バンクーバーのぶつくさ男 The Mumbling Man in Vancouver |
タッチタイピングのすすめ 2020.08.25 現代の「読み書きそろばん」タッチタイピングを習得しよう! |
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★タッチタイピングの習得 ★日本のコンピュータ教育のお粗末さ |
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タッチタイピングの習得
タッチタイピングを教えるウェブサイトの多くは”前置き”が長すぎるので、できるだけ簡潔にした。
@ ホームポジションを覚える:
まず、右手の人差し指を「J」の上に、左手の人差し指を「F」の上に軽く置く。そして、下図のように、中指以下の3本指を横に並べる。両手の親指は Space(bar) スペースバー(手前の大きなキー)に置く。
これがホームポジションだ。常に指をこの位置において、上段や下段のキーに移動してキーを打ったら戻ってくる。なお、J と F のキーにはホームポジションを示す小さなボッチ(ひっかかり)がある。
ここまでの習得度:25%
A キーの配置を覚える:
「中段」をクリック ⇒ 「スタート」をクリック ⇒ ホームポジションに指を置く ⇒ (どちらかの)親指で Space(bar) を叩いて練習開始する ⇒ 画面に従って練習するキーごとの指は必ず正しく使う。同じ動作を何度も何度も練習してスピードが上がるようにする。
「中段」がかなり上達したら、今度は「上段」だ。
「上段」もかなり上達したら、今度は「下段」だ。
ここまでの習得度:50%
B 指の動かし方を覚える:
「各指の動かし方を覚えよう!」に進み、「右手人差し指」から「左手小指」までの8セクションを一つ一つ練習する。
「右手人差し指」
「右手中指」
「右手薬指」
「右手小指」
「左手人差し指」
「左手中指」
「左手薬指」
「左手小指」
ここでも、同じ動作を何度も何度も練習して、スピードが上がるようにする。そして、キーボードを見ないで打てるようになるのがいい。
ここまでの習得度:75%(ここまでが一番大事だから、あわてないで何度も何度も練習することが大事)
C 単語と短文の練習をする:
「ローマ字タイピング 実力アップコース(初心者〜中級者向け)*」で「単語」、「短文」、「長文」に進む。ここでも、同じ動作を何度も何度も練習して、スピードが上がるようにする。ここでも、キーボードを見ないで打てるようにしよう。
(* 画面下に広告が出たら、下部にある「対象外、または実施済み」ボタンをクリックすれば消える。)ここまでの習得度:95%
D 数字の打ち方を練習する:
Fujitsu の練習サイト「ローマ字タイピング 実力アップコース(初心者〜中級者向け)」で練習してもいいのだが、テンキーはキーの数が少ないから、このコースのように練習しなくても簡単に習得できる・・・実際、私自身はまったく練習せずにマスターした。それには、テンキーのホームポジションである 4、5、6に3本指(人差し指、中指、薬指)を置く形を覚えることだ。指の使い方は以下の通り。
4 5 6 ⇒ 3本指(人差し指、中指、薬指) 7 8 9と 1 2 3は3本指を上下させるだけ。
0 ⇒ 親指
+、ー、Enter ⇒ (右端に縦に並んでいれば)小指
小数点 ⇒ 3の下にあれば薬指。
コンピュータによってはキーの場所が違う場合があるが、その時は、自分で工夫してどの指を使うか決めればいい。以上をマスターしたら、テンキーに目を置かずに打ち込めるようになる。
ここまでの習得度:100%
日本のコンピュータ教育のお粗末さ <なぜ日本の人たちがコンピュータに弱いか>
日本では毎年、春になると「新入社員がコンピュータを使えない」というニュースが流れる。若者たちのほとんどがスマフォは持つがコンピュータは持っていないから、就職してもキーボードすら打てないのだ。一方、カナダでは、職種に関わらずたくさんの人たちがタッチタイピングを駆使してコンピュータを使っている。カナダで子供たちを学校に行かせた日本人の友だちに聞くと、学校ではコンピュータ教育が当然のこととして行われていると聞く。なぜカナダと日本でこれ程違うのか考えてみたら、2つの要因に思い当たった。@ タイピング文化の違い
アルファベット圏の国では、昔からタイプライター(キーボード)は使えて当たり前の道具だった。それに対し、日本ではキーボードが「輸入文化」なのでタイピングが「当たり前」になっていない。そのため、カナダでは子供たちが当然のテクニックとして習得するタイピングを、日本ではそうとう強くすすめないと子供たちはやらない。
A 過度なスマホ依存
日本では誰もがスマホを使いこなす。生活する上でスマホは実に便利で、そのこと自体はいい。しかし、困るのは「スマホが使えればコンピュータは不要」という考え方が日本の人達の間に蔓延していることだ。そのために、コンピュータ教育を本気ですすめようとする空気が生まれない。
ある時、日本の人が言った。「スマホが便利だから、その内にコンピュータはなくなるよね」。「冗談でしょ!」と私は思った。コンピュータでスマホは作れるが(プログラミングの話)、スマホでコンピュータを作ることはできないのだ。要するに、コンピュータは仕事道具になるが、スマホは生活道具でしかないということ。
<”実技ゼロ”の日本のコンピュータ教育>
数年前、文科省が小学校からプログラミング教育することを教育方針に掲げた。私は「え?そこまで行ったの?すごい!」と思った。ところが、すぐに校長先生たちが悲鳴を上げた。「コンピュータを教えられる先生がいないのに、プログラミング教育なんて無理だ」というのだ。「ありゃあ、やっぱりね」と私は思った。
いつだったか、高校の先生をやっている親戚の若者たちが、口を揃えて「学校でコンピュータ教育の理屈は教えるが、実践教育は何もやっていない」と言っていた。1990年代なかばにパソコンが普及し始めた頃、「学校でコンピュータを教える先生がいない」と日本中大騒ぎしたが、今でも同じ状況なのだ。四半世紀たってもまったく進歩しない日本。
<簡単に習得できるタッチタイピングを使わない手はない>
私は子供の頃、かなりの期間そろばん塾に通った。少なくとも1年は通ったと思う。それに比べたら、数週間で習得できるタッチタイピングをすべての子供たちに教えない手はない。誰もがタッチタイピングを習得してコンピュータを自在に操作できるようになったら、それこそ国力が上がるというものだ。
そういえば、私はあれだけ頑張ったそろばんを大人になってからまったく使っていない。そんな実用性のないものなのに、そろばん塾は今でもあるらしくて「そろばんをすると頭が良くなる」といった声も聞こえる。しかし、私はまったくそうは思わない。そろばんを使う国の人たちが使わない国の人たちよりも頭がいい、なんていう科学的データはどこにもないのだから・・・。
頭を良くする・・・特に数学に強くなる・・・ためだったら、むしろインド式の「二桁の九九」を習得したほうが遥かに役立つと思う。世界のIT業界でインド人が活躍しているのを見れば、「二桁の九九」を含めた数学的能力が彼らの武器になっているのは間違いないのだから・・・。
<インターネットは情報の宝庫>
私はコンピュータをやっていてよかったなとつくづく思っている。一番の恩恵は、インターネットで世界中の情報をいくらでも集められることだ。それについては、英語を少しかじっていたことも幸いした。ともかく、これからの日本の子供たちにも、コンピュータ(と英語)を使いこなして世界の情報を集められるようになってほしいと思っている。それにはまずタッチタイピングだ。タッチタイピングこそ現代の「読み書きそろばん」なのだから・・・。
<付録:Youtube 動画「インドがなぜIT大国になったのか?」>
「インドがなぜIT大国になったのか?」について、わかりやすく説明する動画があったのでリンクしてみた。アメリカでは Microsoft、IBM、Google などの巨大 IT企業が、企業トップにインド人を置いている。なぜだろう?それについて、インド人が二桁の九九などを使って数学に強いこと、英語に強いことなどが、理由として説明されている。