーの Leif Erikson や Vinland と呼ばれる集落、奴隷の捕獲を含む現地の人々との暴力的・平和的な交流などが記されている。1021年という年代は、Sagas の記述とほぼ一致していると Dee は言う。「そのため、Sagas の冒険の残りの部分はどれくらい真実なのか、という疑問が生じます」。
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BC州では、2020年にパンデミックが始まって以来、20万人以上の州民がCOVID-19に感染したことを、州の保健当局が木曜日に発表した。この数字は、州内に住むほぼ25人に1人が感染したことを意味する。そのうち約100人に1人が死亡し、約20人に1人がどこかの時点で入院したという。おととい21日には、BC州は、4人の死亡者と715人の新規患者を報告し、BC州の7日間の平均新規患者数は641人、有効患者数は4,965人となった。
新規症例の内訳は、Fraser Health 地域が285件、Vancouver Coastal Health 地域が60件、Interior Health 地域が137件、Northern Health 地域が172件、Island Health 地域が61件であった。入院中の患者数は377人で、一晩で7人増加し、そのうち136人が重症または集中治療を受けていて一晩で3人減少した。入院患者数には、感染力がなくなったにもかかわらず、他の治療のために入院している患者は含まれていない。
対象者の89.4％を占める414万人以上の BC州民が、少なくとも1回のワクチン接種を受けている。そのうち、対象者の83.8％を占める388万人以上が2回接種している。ワクチンを十分に接種していない人は、過去1週間の新規症例の66.4％、過去2週間の入院の76.2％を占めた。パンデミックが始まって以来、BC州では200,245人の患者が報告され、2,096人が死亡している。
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カナダ政府は、国として新たに COVID-19ワクチンパスポートを発行する代わりに、各州および準州が作る「標準化された汎カナダ」ワクチンパスポートを使うころと発表した。このシステムでは、すでに各州が発行したワクチン証明書が、ワクチン接種状況を示す主な手段であり続けることになる。各州のシステムは「共通」の外観を持つことになっており、近々、飛行機や列車に乗る際にワクチン接種の証明が必要になる状況の中で、来月までにはすべてのカナダ人が州や準州のワクチン証明書にアクセスできるようになることが期待されている。
この「標準化された」ワクチン接種証明書は、すでに多くの州・準州で入手可能で、それらは Newfoundland and Labrador、Northwest Territories、Nova Scotia、Nunavut、Ontario、Quebec、Saskatchewan、Yukon の各地域だ。残りの州（BC*、Alberta、Manitoba）は、来月中に標準化されたパスポートを発行する予定で、デジタルでダウンロードすることも、紙で印刷することも可能だ。標準化された証明書には、パスポート保持者の氏名、生年月日、受けたワクチンの種類、回数、時期などの情報と、QRコードが記載される。
* BC州のワクチンカードには、カード所持者の名前とワクチン接種状況のみが表示されている。
カナダ政府はこのシステムを国際的に通用させることを約束しており、右上に「Canada」のワードマークが配置されていることから、世界中の国境機関や組織、企業がこのパスポートをカナダの文書として認識し、信頼することができるようになる。
この計画は、昨日、Justin Trudeau 首相が Ottawa で発表した。Trudeau 首相は、「カナダ政府が承認し、カナダ人のための健康情報を持つ州が発行するこのワクチン接種証明書が、世界中の目的地でワクチン接種の証明として受け入れられることを強く確信しています」と述べた。
それに先立ち、カナダ政府関係者が記者団に説明したところによると、政府は連邦政府が発行する文書を含むさまざまなモデルを検討したが、既存の各州のワクチン接種証明システムを利用するやり方が最も簡単で、「最善の方法」であると結論づけた。パスポートには、改ざんや偽造を防ぐための検証手段やセキュリティ機能が備わっている。外国の国境警備隊員は、パスポートに記載されている情報を手動で読み取るか、QPコードをデジタル検証技術でスキャンすることができる。
カナダ標準のワクチンパスポートは、海外からの帰国時に ArriveCan と一緒に使用して、隔離免除の資格を得るための情報を提出することができる。娯楽目的の海外旅行者に国境を開放し続けている国々では、アメリカを含む多くの国が入国時にCOVID-19ワクチンの接種証明を要求している。カナダは数ヶ月前から、外国人旅行者のためのワクチンパスポートについて各国政府と協議している。
ワクチンパスポートがどのようなものになるかを待っていた Association of Canadian Travel Agencies の理事で Tripcentral.ca の社長 Richard Vanderlubbe は、全く新しいシステムが構築されるのを待つ必要がないことに安堵していると述べた。「カナダ人が海外旅行して、どこかの国にチェックインする際に、パスポートを見た人が『Prince Edward Island ってどこ？』と思わなくて済むのは、確かに良いニュースだと思います。カナダのステータスが付いていることは、本当に良いことです」。
う～ん、カナダとしてのワクチンパスポートがどんなものになるのか、これではっきりしてきたね。しかし、BC州が作ったワクチンカードでは情報不足だというのはちょっとずっこけるね。なぜ、最初からカナダ政府とそのあたりを突き合わせなかったのかと思ってしまう。ではあるが、その問題も来月中には解消されるらしいから、いいけどね。
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＜号外（新たな変異株「デルタプラス」出現 従来型より感染力が強い可能性）：イギリスではこのところ、新型コロナウイルスのデルタ株がさらに変異した「デルタプラス（AY.4.2）」の感染が拡大している。研究者たちはこの「デルタプラス」について、従来のデルタ株よりも感染力が10％程度強い可能性があると考えている。ただし、感染拡大への影響は少ない見通しだ。＞
BC州では今シーズン、生後6ヶ月以上の人にはインフルエンザの予防接種を無料で行うと発表した。この変更は、できるだけ早くインフルエンザの予防接種を受けることを奨励するために行われる。これまでは、高齢者、妊娠中の人、慢性疾患や免疫力が低下している人など、特定の「ハイリスク」グループに属する人にのみ無料で接種されていた。また、一部の労働者の福利厚生制度でも費用が負担されていた。
専門家は、昨年のCOVID-19保健命令によってインフルエンザが事実上排除されたため、今シーズンはかえって人々が感染しやすくなっていて、今年はBC州およびカナダ全土で悪いインフルエンザ・シーズンが迫っていると予測している。
州保健局の Dr. Bonnie Henry は、これについて次の様に述べた。「昨年のインフルエンザ発生率が低かったことは、インフルエンザに対する免疫力が例年よりも低いことを意味します。今年、インフルエンザワクチンを接種することは、あなた自身、あなたの地域社会、そして過重な医療システムを守るために、これまで以上に重要です。特に、基礎疾患のある人や、基礎疾患のある人のケアをする人がインフルエンザの予防接種を受けることが重要です。海外旅行や集会の制限が解除されたことにより、インフルエンザの感染の可能性が高くなります」。
BC州は、予防接種を受けるには、各保健局 health authority のウェブサイト*を閲覧するか、医療機関に電話するか、あるいは、薬剤師に連絡して空き状況や予約について話すべきだとしている。
* 調べたら、Metro Vancouver では、Fraser Health と Vancouver Coastal Health のようだ。
＜ニュースソース＞
クレジットカードの裏側に磁気ストライプがあるのは誰でも知っている。そして、私はあの黒い帯こそいちばん大事な部分で、個人情報が詰まっているのだと思っていた。ところがだ・・・ Mastercard は今後10数年かけて、磁気ストライプを廃止するのだそうだ。私は、「エエエッ！」と思った。以下がそのニュースだ。
Mastercard は、今後10年以内に同社のクレジットカードおよびデビットカードの磁気ストライプを廃止する予定で、それは、同社の従来のスワイプ方式に代わる「より高性能で安全な」方法を採用する広範な取り組みの一環だ。同社は磁気ストライプを廃止する最初の決済ネットワークであると述べている。磁気ストライプは1960年代に登場し、銀行がカードに貼り付けた金属テープに情報を保存できるようにした。しかし、非接触型決済やマイクロチップ、生体認証などの新しいカード技術が普及したことで、磁気ストライプは「有効期限」を向かえつつあると、Mastercard はブログ記事で述べている。
だからといって、すぐにカードのスワイプがなくなるわけではなく、新規に発行される Mastercard にはまだ磁気ストライプが必要だ。しかし、2024年には磁気ストライプがオプションとなり、2029年には磁気ストライプ入りのカードは発行されなくなる。2033年には完全に廃止される。約10年という長いスケジュールは、「チップカード処理を段階的に導入するために、まだ、この技術に依存している残りの利用者たちに長い”滑走路”を残している」と同社は説明している。
（今後は、磁気ストライプに代えて）チップを搭載したカードが新しい標準となる。チップは、磁気ストライプに比べて安全性が高く、固有の取引コードを作成し、それを銀行が検証する。そのため、磁気ストライプよりも複製が困難であり、ハッカーが小売店の決済システムに侵入して完全なクレジットカード情報を盗もうとしても、それを防ぐことができる。
チップ式のクレジットカードは1960年代に開発されたが、すべての端末で使えるわけではなかったため、普及するまでに数十年かかった。そこで、世界共通で使えるようにするために、EMV という新しい国際規格が開発された。Mastercard によると、EMV は現在、世界の対面式カード取引の86％に使用されている。ただし、アメリカでは、チップを使用した取引は73％にとどまっており、この技術では遅れている。
Mastercard のサイバー＆インテリジェンス事業の社長である Ajay Bhalla は、「消費者が簡単に、迅速に、安心して支払いができるようにするために、このクラス最高の機能を全面的に採用する時が来ました」と述べている。 非接触型の決済は、カード端末を含めて触れるものを制限したいという消費者の要望から、パンデミックを経てブームとなった。
う～ん、世の中、どんどん変わっていくね。年取ってくると、若い人たちが当たり前のようにやっていることに追いつけなくなるが、このあたりもそんな感じだね。そういえば、私は非接触型決済というのが大嫌いで、スーパーで買い物する時もデビットカードをスワイプせずに必ず機械に差し込んで、いちいちボタンを押して決済する。なぜなら、「せっかく PIN ナンバーで本人確認できるのに、それをやらずに決済するんじゃ意味ねえ」と思うからだ・・・頭コチンコチンのぶつくさ男・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
10月3日の夜11時半頃、BC州 Golden に住む女性 Ruth Hamilton を襲った出来事。すでに数時間眠っていた彼女は、飼い犬の鳴き声で目を覚ました。Hamilton は「次の瞬間、大きな爆発音がして、破片が顔中に飛び散りました」と振り返る。「ベッドから飛び起きて、電気をつけました。どうしたらいいのかわからなかったので、ともかく、911に電話しました。電話の向こうのオペレーターにいろいろ聞かれていた時、2つの枕の間に大きな石があるのを見つけたんです」。
後で分かったことだが、そのメロンほどの大きさのチャコールグレーの岩石の塊は隕石だった。宇宙から落ちてきて、Hamilton の家の屋根を突き破り、寝室の天井を突き破り、花柄の枕カバーの上に落ちてきたのだ。「私は木の葉のように震えていました」と Hamilton は言う。「ベッドの中で安全だと思って熟睡していても、隕石にやられてしまうことがあるんですね」。
当初、Hamilton はそれが隕石であることを知らなかった。彼女と、やってきた RCMP の警官は、カナディアンロッキーに抱かれたこの町を走る Trans-Canada Highway 近くの工事現場から飛んできた破片ではないかと疑った。「警官が工事現場に電話をかけたら、相手はその夜は発破をかけていないと言いました。でも、工事を行う作業員たちは隕石か流れ星が爆発するのを見て、何度かブーンという音がしたのを聞いたと言いました」と Hamilton は語った。
Hamilton は、この発見を Ontario 州 London にある Western University の専門家チームに報告した。「隕石であることは間違いありません」と、同大学の物理学・天文学部門の Peter Brown 教授は言う。「状況のすべてが隕石の落下を指し示しており、明るい火球がほぼ同時に発生しましたから、かなり圧倒的な（隕石落下の）ケースです」と述べている。Hamilton は、この隕石を Brown らのチームに送る予定だ。Brown によると、来月中に隕石の種類を特定したいとのことだが、太陽系の主要小惑星帯から落下したものではないかと推測している。また、Brown によると、隕石が人家の寝室に落ちてくるのは初めてではなく、昨年もインドネシアで起きたという。
Hamilton は、数日間は誰にも何が起きたのかを話さず、状況を理解しようとしていた。幸いにも、彼女は震え上がりはしたが怪我はしなかった。彼女は、研究者が調査を終えたら、この石を保管するつもりだ。Brown のチームは、Hamilton を襲った隕石の発生時刻に、Golden 地区の上空で発生した火球を撮影した防犯カメラやダッシュカメラを持っている人は、その画像や映像を送ってくれるよう呼びかけている。
う～ん、Hamilton はなんともラッキーだったよね。メロンほどの石ころなら、彼女があと数十センチ動いていたら、お陀仏だったからね、たぶん・・・(-_-;)。私はコンドミニアム住まいだから大丈夫だと思うが、一軒家に住む人は気をつけたほうがいいよね・・・と言ったって、どう気をつけりゃあいいんだっていうことだけど・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞ ベッドの上の隕石とそれが落ちてきてベッドルームの天井に空いた穴、それに屋根に空いた穴の写真が載っている。
＜参考動画＞ 同じニュースを伝える動画。登場する Western University の Peter Brown 教授が、「これは one chance of a hundred-billion（1,000億回に一回のチャンス）のできごとだ」と言っている。そりゃあそうだよね・・・こんなことが頻繁に起こったら地球には住んでられない・・・(^^;)。
カナダ政府の Dominic LeBlanc 政府間総務大臣によると、カナダ人が海外旅行の際に単一のワクチン接種証明システムを利用できるようになるには、まだしばらく時間がかかる可能性があるという。先ごろ行われたインタビューで LeBlanc は、カナダ政府がフレームワークを導入する時期を「秋」にすることを目指しているものの、「今後2～3ヶ月のうちに」稼働させることを期待していると述べた。政府は8月、州や準州と協力して、国境を越えた旅行を容易にする「pan-Canadian approach 汎カナダ的アプローチ」を開発することを発表していた。
8月11日に発表された声明では、「ワクチン接種の証明書を使用することで、外国の国境警備員に、旅行者が公衆衛生上の要件を満たしているかどうかを評価するために必要なワクチン接種の履歴を提供し、帰国時に信頼できる検証可能な証明書を提供することができる」と述べている。その際、「証明書をデジタル化することに重点を置いているが、書類はあらゆる形でアクセス可能である」と述べている。特に、カナダ政府が規制している航空、鉄道、海上輸送部門のすべての従業員と乗客に、10月30日以降、完全なワクチン接種を義務付ける新政策の詳細を説明した後、LeBlancは、ワクチンパスポートのようなものが政府の中で最重要課題であると述べた。
LeBlanc はさらに、「移民・難民・市民権省の Marco Mendicino 大臣はカナダ政府全体で取り組んでいますが、言うまでもなく、カナダ公衆衛生局と各州のパートナーとも協力しています。なぜなら、彼らは各州で誰がワクチン接種を受けたかというデータを持っているからです」と述べた。彼によると、Quebec 州を皮切りに多くの州が独自の州別（ワクチン）パスポートを開発していて、カナダ政府が行うのは「州のデータの確認」だ。
欧州連合（EU）のデジタル COVID認証はEU全域で有効であり、7月から実施されている。カナダ移民・難民・市民権省のスポークスパーソンである Isabelle Dubois は、カナダ人は「旅行者がCOVID-19のワクチン接種を受けていることを示す事実に基づく文書」を期待できると述べている。「（ワクチンパスポートは）共通の外観を持ち、保有者のCOVID-19の接種履歴（接種回数、ワクチンの種類、接種された日付と場所など）が記載されていることが期待されています」。Duboisによると、ユーザーのプライバシーを保護するためのセーフガードが技術システムに組み込まれており、連邦政府がワクチン接種登録にアクセスすることはないという。
う～ん、州ごとにワクチン接種証明パスポート（カード）を作成しても、外国に出入国する時には「え？British Columbia ってどこの国？」なんて言われちゃうかも知れないから、カナダとしての接種証明パスポートを作ってもらわなかったら意味ないよね。少し時間がかかりそうだが、ともかく、それに沿ってカナダ政府が動いているのは大歓迎だね。
＜ニュースソース＞
小栗上野介の寺・東善寺から、「（万延元年）遣米使節子孫の会」からの情報（下のメール）が送られてきた。それによると、NHK World-Japan で、10月25日から「Seasoning The Seasons ビール」という番組が放送され、小栗と同様、万延元年遣米使節の一員だった立石斧次郎（アメリカでの愛称「トミー」）らがビールを飲み交わす写真などが紹介される。TV Japan とネット上で見られる可能性がある。お時間のある方はぜひ御覧ください。
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＜「遣米使節子孫の会」からのメール＞
この度「新日本風土記 ビール」の英語版放送の予定が下記の通り決まったそうです。
英語版は、28分とコンパクトな番組で、トミーと小花和重太郎がビールを飲み交わす写真、立石斧次郎の肖像画蔵、長野和郎代表理事のインタビュー他が紹介される予定です。
番組名は、「Seasoning The Seasons ビール」28分
放送日程を以下に記載いたします。
【番組名】「Seasoning The Seasons ビール（副題仮）」（28分）
【初回放送】２０２１年１０月２５日（月）ＮＨＫワールドＪＡＰＡＮにて(日本時間)
時差対応のため、24時間内に3回編成しています。以下の日本時間*です。
10月 25日（月）11：30～、16：30～、22：30～
（Vancouver 時刻では：10月24日（月）19:30～、10月25日（火）00:30～、06:30～）
いずれの放送もライブストリーミングがございまして、以下のURLからご覧いただけます。
(NHKワールドJAPAN・ライブストリーミング）https://www.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/
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う～ん、私達が子供の頃、学校で「咸臨丸と勝海舟」のことは教わったが、小栗上野介が三使節の一人として参加した万延元年遣米使節のことは教科書には載っていなかったしマスコミでも採り上げられなかった。そのため、遣米使節について、一般の人たちは知る由もなかった。それが、ここに来て、NHK 大河ドラマ「青天を衝け」で小栗が何度も登場したり、こうして立石斧次郎が採り上げられたりして、少しずつ伝えられるようになった。やっと「本当の歴史」が伝えられ始めたという気がする。
アメリカは、11月8日より、ワクチンを完全接種した旅行者に対し、空路、陸路、旅客船による国境の開放を開始する。空路旅行者は、アメリカ到着時にワクチン接種証明を提示する必要があり、搭乗前3日以内に行われた出発前検査の結果が陰性であることを証明する必要も依然としてある。陸路で国境を越える不要不急の旅行者は、国境係官の要求に応じてワクチン接種の証明書を提示するか、またはワクチン接種の状況を証明する必要があるが、航空機を利用する旅行者とは異なり、COVID-19検査の陰性結果を提示する必要はない。
アメリカは1月まで、陸路でアメリカに入国するエッセンシャル・トラベラーズにも完全なワクチン接種を義務付けていて、カナダ政府の Bill Blair 公共安全大臣は、カナダも同様に、国境を通過するエッセンシャル労働者に完全なワクチン接種を義務付ける政策を検討していると述べた。なお、カナダでは、どの国境地点で入国するかにかかわらず、入国するすべての旅行者に検査結果が陰性であることを証明する書類の提出が求められている。
アメリカ疾病管理センター（CDC）では、まだ多くの詳細が検討されている。アメリカ疾病管理センター（CDC）では、旅行者のワクチン接種状況を証明するためにどのような書類が認められるかなど、多くの詳細を検討している。CDCは、アメリカで承認されているワクチンと、世界保健機関（WHO）で緊急時の使用が承認されているワクチンは、航空機での旅行に使用できると、関係する航空会社に通知している。
カナダとアメリカの国境は、COVID-19パンデミックの初期である2020年3月以降、不要不急の渡航が禁止されている。カナダは8月初旬にアメリカの旅行者に国境を開放した。アメリカの Joe Biden 政権は、ここ数週間、カナダにならってアメリカも国境を不要不急の旅行者に開放するよう、ますます圧力を受けている。
＜混合ワクチンも承認＞
CDC アメリカ疾病管理センターは昨日、食品医薬品局または世界保健機関のいずれかによって承認されたワクチンであれば、混合ワクチンを接種した人を完全に接種したとみなすことを確認した。つまり、AstraZeneca、Pfizer-BioNTech、Moderna のいずれかのワクチンを組み合わせて接種したカナダ人は、11月8日の再開時に国境を越えることができることになる。Quebec 州住民以外のカナダ人390万人以上が、混合ワクチンの接種を受けている。なお、カナダ政府による現行の国境規制は10月21日に終了する予定だったが、新しいルールが発効するまで延長されることになった。
＜ニュースソース＞
Stanford University と University of North Carolina at Chapel Hill の研究者たちからなる科学者チームが、針を使わずに痛みのない方法でワクチンを投与し、より優れた免疫反応を得られる方法を開発したと発表した。彼らは、3Dプリントされたワクチンパッチは、従来の注射によるワクチンよりもはるかに強い免疫反応をもたらすことができると述べている。
8月に Proceedings of the National Academy of Sciences 米国科学アカデミー紀要に掲載された論文によると、この polymer patch ポリマーパッチは１平方センチメートルの大きさで、3Dプリントされた100本のマイクロニードルを含んでいる。この針の長さは700マイクロメートルで、皮膚を貫通してワクチンを届けるのにギリギリの長さだ。マウスで実験したところ、このパッチは、従来の注射に比べて、3週間後には20倍、1カ月後には50倍の抗体反応を示した。
注射は通常、皮膚を避けて筋肉や皮下組織に注入されるが、ここで言う皮下組織とは皮膚の下にある組織の層のことだ。皮膚には免疫細胞が豊富に存在するため、皮内接種と呼ばれる皮膚細胞内にワクチンを投与する方法によって、有効性が向上することが多いと研究者らは言う。しかし、皮内接種は、従来の針を使った方法では難しく、接種者にとっては痛みを伴うこともある。
研究者らによると、マイクロニードルを用いたワクチンパッチは、これらの問題を解決し、皮内接種のための簡単で痛みのない方法を提供することができるという。また、針恐怖症に悩む人々のワクチンへの躊躇を軽減できる可能性もあるという。一般的に、注射は訓練を受けた専門家が行う必要があり、冷凍庫や冷蔵庫で保管しなければならない。しかし、ワクチンパッチは、パッチの中にワクチンが埋め込まれているため自分で接種することができ、特別な保管庫も必要ない。
主任研究者の Joseph DeSimone は、ニュースリリースの中で、「この技術を開発することで、痛みや不安のない方法で、より低用量のワクチンを、世界的にさらに迅速に開発するための基礎を築くことができると期待しています」と述べている。 マイクロニードルは新しい技術ではないが、共同研究者の Shaomin Tian は、製造上の課題がこの技術の開発を妨げていたと話す。さまざまな種類のワクチンに適応し、皮膚を貫通するほど鋭利なマイクロニードルを大量生産することは困難だったのだ。しかし、Tian は、このマイクロニードルを3Dプリントすることで、そのような製造上の課題を解決できると言う。
このマイクロニードルは、インフルエンザ、麻疹、肝炎、COVID-19のいずれかのワクチンに使用できるようにカスタマイズできる。「今回のアプローチでは、マイクロニードルを直接3Dプリントすることができるので、性能とコストの観点から最適なマイクロニードルを作るための設計の自由度が大きくなります」とニュースリリースで述べている。研究チームの次のステップは、Pfizer と Moderna のCOVID-19 mRNAワクチンをパッチに組み込むことだ。「今回のパンデミックで学んだ最大の教訓の一つは、科学技術の革新が世界的な対応を左右するということです」と DeSimone は述べている。
う～ん、ワクチンパッチなら注射による方法よりもはるかに強い免疫反応をもたらすとは、素晴らしいワクチン接種の方法だね。しかも、3Dプリントでそれを生産するというのだから、まさに現代のハイテク時代の産物だよね。
＜ニュースソース＞
University of Alberta の研究によると、Canadian Rockies は、その最も象徴的な特徴の一つである鮮やかなターコイズ色の高山湖を失いつつあるかもしれない。University of Alberta 水生生態学教授である Rolf Vinebrooke は、CBCラジオの番組「Daybreak South」の中で、「この夏、カナダ西部のヒートドームが、ロッキー山脈の氷河の融解速度を加速させた」と述べた。
湖には氷河の粉が含まれており、これは岩石の堆積物で、侵食によってゆっくりと水に溶け込んでいく。しかし、氷河の融解速度がかつてないほど速くなるにつれ、融解水に含まれる岩粉の量が減っている。本来なら、その岩粉が太陽光を遮って湖に乳白色のターコイズブルーの光沢を与える。また、融解速度が速くなることで水質が悪化し、湖に生息する固有種に悪影響を及ぼす可能性もある。
湖の水にターコイズブルーが見られないことについて、Vinebrooke は、「今年の夏に何か重大なことが起こるまでは、人々の関心を引くことはなかったと思います」と言う。近年の大気汚染による窒素を多く含む雨や、山火事の灰に含まれる顕著な量のリンも、植物の成長を促す化学物質であるため、水を青ではなく緑に変える要因になっている。今回の研究は、Lake Louise の北東に位置する Zigadenus Lake 周辺で同様の結果が得られたという2020年の研究を受けて行われた。2018年に行われた別の研究では、カナダ西部の山岳氷河の80％が今後50年で消滅すると予測されている。
氷河によってもたらされた高山の濁った湖は、「生態学的にも生物学的にもそれほど研究されたり記録されたりしていない」が、12,000年前に氷河が後退して以来、多くの固有種にとってユニークな環境となっており、光を浴びる機会が増えることで生息地を失う可能性がある種もあるという。「健全性は変化しています。これらの高山地帯は、比較的きれいで自然のままの状態ですが...。しかし、アオコが発生するなど、これまで起こらなかったことが起こり始めるかもしれません」。
高山のシステムは、地球温暖化のような大きな大気の変化に非常に敏感である可能性があり、いったん氷河が「ある小さなサイズにまで縮小したら、すぐには戻らないだろう」と述べている。Vinebrooke の研究室では、Banff や Jasper 近郊の高山の湖の「透明化」を、湖底のコアサンプルを採取したり記録写真を使ったりして記録している。
この現象の最も顕著な例は、Icefields Parkway の西に位置する Geraldine Lakes、Banff 近郊の McConnell Lake、Jasper National Park の Curator Lake で見られる。近い将来、人類が温室効果ガスの排出を抑制することに成功すれば、いくつかの大きな氷河はそのまま残る可能性もある。「しかし、これは人類がこれまでに直面した中で最も困難な環境問題であるため、私たちの努力が必要になるでしょう」。
う～ん、地球温暖化によって Canadian Rockies もどんどん変化してるんだね。いつかも書いたが、数年前に Lake Louise に行ったら、30年前には湖の向こうにあった大きな氷河がほとんど消えていてびっくりした。今、世界中で似たようなことが起こっている。それなのに、「地球は温暖化などしていない。温暖化説は中国が国益の為にでっち上げたデマだ」などと言っていたどこぞの国家元首や他の温暖化懐疑論者たちには、呆れるほかない。
＜ニュースソース＞
＜号外（５～11才へのワクチン接種、早ければ11月初めから）：昨日、「BC州：５才～11才もワクチン接種の登録が可能に」を書いたが、その後、州保健担当官の Dr. Bonnie Henry が、「州は、11月上旬から、5歳～11歳の年齢層にワクチンを提供できるよう検討している」と述べた。＞
カナダとアメリカの政治家たちは、アメリカ Biden 政権に対し、ワクチンを完全に接種したカナダ人旅行者にアメリカの陸路国境を再開するよう働きかけている。カナダ人は、2020年3月以降、必要不可欠な目的を除いてアメリカへの陸路国境を越えることができないが、この緊急措置は先月延長されて少なくとも10月21日までは続くことになっている。カナダ政府は夏に、ワクチンを接種したアメリカ人旅行者に対し、必要不可欠でない目的であっても陸路国境からのカナダ入国を許可しているので、2つの異なるルールの下で運用されていることになる。
Brian Higgins 下院議員と Randy Hoback 下院議員は共同声明で、「カナダはワクチンによる強力な保護を認識し、8月にワクチンを接種したすべてのアメリカ人に国境を開放しました。アメリカも科学的根拠に基づいて、同じように行動すべきです」と述べた。Hoback 議員は Saskatchewan 州 Prince Albert の保守党議員、アメリカの Higgins 議員は Buffalo と Niagara Falls を含む New York 州議会第26区の民主党議員だ。アメリカの国境政策は、パンデミックのほとんどの期間、つまりワクチンが入手可能になる前から、カナダ人のレジャー目的の空路入国を認めていたため、矛盾していると批判されている。
アメリカは11月に新政策を導入する予定で、COVID-19検査が陰性であることを証明することを条件に、より幅広い種類の完全なワクチン接種を受けた外国人のアメリカへの渡航を認めることにしている。「カナダ人とアメリカ人は、あまりにも長い間、あまりにも多くの隔たりに耐え、その結果、経済が低迷しています。我々は、国境の両側にある企業、家族、コミュニティに対して、再び一緒になれるような明確な政策を提供する義務がある」と、Higgins と Hoback は言う。
＜国境のビジネスは依然として苦しい＞
カナダの陸路国境免税店を代表する業界団体 Frontier Duty Free Association によると、国境の交通量が不足しているため、売上はパンデミック前に比べて80％減少し、国境が両方向とも閉鎖された時には95％減少したという。同協会は声明を発表し、ワクチンを接種したカナダ人旅行者への国境再開を（アメリカ政府に）もっと強く働きかけるよう、カナダ政府に求めた。 声明では、「我々は Washington でこの問題の主導権を失った」と述べている。
世論調査によると、アメリカ住民はカナダ人が南へ車で移動することよりも、メキシコとの陸路の国境が再開されることをはるかに心配している。Leger 社が実施したアメリカ人3,714人参加の世論調査によると、カナダとアメリカの国境（開放）について不安を感じているアメリカ人回答者はわずか29％だった。それに比べて、52.2％がアメリカとメキシコの間の陸路移動制限の緩和について、非常にまたはやや心配だと答えている。アメリカとカナダおよびメキシコとの陸路の国境は、パンデミック期間中も同じ制限の下で運用されている。
う～ん、たしかに、COVID-19 に関してはアメリカ政府がやっていることは訳がわからないよね。ワクチンの２回接種者が接種対象者の80％を超えたと言われるカナダ住民を、同じく50％くらいしか行っていないアメリカ住民がなぜ恐れるのかっていうことだよね。それと、そもそも、空路でのアメリカ入国ならカナダ人は隔離もせずに観光旅行できるのに、陸路国境だけではえらく厳しいんだからね。なんともチンプンカンプンだ・・・アメリカ中が今だに”花札病”にかかったままなのかなあ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
BC州で支給されているCOVID-19ワクチンは、まだ12歳以下の子供には承認されていないが、州ではその年齢層の子供たちの初回接種の登録を歓迎している。実際、BC州保健省によると、BC州が集団ワクチン接種予約のためのオンラインシステムを初めて導入して以来、5歳から11歳の子どもたちは「ずっと」COVID-19のワクチン接種を登録することが可能だった。「カナダ保健省からの承認を待っている今、お子さんを登録することは素晴らしいステップです」と同省は土曜日に声明を発表した。
「パンデミックの期間中、BC州のワクチン接種の予約方法は、予約の順番が回ってきたときに人々に通知するというものです。登録した時ではなく、自分の番が来た時に基づいてスケジュールが組まれます」。Pfizer がカナダ保健省に5歳から11歳までの子供に使用するワクチンの承認申請を提出したことで、BC州はワクチン接種の配布を準備している。公衆衛生局は、「5歳から11歳までのCOVID-19ワクチンに関するカナダ保健省の審査を注意深く監視しており、科学的根拠に基づいてBC州のために決断を下す予定です。審査が進むにつれ、より多くのことをお伝えしていきます」としている。
この準備は、BC州で学齢期の子供たちの間でCOVID-19の症例が急増し、州が学校内でのマスク着用の義務を幼稚園から3年生までの子供たちに拡大することを促しているためだ。しかし、BC州は、教師や学校関係者にCOVID-19のワクチン接種を義務付けることはせず、そのような義務化は各学校区の責任であるとしている。COVID-19の接種を希望する人は、州政府のウェブサイトで登録することができる。
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Beatles のスター、故 John Lennon の誕生日（10月9日）を祝うために、彼と、世界的に有名なアーティストであり、彼の生涯の恋人であった Yoko Ono が共同制作した作品を集めたアートエキシビションが、土曜日９日から Vancouver Art Gallery で開催されている。Growing Freedom: The instructions of Yoko Ono / The art of John and Yoko と題されたこのイベントは、コンセプチュアル・アーティストでありパフォーマンス・アーティストでもある Yoko Ono の作品を紹介する大規模な展覧会で、5月1日まで開催される。なお、COVID-19 安全対策として、事前にチケットを予約したり、ギャレーを見学する際にフェイスマスクを着用するなどの対策が取られている。
この展覧会は2部構成になっており、第1部では、入場者たちが Yoko Ono による文書での指導に従って創作活動に参加し、Yoko Ono の有名な作品を共同で制作することができる。壊れた陶器を修復したり（Mend Piece,1966/2021）、キャンバスに釘を打ち込んだり（Painting to Hammer a Nail,1966/2021）、付箋に母親のことを書いてギャラリーの壁に貼り付けたり（My Mommy is Beautiful, 2004/2021）などのイベントだ。
第2部では、1969年に Yoko Ono と John Lennon が二人で行った戦争に対する非暴力の抗議活動を撮影した「Bed-ins for Peace」など、彼らの平和をテーマにした共同作品が展示されている。ベトナム戦争が激化する中、2人は１週間に渡ってベッドに一緒に座ってパフォーマンスを行った。平和的な抗議活動である座り込みにヒントを得て、1回目は Amsterdam で、2回目は Montreal で行われた。
共同キュレーターの Cheryl Sim は、「彼らを結びつけたのは、平和のために活動するということでした」と言う。 2017年に Yoko Ono に書面で連絡し、Vancouver でこのような展覧会を上演することに興味を持ってもらえないかと尋ねた Sim にとって、この展覧会は夢のようなものだ。「すべてが美しい形で集約されています」と Sim は言う。
この展覧会に関連する他の２つの展示には、「Arising」と「Water Event」がある。「Arising」は、Ono が女性たちに、彼女らの目の写真と、性差別によって受けた被害を証明する文書を提出するよう呼びかけたものだ。「Water Event」は、Ono が招待した地元の先住民族のアーティストたちが、水を入れることができる器を作るというもの。Sim によると、Ono は、これらのコミュニティにとっての水の重要性を反映させるために、これらのアーティストとの共同作業を希望した。
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ウィルス対策ソフトの選び方を説明するトピックがあった。私は、長いこと無料ソフトの Avast を十数年使っていて、まったく問題が発生していない。他にも有名な無料ソフトには、AVG や Avira がある。また、今では Windows 自体にも Windows Defender が初めから入っているから、Windows Defender だけでもかなり保護されている。ともあれ、そのトピックの内容は以下の通りだ。
犯罪者から財産を守ることは、家や車、自転車の鍵をかけるなど、ほとんどの人が行っていることだ。しかし、コンピュータの中の個人情報をウイルスやサイバー犯罪者から守ることについてはどうだろう？ Consumer Reports は最近、ウイルス対策ソフトをテストし、しっかりとした保護を得るためには、あまりお金を払う必要がないことを説明している。ウイルス対策ソフトには多くの選択肢があり、どのソフトが最も優れた保護を提供してくれるのかを見極めるのは難しいかもしれない。念のため言っておくが、保護は必要だ。FBIのインターネット犯罪報告書によると、2020年には約80万件のサイバー犯罪の報告があり、2019年から69％増加している。
Consumer Reports は、30以上のウイルス対策プログラムを一連のテストにかけ、Windows 10と macOS の両方を搭載したコンピューターをマルウェア、悪意のあるウェブサイト、フィッシングの試みにさらしてみた。また、データの収集、共有、使用についての企業の見解に基づき、データプライバシーのスコアを各プログラムに与えた。良いニュースは、お金を払わなくても、個人情報も守れるしっかりとしたウイルス対策ができることだ。
Kaspersky Security Cloud Free と AVG Antivirus for Mac は、どちらも脅威に対する非常に優れた防御機能を備えている。そう、Macにもウイルス対策ソフトが必要なのだ。どちらも無料だが、広告に関しては「Excellent」を獲得しており、サービスのアップグレードを促す広告が表示されることはない。
一方で、有料ソフトウェアにはいくつかの追加特典がある。最高評価の F-Secure SAFE には、ペアレンタルフィルタ、銀行取引保護、ランサムウェア対策、スパイウェア対策などの機能がある。有料ソフトウェアを選択する場合、Consumer Reports の専門家は、価格が高いからといって必ずしも保護性能が高いとは限らないと注意を促している。
Consumer Reports は、ソフトウェアのダウンロードは無料のアンチウイルス保護を約束する広告をクリックするのではなく、信頼できる（ソフトウェア紹介）サイトから行う*ようにと言っている。選んだ製品の Webアドレスを手入力して、ソースに直接アクセスするのがベストだ。
* これはまったくそのとおりだ。私も、ウィルス対策ソフトに限らず、初めて聞くソフトウェアをインストールする時には、よく「窓の杜」で検索してダウンロードしている。「窓の杜」は、IT関係の情報を広く提供して定評のあるウェブサイトだ。ついでながら、窓の杜が推奨するウィルス対策ソフトはこれらで、そのほとんどが無料版を提供している。
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BC州政府は、今日までの火災予防週間に煙感知器の点検を行うよう、州民に呼びかけている。毎年恒例のこのキャンペーンは、火災から身を守るためにできる簡単で重要なことを人々に伝えることを目的としており、今年のテーマは "Learn the sounds of fire safety"（火災安全の音を学ぼう）となっている。
煙探知機の音がなぜ鳴るのかを理解することで、命を救うことができるかもしれない。Victoria 消防署のアシスタントチーフ Brad Sifert は、「ビープ音の意味はそれぞれ違います」と言う。彼によると、それぞれの音は次のような意味がある。
✔ 約1分ごとに鳴っている場合：電池の交換が必要。
✔ たまにしか鳴らない場合：本体の交換が必要。通常は10年ごとに交換する必要がある。
✔ 大きなビープ音が3回鳴る場合：探知機が作動し、煙を検知していることを意味し、家から避難する必要がある。
探知機をどこに設置するかも非常に重要だと Sifert は言う。彼によると、各階、各寝床に煙探知機を設置すべきだ。誤報を防ぐために、シャワーの近くや台所用品の上には置かない方が良い。煙探知機の他にも、耳の不自由な方のための警報装置がある。煙警報器が鳴ったときにストロボライトが点滅して知らせる装置などがある。また、煙探知器と連動した枕や bed-shaker ベッドシェーカー（ベッドが揺れて寝てる人を起こす装置）も設置できる。さらに、耳の不自由な人のための機器について詳しくはこちらを参照。
う～ん、ビープ音に種類があるなんて知らなかったね・・・(^^;)。それから、bed-shaker なる装置も知らなかった。下の動画では、朝、いつまでも寝ている子どもを起こすために、お父さんが bed-shaker を使ってベッドを揺らすシーンが出てくる。
これはすごいね。火災発生時に、ベッドがこんなに揺れたら、間違いなく起きちゃうよ・・・(^^;)。
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カナダ人は今 Thanksgiving Day のロングウィークエンドを迎えるところだが、今週、カナダの多くの地域でガソリン価格が過去最高を記録した。国中の燃料価格を追跡している Natural Resources Canada のデータによると、カナダのレギュラーガソリンの全国平均加重小売価格は、今週1リットルあたり1.45ドルに達した。2007年までのデータを持つ燃料価格コンサルティング会社 Kalibrate によると、これは前年比で40セント以上の上昇であり、過去最高の週間平均価格となった。
Calgary を拠点とする Kalibrate（旧 Kent Group Ltd.）のコンサルティングディレクターである Vijay Muralidharan は、「私が覚えている限り、このような価格は見たことがありません」と語った。消費者がガスステーションで支払う価格は、地域の市場状況や地方税によって、地域ごとに異なる。例えば Vancouver では、今夏のガソリン価格は現在よりも高く、Canada Day（7月1日）には1リットルあたり1.73ドルという目を疑うような価格を記録した。
しかし、現在起きている価格上昇はかつてない規模で、燃料価格追跡サイト GasBuddy.com によると、Alberta 州、Manitoba 州、Newfoundland 州、Greater Toronto Area の一部では、今週、過去最高の価格を記録した。中には、前週比で2桁の値上がりを記録した市場もある。例えば、Manitoba 州の Brandon と Winnipeg では先週だけで1リットルあたり11セント以上値上がりし、Edmonton では、水曜日の朝、1リットルあたり1.41ドルという高額な価格が人々を驚かせた。
Muralidharan は、パンデミックによる規制が緩和され、経済活動が活発化したことで世界的に需要が高まったことが、7年ぶりの高値の主な要因となっていると話す。彼によると、今年の夏、ドライブシーズンのピーク時にガソリン価格が急騰したが、これは通常のパターンであり予想されることだった。今、異常なのは、秋に価格がこれほど高くなることだ。
ガスステーションでの小売価格には、連邦政府による炭素価格の影響も反映される。炭素価格は、2019年には二酸化炭素換算で1トンあたり20ドル、2022年には1トンあたり50ドルまで上昇することになっている。現在、炭素価格のガソリンへの影響は1リットルあたり8セントだが、2022年には1リットルあたり11セントに上昇する。
Muralidharan によると、ガソリン価格は通常、冬になると落ち着くが、今年は COVID-19パンデミックの動向や、アメリカ Michigan 州が Enbridge Inc. のライン5パイプラインの蛇口を閉めようとしていることをめぐるカナダとアメリカの紛争の結果など、不明な点が多いと言う。「(ガソリンの）需要は10月以降に減少するのが常です。もし、そのとおりに進めば価格の引き下げが見られるでしょうが、今年は不確定要素が多すぎて、この価格が維持されるかどうかはわかりません」。
う～ん、なんだか知らないけど、不気味な時がやってきそうだね。今、GasBuddy Vancouver で調べたら、Greater Vancouver では153～165セントくらいになっていて、Canada Day の 1.73ドルには届いていないが、これから上がるのかも知れない。私は、COVID-19 パンデミックが始まってから、びっくりするほど運転しなくなったものの、なんでも安いに越したことはないからね・・・(^^;)。
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TransLink は、TransLink の乗り物にワイヤレスインターネットを導入する計画で、Metro Vancouver の一部のバス、SkyTrain、駅、バスループで無料Wi-Fi を提供する。このプログラムは、まず、6台の RapidBus と3台の SkyTrains、それに、Edmonds 駅と Langley の Carvolth Exchange で開始される。TransLink によると、2026年にはシステム全体への展開が完了する見込みだ。なお、無料 Shaw Wi-Fi は、すでに SeaBus の船内や SeaBuses ターミナルで利用できる。
TransLink の CEOである Kevin Quinn はリリースで「無料WiFiは、お客様がデータ料金にお金を使わずに、トランジットの時間をレジャーや仕事、または家族や友人とのより良いつながりのために使えることを意味します」と述べている。乗客には、車内や船内で Wi-Fi が利用できるかどうかや、乗り換えの際の接続方法などが通知される。
う～ん、これは便利でありがたいね。私は以前ほど SkyTrain やバスに乗らなくなったが、毎日利用している人たちには、それは便利なことだろう。私は Shaw WiFi（Go WiFi） も大いに利用していて、Okanagan 地方や Alberta 州に旅行した時に、レストランやコーヒーショップで Shaw WiFi を発見し、その恩恵に預かった記憶がある。
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BC州の各種施設への訪問者には、まもなく、COVID-19の完全なワクチン接種が義務付けられ、介護施設や福祉施設から義務化が開始される。州の保健担当官 Dr. Bonnie Henry によると、この新しい規則は今月中に発効する予定で、介護施設や病院などの施設では、レストランや映画館などの不要不急のビジネスと同様に、入場時にワクチン接種の証明を必要とする。
「これにより、医療従事者、ケアを受ける人々、リスクの高い環境で生活する人々をサポートし、保護することができます。完全にワクチン接種を受けていない人は、呼吸器系の病気や（COVID-19関連の）課題が増えるこの時期に、医療機関を訪れることができません」と Henry は言う。長期介護施設や福祉施設での訪問者へのワクチン接種の義務化は、これらの施設の従業員やボランティアに完全なワクチン接種が義務化されるのと同じ10月12日に施行される。Henry によると、訪問者は外食やスポーツイベントに参加する際に使用するBC州のワクチンカードの提示を求められるという。
BC Care Providers Association は、デルタ型が感染拡大する中、訪問者が施設にCOVID-19を持ち込むリスクを心配するのは当然と述べており、介護を受けている高齢者の家族の中には、心配して政府にこのような義務を課すことを求めている人もいた。同 Association CEO の Terry Lake は先日、「これまで訪問者が感染源になったことはありませんでした。しかし、デルタ型の場合、非常に感染しやすいことがわかっているので、その可能性はあると思います」と述べた。この義務化は、10月26日にすべての急性期医療施設および地域医療施設に拡大される。
う～ん、これは当然の方策だろうね。パンデミックが始まった当初、集団感染が集中したのはこうした福祉施設だったから、ワクチン接種率が80％を超えた今、こうしたルールを作るのは理にかなってると思う。その一方で、イギリスの医療専門家たちが言っていたように、「来春までには、COVID-19 の毒性が弱まって”普通の風邪”程度になる可能性」を期待したいよね。そういえば、ひところ、感染拡大が心配されたデルタ株のあとのミュー株はあまりニュースがないが、ひょっとすると心配するほどではなかったのかも知れない。このまま推移して、イギリスの医療専門家たちの”予言”が現実のものになることを祈るばかりだ。
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＜「3Dプリントで”超安価に”住宅を建築する（1/2）」から続く＞
ホームレス問題の解決に？
Don McQuaid は、ホームレス問題の解決を目的とした国際機関「World Housing」のマネージング・ディレクターを務めていて、メキシコの Tabasco で行われた3Dプリントによる50軒の家のコミュニティに資金援助を行った。「私たちの信念は、このテクノロジーがホームレス問題の解決策になるということと、誰もが家を持つべきだということです」。
そして今、この非営利団体は Trente Additive Manufacturing と提携し、カナダで野心的なプロジェクトを進めている。このプロジェクトは「Sakura Place」と呼ばれ、BC州の Nelson で住宅購入に困っている家族のために、3Dプリントで作られた5つの家からなるコミュニティを作る予定だ。それぞれの家は700平方フィートの広さで、2つのベッドルーム、キッチン、バスルームを備えている。このコミュニティは、3Dプリント技術を使ってカナダの他の地域に手頃な価格の住宅を建設するための実証実験になるかもしれない。
こうした背景には、多くの人がカナダの高価な不動産市場に不満を感じていることがある。9月のカナダの平均住宅価格は604,000ドルで、1年前に比べて17％以上上昇している。また、Scotiabank のレポートによると、カナダはG7諸国の中で人口1,000人あたりの住宅供給量が最も少ない国だ。
3Dプリントは、気候的に建築シーズンが短いカナダの遠隔地にある一部のコミュニティの課題にも対応できると McQuaid は言う。「これは、私たちが3Dプリンターを現地に送って、地元の材料と地元の人々を使って、狭い窓の中で組み立てられるようにするための解決策になるかもしれません」。Comishin は、この技術が建設業界における熟練労働者の不足に対応するものであると考えている。「この種の技術は、コンピュータの知識がある人であれば、簡単に導入できるものです。この技術を使えば、人間の手では達成できないような精密さや再現性を現場で実現することができます。・・・この予測可能性は、コストを削減することができます」。価格については、様々な研究やプロジェクトが行われて、従来の建築物と比較して10〜50％のコスト削減効果があると推定されている。
一つの課題は、3Dプリンターで比較的安価にコンクリート構造物を作ることができる一方で、3Dプリンター自体のコストが含まれていないことだ。3Dプリンターに特化したインターネット出版物「3Drific」によると、3Dプリンター自体のコストは、小型の基本的なモデルで4万9,000ドル、大型のモデルで12万5,000ドル以上の範囲になる。しかし、すでに、3D建築を急激に増加させることを目指している国もある。アラブ首長国連邦のドバイでは、2030年までに同国内の新築物件の30％を3Dプリントで製作することを目標としているのだ。
う～ん、これはすごい技術だね。こうやって安価に住宅が作れるとしたら、これまで住宅を持てなかった人たちが住宅を持てるようになる。需要が増大すれば、さらに安価になる可能性もあるし・・・。このところ、暗いニュースばかりだったが、久しぶりに明るいニュースだった。
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「3D プリント」技術が生まれて久しいが、ついに、3D プリントを使って住宅まで作ってしまう人たちが現れた。しかも、この技術を使えばかなり安価に住宅建築ができるので、多くの国の課題となっているホームレス問題を解消してくれるかも知れないと言う。以下、それを伝えるニュースだ。
BC州 Procter にある「Fibonacci House」は、近くの山々の壮大な眺めが自慢だが、この小さな家が他に類を見ないバケーション・レンタルである理由はそれだけではない。カナダ初の3Dプリンターで作られたこの家は、螺旋状の構造をしているが、その中でも特徴的なものがある。それは湾曲した壁だ。
3Dプリントとは、デジタル設計に基づいて、材料を何層にも重ね合わせて物体を製造するプロセスで、additive manufacturing 付加製造とも呼ばれている。3Dプリントによる建築はまだ初期段階にあると考えられているが、将来的にはこの技術を利用して、数が少ない熟練労働者を必要とせず、ユニークなデザインの住宅をより早くより安く建築できるようになると提唱されている。
Ian Comishin は、Airbnb に掲載されている「フィボナッチ・ハウス」を開発した Twente Additive Manufacturing 社の社長だ。彼は、3Dプリンターを使用することで、複雑な曲面の壁を直線の壁と同じ価格で建設できると述べている。「そのため、現在では、 刺激的であったり、美観を付加する建築物の特徴は、ほとんど原価比較せずに作り上げることができます」。
その仕組み
このような住宅を建設するには、まずデジタルで建物を設計する。設計者は、住宅のどの部分を3Dプリントできるかを決定する。一般的には、3Dプリントに適した素材であるコンクリート製の基礎や壁などの部分が対象となる。そこからロボットプリンターに指示が送られ、ロボットプリンターは建設現場や工場のような別の場所で要素を作ることができる。「Fibonacci House」の壁は、現場以外の場所で11日間かけてプリントされた後、建設地に運ばれて作業員が組み立てた。
Comishin によると、ロボット本体にはホースとノズルが付いている。 ホースからモルタルとコンクリートの混合物が送り出され、各層が次の層に重ねられるように調合されていて、層ごとに構造を作り上げていく。パン屋さんのノズルでアイシングをケーキに塗るのと同じだ。もっと小さな3Dプリンターを自宅で使って、さまざまな小物を作ったり販売したりする家内工業もある。また、図書館や maker spaces メイカースペースでは、会員に3Dプリンタを貸し出しているところもある。しかし、この技術が本当に期待されているのは、飛行機や建物など、より大きな製品の制作にどのような変化をもたらすかということだ。
＜「3Dプリントで”超安価に”住宅を建築する（2/2）」に続く＞
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BC州内陸部の村 Lytton で49.6℃のカナダ新記録を達成した今年6月の熱波は、「千年に一度発生する」と言われるほど強烈だった。しかし、これからは地球温暖化によって、あれ程の熱波が5～10年の間隔で発生するかも知れないと、気象専門家たちが警告している。以下、それを伝えるニュースだ。
記録的な猛暑に見舞われた今年の夏、州の医療関係者は、今後の異常気象に備えるためにはさらなる努力が必要だと認識している。BC州疾病対策センターの科学ディレクター Sarah Henderson によると、6月のヒートドームは「カナダの歴史上、最も致命的な気象現象」だった。Adrian Dix 保健相は、9月に開催されたBC州自治体連合の仮想パネルディスカッションで、「あれは、『千年に一度の出来事』と言われています。しかし、今、現実に発生しました。この出来事は、集団的な回復力を高めてさらに発展させる義務を、私たちに課しています」と述べた。
6月25日から7月1日にかけて、州内の多くの地域で気温が40℃以上に上昇し、BC州検視局によると570人が熱波が原因で死亡した。救急隊員が限界に達して、多くの人が救急車を何時間も待たねばならなかった。「気候変動が現実のものであり、私たちが共に行動を起こす必要があることを、非常に厳しく思い知らされました」と、同パネルディスカッションの中で州保健担当官の Dr. Bonnie Henry は述べた。
猛暑による死亡者数の増加が最も大きかったのは、Fraser と Vancouver Coastal の２つの Health Authority 地域内で、具体的には New Westminster、Burnaby、Vancouver だった。主に個人住宅での死亡が多く見られ、州が行った分析によると、低所得者層、一人暮らしの人たち、緑地が少ない地域に住む人たちの間で死亡者が多かった。そして、死亡者の大半を高齢者が占めていた。Dix は、長期介護施設の支援、一時的な冷却センターの設置、一貫した健康情報の提供などに多大な努力が払われているが、それだけでは不十分だと述べた。「総力を挙げての対応が求められて、ある程度それができたと思いますが、まだまだ効率的ではない部分もあります」と Dix は言う。
救急車の不足に直面して、消防隊員は、（熱中症を）発症したものの容態が安定している患者をタクシーで病院に連れて行くことに頼っていたと、パネルディスカッションに参加した New Westminster の Patrick Johnstone 市議会議員は言う。また、Dix は、州は85人の救急隊員と20人の専任派遣員を新たに採用し、22台の救急車を導入し、22の地方の救急ステーションを24時間365日のサービスを提供できるように体制強化しているが、さらなる解決策が必要だと言う。
＜人為的な気候変動が原因＞
複数の気候団体の初期分析によると、ヒートドームは、人為的な気候変動がなければ発生しなかった。Henderson は、2017年の山火事シーズンに続き、2018年にはさらに大規模な山火事が発生したことを挙げ、「次の熱波の発生が1,000年先になるとは、とても考えられない」と述べた。前回、BC州で熱波が発生した2009年には、推定110人の死者が出た。「来年の夏も起こるかもしれない・・・効果的な準備をする唯一の方法は、私たちがその可能性を十分認識することです」。
CBCの気象レポーターでパネルディスカッションに参加した気象学者 Johanna Wagstaffe は、地球の気温が2℃上昇した場合、このような現象は「2050年までに、5年から10年に１度の割合で発生する可能性がある」と述べ、「気候変動はすでにベースラインを変えつつあります」と続けた。
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Langley City への SkyTrain 延伸は、完成時期が2028年に遅れることになった。TransLink は、連邦政府がプロジェクトの完成に必要な資金を約束して以来、州が設定した2028年の完成目標を示したのだ。これについて、関係者は異なる反応を見せた。
Surrey 市長の Doug McCallum は、「Surrey Langley SkyTrain が遅れているという報道には違和感を覚えます」として、次のように述べている。「話題や約束の時期は終わりにしなければなりません。今必要なのは、長い間話し合われてきたこのプロジェクトを図面から外し、地面にシャベルを打ち込むための、政府のすべてのレベルによる政治的意志です」。
一方、市長会議の議長であり、New Westminster 市長の Jonathan Cote は、「これは実際、より現実的なスケジュールだと思います」と述べた。「このプロジェクトは、3年前に予想されていたものとは大きく異なり、フレーザー川の南側のための、より大規模で優れた交通プロジェクトであるというのが現実です」と述べている。 全計画の費用は39.4億ドルと見積もられている。
＜タイムラインの変更＞
2019年、TransLink は延長工事を2段階に分けて建設することを計画していた。最初の部分は Surrey の Fleetwood 地区にある166丁目までの7キロ、4駅の延長工事で、費用は16億ドル、2025年までに完成する予定だった。今回、時期をずらした理由は、州政府と連邦政府からの資金が不足していたためで、当初は Surrey の light rail network のみを約束していたが、light rail network 計画は市長に当選した McCallum が廃案にした。
しかし、この3年間はパンデミックの影響でプロジェクトの計画が遅れ、その後、2020年後半に州政府がトランスリンクからプロジェクトの提供を引き継ぐことになった。さらに、7月には連邦政府が13億ドルの資金提供を発表したが、これらすべてが、大規模なプロジェクトのスケジュールを遅らせる要因になっていると、Cote は言う。「2022年の早い時期に投資計画を承認することを考えています。そして、それがこのプロジェクトの完全な資金調達のための最終的なコミットメントになると思います」。
Langley City の市議会議員 Nathan Pachal は、長期のスケジュールが理にかなっていることに同意し、新しいプロジェクトが Langley City に SkyTrain 車両のオペレーションとメンテナンスセンターを設置することも検討していることに興奮している。「地域全体のためになります」と彼は言う。 「運用保守センターがあることで、問題が発生したときにシステムの回復力が高まるでしょう」。
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昨日の9月30日（木）は、カナダ政府が6月に制定した国の法定休日「National Day for Truth and Reconciliation（真実と和解のための国家的記念日）」だった。National Day for Truth and Reconciliation は、全国のコミュニティが先住民の生存者やレジデンシャル・スクール（寄宿学校）制度から姿を消した子どもたちに敬意を表す。そして、カナダの先住民に対する虐待の歴史と、キリスト教会が運営する施設で、子どもたちが家族から引き離されて虐待を受けたことによる世代間の永続的なトラウマについて、国に反省を求める。
National Day for Truth and Reconciliation を作ることは、2015年に Truth and Reconciliation Commission（TRC、真実と和解の委員会）が行った94の行動要請の1つだった。TRC によると、カナダ最後のレジデンシャル・スクールは1996年に閉鎖されたが、1870年代から1996年までの間に15万人以上のファースト・ネーション、メティス、イヌイットの子どもたちがスクールに送られた。
これらの施設は、先住民の文化や言語を奪い、キリスト教の信仰と英語に置き換えることを目的としていた。カナダ政府の資金援助を受けたプログラムには139のレジデンシャル・スクールがあり、その多くはカトリック教会によって運営されていた。TRC の最終報告書では、学校に通っている間に6,000人の子どもたちが死亡したと推定されているが、その数は15,000人にも上るとの意見もある。
Ontario 州の Anishinabek ネーションの Reginald Niganobe 酋長は、この祝日は「レジデンシャル・スクールと Indian Act インディアン法の植民地制度と遺産を元に戻す」ために学び、努力することを認める「正しい方向」への一歩であると語った。Indian Act は1876年に導入され、カナダ政府がこれを使用して、インディアンの地位、地元のファースト・ネーション行政組織、そして、居留地の土地の管理を行った。Indian Act の下で、先住民はレジデンシャル・スクールに強制的に参加させられ、生存者が誘拐と呼ぶ行為には RCMP が大きな役割を果たしていた。
Justin Trudeau 首相はツイッターで、この祝日は、レジデンシャル・スクールの生存者とその家族、家に帰れなかった子どもたちを称えるための反省の日であるべきだと述べた。また、「具体的な方法で和解を進める」という政府のコミットメントを再確認した。さらに、「私たちは共に、レジデンシャル・スクールとそれが引き起こした世代間トラウマについて学び続けなければなりません。これらの真実を直視し過ちを正すことによってのみ、私たちは先住民と協力して、より良い未来に向かって進むことができるのです」とツイートした。
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＜PC ワンポイントテクニック：（左手の親指で）Alt キーを押したまま、（同じく中指で）Tab キーをポンと叩くと、起動中のアプリを表示変更できるよ。３つ以上のアプリが起動している場合は、Tab キーを叩くたびに選択アプリが移動して、それを表示できる。マウスを使うより簡単だよ。お試しあれ・・・(^^)。＞
BC州保健当局は、来週から長期療養施設や介護施設の入居者にCOVID-19ブースター接種を実施すると、おととい火曜日に発表した。ブースター注射は州のインフルエンザ予防接種キャンペーンの一環として行われ、入居者は両方の注射を同時に受けることができる。州は、2回目のワクチン接種からブースター接種までの間隔を6ヶ月とすることが理想的であると判断している。「私たちは、高齢者や年配者が重い負担を背負っていることを知っており、これらの家庭での症例を見続けています」と州の保健担当者である Dr. Bonnie Henry は述べている。
火曜日、カナダの全国ワクチン接種諮問委員会は、長期介護施設の居住者やその他の集合住宅施設で生活する高齢者にCOVID-19ブースター接種を推奨したが、今回の BC州の措置はそれに呼応した形だ。
う～ん、なんだか私たちにもブースター接種が現実味を帯びてきたね。ともかく、ワクチンは永久に感染防止効果があるわけじゃあないから、いずれはブースター接種しなければならないよね。一方で、まだワクチン接種が行き渡っていない貧しい国々の人たちには申し訳ない気もする。しかし、やることをやっておかないと医療崩壊寸前の Alberta 州みたいになってしまうのだから、”背に腹は代えられない”感じかなあ・・・(-_-;)。
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Toronto を訪れたBC州の女性が、BC州のワクチン証明書には重要な情報が含まれていないという理由で、人気観光スポットから追い出されてしまった。Sarah Sangha は、十分準備をして Toronto を訪れたつもりだった。Sangha は、「Toronto 市内の他の場所では問題はありませんでした。私は、ワクチンカードの紙コピー*とアプリの両方を持っていました」と話す。
Sangha によると、滞在中にいくつかのレストランや観光地を訪れたが、いずれもBC州のワクチンカードを受け入れてくれた。しかし、レストランを予約していた CN Tower に登ろうとしたところ、スタッフからBC州のワクチンカードでは不十分だと言われた。Sangha は、「彼らにとっては認められないものだったのです。QRコードを彼らは読み取ることができず、紙のコピーを持っているかと聞かれました。しかしBC州では、アプリを入手してQRコードを取得すれば、紙コピー*はもう必要ありません」と話す。
* 上で、「ワクチンカードの紙コピー（a paper copy）とアプリの両方を持っていました」と言っているのに、下で、「しかしBC州では、アプリを入手してQRコードを取得すれば、紙コピー（a paper copy）はもう必要ありません」と言っているのはチンプンカンプンだ。ひょっとすると、後ろの「紙コピー」は、接種会場でもらう手書きの接種証明のことだろうか。
QRコードが付いているBC州のワクチンカードには、証明書の発行日だけが記載されており、ワクチン接種を受けた日は記載されておらず、しかも、Toronto ではカードの読み取りができない。Ontario 州保健省のウェブサイトによると、企業や組織に入るためには、訪問者は身分証明書と（最終接種が少なくとも14日前であることを示す）ワクチン接種証明書の両方を提出しなければならない。CN Tower のマーケティング・コミュニケーション・ディレクターである Jennifer Paige は、「ゲストの皆様には、ワクチン接種証明（または免除を受ける資格があることの証明）と身分証明が完全かつ正確であること、そして Ontario 州内で定められた基準を満たしていることを確認することをお勧めします」と述べている。
Sangha は、CN Towerで追い返されて、結局、別の場所で食事をしたが、今後 Ontario 州を訪れる観光客のために、今回のような問題が解決されることを願っている。「州をまたいだ旅行が許可されているのだから、各州政府はお互いに話し合って、観光に影響が出ないようにこの問題を解決する必要があると思います」。
う～ん、なんだろね、なんともお粗末だよね。BC州政府は、他州政府に対して、ワクチンカードの説明をしておかなかったのだろうか・・・それとも、CN Tower の従業員がおっちょこちょいだったのか。BC州のワクチンカード発行がどんなタイミングで発行されるかははっきりしないが、ワクチンは接種後２週間くらいから効果が出ると言われるから、当然、最後の接種から２週間以上経過してからカードが発行されるのではなかろうか。だとしたら、カード所持者は「ワクチン接種者」として認められるべきだ。なお、私の場合は、２回目の接種が６月末で、ワクチンカード発行日は9月11日となっている。
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イギリスの2人の著名な医療専門家が、COVID-19 はウイルスが弱まり、ワクチンや感染によって人々の免疫力が高まると、近いうちに風邪に似てくる可能性があると述べた。Oxford University 医学部の Sir John Bell 薬学教授は、コロナウイルスは早ければ来年の春には風邪のようになると主張している。また、英国はパンデミックの「最悪の事態を脱した」とし、冬が過ぎれば事態は「好転するだろう」とも述べている。
Oxford/AstraZeneca vaccine の共同開発者である Dame Sarah Gilbert 教授も同様の主張をしており、COVID-19が危険な変種に変異する可能性は低いため、風邪のようになるだろうと述べている。先ごろ行われた英国王立医学会の webinar ウェビナー（Web 上でのセミナー）で彼女は、ウイルスは拡散すると弱くなる傾向があるとして、次のように述べている。「通常、ウイルスは流通しやすくなると毒性が弱くなりますが、COVID-19がより毒性の強いものになると考える理由はありません。他の季節性コロナウイルスと同様に、ウイルスの genetic drift 遺伝的浮動は緩やかであり、集団の中で徐々に免疫が形成されていくと考えられます」。季節性コロナウイルスは風邪の原因となるが、Gilbert 女史は「最終的にはCOVID-19もその一つになるでしょう」とも述べた。
Sir John は、Times Radio で専門家のコメントについて聞かれ、わずか6ヶ月前に比べて、国の立場ははるかに有望であると述べて、こう言った。「私たちが歩んでいる軌跡を見れば、半年前よりもずっと良い状況にあります・・・私たちは今、最悪の状況を乗り越えていると思います。現在、cause numbers 原因となる物質の数が多いため、COVID-19 への免疫が大幅に増加するでしょう」。そして、その結果として、「来年の春までには Sarah の言うような状態になるのではないかと思います」と続けた。「そのためには冬を越さなければなりませんが、大丈夫だと思います」と述べている。また、現在の感染症の増加をパニックの原因とすべきではないとし、次のように述べている。「Covid による重度の感染症や死亡者の数は、依然として非常に少ない」。
同様に、Gilbert 女史も、COVID-19のワクチン耐性株が出現するとは考えていない。彼女はこう言った。「既存の免疫を回避するものに突然切り替わるという懸念は、それほど大きくはないと思います」。なお、これが報道された今月23日の前日、イギリスでは新たに34,460人のCOVID-19感染者と166人の死亡者が記録され、入院者は7,567人だった。
う～ん、本当に二人が言うようになるのかねえ・・・(^^;)。もっとも、インドとペルーでは、今年になって一時は感染者と死亡者が急増して大変だったが、その後、国民の大半が感染したことによって彼らに抗体ができて急速に事態が好転した。そんな状況を見ると、この病気の”意外な淡白さ”は感じられるよね。ひょっとすると、二人の予想は当たっているかも知れない。それにしても、イギリスはのんびりしてるね。一日で、「34,460人のCOVID-19感染者と166人の死亡者」が出てるのに、「最悪の事態を脱した」ってんだからね・・・(^^;)。カナダでは、昨日の発表で「新規感染者 4,279人、死亡者 47人」だった。
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今日（月曜日）から、レストランやその他のレクリエーションスペースを利用したいBC州民は、州の Health Gateway ウェブサイトで入手できるデジタルまたは紙媒体のワクチンカードを提示しなければならなくなった。昨日までは、移行期間として、ワクチン接種時に受け取ったオリジナル接種証明書でもよかったが、今後はそれは使えなくなった。当面の間、州民はワクチンカードを使って１回接種した証明を提示する必要がある。そして、10月13日からは、2回接種の証明が必要となる。ワクチンカードが必要となる施設には、以下のようなものがある。
✔ 屋内でのチケット制のスポーツイベント
✔ 屋内コンサート
✔ 屋内での演劇、ダンス、交響楽団のイベント
✔ レストラン（屋内およびパティオでの食事）
✔ ナイトクラブ
✔ カジノ
✔ 映画館
✔ フィットネスセンター/ジム（青少年向けレクリエーションスポーツを除く）
✔ 屋内で強度の高いグループエクササイズ活動を提供する施設
✔ 50人以上の組織化された屋内イベント（結婚式、パーティー、会議、ミーティング、ワークショップなど）
✔ カレッジや大学のキャンパス内にある学生寮
✔ 任意の組織化された屋内のグループレクリエーションクラスとアクティビティ
ワクチンカードは、州の Health Gateway ウェブサイトから入手できる。サイトにアクセスしたら、以下の個人情報を入力する。
✔ BC州の運転免許証、BC州サービスカード、ケアカードの裏面に記載されているパーソナル・ヘルス・ナンバー
✔ 誕生日
✔ ワクチンの接種日（1回目または2回目）
ワクチンカードには、名前、確認済みのワクチン接種状況、施設入場時にスキャンされるQRコードが記載されている。カードのスクリーンショットを携帯電話で撮影したり、紙のコピーを印刷することができる。19歳以上の成人は、政府発行の写真付き身分証明書を提示する必要がある。州によると、9月13日にワクチンカードを導入してからワクチン接種の予約が増加し、John Horgan 州知事は "自信を持って再開できる一歩 "と述べている。
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BC州で最も人口の多い地域 Metro Vancouver は、「eviction capital of Canada カナダの立ち退き首都」という不名誉な新称号を頂いた。これは、UBC の研究者が発表した新しい研究結果によるもので、Metro Vancouver における住宅問題と（住宅）取得能力の危機の程度を明らかにしようとするものだ。
先ごろ、UBC の経済学修士課程に所属する Silas Xuereb が発表した「Canadian Housing Survey によるカナダにおける立ち退き状況の理解」と題された研究は、多くの賃貸人が何年も前から言っていることを裏付けるものだが、このような研究が実際に行われたのは初めてのことだ。Xuereb は、全国的な立ち退き率だけでなく、地域や人口グループ別の立ち退き率も調査した。
UBC の Andrea Craig 助教授と、Housing Research Collaborative の Craig Jones 研究員による監修のもとで、Xuereb は、過去5年間に立ち退きが発生したBC州の賃貸住宅の割合を10.6％と推定した。これは、カナダの他の州や地域よりも多く、全国平均の6.6％よりもはるかに高い数値だ。また、Vancouver のそれは10.5％で、Toronto や Montreal などの大都市に比べてかなり高い数値となっている。
Metro Vancouver での立ち退きの多くは、Vancouver 周辺よりも、Surrey、Port Coquitlam、Maple Ridge などの郊外で発生している。調査で明らかになったのは、男性の方が女性よりもわずかに立ち退きを迫られる可能性が高く、立ち退き率が最も高い年齢層は45歳から54歳だったことだ。また、子供のいる世帯は、若者や高齢者よりも立ち退きを迫られる可能性が高く、先住民の人たち、一人親の家族、収入の半分以上を住宅費に充てている人が（立ち退きを迫られる）リスクが最も高い。さらに、最後の引っ越しが立ち退きだった賃貸人は、他の人に比べて健康状態や精神状態の自己申告値が低く、人生の満足度も低いことがわかった。
今回の研究では、過去5年間に立ち退きを迫られた賃貸人の割合を推定するために、2018年に実施された国の「Community Housing Survey」のデータを使った。この研究の著者は、分析の限界を認めつつも、カナダの地域や人口動態別に立ち退き率を推定する「初めての試み」だと述べている。また、この研究は、米国で行われた同様の研究結果と一致しており、さらなる分析を行わなくても、政策立案者がこの研究を利用できることを示唆している。研究内容と方法論については、UBCのウェブサイトを参照。
う～ん、日本では居住権がとても強くて、家主が賃貸人を立ち退かせるのは容易ではないと聞くが、カナダでは反対にいとも簡単に賃貸人が立ち退かされるらしくて、びっくりしてしまう。私が住む地域でも、Willingdon St. の東側は Burnaby 市の”再開発地域”になっていて、３～４階の木造集合住宅が壊されて、次々に40階以上の超高層コンドミニアムに生まれ変わっている。ひところは、立ち退かされる人たちが "renoviction"（renovation 改築 + eviction 立ち退き、明け渡し）という新語を作って、立ち退き反対運動を展開していたが、最近はそれもあまり聞かれない。未だに価格高騰を続ける住宅市場の中で、立ち退かされる人たちの中にはホームレスに落ちていく人たちもいるかも知れない。カナダでも、居住権がもっと強められるべきという気がする・・・(-_-;)。
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昨日、2018年12月1日に Vancouver 空港で逮捕されて、３年近くにわたって自宅軟禁されていた中国のハイテク企業 Huawei の最高財務責任者 Meng Wanzhou について、大きな動きがあった。最初、「BC州最高裁が米国引渡し要請を解除」とのニュースが伝えら、その数時間後にはアメリカとの司法取引が成立したということで、Meng は航空便で中国に向けて飛び立ったと伝えられたのだ。また、Meng Wanzhou 事件の発生直後に”人質”として中国でスパイ容疑で逮捕されていた二人のカナダ人も中国を発ち、カナダに到着したと伝えられた。以下、それを伝える初めの頃のニュースだ。
中国のハイテク企業 Huawei の最高財務責任者 Meng Wanzhou は、米国政府と起訴猶予の合意に達したことから、BC州の裁判所が昨日、米国への身柄引き渡しを行わないことを決定した。米国検察当局との取引により、Meng に対する容疑は解決した。この合意の一環として、Meng は昨日、米国の裁判所に（Vancouver から）仮想出廷して複数の詐欺罪について無罪を主張した。Meng は2年半以上前に、銀行詐欺、電信詐欺、および銀行詐欺と電信詐欺を行うための共謀の罪で起訴されていた。
New York 東地区連邦検事局の法定代理人 David Kessler は法廷で、起訴猶予契約（deferred prosecution agreement、DPA）は、2018年12月1日の逮捕時から2022年12月1日までの4年間であることを裁判所に伝え、Meng が義務を守れば、米国は猶予期間の終了時に彼女に対する告発を棄却するように動くだろうが、Meng が義務を守らなければ、彼女はまだ起訴される可能性があると述べた。同時に、DPA について合意されれば、米国は「速やかに」カナダの司法大臣に引き渡し要請を取り下げると述べた。昨日、米国での出廷時に合意された事実の陳述書によると、Meng はある世界的な金融機関*に対し、米国の制裁に違反して、イランで事業を行っている会社が実際には Huawei の子会社であるにもかかわらず、Huawei の「ローカル・パートナー」であると伝えたとしていた。
*この金融機関は、Vancouver にも支店網を展開する HSBC と報道されている。
＜Meng Wanzhou は自由にカナダを離れることができる＞
金曜日の午後、BC州最高裁判所の Heather Holmes 准最高裁判事は、カナダでの手続きを正式に終了させ、米国の引き渡し要請を解除し、Meng の保釈条件を取り消す命令に署名した。Holmes 判事は、15分足らずの審理を終える前に Meng に直接語りかけ、「あなたは審理中ずっと協力的で礼儀正しく、裁判所はそのことに感謝しています」と述べた。
カナダ司法省は昨夜発表したメディア向け声明で、「Meng Wanzhou はカナダを自由に出国できる」ことを確認した。「カナダは法治国家です」と声明は述べている。「Meng Wanzhou は、カナダの法律に基づき、裁判所で公正な手続きを受けることができました。このことは、カナダの司法制度の独立性を物語っています」。また、米国の検察当局は、カナダの司法制度が法的手続きを重視していることを評価している。Mark J. Lesko 検事総長代理は、「カナダの司法省が今回の身柄引き渡しに献身的に取り組み、法の支配を堅持してくれたことに大変感謝しています」と述べている。
＜二人の Michaels も開放＞
2018年12月1日にバンクーバー国際空港で Meng Wanzhou が逮捕された数日後、中国に滞在していたカナダ人の Michael Spavor と Michael Kovrig が拘束され、二人ともスパイ容疑で起訴された。Spavor は11年の懲役を言い渡され、Kovrig は3月に裁判が終了したが判決は出ていなかった。昨日、Meng Wanzhou は開放されたものの、一部には二人の Michaels が開放されるには時間がかかるとの見方があった。ところが、Meng の開放とほぼ同時刻に、二人の Michaels は開放されてカナダに向けてすでに中国を出発し、今朝の報道ではすでにカナダに到着したと伝えられた。
う～ん、びっくりするような一日だったね。それにしても、Meng Wanzhou が開放されたら、すぐさま二人の Michaels を中国が開放するなんて、あまりにも露骨なやり方で呆れてしまう。要するに、最初からスパイ容疑なんかなかったわけだ。Meng Wanzhou 事件が発生した時に、中国は「誰でもいいから中国にいるカナダ人をしょっぴいてこい」と動いただけの話。二人の人権など問題外で、国の都合で”ふつうの人たち”を1,000日近く拘束するなんて、まともな法治国家では許されない。一部の特権階級が一国を牛耳る専制主義国家の腐りきったやり方だね。
＜ニュースソース＞
ひところ、COVID-19 新規感染者数が600人台まで落ちて、「ひょっとすると、このまま減少していくのかな」と期待したが、どっこい、また盛り返してしまった。一昨日の発表で759人となったと思ったら、昨日の発表では832人を打ってしまった。「コロナとの戦い」はいったいいつまで続くのだろう。
BC州の保健当局は昨日、COVID-19の新規感染者832人と、5人の死亡者を発表した。また、現時点での総感染者数は5,697人となっている。入院しているのは330人で、そのうち、148人が集中治療室に入っている。全体の入院数は、通常、新規感染者の急増や減少に遅れているが、291人が入院していた先週木曜日から13％増加し、1ヶ月前の8月23日に133人が入院していた時から約148％増加している。また、集中治療室に入っている患者数は、1週間前の134人から約10％、1ヶ月前の80人から85％増加している。死亡者数は、これまでの総感染者数181,769人のうちの、1,915人となっている。
新規症例の地域別内訳は以下の通り。
Fraser Health： 新規感染者数 377人、総感染者数 1,932人
Interior Health： 新規感染者数 153人、 総感染者数 1,181人
Northern Health： 新規感染者数 117人、 総感染者数 977人
Vancouver Coastal Health：新規感染者数 114人、総感染者数 909人
Island Health： 新規感染者数 71人、 総感染者数 654人
介護付き住宅、長期・救急ケアでは、合計22件の集団感染が発生している。影響を受けている救急病院は、Chilliwack General Hospital、Fort St.John Hospital、Kootenay Boundary Regional Hospital だ。
昨日の時点で、BC州の12歳以上の人の87.3％がCOVID-19ワクチンの1回目の接種を受け、79.9％が2回目の接種を受けている。州によると、9月15日から21日までの間、ワクチンを十分に接種していない人が感染者の75.5％を占め、9月8日から21日までの間の入院者の82.6％を占めている。年齢を考慮すると、ワクチンを接種していない人は、入院する可能性が完全接種者の25.8倍もあるという。これまでに、370万回の2回目の接種を含め、770万回のCOVID-19ワクチンが接種されている。
＜ワクチンの必要性＞
BC州では、COVID-19 感染による入院者の大半はワクチンを接種していない人であり、保健当局は、ワクチンを躊躇している人は、医療専門家に相談するよう呼びかけている。火曜日、州保健担当官の Dr. Bonnie Henry は、特に妊娠中の人々に向けて、過去数ヶ月間にBC州で40人の妊娠中の女性が集中治療を受けたことを受けて、妊娠中の人々がワクチンを接種することが重要であると述べた。ワクチン接種を受けた妊婦や赤ちゃんに合併症のリスクが高まることはなく、国際的なデータでは流産、早産、死産、その他の副作用の発生率に差はないと Henry は言う。
ワクチン接種を受ける資格があり、まだ1回目および／または2回目の接種を受けていない人は、オンラインで予約するか、1-833-838-2323に電話するか、Service B.C.の拠点で直接登録することで接種できる。
＜ニュースソース＞
少し前、ここで「 COVID-19 対策に反対する人たちが・・・病院など医療施設の周辺に集まって、施設に入ろうとする医療関係者や一般人を脅したりつばを吐きかけたりしている」と書いた。私は、いったい、どういう人たちがワクチン接種に反対するのかと思っていたが、依存症専門家が、「反ワクチンの人たちは不信感とトラウマが原因」と述べた記事があった。ちょっと疑問符がつくような内容なのだが、ともかく紹介しよう。
９月初め、Kamloops の病院で COVID-19ワクチン接種の呼びかけに反対して大規模で激しい抗議活動が行われたが、活動の主催者は後悔はしていないと言う。Royal Inland Hospital の看護師でもある Glenn Aalderink は、自分の行動が地域社会に汚名を着せたことを認めつつも、ワクチンパスポート制度に反対する声を上げることは正しいことだったと語る。「私は、政府が社会の法律の中に居座って、私たちの生活に口出しする権利はないと思います」と Aalderink は語った。
ワクチンの科学的根拠を支持する人たちは、Aalderink の行動を非難するだろうが、依存症の専門家である Dr. Gabor Maté は、反ワクチンのイデオロギー（気候変動の否定も同様）の背景にあるのは、孤独を感じ、孤立し、他の人よりも回復力が低いと感じている人たちだと言う。「私は、怒りや恐怖、不信感の原因は、実際のトラウマにあると考えています。トラウマにはさまざまな現れ方があります。中毒もその一つです」と Maté は言う。
Maté（77歳）は、ベストセラー作家であり、引退した医師であり、カナダ勲章を受章していて、Vancouver のダウンタウン・イーストサイドで10年以上にわたり、依存症の人々のために活動してきた。Aalderink のイデオロギーは、反ワクチン運動の他の人々と同様に、子供時代に根ざしていると彼は言う。「私たちが見ているのは、不信感や怒りを政治的に表現しようとしている、心に傷を負った多くの人々です。問題そのものではなく、問題が彼らの未解決のトラウマの発火点として機能しているのです」と語る。
例えば、陰謀論者で米国のラジオ番組の司会者である Charlamagne Tha God は、「政府が COVID-19ワクチンにマイクロチップを入れて人々の動きを追跡している」と主張し、誤解を招くような大規模なワクチン接種反対運動を展開した。「もし、Charlamagne Tha God が診察室に入ってそのような見解を述べたら、すぐに偏執性精神分裂症のレッテルを貼られてしまうでしょう」と Maté は言う。しかし、陰謀論を支持する人々のグループの中での帰属意識は、脆弱な人々に一時的な快楽と権力感をもたらすが、これは中毒性があると Maté は言う。
公衆衛生上の命令に反対する家族や友人、同僚の意見を支持しない人にとっては簡単な道のりではなく、人間関係の中で軽蔑や蔑視、判断を受けることにもなりかねないと彼は言う。「あなたにできることは、自分の立場を堅持し、自分の主張を述べ、境界線を設定することです。そして、相手を思いやる気持ちで行動することです。彼らが自身の中で変わることができれば、彼らは変わります」。
Aaldenrink は、看護師の仕事を失うことを心配しているが、それは自分の立場を守るために喜んで支払うべき代償だと言う。彼の婚約者はワクチンを2回接種しており、彼は彼女の決断を支持している。Aalderink は、「この問題で失われているのは、私たちの選択の自由です」と述べている。「私たちは、人々がタバコを吸うのを止めたり、違法薬物を摂取するのを止めたりすることはできません。彼らには自分で決断し、その報酬やリスクを享受する権利があるのです」と語った。
う～ん、なにやら分かりにくいトピックだが、最後に書いてある「私たちは、人々がタバコを吸うのを止めたり、違法薬物を摂取するのを止めたりすることはできません。彼らには自分で決断し、その報酬やリスクを享受する権利があるのです」は、私にはとても理解できない。タバコや違法薬物がどれほどの害を人体に与えるかということを考えたら、「その報酬やリスクを享受する権利がある」なんて、トンチンカンな理屈をこね回す気にはなれないのだ。
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米国はパンデミックによる渡航制限を大幅に緩和し、ワクチン接種の証明書とCOVID-19検査の陰性証明書があれば、外国人の今秋の入国を許可すると先日発表した。ただし、メキシコやカナダとの国境を越えた旅行を制限している米国の陸路国境政策には、すぐには変更はない。
今回の変更は、これまでの雑多な規則に取って代わるもので、それは多くの外国人を排除してウイルスの感染率が低いヨーロッパやその他の国々の同盟国を刺激していた。今回の変更は今年11月に施行される予定で、18ヶ月間の渡航制限によって離ればなれになっていた家族やその他の人々が待望の再会を果たすための計画を立てることができるようになり、労働許可証を持つ外国人が米国での仕事に戻れるようになる。航空会社やビジネスグループ、旅行者からは歓声が上がったが、この措置は遅きに失したとも言われている。
これまで政策は、昨年、花札男大統領が最初に制定し、Joe Biden 現大統領が強化した”間に合せ的”な渡航禁止措置で、イギリス、欧州連合、中国、インド、イラン、アイルランド共和国、ブラジル、南アフリカに過去14日間に滞在したことのある外国人の渡航を制限するものだった。新政策はそれに取って代わるものだ。「今日は幸せな日だ」とフランスの起業家である Stephane Le Breton（45歳）は語った。Le Breton は、ウイルス規制のために延期されていたニューヨークへの旅行をようやく予約することができた。
ホワイトハウスのCOVID-19コーディネーターである Jeff Zients が、この新しい方針を発表した。これまで通り、米国に渡航するすべての外国人旅行者は、飛行機搭乗前にワクチン接種の証明書を提示する必要があるほか、搭乗後3日以内に受けたCOVID-19検査が陰性であることを証明する必要がある。また、Biden 大統領は、ワクチンを接種していない米国市民に対する検査規則を強化し、米国に帰国する前の1日以内と帰国後に検査を受ける必要があるとしている。
ホワイトハウスは、１億人以上いると言われるワクチン未接種の人たちにも接種を受けさせるために、ワクチン接種または検査を義務化しようとしていて、ワクチン未接種のアメリカ人には厳しい規則が課せられることになる。ワクチンを接種した乗客は、隔離の必要はないと Zients は述べている。また、メキシコやカナダとの国境を越えた旅行を制限している米国の陸路国境政策には、すぐには変更はない。
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私はこれまで、画面の一部をコピーするには Windows アクセサリにある Snipping Tool を使ってきた。ところが、最近、もっと簡単で便利な方法を見つけた。それは、「Shift + Windows Key + S」を一度に押すやり方だ。これは次のように行う（今見ているこの画面でやってみよう）。
① 左手の二本指で「Shift + Windows key」を押したままにする。
② 右手の指で「S」をポーンと叩く。
③ 画面が少し暗くなる（この時点で指をキーから離す）。
④ 画面の一点にカーソルを置き、マウスボタン（左）を押したまま対角線に引く。
⑤ 対角線で選択された部分が明るくなり、その部分がクリップボードにコピーされる。それをそのまま、メールや Word、Excel 画面に貼り付けることができる。
実は、この方法は Snipping Tool よりも便利だ。画面を右クリックして出てくるコンテキストメニュー（右クリックメニュー）もコピーできるからだ（コンテキストメニューの例）。Snipping Tool の場合は、Snipping Tool を開けた途端にコンテキストメニューが消えてしまって、コピーできない。なお、③では、上部に表示される４つのボタンのどれかをクリックして選択部分の形を変えることもできる。
この方法については、「コンピュータ役立ち情報」ページにも書いておいた（左下の「Windows」カテゴリーの中）。
約5年にわたるキャンペーンの後、Vancouver の北に伸びるフィヨルドの Howe Sound（地図）がついに UNESCO biosphere（ユネスコ生物圏保護区）に指定され、この地域の関係者は持続可能な開発に向けてより効果的な協力ができるようになった。UNESCO の委員会は先ごろ、Howe Sound が BC州では Clayoquot Sound と Mount Arrowsmith に次いで3番目、カナダで19番目の生物圏保護区になると発表した。
Howe Sound は、Squamish 語で「Átl'ka7tsem」と呼ばれ、Vancouver の北にある Squamish の町を囲むようにして、西は Sunshine Coast までの 2,187平方キロメートルの範囲を占めている。この地域では、過去20年間に大きな産業活動が行われてきたが、生物多様性のホットスポットでもあり、その海域には希少な glass sponges ガラス海綿が生息している。Howe Sound Biosphere Region Initiative（Howe Sound 生物圏地域構想協会）を率いる Ruth Simons は、「観光やレクリエーションにシフトし、多くの人々がこの地域を訪れるようになりました」と語る。「今後も、生物多様性の損失を防ぐために、環境に敏感な生態系エリアや生息地を確実に保全・保護することに重点を置いていきたいと思います」。
今回の UNESCO による指定は、地域や住民に新たなルールを課すものではなく、さらなる保護を確保するための協力を促すものだと Simons は言う。Howe Sound では、森林伐採をはじめとする産業活動が現在も続いている。近年、観光客が押し寄せている一方で、大規模な天然ガスプロジェクトである Woodfibre LNG（地図）輸出施設の建設が決まっている。このプロジェクトのウェブサイトには、生物圏構想を「支持」し、持続可能なプロジェクトを目指すという声明が掲載されている。かつてはこの地域の産業汚染が大きな問題となっていたが、昨年の報告書では、汚染が大幅に減少していることが示された。
Simons によると、ユネスコ生物圏保護区に認定されたのは、この地域の関係当局が持続可能な開発に取り組んでいるからであり、それらには Sḵwx̱wú7mesh ネーションと Squamish 地区が含まれる。「これは、人々が私たちを支持しているというメッセージを関係当局に伝えるものだと思います」と彼女は言う。特に大きな成果は、かつては絶滅したと思われていた glass sponge reefs ガラス海綿礁を発見したことだ。彼女は、今回の UNESCO による指定がカナダ政府機関の長期的な支援につながることを期待するとともに、この地域が生物圏であり続けるための活動を続けなければならないと言う。「この指定は、Icing on the cake のようなものだと言われました。近々、多くの支援者を招いて慎重な会合を開くことを楽しみにしています」。
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Health Canada カナダ保健省は、Pfizer、Moderna、Oxford-AstraZeneca のワクチンのブランド名を承認し、先日、ソーシャルメディアで変更を発表した。Pfizer-BioNTech ワクチンは Comirnatyというブランド名になったが、これは COVID-19、mRNA、community、immunityという言葉を組み合わせたものだ。また、Moderna ワクチンは SpikeVax、AstraZeneca ワクチンは Vaxzevria と命名された。
Pfizer と Moderna のワクチンは、今回の変更でカナダ保健省によるワクチンの完全な承認を意味するが、これまでは9月16日に期限が切れる暫定措置での承認だったと説明している。暫定措置の期間、ワクチンはブランド名を表示していなかったが、新たに長期的なデータが提出されて承認されたため、永久的な名称を表示することになった。
Pfizer の広報担当者 Christina Antoniou は、「カナダ保健省が12歳以上の個人に対して Comirnaty を承認したことは、カナダ保健省に提出されたより長期のデータで示されたワクチンの安全性と有効性を裏付けるものであり、この承認によってカナダ人の間でワクチンに対する信頼性が向上することを期待しています」と声明を発表した。これまで Moderna ワクチンとして知られていたSpikeVax が、完全に承認されたのは世界で初めてだと、同社 CEO の Stephane Bancel はプレスリリースで述べている。
カナダ保健省は、ワクチン自体は変更されず、名称のみが変更されると説明している。名称変更が承認されたものの、カナダでは今後数ヶ月間は「Pfizer-BioNTech」と表示された小瓶を受け取ることになる。アメリカでは今年の夏の初めに FDA が新しい名称を承認しており、EUでは春からワクチンはブランド名で呼ばれている。
う～ん、ワクチン自体は今までと全く同じらしいから、今後、名前だけ変わるということになるとなにやら混乱しそうだね・・・(^^;)。もっとも、Pfizer、Moderna、Oxford-AstraZeneca はメーカー名だから、ワクチン自体の名前に変更することは理屈にあっているけどね。ともかく、Comirnaty、SpikeVax、Vaxzevria を頭に入れておかねば・・・。
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Alberta 州の保健担当者が、同州のCOVID-19感染症の危機は州を越えて助けを求める必要があると発表した翌日、BC州の保健大臣は、BC州は現状では他の州を助けることはできないと応えた。水曜日、Alberta 州は公衆衛生上の緊急事態を宣言し、Jason Kenney 州知事が、専門家の警告を無視して夏の間にほぼすべての公衆衛生対策を解除したことを謝罪した。公衆衛生対策解除の決定により、COVID-19の患者が急増し、集中治療室の人的対応能力を超える恐れがあるとされる。
Alberta Health Services の社長兼CEOである Dr. Verna Yiu は、公衆衛生上の緊急事態が宣言された記者会見で次のように述べた。「私たちは、非常に困難な2つのステップを踏んでいます。他の州に連絡して、アルバータ州民が必要とする治療を受けられる ICU の空きスペースがあるかどうかを確認するとともに、Alberta 州に来て支援してくれる熟練した現場スタッフがいるかどうかを尋ねます。私たちは、このような事態にならないことを願い、クリティカルケアの能力を高め続けています」。
木曜日、CTV News Vancouver は、BC州が Alberta 州を助けることができるかどうかを州政府保健省に尋ねたが、答えは「ノー」だった。「BC州の医療システムに対する現在の需要を考えると、現時点では、（Alberta 州からの）患者を受け入れることを支援することはできません。もし、将来、患者を受け入れることができるのであれば、そうしたいと考えています」と BC州の Adrian Dix 保健大臣はメールで声明を出した。Ontario 州は、一人当たりのCOVID-19感染者数が Western Canada 諸州よりもはるかに少なく、Alberta州への支援を申し出ている。
＜BC州のICUは患者への対応に苦慮している＞
CTVニュースの取材に応じた BC州の第一線の医療従事者は、BC州が Alberta 州の支援要請を断らざるを得なかったことに特に驚かない様子で、州内の医療施設に次々と運ばれてくる COVID-19 患者を処理するのに苦労している集中治療室の状況を指摘する。特に Northern Health 地域では、医療システムが「崩壊寸前」と言われるほど悲惨な状況にある。患者が必要なレベルのケアを受けられないことが懸念され、働く側のストレスが原因で、看護師がICUでの勤務を避けたり拒否したりすることもあると言われる。
＜Ontario 州は慎重なアプローチでカナダ西部を上回る結果に＞
Public Health Agency of Canada カナダ公衆衛生庁のCOVID-19ダッシュボードには、各州のパンデミック管理のアプローチや考え方の違いが顕著に表れている。Ontario 州では、学校での安全対策が強化され、夏の間も屋内の公共スペースでのマスク着用が義務付けられていた。その結果、現在の10万人あたりの患者数は42人だ。一方、BC州では121人、Alberta州では 423人、 Saskatchewan 州では345人となっていて、Alberta 州は Ontario 州の10倍に達している。
う～ん、たしかに、第３波がだいぶ収まった夏の初め、BC州ではかなりの規制緩和が行われたが、Alberta 州ではそれを上回る規制解除が発表された。私自身、「Alberta 州が COVID-19 対策規制の完全解除」みたいなニュースを読んで、「ええっ！そこまでやって大丈夫なの？」と思ったが、案の定だ。今、Alberta 州知事には辞任を求める声が殺到している。それにしても、同じ保守系の州知事でも、わりと手堅くやる Ontario 州の Doug Ford と、シッチャカメッチャカの Alberta 州 Jason Kenney はずいぶん違うもんだね。私から見たら、Kenney は「花札男のご親戚では？」と思うようなところがある・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
Simon Fraser University（SFU）の研究チームが、日本の地震リスクを示す新たな証拠を発見し、BC州の一部にも影響を及ぼす可能性があることを明らかにした。2011年、東日本は観測史上4番目に大きな地震に見舞われ、原子力発電所の事故と大規模な津波を引き起こした。
自然災害分野の第2次カナダ研究議長である SFU の地球科学者 Jessica Pilarczyk が率いる研究チームは、この10年間、日本の地質学的な歴史をより深く調べてきた。「私たちが目指したのは、過去の地震や津波の地質学的な証拠を見つけることでした」と Pilarczyk は言う。同チームは、東京の東約50kmに位置する房総半島で、2011年の地震と同規模の津波による砂の堆積物を発見した。「約1,000年前にその地域を襲った津波の圧倒的かつ広範な証拠があります」と Pilarczyk は言う。
Pilarczyk は、もし房総半島が2011年の地震が発生した地域と同じような地震の周期（1000年から1100年の間隔）を持っているのであれば、また大きな事件が起こる可能性があると言う。「私たちが活動していた南側の地域*と同じような再現レベルであれば、完全ではないものの潜在的にその可能性があるでしょう」と Pilarczyk は言う。Pilarczyk によると、Delta、Richmond、Port Alberni などBC州の一部が被害を受けやすいとのことだ。「BC州の海岸線の低地は、Cascadia subduction zone カスケード沈み込み帯からの津波を含め、あらゆる種類の津波の影響を最も受けやすい場所です」と述べている。
* 後述されている Cascadia subduction zone カスケード沈み込み帯のことを言っているのかも知れない。
2011年の津波はBC州にほとんど影響を与えなかったが、Pilarczyk によると、太平洋の反対側で津波が大惨事を引き起こした前例がある。1700年に発生した Cascadia earthquake カスカディア地震*は、BC州で記録された最大の地震だ。「津波は太平洋を横断し、真夜中に日本の沿岸地域に押し寄せました」。 チームの研究結果の全文はこちらで見られる。
* 以前ここにも書いたが、当時の日本の文書にその津波のことが書かれていたということだ。
＜ニュースソース＞
＜号外（3回接種が進んだイスラエルで感染爆発）：”ワクチン先進国”のイスラエル（人口900万人）はすでに3回目のワクチン接種を始めている。それにもかかわらず今、感染者が急増し、9月14日の新規感染者数は10,730人、直近7日間平均は11,027人だ。カナダや他の国々でも同じ経過をたどるかも知れない。完全に抑え込める手が見えない COVID-19 は、なんとも得体のしれない病気だ。＞
人種差別主義者の政治家の名前を冠した介護施設が、数ヶ月以内に改名されることになった。Vancouver Coastal Health（VCH）によると、地元のコミュニティ・グループが、ケアホーム George Pearson Centre の名称を、より文化的に適切なものにするよう VCH に要求した。彼らは、George Pearson が1940年代に州政府の閣僚だった時、すべての日系カナダ人を強制収容するよう働きかけたことを指摘した。1952年に建設された同センターは、Vancouver の West 57th Avenue に位置し、多発性硬化症、脳性麻痺、脊髄や脳の損傷など、複雑な医学的・身体的症状を持つ約120人の住民が暮らしている。
VCHは、ニュースリリースで「名前には力があり、組織やコミュニティの価値を示すものだと認識しています」と述べ、すべての施設をより文化的に安全なものにすることを約束している。VCHは、「George S. Pearson の信念と行動は、VCHの基本的価値観とは一致しません。私たちは皆を大切にし、常に学び、より良い結果を求めて努力します」。VCHが地域のパートナーや関係者と協力して施設の新しい名称を決めるため、名称変更のプロセスには数ヶ月かかる見込みだ。
う～ん、またしても、「過去の英雄」が犯した”罪”が暴かれたね。上でリンクした Wikipedia にも、次のように書かれている。
1942年、ピアソンは有力な政治家として、軍や海軍、RCMPが「日本人は脅威ではない」と主張しているにもかかわらず、断固として日本人全員をブリティッシュ・コロンビア州から追い出すことを主張していた。カナダ人弁護士の Mark Sakamoto によると、「BC州の政治家たちが議場に立った。彼らの先頭に立っていたのは、Geroge Pearson というBC州の労働大臣だった。彼は怒りで半狂乱だった。彼の立場は、日本人全体が信用できないというもので、州の最終的な解決策として、日本人全員を追い出すことを求めていた」。
＜ニュースソース＞
このところ、カナダ政府や州政府の COVID-19 対策に反対する人たちが、カナダ各地で抗議行動を展開している。政府の建物周辺ならまだいいが、彼らは病院など医療施設の周辺に集まって、施設に入ろうとする医療関係者や一般人を脅したりつばを吐きかけたりすると報道されている。ワクチンパスポート（カード）の運用が始まってから、特に、こうした暴徒まがいの行動が目立ってきた。カナダ議会議員選挙運動中の各党党首たちは、彼らの行動を一様に批判している。
Liberal Party 党首の Justin Trudeau は、全国の病院がワクチン接種反対デモから守るためにバリケードを設置しなければならないことは「許されない」と述べた。「看護師が駐車場を横切るとき、誰かに唾を吐きかけられたり、卑猥な言葉を叫ばれたりするのではないかと心配することは、決して許されることではありません。このようなことがあってはならないということを指摘しなければならないのは、本当に残念なことです」。Liberal Party は、綱領で強調しているように、従業員や顧客にワクチン接種証明を要求することを決めた企業や組織が、「恐れや法的挑戦なしにそれを行うことができる」ことを確実にするための法案も提出する予定だ。
保守党党首の Erin O'Toole は、病院の外で行われたハラスメントを非難した。「医療の最前線にいる看護師や医師に対するこのような嫌がらせは、まったく受け入れられません。私たちは皆、看護師や病院の人々に大きな感謝の念を抱いています。私は彼らに感謝し尊敬しています」と述べた。党の綱領では、Conservative Party 政権が誕生したら、デモ参加者が重要なインフラを妨害するのを防ぐための「Critical Infrastructure Protection Act 重要インフラ保護法」を成立させるとしている。「平和的な抗議活動はカナダの基本的な権利だが、法の支配を尊重するためには、重要なインフラを閉鎖し、重要な物資へのアクセスを脅かし、人命を危険にさらすような違法な行動は許されない」と綱領に書かれている。
NDP党首の Jagmeet Singhは、医療従事者や患者を脅かすような抗議活動は「全く許されない」と述べた。「それは間違いであり、抗議活動の場ではない」と述べた。「この目標を達成するために連邦レベルで行っていることは、誰かが何らかの方法で医療従事者を脅かしたり、患者を脅かしたり、治療を受けることを妨げたりした場合、（そうした行動をとった人たちが裁判にかけられた時には？）判決の加重要素とすることです」。
Liberal Party の選挙公約には、病院、ワクチンクリニック、検査センター、薬局、中絶クリニックなどの保護が含まれている。Trudeau は、Criminal Code of Canada カナダ刑法には、ジャーナリストや司法制度で働く人々を脅迫することを防ぐ規定がすでにあると述べ、今こそ医療従事者をその対象に含めるべきだと述べている。「この18ヶ月間、私たち全員のために多くのことをしてくれたのですから、これらの人々は最高レベルの保護を受けるに値すると考えます」。
Trudeau は、刑法第423条第1項を参照していると思われる。同項では、刑事司法の運営を妨げたり、司法制度の参加者が職務を遂行するのを妨げたり、ジャーナリストが「犯罪組織に関連する情報を公衆に伝達する」のを妨げたりする「恐怖状態を誘発する意図を持った行為」を禁止している。
一方、Toronto にある Michael Garron Hospital の集中治療室の医師 Dr. Michael Warner は、抗議する人たちに対して、「患者や医療従事者に近づかないでほしい。あなたたちの姿を見たくないし、あなたたちの声も聞きたくない。なにか気に入らなければ、意思決定や政策変更ができる人たち（政治家たち）に訴えてほしい。そして、私たちのことは放っておいてほしい」と語った。
う～ん、COVID-19 パンデミックの中でろくな休みも取らないで頑張っている医療従事者たちのことを考えたら、こうした暴徒たちのような行動は絶対にとれないはずだ。その意味で、彼らはいったい思想的にどういう”人種”なのだろうかと思う・・・ひょっとすると、物事を深く考えず他人に扇動されやすい人たちなのかもしれない。そうこう考えながら、私は、1月6日に花札男に扇動されてアメリカ国会議事堂に乱入した暴徒たちを思い出した・・・(-_-;)。
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Vancouver のアパートを27年間賃貸している89歳の女性が、市から空家税5,000ドル以上を支払う必要があると言われた。2019年12月にテナントが退去した際、彼女は Hamilton St. にあるその家*のキッチンを改築してから、次のテナントに貸し出すことにした。キッチンは30年前のものだった。しかし、パンデミックによる遅延で改築に予想以上の時間がかかることを、そのとき彼女は知らなかった。
* あのへんに一軒家はないだろうから、コンドミニアムか？
新しいカウンタートップ、食器棚、家電製品などを注文した。彼女のアパート経営を手伝っている息子の Greg Jacklin は、「古いキッチンが取り壊された後で、すべての歯車が狂い始めた」と言う。彼らは、改築には最大で8週間かかると見積もっていたが、COVID-19 のロックダウンや労働力不足のために遅れて、結局、1年近くかかった。さらに、いくつかの品物が鉄道の故障でプレーリーにある工場で止められてしまい、ようやく届いたと思ったら間違った品物だった。月日が経つにつれ、請求書は山積みになる一方で、当然ながら誰も家賃を払わない状態が続いた。
Vancouver の住宅所有者は、毎年、空家になっているかどうかを申告しなければならず、空家なら（不動産評価額の）1.25％の空家税が課せられることになる。空家税は、賃貸物件を見つけやすくし、投機家に家を貸させることを目的としている。Jacklin によると、あの状態では貸すことができないから、彼らはアパートを空家として申告した。「嘘はつきたくなかったのです。（嘘をついて）私たちに何か問題が起こってはいけないと思ったからです。この部屋は空っぽで、キッチンもないので、貸すことはできませんでした」。
市に事情を訴えても、市の税務署は引き下がらず、5,152.06ドルの支払いを告げてきた。Jacklin はその決定を不服として、情状酌量を訴えたが、それも却下された。Jacklin は、「もうこのゴタゴタには飽き飽きしています。90才間近の母が突然、不動産投機家になったわけではないのですから」。市の広報担当者によると、建築許可を得ている所有者に対しては税金が免除されることがあるという。しかし、キッチンのリフォームには市の許可は必要ない。先日、そのアパートは真新しい姿になり、ようやく新しいテナントが入居した・・・結局、すべて終わるまでに約１年９ヶ月を要したということ。
う～ん、なんともひどい話だね。母親が投機目的で空家にしたのではないことは明らかなのに、Vancouver 市が特例として考慮しないなんて、融通がきかないお役所仕事に呆れてしまう。こんな石頭たちが治める Vancouver の住民は、気をつけたほうがいいね・・・(-_-;)。
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Delta 市警察は、公道上でのスピードレースを取り締まるために新しい方法を試みている。スピード違反者を発見するためにドローンを使用しているのだ。８月末、警察官が Tsawwassen First Nation 居住地とハイウェイ17の周辺でドローンを使用し、制限速度を大幅に超える１人のドライバーを摘発した。
8月26日に、80キロゾーンで157キロのスピードを出している車が（ドローンによって）目撃され、警察はドライバーの車を押収し、スピードの出し過ぎで切符を切った。Delta 市警察交通課の責任者 Grayson Smith 巡査部長代理は、ニュースリリースの中で、「ドローンのおかげで、警察官は広い範囲を見渡すことができ、違反者のナンバープレートを拡大して見ることができます」と述べた。「高速で走るドライバーたちを止めようとするのではなく、ドローンオペレーターが違反車を追いかけ、戦略的に配置された警官が安全な状態の中で停止させることができるのです」。
この日は、他にもスピード違反や車両の点検が行われ、ストリートレース用に改造されたと思われる１台の車両が、「機械的に不適合」という理由でレッカー移動された。「ドローンをこのように使用することは、間違いなく生産的です。今後もこのような取締りにはドローンを活用していくつもりです」と Smith は語る。 「この映像を公開することで、危険運転をするドライバーに『あなたの無謀な運転は許されない』という警告を発したいのです」。
BC州の罰金は、制限速度をどれだけ超過したかに加えて、スクールゾーンや工事現場であったかどうかなどの要素に基づいて決められる。スピード違反で１回以上違反したドライバーは、driver risk premium ドライバー・リスク・プレミアムを支払わねばならない。このプレミアムは、前科に基づいて3年ごとに見直される。これらの保険料の詳細については、ICBC ウェブサイトを参照。
う～ん、交通違反の摘発にもいろいろ”新兵器”が登場してくるね。高速で走る車をパトカーで追いかけて捕まえるのはとても危険だから、ドローンはとてもいいアイデアだ。危険なスピード違反をどんどん摘発して欲しいね。え？「お前さんは大丈夫なの？」って？。いや～、実は私はまだ一度もスピード違反で捕まったことがないのです。むか～し、Prince Rupert に住んでいた頃に、制限速度が頭に入っていなくて飛ばしすぎ、張り込んでいた警官に止められたことがあった。でも、大幅なスピード超過ではなかったのと、私が素直に謝ったためか、お巡りさんが「今回はいいよ」と言ってくれた。うん十年も昔のことだから、のんびりしてたのかもね・・・(^^;)。
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WHO（世界保健機関）は、コロンビアで発生した "Mu（ミュー）"と呼ばれる新種のウイルスに注目している。WHOは、先ごろ発表した週間疫学アップデートの中で、ウイルスB.1.621とも呼ばれるMu亜種を注目すべき亜種として挙げ、このウイルスには「免疫逃避の潜在的特性を示す一連の変異」があると付け加えている。
ミューは、2021年1月に初めて確認されて以来、南米やヨーロッパで散発的な発生や大規模な発生が報告されている。8月29日現在、39カ国で4,650件のMu変異体の配列が確認されているが、WHOは、コロンビアでは39％、エクアドルでは13％の症例が報告されていると指摘しているものの、両国ともシークエンスには限界があるとしている。
WHOによると、予備的なデータは、Beta変種と比較して、同様のワクチン反応があることを示唆している。Beta変異型に対してはワクチンがあまり効かないというデータがあり、最初に報告された南アフリカとの間の渡航を制限している国もある。それでもWHOは、さらなる研究が必要だと述べている。 WHOは報告書の中で、「南米におけるMu型変種の疫学、特にDelta型変種の併発について、変化を監視する」と書いている。
WHOは現在、Eta（複数の国で確認）、Iota（米国）、Kappa（インド）、Lambda（ペルー）、そして今回のMuという5つの注目すべき変種を監視している。Alpha、Beta、Gamma、Delta の各変種は、いずれも要注意変種とされている。なお、WHOは、5月からギリシャ語のアルファベットを使って亜種の名称を付け始めた。これは、より分かりやすくするためであり、また、亜種の原産国に焦点を当てていた従来のラベルを廃止するためでもある。
う～ん、要するに、これだけいろいろな変異型があって、Delta の次に襲ってくるのはどれになるのか、注意が必要ということだね。いつまでこの戦いが続くのか知らないが、もういい加減に普通の生活に戻りたい気分だが・・・(^^;)。
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ワクチン完全接種者がCOVID-19にブレークスルー感染した場合、未接種者が感染した場合と比較して、長期に渡って副作用を経験する可能性が50％低いことが新しい研究で認められた。Lancet Infectious Diseases 誌に掲載された研究報告によると、ワクチンを2回接種したにもかかわらず新型コロナウイルスに感染してしまった人は、長期的な症状を経験する可能性が半分になったとのことだ。
COVID-19に感染して生き残った患者の多くは、通常、数週間で回復することができるが、中にはウイルスによる長期的な症状に悩まされている人もいる。長期的な症状とは、ウイルスの陽性反応が出た後、28日以上にわたって、疲労感、痛み、呼吸困難、高血圧、「brain fogs 脳の霧」と表現される認知機能の問題など、さまざまな影響が出ることだ。
本研究の筆頭著者である Dr. Claire Steves は、プレスリリースで次のように述べている。「長期副作用の負担という点では、私たちの研究で、2回のワクチン接種を行うことで、ウイルスに感染するリスクと感染した場合に長期的な症状を発症するリスクの両方が、大幅に減少することが分かったのは朗報です。しかし、体の弱い高齢者や貧困地域に住む人々の間では、そのリスクは依然として大きく、早急に優先的に2回目のワクチン接種やブースター接種を行うべきです」。
この研究では、英国の「Covid Symptom Study」で調査した120万人以上の成人のデータを基に、ボランティアがモバイルアプリを使って症状やワクチン接種の記録を手動で記録した。また、参加者には、12月から7月の間に Pfizer、Moderna、AstraZeneca のワクチンを1回接種した人や、control group 対照群としてワクチンを接種していない人も数名含まれていた。
6月に発表された査読なしのホワイトペーパー研究では、COVID-19患者の約4分の1が病気から、回復した後も長期間、新たな健康問題を報告していることが判明し、また、Public Health Agency of Canada カナダ公衆衛生庁の最近のデータレビューでも、COVID-19患者の半数以上が、陽性反応後12週間以上にわたって長期的な症状に悩まされていることが指摘されている。現在までに145万人以上のカナダ人がこの病気に感染しながらも生存している。
このようにカナダだけで COVID-19 の長期副作用を経験する人たちが大量に発生する可能性があることが懸念されており、現在も症状を感じている人の多くは、民間や職場の保険に加入していても、その恩恵を受けることができないと語っている。今回の調査では、ワクチン接種を受けた人は、入院する可能性が70％以上低く、COVID-19の急性症状を発症する可能性も31％低いという結果が得られた。
この研究に携わった King’s College London の Tim Spector 教授は、ワクチン接種が2つの方法で人々が長期間 COVID（の副作用）を経験する可能性を「大幅に」減少させると指摘している。「まず、症状が出るリスクを8～10倍に減らし、次に、感染しても長期間の COVID副作用を経験する可能性を半分にすることです。また、2回のワクチン接種後に見られる症状の持続時間も非常に軽くなっており、ワクチンは病気を本当に良い方向に変えています。私たちは、できるだけ早く2回目のワクチン接種を受けることを勧めています」。
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カナダ政府が、タリバン政権下のアフガニスタンから逃れてきた40人以上の人々がBC州に到着したと発表した。カナダ政府移民・難民・市民省 Immigration, Refugees and Citizenship Canada（IRCC）の発表によると、昨日の時点で50人の難民がBC州に到着している。
ボランティアはすでに、家族の再定住手続きを支援する仕事を始めている。カナダに定住する移民・難民を支援する非営利団体 S.U.C.C.E.S.S. のCEOである Queenie Choo は、「彼らが情緒的、精神的にどれほど大変な思いをしているのか、私たちには想像もできません。彼らが落ち着いて生活できるように、どのようにサポートできるかを検討することが重要です」と語る。
難民がカナダのどこに住むかは、特定のコミュニティとの結びつきや、全体的な定住の必要性など、さまざまな要因によって決まる。IRCC によると、BC州に上陸した人々の「大多数」は、州内に家族の絆があるという。10月末までに約400人の難民がBC州に到着する予定だ。Choo によると、家族は住居探し、サービスへのアクセス、英語学習などの支援が必要になるという。また、彼女のチームは、履歴書の書き方、就職活動、面接の準備などの雇用サービスも提供しているという。また、高齢者や子供向けの特別プログラムも用意している。「カナダに到着してから、すぐに切り替えられるわけではありません。彼らが（カナダでの生活に）適応していくには時間がかかります」と Choo は言う。
カナダ政府は、2024年までに2万人のアフガン難民を再定住させることを約束しており、その中には8月末のアフガン撤退前に米国が空輸した5,000人も含まれている。カナダは8月末にカブールから3,700人を避難させたが、そのうち約2,000人は、過去にカナダの兵士や外交官を助けたアフガニスタン人とその家族だった。カナダは2011年にアフガニスタンでの任務を終了したが、軍事訓練生は2014年まで残っていた。
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＜号外：友達から電話がかかってきて、「銀行口座見たら、8月半ばに”FED” から500ドルの入金があったけど、なんなのこれ？」と聞かれた。私がネットで検索してみたら、カナダ政府のウェブサイトで ”One-time payment of $500 for older seniors on Aug. 16” という情報が見つかった。ところが、私の銀行口座にはなにも入っていない。よく調べてみたら、なんと私もあと10日ちょっと早く生まれていたらもらえていたのだ。コンチクショ！！！恨むべきは、Trudeau 首相か、はたまた、もうちょっと早く産んでくれなかった親か・・・(-_-;)?。＞
Vancouver の Main St. - Science Wold 駅近くの McDonald’s レストランで発生した男性の死亡事故は、男性のうっかりした行動が原因だったが、誰にでも起こりそうな事故で他人事ではすまされない出来事だった。
バンクーバー警察によると、昨日の朝、McDonald’s のドライブスルーを通過中に人が死亡した。午前5時30分頃、運転席にいる男性は食事の支払いをしている最中にバンクカードを落としてしまった。彼はドアを開けてカードを拾おうと手を伸ばしたが、その瞬間、車が前方に動いて（脇の鉄柱との間に？）彼を挟み込んでしまった。男性は、同乗する家族とレストランスタッフの目の前で死亡した。
バンクーバー警察の Tania Visintin は、「周囲にいた人がすぐに男性を助けようとしたが、助からなかった」と話し、「これは本当に心が痛む出来事です。男性のご家族、ご友人たちに深い哀悼の意を表します」と述べた。バンクーバー警察と BC Coroner Services が現場検証を行っている。警察は、事故当時、この地域を運転していた人でダッシュカメラの映像を持っている人、または事故を目撃した人は、捜査員（☎ 604-717-3012）に連絡するよう呼びかけている。
う～ん、運転席から地面にカードが落ちたら、ついあわててやってしまいそうだけど、絶対にやってはいけないことだね。ともかく、そんな場合は「必ずエンジンスイッチを切ってから行動する」のが大事ということかも知れない。
＜ニュースソース＞
BC州の保健当局が、いわゆる「vaccine passport*」システムの詳細を発表し、州民にオンラインで登録するよう求めている。昨日の早朝に開設された「vaccine passport」ウェブサイトでは、住民の個人健康番号、生年月日、COVID-19ワクチンの接種日を入力するようになっている。B.C. Services Card アプリをすでに使用している人は、代わりにその方法でログインすることができる。
情報を入力すると「B.C. Vaccine Card*」をダウンロードすることができ、来週、パスポートシステムが導入されたら、このカードに記載された QRコードで、ワクチン接種を受けたことを証明することができる。このコードは、バーコードのような四角い図形で、スマートフォンなどのデジタル機器で読み取ることができる。スマートフォンを持たない人は、プリントアウトしたり、スクリーンショットを撮って携帯電話に画像を保存したりすることもできる。コンピューターを使えない方は、州のワクチンライン（1-833-838-2323）に電話して、印刷したカードの郵送を依頼することができる。カードには、2回接種か1回接種か、あるいは州の登録簿にワクチンの記録がないかどうかが表示される。
Vaccine card system は9月13日に開始され、レストランや映画館などに入るには、少なくとも1回の接種が必要となる。このシステムが来週開始されたら、9月26日までは移行期間となり、その間にワクチンを接種した人はカードを入手することができる。この期間中は、ワクチンクリニックでの紙の記録がワクチンの証明として認められる。10月24日までには、2回目の接種が必要で、2回目の接種後7日間は完全なワクチン接種とはみなされない。なお、このシステムは今の所（来年）1月31日までの適用となっているが、延長される可能性もある。
* vaccine passport と言ったり vaccine card と言ったりしていて、ちょっと混乱するが、同じもののことではないだろうか。
＜コードにはどのような情報が含まれるか？＞
施設側は、アプリを使ってカードをスキャンするか、カードを見て名前などの情報を目視で確認する。プライバシーに関する懸念について、州保健省は、これらのコードをスキャンするために使用されるアプリは、ワクチン情報のみを読み取るものであり、「絶対的に最小限」の詳細が企業に提供されると述べている。その他の健康情報にはアクセスできず、アプリや携帯電話にも保存されないという。しかし、人々はソーシャルメディアを含めてQRコードを公に共有しないことが重要だ。
同省によると、使用されている技術は、世界的な SMART Health Card のフレームワークによるものだという。このフレームワークは、他の地域でも同様の目的で使用されており、カナダの各州の標準となっていると同省は述べている。同様の技術は、国内外の旅行でも使用されているか、使用される予定だ。
＜ワクチンパスポートはどこで必要か？＞
不要不急のビジネスと施設の多くが、12歳以上（2009年以前に生まれた人）が入場する際にカードの提示を求めるようになる。これには、レストランやバー、ジムやプール、映画館、カジノ、屋内で開催されるイベントなどが含まれる。対象となる全ての施設のリストについては、こちらのサイトを参照。
＜BC州を訪問する人の場合はどうなるか？＞
カナダの他の地域から来た人は、BC州のカードを利用することはできないが、自分の州や地域の同等のカードを提示する必要がある。また、政府発行のIDカードを提示する必要がある。海外からの旅行者は、パスポートと同様に、入国時に使用した証明書を提示することができる。
＜ニュースソース＞
カナダ政府が国外旅行の制限を緩和し、完全にワクチンを接種した外国人は、今日から観光など不要不急の目的でカナダに入国できるようになった。入国条件を満たした外国人旅行者は、到着後14日間の隔離を受ける必要がない。これは、カナダ政府が段階的に進めている国境再開計画の最新版だ。これまでは、COVID-19パンデミックの初期の頃から、ほとんどの外国人旅行者は入国を禁止されていた。
カナダ最大の Toronto Pearson 国際空港は、旅行者に対し、旅行の際には時間に余裕を持ち、乗客数の増加とCOVID-19の健康対策のために遅延が発生することを想定するよう注意を促している。Greater Toronto Airport Authority は声明で、Pearson 国際空港に到着する外国人旅行者は、COVID-19のスクリーニング対策のため、手続きに最大3時間以上かかることを覚悟してほしいとしている。
9月7日午前12時1分 EDT（Eastern Daylight Time 東部夏時間）より、2021年にワクチンを完全接種した旅行者は、不要不急の理由でカナダに入国することができるが、以下の条件を満たす必要がある。
○ 完全なワクチン接種を受けていること：カナダ入国の14日前までに、カナダ政府が承認したワクチン（または混合ワクチン）の全シリーズを接種し、その証明を提示すること。 現在、承認されているワクチンは、Pfizer-BioNtech、Moderna、AstraZeneca/Covishield、Janssen（Johnson & Johnson）だ。
○ フライト予定時刻の72時間前までに実施されたCOVID-19分子検査の結果が陰性であること、陸路国境通過の72時間前までに受けたCOVID-19分子検査の結果が陰性であること、あるいは、到着予定日の14日前から180日前までに実施された検査で陽性の結果が出ていること。「迅速検査」と呼ばれる Antigen tests 抗原検査は認められない。
○ 旅行者は asymptomatic 無症状でなければならない。
○ カナダ到着前72時間以内に、ArriveCAN アプリまたはウェブサイトを通じて、英語またはフランス語のワクチン接種証明書や隔離計画などの必須情報を提出すること。
○ ランダム検査に選択された場合は、到着時に検査を受ける。
9月7日午前12時1分以前に到着した外国人旅行者は、カナダへの入国が認められないため、飛行機に乗る前に ArriveCAN を使って情報を提出しなければならない。ArriveCAN のレシートを提示できない人は、搭乗できない。完全にワクチンを接種した旅行者は、ランダムに選ばれた場合を除き、到着時に検査を受ける必要はない。ランダムに選ばれた旅行者は検査を受ける必要があるが、結果を待つ間の隔離は必要ない。
＜ワクチンを接種した親が、ワクチンを接種していない子供を連れて旅行する場合＞
完全にワクチンを接種した両親または保護者と一緒に旅行する12歳未満のワクチン未接種の子供は、隔離が免除されるが、14日間保育園や学校に通わないなど公衆衛生上の強化措置をとる必要がある。ワクチン接種していない扶養家族（12歳から17歳までの子供と18歳以上の人）は、完全にワクチンを接種した親または保護者と一緒にカナダに入国することができるが、14日間の隔離措置を受ける必要がある。ワクチン接種していないすべての子供（5歳未満を除く）は、カナダ到着後1日目と8日目にCOVID-19検査を受ける必要がある。
＜ワクチンを完全接種していないものの入国資格のある旅行者＞
カナダ市民、カナダ永住権保持者、インディアン法に基づいて登録されている人など、ワクチンを完全に接種していないがカナダに入国する資格のある旅行者に対する検査および隔離の要件に変更はない。これらの旅行者は、隔離、すべての検査要件（到着前、1日目、8日目の検査）、ArriveCAN を介した旅行計画、連絡先、隔離計画の提出が義務づけられている。
＜モロッコとインドからのフライトは引き続き停止＞
カナダは、インドからの商用および民間旅客の直行便を少なくとも9月21日まで、モロッコからの直行便を少なくとも9月29日まで停止している。この停止期間中、インドとモロッコから間接的なルートでカナダに向かう乗客は、カナダへの旅を続ける前に、インドとモロッコ以外の第三国から出発前のCOVID-19分子検査 pre-departure COVID-19 molecular test の有効な結果を入手する必要がある。
＜ニュースソース＞
先日発表された BC州の新しいモデリングデータによると、BC州で1日あたりの COVID-19 症例数は、9月下旬には記録的なレベルに達する可能性がある。州の保健担当官である Dr. Bonnie Henry が示した予測によると、感染率とワクチン接種率に応じて、COVID-19の報告数は9月27日までに1日あたり約1,200件に達する可能性があるという。これまでの一日あたり患者数最高記録は、4月18日の1,293人だった。
最も楽観的なシナリオでは、1日の患者数は今月半ばには1日あたり500人以下に徐々に減少していく。最近、BC州では１日平均680人前後の患者数を記録している。保健当局は、段階的な進展について、特にInterior Health 地域と Northern Health 地域でのワクチン接種数の増加に期待している。これらの地域では、ワクチン接種を受けていない人口が点在しており、今夏、COVID-19 の症例が急増した。
Henryは、感染や入院を防ぐためにはワクチン接種が圧倒的に有効であることを強調し、州の現状を「ワクチン未接種者のパンデミック」と表現した。「完全にワクチンを接種した人は、年齢層にかかわらず、感染率が非常に低く安定します。このことから、流行っている変異型にかかわらず、ワクチンは有効であることがわかります」と述べ、現在カナダで主流となっている感染力の高いデルタ株について言及した。BC州のデータによると、年齢差を調整した場合、ワクチンを接種していない人は、2回ともワクチンを接種した人に比べてCOVID-19に感染する確率が12倍、感染した場合に入院が必要となる確率が35倍となっている。
しかし、（ワクチン接種者が感染する）ブレークスルー感染もあり、ワクチン接種後にCOVID-19に対する体の防御力が低下している高齢者が罹患した場合に、特に問題となると Henry は言う。7月30日から8月26日の間に記録された死亡例の39％が完全にワクチン接種を受けた人だったのは、この脆弱性のためであるという。Henry は、「死亡は引き続き高齢者を中心に発生しており、彼らが最もリスクを抱えています。その期間の死亡者数は33人で、そのうちの3分の1は長期療養者でした」。
一方、ワクチン接種を受けた人の割合は、感染者の15％、入院者の13％に過ぎなかった。しかし、一部の地域では、他地域に比べてワクチン接種が遅れており、Northern Health 地域のいくつかの地域では、8月23日までに1回目の接種を受けた対象者の割合が50％に満たなかった。Interior Health のいくつかの地域でも、ワクチン接種率は平均より低いままだ。Henryによると、Interior Health 地域は、BC州の人口の15％しかいないにもかかわらず、7月1日以降に記録された症例の約50％を占めているという。
保健省の担当者らは、楽観的に考えるべき理由もあると言う。（1人の新規感染者が何人の追加感染を引き起こすかを示す）ウイルスの繁殖率は、7月末には1.5に近かったが、1.1に戻ってきている。Henry は、「これは、感染者1人につき、他の1人に感染していることを意味しており、私達が考えている（繁殖率の？）軌道は今後も続くでしょう。私達が望むのは、感染者との接触を減らすこと、つまり誰かに感染させる可能性を減らし、（繁殖率を）1人以下にすることです」と述べた。 政府は、８月初めに Interior Health 地域でCOVID-19規制の実施を開始し、その後、州全体でのマスク着用義務化を復活させた。また、9月13日から段階的に導入が予定されているワクチンパスポート制度の発表以降、ワクチン接種の登録者数が増加していることが報告されている。
モデリングによると、ワクチン接種を一切行わなかった場合、9月初旬にはBC州の感染者数は1日あたり2,000人以上に達し、入院患者数も1日あたり100人以上増加していたと考えられる。Henry によると、今後は1カ月先までのモデリング予測のみを発表するという。Henry は、6月に行われた前回のモデリングでは、患者数が急増して新たな大きな波になる可能性を過小評価していたと指摘する。「モデルは、私たちが注意しなければならない重要な事柄を理解するのに役立ちます。また、モデルは起こるかも知れないことを教えてくれますが、何が（実際に）起こるかを教えてくれるものではありません。そして、その多くは、私たちが実施する対策と、その対策がどれだけ効果的であるか、さらに私たち自身の行動に依存しています」。
う～ん、600～700人前後で推移する最近の新規感染者数を見てもそうだが、まだまだ予断を許さない状況だよね。それにしても、「7月30日から8月26日の間に記録された死亡例の39％が完全にワクチン接種を受けた人だった」はショッキングだ。死亡者10人のうち４人がワクチン接種者だったっていうんだからね。それを考えると、ワクチンを完全接種していても、まだまだ油断できないってことだね。
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BC州のCOVID-19マスク義務化に伴い、Metro Vancouver Transit Police は、マスクをしないと115ドルの罰金が科せられる可能性があると乗客に警告している。Transit Police は、どのような強制力を持つかについて、州からの「さらなるガイダンスを待っている」と述べている。
それまでの間、Transit Police は、TransLink が独自のマスク規則を復活させ、それによって、Greater Vancouver Transit 安全規則に基づいて警官にチケットを発行する権限を与えていると言っている。BC州では8月25日、州全体でのマスク着用義務化を再実施したが、その背景には、現在主流となっている感染力の高いデルタ型の感染者が増加していることがある。このルールは、小売店やショッピングモール、公共の建物、公共交通機関、レストランやパブ（着席していない場合を除いて）、多くの建物の共有スペースに適用される。
この動きは、BC州が最新のCOVID-19規制をどのように実施するかについての未解決の問題、すなわち、9月13日に開始される予定のワクチン接種証明書プログラム（ワクチンパスポートのこと？）の問題の最中に発生した。警察組合はすでに、ワクチンパスポートをめぐる紛争に関連した通報が増加する可能性に対応するための（人的？）資源が不足していると警告しており、一部の企業は、最前線の労働者が虐待の対応に追われるのではないかと心配しているという。Adrian Dix 保健相は先日、施行に関する問題があることを認めた上で、州は「この事業を成功させるために、すべてのパートナーとこれらの問題を解決していく」と述べた。
う～ん、私はめったに SkyTrain やバスには乗らないが、乗る時にはマスク持参を忘れないようにせねば・・・(^^;)。それにしても、州内の新規感染者がなかなか減らないね。とうの昔に500人台から下降していくのではと思っていたが、最近は800人台まで出てきて、1,000人を超えそうな勢いだ。BC州ではワクチン完全接種者が80％近くまで行っているのに、これほどの感染者が出ているということは、集団免疫の確率なんてまだまだ先の話だね。
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約10年にわたる計画を経て、Richmond で Canada Line 新駅の建設が始まった。 新しい Capstan 駅は、No.3 RoadとCapstan Way の交差点に位置し、Bridgeport 駅と Aberdeen 駅の間にある。Richmond は、この新しい駅が、新たな開発に伴って Capstan 地区に移り住むことが予想される16,000人の住民に対応できるようになることを期待している。
Richmond の Malcolm Brodie 市長は、「Capstan 駅は、ゼロエミッションで高速かつ信頼性の高い交通手段を中心とした Capstan Village (Urban Park) を造るための礎となるでしょう」と声明を発表した。「この新駅は、私たちの街をより魅力的な場所として位置づけてくれるでしょう」。 TransLinkによると、新駅の建設費5,200万ドルは、交通局、市、プロジェクトに寄付したデベロッパーの3者で折半しているという。この地上駅の計画は、カナダライン開通から3年後の2012年に本格的にスタートした。 当初は来年の開業を予定していたが、木曜日に発表された声明によると、現在は2023年の開業を目指しているという。
う～ん、Capstan Village Urban Park などという都市開発構想があったとは知らなかったね。そもそも、そんな巨大プロジェクトを造るほどの土地があのへんにあるというのも意外だった。上でリンクした Google Maps で、新駅の右（東）側に（No, 3 Road、Sea Island Way、Sexsmith Road、Capstan Way で囲まれた）台形の土地が広がっているが、これがこの計画の対象地域のようだ。
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以前から伝えられていたが、BC州政府は9月1日から、州全域で12歳以下の子どもたちの公共交通機関の利用を無料にした。BC州政府は、「Get on Board」プログラムにより、家庭の出費を節約し、より多くの人々が公共交通機関を利用するようになるとしている。「Get on Board」プログラムでは、12歳以下の子供は、SkyTrain、SeaBus、West Coast Express など、BC Transit や TransLink BC のサービスを州内どこでも無料で利用することができる。
Rob Fleming 交通・インフラ大臣は、「この場で、12歳以下の子どもの交通費が無料になったことを祝えることに感激しています。これは、BC州における公共交通機関の無料化の画期的な成果であり、BC州の家庭に安全で信頼性が高く、手頃な価格の公共交通機関を提供するという政府のコミットメントの重要な一端を担うものです」と述べた。
通常であれば、子供に35ドルの月極バスパスを買い与える家庭にとって、「Get on Board」プログラムでは、年間420ドルもの交通費を節約できる。州では、12歳以下の子どもで公共交通機関を無料で利用できるのは37万人以上と推定している。環境・気候変動大臣の George Heyman は、「子どもたちに無料の公共交通機関を提供することで、将来の利用者を今から増やしていくことができます」と述べ、「人口の増加に伴い、気候変動に配慮した交通手段の必要性が高まっています」と続けた。
州は、このプログラムは、交通機関の利用者が最寄りのバス停まで徒歩や自転車で移動する可能性が高いことから、子どもたちのアクティブな交通手段をサポートするものでもあるとしている。2人の子どもを持つ Victoria のある親は、「このプログラムはとても良い機会だと思いますし、バスに乗る習慣をつけるための良い方法だと思います。どこに行くにも車を使わなければならないのは高くつきますし、（環境問題などで？）自分の役割を果たしていることを知るのはいいことです」。また、3人の子どもを持つ別の親は、「公共交通機関を利用する人が増えれば、道路を走る車の数も減り、みんなにとって良いことです」と言って、このプログラムを「素晴らしいアイデア」と評価している。
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この”コロナ時代”の最大の？マークの一つ、「カナダ人はアメリカに飛行機では入れるのに*、なぜ陸路では入れないのか」に対する答えが見つかったかもしれない・・・(^^;)。感染の可能性が高い”密室”の飛行機内で数時間を過ごすことが許されるのに、他人との接触が殆どない自動車でのアメリカ入国が許されないってんだから、さっぱりわからない。いったい、なぜ、そんなへんちくりんなルールが作られたのかだが、それは、まったく意外ではあるが「さもありなん」と思わせる事情によるらしい。以下、その答を教えてくれるニュースだ。
* 飛行機でアメリカに入った場合、隔離もなにもないらしい。実際、この近くに住むご夫婦は、今年初め、ロサンジェルスに住む息子さんに子ども（ご夫婦の初孫）が生まれて、飛行機で行ってきた。もっとも、現地滞在中に、カナダが「帰国時には数千ドルを払って連邦政府指定のホテルに三日間隔離滞在しなければならない」という新ルールを作ったため、ご夫婦は予定を変更してルール施行前にあわてて帰ってきた。新ルールのニュースは、私がご夫婦に「これ知ってる？」とメールしたもので、あとで感謝された・・・(^^;)。
「空路では OK、陸路では No」の不思議なルールについて、CBC News は、アメリカの国土安全保障省（DHS、Department of Homeland Security）、ホワイトハウス、米国務省、米税関・国境警備局（CBP）に「なぜなの？」と聞いてみた。それに対して、国務省はホワイトハウスとDHSに連絡するようにと返事し、CBP は DHS に連絡するようにと返事した。また、DHS もホワイトハウスも、再三の問い合わせには応じなかった。要するに、彼らもその理由がわからないか、説明しづらい事情があるか、あるいは、㊙扱いの情報なのかだ・・・こんなことが㊙になるわけないけど・・・(-_-;)。
ところが、ワシントン州 Bellingham にある Western Washington University の国境政策研究所所長の Laurie Trautman がとてもおもしろいことを言った。航空旅客のパンデミック関連ルールは、（当時の）大統領の下で設定されたものだと言うのだ。「当時の大統領」とは花札男のことで、「空の旅（のルール）は花札男政権の要請だった」と彼女は言う。「だから、それが問題の一部なのです」・・・こりゃあ、大問題だよね・・・(^^;)。花札男政権は現在の規制を導入し、外国人は過去14日間にハイリスクとされる特定国リストの国を訪問していない限り、米国に飛行機で入国することができるようになった（カナダはこの特定国リストに入ったことはない）。
加えて、現在の Biden 政権が、カナダがワクチン接種を受けたアメリカ人に国境を再開したにもかかわらず、未だに”花札男ルール”を踏襲しているも理解に苦しむ。政治専門家の中には、米国はメキシコと共有する南側の国境を再開するまで、北側の国境を再開しないだろうと言う人もいる。メキシコとの国境を再開することは、間違いなくより複雑だ。なぜなら、米国はタイトル42（亡命を求める移民を直ちに追放することを認める花札男時代のCOVID-19政策）をいつ廃止するかをまだ決めていないからだ。
う～ん、結局、花札男が大統領だった時に彼の”個人的な事情”で、このフシ～ギなルールを作った感じがしてくるね。あのめちゃくちゃ人間だったら、そんな”個人的ルール”を作ったって不思議ではないからね。常識人からしたら、まったく呆れてしまうやり方だが・・・。
＜付録：怒り心頭のカナダ人＞
米国がカナダと米国の陸路国境を少なくとも9月21日まで閉鎖すると発表したところ、カナダ人から怒りの声が上がった。 米国国土安全保障省は今月初め、ツイッターでこのニュースを発表し、「デルタ型を含む#COVID19の感染拡大を最小限に抑えるため」に閉鎖期間を延長すると述べた。このニュースを受けて、カナダ人やそのアメリカ人配偶者から何十件もの苦情が寄せられた。
ミシガン州 Detroit 郊外の Taylor に住む Steven Husak は、「妻は車で国境を越えることは非常に危険なのでできないが、見知らぬ人と一緒に飛行機で行くことはできるのか」とツイートした。 彼はカナダ人の April Umbenhower と結婚していて、彼女は車で70キロほど離れたオンタリオ州の Kingsville に住んでいる（Taylor - Kingsville 車で約１時間）。Umbenhower によると、Husak と幼い2人の義理の息子を訪ねるには、今のところ、Kingsville から Toronto までの360キロを４時間かけて走って Detroit 行きの飛行機に乗るのが最も安い選択肢だが、それでも数百ドルはかかるとのこと。アメリカの旅行規則について、Umbenhower は「意味がありませんし、馬鹿げている」と言う。
ミシガン州 Redford に住むアメリカ人の Terri Renker は、ワクチン接種を受けているにもかかわらず、乳がんで死にかけている母親の世話をしているため、カナダ人の夫に会いにオンタリオ州の Windsor 近郊に行くことができない（Redford から Windsor までは車で26分）。Renker の夫 Sean Hartigan は、飛行機に乗るためにトロントまで４時間の長距離ドライブをし、そこから Detroit までの高額な航空券を購入しなければならないため、散発的にしか妻を訪ねることができない。もし、車で国境を越えることができれば、もっと頻繁に訪れて Renker の母親の介護を手伝うことができる。「20数分で車を走らせて母親を助けることができないなんて、自分の無力さを感じます。気が滅入るし、精神的にも参ってしまいます」。
＜ニュースソース＞
＜号外（100万人あたり現在感染率で日本はカナダの倍以上）：今朝、ふと思って調べてみたら、100万人あたりの現在感染者感染率が「カナダ 821人」に対し「日本 1,709人」になっていることがわかった。完全に医療崩壊している日本だが、これからもその酷さが想像できる。このデータは、こちらのサイトの最上部で "Global Statistics" をクリックして、27位（カナダ）～28位（日本）まで下がると見ることができる（右から2番目の "Active/1M” がそれ。ただし、刻々データが入れ替わるらしくて、今見たらデータが消えて n/a = not available となっていた）。＞
おとといの月曜日、Adrian Dix 保健相は、BC州で新たに1,853人の感染者が報告されたことを受けて、カナダ保健省がCOVID-19のブースター接種を必要として推奨した場合に備えて、州はその準備をしていると述べた。Dix は、COVID-19 ブースターショットは長期療養者や免疫不全者のために「以前から準備してきた」もので、「そうしたことから、私たちはそれを検討している」と語った。
これに関して、カナダ保健省は先週、National Advisory Committee on Immunization 全国ワクチン接種諮問委員会が、immunosuppressed 免疫抑制状態にある人へのCOVID-19ワクチンのブースター接種の有効性に関するエビデンスを引き続き検討していると発表した。同委員会は今後数週間のうちに勧告を更新する予定であるとしている。「現在までのデータでは、ほとんどの人が2回目の接種を受けた後、少なくとも6ヶ月間は良好な免疫力が持続することがわかっていますが、免疫力がどのくらい持続するのか、またカナダ人の免疫力を持続させるために追加の接種が必要かどうか、いつ必要なのかはまだ明らかになっていません」。
BC州では現在、接種対象者の76％以上が完全にワクチン接種を受けており、約84％がCOVID-19の初回接種を受けている。州全体で、金曜日からの3日間で新たに1,853件（１日あたり618件）のCOVID-19の症例を記録した。BC州全体の現在の感染者は5,918件人で、そのうち、Interior Health が707人と最も多くなっている。週末には5人のCOVIDによる死亡者が報告され、パンデミックが始まって以来の死亡者は、合計で1,814人となった。
＜ニュースソース＞
少し前、友達から Shaw TV のテレビ番組をインターネットで見られることを教わった。こちらのサイト（Shaw Bluecurve TV）で、自分の Shaw ID（Email アドレス）と Shaw に登録してあるパスワード*を書き入れて “Continue” ボタンを押すと Shaw テレビ局がリストアップされ、そこから番組を見られるのだ。
* Shaw と契約している人はだれでも、このパスワードを作っているはず。
Bluecurve TV というこのサービスの楽しみ方はいろいろあるようだが、私はとりあえず、サイト上部にある「Live TV ⇒ All Channels」と行き、番組表から番組をクリックして楽しんでいる*。もちろん、家ではテレビを付けたほうが簡単なのだが、私のようにコンピュータを主体に生活する人間にとっては、いちいちテレビの方に顔を向けなくてすむ便利さがある。また、ノートパソコンを持ってショッピングモールに行った時でもテレビ番組を見られるし、日本に行った時でも見られそうだ・・・たぶん(^^;)?。
* （注意）番組を見ていて、別の番組に切り替えたい時がちょっとややこしい。視聴中にカーソルを動かすと、画面右上にX印が出るので、それをクリックすると番組表画面に戻る。最初、それが分からずにかなり混乱した。
昨日も、こんなことがあった。テレビを付けたら、TSN チャンネルで全米オープンテニスに大坂なおみ選手が出ていたが、隣の部屋でやらねばならない作業があった。そこで、ノートパソコンを隣の部屋に持ち込み、Shaw Bluecurve TV で TSN チャンネルにつないで試合を見ることができた。試合は、大坂選手が最初ちょっと苦戦したものの、6-4、 6-1 で快勝した。ノートパソコンがあれば、家の中のどこでも”テレビ”を見られることになり、２台目のテレビが不要になるってことだね。
おそらく、Telus でも同じようなサービスをしていることだろう。興味がある人は”研究”してみたらどうだろう・・・(^^)。
今年１月６日のアメリカ議会議事堂襲撃事件で攻撃され、殴られたりした米国連邦議会警察官が先日、花札男前大統領とその協力者、極右過激派グループのメンバーを相手に訴訟を起こした。花札男らが1月6日に意図的に暴力的な暴徒を送り込み、選挙の議会認証を妨害した、と告発したのだ。ワシントンの連邦裁判所に提出された訴訟では、花札男が「白人至上主義者、暴力的過激派グループ、選挙運動支援者と協力して、クー・クラックス・クラン法*に違反し、権力を維持するための違法な努力として国内テロ行為を行った」と主張している。
* クー・クラックス・クラン法とは、Enforcement Act of 1871（1871年施行法）のこと。Ku Klux Klan をはじめとする白人至上主義に対抗するため、人身保護令状を停止する権限を大統領に与えたアメリカ合衆国議会の法律（参考サイト）。
この訴訟は、7人の役員を代表して「Lawyers' Committee for Civil Rights Under Law 法の下の市民権のための弁護士委員会」が提起したものだ。前大統領、花札男陣営、花札男の盟友 Roger Stone、そして1月6日に国会議事堂やワシントンにいた過激派グループ Proud Boys と Oath Keepers のメンバーを名指ししている。
他にも同様の訴訟が2件、民主党議員によってここ数カ月で起こされている。これらの訴訟は、花札男とその協力者らの行動が議事堂の暴力的な包囲につながり、バットやポールなどの武器を振り回してアメリカ民主主義の座に押し寄せた暴徒が、数十人の警察官を負傷させ、民主党の Joe Biden の選挙勝利の認証を停止させ、議員たちに命からがら逃げ出させることになった、と主張している。
う～ん、あの事件はなんとも衝撃的だった。警官を含む５人が死亡したことも悲惨だが、一歩間違えば、当時の Mike Pence 副大統領や下院議長 Nancy Pelosi（民主党）らも殺されてしまうところだったのだから・・・。あれほどの暴動を扇動した（当時の大統領）花札男の責任は追求されるべきで、あんな人間が二度とアメリカ政界にのさばることは絶対に許してはならない。そんな気がする。
＜ニュースソース＞
Cypress Provincial Park の小さな昆虫たちにとっては最悪の時がやってきた。UBC の研究者が、20年ぶりに新しい食虫植物を発見したのだ。Wisconsin 大学 Madison 校との共同研究により、UBC の研究者たちは、Cypress Provincial Park に生息する false asphodel ニセアスフォデルの一種である Triantha occidentalis（チシマゼキショウ科イワショウブ属）には、他の食虫植物に一貫して見られる遺伝子が欠けていることが判明した。Triantha トリアンサの茎には粘着性のある赤い毛が生えており、近くに来るミドリムシやハエなどの小昆虫を捕らえる。植物は phosphatase ホスファターゼと呼ばれる消化酵素を生成し、昆虫をごちそうにすることができる。
同報告書の共著者で UBC 植物学部教授 Sean Graham は、この植物を「無害できれいな花」と表現した。しかし、よく見ると、これらの植物は小さな昆虫の死骸が茎に散らばっていることが多いと Graham は指摘する。「もし、あなたが小さな昆虫なら、気をつけた方がいいですよ」。
＜友達か食べ物か？＞
Triantha トリアンサは小さな虫を食料とする一方で、ハチやチョウなどの大きな花粉媒介昆虫には別の形で繁殖を依存している。Grahamによると、これらの受粉媒介昆虫は、茎の粘着性を気にしないという。茎の毛はあまり粘着性がないため、Triantha はより大きくて強い昆虫を捕らえることができないと考えられている。「Triantha は受粉サービスのために昆虫を利用していますが、同時に昆虫を食べるためにも利用しているのですから、実に興味深い矛盾です」。ということで、ハチやチョウなどは Triantha トリアンサ にとって”友達”なのだ。
Graham によると、Trianthaトリアンサはアラスカからカリフォルニアに至る西海岸の沼地や湿地に生息している。この植物は栄養不足の場所で育つため、昆虫を使って窒素やリンなどの栄養分を受け取っているのだという。「ハイキングに行って湿地帯にいれば、それなりの確率で目にすることができます」。Grahamは、今回の発見は、近くの湿地帯に他の未知の食虫植物が存在することを示唆している可能性があると述べている。下の動画が、今回発見された Triantha occidentalis を紹介している。
う～ん、カナダにも食虫植物があるんだね。私がまだ中学生くらいだったろうか、登山家の卵だった兄が、尾瀬沼登山から帰ってきて、「オイ、これが食虫植物だ」とか言って空き缶か何かに小さな植物を植えてくれた*のを覚えている。モウセンゴケとかいう植物で、たしかに葉っぱの先端で小さな虫を捕まえていた。
* 今どき、自然界からこんな植物を獲ってきたら、罰金食らうかもね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
＜参考サイト＞ 食虫植物の動画（これ、面白いよ） National Geographic：食虫植物の新グループを発見、これまでにない特徴
昨日、BC州保健当局は、4月13日以降で最も多い867件のCOVID-19の新規感染者と、さらに3名の死亡者を発表した。保健省の発表によると、BC州では現在、新型コロナウイルスに感染した5,657人の患者がいて、159人が入院している。そのうち集中治療室にいるのは84人で、1週間前の59人から増加している。
全体の入院数の増減は、通常、新規感染者数の増減に遅れて発生するが、129人が入院していた先週の金曜日から30人増加している。COVID-19による州内の死者数は、現在までに確認された総感染者数163,560人のうち、1,807人となっている。新規症例の地域別内訳は以下の通り。
Interior Health：新規感染者 350人、総感染者数 2,190
Fraser Health：228人、1,377人
Vancouver Coastal Health：165人、1,132人
Island Health：63人、555人
Northern Health：61人、393人
カナダ以外の国に住む人々：０人、10人
ご覧のように、以前は過半数を占めていた Interier Health 地区の割合が下がってきて他地域で増加している（参照：ニュースソースのグラフ Rolling average of new COVID-19 cases: Interior Health vs. Rest of British Columbia）。介護付き住宅および長期介護施設では、合計14件の感染者が発生した。そのうち、11人がInterior Health、2人が Fraser Health、1人が Vancouver Coastal Health の地域で発生している。昨日の時点で、BC州の12歳以上の人の83.9％がCOVID-19ワクチンの1回目の接種を受け、75.8％が2回目の接種を受けている。これまでに7,408,715回分のCOVID-19ワクチンが投与された。
＜ワクチン・パスポート＞
今月23日（月）、BC州は、特定の社交行事や不要不急のイベントに参加する際に、ワクチンパスポートが必要になると発表したが、その後、BC州では初回のワクチン接種数が顕著に増加している。州の発表によると、木曜日に8,529人がワクチンの初回接種を受け、月曜日にワクチンカードが発表されて以来、合計で25,656回の初回接種を受けたことになる。この数字は、これまでにワクチンを受けていなかった12歳以上の人全体の3.5％が、この3日間でワクチンを受けたことを意味する。発表から2日間で、対象者の約2％が初回接種の予約をした。州政府によると、前週から約200％の増加で、そのほとんどが40歳以下の人からの予約だった。
州は今週、バック・トゥ・スクール対策についても最新情報を提供し、4年生から12年生の子どもたちに教室でのマスク着用を義務付けると発表した。UBC はワクチンを義務化しないが、自己申告でワクチンを接種していない人は、迅速な検査を受ける必要がある。学生寮に住む学生はワクチン接種の証明が必要だ。University of Victoria、Thompson Rivers University、Simon Fraser University も同様に、ワクチン接種状況の自己申告や定期的な迅速検査を義務付けている。
う～ん、昨日はびっくりするような”ジャンプ”をしたね。この調子だと、1,000人を超えるかもしれない。この病気はまったく予測不可能だ。こうなったら、ワクチン接種をさらに増やしてもらって、なんとかデルタ株以外の変異株が出てこないよう祈るばかりだ。
＜ニュースソース＞
最近の報道によると、西暦2300年ころまでに Bennu ベンヌという小惑星が地球に衝突する可能性があるらしい。幅が約500メートル*の小惑星 Bennu が地球に衝突した場合、10～20倍の大きさのクレーターができ、クレーターの大きさの100倍にも達する地域が荒廃するということだ。以下、これを伝えるニュースだ。
* 東京タワーの高さが 333 m、東京スカイツリーの高さが 634 m。
Bennu は、太陽系内で最も危険な小惑星の一つだ。NASA の探査機 OSIRIS-REx が Bennu に到達したおかげで、科学者たちはこの地球に近い小惑星と、今後の地球への最接近、そして地球に影響を与える可能性について、より深く理解することができた。OSIRIS-REx ミッションが2年間かけて収集したデータにより、2300年までの Bennu の動きを正確に追跡することができ、小惑星の将来の軌道について科学者たちが抱いていた不確実性を減らすことができた。その結果、Bennu が2300年までに地球に衝突する可能性は1750分の１と、これまで考えられていたよりも可能性が高いことがわかった。
OSIRIS-REx が Bennu に到達して調査する前は、Bennu が2200年までに地球に衝突する確率は全体で2,700分の1と考えられていた。これは、将来的に Bennu が地球に衝突する確率が高くなったことを意味しているが、研究者たちはこの変化が心配するほど大きなものではないと考えている。報告書の筆頭著者で NASA の Center for Near Earth Object Studies 地球近傍天体研究センターの科学者 Davide Farnocchiaは、「大きな変化ではなく、衝突確率はほとんど変わらない」と述べている。NASAの惑星防衛担当官である Lindley Johnson は、Bennu が地球に衝突した場合、その大きさの10倍から20倍のクレーターができ、クレーターの大きさの100倍の広さの土地が荒廃するだろうと話す。
今回の調査結果に基づく研究は、学術誌「Icarus」に掲載された。 「NASAの惑星防衛ミッションは、地球に接近して危険をもたらす可能性のある小惑星や彗星を発見し、監視することです」と、Washington D.C. の NASA 本部で地球近傍天体観測プログラムのプログラムマネージャーを務める Kelly Fast は声明で述べている。「私たちは、これまで知られていなかった天体を発見し、その軌道モデルを改良するためのデータを収集する天文学的調査を継続的に行うことで、この取り組みを行っています。OSIRIS-RExミッションは、これらのモデルを改良・検証する絶好の機会を与えてくれました。これにより、100年以上後に地球に接近する Bennu の位置をより正確に予測することができます」。
Bennu が次に地球に接近するのは2135年。その時は地球に脅威を与えるほどの接近ではないが、Bennu の正確な軌道を知ることで、地球の重力が小惑星の将来の太陽周回軌道をどのように変化させるかを科学者がよりよく理解できるようになる。このことは、2135年以降にBennuが地球に衝突する可能性にも影響する。また、Bennu が最も大きく接近するのは2182年9月24日で、その日に地球に衝突する確率は2,700分の1だという。研究者らは、Bennu が地球に衝突する危険性は低いという見解で一致しており、NASA は今後もこの小惑星の軌道を継続的に観測していく予定だ。
う～ん、私はそこまでは長生きするつもりはないが、私達の子孫の運命が気になるね・・・(^^;)。地球の陸地に衝突した場合も大変なことになるだろうが、海に落ちたら、想像を絶する津波が発生するだろう。バンクーバー周辺は島が多くて、普通の津波はまず到達しないが、Bennu による津波だったら San Juan Islands（アメリカ側）や Gulf Islands（カナダ側）を乗り越えて到達するかもしれない。そうなったら、Richmond や Delta は”消えてしまう”かもしれないし、Vancouver や Burnaby も大惨事に陥るだろう。おっそろしいこった・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外（ワクチンカード発行を発表後、ワクチン接種の予約が大幅に増加）：BC州政府によると、COVID-19 ワクチンカードの発行を発表して以来、ワクチン接種への関心が大幅に高まっていて、月曜日以降、ワクチン接種プログラムへの登録や予約をする人の数が、１週間前に比べて201％も急増している。最も大きく跳ね上がったのは40歳以下の人たち。う～ん、接種を渋っていた人たちも、生活に支障が出るとわかったら腰を上げそうだね。これでさらに接種率が上がって「人口の90％」を超えたらいいね。＞
BC州政府が提供した新しいワクチンデータによると、州内で発生しているCOVID-19パンデミックの第4波は、ワクチン未接種者を中心としたパンデミックであることがわかった。8月10日から8月16日の間にCOVID-19で新たに入院した113件のうち、95件はワクチン未接種の人たちによるもので、完全接種した人たちでは12件、部分接種した人たちでは6件にとどまっている。
この期間中、約145万人のBC州民がワクチンを接種していなかったため、COVID-19による入院者の84％は州の（人口の？*）25％が占めていたことになる。人口で調整すると、BC州ではその週に入院した人は、完全接種者では10万人あたり0.37人だったのに対し、未接種者では10万人あたり6.56人で、完全接種者に比較して17.7倍の割合だった。
* 「（145万人＝）州の人口の25％」という意味だと思う・・・「州の25％」ではちんぷんかんぷん。もっとも、「州の人口の25％」だとしても、「145万人」から総人口を計算すると580万人にもなってしまい、現在の人口約500万人と合わない。どうも分かりにくい部分だ。原文は、"During that time frame, approximately 1.45 million British Columbians were unvaccinated, meaning 25 per cent of the province was responsible for 84 per cent of COVID-19 hospitalizations."。
BC州政府のモデリング予測に助言を与え、BC州COVID-19モデリンググループの共同リーダーを務めている UBC の数学者 Daniel Coombs は、「（ワクチンに）どの程度の効果があるのか正確に言うのは難しいですが、基本的にワクチンを接種した人は、ワクチンを接種していない人に比べて感染力がかなり低いようです」と言う。
＜ヘンリー：「科学的には明らかです」＞
このデータは、政府のCOVID-19報告書には定期的に掲載されていないが、毎日のように数値を発表している他の州で観察されているものと同様だ。BC州保健担当官 Dr. Bonnie Henry は先日、州のワクチンカードの詳細を発表する前に、「（ワクチンが有効なのは）科学的には明らかです」として、数字の概要を説明した。
Coombs は、ワクチンカードは、ワクチン接種を受けていない人にワクチン接種を促すと同時に、ワクチン接種を受けた人が公共の場で感染するリスクをさらに減少させるという点で有益であると述べている。「また、ワクチン接種を受けた人の数が多いということは、行動制限をもう少しマイルドにしたり、（地域的に？）対象を絞ったりできるということでもあります」。
Coombs は今後について、しばらくの間はかなりの注意が必要だと話す。「定量的、定性的な予測をするのは非常に難しい」とした上で、今後数週間のうちに、今回の変異型によって子供たちの感染がどのように変化するかを調べる予定だと述べている。「デルタ株は、ワクチン接種に関する（予測？）計算を大きく変えました」。
＜ニュースソース＞ "B.C. COVID-19 cases and hospitalizations by vaccination status" および "COVID-19 infections in B.C. by vaccination status, adjusted by population" と題したグラフが載っていて、ワクチン接種するかしないかで感染と入院の確率が大きく違うことがよく分かる。
BC州は、州内の公共の屋内空間でのマスク義務化を再導入した。州保健担当官の Dr. Bonnie Henry が、昨日の記者会見で発表したもの。この新しい義務化は今日から発効し、BC州の12歳以上の人に適用される。Henry は、BC州での感染者数が増加していることを理由に、「特定の対策を講じる必要性があることがわかった。マスクの義務化は、秋に向けて実施する追加措置の一つです」と述べた。
義務化の対象となる場所は、食料品店、市役所、レストラン、パブやバー、公共交通機関、タクシー、公共サービスを提供するオフィスビルなどだ。Henry によると、この命令は、10月中旬に州がワクチン接種の証明を示すワクチンカードを全面的に導入する時に、再検討される。この他、9月7日に教室に戻る4年生以上の生徒と学校関係者にはマスクの着用が義務付けられる。
BC州では7月に公共の屋内でのマスク着用義務を廃止したが、その直後から患者数が増加している。4日前、Interior Health 地域でマスク着用の義務化が行われたが、患者数が急増したため、州全体での義務化の拡大が検討されていると当局が警告していた。
BC州では、12歳以上の住民の約75％がCOVID-19の完全なワクチン接種を受けているが、Henry によると、デルタ株が患者数を増加させ、ワクチン接種を受けていない人がウイルスに感染する危険性が高くなるため、接種率をもっと高くする必要があるとのことだ。現在、BC州におけるCOVID-19の症例の約90％はワクチン未接種者であり、入院の93％はワクチン未接種者である。Henry によれば、ワクチンを接種していない人の感染リスクは接種した人の約10倍になるという。
う～ん、デルタ株で感染があまりに再拡大したために、ちょっと”後戻り”しなければならなくなったようだね。それでも、ワクチン接種率がかなり高くなっていたことは本当にラッキーだった。さもなければ、感染者数が今の5～10倍は行っただろうからね。
＜ニュースソース＞
＜号外：BC州の昨日の発表によると、COVID-19 新規感染者数は金曜日の午後から月曜日の午後にかけての3日間で、1,711人を記録し、1日あたり平均では588人だった。死亡したのは16人で、そのうち14人は Interior Health 地域内だった。う～ん、8月13日に717人を打ってからは、500～600人台で推移している。このまま、次第に減少していけばいいのだが・・・。＞
John Horgan 州知事と州保健担当官の Dr. Bonnie Henry は、昨日、新しい「BC州 COVID-19 ワクチンカード」を9月13日から実施することを発表した。当初は、接種対象のBC州民は、１回目のワクチン接種証明が必要となる。さらに、10月24日までには2回目の接種証明が必要となる。このカードは、様々なレクリエーションや社会活動の際に必要となる。
Henryによると、現在、BC州ではワクチン未接種の人たちが、新規感染者の約90％を、また、入院者の93％を占めていて、彼らは感染リスクが約10倍高い。Adrian Dix 保健相は、感染者数と入院者数が増加しているため、BC州は予定していた9月7日の日常行動再開計画の次のステップに進まないことを確認した。Interior Health 地域で感染者数が急増したため、当局は Central Okanagan での規制（マスク着用の義務化や屋内外のイベントの制限緩和など）を地域全体に拡大せざるを得なくなった。Henry によると、感染率の高い地域では、9月13日までにワクチン接種証明を必要とする可能性もあるとのことだ。
＜ワクチン接種の証明が必要な状況の全リスト＞
新しいワクチンカードは、スマートフォンで使用できるようにオンラインで提供されるが、ワクチン接種証明にデジタルでアクセスできない人のために、州が「安全な代替オプション」を用意する。Horgan 州知事は、カードが偽造やハッキングされないようにする方法を検討中と述べた。新ルールの対象となるアクティビティのリストは以下の通り。
○屋内でチケット制のスポーツイベント
○室内コンサート
○屋内での演劇・ダンス・交響楽団のイベント
○レストラン（屋内およびパティオでの食事）
○ナイトクラブ、カジノ、映画館
○フィットネスセンター／ジム（青少年向けレクリエーションスポーツを除く）
○屋内で高強度のグループエクササイズを提供するサービス
○組織化された屋内イベント（結婚式、パーティー、会議、ミーティング、ワークショップなど）
○任意の屋内グループレクリエーションクラスとアクティビティ
○カレッジや大学のキャンパス内にある学生寮
このカードは、食料品店などの小売店では必要なく、礼拝所に入る際にも必要ない。12歳以下の子供は免除されるが、健康上または宗教上の理由でワクチンを受けられない人は免除されない。州外からの訪問者にはワクチン接種の証明が必要となる。カナダ国内からの訪問者に対する対応は、州ごとに決定される。カナダ国外から訪問する人は、入国時に使用したワクチン接種証明書をパスポートと一緒に提示する必要がある。
この新しい措置は、少なくとも2022年1月31日まで実施される。先週金曜日の時点で、対象となる12歳以上のBC州民の83％が1回目のワクチンを接種し、対象者の約74％が2回目の接種を受けている。
＜ニュースソース＞
感染が広がるデルタ株、日本だけでなく世界中で猛威を振るっている。ところが、デルタ株が最初に確認されたインドでは、”嬉しい異変”が生じている。ピーク時に比べて感染が激減しているのだ。インドでは4月下旬に感染爆発が起き、あっという間に1日40万人が感染する事態となった。あれから4ヶ月、最近では新規感染者が激減し一日あたり3万人台ま*で落ちてきた。
* ３万人と聞くと全然少なく聞こえないが、インドの人口が日本の10倍以上の13億人であることを考えると悪くない。
ワクチン接種はまだ人口の10％くらいしかいっていないのに、いったい何が起こったのか。以下の動画がインドの状況を伝えている。
ご覧のように、感染者激減については、いくつかの要因が指摘されている。厳格なロックダウンで一気に感染を封じ込めたことが効果的だったとする見方があるほか、注目されるのは、人口の70％に COVID-19 の抗体があるという指摘だ。インド政府が6月と7月に行った調査によると、主要な8州で70％以上の人に抗体が確認されたことが分かったのだ。人口13億人を元に単純計算すると9億人がすでに抗体を持っていることになる。インドの医療関係者の中には、「集団免疫が確立された」という人もいる。
う～ん、人口の70％に COVID-19 抗体があるなんてびっくりだが、「ワクチン接種率はまだ10％くらいしかないのに、なぜ？」とも思えてくるよね。結局、多くの死者を出しながらも、たくさんの人たちが感染して重症化もせずに治癒したってことだろうか。荒っぽくておっそろしいやり方だが、「これもありなの？」と思えてくるね・・・(-_-;)。
もしあなたの銀行口座に、単位もわからないほどの桁数の大金が知らぬ間に入金されていたら、どうするだろう・・・(^^;)。実際、そんな心臓に良くないほどの金額が、アメリカ Louisiana 州 Baton Rouge に住む家族の口座に振り込まれていた。
Darren James と彼の家族は、4日間、億万長者になった。不動産業者の Darren と彼の妻は、ある日、家計簿をチェックしたところ、Chase Bank の彼らの口座に意味不明の50ビリオンドル（5兆円超）が振り込まれていることに気づいた。彼は、「一桁とか二桁とかではなく、誰かがキーボードの上で寝てしまったようなエラーです」と冗談めかして言った。「確かに興奮しました。どうしてこんなことになったのか、お金持ちのおじさんがくれたのかと思ったほどです」・・・(^^;)。
しかし、残念なことに、それは誰かからの遺産ということではなくて、Chase Bank は４日後に一家の口座を正しい残高に戻してしまった。「何が起きたのか、なぜ起きたのか、どうやって起きたのか、まだ解明できていませんが、このようなことが起きたのは私たちだけではありませんでした」と彼は CNN に語った。「私の口座が侵害されたのではと気になりますが、銀行は私に連絡さえしてきませんでしたし、誰からも何の連絡もありませんでした」。
Chase Bank は CNN にミスを認めて、次のように釈明した。「数週間前に技術的な不具合が発生し、一部の口座に影響が出ました。この問題は1日後に解決され、今では、すべての口座に正確な残高が表示されています」。銀行口座に誤って入金されたお金を使った人は、資金を返還させられたり、手数料を支払ったり、さらには犯罪に問われたりすることもある。2019年には、Pennsylvania 州の夫婦が、銀行が誤って12万米ドル（1,200万円超）を彼らの口座に入金したら、銀行に連絡せずにそのほとんどを使ってしまい、その結果、彼らは重罪の窃盗罪に直面した。
James は、お金を使うことは一切考えなかったと言う。「私の倫理観は一つの方向にしか向かわず、それが正しい道なのです。道徳と合法性の間には大きな違いがある。正直な気持ちと善良な道徳心がすぐに働いて、このお金では何もできない。私が稼いだものではないので、私たちが使うものではありません」。それでも、彼は「お金持ちのおじさんとか、サウジアラビアの王子とかが、大金をくれるというのなら話は別ですが・・・」と冗談を言った。James は、「もし家族でそのお金を使っていいというのだったら、困っている人たちを”祝福”しただろうね」と語った。
う～ん、James はまったくの正直者なんだね。それにしても、こんなことって実際にあるんだね。そういえば、昔、日本の銀行で私の口座に意味不明の金額が振り込まれていたことがあった。数万円単位の額で心臓に悪いほどではなかったが、”残念なことに”数日後には消えていた・・・(^^;)。ところで、Chase Bank ってカナダに支店はなかったっけ？。あったら、口座を作っておくんだけど・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
BC州のあるCOVID-19モデリンググループによると、BC州ではCOVID-19による入院が引き続き増加すると予想されており、デルタ株の長期的な影響について警告している。同グループは、水曜日に発表した報告書の中で、子供や若者の間でデルタ株の症例が増加することに関連して、秋には新たな症例の波が起こると予測している。
もし秋にCOVID-19の感染を防ぐための対策がとられなければ、新規感染者数は1日あたり約10,000～12,000人にまで急増する可能性があると警告している。UBC、Simon Fraser University、University of Victoria の専門家を含む同グループは、もしそうなった場合、BC州の病院はベッド不足に陥るだろうと述べている。
＜子どもへの感染が心配される＞
ワクチンを接種していない人の患者数が急増していることから、報告書は、まだワクチンを接種する資格のない12歳以下の子どもたちに悪影響が及ぶことを警告している。「10歳以下の子どもは人口の9％ですが、ワクチン未接種者の中では36％を占めています」と報告書は述べている。「ワクチン接種を受けていない状況で地域社会での感染率が高いと、子供たちの感染が大量に発生する可能性が高い」。
B.C. Teachers Federation は木曜日に発表した声明の中で、学校年度開始時に州全体でマスクの着用を義務付けるとともに、換気を改善し、学校生活中に触れる機会の多い表面をすべて清掃することを求めている。同連盟の Teri Mooring 会長は、「非常に感染力の強いデルタ株について分かっていることを考えると、慎重を期して全員がマスクを着用して学校に戻る必要がある」と述べている。
「ワクチン接種は、より安全な学校づくりのために不可欠なものですが、唯一の防御策ではありません」。 報告書によると、州の人口の90％が急速にワクチン接種を受けたとしても、COVID-19に対する免疫はゆっくりと成長するため、ワクチン接種だけでは感染者の急増を回避することはできないとしている。マスク着用の義務化などの公衆衛生上の措置を導入し、BC州民の90％がワクチンを接種した場合にのみ緩和すべきだと結論づけている*。
* 昨日の時点で、BC州の接種対象者の中で2回目接種を完了した人の割合は74％だった。
う～ん、BC州だけで日々の新規感染者数が１万人超とは、ちょっと大げさだと思うけどね・・・(-_-;)。まだ、1,000人にも行ってないんだから。とは言え、用心するに越したことはないけどね。
＜ニュースソース＞
先日、 Justin Trudeau カナダ首相が、9月20日に連邦議会議員選挙を行うと発表した。COVID-19 パンデミック第4波の真っ只中での選挙に、野党各党は批判的だ。それはともかくとして、最近、行われた世論調査によると、BC州では気候変動に各党がどう対応するかが選挙民の決断に大きく影響するという結果が出た。普通なら、環境問題は選挙の争点にはなりにくい気がするが、今年のように山火事が多発すると、人々も環境問題を真剣に考えるのかもしれない。
Phil Elliott（66才）は、30年以上ホテルを経営しているが、これほど多くの予約キャンセルを見たことはないと言う。州内陸部の Osoyoos で Avalon Inn を経営する Elliott によると、BC州南部内陸部が山火事とそれに伴う煙に悩まされていた8月のロングウィークエンド中、 彼のホテルは約5万ドルの損失を出したという。「毎年、火事や煙で何らかの影響を受けていますが、これほど壊滅的なのは見たことがありません」と Elliott は言う。かつて保守党を支持していた Elliott は、環境と気候変動に関する政策が、次の連邦選挙でどの政党を支持するかを決めるだろうと語っている。
そして、そう考えるのは彼だけでない。Angus Reid Institute の世論調査によると、環境と気候変動はBC州の有権者にとって重要な問題であり、調査対象者の45％が環境と気候変動を優先すると回答している。Elliott は、「私はおそらく、そのような価値観を最もよく表している政党を見ることになるでしょう。そして、それは、私が見たくもない50年代や60年代の化石燃料依存の考え方に私を連れ戻すものではありません」と語った。
今月初め、国連の「Intergovernmental Panel on Climate Change 気候変動に関する政府間パネル」は、世界は危険なほど暴走した温暖化に近づいており、その責任は「明らかに」人間にあると、悲痛な警告を発した。この報告書は、国連の主要な気候変動会議の3ヵ月前に発表され、各国に石炭をはじめとする炭素を含む化石燃料の使用を止めるよう求めている。
＜変化する政治情勢＞
Elliott と同様、Victoria で Splash Landscaping を経営する Brandon Swartz（33才）も、この暑さの中で植物や人々の健康を維持するのは大変だと語っている。「毎日、このような状況にさらされるのは、かなり過酷なことです」と Swartz は言う。「みんなすぐに疲れてしまうし、なにもかも乾燥してしまう」。 しかし、作業員への負担にもかかわらず、Swartz は、最も「バランスのとれた」アプローチをする政党に投票するつもりだとし、住宅問題や中小企業への支援にも関心があると言う。「私は、気候変動は最優先事項であるべきだと信じています。もし（政党が）気候変動を最優先事項から外すようなことがあれば、それは間違いなく私の投票に影響すると思います」と語った。
＜世論調査では Liberal Party がリード＞
しかし、Angus Reid Institute の調査では、NDP 党首の Jagmeet Singh が気候変動への対応に「最も適している」と感じている人が過半数を占めている一方で、過半数の有権者が Liberal Party に投票する意向を持っていることも明らかになった。 調査対象となった1,465人のうち、35％が Justin Trudeau 首相の Liberal Party に投票するつもりだと答え、次いで Erin O'Toole 党首の Conservative Party、そして NDP の順となった。CBC の Poll Tracker も、Liberal Party が過半数の領域に少しずつ近づいていることを示している。Annamie Paul が率いる Green Party は、支持率がわずか3％で後塵を拝している。
ホテルマンの Elliott は、暑くて乾燥した夏とそれがもたらした経済的な不確実性を振り返りながら、カナダの主要政党がこの問題について協力することを望んでいると言う。「これは政治的な問題ではありません。ただの科学なのですから、すべての政党が協力して、この気候変動の問題に取り組むべきです」と彼は言う。
＜ニュースソース＞
昨日、BC州政府は、George Massey Tunnel（４車線、地図）に代えて、8車線の新しいトンネル を建設することを発表した。1959年に建設された G. Massey Tunnel は、現在の交通量にはとても十分でなく、Metro Vancouver の交通網の中で大きなネックとなっている。新トンネル建設には41億5000万ドルの費用がかかり、完成は2030年の計画で、今後、3年半の環境アセスメントを経て2025年の着工を目指している。
Rob Fleming 交通インフラ大臣は、「George Massey Tunnel に代わる新しいトンネルは、通勤者に年間数百ドルの不当な通行料の負担がかけることなく、交通の流れを改善し、交通機関、徒歩、自転車での移動をより便利で魅力的なものにします」と述べた。 8車線のうち2車線は transit* 専用となり、自転車と歩行者のための分離された通路が設けられる。
* transit は、バスなどの公共交通機関を意味するのか？
Bowinn Ma 国務大臣（インフラ担当）は、「これによる新しいトンネルは、BC州で最も重要な貿易回廊*のひとつに沿って、強固で信頼性の高い接続を確保すると同時に、人々に日々の生活の中でより多くの移動手段の選択肢を提供することになります」と語った。州政府によると、橋ではなくトンネルを選択したのは、近隣自治体の賛同を得られたこと、川を含めた周辺地域への影響が最も少ないこと、また、すぐに工事を開始できることなどが理由だという。
* Highway 99 のことと思われる。
Fleming は、新トンネルの他にも Highway 99 corridor と Steveston Interchange に沿って、渋滞と交通流を減らすための他のプロジェクトが開始されたと述べた。この工事は今年の秋に始まり、2025年の完成を目指している。なお、Liberal Party の Christy Clark 前州知事は、2013年の選挙の際に10車線の橋を約束したが、2017年にNDPが政権を取ったことで、その計画は保留された。
う～ん、やっとこさ新トンネルの計画が進むようだね。George Massey Tunnel は本当に交通のネックとなっているから、本当はもっともっと早くにやるべきだったよね。それにしても、「すぐに工事を開始できる」と言いながら、環境アセスメントに３年半も費やして完成が2030年だってんだから、なんともイライラする。
＜ニュースソース＞
この数ヶ月、Vancouver の Stanley Park で人がコヨーテに襲われる事件が頻発している。拙宅近くの Central Park にもコヨーテファミリーが棲んでいて、まれに遭遇するが、人が襲われたなんて聞いたことがない。なぜ、Stanley Park のコヨーテが人を襲うようになったのか、私は不思議でならなかった。そんな疑問に答えてくれるニュースが、最近、報道された。
4日間で3回もコヨーテに襲われたことを受けて、自然保護官が Stanley Park に近づかないよう再び警告を発している。ある専門家によると、これらの事件が起こり続ける理由はいくつかあるそうだ。ここ数ヶ月の間に、何十匹ものコヨーテと人間との攻撃的な出会いが記録されており、それは、何匹かのコヨーテが警官に捕獲されて殺された後も続いている。先日は Stanley Park のピッチ＆パットゴルフコースの近くの道を歩いていた男性が足を噛また。
University of Calgary で教えているコヨーテの専門家、Shelley Alexander は、最近の事件にはいくつかの要因があるようだと話した。「Stanley Park の（コヨーテの）問題は、通常の状況よりも複雑です」と彼女は言う。「このような事態になるには、常にいくつかの出来事が重なっています......なにか一つだけが重要な原因となるのではありません」と彼女は言う。Alexander によると、彼女がカナダで調査したすべてのケースで、100％のコヨーテが人から餌を与えられていたか、フードコンディショニング*を受けていたそうだ。「そうしたことが（人への）攻撃の前兆になります」と彼女は言い、Stanley Park では「間違いなく慢性的な餌付けが行われています」と付け加えた。
* フードコンディショニングとは、野生動物が人間の食べ物や廃棄物を一度味わうと、二度と野生の食べ物を採れなくなるという意味。
しかし、Alexander が気づいた問題はそれだけではない。「いくつかの地図を見てみると、（Stanley Park 内で）ホームレスの住む場所によってコヨーテが通常の生活圏から移動していることがわかります。これらの動物は、人との接触が多く、衝突しやすい周辺地域に押しやられてしまったのです」。 それに加えて、Alexander は、動物たちの異常な行動の裏には深刻な理由があるかもしれないと言う。「これらの動物たちの行動は、毒素や薬物、おそらくオピオイドを摂取したことを示唆しています。また、これらの動物が虐待されている可能性もあります」と述べている。「これは私たちが目にしている異常な行動ですが、重要なのはコヨーテが bite inhibition* を失っているということで、これはもはや共存のシナリオとは言えない状況です」。
* bite inhibition 咬合阻害（こうごうそがい）とは，肉食動物（犬，猫など）が噛む力を弱めることを学習する行動で，ソフトマウスと呼ばれることもある。ペットの社会化には重要な要素である。
結局のところ、ホームレスが公園内に住むことが「（コヨーテの）移動の一因」であり、動物たちの攻撃的な行動につながる原因があるとすれば、それは食べ物の条件付けである可能性が高いと Alexander は言う。「この状況での課題は、個々のコヨーテがどんな生活をしてきたかよくわからないことと、コヨーテの行動が不安定なことです」と彼女は言う。Alexander は、一般の人たちは立入禁止エリアには近づかず、公園内では（襲われないように）警戒することを勧める。コヨーテが近づいてくるのに気づいた人は、大声を出す、腕を上げる、手を叩く、傘を差すなどして対応してほしいという。
う～ん、薬物汚染がコヨーテの異常行動に原因している可能性は十分あるような気がするね。私がカナダに住み始めてから40年近くなるが、これほど頻繁にコヨーテが人を襲うのは聞いたことがない。とすると、薬物汚染のような、野生動物の通常の生態とは関係ない要因が関わっているとしても不思議ではない。ホームレスあるいは一般の人達の中に、コヨーテに薬物を与える人がいるのだろうか。
＜ニュースソース＞
COVID-19 パンデミックが始まって早い段階から、東アジア系の人たちは感染率・死亡率が低いと言われていたが、カナダでも同じことを示す調査結果が出た。去年6月26日から今年4月21日の間に収集された Ontario 州全体の健康データから、人種別の感染率と死亡率が算出され、東アジア系と白人は他人種に比べてかなり低い率であることが分かったのだ。Ontario 州がカナダの人口（約3,800万人）の約40％（約1,500万人）占める州であることを考えると、他の州でも似たような傾向があるものと思われる。
Ontario 州では、人種によって COVID-19に感染して死亡するリスクを7倍も高めることを示す報告書が発表された。Ontario 州保健局と Wellesley Institute が作成した「Tracking COVID-19 Through Race-Based Data」と題された報告書は、パンデミックに関連した健康被害における人種間の違いを詳細に分析している。報告書の主な内容は、「Ontario 州の白人と比較して、他の人種グループには、一人当たりの年齢標準化感染率が1.2～7.1倍高い場合がある」というものだ。また、感染者のうち、「白人と比較して、他の人種グループは、一人当たりの年齢標準化死亡率が1.7～7.6倍高い」。中でも、ラテン系、南アジア系、中東系の人々の死亡率がが最も高い。
＜Ontario州における人種別のCOVID-19死亡率を示すグラフ＞
死亡率の高い方から、ラテン系、東南アジア系、中東系、黒人、南アジア系、東アジア系、白人の順となっているが、東アジア系と白人の死亡率は他人種に比べてかなり低い。
＜Ontario州における人種別のCOVID-19感染率を示すグラフ＞
感染率の高い方から、ラテン系、南アジア系、中東系、東南アジア系、黒人、東アジア系、白人の順となっているが、東アジア系と白人の感染率は他人種に比べてかなり低い。
Middlesex-London の保健医療担当者である Dr. Chris Mackie は、今回の調査結果を「制度的／組織的な人種差別の定義」と呼び、それは「医療だけでなく、雇用慣行、報酬モデル、権力力学、住宅制度、社会扶助のパラダイム、富の配分プロセスにおいてもです」と話す。Black Unicorn Consulting の Trevor Hinds によれば、この報告書は、Mackie が言及した健康の重要な決定要因にアクセスするための障壁が人々を COVID-19 に罹患しやすくしており、人種的コミュニティがすでに知っていたことを裏付けるものでしかないという。
このパンデミックによる人種間の格差を解消するのは容易ではないと Hinds は説明する。「これは本当に複雑です。データを作れば問題が解決するというものではありません。非常に長い歴史がありますからね」。Mackie によると、London と Middlesex 郡の COVID-19データは、州の報告書に掲載されたデータのほんの一部に過ぎないものの、ローカルな分析でも重要な洞察を得られるとのことだ。「私たちは、今あるデータでできる限り同じような分析をして、この秋に私たち（Middlesex-London）の保健委員会に提出することを計画しています」と述べた。
う～ん、Mackie が指摘するように、人種間の生活環境の違いが大きく影響しているのかもしれないが、東アジア系の感染率と死亡率が低いのはそれ以外の要因があるような気もするよね。たとえば、ひところ言われていたように、子供の頃の予防接種などが関係しているとか・・・。
＜ニュースソース＞
Commonwealth Fund という機関が発表した最近の調査報告書によると、カナダの医療制度は、高所得国の中ではアメリカを抜いて最下位から2番目となっている。この報告書は、高所得国11カ国を対象に、公平性、医療へのアクセス、手頃な価格、医療の成果、行政の効率性など、医療システムに関する主要な評価項目についてランク付けしたものだ。
同報告書によると、総合的に見て最も優れた医療制度を持つのは1～3位のノルウェー、オランダ、オーストラリアであり、それに4～8位のイギリス、ドイツ、ニュージーランド、スウェーデン、フランスが続き、最悪の医療制度を持つ国は9～11位のスイス、カナダ、アメリカであることがわかった。しかし、アメリカのパフォーマンスは、スイス、カナダと比較しても「はるかに低い」と指摘している。総合ランキングに加えて、アメリカは、検診や予防接種などの予防医療のプロセスについては2位だが、医療へのアクセス、行政の効率性、公平性、医療の成果については最下位だと指摘している。
報告書によると、各国のランキングは、COVID-19パンデミック以前に各国で実施された Commonwealth Fund の国際調査や、経済協力開発機構（OECD）および世界保健機関（WHO）の行政データなどを用いて、専門家による諮問委員会が行ったものだ。
＜カナダの順位＞
報告書では、カナダは全体で10位、公平性と医療成果の2つの主要カテゴリーでも10位となっている。報告書によると、医療を受ける際の所得に関連した格差は、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、ノルウェーで最も大きいことがわかった。「他の国と比較して、米国とカナダでは、患者の経験談における所得に関連した不公平感が大きかった」と指摘している。この不公平感には、医療や歯科治療を受ける際の経済的な障壁、医療費の負担、時間外診療の難しさ、患者の参加を促進するためのウェブポータルの利用などが含まれている。
報告書では、医療サービスの提供によって改善される成果と定義されている health-care outcome metrics 医療成果指標について、カナダは死亡率と平均寿命を考慮した上で10位となった。他国と比較して、カナダは、ヘルスケアサービスに影響を与える幼児教育、育児休暇、ひとり親への所得支援などの社会プログラムへの支出が少ないことがわかった。また、カナダは医療へのアクセスでは11カ国中9位にランクされているが、その理由として、カナダの医療制度の手頃さと適時性が挙げられている*。
* 「11カ国中9位」ではぜんぜん良くないと思うのだが、「その理由として、カナダの医療制度の手頃さと適時性が挙げられている」と褒めるような書き方になっている。ひょっとして、「総合ランキングの10位よりましだよ」と言いたいのか・・・(-_-;)?。原文は、Canada also ranked 9th out of the 11 countries for access to care, with the report citing the country's health-care system's affordability and timeliness as reason for its placement. なのだが・・・(-_-;)。
報告書は、医療制度を改善するためには、費用面での障壁を取り除くためのユニバーサルカバレッジの提供、プライマリケアサービスのあらゆる地域への拡大、リソースを確保するための行政負担の軽減、特に子どもや労働年齢層に対する社会サービスへの投資が必要としている。そして、完璧な医療システムは存在しないとしながらも、何がうまくいって何がうまくいかなかったのか、各国が互いに参考にすることを推奨している。そうすることで、手ごろな価格で「すべての人々に最適な健康状態を提供し、提供するという理想的な医療制度」に近づくことができるとしている。
なお、この報告書は、「国際比較を行うことで、一般市民、政策立案者、医療指導者は、医療提供のための代替的なアプローチを見ることができ、それを利用することで、より良い医療成果をもたらす、より良い医療システムを構築することができる」としている。
う～ん、カナダはもう少しましかと思ったが、先進国の中ではあまりよくないんだね。最下位のアメリカとはかなりの差があるものの、他の上位国に負けないように制度改革を進めてほしいものだ。それにしても、上でリンクした報告書を少し下がって "Comparative Health Care System Performance Scores" と題したグラフを見ても分かるが、ランキングされた11カ国がすべて”白人国”ってのも変だね。「世界の主要十数カ国」と言ったら、当然、日本だって入るだろうにね。なんだか人種差別を感じる調査機関だ・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
9月1日から、12歳以下の子どもは、BC Transit や TransLink の公共交通機関サービスに無料で乗ることができるようになる。BC州知事 John Horgan は、これにより、現在 TransLink の月額57ドルのパスを購入している家庭では、年間で約687ドルの節約になると述べている。
ただし、いくつかの条件がある。12歳以下の子どもが Skytrain、SeaBus、West Coast Express など TransLink システムの運賃ゲート付きサービスを利用する場合は、運賃を支払っている人が同伴して子どもに運賃ゲートを通過させる必要があり、同伴できる子供の数は4人までに制限される。もっとも、子どもがゲートを通過するための切符を購入すれば、子どもだけでゲートシステムを利用することができる。
このプログラムが開始されると、BC州全体で約37万人の12歳以下の子どもたちが無料で乗車できるようになると推定される。また、子供たちが成長するにつれて交通機関に乗ることに慣れてより頻繁に利用するようになることが期待され、特に先ごろ国連が発表した気候変動に関する最新の報告書を考慮するといっそう期待がかかる*。
* 少し飛躍があるが、CO2 排出の主要因のひとつである自動車の利用が抑えられることを言っているようだ。
9月1日からは12歳以下の子供も、必要に応じて HandyDART に登録することができ、登録済みの HandyDART ユーザーに無料で同行することができる。BC Transit では、6歳から12歳までの同伴者のいない子どもは、fare product 運賃商品や身分証明書を必要とせず、無料でバスや HandyDARTに乗ることができる。ただし、5歳以下の子供は、12歳以上の人の付き添いが必要だ。
* 「fare product 運賃商品」とは、乗車切符などのことかもしれない。
TransLink CEO の Kevin Quinnは、「公共交通機関をより手頃な価格で利用できるようにすることで、家族がより頻繁に交通機関を利用するようになり、子どもたちが公共交通機関を快適で信頼できる移動手段であると認識する機会を与え、CO2 二酸化炭素排出量を削減するための取り組みの重要な一部として機能することを期待しています」とリリースで述べた。
＜ニュースソース＞
BC州では昨日、COVID-19の新規症例が717例発表され、1日の症例数としては5月7日の722例以来の高水準となった。昨日の発表では死亡者数は発表されなかった。過去10日間の新規症例の推移は以下の通り。
8/13 717
8/12 513
8/11 536
8/10 395
8/09 293
8/08 364
8/07 422
8/06 464
8/05 402
8/04 342
8月8日ころから減少に転じたかと思ったが、その観測は甘かった。この調子では1,000人を超えるかもしれない。BC州は、5月22日以降で最も多い4,277人の新型コロナウイルス感染者が発生している。昨日の時点で合計82人が入院し、そのうち集中治療室に入っているのは39人で、1週間前の24人から15人増加した。全体の入院数は、通常、新規感染者の急増や減少に遅れて増減するが、52人が入院していた先週の金曜日から58％増加している。
昨日の時点で、BC州の12歳以上の人の82.4％がCOVID-19ワクチンの1回目の接種を受け、72％が2回目の接種を受けている。これまでに710万回のCOVID-19ワクチンが接種され、うち330万回が2回目の接種となっている。
＜すべての地域で症例が増加＞
州内で1日に新たに発生したCOVID-19の症例の半分以上は、Interior Health 地域で発生している。木曜日に記録された1名の死亡者は Interior Health 地域であったが、他の地域も同様に新規症例が増加している。地域別の新規症例の内訳は以下の通り。
Interior Health 新規感染者数 376人 現在の総感染者数 2,446人
Fraser Health 140人 821人
Vancouver Coastal Health 101人 593人
Island Health 40人 245人
Northern Health 60人 163人
外国在住者 0人 9人
＜ワクチン接種の義務化＞
BC州保健当局は木曜日、州内の長期介護施設や福祉施設で働く人は、10月12日までにCOVID-19のワクチン接種を受けることが義務付けられることを発表した。また、これらの施設で働くボランティアやパーソナルケアワーカーも完全にワクチン接種を受ける必要がある。摂取するまでの間、ワクチンを接種していないスタッフは定期的にウイルス検査を受けることになる。
金曜日にカナダ政府は、政府職員および航空会社や鉄道など連邦政府が規制する一部の産業で働く人にもワクチン接種を義務付けると発表した。政府は、銀行、放送、通信など、連邦政府が規制する分野で働く他の雇用主も、従業員にワクチン接種を義務付けることを「期待する」と述べている。カナダ政府の計画では、10月末までにこの義務化を実施することになっている。
12歳以上のブリティッシュ・コロンビア州民でまだワクチン接種を受けていない人は、以下の方法で接種の登録することができる。
＊ Get Vaccinated ポータルからオンラインで。
＊ 電話（1-833-838-2323）での登録。140の言語に対応した通訳がいる。
＊ Service BC の各拠点で直接登録する。
このほか、州内のウォークインクリニックでもワクチン接種を受けることができる。
＜ニュースソース＞
アメリカ Massachusetts 州に本社を置く医薬品メーカー Moderna は、２年以内にカナダにmRNAワクチン製造工場を建設する予定であると発表した。同社はカナダ政府と覚書を交わしており、これによりカナダは Moderna の最初の海外事業所を受け入れることになる。カナダがこのプロジェクトのためにどれだけの資金を Moderna に提供したかは明らかになっていない。
同社CEO の Stephane Bancel は、Montreal で行われた発表会で次のように語った。「この技術によって、カナダは次のウイルスに備えることができると信じています。小規模な流行でも、先日のような大規模なパンデミックでも、神に誓って、カナダは準備ができている。カナダ国民を守るために、新たに発生したウイルスに対する新しいワクチンを、（製造開始すれば）数ヶ月のうちにカナダ国内で製造する準備ができているのです」。
今回の合意により、カナダは Moderna の mRNA「開発エンジン」へのアクセス権を得て、投与薬の優先的な入手が可能になる。Bancel によると、カナダは新たな脅威に対応するために、生産ラインのシフトを Moderna に依頼することもできるという。また、COVID-19 以外にも、インフルエンザ、心臓病、がん、希少な遺伝子疾患など、多くの疾患に対する研究開発の要素も含まれる。この新技術は、すでに何百万人もの人々の生活を変えたが、今後10年から20年の間に、さらに何百万人もの人々の生活を変えることになると、Bancel は語っている。
過去30年間に生命科学産業が衰退したカナダも、この動きに参加したい立場だ。Justin Trudeau 首相は生命科学産業の再建を約束し、最近の予算には、生命科学とバイオテクノロジー分野の成長のために7年間で22億ドルの投資が盛り込んだ。この予算のほぼ半分は、カナダでワクチンや医薬品の生産を拡大または設立しようとする企業を対象としている。これまで COVID-19ワクチンはカナダで製造されておらず、ワクチンの調達をすべて輸入に頼っていた。その結果、カナダは、国内で生産している国々に比べて、ワクチン接種の開始が遅れたほか、いくつかのワクチンについて1回あたりの支払額が多くなっている。
新工場の場所はまだ決まっていないが、教育を受けた労働力が確保できるかどうかが主な決め手になると Bancel は言う。設計は完了しており、すぐに雇用を開始してトレーニングを開始する必要があるという。現在、Moderna ワクチンは、スイスの製薬会社Lonza によって、スイスとアメリカで製造されている。
今回の Moderna 工場建設発表は、過去3ヶ月間カナダ政府が mRNAワクチンをカナダで製造するために行った2つ目の大きな取引のニュースだ。5月に Champagne は、オタワが Ontario 州 Mississauga にある Resilience Technologies に1億9900万ドルを提供すると述べた。これは、毎年最大6億4000万回分の mRNAワクチンを製造するために既存の工場を拡張する費用の約半分にあたる。その他、カナダは、Novavax ワクチンの工場建設のために1億2600万ドルを、また、Sanofi のワクチン製造工場の拡張工事に4億ドル以上を約束している。
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＜号外（アメリカ：ワクチン接種者に100ドル）：アメリカのバイデン政権が、新たに接種を受けた人に100ドルを配るよう地方政府に要請したという。これは愚策もいいところだと思う。こんなことしたら、将来のワクチン接種の時に、だれもが「100ドルもらえるまで接種を待とう」と思うからだ。そうなったら、もっと接種率が下がってしまう。こんな”ずっこけ政策”を執っていたら、また共和党に政権取られちゃうよ・・・(-_-;)。＞
カナダ政府 Marco Mendicino 移民相によると、COVID-19 ワクチン接種を受けたカナダ人は、外国旅行の際に使える COVID-19ワクチン接種歴を証明する政府文書を、間もなく入手できるようになるという。今回の発表では、「初秋」までにはドキュメントを作成して基本的にはデジタル化し、希望者には紙のオプションを提供すると説明している。国内での使用は想定していないが、各州が希望すれば使用可能だという。Mendicino によると、この書類には、接種したワクチンの種類、接種日、接種場所などのデータが含まれる。なお、ワクチンパスポートは全く新しいものではなく、たとえば、黄熱病証明書は黄熱病が流行している国を行き来する旅行者に何年も前から使用されている。
世界の多くの国で、旅行の際にワクチンが接種済みであることが義務付けられており、独自のワクチンパスポートを発行している。欧州連合（EU）の「グリーンパス」のようにほとんどがデジタル化されているが、7月下旬に発表された日本版のように紙で作られているものもある。 カナダでは、すでにカナダに入国する旅行者が、ArriveCAN アプリを使って、ワクチン接種状況をアップロードしている。7月中旬以降、ワクチンを完全に接種したカナダ人は、このアプリを使用することで帰国時の隔離を回避することができる。正式なデジタルパスポートには、住民のワクチン記録を保持している州と準州から提供されたデータが使用される。
州レベルでは、Quebec 州が来月、公共のイベントに参加したり、ジムに通ったり、レストランやバーを頻繁に利用したい人に必要となる州のパスポートを導入する。Manitoba 州では、デジタルまたは紙のワクチンカードがあり、ワクチン接種の証明になる。同州ではワクチンを義務付けていないが、Winnipeg Blue Bombers の試合など、ワクチン接種済みであることを条件とするイベントもある。Prince Edward Island 州では、ワクチンを接種した州民が島に戻る際に隔離を免除する PEIパスがある。一方、Ontario州 と Alberta 州は、州のワクチンパスポートを提供したり、ワクチン接種を義務化したりすることはないとしているが、その他の州は少なくともパスポートという選択肢を持つという考え方には前向きだ。
政府間問題担当大臣 Dominic LeBlanc によると、カナダ政府がパスポートを扱う権限を持っているのは、国外旅行を目的としたものだけだが、この書類が他のことに使えないわけではないとし、「もし各州が、その州内で連邦政府の証明書を使用するために我々と協力したいのであれば、喜んで協力したいと思います」と述べた。
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＜号外（日本の状況悪化）：今朝、日本のニュースを見たら、COVID-19 での死亡を伝えるニュースが相次いでいた。最初に目に飛び込んだのは、「東京で自宅療養中の30代男性が死亡」というニュースだった。東京では、７月下旬以降の自宅療養中の急変による死者は３人目で、重症者数も過去最多となった。この他、「横浜で自宅療養中の60代女性死亡」、「埼玉県で、基礎疾患ある40代男性、自宅療養中に死亡」などが伝えられた。日本は２週間あまりオリンピックに浮かれていたが、これからは”オリンピックの影”が少しずつ見えてくるような気がする。こんなこと書くと「お前は反日だ」なんて言われそうだが、そんなこと言う腐れ人間には「お前こそ反人類だ」と言ってやろうか・・・(^^;)。＞
COVID-19の感染者数が増加している中、BC州の保健当局は州民にワクチンの接種を呼びかけている。州は先週木曜日に、12歳以上の対象者の81.7％がCOVID-19ワクチンを少なくとも1回接種し、68.4％が2回目の接種を受けたと発表した。州内のいくつかの地域では80％を大きく上回っているが、一方で接種が遅れている地域がある。初回接種率が低いのは以下の地域だ。
Dawson Creek — 55.7%
Creston — 63.2%
Quesnel — 63%
North Chilliwack* — 67.2%
Cowichan Valley – 71.9%
* Chilliwack はあるが、North Chilliwack という自治体はないはずだ。Chilliwack の北側半分ということか？
逆に、初回接種率が高いのは以下の地域だ。
Whistler — 99.6%
Oak Bay — 92.1%
Sidney — 91.5%
Gordon Head — 90.9%
Southern Gulf Islands のうち、Pender、Galiano、Mayne、Saturna の4島の合計接種率は90.8パーセントだが、近くの Salt Spring Island は接種率が70パーセント台半ばだ。州保健局の Dr. Bonnie Henry は先日、BC州の最近のCOVID-19の急増は、ワクチン未接種あるいは一回接種の20～40歳の人々が多くを占めていると述べた。
＜ニュースソース＞
ドローンが登場してずいぶん経つが、最近、ドローンによって、今までは考えられなかった物資輸送が行えるようになったというニュースが良く伝えられる。これもその一つだ。
「今回のプロジェクトは、ヘルスケアシステムの恩恵を受けていないコミュニティにおいて、この技術がどのようにケアを強化することができるかを学ぶためのものです」と、UBC の農村保健委員長である Dr. John Pawlovich は言う。Ontario 州に本社を置く DDC（Drone Delivery Canada）は、これまでにも先住民族を対象としたさまざまなプロジェクトに参加してきたが、BC州の先住民族を対象としたプロジェクトは今回が初めてだ。DDC の社長兼CEOである Michael Zahra は、「私たちは、ファースト・ネーションのコミュニティに利益をもたらす興味深いプロジェクトであると考え、UBC に提案書を提出しました。このようなプロジェクトをコミュニティに提供できることを非常に嬉しく思います」と述べた。
BC 州北部の原住民部族 Stellat'en First Nation（地図）の Robert Michell チーフは、声明の中で次のように述べている。「地理的に孤立した我々のコミュニティと私たち住民のニーズを考えれば、ドローンによる輸送は、人間が移動してコミュニティメンバーを危険にさらしたりすることなく、COVID-19の検査と投薬へのアクセスを向上させることができるかもしれません」。
Pawlovich は、DDC のドローン「Sparrow」を使用して実施されるこのプロジェクトが、多くのプロジェクトの先駆けとなることを期待している。「今回の Stellat'en でのプロジェクトで得られた知見は、技術の進歩に伴い、より遠隔地のコミュニティにも応用できるでしょう」と Pawlovich は語る。すべてのフライトは、Ontario 州 Vaughn にある DDC のオペレーションコントロールセンターから遠隔監視され、8週間の実施プログラムに沿って開始される。次の動画が、Ontario 州で行われた DDC のプロジェクトの様子を映している。
う～ん、カナダのような広大な国土を持つ国では、遠隔地へドローンで医療物資を運べるようになったら本当に便利だよね。今後、その他の分野も含めてドローンが活躍する場がどんどん広がっていくような気がする。
＜ニュースソース＞
BC州は、カナダの州として初めて、再生可能な低炭素水素による排出量削減とクリーンテクノロジー分野での雇用創出を目的としたビジネス・環境戦略を導入した。Bruce Ralston エネルギー・鉱山・低炭素イノベーション大臣は、この戦略は、2050年までに炭素排出量を正味ゼロにするために、政府、産業界、革新者が関与する行動を用いていると述べた。
Ralston によると、短期的な目標としては、産業界や消費者に燃料を供給するための地域水素ハブの設立や、高速道路や産業現場での水素を動力源とする中型・大型車両の増加などが挙げられている。Ralston は、水素は燃焼したり燃料電池で使用したりしても炭素を排出しないため、電気を使用することが現実的でない産業活動において、気候変動に配慮したソリューションと考えられると述べている。水素は、化石燃料や再生可能資源など、さまざまな資源から製造することができるが、BC州の計画では、水力発電を利用して燃料を製造する、いわゆるグリーン・パスウェイを支持している。
エネルギー政策を専門とする Pembina Institute は、先ごろ発表した声明の中で、BC州の水素戦略を歓迎するが、BC州が天然ガスを含む化石燃料から水素を製造する、いわゆるブルーパスウェイの開発を認めていることに懸念を示した。同研究所の地域ディレクター Karen Tam Wu は、「BC州の新戦略は、州の豊富な再生可能エネルギー資源から作られるグリーン水素の生産を強化することを提案している一方で、温室効果ガスの排出量が多いブルー水素の生産のために天然ガスの開発を継続することを奨励している。BC州のガス部門は、州内で最も多くの炭素汚染を引き起こしており、総排出量の20％を占めている」と述べている。
Ralstonは、グリーン水素の経路は州の電力網があるため発展の可能性があるが、ブルー水素のイニシアチブも検討できると述べた。 Ralstonは、10年以上前にBC州で行われた、BC州からカリフォルニア州への水素ハイウェイの開発などの技術導入の試みは、時代に先駆けたものであり、現在は成功に向けてより良い位置にあると認めている。Ralstonは、BC州はこの分野で世界をリードしており、カナダの水素・燃料電池企業の50％以上が州内にあり、研究投資の約60％が行われていると述べた。
同省では、水素は2050年までにBC州の二酸化炭素排出量を年間720万トン削減する可能性があると試算している。Ralston は記者会見で、「BC州の水素戦略は、再生可能で低炭素な水素の生産、使用、輸出を促進するために、政府、産業界、革新者がとるべき63の行動を概説しています」と述べ、大型車の水素への移行が「次のフロンティア」であると付け加えた。
＜ニュースソース＞
＜参考サイト＞ 低炭素社会と水素社会って？
＜号外（デルタ株、ワクチンの効果低い 重症化のリスク高―米CDC）：米疾病対策センター（CDC）は６日、デルタ株がそれ以外の株と比べ、ワクチンによる感染防止の効果が低いことを示す調査結果を公表した。デルタ株は感染力が強いことが知られているが、感染後に重症化し死に至るリスクも高く、CDCはワクチンに加え「的を絞った追加的戦略」が必要だと提言している。CDC は、４月下旬から感染者が急増した西部コロラド州メサ郡を調査。６月上旬までの調査では、州人口の３％に満たない同郡が州内のデルタ株感染者の半数以上を占め、早い時点でデルタ株が広がったことが分かった。参考：CDC ウェブサイト＞
カナダは1年半以上にわたり、必要性のない外国人旅行者のほとんどに門戸を閉ざしてきた。しかし、明日の月曜日には連邦政府がワクチン接種を受けたアメリカ人に国境を開放するので、この状況は変わる。カナダ政府は、また、海外から帰国するカナダ人に適用されるいくつかの旅行制限を緩和する。以下、カナダ国境で旅行者が遭遇する規則などを紹介する。
＜アメリカ人がやってくる＞
政府は、段階的な国境の再開を進めており、明日からは、ワクチンを完全接種したアメリカ人がカナダに入国し、義務づけられている14日間の隔離を回避できるようになる。しかし、アメリカ人がカナダ旅行のための荷物をまとめる前に、すべての要件を満たしているかどうかを確認する必要があると、CBSA（Canada Border Services Agency カナダ国境サービス庁）の COVID-19国境タスクフォースの副社長 Denis Vinette は言う。
まず、アメリカ人が完全にワクチンを接種したとみなされるためには、カナダ保健省が承認したCOVID-19ワクチンをカナダ入国の14日前までに完全接種していなければならない。第二に、アメリカに居住し、アメリカから渡航する米国市民および米国永住権保持者のみが入国を許可される。また、カナダ人の旅行者と同様に、アメリカ人も到着の72時間前までに ArriveCAN アプリまたはオンライン登録で、ワクチン接種の書類を含む旅行情報を提出する必要がある。ただし、明日、カナダに入国する旅行者は、情報の提出は明日までできない。なぜなら、カナダ政府は明日の午前12時1分（米国東部時間）にアプリの新バージョンを立ち上げるからだ。
なお、明日以降、空路でカナダに入国するワクチン未接種の旅行者は、隔離期間の一部を政府指定のホテルで過ごす必要がなくなった*。ただし、到着後14日間の隔離と、必要な COVID-19検査をすべて受ける必要がある。また、カナダの一部の州は州独自の旅行規則や制限が設けているので、旅行者はカナダに入国する際に現地の要件を満たす必要があるかどうかを確認する必要がある。
* これは少し混乱する規則だ。なぜなら、完全接種のアメリカ人だけではなく「未接種者もカナダに来る」ということだからだ。原文には、"And all unvaccinated travellers entering Canada by air come Monday will no longer have to spend part of their quarantine in a government-designated hotel." と書かれている。未接種者まで（旅行など不要不急の目的で）入国させるのは甘すぎると思うのだが・・・。
＜必要なテスト＞
ワクチンを接種してカナダに入国する場合、隔離は免除されるが、到着後72時間以内に実施したCOVID-19分子検査が陰性であることを証明する書類を提出する必要がある。航空旅客は、カナダへの航空便の出発予定時刻以前の72時間以内にテストを受ける必要がある。ただし、明日からは、ワクチンを完全接種した旅行者は、政府が実施する到着後の COVID-19検査を省略することができる（しかし、無作為に選ばれた場合は除く）。
ワクチン接種済みの旅行者が、COVID-19の陽性反応が出たり、カナダのワクチン接種要件を満たさなかったりした場合、2つの選択肢がある。（カナダ入国後）14日間隔離されるか、出発した国に戻るかだ。 「車でカナダに入国した場合は、車でカナダを出てアメリカに戻ることができます」と Vinette は言う。
＜子供連れの旅行者＞
カナダでは、12歳以下のワクチン未接種の子供が、ワクチンを接種した親と一緒に旅行する場合、明日から隔離を免除することになった。現在、12歳未満の子供はカナダでもアメリカでもワクチンを接種することができないため、この規則は一部の家族にとっては安心材料となるだろう。
4歳以上のワクチン未接種の子供は、到着時にCOVID-19検査を受け、さらに8日後にもう1回検査を受ける必要がある。いずれの検査も、政府が無料で提供する。ワクチンを接種していない子供を連れて旅行する親は、子供が大勢の人ごみを避けるなど、必要な健康上の注意を払う必要がある。
連邦保健大臣 Patty Hajdu は先月の記者会見で、「サマーキャンプや学校、保育園などの集団生活を14日間避ける限り、親や保護者と一緒に目的地まで外出することができる」と述べた。12歳から17歳までのワクチン接種を受けていない子供を連れて旅行するアメリカ人家族は、引き続きカナダに入国できるが、子供たちは14日間隔離されなければならない。
＜9月からアメリカ人以外もやってくる＞
政府は、9月7日に世界各国からの完全なワクチン接種を受けた旅行者にカナダの国境を再開する予定だが、カナダがCOVID-19の深刻な第4波に見舞われた場合、この規則やその他の規則が変更される可能性がある。その前に、明日からは、Newfoundland and Labrador 近くのフランス領 Saint-Pierre-et-Miquelon に住む、ワクチン完全接種のフランス人もカナダへの入国が可能になる。
なお、アメリカに行きたいカナダ人旅行者は、アメリカ側が少なくとも8月21日までは不要不急の旅行者に対して国境を閉鎖していることにも注意が必要だ。もっとも、パンデミックが始まって以来、カナダ人は飛行機でアメリカに行くことは許されている。
＜労働争議の影響＞
金曜日、CBSA の約8,500人の職員が新契約の交渉中に「work-to-rule」ストライキを開始し、数時間後に暫定的な合意に達した。カナダの国境警備隊員の90％は必要不可欠な労働者とみなされているため、彼らは仕事を放棄することはできなかった。しかし、2つの労働組合は、CBSAの捜査官が旅行者に通常よりも多くの質問をするなど、仕事の影響で旅行者が国境で長い列に並ぶ可能性があると警告していた。金曜日には、いくつかの陸路の国境で、1時間以上の待ち時間が発生した。しかし、暫定的な合意が成立した今、国境の待ち時間は通常に戻る可能性がある。
＜ニュースソース＞
＜号外（米軍制服組トップ、花札男の「クーデター」懸念していた）：昨年11月の米大統領選後、米軍制服組トップの Mark Milley 統合参謀本部議長は当時の花札男大統領とその同調者らがクーデターを企てるのではないかとの思いに駆られ、激しく動揺していた。Milley 氏をはじめとする軍高官らは非公式に計画を立て、それぞれ異なる手段で花札男氏を止めようとさえしていた。CNNが入手した近く刊行予定の書籍の抜粋から、当時の状況が明らかになった・・・。以上、詳しくはリンク先に。う～ん、あの頃、私も同じことを感じて誰かに話した記憶があるが、花札男はやっぱりアメリカの民主主義をぶち壊そうとしていたのかもしれないね。愚かしくも恐ろしい人間だ。＞
CMA（Canadian Medical Association カナダ医師会）と CNA（Canadian Nurses Association CNA）は共同で、医療従事者にCOVID-19のワクチン接種を義務化することを呼びかけている。両団体は先日、医療分野での雇用条件としてワクチンの接種を義務化するよう求めて増え続ける数多くの声に加わった。
CMA 会長の Dr. Ann Collins は、「私たちは医療従事者として、患者さんや一般市民に対して基本的な注意義務を負っています。ワクチンが安全で効果的であることを示す重要な証拠があり、ワクチン接種キャンペーンを主導している医療従事者として、これは正しい判断であり、適切なステップです」と述べた。これらの団体は、ワクチン接種の義務化は、患者や労働者を新型コロナウイルスから守ると同時に、医療システムの能力維持にも役立つとしている。また、Ontario Medical Association オンタリオ州医師会や Ontario Nurses Association オンタリオ州看護師会など、他の医療部門の団体も医療従事者へのワクチン接種の義務化を求めている。
現在までのところ、カナダではどの地方政府もワクチンを義務化していない。フランス、イタリア、ギリシャの政府は、医療従事者へのCOVID-19ワクチン接種を事実上義務化する法案を提出している。American Medical Association 米国医師会と American Nursing Association 米国看護協会は、先週発表された声明の中で正式にワクチンの義務化を求めた数十のアメリカの医療団体の一つである。
カナダでは、医療従事者のワクチン接種率に関する詳細な統計はない。対象となる12歳以上のカナダ人のうち、81％がCOVID-19ワクチンを少なくとも1回接種しており、約68％が完全に接種している。この数字は、カナダがワクチン接種率において世界のトップレベルにあることを示している。しかし、接種率が低下し始めている兆しもあり、一部の専門家はパンデミックの第4波が到来する可能性を警告している。
う～ん、こんな声が上がるほど医療現場で働く人達の間に未接種の人たちがたくさんいるってことだろうが、ちょっと意外だね。現場で働く人たちこそ、ワクチン接種の重要性を知っているだろうにね・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：おととい342人だった BC州の新規感染者は昨日さらにジャンプして、402人に達してしまった。少し前に「300人台までいかないのでは」などと予想していた私だが、”感染症学者”ぶつくさ男はぜんぜん当てにならないね・・・(-_-;)。＞
この数年、カナダのあちこちで、これまで「歴史上の偉人」とされてきた人たちに対して、カナダ原住民を抑圧した植民地主義者というレッテルの張替えが行われて、彼らの銅像が撤去されたり、地名の変更が行われてきたりした。そして、いよいよ、そうした動きが British Columbia という州名にも影響を及ぼしそうな雰囲気になってきた。というのも、Columbia は、北米大陸を発見した Christopher Columbus を意味し、ヨーロッパ人にとっては探検家だった Columbus も、北米原住民から見たら侵略者だったからだ。こうしたことから、今、British Columbia の州名も変えるべきだとする声が出始めている。以下、それを伝えるニュースだ。
地名とそれにまつわる人物についての議論が全国的に行われているが、その中で、Christopher Columbus に由来する British Columbia の州名についても検討すべきだという意見がある。Kwantlen First Nation と Nooksack Tribe の作家でありコンサルタントでもある Robert Jago は、州名がアメリカ大陸への暴力的な植民地化の始まりと広く結び付けられているイタリア人探検家に関係することは問題だと言う。「誰もが知っていることだと思いますが、Christopher Columbus は問題を抱えていました。当時でさえ、彼は信じられないほど暴力的で大量虐殺者と見なされていたのです。そうした人物にちなんで司法管轄区（州）の名前をつけることは、今の時代、私たちがすべきことではありません」。
この夏、地名をめぐる会話は熱を帯びている。例えば、Toronto 市議会は、Henry Dundas が大西洋横断の奴隷貿易に関わっていたことから、Dundas St. を改名することに賛成した。Edmonton 市議会は、カナダのレジデンシャル・スクールの設計者と考えられている司教 Vital Grandin の名前を、LRTの駅名も含めてすべて削除することを全会一致で決議した。Toronto の州立大学 Ryerson University は、カナダのレジデンシャル・スクールの設計者である Egerton Ryerson にちなんで命名されたが、その名前を変更するよう求める声が高まっている。
Sḵwx̱wú7mesh であり、Nahanee Creative の創設者である Michelle Nahanee は、この改名プロセスは重要であり、社会として今何を信じているのかを見直す機会であると言う。Nahanee は、「（BC州の改名は）非植民地化された土地や、今日ここにある価値観とより結びついたアプローチとして、私たちを未来に連れて行く機会になるでしょう」と語った。Jago も、BC州に新しい州名をつけることは新たなスタートになると言う。「恐ろしい過去に引き戻され続けていると、物事を発展させるのは本当に難しいことなのです。もし、新しい名前を持てるなら、それはそれでいいと思います」。
＜別称の可能性を探ると・・・＞
Jago によると、彼が最近 Canadian Geographic 誌の記事で詳しく紹介したこの地域の名前の候補の1つに、S' ólh Téméxw（soul tow-mock ソウル・トウ・モックと発音）という名前がある。これは、1858年にBC州を植民地にすることの宣言が行われた Fort Langley で Kwantlen 族が話していた言語、Halkomelem 語で「私たちの土地」「私たちの世界」を意味する。
しかし、Jago も Nahanee も、British Columbia 州という管轄区域自体が、さまざまな地域や国からなる人工的な植民地として作られたものである以上、名前を考えるのは難しいと言う。「先住民族の言語は34種類あり、さらに60種類の方言があります。その中からひとつの言葉を選ぶことはできないのです」とNahanee は言う。 T'kumlups 出身の Secwepc 族であるコンサルタントの Ashley Churchill は、19世紀に British Columbia 州のさまざまな先住民族と入植者との交易関係から生まれたピジン語である Chinook jargon の言葉を使うという選択肢もあると言う。
「BC がひとつの場所になり、カナダの一部になったきっかけは、貿易であり、Hudson's Bay Company や Northwest Company であり、ゴールドラッシュだった。言語や文化の違いを超えた多文化間のコミュニケーションを促進するために、この地で発達した貿易言語を使うべきかもしれません」と Churchill は言う。Churchillは、この地域の地理的性質（陸と水の出会い）を反映した選択肢のひとつとして、Illaheechuk または Illahee Chuk を挙げている。Illaheechuk イラヒーチューク（またはイルラヒーチューク）とは、illahee（またはil'-la-hie）が土地、地面、地球を意味し、chuk は水を意味する。
Nahanee は、新しい名前を、集団、入植者、先住民族を代表する言語である Chinook jargon チヌーク語に根付かせることは良いアイデアだと言う。「私たちは、どうやってコミュニケーションをとるかを考えるために、すべての言語を融合させてきました。それは、この地で生まれたものです」と Nahanee は言う。
う～ん、British Columbia が消えるなんて思いもしなかったけど、私個人的な意見としては、だいたい British Columbia は長すぎるからもっと短くするのは良いアイデアかもしれないね。たとえば、最初に挙げられた S' ólh Téméxw（ソウル・トウ・モック）でもいいかもしれない。外国人にも書きやすくて読みやすいほうがいいだろうから、一語にして英語風のスペルにしたらいいよね。ともかく、私は改名に賛成だね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
BC州保健当局は昨日、COVID-19の新規感染者342名を発表し、1日の感染者数としては5月27日以来の最多となった。BC州保健省の発表によると、BC州では現在、COVID-19 の感染者数は1,764人で、そのうち55人が入院し、集中治療室に入っている人は１週間前の20人から増加して23人となっている。新規感染者の半数は、ワクチン接種率の低い Interior Health に住む人達だ。BC州の Interior Health 地域にいる。地域別の内訳は以下の通り。
Interior Health：新規感染者数 171人、現時点での総感染者数 945人
Fraser Health：66人、388人
Vancouver Coastal Health：57人、258人
Island Health：32人、109人
Northern Health：13人、52人
外国在住者：3人、12人
州内の長期介護施設では5件のアウトブレイクが発生し、そのうち４件は Interior Health 地域、1件は Fraser Health 地域で発生している。全体の入院数は、通常、新規感染者の増減から遅れるが、47人が入院していた先週の水曜日から17％増加している。この24時間の間に、新たな死者は出ていない。COVID-19による州内の死者数は1,772人となった。水曜日の時点で、BC州の12歳以上の人の81.5％がCOVID-19ワクチンの1回目の接種を受け、67.9％が2回目の接種を受けている。
＜感染者数増加の背景にデルタ株＞
BC州では、デルタ株によるCOVID-19の症例数が7日から10日ごとに倍増していると専門家は言う。UBC でパンデミックの成長と進化の数学的モデルを研究している Sarah Otto によると、この亜種はインドで最初に顕著になったもので、イギリスで発生したアルファ亜種を駆逐しつつあるという。Otto は、「デルタ型は現在、BC州で最も一般的な変異型であり、その頻度はアルファ型に比べて毎週倍増している。デルタ型は、ウイルス量が約1,000倍に増加し、感染しやすくなっている」と述べた。なお、主要なワクチンは、カナダで使用が認められているものを含めて、入院や死亡につながる重篤な病気を防ぐ効果があるとされる。
保健省は、毎日の症例報告の中で感染者のうち何人がワクチを接種しているかという情報に関しては、州のシステム内で報告方法が異なるため、毎日提供するのは容易ではないとしている。一方で、保健省の担当者は、州内で見られる感染者の大半はワクチンを接種していない人であり、ワクチンの完全接種者の感染率は約4％に過ぎないと繰り返し述べている。
う～ん、ひところは30人台まで減少していた新規感染者が、デルタ株の感染拡大で軽々と300人台を打ってしまったね。前日まで200人前後でウロウロしてたから、私は「300人台には行かないのでは・・・？」と思っていたが、予想が見事に外れた。今後、どこまで増えるかが気になる。BC州ではワクチン接種率が高いし、今の所、約半数の症例は、それほど人口が多くない Interior Health 地域（人口約75万人）での感染だから、それほど増えないと思うのだが、どんなものだろう・・・(-_-;)?。
＜ニュースソース＞ CBC News CTV News
カナダも含めて、多くの国で COVID-19 デルタ株の感染が拡大している。最近の感染者は、高齢者はワクチン接種が進んだこともあって少なく、若い人たちが多くなっている。若年層の人たちは重症化するケースが少ないようだが、だからといって、後遺症のことを考えると油断できない気がする。いろいろな後遺症があると言われる中で、最近、注意を引いたのは「認知能力の低下」だ。以下がそれを伝えるニュースの要約だ。
COVID-19 の後遺症として、集中力低下や方向感覚の喪失、正しい言葉がわからなくなるなど「脳の霧（ブレインフォグ）」と呼ばれる症状が報告されている。実際に8万人規模で能力測定テストを行ったところ、COVID-19感染者は非感染者と比べてテストのスコアが低く、特に人工呼吸器を装着したという重症の患者の場合、IQ7ポイント分に相当するスコア低下が見られた。つまり、「症状が軽かったとしても脳に深刻な障害をもたらす恐れがある」のだ。実際に、回復後も「脳の霧」と呼ばれる認知症のような症状に悩まされている人が出ている。
Imperial College London の主任研究員 Adam Hampshire のチームは、2020年1月から12月の間に知能テストを完了した81,337人の参加者のデータを分析した。全サンプルのうち、12,689人が、呼吸器系の重症度が異なるCOVID-19を経験したことがあると報告した。年齢、性別、手先の器用さ、母国語、教育レベルなどの要因をコントロールした結果、COVID-19に感染した人は、ウイルスに感染していない人に比べて、知能テストの成績が低い傾向にあることがわかった。この結果は、推論、計画、問題解決を必要とする課題で最も大きな障害が見られたことを意味しており、「『脳がぼんやりする』、『集中できない』、『正しい言葉を見つけられない』などの症状がよく見られる長期COVIDの報告と一致する」と研究者らは述べている。
Hampshire は、「ウイルスが認知機能に影響を与えている可能性があるようなので、注意が必要です。どのように、なぜ、どのくらいの期間なのか、十分に理解できていませんが、早急に解明する必要があります。それまでの間、不必要なリスクを冒さず、ワクチン接種を受けるようにしてください」と語っている。なお、認知能力の低下幅は症状の度合いとも関連がみられ、「人工呼吸器を装着した」という人は特にスコアの低下が目立った。低下幅は、古典的な知能テストでいうところのIQ7ポイント分に相当した。重症者のスコアは、脳卒中を患った人や学習障害の人のスコアよりも低かった。
う～ん、こんなことを聞くと、やっぱり感染しないに越したことがないよね。認知症との関連については言及されていないが、認知能力の低下が年取ってから認知症の原因になんかなったら大変だしね。
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8月1日は、大英帝国が旧植民地の100万人近いアフリカ人とその子孫の奴隷制度を廃止した日だが、今年、カナダ政府は初めてその日を Emancipation Day 奴隷解放記念日として認めた。この日の認定は、黒人議員やコミュニティの支持者による長年のキャンペーンを経て、3月に連邦政府が満場一致で「奴隷解放の日」の認定を決議したことによるものだ。
1834年8月1日、Upper Canada と Lower Canada を含む旧英国植民地での奴隷制度を廃止する法律が施行された。この法律により、今から約200年前に、英国植民地全体で奴隷となっていた約80万人のアフリカ系の人々が解放された。
カナダでは、歴史的な黒人コミュニティがある Nova Scotia 州をはじめ、さまざまな都市や州で奴隷解放記念日を記念して式典やイベントが開催された。Nova Scotia 州の無所属の上院議員である Wanda Thomas Bernard は、この日を「カナダの黒人にとって記念すべき日」と位置づけ、オンラインで声明を発表した。「2021年現在、アフリカ系カナダ人は、組織的な反黒人人種差別と実質的な経済的不平等を経験し続けています。私たちの歴史を完全に理解することで、黒人コミュニティ内の貧困や暴力が続く状況を、個人の問題ではなくシステムの問題として認識するという重要な視点が得られます」。
Justin Trudeau 首相は日曜日に発表した声明の中で、「奴隷解放記念日は、社会活動、正義、そして公平な未来への私達のコミットメントを表すものである」と述べた。「今日、我々はカナダのアフリカ系住民が直面している反黒人人種主義、外国人排斥、人種差別、および関連する不寛容との戦いを再確認する」と述べた。
この日に関する連邦政府のウェブページには、次のように書かれている。
「奴隷解放記念日は、カナダにおける黒人コミュニティの強さと忍耐力を祝う日です。イギリスの植民地時代の入植者が Upper Canada を建設した後、奴隷にされたアフリカ人とその子孫の数は大幅に増加しました。3,000人のアフリカ系の奴隷男女と子供が British North America に連れてこられ、最終的には奴隷となった先住民の数を上回ったと推定されています。British North America に連れてこられたアフリカ系の奴隷男女と子供は3,000人と推定され、奴隷にされていた先住民の数を最終的に上回った」。
う～ん、私はカナダにも奴隷制度があったとは知らなかった・・・(-_-;)。「アメリカの奴隷制度から逃れてたくさんの黒人が”地下ルート”を通ってカナダに逃げてきた」と聞いていたからだ。これに関しては、こちらのサイトに次のように書かれている。
「カナダ人が奴隷制度について語るとき、私たちはしばしば、1800年代半ばにアメリカ人が捕虜から逃れるために地下鉄道を通って安全な避難所としてこの国が果たした役割を誇りに思っています。しかし、これは話の半分に過ぎません。アメリカと同様、この国にも奴隷制度の歴史があり、それは決して忘れてはならない歴史なのです」。
だとしたら、人間を動物あるいはそれ以下の生き物として扱う奴隷制度を持っていたカナダは、当然、Emancipation Day を認めるべきで、むしろ、なぜもっと早く認めなかったのと言う気がしてくるよね。
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＜号外（BC州知事が今夜「7 pm イブニング・チア」を呼びかけ）：John Horgan 州知事が、COVID-19パンデミックおよび山火事の現場の第一線で働く労働者に敬意を表して、今夜、一夜限りの「7pm イブニング・チア」を行うよう州民に呼びかけている。イブニング・チアは、パンデミックが始まった頃に始まったもので、人々が一緒になって玄関先や歩道、バルコニーから音を出すもので、州内のあちこちで行われた。そんなわけで、今夜７時になったら街中から拍手や鍋釜を叩く音が聞こえてきても、驚かないことだね・・・(^^;)。私もなにかやるかな・・・(^^)?。＞
カナダはCOVID-19感染の第4波に直面しているが、どれほど深刻な感染再拡大になるかは、どれだけ多くの人が完全にワクチンを接種するかにかかっていると、金曜日に発表された新モデリングが警告している。そして、接触者を抑えられなければ、さらに数千人の感染者が発生することが予測されるとしている。
新たな予測では、感染力の高いデルタ株がもたらす深刻な脅威と、ワクチン未接種者がカナダをパンデミック第４波に巻き込む危険性が指摘されている。公衆衛生局の最高責任者 Dr. Theresa Tam は、「最新の長期予報では、9月初旬までの流行の推移を示しています。これによると、私達は現在、デルタ型の第4波の始まりであることが示唆されていますが、その軌道は、ワクチンの完全接種の継続的な増加と、日常活動の再開の時期、ペース、程度に左右されるでしょう」と語った。
Public Health Agency of Canada（PHS カナダ公衆衛生局）は、数週間にわたって新規感染者数が減少した後、現在行われている日常活動再開の動きによって地域全体の接触率が急激に上昇した場合、長期的な予測ではカナダがウイルスの「より強い再燃」を経験する可能性があると警告している。そして、より多くの人がワクチン接種を受けなければ、今年の秋から冬にかけて、病院の収容能力を超える可能性があるとする。
カナダでは、先週金曜日正午の時点で、接種対象者の80.5％が1回目の接種を受け、65.8％が完全接種を受けている。Tam は、「もし、（１回目接種者が）90％に達することができたら、私は間違いなくシャンパンを空けるでしょう」と語った。 新しいデータによると、短期的には感染者数は増え続けて、今後１週間ほどで2,700～11,800人の感染者が新たに発生する可能性がある。先週金曜日の正午現在、全国で報告されている患者数は142万9937人だったが、8月8日までに143万2555～144万1610人の範囲に達する可能性がある。
＜感染者の89.7％はワクチン未接種者＞
デルタ株に感染したら、入院のリスクが高くワクチンの効果が低下する。デルタ症例の大半はワクチン未接種者で、彼らが全症例の89.7パーセント、入院症例の84.9パーセントを占める。まだワクチンの対象となっていない人たちが（全症例中の）5.3％、部分的にワクチンを接種した人たちが4.6％を占める。そして、ワクチン完全接種者は、全症例の1％未満、入院した症例の1％未満を占めるのみだ。Tam によると、COVID-19 による死亡者もほとんどがワクチンを接種していない人たちだ。ワクチン接種率は今のところ、若年層ほど低くなっている。７月後半の時点で、各年齢層での完全接種率は以下の通りだった。
70歳以上の高齢者 89％
60～69歳 81％
50～59歳 70％
40～49歳 63％
30～39歳 54％
18～29歳 46％
12～17歳 37％
う～ん、カナダはワクチン接種率の高さで COVID-19 パンデミックを抑え始めていたが、デルタ株のおかげで予断を許さない状況になってきたね。このデータを見ても、やはり若い人たちにもっともっとワクチン接種をしてもらいたいと思えてくるね。一方で、若い人たちは抵抗力があるから大丈夫という声もあるが、COVID-19 による様々な後遺症を考えると、そうのんびりしてていいのかどうか怪しくなってくる。
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先日、Vancouver Park Board は、Stanley Park の火災リスクを軽減するために、夜間の必要のないアクセスをすべて閉鎖すると発表した。現在、Vancouver 付近の火災危険度は、乾燥状態と持続的な暑さのために非常に高くなっている。おととい金曜日の夜から、追って通知があるまで、午後10時から午前6時の間、公園は閉鎖される。
パーク・オペレーション・ディレクターの Amit Gandha はリリースで次のように述べている。
「スタンレー・パークの規模を考えると、火災に気づく人や通報する人が少ない夜間に火災が発生するリスクは、パークや樹木、野生動物、そしてパークに依存するすべての人々の健康とその継続的な健全性にとって重大な脅威となります。我々は、パートナーである Vancouver Fire and Rescue Services や Vancouver Police Department と緊密に連絡を取り合っており、公園内での大規模な火災のリスクを減らすためのこの積極的な対策を、全面的に支持しています」。
Stanley Park は、Vancouver 最大の都市公園で、400ヘクタール以上の西海岸性自然林を有している。公園内には、主にスギ、モミ、ヘムロック（ツガ）など約50万本の木があり、中には樹齢数百年のものもある。また、Musqueam、Squamish、Tsleil-Waututh 原住民の祖先が最初に居住した土地であるため、歴史的にも文化的にも重要な場所となっている。Vancouver Park Board によると、レンジャーは公園内の5か所に夜間の一時的なアクセスコントロールポイントを設置し、夜間に公園内にいる個人の数を減らす。車両、自転車、歩行者、および公園へのアクセスを必要としない人は、アクセスコントロールポイントで引き返される。アクセスコントロールポイントは、以下の場所に配置された。
traffic circle off Georgia Street
corner of Barclay and Park Lane
corner of Beach Ave and Park Lane
south exit of the Stanley Park Causeway
north exit of the Stanley Park Causeway
19番のバス、緊急サービス、スタッフなど、閉鎖中に公園に入る必要がある人は、コントロールポイントから入ることができる。閉鎖後も公園内にいる人は、コントロールポイントを通して退出することができる。Causeway は引き続き開いているが、Seawall へのアクセスは閉鎖され、サインが掲示されてパークレンジャーがパトロールを行う。
＜ニュースソース＞
＜号外（毎日新聞・花札男「選挙が不正だと言え」大統領時代に司法省幹部に圧力）：米下院監視・政府改革委員会のマロニー委員長は昨日、花札男前大統領が、在任中の2020年12月に当時の司法省幹部に対して電話で、「大統領選挙は不正だったと言うだけで良い。あとは私と共和党議員たちに任せろ」とローゼン司法長官代行（当時）に圧力をかけたとの記載のあるメモを公表した。ローゼン氏が、「選挙の結果を変えることはできない」と訴えると、花札男は「そんなことは期待していない。ただ、選挙は不正だと言うだけで良い」と述べたと言う。う～ん、いくら大統領特権があるとしても、花札男のこんな行為が罪にならないとしたら、アメリカという国は機能していないと思えてしまう。なお、CTV News も同じニュースを伝えた。＞
火曜日に行われた東京オリンピックの女子カヌースラロームで、オーストラリアの Jess Fox 選手は、なんと、コンドームでカヌーを修理して銅メダルを獲得した。使ったのは、"Olympics-issued condom"（オリンピック連盟・・・JOC?・・・支給のコンドーム）で、Fox 選手とチーム・オーストラリアは、”オリンピック公式ゴム製品”でカヤックを修理したことを、ソーシャルメディアで公開した。「コンドームがカヤックの修理に使えるなんて、知らなかったでしょ」と、27歳の Fox 選手は得意げだ・・・(^^;)。
Fox は、カヤックの先端に塗布されたカーボン混合物を固定するためにコンドームを使用した。「非常に伸縮性があり、とても強くて、カーボンを滑らかに仕上げてくれます」と彼女は書いている。Fox は、火曜日に行われたカヤックスラロームの決勝で”コンドーム修理カヤック”に乗って銅メダルを獲得したが、Fox 選手の活躍はそれで終わらなかった。二日後の木曜日には女子カヌースラロームに出場し、葛西カヌースラロームセンターの急流を105.04秒で駆け抜けて、女子の同種目初の金メダルを獲得した。女子カヌースラロームは、今年のオリンピックで男女平等を目指して導入された18の新種目の一つだ。
次の動画が、Fox 選手がカヤックをコンドームで修理する模様を映している。
う～ん、すごいね、この人、二個もメダルを取っちゃってさ・・・コンドームで”勢い”が付いたんだろうね・・・(^^;)。Fox 選手のおかげで、「日本製コンドームはすぐれもの！」と日本の宣伝になったかもしれないしね。それにしても、コンドームがオリンピック組織から選手たちに支給されるなんて、びっくりだ。どういう意味なんだろうね・・・(-_-;)。
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先日、BC州の保健当局トップが、COVID-19ワクチンの接種計画を変更することを発表し、接種を受けないという選択をした人にはそれなりの結果がもたらされることをほのめかした。Dr. Bonnie Henry、Adrian Dix 保健相、Dr. Penny Ballem の3人は、ワクチン接種計画について語り、より集中的な展開と立ち寄りで接種予約できるシステムによって、より多くのBC州民がワクチン接種を受けられるようになるだろうと述べた。
3人は、BC州で最近発生したCOVID-19の症例のうち、ワクチンを完全に接種した人は5％未満であるというデータを示した。しかし、すべての人がCOVID-19ワクチンを接種する公平な機会を得た後、保健当局は、ワクチン接種を拒否した人にはそれなりの結果がもたらされるかもしれないと警告した。「ワクチン接種を受けるかどうかは自由ですが、ワクチン接種を受けていない人にはそれなりの影響が発生します。秋に向けて、このウイルスが増加した時に、他の呼吸器系ウイルスが発生する可能性があることを考えると、この点はより重要になってくるでしょう。私たちは、人々、特に最も脆弱な人々を保護するために対策を講じることになるでしょう」と Henry は語った。
Henry は、その例として、長期療養施設での現在の規則を挙げた。介護施設では、7月19日から規制が緩和されたが、ワクチンを十分に接種していない人は入居者を訪問する際にマスクを着用しなければならない。また、介護施設で働く医療従事者も、ワクチン接種を受けていない場合は、マスクを着用し頻繁に検査を受ける必要がある。「私はワクチン接種を受けていない医療現場の人たちにはほとんど我慢できません。もし、ワクチン接種を受けない人が医療機関で働く場合、追加の対策を取らなければ、特定の環境で働くことはできません。その決定にはそれなりの結果が伴うでしょう」。
Henry は、医療機関以外でも、企業が独自のルールを設けることを支持しているとし、そのほうが人々が安心できると述べた。「私がナイトクラブを経営していたら、スタッフが（感染から）守られているかどうか確認したいと思います。『ここに来るにはワクチン接種を受けなければならない』と絶対に言えますからね。・・・これはビジネスに影響します。従業員の間で感染が発生した場合は、一定期間営業を停止する必要があります」。
Dix は、こうしたやりかたは珍しいことではないと説明し、2019年に発生した麻疹の例を挙げた。当時、保健当局がBC州の学生に多くのワクチン接種を行うよう促した。「何が起こったかというと、かなりの数の人々がこの時期にワクチン接種を受けたのです。はっきりさせておきたいのは、学校で麻疹が発生した時にあなたがワクチン接種を受けていなければ、あなたの子どもはその期間、学校に行けなくなるということです」と Dix は言う。「ワクチン接種を受けないという選択には、結果が伴うのです」。今週月曜日の時点で、12歳以上のBC州民の80.6％がCOVID-19の１回目接種を受け、64.4％が完全接種を受けている。
う～ん、なにやら脅し文句のような感じで反発があるのではと思ってしまうが、医療関係者たちはそこまでして、なんとかこのデルタ株の感染拡大を抑えたいのだろうね。それに、実際のところ、ワクチン接種してない人たちは生活上、いろいろな制約が発生するのは目に見えているよね。私は先日、知人が入居している介護施設に行ったが、入り口でワクチン接種証明書*の提示を求められた。あの場合でも、証明書がなかったら施設に入ることはできなかっただろうからね。
* ワクチン接種時にもらった小さな紙切れ。
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BC州の保健当局は、今後2週間にわたり、できるだけ多くの人にワクチン接種するための活動を強化していると発表した。この取り組みの一環として、8月4日の水曜日には、州全体でワクチン接種を予約なしで受けられる "walk-in Wednesday" を2万人分実施する。また、１回目と２回目の接種の間隔を8週間から7週間に短縮することも発表した。
２週間の大規模なワクチン接種の後でワクチン接種の需要が減少したため、BC州は大規模な集団診療所を減らす一方、公衆衛生診療所、outreach clinics アウトリーチ診療所、移動式診療所、ポップアップ診療所の利用を増やす方向にシフトする。診療所の場所や規模の変更は、8月から9月にかけて行われる。8月下旬から9月にかけては、中等教育機関や学校に戻る若者たちに大きな焦点が当てられる。
今週火曜日の朝の時点で、初回投与を受けていない対象者は906,772人で、12歳以上の人口の19.6％にあたる。中でも、Northern health 地域と Interior health 地域は、他地域に比べて依然として遅れている。Northern Health 地域では人口の32.5％、Interior Health 地域では26.2％がワクチンを受けていない。
BC州は、州内におけるCOVID-19感染者のうち、完全にワクチンを接種した人の割合は5％未満であるとあらためて示した。6月15日から7月15日までの１ヶ月間に、2回目接種を受けてから7日後に感染した人はわずか68人だったのに対し、ワクチン１回接種者は499人が感染し、未接種者1,210人が感染した。同じ1ヶ月間の入院者数は、完全接種者が8名、１回接種者が31名、未接種者が137名だった。
「変異株からお互いを守り、パンデミックを過去のものとするためには、さらにやるべきことがあります」と、ワクチン接種計画に関する州のプレゼンテーションには書かれている。火曜日の朝、Justin Trudeau 首相は、カナダには現在、国内の対象者全員に接種できるだけのCOVIDワクチンがあると発表した。また、現在、国内では6,600万回以上の接種が行われていると述べた。現在、12歳以上のカナダ人がワクチンを接種することができる。なお、18歳以下の人は Pfizer ワクチンのみが接種される。
う～ん、今後、どれほどの人たちがワクチン接種するかはとても重要だね。世界の国々を見ていると、日本やアメリカを含めてワクチン接種が遅れたために、デルタ株の感染拡大が急速に進んでいる国が多い。カナダは”デルタ株をなんとか抑えている”数少ない国のひとつだが、今後の展開次第では楽観できない気がする。一方、オリンピック後の東京では、自宅療養者数が今の４倍の3万人近くになるとの医療専門家の試算もある。今のところ日本では死亡者や重症者が少ないようだが、そうした試算が当たった場合には、のんびり構えてはいられないかもしれない。
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Vancouver では40日以上にわたって一滴の雨も降っていない。カナダ環境省によると、Vancouver 国際空港で最後に雨が降ったのは6月15日だった。この40日あまりの雨なし天気は今後も続くと予想されており、数十年来の記録を更新する勢いだ。気象学者 Bobby Sekhon は、「降雨の見通しは立っていません。Vancouver ではまだ乾燥した状態が続き、少なくとも BC Day（8月2日）のロングウィークエンドまでは乾燥したままでしょう」と言う。
林業の専門家によると、サウスコーストの樹木や植物は、一般的に雨の多い冬と春、そして乾燥した夏に適応しているが、今年は6月下旬の記録的な熱波と相まって、長い乾燥期間が負担となっている。UBC の林学教授 Sally Aitken は、「植物は蓄えたエネルギーでしばらくは生き延びることができますが、長期的に見るとその影響は蓄積されていきます」と語った。
＜長期的な影響＞
Aitken によると、水不足は植物に2つの異なる影響を与える。雨が降らないことによって、短期的には植物が既存の細胞を維持する能力を妨げられ、長期的には光合成の過程で二酸化炭素を吸収するのに必要な水分が不足して、植物は成長できなくなる。ダグラスファーのような針葉樹の大木の多くは乾燥に適応しているので問題ない。しかし、海辺の岩場にあるような浅い土壌に生える木は、水を求めて根を深く伸ばすという選択肢がないため、真っ先に枯れてしまう。Aitken によると、研究者たちはすでに、バンクーバー島東部の浅い土壌で育つウェスタンレッドシダーやグランドファーの間で、いくつかの「枯れ」を確認しているという。そして、気候変動の影響を受けて、このような現象がより一般的になる可能性があるという。
＜水やりの増加＞
Vancouver Parks Board は、散水車の台数を増やし、スタッフの勤務時間を延長するなどして、散水活動を強化している。Board 委員の Dave Demers によると、最も被害を受けやすいのはダウンタウンの歩道に植えられた若くて孤立した木々などで、それらへの水やりを重点的に行っている。「ダウンタウンでは、ヒートドームの後、通りの木々が全体的に落葉するのを目にしましたし、木が下から上に向かって茶色くなっていくのを見ました」と彼は言う。
Parks Board では市民に、家の近くの木が痛んでいると思われる場合には、ホースで水を流したり、バケツに入れた水を木の葉の外周にある点滴線（根が最も効率的に水を吸収する部分）の近くにゆっくりと注いだりして、水やりに協力してくれるよう頼んでいる。Demers によると、ほとんどの木はこの乾季を乗り切ることができるが、このストレスは今後何年にもわたって影響を及ぼすという。「今年生きている枝が、来年には枯れてしまうかもしれません。つまり、今生きている木のストレスは、何年にもわたって影響を与えるのです」。
＜記録更新の可能性もある乾燥状態＞
Sekhon によると、Vancouver 地域では現在の乾燥した状況があと数週間は続く可能性があるという。雨が降らなかった日数の最長記録は、1951年に6月14日から8月10日までの２ヶ月弱だ。Sekhon は、「これまでの乾燥状態を埋め合わせるには大量の降水が必要ですが、少なくとも当面は大量の降水は期待できません。もちろん、9月、10月に入れば、雨のサイクルが増えてくることがわかっているのですが・・・」と言う。
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賃貸物件情報サイト Zumper が6月に収集したデータによると、Burnaby は Toronto を抜いてカナダで2番目に家賃が高い都市になったことがわかった。１位は当然 Vancouver・・・(^^;)。Vancouver が１位だったのは驚きではなかったが、Burnaby が Toronto を抜いて２位になったのは意外だった。
Zumper のデータによると、6月にサイトに掲載された物件を分析した結果、Vancouver の1ベッドルームアパートの１ヶ月あたりの家賃の中央値は2,000ドルだった。Burnaby のホームオーナーたちが示した家賃の中央値は1,750ドルだった。Vancouver とよく”首位争い”をする Toronto は、中央値が1,710ドルだったが、これは Ontario 州の Barrie の中央値1,730ドルよりも低くて、Toronto は結局４位に落ちた。Zumper によると、Toronto がトップ2から外れたのは統計を取り始めてから初めてのことで、Toronto の１ベッドルームの下落幅はカナダ国内で最も大きかった。Toronto のホームオーナーたちは、パンデミック前と比較すると、540ドルも安い月額家賃を要求していた。
Burnaby のホームオーナーたちは、2020年3月と比較して40ドルしか家賃を上げていない。同サイトの広報担当者は、「パンデミックを乗り切るために、より広いスペースと手頃な価格を求めて、多くのテナントたちが大都市から（他の都市へ）移住したため、この１年間、Toronto は価格面でさらに下落したようです」と述べた。こうした傾向は、Burnaby などの都市でもみられ、Vancouver で支払うのと同じ金額でより大きなスペースが確保できる可能性があると言う。同サイトのデータによると、Vancouver では、6月に新規掲載された2ベッドルームが月に約2,800ドルで取引されている一方、Burnaby では、Vancouver の１ベッドルームよりも280ドル高いだけで2ベッドルームを借りることができた。
Victoria は、Zumper のランキングで5位を維持しており、1ベッドルームの中央値は1,670ドル、2ベッドルームは約2,080ドルだった。州内の他都市では、Kelowna（7位、1ベッドルームの中央値は1,520ドル）、Abbotsford（15位、中央値は1,270ドル）などが月間ランキングに入っている。Vancouverと Winnipeg のアパートを比較した場合、Winnipeg の方が月々1,000ドル近く安い。Edmonton, Regina、Quebec City の１ベッドルームアパートメントは、中央値が1,000ドルを下回った。
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Joe Biden 米大統領の首席医療顧問 Dr. Anthony Fauci は、ワクチンを完全接種したカナダ人に米国の国境を開放するという見通しは、ホワイトハウスでの「活発な議論」の一部であると述べた。Fauci は、CBC テレビの番組でカナダでの独占インタビューに応じ、「ワクチンを完全接種したカナダ人を入国させることは、米国政府で現在活発に議論されている分野であることをお伝えします」と語ったもの。
今週初め、米国政府は、カナダおよびメキシコとの国境を8月21日まで閉鎖するという更新命令を出した。米国土安全保障省の担当者によると、今回の措置は、COVID-19とより感染力の強いデルタ株の拡散を阻止するための政府の取り組みの一環であるという。デルタ株は、アメリカで急速な感染拡大を引き起こしており、50州のほぼすべてで感染者や入院者が増加している。
Fauci によると、米国ではデルタ株が感染者の83％を占めていて、これらの感染者はワクチン接種率が全国平均よりも低い南部の州に集中しているという。COVIDワクチンの接種率でカナダが米国を上回っている理由について、Fauci は、「（アメリカは）ワクチン接種率が非常に低く、ウイルスの感染率が非常に高い南部の州では、感染者が大幅に増加している」と述べた。ホワイトハウスは、特に共和党の州知事が率いる州で、著名人やスポーツ選手の協力を得て、アメリカ人にワクチン接種を呼びかけている。最近では、Fox の評論家 Sean Hannity のような保守派の著名人もアメリカ人にワクチン接種を呼びかけている。
Fauci は、現在発生しているCOVID-19を終息させるためには、米国はワクチン接種率を高めなければならないと言う。「この状況の中で、態度を変えて（ワクチン接種に）同意し始めた人たちがいます。これは本当に良いことで、共通の敵はウイルスであることを認識して行動しなければなりません。ウイルスは、誰が共和党か民主党か無党派かなんてことは考えません」。
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昨日も少し触れたが、最近、発表された研究によると、Pfizer または AstraZeneca のCOVID-19ワクチンを2回接種すると、感染力の高いデルタ型コロナウイルスに対して、アルファ型コロナウイルスとほぼ同等の効果が得られるという。関係者によると、現在世界的に主流となっているデルタ型に対しても、ワクチンは高い効果を発揮するとのことだが、今回の研究では、1回のワクチン接種では高い予防効果は得られないことが改めて指摘されている。
New England Journal of Medicine of Medicine 誌に掲載されたこの研究は、Pfizer と AstraZeneca の COVID-19ワクチンの有効性について、PHE（Public Health England）が5月に発表した実世界のデータに基づく見出しの結果を裏付けるものだ。今回の研究では、Pfizerワクチンを2回接種した場合、デルタ型の症状のある病気を予防する効果は88％、アルファ型に対しては93.7％であり、以前に報告された結果とほぼ同じだった。
また、AstraZeneca ワクチンを2回接種したところ、デルタ型に対しては当初の報告の60％から67％、アルファ型に対しては当初の予測の66％から74.5％の有効性が認められた。PHE の研究者は、「2回のワクチン接種後、アルファ型と比較してデルタ型ではワクチン効果にわずかな差しか認められなかった」と研究で書いている。
イスラエルのデータによると、Pfizer ワクチンは、重篤な疾患に対する防御力は高いものの、症状のある疾患に対する効果は低いと推定されている。PHE はこれまで、いずれかのワクチンを1回目に接種した場合、デルタ型による症状のある病気に対する効果は約33％であると発表していた。今回発表された研究結果によると、一回接種した場合の Pfizer の効果は36％、AstraZeneca の効果は約30％だった。この研究の著者らは、「1回目の接種後に効果が低下したという結果は、デルタ型が流通している状況下で、脆弱なグループに2回の接種を行い、ワクチンの接種量を最大化する取り組みを支持するものである」と述べている。
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このところ、BC州における COVID-19感染者数が増加しており、7日間の平均感染者数は過去2週間で最も高い水準となっている。BC州の新規感染者は、一昨日89人、昨日は112人となり、数週間前の30人台から急増して、この1ヶ月間で最も多い数字を示した。しかし、保健当局とモデル専門家は、州が9月に完全に活動再開する予定であることを維持しており、これらの症例の大部分がワクチンを接種していない人々の間で発生していて、州が移動や社会的な集まりの制限を緩和していることから、この増加は予測されたものであると述べている。
Adrian Dix 保健相は、6月15日から7月15日までの１ヶ月間に記録された新規症例の78％はワクチン未接種の人たち、18％は１回の接種を受けた人たち、４％は完全にワクチンを接種した人たちだった。UBC の Sally Otto 教授（進化生物学）は、BC州では感染者数が増加傾向にあるため今後も注意が必要であるものの、感染者数を抑えるためには、地域社会でのワクチン接種率を高めることが最も重要であると述べた。
Otto によると、現在、新規症例数が最も多いのは Interior Health 地域であり、州内でもワクチン接種の取り組みがやや遅れている地域である。これまでのところ、BC州の12歳以上の居住者のうち80％が1回目の接種を受け、57％が2回目の接種を受けている。「BC州では、感染源不明のケースが増加していますが、これは、症状のないワクチン接種者からの感染が増えているためだと思います」と述べている。
BC州では、数週間前から生活上の規制の大半が緩和されている。7月1日、州は段階的再開計画のステップ3に移行し、マスクやフェイスカバーを必須ではなく推奨とし、屋内外での個人的な集まりの制限をすべて解除した。介護施設への訪問は、2回のワクチン接種を受けていれば、月曜日（19日）から通常通りとなった。BC州では、9月7日までにステップ4に移行することができる。これにより、オフィスは通常通り営業し、コンサートやスポーツの試合などのイベントで観客を迎えることができるようになる。
Vancouver Infectious Diseases Centre のメディカル・ディレクター Brian Conway は、「Labour Day（9月6日）までに健康対策の大幅な変更を発表することができると思います。人々が互いに交わうことでより多くの患者が発生するでしょう。ここで重要なのは、それらを素早く特定し中断させることです。このレベルであれば、すべての症例を数えて、その影響を監視することができます」と述べた。
＜デルタ型ウィルス＞
パンデミックの将来を占う上で最も大きな問題は、現在カナダで流行している伝染性の高いデルタ型のウイルスだ。しかし、最近の研究では、Pfizer あるいは AstraZeneca のワクチンを2回接種すると、デルタ型に対して、以前から主流だったアルファ型とほぼ同等の効果が得られることが示されている。Dix によれば、Interior Health 地域での症例の約25％はデルタ型であり、その多くは20歳から40歳の人に発生している。BC州では、18歳から29歳までの約34％の人がワクチンを完全に接種しているが、この年齢層の人たちの大半は、州の年齢別ワクチン導入の一環として、ここ数日のうちに2回目の接種を予約する資格を得たばかりだ。
Conway は、秋までには州が完全に活動再開できると信じているが、人々は、パンデミックのこの段階を終わりではなく「始まりの終わり」と捉えるべきだと語った。「私が最も懸念しているのは、人々が『あと5週間これを続ければ、元通りになる』と考えていることです。・・・症例数が増えるのを見て『これではいけない』と言う人がいますが、これが新しい常識なのです。多くの専門家は、秋の気温低下に伴って感染者数がより顕著に増加すると予測しています。症例数が増えたり減ったりしているのを見ても、制御できないほどのコミュニティベースの広がりが見られるまでは、心配しないようにしましょう」。
う～ん、規制緩和されて、ショッピングモールに行ってもマスクをしない人が増えてきているから、新規感染者はこれからも増えるかもしれないね。でも、新規感染者の大半がワクチン未接種者であることを考えると、極端には増えないような気がする。昨日の発表で112人だったから200人は超えるかもしれないが、300～400人まではいかないのではないだろうか。そう願いたいものだ。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日、インターネット上で大規模な障害が発生し、さまざまな大手企業のウェブサイトが一時的に停止した。ウェブサイトが停止した企業は、FedEx、Delta Air Lines、HSBC、McDonald's、Airbnb、British Airways などだったが、ほとんどのサイトは１時間以内に復旧した。原因は、サイバー攻撃によるものではなく、Internet infrastructure service の主要プロバイダーのひとつ Akamai で、バグがシステム障害を発生させたことによると発表された。う～ん、インターネットで世の中はどんどん便利になるが、バグくらいの”ちょっとしたこと”で社会的機能が麻痺してしまうってのは、気味悪いね・・・(-_-;)。＞
これまでのところ山火事の煙の影響を受けていない Lower Mainland だが、BC州とアメリカ大陸で山火事が続いているため、近々、煙の多い空が見られるかもしれないと科学者が警告している。現在、BC州および米国北西部では約300ヶ所で山火事が発生しており、気象学者や環境科学者は、この地域が晴天の状態になるのはそれほど長くないかもしれないと言う。
州の大気質気象学者である Tarek Ayache によると、サウスコーストがまだ大気質警報に直面していない理由は、火災の発生場所が幸いしているためらしい。「山火事は主に内陸部と国境の南側で発生しており、風は主に南西から吹いているため、煙は主に内陸部に影響を与えており、沿岸部には影響を与えていません」と述べている。しかし、状況は「不安定」で、新たな山火事や風向きの変化によって、南海岸があっという間に霞んでしまう可能性があると Ayache は言う。「この地域は長い乾燥期にあり、しばらく雨が降らないことから、いつ火災が発生してもおかしくないです」。
Thompson Rivers University の環境学教授 Michael Mehta は、内陸部の空気の質は「安全なレベルをはるかに超えている」と言う。「近年のカリフォルニア州の山火事では、BC州で今年見られたものよりもはるかに少ない数の汚染物質の数値だった。そのため、（BC州では）それに比例してより多くの excess death 過剰死亡*が発生する可能性があることがわかっています」と彼は言う。Mehta は、BC州 Kamloops の粒子状物質の測定値を彼が設置したセンサーで計測したら、1立方メートルあたり100マイクログラムをはるかに超える濃度を示したという。WHO 世界保健機関では、24時間で1立方メートルあたり25マイクログラムの値が安全としているが、BC州では1年で8マイクログラムの値を目指している。
* 「excess death 過剰死亡」とは、普通なら死亡しない人が特定の原因で死亡することか・・・(-_-)？
そうした状況にもかかわらず、「煙がサウスコーストから離れた場所に集中しているために、政治の無策につながっていた」と Mehta は言う。「John Horgan 州首相が州の緊急事態の発令を遅らせた理由のひとつはそこにあると思いますし、本来ならばもっと早く発令すべきだったでしょう。州の多くの地点が火の海になっているのですから」と Mehta は言う。Kamloops の Air Quality Health Index（大気質健康指数）は、10+（非常に高い健康リスク）に上がったままだが、Metro Vancouver ではピーク時に3しかなかった。
Kamloops に住む Nancy Bepple は「山火事の影響でエネルギーが失われ、息をするのも困難になります。だから、あまり急いで移動したくないのです」と、そのひどさを語っている。彼女によると、今週、市内では煙が非常に濃く、Thompson River の谷間を見渡すことができなかったという。Ayache は、サウスコーストの住民には、地域の大気質の悪化を知るために州の大気質勧告を時々見て*煙の多い状況に備えることを勧めていると言う。
* リンクサイトでメールアドレスなどを登録すれば、随時、自分が住む地域の大気質を連絡してもらえるようだ。なお、Air Quality Health Index には州南西部は”Metro Vancouver ...”として載っている。
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カナダ政府が8月9日より、ワクチンを接種したアメリカ人の任意の目的での入国を認めると発表したが、その後、アメリカは現行の陸路国境規制を（少なくとも）8月21日まで延長すると発表した。アメリカの DHS（Department of Homeland Security 国土安全保障省）が連邦官報に掲載した通知では、対策を緩和するには、COVID-19の感染の脅威が依然として高すぎると書かれている。
アメリカへの渡航を希望するカナダ人は、これまで通り空路での渡航が可能だが、出発の3日前にCOVID-19検査が陰性であること、あるいは、過去90日以内にCOVID-19から回復したことを証明する書類を提出しなければならない。Bill Blair 公共安全大臣は水曜日、アメリカ国土安全保障省長官から2020年3月から実施されている国境制限を更新する意向を伝えられたと述べた。
8月9日午前0時1分（日本時間）時点でカナダへの入国を予定しているアメリカ人旅行者は、カナダで承認されている4種類のワクチン（Pfizer、Moderna、AstraZeneca、Johnson & Johnson）のうち、いずれかのワクチンの完全接種コースを到着の14日前までに完了している必要がある。しかし、彼らは無作為に選ばれない限り、隔離や到着後の検査は免除される。
ニューヨーク州選出の民主党下院議員 Brian Higgins は、Biden 政権が制限の延長を決定したことに失望していると語った。「受け入れがたいことだ。実際のところ、アメリカの連邦政府であるCDC疾病管理予防センターは、科学的根拠に従うように勧告しており、科学的根拠によれば、完全にワクチンを接種した場合、パンデミック前の活動に戻る可能性があるとされている」と述べ、政権は決定の理由について透明性を欠いていると指摘した。
また、カナダ商工会議所の Perrin Beatty 会長兼CEOも、アメリカの動きに不満を示している。「2月23日、 Biden 米大統領とTrudeau 首相は『米加パートナーシップ再生のためのロードマップ』を発表し、『両首脳は、将来的にカナダとアメリカの国境制限を緩和する措置を検討する際には、科学と公衆衛生の基準に基づいた協調的なアプローチをとることで合意した』と述べた。それから5ヶ月も経たないうちに、ワシントンは（その時の書類の）コピーを失ったようだ。アメリカの決定は、その公約とは対照的に、カナダが月曜日に発表した国境再開との連携が取れておらず、科学と最新の公衆衛生データの両方に背を向けている」。
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BCCDC（BC Centre for Disease Control）の最新データによると、BC州内のCOVID-19症例の3分の1は感染性の高い Delta型であることが分かったが、モデリングの専門家によると、この数字は全体を物語っていないという。BCCDCの最新 variant report バリアントレポートは、7月4日から7月10日までの期間に、362件のCOVID-19が検出されたことを示している。そのうち33％がDelta型、39％がGamma型、15％がAlpha型だった。その前の週には、Delta型はわずか8％だった。
この数字は憂慮すべきものだが、UBCの数理生物学者でBC COVID-19モデリンググループのメンバーである Sarah Otto は、この数字は状況に応じて検討する必要があると述べている。BC州では昨年の夏以降、新規感染者数が最も少なくなっており、1つの新たな集団が数字を歪めてしまう可能性があると彼女は言う。「BC州では感染者が非常に少なく、これは素晴らしいニュースですが、一人の感染者が出て多くの人に感染するかしないかによって、その偶然の出来事が多くの変動を引き起こすのです」と Otto は述べている。
絶対数で言うと、上述した１週間の間に、州全体で約29件のDelta型感染者が120件に増加したことになる。Otto は、州が毎週発表している亜種の数は予備的なものであり、より多くの陽性検査サンプルがゲノム配列決定を受ければ変更される可能性があると付け加えた。「どの週にも注目しすぎず、何を見ているのか、その傾向に目を通してください」と彼女は言う。
アメリカ政府関係者によると、COVID-19の初期株よりも感染力が格段に高いDelta型は、世界的にCOVID-19の主流となっている。Delta型は、これまでに100カ国以上で検出され、イギリスやアメリカでも急速に拡大しており、ワクチン未接種者の入院が急増していると言われている。この急増を受けて、ロサンゼルス郡は、ワクチンを十分に接種した住民に対してもマスク着用を義務付けるようになった。
BC州ではCOVID-19の規制を緩和し、屋内の公共の場でのマスク着用義務を廃止することを決定したが、これはあまりにも早すぎるとの批判を受けている。しかし、Otto は、BC州でもCOVID-19の感染が拡大していることは間違いないが、BC州は反撃の態勢が整っていると述べた。「BC州には素晴らしい点がいくつかあります。1つは、非常に高いワクチン接種率。そしてもう一つは、私たちのコミュニティが安全であり続け、マスクの着用や社会的な接触を減らすなど、多くの防護策をとっていることです」と述べている。「私は、Delta型が急増するとは思っていませんが、感染者数は増加すると考えています。しかし、そのスピードは非常に遅いでしょう」と述べている。
Otto は、BC州では、このウイルスの症例が一貫して増加し始めるまでに、2～4週間の「警告」期間があると推定している。Otto は、Delta型の増加に対する最大の防御策は、ワクチン接種率の向上と社会的接触の制限であると述べている。金曜日の時点では、接種対象となるBC州民の49.9％（全人口の44.8％）が完全にワクチンを接種している。Ottoは、Deltaが地域社会に蔓延すると、最終的にはワクチン接種率の低い人口のポケットに入り、そこでより早く感染が拡大することが最大の懸念であると述べている。
う～ん、Delta型の登場によって、イギリスやアメリカで感染が再拡大している状況を見ると、本当に「カナダは大丈夫なの？」と思えてくるよね。たしかに、ワクチン接種率の高さなどカナダの感染対策は非常にうまくいっているが、Otto が言うように、Delta型によって大きな再拡大が起こらないことを祈るばかりだ。
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カナダ政府は、8月9日からワクチンを接種したアメリカ人旅行者の入国を許可し、約1ヵ月後には他の外国人にも国境措置の緩和を拡大すると発表した。
政府関係者によると、8月9日午前0時1分（日本時間）より、アメリカの国籍保持者と永住権保持者は、カナダに到着する14日前までに、カナダでの使用が認められている4種類のCOVID-19ワクチンのうち1種類のフルコースを接種していれば、任意の目的でカナダに渡航することができるようになる。ワクチンを接種していない12歳以下のアメリカ人の子供や扶養子女は、完全にワクチンを接種した親、義理の親、法定後見人に同行し、14日間の隔離を免れることができるが、訪問先の地域の関連する公衆衛生ガイドラインに従わなければならない。なお、現時点では、アメリカは裁量目的で入国しようとするカナダ人に対する同様の制限を解除する計画を発表していない。
アメリカ人以外の外国人は、ワクチンを完全接種していて、カナダ国内のCOVID-19の状況が引き続き良好であれば、9月7日から任意の目的でカナダに入国できるようになる。すべての旅行者は、カナダへのフライトに搭乗する前に、ArriveCAN アプリまたはウェブサイトにワクチン接種証明書をアップロードし、国境警備員に提示するためにワクチン証明書を携帯する必要がある。
政府はまた、国際線を受け入れる空港を8月9日から4か所から9か所に拡大することを発表した。それらの９空港は、モントリオール・トルドー国際空港、トロント・ピアソン国際空港、カルガリー国際空港、バンクーバー国際空港に加え、ケベックシティ・ジャン・レサージュ国際空港、オタワ・マクドナルド・カルティエ国際空港、ウィニペグ・ジェームズ・アームストロング・リチャードソン国際空港、エドモントン国際空港、ハリファックス・スタンフィールド国際空港だ。
政府はワクチンを接種していない旅行者について、8月9日までに「カナダ到着時に指定されたホテルでの3日間の宿泊を義務付けることを廃止する」としているが、適切な隔離計画の提示は必要となる。7月5日時点で、完全にワクチンを接種した人は隔離が免除されている。完全にワクチンを接種した旅行者は、搭乗前72時間以内にCOVID-19検査で陰性であることを証明する必要があるが、到着後の必須検査は、ランダムに選ばれた場合を除き、実施しなくてもよいことになっている。また、Omar Alghabra 運輸相は、4月22日に実施されたインドからのすべての民間および民間航空機の搭乗禁止措置を、デルタ型の高い感染率が報告されていることから、延長することを発表した。
政府のデータによると、7月1日から8日までの間に、空路の入国地点で実施された67,890件の検査のうち、陽性反応が出たのはわずか0.3％だった。また、陸路の国境で実施された32,110件の検査では、0.1％が陽性となった。Patty Hajdu 保健相は記者団に対し、国境での陽性反応が少なかったことと、カナダでのワクチン接種率が高かったことから、政府はこの変更を進めることができたと述べた。Hajdu は、「今日の決定の根拠となったデータは、ワクチン接種が感染と伝播の両方を保護するという認識が高まっていることを示しています。カナダでは、接種対象者の約80％がCOVID-19ワクチンを少なくとも1回接種しており、50％以上が完全に接種しています」と述べた。
このニュースは、カナダとアメリカの国境を挟んだ両側の経済界や議員が、この措置の長期化は地域経済に長期的に壊滅的な影響を与えると圧力キャンペーンを展開している中で発表された。Bill Blair 公安相は、国境規制についてアメリカ側と緊密に協力しているとし、「私は、アメリカの状況が改善されていけば、両国間で適度なバランスを保つことができると確信している。しかし、我々はカナダ人にとって正しいことをしており、カナダの医療アドバイザーから受けた助言に基づいて行っている」と語った。
＜ニュースソース＞
＜号外：私は、Pfizer という名前は以前から聞いていたが、Moderna という名前は聞いたことがなかった。それもそのはず、Moderna は１年前には市場で販売する製品のない赤字企業だったのだ。COVID-19 ワクチン10億回分を生産した Moderna は、COVI-19 にとどまらず、ジカ熱や HIV の研究にも取り組んでいて、「ワクチン市場を完全に破壊」する勢いだという・・・＞
先日、John Horgan 知事と Adrian Dix 保健相が、8億6000万ドルをかけて行われる Richmond Hospital の拡張工事の詳細を発表した。この4段階のプロジェクトでは、新たに113のベッドが追加され、合計353のベッドが設置される。
9階建ての新しい患者ケアタワーである Yurkovich Family Pavilion には、現在の60室から82室に拡大した救急部門と、8室から11室に拡大した手術室が設置される。政府は、デルタ地形の Richmond に建設されるこの新タワーは、地震に強く、100％カーボンニュートラルであることを約束している。また、Milan Ilich Pavilion が再開発され、癌治療クリニック、外来診療所、UBC医学部の拠点となる予定だ。South tower と Milan Ilich Pavilion の建設工事は2029年に完了予定だ。
NDP 政権は2018年に、同病院の再活性化のコンセプトプランを発表した。その後、詳細な事業計画と予算編成を昨年9月にまとめる予定だったが、州議会議員選挙のために延期されていた。
＜ニュースソース＞
＜号外：BC州検死局の最新発表によると、6月末の熱波の一週間（6/25-7/01）での死者は800人を超え、例年の4倍以上だった。そのうちの571人は、6/28～30（月～水）の3日間に死亡していて、それぞれ 147人、300人、124人だった。検視局は、「個々の死亡者について死因を断定できていないものの、暑さが死亡者の多くに関連がある可能性が高い」としている。う～ん、普通の状態で突然４倍もの数の人たちが死ぬなんてことはないから、Lytton で49.6℃のカナダ新記録を作ったあの熱暑が関係してたのは間違いないよね。＞
COVID-19 の完全なワクチン接種を受けたカナダ人の割合が、初めてアメリカを上回った。COVID Tracker Canada によると、7月17日午後の時点で、カナダは人口の48.64％に2回のワクチンを接種していた。これに対し、アメリカでの完全接種率は人口の48.4％となっていると、CDC （アメリカ疾病管理予防センター）が報告していた。
カナダが一回目接種の普及率でアメリカを上回ってから2ヶ月も経たずに、”完全接種率”もアメリカを抜いたことになる。カナダが5月にワクチン配布を強化し始めてから、両国のワクチン接種の差は徐々に縮まり始めた。カナダ政府関係者によると、現在、ワクチン供給量は需要を上回る寸前であるという。一方、アメリカでもワクチンが余っているが、それはワクチン接種率が鈍化しているためだ。ワクチンを躊躇する傾向は、カナダよりもアメリカではるかに強い。
＜国境再開への懸念 ＞
Our World in Data によると、カナダはアメリカに比べて一人当たりのCOVID-19ワクチン接種数が多くなっている。5月5日の時点で、カナダは100人あたり0.66人の接種率を報告してアメリカ（100人あたり0.64人）を初めて上回り、その後も格差は拡大し続けている。一方、アメリカでは COVID-19 の症例が過去3週間で3倍に増加し、ワクチンを接種していない人の入院や死亡が増えている。１月に発生した最多感染者数よりはまだかなり少ないが、アメリカ当局は逆転した傾向に懸念を抱いている。今後数週間は、症例数の増加が続くと予想されている。
カナダとアメリカの国境閉鎖は7月21日までが対象期間となっていて、それに近づくにつれてアメリカでの患者数が急増している形だ。一部の専門家は、アメリカのコロナウイルス感染症が国境再開に影響を与える可能性があると警告する。University of Ottawa の疫学者 Raywat Deonandan は、「カナダ人が、特にデルタ株が拡大しているアメリカの州に行く場合は、帰ってきたら自己隔離するか、検査して陰性の結果を出すかするのがよく、そもそも行かないことを勧める」と述べた。
う～ん、ここに来て感染者数が急増するアメリカは弱ったものだよね。こんな状態では、国境開放は延期すべきだと思えてくる。ともかく、アメリカには”反ワクチン”人間が多すぎる（参考サイト：「コロナワクチン拒否、共和党に目立つ理由」）。
＜ニュースソース＞
Justin Trudeau 首相は州知事たちに対して、8月中旬までにアメリカからのワクチン接種済みの旅行者の受け入れを開始する可能性があり、さらに、COVID-19 のワクチン接種率が現在の軌道に沿って推移すれば、9月初旬には世界中からワクチンを接種した旅行者がカナダに到着する可能性があると伝えた。
一方、カナダとアメリカの国境での不要不急の旅行に対する制限は7月21日に期限切れを迎えるが、Trudeau 首相は、完全にワクチンを接種した旅行者が再び許可されるまで、最後にもう一度、期限を30日延長することもできるとした。この渡航制限は、1年以上前から毎月のように延長されている。カナダは、7月5日から徐々に隔離要件の緩和を開始したが、それはワクチンを完全接種した住民（国籍保持者と永住権保持者）と、その他の資格のある旅行者に限られている（ただし、娯楽目的の旅行者には適用されない）。
Trudeau 首相は、COVID-19ワクチンを受ける資格のあるカナダ人の80％近くが少なくとも1回の接種を受けており、50％以上が二回目までの完全接種を受けていることに言及し、今後の再開計画にとって良い兆しであると述べた。その結果、カナダのCOVID-19感染者数は春以降大幅に減少し、1日平均で500人以下の新規感染者が報告されていて、死亡や入院も減少している。
逆に、アメリカでは、感染力の高いデルタ型と”反ワクチン”の動きが大きく影響して、感染者数が増加し始めている。今のところ、全体として12歳以上のアメリカ人の65％強が少なくとも1回のワクチン接種を受けており、56.5％が完全接種している。University of Ottawa の疫学者 Raywat Deonandan は以前、アメリカでの新規感染者の増加が国境規制に影響を与える可能性があると述べた。アメリカでは状況が州ごとに異なることが問題となっていて、例えば、Mississippi 州は完全接種者は接種対象者の33.6％にとどまっているのに対し、Vermont 州は対象者の67.4％が完全に接種していて接種率が最も高い。
木曜日、Trudeau 首相は、アメリカとの国境が安全に再開できるようになるには、カナダで国内でのワクチン接種率が一定基準に達する必要があることを認めた。Angus Reid Institute が木曜日に発表した新しい世論調査によると、カナダ人の大多数（調査対象者の69％）が、国境が再開される前に少なくとも75％のワクチン接種率を望んでいる。また、40％近くの人が、その基準をさらに高くすべきだと答えている。
う～ん、ようやく”国境のドア”が少し開き始める感じだね。しかし、当初はワクチン接種が急速に進みながら、”反ワクチン”人間の多さから接種に大ブレーキがかかっているアメリカは大変だよね。イギリスは、新規感染者数が一日数千人台まで減少しながら、中途半端な状況の中で規制解除を始めたため、今では毎日30,000人以上の新規感染者を出しているが、アメリカはその二の舞いを踏むかもしれない。そんな中でアメリカとの国境を”開放”したら、カナダも巻き込まれてしまう。「Trudeau さん、そのあたり十分注意してよ！」っていいたくなるね。
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Royal Canadian Mint カナダ王立造幣局は、かつて致命的な病気だった糖尿病の治療法であるインスリンが発見されてから100周年を記念して、新しい流通貨幣を発行した。人々のポケットに新しいトゥーニー（２ドル硬貨）が入る日も近い。
新しい２ドル硬貨は、Ontario 州 Kitchener-Waterloo 在住のアーティスト Jesse Koreck によるデザインだ。メープルリーフを背景に、初期のインスリン製剤に使用された器具である乳鉢と乳棒、小瓶、三角フラスコが描かれている。左側には赤血球、ブドウ糖、インスリンの分子が流れている。コインの上部には、インスリン分子の構成要素であるモノマーを表すリボン状の渦巻きが描かれ、カラーコインでは青く強調されている。これは、糖尿病の認知度を高めるために使用されている色と同じだ。
この2ドル硬貨は、今週初めに300万枚が発行された。カラー版が200万枚、無色版が100万枚だ。また、造幣局では、同じデザインの200ドル純金貨バージョンを3,999.95ドルで購入できる限定版を含む、さまざまな記念品やコレクターセットを販売している。
Frederick Banting、Charles Best、James Collip、John Macleod による救命のための発見は、医学へのカナダの最大貢献の一つと考えられており、Banting と Macleod は1923年にノーベル医学賞を受賞した。同年初めに彼らは、必要な人が誰でも薬を入手できるように、University of Toronto に特許を1ドルで「売却」した。
造幣局の最高責任者である Marie Lemay は、「この記念貨幣は、過去100年間で何百万人もの命を救い、現在も救い続けているカナダの画期的な医療技術を支えた才能ある研究者たちに、心から永続的な "感謝"を伝えるものです」と述べた。現在、世界には４億人以上の糖尿病患者がいると言われているが、アメリカなどでは多くの患者が治療費を払えない状況になっている。
う～ん、インスリンがカナダの医学者達によって発見されたとは知らなかったなあ。インスリンによって、たくさんの人たちが助かっていると思うと、カナダ住民として嬉しくなるね。逆に、「アメリカなどでは多くの患者が治療費を払えない・・・」と聞くと、改めて「弱者に冷たい国アメリカ」を感じる。銃が氾濫し国民皆保険がないアメリカ・・・「国境の北側に住んでいて本当によかった」とつくづく思うね。
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＜号外：SkyTrain の Burrard 駅が大規模改築で2年間閉鎖。SkyTrain システムの中で4番目に利用者の多い Burrard 駅の改良工事が2022年初頭に開始され、工事完了までの2年間、駅は閉鎖される。改良工事では、エスカレーターとエレベーターの数を2倍に増やし、入口を再配置し、屋外広場のデザインを変更し、駅の電源を改良する。利用者は、工事期間中、Waterfront 駅と Granville 駅を使うことになる。閉鎖と建設プロジェクトに関する詳細は、今年後半に発表される予定だ。＞
＜ワクチンパスポート＞
Justin Trudeau 首相は先日、連邦政府は州と協力して、国外旅行の際に「国際的に認められたワクチン接種の証明」ができるようにするが、国内での選択肢は州政府に任せると述べた。首相のコメントは、Quebec 州や Manitoba 州など、いくつかの州が国内でのワクチンパスポートの計画を発表した後に行われた。一方で、Alberta 州や Saskatchewan 州のように、そのような要件を設けないとしている州もある。
火曜日の記者会見で、Trudeau 首相は、州のプログラムを標準化するために連邦政府が役割を果たすべきかどうかを問われた際、カナダ政府は国際的なワクチンパスポートに焦点を当てていると述べた。「州によって、やっていることが違い、連邦政府が果たすべき役割は、国際的な旅行のためのワクチン認証という観点から見ています」とトルドー首相は述べている。国内でワクチンパスポートを導入しようとすると、いくつかの州から抵抗を受ける可能性がある。Alberta 州の Jason Kenney 首相は、連邦政府がパスポートプログラムを導入しようとした場合、同州政府は反発するかという質問に「はい」と答えた。
Trudeau 首相は先月、政府が国際的なワクチン・パスポート・プログラムに取り組んでいると述べたが、このアイデアはプライバシーに関する懸念を引き起こしている。5月には、カナダの連邦、州、準州のプライバシー委員会が共同声明を発表し、ワクチンパスポートは 「実質的な公共の利益をもたらすかもしれないが、市民の自由を侵害するものであり、慎重に検討した上でのみ実施されるべきである」と警告していた。
＜ワクチン混合接種の問題など＞
6月、NACI（National Advisory Committee on Immunization 予防接種に関する全国諮問委員会）は、AstraZeneca、Pfizer、あるいは Moderna の注射を特定の状況下で互換的に使用することを認めるガイダンスを更新した。また、Trudeau 首相は、他の国が混合接種を認めていない場合でも、カナダ人が2種類のワクチンを接種した場合には旅行が許可されるという確証を得ているのかと聞かれた時、「カナダ人が安全で効果的だと認める方法で完全にワクチンを接種した人が、世界中でも認められるように、国際社会と協力していきます」と答えた。
そのほか、Trudeau 首相は、海外に住む何人かのカナダ人が、カナダでまだ承認されていないワクチンを受けていると述べた。彼は、どのワクチンがワクチンパスポートの対象になるかを判断するために、政府は WHO（世界保健機関）がどのワクチンを認定しているかを調べているとした。政府は、完全にワクチンを接種したカナダ住民（国籍保持者と永住権保持者）に対して、すでに一部の渡航制限を緩和し始めている。先週の時点で、2回接種した人は隔離を受けずにカナダに入国することができる。
＜ニュースソース＞
＜号外：BC州では、ワクチン接種対象者の約80％が少なくとも１回目の接種を受けた。今週月曜日（12日）の時点で、12歳以上の接種対象者の78.8％がCOVID-19ワクチンの1回目の接種を受け、44.6％が2回目の接種を受けた。成人に限った場合は、一回目の接種率は79.9％に上り、二回目の接種率は47.7％に上っている。イギリスはデルタ型の感染拡大で新規感染者が急増しているほか、日本でもデルタ型の感染率が高まっていて新規感染者も増えてきている。カナダではぜひ、デルタ型の感染拡大の前に集団免疫が確立していることを願いたい。＞
先週土曜日の夜、州内陸部 West Kelowna の住宅街に隣接する森林で、山火事を発生させようとして樹木に火をつけた男がいた。幸いにも、その一部始終を動画に撮影していた人がいて、直ぐに警察に通報し、火は付近の住民たちがもみ消した。しばらくして犯人の男は警察に逮捕された。次の動画に、犯人の男が映っている。
警察によると、3000 Webber Road 付近の近隣住民は、土曜日の午後8時頃、自宅裏の雑木林の中腹を男が歩き回っているのを目撃した。彼らは、その男が何かに火をつけて木の中に投げ入れるのを目撃し、警察に通報した。火は、地元住民がすぐ現場に駆けつけて燃え広がる前に消火した。犯人の男は、９時ころになって警察に逮捕された。
う～ん、世の中にはこんなことをやらかす人間がいるんだね。何が面白くなくて山火事を起こそうとするのか知らないが、愚か者としか言いようがない。それにしても、住民が現場に駆けつけるまでに数分はかかったろうが、あれだけ鬱蒼とした森の中の火をよく消せたよね。本当にラッキーだった。
＜ニュースソース＞
カナダではワクチンの出荷が続いてCOVID-19ワクチンの接種が進み、今週中にも（２回目接種を終えた）完全接種率でアメリカを抜く可能性が出てきた。カナダ政府は、Pfizer-BioNTech から今後7日間でさらに140万本のワクチンが届くと予想している。また、先週の金曜日に届いた Moderna の150万回分も配布する予定だ。
数字は変わる可能性があるものの、カナダ政府は今週末までに、今回の入荷分を含めて5,500万回以上のワクチンを受けることになると予想している。また、7月末までには6,800万回分のワクチンを配布すると約束しており、現在もその目標達成に向けて順調に進んでいるという。
現在までに、カナダ国民の約42.7％がCOVID-19ワクチンを2回接種していて、ウイルスに対していっそうの防御がなされている。この数字は、州・準州政府のデータをもとにボランティアで運営されている COVID-19 Tracker によるものである。アメリカのCDC（疾病管理予防センター）のデータでは、人口の48％がワクチンの完全接種を受けているとされている。
う～ん、アメリカでは当初、ワクチン接種が急速に進んだものの、その後、鈍化してきていた。それというのも、カナダではそれほど多くない”反ワクチン”の人たちが、アメリカでは30～40％もいるからだ。特に、共和党支持者（特に花札男支持者）の中に”反ワクチン”の人たちが多いと言われている。自分の健康のことなのに、何を考えておられるのやら・・・と思ってしまう・・・(-_-;)。
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カナダ政府は、Metro Vancouver の SkyTrain を Surrey から Langley に延長するために、最大13億ドルを提供することを発表した。Justin Trudeau 首相は先週金曜日に Surrey で 、後ろの広場で数人の抗議者が叫ぶ中、SkyTrain の線路を背景に発表を行った。彼によると、延長部分には16 kmで8つの駅と3つのバス乗り換え所が含まれる。インフラストラクチャー大臣の Catherine McKenna、BC州知事の John Horgan、Surrey 市長の Doug McCallum らの政治家に囲まれた Trudeau は、このプロジェクトが数千人の雇用を創出し、汚染を削減すると述べた。
2018年、Trudeau は Surrey を通るライトレール路線計画にカナダ政府が資金を提供することを発表していた。ところが、新しく選出された Surrey 市議会はそのわずか数カ月後に、Metro Vancouver の他の都市とつながる SkyTrain の延長を優先して、ライトレール路線計画を取りやめる動議を可決した。Trudeau は今週、Ontario 州、 Saskatchewan 州、Alberta 州でキャンペーン形式の訪問を複数回行っている。
う～ん、私はライトレールから SkyTrain に切り替えた Surrey の判断は正しかったような気がするよね。やはり、一本の太い線で Vancouver から Langley までつながったほうが利用者には便利だからね。それを造った上で、SkyTrain 駅につながるライトレール路線を各所に造ればいいだろうし・・・。また、将来的には、Surrey の King George 駅あたりから White Rock まで SkyTrain を延長することも考えられるよね。そうやって、できるだけ多くの人たちに自動車にバイバイしてもらうってことだ・・・(^^;)?。
＜ニュースソース＞
６月末にBC州で発生した未曾有の猛暑は、州内にある約17,000の氷河に悪影響を及ぼす可能性があると、カナダを代表する専門家が指摘している。カナダの氷河変動研究議長を務める University of Northern British Columbia 地理学教授 Brian Menounos によると、夏の早い時期に急速に雪解けが進むということは、氷河が雪の緩衝材なしに、より長い期間、温暖な気候にさらされることを意味する。さらに Menounos は、通常は夏の終わりに水源となる小川に新鮮な水を供給しているこれらの氷河が、早い時季に溶けてしまって流出しなくなり、生態系や水力発電の能力に影響を与える可能性があると言う。
６月末のヒートドームでは、BC州 Lytton でカナダ史上最高気温49.6℃を記録するなど州内で60近い気温記録が更新されたが、Menounos によると、それがなくても氷河の融解はすでに持続不可能なレベルで起こっている。Menounos は、「本当に憂慮すべきことは、これらの小さな氷河のいくつかが急速に消滅していることと、この氷河の減少がもたらす影響だ」と語る。いくつかの地域の水力発電への影響は相当なもので、場合によっては、氷河の消失は繊細な水生生態系の喪失を意味する可能性もあるという。
「Nature Geoscience」誌に掲載された2015年の研究では、カナダ西部の氷河の70％が2100年までに完全に消失すると予測されており、河川への融解水量の増加に対応する氷の減少速度が最も速いのは、2020年から2040年にかけてだという。この雪解け水は洪水の原因にもなる。B.C. River Forecast Centre は、この猛暑の中、標高の高い場所での雪解け水の量を「驚異的」と呼び、6月最後の数日間、州内の多くの地域に洪水警報が発令された。
BC州の Mount Robson Provincial Park では、6月30日に「この猛暑により、川の水位が非常に高くなっているので、注意が必要だ」と警告した。7月1日には、人気の高い Mount Robson の Berg Lake trail を含む3つのハイキング・トレイルが、洪水による被害のために閉鎖を余儀なくされた。Menounos は、氷河が溶けて後退すると、急な斜面に不安定さが生じ、危険な地滑りを引き起こす可能性があると警告する。
BC州を覆った熱波は、ロッキー山脈を越えてアルバータ州をも暖めた。Agriculture and Forestry Department of Alberta とカナダ環境省のデータをもとに、University of Alberta の氷河学者 Jeffrey Kavanaugh が試算したところによると、その結果として、同じ10日間に山間部の氷河から融解した量は、過去12年間と比較して平年の約3倍になったという。
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イギリスは世界で最も早く COVID-19 ワクチン接種を行った国の一つで、ワクチン接種が広まるとともに新規感染者も急減した。ところが、最近になってデルタ型変異種が広まると再び感染者が増え始めた。5月の第3週には2,000人以下だった１日あたりの新規感染者数が、最近は2～3万人のレベルに達しているのだ。これを見ると、カナダもワクチン接種がさらに広まってもイギリスと同じ道を歩むのではと思ってしまう。しかし、カナダの感染症専門家たちは別のシナリオを描いていて、イギリスの二の舞いは踏まないだろうと見ている。以下がそれを伝えるニュースだ。
イギリスでは現在、COVID-19の第4波が発生している。しかし、カナダの人々ができるだけ早くワクチンを接種し続ける限り、カナダではそれが現実のものとならないだろうと、カナダの感染症専門家たちは言う。しかも、この楽観的な予測は、1回のワクチン接種では阻止するのが難しいとされるデルタ型が優勢となりつつあるにもかかわらず支持されている。
カナダのCOVID-19免疫タスクフォースの共同議長である Dr. David Naylor は、イギリスはカナダにとってパンデミックの「有用な指標」であり、感染が増えたり減ったりするたびに数歩先を行っていると言う。世界で最も早くワクチン接種が行われ、クリスマス後には厳しい公衆衛生対策が取られたイギリスは、カナダにとって希望の光だった。5月中旬、カナダがまだ第3波のロックダウンに入っていた頃、イギリスではレストランやバーがオープンし、COVID-19による死者が一人も出ない日があるほど感染率が抑えられていた。
しかし、それからの数週間でデルタ型が威力を発揮し、5月の第3週には1日2,000人以下だったイギリスでの新規感染者数が、最近では1日26,000人を超える日もある。これに関して、Naylor は「（カナダでも）いくつかの州で同じようなことが起こるかもしれないが、その一方で、カナダが来月以降、デルタ変異株との間で少しスムーズな曲線を描く可能性もある」と言う。イギリスはカナダよりも早くからワクチンを接種して、2回目接種もカナダより進んでいるが、両国の接種プログラムにはいくつかの違いがあると Naylor は言う。「その違いによって、（カナダでは）大きなデルタ型の波のリスクを軽減することができるかもしれません」。
イギリスでは、5月17日に屋内での食事、映画館や博物館への入場が可能となる第3段階の再開に移行した際、1回目接種を受けたイギリス人は約50％、２回目接種まで受けたのは約30％だった。しかし、カナダでは、公衆衛生上の制限が解除された時、カナダ人の69％が少なくとも1回の接種を受け、２回目接種まで受けた人は38％にまで達していた。しかも、この数字がすべてを物語っているわけではない。
Hamilton にある St. Joseph's Healthcare の感染症専門医 Dr. Zain Chagla は、両国のもう一つの違いはワクチンを接種する人たちの年齢だと言う。両国とも30歳以下の人の感染率が最も高くなっているが、カナダでは5月末までに12歳の人にもワクチンを開放したのに対して、イギリスは6月中旬に18歳までのワクチン接種を開始したばかりで、いまだに10代の若者へのワクチン接種を開始していない。イギリスが5月に規制緩和してステージ3に移行した時点では、40歳以下の人でワクチンを1回でも接種した人は17％以下で、2回接種した人は7％だった。カナダでは6月26日の時点で、12歳から39歳までの約67％の人に少なくとも1回、約12％の人に2回接種していた。「カナダでは少し有利だと思います」と Chagla は言う。
う～ん、日本でもそうだが、最近の新規感染者は40代以下の若い人たちが多くを占めている。それを考えると、カナダのように10代前半までワクチン接種の対象にしたのが正解だったのかもしれないね。それと、イギリスはワクチンの効果が出た時、あまりに急激に規制緩和を行ったように見えた。ともかく、一時はワクチン効果で浮かれ上がったイギリスで今、一日の新規感染者数が2～3万人あたりをウロウロしてるっていうんだからびっくりする。ちなみに日本では最近の一日あたり新規感染者数は2,000人台だ。
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先ごろ、自由党のカナダ政府は、カナダで販売されるすべての新型小型車を電気自動車にするという目標を前倒しすることを発表した。Omar Alghabra 運輸相は、2035年までに国内で販売されるすべての新車および小型トラックをゼロエミッション車にすると述べた。これまで政府は2040年を目標にしていた。
Alghabra は、フランスの Paris に本部を置く IEA（International Energy Agency 国際エネルギー機関）が最近発表したレポートを引用し、2035年までに小型車の新車販売のほぼすべてを電気自動車にしなければ、今世紀半ばまでに排出量をゼロにすることはできないだろうと述べた。カナダは2050年までに、温室効果ガスの排出をゼロにするか、気候変動を引き起こす熱源となるこの汚染を他の手段で相殺することを約束している。カナダの温室効果ガス排出量のうち、石油・ガス部門に次いで大きいのが運輸部門で、小型の乗用車とトラックがその最大の原因となっている。
Alghabra は、電気自動車をより多く普及させるために、消費者が新しい電気自動車を購入する際に優遇されるリベートプログラムに、政府がすでに少なくとも6億ドルを投じているとした。そして、「もっとやらなければならないことはわかっている」と述べ、このプログラムを中古車を含むより多くのカテゴリーの自動車に拡大することを説明した。この変更にかかる費用について具体的な金額は示さなかったが、現行のプログラムでは、購入者に最大5,000ドルまたは2,500ドルの前払い割引を提供し、販売者は奨励金を請求して払い戻しを受けることになっている。
Jonathan Wilkinson 環境相は、この厳しい目標を達成するために、アメリカと協力して燃料効率を改善し、新たな規制措置について関係者と協議すると述べた。その中には、自動車業界に電気自動車の製造または販売を義務付ける可能性も含まれていて、ゼロエミッション技術の推進者は、そのことが消費者が新しい自動車を購入する際に、より多くの供給を確保するのに役立つと述べている。
Clean Energy Canada のシニア・ポリシー・アドバイザー Joanna Kyriazisは、カナダの自動車販売台数に占める電気自動車の割合は3〜4％程度であり、2025年の目標である10％には程遠いと述べた。また、フランス、イギリス、ドイツにおける電気自動車の販売台数が大きく伸びていることから、カナダの新たな目標を達成するためには、ディーラーでの販売台数の増加、充電インフラの整備、電気トラックやSUVを対象としたインセンティブの付与などの政策が必要であると述べた。「新しい、より野心的な目標を持つことは素晴らしいことですが、本当にそこに到達するための明確な計画と政策の道筋がなければ、その目標は何の意味も持ちません」。
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アメリカ国立アレルギー・感染症研究所 (NIAID) 所長の Dr. Anthony Fauci によると、最近アメリカで発生した COVID-19 による死亡事故の約99.2％は、ワクチンを接種していない人が関係している。Fauci は、「これらの死亡のほとんどすべてが回避可能、予防可能であることは、本当に悲しくて悲劇的だ」と述べている。
彼は、NBCの「Meet the Press」に出演して、COVID-19 という「強大な敵」に対して「（ワクチン接種という）非常に効果的な対策があるのに、それがこの国で完全に実施されていないのは、より悲しくより悲劇的なことだ」として、苛立ちを感じていると述べた。Fauci は、一部のアメリカ人がワクチンに反対する理由として、「イデオロギー的なもの」なのか、それとも「単に根本的に反ワクチン、反科学的なもの」があるのかについて言及した。彼は、アメリカはパンデミックに「対抗する手段を持っている」とし、だから、「そうした（考え方の）違いをすべて脇に置いて、共通の敵がウイルスであることを認識してほしい」と人々に訴えている。
また、彼は、アメリカが国内で基本的にすべての人にワクチンを接種するのに十分なワクチンを持っているのは幸運なことだが、一方で、世界中にはワクチンを手に入れたくてもそれができない人たちがたくさんいると指摘した。アメリカでは、パンデミックによる死亡者数が60万5千人を超え、世界で最も多い死者数となっている。
う～ん、アメリカでは当初、ワクチン接種がすごい勢いで広がったが、ある時から突然接種希望者が減って、最近はほとんど接種が進まず、一回目の接種率も未だに70％に達していないようだ*。Fauci が言うように、イデオロギー（政治）的な理由で接種しない人がたくさんいるのだろう・・・共和党（特に花札男）支持者に反ワクチンの人が多いと伝えられている。生死に関わる問題なのに、そんな”場違いな”理由を掲げることはちょっと呆れてしまう。
* カナダでは今月5日発表のデータによると、一回目接種者が約67％、二回目接種者が約27％となっていて、さらに接種が進んでいる。
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先週水曜日にBC州内陸部の村 Lytton で発生した大規模な火事の原因は、人為的なものだったのかもしれない。この火事では村の大部分の住宅と施設が消失した上、２名の犠牲者が出た。調査が進むにつれ、村を通過中の列車から火事が始まった可能性が検討されている。Lytton First Nation と Thompson-Nicola Regional District は共にその可能性を示唆しており、少なくとも1人の目撃者が火災の少し前にコミュニティ内で列車がブレーキをかけているのを見たと語っている。
Lytton から南に約44キロ離れた Boston Bar 付近所で、火災がコミュニティに押し寄せた日に列車が燃えていたという情報を、一人の目撃者が名乗り出た。その人 Gary Phelps は、Boston Bar のすぐ近くにいた時、妻が線路上の列車の下で火事を発見したと語った。夫妻は911に通報し、消防士に注意を促そうと Boston Bar に車を走らせたが、誰も見つけることができず、現場に戻って最初のレスポンダーに連絡した。
「2～3分後に現場に戻ったときには、草や木に火がつき、列車にも火がついていました」と彼は語っている。Phelps によると、炎上した列車は南行き、つまり Lytton 方面から来たものだったという。「誰も外に出て消火器を使ったりして、列車の火を消そうとしなかったことに驚きました」と彼は言った。「私たちが通りかかったときには、とても小さな火だったのですが、戻ってきたときには完全に燃え尽きていました」。Phelps によると、彼が現場を離れる前に CN Rail の関係者と Boston Bar の消防署の隊員が到着したとのことだ。消防隊員は、火が周辺地域以外に広がる前に消火することができた。
BC Wildfire Service をはじめとする捜査機関は、この破壊的な火災の潜在的な原因については推測していない。Bill Blair カナダ政府公安大臣は土曜日、火災の原因を特定するのは時期尚早だが、捜査官は何も排除していないと述べた。「我々はあらゆる可能性を調査しており、原因を推測することはしたくない。カナダ運輸省は現在、BC州当局および鉄道会社と協力して、提起された懸念事項に対処している」と述べた。
RCMP、法医学チーム、BC検視局は、有毒な煙やその他の危険性のために、土曜日になってようやく焼失した Lytton に入ることができた。検視官は土曜日の夜に2名の死亡を確認しており、警察は日曜日から来週にかけてコミュニティ内をくまなく捜索する予定だ。Boston Bar では、鉄道会社が配備した移動式司令部を含むCNチームが土曜日に忙しく動き回っていた。
う～ん、Lytton 付近は火事が発生する直前に、”カナダ新記録”となる49.6℃の高温を記録していた。だから、ちょっとした火元でもあっという間に燃え広がるほど乾燥していたんだろうね。今現在、BC州では200数十か所で山火事が発生している。このところ、ずうっと雨が降ってないし、例年になく山火事の多い夏になりそうだ。
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＜号外（デルタ型のワクチン効果が64％に低下）：イスラエルでの調査で、COVID-19変異ウイルス「デルタ型」が拡大して以降のワクチンの感染防止効果が、デルタ型以前の94％から64％に低下したことが分かった。ただし、重症化を防ぐ効果は93％で引き続き高かった。う～ん、64％と言ったら、10人のうち4人は感染するということだ。重症化防止効果が高いとは言え、感染しないためには相変わらずマスクはしていたほうがいいかもしれないね。カナダでもデルタ型が拡大しているのだから・・・。＞
約16ヶ月にわたって厳しい渡航制限が行われてきたカナダだが、ようやくその規制が緩和されることになった。ただし、特定の人たちに限られている。昨日の月曜日から、カナダが承認したCOVID-19ワクチンを完全接種したカナダ人および永住権保持者は、カナダ入国時に14日間の隔離を省略できるようになった。対象となる航空旅行者は、カナダでの最初の3日間を政府が承認したホテルで過ごすという条件も免除された。
（外国から来る？）旅行者は、（外国を？）出発する前に ArriveCAN アプリまたはウェブポータルを使用して、ワクチン接種の詳細と、3日以内に行われたCOVID-19検査の陰性結果を記録しなければならない。「今年の7月4日にカナダに来ることができなかった人は、7月5日にも来ることができません。この点に関しては、これまでに出されたすべての制限や規定に変更はありません」と、CBSA（Canada Border Services Agency カナダ国境サービス庁）の旅行者部門担当副社長である Denis Vinette は述べた。
Vinette によると、同局は、国境管理地点での過度の遅延や拘束を防ぐために、何が変更されるのか、何が変更されないのかを人々に理解してもらうことを切望しているという。「確かに初期の段階では、個人が『7月5日が来たから、カナダは観光やレクリエーションなどに開放された』と思ってしまうことが予想されます。それは事実ではありません」。「私たちは、初期の段階からこの問題に対処してきた第一線のスタッフに、そのようなシナリオを用意しています」と話す。
ArriveCAN ポータルは、Apple または Android のアプリ、または連邦政府のウェブサイト canada.ca からオンラインでアクセスできる。旅行者は最新版のアプリを使用する必要があり、規制が変更された場合は更新される。貿易、基幹業務従事者、留学生の移動を例外として両国間のすべての裁量的な越境を禁止しているカナダ・アメリカ間の相互旅行規制は、7月21日に期限切れを迎える（規制を延長するかどうかは、その時に検討するということだろう）。
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BC州検視局は、先月25日から今月2日までの１週間で719件の突然死を報告したが、これは通常の3倍にあたる。Lisa Lapointe 首席検視官は、「異常気象が、死亡者数の増加に大きく寄与していると考えられる」と発表した。先週初め、Metro Vancouver の警察によると、猛烈な暑さの中での突然死に関する通報が急増したという。Lapointe によると、検視局は１週間の間に州内でこれまでにない数の突然死の報告を受けたという。
彼女によると、BC州では過去3〜5年間に熱中症による死亡は3件しかなかったという。「多くの医療機関や救急隊員は、これまで州内でこのような経験をしたことがありませんでした。そのため、対応を強化するのに少し時間がかかりました。検視官への連絡が遅れたり、現場への対応が遅れたりしました」と Lapointe は先週初めに述べていた。その後、州内の多くの地域で熱波警報が解除されて、報告された死亡者数が減少傾向にあるとしていた。
依然として異常な高温に見舞われている州の一部では、警戒を怠らず、一人暮らしの人の様子を確認することが重要であるとLapointe は言う。報告された死亡事例の多くは、個人宅で一人暮らしをしている高齢者だった。「BC州検視局を代表して、この困難な時期に愛する人を失ったすべての人々に心から哀悼の意を表します」と述べた。検死官サービスによると、熱波がどのような役割を果たしたかを調べるために、それぞれの死亡の状況を調査する予定だ。
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Calgary で家を借りて住んでいたカップル Joshua Bennett（48才）と Jennifer Hacker（42才）は、昨年3月のある日の早朝、ドアと窓のあたりからのものすごい音に目を覚ました。そして、ドアを破壊しリビングルームの窓をぶち破るものすごい音に加えて、「バン、バン、バン」の爆発音とともに催涙ガスに見舞われた。
喉を焼くような煙が家に充満する中、二人はガレージに逃げ込んだ。ドアを開けて外に出ると、そこには銃を構えたタクティカルオフィサー（警察の特殊機構）のチームがいた。Hacker は、その時の事を「とても現実離れしている。まるで映画の中の出来事のようだった。ただ囲まれているだけ。誰もドアをノックしなかったし、メガホンで呼びかけもしなかった」と話す。
＜麻薬捜査＞ 警官が二人に聞いた。「メスはどこだ？ハードドラッグはどこだ？」。Bennett は、「麻薬は地下にあります」と答えた。Hacker が夜寝るときに使うマリファナが入ったリュックを地下に置いていたのだ。警官らは地下から戻ってきて、「マリファナはどうでもいい、ハードドラッグはどこだ」と聞いた。ハードドラッグなど使っていない二人は警官と押し問答の末、手錠をかけられてパトカーに乗せられ、カルガリー警察本部に3時間半かけて連行されて尋問を受けた。マリファナ以外の薬物はまったく持っていなかった二人は、その後、無罪放免となった。警察が、麻薬関連の捜査で勝手に二人がハードドラッグをやっていると決めつけて、急襲したのだった。
＜損害額を誰が持つ？＞ こんな誤認捜査で家を破壊されたら、その損害額は当然、警察が補償すると思いたくなるが、実際にはそうはならなかった。Calgary 市は、「警察の戦術は捜索令状を執行するために必要であり、警官は職務に基づいて行動しており過失はない」として、賠償請求を拒否した。ホームオーナーの修理見積もりによると、損害額は50,000ドル以上と見積もられた。これは家主が負担したものの、入居時に二人が払っていたダメージデポジットは返してもらえなかった。
＜ノーノック捜査の問題＞ ノックもせずに捜査を開始する「ノーノック捜査」に関して、法律上は通常、捜査令状を実行する前に、ドアをノックして警察官であることを告げ、誰かが答えるまで相応の時間を待つ「ノック・アンド・アナウンス」を行う必要がある。しかし、捜査官は、安全性や証拠隠滅の可能性を懸念する「緊急事態」があれば、そのルールから外れることができるという単独の裁量権も持っている。このような事態は、カナダの6大警察署だけでも年間数百回も発生しているが、実際に麻薬や武器が発見されたり、告発されたりする頻度については、データがないという。カナダでは、過去11年間にノーノック捜査で4人が死亡している。
＜なぜ、二人がハードドラッグ所持を疑われたのか＞ 二人は、知人の女性から時々マリファナを買っていた。警察はその女性がハードドラックの密売をしていると見て、長期にわたって捜査していた。その過程で、二人が女性からハードドラックを買っていると誤認したのだった。女性は後に、警官隊に家に踏み込まれて、コカイン0.5キロ、メタンフェタミン253グラム、フェンタニル25グラム、大麻6キロが発見され、薬物および武器使用の罪で起訴された。
＜トラウマに落ちた二人＞ あの急襲劇以来、二人はトラウマになっていて、引っ越さなければならないと感じ、現在は Lethbridge に住んでいる。Hacker は、小さなミスを犯して車を止められ、警察官に詰め寄られて引き金を引かれるのではないかという不安から、その後1年近く車を運転していない。彼女は PTSDと診断され、警察を信用しなくなったと言う。
う～ん、警察が誤認操作で家に損害を与えておいて、「警官は職務に基づいて行動しており過失はない」だと・・・(-_-;)。いったい警察は何のためにあるのか。Hacker が言うように、「私たちを守ってくれるはずの警察が、市民をこんな目に合わせる」なんて、あまりにひどくて言葉にならない。そういえば、以前 Vancouver 市南部で、ベースメントの借家に住んでいた男性が、警官隊に急襲されてボカボカに殴られた事件があった。上に住む人間と間違われての誤認捜査だったのだが、あの人も警察からはなんの補償もなかったのだろうか。日本ではこんな話はまず聞かないが、カナダの警察は暴力団と紙一重だね・・・(-_-;)。
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SkyTrain ”Broadway 線”の地下鉄建設が本格化してきた。Commercial 駅から Broadway に沿って Arbutus St. までの6駅の延長で、2025年の完成を目指している。Broadway プロジェクトには、現在28億ドルの費用が見込まれている。現在行われている作業は、6ヶ所の station decks 駅デッキを建設した後、秋にトンネル掘削の準備を始め、2022年半ばにボーリングを行うというものだ。
「州が最も心配しているのは交通機関の混乱だが、これは最小限に抑えられると楽観的に考えている。Broadway 沿線の企業と非常に広範な協議を行った結果、混乱は発生するが、Broadwayはずっと通行可能である。これがこれまでのプロジェクトとの違いです」と Rob Fleming 交通大臣は語った。「この路線は Broadway 沿いのビジネスにとっても大きな交通量を生み出すことになります」。2010年冬季オリンピック前に行われた Canada Line の建設では、Cambie St. 沿いの商店街で深刻な交通阻害と苦情が発生した*。
今回の建設工事では、Broadway-City Hall 駅の旅客デッキの建設で南側の掘削工事を開始すると、Broadway 北側の3車線は通行可能な状態のままになる。その後、工事チームは反対側に反転して掘削を行う時には、南側を使えるようにしておく。Broadway の北側の歩道は、駅の入り口を除いて開放される。そのような場所には迂回エリアとサインが設置される。建設される駅は、Great Northern Way-Emily Carr、Mount Pleasant、Broadway-City Hall、Oak-VH、South Granville、Arbutus の各駅だ。Fleming は、在宅勤務などの傾向がパンデミック後も続き、新路線の乗客数予測に影響を与えるかどうかを注視している。
* ここでも何度か書いたが、Canada Line の建設工事はまったくお粗末だった。最初、商店街の人たちに「数ヶ月で工事は終わる」と説明しながら、２年近くも工事が続いて、その間、Cambie St. の交通は大幅に阻害されて商店街は商売が上がったりになった。あまりの酷さに、商店主たちはその後、関係機関を相手取って集団訴訟を起こし今でも続いているはずだ。その前に行われたマタニティードレス店による単独訴訟では、店主がいったんは勝訴するが控訴審で負けて、結局、店主の女性は一文無しになったと伝えられた。Cambie Line 建設を「オリンピックに間に合わせる」のがオリンピック開催の条件と（陰で？）言われていて、交通が阻害されないトンネル工法ではなくて、工期が短くてすむ掘削工法で行ったのが問題だった。オリンピックなんて地元でやるものではないとつくづく思う。そう言えば、今の日本も似たような状況だね。こんな馬鹿なことを言う人もいるしね・・・(^^;)。
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少し前、「え？いまさら？」と思えるようなニュースが報道された。カナダの最高裁判事に初めて非白人が選ばれたというのだ。これだけ、いろんな人種がいて非白人もかなりいるカナダなのに、これまで白人しか最高裁判事に選ばれなかったというのは、ちょっとびっくりだ。以下がそのニュース。
Justin Trudeau 首相は、退任する Rosalie Abella 判事の後任として、Ontario 州控訴裁判所の Mahmud Jamal 判事を最高裁判事に指名した。カナダ最高裁で初の有色人種判事となる予定の Jamal は、幼少期に日常的に差別を経験したと語っている。1967年に Kenya の Nairobi でインド出身の家族のもとに生まれた Jamal は、2年後にイギリスに移住した。英国国教会の学校に通っていたため、宗教的・文化的にハイブリッドな教育を受けたと、Jamal は最高裁への申請時に提出した質問書で述べている。「私は学校ではキリスト教徒として育てられ、主の祈りを唱えて英国国教会の価値観を吸収し、家庭ではイスラム教徒として育てられ、クルアーンのアラビア語の祈りを暗記しイスマイリのコミュニティの一員として生活していました」と Jamal は書いている。
「多くの人と同じように、私も日常的に差別を受けてきました。子供の頃や若者の頃、名前や宗教、肌の色を理由に嘲笑されたり、嫌がらせを受けたりしました」。 1981年、Jamal の家族はカナダに移住し、彼は Edmonton で高校を卒業した。「最初の数年間は大変でした。両親は生活費を稼ぐのに必死でした。レストランを開き、経済的安定を夢見ていましたが、すぐに破産してしまいました」と Jamal は書いている。「しかし、両親は常に教育を奨励していました」。
Jamal は家族の中で初めて大学に行き、London School of Economics に1年間留学した後、University of Toronto で経済学の学位を取得した。その後、Montreal の McGill University とアメリカの Yale Law School で法律を学んだ。Jamal の妻も10代でカナダに来た。1979年の革命で少数派宗教の Baha'i バハイが迫害されたため、イランから難民としてやってきたのだ。結婚後、Jamal は、人類の精神的統一というバハイ教のメッセージに惹かれてバハイ教信者となり、Toronto の多民族バハイ教コミュニティで2人の子供を育てた。「これらの経験から、私は、移民、宗教的少数派、人種差別を受けている人々の課題や願望の一部に触れることになりました。これらの問題に対する私の視点は、弁護士、裁判官としての25年以上の間に広がり、深まってきました」と彼は書いている。
Jamal は、2年前に Ontario 州控訴裁判所の判事になるまで、長年にわたり訴訟を担当してきた。 弁護士としては、様々な問題について最高裁で数十件の控訴審に出廷した。彼は、キャリアの早い段階から pro bono プロボノ活動を始め、その活動に最も意義を見出していたと言う。法廷以外では Toronto でサッカーのコーチをしていた。英語とフランス語に堪能な彼は、McGill 大学で憲法を、Osgoode Hall Law School で行政法を教えていた。
Jamal は、「私の人生の現段階では、法と正義の追求に貢献するためには、裁判官として公務を行うこと以上に意味のある方法はありません」と言う。「私は、心を開いて、弁護士や同僚の話に耳を傾ける姿勢を持って、それぞれのケースに臨むようにしています・・・話すことよりも聞くことが常に重要なのですから」。
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Vancouver 市議会は、市内における E-scooter（electric kick scooter 電動立ち乗りスクーター）の使用許可に向けてのパイロットプロジェクトを承認した。このプロジェクトは、州が主導する同様のプロジェクトに連携するものだ。市議会はニュースリリースで、E-scooter の使用を考えている人があらかじめ知っておくべきことを説明した。
ルールの概要は以下の通り。E-scooter の個人的な使用は、市内のマイナーな道路、つまり車線や方向を示す仕切り線のない道路や、保護された自転車レーンで認められている。市の条例により、歩道、（Stanley Park を回る）the seawall、大通りでは走行できない。E-scooter の利用者は自転車利用者と同じルールに従い、承認された道路や自転車レーンで E-scooter を使用するには16歳以上でなければならず、時速24キロ以上で走行してはならないなど、州のガイドラインを満たす必要がある。このプロジェクトでは、E-scooter 利用者は運転免許証や保険は必要ない。
市によると、E-scooter のレンタルやシェアプログラムはまだ含まれていないが、将来的には含まれる可能性がある。Vancouver は、州のプロジェクトに参加している6つの自治体のうちの1つで、他に、City of North Vancouver、District of North Vancouver、West Vancouver、Kelowna、Vernon が参加している。同プロジェクトが順調に進めば、2024年4月までにルールが施行される。州のプロジェクトに関する詳しい情報は、オンラインで見られる。
う～ん、あの乗り物は面白そうだよね。手軽で駐輪に場所を取らないから、たとえば、コンドミニアムに住む私などでも自分のスイート内に置けそうだ。今のところ大通りでは使えないようだが、十分、通勤にも使えるだろうから、将来的には大通りの一部を E-scooter や自転車専用の車線にしたらいいよね*。人間一人が移動するのに大きな自動車はいらないってことだ。そして、地球温暖化の”主犯”となっている車を道路上で減らすってことだ。
* え？「雨の日はどうする？」って。う～ん、E-scooter 専用の雨合羽を使うのはどうかな。たくさんのビジネスマンが口と目だけ出した雨合羽を着て E-scooter で専用車線を走るなんて、想像するだけで楽しくなるね・・・(^^;)。
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＜号外（Lytton の気温 49.6℃ がカナダ記録更新 ）：昨日、BC州 Lytton では気温49.6℃を記録し、一昨日の 46.6℃を塗り替えてカナダ新記録となった。Lytton では今日は最高気温が42℃と予報されているので、25日から続いた”熱波シリーズ”はようやく収まりそうだ・・・フ～～～(^^;)。＞
BC州では、明日の7月1日（木）から Step 3 に移行して、2回目接種から14日間経過した完全なワクチン接種者は、屋内の公共スペースでマスクを着用する必要はなくなる。ワクチン接種を完了していない人には、屋内の公共スペースでのマスクの着用が推奨されるが、義務ではない。また、7月1日には、COVID-19パンデミックの開始時に発令された州の非常事態宣言が取り下げられる。屋内イベントでは、最大50人または50％の収容人数のいずれか大きい方を受け入れることができる。今回の変更には、屋内・屋外を問わず、家での社交的な集まりに対する収容人数の制限をなくすことも含まれる。
BC州は、ワクチン接種レベルが上昇し続け患者数が減少し続ける中で次のステップに進む。18歳以上の78％以上の人がCOVID-19ワクチンの初回接種を受けており、30％以上の人が2回接種を受けている。BC州での新規症例の7日間移動平均値は61で、昨年8月以来の低水準だ。ステップ3への移行には以下が含まれる：
* すべての社会経済セクターは、WorkSafeBC の伝染病予防ガイダンスに従い、COVID-19安全計画を中止する。
* Sleepovers 外泊が可能になる。
* 祭りごとは、伝染病予防ガイダンスに従っている限り実行可能だ。
* カナダ全体でのレクリエーション旅行が奨励される。
* 屋内外での食事に人数制限がなくなる。
* 酒類のサービス制限が解除される。
* カジノ、ナイトクラブは定員制で営業可能となる。
* 屋内でのフィットネスクラスはすべて可能なる、定員も通常通りとなる。
* 屋内での観戦は制限付きで可能となる。
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＜号外：昨日、Microsoft が Windows 11 を発表したと書いたばかりだが、今朝のニュースでは「Windows 10 からのアップグレード条件が厳しすぎるなどいくつか問題が指摘されたため、”PC 正常性チェック”ツールをいったん引っ込めて、条件の緩和を検討している」と伝えられた。どこまで緩和されるかとても興味深い。＞
BC州で最も急速に成長している Surrey に2つ目の病院を建設するための計画が進行中だ。先日、市が発表したところによると、Surrey に建設される新施設の開発申請が提出され、2023年に建設が開始される予定である。新病院は州から約16億6千万ドルの資金を調達し、2027年の開院を目指している。新病院は、180 St./55 Ave. 付近で Kwantlen Polytechnic University の南にある土地に建設される。
新病院には総合的ながんセンターも計画されている。州保健省は昨年、このセンターが治療、サポート、研究、教育、バーチャルヘルスケア、"革新的な技術 "を提供すると発表した。州は、最先端のがんセンターが一流の医師を惹きつけることを期待している。Surrey での新病院の計画は何年も前から進められてきた。敷地の購入を受けて、2019年にプロジェクトが確定した。州政府保健省は、開院までにBC州で新たにがんと診断された3人に1人が Fraser Health で治療を受けることになる、と見積もっている。
＜ニュースソース＞
＜号外（Lytton の気温 46.6℃ がカナダの新記録 ）：カナダ環境省の発表によると、BC州 Lytton では昨日の午後に 46.6℃を計測し、カナダの最高気温の記録を更新した。 これまでのカナダの最高気温は、1937年7月に Saskatchewan 州で記録された45.0℃だった。今日は熱波の頂点に達すると言われていて、さらなる新記録が観測されるかもしれない。＞
先日、Microsoft が Windows 11 を発表した。2015年に Windows 10 を発表した時、Microsoft は「今後、Windows 11 以降は作らず（Windows 10 をアップデートし続けていく）」と言っていた。だから、先日のニュースは私には寝耳に水のできごとで、最初は信じられず「単なる噂だろう」と思っていた。しかし、噂ではなかった。
それでも、私は「ひょっとしたら、Windows 10 から無償でアップグレードできるのでは・・・」と期待していたら、その後のニュースで「Windows 10 から無料でできる」と伝えられて、いったんは安堵の胸をなでおろした。ところが、これにはやっぱり裏があった。Windows 10 からのアップグレードには条件が付いていて、かなり新しくて特殊な Windows 10 でないと 11 にはアップグレードできないようなのだ。
自分のデバイスが「Windows 11」の要件を満たしているかは、Microsoftが配布している以下の「PC 正常性チェック」ツールで確認できる。
https://aka.ms/GetPCHealthCheckApp
これをクリックすると、「PC正常姓チェック」ツールのインストールがすぐに始まる。そして、それを起動すると「Windows 11 を導入しています」という画面が出て、その下にある「今すぐチェック」ボタンをクリックすると、その PC が Windows 11 に対応しているか否かを判定してくれる。「Windows 11のシステム要件」については、こちらのサイトが参考になる。なお、このサイトには「比較的新しい（発売から5年未満）のPCやタブレットでも、要件を満たさない可能性がある」とあるから、それ以上古かったらまずだめだろう*。
ということで、私も2台の Windows PC（デスクトップとラップトップ）を調べたら、両方とも「この PC では Windows 11 は実行できません」となってしまった・・・(-_-;)。もっとも、私のデスクトップはもう７年くらい使っていて、あと数年で買い替えかもしれないから、どうでもいいけどね。それに、そもそも、Windows 10 のままでいたところで支障はまったく無いだろうから、慌てる必要もないしね。
* どこかのサイトに、このチェックを行った人たちの結果が出ていて、「Windows 11 を実行できます」となるのは30％くらいとなっていた。つまり、10人のうち7人は「実行できません」となるということだ。
＜ニュースソース＞
カナダのワクチン接種率が急速に上昇する中、カナダ公衆衛生局（Public Health Agency of Canada）は先日、COVID-19ワクチン接種を2回受けた人ができることについてのガイドラインを発表した。公衆衛生局のアドバイスは、自分のワクチン接種状況や周囲の人の接種状況に基づいて、マスクを着用して物理的に距離を取るべき場合のシナリオを示している。以下が、そのあらましだ。
◯ 家族でバーベキューをするような小規模な屋外での集まりで、２回接種をしている人に会う場合は、接種状況にかかわらず、物理的に距離をとったりマスクを着用したりする必要はない。
◯ ワクチン接種を受けている家族や友人の少人数の家に行ってホッケーを観戦したり、食事をしたりする場合も、2回接種している人はマスクを着用したり、近づきすぎることを心配したりする必要はない。2回のワクチン接種を受けていない人も、全員が問題ないと感じ、より深刻な病気のリスクを抱える人がいなければ、同じことをすることを検討できる。
◯ 結婚式やサッカーの試合など、異なる世帯の接種状況が不明な人が混在する屋外では、完全に接種した人はマスクをする必要はない。
◯ 部分的にワクチンを接種している人やワクチンを接種していない人は、物理的に距離を取れない場合、マスクをつけておくことを考えるべきだ。
◯ 人混みの中で行われるコンサートに行く場合、ワクチン接種を受けている人は、基礎疾患がなくても、屋内にいる場合はマスクをつけておくことを考えた方がよい。
◯ ジムや礼拝所に行く場合は、２回接種を受けている人でも、病気のリスクが高い場合はマスクを着用し、ドアや窓を開けておくようにすべきだ。また、これらの施設で完全にワクチン接種を受けていない人は、マスクを着用すべきだ。
現在までに、カナダは4,300万人分のワクチンを各州に届けており、各州はワクチン接種キャンペーンを展開している。連邦政府はさらに、6月末までに5,000万本、7月末までに6,800万本の納入を見込んでいる。カナダではワクチンを接種する人が増えているため、国内での感染者数や入院者数は減少し続けている。
一方、カナダ政府保健当局によれば、デルタ型はパンデミック対策の「最新のハードル」であり、秋から冬にかけて流行した場合、病院の収容能力を超えてしまう可能性があるという。政府のモデルは、デルタ株が他の亜種よりも感染力が強く、イギリスでの感染状況から見て重症化しやすいとの想定に基づいている。公衆衛生局の Dr. Theresa Tam 局長によると、デルタ型はこれまでに確認された中で最も感染力の強い株であり、カナダでもその存在感が増しているとのことだ。なお、カナダ政府のデータによると、現在の感染者のほとんどは、COVID-19のワクチン接種を受けていない人、あるいは１回しか接種していない人となっている。
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最近の調査によると、Vancouver、Toronto、それに Hamilton が北米で最も住宅を入手しにくいワースト3都市となった。最も住宅価格の高いのは Vancouver で、2位 Toronto、3位 Hamilton だった。さらにカナダの都市では、Ottawa が第6位、Montreal が第9位（New York と同順位）だった。一方、住宅を買いやすいランキングを見ると、Quebec City は第3位、Edmonton は第6位、Winnipeg は第8位、Calgaryは第10位という結果だった。
Oxford Economics が発表したレポートによると、カナダの住宅は平均的所得の世帯が買える価格よりも34％も高い。同レポートは、「カナダの住宅価格は、Toronto や Vancouver だけでなく小さな都市でも、過去10年間でかなり悪化している。Hamilton と Ottawa は、カナダで最も住宅を買いにくい都市の仲間入りをしたが、平原三州（Alberta、Saskatchewan、Manitoba）と Quebec 州の住宅は、一般的家庭に手が届く範囲にとどまっている」としている。カナダ不動産協会のMLSシステムによると、全国の平均価格は現在716,828ドルになっている。それは、Vancouver と Toronto で1ベッドルームのコンドミニアムが買えるくらいの価格だ。Hamilton では、この価格帯で3ベッドルーム、1300平方フィートの家が買える。
Oxford Economics は今回の調査に、北米大陸の25都市を対象に、新しい North America Housing Affordability Indices（HAI 北米住宅価格指数）を使用した。このレポートは、ある都市の所得の中央値の世帯が、中央値の住宅を購入できるかどうかを比較したものだ。「アメリカの住宅は、カナダよりもはるかに手ごろな価格で提供されており、今後もそうであることが、我々の HAI によって明らかになった」と報告書には書かれている。
う～ん、今さら、こんなニュースを聞いても驚かないが、本当にバンクーバー都市圏の住宅は高いよね。BC州政府や Vancouver 市の諸対策（Speculation and vacancy tax、Foreign-buyers tax、Empty Home Tax など）で一時は住宅価格が下がった時期もあったが、その後、また上昇してきている。いったいぜんたい、Vancouver 都市圏の住宅市場はどこへ行くのかといいたくなる。
＜ニュースソース＞
＜号外（BC州でワクチン接種450万回、うち100万回強は二回目接種）：BC州では、1回目のワクチン接種数が接種対象者の75％を超え、2回目の接種数は25％近くで推移している。州の保健担当者 Dr. Bonnie Henry らによると、ワクチン接種の増加により、より多くの制限を解除して徐々に安全に州を再開することが可能になったという。州内ではこれまでに、合計で450万回以上のワクチン接種が行われ、そのうち100万回強が2回目の接種だった（BC州の人口約500万人）。昨日の新規感染者は75人。＞
アメリカにおけるCOVID-19の死亡者のほとんどはワクチンを接種していない人たちで、ワクチンの効果がいかに大きいかを示す驚異的な事実となっている。1日あたりの死亡者数は現在300人以下に減少しているが、対象となる全員がワクチンを接種すれば実質的にゼロになる可能性があることを示している。
AP通信が CDC（米疾病対策センター）から提供された5月の政府データを分析した結果、853,000件以上のCOVID-19による入院のうち、完全にワクチンを接種した人の感染入院は1,200件未満で、入院総数の約0.1％だった。また、5月に発生した18,000件以上のCOVID-19による死亡例のうち、完全にワクチンを接種した人の死亡例は約150件のみであった（参考：アメリカのCOVID-19 による死者数変遷グラフ）。CDC 自体は、データに限界があるとして、完全にワクチンを接種した人の入院や死亡の割合を推定していない。
しかし、このデータから見えてくる全体的な傾向は、多くの医療関係者が国内で見ていることや、専門家が言っていることと同じだ。今月初め、COVID-19に関する Biden 政権の元顧問だった Andy Slavitt は、COVID-19 で死亡しているアメリカ人の98～99％はワクチンを接種していないと示唆した。また、CDC所長の Dr. Rochelle Walensky は、ワクチンの効果が非常に高いため、「COVID-19による死亡・・・特に成人のほぼすべての死亡・・・は、（ワクチン接種が十分広がれば）現時点では完全に防ぐことができる」と述べた。
アメリカでの死亡者数は、ワクチン接種を開始して1ヶ月後の1月中旬にピークに達して平均3,400人を超えていたが、それ以降は急減している。CDCによると、12歳以上のアメリカ人のうち、約63％の人が少なくとも1回の接種を受け、53％の人が完全接種を受けた。世界の多くの地域ではワクチンが不足しているが、アメリカでは供給が豊富な一方で、需要が劇的に減少しているため*、ワクチンは使われずに放置されている。
* アメリカでは”反ワクチン運動”に賛同する人口が接種対象者の40％近くに達すると言われていて、それがワクチン接種の広がりにブレーキを掛けているのかもしれない。カナダではそれが10％程度と言われる。そう考えると、カナダは今後もワクチン接種が拡大していったら、 COVID-19 対策が世界でも最も進んだ国の一つになるかもしれないと思えてくる。
＜ニュースソース＞
太陽の光が降り注ぐ Edmonton Convention Centre のアトリウムや、Montreal 郊外にある Varennes Library のドラマチックな傾斜した屋根を見ても、これらの建物が発電しているとはとても想像できない。どちらの建物も、屋根には伝統的なソーラーパネルが取り付けられていないからだ。しかし、アトリウムの半透明の天窓や傾斜した屋根の屋根板は、単なる風雨対策ではなく、建物一体型太陽光発電（BIPV）なのだ。つまり、ソーラーパネルで構成されている。
これが、2017年にアメリカで solar roof tiles ソーラールーフタイルの販売を開始した Tesla の Elon Musk CEO が提唱したソリューションだ。それ以来、建物のさまざまな部分に対応するさまざまなカナダ製のオプションが市場に登場し、その可能性を示す設置例が国内各地で生まれている。
BIPV が従来のソーラーパネルとどのように違うのか、また、なぜ未来の建物にはもっとたくさんのBIPV が採用されるのかについて詳しく見てみよう。従来のソーラーパネルが建物に取り付けられているのに対し、BIPV は建物の外壁に重要な要素として組み込まれている。太陽の光が当たる部分であれば、屋根板、窓、被覆材、天窓、パーゴラ（吊り棚）、バルコニーの手すりなど、何でも構わない。Toronto に本社を置く Mitrex 社は、BIPV を温室や高速道路の防音壁に使用することを計画している。
BIPV システムは、他のソーラーパネルと同様に、クリーンなエネルギーを生成してバックアップ電源として使用したり、電力企業に売却したりすることができる。しかし、雨風をしのいだり自然光を取り入れたりして他の機能を持たせるためには、設計方法を変える必要がある。そのため、BIPVパネルには、形状、サイズ、色、透過率などのバリエーションが豊富に用意されている。
都市部などでは、従来のソーラーパネルを設置するスペースを確保するのは困難だ。一方、「ダウンタウンの高層ビルやビルの壁、窓には、使われていないガラス面がたくさんあります」と語るのは、Edmonton Convention Centre にカナダ最大の169kWの BIPV を設置した Kuby Renewable Energy 社のオペレーション・ディレクター Adam Yereniuk だ。同社によって、Red Deer College の5階建て住宅では、3面がソーラーガラスで覆われており、合計545枚のパネルが設置されている・・・。
う～ん、建物自体が発電するなんて、すごい時代がやってきたね。そのうちに、発電所などいらなくなるかも・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
少し前、日本で「『COVID-19 ワクチンによってたくさんの人たちが死んでいるのに、その事実が隠蔽されている』とするネット情報を信じ、てワクチン接種をしない人たちがいる」というニュースがあった。カナダでは耳にしたことのない情報だったが、最近、アメリカから「あ、これのことだな！」というニュースが伝わってきた。以下、それを伝えるニュースの要旨だ。
ワクチンの副作用を検知するアメリカの早期警告システムが、世界の反ワクチン運動によって悪用されている。アメリカの CDC（Centers for Disease Control 疾病対策センター）が運営する VAERS （Vaccine Adverse Effects Reporting System ワクチン副作用報告システム）が、「COVID-19ワクチンが”数千人”の死亡者や重篤な病気を引き起こした」とする陰謀論の火種となっているのだ。VAERS には誰もが重篤な反応や死亡の報告をすることができて、その報告が VAERSデータベースに掲載されているが、それらの主張が本当かどうか誰もチェックしないことが問題なのだという。
6月7日の時点で、VAERSには、ワクチンを受けたとされる人の中で死亡したという未確認の報告が5,208件記録されていて、これはワクチン懐疑論者がよく口にする数である。もし事実であれば、アメリカで接種されたCOVID-19ワクチンの総量の0.0017％に相当する。しかしCDCは、これらの死亡例を慎重に検討した結果、Johnson & Johnson 製ワクチンによるまれな血栓が原因で死亡した事例は例外として、「COVID-19ワクチンとの因果関係は確立されていない」としている。
反ワクチン団体の Facebook 動画では、「COVID19 VACCINES DEATH TOLL CLIMBING!!!」（COVID-19 ワクチンによる死者の数が急増！！！）という見出しがつけられ、CDCのデータベースには「ワクチンで死亡したすべての人々」のリストがあると主張している。しかし、反ワクチン団体が主張することの中には、明らかに間違いと言えるものがある。たとえば、「アメリカの最前線の医師」と呼ばれる著名な反ワクチン団体は、「2歳の子供がワクチンによって死亡した」と主張した。どこの国で2歳の子供にワクチン接種するというのか。こんなわかりきった誤報は、さすがにその団体がすぐに引き下げた。他にも、ワクチンによる死亡事故とされながら、死因として銃創を挙げている事例が2件あった。つまり、彼らは何でもかんでも”ワクチン反対”の材料にしているのだ。
う～ん、どこの国でもワクチンを打つ打たないに関わらず、毎日、少なからぬ人数の人たちが死んでいくわけで、それがたまたまワクチン接種の直後だったからと言って、「ワクチンが犯人」とは言い切れない。ましてや、全国民規模で行われている COVID-19 ワクチン接種だから、接種後に死亡する人がいてもおかしくはない。
これまでのところ、ワクチンと死亡の因果関係がはっきりしているのは、血栓症を引き起こす AstraZeneca（と Johnson & Johnson) のワクチンだけだ。そう言えば、反ワクチン団体の人たちに聞いてみたい・・・「どうして、AstraZeneca（と Johnson & Johnson) のワクチンについては、隠蔽されなかったの？」と。裏返せば、科学者・医学者たちははっきりわかっていることは隠すことなく公表してるってことだ。ともかく、デマ情報に惑わされそうな人たちも冷静に考えて、できるだけ多くの人がワクチン接種して集団免疫を確立することが重要だと思う。
＜ニュースソース＞
7月6日から、完全にワクチンを接種したカナダ人は、COVID-19が陰性であれば、隔離をすることなく陸路または空路で入国できるようになる。連邦政府が昨日発表したところによると、「完全にワクチンを接種した」と認定されるためには、Pfizer、Moderna、あるいは AstraZeneca のワクチンを２回、あるいは Johnson and Johnson ワクチンを１回接種していなければならない。
このルールは、7月5日午後11時59分（アメリカ東部標準時）に開始される（実質的には「6日から」ということ）。適用されるのは、カナダ国民、永住権保持者、Indian Act インディアン法に基づいて登録されている人など、すでにカナダへの渡航資格がある人に限られる。「これは、カナダの国境措置を緩和するための予防的アプローチの第一段階です。現時点では、これ以上の国境開放はしない」と、Dominic LeBlanc 政府間問題担当大臣が記者会見で述べた。
カナダに入国する旅行者は、国境に到着する前に、ArriveCan アプリにワクチン情報を提出しなければならない。また、国境到着前72時間以内にCOVID-19検査を受け、到着時に2回目の検査を受け、到着時の検査で陽性が出た場合の隔離計画を立てなければならない。COVID-19検査が陰性で、完全なワクチン接種を受けている場合は、隔離、政府が許可したホテル滞在、8日目の COVID-19 検査の受験が免除される。
COVID-19ワクチンの接種対象とならない人（12歳未満の子供など）は、依然として渡航制限がある。例えば、ワクチンを接種していない18歳未満の子供や、その子供と一緒に旅行する扶養家族は、強制的なホテルでの隔離滞在が免除されるが、子供は自宅で14日間の隔離を行う必要がある。完全にワクチンを接種した親は、一緒に隔離する必要はない。連邦保健大臣の Patty Hajdu は、「旅行をしたい家族にとっては間違いなく困難なことでしょう。ですが、研究と科学は、子供がCOVID-19を発病・感染させる可能性があることを示しており、ワクチンは12歳未満の子供には使用が許可されていないため、残念ながらほとんどの子供がワクチンを接種しないことになります」と述べた。"
さらに、子供の自宅隔離を認めることで、COVID-19に感染する可能性のあるワクチン未接種の旅行者が適切な公衆衛生対策をとっていることを確認できるとしている。子どもに加えて、ワクチンを接種していない旅行者や一部のワクチンを接種した旅行者は、飛行機で上陸した際にホテルでの宿泊が義務付けられるなどの渡航制限がある。また、外国人に対する渡航制限も引き続き行われている。国境再開計画のフェーズ2については、連邦政府はまだ計画を発表していない。
Omar Alghabra 運輸大臣は記者会見で、「旅行を再開したいという願望と不安を認識している。我々は責任と慎重さを持ち続ける必要がありますが、同時にフェーズ2の準備に向けて産業界と協力していく必要があります」と述べた。 Alghabra によると、連邦政府は、国際線の入国を許可する空港の数を増やすことについて、業界や州と話し合っているという。また、今回発表されたもう一つの変更点は、永住権を承認された人は昨日からカナダへの渡航が可能になったことだ。これまでは、2020年3月18日以降に発行された有効な COPR（Confirmation of Permanent Residence）を持つ外国人は、アメリカからカナダに永住するために来る場合に限り、カナダに来ることができた。
最後に、ArriveCAN の使い方を説明する動画があったのでリンクしてみた（全画面で見るのがおすすめ）。
また、下の参考サイトもおすすめ。
＜ニュースソース＞
＜参考サイト＞
ArriveCAN Privacy Statement ArriceCAN について説明している。
Create an account on ArriveCAN ArriveCAN のアカウントを持っていない人はここでアカウントを作成できる。
Sign in to ArriveCAN ArriveCAN のアカウントを持っている人はここからサインインできる。
＜号外：私は昨日、２回目の Pfizer ワクチン接種を受けてきた。ところが、あまりに簡単で痛くもなくて、「え、本当に打ったの？まさかワクチンを節約するために、打つようなふりをしただけではないだろうね？」と思えてきた。それが、今朝になって接種した左腕に少し痛みが出てきて、「オッ、やっぱり打ってくれたんだ」とホッとして私の疑念が吹き飛んだ・・・(^^;)。＞
2023年以降にガス自動車を購入するバンクーバー市民は、市が「Climate Emergency Parking Program」を推進した場合、年間最大1,000ドルの路上駐車料金が発生することになる。バンクーバー市は先ごろ、この計画について7月5日まで一般からの意見を募集することを発表した。バンクーバー市は、2022年までに２つの駐車規則構想を導入することを検討しており、車によってはドライバーの負担が大きくなる可能性がある。この計画が承認された場合、市には2022年から2025年の間に約6,000万ドルの収益が見込まれ、バンクーバーの気候変動対策に使用されることになる。
Climate Emergency Action Plan 気候緊急行動計画は2020年11月に承認され、2030年までに二酸化炭素の排出量を50％削減することを目標としている。市によると、バンクーバーの炭素排出量の40％は自動車が占めており、これらは炭素排出量削減目標を達成するために実施したい措置だという。その段階的なシステムでは、2022年以前に製造された車両や、車椅子用の特殊な車両は追加料金を支払う必要がない。また、新しい電気自動車やハイブリッド車も免除される。市によると、この pollution charge（汚染料金？）は新車を購入する人を対象としており、無公害車の購入を奨励している。つまり、ほとんどの新車のガスエンジン搭載のスポーツセダンや小型SUVは、新システムの下では年間500ドルの汚染料金が予想される。高級スポーツカーや2023年以降のフルサイズピックアップトラックなど、汚染度の高い新車のドライバーには、年間1,000ドルの料金が請求されることになる。
バンクーバー市が提案している2つ目のプログラムは、夜間の住宅用駐車許可証だ。バンクーバー市は、ドライバーに年間約45ドルの駐車料金を請求することを検討している。この変更は、すでに許可証を必要としていない市内の住宅街に適用される。市によると、この新しい許可区域があれば、既存の許可区域だけでなく、市全体で汚染料金制度を実施することができるという。Paul Storer 交通局長は、「この提案されたプログラムによって、バンクーバーはオーストラリアのシドニーやモントリオールなど、住宅用駐車場に汚染料金を導入している世界の数多くの都市の仲間入りをすることになる」と述べている。
住民が夜間に路上駐車した場合の年間基本料金45ドルに加えて、午後10時から午前7時までの夜間訪問者の駐車料金を3ドルとすることについて、バンクーバー市は住民の意見を求めている。市によると、これらの取り組みで得られた収入は、歩行、rolling（ローラーブレード？）、サイクリング、交通、電気自動車の充電、グリーンビルディングのためのインフラ整備など、気候緊急行動計画の取り組みを支援するために使用されるとのことだ。また、地域の駐車場問題の解決にも役立つとしている。公募は7月5日まで行われ、今年の秋に議会で決定を下す予定だ。バンクーバー住民はこちらからアンケートに参加できる。
う～ん、このところ、地球に優しい乗り物への対策や規制が次々に作られているね。駐車料金にまで”差をつける”なんて思いもしないことだったけど、たしかに、ガス自動車に不利なルールを作れば、人々はできるだけ温暖化ガスを出さない車両を求めるようになるよね。とても、面白いアイデアで、他の自治体にも広がるかもしれないね。
＜ニュースソース＞
BC州政府は、アメリカとの国境が開かれることで感染者が増えることを予想しており、そのためにBC州民に最大限ワクチンを接種してもらうことを望んでいる。BC州の経済は、パンデミックの間、観光客の激減により特に大きな打撃を受けた。John Horgan 州知事は先日、「世界の人々に来てもらいたいが、我々のやり方に従って来てもらうことを確認したい」と述べた。「BC州の人々は、感染者数や入院者数など、現在の状況に至るまで本当に懸命に働いてきました。その犠牲の上に成り立っているのですから、我々が予想していたよりも早く数人の観光客が来たからといって、それを捨ててしまうようなことはしたくありません」。
Horgan は、アメリカ Washington 州の Jay Inslee 知事と定期的に話し合っているという。また、Alaska 州の上院議員とも話し合っているが、同議員があげている問題点はカナダについてであって、BC州については特に問題が指摘されていない。Horgan は近いうちに、これらの問題を Justin Trudeau 首相に伝える予定だ。「この問題については、国内のすべての行政区域が同じ見解を持っているわけではありません。ある人は明日にでもオープンしたいと思っていますし、ある人は9月までオープンしたくないと思っています。この2つの極の間のどこかに着地するのではないかと思います」と述べている。
感染症の専門家によると、国境での制限の解除は徐々に行われる必要があるという。Vancouver Infectious Diseases Centre のメディカルディレクター Dr. Brian Conway は、「アメリカではワクチンを躊躇している人が非常に多く、その割合はカナダの10％に比べて40％にも達しています」と述べた。「私はこの問題に取り組むべきですし、そのために短期的には、制限なしで広く国境を開放することには至らないと思います。しかし、完全にワクチンを接種した人の越境は認めるようになるかもしれません」。
また、彼は、COVID-19 のデータに関するカナダ・アメリカ間のコミュニケーションも改善する必要があると述べ、さらに「もし感染が起こった場合、国境の両側の公衆衛生当局が感染ネットワークを特定し、感染を遮断するための活動を調整し、どちらの国にも亜種の侵入を防ぐための強固な戦略を持つような、何らかの戦略を用意したいと思います」と付け加えた。Trudeau 首相は、カナダ政府の担当チームが国境の両側の医療関係者や疫学者と対策の緩和について話し合っていると述べている。正式な発表は、今後数週間のうちに行われる予定だ*。
う～ん、アメリカでワクチン接種を受けたくない人が40％にも上るなんてびっくりだね。以前、共和党支持者の中でその傾向が高いと報道されていたが、こんな健康と命に関わることにまで政治が絡んでしまうってのも弱ったものだ。こうしたアメリカの状況を考えたら、国境を全面開放して”危険なアメリカ人”に大挙してやって来てほしくはないよね。なお、「BC州の新規感染者の98％は、ワクチン未接種の人たち、あるいは、一回目接種後3週間経過していない人たちだった」と伝えられて、ワクチンの有効性ははっきりしている。
* その後、両国間の国境閉鎖は少なくとも7月21日までは続けられることが発表された。
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毎日のように COVID-19 パンデミック関連のトピックを書いてきて、ちょっと息抜きがしたくなった私だが、タイミングよく心温まるニュースが飛び込んできた。明日の「父の日」にピッタリの歌を作ったシンガーソングライターがネットニュースで紹介されたのだ。
5人の小さな子どもたち（8歳と6歳の男の子と、4歳で三つ子の娘たち）の父親であることは必ずしも容易ではないが、Halifax のミュージシャン、ソングライター、プロデューサー Owen O’Sound Lee は、子供たちが人生の喜びの源であり、自分はそのことを音楽に変換していると考えている。Lee は妻に触発されて、子供たちのために「Father Song」という曲を作った。COVID-19が流行し始めた頃、彼はピアノを手にして曲を書き始め、すべてがまとまったところで父の日を前にリリースすることにした。歌詞は簡単な英語で書かれていて、子どもたちへの愛情であふれている。
「この子たちは私にとって鏡のようなもので、自分のことを教えてくれて、自分の良いところも悪いところも映してくれる。そして、彼らが日々成長していく姿を見ることができるのは、本当にとても光栄なことです」。子供たちは勉強していないときは、みな音楽を楽しんでいる。「下の息子はドラムを叩き、上の息子は歌を歌ってピアノを少し弾き、ビートボックスが大好きです。そして3人の娘たちは、トライアングルを弾いたり、木版を弾いたり、みんな何かをやっています」。
パンデミックによるロックダウンの間、子どもたちも在宅で学習したから、Lee にとってはとても忙しかったが、同時に楽しい時間でもあった。パンデミックが収まり始めている今、Lee は「今年の夏はとてもいい感じです。規制が緩和されて多くのフェスティバルが開催され始めているので、暖かい気候の中でもっとステージに立てるといいですね」と語っている。
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NACI（National Advisory Committee on Immunization 全国予防接種諮問委員会）は、各州に対して AstraZeneca ワクチンの投与を中止するよう勧告した。NACI が昨日、AstraZeneca ワクチンを受けた人は、2回目の接種に mRNAベースのワクチンである Pfizer あるいは Moderna を受けるべきだとしたものだ。
今回の AstraZeneca ワクチンのサプライチェーンからの逸脱は、独立機関である NACI が、AstraZeneca ワクチンは、誘発される VITT（免疫性血栓性血小板減少症）のリスクを考慮すると、初回接種用としては「好ましくない」と発表してから数週間後のことだ。NACI は、AstraZeneca の2回目接種を受けた後にも VITT を発症するリスクがあるとしている。
NACI は当初、mRNA ワクチンを待っていられない人は、AstraZeneca のようなウイルスベクター注射を選ぶことができるとしていた。しかし、今回は、Pfizer または Moderna のワクチンを「mRNAワクチンの成分の1つに対するアレルギーなどの禁忌がない限り、ワクチンシリーズの開始に*提供すべきである」とした。
* 「ワクチンシリーズの開始に to start a vaccine series」とは、「一回目のワクチン接種から」の意味かと思われる。
これに関して NACI は、各州が mRNA ベースのワクチン接種キャンペーンに容易に移行できるとしている。というのも、カナダは今後数週間で PfizerとModerna から大量のワクチン接種を受ける準備ができており、今月中にはさらに1,400万人分のワクチン接種が届く予定だからだ。
う～ん、カナダもなんだかもたもたしてるよね。ドイツ、イギリス、アメリカあたりからの情報によって、AstraZeneca ワクチンの評価が上がったり下がったりしてきたようだが、現にカナダ国内で AstraZeneca 接種後に血栓症で死亡した人が5人も出ているのだから、とっくの昔に AstraZeneca に「X印」をつけてよかったよね。5人目の死者が出てからだいぶ経った今頃になって、こんな発表をしてるんだから、ちょっと呆れる。
＜ニュースソース＞
BC州では、2回目のワクチン接種率が高く推移して人同士の交流がパンデミック前の水準を大きく下回った場合、9月までにCOVID-19をほぼ一掃することができるという州のモデリングが発表された。州保健局の Dr. Bonnie Henry が発表したデータによると、交流率が70％で、ワクチンの接種率が高ければ、9月初めまでに1日当たりの新規感染者数はほぼゼロになるという。逆に、ワクチンの接種率が低くて交流率が80％の場合、BC州では9月初めには1日に200件のCOVID-19の新規感染者が発生する可能性があるという。
ウイルスの繁殖率は急激に低下し続けており、現在ではすべての保健所で1.0を大きく下回っている。州内の繁殖率の平均は0.57から0.63であり、これは100人の患者に対して、57人から63人だけが誰かに感染するという意味だ。
現在、BC州で検査されたCOVID-19症例サンプルの80％以上が、懸念されている変異株である。5歳から12歳までの年齢層は、症例の6.1％、人口の7.7％を占めている。13歳から18歳までの年齢層は、症例数の6.7％、人口の6％を占めている。COVID-19による学齢期の子どもの死亡例はない。COVID-19 ウイルスによる入院は、学童期の子供では200人に1人であるのに対し、19歳以上では20人に1人となっている。州は徐々に社会活動を再開していく予定でステップ2は6月15日に開始された。
一方で、州内には依然として感染率の高い地域がある。Grand Forks は、人口10万人あたり16人の新規感染者が発生しており、州のホットスポットとなっている。Abbotsford、Cranbrook、Upper Skeena では10万人あたり10人前後の感染者が出ている。
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Insights West の調査によると、BC州でのCOVID-19ワクチン接種をためらう動きは、この8週間で大幅に減少していて、現在では州の成人の75％が少なくとも1回の接種を受けている。世論調査では、回答者の15％がワクチンを必ず接種する、あるいは接種する可能性が高いと答え、10％がワクチンを絶対に接種しない、または接種する可能性が低いと答えた。調査は、5月26日から5月30日にかけて、BC州内の831人の住民を対象に実施された。
この結果は、2ヶ月前の同様の世論調査で23％が何らかのためらいを示していたことと比較して、州民の接種への態度の著しい変化を示している。先の世論調査では、BC州の成人のうち、1回目の接種を受けた人は16％に過ぎず、43％が接種することを確信していると答えていた。Insights West の Steve Mossop 社長は、「BC州の人々は、パンデミックの終盤になって、利用可能なワクチンを受け入れるようになり、2ヶ月前に明らかになった多くのためらいは、かなり軽減されました」と語る。Mossopによると、「絶対に接種しない」と答えたのはわずか5％なので、BC州がパンデミック前の生活に戻るために必要だと専門家が指摘する集団免疫の基準値80％を達成できるという。
また、世論調査では、BC州でCOVID-19のワクチン接種を受ける方法や経験に対する満足度が高いことが判明した。ワクチン接種を受けた人のうち、92％が満足していると答え、55％が非常に満足していると答えている。満足していないと答えた人はわずか8％だった。世論調査によると、NDP 支持者のうち65パーセントがワクチンの展開に非常に満足していると回答したのに対し、Liberal Party の支持者は45パーセントが非常に満足しているとしていた。
う～ん、BC州はますます良い方向に向かっているね。ワクチン接種を拒否していた人たちも、新規感染者を大幅に減少させたワクチンの効果を見て、接種する気になったのかもしれないね。そう言えば、ワクチン接種が進む日本では、「ワクチン接種によってたくさんの人達が死んでいるのに、（政府が？）その情報を隠している」という”怪しいう噂”が出回っていて、一部の（特に若い）人たちがワクチン接種をためらっているらしい。
”全国民”を対象にワクチン接種するわけだから、ワクチンと関係なく死亡する人はいるわけで、それを「ワクチンのせいだ」と即断してしまうのだから始末が悪い。もし、こうした”噂”によって多くの人たちが接種しなかったら、接種適正者の70％の接種が必要とされる集団免疫もおぼつかなくなる・・・。今のところ、接種者の死亡とワクチンの因果関係がはっきりしているのは AstraZeneca だけなのだが・・・。
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＜号外（COVID-19 新規感染者数が激減）：昨日月曜日の州政府の発表では、先週末３日間の新規感染者総数が277 となり、一日平均で100人を下回った。特に、日曜～月曜の24時間にはたった68 人だった。ワクチン効果が出ているのは間違いなく、さらにできるだけ多くの人にワクチン接種してもらって感染を抑え、秋には絶対に”普通の生活”に戻りたいものだ。＞
Angus Reid Institute の最近の調査によると、アジア系カナダ人の半数以上が、過去1年間に差別を受けたことがあると回答した。回答者数のうち58％が過去１年間に差別を受けた経験があると答え、4分の1以上の28％がこれらの状況は "いつも "または "頻繁に "起こると答えている。若年層や低所得者ほどより激しい偏見を経験する傾向があるという。また、人種差別を経験したアジア系カナダ人の53％が差別によって傷つき心に残っていると回答し、差別に直面したことのある回答者の5人に2人つまり38％が「悩みはしたが、いずれは忘れることができた」と答え、9％が「影響を受けていない」と答えた。
Angus Reid Institute の Shachi Kurl 社長は、「差別を感じた人々は若い世代に偏っています。また、第一線で活躍している人、サービス業に従事している人、車ではなく交通機関を利用している人、自宅で仕事をしている人など、さまざまです」と言う。今回の調査は、UBC と共同でオンラインで実施した。中国系と自認するカナダ人580人と、東アジアや東南アジア系と自認する77人の計631人を対象にしている。
Angus Reid Institute では、アジアで系はないと回答した1,877人にも質問を行った。その結果、5人に1人が「アジア系カナダ人のほとんど、あるいは全員が、広くコミュニティに貢献していない」と感じていると回答した。Stand With Asians Coalition の創設者である Doris Mah は、「これはひどい話です」と語った。香港で生まれて30年以上前に家族とともにカナダに移住した彼女は、カナダ太平洋鉄道の建設に中国人労働者がいかに重要な役割を果たしたかを、アジア系コミュニティによる数多くの貢献の一つとして挙げている。また、アジア系以外の回答者の3人に1人が、中国系カナダ人は両国間の紛争に関して、カナダよりも中国に忠誠を誓っていると答えていて、Mah は「これもとてもショッキングなことで、世の中には多くの無知があると思います」と言う。
COVID-19パンデミックが始まって以来、BC州では反アジア的な人種差別や外国人排斥の報告が増えている。バンクーバー警察のデータによると、反アジアのヘイトクライムの件数は2019年の12件から2020年には98件に増加し、一般のヘイトクライムも約2倍に増加した。バンクーバー警察はこの急増を受けてタスクフォースを立ち上げ、2020年5月にはバンクーバー市長 Kennedy Stewart が、反アジアの人種差別や外国人嫌いの事件が激増したことを受けて、市が人種差別や憎悪に対処することを宣言した。また、ヘイトクライムを糾弾する集会やキャンペーンが Vancouver、Victoria その他いくつかの都市で行われている。
う～ん、人種差別は本当に根深いね。アジア系カナダ人がコミュニティに貢献していないとか、中国系カナダ人がカナダよりも中国に忠誠を誓っているとかは、何を根拠にそんなことが言えるのかといいたくなる。それにしても、アメリカ・カナダにこれほどの”反アジア系”の動きを作り出した張本人の愚か者（どこぞの国の前大統領）がなんら責めを受けることがないのが癪に障る。
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BC州は、明日15日に COVID-19再開計画ステップ2に移行する。John Horgan 州知事、Ravi Kahlon 経済再生大臣、Adrian Dix 保健大臣、Melanie Mark 観光大臣、Dr. Bonnie Henry 州保健担当官は、今日の午前10時30分に記者会見を開き、ステップ2への移行を発表する。
ステップ2に移行する基準は、18歳以上の人口の65％以上が1回のワクチン接種を受けていることに加え、症例数やCOVID-19による入院数が減少していることだ。先週金曜日（11日）には、BC州では COVID-19の新たな症例が180件報告され、さらに1名の死亡が報告されたが、入院件数は着実に減少傾向を続けている。新規症例の7日間の平均は161人のままである。入院患者数は162人で、パンデミック第3波のピーク時に BC州で発生した入院患者数の3分の1以下となっている。約340万人のBC州民（BC州の人口の約66％）が、COVID-19ワクチンを少なくとも1回接種している。そのうち、BC州の人口の9.6％に当たる約498,000人が2回目の接種を受けている。
明日からは、50人までの屋外での個人的な集まり（誕生日パーティー、裏庭でのBBQ、ブロックパーティー）が許可され、子どもたちはプレイデートができるようになる。屋内での組織的な集まりは、COVIDの安全計画があれば50人まで可能になる。旅行に関しては、州の旅行制限が解除され、BC州内でのレクリエーション旅行が可能になる。また、BCトランジットとBCフェリーは、必要に応じてサービスを向上させることができる。
レストランやバーでは、深夜まで酒類の提供が可能となる。宴会場もCOVID-19による安全対策を講じた上で、定員を制限して営業することができる。屋内でのエクササイズを楽しみにしている人には、高い強度のグループエクササイズが定員を減らして許可され、大人と青少年のチームによる屋内ゲームや練習が許可される。屋内でのスポーツ活動では観客は入れないが、屋外では50人までの観客が認められる。また、企業や職場では、人々を職場に呼び戻すことができるようになり、少人数の個人的なミーティングが許可される。屋内の公共の場では、物理的な距離を置くことや頻繁な手洗い・消毒とともに、マスクの着用が引き続き求められる。
先週発表された州のモデリングによると、BC州では、2回目のワクチン接種率が高く、人との接触がパンデミック前のレベルを大きく下回った場合、9月までにCOVID-19をほぼ一掃できるとのことだ。Henry が発表したデータによると、交流率が70％で、ワクチンの接種率が高ければ、9月初めまでに1日あたりの新規感染者数はほぼゼロになるという。一方、ワクチンの接種率が低く、交流率が80％の場合、BC州では9月初めに1日あたり200人のCOVID-19の新規感染者が発生する可能性がある。
う～ん、”普通の生活”がもうそこまで来てるね。それを達成させるためにも、Dr. Henry が言うように、ワクチンの2回目接種を積極的に行う一方で、気を許して人の交わりをやりすぎないことだね。そう言えば、昨日は Metrotown Mall に行ったが、今までと違ってものすごい人出で、フードコートでは以前よりも開放されたテーブルにたくさんの人たちが座っていた。あれを見て、私は「こりゃあ、新規感染者数がぶり返すかも・・・」と思った。はしゃぎすぎないで慎重にやらねばね・・・(-_-;)。
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＜号外：日本からの情報では、日本時間の13日（日）に、NHK 大河ドラマ「青天を衝け！」に武田真治扮する小栗上野介が登場した。Vancouver 周辺では今日その部分が放送されると思われる。TV Japan に契約しておられる方はぜひ御覧ください。なお、小栗上野介と渋沢栄一の関係については、東善寺ホームページが面白く解説している。＞
パンデミック後の世界を見据えるBC州では、City of Langley 市長 Val van den Broek が、計画中のスカイトレインの延長を本格的に進める時期に来ていると語った。Surrey-Langley SkyTrain 拡張のための現在の資金は、King George 駅から Surrey の Fleetwood 地区にある166丁目までの6駅のみを対象としている。
Broek は、彼女の街の203 St. まで電車を延ばすためのパズルの最後のピースは、カナダ政府からの資金提供だと言う。 「私たちはただ待っているだけです」と彼女は言う。「6月末までには準備できる予定だったと思いますが、どうでしょう？。COVIDによってみんなの状況が変わってしまったのが現実なので、もう少し我慢するしかないですね」。BC州政府は、4月の予算案でこのプロジェクトへの財政的なコミットメントを表明している。
一方、Abbotsford の Henry Braun 市長は、SkyTrain のプロジェクトが完了したら、Langley から（Abbotsford まで）の LRT（light rapid transit）建設の可能性について、John Horgan 州知事と話し合ったと語っている。「そこから自然に Fraser Highway を上ると、Langley 空港の東側には急勾配があるので、いくつか迂回して Mt. Lehman Road まで行きますが、そこから先はわからないと思います」と語った。「10年後には何かを見たいと思っています」。Braunによると、Langley Township の Jack Froese 市長とも予備的な話し合いをしているそうだ。Fraser Valley への LRT は、Highway 1 の交通渋滞を緩和してくれるという。
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BC州のドライバーは、過去数ヶ月間の交通事故クレームの少なさによって ICBC が節約した費用を反映して、COVID-19の2回目のリベートを受け取ることになった。州営自動車保険会社 ICBC によると、１契約あたり平均120ドルのリベートを7月中旬から配布するとのことだ。返戻金の総額は約3億5000万ドルで、294万人の顧客に分配される。最初の COVID-19 リベートは総額6億ドルだった。
BC州の公共安全大臣 Mike Farnworth は、今回のリベートはICBCの強固な財務状況を反映したものだとし、「ICBCの収益に影響を与えるパンデミック関連の節約は、顧客の利益になることを明確にしています」と述べた。ICBCによると、2020年10月1日から2021年3月31日までに有効な自動車保険に加入しているほとんどの顧客が、このリベートの対象となる。リベートは、支払い方法がクレジットカードであった場合はクレジットカードによるリベート、現金またはデビットであった場合は小切手で配布される。また、希望者は口座振替に登録することもできる。
リベート額は、顧客が6ヶ月間に保険料として支払った保険料の約11％にあたる。例外として、短期契約、保管契約、距離ベースの契約を結んでいる顧客や、使用量の少なさをすでに保険料に反映させている顧客は対象外となる。ICBCは、2020年10月1日から2021年3月31日の間に予想されるクレーム数が20％減少した他、顧客が保険の変更、解約、新規加入を控えたことにより、収入が減少したとしている。
う～ん、ICBC はそうとう”ひま”なんだね・・・(^^;)。２回もリベートを配布するほど事故のクレームがないってんだからね。しかし、思いもしないリベートに一旦は喜んだ私だが、「使用量の少なさをすでに保険料に反映させている顧客は対象外」が気になる。私はパンデミックになってから走行距離が激減して去年は5,000キロに達せず、ICBC の保険更新の時に割引されているのだ。ということは、対象外ってこと・・・(-_-;)?。
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Justin Trudeau 首相は、アメリカとの国境を再開するにあたり、ワクチン接種を受けた旅行者から段階的に再開することを検討している。Trudeau 首相は、6月7日に開催されたバーチャルイベントで、「カナダでの感染者数の減少と、アメリカや世界各地での感染者数の減少に合わせて、段階的に観光客の受け入れを開始する方法を検討しています」と述べたが、カナダは旅行者が国境を越える前に完全なワクチン接種を行う必要があると付け加えた。
「これ以上の流行のリスクは避けたい。第4の波が来れば、経済だけでなく士気にも壊滅的な打撃を与えるだろう」と述べたが、ワクチン接種の証明がどのようなものになるのかはまだ不明だ。段階的なアプローチがどのようなものになるかを決定するために、Trudeau 首相は、政府は国際的な症例数や世界的なワクチン接種率などの指標を考慮に入れると述べた。例えば、第1段階では、ワクチンを接種した旅行者が COVID-19検査で陰性と判定された場合、隔離を回避することができるというシナリオも考えられる。
6月8日、首相は記者団に対し、完全にワクチンを接種した人が最初に国境を越えることができると述べた。「適切な時期に国境規制を緩和するために取られる措置は、科学的根拠に基づいており、2回のワクチン接種を受けた人は、より高度に保護され、COVID-19 を感染させて我々の医療システムにたどり着くリスクが低くなるという事実に基づいている」と Trudeau首相は述べた。実際の再開時期はまだ明らかになっておらず、Trudeau 首相はいかなるタイムラインも提示しなかった。首相は以前、国境規制を緩和するためには、カナダ人の75％がCOVID-19ワクチンの初回接種を受け、20％が完全に接種する必要があると示唆していた。
Bill Blair 公共安全大臣と国境沿いの都市の市長たちとの会合の報告によると、カナダは6月21日の現行の渡航制限の期限までにこの基準を満たすことができる見込みだ。その会合の参加者によると、Blair 大臣は明確な再開時期を示さず、6月下旬の可能性を残していたという。CBCの取材に応じた匿名の関係者は、再開の第一段階が6月に始まるかどうかは疑問だとしながらも、7月が開始時期としてはより可能性が高いと示唆している。Blairとの会談の報告によると、7月21日までにカナダ人の75％が完全にワクチンを接種していると予想されている。
カナダとアメリカの国境は、WHO 世界保健機関がウイルスをパンデミックと命名した直後の2020年3月以降、不要不急の渡航を禁止している。この時から、免除された個人と必須旅行者のみが来ることを許されている。最新の国境サービスのデータによると、2019年に比べて陸路での入国は19％に、また空路での入国はわずか3％に減少している。
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カナダ政府によると、近いうちに、ワクチンを十分に接種したカナダ人と永住権保持者は、空路でカナダに入国する時にホテルに滞在する必要がなくなる。Patty Hajdu 保健相によると、政府は7月初旬から段階的にいくつかの制限を緩和したいと考えている。それでも、まだ、ワクチンを接種したカナダ人および永住権保持者は、空港に到着時に COVID-19検査を受け、検査が陰性になるまで隔離計画を立てる必要があると、彼女は述べた。
この規則緩和は、カナダ保健省が承認したCOVID-19ワクチンを2回とも接種したカナダ国民にのみ適用され、観光客には適用されない。この計画が行われるか否かは今後の症例数の推移次第だと Hajdu は言う。「カナダでも世界でも、感染者数の変化やワクチン接種率の上昇を注意深く見守っていきたいと思います」と語っている。この問題について公に話す権限がないため匿名で発言した関係者によると、より多くの人々に対する制限の解除については、まだ詳細が決まっていないとのことだ。
カナダ政府は2月22日、COVID-19のPCR検査の結果を待つ間、不要不急の海外出張から帰国したすべての航空旅行者に対し、連邦政府が定めた施設で最大72時間隔離することを義務付け始めていた。陸路で国境に到着した人は、カナダ入国時にCOVID-19の検査を受け、14日間の隔離期間中に再度検査を受ける必要がある。
う～ん、ホテル滞在規則の緩和が実施されれば、多少とも日本に行きやすくなるね。カナダ入国時にホテルに3日間滞在するだけで2,000ドルも取られるっていう話だったからね。それでもまだ、COVID-19検査は受けなければならないから、9月初旬と言われている”全面的規制解除”が実現されるのが一番だけれど・・・。
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一人でも多くの人にワクチン接種を受けてもらおうと、BC州で最も感染が広がった医療地域の一つである Fraser Health は、できるだけ簡単に手続きができるようにしている。Fraser Health はこの月曜日から、12歳以上であれば、BC州以外の居住者や（BC Services Card 裏面にある）personal health number を持っていない人も含めて、一日のうちに登録とワクチン接種ができるクリニックを開いている。ただし、一回目の接種が優先される。
Surrey の King George Boulevard と 100th Avenue との交差点付近にあるクリニック（10025 King George Boulevard, Surrey）では、毎日午前11時から1,000回分の接種が可能となる。クリニックは午後7時まで、あるいは、その日の投与分がなくなるまで営業する。また、このクリニックのスタッフは、必要に応じて健康地域内の他のクリニックへの予約も手伝う。先週金曜日の時点で、BC州では、Pfizer、Moderna、AstraZeneca のワクチンが約349万回接種されており、そのうち26万回弱が2回目の接種だった。
う～ん、どのワクチンを接種するかが書かれてないのが気になるが*、クリニックに行ってすぐに接種できるというのは便利だね。これまではややこしかった登録手続きが改善されているのはいいことだ。そういえば、神奈川県厚木市に住むいとこは、「ワクチン接種の登録を申し込んだら、封筒が送られてきて、中に6～7枚もの書き物が入っていた（大半が接種に関するパンフレット）」と言って呆れていた。そんなのいちいち読んでられないというのだ。日本は特に”形式ばってる”からね・・・(^-^;。
* 「12才以上であれば…」とあるから、AstraZeneca ではないような気がするが・・・（AstraZeneca は中高年にしか承認されてないはず）。
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BC州は6月15日にCOVID-19による健康上の行動規制をさらに緩和する予定であると、州保健局の副局長 Dr. Réka Gustafson が発表した。実施されれば、州内の移動手段の開放や、屋外での集会に参加できる人数の拡大など、政府の再開計画のステップ2に入る。昨日行われた Gustafson と Adrian Dix 保健相によるコロナウイルスに関する最新情報の発表で、州が次の段階への移行に向けて順調に進んでいることが報告された。
Gustafsonは、「ワクチン接種は期待通りの効果を上げています」と語った。「感染者数も入院数も減少し、重症患者の受け入れも減少していて、死亡率はパンデミックの第3波を通じて低く安定しています」。 BC州の再起動計画には4つの段階がある。5月25日に保健当局が発表した時点で、BC州はステップ1を開始した。ステップ2は、患者数と入院数が減少し続けた場合にのみ実施するとしていた。Gustafson は、「すべての指標は、私たちが望む方向に向かっています」と語った。州がステップ2に入ると、以下の活動が許可されると当局は述べている。
◯ 50人までの屋外での個人的な集い
◯ 5人または１世帯だけの屋内でのプライベートな集まり
◯ プレイデート（子どもが友達と会う約束をして遊ぶ）
◯ 50人までの組織的な屋内での着席型集会
◯ BC州内のレクリエーション旅行
◯ 定員を抑えた上での高強度の屋内フィットネスクラス
◯ 全年齢対象の屋内チームスポーツ（ただし観戦者は入れない）
◯ 屋外スポーツでは最大50人までの観戦
◯ 継続的な職場への復帰
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パンデミックの真っ最中で、戸外と言えども人が集まってワイワイやるのは禁止されているはずなのに、Metro Vancouver の諸都市では、特定の公園などで飲酒を許可する動きが広がっている。気候が暖かくなり COVID-19の規制がまだ残っている中で、Metro Vancouver の住民は、外で安全かつ合法的にお酒を楽しめる場所はどこだろうと考えているかもしれない。COVID-19 パンデミックが始まって以来、Metro Vancouver の諸都市では特定の緑地での飲酒を許可しており、現在ではの20ヶ所以上の公園で飲酒が許可されている。
Port Coquitlam と City of North Vancouver は昨年、パイロットプロジェクトを実施したが、その後、これらの許可を恒久的なものにした。先ごろ、New Westminster が独自のプログラムを決定し、近く Vancouver の3つの広場で飲酒が許可される予定だ。New Westminster の Patrick Johnstone 市議会議員は、市の条例が可決される前に取材に応じた。「集合住宅に住んでいる人の中には、屋外のスペースをあまり持てない人がたくさんいます。今年は例年のようなお祭りもなく、密集した都市部に住む人々の生活の質を向上させるような通常の行事もありませんから、人々が屋外スペースをより良い方法で利用できるようになるのは素晴らしいことだと思います」。
今後数ヶ月のうちに、Vancouver の一部の公園でも飲酒が許可されるかもしれない。昨年、市の公園局は、市内の22の公園での飲酒を認めることに賛成したが、BC州政府の承認が必要だった。そして、BC州政府は４月末に、公園局が合法的に酒を飲める場所を選べるようにする法案を提出した。それが実現すれば、公園局は最終投票でプロジェクトを承認する必要がある。こちらの地図は、Metro Vancouver で屋外での飲酒を許可している場所を示している。灰色の部分はまだ許可されていないが、近くで許可される予定だ。
う～ん、私自身は、1990年代なかばまではビール党だったものの今は完全な”禁酒人間”になっている。そんな私からしてみたら、「人体に害のあるアルコールなどというものを奨励するような動きは、時代に逆行するものだ」と思えてしまう。と言いながらも、私が仮にどこかの市長さんになったら「あれもだめ、これもだめ」となって、とても退屈な街ができるとも思えるね・・・(^^;)。
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私は Windows コンピュータと付き合い始めて30年近くになる。その間、いろいろな問題に遭遇してすったもんだしたり、友だちがコンピュータで困っている時に助けてやったりした。しかし、今回ほど”けったいな問題”に遭遇したことはなかった・・・(^^;)。
日本の親戚 Hさんのノートパソコンがおかしくなった。症状は、まず、デスクトップで一つのアイコンをクリックすると、別のアイコンが開いてしまう。どのアイコンをクリックしてもその特定のアイコンが開いてしまうのだ。また、表計算ソフトでセルに数字や文字を打ち込もうとすると、複数のセルが同時にハイライトされてしまって、打ち込むことができない。
私は、スマフォを使う Hさんと、Skype と AnyDesk で連絡をとってヘルプするが、まったく何が問題なのか見当がつかない。数日かけてだいぶ苦労した挙げ句、「これはコンピュータを回復（リカバリー）して買った時の状態に戻すしかないですね」と言い、思い切って回復の「個人用ファイルを保持する」ボタンを押した。以前はかなり時間がかかった回復作業だが、今回は数時間で終了した。ところが、またしても同じ症状が出た。デスクトップで思う通りにアイコンをクリックできないのだ。「なんだ、こりゃあ！？」とびっくり仰天。私は Hさんに言った、「もう個人ファイルも何もかも根こそぎ引っこ抜く”完全回復”をしないとだめですね。もしそれでもだめだったら、私はお手上げです」。
お互いに忙しかったので、数日後に完全回復をしたら、これも意外と早く終了した。ところが、問題は残ったままだった。たとえば、最初のセットアップの段階で「住んでいる国」を選択する時に、いくら「日本」をクリックしても一番下の「北朝鮮」が選択されてしまうのだ*。「わ～お、もうお手上げだああ！」と私は思った。しかし、このままでは納得がいかない。そこで「デスクトップでアイコンをクリックすると、別のアイコンが開いてしまう」と書いて Google 検索した。すると、やっぱり同じ問題を抱えた人が書き込みをしていて、その人の場合は「Home キーが押されっぱなしになっていた」のが原因だった。
これを読んで、私の頭にひらめきが走った。「Hさんの場合は、End キーが押されっぱなしになっているかもしれない！」。というのは、デスクトップでいつも一番下のアイコンが開いてしまうし、国名選択でも一番下にある「北朝鮮」が選択されてしまったからだ。そこで、Hさんに「End キーをいじくってみて」と言った。Hさんがそれをやって叫んだ、「あれ？なんかキーがカチャッと戻った感じ！」。やっぱり End キーが”犯人”だったのだ。それだけで見事に問題が解消し、デスクトップで思う通りにアイコンをクリックできて、表計算ファイルでも文字、数字が打ち込めるようになった・・・フ～～～(^^;)。
今考えると、まったく馬鹿みたいな話だが、コンピュータではこんなことも起こるってことだ・・・(^^;)。それにしても、なぜ最初からネット情報を調べなかったのか、それが癪に障る・・・(-_-;)。
* どうしても「北朝鮮」になってしまった時には、「ついに北朝鮮に乗っ取られた？」と Hさんも私も思った・・・(^^;)。
2020年12月に発表されたカナダのワクチン傷害補償プログラム VISP（Vaccine Injury Support program）が正式に開始され、カナダが承認した COVID-19ワクチンで重度の副反応を経験したカナダ人が補償を申請できるようになった。Dr. Theresa Tam が発表したワクチン傷害補償プログラムは、2020年12月8日以降にカナダ国内でカナダ保健省が承認したワクチンを接種した後に、重篤かつ恒久的な傷害を経験したと判断された人に経済的支援を提供する。COVID-19ワクチンによる重篤な副反応を経験した人は、以下の質問に回答した請求書を提出することで、本プログラムによる補償を受けることができる。
＊カナダでワクチンを接種したか？
＊ワクチン接種を受けたのはどの州または地域か？
＊ワクチンの接種日は2020年12月8日以降だったか？
＊傷害は重篤で永久的なものか、あるいは死亡に至ったか？
PHAC（Public Health Agency of Canada カナダ公衆衛生局）によると、ワクチン接種を受けた後に死亡した人の扶養家族にも経済的支援が提供される。この支援には、収入の補填、傷害に対する支払い、葬儀費用を含む死亡給付金、および保険適用外の医療費など、その他の適格な費用が含まれる。提供される経済的支援の額はケースバイケースで決定されるが、補償は負傷または死亡した日から遡って行われる。PHACによると、重度の傷害や後遺症とは、「生命を脅かすような傷害、または生命を左右するような傷害で、入院が必要な場合、または既存の入院が長引く場合で、持続的または重大な障害や能力の喪失につながる場合、または結果として先天的な奇形や死亡に至る場合」とされている。
この補償プログラムは、カナダ保健省が認可した現在および将来のすべてのワクチンを対象としているが、カナダでCOVID-19ワクチンの接種が本格化するにつれ、プログラムを求める声が高まっていた。2020年12月に政府が最初の発表を行って以来、このプログラムは進展が見られなかったため、擁護者からは懸念の声が上がり、COVID-19ワクチンで悪影響を受けた人々からは怒りの声が上がっていた。
ワクチンによる重篤な反応は極めて稀であり、PHACによると100万分の1以下であるが、実際に起こっている。 5月21日現在、カナダではCOVID-19ワクチンの接種後に5,989件の有害事象が報告されており、これは全接種数の0.029％に相当する。そのうち1,126件が重篤とされており、これは全投与量の0.006％に相当する。先週の時点で、カナダではアストラゼネカ社のCOVID-19ワクチンに関連したワクチン誘発性免疫性血栓性血小板減少症（通称VITT）の症例が20数例確認されており、さらに14例が調査中だ。5人がこの症状で死亡している。
カナダでこうした制度の必要性を訴える人たちは、1980年代からVISPの導入を求めてきた。これまで、カナダはG7諸国の中で唯一、このようなプログラムを持っていなかった。唯一、Quebec 州は1987年から州版のプログラムを実施している。また、WHO（世界保健機関）が提供する低・中所得国92カ国を対象とした基金や、COVAXプログラムもある。これらのプログラムは、製薬会社に責任を負わせることなく、ワクチンや治療法による深刻な副作用を経験した人々をサポートすることを目的としている。製薬会社にワクチンによるすべての副作用の責任を負わせることになれば、治療法の開発が遅れる可能性のあるからだ。カナダのプログラムは、PHACに代わって RCGT Consulting 社が運営し、すでに請求を受け付けている。
う～ん、これは絶対に必要なプログラムだね。ともかく、AstraZeneca ワクチンで血栓症を発症して死んだ人たちが5人もいるのだからね。私は彼らの遺族が国を相手取って訴訟を起こすのではないかと思っている。ともかく、あんな物騒なワクチンをなぜ承認してしまったのかと思えてならない。
＜ニュースソース＞
あるコンドミニアムで、トイレの水があふれたことから始まった隣人同士の訴訟は、デンタルフロスをトイレに流してはいけないことを私たちに教えてくれた。この事件は、州の少額裁判所で判決が下され、コンドミニアムのオーナー Robin McLean は、階下に住む Xiangfei Kong の家に生じた浸水被害に対して、判決前利息4.83ドルを含めて1,270ドルを支払うよう命じられた。
2020年7月20日に McLean のトイレから水が溢れ出して、Kong の住宅の天井に大きな被害を与え、Kong は高額な修理代を払わねばならなかった。修理した配管工は、McLean の排水口でフロスとトイレットペーパーが混じった３m 弱に及ぶ下水管の詰まりを発見した。しかし、 McLean は、この詰まりは彼がユニットを購入した約１年半前から始まっていたはずで、それを知る由もなかったと主張した。その理由のひとつとして、「歯が6本しかなく、デンタルフロスを使ったことがない」息子が当時この部屋に住んでいたことを挙げた。
しかし、裁判官 Leah Volkers は納得せず、McLean 自身が息子と一緒にマンションに住んでいたかどうかを含め、生活環境についての詳細を提供していないと指摘した。その上で、「総合的に判断して、最も可能性の高いシナリオは、デンタルフロスを McLean か彼の息子のどちらかがトイレに流した結果、パイプの詰まりが発生したと判断できる」とした。フロスを流すことの危険性に関する専門家の証拠は提出されなかったが、裁判所はそれが常識であり、フロスを流すことことは「合理的なトイレ使用者の注意基準を下回る」と判断した。
フロスは通常のトイレの詰まりの原因となるだけでなく、他の物質と結合して自治体の下水道システムに深刻な問題を引き起こす可能性があると警告されている。Metro Vancouver は、フロスは「トイレに流せないもの」としてリストアップしていて、ポンプステーションの詰まりを解消するために年間10万ドル以上を費やしている。ほとんどのフロスは、ワックスでコーティングされたナイロン製で、分解されるのに数十年かかると言われている。また、破れにくい構造になっているため、魚やその他の動物に危険を及ぼす可能性がある。
う～ん、小さいものなら軽い気持ちでトイレに放り込んだりするが、デンタルフロスくらいで下水管が詰まるなんて想像もしなかったね。こうしたことを考えると、トイレットペーパー以外は流さないようにしないと大変なことになる可能性があるってことだ。気をつけねば・・・(^^;)。
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＜号外（花札男のブログ読者数低迷し１カ月で閉鎖）：花札男前アメリカ大統領が鳴り物入りで開設したブログが、開設からわずか29日目で閉鎖された。読者数の低迷が原因。１月６日の連邦議会襲撃で大手SNSサイトからアカウントを凍結された花札男は、5月4日に「花札男の机から」を開設したが、１週間のサイト訪問者は延べ400万人程度だった。・・・う～ん、アメリカ国民がやっと目を覚ましてくれたのかもしれない。しかし、共和党には今だに目を覚まさない議員がうようよいる。国民が去っていくのに、それでもなお、あんな人間にくっついている議員たちには呆れるしかない。＞
Vancouver 市議会は、人通りの多い Commercial Drive を「pedestrian first commercial high street 歩行者優先の商業ハイストリート」に変えることを提案する議案を承認した。この計画では、Commercial Drive を車のメインルートではなく、stop-and-shop street として整備することを優先し、最終的には制限速度を時速30キロに引き下げることも視野に入れている。その他にも、2車線への縮小、歩道や横断歩道の拡大、カーブサイドパティオの設置などが考えられている。また、動議では、路上駐車を維持・改善することも求めている。
Green Party 議員の Pete Fry は、「車道を狭めて歩道を広げ、歩行者がより快適に体験できるように」と話す。「同時に、ビジネスをサポートしながら、交通機関へのアクセスを確保し、サイクリストやスクーター、マイクロモビリティ、自動車、バスのためのシェアード・ストリート・オペレーションを実現して、まさにスローダウンを実現します」 。
このコンセプトは、地域のビジネス改善協会から生まれたものだが、地域のビジネスオーナーたちの反応は様々だった。Vancouver Mediterranean Specialty Foods の Murat Guracs は、彼の顧客の80％は車で来ると言い、駐車場への影響を心配した。通りの向かい側にある Cafe Calabria の Fancesco Murdocco は、最初はこのコンセプトに懐疑的だったが、その後は納得しているという。市議会は、この構想を承認することを決議したが、この計画のスケジュールや予算は設定されていない。代わりに、市議会は市のスタッフにデザインのコンセプトを研究し、変更が交通機関に影響を与えないようにする方法を検討するよう指示した。
う～ん、たしかに Commercial Drive は賑やかではあるが、なんとなく雑然とした感じの通りだよね。この計画によって、市民がもっとリラックスして楽しめる場所になるといいね。
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AstraZeneca ワクチンでは血栓症の問題が発生し、カナダではこれまでに５人の死者まで出ている。そんな中、血栓症を予防する技術が研究されていて、先日、少し希望が持てるニュースが伝わった。以下、そのニュースだ。
ドイツの研究チームは、ある種の COVID-19ワクチンによって引き起こされる血栓を予防するための解決策を提示したが、他の科学者たちは、死に至る可能性のあるこの症状のメカニズムについて結論を出すのは時期尚早であると警告している。それでも、今回の研究者たちは、この理論が AstraZeneca-Oxford と Johnson & Johnson のワクチンの安全性を高め、世界的なワクチン接種活動を後押しするために、研究機関で役立てられることを期待していると述べている。
VITT（ワクチン起因性免疫性血栓性血小板減少症）は、まれではあるが、脳から血液を排出する静脈が閉塞する脳静脈洞血栓症（CVST）を引き起こす可能性と、致命的な出血を引き起こす可能性があって、一般的な血栓よりもはるかに重篤だ。ドイツの研究者たちは、この2つの類似したワクチンの送達システムに問題があると指摘している。どちらのワクチンも、adenovirus vector technology アデノウイルス・ベクター技術を用いて、コロナウイルスのスパイクタンパク質を生産する細胞に遺伝子の指示を送っている。この研究結果はまだ査読されていないが、このタイプのワクチンはスパイクタンパク質の DNA遺伝子配列を細胞の核に直接送り込み、その時点でスパイクタンパク質の DNAの一部がバラバラになる可能性があると指摘している。
この研究は、一般的に使用されているヒト細胞株 HeLa を用いた実験を含む研究チームの独自の研究に基づいており、このような「望ましくない」分解は、スパイクタンパク質のDNA内に突然変異を引き起こす可能性があることを示唆している。これにより、これらのタンパク質が細胞に結合するのが難しくなり、体内に分泌されて「炎症反応」を引き起こし血栓を引き起こす可能性があると考えられる。研究者たちは、3つのステップがこれに関係していると考えている。血流を流れる不正なスパイクタンパク質と、それを攻撃するために新たに作られた抗体が組み合わされ、さらに脳から排出される静脈の非常に特殊な血流条件が加わって、「ワクチン接種後にまれではあるが重篤な事象が発生するのではないか」と研究チームは書いている。
PHAC（The Public Health Agency of Canada カナダ公衆衛生局）は現在、AstraZeneca ワクチンを接種したカナダ人におけるVITTの発生率は8万3,000人から5万5,000人に1人、致死率は20％から50％と推定しているが、より多くのデータが出てくれば変更される可能性がある。PHAC は、200万回の接種のうち、カナダでは現在までに27件の VITT が確認されており、そのうち5件が死亡していると述べている。
カナダのワクチン諮問委員会は、3月16日に AstraZeneca ワクチンを65歳以上のカナダ人に推奨したが、ヨーロッパでVITTが報告されたことを受けて、3月下旬に55歳以下のカナダ人への使用を直ちに中止するよう勧告した。AstraZeneca ワクチンは現在、カナダ保健省により18歳以上のカナダ人を対象に承認されているが、ほとんどの州では初回接種を中止し、今後の2回目の接種のために供給を確保している。
McMaster University（Ontario 州 Hamilton）の感染症・免疫学准教授 Matthew Miller によると、VITTの最新理論が確認され、これらのワクチンが最終的に、まれではあるが死に至る可能性のある血栓症の予防に適応できるようになれば、国際社会にとって朗報となる。「私たちはすでに、限られた供給量と世界的な膨大な需要の結果である、ワクチンの流通における世界的な大規模な不公平を経験し、観察しています」と彼は言う。「理想的には、安全なワクチンを必要とする世界中の人々に、できるだけ多くのワクチンを提供したいものです」。
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カナダ政府が所有する Trans Mountain Corporation が、Burnaby Mountain の地中を通る トンネルの工事を先週水曜日に開始した。これは、現存する Trans Mountain pipeline の拡張プロジェクトの一環で、トンネルは Westridge Marine ターミナルと Burnaby ターミナルを結ぶ 2.6 km だ。
このトンネルの建設開始は、Lower Mainland における拡張プロジェクトの主要な構成要素の一つであり、完成までに半年強を要する見込みであるとしている。トンネル工事は、6年以上の計画・設計・規制のプロセスを経た後、1年の準備期間を経て始まった。Trans Mountain 社によると、トンネルの直径は4メートル以上で、Westridge Marine ターミナルで船舶に積み込むための3本のデリバリー・パイプラインが設置されるという。同社は、Trans Mountain pipeline の拡張プロジェクトは、2022年末までの完成に向けて予算と予定通りに進んでいるとしている。
Trans Mountain pipeline は、Alberta 州から Burrard Inlet に面した Westridge Marine Terminal 海岸まで、原油と精油を運ぶパイプラインだ。このパイプラインは現在、カナダ政府が国営企業であるカナダ開発投資公社（CDEV）の子会社 Trans Mountain Corporation を通じて所有している。2018年8月31日にCDEVが購入するまで、Trans Mountain pipeline はアメリカの Kinder Morgan 社のカナダ部門が所有していた。このパイプラインは1953年から使用されていて、Alberta 州と BC州沿岸部を結ぶ唯一のパイプラインだ。
う～ん、かなりの論議を呼んだ末にカナダ政府が承認した Trans Mountain プロジェクトがついに動き出したね。石油が漏れた場合などの環境への影響が心配されるが、こうしたプロジェクトなしには”国が動かない”部分もあり、その是非は判断が難しい。
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今や世界は EV（electric vehicle 電気自動車）の時代に移行しつつあるが、EV 用充電池に必要な金属の鉱業生産が増大していて、それによる地球環境や社会への影響が心配されている。以下、それを伝えるニュースだ。
電気自動車の需要が増加すると、金属の採掘量が増加し、環境への影響が大きくなる可能性がある。Tesla の人気に追いつこうと、主要自動車メーカーが電気自動車の生産を開始するため、何百万個もの新しいバッテリーの製造に必要な金属やその他の資源の需要が高まる。その結果、より激しい採掘事業が環境や社会に与える影響が懸念されている。
イギリスの地球科学者 Richard Herrington は学術誌 Nature Reviews Materials の中で、2035年までには2億4,500万台のバッテリー式電気自動車が走るようになると指摘している。また、風力や太陽光などのクリーンエネルギーの出力が安定しないため、エネルギー貯蔵用の定置用電池の需要も膨大になると考えられる。カーボンフリーのエネルギーの未来に向けて、Herrington は需要が増加する12のエレメントを挙げている。これらは、バッテリーや、風力発電機やソーラーパネルの製造に欠かせない成分だ。中でも、炭素（黒鉛）、コバルト、リチウムの3つの元素は、現在よりも500％近く生産量を増やす必要がある。
世界の一部地域では、鉱業は環境政策の面であまり良い実績を示していない。オーストラリアに次いで世界第2位のリチウム生産国であるチリでは、アタカマ砂漠の塩水からリチウムが生産されている。ところが、アタカマ砂漠では大量の水を使ってリチウムを採掘するため、周辺住民と鉱山会社が対立している。地球上で最も乾燥した砂漠の繊細な生態系に深刻な影響を与える恐れがあるからだ。一方、世界のコバルトの半分以上は、政情不安や児童労働の問題で知られるコンゴ民主共和国から産出されている。鉱山の操業が大幅に増えれば、環境や社会の混乱を悪化させる可能性がある。
このような問題を回避するためには、鉱業への圧力を軽減する効果的なリサイクルが、需要の増加に対応する鍵となると報告書は述べている。アルミニウムやコバルトなど、一部の金属はすでにリサイクルが進んでいるが、現在、世界のサプライチェーンにおけるリチウムのリサイクル率はわずか1％だ。産業界は、古い電池の価値の低い部分を経済的にリサイクルする方法の開発に苦労している。多くの場合、新しい材料を使った方が単純に安い。
限られた資源に対する需要の高まりの中で、希望の光となっているのが、電池技術の急速な発展だ。リチウムイオン電池の技術は着実に進歩しており、2020年代半ばに生産が開始される予定の固体電池は、エネルギー密度が高く、航続距離や寿命が長くなることが期待されている。こうした研究の一部はカナダでも行われている。Dalhousie University の研究者 Jeffrey Dahn は、Tesla のために「100万マイルバッテリー」の開発に取り組んでいる。このような長寿命の新型バッテリーが市場に出回って期待通りの成果を上げれば、車そのものよりも長持ちする可能性がある。また、同じ電池を複数の自動車に使用することで、再利用が容易になるかもしれない。
産業革命は、地中から掘り出された化石燃料によってもたらされた。産業がグローバル化するにつれ、その資源に対する需要は、紛争、社会的混乱、環境悪化を引き起こした。今、新たなグリーン産業革命が起きているが、これまでとは異なる限られた地下資源に依存している。このような悪影響を及ぼさずにクリーンエネルギーの未来を実現するためには、慎重にことを進める必要がある。
う～ん、やっぱりどんな新技術でも簡単には”完璧にグリーン”というわけにはいかないんだね。その点、「究極のエコカー」と言われる（水素）燃料電池車はどんなものなのか、情報があったらと思っている。
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カナダ政府は、カナダ住民に省エネ住宅へのアップグレード費用を最大5,000ドルまで補助する新しいプログラムを開始した。Justin Trudeau 首相と Seamus O'Regan 天然資源相は先日、7年間で約26億ドルに相当する Canada Greener Homes Grants プログラムを行って、住宅所有者による暖房器具の改良、ソーラーパネルの設置、窓やドアの交換を支援すると発表した。
「国として、空気をきれいにし、環境を健全に保つためには、あらゆる努力が重要です」と Trudeau 首相は述べた。「このような改修は時に手の届かない（高額な）ものであることを知っているので、政府は今、カナダ人がより手頃にできるようにしています」と述べた。住宅所有者は、住宅のエネルギー効率を高めるための改修に、最大5,000ドル、住宅のエネルギー評価に最大600ドルの補助金を受け取ることができる。Trudeau 首相によると、この補助金によって70万人の住宅所有者が光熱費を減らし、冬に家を暖かく保つことができるとのことだ。
カナダ全土の人々が、27日からオンラインでこれの申請を行うことができるようになった。申請は、認定アドバイザーによるエネルギー評価から始まる。アドバイザーが申請者の家を訪問し、どのような省エネ対策が償還の対象となるかを判断する。住宅所有者が手続きを進めることを選択した場合、認可を受けた請負業者に改修工事を依頼する。完成した工事の検査を経て、住宅所有者に払い戻しが行われる。
カナダでは、個人の住宅やビルが最大の二酸化炭素排出源であり、国内排出量の約18％を占めていると言われる。先週、カナダ政府は、エネルギー監査を実施する2,000人の人材を募集、訓練、指導するために、最大1,000万ドルを提供すると発表した。
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Pfizer の CEOである Albert Bourlaと NIAID（アメリカ国立アレルギー・感染症研究所）所長 Dr. Anthony Fauci よると、Covid-19のワクチンを接種した人は、2回目の接種から8～12ヶ月後にはブースターワクチンが必要になるかもしれないとのことだ。Fauci は、「ワクチンの有効性は少なくとも6ヶ月、おそらくそれ以上持続することがわかっていますが、1回目を接種してから1年以内には、ほぼ確実にブースターが必要になると思います」と述べた。
アメリカ疾病管理予防センターのデータによると、今月26日未明の時点で、アメリカ人口の約47.9%が少なくとも1回のワクチン接種を受け、人口の約37.8％が２回目ワクチンを接種している。アメリカにおける感染者数は3,300万人以上、死亡者数は58万7,000人以上となっている。Fauci は、変異体別のブースターは必要ないかもしれないと述べた。「変異体ごとにもぐらたたきをして、変異体に特化したブースターを開発する代わりに、野生型（ウィルス）に対してブースターをかけ続ければ、変異体を気にする必要がないほどの良い反応が得られる可能性があります」と述べた。野生型とは、変異していないウイルス株のことだ。
Bourla によると、Pfizer はまだブースター・ワクチンの試験を終えていない。Bourla は、「1〜2ヶ月後には、より高い科学的確実性をもってこのワクチンについて語ることができる十分なデータが得られると思います」と述べた。Pfizer が3月に発表したレポートによると、このワクチンは、インフルエンザワクチンよりも麻疹ワクチンに近いものである可能性があるという。はしかのワクチンは、96％の人が生涯にわたって感染を防ぐことができる。
アメリカにおける Pfizer ワクチンの1回目の接種は、5カ月前の2020年12月14日に行われた。Bourla は、「8カ月前に2回目の接種を受けた人は、3回目の接種が必要になるかもしれません」と述べ、今年の9月から10月にかけてブースターショットが行われる可能性があると付け加えた。彼は、Pfizer はアメリカ食品医薬品局（FDA）の承認と、アメリカ国民を守るための最善の方法についての彼らの勧告を見守る必要があると述べた。
Moderna は、南アフリカで最初に発見されたB.1.351やブラジルで最初に発見されたP.1のような COVID-19の変種に対抗するために、ブースターショット（ワクチンの半量投与）の開発にすでに取り組んでいる。ワクチンの接種回数が増えれば、コロナウイルスはインフルエンザのようになるかもしれないと専門家は考えている。インフルエンザは流通する株の変異が早く、ワクチンによる免疫がすぐに切れるため、毎年新しいワクチンが必要になる。
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BC州保健当局は昨日、州内のほとんどの人が COVID-19ワクチンの2回目接種を1回目接種から8週間以内に受けることができると発表した（接種間隔は最長で16週間）。そして、州保健担当官 Dr. Bonnie Henry は、9月までに再開計画のステップ4を達成するために、BC州のすべての人が夏の終わりまでにワクチンの2回目接種を受けられるはずだと述べた。Henry によると、BC州ではこれまでに300万回のワクチン接種が行われているという。
Henry によると、Moderna の供給問題が続いているため、Moderna ワクチンの初回接種を受けた人の中には、２回目に Pfizer の接種を受ける人もいるかもしれない。また、１回目に AstraZeneca ワクチンの接種を受けた人には、2回目の接種でどのワクチンを接種すべきか（カナダ政府から？）アドバイスが来ていると言う。 彼女は、「まだすべての情報が揃っているわけではありませんが、まもなく情報が得られると思います。AstraZenecaワクチンは、希望者全員に2回目の接種を行うのに十分な量を用意する予定です」と述べた。
Henry によると、州のオンライン・ワクチン登録システム「Get Vaccinated」が開始された4月15日以前にワクチンを接種した人は、2回目の接種の予約をメールまたはテキストで受け取るために、オンラインで登録することになる。BC州のワクチン接種は、18歳以上のすべての接種対象者が COVID-19 ワクチンの一回目接種を受けられる7月1日の予定を上回るペースで進んでいる。接種の登録は、「Get Vaccinated」ポータルを通じたオンライン、1-833-838-2323への電話、または Service BC の各拠点で直接行うことができる。12歳から17歳までの子供（約31万人）も、オンラインポータルから登録することができる。Pfizer ワクチンは、最近この年齢層の子供たちへの使用が承認された。
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BC州では、パンデミック前の生活に戻るための暫定的な第一歩を踏み出している。火曜日に発表された4段階の再開計画によると、患者数や入院数が減少すれば、早ければ9月には人々が普通に交流できるようになる。州が発表した4つのステップは、春から夏にかけてのロードマップであり、1年以上ぶりに家族の集まりや親しい人とのお祝い、より充実したレストラン、自由な旅行などを再開するための道筋を示している。John Horgan 州知事は記者会見で、「何週間も前から話していた光が手に入った」と語った。
火曜日の時点で、住民は屋内で食事をしたり、ジムで低強度の運動をしたり、屋外でスポーツをしたり、信仰に基づいた集会を開いたりすることができるようになったが、これらの活動はすべて、安全対策を講じた上で小規模に行う必要がある。マスクや物理的な距離の取り方は引き続き必須だ。レクリエーションのための旅行は許可されているが、これも州内の3つの地域保健区域内に限られる。BC州の再開計画のステップ1では、以下のことが認められている。
＊屋内での個人的な集まりのための訪問者は5人まで。
＊屋外での個人的な集会、または屋内での着席式の組織的な集会では、最大10人までの訪問者。
＊屋外での着席式の組織的集会では最大50人まで。
＊屋内での6人までの食事。ただし、他のテーブルとの交流は禁止。
＊観戦者のいない屋外スポーツゲーム。
＊公衆衛生局との協議に基づいて定員を削減した上での、屋内での信仰に基づく個人的な集まり。
この再開計画は、感染者数が減少し、入院が減少し、人口の70％がワクチンを接種することを前提としている。また、変異体がCOVID-19患者の健康状態やワクチンの効果を大きく変えることはないという前提に立っている。データの傾向が正しければ、ステップ2でBC州内への渡航制限が解除される可能性がある（最速で6月15日頃）。カナダ国内への旅行は、7月1日頃のステップ3で認められる可能性がある。
BC州の計画では、早ければ9月7日にほぼすべての公衆衛生上の規制が解除される。マスクは「個人の選択」となり、イベントや社交はパンデミック前と同じように行われるだろうと当局は述べている。BC州では、4月にピークを迎えた後、1日の患者数は61％、有効患者数は55％減少している。入院患者数も38％減少している。18歳以上のBC州民の約60％が少なくとも1回のワクチン接種を受けた。月曜日の時点で、州の rolling average of cases 平均症例数と active caseload 有効症例数は、この6ヶ月間で最も低い値を示している。
州保健局の Dr. Bonnie Henry によると、アウトブレイクやクラスターが発生した場合には、再開時期を遅らせることもあるが、それは公衆衛生がそれらの症例を管理するために必要な期間に限られるという。「我々は柔軟に対応します。なぜなら、このウイルスにはまだいくつかのトリックがあるからです」。「事態が大きく変化しない限り、後戻りするような状況にはならないと思います。絶対にないとは言い切れませんが、計画は前進し続けることです」。今回のニュースは、BC州が新型コロナウイルスの最初の確認例を発表してから483日後に発表された。142,000人以上が感染し、1,600人以上が死亡している。
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＜号外：BC州政府が昨日、「COVID-19」の厳しい規則のいくつかを緩和し、今後数カ月で「より普通の生活」に戻るための大まかなスケジュールを発表した。４段階の再開計画によると、もし患者数や入院数が減少すれば、早ければ９月には人々が普通に交流できるようになる。詳しくは明日のトピックで・・・。＞
（「集合住宅の充電設備不足がEV普及の障害に(1/2) 」から続く）
BC州では EV （Electric Vehicle 電気自動車）が記録的な数で売れており、KPMG の最近の調査では、今後5年間に新車を購入する予定のカナダ人の68％が EV を購入する可能性が高いとされている。そして自動車メーカーは、より多くの EV モデルの製造にますます乗り出している。2019年、フォルクスワーゲンは2026年までにすべての車両をEV にすることを約束した。
Condominium Home Owners Association of B.C. のエグゼクティブディレクターである Tony Gioventu によると、ほとんどの住民組合は充電ステーションの設置に前向きだが、複数の課題に直面しているという。新しい建物であっても、電力の分配方法やユニットに特定の駐車場が割り当てられているなどの理由で、充電ステーションを設置できないものがある。「単に、住民側に躊躇や抵抗があるというだけではなくて、本当に大変なことなのです」と彼は言う。
自治体によっては、すべての新築ビルに充電ステーションを設置することを義務付けているところもあり、Gioventu はそのような規制をもっと増やしていきたいと言う。しかし、それでも適切なインフラが整備されていない建物がたくさんあり、ボランティアで構成される住民組合委員会が規制をどう乗り越えるかを考えなければならない。幸いなことに、Gioventu は、このプロセスを進める手助けをしてくれる複数の会社があると言う。その場合でも、なお、充電ステーションが設置されるまでには、まだ半年から2年はかかる。
Gioventu が望むのは、個々のドライバーに資金を提供する断片的なアプローチではなく、ビル全体の電気システムの再構築を支援するリベートプログラムだ。「長期的に見れば、個々のステーションを改造するよりも、そのやり方のほうがコストは大幅に削減できるでしょう」と Gioventu は言う。BC Hydroによると、2018～2020年末の間に377ヶ所の EV充電ステーションがコンドミニアムやアパートに設置された。
う～ん、いよいよ EV が私たちの生活に関わってくる時代になったね。私のコンドミニアムでも、数年前に住民から EV 用充電ステーションを設置してほしいとの要望があったが、住民組合委員会で図った結果否決された。しかし、私の駐車スポットのすぐ近くには Tesla の車が一台駐車しているし、今後も EV が増えてくるだろう。そうなった時には、住民組合も放ってはおけなくなる。
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BC州民は EV（Electric Vehicle 電気自動車）の購入をこれまで以上に強く望んでいるが、コンドミニアムに充電ステーションがないことが大きな障害となっている。これは、少し前に開催された Metro Vancouver Climate Action Committee で議論された報告書の結果のひとつだ。報告書によると、EV の導入は地域の CO2排出量削減の鍵となるにもかかわらず、現在、集合住宅には十分な充電設備がなく、自宅で充電することを望むドライバーをサポートすることができない。2016年の国勢調査では、Vancouver だけでも調査対象となった住宅の62％が集合住宅だった。
UBC のビジネス教授 Werner Antweiler は、充電ステーションを一から設置する苦労をよく知っている。EV の導入を含む環境経済学を研究している Antweiler は、彼が住むコンドビル（61戸）のうち約3分の１のユニットに充電ステーションを設置するための改修に協力した。最初から最後まで3年かかったと彼は言う。「私は専門的な興味を持っていましたし、かなりの nerdy オタク* なのでこのプロセスを楽しむことができました」と彼は言う。「しかし、それを実現するためには、数人の本当に熱心な人たちの努力が必要でした」。
* カナダに住んでいるとあまり聞かないが、「専門バカ」のような意味の「オタク」は、日本ではもう普通の言葉のようだね・・・(^^;)。
まず、この変更は、住民組合（BC州のほとんどの民間アパートを管理するボランティアの所有者で構成される委員会）の臨時総会で、建物の所有者の75％以上の賛成を得なければならなかった。また、追加の電力を必要とする人が自分で直接支払うことができるように、住民組合の条例を変更しなければならなかった。そして、築15年の建物が電力需要に対応できるかどうかを判断するために、業者を雇わなければならなかった。そのほかにも、技術的な課題や決断を迫られたことは数知れない。
住民組合がフィージビリティ・スタディのために支払った金額はわずかなものだったが、駐車スポットに充電スタンドを設置した25人のコンドミニアムオーナーは、それぞれ3,000ドルから6,000ドルを支払った。Antweiler によると、州のEV充電器リベートプログラムによって、これらの費用の50％を回収したいと考えている。なお、同プログラムは2月28日に終了したが、更新されると見られている。「車の所有者にとって魅力的な提案にするには、基本的に家の近くに充電設備が必要です。というのも、公共の場で充電するためのインフラがまだ十分に整っていないからです」。
B.C. Hydro によると、州内には2,500カ所の公共充電ステーションがあり、今年はさらに増設される予定だ。リベートプログラムに関しては、2018年に開始されてから2020年末までに、377台の EV充電ステーションがコンドミニアムやアパートメントの建物に設置されたとしている。 BC州は、2040年までに道路を走るすべての個人用車両をEV にすることを目指している。
（「集合住宅の充電設備不足がEV普及の障害に(2/2) 」に続く）
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CTVNews.ca のワクチン・トラッカーによると、カナダの人口の半分以上がCOVID-19ワクチンを少なくとも１回接種した。おととい土曜日の朝、New Brunswick 州が新たに11,383人分の初回接種を行ったと報告したため、少なくとも１回のワクチン接種を受けたカナダ国民の割合は（総人口の）50％を超えた。また、2回の接種を完了した「完全接種者」の割合は4％強となっている。国全体では、2,000万回以上のワクチン接種が行われた。
金曜日、カナダは一人当たりの一回目接種率でアメリカを上回った。しかし、2回目接種を完了している人数の割合は、アメリカの方がはるかに多い。土曜日午後の時点で、アメリカ人の47％が１回目接種を受け、37％が2回目接種を受けた。CDC（アメリカ疾病管理予防センター）によると、1日の平均接種ペースは４月のピーク時から約50％減少している。このように接種数が減少しているにもかかわらず、アメリカでは、完全にワクチンを接種した住民は、屋内でもマスク着用や物理的距離の確保を行うことなく、多くの活動を再開することが許可されている。
しかし、Ontario 州 London にある London Health Sciences Centre と St. Joseph’s Health Care London の感染症主任である Dr. Michael Silverman は、カナダではこのような方法をとらないように注意を促している。「（カナダの）一回目接種者数はとても良好で急速に増加していますが、完全に接種した人の数はまだ4％に過ぎません。そのため、アメリカの CDC が2回接種した人を対象として推奨しているようなことを、カナダで広範囲に展開することはできません」と述べた。Silverman は、たとえより多くの人がワクチンを接種したとしても、カナダ人は引き続きマスクを着用し、物理的に距離を置き、屋内での集まりを避けるよう呼びかけた。
カナダはアメリカや他の国に比べて2回目接種が遅れているが、カナダの公衆衛生副責任者である Dr. Howard Njoo は、カナダ人は予想よりも早く2回目の接種を受けることができると述べた。金曜日、Njooによると、過去5週間でワクチン接種は2倍になった一方、1日あたりのCOVID-19感染者数は過去7日間で25％減少した。また、入院、死亡、重症患者の数は依然として多いものの、それらの数も減少していると付け加えた。
ワクチン接種の増加は喜ばしいことだが、カナダ政府と州政府の関係者は Victoria Day のロングウィークエンドに向けて、公衆衛生対策をもう少し守ってほしいとカナダ住民に訴えた。Njoo は「この長期休暇中の行動はこれ以上ないほど重要だ。クラスターはこれまで、ホリディーやロングウィークエンド中の社会的な集まりの後に起こっている。残された重要な過程なのだから、この週末は油断している場合ではない」と述べている。
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COVID-19 の完全なワクチン接種を受けている人の数では、アメリカは依然としてカナダを大きく上回っている。しかし、その接種率は大幅に低下しており、カナダは一人当たりの１回目接種数ではアメリカを上回っている。CTVNews.ca のワクチン・トラッカーによると、金曜日午後の時点で、カナダの全人口の48.95%が少なくとも１回目接種を受けていて、全人口の48.2%が1回目接種を受けているアメリカを上回った。
（Pfizer と Moderna の２回目接種を終了した）完全接種に関しては、金曜日の時点で、アメリカ人の37.86%が完全なワクチン接種を受けているのに対し、カナダではわずか4.83%だった。しかし、アメリカ人がワクチンを接種するペースは劇的に遅くなっている。CDCによると、COVID-19の1日あたりの平均接種数は、4月のピーク時に比べて約50％減少している。過去7日間の一日平均で、カナダが人口の0.88%に一回目接種を行っているのに対し、アメリカでは人口のわずか0.24％にしか一回目接種を行っていない。また、アメリカでは2回目の接種も多く行われているが、総接種率は大幅に低下している。
カナダの副公衆衛生責任者 Dr. Howard Njoo は今週、カナダ人は予想よりも早く2回目の接種を受けている可能性があると述べた他、数百万人分のワクチンが調達される予定であることから、1回目と2回目の接種の「間隔を短くする」ことができるかもしれないと述べた。また、政府間関係担当大臣の Dominic LeBlanc は金曜日、成人の58％がCOVID-19ワクチンを少なくとも1回接種しているとし、6月末までに対象となるすべてのカナダ人に1回目接種を行い、9月までに完全に接種する予定であると付け加えた。
カナダは今後2ヶ月間に、Pfizer と Moderna の mRNA ワクチンを最大3,600万本受け取ることになっており、Pfizer は2,420万本、Moderna は1,000万本から1,200万本の見込みだ。
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BC州の保健担当者 Dr. Bonnie Henry が先日の記者会見で、多くのBC州民が予想より早く COVID-19 ワクチンの2回目の接種を受ける可能性があるが、短期的にはできるだけ早く全員に1回目の接種を行うことが優先されると述べた。「私たちが持っているすべてのワクチンについて、供給が増えてきたので、全員の2回目の接種を前倒しすることができるでしょう」。
Pfizer ワクチンは2回目の接種で感染予防効果が90％以上になることを指摘して、彼女は次のように語った。「2回目の接種は、私たち自身の保護を高めるためのものです。つまり、高齢の方や、さまざまな理由で臨床的に弱い立場にある方が、2回目のワクチンが供給され次第、接種を受けられるようにすることができます。誰にとっても、2回目の接種を繰り上げることができる可能性があるということです」。
さらに、Henry は「2回目の接種は、抗体という形でより良い短期的な保護を提供するだけでなく、より耐久性のある長期的な保護を提供する」と述べ、そうしたブースター投与による保護は「来年を見通すことができる」と語った。「単回接種による保護がどのくらい持続するかはまだわかっていませんが、追加接種を受けることで保護がより長く持続することははっきり分かっています」。
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＜ミニトピック（”ニセの” Apple コンピュータ を使う Trudeau首相）：Liberal Party が公式サイトに掲載したウェブミーティングでの Trudeau 首相の写真は、一見、どうということもないのだが、よく見ると、コンピュータの Apple のロゴがでかすぎたり傾いたり、透けて見えたりしている。しかも、映し出されているコンピュータ画面は Apple ではなく Windows のものだ。どうやら、「HP」のロゴの上に Apple のステッカーを貼り付けらしい。首相が、仲良しの Tim Cook のために Apple に肩入れしたのかと思ってしまうが、真相はそうではなかった。単にボランティアの参加者たちにウェブカメラで直接お礼を伝えたいトルドー首相が、その場にいたスタッフから借りただけだとか。国家元首だと、ちょっとしたことでも突っつかれるね・・・(^^;)。＞
Pfizer-BioNTech ワクチンは、カナダでは従来考えられていたよりも何週間も長く一般的な冷蔵庫の温度で保存できるようになった。カナダ保健省が水曜日、「Pfizer-BioNTech が提出した申請書を承認し、保存期間を従来の5日間から大幅に延長して1ヶ月間まで、2℃～8℃の温度でワクチンを保存できるようになった」と発表したものだ。
EMA（European Medicines Agency 欧州医薬品庁）は月曜日に、ワクチンの「より柔軟な」保存条件への変更を推奨し、EU全域でのワクチンの展開に「重大な影響」を与える可能性がある、と述べていた。EMA は、また、「ワクチンの安定性に関する Pfizer からの追加データを分析した結果、未開封で解凍した Vials バイアルを2℃から8℃の温度で、これまで承認されていた5日間から合計31日間保存することができる」と発表した。ただし、ワクチンの製品モノグラフによると、室温（25℃まで）で30分かけて解凍したバイアルはすぐに使用しなければならない。
Pfizer Canada は水曜日に、同社が、最長31日間のワクチンの品質を確認した安定性試験の新しいデータに基づいて、5月10日にカナダ保健省に保管温度の変更を要請した、と発表した。同ワクチンは、カナダでは通常、-80℃から-60℃の温度で輸送されている。同社によれば、今回の承認後もワクチンの処方に変更はなく、保存期間の延長は直ちに有効であり、カナダにおける現在および将来のすべてのバッチに適用される。
St. Joseph's Healthcare Hamilton の感染症内科医で、McMaster University 准教授 Dr. Zain Chagla は、解凍したワクチンの保存方法を変えることで、特に二回目の接種が始まろうとする今、カナダでのワクチン接種へのアクセス障壁を取り除くことができると述べた。Chagla はさらに、保存期間を長くし温度を安定させることで、ファミリードクター、ホームレスシェルター、薬局、刑務所、ポップアップクリニック、そして最終的には学校でも Pfizer ワクチンをより長く保存し、より多くの量を投与できる可能性があるとした。
う～ん、これでワクチン接種がますます加速するね。「普通の生活」がさらに一歩近づいた感じだ。かと言って、油断して”最後になって”感染しないように、”パンデミックから開放されるその日”まで感染予防対策を続けなければね・・・(^^;)。
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BC州保健局が、COVID-19ワクチン接種対象年齢が下げられて、12～17才の人たちも対象になったことを発表した。このニュースは、州保健担当官 Dr. Bonnie Henry と Adrian Dix 保健相が昨日、COVID-19の新たな感染者数521人、死亡者数8人を発表した時に明らかにされた。青少年のワクチン接種計画についての詳細は、今日中に明らかにされる。
BC州は Canada Day（7月1日）までに、対象となる成人全員にCOVID-19ワクチンの一回目接種を行うペースで進んでいる。現在までに、BC州では135,246回の2回目の接種を含む2,632,907回のCOVID-19ワクチンが接種されている。火曜日には、過去最高の65,971人が接種を受けた。ワクチン接種の登録は、「Get Vaccinated」ポータルからのオンライン登録、1-833-838-2323 への電話登録、または Service B.C. の各拠点での直接登録が可能だ。
3月18日以来、1日の死亡者数の合計は最高となったほか、現在、BC州では新型コロナウイルスに感染している人が4,815人いる。現在、合計340人が入院しており、そのうち118人が集中治療室に入っている。全体の入院数は、423人が入院していた一週間前と比較すると約20％減少している。集中治療室に収容されている患者数は、１週間前の141人から約16％減少している。州内の死者数は、これまでに確認された感染者140,596人のうちの1,658人となった。BCCDC（BC州疾病管理センター）の発表によると、COVID-19検査のうち約6.7％が陽性であり、第3波の最盛期の約11％から減少している。
BC州では、5月の長期休暇が終わるまで、すべての人に州の旅行制限が適用される。水曜日、BC州 RCMP は、人々が必要のない目的で地域外に旅行していないことを確認するために行っている休暇中の道路チェックの数と期間を増やすと警告した。「この2週間、警察は4つの場所で輪番制のチェックを行いました。全体的な交通量は通常のレベルよりも少ないですが、この週末は交通量が増加しました」と Holly Turton 最高責任者は声明を発表した。RCMPによると、5月14日から16日の間に、警察は合計2,069台の車両をチェックし、そのうち30台が自主的に引き返した。
う～ん、ワクチン接種の対象が12歳まで下がったなんてすごいね。ワクチン供給はさらに増加しているらしいし、地平線上の遥か彼方にあった「普通の生活」が少しずつ近づいている感じだね。パンデミック騒動が始まってからこの夏で１年半くらいになるが、今年中に「普通の生活」が戻ってきたら、それ以降は毎年 COVID-19 用ワクチンを毎年射つことにでもなるかもしれないね・・・インフルエンザのように。
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パンデミックが始まってから人口の増加は抑えられているが、Metro Vancouver のプランナーは、2050年までに100万人以上の人口増加が見込まれると予測している。先日、Metro Vancouver 理事会に提出された新しいデータによると、今後30年間で Metro Vancouver に住む人の数は380万人となり、これは１年あたり平均で3万5千人の増加に相当するとプランナーたちは見ている。Metro Vancouver の地域計画担当ディレクターである Sean Galloway は、「地域が成長していることに驚きはありません。常にエキサイティングな場所ですから」と言う。
2019年11月に、妻と一緒に暮らすためにアメリカ Indiana 州からここに引っ越してきた Melody Haskell は、Metro Vancouver がエキサイティングな場所であることを実感した一人だ。Haskell によると、彼女らは2018年に結婚し、BC州とアメリカのどちらに移住するかを議論した。しかし、カナダ西海岸を１回訪れるだけで決断することができた。「ここに来てすぐに住みたい気分になりました。とても美しかったですから」と彼女は言う。配管工の見習いをしていた Haskell は、BC州には資格や仕事を提供する場所がたくさんあることを知った。また、トランスジェンダーの女性として、Metro Vancouver はアメリカよりもはるかに寛容だと感じた。「あらゆることが Vancouverを指していました」と彼女は言う。
2016年の国勢調査での同地域の調査によると、Vancouver 都市圏に住む人々のうち、8パーセントが外国から来ている。また、3パーセントがカナダの他地域から、1パーセントが BC州と Fraser Valley の他地域から移住してきている。2019/2020年の Metro Vancouver への移住者数は31,394人だった。
Metro Vancouver のプランナーによると、パンデミックに突入してからは、Vancouver を含めて国全体で移住者数が50％以上減少した。しかし、カナダ政府は今後3年間で移民の数を増やすことを計画しており、Galloway によると、地域の成長予測はそれを考慮に入れているとのことだ。域内の計画は、その人口増加を支えるために必要な住宅や雇用の数も提案している。
Metro Vancouver のプランナーが収集した CMHC（Canadian Mortgage and Housing Corporation カナダ住宅金融公庫）のデータによると、2020年の同地域の住宅着工件数は22,371件だった。また、地域内の住宅１軒には2.4人が住んでいる。Simon Fraser University シティプログラム・ディレクター Andy Yan は、地域の政府関係者にとって、雇用の数だけでなく雇用の質も重要なポイントになると言い、「この地域には高収入の仕事もありますが、小売業や接客業などの低収入の仕事もたくさんあります」と話す。
う～ん、たしかに、BC州南部の人口はどんどん増えているね。しかし、私はカナダの中で一番人口が増えているのは BC州かと思っていたら、最近、それが間違いだったことを知った。一番人口が増えているのは Alberta 州なのだ。2020年時点で BC州 510万人、Alberta 州447万人となっている人口が、2043年までにはそれぞれ 622万人、661万人となって逆転すると予測されている。
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COVID-19ワクチンを1回接種したカナダ人は、夏の間、親しい家族や友人と屋外で交流することができると、カナダの公衆衛生責任者が発表した。ワクチンの供給が拡大しているため、6月までに、ほぼすべてのカナダ人が少なくとも1回のワクチン接種を受けることになる。Dr. Theresa Tam によると、このように予防措置が強化されることで、より厳しい社会的距離の取り方が緩和される。ただし、より多くの人がワクチンを完全接種するまでは、引き続き屋内での集まりを完全に避ける必要がある。
Tam はさらに以下のことを述べた。人的交流ができる夏を迎えるには、カナダ人が春の残りの期間に人的距離を置くことにかかっている。今すぐ公衆衛生対策を中止するには、感染者数がまだ多くてワクチン接種率が低すぎる。すでに一回のワクチン接種した人でも、今後数週間のうちにワクチンの接種率が高まるまでは、人との接触に注意すべきだ。成人の75％が少なくとも1回のワクチン接種を受け、20％が２回接種を受けた場合にのみ、各州は公衆衛生上の制限を解除し始めるべきだ。
先週金曜日の時点で、カナダの成人の50％が1回のワクチン接種を受けた。それが75％に達した後は、キャンプやハイキング、ピクニック、裏庭での小さな BBQ、パティオでのドリンクなどを安全に楽しむことができる。すべてのレベルの政府機関が目指すのは、州や準州が現在実施しているロックダウンや外出禁止令を徐々に緩和できるような状況を作り出すことだ。しかし、人混みは避けるべきであり、一部のワクチンを接種した人は、当分の間、人前ではマスクを着用し社会的距離を置くことが必要だ。
CDC（アメリカ疾病予防管理センター）は、ワクチンを接種したアメリカ人はほとんどの環境でマスクをしなくてもよいと発表したが、カナダではより慎重なアプローチをとるだろうと Tam は述べている。アメリカでは、成人へのワクチン接種がかなり進んでおり、アメリカの成人の約45％が2回目の接種を受けているのに対し、カナダでは4％以下にとどまっている。接種間隔に関しては、最近発表されたイギリスの研究で、Pfizer の一回目投与と2回目投与の間に最大12週間待つことが、実際に有益であると発表された。University of Birmingham とイングランド公衆衛生局が行った研究で、3ヶ月後に2回目の接種を受けた人は、3週間の間隔を空けて２回目を受けた人に比べてウイルスに対する抗体が3.5倍高かったのだ。
う～ん、ようやく「普通の生活」が地平線上に見えてきたね。やっぱりワクチンの力が大きい。そして、Pfizer ワクチンの１回目と２回目の間隔を最大３週間空けるのがいいとは、これまた良いニュースだ。なぜなら、私を含めて一回目を受けた人はだれもが「２回目は３～４週間後だ」と言われているはずだからね。
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人種差別はカナダにもかなりあるが、アメリカほどはひどくないと私は思っていた。ところが、あまりに人種差別的でちょっとお粗末な誤認拘束が、 Vancouver 警察によって行われてしまった。Vancouver 警察は、「肌の色が黒い40～50代の男」とされる容疑者を捜索中、誤って元黒人判事（81才）を拘束し手錠をかけたことを謝罪した。
拘束された Selwyn Romilly によると、金曜日の朝 Stanley Park を散歩していたところ、近くに2台の警察車両が止まり5人ほどの警官が近づいてきた。5人とも白人で、彼の身長よりもかなり背が高かった。「私に似た人が（迷惑行為をして）いると通報があったそうで、私が何も言わないうちに、両手を後ろに回せと言われて手錠をかけられました」。「私は銃を持っていませんし、手にも体にも何も持っていませんでした。午前9時45分、Third Beach の近くの人通りの多い場所で、黒人の男が手錠をかけられて、それを通り過ぎる人たちが見ている。とても恥ずかしいことでした」。
彼は警官に自分が退職した裁判官であることを告げると、警官は約１分後に彼の手錠を解いてくれたという。Trinidad で生まれた Romilly は、BC州最高裁に任命された最初の黒人判事だった。また、UBC のロースクールに入学した4人目の黒人学生でもあった。今回のできごとについて、「カナダでは（人種差別の）その段階を過ぎたと思うでしょう（が、そうではないのが現実だ）」と彼は言う。
Vancouver 警察のスポークスマン Steve Addison 巡査部長によると、English Bay 近くの Seawall で見知らぬ人に暴行を加えている男がいるという複数の911番通報を受け、警察官が対応していた。容疑者は、歩いていて突然、人を蹴ったり、殴ったり、唾を吐いたりするという。「警官らは、容疑者の人相に似た男性を目撃し、一時的に拘束して調査しました。事件の暴力的な性質を考慮して、男性には手錠をかけました」と Addison は言う。Addison は、容疑者が「40～50歳の黒い肌の男性で、赤いトップスを着ていた」ことも確認した。Addison は、Romilly が無抵抗だったこともあって、容疑者でないことが分かった時にすぐに手錠を外したと述べている。同じ頃、警官らは同じ地域で”本物の”容疑者を見つけ、その男を刑務所に連行した。その後、パトロールのスーパーバイザーが Romilly に電話して、謝罪と状況説明をした。
Romilly は、2人の上級警官が謝罪の連絡をしてきたので、苦情を申し立てるつもりはないと言っている。しかし、彼は警察に変革が必要だと訴えた。「若い白人警官にマイノリティへの対応を教育する際に、非常に注意を払わなければなりません」と Romilly は言う。「黒人の私が歩いていたために狙われたケースとは言いたくありませんが、なぜ、あのような早い段階で私に手錠がかけられたのか疑問に思います」。
う～ん、「容疑者に似た黒い肌の人間だから」という理由だけで、年齢が30才以上も違う Romilly に手錠をかけたとはなんとも呆れてしまうね。あまりに人種差別丸出しのお粗末なできごとで、アメリカのニュースを聞いているような気分になる。それにしても、Romilly は立派な人のようだね。このできごとで、こんな立派な経歴の人がいたことが一般に知られることになったのは、ちょっと皮肉だけど・・・(^^;)。
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Vancouver の SkyTrain「Millennium 線」の Broadway 延長部（5.7km）が今春に大規模工事が開始される予定であると、カナダ政府インフラ・コミュニティ大臣が先日発表した。第一段階では、traffic deck の建設が予定されている。traffic deck とは、下にある垂直の柱に支えられている鉄板で作られた仮設の路面のことで、地下深くで掘削作業を行われている間、交通が流れるように平らな面を提供する。
同省によると、デッキの設置は2022年初頭まで行われる予定だ*。VCC-Clark駅から Broadway/Arbutus 交差点までの Millennium Line の延長線上にある6つの新駅の敷地は、ここ数ヶ月で建設の準備のために整地された。 今年後半には、駅の地下部分に交通機関の利用者がアクセスできるようにするための tunnel portals トンネルポータルの工事が開始される。
カナダ政府インフラ担当大臣の Catherine McKenna は、「このプロジェクトは、市の人口増加に対応しつつ、交通渋滞、通勤時間、大気汚染の削減に貢献します」と声明を発表した。地下鉄になる Broadway 延長部が建設されると、VCC-Clark 駅からArbutus 駅まで11分で移動できるようになり、交通機関の利用者は1日に往復で30分近く短縮されることになる。また、各駅にはオリジナルのアート作品が設置され、3つの駅には先住民族のアート作品が設置される予定だ。Broadway SkyTrain の新駅に発表された名前には、Emily Carr も含まれている。
Vancouver 市長 Kennedy Stewart は、「Broadway 地下鉄の着工は重要な節目です。「Metro Vancouver で2番目に大きな雇用の中心地である Broadway は、140億ドルの国内総生産を生み出しており、今後数十年にわたって私たちの経済を支えていきます」と述べた。
今回の発表によると、Broadway 地下鉄プロジェクトの総費用は28.3億ドルで、カナダ政府とBC州政府、それに Vancouver市から資金援助を受ける予定だ。BC州交通・インフラ大臣 Rob Fleming は、「このプロジェクトは、Broadway の交通手段を変え、雇用を創出してBC州の経済回復を支える重要なインフラプロジェクトであり、エキサイティングな節目となります」と述べた。また、このプロジェクトは、先住民や女性、その他の社会的地位の低い人々に建設業でのキャリアを積む機会を提供する、community benefits agreement に基づいて建設される。
* 2010年の冬季オリンピックに間に合わせるように2009年8月に開通した Canada Line でも、もし traffic deck を使ったトンネル工法にしていたら、Cambie St. の商店街が２年近くもの交通阻害によって商売に大打撃を受けることもなかった。あの工事で損害を受けた多くの商店街はまだ集団訴訟を行っていると記憶する。一軒だけで訴訟に持ち込んだマタニティドレスの女性オーナーは、控訴審で逆転敗訴して全財産を失ったと伝えられた。あれ以来、私は「オリンピックなんてないほうがいい！」と思っている。
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カナダとアメリカの国境沿いの規制を解除するための予備的な話し合いが行われている。カナダとアメリカの間で行われている最初の話し合いは、関係者レベルで行われているもので、最終的に決定を下す政治家はまだこの話し合いに直接関与していない。関係者のひとりは、短期的には何の決定も期待できないとしながらも、特にカナダでのワクチン接種率の上昇を考慮して「夏が進むにつれてポジティブなニュースが出てくる」と期待を寄せている。また、現時点では第三波を克服することが依然として優先されると注意を促している。
国境は2020年3月以降、観光やレクリエーションなどを目的とした不要不急の渡航を禁止している。Ottawa と Washington の間で締結された閉鎖協定は5月21日に更新される予定だ。この協定では、葬儀への参列や難民申請など、特別な目的での個人の入国は認められている。アメリカから陸路で国境に到着した人は、入国時に COVID-19 テストを受け、14日間自宅で自己隔離した後に2回目のテストを受けることが義務付けられている。
2月22日にはさらに、カナダ政府が空港で新たな隔離措置を開始し、不要不急の国外旅行から帰国したすべての航空旅行者に対し、PCR検査の結果を待つ間、カナダ政府が義務付けた施設に最大72時間隔離することを求めることとなった。カナダ政府が指定した施設での3日間の強制隔離滞在には、一人当たり2,000ドルもの費用がかかる。
Ontario 州知事 Doug Ford は、Justin Trudeau 首相に宛てた一連の手紙の中で、これらの措置を陸地の国境にまで拡大することを求めた。しかし、カナダ政府は、カナダがアメリカと共有している国境検問所は117カ所もあり、その多くはホテルから遠く離れているとして、この要求を退けた。Bill Blair 公共安全大臣は、「陸路で国境に到着した人々を管理する最も安全で効果的な方法は、我々が導入した（入国時に COVID-19 テストを受け、14日間自宅で自己隔離した後に2回目のテストを受ける）システムによるものだ」と述べた。
う～ん、カナダでもワクチン接種がかなり行き渡って効果がだんだん出始めているから、近い将来、アメリカとの国境規制は少しずつ緩められるだろうね。やっと「普通の生活」が地平線に見えてきた感じだ。一方、「日本のワクチン接種率は世界で129位 OECD加盟国で最下位」なんだそうだ。「オリンピックを控えている国がこれじゃあねえ」と思えてくる*・・・(-_-;)。
* 日本の感染状況は「さざ波だ」なんていう声もある。日本だけでオリンピックやるんだったらそれでいいけど、たくさんの「さざ波」ではない国から選手とか関係者が多数やってくることも考えないとね。その意味でも、ワクチン接種率の低い日本は”防御態勢”がまったくなってないよね。オリンピック騒ぎに飽き飽きしていた私は「なんでもいいから早くやっちゃって」と思っていたが、こんな状況を考えて「”感染輸入”による”日本沈没”は避けたほうがいい」なんて軌道修正し始めている・・・(^^;)。
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今年初めにバイデン大統領が誕生するまでアメリカの政治ニュースにどっぷり使っていた私も、最近はアメリカのニュースからだいぶ遠ざかって”平穏な日々”が続いていた・・・(^^;)。しかし、昨日、久しぶりに、私の気を引くアメリカ政界のニュースがあった。花札男に完全に”牛耳られて”いる共和党で、ついに”反花札男”勢力がグループを結成したというのだ。
花札男（前アメリカ大統領）を批判する Evan McMullin と Miles Taylor が率いる150人以上の共和党員のグループが、花札男元大統領が共和党を支配していることに狙いを定め、党の改革を求める新しい政治運動を発表した。昨日、Wyoming 州の Liz Cheney 議員が、「選挙は自分から盗まれた」という花札男の嘘について率直に発言したことで、下院の共和党員たちから共和党指導者の地位を追われたが、今回の発表はその数時間後に行われた。これにより、前大統領の GOP への支配力と、党の再構築を求める同グループ参加者の挑戦が改めて浮き彫りになった形だ。
2016年に無所属で大統領選に出馬した McMullin と、トランプ政権を非難する匿名の本を執筆したことで有名な Taylor は、この活動を組織し、木曜日に「Deseret News」に一連の原則を発表した。Taylor は水曜日に放送された CNN のニュース番組 ”New Day” で、「（花札男に牛耳られるのは？）もうたくさんだし、この国のための常識的な合同と、民主主義への執拗な攻撃で今や芯まで腐ってしまった現在の GOP から見えているものよりも、もっと統一された代替ビジョンを提供する必要がある」と述べた。「私たちのメッセージは、今こそ、共和党を改革するか、廃止するかのどちらかだ」と述べた。
同グループは、グループの理念として「我々の創設時の理想に捧げられた政党を再構築するか、さもなければそのような代替政党の創設を急ぐ」と書いている。また、「私たちは、民主的な共和国の維持と改善を求め、干渉を受けず、国内外のすべての敵から守られた自治の永続を目指す」とも書いている。「私たちは、恐怖を煽り、陰謀論やデマを用いることに反対し、代わりに証拠に基づく政策決定と誠実な議論を支持する」。
これは（民主党、共和党に続く）第三政党ではなくひとつのムーブメントだと、White House の元カウンセラー Kellyanne Conway の夫であり、グループの一員でもある弁護士 George Conway は言う。「私は、これを第三政党というよりも、ひとつの合同と呼んだほうがいいと思います。一人区のような政治システムでは、第三政党は必ずしも機能しないと思う」と、水曜日の夜に CNN の Anderson Cooper に語った。「しかし、保守から中道にかけての視点を持って法の支配を信じたい人々には、拠り所となる場所や組織を作り、それに合致した候補者を支援できる場所が必要です」。
署名した共和党員のリストには、元 Massachusetts 州知事の Bill Weld、元 South Carolina 州知事の Mark Sanford、Barbara Comstock、Charlie Dent、Paul Mitchell などの元下院議員27名、それに、元上院議員の David Durenberger が含まれている。その他、元 White House コミュニケーション・ディレクターの Anthony Scaramucci、元国土安全保障省職員の Elizabeth Neumann、元国土安全保障省ゼネラル・カウンセルの John Mitnick などが参加している。
う～ん、いよいよ、”反花札男”の動きが始まったね。「腐ってしまった現在の GOP」はまったくそのとおりだと思う。１月6日の議事堂襲撃事件直後は花札男を批判していた共和党重鎮たちが、時間が経つにつれて（保身のため？）花札男におべっかを使う姿勢に転換してしまった。反花札男グループがどこまでやれるかは分からないが、この動きによって共和党が少しでもまともな状態に戻ることを祈るばかりだ。日本人としても、黒人が多い州の人たちを「ネズミがうようよ」と言ったり、彼以外の歴代大統領すべてが「（大戦中の日系人強制収容は）間違いだった」と認める中でただ一人「その時代に戻ってみなければわからない」と言ったり、アカデミー賞を取った韓国映画について（映画を見もしないで）「韓国映画なんかに取られやがって」などと言ったりした人種差別人間を信用してはならない。
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BC州ではワクチンの接種が進んでいるが、昨日、大きな節目を迎えた。Adrian Dix 保健相は昨日、「今日中に対象者の半数が一回目接種を受けることになる」と述べたが、実際、そのとおりになったのだ。Dix は、「BC州では現在、接種対象となっている18歳以上の成人でワクチン接種を受けた人の割合が50％を超えたことで、重要な節目となった」と述べた。また、70歳以上については、85％以上が1回目の接種を受けているとし、「これは医療従事者の努力の賜物です」と述べた。 BC州の若年層については、12歳から18歳までを対象としたワクチンが承認されたことから、州は Pfizer ワクチンの展開計画に取り組んでいると Dix は述べた。彼は計画の詳細は明らかにしなかったが、それらは "すぐに "発表されるだろうとした。
まだ接種の予約をしていない30代の人たちで州のシステムに登録した人たちには、接種の案内が届き始めている。Dix は、「年齢区分が大幅に下がっています。近い将来、BC州のすべての人が予約できるようになるでしょう」と述べた。 Dix は、他の州が最近、一回目投与用の AstraZeneca ワクチンの配布を中止したことについては多くを語らなかったが、州内での供給が限られていることを指摘した。
「AstraZeneca の残量は比較的少ないが、2回目の投与のために保管されている量があります。また、将来的に2回目の投与をサポートするための追加供給も期待しています」。
より多くの人がワクチンを接種することで、規制がすぐに解除されることを期待している人たちに対して Dix は、何かを決定する前に当局はまだ「様子を見る必要がある」と述べている。「今週と来週は現況を把握し、公衆衛生上の指針と保健命令に従うことが特に重要です」とし、最近の1日の感染者数は「かなり改善されている」が、まだ「望んでいるところには達していない」と付け加えた。「引き続き前進していく必要があります。命令を変更するかどうかの判断には、様々な要因があります」。「しかし、今、私が言いたいのは、今を生きようということです・・・そして、もしワクチン接種の登録をしていない人がいたら、登録してもらいましょう」。
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California State University - San Bernadino（CSUSB）の「Center for the Study of Hate and Extremism」が発表した新しいレポートによると、Vancouver 市では2020年に報告されたアジア系人種のヘイトクライムが北米の都市の中で最も多かった。同レポートの著者は、理由として、アメリカとカナダでの報告の違いなどを挙げているが、Vancouver のロイヤー Steven Ngo にとっては、この数字は真実味を帯びている。「悲しいことに、これは驚くべきことではありません」と Ngo は言う。「Vancouver は北米で最もアジア系住民が多い都市のひとつですが、今、ヘイトクライムはあちこちで発生しています」。
CSUSB のセンター長を務める Brian Levin 教授は、カナダの都市とアメリカの都市の数字には重要な違いがあると語った。「カナダの都市とアメリカの都市では、数え方に大きな違いがあります。ヘイトスピーチやその他の行為は、アメリカでは市民権を得ているとみなされて、ヘイトクライムではなくヘイトインシデントとしてカウントされますが、カナダではそれらがヘイトクライムとしてカウントされます」。
Levin は、COVID-19 の流行以降、北米西海岸ではヘイトクライムが急増しているという。「カナダでは、残念ながら、多くの人々に影響を与えるような大災害が発生したときに、インターネットという国境のない環境で、私たちの偏見があなた方にまで浸透してしまうのです」と Levin は言う。Levin は、今回のパンデミックは、過去にヘイトクライムが急増した（テロ事件などの）事件とは異なると話す。今回のパンデミックは、１年以上にわたって世界中の人々に影響を与えている継続的なできごとだと彼は言い、COVID-19 の規制が北米のほとんどの地域でまだ行われていることから、ヘイトクライムのさらなる増加を懸念している。
Levin はまた、報告システムがしっかりしていれば、被害件数が増えることもあると説明する。Vancouver では、何世代にもわたってアジア系コミュニティに対するヘイトが続いているため、事件がハイライトされるように報告システムが整備されているという。「Alabama 州は2019年に（ヘイトクライムが）ゼロと報告しました。しかし、（Alabama 州で）Vancouver よりもヘイト（クライム）が少ないなんて考えられますか？」。
一方、Ngo と登録臨床カウンセラー Angela Leong は、ヘイトを経験した人々が名乗り出ることや正義を追求することを妨げる障壁がまだ存在すると語った。「私のクライアントの中にも、法的支援を求めて次の戦いに臨むだけのエネルギーや精神的余裕がないという人がいます」と Leong は言う。「また、訴訟のために仕事を休む余裕がないということもあります。それが、訴訟に踏み切れないもう一つの理由です」。自分の身に起こった事件を報告できるかどうかを知らない人もいると言う。「人種差別的な表現はすべてヘイトクライム（憎悪犯罪）であり、それを報告すれば、連邦政府や州政府レベルで結果が出るのです」と Leong は言う。
Ngo は、4月に彼自身がヘイトクライムの対象となった時の経験を語った。運転中に交差点で止まったら隣の車に乗っていた2人の男が、彼に対して人種差別的な言葉を発し、彼の車にゴミを投げつけたのだ。彼が警察に通報しようとしたら、バンクーバー警察のウェブサイトには、なんと繁体字と簡体字の通報書式しかないことが分かった。今、彼は仲間とともに通報書式をアジア系8言語に翻訳中だ。
う～ん、アメリカとは統計方法に違いがあるとは言え、Vancouver でそれほどアジア系人種に対するヘイトクライムが多いというのはショックだね。人種差別はほとんどの人の心に多かれ少なかれ存在するが、人々の良心がそれを行動に移すことを抑えている。ところが、国家元首のような影響力の強い人間が自ら人種差別的行動を採ったら*、（物事を深く考えない）人間は「お墨付き」をもらったと思ってヘイトクライムを行ってしまう。それが今のアメリカ・カナダの状況だと思う。
* 前アメリカ大統領が一人でこの状況を作り出したのだから、呆れたとしか言いようがない。
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TransLink は、次の30年を見据えて Lower Mainland の交通機関をどのように進化させるか計画を立てて、Transport2050 Plan に対するフィードバックを募集している。TransLink の Eve Hou は、その戦略がどのようなものかを詳しく説明し、パンデミックの影響で利用者数が減少したにもかかわらず、自動運転車の導入管理、active transportation のサポート、高速輸送の追加という3つの優先事項に焦点を当てていると語った。「Lower Mainland は今でも非常に魅力的な地域であり、その間（今後30年間）に100万人の人々がこの地域にやってくると予想しています。ですから、（パンデミックで減少した）利用者数は戻ってくるだけでなく増えていくでしょう。そして、今こそ、そのための準備を始めるべきなのです」。
今回のパンデミックで浮き彫りになったのは、地域をアクティブに移動したいという住民の要望だった。「パンデミックの際には、アクティブな交通手段への関心が高まったと思います」と彼女は言う。「安全な移動手段であるだけでなく、気持ちよく、効率的に移動できることがわかってもらえたと思います」。TransLink の調査では、交通量の多いルートに近すぎたり不便だったりすると、active transportation を選択できないと感じる人もいるだろうと説明し、「将来の計画を立てる際には、誰もが簡単に、安全に、快適に、active transportation を選択できるようにする必要があります」としている。
この30年計画では、自動運転車が地域の交通システムの一翼を担うようになることも想定している。「この計画では、自動運転車が地域の交通システムの中で重要な役割を果たすようになると予想しています」。TransLink によると、自動運転車は運転のエネルギー効率を高め、衝突事故を減らすのに役立つという。しかし、欠点としては、乗客のいない列車の運行や、渋滞の増加などが考えられる。TransLink は、車両の共有を促進するための料金やインセンティブは、これらの問題を軽減するのに役立つとしている。TransLink のウェブサイトには、「2050年までに、（自動運転車は）私たちの日常生活の中で当たり前のものになるでしょう」と書かれている。「適切なアプローチをとれば、自動運転車は実際に交通問題の解決に役立つかもしれません」。
TransLink は、今後数年間の第3の戦略で高速輸送に焦点を当てている。「これまでのスカイトレインのやり方を踏襲するのか、それとも高速鉄道に移行するのか」と Hou は言う。「それとも、より多くの......ストリートレベルの高速輸送を行う別の選択肢にシフトしたいのか、そしてそれらの間のトレードオフは何なのか......」。今回の調査では、2つのネットワーク計画が提案されている。一つは地上の交通機関を重視したもの、もう一つは SkyTrain を重視したものだ。しかし、SkyTrain はコストが高く、地上の交通機関は道路のスペースを利用しなければならないなど、両者にはメリットとデメリットがある。
このアンケートでは、TransLink の目標についてどう思うか、提案されたアクションをどの程度支持するかが問われている。このオンラインアンケートは5月14日まで受け付けており、回答には約20分かかる。Hou のコメントは、2021年4月29日に CTV Morning Liveで放映された4分間のインタビューの一部で、インタビューの全文はニュースソースの動画で見られる。
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世の中は今、 COVID-19 パンデミックのニュースで持ちきりだが、それに隠れて、芳しくないショッキングな別のニュースが伝えられた。それは、BC州での有害薬物による死者数の記録的な増加についてだ。
州検視局の発表によると、BC州では3月に159人が違法な有害薬物で死亡して、１日5人以上の死亡者が出るという壊滅的なペースが続いている。2021年1～3月までの総死亡者数は498人で、これまでの第1四半期の最高記録である2017年の401人を大きく上回っている。また、3月の死亡者数159人は、昨年3月に記録した112人を41％上回っている。主任検視官の Lisa Lapointe は次のように語った。「有毒薬物の緊急事態が州全域のコミュニティに与えている信じられないような犠牲を、改めて思い知らされた。BC州における違法薬物の供給は不安定で予測不可能であり、この規制されていない市場の物質を使用している人は、重傷と死亡の危険にさらされている」。
検視官サービスによると、麻薬の供給は変動性と毒性の点で不安定な状態が続いており、カルフェンタニルやベンゾジアゼピンが検出される例が増えているという。昨年1年間では65人だったカルフェンタニル関連の死亡者数は、2021年はこれまでにすでに48人となっている。ベンゾジアゼピン類は、2020年7月の薬物サンプルの15％だったのに比べ、2021年2月には薬物サンプルの51％に含まれていた。2021年の予備調査結果は以下を示している。
◯ 死亡した人の69％が30～59歳だった。
◯ 男性が死亡者の80％を占めた。
◯ 人口あたりの死亡率が最も高い Health Authority は、Northern Health（10万人あたり57人）と Vancouver Coastal Health（10万人あたり45人）だ。
◯ 消費監視区域や薬物過剰摂取防止区域では、死亡例は報告されていない。
メンタルヘルス依存症担当大臣の Sheila Malcolmson は、「社会的なスティグマと犯罪行為が人々を（有害薬物の）単独使用に駆り立て、パンデミックが人々をさらに孤立に追いやっている」と話す。「人々やコミュニティは傷ついており、この恐ろしい過剰摂取による死亡の急増を食い止めるために、私たちはもっと努力しなければなりません」。
う～ん、麻薬に厳しい日本から来た者にとっては、カナダの状況は呆れてしまうほどだね。なぜ、こうした有害薬物を供給する人間たちを、もっと厳しく取り締まらないのかと思えてならない。
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5月1日から、「no-fault insurance 無過失保険」とも呼ばれる ICBC の強化ケア自動車保険プログラムが、州内のドライバーに展開されている。ICBC の社長兼 CEO である Nicholas Jimenez は次のように述べている。「この制度は、人々がより良くなるためのメリットが多く、より良い制度だと思う。過失は依然として重要で、事故を起こせば高い保険料を支払うことになる」。
ICBCによると、新しい保険の仕組みにより、ドライバーは年間平均400ドルを節約でき、必要な人には回復医療へのアクセスが拡大するという。「新システムでの節約の大部分は、訴訟に何億ドルも費やすことがないという事実だ」と Jimenez は言う。無過失保険の下では、被害者は賃金の損失を含む損害賠償を求める訴訟を起こす権利を失い、その額は数百万ドルに上ることもある。「しかし、その代わりに、Workers' Compensation Board の支払いを受けるのと同じで、交通事故の責任が誰にあるかにかかわらず支払いを受けることができる」と刑事弁護人の Michael Mulligan は言う。つまり、過失のある当事者は、過失のない人と同じ補償や給付を受けることができるということだ。
Stratford Underwriting の社長兼 CEO の Colin Brown は、「保険の本質は、多数の人が少数の人を助けることにある」と語る。「少数の人々はお金を必要としており、彼らはその側面を奪ってしまった」。Brown は、1974年に州が ICBC を設立するのを手伝った。Brown は無過失保険のファンではないが、現在はそれに縛られていると言う。「ICBC は独占企業なので非常に楽なのです。彼らはいわゆる "ベーシック "を支配していて、もし彼らがこれはすべてベーシックに含まれると言えば、そうなるのです」。 ICBCは、この新しいポリシーに自信を持っているという。
う～ん、なんだか分かりにくいシステムだね・・・(-_-;)。ともかく、この何年か急騰していた保険料が大幅に下げられて、巨大赤字を抱えていた ICBC が立ち直るなら、それはそれでいいか・・・(^^;)。それにしても、こんな大手術をしなくてはならない状態にまで放置した Liberal Party の前州政権はお粗末だったよね。
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BC州 RCMP は、州が推進する不要不急の旅行を阻止する活動の一環として、初のロードチェックを導入した。６日に、BC州南西部と州内の他地域を結ぶ4つのハイウェーに検問所が設置されたもので、検問所の場所は以下の４ヶ所だ。
Highway 1 in the Boston Bar area
Highway 3 in the Manning Park area
Highway 5 in the Old Toll Booth area（Hope と Kamloops を結ぶ Coquihalla highway の中間あたり）
Highway 99 in the Lillooet area
BC州は、急増する COVID-19感染者数を抑制するため、4月に不要不急の旅行禁止を発表した。今回の措置により、Lower Mainland と Fraser Valley*、バンクーバー島、Northern Area と Interior Area* の3つの指定旅行地域間の移動を禁止する。これらの地域設定は、州の Health Regions に基づいているが、* 印の２地域は統合されてより大きな地域になっている。この制限は、少なくともロングウィークエンドが終了する5月25日まで続く。
ハイウェーには道路検査が行われることを知らせる標識が設置されるが、交通の遅れが予想されるので、重要な目的で旅行する人は要注意だ。必須の旅行ではないと判断して道路検査を回避したいドライバーのために、安全なUターンルートも用意された。商用車はロードチェックの対象にはならない。ロードチェックでは、ドライバーの身分証明が求められる他、旅行の目的も聞かれる。ドライバーが必要のない理由で旅行していることが判明した場合、警察はドライバーにその地域から離れるよう指示する。退去を拒否した者には575ドルを課されることがある。
旅行制限の一環として、BC州と Alberta 州の国境沿いに新たな国境標識を設置し、旅行が不可欠でない場合は自分の州内に留まるよう注意を喚起すると州は話している。RCMP によると、州境での検問は行われなく、広報担当者も「現在、Alberta 州からBC州に車で入ることを禁止する規制はない」と述べた。ただし、Alberta州から BC州内に旅行する場合、必要不可欠な理由で旅行している場合を除き、BC州内の１つの Health Region に留まることが求めらる。
BC州民は、自分のゾーン以外の宿泊施設やキャンプ場を予約できない。すでに行われた予約はキャンセルされ、B.C. Parks はゾーン外の州営キャンプ場を予約した人に返金する。また、BC Ferry は、キャンピングカーやトレーラーなどのレクリエーション・ビークルの予約受付を停止した。
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あさって日曜日（5月9日）の太平洋時刻09:37 ころ、中国の宇宙ロケット残骸が地球に落ちてくるから、みんな、下敷きにならないようにしよう。傘さしたくらいじゃあだめだよ、たぶん・・・(-_-;)。
4月29日、中国は2022年末までに完成させる宇宙ステーションのための クルーモジュール crew module の打ち上げに成功した。しかし、そのモジュールを軌道に乗せたロケットの第1段が、制御不能な状態で地球に落下してきている。「天の調和」を意味する「Tianhe 天河」というモジュールは、4月29日に中国最大のロケットである Long March 5B Y2（長征5B）で打ち上げられた。多くのロケットは2段式で打ち上げられ、第1段は通常、予定の場所に再突入するか、軌道上に留まり（大気圏への？）再突入時に燃え尽きる（SpaceX の Falcon 第1段ロケットのみ、制御された着陸で地球に戻って来る）。
しかし、「Long March 5B Y2」は非常に大きいため、宇宙専門家の中には、一部の部品が地球に到達する可能性があると予測する人もいる。Harvard University 天体物理学センターの天文学者 Jonathan McDowell は、「このロケットは海の上で壊れてしまう確率が高い」と言う。「しかし、人口の多い地域に衝突する可能性もある。そうなると、多少の物的損害が出るかもしれないが、死傷者が出ないことを願っている」。
中国にとってこうした事態は初めてのことではない。「このタイプのロケット、Long March 5B Y2 の打ち上げは2回目だ」と McDowell は言う。「最初の打ち上げは1年前で、再突入して Ivory Coast の村々に被害を与えた。約100マイルの範囲に金属片が散らばったのだ」。宇宙時代の初期1970年代には、NASAでさえも軌道上からの落下を許可していたが、それは地球上の居住地に到達する確率が低いからだった。何しろ地球は70％以上が水なのだ。
しかし、1979年にアメリカの宇宙ステーション「Skylab」（重さ77トン）が軌道を外れた後は、状況が一変した。大小さまざまな破片が地上に落下した。最も有名なのは、オーストラリアの奥地に落下した酸素タンクの一部だ。「80年代後半以降、意図的に制御不能な状態で再突入するように設計された10トン以上のロケットは、これだけだった」と McDowell は言う。「中国は、少なくとも宇宙活動において確立された規範に反していると思う。なぜこのような設計上の決定をしたのか、その理由は明らかではない」。
Tianhe の重量は22トン。ロケットの長さは32メートル、直径は5メートルだ。ほとんどが空のタンクだが、片方の端には大きなロケットエンジンが付いている。その中には、燃料供給システムの一部である細長い金属棒が入っている。この棒は、その形状から再突入時の燃焼に耐えることができた。2020年にもう1台の Long March 5B Y2 とともに Ivory Coast に落ちたのが、それだ。今のところ、California 州にある独立非営利研究機関 The Aerospace Corporation は、使用済みロケット（CZ-5B/2021-035Bと命名されている）の再突入時刻をアメリカ東部時間5月9日12:37（太平洋時間 5月9日09：37）と予測しており、誤差はおよそ28時間であるとしている*。
* ということは、アメリカ東部時間で明日８日朝から10日の夕方までの間に落ちてくる可能性があるということか？
しかし、カナダ人にとっては朗報がある。ロケットの軌道は北緯41度以下に位置しているため、万が一着陸したとしても、私たちが危険にさらされることはないということだ（カナダの大部分は北緯49度以上で、最南端は42度）。
先月、SpaceX が打ち上げたロケットのステージが大気圏に再突入して燃え尽きた。その様子は、バンクーバーやワシントン州の各地で目撃された。一部の破片は地上に落ちてきたが、それは3トンのロケットステージだけだった。「今回ははるかに大きなステージなので、破片が地表に到達する確率ははるかに高い」と McDowell は語る。それでも、スペースデブリによって誰かが怪我をする確率は極めて低い。これまでの宇宙開発の歴史の中で、このような事故で死亡した人はいない。「心配しなくてもいいですよ。なぜなら、地球上のどこかで空から降ってきた何かに当たる可能性は極めて低いから」と McDowell は言う。
う～ん、なんだか薄気味悪い話だよね。「地球上のどこかで空から降ってきた何かに当たる可能性は極めて低い」なんていうけど、どこか大都会のど真ん中に落ちてきたらどうなるのか。まあ、試しに、北京や New York のど真ん中に落ちてくれたら、いいかもしれないね。そうすれば、中国やアメリカがもっと安全なやり方を考えようとするかもしれない。血栓を発症して死亡者まで出ている AstraZeneca ワクチンじゃあないけど、「（血栓が発症したり、ロケットにぶつけられたりして）死ぬことになっても、その確率は極めて低いから、人類のために我慢してね」なんて言われているような気分だね・・・(-_-;)。
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BC州が、第二次世界大戦中に（カナダ政府が行った）多くの日系カナダ人の強制収容を支援したことの歴史的な過ちを、具体的な形で認めようとしている。州は、（日系カナダ人の）高齢者や地域社会のためのプログラムを強化するために、Nikkei Seniors Health Care and Housing Society に２ミリオンドルの基金を設けることを発表した。州政府司法省の声明によると、この基金は日系カナダ人収容者のための健康・福祉プログラムを開発・提供するために使用される。 また、同協会と National Association of Japanese Canadians は、生存者を支援する他の団体にも資金を分配する予定だ。
声明によると、この助成金は、1942年から始まった日系人約22,000人へのトラウマになるような収容の事実を認めることで日系カナダ人を称える、という州の約束を果たすための第一歩となる。Adrian Dix 保健相は、この助成金によって、収容者が地域の人々とつながりを持ち、健康を維持し、自立した生活を送ることができるようになると述べた。「1940年代に何千人もの日系カナダ人が被った大きな損失は、今日でも日系人コミュニティに影響を与えており、多くの人たちが永続的な健康問題やトラウマを経験している」と Dix は声明で述べた。
カナダ政府は1942年初頭、War Measures Act（戦時措置法）に基づいて何千人もの日系カナダ人を拘束した。彼らはBC州内陸部の収容所に収容されたり、第二次世界大戦中は Alberta 州や Manitoba 州の甜菜農園で働くことを勧められたりした。彼らが持っていた家、農場、ビジネス、その他の財産は政府によって売却され、その収益は収容費用に充てられた。
Nikkei Seniors Health Care and Housing Society 会長 Ruth Coles によると、日系カナダ人のシニアの多くは、BC州外で生活を再建することを余儀なくされ、現在では「収容、強制退去、所有権明け渡し、移動に起因する独自のニーズ」を抱えているという。多くの日系カナダ人シニアは、強制収容によって引き起こされた「shame and a lack of resolution 恥と解決の欠如」を未だに感じており、それが生涯にわたる困難につながっている、と彼女は言う。1988年に、カナダ政府 Brian Mulroney 首相は、カナダが日系カナダ人の抑留に関与したことを正式に謝罪し、BC州も2012年に議会で謝罪文を発表して、日系カナダ人が受けた差別と多大な損失を認めた。
う～ん、1988年にカナダ政府が謝罪した時にBC州政府も謝罪したのかと思ったら、そうではなかったんだね。強制収容された日系人は全員が BC州に住んでいたのだろうから、BC州はもっと早くきちんと謝罪すべきだったよね。でもまあ、遅くてもこうやって謝ってくれたら、それはそれでいい。今の時代になっても強制収容を容認するような”呆れた（元？）政治家”がアメリカにいる*ことを考えれば、はるかにましだ・・・(-_-;)。
* 今年2月、Biden 大統領は、戦時中の日系人強制収容を「アメリカの歴史の最も恥ずべき時代の一つ」として、連邦政府の謝罪を「再確認」したが、こうした姿勢は1988年の Reagan 政権以来、歴代の政権に引き継がれてきた。ところが、前アメリカ大統領（花札男）は（大統領）就任前の2015年に「（強制収容をどう評価するかは）その時代に行ってみないと分からない」と言った。私は、どんなに繕っても、これが”人種差別人間”の本音だと思った。（参考トピック ⇒ 号外）
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BC州政府が、人種差別的な事件を通報できるホットラインを開発中だ*。この多言語ホットラインを使って、BC州民が人種差別的な事件を報告し、サポートを受けることができるようになる。ただし、このホットラインは、誰かに危険が及ぶ可能性がある場合の緊急対応サービスに取って代わるものではないと州は述べている。
* 開発中のためか、まだホットラインへのリンクはない。
この電話回線は、アジア系の人たちに対するヘイトクライムの増加が報告されている中で登場した。バンクーバー警察は、2020年に東アジア系の人たちに対するヘイトクライムが前年に比べて717％増加したと報告した。ホットラインから収集されたデータは、今後の人種差別の取り組みに役立つ人種ベースのデータ収集への道を開くことを目的とした法律などに使用される予定だ。BC州は、人種に基づくデータ収集に関して、先住民やその他の人種グループと協議していて、夏にはより広範な公開協議が予定されている。
反人種差別イニシアチブ担当政務官 Rachna Singh によると、BC州では最近、地域に根ざした反人種差別プロジェクトへの資金提供を4倍に増やした。BC州司法長官の David Eby は声明の中で、同ホットラインは、人種差別的な事件を警察に報告することをためらう人々のために問題のはけ口を作ることになるとして、次のように述べた。「このホットラインは、事件を報告する際のハードルを下げ、事件遭遇後の行動をより的確に指示し、より迅速な対応をするのに役立ちます」。
う～ん、前アメリカ大統領が自らの人種差別感をモロに出して国民に”人種差別のお手本”を示し、人種差別主義者たちに”お墨付き”を与えたものだから、アメリカ・カナダでは人種差別（特にアジア系へのヘイトクライム）が後をたたないね。先日も New York で、台湾系女性二人が歩道を歩いていたら、突然背後からハンマーで殴りかかられて、7針縫う怪我を負った。犯人の黒人の女は、被害者に向かって「マスクを外せ！」と叫んでいたと言われ、ヘイトクライムと見られている。私は思う、「国家元首がお粗末だと、国民もお粗末になる」とね・・・(-_-;)。
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BC州政府が、「明日、セルフォンで緊急警報を受信しても心配しないでください」と州民に呼びかけている。実は、ある試験発信が予定されているのだ。Emergency Management BC は昨日のニュースリリースで、警報は明日水曜日の午後1時55分に発信される予定であると発表した。この時間にセルフォンユーザーが目にするかもしれないメッセージは、全国的な Alert Ready システムの一環として、BC州が行う無線警報システムのテストの一部だ。
これは、4年以上前に開始されたシステムの年2回のテストの一環だ。このテストは、実際に緊急事態が発生した場合に、システムがどれだけ準備できているかを評価するためのものであり、このテストにより調整が必要な点も明らかになるという。また、この警報はラジオやテレビでも放送される。これらのメッセージは、「これはBC州の Emergency Alerting System 緊急警報システムのテストであり、BC州緊急管理局が発行したもので、あくまでもテストだ。もしこれが実際の緊急事態や脅威であったならば、州民を守るために役立つ指示を聞くことができる。詳しい情報についてはこちらを参照。これはあくまでもテストであり、何もする必要はない」とした内容になる。
このアラートを受信するには、セルフォンが LTE携帯電話ネットワークに接続され、電源が入っていて、「Do not disturb」や「Airplane」モードになっていないことが条件だ。また、最新のソフトウェアがインストールされている必要もある。Alert Ready の互換性についてはこちらを参照。メッセージを受け取った人は、特に何もする必要はないが、Public Emergency Alerting Services Inc.が提供するオンライン調査に参加することができる。このアンケートは英語とフランス語で行われる。
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CTV News は、12月にランサムウェアを使って TransLink の決済システムを停止させたハッカーが、TransLink に約750万ドルを要求していたとの情報を得た。FOI documents 情報公開文書によると、ハッカーたちにはお金が支払われていない。TransLink は、CTV News からの情報公開請求に対する回答の中で、「サイバー攻撃者がアクセスしたデータを秘密にするという保証はない」としいる。
TransLink はまた、ハッカーが元社員や退職者を含む社員の個人情報にアクセスしたことを確認しており、少数ながら社員の配偶者にもアクセスしていることを確認した。何人が情報を盗まれたかは明らかにしていないが、影響を受けた全員が郵便で通知書を受け取ったことだけは明らかにしている。情報公開の回答によると、ハッカーがアクセスした制限付きネットワークドライブには、一部の銀行情報や Social Insurance Number などの重要な個人情報が含まれていた。しかし、関係文書によると、攻撃中に Compass Card の顧客の支払い情報にアクセスしたという形跡はない。TransLinkによると、攻撃者からの身代金請求書は TransLink のプリンターで受け取ったとのこと。TransLinkは、情報公開請求に対する回答の中で、「調査の性質とこのファイルに関する進行中の作業のため」という理由で、メモのコピーを保留した。
この調査は、12月1日に TransLink が「当社の情報技術システムの一部に影響を与える」問題を調べているとツイートしたことから始まった。最終的には、乗客の一部の支払い方法を停止することになった。TransLink は当時、慎重を期してサービスを停止したと述べていた。これにより、自動販売機では現金のみでチケットの購入などが可能となった。この支払い方法の問題は、あらかじめ課金された Compass Card を持たずに乗車しようとするほとんどの人にとって問題となった。
う～ん、幸いにも大した被害にはならなかったようだが、最近のネット世界はまったく油断もすきもならないね。あちこちで似たような事件が発生しているが、いったい、どこのだれがこうした悪事を働くのかと思ってしまう。善悪の判断のない”ハイテクの天才たち”がハッカーになるのだろうか・・・(-_-;)?。
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West Vancouver 市長は、高級カントリークラブが「独占的な」ワクチンクリニックを提供する計画があったことを知り、自身の会員資格を同クラブから取り消すと述べた。カナダ有数の裕福な都市の市長 Mary-Ann Booth は、Twitter で同クラブへの失望を表明した。「Hollyburn Country Club のワクチン接種のための期間限定ワクチンクリニックの招待状は受け取っていませんが、メディアを通じてその話を聞いたときは愕然としました。これは全く受け入れられないことであり、私はこれを受けて私の家族の Hollyburn 会員権を解約しました」と彼女は言う。
2015年の時点で住民の5人に2人が年間10万ドル以上の収入を得ている West Vancouver のこの高級クラブは、充実した施設を誇っている。クラブの敷地内には、テニスコート25面、スカッシュコート7面、プール2面、「最新鋭」のフィットネス施設、アイスリンク3面、バドミントンコート7面、ピッケルボールコート、ウェルネスセンター、洗車場、ドライクリーニング、チャイルドケアセンター、高級レストランなどがある。
Booth は、同クラブのワクチン接種プログラムでは、クラブの会員が一般の人たちよりも優遇された形で先に接種を受けることになり、不公平になってしまうと指摘した。「West Vancouver 市議会は、BC州のすべての人に公平にワクチンを提供する州のワクチン接種プログラムを支持しています」と別のツイートで述べている。「私は、だれもが州が承認したやり方でワクチン接種の登録をすることをお勧めします」と続けた。
BC州保健省はこの出来事を非難し、クリニックを中止させただけでなく、同クラブでワクチン接種を予定していた薬局に対し今後のワクチン接種を禁止すると発表した。「これは受け入れられないことで、私たちはクリニックを中止し、この薬局に今後 COVID-19 ワクチンを提供することはありません」と同省のスポークスマンは声明を発表した。CTV News はカントリークラブにコメントを求めたが返答はない。
う～ん、どこの国にもいつの時代にも、一般の人たちを出し抜いて勝手なことをする”富裕層”がいるもんだね。だれの発案でこんなことをやろうとしたのか書かれていないが、薬局も一枚噛んでいたかもしれないね。州政府が毅然とした態度で、その薬局への今後のワクチン提供を停止するとしたのは、とてもよかった。なお、こちらのサイトによると、その薬局は New Westminster と Vancouver にある Indigo Pharmacy という薬局だったようだ。
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私は、2018年の夏に、観光旅行で日本からカルガリー空港に到着する旧友たち５人を迎えに、Trans-Canada Highway（Highway１）を通って Calgary に行った。途中、Alberta 州との州境まで75キロくらいのところにある町 Golden で一休みしたが、その Goden に最近、観光名所ができた。それを伝えるニュースが以下だ。
カナダで最も高い吊り橋が、BC州南東部のロッキー山脈の峡谷に完成した。Golden 郊外にある Golden Skybridge（地図）がそれで、6月に一般公開される予定だ。巨大な吊り橋が２つもあり、高さはそれぞれ130メートルと80メートルある。２つの橋からは周囲の山々を360度見渡すことができ、眼下の渓谷には高さ61メートルの滝と川が流れている。吊橋の他にも、3キロのネイチャーウォークルート、1,200メートルのジップライン、タンデムバンジースイングなども作られていて、よりエキサイティングな体験ができる。Golden Skybridge の入場料は、大人35ドル、子供17ドルだ。
この地域でいくつかの観光スポットを運営している Pursuit 社は、このアトラクションを実現するために、ホテルやデベロッパーなど多くの地元企業と協力した。Pursuit のマーケティング担当副社長 Mark Hendrick は「地元企業の人たちは（以前の状況に）少し不満を持っていた。旅行客から観光名所を聞かれても、Golden では選択肢が限られていて、Lake Louise や Banff を客にすすめていたのだ」と言う。町の人たちは素晴らしい峡谷を見ながら、これは何かを作れるかもしれないとインスピレーションが生まれ、それを実現させたということだ。
なお、Golden の東側では Trans-Canada Highway の大規模改良工事（Kicking Horse Canyon Phase 4 project）が行われていて、今すぐ旅行を考えている人は状況を調べておく必要がある。工事区間では５月半ばまで完全閉鎖される他、その後も５月末までは平日に24時間の閉鎖が行われる。閉鎖時の迂回路はかなり遠回りで、ハイウェイ93とハイウェイ95を経由するルートをとることになる。もっとも、この COVID-19 パンデミックの中で、のんびり旅行する人はまずいないだろうが・・・(-_-;)。
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CBC News の分析によると、カナダでは、高齢者の COVID-19感染者、入院者、死亡者が、ワクチン接種を受けていない若年層よりも速いペースで減少しており、ワクチン接種の成果が現れ始めている可能性がある。これは、大規模なワクチン接種キャンペーンが実施され、死亡者数が劇的に減少しているアメリカ、英国、イスラエルなどの国々と同じ道をカナダが歩んでいることを示している。
CBC News が Public Health Agency of Canada (PHAC) の症例データを分析した結果、80歳以上の人々については、パンデミックの第一波、第二波と比較して第三波では、毎週報告されるCOVID-19の症例が現在の急速に減少し始めた一方、対象的に若年層の感染率が高かったことがわかった。
最初にワクチン接種を受けた最高齢者グループと、ワクチン接種の優先順位がより低くワクチンの効果が現れにくい69歳以下のカナダ人を比較した。カナダでは2月までに、80歳以上の住民のうち、少なくとも1回の接種を受けた人が10％に達した。その後、高齢者と若年層の格差が大きく広がった。80歳以上の高齢者の毎週の感染者数が激減して横ばいになる一方で、69歳以下の感染者数は増加し始め、現在、カナダ全土で毎日8,000人以上の新規感染者が報告されている。
第3波で患者数が増加しているにもかかわらず、最も多くワクチンを接種した高齢者層では悲惨な結果が減少している。第1波ではピーク後に入院者数が全体的に減少したが、第3波ではワクチンを最も多く接種した高齢者の間で入院者数が明らかに急減している。また、死亡者数についても同様の傾向が見られ、長期療養者グループではワクチン接種が始まって以来、死亡例がほとんどなくなっている。COVID-19 によるカナダの死者数の大半は長期療養者であり、2月中旬までに約15,000人の入所者と28人の職員が死亡していたから、最近の高齢者の死亡者数激減は最初の２波に比べて驚くほどの変化だ。
アメリカでは、ワクチン接種がカナダよりも早く実施されたため、さらに驚くような効果が出ているが、カナダ人は今後数週間のうちに追いつくことができるだろう。最新のデータによると、アメリカの高齢者のCOVID-19による入院者数は年初から70％以上減少しており、高齢者の死亡件数も減少しているようだ。これは、ワクチン接種キャンペーンが、州レベルの公衆衛生対策と相まって機能していることを示している。
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（「幼児と高齢者を重症化させる E. coli バクテリア（1/2）」から続く）
FDA アメリカ食品医薬品局は、葉物野菜がどのようにして汚染されるのかについて理解を深めようとしており、最近の FDA の報告では、生産現場や水源地の近くにいる牛が問題の一部である可能性を示唆している。FDA の調査では、農地の坂道で見つかった牛の糞が、2020年秋の発生に寄与した可能性があることが明らかになっており、2019年の発生で得られた FDA の調査結果では、「潜在的な寄与要因として、農地に牛が近接していることが示唆されている」としている。
大腸菌O157は、健康な牛などの腸内に生息しており、動物の排泄物で汚染された水や土から検出されることがある。Lucas が病気になったロメインレタスは、水源が汚染されていた可能性のあるカリフォルニア州 Santa Barbara の農場で生産されたものだった。水がどのようにして汚染されたのかははっきりしていないが、FDA は後に「広範な野生動物の活動」を指摘し、牛や馬が飼われている隣接地が「大腸菌O157:H7の貯蔵庫となる可能性があった」としている。FDAは、レタスの生産者に対して新たな規則を設けていないが、近隣の牛との緩衝地帯を増やして汚染を防ぐことや、水源へのリスク評価やより強固なトレーサビリティー記録の作成など、2020 Leafy Green STEC Action Plan で提案された戦略を用いることを、生産者に呼びかけている。
Marler は、便利な袋入りサラダが、汚染されたレタスの拡散を助長していると主張する。大腸菌に汚染された1つのレタスが、カットされ、加工され、他のレタスと混ぜ合わされ、様々なパッケージの袋入りサラダを二次汚染する。「ロメインレタスをはじめとする葉物野菜に関連した大腸菌の集団感染は、この15年くらいで爆発的に増加しましたが、それは私たちが袋入りのサラダを求めていたからです」と Marler は言う。「私たちは食料品店に行って（袋入りレタスを買い）、レストランではキッチンで誰かがレタスを刻むのではなく、袋を開けてサラダボウルに入れるだけでいいと思っていたのです。工業化された農業と利便性、それらが私たちを殺しているのです」。
レタスの大腸菌感染症の大半が袋入りのサラダで発生していることに同意するオンタリオ州 University of Guelph の食品安全学教授 Lawrence Goodridge は、大腸菌の発生は実際には非常にまれだが、消費者がすべきことはあり、それはまず、包装されたサラダを避けることだと言う。「食中毒のリスクを減らすために、消費者はレタスを丸ごと購入し、外側の葉を取り除いてください。そして、内側の葉もよく洗ってください」。ヘッドレタスを購入してよく洗うことで大腸菌のリスクがなくなるわけではないが、そうすることでリスクを軽減することができるのだ。
カナダ食品検査庁（CFIA）は、アメリカから輸入されたロメインレタスがカナダ人が食べても安全かどうかを評価するために、いくつかの手段を用いることができるとしている。CFIA は昨年秋に対策を講じ、カナダ人にとっての安全性を向上させるために、輸入業者は自社のレタスに大腸菌が付着していないこと、またはカリフォルニア州 Salinas Valley 産ではないことの証明を義務付けた。しかし、この措置はアリゾナ州 Yuma 産のレタスを対象としたものではない上に、現在は期限切れとなっていて、CFIA は今年末にルールを見直すとしている。Marlerは、汚染の原因が究明されなければ、今後も集団感染は続くと考えている。「牛の近くでレタスを栽培したことによる環境汚染に対処しない限り、このような集団感染はアメリカだけでなくカナダでも起こり続けるでしょう」と話す。
Lucas は、もうすぐ5歳になる。食事はすべて液状にして、胃の中のチューブから摂取している。「（あの時）私はサラダを注文しました。正しいことをしているつもりだったんだけどね」と父親は言う。「そして、どこか別のところで問題が発生して、それが世界で最も致命的なミスになってしまったのです」。 父親は、大腸菌に汚染されたロメインレタスの潜在的な危険性について、人々に十分に知られていないと考えている。「私は人々に、何事も当たり前のことではなく、人生を奪い、喜びを奪うようなものを食べる可能性があることを知ってもらいたいです」。
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私は大腸菌の E. coli バクテリアが体内に入っても、お腹を壊すくらいと考えていたが、幼児と高齢者には大変なことが起こる可能性があることを知って、考えを新たにした。葉物野菜を生のまま野菜サラダによく入れる私だが*、これからはもっと気をつけねばと思っている。特に、数種の葉物野菜を袋に入れて売られているのが危ないらしい。大腸菌に汚染された1つのレタスが、他のレタスと混ぜ合わされ袋の中で二次汚染する可能性があるのだ。以下のニュースが E. coli バクテリアの恐ろしさを伝えている。
以前、大腸菌の発生は主にハンバーガーに関連していたが、この10年間では、アメリカからカナダに持ち込まれたロメインレタスが大腸菌に汚染されているのが分かり、リコールが相次いでいる。アメリカとカナダで少なくとも7人が死亡し、数百人が体調を崩したり入院したりしている。Richmond に住む幼児の Lucas Parker もその1人だった。2018年秋、Lucas の両親は、子どもたちを連れて Disneyland に行った。彼らは、Lucas がカリフォルニアのレストランで食べた数口のロメインサラダが、彼らの人生を永遠に変えることになるとは知る由もなかった。
そのレストランで一家が食事をしてからまもなく、カナダとアメリカの両国で大腸菌O157:H7の汚染が広がり、最終的に35人が入院した。当時2歳だった Lucas は、他の多くの感染者と同様、すぐには症状が出なかった。Lucas が体調を崩し始めたとき、家族は長いドライブの帰路についていた。カナダの病院に入院した時には、大腸菌によって片方の腎臓が停止し、2つの脳障害が発生していた。大腸菌の感染を緩和したり、合併症を予防したりする治療法は現在のところない。Lucas は、もう、歩くことも、話すことも、見ることもできない。
父親は、「（病気になる前の）Lucas は輝くような光を放っていました・・・思いやりのある子で、生意気な少年で、愛すべき弟でした」と言う。「病院で昏睡状態から目を覚ました彼が、周りを見回し、話すことも歩くことも、動くこともできず、ただぼんやりとした表情だったのを覚えています。脳があまりに損傷して腫れてしまい、快適さのかけらも何もありませんでした。まさに地獄でした」。
約30年にわたって食品の安全性を訴えてきたアメリカの弁護士であり、食品安全の提唱者でもある Bill Marler が、Lucas とその両親の代理人を務めている。Marler は、Lucas の両親に代わって、食事をしたレストラン、レタスを生産していた農場と供給者を訴えている。「Lucas は、これまでに発生した食品由来の病気にかかってなんとか生き延びた人たちの中で、最も壊滅的なダメージを受けた人です」と Marler は言う。
E. coli バクテリアに感染して重篤な合併症を発症するリスクが高いのは、幼い子供や高齢者だ。ほとんどの場合は単にお腹を壊すだけだが、運が悪いと、脳卒中、腎不全、痙攣などの生命に関わる症状を発症し、死亡する人もいる。アメリカ食品医薬品局（FDA）とアメリカ疾病管理予防センター（CDC）によると、アメリカ国内では2009年から2018年の間に、葉物野菜との関連が確認されたり疑われたりした E. coli バクテリアによる食品媒介型集団感染が40件確認された。
Marler は、牛と、便利な袋入りレタスを重宝がる社会に問題があると考えている。北米で食べられているロメインレタスの大半は、カリフォルニア州 Salinas Valley やアリゾナ州 Yuma などの地域で栽培されたものだ。これらのロメインレタス畑の多くは、近くに牛がいる。「大腸菌O157:H7がどこから来るかというと、それは牛から来ます。10万頭の牛の飼育場、未舗装の道路、運河、そして見渡す限りの葉物野菜・・・何が起こったのかは、天才でなくても理解できるでしょう」と Marler は言う。
（「幼児と高齢者を重症化させる E. coli バクテリア（2/2）」に続く）
* 私はロメインレタスはほとんど買わず、99％の確率で Green Lead Lettuce を買っている。しかし、これとてもどこで生産されたかによって”危険度”はぜんぜん違ってくるだろうから、油断はできない・・・(-_-;)。
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私が昔住んだことのある BC州北部の港町 Prince Rupert（地図）は、 COVID-19 の感染拡大で一時は州内の”COVID-19 ホットスポット”となっていた。それが、広範なワクチン接種を行った結果、感染者が激減した。州内の他地域でも、Prince Rupert ほどのワクチン接種が早く行われれば、”COVID 後の生活”に近づくことができるかもしれない。
BC州の北部沿岸にある港町 Prince Rupert（人口12,000人*）は3月中旬、BC州で最も高いCOVID-19感染率を記録した。その後、大規模なワクチン接種を行った結果、COVID-19のホットスポットとしての評判をわずか1ヶ月で払拭することができた。州は特定の地域に優先的にワクチン提供することは普通はしないが、Prince Rupert 市議会議員 Blair Mirau は「大きな安堵のため息が出る。もし、Prince Rupert がこのような（ワクチン接種の）優先順位をつけてもらわなかったら、何が起こっていたか予測するのは難しい」と語る。
市では、今年初めに長期ケアホーム Acropolis Manor で COVID-19が発生して、16人の入居者が死亡した。ウイルスの持続的な集団感染を食い止めるために、州は3月15日から Prince Rupert と近隣の Port Edward のすべての成人にワクチン接種を開始した。接種対象者の85％以上がワクチン接種を受けた結果、COVID-19 の新規感染者数は激減した。BC州疾病管理センターの統計によると、3月7日～13日の１週間の感染者数が117人とピークに達したが、4月11日～17日の１週間にはわずか3人にまで減少した。Mirau は、ホットスポットでのワクチン接種が有効な戦略であることを Prince Rupert が証明したと語る。
Prince Rupert は、成人の大半がワクチンを接種したカナダで最初のコミュニティの一つであり、市内のレクリエーションセンター Jim Ciccone Civic Centre で行われた8日間のクリニックでは、9,000回以上のワクチン接種が行われた。同クリニックに参加できなかった住民がそれぞれのコミュニティでワクチン接種を受けているため、この数字は今後も増えることが予想される。
できるだけ多くの人にワクチン接種することを勧めている Doctors of BC の会長 Dr. Matthew Chow は、「成人人口へのワクチン接種が早ければ早いほど、COVID-19 問題を早く解決することができる」と述べた。先週金曜日の時点で、BC州民の28％以上がワクチン接種を受けている。UBC Michael Smith Laboratories の Dr. Anna Blakney によると、集団免疫を獲得するためには人口の約60～70％がワクチン接種することが必要と推定されている。
* 私が住んでいた頃（1986～87年の約7ヶ月間）には「Prince Rupert の人口20,000人弱」と言われていた。大きな港湾ターミナルがあって、鉱産物や農産物の輸出事業の浮き沈みで人口が増減する町だが、何年か前にコンテナーターミナルが建造されて期待がかけられている。小さな町ではあるが、カナダでも有数の港町で非常に重要な場所だ。なお、1986年の降雨日数は249日だった・・・雨の好きな人は Prince Rupert に行って住もう・・・＼(^o^)／!!!。
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＜号外：昨日は時々雨が降っていたので、森の中で靴を汚すのを嫌って、Central Park の回りに７割がた完成した赤茶色の散歩道をジョギングした。そして、Boundary Road 側駐車場付近ま来ると、COVID-19 の CPR検査とワクチン接種のために設置されていたテントがすべて撤去されて、元の駐車場に戻っていた。どうやら、あそこでの検査とワクチン接種は終了したようだ。＞
YVR（バンクーバー国際空港）と WestJet は、適切な検査が行われている限り、国内線で COVID-19 に感染する可能性は低いとする4ヶ月間の調査結果を発表した。11月から2月にかけて、YVR で約600人の出国者が COVID-19 迅速抗原検査を受け、全員が陰性だった。調査に携わった研究者らによると、その結果、YVR から出発する航空会社の乗客における伝染性のある感染は、1％未満である可能性が高いと結論づけられた。
同パイロットプロジェクトのガイドラインでは、WestJet の国内線旅行者が希望すれば、フライト前に迅速テストを受けることができた。検査結果が陽性であった場合、当日フライトへの搭乗は許可されず、検査機関による PCRテストで結果が確認されるまでは、無料で後日のフライトに予約を変更できることになっていた。
研究者らによると、迅速テストは15分から20分で完了し、混乱を最小限に抑えることができた。共同研究者の Dr. Marc Romney は「迅速な抗原検査は、COVID-19 の予防と制御を行う上で決定的に重要なツールであり、おそらく十分に活用されていないツールです」と述べた。「今回の研究結果は、この技術が空港環境で成功裏に展開できること、そして迅速抗原検査が、航空旅客のような有病率の低い集団においても、驚くほど良好に機能することを示すさらなる証拠となりました」。Vancouver Airport Authority の社長兼 CEO の Tamara Vrooman は、今回の結果が旅行業界の安全な再開に役立ち、他の業界にも役立つことを期待していると述べた。
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ほとんどの人が昨年のタックスリターン（納税申告）を終えたことと思うが、CRA（Canada Revenue Agency カナダ歳入庁）はあなたの税金を計算するだけではなくて、うっかりするとあなたを”殺して”しまうかもしれないから要注意だよ・・・(^^;)。下のニュースを読んで、私はあわててタックスリターン後に受け取った CRA Notice of Assessment（課税通知書）を引っ張り出して確認したら、”幸いにも”殺されていなかった・・・ホッ(-_-;)。ともかく、CRA はこのところ毎年800人弱の人たちを”殺して”いるのだから、わたしたちはよほど注意せねば・・・。
Toronto の Dave Gibeault は、カナダ歳入庁（CRA）によって母親 Mary が誤って死亡したと申告されたことで、書類上で母親を生き返らせることがいかに難しいかを学んでいる。Dave は、今月、Mary の Notice of Assessment に死亡日が記載されているのを見つけてびっくりし、彼が使っている会計士から CRA に連絡してもらった。CRA は、なぜ Mary が死亡したとされたのかの説明もせず、（死亡扱いの）決定を簡単に覆した。しかし、いったん”死亡した”ことの影響は小さくなかった。Dave は今だに母親の老齢保障や GSTリベート、長期介護施設の部屋代などを受け取ることができない。
Mary は、認知症で Winnipeg の長期療養施設に入所していて自分の意見を述べることができないため、Dave はこのところ毎日、CRA と Service Canada とのやりとりに時間を費やしている。CRA は通常、待ち時間はだいたい3時間半～4時間とされているが、4時間になると電話が切られてしまって翌日かけ直さなければならない。2年前には CRA と Service Canada に Mary からの委任状を提出しているが、彼女の年金を復活させるためには委任状を再提出して査定してもらわなければならない。Dave はそんなこんなの手続きと連絡で、何日も自分の仕事ができていない。
月末を間近に控えた Dave は、Manitoba Health が大半を負担している Mary の長期療養施設への支払いを心配している。それでも、Mary には Dave がいるからなんとかなる。他にたくさんいる身寄りのない人や擁護者がいない人たちはどうなるのかと Dave は言う。また、Mary は認知症のため自分で電話をかけることができないのに、CRA は Mary 自身から連絡するよう求めている。「残念ながら、Service Canada や CRA の人たちは、そのあたりの状況を理解していないようです」と彼は言う。
CRA のメディアリレーションズ担当者 Christopher Doody は、「ごく稀に、カナダ政府に記録されている個人情報が誤って死亡したものとされることがあります。このようなことが起こると、不安になりますし経済的にも影響があることを理解しています。・・・エラーが発生したら、納税者のファイルから死亡日を削除し、納税者の CRA アカウントを復元するという流れになります。誤りを発見した場合、CRA は直ちに記録を修正し、Service Canada に通知して、Service Canada が適宜記録を更新できるようにします」。
なお、2007年から2013年の7年間に、（CRA から）誤って死亡宣告を受けた人は5,489人にも上った（１年平均で784人）。2014年には、オンブズマンの特別報告書がこの問題を取り上げ、こうした誤りを回避できるように提言を示している。
う～ん、７年間に約5,500人も”殺している”とはちょっとひどすぎるね。Mary が入居している施設でもほかに”殺された”人が何人かいるというし、別のニュースによると、最近、Manitoba 州でも二人”殺された”・・・(-_-;)。CRA は「エラーが発生したら簡単に訂正する」というが、これほどたくさんのエラーを発生させるなんて「たるんでる！」としか言いようがないよね*。こんないい加減なお役所には、来年から税金払うのをやめる・・・(^^;)?。
* カナダには Social Insurance Number という個人識別システムがあるのに、これほど間違いが発生するというのはどういうことか。こんな有様では、「日本はマイナンバー制度が必要だよ」なんて偉そうに言えなくなってしまう・・・(-_-;)。
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カナダ政府は明日からの一週間で、Pfizer-BioNTech、Moderna、そして初めてとなる Johnson & Johnson から190万人分以上の COVID-19を調達する予定だ。その一方、今後の AstraZeneca からの入荷は不透明だ。来週の各社からの出荷量は、Pfizer ワクチンが102万回弱、Moderna ワクチンが65万回、一回接種の Johnson & Johnson ワクチンが30万回だ。すべての出荷が予定通りに到着した場合、5月上旬までに各州や準州に送られる予定だ。
AstraZeneca ワクチンについては、薬局で使い切ろうとして一部の州では接種対象者を増やしたが、政府はこのワクチンの次の入荷がいつ頃になるのか決まっていない。これまでのところ、AstraZeneca ワクチンの出荷は、AstraZeneca-Oxford との主契約ではなく、COVAX、インド、アメリカからの供給を受けるために結んだ小規模な契約から少しずつ始まっている。2,000万回分の主契約は6月に開始される予定にはなっている。アメリカの Joe Biden 大統領は、カナダの AstraZeneca 不足分を補うために、アメリカから貸与されている150万人分のワクチンに加えて、さらに多くのワクチンをカナダに送る可能性を示唆しているが、具体的な内容は明らかになっていない。
Moderna については、来週の配送の後、次の配送に何回分の用量が含まれるのか、また、いつ到着するのかは依然として不明だ。最後にModerna からの出荷が予定通りに全部到着したのは3月11日だった。Pfizer については、政府が多くのワクチンを確保した5月からは、毎週の出荷量が4月の2倍となり、毎週200万本が到着する予定で、6月には毎週240万本に増加する。カナダでは、4月から6月の間に、Pfizer ワクチンを合計2,400万回分受け取ることになっている。
Johnson & Johnson の来週の入荷は、カナダ保健省が3月初旬に18歳以上の人への同社製単発ウイルスベクターワクチンの使用を承認した後で初めてとなる。政府によれば、Johnson & Johnson からの次の出荷は6月の予定だが、その規模がどの程度になるかは不明だ。カナダは同社と1,000万回のワクチンを契約している。カナダ政府諮問委員会は、カナダで使用が許可されているワクチンを、どのような人々に優先的に提供すべきかについてより的を絞ったガイダンスを提供してきたが、Johnson & Johnsonについてはまだコメントしておらず、それぞれの州と準州が独自に判断することになる。
CTVニュースの Vaccine Tracker* によると、木曜日の時点で、カナダでは1,370万人分のワクチンが配布され、そのうち1,100万人分が接種され、成人の30％強が少なくとも1回の接種を受けている。カナダ政府でワクチン調達を担当する Dany Fortin 少佐は、「週ごとの出荷量の変動は起こるかもしれないが、全体的に見ると、メーカーから期待できるワクチンの量は増え続けており、より多くのカナダ人がワクチンを接種できるだろう」と述べた。
* これに加えて、同局の COVID-19 Tracker がわかりやすくできている。
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北米ではアジア系の人たちに対するヘイトクライムが多発していて、Vancouver 周辺でも例外ではない。もし、ヘイトクライムに遭ったら警察にどのようにレポートするかは大切なことだが、これまで VPD（Vancouver Police Department バンクーバー警察）へのヘイトクライムのレポート（Hate Crime Incident Report Form）は中国語でしか用意されていなかった。今、自らヘイトクライムに遭遇した男性がアジアの8ヶ国語に翻訳することをすすめていて、それには日本語も含まれている。
Steven Ngo は、交差点で運転手から人種差別の言葉を浴びせられてゴミを投げつけられた時、VPD に連絡するのに苦労した。電話で通報しようとしたら30分以上待たされ、オンラインでフォームを探したら中国語の繁体字と簡体字のものしかなかったのだ。しかし、その話を人々にしてからの反応は大きかった。そこで、彼は、VPD のヘイトクライム報告書式をアジアの8つの言語に翻訳する活動を開始した。対象言語は、（すでに存在する中国語の他に）英語、ベトナム語、タゴログ語、日本語、韓国語、パンジャブ語、ペルシャ語、ヒンディー語、タイ語、インドネシア語で*、12時間以内に4つの書式が完成し、他の4つは現在作業を進めている段階だ。
* 英語を除いても、ベトナム語からインドネシア語までで（8ヶ国語ではなく）9ヶ国語あるけど・・・(^^;)?。
Ngo は、「東アジア人とは中国人だけのことではない。韓国人や日本人も含まれている。（ヘイトクライムは）中国人だけではなく、すべてのアジア人に対するものだ。自分はベトナム人と中国人の血を引いているが、母親が書類を書けて父親が書けないのはおかしい」と言う。また、彼自身の中国語の読解力には限界があるため、本当に必要なのは英語の書式だという*。Ngoは、「（私の訴えが）テレビニュースと動画で伝えられて以来、私のメールボックスには支援を求めるメッセージが殺到している」と述べた。Ngoは、最終的には警察署長がウェブサイトに書式をアップロードすることを認めてほしいと考えている。
* 英語の書式すらなかったということか？だとしたら、なんともお粗末だ・・・(^^;)。
VPD の Steve Addison は、このオンラインフォームは、「昨年ヘイトクライムの標的となった人々のために」作成されたものだと話す。彼によると、犯罪を通報するには、911またはバンクーバー警察の非緊急ラインに電話して、ディスパッチャーと話すのが一番ということだ。また、彼は「私たちのスタッフは50以上の言語を話すので、英語でコミュニケーションが取れない場合は、たいがい、その人の希望する言語で話してくれる人を見つけることができる」と述べた。Addison は、「我々は常に地域社会の安全を守るための新しく革新的な方法を探している」と付け加え、Ngo らが作った書式を同署で検討することも厭わないという。
う～ん、自分もアジア系でありながら、ついヘイトクライムは”他人事”のように感じられてしまう。しかし、考えてみれば”明日は我が身”かもしれないのだ。特に、（ヘイトクライムの”犯人”たちは自分より弱そうな人間しか狙わないから）自分が年令を重ねて体力が衰えれば衰えるほどヘイトクライムの標的になる可能性が大きくなる。そう考えると、こうした書類が揃っていることを知っていることは大事かもしれない。今のところ、Vancouver 市だけの書式なのが残念だが・・・。それにつけても、北米中にこれほどアジア系への反感を作り出した犯人（前アメリカ大統領）がなんの責任も問われていないのが癪に障る。
＜ニュースソース＞ 最下部に、Ngo らが作った Report Form の写真がいくつか載っていて、その一つは日本語だ。
Fraser Valley の観光業を活性化させるために、Chilliwack 地区に巨大なオールシーズン・マウンテン・リゾートの建設が提案されている。現在、Bridal Veil Mountain Resort と呼ばれているこのリゾートは、約11,500エーカーの山岳レクリエーション地形と2つの観光ゴンドラを含む予定だ。承認されれば、このリゾートは Upper Fraser Valley の Fraser 川南側の高地に位置し、Fraser Valley Regional District と Chilliwack 市のエリアDとエリアEにまたがって建設されることになる。
構想案では、観光客は下部エリアからゴンドラで移動し、車両通行のない山岳レクリエーションエリアで、スキーヒル、バックカントリーツアー、ハイキングコース、マウンテンバイクコース、その他のプログラムが行われることになる。冬季は、スキー、スノーボード、クロスカントリースキー、スノーシュー、スケートなどのアクティビティが中心となる。 夏は、ハイキングやマウンテンバイク、そしてジップラインなどのアドベンチャーコースが中心となる。このリゾートは、1,800人以上のフルタイムの雇用を創出し、毎年100万人以上のvisits 訪問者を生み出す可能性があると推定されている。
提案されている場所は、Stó:lō people ストロー族の伝統的な未開拓地である S'ólh Téméxw にあり、提案者は原住民グループと協力して、共同での株式所有や管理、開発の機会を模索するとしている。この提案は、BC州在住の Norm Gaukel と Robert Wilson が中心となり、Whistler に拠点を置くリゾート計画・設計会社の Brent Harley and Associates がサポートしている。 現在、このプロジェクトは、州政府の Ministry of Forests, Lands, Natural Resource Operations & Rural Development の Mountain Resorts 部門に Expression of Interest（関心表明書？）として提出されている。
う～ん、この前は Squamish 付近で巨大スキーリゾート開発計画が伝えられたし、このところ、あちこちで観光開発が計画されているね。野鳥を追いかける”自然派人間”の私としては、「”お金”のことばかりに気を取られて、環境破壊につながらないようにしてちょうだいよ」と言いたくなる。
＜ニュースソース＞
第２次世界大戦中に日系カナダ人がカナダ政府によって「敵国民」として扱われ、約22,000人が内陸部の強制収容所に送られたことについて、カナダ政府は1988年に正式に謝罪した。最近、同じ時期に同様の扱いを受けたイタリア系カナダ人に対してカナダ政府が謝罪するというニュースが伝わった。それによると、当時、約600人のイタリア系カナダ人男性が強制収容された。
Justin Trudeau 首相は、第二次世界大戦中のイタリア系カナダ人の扱いについて、来月、正式な謝罪を行う予定だ。カナダ政府はニュースリリースで、イタリアがドイツと同盟して1940年に戦争に参加した後、600人のイタリア系カナダ人男性がカナダ国内の収容所に抑留されたと発表した。その他、約31,000人のイタリア系カナダ人が敵性外国人とされた。Trudeau 首相は、政府が5月に正式な謝罪文を発表することで「これらの過ちを正す」と述べた。カナダは1988年に、第二次世界大戦中に収容所に抑留された22,000人の日系カナダ人に対し、公式に謝罪して3億ドルの補償金を提供した。Trudeau 首相は、イタリア系カナダ人に対する補償の有無については言及していない。
この謝罪計画は、Liberal Party 自由党の Angelo Iacono 議員の質問に答える形で発表された。「第二次世界大戦中、何百人ものイタリア系カナダ人が、イタリアの血を引いているという単純な理由で強制収容された」と Iacono で下院で述べ、男たちが強制収容されたことによって強いられた家族の悲惨な生活と、カナダ政府のその後の無責任な対応に言及した。これに対し Trudeau 首相は、イタリア系カナダ人は「過去の政府が犯した過ちに関連して、現在も続く差別に対処している。私は、政府が5月中に正式な謝罪を行い、これらの過ちを正すことを誇りに思っています」と答えた。
発表によると、「カナダには160万人以上のイタリア系カナダ人が住んでおり、これは世界最大のイタリア系移民コミュニティの一つであり、彼らは国の社会的、文化的、経済的基盤に計り知れない貢献をしてきた」。David Lametti 法務大臣や Marco Mendicino 移民大臣を含むイタリア系カナダ人の国会議員10名による共同声明では、多くの住民が取り返しのつかない被害を被ったと述べている。「彼らはイタリア人の血を引いているかもしれないが、れっきとしたカナダ人だった。我々イタリア系国会議員はこの不正に注目し、イタリア系カナダ人コミュニティのこれらの家族のために、この謝罪を実現する手助けをしてくれた先輩の元議員たちに感謝する」と述べている。
う～ん、私は第2次世界大戦中に強制収容されたのは日系人だけかと思っていたが、そうでもなかったんだね。だとしても、強制収容された人数（約22,000人と約600人）の違いを考えると、やはり日系人に対する人種差別があったように思える。なお、ドイツ系の人たちに関しては、関連サイト Internment in Canada* によると、強制収容はあったようだが、"German-sponsored organizations" の人たちなどに限られた感じで、収容された人数もはっきりしない。
* 左側の "ARTICLE INDEX" で Germans をクリックする。
＜ニュースソース＞
カナダ人の友だちから、映画のエキストラを募集する案内が下のメールで送られてきた。対象となるのは、日本人をルーツに持ち、年齢は問わず、演劇の経験は不要で、Lower Mainland に住み、カナダで労働資格のある人だそうだ。興味のある人は、jamesforsythcasting@icloud.com に連絡してください。なお、私自身はこの映画には全く関係ありません。
Hello Everyone!
The FX Network is shooting the 10 part series “SHOGUN” in Vancouver this summer! The FX Network is a specialty channel that delivers critically-acclaimed dramas and hit comedies, including FX original series American Horror Story, Sons of Anarchy, Fargo, It’s Always Sunny in Philadelphia, American Crime Story, Atlanta, The Americans and many others.
Based on the bestselling novel “SHOGUN” by James Clavell, the series is set in 17th Century Japan and tells the story of John Blackthorne, an English sailor who must rethink his entire belief system after being shipwrecked in a strange and forbidding land. Political intrigue and a clash of cultures lead to seemingly inevitable conflict, Blackthorne’s loyalty and strength of character are tested by both passion and loss, as he is torn between two worlds that will each be forever changed.
We are looking for men and women of Japanese descent who are interested in working as performers on “SHOGUN”.
Please feel free to forward or share this information with your Japanese friends and family who you feel may be interested in this opportunity. Please post on your social media accounts!
“SHOGUN” shoots from August of 2021 to the Spring of 2022 and will require people who meet the following description:
- Men and women of Japanese descent.
- All ages are needed, from children up to seniors.
- No previous acting experience is required.
- Must reside in the lower mainland of British Columbia, Canada.
- Must be legally able to work in Canada.
For anyone interested in being considered, please email the following information to jamesforsythcasting@icloud.com
- Please include your name, contact phone numbers, age, height and weight.
- Please let us know if you can speak fluent Japanese.
- Please include two current photos of yourself: a headshot photo (head & shoulders only) and a full body photo (head to toe). These can be snapshots taken on a phone, they do not need to be professional pictures.
Please let me know if you have any questions.
Thank you!
James Forsyth
BC州政府が、18歳以上の人は今週中にCOVID-19ワクチン接種の登録をするよう呼びかけている。保健省の発表によると、州の「Get Vaccinated（日本語）」プログラムを通じて、180万人以上の州民がCOVID-19ワクチン接種の登録ができることになった。登録スケジュールは年齢別に以下のようになっている。
月曜日（4月19日正午から） 1981年以前に生まれた人（40歳以上）
火曜日（4月20日正午から） 1986年以前に生まれた人（35歳以上）
水曜日（4月21日正午から） 1991年以前に生まれた人（30歳以上）
木曜日（4月22日正午から） 1996年以前に生まれた人（25歳以上）
金曜日（4月23日正午から） 2003年以前に生まれた人（18歳以上）
ワクチン接種の登録は最初のステップであり、登録したあとで州民は予約について連絡を受ける（接種までの手順について詳しくは、上でリンクした Get Vaccinated サイトを参照）。BC州のワクチン接種計画によると、18歳から34歳までの人たちが一回目の接種を受けるのは6月中になると見られている。同省によると、先週土曜日の時点で、BC州の120万人が一回目のワクチン接種を受けた。
＜ニュースソース＞ 州政府保健省が昨日の日曜日に「来週月曜日から・・・」と発表したので、最初はてっきり「4月26日から」と思った。ところが、今朝、「Get Vaccinated」を覗いてみたら今日の月曜日からとなっていた。「紛らわしいタイミングで発表するな！」と言いたくなる・・・(-_-;)。
少し前、「Saskatchewan 州が EV（Electric Vehicle 電気自動車）に課税する」というニュースが伝えられて、私は「え？なんだか時代に逆行する政策だね」と思った。そうしたら、さっそくカナダ政府が反応した。カナダ政府の Jonathan Wilkinson 環境相と Omar Alghabra 運輸相が、Saskatchewan 州知事 Scott Moe に手紙を出し、EV（Electric Vehicle 電気自動車）への課税を導入する計画に抗議した。二人は書簡の中で、「Saskatchewan 州の電気自動車への課税は、気候、消費者、労働者のためにならない」と述べている。
Moe が率いる Saskatchewan Party 政権は、直近の予算で、電気自動車に年間150ドル*の税金を導入した。Saskatchewan 州は、この税金によって、電気自動車のドライバーが、通常はガソリン税で賄われている道路維持費の負担を確実にすることができるとしている。Saskatchewan 州では、約400台の電気自動車が登録されていて、これだけの数の電気自動車に税金をかけると、約6万ドルの収入になる。
* 「年間150ドル」とはびっくりするほど高額だね。
しかし、Wilkinson と Alghabra は、この税金は、「電気自動車の使用を増やしてカナダの温室効果ガスの排出を削減する」という連邦政府の計画に反するものだと言っている。彼らは「（ガソリン車などの）内燃機関自動車は100年前から存在しているが、私たちを取り巻く世界の環境が変化しており、ゼロエミッション車 zero-emission vehicles が進むべき道だ」とし、「新しい低炭素技術に経済的障壁を設けるアプローチは、世界に誤ったシグナルを送ることになる」と続けている。
二人のカナダ政府閣僚によると、Liberal Party のカナダ政府はゼロエミッション車のための充電ステーションに投資し、カナダの自動車メーカーがゼロエミッション車を製造するために工場を再編成するのを支援している。「カナダには、原材料から人材、製造拠点まで、（電気自動車の？）サプライチェーン全体が揃っている」と同書簡には書かれている。カナダ政府は、電気自動車の購入に対して最大5,000ドルのリベートを提供している。5つの州とユーコン準州にも同様のプログラム*があり、ケベック州では最大8,000ドルを提供している。電気自動車に特別な税金をかけている州や地域は、これまで存在しなかった。
* BC州では、電気自動車、水素燃料電池車、長距離プラグインハイブリッド車の購入とリースに最大3,000ドル、また、短距離プラグインハイブリッド車の購入とリースに最大1,500ドルの補助金を出している。
これに対して Moe は、「高速道路や道路システムは自分では維持できない。電気自動車の所有者が支払う道路使用料は、この重要なインフラを維持するのに役立つ」と述べている。 Moe は、カリフォルニア州を含むアメリカの19の州が、電気自動車への課税を制定していることを指摘し、オーストラリアでも電気自動車への課税を検討されているとする。しかし、カナダ政府によると、電気自動車は一般的に価格が高いため、内燃機関の購入者よりも多くの消費税を支払うことになり、電気にも消費税がかかる。一方で、Saskatchewan 州は電気自動車の製造に使用される鉱物の多くを保有しており、電気自動車の使用を促進することは経済的な機会になると指摘する。
Smart Prosperity Institute の Nathan Lemphers は、電気自動車を運転する人にも負担を求めるべきだという意見について、「今はまだ、電気自動車の道路使用料を徴収する時期ではない。電気自動車がより一般的になってきたら、それを検討し始める時期になるかもしれない」と話す。彼によると、ほとんどの行政地域では、EVを所有することを難しくするのではなく、簡単にできるようにしようとしている。「Saskatchewan 州の EV課税は、（公共の利益を図る）公共政策というよりも、（Moe が州民の受けを狙った？）次元の低い政治の問題のように思える」。
＜ニュースソース＞
Vancouver Aquarium バンクーバー水族館（地図）は、過去1年間の財政的損失による閉鎖を避けるために、アメリカに拠点を置く民間の観光会社 Herschend Enterprises に売却された。 これまで水族館を所有していた非営利団体 Ocean Wise Conservation Association は、売却について「COVID-19パンデミックに関連した深刻な財政難の結果、水族館を永久閉鎖から救うために行われた。今回の合意により、バンクーバーには世界的な水族館が存続し、64年間の成功を継続するための財政力が確保されることになる」との声明を発表した。
水族館は、パンデミックが始まって以来、昨年夏の短期間を除いてほとんど閉鎖されていた。6月には連邦政府から200万ドルの緊急資金が提供され、25％の収容率で再開したが、9月には再び閉鎖された。Ocean Wise は当時、数百人のスタッフを解雇し、政府の財政援助を申請して数十万ドルの寄付を受けても、水族館は今春には資金不足に陥ると予測していた。Ocean Wise によると、水族館にいる7万匹の動物の餌や世話をするのに、毎月100万ドルの費用がかかっている。
今回の契約により、Herschend Enterprises は水族館の完全な所有権を持つことになった。 1950年にミズーリ州で2人の兄弟によって設立された同社は、アメリカ南部に12ヶ所のテーマパーク、アミューズメントパーク、ウォーターパーク、水族館を所有している。同社はまた、ミュージシャンの Dolly Parton と共同経営する遊園地 Dollywood や、バスケットボールのエキシビジョンチーム Harlem Globetrotters なども所有している。バンクーバー水族館は、同社にとってカナダで初めての事業となる。
Ocean Wise Conservation Association は、2017年に非営利団体が立ち上げて以来、この水族館を運営してきた。売却契約の一環として、Herschend Enterprises は水族館からの年間総収入の1％を Ocean Wise に寄付し、同社の保全プログラムを支援する。同水族館は1956年にオープンしたカナダ初の公立水族館で、Stanley Park 内で市から借りている土地にある。
＜ニュースソース＞
誰かが固定電話に電話してきて、通話が終わって電話を切った後でも相手はまだ”通話状態”にあることはあまり知られていない。カナダではほとんどの電話会社が、固定電話の通話終了後に少なくとも10秒くらいはかけた側が通話状態にあるように設定している。なぜ、そうした設定にしているかは後述するとして、この機能を悪用した詐欺行為が横行しているので、注意が必要だ・・・(-_-;)。
この種の詐欺は、銀行スタッフを名乗る人からの電話で始まる。相手は、あなたのクレジットカードに不審な請求があったとか、誰かがあなたの名前を使ってクレジットを申し込んだとかと言ってくる。その時点では、何か情報を求められることはなく、単にクレジットカードや銀行カードの裏面に記載されている番号に電話して、銀行の詐欺部門に連絡するように言われるだけだ。
Lower Mainland に住む Audrey Cerny にもそのような電話があった。彼女は相手の言うなりになって、電話を切ったあと慌ててクレジットカードを取り出してカード裏面の番号に電話すると、電話は詐欺部門の担当者と思われる人につながった。「相手は私が誰なのかを確認するために、たくさんの質問をしてきました。Eメールアドレス、クレジットカード番号、生年月日、氏名などです」と彼女は言う。 さらに、クレジットカードの裏面に記載されているセキュリティコードさえも相手に伝えた。
しかし、実際には、相手はまったく銀行の人間ではなかった。最初にかけてきた詐欺師が電話を切らずにおいて、つまり、まだ電話の向こう側にいて、銀行の人間を装っただけだった。通常、詐欺師たちはチームを組んで行動する。あなたが再び電話に出ると、彼らは録音されたダイヤル音を流し、いかにも銀行の人間のように振る舞う。
Cerny に電話してきた犯人は、24時間以内に彼女のクレジットカードに2万3,000ドルの請求をしてきた。幸いなことに、彼女は翌朝口座を確認して、犯人たちが行ったと思われる5ドルの「テスト請求」に気付いた。その時点で怪しいと思った彼女は、他の保留中の請求が口座に計上される前に銀行に詐欺行為を報告した。
Canadian Anti-Fraud Centre（カナダ不正行為対策センター？）の Jeff Thomson は、それは（通話終了後、電話をかけた人間が一定時間繋ぎっぱなしになる）遅延切断機能の利便性を利用した詐欺行為だという。昔、多くの人たちがまだ固定電話を使っていた頃、この機能によって、ある部屋で通話を終了してから別の部屋に行って内線電話を取って通話を続けることができたのだ。しかし、今の世界では、遅延切断機能は必要ないかも知れないと彼は言う。
Surrey の Ron Kubara も最近怪しい電話を受けたが、相手が言うように電話を切ってから銀行に電話しようと再び電話をとったところ、「ダイヤルトーンがおかしい」と感じて不審に思ったという。彼は携帯電話を使って電話をしている間に、固定電話が鳴って詐欺師が再び電話をかけてきた。相手は彼に「不正な」クレジットカード請求の取引番号を伝え、電話を切ってすぐに銀行に連絡するよう仕向けたが、（Kubara が怪しんだためか）すぐに電話は切れてしまった。
電話会社はどのような対策をとっているか。Cerny と Kubara が使っている Shaw を初めとして Telus も Rogers も、遅延切断機能の遅延時間を10秒前後に設定している。不審な電話を受けた場合は、電話を切って10分以上待ってから固定電話を使うか携帯電話を使うのがいいとされる。Thomson によると、詐欺電話は早朝にかかってくることがよくある。「まだ寝ぼけ眼でコーヒーも飲んでいない時に緊急性の高い状況を作り出すことで、パニックや恐怖といった感情を抱かせてしまうのです」。
＜ニュースソース＞
＜号外：ワクチン接種状況については BC州 COVID-19ウェブサイト「Get Vaccinated」（英語サイト）を参照。今朝の時点では、年齢別接種計画での接種対象年齢が「1971年以前に生まれた50才以上の人たち」となっている。オンラインと電話による予約方法については、「Get Vaccinated」（日本語サイト）を参照。＞
カナダの代表的なウイルス学者によると、ウイルスが変異して新たな亜種を生み出し続けているため、将来的には COVID-19のワクチン接種を毎年受けることになるかもしれないという。University of Ottawa の Marc-André Langlois は、新設した Coronavirus Variants Rapid Response Network（コロナウイルス変種迅速対応ネットワーク）を主導している。この研究チームは、カナダ中の専門家を集めて、これらの変種の背後にある科学を研究し、その広がりを可能な限り管理する方法を研究している。Langlois は、「このウイルスの変異株は長い間存在するだろう。そして、いっそう流行するかもしれない。つまり、毎年インフルエンザのワクチン接種を受ける際には、その特定の時期に流通している COVID-19 亜種に対応したワクチン接種を受けることになる」と話す。
着任してまだ１週間だが、Langlois は、彼とネットワークに参加している他の30人の研究者が直面している課題をすでに知っている。各国政府は答えを求めているとして、彼は次のように述べた。「政府は、ある種のワクチンに対してより耐性のある変異体があるかどうかを知りたがっている。そうなると、ある地域には特定の変異体に対してより効果的なワクチンを送り、別の地域には他のワクチンを再配置するというように、ワクチンのサプライチェーンの方向転換が必要になる。つまり、これらの変異体には大きな意味があるのだ」。
カナダでは現在、1年にわたるパンデミックの中で第3波が発生しており、いくつかの州では、感染拡大を抑えるために厳しい隔離措置を再実施している。BC州と Ontario 州は大規模な規制を実施し、Quebec 州は感染率が急増して病院の集中治療室を圧迫する恐れがあるとして、3つの都市で封鎖を命じた。ある医師の報告によると、家族全員が感染して病院に来ているケースもあるとのことで、以前のウイルスの波とは大きく異なっている。Ontario 州の Doug Ford 知事は「懸念される亜種が急速に広がっている。これは新たなパンデミックだ。我々は今、新たな敵と戦っている」と述べ、少なくとも今後４週間は部分的なロックダウンを行うことを発表した。「新種のパンデミックは、これまでよりもはるかに危険だ。新たな変異株は、以前よりもはるかに危険で、より早く広がり、昨年戦ったウイルスよりも多くの被害をもたらす」。
Langlois は、変異株が次々に生まれていることが、COVID-19の年1回の注射が将来的に必要になるであろう理由の1つである、と述べている。ウイルスが変異して拡散していけば、毎年のインフルエンザワクチン接種のように、ワクチンも更新していく必要があるのだ。 「これは時間の問題だ。つまり、それがウィルスの働き方なのだから。ウィルスは複製されるたびに新しい変異を獲得する。そして、現在使っているすべてのワクチンは、将来的に変更が必要になる可能性が非常に高い」。
＜ニュースソース＞
＜号外：ワクチン接種状況については BC州 COVID-19ウェブサイト「Get Vaccinated」（英語サイト）を参照。今朝７時の時点では、年齢別接種計画での接種対象年齢が昨日と同じ「1966年以前に生まれた55才以上の人たち」となっている（午後には変わっているかもしれない）。オンラインと電話による予約方法については、「Get Vaccinated」（日本語サイト）を参照。＞
世論調査会社 Insights West が行った調査によると、BC州のアジア系住民の10人に4人以上が、過去1年以内に何らかの人種差別を経験していることがわかった。この調査は、今年3月24日から4月6日にかけて、Insights West 社の Feedback Community に参加しているBC州のアジア系住民725人を対象に実施された。
それによると、BC州に住むアジア系の人たちの圧倒的多数が、人種差別はパンデミックの間に悪化したと感じており、状況がすぐに改善されることはないだろうと懸念している。Insights West 社の社長 Steve Mossop は、「この問題はBC州のアジア系の人たちの間で広範囲に渡り、さらに悪化していると見られる。また、このパンデミックの1年間に人種差別的な行動を直接経験した人の割合が、それ以前と比較して、さらに憂慮すべきものとなっている」と述べた。
このオンライン調査では、回答した725人のうち23％が直接的な人種差別を経験し、26％が間接的な差別を経験していることがわかった。また、16％がソーシャルメディア上で中傷を受けた経験があり、10％が職場や学校で差別を受けた経験があった。 また、人種差別による物的損害を受けた人は6％、暴行を受けた人は5％と、少ないながらも気になる結果となった。
今回の調査は、アメリカ・Georgia 州 Atlanta で起きたアジア系マッサージ店を狙った銃乱射事件がヘイトクライムであると多くの人が考えていることから、北米で反アジア系人種差別の波が高まっていることが懸念される中で行われた。1月に Vancouver Police Board に提出された統計によると、2020年に市内で発生したアジア系の人たちへのヘイトクライムは717％増加していた。
10人に8人以上（83％）がアジア系の人たちへの人種差別を重大な問題としており、10人に9人近く（87％）がパンデミックが始まってから悪化していると答えている。来年の今頃には「人種差別が悪化している」と思うと答えた人は半数近く（45％）、「ほぼ変わらない」と答えた人は37％。 「良くなる」と答えた人はわずか8％だった。
う～ん、アジア系がものすごく多い Vancouver 都市圏だから、なんとなく安心感があるが、やはり人種差別はかなりあるんだね。ヘイトクライムを犯す人たちは、情けないことに、自分より弱そうな高齢者や女性を狙うことが多いから、歳を重ねていく自分がその標的にならないようにしなければと思えてくる。
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＜号外：ワクチン接種状況については BC州 COVID-19ウェブサイト「Get Vaccinated」（英語サイト）を参照。今朝の時点では、「1966年以前に生まれた55才以上の人たち、18才以上のカナダ原住民の人たち、臨床的に非常に脆弱な人たちはワクチン接種の予約ができる」と書かれている。オンラインと電話による予約方法については、「Get Vaccinated」（日本語サイト）を参照。＞
今、Vancouver 周辺では桜が真っ盛りで、Central Park の Lower Pond にある桜*も満開で素人カメラマンたちが一生懸命撮影している。そんな中、CBC が Vancouver 市内にたくさんある桜の木をテーマに動画ニュースを作った。Vancouver の桜の歴史に触れていて面白そうだ。動画では、Mimi Horita さん（Sakura Days Festival）という方が登場して以下を説明した。説明は英語だが、それを DeepL で機械翻訳して少し手直ししたのが以下だ。
* リンク写真は私が 2006.04.11 に撮影した写真だが、その後、カナダガンがこれほどぴったりのアングルで浮かぶ光景には出会ったことがない。なんともラッキーだった・・・(^^)。
【バンクーバーの桜の日本的なルーツを探る】
バンクーバーの桜は、単なる写真撮影の背景ではありません。バンクーバーの通りや公園に植えられている何百本もの桜は、日本に由来しています。日本の文化では、桜は再生と生命の象徴です。
桜は日本の国樹であり、日本の文化では高く評価されています。これには多くの理由があります。一つは、100年前に日本で米が主食として栽培されていた頃、桜の開花時期と田植えを始める時期が一致していたことです。もう一つの理由は、日本の学校が4月から3月まで続くことです。桜の花が咲いて、子供たちに新学期が始まる時が来たことを知らせてくれるのです。
しかし、日本で桜が愛されている最大の理由は、その美しさの短さにあります。桜の花は一度に2週間ほどしか咲きません。だからこそ、人生や、永遠には続かない人生の短さとものの美しさを思い出させてくれるのです。 桜の花を楽しむことは、「花見」として知られる日本の長い伝統です。花見とは、文字通り「花を見る」ということです。日本の河川敷や公園に花が咲き始めると、家族や友達同士が桜の木の下に集まります。ピクニックシートを敷き食べ物や飲み物を持って、花びらの美しさを楽しみながら、友人や家族と一緒に過ごします。
バンクーバー市にある桜の木の多くは、1930年代から1950年代後半にかけて、日本から寄贈されたものです。1930年代初頭、日本の神戸市と横浜市の市長が桜の木を寄贈し、Japanese Canadian War Memorial の周りに植えられました。Stanley Park にあるこの Memorial は、第一次世界大戦で戦った日系カナダ人兵士たちに捧げられています。その後、1950年代には、当時の総領事からさらに多くの木が寄贈されました。そして、それらの木がバンクーバーのあちこちに植えられています。
1950年代、Vancouver Park Board は、ニレやカエデのような原生種の木を、大きくなりすぎるとして植えることをやめ、代わりに、手入れが簡単な桜や梅の花を好みました。（日本の人たちが）桜の木を寄贈した理由は、海を越えた日系カナダ人たちに桜の木の美しさを伝えたかったからです。日本文化の伝統をここカナダに持ち込んで、それを見てもらいたかったということです。桜の木は100年以上も生きることができます。Vancouver Park Boardは、毎年秋と春に新しい桜を植えています。
COVID-19 の流行が始まって以来、カナダの新規感染者率が初めてアメリカを上回った。Our World In Data のデータによると、先週金曜日のカナダの新規感染者数は、人口100万人当たりの7日間平均で一日に205.73人だったのに対し、アメリカはそれより低い205.12人だった（参考グラフ）。
過去7日間の平均で、カナダは一日に7,967.7人の新規症例を報告しており、一日の症例数は過去14日間で82％増加した。また、金曜日には、9,255人のコロナウイルス新規感染者が発生して一日の感染者数の過去最高記録を更新した。トロント大学の生命倫理学者 Kerry Bowman は、カナダがアメリカを上回っても「驚かない」と言う。「アメリカが COVID-19 対策でより大きな進歩を遂げ、カナダがそうでない中で、アメリカが COVID-19への対応を『失敗した』という考えは急速に失われつつある」と述べた。
ワクチンに関しては、完全に輸入品に頼ってきたカナダは、製造業者からの供給遅延や激しい獲得競争などからアメリカに大きく遅れをとってきたが、ここ数週間は供給が増加してカナダ住民へのワクチン提供が活発化している。カナダ保健省によると、4月7日時点で、10,542,312回分のワクチンが国内に調達された。そのうち、州と準州では、合計7,569,321回分の COVID-19ワクチンが投与された。カナダの人口の約10.14％がウイルスに対する完全な接種*を受けたことになる。また、Our World in Data によると、4月9日時点で、カナダ人の約19.99％が少なくとも1回のワクチン接種を受けた。アメリカでは人口の34.22％がワクチン接種を受けている。
* "fully inoculated" と書かれている。すでに、カナダ住民の10.14％が２回接種を受けたという意味だろうか・・・そんなには行ってないと思うのだが。ともかく、その次の19.99％との違いがわかりにくい。
Justin Trudeau 首相は金曜日の記者会見で、6月末までに「Pfizer、Moderna、 AstraZeneca から少なくとも4400万回分のCOVID-19ワクチン」を調達する予定であると述べた。政府は、夏の終わりまでに、成人のすべての希望者がワクチンを入手できるようにするとしている。
アメリカでは、1億7,880万回以上のワクチン接種が実施され、これはアメリカの人口の19.21％が完全に接種を受けたことを意味する。アメリカは世界最大級の国産ワクチン製造能力を持っていて、大部分のワクチンを自国で製造している。先月、アメリカは AstraZeneca ワクチン150万本をカナダに送ることに合意した。カナダ保健省が2月に承認した AstraZeneca ワクチンは、アメリカ食品医薬品局（FDA）ではまだ承認されていない。
＜ニュースソース＞
＜号外：今朝、BC州の COVID-19ウェブサイト「Get Vaccinated」（英語サイト）を見たら、「1961年以前に生まれた60才以上の人たち、18才以上のカナダ原住民の人たち、臨床的に非常に脆弱な人たちはワクチン接種の予約ができる」と書かれている。オンラインと電話による予約方法については、「Get Vaccinated」（日本語サイト）を参照。＞
私は犬は好きだが、自分で飼ったことがない。だから、犬がどれほど”人情”に溢れているかは自分自身ではよく知らない。しかし、先日、飼い主の女性を救った犬を話を聞いて、びっくりすると同時に犬の優しさと頭の良さに心打たれた・・・(^^)。
Ottawa 近郊の町 Stittsville でのできごと。Haley Moore は、１歳半になる Maremma 雑種犬の Clover を連れて住宅街を散歩していた。ところが、彼女は突然発作を起こして道端に倒れてしまう。「私が覚えているのは、救急車の中で目が覚めて、何が起こっているのかわからず、本当に混乱していたことだけです」と Haley は言う。実際には、その間、信じられないことが起こり、その一部始終を近所の防犯カメラが捉えていた。
ご覧のように、Haley が倒れると Clover はすぐに行動を起こした。倒れて痙攣している Haley に寄り添って様子をうかがうが、Haley は Clover に反応しない。Clover は異常を感じたのだろう、一台の車が通り過ぎ、２台目が交差点を左折してその道路に入ってきた時、とっさに道路の真ん中に飛び出して車を停車させた。まるで「止まれ～～～！」と叫んでいるかのように・・・。
運転していた若い男性は「本当に感動しました。犬が実際に私の行く手を阻んだのです・・・」と興奮気味に言う。 彼がすぐに車から降りて Haley を助けている間、Clover は Haley をずっと見守っていた。「Clover は私とは距離を置いていましたが、Hailey が無事であることを確かめているかのようでした。素晴らしいことです」。そのうちに、近所の人たちが集まってきて Hailey を介護したり救急車を呼んだりした。幸い、Hailey は無事だった。Hailey の家族には突然の発作の原因はわからないが、Hailey はこれから、愛犬がそばにいて守ってくれるということが心の支えになっているという。
う～ん、信じられない行動だね、Clover が車の前に飛び出して車を止めたなんてね・・・(^^;)。犬って本当にこんなことをやるんだね。いつも思うけど、犬の目はとても正直そうで、まるで相手（人）が何を望むかを探っているような感じがする。Clover もあの時、地面に倒れた Haley がどうしてほしいのかを理解したんだね・・・(^^)。
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＜号外：BC州のウェブサイト「Get Vaccinated」（英語サイト）によると、COVID-19 ワクチン接種の対象年齢が65歳に引き下げられ、1956年以前に生まれた人はワクチン接種の予約ができるようになった。「まだ全員が予約をすることができるわけではない」とも伝えられてあいまいだが、ダメ元で予約してみてもいいかも知れない。予約方法については、「Get Vaccinated」（日本語サイト）でオンラインと電話による方法が説明されている。＞
州政府によると、昨年、BC州では54,000台以上の小型電気自動車が登録され、電気自動車の販売台数が記録的に増加した。Bruce Ralston エネルギー相は、これは北米で最も高い普及率であり、BC州は電気自動車業界のリーダー的存在となっていると述べた。また、BC州のゼロエミッション車両に関する年次報告書によると、車両奨励プログラムをきっかけに、オートバイや貨物用電動バイクなど、従来とは異なる方法で電気技術を導入する州民が増えているという。
この報告書は、ゼロエミッション車の目標に対するBC州の進捗状況を追跡したもので、昨年の小型電気自動車の販売台数は全販売台数の9.4％を占め、州が掲げた2025年の目標を上回る勢いであるとしている。Zero-Emission Vehicles Act は、自動車メーカーに対し、2025年までに10％、2030年までに30％、2040年までに100％の電気自動車の販売台数を達成することを義務付けている（参考サイト）。
う～ん、次第に電気自動車の時代になってきているね。日産は2010年から電気自動車 Leaf を北米市場に投入しているし、トヨタも今年中に北米で電気自動車の販売を始めるといわれる。先行する Tesla を追いかけて世界中の自動車メーカーが競争することになるのだろうね。もっとも、私個人的には、早く”究極のエコカー” FCV（Fuel Cell Vehicle 水素燃料電池車）が普及しないかなあと思っているのだが、日本以外では建設に金がかかると言われる水素ステーションがまだ数えるほどしかないのがつらいね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
私はこの何年か次第に耳が遠くなってきている。高い音が聞こえなくて、特に戸外で人と話すととても聞きにくい。そんな私にとって、ちょっと気になるニュースがあった。イギリスでの研究で、COVID-19 の後遺症として、難聴、耳鳴り、めまいなどがあるかもしれないというのだ。
University of Manchester とイギリスの National Institute for Health Research の研究者らは、COVID-19 と難聴との間に関連性がある可能性を示唆し、この病気が聴覚系に及ぼす長期的な影響についてさらなる研究を進めている。「COVID-19が聴覚系に及ぼす長期的な影響を理解するためには、慎重に実施される臨床・診断研究が急務である」と、研究の共同執筆者である Kevin Munro はプレスリリースで述べている。「麻疹、おたふくかぜ、髄膜炎などのウイルスが難聴を引き起こすことはよく知られているが、SARS-CoV-2（COVID-19）ウイルスの聴覚への影響についてはほとんどわかっていない」。
International Journal of Audiology に掲載されたこの研究は、COVID-19 に陽性反応を示し、難聴、耳鳴り、めまいを経験した被験者を対象とした56の研究から得られたデータを調査したものだ。それによると、COVID-19 の症状として難聴を報告した患者28人のうち、17件の症例報告と1件の症例シリーズがあった。そのうち、14人の患者が内耳の損傷を伴う感音性難聴を報告した。9名の患者は、中耳または外耳の障害が原因する伝音性難聴を報告した。また、感音性難聴と伝音性難聴の両方を併せ持つ「混合難聴」の患者が1名いた。これらのデータから、COVID-19患者の7.6％が難聴であると推定された。また、11件の症例報告の中で、14人の患者が耳鳴りを発症していることがわかった。研究者たちは、COVID-19患者の14.8％が耳鳴りを発症していると推定している。
また、COVID-19患者におけるめまいの有病率は7.2％と推定され、これは、めまいの症状を記載した9件の症例報告のうち10人の患者に基づいている。しかし、この研究は完璧ではなく、研究者らも、調べた研究が聴力検査ではなく、自己申告のアンケートや医療記録に頼っていたことを指摘している。また、難聴はCOVID-19以前から存在していたから、患者が新たな症状としてそれを訴えたかどうかは、明らかではない部分もある。
共同研究者の Ibrahim Almufarrij は、ニュースリリースで次のように述べている。「エビデンスの質にはばらつきがありますが、より多くの研究が行われており、エビデンスベースは拡大しています。私たちが本当に必要としているのは、COVID-19の症例を、他の健康状態で入院した患者などの対照群と比較する研究です」。 今回の研究により、COVID-19と聴覚障害を関連付ける証拠が増えてきた。
昨年11月、3,000人以上の耳鳴り患者を対象に調査したイギリスの別の研究では、COVID-19の症状を経験した人の40％に耳鳴りの症状の悪化が見られた。また、Munro らが発表した昨年7月の別の研究では、138人のCOVID-19患者を調査して、13％の患者が退院から8週間後に耳鳴り症状を訴えていた。
う～ん、まだ研究の半ばにあって断定的なことは言えないようだが、いずれにしても、COVID-19 に感染すると、難聴、耳鳴り、めまいを発症する可能性があることは頭におく必要がありそうだね。特に、私のように耳が遠くなってきている人間にとっては、これ以上症状が悪化するのは耐えられない・・・(-_-;)。その意味でも、この病気には絶対にかかりたくないと思えてくる。
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＜号外：BC州は昨日、COVID-19 ワクチン接種の対象年齢を70歳に引き下げ、1951年以前に生まれた人は誰でもワクチン接種の予約ができるようになった。予約方法については、「Get Vaccinated」（日本語サイト）でオンラインと電話による方法が説明されている。＞
Surrey と New Westminster の間にある Pattullo Bridge は、新しい橋の架替工事がすでに始まっているが、現場での調査作業、許可プロセス、パンデミックの影響などにより、予定されていた2023年の開通が2024年に延期された。しかし、13億7000万ドルの同プロジェクトは予算通りに進んでいる。河川内での工事は、カナダ漁業海洋省の規制に沿って魚類と魚類生息地を保護するために一時停止されているものの、陸上での橋梁工事は継続されている。
4車線の代替橋は、現在の構造よりも車線が広くなり、歩行者と自転車のための専用車線が設けられる。また、将来的には6車線への拡張も可能な構造となっている。昨年、複数の建設会社で構成される Fraser Crossing Partners 社が9億6750万ドルで橋の架け替え工事を受注し、残りの費用でプロジェクト管理、融資、不動産取得などのプロジェクト関連事項が行われている。
この橋は、人々の技術研修の機会を増やしたり、女性、先住民、就労機会に恵まれない労働者などをより多く雇用したりすることを目的とする、いわゆる community benefits agreement（コミュニティ利益協定？）に基づいて建設されている。パンデミック前の Pattullo Bridge は、1日に約7万人が渡っていた。1937年の開通時には50年の耐久性があるとされていたが、その期限もすでに経過して、何年も前に現代の耐震・耐風基準を満たさなくなっていた。
＜ニュースソース＞
BC州は昨日、これまでの COVID-19ワクチン接種予約プログラムの見直しに伴い、接種予約のためのオンライン登録システムを開設した。州が立ち上げたウェブサイトは「Get Vaccinated（日本語サイト）」と呼ばれ、対応する12言語に日本語*も含まれている。昨日の段階では、1950年以前に生まれた71歳以上の人たち、臨床的に極めて脆弱とされる人たち、18歳以上の先住民らが、オンラインで登録して予約をすることができる。また、接種予約のための州の新しいコールセンター**も開設された。
* ただし、「最新の情報に関しては、英語のページをご確認ください」と書かれているので、その点、注意が必要だ。
**（BCCDC サイト: "How can I register to get a vaccine?"）無料 1-833-838-2323 週7日 7am～7pm 140言語に対応
BC州では、先週土曜日の感染者数が過去最高の1,077人となり、Vancouver Canucks のチーム内でも感染者が発生するなど、感染者数が急増している中で、 州全域のためのポータルサイトが開設された形だ。州は、現在使用している5つの地域のコールセンターに代わって、このオンラインポータルと1ヶ所の州コールセンターで患者登録やワクチン予約を受け付ける予定だ。
先月、年齢別ワクチン接種プログラムの第2段階を始めた当初は、オンライン登録システムが準備されていなかったため、各保健局のコールセンターに問い合わせが殺到して混乱し、州は批判にさらされた。また、これまでは電話で予約すると数時間待たされることもあったほか、オンラインで予約できるのは Fraser Health 地域だけだった。新システムにより、州民は自分の番が来たらオンラインで登録し、確認コードを受け取る。その後、電子メール、テキスト、または電話で、自分が接種対象者であることを知らせてワクチンの予約ができるようになる。
Lower Mainland の55歳から65歳までの人たちは、近くの参加薬局で Oxford-AstraZeneca ワクチンの接種を受けることができるが、州は今後、同プログラムの他地域への拡大について詳細を発表するとしている。このワクチン接種の流れは、年齢別プログラムと並行して行われている。州によると、これまでにBC州民の約77万人（6人に1人）が1回目のワクチン接種を受け、8万7千人以上が2回目のワクチン接種を受けた。BC州のワクチン供給が予定通りに行われれば、6月末までに接種対象者全員が一回目の接種を受けることができる。
う～ん、このところ、ワクチン接種がかなり加速しているよね。私もすでに接種したし、こうやってシステムをどんどん改良していくからさらに加速するだろう。その点、日本は行政システムのデジタル化があまりに遅れていてもたもたしている感じだ。マイナンバー制度が十分普及していないことも問題だろうし・・・。ともかく、デジタル化に関しては、「現代の読み書きそろばん」であるタッチタイピングを子どもたちがやろうとしないのだから、話にならない。近く日本政府に設置される「デジタル庁」がよほど頑張らないと、日本はいつまでも「デジタル後進国」のままで、世界の中で没落していくのは間違いないね・・・(-_-;)。
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＜号外：私は昨日、COVID-19 ワクチンの第一回目の接種をしてきた。接種場は Burnaby の Fortius Sport and Health で、ワクチンの種類はファイザーだった。予約した9時ころ接種場に行くと、かなりスムーズに進んで、接種後の待機時間15分も含めて全部で約30分で終了した。建物に入る前に長蛇の列に並ぶことも覚悟していたが、そんなこともなかった。朝だったから混んでいなかったのかも知れない。＞
最近の世論調査によると、カナダ人の3分の2がより厳格な銃規制法を支持しており、半数以上が禁止対象銃器の強制的な買い取りプログラムが銃規制法に含まれるべきだと考えていることが分かった。Leger 社と Association for Canadian Studies が実施したこの世論調査は、カナダ自由党政権の最新の銃器関連法案をめぐる論争の中、3月26日から28日にかけて行われた。なお、1,523人の成人カナダ人を対象としたこのオンライン調査は、インターネットを利用した世論調査が無作為抽出ではないと考えられるため、誤差を算出することはできない。
Bill C-21は、政府が攻撃型兵器とみなして最近禁止した多くの銃器を買い戻すことを提案しているが、所有者は登録して安全に保管することなどの厳しい条件の下で保管することが許される。世論調査では52％の回答者が、買い戻しプログラムを義務化し、それに参加しない銃の所有者には罰金を科すべきだと答えており、これは銃規制強化をよびかける有力団体 PolySeSouvient* が提唱しているものと同じだ。また、66％の人たちが、一般的な銃規制を強化すべきだと回答している。
* フランス語のページしか見つからない。DeepL を使えば、意味は取れそうだが・・・。
Bill C-2は対策として弱すぎると主張して同法案を非難する PolySeSouvient は、国会議員に反対票を投じるよう求めている。同グループは、最近非合法化された銃器が悪用されないように、より強制的な買い戻しを求めているほか、国中で法律がバラバラにならないように全国的な拳銃の禁止を求めている。ところが、この法案では、自治体が選択した場合には、拳銃の所持、保管、輸送を制限する条例によって、拳銃を禁止する裁量権を自治体に与えるとしている。
また、政府が提案しているように、買い戻しプログラムは任意であるべきだという意見は、回答者のわずか35％に過ぎなかった。 今回の調査では、拳銃の所持を禁止することについての意見は回答者に求めていない。しかし、一般的には、大多数（66％）が銃規制の強化を支持しており、規制を緩和すべきと答えたのはわずか10％、現状維持すべきと答えたのは19％だった。
ケベック州では、より強力な対策への支持が最も高く、回答者の62％が強制的な買い戻しプログラムを支持し、75％がより厳格な銃規制全般を支持した。PolySeSouvient は、1989年にモントリオールの Ecole Polytechnique で発生した銃乱射事件の生存者および被害者の家族と関連している。この事件で犠牲になった女性の遺族数名は最近、Justin Trudeau 首相が Bill C-21を強化しない限り、毎年行われる記念行事にはもう歓迎されないだろうと述べた。
う～ん、銃規制も一筋縄ではいかないもんだね。PolySeSouvient が主張するようにもっと厳しくしたほうがいいに決まっているが、だからといって、法案を否決してしまったら、いつまで経っても銃規制が進まないことにもなるしね・・・。「一般人には銃なんかいらない」と思っている私としては、今できることをやっていって、次第に”100点満点”に近づけるようにするのが現実的だと思うのだが・・・(-_-;)?。
＜ニュースソース＞
先日、やっと Tax Return の申告をした。この季節になると、あの面倒な仕事をやらないとなんとなく気分が落ち着かない・・・やってみれば簡単なのだが・・・(^^;)。なお、私は3月末に銀行から Tax Return 用の書類を受け取ったことがあるため、最近は、4月に入ってから申告することにしている。
Tax Return の申告にはオンラインソフトの Ufile を10年以上にわたって使ってきた。昨年の料金はおよそ19ドル＋税金だった（早めに予約すると割引されておよそ17ドル＋税金）。ところが、今年は Ufile の自分のアカウントにどうしてもサインインできず、「ID またはパスワードが間違っている」のメッセージが出てしまう。ID もパスワードも変更する必要もないし変更した記憶もない上、そうした情報は表計算ソフトできちんと整理してあるから、自分が間違えるはずがない。何かの具合で Ufile 側で私のアカウントデータに問題が発生したのだろう。
しかたなく、他にどんな Tax Return 申告サービスがオンラインであるかをネットで調べてみた。すると、同種サービスが10近くあって、Ufile は必ずしも上位の評価ではなかった。そして、今回は、評価が上の方の Wealthsimple を使ってみた*。ネット情報に「Wealthsimple の料金は $0, $9, $19, $34 or $49 のどれでも自分の好きな金額を払えばいい・・・」と書かれていたのが、私の気を引いたのだ。Ufile に比べると名前通り simple に作業が進んで申告部分の書き込みはすぐに終了し、Wealthsimple の料金支払いのところにやってきた。すると、料金が最低でも20ドル＋税金となっている。「ネット情報と違うではないか」と、ちょっと騙された気分だった・・・(-_-;)。
T4A(OAS)、T4A(P) など基本的な項目の他に “Add something to your tax return”をクリックして追加するものが少しあったので、それで20ドル以上になってしまったのかも知れない（未確認）。まあ、この種のサービスにはこうした”トリック”がよくあるから、仕方ないか・・・(-_-;)。そんなことはあったが、（Ufile に比べて）非常に簡単に作業が進んだのは評価でき、料金が多少高くても悪いサービスではないと思った。来年は、他に評判のいい TarboTax も試してみようかと思っている。
* Wealthsimple の場合、注意が必要なのは、免税対象の支出（医療費など）、基本的な収入項目以外の収入（外国の年金など）などは、“Add something to your tax return” をクリックして追加しなければならないことだ。T4A(OAS)、T4A(P) など基本的な項目は最初から画面に表示されている上、Auto-fill 機能を使えば自動的に記入されて、自分で書き込む必要がない。なお、Wealthsimple については、この Youtube 動画が参考になるかも知れない。
先日、BCCDC（B.C. Centre for Disease Control BC州疾病管理センター）が COVID-19 感染者数の最新マップを発表した。このマップは、3月21日～27日の１週間の新規感染者数を調べ、人口10万人あたりの一日の感染者数を色分けして示していて、色が濃いほど新規感染者数が多い。これを見ると、COVID-19 パンデミックが始まって以来最大の感染拠点となっている Lower Mainland で、感染者数が急増していることが分かる。
Metro Vancouver の6つの地域保健局が、住民10万人当たりで1日に20人以上の感染者数を記録した他、域内のほとんどの地域保健エリアで、住民10万人あたり15～20人の感染者数を記録した。Burnaby、New Westminster、Richmond だけが一人当たりの感染者数が少なかったが、それでも、住民10万人当たりで1日に10人以上の感染者数を記録している。感染症全体では、これまでと同様に、Surrey がリードしている。Surrey では、当該の1週間に1,153件の感染者が発生した。これまで Surrey の他地域よりも一人当たりの感染者数が少ないことが多かった South Surrey/White Rock は、今回の地図では202件の新規感染者を記録して、Surrey の他地域と同程度となった。
Metro Vancouver 内で10万人あたりの感染者数が20人以上だったのは、Delta（177人）、West Vancouver（98人）、そしてVancouver 市のダウンタウンエリア（249人）と UBC を含む西部エリア（252人）の2つだった。バンクーバー市では、6つの地域保健局を合わせると1,012件の新規感染者が発生した。
州全体を見ると、Howe Sound の247件（Whistler で検出された218件を含む）、Merritt の22人、Revelstoke の18人、Peace River South の92人、Prince Rupert の80人、Upper Skeena の17人、Nisga'a の7人が、10万人あたりの患者数が20人を超えた地域として目立つ。Whistler での感染者の大部分は20歳から39歳までの人たちだ。
＜ニュースソース＞
2020～2021年のインフルエンザ・シーズンは、「シーズンそのものが存在しなかった」として歴史に刻まれることになりそうだ・・・(^^;)。例年、この時季になると、カナダでは平均して43,000件以上のインフルエンザの感染が確認されている。しかし今年は、3月20日の時点で確認された患者数はわずか66人だったと、カナダ公衆衛生局が発表した。
同連邦政府機関によると、患者数があまりにも少ないため、インフルエンザのシーズンが始まったと宣言するための基準にも達していない。インフルエンザが蔓延しているという形跡はなく、インフルエンザの流行も確認されておらず、インフルエンザによる入院や死亡の数もゼロだ。カナダの公衆衛生の最高責任者 Dr. Theresa Tam によると、COVID-19の拡散を遅らせるために実施された公衆衛生対策は、インフルエンザに加えて、麻疹など他の感染症を抑えるのにも役立っていて、麻疹はカナダで1年以上にわたって一度も診断されていない。
う～ん、COVID-19 はたくさんの死者が出たり感染予防対策のために経済が落ち込んだりして、マイナス面は数え切れないほどたくさんあるが、思わぬところでプラス面も発生させているよね。これからは、COVID-19 パンデミックが収まっても、人々は、インフルエンザや他の感染症を防ぐために、冬になったらみんなマスクをするのが当たり前になるかもしれないね・・・(^^;)。
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Adrian Dix 保健相が語ったところによると、72歳以上のBC州民が昨日からワクチン接種の予約をできるようになった。Dix はまた、65歳以上の人々も「数週間のうちに」接種の対象となるだろうと述べた。今週からは、すべての年齢の先住民の成人と、臨床的に極めて脆弱と考えられる人々へのワクチン接種も予約受付が開始された。加えて、Lower Mainland の100以上の薬局で、55歳から65歳までの希望者を対象にして、AstraZeneca ワクチンの予約受付も開始された*。AstraZeneca ワクチンの接種予約ができる薬局リストはこちらだ。
（年齢別の接種プログラムとは別に）現在ワクチン接種の対象となっているのは、警察官や救急隊員、食料品店や倉庫の従業員など、あらゆる年齢層の第一線で働く人たちだ。また、教師、郵便局員、保育士、法律・検疫担当者、製造業従事者、矯正施設職員、集合住宅に住む職員、国境を越えた輸送業従事者なども、感染流行の影響を受けやすい部門や環境にいる人たちと同様に、一回目の接種を受けることができる。
BC州は現在、ワクチン接種計画の第3段階に入っていて、この段階は今月中に終了し、第4段階は5月中に開始される予定だ。現在の段階が終了するまでに、60歳以上のBC州民は全員、ワクチン接種を受ける機会を得ているはずだ。最終段階では、18歳から55歳までの成人が対象となり、5年単位で年齢が下がっていくため、最も若い年齢層が最後の接種対象となる。この計画は、ワクチン供給状況やその他の問題に左右されるが、今のところ、Canada Day（7月1日）までにはすべての成人に少なくとも1回目の接種を行うことになっている。
* 州政府は当初、55歳以下の人たちを対象に AstraZeneca ワクチンの提供を試みた。しかし、NACI（National Advisory Committee on Immunization 全国予防接種諮問委員会）が「AstraZeneca ワクチンがまれに（若い人たちに）血栓を引き起こす可能性がある」という懸念から、55歳以下の人には接種しないよう勧告したことを受けて、接種対象者の年齢を引き上げた形だ（参考サイト）。
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最近のオンライン調査によると、COVID-19 パンデミックの中、都会から逃れようとするカナダ人の多くが BC州に目を向けていることがわかった。Ratesdotca 社の「Livability Report」は、160以上のコミュニティを、手頃な価格、成長の可能性、ライフスタイルに基づいてランキングした。
BC州では、35のコミュニティが166のリストに登場した上、トップ10の半分は BC州の町が占めた。それらは、Langford（1位）、Kelowna（2位）、Rossland（5位）、Cowichan Bay（7位）、Penticton（9位）だ。BC州以外では、Trois-Rivières（Quebec 州 3位）、Bathurst（New Brunswick 州 4位）、Niagara-on-the-Lake（Ontario 州 6位）、Sydney（Nova Scotia 州 8位）、Quebec City（Quebec 州 10位）がトップ10に入った。ランキングとデータの一覧は、Ratesdotca のウェブサイトを参照。
Ratesdotca 社のモーゲージ・エディター Robert McLister は、「カナダには、ライフスタイルを変えるために移住する人にとって、信じられないような隠れた魅力があり、それらはあまり話題に上らない場所でもある」と話す。「私たちは、これらの地域の中で、手頃な価格、経済的な勢い、住みやすさの組み合わせが最も優れているのはどの地域かを調べた」。 今回の調査では、COVID-19の影響で2020年に引っ越しをしたカナダ人のうち、51％が「より自然の多い地域に住みたい」という理由で引っ越しをし、36％が「経済的なプレッシャーを感じて」という理由で安い家を探していることがわかった。
McLister は、「第1位に選ばれた BC州Langford は、成長率、手頃な価格、固定資産税のコスト、望ましい気候、壮大な自然への近さなどで高い評価を得た」と言う。 「この地域をはじめとするトップ10の地域は、多くの住宅購入者の要望を満たし、比較的費用対効果が高いことから、今後数年間で不動産収益が飛躍的に向上する可能性があります」。
1,514人のカナダ人を対象にしたこの調査は、Leger Marketing社が1月22日～24日の間、Leger社のオンラインパネルを使って実施した。調査対象者の年齢層は、18歳から55歳以上だった。
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連日のようにアジア系の人たちを標的にしたヘイトクライム事件が伝えられる中、またしてもアメリカで卑劣極まる事件が発生した。一昨日、New York の街なかで、教会に向かっていた65歳のアジア系の女性が、突然、大柄な男に胸のあたりを蹴飛ばされて地面に倒れ、その後も何度も蹴られたり殴られたりした。女性は病院に運ばれて重傷だと言う。暴行を加えた男については、画像が公開されて警察が行方を追っている。次の動画ニュースが事件の模様を伝えている。
（これが犯人と思われる男：肌は黒いが、顔つきがアフリカ系には見えないが・・・）
暴行を加えた男はもちろん許せないが、呆れてしまうのは、事件現場の目の前のマンションのロビーにいた警備員たちの対応だ。警備員ら３人は事件を目撃していたが、男が去った後も女性を助けず、１人は入り口のドアを閉めてしまった。マンションの管理会社はその後、事件を見ていた職員を停職処分にしたと伝えられる。
ヘイトクライムはほとんどの場合、女性や高齢者など、自分よりも明らかに弱いと思われる人間が標的になる。つまり、犯人たちは”弱い者いじめ”の卑劣漢なのだ。いったい誰が卑劣漢たちをそそのかしたのか。私はもう言いくたびれているが、前アメリカ大統領がその”犯人”だ。あの男が、口汚く中国（人）に対する差別発言を繰り返した上、アカデミー賞を獲得した韓国映画を馬鹿にしたりして、彼自身の拭いきれない人種差別感を現した結果、”物事を深く考えない”アメリカ人の間でアジア系への偏見と憎悪が増幅された。そして、彼らにとってはアジア系なら誰でもいいから、中国人、韓国人、日本人、フィリピン人などがみな標的になる。
こんな事件が繰り返される中で、これほどの状況を生み出した張本人（前大統領）に対して刑事責任を問えないのがなんとも歯がゆい。
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BC州保健局の Dr. Bonnie Henry が、40歳以下の人たちの感染が最近増加していることを「懸念すべきこと」と述べた。Henry は、「特にここ2～3カ月間に、懸念される変異型の COVID症例が増加している」と述べ、BC州では主に感染力の高いB.1.1.7変異型の症例が見られたと付け加えた。「（イギリスやその他の国からのデータでは）若年層や幅広い年齢層で重症化する可能性があることを示していて、私たちはそれを懸念している」。変異株との明確な関連性は示されていないが、集められたデータでは、30才代が重症化するケースが増えている。
BCCDC（B.C. Centre for Disease Control BC州疾病管理センター）が毎週発表している「状況報告」によると、今年に入ってから現在までに、30歳から39歳までの人たちの入院や死亡が著しく増加している。パンデミックが始まってから今年1月9日までに、COVID-19で入院した30歳から39歳までの人たちは285人で、そのうち、62人が ICU（集中治療室）に入院し4人が死亡している。
それが、約1カ月後の2月6日までには、入院患者数は343人（20％増）となり、そのうち集中治療室に入院した患者数は68人となった。死亡者数は4人で変わらなかった。さらに、3月24日に発表された最新レポートでは、3月13日に終了した週までの入院件数は418件（2月6日から22％、1月9日から47％の増加）となった。また、ICUへの入室者数は78人、死亡者数は11人と2倍以上に増加している。これは、BC州で発生したCOVID-19関連の死亡者総数1,411人に比べればごくわずかだが、短期間に40歳未満の死亡者数が大幅に増加したことは明らかだ。
昨年春にパンデミックが始まってから今年2月6日まで、BC州でCOVID-19により死亡した40歳未満の人は4人しかいなかったが、その後の5週間で7人が死亡した。言い換えると、40歳未満の死亡者の60％以上がこの2カ月間に死亡していることになる。一方で、ケアハウスや一般の高齢者ではワクチン接種が進んで、重症化や死亡の件数が大幅に減少している。先週末、COVID-19 で死亡した16人のうち、ケアホームの住民はわずか2人だった。
同様に、最新の BCCDC 状況報告書によると、州内のCOVID-19による死亡年齢の中央値は、1月17日～23日の週には87歳だったが、3月7日～13日の週には70歳となって、急激に下がった。70歳未満の死亡者の割合は、1月24日～30日の週ではわずか10％だったが、最新の報告書では約50％となっている。
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昨日日曜日の正午から、Lower Mainland に住む1948年以前に生まれた人たちは、COVID-19ワクチン接種の予約が可能になった。Vancouver Coastal Health と Fraser Health の対象となるシニアは、住んでいる地域の Health Authority に連絡して予約する。Sunshine Coast、Powell River、Whistler、Squamish、Pemberton、Bowen Island など Vancouver Coastal Health が管轄する地域では、70歳以上の方を対象に予約受付が開始された。また、Whistler 周辺に住んでいるか働いている一部の人たちには、優先的にワクチン接種が行われる。Vancouver Coastal Health と Fraser Health の管轄区域に住む55歳以上の先住民もワクチン接種を受けられる。
Vancouver Coastal Health は先日、臨床的に極めて脆弱であると考えられる人ですでにワクチン接種への招待状を受け取った人は、いつでも電話で予約できると発表した。このグループには、臓器移植を受けた人、特定のがんや呼吸器系の病気を患っている人、透析を受けている成人など、重篤な病気のリスクが高まる基礎疾患を持つ人が含まれる。Interior Health、Island Health、Northern Health の管轄地域に住む人たちで74歳以上の人は、昨日の日曜日からワクチンの予約をすることが可能になったが、health authority 保健当局が特定のコミュニティに対して別の方法を指定した場合はその限りではない。なお、Health officials 保健当局は、次の年齢層の予約開始時期をまだ明らかにしていない。
Health Authority ごとの接種予約の仕方（参照：Health Authority 管轄区域の地図）：
Fraser Health：オンライン予約はこちら。あるいは 1-855-755-2455 に電話してもいい。
Interior Health：1-877-740-7747に午前7時から午後7時の間（PST）に電話する。週7日受け付け。
Island Health：1-833-348-4787 に午前7時から午後7時の間（PST）に電話する。週7日受け付け。
Northern Health：1-844-255-7555 に午前7時から午後7時の間（PST）に電話する。週7日受け付け。
Vancouver Coastal Health：1-877-587-5767 に午前7時から午後7時の間（PST）に電話する。週7日受け付け。年中無休。
う～ん、次第に対象年齢が下がってくるね。私も昨日予約を申し込んだら、Burnaby 市内の接種場の一つ Fortius Sport & Health で4月5日（月）の朝が取れた。最初電話したらいつまで経ってもつながらず、電話で待ちながらオンラインでやってみたらこちらのほうが早くつながった。接種場は最初、ここから歩いていける Central Park 駐車場にしようと思ったら、なんと「ドライブスルーのみ」となっているのでやめた。また、Burnaby Hospital は駐車が面倒そうなので避けた。
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＜参考トピック＞
BC州：80才以上へのワクチン接種予約が開始 (2021.03.10) 「予約時に提出すべき情報」などが書かれている。
一昨日、「（大リーグ New York Yankees で活躍していた田中将大投手が日本に帰ってきたのは）アジア系の人たちに対する人種差別が関係していたのではないか」と書いた。それに関して、さっそく昨日、その”答”というべきニュースが報道されて、やはりそのとおりだったようだ。次のように伝えられている。
「田中投手が帰国したのは、もちろんヤンキースからFAになったことが大きいのですが、実は妻子のためでもあったのです。アメリカでは長男がスクール（日本でいう幼稚園）で嫌な思いをしたそうなんです。『コロナ絡みで差別を受け、怖い思いをした』と妻の里田まいさん（36）も不安を訴え、田中投手としても家族の安全を最優先し、日本に戻る決断をしたようです」（スポーツ紙記者）。また、あるアメリカ在住ジャーナリストは次のように言う。
「（アメリカでは）昨春のコロナ禍以降、アジア系への差別が激増。『新型コロナウイルスは中国から広がった』とし、アジア系の人々がいじめや虐待を受ける事例が頻発したのです。ある調査では、アメリカに住むアジア系青少年のコロナ差別報告のうち、81.5％が『いじめや言葉による嫌がらせを受けた』と報告されています。特に子供たちは学校、公園で嫌がらせを受けたというデータがあります。・・・アジア人の所有する幼稚園のドアに糞便がぬられ、屈辱的なメッセージが書かれるなど、反アジアの人種差別の報告が相次ぎました。8歳の中国系女児が学校で『パンデミックを引き起こしたのはお前とお前の仲間だ』と、男子同級生に非難されたという事例も。そのため、アジア系の子供たちを持つ両親は、通学に危険を感じる状況に陥ってしまったのです」。
「（昨年春の一時帰国からまたアメリカにやってきた）里田さんはオンライン授業になった長男のため、英語と格闘しながらネット環境を整えていました。しかし、SNS上でのヘイトクライムを目にしてしまうこともあったようで、ストレスに感じていたといいます。田中投手は昨シーズンで7年161億円の契約を終えましたが、コロナ禍が続く社会情勢は変わらず、家族を守るためにアメリカの他球団移籍という選択肢は考えなかったようです」。
帰国した田中一家は現在、都内で暮らしているという。里田はインスタグラムに、長男が通っている今の幼稚園についてこうつづっている。「子供たちの成長を感じるとともに、毎回いろんなアクティビティを考えてくださる園の先生方に感謝の気持ちでいっぱいになる。・・・安心して信頼して子供たちを預けられる場所があるという有り難さを感じながら。パパもがんばってるし、ママもがんばる！」（2月12日付）。
う～ん、Vancouver に住む日本人の間では個人的に差別を感じた人は少ないだろう。しかし、田中投手の場合のように、幼稚園や学校に行く子どもたちを持つ親御さんたちには人種差別が現実問題となっていて、今の状況について気が気ではないかもしれない。それほどアジア系への人種差別が北米で増大しているわけだが、人種差別発言を繰り返して”一人でこんな状況を作り出した”前アメリカ大統領は、あまりの愚か者だった・・・そう思えてならない。
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Kelowna と姉妹都市、愛知県春日井市との友好関係は、今年で40周年を迎える。Kelowna 春日井姉妹都市協会会長の Arlene Henderson は、「春日井市と私たちとの間には相互協定があり、Roy Tanaka がその設立に尽力してくれました」と語る。「長年にわたり、代表団が相互に訪問しています」。
代表団は、学生の交換、少年少女クラブの訪問、ワインフェスティバルなど、様々な形で行われてきた。姉妹都市提携の成果として最もよく知られているのは、Kelowna 市庁舎の裏手にあり市民のオアシスとなっている Kasugai Gardens だ。Kelowna 春日井姉妹都市協会のメンバー Ken Fix は「この庭園には、ミニ世界が作られています」と語る。「すべてに意味があり、Kasugai Gardens には7つの異なった”顔”があります」。 それは、禅の庭、茶庭、石灯籠、滝、鯉が泳ぐ池などだ。
この庭は、1995年に亡くなった Roy Tanaka が手入れをしていたもので、姉妹都市の友好関係に彼が重要な役割を果たしたことを称えて銅像が建てられている。それに応える形で、春日井市には Kelowna にちなんだ地名がある。Henderson によると、「春日井市の住宅街に Kelowna Boulevard ケロウナ通りがあり、ミニチュアのヨットの帆が設置されている。春日井市に行けば帆を背景に写真を撮ることができる」。
Kelowna には、Kelowna の象徴として市民に親しまれてきたグラスファイバー製のヨットの帆がある。1978年に Robert Down Reid が制作したこの彫刻は高さが12メートルあり、それよりも小さい春日井市の帆は Kelowna の帆のコピー版だ。同協会は、今後40年間、姉妹都市としての友好関係を維持するために、新しい会員を募集している。
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昨日の26日（日本時間）からプロ野球が開幕した。私が応援する村上宗隆選手（ヤクルトスワローズ）が今年どんな活躍をするか、とても楽しみだ。ところで、大リーグ New York Yankees で７シーズンに渡って活躍してきた田中将大投手が日本に帰ってきて、古巣の楽天ゴールデンイーグルスに復帰したことはだいぶ前に伝えられた。大リーグでもけっこう活躍していた彼が、まだ力があるのになぜ日本に帰ったのか、私はちょっと解せなかった。しかし、最近、あることを思い出した。彼は、アメリカで COVID-19 パンデミックが始まった昨年３月に家族を連れて日本に一度帰国したが、その時こう言ったのだ。「（アメリカでは）感染以外でも身の危険を感じた」。
田中投手がどうしてそんな事を言ったのかについてはそれ以上伝えられていないが、いろんな状況を考えるとアジア系の人たちに対する人種差別が関係していたのではないかと思えてくる。田中投手も危うくヘイトクライムの標的になるところだったのかも知れない。もしそうなら、彼は今年になって”日本球界復帰”の決断をする時に、自分や家族の身の危険を冒してまでアメリカでプレーし続けることには意味がないと思ったのだろう。
今では、アジア系の人たちへのヘイトクライムは、北米のみならず世界中で増大していると言われる。これほどまでにアジア系へのヘイトクライムが増大した理由については何度も書いたが、今年１月までアメリカ大統領だった愚かな人間が、COVID-19 ウィルスに関連して必要以上に中国を非難して、人々の間に中国人に対する人種差別を煽ったからだ。彼が（大統領らしからぬ低劣な表現で）中国を叩けば叩くほど、物事を深く考えない人たちがアジア系に対する差別感情を増幅させた。そして、彼らにとっては中国人も韓国人も日本人もみんな同じに見えるから、アジア系の顔をした人間なら誰でも標的にしてしまう。それが田中投手にまで及びそうになったのかも知れない。
そう考えると、田中投手が家族とともに日本に帰ってきたのはとても賢明だったと思えてくる。昨年秋に8人の若い男たちから集団暴力を受けて、いまだに右手が全く使えない New York 在住の日本人ピアニストのことも彼の耳に入っていただろうし・・・(-_-;)。
BC州最大の保健局 Fraser Health Authority*は先日、新たに開設した COVID-19のワクチン接種クリニックの場所を発表した。Chilliwack、Coquitlam、その他に開設された5カ所のワクチン接種クリニックがそれらで、地元の人々にワクチン接種を行ってきたショッピングモールやレクリエーションセンターなどが含まれる。接種対象者は、既に開設されている Delta のクリニックを除き、月曜日から新クリニックでの接種を予約できる。
* Fraser Health Authority の管轄区域は Burnaby から Hope までと広大で Lower Mainland の大部分をカバーする。これにカバーされない Vancouver、Richmond、North and West Vancouvers は Vancouver Coastal Health Authority に含まれる（参考：BC州の Health Autorities）。
新しいクリニックは以下の通り。
Chilliwack Mall
Cloverdale Recreation Centre
South Surrey Recreation Centre
Coquitlam Poirier Forum
North Delta Recreation Centre
Fraser Health Authority によると、新しいクリニックは現在のワクチン接種計画をサポートし、今後の数ヶ月間、フェーズ3とフェーズ4まで運営される予定だ。Surrey の Doug McCallum 市長は、ニュースリリースの中で、「ワクチンの提供が本格化する中、体育館スペースを提供することで、Fraser Health Authority の安全なワクチン接種の展開を支援できることを、市は誇りに思っています」と語った。
Fraser Health Authority は他の地域にもクリニックを開設する作業を進めていて、以下がそれらだ。
Langley Events Centre
Fortius Sport and Health in Burnaby
Anvil Centre in New Westminster
Guildford Recreation Centre in Surrey
Fraser Health Authority によると、新しいクリニックの開設に伴い、現在使われているクリニックが閉鎖される可能性があるとのことだ。最新のワクチン接種クリニックはオンラインで見られる。
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先日、Canada の一大政党である保守党 Conservative Party が党大会で「気候変動は存在しない」と決議した。これには私もびっくりした。世界中で気候変動の問題が取り上げられ、私たちは”自分の目で”気候変動をはっきり見ている。たとえば、私は約30年前に Lake Louise で湖の向こうに巨大な氷河を見て感嘆の声を上げたが、2018年に見た時にはほとんど”氷河の見えない” Lake Louise に変わり果てていた。他にも、地球温暖化のニュースは挙げるときりがない。それなのに、今どき「気候変動は存在しない」などと言っていられる脳天気な政治家たちには、呆れるほかない。
党の政策大会に出席した保守党の代議員たちは、政策集への環境に優しい記述の追加を拒否することを決議した。拒否された政策集には、「気候変動は現実である」と考え「行動する意思がある」と述べる一行が含まれていた。この政策変更を提案した Quebec 州のPortneuf—Jacques—Cartier 選挙区は同時に、「汚染度が高いと分類されるカナダの企業は、より大きな責任を負う必要がある」と認識し、「GHG 温室効果ガス 排出量を削減する」ことを代議員に求めていた。また、カナダが「世界的なリーダー」になれるよう「グリーン技術の革新」を支援することも盛り込まれていた。
しかし、代議員たちは、気候変動に関心のある党内勢力に反発し、54対46の大差でこの政策転換を拒否した。大西洋岸の各州とQuebec 州の代議員が「気候変動は現実である」という提案を支持し、New Brunswick 州と Quebec 州の代議員の70％がこの提案に賛成したが、その他のすべての州と準州の代議員はこの変更に反対した。BC州では「反対」がわずか2ポイント差で多かったが、Saskatchewan 州（反対73％）、３つの準州（反対69％）、Alberta 州（反対62％）、Ontario 州（反対58％）でははるかに票が偏っていた。
保守党党首 Erin O'Toole は大会の冒頭、党員に対して、変化を受け入れ（て気候変動を認め）なければ次の選挙で Justin Trudeau 首相の自由党に再び負ける危険性があると訴えた。O'Tooleは、「党員が本気で勝利を目指すのであれば、新しいアイデアを受け入れなければならない、たとえそれが党の正統性に反するものであってもだ。・・・気候変動の現実を無視することはできない。・・・我々はまた、人々が我々に環境のための真の計画を期待していることを認識しなければならない。私たちは、環境を保守党がリードする分野として大胆に取り戻す必要がある。・・・次の選挙戦で保守党の候補者が『気候変動の否定者』という烙印を押されることを望んでいない」と語った。その数時間後に、代議員たちは O'Toole の訴えを拒否した。
O'Toole はそれでも、気候変動の問題に取り組むことに躊躇しないと言う。「気候変動は現実です。我々は、真剣かつ包括的な計画を持つことになるでしょう。・・・気候変動は現実であり、我々は真剣かつ包括的な計画を立てるでしょう。・・・幼い子供を持つ父親として、国会議員として、私にとって重要なことだ。気候変動との戦いは、保守党にとって重要なことです」。代議員の一人でバンクーバー島に住む Moshe Appel は、「この政策案を採用しなかったことで、有権者に対する党の立場が悪くなる可能性がある」と述べた。Appel は、O'Toole が環境について真剣に考えているのを聞いて嬉しく思う一方で、「首尾一貫した政策」を支持しない他のメンバーには「非常に不満で、非常に失望している」と言う。
う～ん、これだけ”世界の常識”になっている気候変動を認めないとしたら、保守党の将来は危ういよね。建設企業 SNC-Lavalin や慈善団体 WE Charity の問題でずっこけ続きの自由党 Justin Trudeau 政権だが、保守党の”失策”で息を吹き返して、さらに長期政権になるかも知れない。
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（「家庭ごみを燃料に変えてしまう試み（1/2）」から続く）
Vinall は、ある二次的なプロジェクトについても Vancouver の林産企業 Canfor との協力に意欲的で、そのプロジェクトは Canfor とオーストラリアのリサイクル企業 Licella との合弁会社 Arbios Biotech の傘下に入る。Canfor 社 CFO の Alan Nicholl は、同社が市内の廃棄物を再利用する「循環型経済ソリューション」の構築に興味を持っていると述べている。循環型経済とは、一度使用したものを廃棄するのではなく、可能な限り何度も再利用するという考え方に基づいている。
Nicholl は、 Fraser 川北側の工業地帯にある Canfor の Intercontinental Pulp Mill で、Sustane で生産されたバイオマスペレットを精製して高付加価値のバイオ燃料にすることについて、Vinall と話し合っているという。Nicholl は Prince George 市議会で、このコンセプトはすでにテストされており「我々が目にしている結果は非常に有望である」と説明した。
Vinall によると、これらのプロジェクトのために市が負担する費用は最小限に抑えられ、ゴミの収集は通常通り行われ、彼の会社が受け取るのはゴミ処理場で徴収されている tipping fee チップフィーと同程度の料金だけだ。また、Sustane では25人のフルタイムの雇用、Canfor では150人の直接雇用と600人の間接雇用が創出されると彼は予想している。また、使用されている技術により、市の大気環境への影響はほとんど発生しないが、それは特に地元の埋立地から排出されるメタンガスが削減されるためだ。
Nicholl はまた、「Prince George はプロジェクトの好適地ではあるものの、Canfor はプロジェクトを進める前に地域社会やカナダ原住民の人たちと話をして、地元のサポートが確保されていることを確認する予定だ。好評であれば、2022年末までには操業を開始できる。完全な環境審査が必要になるとは思われないが、最終的には州が決定することだ」と述べた。Vinall は、「Sustane が次に進出する地域を Prince George にするかどうかは、Canfor に従うことになるだろう。この地域には素晴らしい未来があると考えるが、これは誰にとっても有益なことでなければならない」と話す。
＜ニュースソース＞
地球環境に配慮したビジネスがあちこちに生まれているが、最近伝えられた「プラスチックを洗浄してディーゼル油や灯油に戻す」ことまで考えられているというニュースには、私もびっくりしてしまった。プラスチックをディーゼル油や灯油に戻すことが大規模に行われるようになったら、今、世界中で騒がれているプラスチックごみの問題は一挙に解決に向かうかもしれない。以下がそのニュースだ。
BC州北部の中核都市 Prince George では、家庭から出るゴミを木質（バイオマス）ペレットやディーゼル、その他のリサイクル素材に変換する2つの新しいプロジェクトが注目されている。これにより、二酸化炭素排出量や埋立地でのゴミの量を大幅に減らすことができる。Nova Scotia に本社を置く Sustane Technologies Inc. は、すでに同州の Chester 市で木質ペレット製造工場を稼働させているが、今、同社 CEO の Peter Vinall は Prince George を次の製造拠点として検討している。また、BC州の製材会社 Canfor と協力して、Sustane の製品をさらに改良して高付加価値のバイオ燃料を生産する第2のプロジェクトも進めている。
Vinall は、「私たちはコンセプトの実証を終えた。埋立地から発生するすべてのメタンを除去し、Prince George 地域の二酸化炭素排出量を大幅に削減することができる」と話す。Sustane の Prince George 工場は、Chester工場とほぼ同じ仕組みで、都市ごみは地元の埋立地ではなく Sustane の倉庫に送られる。そこで、廃棄物がどのように利用されるかによって、さまざまなカテゴリーに分類される。
廃棄物のおよそ50パーセントは紙、段ボール、食品などのバイオマスで、これらは木質バイオマスペレットに変換され、産業用の熱源として販売される。20％はプラスチックで、その大部分は洗浄してディーゼル油や灯油に戻され、金属はリサイクルされる。Vinall は、Price George の埋立地に流れ込むゴミの量は年間7万トン強で、現在の技術レベルからすると、同社が処理するには適切な量であるという。
（「家庭ごみを燃料に変えてしまう試み（2/2）」に続く）
＜ニュースソース＞
今、カナダでは、自動車の排気システムにある触媒コンバータの盗難が急増して問題となっている。Insurance Bureau of Canada カナダ保険局の調査サービス・ナショナルディレクターである Bryan Gast は、それは新しい問題ではないが、特定の金属の価格が上昇しているので、そうした窃盗も増えていると話す。触媒コンバータの盗難は何年も前から起こっているが、最近、状況が異なるのは貴金属の価格の急騰であり、彼らが盗んで闇市場で販売しようとしているのは、明らかに触媒コンバータの中の貴金属だと言うのだ。
触媒コンバータは自動車の排気システムの一部で、汚染物質をより毒性の低い物質に変換する。新車、中古車に関わらず触媒コンバータを搭載したほぼすべての車両がターゲットになる可能性があると Gast は言う。例外は電気自動車で、電気自動車は排ガスを出さないため触媒コンバータが付いていない。盗難事件は昨年から全国で発生しており、窃盗犯はコンバータ内部の3つの貴金属、プラチナ、ロジウム、パラジウムを狙っているようだ。現在、これらの金属は金よりも価値がある。
Montreal を拠点とする Kitco Metals は金属の売買と市場動向の報告を行っている。そのウェブサイトによると、パラジウムは現在１オンス2,800ドル強で販売されているが、2021年の見通しによると年末までに3,000ドルまで上昇する可能性があるという。プラチナは先日1オンス1,500ドル、ロジウムは2月末に1オンス30,000ドル前後で取引されていた。それに比べて、金1オンスは現在約2,200ドルで取引されている。プラチナ、ロジウム、パラジウムの価値が上昇している理由の一つは、自動車メーカーが排ガス規制の厳格化に対応しながら自動車を製造していて、メーカーは新しい触媒コンバータ内にこれらの金属をより多く必要としているからだ。
警察によると、Ontario 州 Waterloo 地域では今年1月1日から2月12日までの間に触媒コンバータの盗難の報告が81件あり、そのほとんどが Kitchener で発生した。Waterloo の警察は人々に警戒を呼びかけている。Guelph では、クリスマス以来、少なくとも20件の触媒コンバータが盗まれたという報告があった。Guelph 警察の広報担当者 Scott Tracey によると、泥棒は車の下に潜り込み、排気管の欠損部を残して両端の筒状の触媒コンバータを切り取る。その他、Ottawa、Hamilton、Sudbury、New Brunswick、Prince Edward Island、P.E.I. などでも触媒コンバータ盗難事件が発生し、発生件数は総計で少なくとも数百件にのぼる。Hamilton では昨年7月に、触媒コンバータの盗難で27人が逮捕されて68件の刑事告発が行われた。
う～ん、悪い奴らは金のためには何でもやるからね～。困ったもんだ。盗難に遭わないためには、戸外には駐車しないこと、戸外に駐車する場合はできるだけ明るい場所に駐車することなどが重要だというが、日々の生活の中でそんな対策が取れない場合はよくあるよね。今のところカナダ東部での盗難事件が多いが、BC州だってうかうかしてられない。こうした情報を元に”地元の悪い奴ら”が「そりゃあ、うまい話だ」と言ってやるかも知れないからね。それにしても、上に書いた貴金属が金のよりも値段が高いなんて、びっくりだね・・・(^^;)。
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Metro Vancouver の住民は、新しいオンラインツールを使って、域内の5つの廃水処理場の未処理廃水から検出されたCOVID-19のウイルス量を追跡できるようになった。域内の市町村に水、廃棄物処理、その他のサービスを提供している Metro Vancouver は、このツールは現在ウェブサイト上で使えると説明する。
Metro Vancouver は、BCCDC（BC Centre for Disease Control）公衆衛生研究所および UBC と協力して、COVID-19ウイルスの存在と傾向を追跡するために廃水のサンプリングとテストを行った。地図上の特定の廃水処理場をクリックすると、その地域の COVID-19ウイルスの傾向を地図の下にあるグラフで見ることができる。Metro Vancouver によると、ウイルス量の追跡は、Health Authority 保健当局が COVID-19 の封じ込め対策がどの程度機能しているかを評価するのに役立つが、感染している人や他人に感染させている人の数を特定することはできない。各廃水処理場のチャートは、下水が処理される前の廃水1リットル当たりの COVID-19ウイルスの存在量を示している。
BCCDC 公衆衛生研究室のプログラム責任者である Dr. Natalie Prystajecky は、廃水中のウイルスを研究することで、研究者が 「個人ではなく、集団全体を観察することができる」ことを意味すると言う。「研究では、COVID-19感染者の約50％が糞便中にウイルスを持っていることが実証されている」と彼女は言う。COVID-19の原因となるウイルスは、糞便や廃水の中では非感染性である、と声明は述べている。
う～ん、地域ごとの”感染度”が下水の中のウィルス量で分かるなんて、意外なやりかただよね。私が５ヶ所の Wastewater Treatment Plant 汚水処理場をそれぞれクリックしてみたら、やはり地域によって傾向が出てきた。たとえば、Richmond 南部にある Lulu Island 処理場ははっきりした増加傾向にある。また、Northwest Langley 処理場もやや増加傾向だ。その他の３ヶ所は上がったり下がったりだった。
＜ニュースソース＞
昨日、Dr. Bonnie Henry と Adrian Dix 保健大臣は、John Horgan 州知事とBC州のワクチン接種ロールアウトチームのエグゼクティブ・リーダーである Dr. Penny Ballem と共に記者会見を行った。その中で Henry は、今後数週間の AstraZeneca ワクチンの展開計画について説明し、教師、食料品店の従業員、保育士などが、次にCOVID-19ワクチンの優先接種を受ける人たちであることを明らかにした。Henry は以前、Moderna や Pfizer の投与とは異なり、AstraZeneca の対象となるのは特定の業界の人たちで、特に感染拡大のリスクが高いところが対象となると述べていた。
Henry によると、４月から AstraZeneca ワクチンの一回目接種を受けられるのは、以下のグループの人たちだ。
警察官、消防士、救急隊員などのファーストレスポンダー
幼稚園児から12年生までの教育スタッフ
保育園のスタッフ
食料品店の従業員
郵便局員
検閲官、検疫官
製造業従事者
卸売りや倉庫業の従業員
スキー場のような集合住宅に住むスタッフ
刑務所などのスタッフ
国境を越えて移動する輸送業スタッフ
Dix はニュースリリースの中で、「年齢別の接種スケジュールは予定よりも早く進んでおり、AstraZeneca／SIIの供給が到着したことで、最前線にある特定の産業で働く人々を守ることができるようになった」と述べた。 「最新の科学とデータに従って、リスクの高い産業や重要なサービスを特定することで、より多くの人々をCOVID-19から守ることができ、ひいては地域社会全体や州をウイルスから守ることができる」。
上記のグループは、今週初めに Henry が発表したものに加えられることになる。これらのグループには、食品加工工場の従業員、集合住宅のある農業従事者、大規模な産業キャンプなどが含まれる。保健大臣によれば、第一線で働く労働者のための予約手配は今後数週間のうちに設定され、各部門に伝達されるという。「最前線」と認定されて AstraZeneca の服用が優先される労働者は、今のところは地域の Health Authority に電話をしてはならない。
＜新たに作成された年齢別の接種スケジュール＞
Henry と Ballem は、年齢に応じたワクチン投与も早まっていることを発表した。次に接種の対象となるグループは以下だ。
79歳の一般人と55歳以上の先住民 - 3月20日（土）正午から
78歳 - 3月22日（月）正午から
77歳 - 3月23日（火）正午から
76歳 - 3月25日（木）正午から
75歳 - 3月27日（土）正午から
その他の年齢もすべて同様にスケジュールが繰り上げられている。第3段階は4月から始まり、79才～60才の人たちが5才単位で接種対象となる。
79歳から75歳まで（4月）*
74歳から70歳まで（4月）
69歳から65歳まで（4月）
64歳から60歳まで（4月、5月）
臨床的に極めて感染しやすい69歳から16歳までの人たち（3月／4月）
* 上の段落と重複するが、どういう意味なんだろう。ちょっとわかりにくい・・・(-_-;)。
第4段階は5月から始まり、59才～18才の人たちが5才単位で接種対象となる。
59歳から55歳まで（5月）
54歳から50歳まで（5月）
49歳から45歳まで（5月）
44歳から40歳まで（5月／6月）
39歳から35歳まで（5月／6月）
34～30歳（6月）
29～25歳（6月）
24～18歳（6月）
う～ん、かなり細かくスケジュールされているよね。でもまあ、接種がかなり順調に進んでいる一方で、ワクチンの供給状態も影響してくるだろうから、このスケジュールもまた変更されるかも知れないね。
＜ニュースソース＞
一昨年の秋から始まったこのビルの大改築が、ようやく終わろうとしている。築40年のこのビルでは以前から、ユニットによって、バルコニーに出るための窓が重すぎて（あるいは基部が貧弱すぎて）きちんと閉まらなくなっていた。このまま放置したら、どのユニットもいずれは同じことが起こるとの危惧から始まった大改築だった。加えて、２つのコンドミニアムビルの地下にある共通駐車場に、地面レベルから水漏れが発生して染み込んでいた。それも修理することになったので、ユニットごとにかなりの出費になった。しかし、今となっては「思い切ってやってよかった*」と思っている。
窓と窓枠が新しくなり、バルコニーも床面が張り替えられた他、手すりのレールも新しくなって気分がいい。そして、その他に思わぬ”効果”があった。それは、保温効果が以前の窓とはかなり違うのだ。暑がり屋で冬でもほとんど暖房を入れない私だが、以前は冬の数カ月間、就寝時に毛布２枚（＋毛布カバー）が必要だった。ところが、この冬は部屋の中で寒さがあまりきつくなくて、結局、ほとんど毛布一枚で過ごしてしまい、毛布２枚使った日は数えるほどだったのだ。
この保温効果は全く意外だった。改築前も二重窓で閉め切りは良かった。たとえば、窓を閉めた状態で外出する時には、廊下へ出るドアが気圧の関係で自然には閉まらず手で引かねばならなかった**。ということは、窓が外の寒気を十分遮断していたはずだ。だから、窓を新しくしたことでこれほどの保温効果が上がるとは、まったく予想していなかった。窓の製造技術が向上して保温効果が上昇したということだろうか。もっとも、これほど保温効果があるのは改築直後だからで、時間とともに効果が薄れたりして・・・(^^;)?。
* 住民組合総会での改築の是非を問う住民投票では、最初、賛成票が約65％くらしかなくて決議に必要な75％に達しなかった。そのため、執行部は「建物をきちんと維持する義務が執行部にはあるから、このままでは、反対する人たちを相手に裁判を起こすことになる」と言って住民を説得し、再度総会を開いたらなんとか75％を超えた。実際、あの時の執行部からは本当に裁判に持ち込みそうな意気込みが感じられ、最初から賛成していた私も「とことんやるしかないな」と考えていた。
** 窓が開いていると、自然にガチャっと閉まった。
＜号外：夏時間が始まっても Windows コンピュータの時刻が”冬時間”のままだったが、以下を行ったら夏時間になった。「画面右下の時刻を右クリック ⇒ 日付と時刻の調整 ⇒ 時刻を自動的に設定する ⇒ いったんオフにしてからオンにし直す ⇒ これで夏時間に」＞
BC州の警察は、COVID-19ワクチンに関連する詐欺について再び警告している。West Vancouver 警察によると、最近、詐欺師たちが誰かに電話してきて、次のワクチンの順番が回ってきたと言う事例が複数回あったことが確認された。詐欺師たちは相手に、ワクチン接種を受けるための「家庭訪問」の日取りを決めると言って、住所やクレジットカード情報などの個人情報を聞き出そうとする。Kevin Goodmurphy 巡査は「現段階では、ワクチン接種の予約のために電話がかかってくることはありません。もしこのような電話を受けたら、すぐに電話を切ってください」と言う。
Nanaimo に住む Jo Currie（78才）は先日、90歳の夫のためにワクチン接種の予約をした。数日後、彼女は1-844・・・の電話番号からボイスメッセージを受け取った。メッセージの中では、Natalia という女性が「ワクチン接種の予約のために Island Health から電話をしています」と言っていた。数日前の予約に何か問題があったのではないかと心配になった Currie は、その番号に電話をかけたが呼び鈴が鳴らなかった。そこで、彼女は Nanaimo の RCMPに電話して通報した。「考えれば考えるほど、これは詐欺なのではないかと思いました。私は怒りました。詐欺だとしたら、高齢者にとってはとても狡猾なやり方です」と話す。警察は、詐欺の被害に遭ったと思ったら、警察に通報するよう呼びかけている。
また、 Canadian Anti-Fraud Centre は、COVID-19ワクチンに関連した十数件の詐欺・不正行為の報告を受けている。同センターは、正規のワクチンを接種するには、地元の Health Authority 公衆衛生局が指定するクリニックを利用するしかないと強調する。また、Immunize B.C. は、オンラインで偽のワクチンが出回っていることについても警告を発している。BC州は現在、高齢者を対象とするワクチン接種の段階に入っている。ワクチンを受ける資格のある人は、地元のHealth Authorityに電話して予約しなければならないが、Health Authority の方から連絡してくることはない。
う～ん、ここでも詐欺師たちが暗躍しているね。気をつけねば。ところで、昨日、80代の友だちがワクチン接種を受けたので、その様子を聞いてみた。以前から PCR 検査場として使われていた Central Park の Boundary Road 側駐車場が今ではワクチン接種場となっているということで、彼は朝、車でそこに行った。「あまり早く来ると混雑するから予定時刻の5分前に来てください」と言われていた彼が、そのとおりに行ってみると、駐車場の入口から Imperial St. 付近まで車が連なっていて、結局、入場するまで10分以上かかった。しかも、中に入ってからが大変で、なんだかんだで全て終わって出てきたときには２時間近くが経過していた。接種自体はちょっと腕が痛いくらいで大したことはないようだが、入場してからが”一仕事”になりそうだから、みんな、そのつもりでいるのがいいかも・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：アメリカではバイデン政権が銃規制の強化に乗り出しているが、そんな動きをあざ笑うかのような事態が今アメリカで発生している。なんと、3Dプリンターで自動小銃が作れてしまい、その作り方がネット上で拡散しているのだ。これでは、いくら規制を強めても意味がなくなってしまう。こうなったら、3Dプリンターで銃を製造した人間は極刑で罰するしかない・・・(-_-;)?。＞
Burnaby 市は、Metro Vancouver で初めてという制限速度規則の改正を行っている。スクールゾーンの制限速度は30km/hで、これまでは午前8時から午後5時までしか適用されていなかった。しかし、市はこの時間帯を延長することを選択し、30km/h を学校がある日の午前7時から午後10時まで適用することになった。
市は、速度を下げることで、事故の可能性と重大性が劇的に減少するとしている。ニュースリリースによると、時速50キロの車にはねられた後に死亡するリスクは、時速30キロの車にはねられた場合の6倍になるという研究結果がある。Mike Hurley 市長は、「これは、子どもたちを守り、歩くことが簡単で安全な選択であるような地域社会を築くためのものです」と語った。市によると、適用時間の拡大は、課外活動を考慮して、子供たちが実際に学校にいる時間をよりよく反映するという。
市はさらに、70ヶ所以上の学校と公園の近くにスピードバンプを設置することを計画している。この決定は、市の教育委員会からの要請に基づくもので、約600枚の標識を交換することになる。スピードバンプは2026年までに設置される予定で、工事の際には事前に住民に通知される。市によると、警察官は最初のうちはドライバーへの注意喚起と教育に重点を置くが、今年4月からは切符を切るようになる。Burnaby 市は、州にも変更を検討するよう働きかけている。市長はBC州政府に対し、学校や公園周辺の交通規制について、より広範なアプローチの実施を検討するよう提案した。
一方、Vancouver 市は昨年、同様の規則変更を採用し、市議会がスクールゾーン速度制限の対象時間を”常時”つまり「年365日/週７日間/24時間」有効とすることを決議した。
＜ニュースソース＞
＜号外：予想されたとおり、BC州のワクチン接種スケジュールが早まった。新たに州が発表した今週の予約スケジュールは１才ごとに受付開始日が異なっていて、電話をかけられる今週の日時は年齢別に次のようになっている。
84歳以上（月曜日の正午から）、83歳以上（火曜日の正午から）、82歳以上（水曜日の正午から）、
81歳以上（木曜日の正午から）、80歳以上（金曜日の正午から）
電話番号は Health Authority 毎に異なり、こちらのサイトの下の方に書かれている。＞
ハイテクがますます進んで、ついにパスポートの代わりに目の中の虹彩を使って出入国を管理する空港が出現した。アラブ首長国連邦の Dubai 空港がそれだ。同空港は世界の東と西を結ぶ主要な交通ハブとなっているが、最近、出入国審査でパスポートの代わりに虹彩スキャナーを使うようになり、全乗客にこのプログラムの提供を開始した。先日も、旅行者はチェックインの後で虹彩スキャナーにステップアップし、スキャナーを直視し、数秒以内にパスポートコントロールを通過した。
これは、急増するコロナウイルスのパンデミックの中でアラブ首長国連邦が立ち上げた最新の人工知能プログラムであり、同国政府がウイルスの蔓延を食い止めるのに役立つと宣伝している非接触技術である。しかし、この取り組みは、7つの首長国連邦の大規模な監視についての疑問を新たに提起していて、専門家たちは同国を、人口一人当たりにつき世界で最も多くの監視カメラが集中する国の一つと考えている。
近年、世界中の空港では、時間を短縮する顔認証技術を利用する動きが加速している。しかし、Dubai の虹彩認証は、他の国でよく見られる自動化されたゲートよりも優れており、虹彩データを国の顔認識データベースに接続することで、乗客は本人確認書類や搭乗券を必要としない。Dubai の政府系ファンドが所有する長距離航空会社「Emirates 航空」と Dubai 入国管理局との異例の提携により、データが統合され、旅行者のチェックインから搭乗までを一挙に行うことができるようになったという。「未来が来ている 」と、居住・外務総局の副局長である Obaid Mehayer Bin Suroor は言う。「今では、すべての手続きが5～6秒程度で終わり、スマートになっている」。
しかし、他の顔認識技術と同様に、このプログラムは、ジャーナリストや人権活動家を標的にしていることで国際的な批判にさらされている同国において、消えゆくプライバシーへの懸念を増大させるものである。Emirates 航空の生体情報プライバシーに関する声明によると、同社は乗客の顔とパスポートやフライト情報などの他の個人識別データをリンクさせ、「収集された目的のために合理的に必要な限り」保持するとしている。この同意書では、データの使用方法や保存方法の詳細については、乗客の顔のコピーは作成していないものの、その他の個人データは「Emirates 航空の他のシステムで処理することができる」とだけ述べている。
Bin Suroor は、Dubai の入国管理局が乗客の個人データを「完全に保護」していることを強調した。しかし、データがどのように使用されるか、または保存されるかについての詳細な情報がなければ、生体認証技術は悪用される可能性を高めると専門家は言う。Massachusetts Institute of Technology で人工知能の博士課程に在籍する Jonathan Frankle は、「どのような種類の監視技術であっても、それがどのような国のものであるかにかかわらず、危険な兆候をもたらします。しかし、民主主義の国では、監視技術が透明に使用されていれば、少なくともそれについて公の場で話し合う機会があります」と話す。
指紋を採取するようにカメラを見つめる虹彩認証は、顔認証技術の精度が疑問視される中、近年、世界的に普及している。虹彩認証は、本人の知らないところで離れた場所から顔をスキャンする監視カメラよりも信頼性が高いと考えられている。アラブ首長国連邦では過剰な監視が懸念されているが、膨大な顔認証ネットワークは拡大の一途をたどっている。先月、Dubai の統治者でもある Sheikh Mohammed bin Rashid Al Maktoum 首相は、「一部の民間サービス」で事務処理を削減するために、新しい顔認証技術の試験を開始すると発表したが、詳しい説明はなかった。
パンデミックの期間中、高層ビルが立ち並ぶ Dubai では、ショッピングモールや路上でウイルスと戦うために、消毒用の霧吹き、赤外線カメラ、（マスクの有無を確認したり体温を測ったりする）フェイススキャンなど、さまざまな技術的ツールを進化させてきた。このプログラムでは同様に、人々のデータを記録してアップロードできるカメラを使用しており、その情報を都市国家の広範なバイオメトリック・データベースに供給できる可能性がある。
う～ん、便利には違いないが、”徹底的に監視される”というのも気味悪いね。上に書かれているように、民主主義国家なら公の場でそのデータ運用などについて議論することが可能だろうけど、特定の個人や集団が牛耳る専制主義の国では、彼らが好きなようにデータを使えるだろうからね。そして、表向きは”民主主義国家”でありながら某首相の独裁国家に成り下がったロシアを含めて、専制主義の国は今ものすごくたくさんあるからね・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
今日からまた Daylight Saving Time サマータイムが始まったが、みなさんは忘れずに時計の針を１時間進めただろうか・・・(^^;)?。そういえば、時計の針を１時間”調整”するのは今日が最後になるかも知れない。つまり、これからは通年サマータイムを使っていくかも知れないのだ。それについて伝えられたのが以下のニュースだ。
BC州の John Horgan 州知事が先日、BC州民が時計を進めるのは今日が最後になることを願っていると述べた。BC州の NDP政権は、過去の州議会議員選挙でサマータイムの通年採用を公約している。BC州議会は2019年に、年２回の時間変更を止めるための法案を可決したが、同じタイムゾーンにあるアメリカ西海岸各州（Washington、Oregon、California）が追随しなかったため、手続きが遅れていた。「企業や他の分野の人々は、太平洋時間帯の他州と連絡を取り合いたいと思っています。それがどうなるのか、注意深く見守っていきたいと思います」と述べた。
Washington 州と Oregon 州では、毎年行われていた時間変更を廃止する法案が可決されている。カリフォルニア州の有権者は2018年に62％の賛成で承認したが、その後、この法案は州議会上院で保留された。また、この法案にはアメリカ連邦政府の承認も必要だ。アメリカの Marco Rubio 上院議員は先日、各州がサマータイムを恒久的に実施できるようにする「Sunshine Protection Act」を上院に再提出した。同氏は2018年にも同じ法案を提出したが、投票に至る前に失速した。
BC州では2019年に、季節ごとの時間変更をなくすことについてのオンラインアンケートを行い、回答者の93％が「通年サマータイム採用」を支持した。このアンケートには223,273人の州民が回答し、BC州内のアンケート史上、最も参加者が多かったと言われる。昨年3月、Yukon 準州はサマータイムを恒久化した。Horgan は、この取り組みを前進させるために駐米カナダ大使に連絡を取ったと述べ、「カナダ大使は我々の立場を理解し、アメリカ西海岸3州の議会代表団と協力していて、私は『１時間時計の針を戻すこと』が予定されている今年秋までに事態が進展することを期待しています」と続けた。
Stop the Time Change B.C. というグループのオーガナイザーである Tara Holmesは、各州民の間で人気があるにもかかわらず、どの州も実際に変更を行う最初の州になりたいと思っていないようだと語った。彼女は、BC州がこの提案のリーダーとなることを求め、他の州政府もすぐに追随すると信じていると付け加えた。「Yukon 準州の Sandy Silver 知事が行ったように、私たちも有言実行していくことは、素晴らしいリーダーシップではないでしょうか？そうすれば、他の地域も追随するでしょうし、Washington 州の Jay Inslee 知事もいつかは追随するでしょう」とHolmes は言う。「私たちは彼らと貿易を行っていますが、なんといっても今は24時間365日オンラインでビジネスが行われていますから、少しの間は1時間の時差があってももそれほど問題にはならないと思います」。
う～ん、ぜひとも「今日が最後」にしてほしいね。私の場合、ほとんどの時計は時間変更が簡単だが、何年か前に人からもらった電波式腕時計がなんともややこしい。ゆうべマニュアルを見ながら格闘したのだが、結局わからず、今日これから”格闘”し直すところだ・・・(^^;)。さいわい、古い腕時計があるから生活には困らないのだが・・・。ともかく、時間変更が「今日が最後」になってくれれば、電波式腕時計との格闘もまさに「今日が最後」になるのだ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
Greenwave Environmental Consulting の環境・緊急サービススペシャリスト Karla Robisonは、過去10年間の大半をバンクーバー島西海岸での清掃活動に費やしてきた。Robison は、津波の残骸を集めて整理する大規模な作業が、自分の人生を変えたと語る。「自然の力は信じられないほどです。10周年というのは、確かに反省するには良い時期です」。 2011年3月11日午後、日本の東北地方太平洋沖で発生した強い地震と津波は、福島の原子力発電所の事故を含んで東日本に深刻な被害をもたらした。18,500人が死亡したと推定され、多くの人が家や会社、波止場や船とともに海に流された。
Robisonは、Ucluelet 地区の環境・緊急サービスマネージャーに就任してちょうど1年目の時に、バンクーバーの日本領事館から、津波による瓦礫の漂着について警告を受けて救援を求められ、100万ドル以上の清掃資金を提供された。「海には国境がありません。この漂流物はどこにでも漂着する可能性があります」。Alaska から California まで、さまざまな機関や地域団体が清掃活動を始めた。日本政府は、清掃員やボランティアを派遣してくれた。「私たちは、最も起伏が激しく人里離れた海岸線で、どのように清掃するのがベストなのか、その方法論を共有することができました」。
Robison は高校生たちと、アメリカ海洋大気庁のプロトコルを用いて、定期的に海岸線のモニタリングと調査を行い瓦礫の量を測定した。Robisonは、この清掃活動は「協力関係の驚くべき例」であり、国際的な協力関係が海洋環境を瓦礫から守る上で大きな影響力を持つことを示していると言う。2012年11月に最初の波が押し寄せて大きな瓦礫が漂着し、2013年春にピークを迎えて中程度の瓦礫が漂着するようになった。
2014年から2016年にかけて、日本政府の資金援助を受けたBC州沿岸全域のグループが、200トン以上の瓦礫を回収した。Robison と彼女の仲間たちを悩ませ続けているのは、震源地からはるか離れたBC州の海岸に打ち上げられた人間に直接関係がある品物だ。飲料容器、発泡スチロール、硬質プラスチックなどBC州の海岸線で見られる典型的な海洋ゴミに加え、家の一部、数百足の靴、漁船、さらにはおもちゃや家庭用品なども発見された。
日本の政府関係者は、本国への送還に向けて、瓦礫の識別マークの選別を行った。Robisonは、「私たちは個人を特定できる品物をたくさん発見したので、それらのいくつかは持ち主に返すことができました」と言う。「最もユニークだったのは、人の形をした小さな木製の神道のお守りで、今はバンクーバー水族館に展示されています」。 しかし、瓦礫のほとんどは日本に戻ることはなかった。清掃グループは、1トンの重さに耐えられる農業用の "super sacks"に瓦礫を集め、ヘリコプターで沖合のはしけに輸送し、瓦礫の80％はリサイクルされた。
津波の記憶は時とともに薄れていくが、環太平洋地震の危険性は Robison の頭の中に残っている。「この時期になると、地域社会の危険性やリスクを思い出すことができます」と彼女は言う。「今こそ、地域社会の危険性やリスクを再認識し、防災セットの中身を確認し、もしまだ防災セットを持っていないのであれば、作っておくべきでしょう」。
＜ニュースソース＞
＜号外：85才以上の人たちへの COVID-19 ワクチン接種予約の電話受付が、予定を早めて昨日から開始された。最初の計画では来週月曜日15日からの予定だったから、４日早まったことになる。理由は、90才以上の人たちの接種が思ったよりも早く進んだことによるようだ。この分では、今後の予定も早まるかも知れない。＞
Jim Pattison Medical Centre の跡地に、BC州史上最大の病院再開発プロジェクトと言われる新しい St. Paul's Hospital の建設が開始された。この新病院は548床のフルサービスの急性病患者治療病院と総合医療キャンパスとなり、州政府保健大臣の Adrian Dix は「素晴らしい日だ」と述べた。
Dix は先日の記者会見で、同病院は、心臓と肺のケア、専門サービス、移植を含んで、主要な州主導プログラムと紹介センターのホームであり続けると述べた。 同病院はまた、HIV/AIDSケア、慢性疾患管理、緊急および救命救急治療、精神衛生および中毒プログラム、先住民族の健康サービス、出産サービスおよびコミュニティ福祉計画を提供する。病院は引き続き、UBC の医学生と BCIT の看護学生が研修を受ける教育現場となる。Dix によると、新しい St. Paul's Hospital は2027年に完成する予定だ（参考トピック）。
新病院の建設費は2.174ビリオンドルと見込まれており、そのうち1.327ビリオンドルをBC州が拠出している。St. Paul's Foundation は125ミリオンドルの資金調達を計画しており、残りの資金は現在のセントポールの敷地を売却して Providence Health Care が調達する。 同州によると、PCL Construction が新病院を建設し、この建設プロジェクトによって、建設、資材製造、フードサービスなどの分野で、8,523人の直接雇用と5,383人の間接雇用が生まれる。
う～ん、いよいよ新病院の建設が始まったね。ダウンタウンのどまんなかにある現在の病院は交通の便は良かったが、なんとしても狭い感じがしたよね。もっとも、新病院も SkyTrain の Main St. - Science World 駅から徒歩で５分だから交通の便は悪くない。それに土地がともかく広そうだ。人口が急増するバンクーバー都市圏だから、立派な病院を造って州民の健康を守って欲しいね。
＜ニュースソース＞
今季はインフルエンザの症例が非常に少なく、カナダの公衆衛生当局はいまだにインフルエンザシーズンの正式な開始を宣言していない。PHAC（Public Health Agency of Canada カナダ公衆衛生局）の最新 FluWatch Report によると、「インフルエンザの活動は、2020-21年のインフルエンザシーズンの開始を宣言するために必要な基準値を下回ったままだ」。例年なら、インフルエンザシーズンは11月中旬に始まる。
これまでのところ、今季は、地域社会でウイルスが循環したとのデータはなく、実験室で確認されたインフルエンザの発生も報告されていない。インフルエンザが”止まっている”ように見えるというニュースは、過去一年間、COVID-19パンデミックのために安全第一で過ごしてきた最前線の労働者には喜ばしいことだ。
PHAC によると、例年に比べてインフルエンザの検査は多く行われ、ワクチン接種は同等レベルにあった。2020-2021年の季節性インフルエンザワクチン接種率調査によると、18歳以上の成人の約32％がインフルエンザのワクチン接種を受け、65歳以上の高齢者の70％がワクチン接種を受けた。PHACは、症例数が少ない傾向は「医療受診行動の変化、公衆衛生対策の影響、インフルエンザ検査の実施など、COVID-19パンデミックの影響を受けている可能性が高い」としている。今シーズンの感染症例数が非常に少なかったため、National Microbiology Laboratory 国立微生物学研究所には、2020-2021年シーズンのインフルエンザウイルスの検査対象サンプルが届いていない。
う～ん、去年から「インフルエンザ感染者が非常に少ない」と報道されていたが、ついに、このまま”フルーシーズンな”で終わってしまいそうだね。そう言えば、この冬は「風邪ひいた」という人も少ない。カナダでは私の周囲にも「風邪ひき」が一人もいないし、日本で親戚の一人だけが「風邪ぎみ・・・」と言っていたがずいぶん前の話だ。結局、COVID-19 パンデミックの感染対策で、インフルエンザも風邪も”シャットアウト”されたってことだろう。
とすると、これからはパンデミックが終わっても、冬になったらみんな自主的にマスクをして”物理的距離”をとるかも知れないね。COVID-19 パンデミックでは、悪いことはもちろん数え切れないほど多いが、ネットミーティングという便利テクニックを普及させたり、こうして病気対策を教えてくれたりと、プラス面もいくつか生み出しているよね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
BC州全域の保健当局は、今月8日（月）から、（ケアホームに住んでいない）一般の高齢者を対象にCOVID-19のワクチン接種の予約受付を開始した。以前に発表された計画よりも若干遅れているものの、おおむね順調に進んでいる感じだ。以下は、80才以上の高齢者への接種までの手順のあらましだ。
＜年齢別予約スケジュール＞
高齢者は、年齢に応じて以下の週に電話をするよう求められている。
3月8日の週：1931年以前に生まれた人（90歳以上）と1956年以前に生まれた先住民（65歳以上）
3月15日の週：1936年以前に生まれた人（85歳以上）
3月22日の週：1941年以前に生まれた人（80歳以上）
一度、予約の対象者になると、いつでも予約が可能。最初の予約可能日は3月15日*。
* "The first appointments will be available on March 15."と書かれている。ちょっと分かりにくい表現だが、「接種の第一日目が3月15日」という意味と思われる。
＜提出すべき情報＞
予約の電話をかけたら、姓名、生年月日、郵便番号、それに（BC州の運転免許証、Service Card、あるいは Care Card の背面に記載されている）personal health number を提示する必要がある。personal health number を持っていない場合でも、ワクチンの接種を受けることはできる。
＜電話中のやりとり＞
自分で電話をかける場合は、電話担当者があなたの年齢を確認して個人情報を聞く。その後、自宅近くのクリニックで予約時間帯を選択する。連絡方法を告げると、確認のメッセージがメールかテキストで送られてくる。他の人に代わって電話をかける場合は、電話担当者が誰のために電話をかけているのかを確認し、年齢と個人情報の提供を求めてくる。
＜どのワクチンを受けるか？＞
この段階の高齢者は、モデナまたはファイザーのワクチンを受けることになる。
＜接種日の準備は？＞
半袖シャツとマスクを着用して、予約時間の数分前に到着するのがいい。すべてのクリニックは車椅子でアクセス可能であり、付添を1人を連れて来ることが許されている。
＜接種クリニックでは何が行われるか？＞
接種予約時には、チェックインの手続きをしてワクチンの接種を受ける。その後、15分ほど観察エリアで待機する。すべて終わるまでの時間は30～60分。
今回のスケジュール発表に際して、Vancouver Coastal Health のリーダーの一人である Bob Chapman は、3月8日は州のパンデミック対策の節目になるだろうとし、「私たちは、州民に対して実際にワクチンの接種を開始するこの段階にとても興奮し、この時期に多くの期待が寄せられていると感じていることにも本当に興奮しています」と語った。
＜ニュースソース＞ Lower Mainland 以外については手順が若干異なる場合があるようだ。そうした地域の人達はニュースソースを参照するのがおすすめ。
友だち情報で知ったのだが、昨年9月、アメリカでは日本人に対してこんなひどい事件があった。海野雅威 Tadataka Unno はジャズピアニストとして東京からニューヨークにやってきて成功した。いくつものツアーバンドでライブを行い、自らもトリオを率いた。海野のピアノは上品でひけらかすようなところがなかった。いつも準備万端で時間を守る人物だった。
ジャズミュージシャンとしての道のりは簡単なものではなかったが、9月27日の午後7時20分ごろ、その道のりは極めて険しいものになった。40歳の海野は最近、父親になったばかり。仕事でビデオの撮影を終えて西135番通りにある地下鉄の駅を出ようと改札に向かうと、8人ほどの若者の集団が前方に立ちはだかった。
そのまま通りすぎようとしたところ、集団の一人に後ろから体を押され、その拍子に誰かにぶつかったのかも知れない。別の一人が「連れの女性が押された」と言うと、他の若い男が「俺の女は妊娠してんだぞ」と言った。要するに、因縁をつけられてしまったのだ。その瞬間に暴行が始まった。地下鉄の構内で始まった暴力行為は通りに出てからも続いた。海野は通りの人々に叫んで助けを求めたが、誰も助けてはくれなかった。彼らは海野の右の鎖骨を骨折させ、腕を負傷させ、全身に打撲を負わせた。
海野は骨折の治療で手術を受けたが、再びピアノを演奏できるようになるかどうかはわからない。右腕は今のところまったく使える状態にはなく、いろいろなことを左手でこなせるように学んでいるところだと言う。暴行の様子は地下鉄の防犯カメラに収められていると海野は話すが、警察はいまだに誰も逮捕していない。海野の記憶によれば、集団のうち少なくとも一人は「アジア人」や「中国人」という言葉を使いながら、海野を口汚くののしっていた。今、海野は「こんな国で子供を育てたくない」として、日本に帰ることを考え始めている。
一方、カナダでも、毎日と言ってもいいほどアジア系の人たちに対する人種差別のニュースが報道されている。最近も、インド系の医師が人種差別を受けた。医師が COVID-19 のワクチン支給政策に関連して CBC テレビの番組に出演したら、後で Twitter に彼の名前を出して「カナダにはアングロサクソン系の白人医師はいないのか？」とか、「私は有色系の医師なんて信じられない」などとコメントした人間たちがいたのだ。
その医師、Dr. Birinder Narang は、書いた人の名前は伏せてコメントの内容を公表した。以前住んでいたオーストラリアでもカナダでも人種差別に何度も遭遇して”慣れっこ”になっているという彼は、公表したのは「悲しいからとか動揺したからとかという理由ではなく、カナダでこうした人種差別が現実のものになっていることを、人々に知ってほしいからだ」と言う。
う～ん、なんともうんざりするような状況だね。ニューヨークの事件は「必ずしも人種差別ではない」との声もあるが、見も知らぬ人間たちが集団暴行を加えて「アジア人」や「中国人」という言葉で罵ったと言うなら、人種差別でなくて何なのか*。ともかく、北米にはもともと人種差別が存在していたわけだが、数年前まではもっと”静か”だった。それが、今ほど露骨になってきたのは、アメリカ大統領だった花札男が自ら人種差別的言動を繰り返して悪い見本を示し、人種差別主義者たちに”お墨付き”を与えてしまったからだと私はつくづく思う。
* 上でリンクした Wikipedia には、「（海野を襲った）８人の黒人ティーンエイジャーが彼を中国人と誤解した」ように書かれているが、彼らが逮捕されたわけではないようだ。なお、経済的に困窮している海野を助けたい人は、こちらの GoFundMe サイトから寄付することができる。一方、興味深いことに、アメリカでもカナダでもインド系の医師がかなり活躍している。カナダで、COVID-19 関連のテレビニュースでゲスト出演して解説する医師にはインド系の人が多いし、アメリカの CNN と CBS で頻繁に登場する Dr. Sanjay Gupta もインド系だ。なぜインド系の人たちが医学に強いのか？ひょっとして、二桁九九などを駆使した数学的な頭脳が関係してる・・・(^^)?。
Tronto 警察は、タクシー絡みの詐欺行為について人々に警告している。この詐欺行為には通常二人組の詐欺グループが関係していて、一人はタクシー運転手を装い、もう一人はタクシーの乗客を装っている。そして、偽乗客がタクシー料金の支払いに困っていると言って”カモ”（騙される人）に近づいてくる。
偽乗客は、「（偽）運転手が COVID-19 ウィルスを警戒して現金を受け取らない*」と言い、「私があなたに現金を渡すので、私の代わりにタクシーにデビットカードで支払ってもらえないか」とカモに頼んでくる。 しかし、運転手が差し出した”改造端末”にカモがデビットカードを挿入した途端、暗証番号とカードデータが盗まれてしまう。さらに、タクシー料金の支払いが終わると、詐欺師たちはカモに気付かれないように、カモのデビットカードとよく似た偽のカードを被害者に返してくる。その後、現金をカモに渡し二人とも姿を消してしまう。 「被害者からだまし取った本物のデビットカードを持っている容疑者たちはその後、暗証番号を使って数多くの詐欺的な買い物とか現金引き出しをする」。
Tronto 警察は、似たような詐欺行為を行う人間が他にもいるかもしれないし、さらに被害者が出ているかもしれないとしている。そして、タクシーを使う人は、デビットカードやクレジットカードを POSターミナルに差し込んだまま自分の目の届かないところに行かせることがないようにし、タクシー番号と会社名を覚えておき、さらに、タクシー内部に表示されているはずの運転手身分証明を確認するようアドバイスしている。
* タクシー業界関係者によると、そもそも、現金を受け取らないということはないと言う。そのことを頭におけば、仮に偽乗客があなたに近づいてきても、すぐに「怪しい！」と思えるよね・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
燃料電池車（FCV）は無公害であるだけでなく、むしろ大気をきれいにするのだと報じるニュースがあった。それによって、ゼロエミッション（有害物質ゼロ）を超えたマイナスエミッション（有害物質を減らす）という言葉が出てくるのだという。以下がそのニュースだ。
Toyota MIRAI など燃料電池車で使われる固体高分子型の燃料電池スタックは、非常に繊細かつ緻密な制御によって発電している。したがって水素や酸素は高い純度が求められる。水素は99.9％というような純水素を用いなければならないし、酸素も単に空気中の酸素を使っているわけではない。
ここで大気中の空気の汚染物質を取り除き、より純粋な酸素を採り出すことをMIRAIでもやっている。フィルターで濾過し、粒子状物質のPM2.5などを8～9割取り除いたあと、酸素だけを取り出して燃料電池スタックに使っているのである。そこで、フィルターで濾過された酸素を外へ排出すれば、汚染された大気よりきれいな酸素を含む空気を広めることになる。つまり、MIRAIが走れば、その周辺にきれいな空気が広がるというわけだ。そこで、ゼロエミッション（有害物質ゼロ）を超えたマイナスエミッション（有害物質を減らす）という言葉が出てくる。
大気中の空気を浄化する発想は、90年代の後半にスウェーデンの Volvo が Prem Air Catalyst Systemと呼んで取り組みをはじめている。これは、エンジン車のラジエターに触媒を用い、エンジン車の排出ガス中に含まれる有害オゾンが空気中に滞留しているのを、除去し、減少させるというものだ。99年式の Volvo S80で採用された。その効果は、ラジエターを通過した空気中の有害オゾンの7割を、酸素化するとの試験結果もあるとしている。
大気中の空気の正常化は、エンジンの排出ガス規制が進むにつれて、ガソリン燃焼後に後処理装置によって有害物質を浄化したガスが排出されれば、排出ガス規制前に汚染されていた空気が浄化され、きれいな大気になっていくといわれた時代がある。たしかに光化学スモッグをもたらす有害物質が取り除かれれば、空気はきれいになっていく。だが、燃焼後の排出ガスには酸素が残っていないので、そのままでは人は呼吸することができない。健康被害を減らす意味で、排ガス浄化をしたクルマが走るほど空気がきれいになるのは事実だが、大気が上質になるわけではない。
MIRAIのマイナスエミッションも Volvo のラジエターによる有害オゾン浄化も、それ以前に排出ガスゼロの電気自動車（EV）が早く普及すれば大気の質は保持されるから、EV普及を強く推進したあとで、エンジン車が出した有害物質を一刻も早く除去することで意味を成す技術である。
う～ん、メカに弱い私にはちょっと追いつけない部分もあるが、ともかく、車を走らせるほど空気がきれいになるなんて、”一石二鳥”を飛び越えた”超素晴らしい”ことだね。その意味で、燃料電池車は本当に”究極のエコカー”だね。
＜ニュースソース＞
以前ここで、TransLink が４週間にわたるパイロットプロジェクトを行って、SkyTrain や バスの中の金属ポールなど乗客が頻繁に触れる物質の表面に銅を加工したら、どれほど抗菌作用が達成されるかを調べていると書いた。最近、その調査結果が出たようだ。TransLink が主導した研究の結果、人々が頻繁に触れる物質に加工した銅はバクテリアにとって致死的であることが明らかになった。TransLink によると、業界をリードするこの試験の結果は、人が銅の表面に接触してから１時間以内に全バクテリアの99.9％が死滅することを示している。
TransLink は、COVID-19 パンデミックへの対応の一環として、北米の交通機関として初めて、人々が頻繁に触れる物質の表面に銅を試験的に加工した。このパイロットスタディは、別の研究で銅は耐久性があり細菌を殺すのに効果的であることが明らかになったことを受けて開始された。鉱山会社 Teck Resources が全額出資したパイロットプロジェクトの第一段階は昨年11月に始められ、バス2台と SkyTrain 2台の車両内の物質表面で5週間にわたって実施された。 第二段階は今後数ヶ月のうちに開始され、これまでの結果を確認するためにより多くのサンプルを使い、より多くの車両でより長い期間銅をテストし、第一段階で特定された最も効果的な銅製品に焦点を当ててテストを行う予定だ。
TransLink で CEO 代理を務める Gigi Chen-Kuo は、COVID-19 を引き起こすウイルスなどに対する銅の影響について、より詳しく知ることができたことに興奮していると述べた。このプロジェクトは、TransLink、Teck、Vancouver Coastal Health、UBC、VGH と UBC Hospital Foundation の協力で行われている。Teck は、Copper and Health Program の一環として第一段階に資金を提供し、同社は第二段階もサポートする予定だ。
＜ニュースソース＞
カナダの NACI（National Advisory Committee on Immunization 全国予防接種諮問委員会）は、ワクチン不足の中で州と準州に対して、１回目と2 回目の COVID-19 ワクチン接種の間隔を4ヶ月に延長することを推奨している*。
NACI のウェブサイトに掲載された新しいガイドラインの中で、NACI は「現在得られている情報からは、高齢者も含めて１回目の投与から５～６週間、症候性疾患の人や入院者に対する高いワクチンの有効性が見られる 」としている。COVID-19ワクチンの供給が限られているため、NACIは「各州は、2回目のワクチン接種までの間隔を4ヶ月に延長することで、1回目のワクチン接種から恩恵を受ける人の数を最大化すべきである」と述べている。
NACI によると、各州が今月中に注射間隔を4ヶ月間あけて実施すれば、対象となる人口の約80％が6月末までに、承認された mRNA ワクチンの1回分の接種を受けることができるという。NACI はこの勧告を発表しているものの、最終的にCOVID-19ワクチンをどのように投与するかは各州に委ねられている。BC州、Newfoundland and Labrador 州、Manitoba 州を含むいくつかの州では、すでにCOVID-19ワクチンの投与間隔を延長することを決定している。
う～ん、今カナダで接種可能なワクチンはいずれも2回の接種が必要らしいが、１回目の接種でも80～90％くらいの有効性があるらしい。だとしたら、たしかに、特定少数の人たちに2回投与するよりも、より多くの人たちに１回目の投与をしたほうが、”集団免疫的”効果があるように思えるよね。もっとも、１回だけだと有効性がどれほどの期間続くかはまだ分かっておらず、そのあたりは注意が必要だろうけど・・・。
* ワクチンメーカーは、３～４週間の間隔を推奨していた。
＜ニュースソース＞
あなたは、ソファーに横になってワイヤレスイヤホーンで音楽など聞きながらウトウトしてしまうことがあるだろうか。やめたほうがいいかもしれないよ・・・(^^;)。Boston 西方の町 Worcester に住む Brad Gauthier は、ワイヤレスイヤホーンで音楽を聞きながらベッドに入り、そのまま眠り込んでしまった。翌朝、起きると雪かきを1時間くらいやり、家に戻って水を飲んだ。ところが、水が喉を通って降りていかない。しかたなく、上体を曲げて水を喉から吐き出した。
彼はワイヤレスイヤホーンの片方がなくなっているのに気づいた。いつも就寝時に使っているイヤホーンだ。息子は彼に「イヤホーンを飲んでしまったのではないの？」といった。緊急クリニックに行ってX線で調べてもらったら、まったくそのとおりだった。イヤホーンが食道の下の方に詰まっているのが見えた。彼は今、多少不快感があるくらいでそれ以上の悪い気分はしなかったと言いながらも、「イヤホーンを使いながら眠るのは危険だよ」と人々に呼びかけている・・・(^^;)。
う～ん、私も昔は音楽が好きでよくイヤホーンを使ったが、 就寝時にまで使うことはなかったね。まあ、誰でもそうだろうけど、若いうちは感受性が高かったためか「音楽なしの生活」なんか考えられなかった。20年くらい前にここに住むようになってからも、初めはよく携帯ラジオをボケットに入れてイヤホーンで聞きながら、Central Park を散歩した。しかし、最近は音楽がかえって”雑音”に聞こえるようになった。森の中で野鳥や小動物の姿を見たり鳴き声を聞いたりするほうが、心が落ち着くのだ。年取ったってことかねえ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：今朝、デスクトップコンピュータを立ち上げたら、Windows の（年に一度の？）特別アップデートの連絡が入った。後でやっても良かったのだが、「めんどくさいからやっちゃえ」とアップデートし始めたら、なんと１時間半経過した今でもまだ”Working on updates 25%”という調子だ。Windows のアップデートはやっておいたほうがいいが、皆さんにも連絡が入ったらコンピュータを使わない時にアップデートするのがおすすめ・・・(^^;)。＞
日本のニュースを見ていたら、「寿命を縮める」悪習慣はなにかというトピックがあった。それによると、一番いけないのは「睡眠不足」なのだそうだ。それを聞いて私は、「フム・・・その点では自分は大丈夫」と思った。子供の頃から「宵っ張りの朝寝坊」で、夜は何時になっても眠くならず、朝は寝てていいと言われたらいつまでも寝ている子供だったから・・・(^^;)。最近でも、寝付くのは11時過ぎで起きるのは朝7時ころだから、7～8時間は睡眠をとっている*。以下、トピックのあらましだ。
「睡眠不足」はこの種の”健康に悪い原因ランキング”には含まれないことが多い。それは、睡眠不足の悪影響が現れてくるまでには、10年～20年以上の年月を要するため、非常に統計が取りにくいからだ。睡眠不足は、時間差でジワジワと悪影響が訪れる非常に怖い悪習慣だということになる。言い換えると、若い頃から睡眠は十分に取りなさいということだろう。
個別の研究でみると、睡眠時間が6時間未満の人は正常な人と比べて、がんが6倍、脳卒中が4倍、心筋梗塞が3倍、糖尿病が3倍、認知症が5倍、鬱病が5.8倍、自殺率が4.3倍もリスクが高いという結果が見られる。これらの疾病リスクは喫煙に匹敵し、病気によっては喫煙のリスクを凌駕している。
なぜ睡眠不足が良くないかに関しては、最近、睡眠中にアルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβ蛋白が脳の中で洗い流されることがわかった。つまり、睡眠不足の人はアミロイドβ蛋白が洗い流せずドンドン溜まっていくため、認知症のリスクがとても高い。健康的に長生きしたければ、きちんと眠るのがよく、健康のためには「7時間以上の睡眠」が必要だ。
なお、「寿命を縮める」3大悪習慣の2位は「孤独」で、3位は「運動不足」だ。そのほか、「喫煙」「高血圧」「運動不足」「高血糖」「塩分の高摂取」「アルコール摂取」などが最も健康に悪いとされている。３位までについてさらに詳しくは、ニュースソースを参照。
* よく眠れない時は、夜中に起き出して「ぶつくさ日記」の原稿でも書いた後、8～9時くらいまで寝直したりする。
＜ニュースソース＞
Covid-19 に感染した時に症状が軽くてすむように働く遺伝子の特徴が、約4万年前に絶滅したネアンデルタール人から現生人類に受け継がれているらしい。そんな研究結果を沖縄科学技術大学院大の Svante Pääbo スバンテ・ペーボ教授らが発表した。いまの日本人の30%ほど、ユーラシア大陸にすむ半数ほどがこのタイプにあたるという。ペーボ教授らは昨年、やはりネアンデルタール人から現代の人たちが受け継ぎ、重症化のリスクを高めるとされる別の遺伝子タイプを発表している。今回は逆の働きにかかわる発見になる。
ペーボ教授らは今回、23対46本ある染色体のうち、12番染色体にある「OAS」と呼ばれる遺伝子に注目した。この場所は、別のチームが Covid-19 で重症化した約2千人を分析し、症状との関係が疑われた複数の遺伝子の一つだった。この遺伝子でみられる特定のタイプは、クロアチアや南シベリアで見つかったネアンデルタール人でもみられた一方、現代人がもともとすんでいたアフリカの人にはなかった。現代人とネアンデルタール人は約6万年前に交雑したとされており、このときに現代人に伝わったと推定した。
この遺伝子は酵素をつくるのに関係している。ペーボ教授は「この遺伝子で特定のタイプの人は、細胞に感染した Covid-19 のようなウイルスをより効率的に壊せるようだ」と説明する。このタイプの人はそうでない人に比べ、重症化のリスクが約20%低いと考えられている。昨年発表された「重症化のリスクを高める遺伝子タイプ」は、欧州や南アジアなどの人々でみられた一方、日本など東アジアではほとんどなく、「重症化の割合が東アジアで比較的低い理由の一つではないか」と推測されていた。今回の研究結果は、米科学アカデミー紀要電子版で発表した。
う～ん、なんだか面白い話だね。東アジアで重症化の割合が比較的低いことにネアンデルタール人の血が関係してるなんてね・・・(^^;)。ネアンデルタール人はかつて、現生人類の祖先と言われたり、逆に（現生人類が属する）ホモ・サピエンスとは混血できなかったと言われたりした。しかし、10年くらい前に、現生人類のゲノムにネアンデルタール人の遺伝子が数パーセント混入しているとの説が発表されて、今ではそれが定説らしい。要するに、私達にはネアンデルタール人の血が混じっているってことだよね。
＜ニュースソース＞
この前、ここで「花札男はヒトラーを思い出させる」と書いた。私はその後、どんな時代にもナチスのような運動が起こりうることに驚きながら、10年近く前に見たドキュメンタリー番組「Lessen Plan」を思い出した。それは、1967年にアメリカ・カリフォルニア州の高校でおこなわれた社会学的な実験についての番組だった。
その実験は、カリフォルニア州 Palo Alto の Cubberley 高校で歴史教師だった Ron Jones が行った。Jones は「現代世界史」の授業中にナチス・ドイツについて生徒に教えていた。Jones は生徒たちに、第二次世界大戦中にドイツ人がナチス政権の政策をどのように受け入れることができたのかを説明する。ところが、生徒たちはドイツ人がどうして受け入れられたのか一向に理解できない。
そこで Jones は、ナチスを再現した擬似組織 ”The Third Wave” を作り、当時のドイツと似た状況を経験させる体験授業を行うことを決めた（Wikipedia：サードウェイブ実験）。Jones が姿勢や挙手の仕方などで規則をいろいろ作っていくと、生徒たちはあっという間にそれにのめり込み、ナチス党員のような行動をし始めた。彼ら自身はそれに気づかず、どんどんエスカレートし他のクラスや他校にまでその運動が広がっていった。数日後には、Jones にすらコントロールできないところまで行って暴力事件や喧嘩も多発し、Jones は罪の重さを感じ実験を止めなくてはと考えた。
実験開始から4日目、Jones は、”The Third Wave” のリーダーを翌日正午の集会で公に発表すると発表した。翌日、Jones は、最初はスクリーンに何も映像を映さずにいて、数分後に「君たちが信じたものの正体を見せよう」と言い、生徒たちが理解不能だったはずのファシズムの象徴、ヒトラーとナチス党員の映像を映した。それを見て、生徒たちは我に返り自分たちの本当の姿に衝撃を受け、中には涙を流す者もいた。
こうした展開については、Jones 自身がナレーションをしているこちらの動画（The Third Wave - A Short Story by Ron Jones）が「Lesson Plan*」の圧縮版とも言えるもので分かりやすい。教室での様子が１日目から日を追って展開し、特に5日目にヒトラーが映し出される”どんでん返し”が強烈だ。
いつかも書いたが、花札男とヒトラーを結びつけて考える人達はたくさんいる（日本語検索 英語検索）。今年80才になる Jones も、花札男と彼の大勢の支持者たちを見て、半世紀以上前に自分が行った実験を思い出しているかもしれない**。なお、Jones は実験から2年後、ベトナム戦争の真っ只中で、反戦運動と関わりを持ったことを理由に Cubberley 高校を解雇された。
* ドキュメンタリー「Lesson Plan」は、Jones の生徒のひとりで The Third Wave の教室にいた Philip Neel という人が制作した。その他、Jones の実験を題材にして、1981年にはアメリカでテレビ映画「The Wave」が制作された。また、2008年にはドイツ国内でドイツ映画「The Wave」が公開され大ヒットした。なお、Youtube で "the third wave ron jones" と検索すると、たくさんの動画が出てくる。
** Jones は、2016年の大統領選が行われる前の同年8月に撮影された動画インタビューの中で、花札男とヒトラーの類似性を指摘しながら、花札男を危険視している。
Nanaimo が港を拡張して、国際貿易港になろうとしているというニュースがあった。今でこそ、Nanaimo は Vancouver 島の一都市にすぎないが、私はいつの日か Vancouver 島は本土と橋で結ばれると思っている*。そうなったら、”国際貿易港” Nanaimo はいっそう大きな意味を持ってくる。以下、そのニュースのあらましだ。
Nanaimo 港は、国際海運会社 DP World**とのリース契約の締結を完了し、同市の Duke Point ターミナルを拡張して世界に向けての海運業への道を切り開くことになった。先日、締結した50年間のリース契約によって、Duke Point ターミナル埠頭は182メートルから325メートルに拡張され、新しい施設や設備の建設に資金が提供されることになる。
管理、メンテナンス、倉庫の建物が新たに建設され、現在のディーゼル岸壁クレーンに代えて、最大16の出荷コンテナを扱うことができる２基の電動クレーンが建設される。ターミナルのコンテナヤードも拡張され、合計28万個の標準的な輸送用コンテナのためのスペースが確保される。排水、上下水道、電気、セキュリティシステムなどの施設もアップグレードされる予定だ。
プロジェクト全体では、Nanaimo と Vancouver 間の近海輸送が改善され Vancouver港の混雑が緩和される。また、このプロジェクトは、DP World を通じてアジアと直接、国際的な輸出入を行うための基盤を築くものでもある。「Duke Point Expansion Project は Vancouver 島を、世界市場へと導き、貿易面でカナダの他地域と対等な立場に置くことになる」と、DP World の CEO 兼ゼネラルマネージャー Maksim Mihic は述べた。「このプロジェクトは、地元の雇用の大幅な創出に加え、Lower Mainland と比較して、Vancouver 島の工業用地の利用可能性と手頃な価格での優位性を強調することになる」。
ターミナルの拡張には105ミリオンドルの費用がかかると見積もられている。このプロジェクトにはカナダ政府が46.2ミリオンドル、B.C.政府が15ミリオンドルを投資することを約束している。残りの資金は、民間と公共の寄付金の混合で賄われる。
* Prince Edward Island（州）は”本土”（New Brunswick 州）と橋でつながっているが、人口はたった15万人しかいない。Vancouver 島の人口が87万人もあることを考えると、本土と橋で結ばれる意義は大いにあるよね。
** アラブ首長国連邦のドバイに本拠を置く港湾管理会社 DP World の子会社のようだ。同社は、世界各国で港湾事業を展開しているらしい。
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コンドミニアムは建物の立地や美観も大事だが、同時に、住民組合がどれほどしっかりしているかが大事だということを教えてくれるようなニュースが Saskatchewan 州であった。
12年前、Geoff Wilkie は Saskatoon の Pleasant Hill 地区でコンドミニアムを買っった。彼は良い投資だと思ったが、それは次第に日々襲ってくるストレスに変わっていった。「まるで戦場に住んでいるような感じなのです」と彼は言う。「建物に入ったら、あちこちに注射針が落ちていて、壁には落書き、廊下には自転車とゴミがあり、いくつものドアが破損しているのです。人々は階段で小便をしたり嘔吐したりします。まったくひどい状態です」。建物内の共用部分で麻薬を注射する光景まで見たことがあると、彼は言う。
彼が投資目的でここのコンドを買った時、ほとんどのユニットに所有者自身が住んでいたが、今では44ユニット全てが賃貸になっている。「ここに住む人達はほとんどが無職で、政府の援助に頼って生活しています。彼らは麻薬常習者で、家庭内暴力もあり、ギャングも住んでいて、建物中の壁に Terror Squad と Indian Posse の落書きがされています。私がここを買った時には、こんなことはなかったです」。
Wilkie は結局、買値よりも70,000ドル近くも安い25,000ドルでそのコンドを売る羽目になった。警察は昨年、麻薬、建物破損、その他の問題でこの建物に410回も出動した。Wilkie 自身も、ユニットを貸した人があまりにひどくて、出ていってもらったこともあった。住民組合に積極的に参加して他のオーナーたちと状況を改善しようとしたが、どうにもならなかったと Wilkie は言う。
う～ん、コンドミニアムは自分だけではコントロールできない部分があるから、本当に怖いよね。私もここを買った20数年前にはそんなことまで考えなかったが、今となってみれば、特に問題なくてラッキーだったと思っている。そう言えば、このコンドミニアムでは、かなり前に住民組合総会で「賃貸を禁止しよう」という提案がなされたが、投票で否決された。Saskatoon のようなケースを考えると、賃貸は禁止したほうが建物が傷まないだろうね*。
* 先月、配られた住民組合からのレターに「賃貸する人は、借りる人をよく調べてから貸すように」と書かれていた。あるユニットを借りていたメキシコ系の若者が、エレベータボタンを点灯させるために足で蹴ってボタンを壊してしまっただけでなく、常習的に住民組合委員らに悪態をついたりしたのだそうだ。その若者はもう住んでいないが、エレベータボタンの修理費を含めてそのユニットの所有者は1,000ドル以上の罰金を支払うことになった。
＜ニュースソース＞
Canada Post が、新しい取り組みを行って、カナダに住む人々が親しい人たちとの再会を助けようとしている。Canada Post は、今後数週間にわたって、国内のすべての世帯に一枚ずつ、合計で約1,350万枚の無料はがきを送ることを発表した。
このはがきは、「Write Here, Write Now」というキャンペーンの一環で、同キャンペーンはカナダの人たちが心のこもった手紙を家族や友人に向けて書くことを奨励する目的で昨年9月に開始された。Canada Post の社長兼CEOであるDoug Ettinger は「有意義なつながりは、私たちの心の健康、共同体意識、そして全体的な幸福にとって不可欠です。Canada Post は、だれもが安全でいるだけでなく、自分にとって大切な人と連絡を取り合ってほしいと願っています」」と述べた。
同社によると、この無料はがきには、愛、理解、あるいは感謝のメッセージが書かれた6種類のバージョンがある。各家庭にはランダムに選ばれた１枚のはがきが送られ、それを受け取ったらカナダ国内のだれでも好きな人に無料で送ることができる。そのはがきは、ポストに投函したり、郵便局に直接持ち込んだりして送ることができる。嬉しいことに、切手も必要ない。はがきは、全国で3月1日から各世帯に届き始める。
う～ん、面白い企画だね・・・(^^)。COVID-19 騒動でみんな疲れ切っているだろうから、こんなはがきを送りあったらホッとした気分になるかも知れない。「カナダ国内」に限定されているのが残念だけど、使ってみたいもんだね。
＜ニュースソース＞
私は以前、あまり水分を摂らない人間だった。一日にコーヒーかお茶を一杯飲むくらいで、それ以外はほとんど水分補給しなかった。日本に旅行すると、実家の人からよく「ずいぶん水分を摂らないね」と言われた。そんなこともあって、2015年ころから、人並みに水分補給をしたほうが体にもいいだろうと考え、机の上に水の入った１リッタージャグを置いて毎日それを飲み干すようになった。コーヒーやお茶などを飲んだ場合は、それも含めてともかく1リッター以上飲むようにし、今ではほぼ毎日”ノルマ”をこなしている。
そのことが体にどれほど良かったのかは分からないが、ひとつだけ大きな変化があった。水を飲めば飲むほどお腹の調子がいいのだ。私は、若い頃からお腹の調子がどちらかというとユルユルのことが多い人間だった。もっとも、「女はつまる、男はくだる」という本が出たくらいだから、男性ならそれが普通だったのかも知れないが・・・(^^;)。
水を毎日１リッター以上飲み始めた頃は、内心「お腹の調子が悪くなるかも知れない」と思っていた。水分が増えれば、お腹がゆるくなると考えるのは当然だろう。だから、逆に水を飲めば飲むほどお腹の調子がよくなったのは、まったく意外だった。と言っても、一度にたくさんは飲まない。３～４回ゴクンゴクンゴクンと飲むくらいで一回分が終わりだ。それと、飲むタイミングも大事だ。食後や食前にガブガブやったらそれこそユルユルになってしまうだろう。
そんなわけで、数年前から非常にお腹の調子がいい。おそらく、生まれてこの方、これほど胃腸の調子がいい時は他になかったと思う。理屈はさっぱり分からないが、「サンキュー、お水さん」だね・・・(^^)。
＜参考サイト＞ 水を飲んで｢体調を崩す人｣｢健康になる人｣の差
Vancouver 市では多くのドライバーが、パーキングメーターの前に駐車しても、メーターが故障していたり、コインを盗もうとするカラクリが仕掛けられらりしているのに出会ったことがある。今、市は、新しいペイステーション設置にミリオン単位の金額を投資をすることで、その問題を軽減したいと考えている。市の交通局長 Paul Storer はこれについて以下のように説明する。
市は、すでに1,400万ドルの費用をかけて11,000台以上あるパーキングメーターを（新しいペイステーションに）交換する過程にある。今後は個々の駐車スポットにはメーターがなくなり、利用者は少し遠くまで歩いて支払手続きをすることになるが、余計に歩くことはそれだけの価値がある。古いメーターの中には小銭しか使えないものもあるが、新しいステーションでは小銭、カード、携帯電話での支払いが可能で、簡単には壊されない。
市のスタッフは、古いメーターにお金を入れたのに金を払ったことにならなかったとの苦情を多くの利用者から電話で受けている。これは多くの場合、誰かがコインスロットにチェーンや紐を差し込んで細工をし、コインがコイン溜めスペースに落ちるのを妨げてメーターが働かないようにしたことが原因だ。利用者が苛立って現場から移動すると、メーターを細工しておいた泥棒がやってきて、磁石や自作の装置を使ってコインを取り出すのだ。新ステーションは、そうした悪事を働くのがより難しくなるだろう。
新たに設置する新ステーションには、泥棒が細工している時点でスタッフに警告が伝わる技術があるので、問題への対応がより早くなる。また、古いメーターは「寿命に達していて」修理するための機器を見つけることが難しくなっている。Vancouver 市は年間平均で約6000万ドルの駐車料金収入を得ている。また、駐車料金は新システムになっても、今後の特別なイベント時に値上げされる可能性がある以外は変わらない。
う～ん、まれに硬貨がしっかり入らないパーキングメーターが確かにあったよね。かと言って、いったん硬貨を入れたら取り出すこともできなかった。あれが泥棒たちの仕業だったとはびっくりだね。彼らはあの手この手で悪事を働くってことだ・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
COVID-19 に対して感染リスクが高い人々すべてが１回目のワクチン投与を受けるまで、２回目の投与を遅らせるべきではないだろうか？これは、BCCDC でインフルエンザと呼吸器病原菌の疫学筆頭者を務める Dr. Danuta Skowronski が提起している問いかけだ。Skowronski によると、COVID-19の１回目のワクチン接種では予想以上の予防効果がある一方で、2回目の接種では追加的な感染防止力はほとんどないということをデータが示している。
Skowronski は、New England Journal of Medicine に掲載されたケベック国立衛生研究所の Dr. Gaston De Serres との共著の手紙の中で、Pfizer-BioNTech のワクチンは当初、1回の接種で52.4％の効果があると言われていたが、実際は90％以上の予防効果が得られる可能性があると主張している。 彼女たちは、アメリカ FDA に提出された文書を使って、Pfizer-BioNTech のワクチンは１回の投与で最大92.6％の効果があると判断したという。
現在までにBC州の長期療養者と予防接種を受けた医療従事者から収集されたデータは、１回の接種で少なくとも80％の効果があることを示していると Skoowronski は言う。「2回目の投与では1回目の投与に比べてほとんど効果がないということです。今の段階では、効果が小さい2回目の投与を行う前に、優先順位の高いグループであるハイリスクの人々すべてが1回目のワクチン投与を受けることを確実にすることで、希少なワクチンの供給を最適化することができます」。Skowronski が強調するのは、2回目の投与を完全に中止することを提案しているのではなく、最もリスクの高い人々に一回目のワクチン投与を行うことが優先されるべきだということだ。
一方、Pfizer-BioNTech は、2回目のワクチン投与を遅らせる考えには懐疑的で、「（Skoowronski らが考えている）代替の投与計画を実施するかどうかの決定は保健当局に委ねられるが、ワクチンが最大限の保護を提供することを確実にするためには、保健当局が代替投与計画の調査を実施することが重要であると Pfizer-BioNTech は考える」としている。連邦政府はこうしたデータを真剣に見ている。
カナダ政府保健大臣 Patty Hajdu は、一回だけの投与計画が、ワクチンがより暖かい温度で保たれる可能性があることを示す新しい研究と併せて、"ゲームチェンジャー "になる可能性があるかとの質問に対して、「その可能性はある」と言った。また、BC州の保健当局者は、今回のデータが広げた可能性を積極的に議論していて、BC州副ヘルスオフィサーの Dr. Reka Gustafson は「私たちがしようとしていることは、利用可能なワクチンからの保護を全人口に最大化することです 」と言った。BC州ではこれまでに192,942回のCOVID-19ワクチンを投与しており、そのうち36,923回は2回目の投与だった。 先週木曜日に、BC州は1日分としては最多となる12,250回分のワクチンを投与したが、それらの投与の半分以上は2回目の投与だった。
う～ん、ワクチン接種が一回ですむならそれに越したことはないね。なにしろ、投与後にはいろいろな副反応が出るらしいから、そんなのも面倒だしね・・・(^^;)。考えてみれば、１回の投与でかなりの効果があるなら、”特定の人達”に２回目の投与を行う前に、できるだけ多くの人たちに１回目の投与をしたほうが、集団免疫としては効果があるといえる。ということで、”ドクターブツクサ”としては「一回投与」に一票・・・なんちゃって・・・(^^;)。
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BC州の2大都市の市長はそれぞれ、カナダ政府が新たに議会に提出した連邦法が成立したら、その権限を利用して拳銃を禁止するためのルールづくりをすると述べた。「Vancouver 市にとって、公共の安全に対する最大の脅威は、都市には不要な凶器となっている拳銃の拡散であり、この法案は拳銃を街から排除するための新たな手段を私たちに与えてくれるだろう」と Vancouver 市長 Kennedy Stewart は語った。
Stewart 市長と同様に、Surrey の Doug McCallum 市長は、禁止を支持する理由として、現在進行中のギャングの抗争と Lower Mainland での度重なる銃撃事件を指摘した。「だからこそ、私は心底から Surrey 市の拳銃禁止を支持し、できるだけ早く議会の承認を得るための条例制定に向けてスタッフに直ちに着手するよう指示している」。
カナダ政府は先日、新しい銃規制法案を発表した。法案C-21では、自治体が、拳銃を禁止するだけでなく、禁止した銃器の買い取りプログラムを創設できる。また、銃の密輸や密売に対する刑事罰も強化される。この法案提出の９ヶ月前、連邦政府は、軍用グレードの "攻撃スタイルの武器”と呼ぶ1,500以上の型式とモデルの使用、販売、輸入の禁止を発表していた。法案C-21はまだ下院で難航しており、連邦法になる前に上院の承認を受けなければならない。
う～ん、銃規制が世界有数の厳しさになっている日本から来た人間としては、カナダももっともっと厳しくしてほしいと思う。でも、アメリカの影響で「銃を持つ自由」を叫ぶ人たちがカナダにもかなりいるから、一筋縄では行かないよね。ともかく、法案C-21が議会の承認を得て、いっそう安全なカナダになることを祈りたいものだ。
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先日、Toyota Motors Corp. と Lyft Inc. が共同で、Vancouver でライドヘイル（ride-hail）サービスの運転手たちに燃料電池車 FCV の Mirai セダンを提供することを発表した。市内の Lyft 運転手たちは、Lyft 社 BC州担当ジェネラルマネジャー Peter Lukomskyj が極めて競争力のある料金と説明する198ドルで、24台ある Mirai の一台を一週間借りることができる。Lyft は、Toyota との協力は2030年までに同社のすべての車両を無公害車に転換するための努力の一環だと説明する。
水素は、車両を動かすための燃料電池の中で燃やされた時に、マフラーからは温室効果ガスをまったく排出しない。しかし、水素の原料に何を使うかが問題だ。Pembina Institute によると、純粋な水素が生産されねばならないが、いわゆるグリーン水素と呼ばれる再生可能電気を使って水から水素を作れるのに、これまで世界中で生産されてきた水素のほとんどは天然ガスから作られていて「気候的な利益はほとんど作り出さなかった」。
Toyota にとって、Lyft との合意は、水素を動力として動く自動車に消費者を紹介する機会を与えてくれるものだ・・・水素は長い間未来の燃料として認められてきたものの、電池式電気自動車ほどの人気を博してはこなかった。「Mirai の後部座席に座った人はだれでも、水素技術について少しずつでも学ぶことができる。それは私たちだけではとてもできなかったことだ」と、 Toyota Canada 副社長 Stephen Beaty は言う。Beatty は、Lyft との協力は概念実証であり、Toyota はこれを全国的な展開を目指す前に Mirai 車両群がどのように任務遂行するかを見るためのテストと捉えていると話す。Toyota は6年前に Mirai を販売開始したが、消費者が水素ステーションの不足と再販価格を心配したために、昨年9月までの販売数はたった11,100台だった。同12月に Toyota は、より広範囲に走れる走行距離500キロの改良車を発売開始した。
水素ステーションを運営する HTEC（Hydrogen Technology and Energy Corporation）によると、BC州には今４ヶ所の水素ステーションがあり、そのうちの３つは Vancouver にあって燃料補給にかかる時間は約5分だ。水素燃料自動車は、燃料補給時間がの短さと走行距離の長さで、ライドヘイルサービスの運転手たちにとっては電気自動車よりも実用的な選択肢になっていると Lukomskyj と Beatty は言う。Canada は12月に、クリーン燃料セクターでの成長加速を目指す水素戦略を発表し、低炭素燃料のために1.5ビリオンドルの投資資金を設定した。Lyft は現在、州内での営業は Richmond と Vancouver のみだが、Ontario 州ではいくつかの都市で運営している。
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＜号外（時事通信、Time、Google検索）：昨日、花札男の人種差別について書いたばかりだが、今朝はこんなニュースが伝わった。アメリカで日系人の強制収容につながる大統領令が署名されて79年になる昨日、Biden 大統領は強制収容を「アメリカの歴史の最も恥ずべき時代の一つ」として、連邦政府の謝罪を「再確認」した。こうした姿勢は、1988年の Reagan 政権以来、歴代の政権に引き継がれてきたが、花札男は（大統領）就任前に「（強制収容をどう評価するかは）その時代に行ってみないと分からない」と言った。どんなに繕っても、これが”人種差別人間”の本心なのだ。＞
BC州政府は、新たに４つの自治体が使い捨てプラスチックバッグを禁止することを承認した。Surrey、Nanaimo、Rossland、Esquimalt が今回承認された自治体だ。州政府は昨年9月、プラスチック製のショッピングバッグとテークアウトコンテナが埋立地や海洋に行き着くのを防ぐためにそれらの使用禁止を計画した Victoria、Richmond、Saanich、Tofino、Ucluelet の条例を承認していた。
州政府環境大臣 George Heyman は、BC州が引き続き、州政府の承認を必要としないで各自治体が使い捨てプラスチックバッグの使用禁止ができるような規則変更に向けて検討していくと述べた。彼は、その目標は、プラスチックの使用量を全体的に減らし、ディポジット＆リファンドシステムを拡大し、製造メーカーに製品の寿命末期のためにより大きな責任をとってもらうことを呼びかけることだと述べた。
Surrey 市長 Doug McCallum は、プラスチック製のレジ袋、発泡カップ、テイクアウトコンテナを禁止する市条例が承認されたことで、早急にその計画を進めることができると述べた。「それはごみを減らし Surrey に前向きな環境インパクトをもたらすために単純で効果的なやり方だ」と彼は述べた。
う～ん、少しずつ使い捨てプラスチック製品が禁止されていくね。いつかも書いたが、使えば何十回でも使える物質を「一回使ったらお捨てください」というのは、環境にとって最悪のやり方だよね。そう言えば、私は最近、Oomomo あたりで売っているショッピングバッグを数枚買って車に入れておき、買い物の時にはそれらを使おうかと考えている。”もらい置き”していたプラスチックバッグもいずれは底をつくだろうしね・・・(^^;)。
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Vancouver Police Board（Vancouver 警察委員会？）は、アジア系の人たちに対するヘイトクライムが2020年には、前年と比較して717％も増加していたとの報告を受けた。これについて、John Horgan 州知事は、ヘイトクライムを告発することの重要性を強調しなければならないとし、人種差別反対のための法案を現在作成中で、今年中に下院に提出する予定だと述べた。
いったい、どうしてこんなにアジア系を標的にした憎悪犯罪が増えたのか。それは、アメリカ大統領だった花札男が COVID-19 ウィルスをなんの根拠も証拠もない段階で「Chinese virus 中国ウィルス」と呼んで、中国（人）をウィルス騒動の”犯人”に仕立て上げたからだ。彼が何度も何度も「Chinese virus」と言った結果、アメリカでもカナダでも物事を深く考えない人たちの間で、アジア系人種への憎悪と差別感が増大した。たとえば、昨年５月には、アジア系と間違えられたカナダ原住民の女性が、Vancouver の公園で「アジアに帰れ！カナダにウィルスを持ち込みやがって！」と叫ぶ白人男性に暴力を振るわれた。
花札男には、打ち消すことのできない人種差別感情がある*。韓国映画が”外国映画”として初めてアカデミー大賞を受賞した時、彼は「韓国映画なんかに取られやがって」のような言い方をした。「外国映画なんかに・・・」だったら許せるが、「韓国映画なんかに・・・」と言ったら、そこには間違いなく人種差別感情がある。そして、彼にとっては中国人も韓国人も、そして日本人も”劣等なアジア人”でしかないのだ。
こんなことを書くと、日本の一部の人達から「花札男は拉致被害者やアジアの安定のためにいろいろやってくれた」などと反論されそうだ。しかし、花札男がどこまで”本気で”「日本人を助けたい」と思っていたかは疑問だ。なぜなら、花札男は嘘ばかりついて人を平気で裏切る、とても信用できる人間ではないからだ。
いい例が、副大統領として花札男のもとで４年以上働いて、彼に最後に裏切られた Mike Pence だ。Pence が、「大統領選の結果を覆せ」という花札男の要求を「自分にはその権限はない」として拒否すると、花札男が Pence を Twitter や演説で批判した。それに煽られて、花札男の支持者たちは１月６日に連邦議会議事堂に乱入した時、「Pence を吊るせ」と唱和していた。あの日、ひとつ間違えば、Pence は殺されていたのだ。花札男は、そういう裏切りを平気でできる人間だということ。そして、そんな人間は信用してはならないということ・・・。
* 花札男の人種差別に関してはいろいろエピソードがある。たとえば、黒人が多い Maryland 州の人たちを指して「ネズミがうようよ」と言ったり、有色系の民主党女性議員たち４人に対して「生まれた国に帰れ」と言ったりした（３人はアメリカ生まれだったが）。そもそも、白人至上主義者たちが花札男の有力な支持勢力であることを考えれば、いちいち説明する必要もないが・・・。
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先日、Toyota 自動車がアメリカ市場での今後のビジネス展開について発表した。自動車業界がガソリン車から電気自動車、水素燃料電池車に移行するこの時期に、Toyota の基本姿勢が垣間見えて面白いトピックだった。以下、そのニュースのあらましだ。
Toyota 自動車が今年アメリカ市場に、電気自動車２車種とプラグインハイブリッド車１車種を投入すると発表した。Toyota は先日行われたプレゼンテーションで、それらの車種について詳細は明らかにしなかったものの、１車種は SUV になるとした。同社の計画では、同社が販売する自動車は2025年までに40％、2035年までには70％が電動となるとした。また、将来の電動自動車に使うための専用の基盤を開発中であると述べた。Toyota は、 電池を動力源とする車種のみにこだわる政策を採るのではなく、むしろ、炭素排出量を減少させるために多様な電気自動車を求めることを呼びかけていて、その点で、他社と・・・そして、おそらく Joe Biden 政権とも・・・一線を画した形だ。
ガソリン電気ハイブリッド車のパイオニアである Toyota は、特定の地域においては、発電のクリーンさによっては、プラグインハイブリッド車が完全電池式電気自動車に比べて同程度にクリーンである上、低コストであることが同社の研究でわかったと説明する。また、電池で使うためのリチウムなどの金属を採掘せねばならず、採掘の過程で大気汚染が発生すると Toyota は言う。「運輸セクターで最速に温室効果ガスを減少させる方法は、ドライバーに彼らのニーズに合った低炭素の選択肢を与えることだと信じる」と、Toyota のチーフサイエンティスト Gill Pratt は言う。
Pratt は、アメリカでの自動車使用時の走行距離平均が52キロしかないのに、480キロも走るための巨大なバッテリーを車に搭載することは理屈に合わないと話す。「余分なバッテリーを大量に持ち歩くようなものだ」と彼は言い、Toyota が提供する完全ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電動車、水素燃料電池車など多様なソリューションを持つことは良いことだと続ける。
Toyota の発表は、アメリカで昨年発売された新車の中で完全な電気自動車の割合がわずか２％以下ではあるものの、自動車メーカーが電気自動車の新車を相次いで発表する中で行われた。また、それは Biden 政権が50万ヶ所の電気ステーション建設に向けて動き出し、the federal vehicle fleet（連邦政府が使う車両群？）の多くを電気自動車に取り替えようとしている中での発表だった。
GM は、2035年までに battery-powered light vehicles（バッテリー駆動の軽自動車？）だけを販売する目標を掲げている。同社は2025年までに30車種の電気自動車を開発すべく27ビリオンドルを投資する計画で、そうした車種の3分の2をアメリカ国内での販売に向ける計画だ。同社は近く、電気式小型SUV「Bolt」の詳細を発表する予定だ。Hyundai, KIA, Volvo、その他のメーカーもまた、今年中に新しい電気自動車を発表する計画だ。
う～ん、単純にハイブリッド車、電気自動車、水素燃料電池車と区別して考えるのではなく、それぞれの特質と製造過程での炭素排出量まで考えないと、どれが”地球に優しいか”は白黒つけられない感じだね。それはともかく、早々にガソリン車がこの世から消えていくのはいいことだ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
いや～、びっくりした。日本のネットニュースで無償の翻訳サービス DeepL のことを知り、さっそく試してみたらものすごい”翻訳力”なのだ。私は、「日本語と英語は水と油みたいなもので、”まともな機械翻訳”なんて夢物語だ」と思っていた。ところが、この DeepL では100点満点とは言えないものの、80～90点はつけられる素晴らしい翻訳をしてくれる。たとえば、今朝の CBC News 記事の一部を DeepL で翻訳したのが以下だ。
＜原文＞
Blaine Penner survived an avalanche on a southeastern B.C. slope more than a week ago thanks to being able to use his lifesaving equipment during his fall. At around 8 a.m. MT on Feb. 5, the 37-year-old snowmobiler fell more than 600 metres from a cliff on the Kootenays' Norns Range after stepping off his sled onto a snow cornice that collapsed, triggering the slide. "The earth fell out from beneath me," Penner told Sarah Penton, the host of CBC's Radio West. "[It] was non-stop. It was a continuous ride."
＜翻訳文＞
ブレイン・ペナーは、1週間以上前にBC南東部の斜面で雪崩に遭ったが、落下中に救命具を使用できたおかげで一命を取り留めた。2月5日の午前8時頃、37歳のスノーモービル選手は、クテネー山脈のノーンス山脈の崖から600メートル以上の高さに落下しました。"ペナーは、CBCのラジオ・ウエストの司会者であるサラ・ペントンに、「土が下から落ちてきた」と語った。"それはノンストップだった。それは連続した乗り物だった"
ご覧のように、かなりきれいな日本語に翻訳されていて、これまで一般に知られていた機械翻訳とは雲泥の差だ。DeepL の使い方は以下の２つがある。
①こちらのサイトで左側に原文（英語または日本語）を（コピペして）入れると右側に翻訳文が出てくる。なお、特に言語設定を変更しなくとも、左に英語か日本語を入れれば、アプリが自動的に判断して右側に訳文を出してくれるようだ*。
②ダウンロードして使うこともできる。ダウンロードはサイト上部にある「Windows にダウンロード」ボタンをクリックして行う。ダウンロードした場合は、翻訳したい文章をハイライトしておいて、Ctrl+C を２回続けて叩くと、自動的に DeepL が立ち上がって翻訳文が表示される。ダウンロードファイルは160MB 以上あって重いが、頻繁に使う人はダウンロードがおすすめだ。
お試しあれ・・・(^^)。
* 当初は、予め言語設定を変更しておかねばならないと思ったのだが、その必要がないことが後でわかった。試しに、一番上の「いや～、びっくりした・・・」の段落全部を日本語 ⇒ 英語で翻訳したら、以下が出た。完璧だね・・・すごい＼(^o^)／！！！
Well, I was surprised. I found out about DeepL, a free translation service, on the Japanese Internet news, and when I tried it out, I was amazed at its "translation power". I used to think that Japanese and English were like water and oil, and that "proper machine translation" was a pipe dream. However, DeepL does an excellent job of translating, not a perfect 100, but a score of 80 to 90. For example, the following is a translation of a part of this morning's CBC News article by DeepL.
Jimi Hendrix というミュージシャンの名前は多くの人たちが知っているだろう。1960年代に活躍し、ロック史上最高のギタリストと言われながら1970年に28才の若さでなくなった人で、今でも 彼の音楽はそうとう人気があるようだ。その Jimi Hendrix の祖母 Nora Hendrix が、実は Vancouver に住んでいた人で Vancouver の黒人の歴史において重要な人物だった。このほど、Vancouver 市議会が、新しく作られる道路に Nora Hendrix の名前をつけることを決議した。その道路 Nora Hendrix Way は、VIA Station 北側に建設が決まっている St. Paul’s Hospital の建設プロジェクトの一部となり、Vancouver 市内では黒人女性の名前をつけた道路はこれが初めてとなる。
Nora Hendrix は夫の Ross Hendrix とともに、1913年に Seattle から Vancouver に移ってきた。Nora は、深夜営業のレストラン Vie’s Chicken and Steak House でクックとして働いたが、その店は Louis Armstrong、Ella Fitzgerald らの偉大なツアーミュージシャンたちが来客したことで有名だった。しかし、彼女はむしろ、歴史に残る Black Hogan’s Alley コミュニティで重要な役割を果たしたことで知られている。彼女の貢献には、Prior St. と Jackson Ave. の交差点付近に African Methodist Episcopal Fountain Chapel（地図）を共同設立したことも含まれる。同教会は、Vancouver で初の黒人のための教会であり市内での初期の黒人社会の要となった
Nora Hendrix Way は、Union St. と Jackson Ave. にある Fountain Chapel からおよそワンブロック離れたところで、National Ave. から Atlantic Ave. までのワンブロック*を走る。先日、Vancouver 市議会は、身障者のための養護者だった Jeanette Andersen の名前をつけた Cambie St./58th Street 付近の新しい道路とともに、Nora Hendrix Way を承認した。両方とも、市の Civic Asset Naming Committee によって推薦された名前だった。Vancouver 市議会は2019年に新病院建設のための土地を区画変更することを承認し、Providence Healthcare によると2026年に開院する計画になっている。
* National Ave. から Atlantic Ave. までというと、現在の地図ではこうなるのだが、病院建設に伴って道路が作り変えられるかも知れないから、これが直線になるというのだろうか。ちょっとわかりにくいが、ともかくこのあたりだろう。
＜ニュースソース＞
＜号外：Central Park に珍鳥飛来。一昨日、雪の降る中、Central Park で珍鳥 Wilson's Snipe ウィルソンタシギを観察した。Central Park に通うようになって21年。Pitt Lake と Richmond の Dyke では見たことがあるが、同公園では初観察だった。私が撮影した写真と動画にリンクした。街なかの公園 Central Park でもこんな珍鳥が見られるのだから、Vancouver の自然豊富な環境に感謝だね・・・(^^)。＞
カナダ政府による国内ワクチン供給能力への投資の一部として、Vancouver の企業が Lower Mainland に巨大なワクチン生産工場を建設する。Vancouver 南部に本拠を置く Precision Nanosystems は、40,000平方フィートの場所に毎年最大で2.5億ワクチンを生産する生物製剤製造センターを50.2ミリオンドルの工費で建設する計画だ。完成は2023年3月を目標にしていて、同社 CEO の James Taylor によると、この投資は様々なレベルで重要性がある。
「それはパンデミックに準備することであり、未来への投資であり、真に未来のテクノロジーであるこうした重要技術への投資でもある」と Taylor は言う。「当社が焦点を当てるのは中長期にかけてのパンデミックへの対応であり、遺伝医学それ自体に関わる capabilities（今後、到達できるであろうレベル）と capacity（既に存在する能力）を開発することでもあり、そのために、当社の施設はガン、感染病、希少疾患に関わるプログラムのために活用することが可能となる」。
メッセンジャー RNA 技術は、Pfizer-BioNTech と Moderna なども開発していて、それらは COVID-19 ワクチンとして早期に開発されて成功しているが、Precision Nanosystems などの地元企業も同じアイデアを背景に持っている。科学界の多くのメンバーが、そうした分子レベルの病気を治療する遺伝医学は革命的医薬の最前線にあると信じている。Taylor は、Lower Mainland をナノ医薬の世界的ハブであるとし、成長を続ける同業界が共用プロジェクトで国境を越えて働く研究者、科学者、専門家たちと深く結びついていることを指摘する。Precision Nanosystems 単独でも、世界中の160社以上と共同研究している。
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カナダとアメリカの間には「どうしてこんな国境になっているの？」と思ってしまう場所がいくつかある。Manitoba 州とアメリカ Minessota 州の間にある Northwest Angle（地図、別名 Angle Township）もそのひとつだ。北緯49度上にある国境が、Vancouver の南 Tsawwassen あたりから”一糸乱れぬ直線”で約2,000キロも東に引かれているのに、Manitoba 州南東端に来た途端に数十キロ北に伸びて、湖（Lake of the Woods）の北岸の小さな陸地がアメリカ領になっている。
Northwest Angle の人たち（2010年の国勢調査人口は119人）は、普段は約100キロの距離を、いったんカナダ領（Manitoba 州）に入ってから南下すればアメリカ本土に行くことができた。ところが、COVID-19 パンデミックで国境が閉鎖されてからはカナダに入れないから、陸路ではアメリカ本土から遮断されてしまった。こんなおかしな国境線になってしまったのは、1763年にアメリカとイギリスが pre-Confederation treaties を条約締結する時に、イギリスが使っていた地図が間違っていたためだった。長年にわたって、Northwest Angle のユニークな地理的環境は議論の的になっていて、2018年にも「アメリカは Northwest Angle をカナダに”返す”べきだ」とするオンライン上の嘆願運動が起こったが、うまく行かなかった。
COVID-19 パンデミックが始まっても、アメリカ本土の人たちが Alaska に行く場合だけは特例としてカナダに入国することが許された。ところが、Northwest Angle の人たちについては、同様の特例は設けられていない。そのため、住民は約10ヶ月間、飛行機かボートでしかアメリカ本土に行けなかった。以前は、釣りやその他のアウトドアレクリエーションの目的で本土から人々がやってきて、それによって地元のビジネスは繁盛したが、パンデミックが始まってからはほとんどだれもやってこなくなり、そうした観光ビジネスも消えてしまった。
そんな状況だったが、昨年末に彼らは一大決心をした。北極海沿岸のカナダ原住民たちがやるように、Lake of the Woods が結氷したら氷上道路を建設することにしたのだ。それはクレージーなアイデアではあったが、氷が十分厚くなると彼らは35キロにわたって氷上に道路や橋を作ることができた。その道路は有料で一回の往復で145米ドル、シーズンパスで500米ドルかかった。しかし、それでもうまくいった。氷上道路は氷が溶け始めるまでの２週間しか使えなかったが、旅行者や季節的訪問者たちが Northwest Angle に戻ってきて、地域のリゾート施設経営者たちを少しばかり潤った。
Northwest Angle と同じようにアメリカ本土と遮断されたのは、Vancouver 南方にあるアメリカ Washington 州 Point Roberts がそうだ。パンデミックが始まってから Point Roberts の人口は三分の一まで減少し、商店などはほとんどが閉店したか、収入の大部分を失ったと言われる。逆に、カナダ領なのに陸路ではカナダ本土に来られないのは、New Brunswick 州の Campobello Island の人たちだ。アメリカ Maine 州を通ってカナダ本土に来られなくなった Campobello Island の人たちのために、New Brunswick 州は一時的にフェリーサービスを提供している。
う～ん、日本は島国だからこんなややこしいことはないが、陸上に国境線が引かれている世界のほとんどの国では、日本人には想像できないようなへんちくりんなことが発生しているんだろうね。先日も、France 国内にある Spain の飛び地 Livia のことを何かで読んだ。それにしても、Northwest Angle がいくら内陸で寒そうとは言え、Vancouver と同じくらいの緯度のところで氷上道路を作れるほど氷が厚くなるというのは意外だよね。
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＜号外：オーストラリア Western Australia 州の町 Denmark の入江で、カンガルーが海で溺れそうになっていると、たまたま通りがかったボートの人がカンガルーの首を掴んで陸地近くの浅瀬まで運んで助けてやった。動画の最後で、浅瀬で立ち上がったカンガルーがまるで助けてくれた人たちに感謝するように、ボートの方を見つめているのがなんとも癒やされる・・・(^^)。＞
かつて共和党に属した多くの人たちが、花札男と決別する気配がない共和党に愛想を尽かして、共和党から分裂して中道右派の政党を立ち上げることを検討し始めた。先日、Zoom を使って会議に参加した120人以上の人たちは、Ronald Reagan、George H.W. Bush、George W. Bush、花札男らの元で働いた共和党の元職員、元大使、元共和党ブレインたちだ。
オンライン会議の中で彼らは、花札男がぶち壊した憲法と法律への順守を含む「principled conservatism」（原則に基づいた保守主義？）のプラットフォームで機能する離脱グループについて協議した。まだ初期段階だが、党名の候補としては Integrity Party、Center Right Party などがあげられている。また、政党としてではなく、共和党内に派閥を形成する場合には Center Right Republicans などがあげられている。
う～ん、今日にも評決が下されると見られている花札男の弾劾裁判で、有罪評決となる可能性は低く、彼は”延命”しそうな雰囲気だ。1月6日の議事堂での暴動では警官一人を含む５人が死んだ。しかも、あと数分議員たちの避難が遅れていたら暴徒たちと鉢合わせになり、Mike Pense 副大統領（共和党）と Nancy Pelosi 下院議長（民主党）は殺された可能性があると言われ、そうなれば、他の議員にも犠牲者が出ていただろう。それほどの暴動を煽った人間を断罪できない共和党、なんとも情けない。離脱したくなる人たちが出てくるもの当然だ。
＜ニュースソース＞
昨年11月、BC州北部の町 Fort St. John に住む Gary Bath がコンピュータを操作していたら、「だれか運転を助けて～！」と書かれたメッセージを見つけた。アメリカ Georgia 州の Lynn Marchessault は子供二人を連れ、ピックアップトラックを運転して夫がいる Alaska に向かっていた。ところが、冬季の運転に慣れていない彼女は、運転に自信をなくし、Fort St. John 付近で”立ち往生”したのだった。Bath はまったくの躊躇もせず、Marchessault に連絡を取って、Fort St. John から、Alaska の手前数十キロの町 Beaver Creek まで片道1,800キロ弱の距離を運転してやった。
昨年暮にこの話が美談として大きなニュースになり、Bath はニュースを知った人々から数え切れないほどの感謝と祝福のメッセージを受け取った。さらに、このニュースをアメリカのナッツメーカー Planters のスタッフが知ると、Planters は Bath と Marchessault の２家族に新車一台ずつを贈り、加えて生涯にわたってピーナッツを贈ることにした。Planters は、予定していた Super Bowl のためのキャンペーンに代えて、人助けをした人たちを讃えるキャンペーンを企画し、それに5ミリオンドルを充てていたのだった。
そんなことまで起こるとは思いもしなかった Bath は、驚くやら嬉しいやら・・・(^^;)。あれ以来、Bath と Marchessault は頻繁に連絡を取り合ってオンラインでほぼ毎日話をしている。Bath と彼の妻は、ketchup chips と Tim Hortons coffee が詰まったカナダ的な贈り物パッケージを Marchessault 一家に送った。こちらの写真は、Beaver Creek に到着した時のスナップ。左から二人目が Bath、右に Lynn Marchessault、子供二人、Lynn の夫が並び、左端は RCMP 警官だ。なお、自身が Canadian Ranger の Bath は、Ranger 仲間と連絡をとったり見知らぬ人に助けてもらったりして、Beaver Creek から Fort St. John まで帰ったという。
う～ん、躊躇せずに”1,800キロの人助け”をした Bath は本当にすごいね。Vancouver ⇒ Fort St. John だって1,200キロしかないよ・・・(^^;)。ご褒美をもらえるかどうかは別にして、これほどの人助けができる人に少しでも近づきたいものだね・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
私は、カナダではなぜあれほど COVID-19 ワクチンの調達について政党間で言い争いをしているのか、不思議でならなかった。特に、野党は「なぜもっとワクチン調達を早くしないのか」と政府を激しく追求している。Justin Trudeau 首相がだいぶ前に発表した調達計画では、カナダの人口の10倍くらいワクチンがすでに調達契約されているのにだ。他の国ではワクチン調達で焦っているようなニュースはあまり伝わってこないし、日本などは主要国の中で唯一いまだにワクチン接種が開始されていない。そんな中、「カナダのワクチン過剰購入」が外国から批判され始めた。以下が、それを伝えるニュースのあらましだ。
COVID-19 のワクチンを共同購入し途上国などに分配する国際的な枠組み COVAX をめぐり、カナダ政府が早期から自国民が接種するワクチンの確保目的で利用しているとして「過剰購入」との批判にさらされている。先進国によるワクチンの買い占めが問題視されるなか、供給が遅れる貧困国や中低所得国への優先分配を妨げるとの懸念があるためだ。
WHO などが主導し、公平なワクチンの分配をめざす COVAX は、2021年6月までにワクチン3億3720万回分を確保する計画だ。英アストラゼネカと米ファイザーのワクチンをインド、パキスタン、ナイジェリア、インドネシア、北朝鮮などが受け取る。枠組みに参加する145カ国・地域の人口の3.3%をカバーする計算だ。21年中に少なくとも20億回分の確保を見込んでいる。
欧米各国が先行して製薬企業などと購入契約を結ぶ一方、貧困国や発展途上国の多くは接種を開始できていない。COVAX は中長期では資金を拠出する先進国への供給も想定するが、まずは自国で調達が難しい貧困・中低所得国を優先している。主要7カ国（G7）で COVAX を自国の供給向けに利用しているのはカナダのみだ。カナダは COVAX への拠出額のうち半分を国内向けのワクチン入手にあて、夏までにアストラゼネカのワクチン190万回分を受け取る見込みだ。カナダは製薬企業7社と事前購入契約を結んでいる。追加購入のオプション行使も含めれば、COVAX による供給なしでも約3800万人の人口をはるかに上回る3億9800万回分を確保できる計算だ。
トルドー首相は9月末までに全国民にワクチンを接種する方針を掲げたが、供給分の多くは年後半まで入手できない見通し。現在は大量生産設備がなく、自国内で初の生産契約を結んだ米バイオ製薬ノババックスによる生産拠点も年内の完成予定だ。カナダの Chrystia Freeland 副首相は4日「カナダ人ができるだけ早くワクチンを接種するために、政府のあらゆる努力がとがめられる筋合いはない」 と強調し、過剰購入との批判はあたらないとした。
＜ニュースソース＞
＜関連ソース＞ CTV News: It's 'morally' wrong for Canada to procure 1.9M vaccines from international program: Stephen Lewis
昨日からアメリカ連邦議会上院で花札男の弾劾裁判が始まり、今日も裁判が続けられるらしい。今のところ、弾劾を支持する共和党議員は６名くらいにとどまり、”17名”には程遠くて有罪評決にはとてもなりそうにない形勢だ。でもまあ、あれほどの暴動を起こさせた人間を断罪できないというのは共和党の”だらしなさ”だから、共和党自身が”よ～く考える”必要が出てくるだろうと思う。
ところで、私はこの４年間、花札男を見てきて「ヒトラーはこんなふうにのし上がったのかもしれない」と思い始めていた・・・誰かにそれを言ったような気がする。冷徹な表情で、絶対に自分の非を認めず、嘘をしつこく繰り返し、特定の民族（ユダヤ人と中国人*）をいじめて支持者を喜ばせる・・・そんなやり方で驚くほど支持を獲得していったのが、ヒトラーを思い出させたのだ。
そうしたら、最近、花札男とヒトラーを比較して解説するネット情報がいくつも出てきた。たとえば、前東京都知事の舛添要一さんが次のように書いている。
4年前のトランプ政権の発足に際して、私の脳裏に浮かんだのはヒトラーと彼を民主的選挙によって政権に就かした当時のドイツの状況である。そして、その類似性に愕然とした。第一次大戦後のドイツは、ヴェルサイユ条約によって、巨額の賠償を科され、領土割譲など民族の誇りを大きく傷つけられた。ヒトラーの演説は、その大衆の不満に訴えたのである。
第一次大戦後、巨額の賠償で疲弊したドイツ国民に対して、ヒトラーは扇動を繰り返した。トランプの『America First（アメリカ第一）』や『Make America great again（アメリカを再び偉大にする）』という言葉は、ヒトラーの『Deutschland über alles（世界に冠たるドイツ）」というスローガンと重なっている。・・・トランプの扇動に乗って、議会へ突入した支持者たちとナチスを第一党に押し上げたワイマール共和国のドイツの大衆が二重写しになる。
花札男大統領があと４年続いていたら、”二代目ヒトラー”が完成してしまったかもしれない。なんとも恐ろしいことだ。なお、舛添さんがこれを投稿した JBpress というウェブメディアでは、ちょっと鵜呑みにできないような検証不足のことを書く人もいるのだが、舛添さんの場合はそういう感じがなかった。
* 「花札男が中国人をいじめた」なんて書くと、「お前は中国寄りだ」と言われそうだ・・・(^^;)。でも、私が言っているのは、アメリカでの COVID-19 感染拡大の責任を中国に押し付けて「China virus」と彼が何度も言った点だ。あの時点では COVID-19 が”中国発祥”だということは確認されていなかった・・・今でさえも最終確認はされていない。そうした未確認のことを取り上げて中国を名指ししたことが問題なわけだ。もっとも、花札男が証拠や根拠もなく「あ～だこ～だ」言うのは今に始まったことではない。要するに、彼は”嘘ばかり言う人間”ということだね。
＜ニュースソース＞ JBpress にリンクしたのだが、どうやら、つい最近、メンバー制になってしまったらしくてログインしないと読めないようだ・・・(-_-;)。
エレベータのボタンに触れずに”押す”ことを想像してみよう。ボタンに指をかざすだけでいいのだ。まるで Star Trek の世界だが、Vancouver にある医療技術企業がそんなタッチレスコントロールシステムを開発した。HoverTap と名付けたシステムは、普通のエレベータボタンパネルに組み込むだけでいい。
開発したのは NZ Technologies 社で、手術室で働く外科医たちのためのタッチレス装置の開発に特化した企業だ。同社が設計するセンサーで、外科医たちは医療機器に触れることなく操作することができ、ウィルス感染も防げる。HoverTap にはこれと同様の技術が使われている。「スクリーンにセンサーが付いていて、人がその表面に指を近づけるとシステムが指の位置を認識する」と NZ Technologies 社 CEO の Nima Ziraknejad は言う。
同社は、パンデミック初期の頃にプロトタイプを開発して8月には試験運用の段階に入っていた。「パンデミックの中で、この技術を一般の人たちに適用する必要があることに気づいた」と Ziraknejad は言う。そして、人々が本来なら頻繁に触れる表面にできるだけ触れないで、その結果ウィルスの感染拡大を抑えるようにするという要望があったことに言及した。
HoverTap は Vancouver の Ronald McDonald House のメインエレベータに設置された。同ハウスは、命に関わる病気を持つ子どもたちが治療を受けるいわば子供の家族にとって「第二の我が家」たる施設だ。Ronald McDonald House British Columbia and Yukon の CEO である Richard Pass は、「家族たちは HoverTap が大好きだ」と話す。重病の子どもたちの多くは免疫力がないので、家族にとって安全ファクターは最重要だと彼は言う。「ものに触れないことはよいことだ」と Pass は言い、HoverTap は同ハウスに寄付の形で提供されたことも付け加えた。
HoverTap は使っていて楽しく、Pass も以前ほど階段を登らなくなった。「いまだに目新しくて、乗ってからどこにも触らずにエレベータを使えるんだからね」と彼は言う。タッチレススクリーン技術の今後の適用に関して、エレベータボタンは単に「氷山の一角」に過ぎないと Ziraknejad は言う。「銀行の ATM、ガスステーションのポンプ、空港でのチェックインキオスクなどなど、私たちの毎日の生活の中でこの技術が新しいふれ合いに導いてくれる」。 HoverTap を紹介する動画がこちらだ。
＜ニュースソース＞
日本の動画ニュースを見ていたら、ドイツの COVID-19 対策の状況が伝えられていた。ドイツも日本と同じで、厳しい感染対策のために飲食業の人たちがたいへん苦労している。しかし、厳しいロックダウンで営業できなくなったフランクフルト市内のレストランのオーナーがこう言った。「（ほかの国なら）破産しているでしょう。支援金なしでは２回のロックダウンを生き延びることは絶対にできませんでした」。
「支援金？」と私の頭に？マークが付いた。日本だって営業自粛した飲食店などには国から援助が出ているけど、いったい何が違うのか。さらにニュースを見ていたら答が出てきた。なんと、ドイツは、前年の決算を基に「同じ月の売り上げの最大75％」を去年11月から支給し、先月からは賃料などの固定費の最大90％を支援することになっているというのだ。
ドイツはどうしてこんな政策がとれるのか。それは国家財政の違いにあった。こうした手厚い補償を可能にした背景の一つが”財政の健全化”だったのだ。ドイツでは2014年から黒字に転換。危機的な状況に陥ってもきめ細かな支援が可能となった。一方、日本では毎年、財政収支が赤字に陥っていると言われる。「リアルタイム財政赤字カウンター 15」というウェブサイトでも、今現在の「日本全体の債務残高」は1,546兆円超となっている。
日本の財政赤字が大きなニュースになった頃、よく聞こえたのが「日本の財政は巨額の赤字だが、債権者の大部分が日本人だから大丈夫」みたいな声だった。財政とかなんとかにはまったく疎い私は「へえ～、そんなもんなのかなあ」と思いながらも、「でもやっぱり、これほどの財政赤字って異常だよね」と心の底で思っていた。そんな私の心配が、この COVID-19 騒ぎの中でまたしても浮かび上がってきた感じだ。ドイツの状況を伝える動画ニュースがこれだ。
先日、オンラインソフトウェアを紹介するウェブサイト「窓の杜」に以下のようなタイトルのトピックが載った。
「マイクロソフトのサポートを騙る詐欺に注意！ 金銭を詐取されたり、PCにマルウェアを仕込まれる恐れ」
（副題：閉じられないダイアログが表示されたら、落ち着いて［Ctrl］＋［Alt］＋［Delete］キー）
これは日本マイクロソフト関連のニュースではあるが、最近、カナダに住む知人のコンピュータで似たような現象が起こったので、ここに書くことにした。以下、トピックの抜粋だ。
日本マイクロソフト（株）は1月29日、同社のサポートを騙る詐欺について注意喚起するWebサイトを更新した。PCでインターネットを閲覧している際、ガイド音声や警告音とともにマイクロソフトを名乗った警告が Webブラウザーに表示される事例を確認しているという。
偽警告画面の内容の例
『この PC へのアクセスはブロックされました』
『このウィンドウを閉じると、個人情報が危険にさらされ Windows 登録が停止されます』
『この重要な警告を無視しないでください』
『Trojan スパイウェアアラート・エラーコード: #0x898778』
このような警告が表示されると、Webブラウザーを閉じるなどの操作を受け付けない状態となり、セキュリティ対策のために特定の電話番号に電話するよう案内が表示される。しかし、これはマイクロソフトを詐称する何者かの行為だ。電話番号が書かれていても、連絡してはならない。サポートを提供する名目でユーザーに支払いやPCの遠隔操作を求められ、遠隔操作を許可した場合は個人情報を盗み取ったり、PCやデータに損害を与えるコンピューターウイルスやランサムウェア（データを勝手に暗号化し、元に戻してほしくば金銭を支払えと脅すタイプのマルウェア）を仕込まれてしまう可能性がある。
消せない警告ダイアログやエラーメッセージが表示された場合は、以下の手順で消すことができる。
①［Ctrl］＋［Alt］＋［Delete］キーを押す
②［ロック］や［サインアウト］などと書かれた青い画面が現れるので、［タスク マネージャー］を選択する
③ デスクトップが再び表示されて「タスク マネージャー」が起動したら、Webブラウザー（「Microsoft Edge」や「Google Chrome」）を選択して［タスクの終了］ボタンを押す
う～ん、ネット詐欺師たちはあの手この手で悪事を働いてくるよね。気をつけねば・・・(-_-;)。なお、最後の「［Ctrl］＋［Alt］＋［Delete］キーを押す・・・」の手順は、私がよく使うやり方だ。立ち上がったアプリがどうしても消せない場合があり、そんな時はこの手を使って問題解決する。
＜ニュースソース＞
だいぶ前から世界市場での日本企業の凋落が激しくて、今では世界のトップクラスに残っている企業は Toyota など数社しか頭に及ばない状況だ。そんな中、アメリカの電気自動車専門メーカー Tesla の企業価値が急上昇していて大きなニュースになっている。ところが、Tesla の利益が実は、自動車販売からではなかったというニュースがあった。以下、そのニュースのあらましだ。
2020年に Tesla の株価は743％も急伸して世界で最も価値のある企業の一つとなった。そして、先ごろ Tesla の2020年の純利益が発表されたが、実は、その利益は自動車販売からではなかった。アメリカの11州では、自動車メーカーは2025年までに無公害車を一定割合で販売しなければならない。それができない自動車メーカーは、そうした必要条件を達成している他のメーカー、たとえば電気自動車だけを販売している Tesla などから regulatory credits（規制クレジット？）を買わなくてはならない。
規制クレジットを売ることは Tesla にとって利益の上がるビジネスで、その販売額は過去5年間で3.3ビリオン米ドルであり、2020年だけでも利益のほぼ半分に達している。昨年 Tesla が得た規制クレジットからの利益 1.6ビリオンドルは、Tesla の純利益の721ミリオンドルを遥かに上回り、それがなければ Tesla は2020年に純損失に陥っていたことになる。何年にもわたって損失を計上してきた Tesla は、やっと赤字体制から脱して利益を上げるようになって株価も急伸したが、その裏にはこんな”カラクリ”があったというわけだ。また、同社が2020年に売った自動車の数は50万台で、世界全体の自動車販売数7,000万台以上から見ればわずかなもので１％にも満たない。
う～ん、日本の自動車業界のことを考えると、なんだかホッとするニュースだね。なお、私は、仮に今後 Tesla が一時的に自動車販売を伸ばしたとしても、いずれは他国のメーカーに負けるのではないかと思っている。なぜなら、Tesla だって（評判の悪い）”アメ車”だからね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
紫外線テクノロジーは特に新しくはなく、病院、研究所、その他の無菌状態にしておくべき場所で使われてきた。COSTCO や薬局などで紫外線テクノロジーを使った製品が売られているのを見たこともあるだろう。というのも、紫外線は、COVID-19 を含むバクテリアやウィルスの99.9％を殺してしまうからだ。
紫外線には、細胞、DNA、その他の生体物質を破壊するのに十分なエネルギーがあり、そのことで、ウィルスと細菌に対して強力な殺菌物質となっている。一般に売られている紫外線ライトのほとんどは、最も強い紫外線を出す UVC（参考サイト1、参考サイト2）だが、Consumer Reports は、紫外線ランプを買う前に考えるべきことがいくつかあると言う。COVID-19 ウィルスを殺すには紫外線ライトを直射しなければならず、ほこり、汚れ、小さな隙間、その他の障害物に遮られたら、完璧な効果は期待できないかもしれない。
家庭用として売られている紫外線ランプのほとんどは少量紫外線で、細菌やウィルスを不活発にするには長時間照射しなければならないかもしれない。棒状の紫外線照射器を机の上に短時間かざすだけでは不十分だろう。加えて、Health Canada カナダ保健省は、COVID-19 から守ると謳いながらそれが証明されていない紫外線ライトや紫外線照射棒を使う時には、注意が必要だとしている。今日まで Health Canada は、こうした謳い文句を証明する証拠は得られておらず、そうした商品を買った人にはそれらを使わないようすすめている。
紫外線商品を使うことは健康上のリスクも発生させる。皮膚や目を損傷させる可能性があり、また、紫外線ライトを直視したり、体の一部を殺菌するためにそれらを使ったりしてはならない。電話やマウスガードなどを殺菌するための特殊な紫外線デバイスもある。これらのデバイスは、開けた時に紫外線ライトがオフになる enclosed case（内箱？）がついていてより強い保護をしてくれる。紫外線殺菌ランプを買った場合は、それがプラスチック、ポリマー、染色された繊維製品などの物質を品質低下させることに注意する必要がある。
＜ニュースソース＞
BC州最高裁判所は、2016年9月に Vancouver West End で遺体で発見された日本人留学生、古川夏好（こがわ・なつみ）さんを殺害した容疑（第二級殺人罪）で終身刑（仮釈放まで最短14年）が言い渡されていた男 William Schneider について、裁判のやり直しを命じた。
最初の裁判では、Schneider が Kelowna の兄 Warren Schneider の家にいる時に、日本にいる妻に電話した通話の中で "Have you heard the news in relation to Natsumi's death...I did it (or I killed her)." と言ったのを、Warren が耳に挟んだのが証拠として取り上げられた。しかし、今回の最高裁判所の判断では、Warren が耳にしたのは通話の一部だけで、前後の会話部分が含まれておらず、この点を理由に Warren の証言はそもそも証拠として提出されるべきではなかったとして、３人の判事のうち２人がやり直し裁判を支持した。
古川さんは2016年9月の初めに行方不明になった。しかし、Schneider が兄 Warren に遺体の場所を教えて、Warren が警察に通報し、9月28日に Vancouver West End の豪邸 Gabriola Mansion* の裏庭で遺体となって発見された。古川さんの遺体からは、睡眠薬と抗不安薬が検出された。薬物の大量摂取による死亡の可能性も否定できなかったが、集められた証拠から窒息死である可能性も十分あった。最初の裁判で、Schneider は死体遺棄については罪を認めたが、殺人容疑については一貫して無罪を主張し、裁判のやり直しを求めていた。
う～ん、確かに可能性として、古川さんは薬物の大量摂取で死亡し、Schneider が妻への電話の中で（薬物摂取を古川さんに強要した？） 自分を責めて「自分が古川さんを殺した」と表現したことはありうるね。それと、殺人罪については Schneider が一貫して無罪を主張しているのもひっかかる。一方で、検察側はなぜ日本にいる Schneider の妻を証人にしないのかという気もする。裁判て本当に難しいものだ。
* 当時、人が住んでいなかったようだ。
＜ニュースソース＞
数日前のニュースを元に書いた昨日のトピックで ”ICBC COVID リベート” のことに触れたと思ったら、昨日の午後、さっそくそれが確定したというニュースが伝わった。
John Horgan 州知事が発表したもので、それによると、BC州内のドライバーは ICBC 自動車保険について払戻金をもらえることになり、その額は平均で$190、最高額は$400となっている。このリベートは一時金として３月半ばに小切手で支給され、パンデミックの期間中の昨年４月１日から９月30日までの6ヶ月間に ICBC が確保した純貯蓄の600ミリオンドルを原資として支給される。パンデミックの中、人々が在宅勤務を続けて社会的交際を抑える状況の中で、道路上を走る車が減って交通事故も減少していた。
リベート支給の対象者は、上述した6ヶ月間に ICBC 保険を持っていた人で、その期間を満たさない人や、storage policy* または distance-based policy**のドライバーは対象外となる（これらに該当するドライバーの保険料にはすでにより低い料率が使われている）。昨年4月～9月の間に、ICBC に対する保険クレームは35％減少し、720ミリオンドルの節約となった。しかし、通常の保険料収入が120ミリオンドル減少したため、ICBC の純貯蓄は600ミリオンドルだった。
リベートの対象となるBC州のドライバーはおよそ280万人だ。今回の払戻金は、州内のドライバーが当該の6ヶ月間に支払った保険料の約19％に相当する。それはまた、5月1日からの強化された新制度に移行する時にドライバーたちに（還元を？）約束している平均20％の貯蓄額とは別のものだ。
う～ん、さっそく出てきたね・・・(^^)。今後、事故にあった場合の自己負担額がどうなるのかちょっと気になるが、あれほどの赤字を出していた ICBC が、払戻金を払えるほどの健全財政になったというのはいいことに違いない。
* 商売の状況などによって一定期間まったく使用しない車について、不使用期間中にも損傷したりすることがあるので、それのための特殊保険契約のようだ。
** これを説明するウェブサイトが見つからないが、走行距離を元にして保険料が決められる特殊保険契約のようだ。
＜ニュースソース＞
ICBC が、今年の春から BC州の新しい no-fault insurance 無過失（責任）保険制度が開始されるのに先立ち、新制度の中でドライバーの保険料がどのように変わっていくかを示すオンラインツールを立ち上げた。それを見れば、現在の保険料と新制度の強化ケアモデルとの間の違いが分かるようになっている。個々人の保険料は、ドライバーの保険更新日と、5月1日に新システムが導入された時に現在の保険証書の残り期間がどれほど残っているか、によって保険料が異なってくる。
州政府の説明では、ICBC が徹底整備した新制度に移行したあとで、保険料は最大で20％安くなって年平均で400ドルの減額になり、毎年、裁判費用につかわれる巨額の金を、自動車事故で怪我をした人たちを助けることに転用するよう新制度は設計されている。
COVID-19 パンデミックが州民の生活にブレーキを掛けて以来の何ヶ月間も、道路上を走る車が減って交通事故も減り、その結果、交通事故のクレームも当然減って ICBC は資金を節約してきた。昨年秋の NDP の州議会議員選挙公約のひとつは、そうした余剰金を（COVID）リベートの形でドライバーに直接還元することだった。
ICBC 担当大臣で Solicitor General（訴訟長官）の Mike Farnworth は、「まもなく、”COVID リベート”のことがみなさんの耳に入る。前にも言ったように、私の前にはいくつかのオプションがあった。いろいろな経過があったが、ともかく、それはまもなくやってくる」と話す。
う～ん、いよいよ新しい ICBC 保険制度がスタートするね。ICBC の数ビリオンドルレベルの赤字が解消し、私たちの保険料が安くなるのは嬉しいが、他人の車にぶつけられたような場合に自分も金銭的損失を被るようなことを何かで読んだ記憶がある（未確認）。そのあたり、どうなっているのか気になる。
＜ニュースソース＞
私の出身県、群馬県から、COVID-19 に関して"画期的な"ニュースが飛び込んできた・・・(^^;)。草津温泉（地図）の湯畑の源泉が新型コロナウイルスの感染力を90％以上減らす効果があるというのだ。以下、それを伝える動画ニュースだ。
群馬県草津町は草津温泉の湯畑の源泉が新型コロナウイルスの感染力を90％以上減らす効果があるとの研究結果が得られたと明らかにしました。草津町から調査を依頼された群馬大学発のベンチャー企業「グッドアイ」は水道水と湯畑から採取した温泉の水に入れた新型コロナウイルスをそれぞれ細胞に振り掛けて感染力の違いを比較しました。
その結果、水道水を掛けた細胞の多くがウイルスに感染したのに対して、温泉の水を掛けた細胞はほとんど感染することがなく、感染力が90％以上低減することが確認されたということです。町では今後、観光客の集まる場所に源泉を使った「手洗い湯」を整備し、感染防止に役立てたいとしています 研究にあたった群馬大学大学院の板橋英之教授は、他の温泉の源泉も調査してどの成分がウイルスの感染力を弱めているのか調査を続けるとしています。
う～ん、すごいね。次回、日本に行ったら、実家から１時間運転して草津温泉に行き、源泉の湯をもらってきて飲み始めようかね・・・(^^;)。いっそのこと、”Kusatsu Vaccine” として売り出してもいいしね。もっとも、湯畑に行ったら、人が一杯でかえって感染したりしてね・・・(-_-;)。
＜号外：１月6日にアメリカ議事堂に乱入した花札男支持の暴徒たちの中に、SNS で「Alexandria Ocasio-Cortez 下院議員を殺す」と書き込んでいた男がいた。Texas 州の Garret Miller という男で、彼は乱入騒動に関連してすでに逮捕されている。民主党所属の Ocasio-Cortez は New York 州選出の若手議員（31才）で、彼女は2019年7月に花札男が「もと来た場所（自分が生まれた国？）に帰れ！」と言った相手とされた民主党有色系女性議員４人の一人だった。Pence 副大統領を「吊るし上げろ！」と叫んだ暴徒たちと言い、この男と言い、花札男の支持者たちがどんな部類の人間なのかがよく分かる。＞
もう終わってしまったことだからどうでもいいことだが、アメリカ大統領選挙では花札男側に不正選挙はなかったのだろうか。私がそう疑いたくなる”根拠”は、花札男が Georgia 州高官に対し、同州の選挙結果を覆すのに十分な数の票を「見つける」よう電話で要求した事実だ。他の州にも同じことをしたことは十分考えられ、もし相手が”花札党”の人間なら、それを受け入れたかもしれない。
こう考えると、彼が獲得した得票数7,400万票（大統領選敗者としては過去最高得票と言われる）も怪しくなってくる。なお、念の為言っとくけど、証拠も根拠もなしに Biden 側の不正選挙を訴え続けた花札男と違って、私はきちんと”根拠”を示したよ、こ、こ、”根拠”をね・・・(^^;)。ちなみに、「（Biden 側の）不正選挙の”主犯”」と名指しされた Dominion Voting Systems は、名誉毀損で花札男のロイヤー Rudy Giuliani に対して13億ドル（約1,300億円）の訴訟を起こした。
TransLink が来年、Canada 政府の Gas Tax Fund から16ミリオンドルの援助を得て、Metro Vancouver としては初めての完全な電動バス路線を走らせると発表した。カナダ政府と TransLink の合同発表の中で、その資金でカナダのバスメーカー Nova Bus から15台の電動バスを購入することを発表したものだ。それらのバスは New Westminster から Burnaby を通って Vancouver 南部までを結ぶ No. 100ルートで運行する。
退任が間近い TransLink CEO の Kevin Desmond は、これらのバスを購入することで現在４台ある電動バス群が４倍以上の数になると述べた。TransLink の計画では、ジーゼルバスを引退させて、すべてのバスを無公害の電動バスに切り替えることとなっている。無公害バス一台で、従来のジーゼルバスに比較して１年間に、温室効果ガス100トンの排出を抑え40,000ドルの燃料費を節約すると期待されている。Desmond は、温室効果ガスのおよそ三分の一は運輸部門から排出されると話す。
Nova Bus のジェネラルマネージャー Martin LaRose によると、TransLink に販売する車両はバッテリー寿命が350～450キロメートルとなっている。また、充電は、充電ステーションで乗客が乗り降りする間の約5分間に行われる。Nova Bus は、スエーデンの Volvo Buses の一部門で Quebec 州 St. Eustache に本拠を置く。
う～ん、ますます化石燃料離れが進むね。他にも、どこか別の町（州、地域？）で、水素燃料電池で動くバスの導入を検討しているようなニュースもあった。バスだったら、建設に金がかかると言われる水素スタンドをたくさんは必要ないだろうから、導入しやすいよね。
＜ニュースソース＞
Surrey に住む Mary Gladwell（83才）は、12月12日の午前4時半ころ警報機の音に目を覚ました。彼女が外を見ると、家の裏側でなにやら光が点滅しているのが見えた。それからは心配で眠れず、夜が明けてから RCMP に電話した。警官がやってきて彼女の家の周辺を調べたが、異常は見つからなかった。それからひと月以上経ってから、RCMP から「誤認警報」に対する罰金112.5ドルの請求書が送られてきた。
「警報機が鳴り出したことについて私に罰金が課せられるというのです。そんなのってフェアではないですよ、まったく」と彼女は言う。「助けてほしいと感じる時に警察を呼ぶのがどうして悪いことなのか、私にはわかりません。私は一人住まいの83才の高齢未亡人です。脅かされたりなにか問題が起こったりした時に誰を頼りにすればいいのですか」。警報機をつけて20年が経つが鳴り出したのは今回が初めてだった。彼女は、誰かが裏側のドアから家に侵入しようとして警報機が鳴り出したと信じている。
いくつかの周辺自治体と同様に、Surrey は誤認警報削減プログラムを実施している。市のウェブサイトには、「誤認警報によって警察や消防署に連絡が行き、警察官らが現場に行ってみると、不法侵入や煙による被害、火災あるいは緊急事態の視覚的痕跡が見つからなかったりする」と書かれている。対照的に、Vancouver 市は１年間に２回まで誤認警報の発生を許していて、３回目が発生したら警報機設置許可を取り消すことにしている。
Gladwell の息子 Roger は、1960年代から Surrey に住んでいる母親が警察を呼んだのは今回が初めてだったと話す。「警察は高齢者に、『電話してくるな、後で請求書を送ることになるから』と言っているようなものです。恐怖を感じた高齢者はどうしろというのでしょう。こんなことはどうみても間違ってます」。その後、Gladwell の家族から抗議を受けた Surrey 市は、状況を調べて罰金を撤回した。
う～ん、警報機が誤認警報を発する問題は警察にとって頭が痛いようだが、初めて警察を呼んだだけで112ドルはちょっとひどいね。Gladwell が光の点滅を見たというのだから、それは犯人の車のライトだったかもしれないし・・・。そういえば、ここのコンドミニアムでも数週間前に、3人の悪者たちが Visitor Parking で車の座席に置いてあった玄関用 FOB を窓ガラスを破って盗み出し、ビル内に侵入して悪事を働いた。FOB を車外から見えるところに置いた人間には、「アホ～～～ッ！」て言いたくなる・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
COVID-19 パンデミックでは、マイナスの影響は山ほどあるが、逆に、Skype Meet Now、Zoom、Google Meet などを使ってオンラインミーティングすることが増え、かえって以前よりも交流の輪が広がるというプラス面も見られる。そんな中、カナダの不動産市場でもパンデミックによって思わぬ変化が生まれているようだ。それは、リモートワークが盛んになった結果、大都市を脱出する人たちが中小都市に流れていく現象だ。
Halifax の不動産業界で40年も働いてきて、不動産エージェントの Sandra Bryant は2020年ほどたくさんの人たちが Halifax で住宅を買い求めるのを見たことがなかった。「これまでで最良の年でした」と Bryant は言う。急増する需要は、安い住宅価格とゆっくりした発展が当たり前だった都市の住宅市場に入札合戦を巻き起こした。今、Bryant は、記録破りの販売軒数を見ながら、特に自然が素晴らしい Atlantic Canada の大都市に見られない生活ペースを求めて Toronto から脱出してくる若い人たちが目立つと言う。
Statistics Canadaカナダ統計局の最近の統計によると、Halifax は昨年、人口増加率が２.0％で Canada 国内で２番目だった。１位は Toronto 郊外にある Oshawa が2.1%の増加率で、それに続いて Halifax と Kitchener-Cambridge-Waterloo（Ontario 州）が2.0％で並んだ。一方、Toronto と Montreal では、2019年7月～2020年7月の間に記録破りの人口減少が発生した。カナダ統計局は、大都市からのこうしたはっきりした変化は今後注視する必要があるとしている。「多くのカナダ人にとって、健康、リモートで働ける能力、高騰する住宅価格が、パンデミックで最大の影響を受けた大都市で住み続けるか否かの決断に最重要なファクターとなっている」と、統計局レポートは解説する。
同レポートは、不動産エージェントが現場で見てきたことのスナップショットを提供する。住宅価格の高騰で大都市に住めなくなった若いカップルは今、リモートワークにシフトしたおかげで、他の街で家を探す自由を持っているのだ。低い金利もまた、住宅を購入しやすくしている。住宅市場分析を提供する Zoocasa の CEO である Lauren Haw は、都市生活者のもっと広い家に住みたいという希望が、金銭的余裕ができるより小さな街に住むことを考えさせていると話す。「以前は『Toronto ダウンタウンで価格60万ドルのワンベッドルームコンドミニアムを買いたい』と言っていた人が今では、『Barrie, Ancaster, Guelph、London からでも仕事ができる』といいます。そして、London に住んでいる人たちは同じように、 Strathroy や Woodstock に移動していきます」と Haw は言う。
人口増加率が最高の Oshawa では、不動産エージェントたちが驚くような買手ラッシュを見てきた。最近のケースでは、価格55万ドルのタウンハウスに39人の買手オファーがついたと、不動産ブローカーの Paul Baird は言う。「昨年の今頃は市場が上向き始めていたので、家を売りに出したら買手オファーが２つはあったろう。しかし、それより1年前には、売手オファーを出して最初の一週間に買手オファーがひとつくればラッキーだった。ともかく、買手を見つけるのに時間がかかった。ところが、突然にして買手オファーが急増した」と彼は言う。こうした入札合戦の理由は単純で、「需要がたくさんあるのに、供給が少ないのだ」と Baird はいう。
カナダ統計局による、カナダ国内で人口増加率が高いのは以下の都市だ。
Oshawa, ON (2.1%)
Halifax, NS (2%)
Kitchener-Waterloo-Cambridge, ON (2%)
Kelowna, BC (1.9%)
Calgary, AB (1.9%)
Saskatoon, SK (1.9%)
Moncton, NB (1.8%)
Edmonton, AB (1.8%)
Barrie, ON (1.8%)
Belleville, ON (1.6%)
Ottawa-Gatineau, ON (1.6%)
London, ON (1.6%)
Lethbridge, AB (1.5%)
Trois-Rivières, QC (1.5%)
Guelph, ON (1.5%)
Sherbrooke, QC (1.5%)
う～ん、COVID-19 パンデミックは、本当にいろんな意味で私たちの生活に変化をもたらしているよね。ところで、BC州では Kelowna がランクインしているだけだが、Vancouver 周辺でも似たようなことが起こっているかもしれない。たとえば、リモートワークで食っていけるなら、車で約１時間もかかる Abbotsford や Chilliwack、さらに２時間以上かかる Hope あたりに家を持ってゆったりした生活をするのもいいだろうしね。
＜ニュースソース＞
やっと Biden 大統領が誕生して新たな船出を始めたアメリカだが、一連の騒動の中で前副大統領 Mike Pence の行動がまったく意外だった。あれほど落ち着いた話し方で礼儀正しく、法をきちんと守る人が、どうしてあの”シッチャカメッチャカ人間”の下で副大統領になったのだろう・・・(-_-;)?。それが私にはさっぱりわからない。
Pence は物静かで、花札男の常に相手を威嚇するような態度とはぜんぜん違う。「6日に大統領選の結果を覆せ」と要求した花札男に対して「私にはその権限はない」と言って、法に従う姿勢をはっきり示した*。Kamala Harris 新副大統領にはきちんと祝意を伝えた。そして、６日に騒動が終わった後で再開された新しい正副大統領の勝利を最終認定する手続きが始まると、「議事堂に災いをもたらした人々に言う。あなた方は勝利しなかった。暴力は決して勝利しない。自由が勝利する」と言って、民主主義を守る姿勢を貫いた。
そんな人がどうして、あの”最低人間”とタグを組んだのだろう・・・不思議だ?・・・と、ここまで書いて上でリンクした Wikipedia を読んだら、彼が副大統領になった経緯が書かれていた。それによると、Pence は必ずしも、花札男が自ら選んだ副大統領ではなかったようだ。フ～～～ム、要するに最初から”同類”ではなかったということか・・・(-_-;)?。
ところで、６日の花札男支持者達による議事堂乱入では、暴徒らが ”Hang Mike Pence”（Mike Pence を吊るせ！）と叫んでいた。暴徒らが乱入し始めた時、議員たちが避難するのがあと１分遅れていたら、彼らは暴徒らと鉢合わせになったと言われる。もしそうなっていたら、Pence 副大統領は殺されていたかもしれない。
* 暴徒たちが「Pence を吊るせ！」と叫んだのは、花札男の要求を受け入れなかった Pence を花札男が非難したためと言われる。なお、花札男は、1月6日の新正副大統領の認定会議の前、４年間彼に仕えた Pence に対して「大統領選の結果を覆さないと君の政治生命に大きな影響が及ぶ」と脅迫したと伝えられる。また、花札男は、自ら「死ぬ気で戦え」と支持者たちをけしかけておいて、けしかけたことが彼自身にとって法的な問題を生じると知った途端に、彼らを非難し始めたと報道されている。このあたりから、花札男がそうとう身勝手な人間だということがよく分かる。もっとも、私は以前から彼がその程度の人間であることは想像していた・・・(-_-)。
＜参考サイト＞ Wikipedia：2021年合衆国議会議事堂の襲撃
暖房システムをアップグレードしたり、家自体のエネルギー効率を良くしたりする計画がある人に朗報。CleanBC Better Homes Program の一部として、BC州民が家を改造したら、州政府からこれまでより多くの奨励金をもらえる可能性がある。
州政府エネルギー大臣が先日発表したところでは、住宅所有者は暖房システムの改良で最高6,000ドルの奨励金をもらう資格がある。州政府による家庭エネルギー改良奨励金プログラムは以前から存在していたが、この度、温室効果ガスの発生を抑えることと COVID-19 パンデミックの中で仕事を支援することを住民に奨励する試みの中で、金額が変更された。以下の奨励金が6月まで支給される。
○ 化石燃料を使う暖房システムを高効率熱ポンプに変換した場合：$6,000 ($3,000から増額)
○ 化石燃料を使う給湯機を熱ポンプ給湯機に変換した場合：$2,000 ($1,000から増額)
○ 化石燃料を使う暖房システムを熱ポンプに変換した場合の電気工事アップグレードに対して： $1,000 ($500から増額)
○ 化石燃料熱システムから高効率熱ポンプに切り替えた時に無利子ローンを取得し、CleanBC の低金利融資プログラムに申し込んだ場合：$3,000
これの申請資格を得るには、3月末までに a promo code（割引コード？）を事前登録する必要がある。すべての改造工事は6月末までに完了しなければならない。登録は、CleanBC ウェブサイトのこのページを使って、オンラインで行うことができる。同ウェブサイトには、これの対象となる改良工事についてさらに詳しく書かれている。これに申請したい人は以下を行う必要がある。
○ 割引コードに登録する前に必要条件を読む。
○ 6月30日までに、認可された請負業者が設備を設置し請求書を発行する。
○ 改造工事の終了後、https://app.bchydro.com/hero で割引コードを含むオンライン申請書を完成し、すべてのレシートと請求書を提出する。
○ 申請書を、請求書の日付から6ヶ月以内に提出する。
この奨励金は、電気で暖房している住宅、あるいは天然ガスで暖房している住宅でのボイラーあるいは火炉のアップグレードには適用されない。エネルギー省が高効率熱ポンプシステムを奨励する理由と低金利融資については、同省のニュースリリースを参照。州政府による他の奨励金、たとえば、窓とドアのアップグレードへの$2,000や、オイルあるいはプロパンで暖房している住宅の断熱への$5,000は増額されていないが、これらもまだもらうことができる。
＜ニュース ソース＞
住宅に関する最近のレポートによると、昨年の Vancouver 市の賃貸住宅家賃はそれ以前に比べて下がったが、それでも、カナダで一番高かった。賃貸住宅市場の動向を調査する Rentals.ca の調査によると、昨年12月の Vancouver 市のワンベッドルームの平均家賃は月額1,855ドルで、2019年から4.4％下落した。ツーベッドルームの平均家賃は2,635ドルで前年に比べて9％下落した。そうした下落にもかかわらず、Vancouver の月額賃貸家賃平均は同レポートにリストアップされたカナダの主要35都市の中で最高だった。
Rentals.ca and Bullpen Research and Consulting* の同レポートは数年前に開始されたが、これまでは常に Toronto が最も高かった。「多くの都市で家賃がかなり下落し、賃貸者たちは以前よりも広い住宅を同じ家賃で借りられるほどになった」と Rentals.ca の CEO、Matt Danison は言う。”高額家賃35都市”にランクインした Metro Vancouver 諸都市のワンベッドルーム平均月額家賃は以下の通り。
Vancouver（１位）：$1,855
Richmond (5位)：$1,730
Burnaby (8位)：$1,676
New Westminster (14位)：$1,511
Surrey (19位)：$1,403
なお、North Vancouver のワンベッドルーム平均月額家賃は同リストには載っていないが、1,871ドルと Vancouver よりも高くなっている。BC州全体では、2020年の平均月額家賃は前年に比べて9.5％増加した。
う～ん、ワンベッドルームアパートメントが1,900ドル近くもするとはびっくりだね。普通に働いたのではとても払いきれない家賃で、相変わらず Vancouver 都市圏の住宅市場は異常だ。国レベル、州レベルの行政がさらに手を打って、家を持たない人たちが普通に働いて生活できるような住宅環境にすべきだとつくづく思う。
* 家賃の高い都市が地図とランキングで表示されているが、地図を見ると、家賃の高い都市が Toronto と Vancouver の都市圏に集中しているのがわかる。
＜ニュース ソース＞
BC州政府は、9月までに400万人を超える州民に COVID-19 ワクチン接種を行うこと、そして、4月までに感染リスクが高い人々とより高齢の人々に接種し、それ以外の年齢の人たちには夏から接種を行うことを発表した。予定されている接種計画は以下だ。
第1段階（昨年12月～今年2月*）：長期ケア施設と老人ホームの住民、スタッフ、家族などの訪問者、長期ケア施設入居の順番を待つ人達、地方のカナダ原住民コミュニティの人たち、COVID-19 患者をケアする病院従事者
第2段階（2月～3月*）：80才以上の高齢者、65才以上のカナダ原住民高齢者、（第１段階で接種しなかった場合の？）医療ケア従事者、感染しやすい人々、それに、老人ホーム従事者
第3段階（4月～6月*）：60才から79才までの一般州民
第4段階（7月～9月*）：18才から59才までの一般州民
（* これらの期間の間に、Pfizer/BioNTech と Moderna のワクチンの場合は２回とも接種を終了するということのようだ）
現在は第1段階にある。この計画により、およそ430万人の BC州民が接種を受け、それぞれ2度の接種が必要なので合計で860万ワクチンが提供される。これに含まれないおよそ90万人は今回の計画に含まれないが、それは、今のところカナダ政府が承認したワクチンが、一定の身体疾患がある子どもたちを例外として、17才以下の子どもたちには承認されていないためだ。計画が順調に進んで州内の感染者数が減少してきたら、日常の行動制限が撤廃される可能性が出てくる。
計画がうまく進むか否かはワクチンが滞りなく供給されるかどうかにかかっていて、あくまでも、カナダ政府が承認した Pfizer-BioNTech と Moderna のワクチンが今後8ヶ月間に問題なく供給されることが前提だ。公衆衛生当局者がまず2月に高齢者と原住民コミュニティにワクチン接種のための登録を呼びかける。それ以外の人達については3月半ばから登録の呼びかけを開始する。一回目のワクチン接種を受けられる時期の2～4週間前から事前登録が可能で、電話かオンラインで接種予約をすることができる。
仮に、自分が割り当てられた接種計画段階で接種を受けられなかったとしても、それ以降のいつでも登録を行って接種することができる。州政府は、3月に州内の172コミュニティ全域で、学校の体育館、スポーツアリーナ、コミュニティセンターなどのスペースを使って、 ワクチン接種クリニックを展開する。現在までのところ、第1段階の中で10万人以上の州民が1回目の接種を受けた。
＜ニュース ソース（CBC）＞ これを書いたあとで、Global News と CTV News を見たら、各段階についてさらに詳しく説明されていた。
アメリカで今月20日に無事に Biden 新大統領が誕生したと思ったら、その直後から、意外なニュースが伝えられている。あれほど”花札男べったり”だと思われた彼の支持者たちが、花札男を批判し始めたのだ。以下、それを伝えるニュースのあらましだ。
花札男の忠実な支持者だった白人至上主義の極右団体｢Proud Boys プラウド・ボーイズ｣が、今では｢グズ｣｢並外れた弱虫｣と呼んで花札男に背を向けたと、ニューヨーク・タイムズが報じた。プラウド・ボーイズは、花札男がホワイトハウスにとどまるためにさらなる抵抗をしなかったことに憤慨している。彼らは、1月6日の連邦議会議事堂への乱入事件に関与し、逮捕されたメンバーを花札男が助けなかったことにも苛立っている。議事堂乱入事件に関連して逮捕されたプラウド・ボーイズのメンバーは5人だった。
プラウド・ボーイズは長年にわたり、花札男を後押ししてきた。2020年9月のテレビ討論会で花札男が｢プラウド・ボーイズ…… 下がって待機せよ｣と発言してからはなおさらだった。11月の大統領選の一般投票で花札男が負けて以来、プラウド・ボーイズではメンバーに対し、抗議デモに参加し、「自分が選挙に負けたのは不正があったからだ」とする花札男の主張に同調するよう促していた。
ところが、任期が終わりに近付く中、花札男がホワイトハウスにとどまるためにさらなる抵抗をしなかったことや、5人が死亡した連邦議会議事堂への乱入事件を花札男がのちに批判したことに、彼らは失望した。そして、それ以来、周囲にも花札男のイベントや共和党のイベントにもう参加しないよう要請していたと、ニューヨーク・タイムズは報じている。なお、Insider の報道によると、陰謀論を宣伝する集団｢QAnon Qアノン｣のメンバーらも花札男を否定し始めている。
う～ん、あれほど熱狂的に花札男を支持していた彼らが、これほど簡単に彼を見限るとはちょっとびっくりだね。要するに、信頼関係の薄っぺらな馬鹿騒ぎだったということかもしれない。ところで、議事堂乱入事件があった1月6日の朝、花札男は White House 近くで Proud Boys、QAnon、その他のグループに所属する支持者たちを前にして「fight like hell 死にものぐるいで戦え！」と檄を飛ばした。直接的な表現はしていないが、「死にものぐるいで戦え！」と言われたら、彼らは「議事堂に突入して暴力に訴えていい」と思ってしまったのではないか。そして、それを花札男は内心期待していたのではないか。このあたりが２月初めに開始されることになった弾劾裁判の焦点になりそうだ。
＜ニュース ソース＞
＜号外（”開放された”ファウチ氏）：アメリカ立アレルギー・感染症研究所の Anthony Fauci 所長が、新政権になって「科学」に基づく政策ができるようになり「解放感を覚える」と会見で明かした。”科学ゼロ”の花札男と衝突ばかりしていた彼だから、それはホッとしたことだろう。昨日の記者会見でも気分を良くしているのが明らかで、笑顔を交えてかなり饒舌に喋っていた・・・(^^)。今後は、”Biden ＆ Fauci”コンビネーションがどこまで COVID-19 の感染を抑えていけるかだ。Biden 大統領は昨日、「３月中には死者が50万人を超えてしまうだろう」としながら、その後は何ヶ月かかけて状況を好転させるとし、とりあえずはマスク着用を訴えた。＞
BC州政府健康省、BCCDC、その他の機関による共同プロジェクトで健康省が資金供給する ImmunizeBC* が人々に、オンラインに広告が出ているCOVID-19 ワクチン（と称されるもの）を買わないよう呼びかけている。Eメールやウェブサイトで COVID-19 ワクチンと称してお金を要求するケースが報告されているが、それらはニセモノであるだけでなく害になる可能性がある。
「こうした詐欺行為は人々の恐れと不安につけ込んだもので、私たち社会で最も狙われやすい人たちをターゲットにしている」と、ImmunizeBC は説明する。オンラインで売られているこうした COVID-19ワクチンと称するものは「ニセモノで、健康に害を及ぼすかもしれないし、効果はない」。ImmunizeBC は、安全で効果のある COVID-19 ワクチンを入手する唯一の方法として、地域の保健機関が運営あるいは承認するクリニックを通じる方法を強調し、それ以外の方法でワクチンを提供するケースがあるならカナダ健康省に連絡してほしいとしている。
う～ん、詐欺師たちはまったくあの手この手で悪事を働こうとするんだね。仮に、そんな内容のEメールを受け取ったりネット広告をみたりしても、絶対に話に乗らないことだね。特に高齢者はそのあたりの判断力が落ちてきているだろうから、くれぐれも注意せねば・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
今月半ばの暴風雨で、日系人作家・詩人の Joy Kogawa を元気づけた桜の木が折れて倒れてしまった。Vancouver にある Historic Joy Kogawa House（地図）の事務局長 Ann-Marie Metten は、14日の夜に襲った暴風雨の時に桜の木は中程から折れてしまったと話す。
House の路地側にあるこの桜は Kogawa の童話 ”Naomi's Tree” でとりあげられ、日系カナダ人が第2次世界大戦中に強制収容された後で、家に帰りたいと思う彼女の希望のシンボルになった。彼女の小説「Obasan」は高い評価を受け、日系カナダ人が被った迫害に対してカナダ政府が正面から立ち向かう結果となることに貢献した。Kogawa 自身は幼い頃に住んだ家に帰ることはできなかったが、彼女の支持者たちは2006年に取り壊し計画から家を救って、文学的史跡に作り変えた。
Metten によると、その桜は病気になっていて救うことはできないが、切り取った枝を使ってほぼ同じ場所に新しい木を植える計画がすでに進んでいる。彫刻から紙細工まで様々な分野のアーティスト達に、その桜を使って Kogawa House でのプログラムにふさわしい作品を作るよう頼んでいる。残った桜の部分は完全に切り倒す可能性もあるようだが、仮にこの木がなくなったとしても、それで終わりというわけではないと彼女は言う。
2004年には、この桜から接ぎ木がとられて、Vancouver City Hall、地域の小学校の市民ガーデン、Metten 家の前のブールバードなどに植えられて、15年も経った今ではかなり大きくなっている。今回倒れてしまった木からも接ぎ木がいくつも取られた。「私たちはこれを悲しい物語とか悲劇とかにするわけには行きません。なぜなら、こうしてたくさんの接ぎ木が生まれているからです。このことから何かを生み出したいのです」と彼女は言う。
Kogawa の家族が Alberta 州南部に強制収容された時 Kogawa は6歳で、一家はサトウキビ農場で働いた。当時の思い出に触発されてKogawa は1981年に Obasan を執筆し、その後は詩人、作家として２つの小説、２つの子どもたち向けの本、たくさんの詩とノンフィクション作品を書いた。Kogawa は、Order of Canada カナダ勲章と Order of British Columbia を授与され、2010年には日系カナダ人の歴史を理解し保存する彼女の貢献について日本政府から旭日章（Order of the Rising Sun）を授与された。現在85才の Kogawa は現在、Toronto に住んでいる*。
* 最近の Joy Kogawa が映っている Youtube 動画「Joy Kogawa revisits the story of Japanese Canadian internment camps with a new AR app」があったのでリンクしてみた。2019年後半に撮影されたということだが、とても80半ばとは思えない若さでびっくりした・・・まるで”少女”の雰囲気だ・・・(^^)。
＜ニュースソース＞
ついにその日がやってきた。私の頭の中にこの4年間たまり続けてきたモヤモヤが、今日を最後に次第に消えていく。毎日のように、マスコミに登場した花札男の顔をこれまでほど見なくてすむからだ。もちろん当分は登場するだろうが、世界一の大国の大統領としてではないから、まったく意味が違う。
私は、芸能界やビジネス界で有名人だった彼を政界に登場する以前から知っていたが、人間的に大嫌いだった。でも、芸能界やビジネス界にとどまる限り私には関係がないから、そんな人間がいた所でどうでもよかった。ところが、彼が大統領になってあの”最悪の人間性”がもろに発揮されると、私は耐えられなかった。あの男の写真を見るのも嫌だったし、名前を呼ぶことすらはばかられた。それほど人間として嫌いだった。
残るは、彼を”持ち上げてしまった”共和党が今後どうやっていくかだ。これからも彼の影響を受け続けるとしたら、当分、浮かばれないだろう。逆に、ここできっぱりと彼に”絶縁状”を突きつけることができたら、次第に”まともな共和党”に戻ることができる。それには、今後数日間に行われる弾劾裁判が非常に重要だ。共和党の上院議員の17人*が「弾劾賛成」に回れば花札男の「有罪」が確定し、共和党はあの男と永久に決別できる**。そうなることを私は強く願う。
* 上院は先の選挙の結果、議席配分が両党で50対50となっているので、弾劾に必要な3分の2の賛成票を獲得するには、共和党から17人が「賛成」に回る必要がある。
** これまで上院院内総務を務めてきた共和党の Mitch McConnell の決断が非常に重要で、影響力が強い彼が「賛成」に回れば、追随する共和党議員が何人も出て「有罪」になる可能性がある。これに関して、McConnell は昨日「暴徒たちは花札男に扇動された」とはっきり言った。なお、McConnell の妻 Elaine Chao は花札男政権で運輸長官を務めていたが、議事堂襲撃を批判して辞任している。
日本のネット情報を読んでいたら、仲正昌樹という哲学者がキャス・サンスティン Cass Sunstein というアメリカの憲法学者の言葉を引用して、最近のアメリカの政治状況を解説していた。それによると、サンスティンは「政治的に偏った見方をする人たちが、インターネット上で仲間とだけ付き合うことで、それが世論であると思い込み、偏った意見が増幅されていくことをサイバーカスケードと呼んで危険視した」ということだ。
花札男支持者たちが今月6日にアメリカ連邦議会議事堂に乱入した際、あの水牛の角を頭に載せた QAnon 信奉者 Jacob A. Chansley が、議場にあった紙に Mike Pence 副大統領宛てのメモを書きなぐった。‘It’s Only a Matter of Time, Justice is Coming’（単に時間の問題で、正義はやってくる）。これを見て、私は「え？彼は自分を Justice（正義）だと思ってるんだ？」とびっくりした。サイバーカスケードに陥った人間の典型かもしれない*。私たちも、この便利なインターネットの時代に、サイバーカスケードに陥らないようにくれぐれも注意せねば・・・(-_-;)。
* ともかく、確たる証拠も根拠も示さずに「大統領選は不正選挙だった」と言い続ける花札男の言葉を、彼らが信じてしまうのが呆れる。たとえ、100億人がそれぞれ100億回それを言ったとしても、証拠や根拠がひとつもなかったら、それは「間違い」であり「嘘」だと思うのだが・・・(-_-;)。なお、日本の「ネトウヨ」もサイバーカスケードだね。
＜ニュースソース＞
日本の動画ニュースを見ていたら、「New York では医療崩壊が起こっていない」というトピックが伝えられた。今、多くの国で COVID-19 の感染が拡大して医療崩壊が心配されている。しかも、アメリカは、2,500万人近くが感染し約40万人がすでに死亡している世界一の感染国だ。それなのに、New York で医療崩壊の心配がないと聞いて私はびっくりしてしまった。なぜ、New York 州では医療崩壊の心配がないのか。それは Andrew Quomo 知事を筆頭とする行政が、臨時病院を作るなどして早めの手を打ったからだった*。下の動画が New York の様子を詳しく伝えている。
う～ん、結局、これほどのパンデミックの中でも、行政のリーダーシップ次第で状況がまったく違ってくるということだね。これを見ると、日本の行政がなんとももたもたしているように見えてくる。また、アメリカ全体で言えば、花札男がパンデミック当初から適切な手を打っていれば、今ほどひどい状態にはなっていなかったということだね。
＜号外：Whistler の北にある村 Pemberton で、唯一の銀行 ScotiaBank が7月15日をもって閉店することになり、住民らが銀行の前で看板を掲げたりして「閉めないで～！」と嘆願運動をしている。同銀行は60年以上にわたって Pemberton でサービスをしてきたが、Pemberton は人口が2,500人余りしかなく銀行としても合理化を迫られた模様だ。村には信用組合の BlueShore Financial があるが、普通の銀行を使うには車で約30分の Whistler まで行かねばならない。う～ん、BC州は日本の2倍半の面積に約500万人しか人口がないから、金融機関を近くに持たない人たちは少なくないだろうね。だれか、ネットバンキングを使って自宅で現金をおろせるシステムを開発する？・・・ノーベル賞ものだよ・・・(^^;)。＞
BC州政府が、ガソリン車から電気自動車などの無公害車に切り替えた場合の奨励金を倍増することを発表した。ただし、対象となるのは一般州民ではなく企業などだ。先日、BC州政府エネルギー大臣が、企業、地域政府、公営企業、非営利組織を対象として、無公害の大型車両または小型の特殊車両を購入した場合、10万ドルを限度にして価格の三分の一の額を奨励金として支給すると述べた。これまではその額が5万ドルだった。
エネルギー省によると、該当する車種はバッテリー型電動あるいは水素燃料のバスと運搬トラックだが、その他にも、オートバイや荷物用電動自転車のような特殊目的車両も含まれる。奨励金の原資は、CleanBC の特殊目的車両インセンティブと商用車両パイロットプログラムを通して BC州奨励金から充てられる。
ツーリズムに関係する企業は奨励金対象の無公害車両を購入すれば、COVID-19 で最大の影響を受けたツーリズムを救済する政策によって、車両価格の最大66％までで10万ドルを限度としての額をもらえる。これらのビジネスには、レストランとホスピタリティ提供ビジネスが含まれ、奨励の対象となる食物運搬車あるいはシャトルバスなど中型あるいはヘビーデューティ車両を買えば、奨励金がもらえる、とエネルギー省は説明する。
う～ん、ますます無公害車への転換が加速されるね。なお、一般州民にもBC州政府とカナダ政府からそれぞれ無公害車の購入に対して奨励金が支給されている。
＜ニュースソース＞
Vancouver に本社を置く企業 SaNOtize が、COVID-19 ウィルスが鼻から体内に感染するのを抑え、その人への感染自体を防ぐ可能性があると同社が説明する鼻孔スプレーを開発した。「この製品は、感染自体を防ぐ鼻孔スプレーで、COVID-19を初期段階で治癒させる可能性がある」と、同社 CEO で共同創業者の Dr. Gilly Regev は語る。
酸化窒素を使うこの製品は、近日中に COVID-19 の検査で陽性となった患者たちに治験使用される予定だ。さらに、最近、アメリカで治験開始することが承認され、一方、Canada では治験の第2段階を完了して同スプレーで治療を受けた100人が誰も感染しなかったと Regev は言う。イスラエルもまた、同社スプレーを薬品ではなく医療用具として認めることを検討中で、それによってイスラエルではより早期に承認される可能性があることになると、彼女は言う。
COVID-19ウィルスが鼻から呼吸器系に入っていくのを酸化窒素が防ぐ可能性については、研究によって知られていた。「これは液体で、食物の中で自然に使われる化合物からできていて、これらが混ぜ合わさって非常に少量の酸化窒素を作る」と Regev は説明する。「酸化窒素は誰もが体内に持っている微粒子で、呼吸器系に問題がある赤ちゃんの治療に使うことも認められている」。酸化窒素は「鼻のための除菌用ローション」とも呼ばれるが、それは誰かが COVID-19に感染したかもしれないと思ったら、酸化窒素で実際の感染を防げる可能性があるからだと、彼女は言う。
彼女によると、同社はカナダ政府健康省と協議を続けてきて、より大規模な治験を行うためにカナダ政府から資金援助を求めている。「私達はカナダ人として誇りがあり、（状況改善の）手助けしたいと願っている。（カナダで）思うほど迅速に事が運ばないことに焦りを感じるが、今のところそんな状況で、治験のための資金援助を受けられたらそこからさらに進んでいける」。資金援助が確保され次第、数ヶ月のうちに約4,000人の人たちにそうした治験を行うことができる。「それは安全な方法だ。これまで有害事象は発生していない。使い方も簡単だ。誰もがポケットに入れておいて、簡単に鼻スプレーすることができる」。
う～ん、こんな鼻孔スプレーが感染を抑えるとしたら、とても希望が持てるね。Dr. Regev が言うように、誰もがポケットに入れておいて時々鼻スプレーすればいいのだろうからね。いずれにしても、使っても害にはならないのなら「ともかく使わせてよ」と言いたくなるね。特に、最近の感染拡大を見ているとそんな気がしてくる。
＜ニュースソース＞
＜号外（やはり議員の暗殺が目的だった）：私は、6日の花札男支持者たちのアメリカ議事堂乱入事件では、一番の目的がアメリカ議会議員（特に民主党議員）の殺害だったに違いないと思っていたが（これについては、誰か宛のメールにも書いた）、どうやら、それが当たっていたようだ。［ワシントン 14日 ロイター］はあらまし次のように伝えている。米連邦検察当局が、あの乱入者たちに「公職者を拘束・暗殺する」意図があったとの文書を裁判所に提出した。検察当局は「議事堂に乱入した人物が、連邦政府の公職者の拘束・暗殺を目指していたことを示す強力な証拠がある」と主張した。＞
Vancouver 国際空港での COVID-19 緊急検査パイロットプロジェクトに参加している respirologist（呼吸器学専門医？）は、検査の暫定的結果が得られたが、それは州内の長期療養施設への緊急検査導入を見込めるようなものだったと述べた。同パイロットプロジェクトは11月末から行われてきて、WestJet 国内線に搭乗する乗客に15～20分で結果が出る急速抗原検査を受けるよう促してきた。
UBC 教授で St. Paul's Hospital の respirologist でもある Dr. Don Sin は、同プロジェクトでの初期の結果は期待できると述べた。「これまでに得られた結果を見て、私は非常に楽観視している。これらの検査データは、検査がとても信頼の置けるものであることを示している。非常に速く検査できて、比較的安価だ」と、Sin は言う。Sin によれば、これまでに300人がこの検査を受けた。陽性結果が出た人は搭乗が拒否されるが、これまでのところすべての検査結果は陰性だった。「私達は、全ての結果が正しかったことを確認すべく、病院が COVID-19 診断に使う標準的な方法でも検査し、全てが陰性だった」と Sin は言う。
しかし、彼は同時に、空港でのプロジェクトの結果はまだ予備的であり、このやり方を他の施設などで採用する前にさらなる検査をする必要があると警告した。「いくつかの潜在的な危険を理解するために、さらなる検査あるいはさらなる結果を見る必要があると考える」と Sin は言う。いくつかの潜在的な危険には、抗原検査は他の検査ほど精度が高くないために、間違って陰性結果が出る可能性が含まれる。
州内の数カ所の長期療養施設でも急速検査パイロットプロジェクトが行われている。急速検査の支持者たちは以前から、州内で COVID-19 パンデミックの震源地になっている長期療法施設で急速検査をすることを提唱してきた。「時間はどんどん過ぎていくのに、感染拡大が続いて死者の数が増え、私はイライラしている。使えるツールがいくつもあるのにだ」と、州の seniors advocate*である Isobel Mackenzie は言う。「誰の命にも価値があり、このウィルスから救うことができるすべての命に・・・あらゆる手立てを講じるべきです」。
* Office of Seniors Advocate とは、高齢者のための医療についてデータを集めたり分析したりする BC州の組織のようだ。そのウェブサイトには次のように書かれている。
The Office of the Seniors Advocate monitors and analyzes seniors services and issues in B.C., and makes recommendations to government and service providers to address systemic issues. The OSA was established in 2014 and is the first office of its kind in Canada.
＜ニュースソース＞
レストランなどが売れ残った食物を寄付して、貧しくて食卓に食べ物を並べられない人々を助け、さもなければ捨てられてしまう食物を大事にしている。昨年、Lower Mainland 全域にある138ヶ所の food hubs（食物ハブ？）にレストラン、食料品店、その他の小さなビジネスから集められた食物によって、871,000食が作られた。
Vancouver で人気のコーヒーショップ Matchstick Coffee は最近、売れ残ったパンやペイストリーを寄付し始めた。「ふつう、2日おきとか3日おきで15から25斤のパンが売れ残るし、クッキー、マフィン、クロワッサンなどのペイストリーも同じだ」と、Yaletown 店のマネジャー Jordan Reuser は言う。「これまでは、そうした売れ残り食物はスタッフが、ここで働くことのご褒美みたいにもらっていったが、貧しい人たちに分けてあげられるのも嬉しいことだ」。
Matchstick は Food Runners と提携していて、Food Runners は毎週 Grounds for Coffee などのコーヒーショップ、Purebread や Terra Foods などのベイカリー、Fresh Direct Produce などの食料品店を含む27の商店から食物を提供してもらっている。Food Runners は、Lower Mainland で食物ハブに食物を再配布している5つの組織のひとつだ。この他、Immigrant Link Centre Society は、より大きな小売店から約15,000キログラムの食物を集めて、低収入の家庭や Canada に移住してきたばかりの人々に提供している。こうした食物ハブ組織はすでに年間で100万食以上を提供してきているが、2020年にはパンデミックの中で集められた食物が増えて200万食近くにまで達している。
Bekhal Ali と彼女の家族は4年前に Iraq から Canada に移住し、１年以上前から毎週、かごにいっぱいの農産物、乳製品、パン類、肉類をもらうようになった。「時々、買い物に行かなくてもいい時があって、本当に素晴らしいです」と Ali は言う。Ali は初め、（提供される）食物が粗末に扱われていないかと心配した。「しかし、これのお世話になるようになってすぐに、食物が本当に良い状態であることが分かりました」と彼女は言う。
Ali と彼女の夫は、食物の無駄をなくして貧しい人達を助けるこのプログラムの使命感に刺激されて、Coquitlam の食物配布ハブのひとつでボランティアとして働くようになった。集められた食物のほとんどは、賞味期限が過ぎたり傷がついたりしているが、とてもフレッシュで食べても安全だ。Ali は、その食料リカバリープログラムは誰にとっても「ウィン・ウィン」の状況だと話す。「食物を大事にし、移民してきた人たち、特に、低収入の家族が無料で食べ物がもらえるのだから」。
う～ん、すばらしい活動だね。物を大事にすること自体が素晴らしいが、同時に、物の生産を抑えることによって温室効果ガスの発生を抑えるという点でも大きな意味があるような気がする。これらの食物がゴミとして捨てられてしまったら、他の食物を生産し、流通し、配布しなければならず、そうしたすべての経済活動の中で温室効果ガスが発生するだろうからね*。私達は高度成長の「大量生産、大量消費」の時代に「消費は美徳」などという掛け声に踊らされて、どんどん作ってどんどん消費し、同時にどんどん捨ててきた。しかし、もうそんな時代は終わり、どうしたら地球に優しく生きられるかってことが最重要の時代に入ったということだよね。
* 私は最近、ガラス瓶ひとつでも使用価値がある物ならできるだけ使おうと思っている・・・と言っても、ほとんどの瓶がリサイクルに回されるけどね・・・(^^;)。また、不要になった家具などがあれば、JPCanada（売ります・買います）に広告を出して、売れれば売るし、売れなかったら「あげます」ボタンを選択して無料であげることにして、できる限りゴミに出さないようにしている。少し前にも、ここで使っていたデスクが大きすぎて使いにくくなり「あげます」広告を出したら、若い男性がもらいに来た。デスクを彼に渡しながら、「ああ、また温室効果ガスを増やさずにすんだ」と清々しい気持ちになったね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：アメリカ議会で花札男を弾劾裁判にかけるための決議案採決が今朝から始まった。民主党優勢の下院で採択されるのは間違いないが、共和党優勢の上院で共和党から何人が弾劾に賛成するか、それが問題だ。共和党にとっては今が非常に大事な時だと言われる。なぜなら、ここできっぱりと花札男と決別しないと、ずるずると”トXXプ党”のままで推移してまともな政党ではなくなるからだ。ともかく、2016年の大統領選では”反トXXプ”の立場にあった Lindsey Graham や Ted Cruz が、今では完全に”トXXプ党員”に成り下がってしまっているのだから、まったく呆れてしまう。共和党は、早く花札男と決別して John McCain が頑張っていた頃の政党に戻らねば将来はないと思う。＞
Vancouver 市南部の Marine Drive で、およそ2年間にわたるインフラ・アップグレードプロジェクトが開始された。市によると、 Victoria Dr. と Oak St. の間の Marine Drive で「重要な上下水道、道路、電気系統」のアップグレード工事が開始されている。同プロジェクトは、2022年12月まで続けられる見込みだ。主な工事対象は上水道と下水道だ。市のウェブサイトにあるプロジェクトの説明では、「現存する上水道と下水道は寿命に達していて、取り換えが必要になっている」としている。この工事では、総計で4,000メートル近くの上水道配管を取り替え、新規の下水道を1,000メートル以上配管する計画だ。
そうした地下での工事に加えて、道路の舗装と歩道の一部修理も行われる。8ヶ所の交差点も改装が行われ、それらは Marine Drive と交差する Oak Street、Heather Street、70th Avenue、Manitoba Street、Main Street、Prince Edward Street、Victoria Drive、それに Khalsa Diwan Road の交差点だ。また、Cambie Street および Manitoba Street との交差点では安全対策アップグレードが行われる。また、「重複したり使われていなかったりする」たくさんの電柱は撤去される。市のウェブサイトによると、工事は月曜～金曜の 7am～5pm に行われる予定だが、それ以外の時間や週末にも必要なら実施されることがあるとしている。
＜ニュースソース＞
1月6日のアメリカ連邦議会議事堂での暴動に参加した暴徒たちが持っていた旗、記号、象徴などから、彼らがどんな人間なのかを調べ出したニュースがあった。暴徒たちは、プロ・トランプ、白人至上主義、ネオナチ、反ユダヤ、極右思想などの人間で、以下がその詳細だ（リンクをクリックすると画像が表示される）。
QAnon and conspirary theorists（QAnon と陰謀論）
男の胸の画像に “Q” が大きく書かれている。QAnon（キューアノン）は、アメリカの極右が提唱している陰謀論であり、テロ脅威としてFBIから指定されている。彼らの陰謀論では、「世界規模の児童売春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者の秘密結社が存在し、アメリカ合衆国連邦政府を裏で牛耳っていて、ドナルド・トランプはその秘密結社と戦っている英雄である」とされている*。しかし、主要メディアによれば、どの部分をとっても証拠がない「完全に事実無根」のデマと報じられている。
Noose and gallows（絞首刑の輪縄と絞首台）
Noose（絞首刑の輪縄）それ自体が人種差別的脅迫として使われる他、gallows（絞首台）は背信行為への処罰を現している。「大統領選の結果を認定すべく投票する議員たちに加えて、おそらく Pence 副大統領も背信行為をしているので、彼らを（絞首台で） 裁判にかけて絞首刑に処すべきだ」という意味と解釈できる。
Three Percenters flag
The Three Percenters はアメリカの民兵運動のひとつで、反政府過激思想運動家で構成される。他の民兵運動と同様、彼らは人々を政府の独裁から守っていると考えている。
"Release the Kraken" flag
花札男の元ロイヤー Sidney Powell が "release the Kraken"（クラーケンを開放せよ）という表現を使ったことに始まる。Kraken は、大統領選で花札男の勝利が”盗まれた”と信じる人達の象徴になった。
The Proud Boys and the OK sign
Proud Boys は、アメリカとカナダにある極右、ネオファシスト、男性限定の政治組織で、政治的暴力を奨励し実行している。彼らが使う OK sign は白人勢力のシンボルだ。彼らは花札男大統領を支持し、"Stop The Steal"（選挙を盗むな）デモをワシントンDC で繰り広げた。
その他、"Kekistan" flags（極右）、Altered historic flags、Oath Keepers（花札男寄り、極右、反政府の民兵組織）、The Confederate flag（南北戦争時の南軍の旗、奴隷制度支持の象徴で白人至上主義者たちの間で人気）、America First flag（反ユダヤ）、Nationalist Social Club stickers（反ユダヤの白人至上主義）、MAGA Civil War January 6, 2021 shirts、Boogaloo Boys（極右、反政府、過激主義）などの旗やシンボルが見られた**。
一方、「人種差別反対、ファシスト反対」を唱える左翼系の組織 Antifa が6日の騒動に参加したというニュースが流れているが、まったく根拠がなく、そのニュースは捏造に基づくものと見られている。そもそも花札男に反対する立場の Antifa があの暴動に加わったとは考えにくい。
* QAnon の陰謀論、「世界規模の児童売春組織を運営している悪魔崇拝者・小児性愛者の秘密結社が存在し、アメリカ合衆国連邦政府を裏で牛耳っていて、ドナルド・トランプはその秘密結社と戦っている英雄」はあまりに漫画チックで、いい大人がこんなのを信じることに呆れてしまう。
** 警官隊ともみ合い、議事堂に乱入し、警官を滅多打ちにし、一人の警官を殺した暴徒たちに対して花札男がかけた言葉が「We love you. You are very special ...」だと・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞ CTV Jan. 8 CTV Jan. 9
＜参考サイト＞ Yahoo ニュース「SNSの『どや顔』が命取りに 米議会襲撃事件 花札男に洗脳された支持者たちの悲劇」
＜号外：アメリカの Mike Pence 副大統領が花札男大統領の罷免に同意する可能性があるとアメリカメディアが報じたらしい。花札男に対しては、民主党で憲法の修正25条を発動して罷免を求める声が高まっているが、発動には副大統領と閣僚の過半数の賛成が必要だ。CNNテレビによると、副大統領は花札男が今後、さらに危機的な状況を引き起こした時に備え、修正25条の発動に賛成する余地を残しているということだ。なお、共和党内でも多くの連邦議会議員が花札男の大統領職からの追放（罷免または弾劾）を訴えていて、それには Adam Kinzinger、Mitt Romney、Liz Cheney、Tom Cotton、Mike Gallagher などが含まれる。＞
（「Microsoft から”ボタモチ”かも・・・(^^;)（1/2）」から続く）
＜消費者への支払い＞
消費者への支払いの内訳は裁判所で承認された。MS-DOS と Windows OS を買った人は13ドルを請求できる。Microsoft Office を買った人は8ドルを請求でき、Excel, Word と Office 以外のアプリケーションを買った人は6.50ドルを請求できる。
金額は少額だが、和解で決められた期間に人々が複数のコンピュータを買った可能性もある。デスクトップPC あるいはノートブックPCに請求資格のある Microsoft 製品が入っていれば、それぞれのソフトウェアアプリについてそれぞれ請求することができる。請求書の申請者はまた、請求が正しいという宣言を誓わねばならない。250ドル以上を請求する人は、購入を証明する書類が必要だ。
＜請求締切は今年9月23日＞
和解が2018年に承認されて以来、和解管理者を雇ったり、請求手続きを決定したり、一般に告知するための広告を作成したりなど、細部の詰めを行う必要があった。カナダ住民には、ラジオ、テレビ、インターネット広告、それにウェブ上のバナー広告などで和解（額）が告知される。請求は2021年9月23日まで行うことができる。その日を過ぎると和解管理者が、個人に小切手を送ったり、ソフトウェアライセンスをまとめて買った人たちに証明書を送ったりし始める。
裁判所が認定した裁判費用およそ100ミリオンドルと広告費用が和解額から減額される。2018年に和解額と費用調整を承認した時に、BC州最高裁判所裁判官 Elliott Myers は、これは「実質的に、1998年以降に Apple コンピュータ以外のコンピュータを使った人全て」に適用されると述べた。この請求への支払いが行われた後で、カナダの小学校から大学までの学校が和解額の残額についてソフトウェア購入の証明書を請求することができる。すべての請求が行われて残額が出たら Microsoft に返金される。
う～ん、私もさっそくどんなコンピュータを買ったのか整理し始めたよ。1998年12月23日から2010年3月11日の間というから”遠い昔”の話で、思い出すのも容易ではないけど・・・(^^;)。なにか見つかったら、ThatSuiteMoney.ca で請求せねば・・・(^^)。
＜ニュースソース＞
いや～、びっくりするような”お金儲け”の話が飛び込んできた。1998年12月23日から2010年3月11日の間に、Windows、Microsoft Office、Word、Excel、MS-DOS など Microsoft PC ソフトウェアを購入した人はだれでも、最大250ドルまで請求することができるというのだ、しかも領収書もなしにだ。まるで、「棚からボタモチ」ならぬ「Microsoft からボタモチ」のようにね・・・(^^;)。以下がそれを伝えるニュース。
カナダ最大級の集団訴訟和解によって、あなたにお金が舞い込んでくるかもしれない。そして、請求額の大きさにもよるが、Microsoft 製品の購入を証明する書類を提出する必要がないかもしれない。大量の書類が必要となる通常の集団訴訟と異なり申請手続きは簡単だ。
Camp Fiorante Matthews Morgerman LLP は、Microsoft に対して反競争的行為だと申し立てた訴訟から発生する和解（額）を管理する企業のひとつだが、同社の Vancouver 支社で弁護士を務める Naomi Kovak は、「私たちは、全力を尽くしてとてもシンプルにしました」と言う。517ミリオンドルに上限が決められた和解で、裁判費用と諸支出を差し引いたあとで400ミリオンドル（が消費者への支払総額？）になると推定される。Kovak は、請求申請受付が11月23日に開始されてから、カナダ国内で10万人以上が請求書を提出したと話す。請求書はウェブサイト ThatSuiteMoney.ca で提出できる。
交わされた合意によって、1998年12月23日から2010年3月11日の間に、Windows、Office、Word、Excel、MS-DOS などの Microsoft PC software を購入した人は、領収書なしで最大250ドルまで請求することができる。たとえば、和解で定められた購入年のうちに、Microsoft OS と Office スイートが入った Dell のデスクトップコンピュータを買った人は、それぞれの製品についてそれぞれ請求することができると、Kovak は言う。
＜訴訟の経緯＞
この集団訴訟では、Microsoft と Microsoft Canada が同社製品について不法に価格を釣り上げたことに関わっていたとの訴えが行われた。 Microsoft は和解に合意したが、不正行為は否定し債務は認めてはいない。カナダでの和解はようやく実現した。このケースでは最初、2005年に BC 州内で書類が提出された。この集団訴訟は、Ontario 州と Quebec 州でも起こされたが、裁判をリードしたのは BC 州の裁判所だった。2018年に BC州最高裁判所が和解を承認し、他州の裁判所がこれに追随した。この和解はすべての州と準州にも適用される。
1980年代から1990年代にかけて Microsoft は PC ソフトウェアの世界で”非常に支配的”だったと Kovak は言う。「Microsoft はアメリカでは、非競争的行為と言われたことについてアメリカ司法省との間でトラブルが発生したが、今回の訴訟で問題となったのも同様の製品だった」と彼女は言う。
（「Microsoft から”ボタモチ”かも・・・(^^;)（2/2）」に続く）
＜ニュースソース＞
＜号外：先日のアメリカ議事堂の大混乱はまるでクーデターだったが、あれを見ながら思い出した。大統領選で負けた後の11月9日に、花札男が”自分の言いなりにならない” Mark Esper 国防長官を解任した時、私は「花札男はアメリカ軍を使ってクーデターを起こす気か」と思ったのだ・・・このことは誰かに話したかも。今思うと、まんざら的外れではなかったような気がする。ところが、下の本題トピックを読むとクーデターどころではない事態が心配されている・・・(-_-;)。＞
米民主党のペロシ下院議長は8日、トランプ大統領が核兵器を使った攻撃命令を出すことなどを防ぐためとして、ミリー統合参謀本部議長と協議したことを明らかにした。大統領に権限がある核兵器使用の制限に関して、下院議長が米軍制服組トップと協議するのは異例。ペロシ氏は、「錯乱したトランプ氏による攻撃から米国民を守るため」と説明し、「不安定な大統領が軍事行動を主導したり、（核ミサイルの）発射コードへのアクセスや核攻撃を指示したりするのを阻止する予防措置をミリー氏と協議した」と伝えられる。
ミリー氏の報道官は、ペロシ氏側が電話協議を働きかけたとした上で、「ミリー氏は核をめぐる指揮権についての質問に答えた」と述べた。米国では大統領が核兵器を使うと決めれば、法的には核のボタンを押すことを制限できず、議会の承認など厳格化を求める動きがある。
う～ん、確かに、このところの花札男の言動は正気の沙汰ではないように見える。あれだけ否定されても今だに大統領選での不正選挙を主張しているし、先日の Georgia 州での上院議員決選投票でも民主党候補者２人が勝った途端、根拠も示さずに「不正選挙だった」と言った。こうなると、もう錯乱に近い状態で、自国民に兵器を向けかねないとも思えてくる。まさに「なんとかに刃物」というべき事態なのだ。
＜ニュースソース＞
＜号外：先日はアメリカ連邦議会議事堂が大混乱に陥って、警官一人を含めて５人が死亡し多数の逮捕者が出た。連邦議会では共和党議員も含めて花札男を罷免すべきとする声が大きくなっていて、これに”配慮”してか、花札男は「議会乱入を最も強い言葉で非難」したらしい。しかし、当日朝まで自分でけしかけ続けた乱入者を非難するとは自己矛盾もいいところで、まったく本心からの言葉とは思えない。まさか、20日に彼がもう一度暴徒たちを”結集させる”とは思えないが、Biden 大統領就任式が無事に終わることを願うばかりだ。＞
Michael Chen はコンピュータを組み立てるのが大好きだ。St. George’s School 11年生の彼は、ベッドルームとベースメントに古いコンピュータ、モニター、キーボードが山積みしている。「これらを分解して部品にします」と彼は言う。しかし、彼が組み立てるコンピュータは自分のためではなく、貧しくてコンピュータを買えない人たちに寄付するためだ。「COVID-19 パンデミックでとても困っている家庭はいくつもあります」と Chen はいいながら、バーチャル学習するためのインターネット環境を持つ必要性があることを訴える。「家庭によっては、一台のコンピュータを兄弟3人で共有しなければならかなったりするので、オンライン教育を受けるのがとても困難です」と彼は言う。
Chen は友だち何人かと “Fair For All”という組織を立ち上げ、約80台のラップトップやデスクトップ PC を友だち、家族、地域の企業などから集めた。「もちろん、中には修理できないのもあります」と Chen は言い、そんな時にはそうした古いコンピュータから部品を取り出して、他のモデルのアップグレードに使うと話す。これまでのところ、彼は50台のコンピュータを改造し、そのうちの約30台を Vancouver の Thunderbird Elementary school に通う学生たちの家族に寄付した。
「Michael はえらい若者です」と、 Thunderbird Elementary の教師 Camilla Ting は言う。「彼は、このパンデミックの中、状況を改善しようと本当に頑張っています」。改造コンピュータを待ち望んでいる人たちのリストを示しながら、彼は人々にコンピュータ、モニター、キーボード、マウスなどを寄付してくれるよう呼びかけている。古いコンピュータでもウェルカムだと彼は言う。「10年から15年くらい古いのでも、修理して新しい技術生命を与え、それを待ち望む家族にあげれば少なくともさらに数年は使える」。
う～ん、なんとも頭が下がるえらい若者だね。コンピュータを寄付してもらった家庭の子供たちは、これによって人の親切心を知り、自分もそうした人間になりたいと思うことだろうね。
＜ニュースソース＞
昨日、アメリカの連邦議会議事堂でまれに見る醜態劇が繰り広げられた。去年11月の大統領選挙の結果を最終的に確定する上下両院の合同会議が行われている時、”ワシントン結集”を呼びかけていた花札男に煽られて、大勢の花札男支持者たちが議事堂に乱入したのだ。その結果、会議は中断して議員たちは避難し、警備警官と乱入者たちとがもみ合う大混乱に陥って、４人が死亡し52人が逮捕された。死亡者の一人は乱入した女性だが、他の３人はだれなのか分かっていない。
彼らが乱入したのは、「大統領選は不正選挙だった」としつこく呼びかけていた花札男に煽られたからだ。先日も書いたが、「まったくの証拠も根拠もなくしつこく嘘を言い続ければ、信じてしまう人間がいる」のだ・・・なんとも呆れるが。なお、昨日の醜態劇を作り出した花札男には、これをもって2024年の大統領選再出馬の芽がなくなったと私は思う。それはそれでよかった。以下、この醜態劇に関係する報道（時刻は日本時間）をピックアップして、一部に私のコメントを付けた。
「米議会にトランプ支持者が乱入 上下両院会議は再開」日本経済新聞 2021年1月7日 4:56 (2021年1月7日 9:35更新)
・・・議事堂が攻撃を受けるのは、米英戦争のさなかに英軍が火を放った1814年以来、約200年ぶりとなる異例の事態・・・
「バイデン氏の勝利『阻止できない』、ペンス副大統領がトランプ氏に告げる」CNN.CO.JP 1/6(水) 15:10
・・・米国の Mike Pence 副大統領は５日、ホワイトハウスで、トランプ大統領に対し、昨年１１月の大統領選でバイデン次期大統領が勝利したとの承認を阻止する権限は自分にはないと告げた。・・・トランプ氏はかねて選挙結果を覆すようペンス氏に圧力をかけていた。上記のやり取りでは、承認阻止を拒否した場合、ペンス氏に政治的な「損害」が及ぶと警告したという。両者の会話について説明を受けた関係者が付け加えたところによれば、ペンス氏はトランプ氏に対し、承認手続きを妨げる権力は自分に存在しないと穏やかに通告したという。・・・
（私のコメント）”花札男べったり”だった人たちが、花札男のやり方に愛想を尽かして一人二人とたもとを分かっていった。たとえば、一時はその”べったりぶり”に私も呆れた Willam Barr 司法長官は、「大統領選で不正はなかった」とはっきり言った後の12月23日に辞任した。そして、ここに至ってペンス副大統領も花札男に言うべきことをビシッと言った。「民主主義を守る」という民主主義国家の政治家として当然の姿勢を貫いたのだ。
「トランプ政権の高官、辞任報道相次ぐ」日本経済新聞 2021年1月7日 12:49
・・・メラニア米大統領夫人の首席補佐官を務めるステファニー・グリシャム氏は6日、ツイッターで辞任を表明した。・・・オブライエン大統領補佐官（国家安全保障担当）とポッティンジャー大統領副補佐官（同）も辞任を検討している。・・・NBCテレビはチャオ運輸長官（共和党上院トップのマコネル院内総務の妻）も辞任の検討に入ったと報じており、政府高官が相次いで政権を去る可能性が出てきた。・・・
「トランプ氏罷免の検討を、米有力業界団体が声明 民主主義の保護呼びかけ」CNN.CO.JP 1/7(木) 13:06
・・・米国で最も影響力を持つとされるビジネス団体、全米製造業者協会（ＮＡＭ）は６日、ペンス副大統領にトランプ大統領の罷免（ひめん）を検討するよう求めた・・・
（私のコメント）罷免も当然だろうし、４人も死者が出たことを考えれば、”ワシントン結集”を煽った花札男には刑事責任があるのではないだろうか。
「『ペンスは裏切り者』 日本語圏のSNSで拡散、米副大統領批判の背景」 毎日新聞 2021年1月7日 20時36分(最終更新 1月7日 20時36分)
・・・百田尚樹氏もツイート 「議会になだれ込んだのがトランプ派か反トランプ派かはわからないが、バイデンが選出される流れが中断されて、トランプ陣営に立て直しの時間が与えられたことはたしかだ。さあ、ペンスが裏切り者と判明したトランプ陣営は、どう出るか！ 私はペンスの解任も有り得ると見ている」・・・
（私のコメント）日本にも”トXXプ病”の人間がうじゃうじゃいる。この百田某も以前からろくな人間ではないと思っていたが、ここまでひどいとは知らなかった。
「'This represents the end': Trump says transition will be orderly」CTV News
Last Updated （北米時間）Thursday, January 7, 2021 7:44AM EST
・・・U.S. President Donald Trump for the first time acknowledged his defeat in the Nov. 3 election and announced there would be an "orderly transition on January 20th" ・・・
（私のコメント）花札男は今朝になって大統領選の敗北を初めて認め、「１月20日の Biden 大統領就任式は規律正しく行われる」と述べたという。あれだけの混乱を生じさせて４人が死んだことを考えると、なんとも遅すぎる敗北宣言だ。
＜号外（ワクチン接種２日後に死亡）：ポルトガルの腫瘍学研究所で働いていた女性（41才）は、先月30日にファイザー製ワクチンの接種を受けた。翌31日は特に異常はなかったが、1日早朝ベッドで死んでいるのが見つかった。ワクチン接種の際や接種後も大きな副反応はなかったということで、ワクチンが原因で死亡したのかどうかは分かっていない。家族は、女性に健康上の問題はなく元気だったと話していて、当局は死因を調べることにしている。う～ん、何やら気味悪いニュースだ。＞
これまで、BC州に住んでいた黒人の歴史はあまり報道されたことがなく、私たちも知る機会がなかった。わずかに、Georgia Viaduct を建設する時に取り壊されてしまった”黒人街” Horgan's Alley のことが何年か前に伝えられたくらいだ。それが最近、BC州に住んでいた黒人のことが少しずつ報道されるようになった。このニュースもそのひとつだ。
BC州に住んでいた黒人の先駆者たちにスポットライトを当てるオンライン展示サイトが、Digital Museums Canada のサポートを得て、B.C. Black History Awareness Society によって制作された。同ソサエティのプレジデント Silvia Mangue は、無知に起因した人種差別に取り組みやすくするのをひとつの目的として、この展示サイトが作られたと話す。「私たちは、だれもが人種差別を伴う問題をとてもよく知っている社会に住んでいる。だから、歴史に目を向ける時、私たちは物事を状況に当てはめることができるのだ」と彼女は言う。
たとえば、BC 州内で最も初期の黒人コミュニティのひとつが1858年に作られ、当時の州知事 James Douglas の招きによって1,000人近い黒人がアメリカから BC州にやってきた。James Douglas は BC州を創り上げた人だ。そうしてやってきた黒人の一人 Mifflin Gibbs は、官公庁に選出される初めての黒人として、Victoria 市会議員になった。オンライン展示では、ほかにも多くのストーリーが語られていて、Charles & Nancy Alexander のこともそのひとつだ。二人は、South Saanich に初めての学校を造ったり、毎年恒例の Saanich Agricultural Fair に参加したりして、Saanich, BC のコミュニティで欠くことにできない存在だった。地域には今でも Alexander の家系の人たち100人以上が住んでいる。
「人々に展示サイトに入ってみてもらい、そうした先駆者たちのことを知ってもらいたいです。そして、彼らがここカナダで成し遂げた偉大な事々を知ってほしいです」と Mangue は言う。この展示サイトは、communitystories.ca で "British Columbia's Black Pioneers: Influencing the Vision of Canada"をクリックして見ることができる。
う～ん、ともすると、街で黒人を見たら「アメリカから最近やって来たのかな？」などと思ってしまう。しかし、黒人の人達の中には1800年代なかばから BC州内で立派に生きた家系に生まれて、BC州民として私たちよりもずうっと”先輩”の人たちがいるってことだね。
＜ニュースソース＞ 掲載されている写真の黒人たちも、とても力強い表情をしている。
カナダ政府は、気候変動対策目標の達成を助けるために水素を低炭素燃料として使うことを促進する計画を発表した。Natural Resources 天然資源大臣 Seamus O'Regan は、大気汚染の少ない燃料が2050年までのカナダのエネルギー需要の最大30％までを賄うことが可能だと述べた。彼は、それは50ビリオンドルの価値がある産業であり、35万人の雇用が創出可能だと述べた。
同計画は、カナダ全国で水素が地域の需要に適切な地域、あるいは燃料の専門知識がすでに存在する地域に、いくつかの地域拠点を今後5年間に設立することを提起している。そうした拠点には、水素原料と炭素貯蔵施設へのアクセスがたくさんある Edmonton 地域が含まれる。また、Vancouver などの港、Windsor-Detroit 間の幹線道路などにも拠点を提起していて、それらの場所では水素を重機と運輸のための燃料需要に充てることができる。この戦略は、カナダ政府の気候変動への戦略の一部として先週発表された1.5ビリオンドルによって資金供給される。
Alberta 州政府は、暖房、運輸、発電で使用するための水素について州独自の戦略に取り組んでいて、共同戦略の形でカナダ政府をサポートすると述べた。Alberta 州政府エネルギー大臣 Sonya Savage は、主に天然ガスからの生産で Alberta はすでに世界でも最大級の水素生産地であると述べた。「Alberta 州の豊富なガス供給、二酸化炭素貯留における経験は、今すぐにでも、また今後数十年にわたっても、クリーンな水素を生産するツールと経験があることを意味する」。
そうした計画を歓迎しない人達もいる。環境問題を訴えるグループ Environmental Defence は、その計画ではカナダを将来的に化石燃料を使用することに固定させてしまって、カナダが再生可能水素のリーダーになるチャンスを逃すものだとしている。「その戦略では化石燃料由来の水素を奨励することに焦点を置くだけでなく、カナダ政府が石油ガス業界にさらなる巨大な施し物を提供することにもなってしまう」と、同グループの気象およびエネルギープログラムのマネジャー Julia Levin は言う。
クリーンエネルギーのシンクタンク Pembina Institute もそれに呼応して、すべての水素が同じ形で作られるわけではないとした。同シンクタンクは、安定した二酸化炭素貯留が存在する限りは、カナダは再生エネルギーを使って水と天然ガスから水素を抽出するプロセスに焦点を当てるべきだとする。「私たちはネットゼロ目標に向けて動いているのだから、利用できる energy solutions（エネルギー解）ひとそろいの中で最も適切な水素の使い方を決定するためにはさらなる研究が必要だ」と同シンクタンクは述べた。なお、カナダ政府は、水素などの燃料の生産を増強するために、政府が1.5ビリオンドルを投資する Low-carbon and Zero-emissions Fuels Fund によって同戦略は支えられているとした。
う～ん、水素というのは今のところ化石燃料から製造しているが、将来的には、水の電気分解やバイオマス・ごみなどを利用することにより、化石燃料によらないで製造できる可能性があるということのようだ。Alberta 州の家庭事情を考えたら化石燃料を原料にしたくなるが、それでは気候変動対策目標の達成はおぼつかないかもしれないね。
＜ニュースソース＞
米大統領選での敗北を認めていない花札男大統領が今月2日、Georgia 州高官に対し、同州の選挙結果を覆すのに十分な数の票を「見つける」よう電話で要求していたことが、Washington Post の報道で明らかになった。Washington Post が3日に公開した電話音声で、花札男が Georgia 州の Brad Raffensperger ブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官に対し、「11,780票を見つけたいだけだ」と述べているのが確認できる。ラッフェンスパーガー氏は花札男に、同州の選挙結果に誤りはないと答えた。この電話音声で、花札男が Georgia 州のラッフェンスパーガー州務長官を丸め込もうとしたり、圧力をかけたりしているのが確認できる。
下が、その時の電話音声を録音した YouTube 動画だ。音声とともに、発言者名と発言内容が下に表示されていて分かりやすい。
この電話会談の中で、花札男は、票数の操作を示唆したり、ラフェンスパーガー氏に対して法的措置を取る可能性をちらつかせて脅したりした上で、自分が Georgia 州で獲得した票（2,461,854票）に11,780票を追加するよう求めた。そうすれば、バイデン氏の得票数を1票上回るからだ。これに対してラフェンスパーガー氏はことごとく反論し、同州での選挙結果を再調査すべきだとする花札男に対して、「大統領、あなたに情報を提示する人たちがいるように、我々にも情報を提示するスタッフがいる。裁判になれば、裁判所が判断することになる。・・・私たちは自分たちの集計結果を譲りません。自分たちの数字が正しいと信じているので」と答えた。
この電話会談の翌日3日、花札男は自分が主張する不正行為に関する詳細をラッフェンスパーガー氏が明らかにしていないとツイートした。「彼はまったく分かっていない！」。このツイートに対して、ラッフェンスパーガー氏は「僭越ながら、大統領。あなたが言っていることは真実ではありません。真実は明らかになるでしょう」と返していた（ツイートのサイト）。この電話会談について、民主党幹部の Adam Schiff アダム・シフ下院情報委員長は「花札男がいかに民主主義を見下しているか、あらわになった」と述べた。共和党穏健派の Adam Kinzinger アダム・キンジンガー下院議員は「まったくぞっとする。選挙結果に異議を唱えようとしている全ての議員に申し上げる。これに照らせば、良心があるなら、（異議申し立て）などできないはずだ」とツイートした。
う～ん、最後の最後になって花札男は本性を現したね。票数の操作を要求するなどはもう民主主義に対する冒涜もいいところだ。花札男がこれほどひどい人間であることを、花札男支持者たちが分かってくれればいいが、そう簡単に彼らは目を覚ましそうにないから始末が悪い。他国のこととはいえ、アメリカがどのような状態にあるかは世界の国々、特にカナダに大きな影響を及ぼす。それを考えると、いまや共和党を牛耳っていると言われる花札男が、早々に共和党への影響力を失って完全に”消えていく”ことを願うばかりだ。
＜ニュースソース＞ 後半に、電話会談の主なやり取りが詳しく書かれている。その他、以下も書かれている。
・・・国防長官経験者10人が全員連名で、大統領選の結果はすでに確定しており、これを変更するために米軍を関与させるような動きは「危険で違法で違憲だ」と警告する異例の寄稿を掲載した。・・・国防長官を経験した10人は、「選挙結果を覆そうと命令したり、そのように行動する文官や武官は、我々の共和国に深刻な影響をもたらしたかどで、刑事罰を含む責任を問われることになる」と釘を刺した・・・
先日、私はここで、菅首相ら８人で会食して批判を浴びたら「会食を目的に出会っているんじゃなくて、意見交換が目的だった」と言い訳した自民党二階幹事長について、「呆れた」と書いた。その後、そんな二階さんについて「な～るほど」と思えることがあった。
日本では今、COVID-19 感染者が急増し、首都圏を初めとして都道府県から国に対して緊急事態宣言の再発動を要請する声が高まっている。なぜ、こんなに急増したのか。私は GoToトラベルキャンペーンが大きな要因だったのは間違いないと思う。GoTo トラベルキャンペーンは2020年7月22日～2021年1月末の実施予定だったが、感染拡大を受けて12月末に全国的に停止された。世界に猛威を奮っている COVID-19 パンデミックの中、経済が落ち込んだからと言って国民に”ご褒美”まで出して旅行をさせる国は日本くらいだろう。”まともな国”なら、経済を救うにはパンデミック対策を緩めるくらいで、国民に金をばらまいて”はしゃがせる”なんてことはやらない。
いったい誰がこんな愚策を推し進めたのか。調べてみたら、二階幹事長に行き当たった。わたしは「な～るほど」と思った。「会食の人数制限の意味を理解しない人」＝「国民に金をばらまいて旅行させたら感染拡大することに思いが及ばない人」とぴったり合うのだ。以前から、「ご高齢だし、そろそろおやめになったほうがいいのでは」と思っていたが、こうした”実害”をもたらすとしたら、もう「老害」以外のなにものでもない。そんな”ご老体”がこれからも日本の政治を牛耳っていくとしたら*、東京オリンピックもおぼつかない。
* 参考サイト：Go Toキャンペーン受託団体が二階幹事長らに4200万円献金
** 会食の件では、二階さんに「それはできない」とびしっと言えない菅首相も情けない。
最近行われた調査によると、BC州民の大多数がスマホを操作しながらの交通違反を繰り返すドライバーにはもっと厳罰化して、スマホを没収すべきだと考えていることがわかった。この調査は、12月14日から16日の間に州内に住む800人の成人に対して行われた。
Research Co. が行ったオンライン調査では、州民の半分以上がこの一ヶ月の間にスマホで通話しながら、あるいはスマホでメール送信しながら運転しているドライバーを見たと回答した。現在、運転中に携帯電子機器を使っているドライバーは、368ドルまでの罰金が課せられ、車両保険料に対して252ドルに相当する4ポイントが加えられる可能性がある。州民のおよそ半分は、現在の罰則を「ほぼ適当」と考えているが、他の30％の人たちは罰則が甘いとし、反対に14％の人たちは厳しすぎるとしている。
スマホ操作での不注意運転ドライバーに対する罰則については、半分以上の回答者がもっと厳しくすべきだとしていて、54％の人たちは違反ドライバーは一年間の免許停止にすべきだとしている。60％近くの人達は、初めての違反に対しては罰金を倍の1,240ドルにすることを支持した。また、70％の人たちは、繰り返し違反したドライバーからは電子機器を没収すべきだと答えた。
Research Co. プレジデントの Mario Canseco は、「前回の州議会議員選挙で主要政党に投票したBC州民は、スマホ使用の不注意運転ドラーバーを少なくするためにより厳しい法制化を支持した」と言う。「BC Liberal に投票した人たちの50％が罰金を倍にすることを支持し、BC NDP に投票した人たちでは57％がそれを支持し、BC Green Party に投票した人たちでは66％がそれを支持した」。
う～ん、私も一度、呆れるほどの不注意運転を見たことがある。Burnaby の Grange St. を東に向かっていた時だった。Nelson Ave. との交差点で信号が赤に変わって停まったら、Nelson Ave. から北上して Grange St. への左折信号を出したドライバーが、信号をまったく見ないでスマホを操作していた。少し経ってやっと青信号に気づいて走り出したと思ったら、左折の半分くらいまでは道路を見ていたが、その先はまたスマホに目をやって運転していた。あれほどひどい不注意運転は見たのは初めてだった。あんなのにはもっともっと厳罰化して車自体を没収したらいいと思ってしまう・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくで～す・・・m(_ _)m。さてさて、年の初めには、楽しいダンスで景気をつけて、忌まわしい COVID-19 ウィルスなんか吹き飛ばしましょう！・・・＼(^o^)／。
アメリカ・マサチューセッツ州にあるロボットメーカー Boston Dynamics が、走るだけではなくて、じゃがいもをつぶしたり、ツイストしたり、ダンスしたりできるロボット Atlas robot を開発した。そして、同社が Youtube にアップロードした”ロボットダンス”動画が YouTube 閲覧ヒットチャートのトップを飾った。なんと、２”人”の Atlas robots を含む ４”人”のロボットたちが、往年のソウルミュージックグループ The Contours のヒット曲” Do You Love Me” にあわせて踊っているのだ。ぜひ、全画面でご覧あれ・・・(^^;)。
どんなに踊りが得意な人でも”彼ら”には負けそうだね・・・(^^;)。Boston Dynamics の素晴らしい AI技術で作られた彼らは、少なくとも、結婚式で酔っ払った人間が踊るよりも上手だよね。Boston Dynamics は「ハッピーニューイヤーになってほしいと願いながら、スタッフみんなで力を合わせて新年を祝います」と書いている。
Boston Dynamics は、何年にもわたってロボットの動きの最先端技術を追求してきた。たとえば、Spot dogs は人命救助と爆弾処理での人気のツールとなっていて、オンライン価格74,500ドルで買うこともできる。また、Atlas robot は、まるで人間のような体型と動きを見せるよう設計されている。
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