 バンクーバーのぶつくさ男
The Mumbling Man in Vancouver |
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 インターネット上で当ホームページ内の記述を検索するには：Google
検索で「pikapikavan ○○○」と打ち込んで検索する。たとえば、「pikapikavan スカイトレイン」と検索すれば、「スカイトレイン」という語句の入った当ホームページのトピックが（複数）検出される。pikapikavan は当ホームページの URL の一部。 |
「花札男」はアメリカ大統領の名前「ト・・プ」が花札みたいなものという意味。「ト・・プ」とすら呼びたくない私が、苦心して作った彼のニックネーム・・・(-_-;)。私は、アメリカの芸能・ビジネス関係で有名人だった彼を、政界に進出する前から知っていたが、そのころから人間的に大嫌いだった。 |
| ページ内で語句を検索するには：「Ctrl + F」でページ内検索を行う。 |
よく登場する地名（バンクーバー市、バーナビー市、リッチモンド市、BC（ブリティッシュコロンビア）州、カナダ、セントラルパーク）は、各トピック最下部に地図リンクを張った。 |
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＜号外（私の今年最後の一言）：「どんな嘘でも、しつこく訴えれば人々は信じる」。花札男大統領が確たる証拠も根拠も示さずに「大統領選は不正選挙だった」とツイッターし続けた結果、驚くほど多くのアメリカ人（特に共和党支持者）がそれを信じている。証拠も根拠も示されないのに信じる・・・それに私はびっくりした。＞
カナダ政府の発表によると、カナダに空路入国する人は全て、入国前に COVID-19 の PCR検査での陰性結果を得ていなければならなくなる。Intergovernmental Affairs（政府間関係）大臣の Dominic LeBlanc は、空路でカナダに入国する人たちは、搭乗前の72時間に PCR 検査を受けて陰性の結果を得ていなければならないと述べた。ルール施行の開始時期については「早急に」と述べたにとどまり、日にちには触れなかった。
Public Safety（公衆安全）大臣 Bill Blair は、この方策が現在施行されている（入国後）14日間の隔離に取って代わるものではないと警告した。Blair はまた、Canada Border Services Agency（カナダ国境サービス庁）がカナダ全国の空港での体制を強化すると述べた。「法令順守メッセージを強化するために、国境サービス職員がいろいろな部署に追加して配置される」と Blair は述べた。加えて、警備員チームがすでに通関と荷物引取エリア、それに検査部署に配置されて、旅行者に彼らがやるべきことを説明し、それらのルールに従わなかった場合に発生する事態についても説明するとした。
パンデミックが始まって以来、カナダ政府は外国への不要不急の旅行をしないよう国民に呼びかけている一方で、政府担当者は COVID-19 感染者の約2％が外国で感染したことを確認している。
う～ん、ますます旅行が難しくなってきているね。私もそろそろ日本に行ってきたいのだが、見通しが立たない状況だ。もっとも、このところのカナダの感染者急増を見ると、対策を強化せざるを得ないのがよく分かる。特にひどいのは Ontario 州と Quebec 州で、直近の一日あたり新規感染者が Ontario 州で3,300人（過去最高）、Quebec 州では2,819人だった。ここ BC州はかなりよくて、ひところ900人台まで行った一日の新規感染者が、この数日は400人台まで落ちてきている。
＜ニュースソース＞
＜号外（ワクチン接種後に陽性判明）：米カリフォルニア州で、ファイザー製ワクチンを接種した男性看護師（45才）が８日後の検査で COVID-19 陽性と判定された。看護師は18日にワクチンを接種。腕の痛み以外に副反応はなかったが、新型コロナ病棟で勤務後の24日に発症。悪寒や筋肉痛、倦怠感を覚えて26日に検査を受けたところ陽性反応が出た。う～ん、ワクチンは100％完璧ではないと伝えられていたが、やはりこうした事があるんだね。＞
Canadian Medical Association の調査によると、カナダでは、白人以外の人々のほうが COVID-19 感染する可能性が高くなっていて、それはおそらく社会的経済的な理由からだろうと説明されている。特に、黒人は白人に比べて2倍の確率で感染する可能性が高く、アジア系の人たちは1.5倍の確率の高さで感染する可能性が高くなっている。
「私たちの社会では、人種は豊かさと相関関係にあり、豊かさは行動と相関関係にあり、そして、行動は感染の可能性と相関関係がある」と、University of Ottawa の 伝染病学者 Raywat Deonandan は言う。「白人以外の人たちは経済的に貧しい傾向があり、貧しい人たちは社会的距離を保てない仕事に就く傾向があり、また、感染の可能性が高い公共交通機関を使わなければならない傾向がある」。
同調査によると、私たちが病気になる危険度の85％は、収入、住宅、教育、人種差別、それに医療ケアへのアクセスなどの社会的決定要因に関係していて、わずか15％が生物学的要因に関係している。10月に発表された Statistics Canada カナダ統計局のデータでは、白人以外の人たちが25％を占める地域では COVID-19 による死者が 10万人あたり34.5人なのに対し、白人以外の人たちが10％以下を占める地域ではそれが12.7人と僅かな数字になっている。
「COVID-19 については、高血圧、糖尿病、あるいは肥満の症状がある人は、入院したり死亡したりする可能性が高い。そして、そうした症状があるのは経済的に貧しい人たちであり、その理由は、食生活が適切でなかったり、労働条件が悪くて健康維持の時間を作れなかったり、子供のケアの必要性があったりするからだ」と Deonandan は言う。そして、彼は、こうしたすべての要因が重なって、社会経済的ステータスを形成していると加える。
う～ん、カナダ全体では、どうやら有色人種のほうが感染しやすいんだね。しかし、Greater Vancouver に限って言えば、状況は少し違うような気がする。なぜなら、Greater Vancouver では、中国人が多い Richmond が最も感染率が低くなっているし、世界的にも感染状況がかなりよい東アジア（台湾、韓国、日本など）系統の人たちが多く住んでいるからだ。逆に、同じアジアでもインド系の人たちが多い Surrey では感染がかなり拡大している。
＜ニュースソース＞
＜号外「鼻ほじくったらダメよ(^^;)」：COVID-19 パンデミックの今の時代、鼻をほじくることは非常に”危険な行為”なのだそうだ。なぜなら、鼻をほじくることによって、指先とか爪の間とかにいるウィルスを鼻の中で感染させてしまうからだ。今日を最後にあの”密かな楽しみ”は当分お預けだね・・・(^^;)。＞
Shaw、Telus、Roges などのテレコミュニケーション企業は、受信契約すると6～7ヶ月間は特別割引をしたり、キャッシュバックを提供したりして顧客を集めている。私はこれらの”初期割引”をカナダの法律で禁止すべきだと思う。
こんなことが許されているから、顧客は Shaw に数年、Telus に数年、Rogers に数年と、安い初期割引を求めて渡り歩く。その一方で、長年、一社と契約している人たちはみな高い料金を支払わされ続ける。つまり、一社に忠実に契約している人たちは、本来なら”ご褒美”をもらっていいくらいなのに、逆に料金面で馬鹿を見ているわけだ。
そして、こんなシステムだから、テレコミュニケーション企業は”初期割引”だけで客を釣り上げるだけで、まともなサービス向上をしようとしない。こうした状態をなくすには、国の法律でテレコミュニケーション業界の”初期割引”を禁止して、企業を本来のサービス向上に向かわせるしかない・・・私はそう強く思う。Trudearu 首相に手紙でも書くか・・・(^^;)。
BC Ferries が購入する LNG（液化天然ガス）を動力源とする新しいフェリーボートが現在、Poland で建造されている。完成したら、BC州に送られてきて、Southern Gulf Islands でのサービスに就航する。建造されている Salish Class（セイリッシュ級の）船舶は BC Ferries にとってはそのクラスの船舶としては4隻目になり、先日、Poland の Gdansk にある Remontowa Shipbuilding S.A. で初めて進水した。
BC Ferries によると、全長107メートルの同フェリーは最大で600人の乗客と乗員、それに少なくとも138台の車両を積載することができる。同フェリーは、LNGまたは超低硫黄ディーゼルを燃料とすることができ、それによって、他の種類の燃料に比べて温室効果ガス排出量が少なくてすみ、BC Ferries としても経費の削減につながる。同フェリーは、2021年に海上での試験運航が行われて、BC州に送られてくるのは2022年の初めになると予定されている。いったんBC Ferries のサービスが開始されたら、現在ディーゼル燃料で運行している Mayne Queen 号に取って代わることになっている。BC Ferries はまた乗客を乗せる前に、同フェリーにデザインするために、First Peoples’ Cultural Council と協力してアーティストを任命する計画だ。
これに加えて、先日、BC Ferries としては4隻目となるハイブリッド（電動）船舶も Romania で初めて進水し、同フェリー建造の一里塚を飾った。これらの２隻の建造については、BC Ferries が2018年７月に応札を開始していた。合計で世界の16の造船企業が入札したが、カナダの企業は参加しなかった。
う～ん、こうして新しい船舶が次々と導入されるのは嬉しいけど、建造にカナダ企業が関わっていないのは寂しいね。入札しなかったということは、価格的な問題で最初から東欧の国々には太刀打ちできないと思ったのだろうか。技術的には十分建造能力があると思うのだが・・・(-_-;)?。
＜ニュースソース＞
＜号外（二階幹事長のずっこけ）：自民党の二階幹事長が、菅首相らと８人で会食し批判を浴びたことについて、「会食を目的に出会っているんじゃなくて、意見交換が目的だった」と反論したという。どうやら二階さんは、パンデミックの中での「５人以上の会食はだめ」ルールの意味を全く理解していないようだ。なんとも呆れてしまう。そんなことも分からないようなら、ご高齢だし、そろそろ議員さんをおやめになったほうがいいと思うけど・・・(^^;)。＞
今年のエリザベス女王のクリスマス・メッセージは、本物と偽物の２つがあった。はたして、どちらが本物だろう。
①
②
いや～、出だしを見る限り、どちらもとても偽物には見えないよね。しかし、偽物動画で2:30 ころにジャンブしたら、女王らしからぬ動きが始まるからそれで偽物とわかる。そもそも、完全に騙す気はなかったらしくて、その後には女王を演じた女優も登場して、”種明かし”をしている。なお、1:15 あたりからは、"… they (Harry and Meghan) prefer the company of Canadians."（ハリーとメーガンは〘イギリス人よりも〙カナダ人と一緒にいるほうが好き・・・）と、カナダ人に対する”やっかみ”が出ていて笑えてしまう・・・(^^;)。
この偽物動画を作ったのは、イギリスの Channel 4 というテレビ局だが、同局はこの deepfakeメッセージを作った目的として、「オンラインで偽のニュースや情報が増えていることに対して”厳しい警告”を人々に発すること」をあげている。ハイテクが進んで便利になった反面、何を信じたらいいか分からない世界に住んでるんだね、私たちは・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
世界中が COVID-19 パンデミックで人々が家に閉じこもりがちな中、運動不足解消のために WHO（世界保健機関） が運動することをすすめている。今回の WHO の発表では、年齢別、妊婦、持病がある人、身障者のそれぞれに適切な運動量が説明されているが、ここでは成人についてのみ記載する（成人以外については、こちらの WHO ウェブサイトを参照）。
64才以下の成人には、一週間に中程度の激しさの運動なら150～300分、激しい運動なら75～150分をすすめている。これにより、早死に、心臓疾患、高血圧、がん、2型糖尿病の危険を減少させることができるとしている。また、65才以上の高齢者も64才以下の成人と同じで、一週間に、中程度の激しさの運動なら150～300分、あるいは、激しい運動なら75～150分行うことをすすめている。
体のすべての筋肉を強化する運動を少なくとも週に2回するのがいいが、高齢者の場合はそれに加えて、週に数日はバランスと強さのトレーニングを優先するのがいい。そうすることで、転倒したりして被る怪我を防ぐことができ、骨の健康と能力の減退を防ぐことができる。その他、パンデミックの中で大勢が室内に集まるのはすすめられないから、戸外での活動が良いオプションだと話す医療専門家もいる。
う～ん、たしかに私たちはパンデミックで家に閉じこもってばかりいるよね。私は毎日 Central Park で、最低でも30分間のジョギングまたは散歩をしているが、それをやらなかったら・・・一日中、ここに座ったままになって(^^;)・・・体が完全になまってしまうと思う。ところで、こうした毎日の運動を欠かさずに続けるために、私は以下の２つのことを強くすすめたい。
○記録すること：毎日30分散歩したら、カレンダーにマジックインキで㉚とマークしていく。もしできない日があったら、別の日に2倍やって補充日分はマジックの色を変えて㉚とマークする。こうやっていけば、毎日がマークされて、これが一月も続いたらもうやめられなくなる。なお、カレンダーの代わりに、表計算ソフトの Excel や Calc で年間記録帳を作れば、なおさらいい。
○欲張らないこと：あまりたくさんやろうとすると長続きしない。散歩なら最初は10分だっていいし、もっとやれると思ったらノルマを上げればいい。なお、私は必ずしも WHO がすすめるほどの運動量でなくてもいいと思っている。10分でも15分でも毎日やれたら、まったくやらないよりは絶対にいいのだから・・・(-.-)。
ということで、さあみなさん、”2021年運動記録用”のカレンダーを準備しましょう・・・＼(^o^)／。
＜ニュースソース＞
（「コロンビア河条約」終了の恐れ（1/2）」から続く）
カナダとアメリカは、2018年に条約を今の時代にあったものにすべく交渉を開始し、下流の環境への影響と原住民の諸権利についての懸案事項に取り組んできた。Global Affairs Canada のスポークスパーソン Christelle Chartrand は、カナダ政府としては、カナダ議会の中に条約を終了させるべきだと訴える議員がいることを把握していると述べた。
「カナダとアメリカは、両国が治水と発電から利することを確実にするために Columbia River Treaty を近代化させるためのオプションを開発するために協力しあってきて、同時に、Columbia River 流域でどのようにして生態系の改善を達成するかを検討してきた」と彼女は言う。また、「カナダは、両国の利益のためにこの条約を強化することに取り組み、Columbia River Treaty を近代化するための目標を発達させる中で BC州と Columbia River Indigenous Nations（コロンビア河先住民族群？）が重要な役割を果たすことと、そのプロセスの中で地元のコミュニティが強力な発言を持つことを確実にすることに、焦点を当ててきた」とも続ける。
「A River Captured: The Columbia River and Catastrophic Change」の著者である Eileen Delhanty Pearkes は交渉を注意深く追ってきた。彼女は、アメリカ下院での新しい議案はカナダとアメリカの関係にダメージを与え、続けられている対話と協力を脅かす可能性があると言う。Pearkes は、「対立を通じ、また一国を他方に対抗させるようなアプローチを通じては、関係者全てにとってのより良い結果はなにも成し遂げられない」と言う。「それは強力な政治的動きであることが確実であると思える。私が得てきたあらゆる感触からは、どちらの国も条約の終了を望んではいない」。
う～ん、下院議員 Dan Newhouse（共和党）の動きは、少しでも気に食わなかったら、軍縮やら環境やらの問題で人類がなんとか作り上げてきた約束事を簡単に破棄してしまうどこぞの大統領とよく似てるよね。まあ、どんな約束事にも悪いこともあればいいこともあるのだから、そう簡単に”結論”を出すのもどうかと思うけど・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外「（ロシア）大統領経験者は生涯不訴追」：今朝、びっくりするようなニュースが飛び込んできた。「ロシアのプーチン大統領が、大統領経験者が罪を犯しても生涯にわたり訴追されない権利を保障する法案に署名した」というのだ。なんということだろう。まだ法案の段階とはいえ、ロシアはもう完全にプーチンがやりたい放題の”腐れ国家”になってきている。もし、彼に歯向かいでもすれば殺されかねないのだから、なんとも恐ろしい国だ。＞
私たちはふだんあまり意識しないが、州内に水源を発してアメリカ（Washington 州と Oregon 州）に流れる Columbia River については、アメリカとの間で治水や発電などに関してとても重要な条約が交わされてきた。1964年9月16日にカナダとアメリカの間で発効したColumbia River Treaty（コロンビア河条約）だ（Columbia River 流域地図）。条約には終了期限は記載されていないが、契約から60年（2024年9月16日）が過ぎたら、少なくとも10年前に予告することによって、どちらの国からもほとんどの条項を終了できるとされている。それがここに来て、アメリカ側に”予告なしの条約終了”に向けた動きが発生しているらしい。以下が、それを伝えるニュースだ。
国境をまたいで締結された一つの条約が50年以上にわたって Columbia River の流れを管理 してきたが、アメリカの政治家グループが大統領に行政権限を発令して条約を終了するように呼びかけていて、条約の存続が危うくなっている。Columbia River Treaty はアメリカとカナダの間で1964年に批准され、治水とビリオンドル単位の価値の電力を起こすための４つの水力発電ダム（カナダ側に３、アメリカ側に１）の建設につながった。カナダ政府によると、この条約は水力発電開発において国際協力のひとつのモデルと考えられる。同条約の多くの条項は2024年に終了するとなっていて、過去2年間にわたり両国の間で新しい協定に向けて協議が続けられてきた。
しかし、アメリカの下院議員 Dan Newhouse（共和党、Washington 州第4選挙区選出）は、下院で議案を提出して、（花札男）大統領に条約の解除通知を発行するよう求める模様だ。下院には、彼を支持する議員が他にもいる。Newhouse は条約を「（アメリカにとって）悪い取引だ」とし「時代遅れで不公平だ」としている。条約の取り決めによって、いつ発電と治水のために放水するかについてアメリカ側は大いに動揺しており、また、その権利のために巨額をカナダ側に支払うことになっている。アメリカ北西部の州は基本的に、BC州内で貯水する権利のためにはもっと少額を支払いたいとする。また、BC州内での貯水によって、アメリカ側にある11のダムでより多くの水力発電が可能となっていて、条約のもとで、カナダとアメリカはそれからの利益を50対50で分配している。アメリカは毎年、（BC州内での）貯水と経営権に対する支払いとして100～350ミリオンドルに相当する電力をBC州に送っている。
（「コロンビア河条約」終了の恐れ（2/2）」に続く）
＜ニュースソース＞
先日、日本の関越道で発生した大雪による2,000台以上の車両の完全渋滞は全くすごかった。除雪車がハイウェーを除雪して、ようやく動き出した車の運転手たちは口々に30～40時間も停まったままだったと言い、中には44時間も閉じ込められたドライバーもいたらしい。
いつかも書いたが、そもそも日本は「世界一の大雪国」なのだ・・・日本人にも意外と知られていないが・・・(^^;)。シベリア高気圧が日本に向かって南下する途中、日本海の水蒸気を吸い上げて雪雲を作り、それが日本列島の山脈にぶつかって雪を降らす（参考衛星写真*）。それが冬の間、絶え間なく続くことによって、日本列島の日本海側は世界の他地域では見られない豪雪地帯になっている。「世界の豪雪都市ランキング」をいくつか調べてみても、ほとんどのランキングで日本の都市が上位を占めている。
似たような現象は、たとえば、五大湖南岸でも発生する。カナダ側からの気団が南下して五大湖の水蒸気を吸収し、アメリカ側に雪を降らせる。ところが、五大湖の場合はかなりの面積で湖面が結氷するから、いったん結氷が始まったら水分の上昇が抑えられてしまう。そもそも、五大湖の総面積（244,106 km²）は日本海の面積（978,000 km²）と大差があるから、吸い上げられる水分の量も比較にならない。その他、日本海ほどの規模で雪を作り出す海や湖は、世界地図でも見当たらないのだ。
* この衛星写真を見ると、シベリア高気圧が日本海に入った直後には雲ができず、少し南下して日本海の水蒸気を吸い上げた後で雲が発生していることがよくわかる。そうした雲が次から次へと日本列島にぶつかるのだ。これについては、こちらのサイトも参考になる。なお、日本ほど南にある国が世界一の大雪国だなんて、外国人には想像もつかないかもしれない。たとえば、東京（北緯 35度41分）はサンフランシスコ（北緯37度46分）よりも南だし、さらには、アフリカ大陸最北端（チュニジアの北緯37度21分）よりも南にあるのだ。
＜ニュースソース＞
＜参考サイト＞ Where is the SNOWIEST Place on Earth? ⇒ Japan
（「CPP受給開始は70才まで待つべき？（1/2）」から続く）
とは言え、70才に達するまでの生活費として必要な労働年金あるいは十分なリタイア後の蓄えなど他所得の流れが足りないなどの理由で、だれもが受給開始を遅らせられるほど経済的に余裕があるわけではない。また、健康に問題がある人たちや寿命が長くない家系の人たちにとっては、CPP を早くから受給することのほうが理にかなうことが多い。
リタイアした人たちの多くは、蓄えが僅かだったりまったくなかったりして問題になる。もしリタイアした人が60代の頃に金を使いすぎたら、80代になってから資産がなくなってしまう可能性が高い。副収入が必要な60代の人はまだ方法がある。なぜなら、彼らはまだ働けてパートタイムの仕事につけるし、投資計画対象期間はまだ比較的長いのでいろいろな投資に回すこともできるからだ。しかし、60代で金を使いすぎて80代になってから資産が底をついてきたら、手立てはかなり限られてくる。そんな年齢の人を雇ってくれる企業は少ないし、投資計画対象期間はとても短くて予想利益も限られてくる。
最良のやり方はリタイアするよりもかなり前にフィナンシャルプランニングを作ることで、それによって、CPP と Old Age Security（老齢保障）を何才から受給するのがベストかを決めることが容易になる。リタイア後の蓄えが不足しないように、租税効率を最大化してリタイア後の収入予算を決定するのだ。
う～ん、これから CPP を受給開始する人たちにとっては重要なテーマだね。「世界の平均寿命ランキング」を見てみたら、カナダは世界第７位で「男女の平均寿命」は82.8才になっている（男80.9才、女84.7才）*。カナダ人の半分以上が CPP のブレークイーブン年令81才よりも長生きしているわけだ。ちなみに、私は CPP なしでもやっていけると思ったので、受給は70才から開始することにした。そう言えば、私はブレークイーブン年令よりも少なくとも20年、うまくすれば40年は長生きするつもりだ・・・え？「そりゃ、ちょっと欲張りすぎだ」って・・・(^^;)。
* 日本人として考えた場合は、男女平均年齢は84.2才（男81.1才、女87.1才）でさらに長生きだ。だとしたら、なおさら、CPP の受給開始は遅くしたほうがいいよね。
＜ニュースソース＞
カナダの年金 CPP（Canada Pension Plan）をいつから受給開始するかについて、カナダ人のほとんどが65才から受給し始め、中にはそれ以前から受け取る人もいるらしい。National Institute on Ageing によると、カナダ人の95％は65才かそれ以前に受給開始し、最も遅く受給できる70才から受給する人は１％しかいない。
CPP では、65才よりも後で受給開始した人には、一月遅らすごとに0.7％、つまり一年で8.5％も支給額を増額してくれる。そして、65才から５年遅らせて70才から受給開始した場合は、42％増額して支給してくれるのだ。金額で言えば、65才で最大の月額1,176ドルを受け取れる人は、70才から受給開始したら月額1,670ドルを受け取れることになり、その差は494ドルだ。
65才で受給開始する人達の理由は様々だ。通常65才でリタイアするから、その年から年金をもらうのが理屈にあっているからとする人達がいる。"a bird in the hand is worth two in the bush" （明日の百より今日の十）ということわざから、早めに受給開始するという人もいる。はたまた、CPP制度の支払い能力に不信感があって早めにもらい始めるという人もいる・・・ただし、CPP制度はまったく問題なく運営されている。
CPP は生涯を通して物価スライド式で月額収入となっているが、これは民間セクターなどでは特に見られない有利な点だ。70才以前に死亡してしまって、CPP をまったく受給できなくなることを心配する人もいる。しかし、カナダ人の平均寿命は男女とも70才をはるかに超えている。受給開始時期を65才にした場合と70才にした場合の、ブレークイーブン年令は81才だ。81才を超えて長生きすればするほど、受給開始を遅らせた人はシステムの恩恵に預かることになる。
（「CPP受給開始は70才まで待つべき？（2/2）」に続く）
＜ニュースソース＞
BC州政府は、以前に設定した温室効果ガス排出量の目標はとても達成されなかったと結論づけた上で、2025年までの削減目標を新たに設定した。新しい目標では、今後5年間に州内での温室効果ガス排出量を2007年レベルに対して16％削減することとした。さらに、その後は2030年までに40％、2040年までに60％、2050年までに80％削減する基準を策定した。
環境大臣 George Heyman は、CleanBC プログラムでの法制化した目標達成のための計画を完了することは、予想したよりも困難だったと述べた。彼は、その差となった最大の要因は、BC州の2007年ベースライン推定値を下げることになったカナダ政府レベルでのデータと技法の変更だったとした。彼は、目標を達成するにはさらに多くを行う必要があり、州政府は3月31日までに業界ごとの目標を設定するとし、「今、私たちが見ている差は、排出量を減らして目標を達成するための我々の努力を倍増させる必要があることを意味している。私たちは、2030年の目標に向けた詳細なロードマップを交付するためにかなりの作業を引き続き行っているところであり、来年末までにはそれを交付することに全力を傾けている」と言う。
う～ん、今後30年で80％削減するというのはかなり高い目標だと思うけど、なんとか世界各国と協力して達成させてほしいよね。さもないと、地球はどんどんおかしくなってしまう。
＜ニュースソース＞
＜号外「Burnaby Hospital の火事は放火だった」：先月15日の夜遅くに Burnaby Hospital で発生した火事は放火だったと、Burnaby RCMP が発表した。この火事によって同病院は大混乱に陥って救急治療室が閉鎖され、何人もの患者が他の施設に移送されるなどして、COVID-19 の感染がいっそう拡大して死者も増えた。それでなくてもパンデミックで混乱している病院に放火するとは、いったいどういう人間の仕業なのだろう。RCMP は、「容疑者ではない」としながらも何かを知っているかもしれないとして、一人の人物が写っている１枚の写真を公表した。＞
ICBC が B.C. Utilities Commission に、自動車保険の基本料金を15％引き下げることを申請した。Solicitor General（訴訟長官？）の Mike Farnworth は、 B.C. Utilities Commission がこれを承認すれば、過去40年間で最大の保険料値下げになると述べた。ICBC の申請は、州政府が2月に ICBC の財政問題に取り組むために発表した変更の一部だ。当時、州政府は、ドライバーの保険料を平均で20％、金額にして訳400ドル減額し、新しい保険プランを導入して（来年）春から開始すると発表した。ICBC は、改善された新たな保険プランによってドライバーは（来年）5月から基本保険料を節約できるようになるとした。
Farnworth は、新システムによって裁判費用が1.5ビリオンドル節約され、その結果、保険料が下げられるとしている。彼はまた、現在の保険料率と今後導入される保険料率との差から、多くのドライバーが払戻しの一時金を受け取ることになると述べた。ICBC プレジデント兼CEO の Nicolas Jimenez は先日、州内の大部分のドライバーは来年、相当額の節約を見るだろうと述べ、同時に、B.C. Utilities Commission が今回の保険料減額の申請を受理することに確信があるとも述べた。
2017年に NDP が州政権をとってすぐに、州政府司法長官 David Eby が、ビリオンドルレベルの大赤字を出していた ICBC を「 dumpster fire 大混乱状態」と呼んだ。彼は、前政権党の自由党が、ICBC からビリオン単位の額を超過資本から吸い上げたためにICBCを破産状態に追い込んだとした。Farnworth は、同 Commission への提出書類を見ると、ICBC には値下げをするだけの財政の安定性があると述べた。
＜ニュースソース＞
＜号外：14日にアメリカの Electoral College が、大統領選での Joe Biden の勝利を発表して大統領選が”やっと終わった”感じだが、今だに花札男は「Biden は不正選挙で勝った」と主張している。これほど執拗に不正選挙を主張するのを見ると、「ひょっとして、2016年の大統領選では、花札男自身が不正選挙で勝ったのでは・・・？」と思えてくる。さもなければ、あれほど”確信”を持って不正選挙を主張できないはずだ。＞
最近、AnyDesk というリモートデスクトップソフトウェアを使ってみたら、けっこう使いやすそうだ。リモートデスクトップソフトとは、たとえば、友だちがコンピュータ操作で困っている時に、問題を解決するために友だちのコンピュータに入っていって操作までできるソフトウェアだ。また、複数のコンピュータを持っている人は、外出先からノートパソコンで AnyDesk を使って自宅のデスクトップPC を操作することも可能だ。詳しくは、こちらを参照。なお、私は長年、同種のソフト Teamviewer を使ってきたが、１年近く前に有料の商用使用を疑われて使えなくなってしまった。そこで探しだしたのが AnyDesk だ。
（「カナダで増え続けるライム病患者（1/2）」から続く）
Toronto で P3 Health と呼ぶ総合医療クリニックを経営している Dr. Tim Cook は、カナダ軍医療サービス部門で中佐として20年間務めたあと退役した内科医で、二人の総督のかかりつけ医として仕えた経験を持つ。Matthews は2019年に Dr. Cook に紹介され、抗生物質とサプリメントを使う治療を受け始めた。彼は、それ以前に、自宅のキッチンカウンターでたくさんの薬の瓶を見るのがどんな気分だったかを思い出して、「ある時には一日に20～25錠も飲んでいた」と言う。
Dr. Cook は、慢性的ライム病患者をどのようにして治療するのかについて聞かれると、赤と青の錠剤が入った瓶を差し出した。「Disulfram (DSF) はひとつの突破口です。通常の抗生物質では治療できないゆっくり進行する段階のライム病をターゲットにする薬剤が２～３ありますが、そのひとつが DSF なのです」と彼は言った。DSF は "Antabuse" とも呼ばれ、飲酒をやめたい人たちを助ける薬でもあり、これを服用している期間に飲酒すると気分が悪くなる。「私が驚いたのは、これを少し服用するだけで（ライム病）患者の症状がとても改善することです。DSF 以前には、抗生物質を組み合わせて服用する方法では、ほとんどの患者がすごくよく感じるのですが、彼らはよく”頭の中の霧”と疲労感がいつまでも残ると言っていました。これらの２つの症状は、多くの場合、DSF で完全に急速に消えてしまいます」と Dr. Cook は言う。
Matthews は今年の夏にDSF の服用を開始し、初期効果は良好だったが、長期の効果を得るには完璧な量を服用することが重要だと分かった。「服用し始めたらすぐに痛みが消えた・・・奇跡だった。しかし，2ヶ月の間に服用量を増やしていったら、軽い頭痛がするようになり、また、夜中に変な夢を見るようになった。それで、服用を中断した」。Matthews は今、DSF の服用量を減らして痛みのない状態に戻れることを望んでいる。
Dr. Cook は、DSF がすべての人に効くわけではないとしても、増え続ける慢性的なライム病患者にとって、DSF がゲームチェンジャーになるかもしれないと話す。「より症状の悪い人たち、長期に症状が出ている人たち、そして通常の抗生物質による治療がうまく行かない人たちは、DSF を試してみるといい」と Dr. Cook は言う。Matthews は、DSF での治療がうまくいって、ダニに噛まれたあの狩猟以前の自分を取り戻せたらと願っている。「この痛みを止めるには何でもやります」と彼は言う。
う～ん、なんとも薄気味悪い病気だよね、ライム病は。ともかく、あのダニはひと目で分かるような大きさだから、万一、それらしいダニに噛まれたら、すぐに医者に見てもらうことだね。放っておくと大変なことになる。なお、下に２ヶ所リンクしたが、Hope 在住の日系人医師 Dr. Ernie Murakami がライム病研究者として有名だ。
＜ニュースソース＞
＜参考動画とネット記事＞
・バンクーバー新報：2019年 インタビュー ライム病患者救済をライフワークとして Dr. アーニー・ムラカミ
・W5: Canadians fight for Lyme disease diagnosis and treatment 2020年に CTV が制作した番組
・Under Our Skin ライム病をとりあげた2012年の映画。
・「Dr. Ernie Murakami」で Youtube 検索すると、彼のライム病研究についての動画がたくさん出てくる。
＜参考トピック＞
・カナダでライム病感染者が増加 （2015.07.04）
・リタイアさせられた DR.ムラカミ (2008.11.19)
＜号外「”良心的な”強盗団」：Ontario 州 Sarnia の民家で夕方家族がテレビを見ていたら、ものすごい音がして、二人の男が玄関を壊して家に押し入ってきた。一人がハンマーを家族の頭上にかざして、「俺達から借りた金を返せ！」と怒鳴った。男たちが家を間違えたのに気づいたのはその時だった。彼らはすぐに謝っただけでなく、玄関を壊したことについて弁償すると言って立ち去った。警察はほどなく二十代後半の男たちを逮捕し、男たちは強盗行為と武器の所持で5,000ドル以下の罰金を食らうことになった。う～ん、なにやらえらい良心的な強盗グループだね・・・(^^;)。ひょっとすると、男たちは後で”正しい家”に押し入った時に、今回の罰金と”玄関代”を上乗せして金を要求するかもしれないね。「おめえのせいで家間違えちゃった」と言いながらね・・・(^^;)。＞
ライム病 Lyme Disease は、地球温暖化とともにカナダでも間違いなく感染者が増えている。アメリカ・コネチカット州 Lyme で1975年に最初に確認されたこの病気は、マダニが媒介するボレリア Borrelia（スピロヘータの一種）が人体に感染して発症し、マダニはノネズミやシカ、野鳥などによって運ばれる。感染者のほとんどは、森林を歩いていてダニに噛まれて感染し発症する。早期に治療しないと、廃人のようになって死んでしまうこともある怖い病気だ。
Kevin Matthews は、2017年に人生を狂わされるできごとに遭遇した時、彼はそろそろゆっくりした人生に切り替えようとする健康な58才の男性だった。彼は、Ontario 州 Kingston 付近で狩猟をしていてダニに噛まれた。その時、彼は、腹からダニを引き抜いたものの、それだけで重大事になるとは思わなかった。「私の腹にダニが食いつき、しばらくの間感染して痛かったが、bullseye rash（牛の目型の発疹）は現れなかった」と彼は言う。ライム病という言葉が彼の頭に浮かばず治療をすぐに受けなかったことを、今では後悔している。
それから約3ヶ月後、関節、特に、手、手首、肘に強烈な痛みを感じ始めるようになった。彼はファミリードクターに行って、ライム病だろうかと聞いた。ドクターは彼に通常の抗生物質 Doxycycline ドキシサイクリンを処方したが、処置が遅すぎて役に立たなかった。さらに数週間経過して痛みが増して行った。「コーヒーカップを持ち上げると、ものすごい痛みがした。もう私の人生はそれまでとは違ってしまった」。彼はどうすべきかを知りたくて自然療法医を尋ねると、医者は彼に血液検査を行って、彼がライム病にかかっていることを確認した。
ライム病のボレリアを運ぶ black-legged ticks クロアシダニはカナダで増えていて、国内のほとんどの地域にたくさんいる。クロアシダニが人に噛み付くと、血を吸うと同時に人体にバクテリアを注入し、それがライム病を引き起こす。治療が早ければ、通常は抗生物質をしばらく服用するだけでライム病は防げる。もし何ヶ月以上放置すれば、人体を衰弱させて人生を狂わせ、慢性的な症状をきたすようになる。これまでも、様々な症状が出る慢性的なライム病患者に対しては治療方法はいろいろあり、長期間複数の抗生物質を投与したり、免疫力を高めるために作られた栄養物を注入したりすることが行われてきた。
Dr. Tim Cook は、Canadian Forces Medical Service で中佐として20年間務めたあと退役した内科医だ・・・
（「カナダで増え続けるライム病患者（2/2）」に続く）
＜ニュースソース＞
＜参考動画とネット記事＞
・バンクーバー新報：2019年 インタビュー ライム病患者救済をライフワークとして Dr. アーニー・ムラカミ
・W5: Canadians fight for Lyme disease diagnosis and treatment 2020年に CTV が制作した番組
・Under Our Skin ライム病をとりあげた2012年の映画。
・「Dr. Ernie Murakami」で Youtube 検索すると、彼のライム病研究についての動画がたくさん出てくる。
＜参考トピック＞
・カナダでライム病感染者が増加 （2015.07.04）
・リタイアさせられた DR.ムラカミ (2008.11.19)
先日、日本には燃料電池車用の水素ステーションが北米に比べてかなり多いと書いた。それに関して、世界の燃料電池車業界では Honda、Hyundai など数社が燃料電池車を発売しているものの、なんとなく Toyota が”孤軍奮闘”しているように見える。なぜトヨタがそこまで水素燃料にこだわるのか。それを解説する Youtube 動画が見つかった。「【経済塾】トヨタが水素カーを諦めないわけ『教えて播摩さん』」というタイトルの動画がそれだ。
う～ん、どうやら、燃料電池車を生産する自動車メーカーを増やすことが、Toyota の水素カー戦略にとって重要だということのようだね。いろいろな業界で日本メーカーの影が薄くなってきている今、こうした問題を乗り越えて、なんとか Toyota や Honda に頑張ってほしいね・・・(-_-;)。
COVID-19 という病気は、軽症でも急死してしまうことがあるようだ。神奈川県で、50代の男性が軽い症状を発症して、軽症・無症状者向けに宿泊療養施設に入所したが、入所から2日後に急死した。以下、それを伝えるニュースの要旨だ。
神奈川県で、新型コロナウイルスの軽症・無症状者向けに県が設けた宿泊療養施設に入っていた男性（50代）が急死した。神奈川県では宿泊療養施設の入所者が亡くなったのは初めて。入所者は11日朝、健康観察で頭痛や腰痛、倦怠感を訴え、体温は37.8度だった。男性は午後３時にLINEを使って健康状態の報告をすることになっていたが、それがなかったことから、施設の看護師が4時ごろから7時半ごろの間に計6回電話をかけたがつながらなかったという。そして、夜8時ごろ、室内で男性が心肺停止状態となっているのを看護師が発見し、医療機関に緊急搬送されたが、午後9時ごろ死亡が確認された。この男性は8日に感染が確認され、9日から同施設に入所していた。14日まで滞在する予定だったという。
う～ん、なんとも恐ろしいね。花札男大統領のようにあっという間に治ってしまう場合もあれば、この男性のように”一見”軽症に見えても、実際には重症化してしまうことがあるというのだから。これを考えると、軽い症状でも必ずしっかり診察してもらうことが大事だと思えてくる。
＜ニュースソース＞
BC州政府の Ministry of Public Safety and Solicitor General（公衆安全・訴訟長官省？）が先日、州内のドライバーたちはいずれ自動車保険の更新をオンラインでできるようになると発表した。ただし、ICBC（Insurance Corporation of British Columbia）がオンラインでの保険モデルを立ち上げるのは、2022年5月以降になる。同省はこの件についてまだ多くを公表していないが、オンラインでの更新オプションを立ち上げる前に「規則上と技術上の調整」が必要であるとした。その行程には、保険ブローカー、警察、その他との協議が含まれる。
同省によると、オンライン更新システムが立ち上げられたら、ドライバーたちは ICBC を通じて自動車保険を更新し仮免許を受け取ることができるが、それにはいくつかの制約があるということだ。同省の Mike Farnworth 大臣は、オンライン化を「重大なステップ」と呼び、州政府としては保険料を平均で20％減額することに焦点を置くと繰り返し述べた。現在のところ、COVID-19 パンデミックのために、更新関係の手続きは電話とEメールで行われていて、ドライバーはすでにオンラインで、保険クレームを提出したり、 クレームの進捗状況をチェックしたり、テストや他のサービスを予約したりできる。
＜ニュースソース＞
BC州政府は先日、無課税の B.C. Recovery Benefit（回復分配金？）を州民が受け取れるようにするために、その資金を確保するための法案を議会に提出した。州政府によると、受給資格のあるすべての成人は、12月18日から受給を申請することができる。
年収が125,000ドル以下の家族は1,000ドルを受け取る資格があり、それを超えて175,000ドルまでの年収の家族は減額した額を受け取る資格がある。片親の家族もまた同様の額を受け取る資格がある。単身者の場合は、年収が62,500ドル以下の人は500ドルを受け取る資格があり、それを超えて87,500ドルまでの年収の人は減額した額を受け取る資格がある。
州政府によると、所得援助と障害者援助を受けているBC州民も、同 Benefit を受け取る資格がある。しかし、これらの援助を受けている州民は COVID 関連の援助が半額になってしまい、現行の月額300ドルは来年1月～3月の間は150ドルに減額される。高齢者援助を受けている人たちも同じ減額を被る。
これらを受給するには、19才以上の BC州住人で2019年の Tax Return を提出している必要がある。オンラインでの申請受付は今月18日から開始され、電話でのサポートは、トールフリーの1-833-882-0020で、21日以降の月曜～金曜日7:30 am ～5 pm の時間帯に受け付けが始まる。この申請は来年6月30日まで行うことができる。
う～ん、ちょっと分かりにくい援助だが、もらえるものはもらったほうがいいよね。特に、３段目の「所得援助と障害者援助（income assistance and disability assistance）を受けているBC州民も・・・」のあたりが分かりにくい。また、「COVID 関連の援助（COVID-related benefits）」とはなんのことだろう。まあ、ともかく、18日になったらネットで”研究”してみようか・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
日本の人と Skype でだべっていたら、燃料電池車（FCV）の話が出た。彼が言うには、Toyota の燃料電池車 Mirai は生産が追いつかないほど注文が来ているという。私は、カナダでは燃料電池車用の水素ステーションが数えるほどしかないし、アメリカでもカリフォルニア州に数十カ所ある以外はほとんどない（参考サイト「北米の水素ステーションを示す地図」*）。そうした状況から、Mirai がそれほど売れているとは信じられなかった。
そこで、日本に水素ステーションがどれほどあるのか調べてみたら、北米よりもかなり多くてちょっとびっくりした。2020年12月時点で全国の状況はこちらのとおりで、全国に130ヶ所以上ある。全国47都道府県のうち31都道府県にはすでに水素ステーションが存在し、4県では計画段階にある。計画もない県は12県だけだ。水素ステーションが多い主な都府県では、東京 22、神奈川 16、埼玉 11、愛知 33、大阪 9、福岡 10 などとなっている。今後は、2025年までに320ヶ所に、2030年までに900ヶ所に増やす計画だと言う。ちなみに、ガソリンスタンドは日本全国に約30,000ヶ所あるようだ。
う～ん、ガソリンスタンドの数に比べたらまだまだ少ないが、北米とは比較できないほどたくさんあるよね。世界中が今、電気自動車に移行する中で、技術的にはその先を行く”究極のエコカー”燃料電池車がどれだけの速度で普及していくかが気になる。簡単ではないだろうけど、トヨタ Mirai やホンダ Clarity に頑張ってほしいよね。これに関して、面白そうな動画がいくつかあったので下に載せてみた。これらの動画から以下の情報が得られる。
＊水素ステーションの建設費はおよそ5億円と言われるが、国や都道府県の補助を受けられるので事業者の負担はその20％くらいとなる。
＊Mirai は日本で年に3,000～4,000台を販売し、世界10,000台以上を販売している。
＊水素の値段は、Toyota Mirai を満タン（５kg）にした場合、5,500円くらいになる。2030年くらいまでに今の3分の1くらいの値段になるかもしれない。
＊（日本では）Mirai の場合、840万円の車を補助金（国、都）などでカバーしてもらって160万円くらいで買える。
＊走行距離は、最近発表された最新型 Miraiでは850km となっている。
動画「広がるＥＮＥＯＳの水素ステーション」
次の2つの動画も面白い。
「芝公園水素ステーションでトヨタMIRAI（ミライ）に水素補給！」
「FCVはなぜ普及しない？売れていない４つの理由を燃料電池自動車MIRAIオーナーの立場から話します！」
* 地図で Vancouver あたりをズームインすると、現在、Vancouver 都市圏には水素ステーションが３ヶ所あることがわかる。カナダではそれ以外に Quebec City に１ヶ所あるだけだ。アメリカでは California 州に数十ヶ所あるが、それ以外では Connecticut 州に１ヶ所あるだけだ。
＜号外：CNN ニュースを見ていたら、アメリカ Nevada 州で駐車場に病棟を建設して COVID-19 感染者を受け入れている病院が紹介された。Reno にある Renown Transfer and Operations Center だ。駐車場を病棟にしなければならないほど、医療体制が逼迫しているのだ。同病院の医師がツイートしてその状況を紹介すると、それに対して花札男大統領がリツートし、”fake and scam”（偽物で詐欺だ）と言った。医師は、花札男のそんな言葉に怒りを隠せない。自分で確認もせずに口からでまかせをいう国家元首。そのこと自体話にならないが、こんな”嘘つき人間”を信用する人たちがたくさんいることにもまったく呆れてしまう。＞
兵庫県姫路市の病院で40人以上が COVID-19 に感染し、クラスターが発生したと発表された。そして、感染拡大の原因のとして、同じ端末のキーボードや控室を共用していたことがあげられた。もし、キーボードの共有が本当に感染源だったとしたら、接触感染で C0VID-19 が感染拡大した初めてのケースかもしれない。以下、そのニュースの要約だ。
市保健所によると、医師が使用していた端末のキーボードは、複数のスタッフで共用していたが、一つ一つのボタンに高さがあり、入力時には深く打ち込むタイプのもので、十分な消毒が難しかった。キーボードに飛まつなどを通じて付着したウイルスはすぐには死滅しないとされ、厚生労働省は、ドアノブや電話などとともに特に注意して対策を取るよう呼びかけている。市保健所は「感染を防ぐには、消毒しやすいように、ボタンの高さが低いキーボードに切り替えるのも有効」と説明している。
う～ん、もしキーボードの共有が感染源のひとつだったとすると、私が知る限り、接触感染で C0VID-19 が感染拡大した初めてのケースではないだろうか。以前ここに書いたが、「接触感染する可能性はかなり低い」とする専門家の意見が報道されていたし、私もそれを信じていた。姫路市の場合は控室の共有も指摘されているから、私は、キーボードは関係なくて、むしろ控室による”単独犯行”だったのではないかという気もするのだが・・・。ともかく、接触感染で実際に感染するのかどうか、スーパーコンピュータ「富岳」を使ってだれか”研究”してくれないかなあ・・・(-_-;)?。
＜ニュースソース＞
Calgary の Kino Sum Productions が制作し、Alberta 州と BC州で CBC の”Absolutely Canadian”シリーズで放送されたドキュメンタリー番組 ”Borrowed From Nature” が、今、オンラインで視聴可能だ。番組は、日本人の庭師 Roy Tomomichi Sumi の人生を追いながら、カナダ西部にある３つの日本庭園を紹介する。同時に、強制収容され戦中戦後に、ロッキー山脈よりも東に移住することを強要された日系カナダ人の歴史を探索する。
３つの日本庭園とは、Vancouver の UBC にある Nitobe Garden、Alberta州 Lethbridge の Nikka Yuko Japanese Garden、BC州内陸部 New Denver の Heiwa Teien Peace Garden だ。これら3つの日本庭園について、番組は、時間的に異なる３つのポイントから、カナダ西部の日本庭園の歴史とレガシーを物語る。Nitobe Garden については、カナダ西海岸での初期移民の日系人が貢献した姿を描き、Nikka Yuko Japanese Garden については Alberta 州プレイリーのユニークな地形との関わりを紹介し、そして、Heiwa Teien Peace Garden については第2次世界大戦中に強制収容された人々を追悼する。
番組は、特に Roy Tomomichi Sumi の人生を紹介している。BC州 New Denver に収容された日系人の一人だった Sumi は、終戦後、Montreal、Vancouver と移住し、その過程で New Denver 強制収容所があった場所に Heiwa Teien Peace Garden を設計した。彼の人生を通して、第2次世界大戦中の日系人強制収容所の暗い歴史を掘り下げる。
＜ニュースソース＞
IBC（Insurance Bureau of Canada）が、2020年版の「最も盗まれやすい車種」トップ10を発表した。これまでは、Ford のピックアップトラックがよくこのランキングのトップにあげられていたが、今年は高級 SUV が車泥棒たちにとって最も狙いたくなる車種となっている。2020年はこれまでのところ、2018 Honda CR-V SUV がトップで、これに 2017 Lexus RX350、2017 Honda CR-V、2018 Lexus RX350 などが続き、Ford のピックアップトラックは５位となっている。以下が”トップ10”だ。
2018 Honda CR-V 4DR AWD SUV
2017 Lexus RX350/RX450H 4DR AWD SUV
2017 Honda CR-V 4DR AWD SUV
2018 Lexus RX350/RX350L/RX450H/RX450HL 4DR AWD SUV
2018 Ford F150 4WD PU
2019 Honda CR-V 4DR AWD SUV
2018 Toyota Highlander 4DR 4WD SUV
2017 Toyota Highlander 4DR 4WD SUV
2019 Lexus RX350/RX350L/RX450H/RX450HL 4DR AWD SUV
2017 Dodge Ram 1500 4WD PU
IBC で盗難車捜査サービスの理事を務める Bryan Gast は、車泥棒たちが高級 SUV を狙うようになったのは、彼らが車のセキュリティシステムを回避して盗む方法を開発したからだと話す。Gast によると、たとえば、 車泥棒たちはキーフォブからの無線シグナルをキャッチして、シグナルを複製できるようになった。IBC によると、高級 SUV は多くが組織犯罪グループによって盗まれ、カナダあるいは他国で盗難車とは思わない他人に売られ、分解されて部品にされてしまう。盗難車の車両識別番号は売り払う前に変更される。これらの狙われやすい車種を持っている人たちは、盗まれないように特に注意する必要があると、Gast はいう。IBC がすすめる注意点は以下だ。
＊キーフォブを車内や自宅の玄関先に無防備に置かない。
＊キーフォブを無線周波数識別信号の傍受を防ぐための箱やバッグに保管する。
＊エンジンを掛けたまま車を離れない。
＊夜間でも明るい照明のあるところに駐車する。
＊駐車中はすべてのドアとウィンドウをロックしておく。
＊視覚または聴覚に訴えるデバイスを使って、車が保護されていることを車泥棒に知らしめる。
＊盗難された時に、警察などに信号を送るような追跡装置を装備する。
＊車泥棒が hot-wiring できないように immobilizing device（車両盗難防止装置）を装備する。
＊車泥棒を撃退するためにハンドルロックまたはブレーキペダルロックを使う。
＊駐車中は、車内に自動車保険や所有者証明などの個人情報を残さない。
う～ん、狙われやすいのは私には縁のない車種ばかりだが、いろんな技術の発達とともに車泥棒たちもあの手この手を使ってくるものだね・・・(^^;)。それにしても、注意点の最後「駐車中は、車内に自動車保険や所有者証明などの個人情報を残さない」というのは、意外だった。車に乗るたびにそれらの書類を持ち込むのだろうか。それを忘れて事故でも起こしたらかえって大変だと思うけど・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
アメリカ Washington 州の警察が、2009年5月に Bellingham 西方の海で発見された遺体は、同年1月に BC州内陸部の町 Penticton を車で出たまま行方不明になっていた男性であることが判明した、と発表した。こうしたニュースはそれほど珍しくはないから読み過ごしてしまいそうだが、この事件は２つの点で私の関心を引いた。ひとつは、数年前から、長期の未解決事件をいくつも解決してきた DNA profiling 技術が、またしても手柄を立てたということ。もうひとつは、行方不明になった男性の車が Hope と Boston Bar の中間くらいにある橋のたもとにあったのに、なぜ遺体が Bellingham 沖合にある Orcas Island 付近の海まで運ばれたのかということだった。
Penticton に住んでいた James Neufeld（当時55才）は2009年1月に、車（1997 Plymouth Voyager）で家を出たまま行方不明になった。13日後、彼の車は、Hope の北約50キロの所で Fraser River にかかる Alexandria Bridge の近くで発見された（Penticton ⇒ Alexandria Bridge）。しかし、付近に Neufeld の姿はなかった。
同年5月、アメリカ Washington州 San Juan 郡の Orcas Island 北側の海で人間の遺体が発見された。遺体について人類学と犯罪の両面から検査が行われたが、人物を特定することはできなかった。10年以上が過ぎた今年9月、Snohomish 郡検視官事務所はこの件について別の角度から調べてみることを決めた。行われたのは DNA profiling による検査で作業は成功した。同事務所の検視官が BC Coroners Service の特別識別セクションと協力して、遺体が Neufeld であることを突き止めたのだ。
San Juan 郡の検死官 Randall Gaylord は、この事件がいったん未解決になった時にはがっかりしたが、検視官事務所の Jane Jorgensen によって別の角度から検査が行われたことに感謝していると話す。Neufeld の家族には、BC RCMP Southeast District からこのことが伝えられて、疑問を抱えたまま過ごしてきた家族はひとつ気持ちの整理がついた。なお、 RCMP は、Neufeld が Fraser River に落ちて海に流され、海流で Orcas Island 近くまで運ばれてきたと見ていて、事件性はないとしている。
う～ん、私は最初、Hope から50キロも北で Fraser River に落ちた人間が Orcas Island 付近まで流されるなんて考えられないと思った。しかし、地図を見ると Fraser River 河口から Orcas Island まではそれほど遠くなくて、警察の言うとおり事件性はなかったかもしれないと思えてきた。一方で、DNA profiling の技術は本当にすごいと思う。これまでも、20～30年も経過した殺人事件をいくつも解決に導いたし、2017年の Central Park での少女殺人事件の犯人特定でも DNA 新技術が使われたと報道されていた。これからも、未解決だった事件がこの新技術によって次々に解決されていくことだろう。
＜ニュースソース＞
ベジタリアン（菜食主義者）はかなりのペースで増えているらしくて、私も肉食を減らして「菜食主義でやってみるか？」なんて考えたこともある。ところが最近の調査で、可能性のある欠点としてベジタリアンは骨折しやすいことが指摘された。長期間かつ広範囲に行われた調査の結果が BMC Medicine という雑誌に発表され、その中で、ベジタリアンは肉食をする人たちに比べて骨折の危険性が高いかもしれないとしているのだ。
骨折は大人、特に高齢者でよく起こるが、これまでの調査でも、ベジタリアンはそうでない人たちに比べて骨ミネラル濃度が低いことが分かっていた。アメリカ国立がん研究所（US National Cancer Institute）によると、骨密度は「骨の中に含まれるミネラル（特にカルシウムとリン）の量を測定したもの」だ。また、肉を食べない人たちは、食事性のカルシウムとタンパク質の摂取量が大幅に低いことが報告されていた。これまでのこうした調査にもかかわらず、 ベジタリアンの食事と骨折の危険性との間の関係はこれまで明らかでなかったと、今回の調査は報告している。
「今回の調査は、これまでで初めての総合的かつ最大の調査で、異なった食習慣を持つ人々の（体のどの部位でも発生した）すべての骨折と部位ごとの骨折の危険性を調べたものだ」と、University of Oxford の 栄養疫学者 Tammy Tong は言う。過去10年の間に1,000人当たりで、（肉食をする人たちと比較して？）ベジタリアンの骨折者は4.1人多く、また完全ベジタリアンの骨折者は19.4人多かった。
1993年から2001年の間に、イギリスで比較的健康な約55,000人の成人が、食事、社会人口学的特徴、ライフスタイル、病歴についての質問に答えた。調査を行った人たちは、その時と2010年の追跡調査時に、食事によって彼らを、肉食の人、魚菜食主義者、（肉も魚も食べないが乳製品と卵は食べる）ベジタリアン、それに（動物性のものは一切食べない）完全ベジタリアンにカテゴリー分けした。
調査報告書の著者らは、2016年までに3,941回の骨折があったことを発見した。肉食する人たちに比べて、カルシウムとタンパク質の摂取が少ない完全ベジタリアンたちは、腰、足、脊椎骨での骨折の発生率が平均で43％高かった。ベジタリアンと魚菜食主義者は肉食する人たちに比べて腰での骨折の危険性が高かったが、肥満度指数とカルシウム及びタンパク質の十分な摂取量を考慮した場合はその危険性は部分的に下がった。しかしながら、完全ベジタリアンの場合は、それらを考慮しても危険性は高かった。
う～ん、菜食主義というのは、人間の体を強く維持するための十分な栄養素を摂取できないということのようだね。このトピックはとても長くて、ここでは調査結果だけに絞って書いたが、骨の強さを維持するにはタンパク質が大事だとかいろいろ書かれているので、詳しくはニュースソースを参照。
＜ニュースソース＞
BC州政府は、CleanBC's Go Electric EV Charge Rebate and EV Ready Program を通じて、EV（電気自動車）用充電システムを購入することと設置することをより安価にできるように、リベートを倍額にすると発表した。住宅所有者は今、リベートの対象となる充電器の購入と設置の費用を、700ドルを限度にして最大50％までリベートを受けることができる。職場やコンドミニアムの住人もまた、充電器ごとに4,000ドルを限度にして50％のリベートを受けることができる。
「BC州は、EV の選択に置いてカナダ国内で最強の理解を持っていて、電気自動車産業においてはリーダーになるところに位置している」と、Energy, Mines and Low Carbon Innovation（エネルギー、鉱業、および低炭素技術革新）大臣の Bruce Ralston は言う。「私たちは、人々がより簡単かつ安価に EV に切り替えられるようにしている」。
同 program では、職場やコンドミニアムに充電器を設置することは大きな投資と見えるので、うまく充電器の使用を開始できるように、 EV 充電ステーションアドバイザーからの支援サービスを無料で最長5時間まで受けられるサービスを提供するとしている。「EV をより買いやすい値段にすることは、気候に良く、人々を助け、費用と汚染を減らす方法を探すビジネスを支援する」と、Environment and Climate Change Strategy（環境および気候変動戦略）大臣 の George Heyman は言う。
それはまた、2019年5月に議会を通過した BC州政府の Zero-Emission Vehicles Act（無公害車両法）に沿ったステップで、同 Act は2040年までにBC州内で売られる light-duty vehicles（軽量自動車）の新車がすべて無公害となることを求めている。昨年、BC州は、州内に31,000台以上の EV があり、BC州の EV 販売台数は人口比でいえば北米で最高だと発表した。
う～ん、ますます自動車の無公害化が進むね。このところ、カナダを含めていくつかの国が「20XX年までに、販売される新車はすべてガソリン車以外の環境に優しいタイプにする」と発表しているが、充電システムの設置が安価にできるようになったら、さらに EV の普及が進む。加えて、日本では思った以上に燃料電池車の普及が進んでいる感じだ。となると、世の中からガソリン車が消えるのはまさに時間の問題になってきた。
＜ニュースソース＞
LifeLabs が、BC州と Ontario 州で COVID-19 の抗体検査が受けられるようになったと発表した。別名「血清学的検査」として知られる抗体検査を受けると、仮に症状がまったく出ていなくても、過去に感染したか否かを判別することができる。抗体検査を受けたい人はまず、医療サービス提供者に連絡して申込書をもらう必要がある。抗体検査は75ドルで受けることができ、オンラインで前払いするか、あるいは申込書に署名して検査施設に提出する時に支払うことができる。
なお、この検査では現在も感染しているかどうかは判別不可能で、現在の感染を判別するための検査としては使えない。また、この検査で体内に抗体があることが判明しても、COVID-19 に感染しないという意味でもない。さらに、この検査は、発症してからあるいは感染してから3～4週間後が最も正確な結果が出ると、LifeLabs は説明する。
先月初め、BC州の防疫官らが最新の COVID-19 モデリングデータを発表し、そこで Dr. Bonnie Henry が、匿名での抗体スクリーニングによって州内の血清陽性率はまだ低めで約1％だったと述べた。つまり、9月に行われた同スクリーニングで住民100人のうちのおよそ1人が抗体に対して陽性だったということだ。7月にはその値が１％より少し低くて、Henry はその時、BC州は COVID-19 の感染をうまく抑えていると述べた。
＜ニュースソース＞
（「256日働き詰めの医師とゴルフ三昧の大統領（1/2）」から続く）
男性をハグした時に何を考えていたかと聞かれて、 Dr. Varon は「男性をとても可愛そうに思いました。彼と同じで私も悲しかったです。そして、同様のことをしてあげたすべての患者たちのことを思い出していました」と言った。今週月曜日の時点で256日働き詰めになった彼は、この事態をどうやって乗り切っているか分からないと言う。「どうして自分がこんなに働いられるのか分かりません。なぜ自分自身が倒れてしまわないのかもわかりません」。彼の職場には、実際、患者の悲惨な状況にショックを受けて泣き崩れてしまった看護師が何人もいる。
今、Dr. Varon は頭の中が frustration でいっぱいだと言う。「毎日、胸に抱くのは、人々が街であれやこれや間違ったことをやっていることについてのフラストレーションです。人々は、バー、レストラン、モールなどに行きます。私に言わせたら、それはクレージーなことです。私たち（医療関係者）は働いて、働いて、働きづめでいるのに、人々は忠告に耳を貸さずに行動して集中治療室に送られて来ます」。しばらく前、公衆衛生専門家と医療従事者たちから、Thanksgiving Day（11月26日）のころは家にいて休日の集いをしないよう警告と懇願が発せられていたのに、何百万人ものアメリカ人が旅行プランを立てた。アメリカで最も権威のある感染症専門家 Dr. Anthony Fauci も、アメリカは Thanksgiving のあとの数週間に、新規感染者が”急増の上に急増”する可能性があると警告した。
Dr. Varon は、彼の病院は満室で、COVID-19 患者の急増に備えて２つの治療病棟を開所したと述べた。彼は、今後6～12週間を心配していて、「アメリカの医療の歴史の中で最も暗い日々」がやってくるかもしれないと言う。Dr. Varon が働く Texas 州では、日曜日に11,500人の COVID-19 新規感染者が報告された。累計の感染者は125万人で、死者は21,900人だ。アメリカ全体では先週末、COVID-19 での入院患者が過去最高の92,200人以上を記録した。「人々に知ってほしいですし、私は患者をハグしたくもありません。基本的なことをやってもらいたいだけです。社会的距離を守り、マスクを着用し、手洗いをし、人が集まるところには行かないようにする、とても簡単なことです。人々がそうしてくれたら、私たち医療関係者は休息を取ることができるのです」。
う～ん、アメリカの状況は絶望的だね。これまででさえ、Dr. Varon は256日も働き詰めなのに、今後さらに状況が悪化するとしたら、彼を含めて医療従事者たちは持ちこたえられるのだろうか。”ゴルフ三昧の大統領”をトップに頂いた今のアメリカの悲惨な状況を見ると、国の先頭に立つ者がその国にとってどれほど大事かということを痛感させられるね・・・あたり前のことだけど・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
アメリカ Texas 州でのできごと。COVID-19 感染で入院するもだいぶ回復した高齢の男性が、同じく入院している妻を思って「妻と一緒にいたい」と言って涙を流した。それを見た医師が、男性をハグして慰めてやった。この場面が写真報道されて大きなニュースとなった。病院の患者で、しかも COVID-19 感染者なら、医師が患者の体に触れるなんてことはふつうやらないだろうが、医師は男性が可愛そうでハグせずにいられなかったのだろう。そして、たまたま病院内の状況を撮影していた（日本人？）写真家 Go Nakamura* がその珍しいシーンをカメラに収めたのだった。
その話はさておいて、私は CNN のインタビューでその医師が「256日働き詰め・・・」と言った時にはびっくりしてしまった。アメリカの医療機関は、今、そこまで追い詰められているのだ。それなのに、そんな状況を作り出した”張本人”の花札男は、最近だけでも何度「ゴルフ場に現れた」だろう。専門家の話をよく聞いて必要な対策をとることもなく、自ら「アンチマスク」の行動をとってアメリカ国民に「悪い見本」を示し、すでに30万人近くが死んで、医療機関の人たちが何百日も働き詰めでいる時に、ゴルフクラブを振り回していられる国家元首。亡くなってしまった人たちは帰ってこないが、少なくとも来年1月でそんな愚か者がホワイトハウスから消えることになって、それはそれで良かったとつくづく思う。
話を元に戻すと、男性をハグした医師は、Texas 州 Houston の United Memorial Medical Center 医局長 Dr. Joseph Varon だ。Nakamura はその日、Dr. Varon の行動を追い続けていて、その写真を撮ることができた。完全防護服で身を包んだ医師が立っていて、医師の胸に顔をうずめる高齢の男性をハグしている姿だ。
その時、Dr. Varon は、男性がベッドから起きて部屋を出ようとしているのを見た。「男性は泣いていました。私が彼に『（退院が近いのに）どうして泣くのですか？』と聞いたら、男性は『妻と一緒にいたいのです』と言いました。私は彼に近づいてハグしましたが、その時、撮影されているとは知りませんでした」。Nakamura はそれまで、United Memorial COVID-19 集中治療室には20回くらい訪問し、Dr. Varon が患者を元気づけるシーンを何度も見たが、ハグのシーンはなんとも珍しいと話す。
Dr. Varon によると、男性は COVID-19 検査の結果を待っている状態でまだ妻に会えていない。男性の症状はとても良くて、今週末までには退院できるかもしれない。「しかし、男性にとってはとても大変な状況です。入院していてたくさんの人たちが行き来しているのを見ますが、運が良ければ誰かから電話が来るくらいで、病院内では誰とも話すことができません。特に高齢者には大変で、彼らは施行されている必要プロセスと制約をよく理解しないですから、病院から抜け出そうとする人も時々います」。最近でも、窓から出ていこうとした人がいたという。
CNN が Dr. Varon にインタビューした動画ニュースがこれだ。
男性をハグした時に何を考えていたかと聞かれて、 Dr. Varon は・・・。
（「256日働き詰めの医師とゴルフ三昧の大統領（2/2）」に続く）
* 写真家 Go Nakamura 関連のウェブサイト： Instagram lensculture
＜ニュースソース＞
Vancouver 市の市議会議員選挙はまだ2年も先だが、最近の調査で、市民の半分以上がそれぞれの地域を代表する議員を選出する方式に変更することを望んでいることが分かった。Research Co. が行った調査で、52％の市民が現行の単一選挙区制から区制に移行することを望むと答えた。つまり、現在のように市全域を代表する市議会議員10人を選び出すのではなく、各区を代表する議員を選び出すという制度だ。「投票権のある18才～34才の人たちの60％、35才～54才の人たちの55％が、区制を希望している。一方、55才以上の年齢層では区制に賛成するのは39％だった」と、Research Co. のプレジデント Mario Canseco は述べた。
2018年の選挙では、10人の市議会議員選挙には71人が立候補し、市長選挙には21人が立候補し、選挙民たちはその長い候補者リストの中から選ばねばならなかった。もし将来、区制が導入されたら、選挙民たちは自分が所属する区から市議会議員1名だけに投票すれば良くなる。2004年に、市議会は区制に移行すべきか否かについて住民投票を行った。その結果、54％が移行に反対し、46％が移行に賛成した。あの時には、市議会は区制に移行するなら、市議会議員の数を現行の10人から14の区をそれぞれ代表する14人に増やすと提案されていた。
Research Co. の調査ではまた、選挙民の60％は市議会議員に立候補に必要な推薦者署名を現行の25人から100人に増やすことを望んでいることが分かった。市議会からは独立している公園局は廃止すべきか否かについては意見が別れた。48％の人たちは公園局は現状のまま残すことを希望し、44％は公園局を廃止して市議会の管轄の下に公共公園とレクリエーションのためのシステムが置かれるべきだとした。今回のオンライン調査は、9月9日から12日の間に行われ、400人の市民有権者を対象に行われた。
う～ん、やっぱり区制を導入して、各地区を代表する人が市議会議員になったほうが公平な議会運営ができるだろうね。私は、市全域を代表する市議会議員10人が選出されるシステムになっていると知った時には、「それでは各地域の意見が反映されないのでは？」と思った記憶がある。そう言えば、Burnaby の選挙システムはどうなってるんだろうね。隣町のことより自分の住んでるところのほうが大事なんだけど・・・(^^;)。
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North Vancouver の Shaun Hanson（41才）が、社会的な集いについての感染対策ルールをきちんと守るよう人々に呼びかけている。11月初め、Hanson の家族親戚6人が両親の家に集まり、父親の誕生祝いの食事をした。その結果、不参加の一人を含めて７人が COVID-19 に感染し、二人が入院し、一人は今でも集中治療室で挿管されている。
父親の66回目の誕生日に集まったのは、両親のほか、Hanson、彼の妻、彼のいとこと姪だった。最近、州政府から社会的集まりについて注意喚起が出されていたのは知っていたが、家族の集まりで、しかも、それぞれが日常的に会う関係でもあり問題ないと思った。いとこの妻は体調が優れないので参加せずに自宅に残った。しかし、彼女は慢性的な症状を持っているので、彼女の体調不良は特に気にかけなかった。ところが、彼女は後にCOVID-19 検査で陽性と判明し、Hanson は今、彼女から病気が家族に広まったと考えている。誕生祝いからほどなくして、誰もが発症した。Hanson と彼の妻は嘔吐し、以前から慢性閉塞性肺疾患を患っていた父親は家で倒れた。父親は入院し、呼吸困難と血液感染がある他、脳卒中症状も懸念されて危機的な状況にある。
Hanson たちの夕食会は、Doctors of BC のプレジデント Dr. Kathleen Ross がまさに心配するような状況で、健康オフィサーたちが繰り返し呼びかけても人々はなかなか耳を傾けないと彼女は言う。Dr. Ross は、人々が物理的距離を保てないような室内での集まりでのウィルス拡散を心配し、「ポーカーゲーム、誕生パーティ、その他の狭い室内空間での集まりが実際に人の命に代えられるかどうかを、私たちは考える必要がある」と言う。
Hanson と彼の妻は、今だに症状は残っているもののかなり回復した。しかし、母親はまだ入院している。「私も妻もラッキーだったが、私たちが家にいて、母が私を必要とする時に一緒にいてあげられないことと、父が疲弊してベッドに横たわっているのに一緒にいてやれないことは、とてもつらい」と彼は言う。「（感染する前には）大した病気ではないと思っていた。インフルエンザみたいなもので、死亡するのはうまく対処できない人たちだと思っていた。しかし、これをうまく対処できる人なんていやしない。みんなが思うよりはずうっと重い病気だ」。
彼は、みんなに哀れんでもらいたいわけではなく、彼の体験から COVID-19 がどれほど簡単に感染拡大するか、そして、どれほど重症化するかを知ってほしいと話す。彼は今、州政府はもっと厳格な対策を講じるべきだと考えている。「みなさんに言いたい、誰もがもっと深刻に考えて、深刻に対処し、人のアドバイスに従い、医師たちの話をよく聞いて欲しい、そう思う」。「私の話から学んで欲しい。それほど簡単に感染することを理解して欲しい」。
う～ん、Hanson の体験はものすごい教訓になるね。日頃から顔を合わせている家族同士でも、何人もが一緒に食事をすることで感染拡大する可能性があるのだからね。私は、パンデミックが始まって以来、友だちの家を訪ねたり、人を自宅に招いたり、あるいは車に相乗りしたりしなくなったが、少なくともワクチン摂取が広く行われて集団免疫ができるまでは、そうする必要がありそうだね。それまでは、人と話したかったら Skype や Zoom でワイワイやるしかない・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外（花札さんに学べ）：Victoria のグローサリーストアで、男がマスク着用を拒否して逮捕され230ドルの罰金を食らった。また、Calgary と Salmon Arm では、「マスク義務化は個人の自由の侵害」としてたくさんの人たちがデモを行った。う～ん、私にはどうもよく分からない。せっかく花札男さんが”マスクをしないホワイトハウス”を演出して、彼自身を含めてたくさんの”ホワイトハウス族”メンバーを COVID-19 に感染させ、「マスクしないとこんなことになるんだよ」と世界中にメッセージを送った。それなのに、どうして、いつまで経ってもアンチマスク人間がいるのか。身を挺して警告を発してくれた花札さんのせっかくの”好意”を汲んでやらなくちゃあ・・・(^^;)。そう言えば、見事にマスクの重要性を教えてくれた花札男さんに、来年はノーベル医学賞でもあげるかね・・・(^^;)?。＞
BC州健康オフィサー Dr. Bonnie Henry は、早ければ来年1月中に BC州民は COVID-19 のワクチン摂取を受けることができるだろうと述べた。Henry は、健康大臣 Adrian Dix と一緒に行う毎日の会見の中で「ワクチンについてより肯定的なニュースが伝えられて、今後については明るい光が見えてきた。と言っても、ワクチン支給は大規模で複雑な事業ではあることを私たちは知っている」と述べた。
二人は、Dr. Ross Brown を筆頭者とするBC州ワクチン事業チームを立ち上げることを発表した。Brown は Vancouver Coastal Health でパンデミック対応を担当するバイスプレジデントで、軍医として広範囲の経験を積んでいる。Henry は、州の担当者と BCCDC の専門家たちを含む同チームの人たちは、BC州民へのワクチン支給計画を立てるためにカナダ政府と連絡を重ねて来たと述べた。「適切なワクチンを、最も効果的な方法でできるだけ速く、ワクチンを必要とする人々に安全に支給するにはどうしたらいいか理解するためにも・・・」と彼女は述べた。
カナダ政府は、有効でないワクチンがあった場合を想定して、7社に3億5,000万ワクチンを事前注文してきた。それらのワクチンメーカーには、すでに第3段階の治験を終了している Moderna と Pfizer/BioNTech、それに AstraZeneca も含まれる。AstraZeneca ワクチンは2℃～8℃で保存できるが、Pfizer/BioNTech と Moderna のワクチンは冷凍庫に保管する必要があり、特に Pfizer/BioNTech のワクチンは－70℃以下が必要とされる。
州は今、初期段階では全州民に支給するほどのワクチン量はないことを考慮して、第一回目のワクチン支給をどのように展開するかについて検討中だと、Henry は話す。長期ケア施設で働く人たちと第一線で働く医療従事者が、ワクチン支給を最初に受けることになるだろうと、彼女は言う。
う～ん、やっとワクチン支給が現実味を帯びてきたね。カナダ議会では、Justin Trudeau 首相がアメリカやイギリスなどよりもワクチン支給が少し遅れると発言したことから、野党が「どうして遅れるんだ？」と議論が沸き起こっている。しかし、支給開始よりも、カナダ住民の大半に行き渡る時期のほうが大事なのだろうから、支給開始が少しくらい遅れてもどうということはないと思うけど・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
Vancouver 市は先日、Empty Tax 空家税を来年からこれまでの2倍以上にすると発表した。Vancouver 市議会が、現行の1.25％から2021年度には3.00％に増額することを決議したものだ。なお、来年2月2日が申告期限になっている2020年度分の申告には現行レートが適用される。「賃貸者を守って空家税を3％に引き上げる私の計画を市議会が支持してくれてとても嬉しい」と、Kennedy Stewart 市長は述べた。「この画期的なツールは数千戸もの住宅を賃貸市場に回して市民に住宅を供給することに役立ってきたが、それでもまだ、空家になっている住宅がたくさんある」。
2017年に空家税を開始した時には税率は1％だった。その後の2019年には市議会が1.25％に引き上げることを決議した。今回、「空家税開始時の１％から３％へと3倍に引き上げることで、私たちは、住宅が人々のためのものであって投資のためではないという、より強いメッセージを送ることになる」と Stewart は言う。市によると、空家税からの純収入61.3ミリオンドルが、手頃な価格の住宅を推進する政策を支えるために使われてきた。2017年に空家税が導入されて以来、空家住宅は25％減少した。
う～ん、空家税というのはかなり思い切った政策だと思うが、2017年の空家税導入以来、空家住宅の減少がたった25％だったというのは驚きだね。仮に1ミリオンドルの家なら、税率1％として空家税は毎年10,000ドルにもなる。私のような”平民”には毎年10,000ドルは大金だが、お金持ちにとっては”へいちゃら”な金額なんだろうか。だとしたら、３％への増額もやむを得ないし、それによって、もっと多くの住宅を賃貸市場に回してほしい、そんな気がしてくる。
＜ニュースソース＞
オーストリアにある小さな集落が、何世紀にもわたって使ってきた地名を今年限りで変更することになった。人口が100人くらいしかいないその集落はオーストリア・アルプスの近くにあって、Tarsdorf* の町に属する。まったく目立たない土地で人々は静かな生活を送っていたが、世界にインターネットが普及し始めてから異変が起こり始めた。
集落の歴史は少なくとも1070年ころまでさかのぼり、その地名は6世紀の Focko という人の名前に由来する。しかし、インターネットの普及とともに、そのユニークな地名は英語圏の国々で急速に知られていった。そして、この数十年間、イギリスなどからの旅行客や”標識泥棒”たちがやってくるようになり、2018年にはあるアダルトサイトで、セックスを思い起こさせる地名として、アメリカ Pennsylvania 州やドイツの町とともにこの集落も選ばれた。
う～ん、ここまで書いたら、どんな地名か想像がついたかもね・・・(^^;)。私が Google Maps でこの集落を地図検索した結果がこれだ。地図上の道路にも、また左側の標識にも「地名」が書かれているね。確かに笑えてくる地名だが、歴史のある地名を変更しなければならないというのもちょっと寂しいね・・・(-_-;)。なお、新しい地名は Fugging だそうだ。
* Google Maps でボタンを掴んで青く表示される道路上においたら、のんびりしたオーストリアの田舎の風景が出てきた。
＜ニュースソース＞ 試しに Wikipedia で調べてみたら、なんと日本語版にも”きちんと”載っていた・・・(^^;)。
（「日系人以外にもいた被強制収容者（1/2）」から続く）
Malysh は、公式の強制収容記録がカナダ政府によって意図的に破壊されたために、こうした歴史の多くが知られていないと話す。また、生存者の多くは彼らの体験を語ろうとしなかったと彼女は言う。「カナダの歴史のこうした部分は埋もれてしまい破壊されてしまったのです。非常に悲劇的なことです・・・歴史の本に書かれたことがないのですから」。2005年、カナダ政府は、第二次世界大戦で強制収容された人たちに対する不当行為を認める Ukrainian Canadian Restitution Act（ウクライナ系カナダ人賠償法）を可決した。そして今、その努力は BC州に焦点が充てられている。
先日、Malysh は BC州知事 John Horgan に手紙を送り、州としてその歴史を認めることについて協議すべく面談することを求めた。Malysh は、このことは緊急を要し、特にこうした歴史を知っている子孫たちの多くが年を取り中には死んでしまった人達もいることから、なおさら緊急を要する、と話す。こうした子孫たちの多くは、今、Descendants of Ukrainian-Canadian Internee Victims Association（ウクライナ系カナダ人強制収容被害者子孫の会） に所属している。
起こった事実を単に認めてもらうためだけでなく、これからも起こりうるということを気づかせるものとして、「これはカナダの歴史の中で重要な部分であり、人々に知ってもらう必要があります」と彼女は言う。「また同じことが起こるかもしれません。はっきりしておきたいです、二度とこんな事が起こってはならないと・・・」。
う～ん、 Malysh の言うとおりだね。ウクライナ系の人たちの歴史がもっと広く知られていたら、日系人の強制収容はなかったかもしれない・・・そう思えてくる。
＜ニュースソース＞
＜号外：先日、州政府による COVID-19 対策の新ルールによって、マスク着用が義務化される屋内施設が増えたことを書いたが、昨日のニュースによると、違反した場合は最高230ドルの罰金が課せられるらしい。そう聞いたら、「コンドミニアムの共有部分まで含むのは厳しすぎる」なんてぶつくさ言っていた私も、「おとなしくルールに従うしかない」と思えてきた・・・(^^;)。＞
私はカナダの歴史の中で、カナダ政府から大規模に強制収容されたのは日系人だけかと思ったら*、実はそうではなかった。第一次世界大戦中に、ウクライナ系の人たちもかなりの規模で強制収容されていた。しかし、ウクライナ人の強制収容の記録はカナダ政府によって意図的に破壊されてしまったこともあって、広く知られていなかった。もし人々によく知られていたら、第二次世界大戦時の日系人らの強制収容はなかったかもしれない・・・。
強制収容されたウクライナ系カナダ人の子孫たちが、最近、BC州政府による認知を求めて活動し始めた。第一次世界大戦での連合軍へのカナダの貢献についてはよく記録されているが、戦争中に強制収容した自国民たちについてはほとんど記述がない。第一次世界大戦中、カナダ政府は80,000万人以上のウクライナ系と東欧系の移民者たちを敵国人として扱い、8,500人以上のウクライナ系の人たちを強制収容所と労働キャンプに送った。第一次世界大戦時に最も長く存在した州内の強制収容所は Vernon にあったが、その他にも、Edgewood、Monashee**、Fernie そして Nanaimo にもあった。
今、強制収容された人たちの子孫が、これまでほとんど無視されてきたカナダの歴史の中のこうした部分を認めることを求めて、BC州政府に働きかけている。祖父 Wasyl Luchak が戦争中に Quebec 州の収容所に送られた Vernon 在住の Andrea Malysh は「それはカナダの歴史の中の大事な部分であり、人々に知ってもらう必要があります」と話す。「それは、私たちすべての家族のために掘り起こされる必要があります」。
Luchak は1903年に、Albarta 州で土地を無償でもらって農業をするためにカナダ政府に招かれて移住してきた。彼は、ウクライナで Austro-Hungarian 帝国の支配下にあった地域からやってきたため、Austro-Hungarian のパスポートでカナダにやってきた。「後で自分のパスポートが問題になるなんて、祖父はカナダにやってきた時にはほとんど思わなかった」と、自身が Canadian First World War Recognition Fund で働く Malysh は言う。
1914年7月28日、Austria-Hungary が Serbia に対して宣戦布告し、第一次世界大戦が始まった。カナダでは、Austro-Hungarian 帝国に関係があるウクライナ人と東欧人の移民者たちが、自分たちを敵国人と宣言することを強要され、その多くが War Measures Act の下で強制収容所に送られた。歴史家 Don McNair によると、Vernon の収容所は80人を収容する予定で作られたが、500人以上にまで膨れ上がった。カナダ全域の多くの収容所は労働収容所となり、収容された人たちは道路建設で働かされた。
（「日系人以外にもいた被強制収容者（2/2）」に続く）
* 第二次世界大戦時には、ドイツ系、イタリア系、それにユダヤ系の人たちも強制収容されたが、いずれも日系人ほどの規模ではなかった（参考サイト）。
** BC州内陸部に Monashee Provincial Park というのがあるが、Monashee という町は見つからない。ゴーストタウンになっているのかもしれない。
＜ニュースソース＞
Vancouver 市議会が、ダウンタウン中心部に入る車両に課徴金を課す可能性のある Climate Emergency Action Plan（気象緊急行動計画？）を承認した。この計画は、Vancouver を世界でも屈指のグリーンな都市にするための原動力のひとつとされている。同計画はまた、ガソリン車あるいはディーゼル車に炭素汚染課徴金を課すことを提案している。全体的な戦略は少なくとも2025年までは実施される予定になく、今後18ヶ月にわたって会合を開いて市民の反応を見ることになっている。
Green Party 所属の市議会議員 Pete Fry は、公平さ、経済、回復力に関連する課題を検討するために多くの作業が立ちはだかっていると述べた。「確かに、移動手段への課金についてはたくさん協議されることになる」と Fry は言う。彼は、同計画が2025年に実施される時までには、北米の他の都市でも同様の戦略を展開するだろうから、「この計画がそれほど驚くようなことではなくなるだろう」と述べた。
One City Party 所属の市議会議員 Christine Boyle は、市議会は移動手段課徴金コンポーネントを含む同計画の37の部分について賛同し、2021年の早い時期に市職員が市議会に報告書と条例を提出することを期待していると述べた。「私たちは、科学が必要だと言うところの規模で気候危機に取り組むための緊急スケール計画を可決した。同計画は、考えられる課徴金の免除あるいは割引を含めて、あらゆる側面から市職員が検討する。どのようにしてこれらの行動が、障害を持つ人たちや特に低収入の人たちにとって生活が苦しくなるようなことがないようにするか、それについて検討を進めればならない」と Boyle は言う。市議会議員 Rebecca Bligh は、同計画はビジネス界、低所得者層そしてダウンタウン中心部で医療ケアを受ける人たちには免除される可能性があると述べた。
う～ん、ダウンタウンに車で入るだけで金を取られるようになるなんてびっくりだね。でも、そこまでしなければならないほど、環境問題が大きいってことかもしれない。この上は私も、車をやめて電動スクーターでも練習しようかね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
BC州政府の最新ガイダンスによると、マスク着用の義務化ルールはコンドミニアムやアパートメントの建物の廊下などでも適用される。州政府健康省ウェブサイトでは当初、新しい COVID-19 対策が集合住宅建築物に適用されるかどうかまでは書かれていなかったが、先日のサイト更新で、そうした集合住宅の”共有空間”でもマスク義務化が適用されるとした。
この問題は先に NDP 所属の州議会議員 Spencer Chandra Herbert が提起していた。彼は、アパートメントやコンドミニアムの建築物が多い Vancouver の West End 選挙区から選出されている。健康省によると、マスク着用は「すべての公的な室内の施設と空間で」義務化することになっている。職場について州政府ガイダンスは、エレベーター、廊下、休憩室、そして物理的距離が保てないすべての場所でマスク着用を義務付けている。なお、州政府健康オフィサー Dr. Bonnie Henry は先日、マスク着用ルールは２才以下の子供、身体的にマスク着用ができない人たちなどには適用されないと述べた。州政府のガイダンスについてさらに知りたい人は、健康省ウェブサイトを参照・・・マスクについてはこちら*。
う～ん、これって私のコンドミニアムも当然対象になるよね・・・(^^;)。ビル内の廊下やエレベーターなどでもマスク着用が義務化だなんて、ちょっと行き過ぎだと思ってしまう。なぜなら、廊下を歩く時に人に会うことなんてまずないし、このビルの COVID-19 対策ルールとしてエレベーターはその都度１グループだけで使うように決めてあるから、そもそも他人と乗り合わせることもない。まあ、ともかく、いつもポケットにマスクを入れておいて、状況によっては使うようにするか・・・(^^;)。
* リンク先には、マスク着用が義務化された屋内施設として以下が書かれている。
ショッピングモール、食料品店、コーヒーショップ、図書館、衣料品店、リカーストア、薬局、コミュニティセンター、レクリエーションセンター、市役所、レストランとバー（着席していない時に義務化）、コンドミニアムやアパートの共有部分
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日の朝、花札男大統領は彼として最後になる G20 会議に、バーチャル形式でホワイトハウスから参加した。ところが、引き続き行われた COVID-19 パンデミックが議題の特別会議からは彼の姿が消えていた。マクロン大統領（フランス）、メルケル首相（ドイツ）ら各国リーダーたちが COVID-19 対策を協議していた頃、花札男の姿はワシントン郊外のゴルフ場にあった。彼が治める国では今、毎日約1,500人がCOVID-19 で死んでいる。60秒ごとに１人が死亡する状況なのに、そのための重要会議から抜け出してゴルフに興じる国家元首・・・これ以上の愚か者はいない・・・(-_-)。＞
リビングルームのカーテンが、寿命が来たらしくて裂け目が入ってきてしまった。まあ、何十年もぶら下がっていたのだから、ぼろぼろになってしまう時期かもしれない・・・(^^;)。そこでカーテンを新調することになったが、サイズが大きくてネットで探しても既製品では丁度いいのがない。しかたなく、特注で作ってもらうことにした。Google 検索で適当に言葉を入れて検索してみたら、検索結果の中に BBB（Better Business Bureau）のウェブサイトが入っていた。
BBB なら信頼できるだろうと思って、トップページの「Find ...」欄に”curtain”と書き込み、”Near Burnaby, BC” で検索したら、最高評価の A+から始まってカーテン製造業者がずらっと出てきた。その中からめぼしい数社に BBB 経由で問い合わせしたら、それぞれから返事が来た。そこから２社を選んで説明に行き、結局、最上段に推薦された North Vancouver の Final Touch Window Coverings Inc. で作ってもらった。この会社はとても対応が良く、特に生地を3種類選んでそれぞれに数百ドル違いで見積もりを出してくれたのが良かった。New Westminster の会社にも行ったが、こちらは対応がいい加減な上に値段がかなり高かった。
ということで、「企業探しなら BBB がいいよ」と言いたいところだが、実際にはそうとも言えないようだ。たとえば、上で書いた方法で試しに”plumbing”と検索してみたら、一年くらい前に私がひどい目にあった水道修理業の M社が一番上に来た。あれほどひどい会社でも BBB では A+ 評価なのだ。ということは、BBB で出てきた企業をさらに注意深く調べないと、ひどい目に合う可能性は残るということだ。もっとも、BBB では複数の会社に一度に問い合わせができるから、M社のような値段の高い企業はふるい落とせるが・・・。
＜号外：花札男の長男 D. T. Jr. と彼の顧問弁護士 Rudy Giuliani の息子が COVID-19 に感染した。さらに、Rudy Giuliani 自身も記者会見やテレビインタビューで、異常なほど汗をかいたり何度も咳をしたりするシーンがあって、感染が疑われている。”科学無視でマスク嫌い”のホワイトハウス族が次から次へと感染しているのを見ると、彼らが治めている国で26万人が死んでも不思議ではないと思えてくる。＞
前にもここで触れたが、またしても、「COVID-19 は中国よりもイタリアで先に拡散していた」とするニュースがあった。以下がその内容だ。
イタリアの国立がん研究所は、新型コロナウイルスが昨年９月に国内で拡散していたとする研究結果を発表した。中国・武漢で感染が確認された昨年12月以前に、イタリアにウイルスが存在していた可能性を示すことになるが、専門家の間には、分析手法に懐疑的な見方もある。なお、これまでイタリアで初の国内感染が確認されたのは今年２月下旬とされていた。
研究結果は、今月初めにイタリアの科学誌「ツモリ」（電子版）で発表された。昨年９月から今年３月の肺がん検査受診者959人から採取した血液を調べたところ、11.6％から新型コロナの抗体が検出された。このうち、14％は昨年９月、30％は今年２月に採取されたものだった。抗体は感染拡大が最も深刻だった北部ロンバルディア州だけでなく、南部の居住者からも確認された。抗体ができるまで感染から３週間はかかるため、夏にはウイルスが国内で拡散していた可能性が高いとされる。
う～ん、イタリアの国立がん研究所の発表だとすると、かなり重みのある情報だよね。もしこれが本当だとしたら、「中国ウィルス」とか言ってやたら中国叩きをしてきたどこぞの大統領は、またしても間違った情報を流していたことになる・・・要するに、白黒はっきりしないうちから「ああだこうだ」言うのがなんとも”非科学的”だってこと・・・(-_-)。
＜ニュースソース＞
BC州南西部で COVID-19 の検査が必要な大人は saline gargle test（生理食塩水うがい検査？）を受けることが可能になった。この検査は Lower Mainland と Vancouver Island のコミュニティ COVID-19 検査所で受けることができる。
この検査は最初9月に学童に対して採用されたもので、これまで行われてきた綿棒検査よりも非侵襲的だ。「鼻からの綿棒検査と異なり、この検査では生理食塩水を口に含み口をゆすいで小さなチューブに吐き出すので、簡単にできる」と、州政府健康オフィサー Dr. Bonnie Henry は9月に語っている*。なお、州内の新規感染者は火曜日が717人（死者11人）、水曜日が762人（死者10人）、昨日が538人（死者1人）と推移している。
う～ん、鼻に綿棒を突っ込むこれまでのやり方はあまり受けたくない検査方法だったが、口から検体を採取してもらえるなら簡単でやりやすくなるね。まあ、ともかく、こんな検査を受ける必要がないように、ワクチンが摂取できるまで気をつけて生活せねばね・・・(^^;)。
* ただし、一部報道によると、この検査方法について、BCCDC（BC Centre for Disease Control ブリティッシュコロンビア疾病対策センター）の Dr. Mel Krajden が、「唾液サンプルは他のサンプルと比較し一貫性がない」と警告していて、ちょっと気になるところだ。
＜ニュースソース＞
南半球の国々や日本からの情報で、カナダでも今季はインフルエンザ感染者が激減すると予想されていたが、どうやらそのとおりになりそうだ。昨年の今頃、カナダでは711人がインフルエンザに感染していた。それが今年は今までのところ（11月17日現在）たった17名だ・・・昨年に比べてわずか２.4％。「インフルエンザ感染者ははるかに少ない状況だ」と、Ontario 州 Kingston にある Queen's University 感染症部門の Dr. Gerald Evans は言う。
当初、医療専門家の多くが、COVID-19 の秋の感染ウェイブがやってきたらインフルエンザの感染者が増え始めるのと合わさって、医療体制が追いつかないほどの状況になると恐れていた。COVID-19 がこの秋に悪化しているのは明らかで、1,400人以上が入院し5人に一人は救急診療病棟にいる。しかし、インフルエンザはそれほどひどくなかった。今年11月の第1週に、インフルエンザでの入院者は全国で一人もいなかった（昨年同期には60人が入院）。また今年同期の感染者数は全国でたった４人だった（昨年同期には147人）。しかも、今シーズンのインフルエンザの検査は例年の2倍以上で行われていて、11月第一週には過去6年間の平均が約4,500人だったのに、今年は約10,000万人が検査を受けた。
北半球よりも半年前にフルーシーズンを迎えた南半球の国々からは、COVID-19 とインフルエンザが一緒に感染拡大する "twindemic" は起こらないだろうと思わせる情報が送られてきていた。今年、インフルエンザ感染者がニュージーランドでは99.8％も減り、オーストラリアでは93％も減った。オーストラリアではインフルエンザでの死者数も昨年冬の800人以上から、今年の冬にはたったの35人に激減した。南アフリカでは、約4,000人に対して行われたランダムなインフルエンザ検査で感染者はたった一人だった。例年なら、約1,000人が報告される。
カナダのフルーシーズンはまだ始まったばかりだ。フルーシーズンは通常、8月の終わりから始まって4月に去っていく。Evans は、これまでに入手したすべての情報から判断すれば、カナダも（南半球の国々と）同じようなフルーシーズンで終わるだろうと話す。彼は、インフルエンザ感染者が少ないのは、COVID-19 を抑えるための公衆衛生対策が大きく貢献していると話す。つまり、手洗い、社会的距離、マスク、それに他国への旅行者の激減などだ。
加えて、カナダはインフルエンザワクチンの接種を住民に強く呼びかけていて、住民もそれに従っている。各州とも昨年に比べて25％も多くフルーショットを調達したが、摂取希望者が多くてワクチンが足りないところが多数発生するほどだ。Evans は、より多くのワクチン接種者がウィルスと戦っていて、しかも、例年よりも感染が拡大していない状況では、今季のフルーシーズンは大過なく終わるだろうと話す。これによって、COVID-19 感染者を扱う医療機関が助かるだけでなく、インフルエンザでの死亡者が少なくなると期待される。
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先日、「地球は平面」と信じる人たちのことを書いた。地動説を説いたコペルニクスやガリレオの時代から約600年も経過している今の時代に、そんな能天気でいられる人たちが羨ましい・・・(^^;)。しかし、そういう人たちにどうやったら地球が丸いことを分かってもらえるだろう。そこでたどり着いたのがこの映像だ。
ISS 国際宇宙ステーションからのライブ映像だ。Youtube で「ISS live」と検索すれば、他にもライブ映像がいくつか出てくる。これらを見てもまだ「地球は平らだ」というのなら、私はもうお手上げだ・・・＼(-_-;)／。
なお、この検索では、ライブ映像ではないが、先日、野口聡一さんら４人が宇宙船から ISS に乗り移った時の映像も出てくる。２時間40分もある映像だが、（1:54ころから）宇宙船内部で赤いシャツを着た野口さんら4人が作業している光景、（2:07ころから）４人が一人づつ ISS に乗り移り始めて野口さんが最後に乗り移り青い服を着た ISS の乗員３人からハグで迎えられる光景、そして（2:32ころから）７人が勢揃いして歓迎セレモニーを行う光景が映される。
ともかく、地球が丸いことに関しては、ヨットで世界一周した人は何人もいるし、飛行機だったらたくさんの人達が世界一周しているから、素人だってそれを想像するのは難しくない。それに、幕末の偉人、小栗上野介でさえも万延元年（1860年）に遣米使節団の一使節として世界一周し*、地球が丸いことを”確認”してきたのだ・・・(^^;)。
* 万延元年遣米使節団のルート： 1860年2月9日出発 江戸（品川） ⇒ ハワイ ⇒ （太平洋を横断して）サンフランシスコ ⇒ パナマ地峡（鉄道） ⇒ アメリカ東海岸諸都市（ワシントン、ボルチモア、フィラデルフィア、ニューヨーク） ⇒ （大西洋を横断して）アフリカのアンゴラ ⇒ ジャカルタ ⇒ 香港 ⇒ 江戸（品川）1860年11月10日 帰着（276日で世界一周、1860年はうるう年）
BC州内にある企業が、カナダで初めてドローンで物資輸送を行うサービスにカナダ政府から認可を得たと発表した。Salt Spring Island に拠点を置く InDro Robotics 社が先日、10キログラム以下の物資を輸送するサービスに、カナダで初めて CTA（Canadian Transportation Agency カナダ運輸庁）からの認可を受けたもの。
「この種の認可はこれまでは航空会社だけに与えられていたが、今回の認可はより広範なドローンの使用に道を開くものだ」と、InDro Robotics Inc. の CEO、Philip Reece は語った。「私たちは、医療物資やその他の物資を遠隔地に運ぶサービスを何回か成功裏に行ってきた。この新たな認可は、私たちが10キログラムまでなら（人や動物以外の）重要書類、芸術品、宝石類など、人が操縦する飛行機器で運べるものならどんなものでも輸送できることを意味する」。2019年8月、InDro 社のドローンは処方薬を載せて、Duncan から Salt Spring Island までの６km を海峡を越えて11分で飛び、歴史的なサービスを達成した。
CTA の認可では、InDro 社はゆくゆくは25キログラムまでの品物を空輸できることになっている。Reece によると、同社はすでに200km の距離までドローンを飛ばして物資輸送するための研究を行っている。「私たちは、非常に近い将来、ドローンの能力を上げて、当社の飛行機器がもっと遠くまで、そしてもっと重い荷物を運べるようになることを信じている」と彼は言う。Reece はまた、COVID-19 パンデミックの中で医療システムを支援する目的でドローン技術を使うために、Island Health、航空業界関係者、その他の政府機関と連絡をとっていると語った。
う～ん、ドローンは見ていてもわりと安全に見えるし、それを使って物資輸送ができるなんていいことだね。もっとも、こんな会社がたくさん出てきて、空を見上げたらドローンが何十機も飛んでて、いくつかが故障して落ちてくるなんてことになったら困るよね。そのあたりは、地上で生活する人たちを守るようにきちんとルール作りをしてもらいたいものだ。
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まあ、世の中にはいろんな人がいるから、いちいち驚いていられないが、今どき「地球は平面」と信じる人達がいるのを知った時には、私もさすがに驚かずにいられなかった。「Flat Earth Conference 地球平面協会」というのがあって、そのメンバーは「地球は平面」だと信じているのだそうだ・・・(-_-;)。彼らによると、「地球は球ではなく円盤型をしている。北極が円盤の中心にあり、円盤の外周は45mの高い氷の壁で囲まれている。太陽と月の直径はいずれも52km程度である」のだとか・・・(-_-;)。
そして、この協会のメンバーのひとりが New Westminster に住んでいる Mak Parhar だ。彼は先月、アメリカ South Carolina 州 Greenville で開催された地球平面協会の会議 "Flatoberfest 2020" に出席してカナダに帰ってきたが、帰国後、二週間隔離ルールを何度も破って11月２日に逮捕された。先日、Parhar は Vancouver Art Gallery 前で演説し、アメリカへの往復の飛行機内でマスクを外したこと、バンクーバー空港に到着した時にカナダ政府の隔離のための用紙に記入することを拒否したこと、また二週間隔離ルールを破ったことを自慢気に話した。今、彼の裁判が進行中だ。
実は、Parhar は「COVID-19 は実際には起こっておらず捏造されたものだ」と主張する "COVID-19 conspiracy theorists" のひとりでもあるのだ。Parhar は彼を支持する少人数グループの前で「私は刑務所に入るつもりはない。なぜなら、私は神から権利を与えられた自由人だからだ」と語った。彼はさらに、Delta で3月に COVID-19 対策で禁じられた多人数での集会を行って州政府から閉鎖命令を受けたヨガ・スタジオの経営者だった。Parhar は、集会を行った理由として「スタジオ内の高温でウィルスは死んでしまう」と科学的根拠のない主張をしていた。
う～ん、相当ユニークだね、この人は・・・(-_-;)。地動説を唱えたコペルニクス（1473年～1543年）やガリレオ・ガリレイ（1564年～1642年）が「地球は円盤型」なんて聞いたら、「私たちを超える科学者が出現した」と思って卒倒してしまうよ、たぶん・・・(^^;)。
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＜関連トピック＞ 「地球は丸い」ことを証明する Youtube 動画 (2020.11.18)
人々が銅について思い起こすのは、たいがい１セント硬貨、コーヒーポット、バッテリーなどだ。しかし、その光沢のある茶色の金属はまた強力な殺菌力を持っていて、そのことが COVID-19 パンデミックの中で TransLink の注目を集めた。銅には抗菌性があって、バスや SkyTrain 車両の中で乗客がつかまる金属ポールのような高頻度接触の物質表面に応用したら、乗客へのウィルス感染を防いで問題解決への鍵になる可能性があるのだ。
新たなパイロットプロジェクトの中で、Teck Resources は2台の電動トロリーバス、それに Expo Line と Millennium Line で走る2台の SkyTrain 車両に銅製表面を施すため90,000ドルを提供している。近く退任することが決まっている TransLink の CEO、Kevin Desmond は、「これは、新しい技術と革新を試行する一つの例だ」と話す。Desmond によると、TransLink の利用率は夏以降頭打ちになり、パンデミック以前のレベルに比べると約43％にとどまっている。
銅は人が接触した時にバクテリアとウィルスを殺すことができる、と Vancouver Coastal Health の感染症専門家 Dr. Marthe Charles は説明する。「銅は、微生物の皮膜を打ち破って最終的に微生物に死を引き起こすような状況を作り出すことができる」と言うのだ。Charles は、TransLink の研究は地域の病院ですでに行われている研究の延長線上にあると話す。4週間にわたるパイロットプロジェクトでは、３つの銅の表面および抗菌表面の処理テストが行われる。今プロジェクトは、この種のものとして北米の交通機関で行われるのは初めてとなる。
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＜参考サイト＞ コロナウイルスの不活性化にも効果的!? 今、注目を集める「銅」の殺菌効果
11月11日（水）は Remembrance Day だったが、Stanley Park にある日系カナダ人戦没者慰霊碑にとって今年の Remembrance Day は特別な日だった。 今年が、1920年に Canadian Japanese Association が慰霊碑を建立してからちょうど100周年だったのだ。慰霊碑には、第一次世界大戦でカナダのために戦った日系カナダ人兵士たちの名前が刻まれていて、その多くは1917年にフランスの Vimy Ridge と Arras Front で戦った。記念行事は COVID-19 パンデミックのために一般人は参加できなかったが、オンラインでストリーミング配信された。
行事に参列した Brad Kubota は、長いこと、彼の祖父の名前が慰霊碑に刻まれたたくさんの名前の中にあることを知らなかったと話す。「それに気づいてから、私はこれらの素晴らしい物語を掘り起こし始めたのですが、それは祖父が侍の息子として生まれたこと、17才の時にカナダにやってきたこと、尊敬と選挙権を獲得するためにこの国の軍隊に入隊して戦ったことなどです。私には分からないことばかりですから、これら戦死した英雄たちの物語を調べて掘り起こし続けます」と彼は語る。「私の祖父は、あの世代の多くがそうだったように、多くを語りませんでした」。
同じく慰霊碑に祖父の名前が刻まれている Kathy Enros は、祖父は日系カナダ人として選挙権を勝ち取るために軍隊に入隊したと話す。日系カナダ人は1948年まで選挙権が与えられなかった。「祖父は、選挙権を得ることは彼にとって大事だと考えたので入隊を希望しました。祖父は、彼を受け入れてくれたカナダに対して献身する姿を見せたかったのですし、入隊することで祖父は、カナダが彼にとってどれほどの意味があるかということを真に示すことができ、また、自分を受け入れたカナダのために自分の命を危険に晒すことをいとわないことを示すことができると感じたのです」と彼女は言う。
Enros は、彼女の祖父はまた第一次世界大戦での思い出について「表情を変えることもなく、とても静かでした」と言いながらも、少女の頃に祖父が見せてくれた勲章のことを思い出す。「正直に言って、たぶん祖父は第2次世界大戦中に受けた扱いはとても苦いことだったでしょうし、楽しい思い出ではなかったでしょう。しかし、カナダで日系人として成し遂げたすべてのことについて祖父ははとても誇りに思っていて、それらが消えることはなかったことを私は知っています」と彼女は言う。
Kubota は、彼の祖父は強制収容されている間も、軍隊に入隊するには年を取りすぎていたのに、カナダのために戦いたいと強く言っていたと話す。「侍の家柄に生まれて先祖代々が侍であるならと、自分を武士として見ていたのだと思います」と彼は言う。Enros は、100年前に建立されて何度かの改築を経た慰霊碑は、彼女の祖父にとって信じられないほど重要だと話す。「祖父が立っていたこの場所に自分が立っていることは夢のようなことで、今、祖父が私を見下ろしていてくれたらと思いますし、私たちの戦いを続けて祖父の物語を分かち合っていくことを誇りに思います」と彼女は言う。
1942年、カナダ政府は War Measures Act の下でBC州に住んでいた21,000人の日系カナダ人を拘束し、第二次世界大戦が終わるまで彼らを強制収容した。彼らの家や商売は、カナダ政府が彼らを勾留するための費用を捻出するために売り飛ばした。1988年に、カナダ政府は日系カナダ人に対して行った不正について謝罪した。
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今月1日の日曜日に、ほとんどのカナダ人が時計を1時間遅らせて夏時間を終了させた中で、Yukon 準州の人たちはその必要がなかった。なぜなら、今年3月に夏時間に変更した時に、準州政府が州民の強い支持を受けて「（通年、夏時間を使う）Yukon 標準時」に移行することに決定したからだ。実は「Yukon 標準時」は昔から存在していた。1973年に準州内のほとんどの地域が「Pacific time 太平洋標準時」に移行した中で、一部の地域は「Yukon 標準時」を使い続けてきたのだ。今年の変更によって準州全域が「Yukon 標準時」に統一された形だ。
Yukon 政府のアナリスト Andrew Smith は、近隣の州に合わせて時間変更しない「Yukon 標準時」をどのように扱うかについて、電信事業から航空事業まで様々な企業と打ち合わせてきた。「私たちは北国にいて暗さと冬の長い夜を知っている。だから、ポイントは日中の限られた量の太陽光を一日のうちのどこに持ってくるかということだ」と彼は言う。コンピュータ上で作動するものやソフトウェアが必要なものが影響を受け、たとえば交通信号がそうだと彼は言う。そのため、それ用のソフトウェアが確実にアップデートされるように、地方自治体と打ち合わせる必要が出てくる。
準州知事 Sandy Silver は、準州政府が正しい選択をしたことについて自信を持つと話す。「Yukon 州民は、サーカディアンリズムを台無しにする悩みの種を相手にしない準備ができている」と Silver はいう。調整期間はあるが、人々は時計の針を変更する必要性をなくしてしまうことを強く欲していたと、彼は続ける。
UBC の Sauder school of business で経済学教授の Werner Antweiler は、BC州や他の州や自治体も Yukon の状況に注目していくだろうと話す。BC州では、「通年、夏時間」を永久的に採用することを検討してきて、州の調査では調査に答えた人たちの93％以上の約225,000人が「永久的に通年夏時間にする」ことを支持した。John Horgan 州知事は当初、州として「通年、夏時間」を採用する前にアメリカ西海岸諸州（ワシントン、オレゴン、カリフォルニア）*の動きに注目すると発言したが、その後、「アメリカ西海岸諸州と足並みをそろえることは多くの州民が望むところだが、それに縛られるわけではない」と少し変化のある言い方をしていた。
う～ん、今年は冬時間開始の直前10月24日に州議会議員選挙が行われたために「通年、夏時間」を開始するチャンスを失ったが、来年からはぜひ実現してほしいね。そうしたら、年に２回時計の針を調整する必要がなくなるわけだ。あれはなんとも”面倒な年中行事”だからね・・・(^^;)。
* カナダでは州が独自に変更できるのに対し、アメリカでは州独自には決められずアメリカ議会の承認が必要だから、西海岸諸州がいつ変更できるかは見当がつかない。
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先日から報道されているように、アメリカの Pfizer（ファイザー） 社とドイツの BioNTech社が共同で開発した COVID-19 用ワクチンが第３段階治験でかなりの好結果を得て、数ヶ月のうちに生産が開始される可能性が出てきた。このワクチンについては第３段階治験の結果が世界で初めて発表され、両社はそのワクチンが90％以上有効であることが分かったと述べた。そして、このワクチンの開発に、Vancouver にあるバイオテクノロジー企業が寄与したことで世界的な注目を浴びている。
そのワクチンの送達システムは、Vancouver の Acuitas Therapeutics 社が開発したものだった。 「これは、ワクチンを有効にするのに重要な役割を担うカナダの技術だ」と同社 CEO 兼社長の Thomas Madden は言う。Acuitas 社は、mRNA ワクチンのための送達手段として働く脂質ナノ粒子を開発した。その脂質ナノ粒子は、the body（体？）を通して mRNA を取り込んで the cells（細胞？）に運び、その後で the body がそれを分解する。
Madden は、Pfizer と BioNTech の発表を素晴らしいとして、Vancouver がバイオテクノロジーのこの分野でハブ（中核）を形成していることはあまり知られていないと述べた。Pfizer の調査には6ヶ国から43,538人が参加した。そのワクチンは２つの doses があって、3週間の間隔で二度に分けて摂取する必要がある。深刻な安全上の心配は発生していないが、その結果はまだピアレビューには提出されていない。Pfizer と BioNTech は、第３段階治験からの完全データを科学的なピアレビューに提出する計画だと発表している。
両社は、実際にいつワクチンが供給されるかについて、現在の見込みでは「今年中に最大で5,000万ワクチンを、また、2021年には最大で13億ワクチンを世界に向けて生産できるだろうと期待している」とした。カナダは2,000万ワクチンを注文し、他にも世界中で現在治験の最終段階にある９つの他のワクチンからのデータを待っているところだ。Pfizer/BioNTech ワクチンは零下75℃以下で貯蔵される必要があるので、分配に課題を抱える。Justin Trudeau 首相は、分配について「各州およびサプライチェーンと非常に注意深い協力が必要になるだろう」が、来年の初めには供給開始されることを望んでいると述べた。
う～ん、mRNA のあたりの説明はなんだかよくわからないけど(^^;)、ともかく地元企業が頑張っているよね。Acuitas Therapeutics のようなバイオテクノロジー分野の企業にさらに期待しよう。
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（「最新の COVID-19 対策ルール（1/2）」から続く）
旅行に関する新しいルールは？
Henry は、Fraser Health region と Vancouver Coastal Health region を出入りする旅行は必要不可欠なものだけに限ることを強くすすめた（参考サイト：Regional Health Authorities）。
フィットネス施設での新しいルールは？
屋内で身体的活動をグループでするビジネスやレクリエーションセンターは、そうした営業を停止するよう求められた。対象となるのは、スピンクラス、ヨガ、グループフィットネス、ダンスクラス、その他の呼吸数を増加させる室内グループ活動だ。
物理的距離を保てない室内スポーツもまた禁止された。これに含まれるのは、ボクシング、マーシャルアーツ、ホッケー、バレーボール、バスケットボールなどだ。室内グループ身体的活動は、いったん COVID-19 安全プランをアップデートして地域の Medical Health Officer から承認を受ければ、再開することができる。
これらのルールは、学校で行うスポーツプログラムは対象にならない。グループフィットネスを行わず常に物理的距離を保てるジムは、閉鎖する必要がない。プールは引き続きオープンされる。
レストランは閉鎖されるのか？
一般的には「ノー」だ。しかし、レストランは、COVID-19 安全プランを見直し、最大6人まででテーブルに付くやり方で、テーブル間の距離が6フィート以上離れていることを守ることが求められる。これらのルールを守れないレストランは、テイクアウトサービスだけの営業に戻ることが求められる。
その他の職場ではどうなのか？
Henry は、自宅から仕事できる従業員には、できるだけそうするように職場が従業員に求めるべきだと述べた。出勤して仕事をしなければならない人たちには、職場はすべての従業員と顧客が適切な物理的距離を保つことと、必要な時にはマスクをすることを確実にしなければならない。Henry は、狭い職場、休憩室、キッチンでは特に注意が必要だとし、それは、そうした場所でのウィルス感染拡大が見られるからだと続けた。
パーティバスとリムジンは即時、営業停止が命令された。それらのビジネスに対しては、対策ルールが２週間を超えて続けられる可能性があると述べた。
宗教的な集まりはどうか？
物理的距離が保たれて人数が50人以下に抑えられる限り、今回の対策ルールは宗教的集まりには適用されない。
学校はなぜ閉鎖されないのか？
学校を続けることは最優先課題であり、州内では今のところ学校は大きな感染源とはなっていない、と Henry は述べた。
新しい対策ルールを行うきっかけとなったのは何か？
夏以降、州内では新型コロナウィルス感染者が少しずつ増加してきたが、今では予想可能で直線的な増加ではない形で感染者数が急増していると、Henry と Dix は述べた。先週の金曜日と土曜日には新規感染者数が589人、567人となり、その前二日間の334人、425人から急増した。新規感染者の大半は Fraser Health region に集中したが、州内のあらゆる health regions に感染が拡大している。
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先週土曜日、珍しく週末登場となったBC州健康オフィサー Dr. Bonnie Henry と健康大臣 Adrian Dix は、新型コロナウィルス感染者の急拡大を抑えるために、Lower Mainland の住民に対して新たな対策ルールを発表した。
新たなルールは、社会的集まり、旅行、室内でのグループエクササイズ、それに職場が対象となる。3月に導入された対策ほどは広範囲ではなく、州全体が対象とはならず、多くのビジネスは続けることができ、学生たちも教室に入れる。それでも、州が5月に州民に対して漸進的再開を行って以来では最も広範な対策だ。以下がその詳細。
新たな制約が行われる地域はどこか、また、どのくらいの期間行われるのか？
新たな制約は、この数週間に感染者が急増した Vancouver Coastal Health と Fraser Health の2地域の住民が対象となる（参考サイト：Regional Health Authorities）。Hope、Bella Coola、Central Coast は対象外となる。制約は11月7日（土）午後10時に開始されて2週間続けられ、11月23日（月）の正午に終了する。
社会的集まりではどんなルールがあるのか？
対象となる2地域の住民は、同居人以外の人たちと社会的交流を持たないことが要求される。保健局からの前回の指示では、"safe six" と称して少人数グループでの社会的交流を許したが、コミュニティ内での感染拡大レベルを心配した今回の新しい指示ではこれが無効にされた。結婚式と葬式は行えるが、same household（同じ住居）に住む人々だけで行うことが求められる。
household とはなにか？
ひとつの住居に一緒に住む人達の意味だ。もし、あなたが貸家を持っていたとしたら、貸家に住む人たちは別々の household になる。もし、あなたがアパートメントあるいは住宅でルームメートと一緒に住むなら、あなた達は同じ household となる。household はまた、「日常的に関わりがある人々、たとえば、別の住居に住む共同親など」を含むことができる。
一人で住む人の場合はどうなるのか？
Henry は、今回の制約ルールが特に同居人を持たない人々や別居するカップルに対して難しい面があることを理解して、一人で住む人は「一人か二人」と社会的交流を維持することができると述べた。つまり、そうした人々は、自宅、レストラン、あるいは屋外でそうした人たちと社会的交流を持つことができる。一方、同居人がある人々は、自宅、屋外あるいはレストランなどで、同居人以外の人と社会的交流を持ってはならない。
屋外での集まりはどうなるのか？
自分の同居人以外の人との集まりの禁止は、屋外でもレストランでも対象となる。人々が一人で散歩することはできるが、「散歩の途中、屋外で他の人々とグループで集まることにならないよう注意する必要がある」。
（「最新の COVID-19 対策ルール（2/2）」に続く）
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＜号外：日本はいまだに日本ナントカ会議への推薦者任命拒否問題でもめている。政府もオタオタしていてさっぱり進展がないから、だいぶ長引きそうだ。それにしても、自分が気に入らないことを言う人間を排除する世界って、それが行き着いたのがこんな感じかなあなんて思うのだが・・・(-_-;)?。＞
TransLink が計画している Burnaby Mt. ゴンドラ建設計画の第一回目市民参加イベントの結果が発表され、調査に回答した人たち12,955人の大半が計画に賛成した中で、ゴンドラが通過する可能性がある Forest Grove 地区の住民から反対意見が出た。このゴンドラ計画では、SFU がある Burnaby Mt. の頂上と SkyTrain - Millenium Line の駅（Production Way University 駅または Lake City Way 駅）が結ばれることになっている。
9月中に行われた調査で賛成を表明したのは、「支持」と「強く支持」を合わせて回答者総数の85％だった。逆に、ゴンドラが通過するかもしれない Forest Grove 地区に住む住民からは強い反対意見も示された。12,955人の回答者のうち、35％の約4,500人が Burnaby 住民で、そのうちの約18％のおよそ800人が Forest Grove 地区の住民だったが、彼らのうち37％が「まったく支持しない」と答え、25％が「強く支持する」と答えた。
一方で、Burnaby 住民の中ではゴンドラ建設の支持者はかなり多くて62％が建設を支持し、「まったく支持しない」の12％を大きく上回った。Burnaby Mt. で SFU が所有する住宅地区 Univercity の住民からの回答者たちは大半の82％が「強く支持する」と答え、わずか4％が「まったく支持しない」と答えた。なお、同計画はまだ政府の承認も資金調達方法も確定していない。
TransLink によると、ゴンドラが建設されれば SkyTrain 駅と SFU キャンパスの間を毎日25,000回稼働する。ゴンドラで直接頂上に行くルートによって、現在のバスでの輸送に比べて輸送能力が上がる上に、短時間で到達することができると TransLink は説明する。２回目の市民参加イベントは、提案されている３つのルートについて行われる予定だ。
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Concord Pacific 社は、Vancouver の Molson ビール工場の跡地に計画している巨大開発建築物の初期計画段階での完成予想図画像を公開した。Burrard Bridge と Granville Island の近くにあるその土地は、2016年に Molson から Concord Pacific に売却された。Concord Pacific はこの土地で Quantum Park と名付けた開発を計画し、それには小売店、オフィス、住居が含まれる見込みだ。
Concord Pacific で開発を担当するシニア副社長の Peter Wabb は、「キャンパススタイルの多目的な開発」を創造するアイデアだと話す。「人々は（職住が）同じ建物に住んで働き、それによって二酸化炭素排出量を減らす」と Webb は言う。アーティストによる予想図には、緑を随所に配置した大きなガラス張りの建物と、現存の建物からは大幅に変更されたオープンエアで吹き抜けの屋内環境が描かれている。「現在の建物は何十年も経過していて、250人以上の人たちが働ける場所ではなかった。広大な商業スペースに造り変えることで、オープンなオフィススペースに2,000人もの人々が働ける場所にすることができる」。
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しかし、この開発計画が動き出すまでには何年もかかる。その場所は工業用地となっているので、計画を始動させる前にいくつもの承認申請を提出する必要がある。Concord Pacific は区画変更のためにバンクーバー市と緊密に連絡をとっているが、少なくとも2つの調査が最初に完了しなければならない。ダウンタウンに次いでバンクーバー市内で２番目の職場環境となっている Broadway Corridor（Commercial Drive から UBC までの地域）の調査と、もう一つは区画変更によって雇用機会がどのように影響を受けるかを調べる“Employment Lands and Economy Review”と呼ばれる調査だ。それらが完了したら、区画変更と建設許可のプロセスが「5年以内に」行われることを Webb は望んでいる。
Concord Pacific は常に、その土地を多目的ハイテクハブにしたいと計画してきた。 “Quantum Park” の名称は量子力学の研究を意味していると Webb は言う。「私達はこのプロジェクトが、理論物理学とその領域を前進させてきたすべての科学者たちへの”贈り物”となることを欲している。私たちの未来ビジョンには、Vancouver が、物理学者たちが互いに会ってアイデアを交換するためのハブになってもらうことが含まれている。私たちは、若い科学者たちが物理学に関わるよう励ますことが正しいことだと信じている」。
う～ん、Concord Pacific がまたしても大プロジェクトを立ち上げるね。Concord Pacific と言えば、大富豪 Li Ka-shing（李嘉誠）の会社として思い出すが、現在92才（1928年生まれ、カナダ人）の彼の意外な経歴に私はびっくりした。彼は中国・広東省でとても貧しい家庭に生まれ育ち、15才の時には一家を養うために学業を断念してプラスチックの貿易会社で働きだしたというのだ。1949年に香港で始めたプラスチック製「ホンコンフラワー」の商売が大当たりし、それ以降は不動産業その他でビジネスを拡大していったという。
彼は慈善家としても有名で、ビル・ゲイツの Bill & Melinda Gates Foundation に次いで世界で２番目に大きな私立財団を所有し、巨額の金を慈善事業やその他の博愛事業に寄付している。フォーブス「世界長者番付2020年」で彼は、推定純資産28.1億米ドル（約3.1兆円）で世界で26位にランクされた（2013年には8位）。私は、単に「（金儲け主義の）リッチな中国人」と思っていたが、かなり違う面があるね・・・(^^;)。
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＜号外：昨日の BC州健康オフィサーの発表では、新型コロナウィルスの新規感染者が589人に急増した。前日の新記録425人をさらに塗り替えた形だ。数週間前までは200人以下で推移していたから、このところの急増はびっくりするほどだ。街では商店やサービス業で対策が緩められているらしくて、それが感染拡大の原因になっているのかもしれない。＞
BC州内の航空専門家グループが、垂直に飛び出す人間用ドローン技術を実現させる計画を発表した。先日、Canadian Advanced Air Mobility Consortium (CAAM) が記者会見で、どのようにして航空産業を変革していく計画であるかについて語った。「それはまさに、空飛ぶ乗り物、無公害航空と進化型航空機動を備えた現代版 The Jetsons の打ち上げだ」と、CAAM 執行理事の JR Hammond は語った。
同コンソーシアムは、Vancouver を基盤とした多数参画者グループで、進化した航空機動の研究、開発、商業運行を無駄なく効率化することを目指している。「重要な意味を持つ年は2025年だ」と Hammond は言う。2025年が、同グループとして現実に人を乗せて飛ばすことを狙っている年だ。短期的には、ドローンで医療用品を配達するのが同コンソーシアムの出発点だ。「最初は医療、次に荷物、最後に人を運ぶ」と Hammond は言う。「これらのいかなる段階でも最高の航空安全性が保たれることを確実にしていく」。
Danny Sitnam は、Vancouver に本拠を置く Helijet International の社長兼CEO だ。Helijet は創業から34年の歴史があり、同コンソーシアムの重要メンバーだ。「私たちはすでに、垂直離陸技術つまりヘリコプターで飛行することに大きな信頼を置く成熟した市場を持つ」と Sitnam は言う。CAAM によると、そうした市場での Helijet の経験は、人間用ドローン技術の開発が進むなかで役に立つ。
一方、Hilijet はすでに、同社の飛行機隊に小型旅客機器を投入することを考えている。Sitnam は、「人が（当社に）やってきて小型の飛行体に乗る。Langley その他の郊外地域に行ける垂直に離着陸する乗り物のようなものだ。それは、従来の飛行機器を使うよりも安上がりだ。また、Helijet を含む航空業者には航空業をもっと持続可能にしたいという強い願望がある」と話す。「Jetsons の技術は、将来の2世代も先のことではなく、実際にはすでに起こりつつあることなのだ」と Hammond は言う。
う～ん、なんだか面白い時代がやってきそうだね。ドローンのような形をした飛行機器に人間がひとり乗って、「ちょっと Chilliwack まで行ってくるよ」なんて言って飛び出したりしてね。ヘリコプターは構造的に怖い感じがあるが、複数のプロペラがあるドローン型なら、プロペラが一つくらい故障しても安全な感じだしね。
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＜号外：以前、アメリカ大統領選で敗北した人が、次のような潔い敗北宣言をして支持者に連帯を呼びかけた。「（大統領選に勝った）○○○氏を祝福するだけでなく、この国の繁栄のために次の大統領に善意を送り、共に集い、必要な妥協点を探し、異なる意見を持ちながらも譲り合い、協力する努力をしてください。どんな違いがあろうとも、私たちは皆アメリカ人です・・・」。その人の名は John McCain。果たして今年の敗者は・・・(-_-;)?。＞
短時間で結果が出る新型コロナウィルスの検査を WestJet とバンクーバー空港（YVR）が共同で計画していたが、いよいよ開始されることになった。15分で結果が出るこの検査は、順調に行けば今月中に開始される見込みだ。このプロジェクトには、UBC も研究者を送って参画している。
この検査を受けることができるのはカナダ国内線の旅行者だ。このシステムがうまく行けば、検査で陰性となった旅行者は通常通りに搭乗することができる。検査は、毎日4時間行われるが、特定の便に焦点をあわせるのではなく WestJet の国内線に搭乗する旅行者を対象にして行われる。また、仮に検査結果が陽性でも簡単に帰宅できるように Metro Vancouver 在住者に絞って行われる。
YVR の CEO である Tamara Vroorman は「私達がやろうとしているのは、この方法を国内線旅行者から開始して、旅行という状況の中でどのように使えるかを理解することだ」と述べ、さらに、同パイロットプロジェクトを今月中には立ち上げたいと続けた。YVR は、同プロジェクトを査定して空港の環境でどのように効率化できるかをみるために、UBC と協力している。
＜ニュースソース＞
（「Stanley Park (1)：・・・」から続く）
Stanley Park の樹木の回復が期待できる一方、Stanley Park の淡水生態系である Lost Lagoon と Beaver Lake が”死にそう”だとして、科学者たちが対策を呼びかけている。先日発表された Stanley Park Ecology Society（SPES）の 2020 State of the Park Report によると、夏の間、Lost Lagoon と Beaver Lake の温度は、水棲動物たちが生き延びられないほど高くなっている。
同レポートは「不幸にも、Stanley Park の淡水生態系は芳しい状況ではない」としている。公園内にやってくるサケはこれらの場所で生き延びるためにもがいている。「Beaver Lake と Lost Lagoon では水の温度が高く、特に Beaver Lake では酸素濃度が低くてサケ科の魚と両生類にとって致死量レベルにまで達するほどだ」。Lost Lagoon と Beaver Lake はいずれも、カエル、サンショウウオ類、魚、ビーバー、コウモリ、野鳥類などの水性および半水生の動物種に、絶対不可欠な生息環境を提供している。
環境保護の専門家からなるレポートの著者たちは、同レポートで「適切な対策なくしては、状況は悪化するばかりだ」として、支援を呼びかけている。「Beaver Lake を浚渫し、生息環境のある島々を作り、Lost Lagoon の水質を改良するために長期的な解決策を作り出すすることは、2011 Stanley Park Ecological Action Plan で提案された行動のいくつかだったが、これらは行われるべきだ」。また、水質と水量のデータロガーを設置し、公園内の分水地点で市が行っている遮水の影響を査定することを含めて、 Beaver Lake と Lost Lagoon の長期的健康を向上させるいくつかの行動を提案している。
う～ん、Lost Lagoon と Beaver Lake がこんな状態だとは思いもしなかったね。鳥見に行っても、野鳥に加えて、動物や虫たちが見られたし、それこそ”豊かな自然”という感じだった。ともかく、世界に誇れる市中公園 Stanley Park は私たちの”宝”なのだから、動物たちにも棲みやすい環境にしてもらいたいものだね。
＜ニュースソース＞
＜号外：夏時間が終わったのに、私のコンピュータでは Windows の時刻が夏時間のままだった。それを次の手順で直した。スタートボタン⇒ 設定
⇒ 時刻と言語 ⇒ （日時と時刻）今すぐ同期＞
Stanley Park Ecology Society (SPES) の10年にわたる調査で、Stanley Park の樹冠が著しく増加し、同レポートの著者たちは、そのことが数千本もの樹木が破壊された2006年の暴風雨からの復活を強調しているとした。「こうした樹冠は間違いなくサクセスストーリーだ」と、同ソサエティの自然保護プロジェクトマネジャーを務める Arian Comeau は言う。Comeau は、動植物の生息環境を回復させ野生動物をモニターしながら Stanley Park のプログラミングを担当する。
先ごろ、SPES は 2020 State of the Park レポートを提出したが、それは10年前に行われた同様のレポートに続くものだ。調査は、４平方キロメートル以上の広さを持つ Stanley Park が、どのようにして気候変動、大気汚染、アウトドアレクリエーションのための使用と向き合ってきたかについて行われた。SPES によると、Stanley Park には1,000種以上の在来の植物と動物が存在し、そのうちの46種は危険な状態にある。
2006年12月暴風雨では時速158キロの風が吹いて、公園内の樹木の10％に当たる約10,000本の樹木が失われたが、同レポートの中で最も確かなハイライトは、健康的な樹木の生育が起こったことについての記述だった。ボランティアをはじめとして人々が緑の復活を願って、風で樹木が失われた地域に15,000本の樹木と低木を植えた。2013年から2018年までの5年間のデータで、人々が植えた樹木と自然に生えてきた樹木によって、公園内の樹冠は８％増加したことが分かる。Comeau は、そうした前進は Stanley Park の森林の健康にとって重要な里程標だと話す。
同レポートによると、ハクトウワシが営巣するためには高くて強い樹木が必要なので、公園内で繁殖するハクトウワシの健康もまた樹冠回復の里程標だ。同レポートによると、過去10年間には巣毎に平均で１羽のワシの子が生まれたが、そのことはハクトウワシの数を維持するに足りる繁殖状況だ。同レポートはまた、キツツキなど公園内の他の野鳥たちの数も、森林が暴風雨による打撃から回復してきた中で、より健康的になっているとしている。
う～ん、2006年の暴風雨は本当にすごかったよね。Prospect Point あたりの針葉樹の大部分が倒れて、それ以前は道路から見えなかった West Vancouver の街が丸見えになってしまったからね。それほどひどかった暴風雨だが、樹冠がかなり回復したとはなんとも嬉しいことだ。しかし、そうした朗報が伝えられる一方で、最近の Stanley Park には別の問題が発生しているようだ。
（「Stanley Park (2):・・・」に続く）
＜ニュースソース＞
I さん夫婦のノートパソコン（Windows 10）で ＠マークが打てなくなった。＠マークが出るはずの「Shiftキー＋２」を叩くと「”」が出てしまう。相談を受けた私も、何がなんだかさっぱりわからない。しかし、なんとなく日本のキーボード配列になってしまった感じがした。たとえば、（ ）はカナダ版コンピュータでは「Shift＋９」と「Shift ＋０」なのだが、日本では９と０の代わりに８と９だ。I さんにそれを確認してもらったら、そのとおりだった。
それを頭においてネットで調べてみると、デバイスマネージャーから入ってキーボードドライバーをアンインストールすれば、再起動後に自動的にキーボードドライバーが新しくなって問題が解決するという情報があった。ところが、別の友だちに聞いたら、＠マークが打てなくなった時にその方法では解決できなかったという。「え～～～！そうなの？一筋縄では行かないんだね」とがっかりしながら、ともかく、デバイスマネジャーから入る方法を Iさんの奥さんMIさんに伝えておいた。
それから数日後、MI さんからメールで次のように言ってきた。「教えていただいた情報で、キーボードドライバーに手を加えたら問題解決しました。ただし、uninstall the keyboards（キーボードのアンインストール）がちょっと怖かったので、そのすぐ上にある update driver（ドライバーの更新）でやって見ました」。これには私もびっくりした。MI さんが勇気を持って、デバイスマネージャーをいじったのがすごい。ともかく、直ってよかったよかった。なんだか、今回は私が教えられた気分だ・・・(^^;)。
教訓：＠マークが打てなくなったら、下の手順で（キーボード）ドライバーの更新をしてみよう（ただし、自己責任で）。
スタートボタンを右クリック → デバイスマネージャー → キーボード → 「キーボード」の”子供”の位置にあるキーボードドライバー を右クリック→ ドライバーの更新
（この後、コンピュータを再起動すれば＠マークが普通に打てるはずだ）
なお、このトピックは「コンピュータ役立ち情報」の「コンピュータ・テクニック」にも書いておいた。
＜号外：カナダ環境省が、BC州南部に大雨の特別警報を発令した。対象となる地域は、Tofino を含むバンクーバー島、Howe Sound 地域、Metro Vancouver だ。今日午後からバンクーバー島太平洋岸で降り始めて100～150ミリの降雨が予想される。その後、本土に移動して Howe Sound から Metro Vancouver にかけては月曜日夜から降り初め、50～75ミリの降雨が予想される。雨は水曜日まで続くと見られる。＞
長いことBC州の政界で活躍してきた Carole James（62才）が政界から引退した。彼女は、2000年代初めから NDP のリーダーとして同党を引っ張り、一時はたった2議席しかなかった議席数を30以上にまで復活させて NDP 政権誕生のお膳立てをし、John Horgan 州知事による NDP政権では財務大臣を務めた。しかし、彼女は8月の時点ですでに「次の州議会議員選挙には出馬しない」と表明していて、先月24日に行われた選挙には出馬しなかった。それというのも、彼女は3月に、パーキンソン病と診断されて、今後は政治の世界から身を引いて家族と自分の健康のことを第一に考えていくと発表していたからだ。
Victoria-Beacon Hill 選出の彼女は州議会議員としての最後の一週間を、自身の経験と NDP の今の成功に至った歩みを「本当に素晴らしいことだった」と振り返って過ごした。政界から去っていく彼女に、仲間からはユニークなギフトが送られた。紫色のボクシンググラブのペアだ。ボクシングはパーキンソン病の人たちには素晴らしい運動だと彼女は言い、挑戦してみるつもりだと言う。
う～ん、政界に未練もあったろうが、NDP 政権は今のところ安泰だから*引き際としては良かったかもしれないね。”ボクサー”の道に励んでパーキンソン病を抑え、いつまでも健康でいてほしいものだ。この記事で思い出したが、ボクシングはパーキンソン病に効果があるという話をずいぶん前に聞いた。パーキンソン病の人たちのためのボクシングジムも出現していて、Vancouver にもある。下の動画はそうしたボクシングジムの光景だ。
* 昔、NDP は高速フェリーやらなにやらでかなりずっこけた時代もあった。John Horgan がトップにいる限り、その点はまず大丈夫とは思うが・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
私は、20年くらい前にこの家に越してきてから、近くの Central Park でジョギングをするようになった。初めは時間を計ったりして速さを気にしていたが、年とともに速くは走れなくなった。また、年齢的にもゆっくり走ったほうが良さそうだと思えてきて、走る時間も30分に抑えるようになった。そして、いつの頃からか、毎日、走るか歩くようになった。
そのうちに、3日くらい連続して走ると左足の踵（アキレス腱付近）に違和感が発生するようになった。痛くはないのだが、「これ以上走ったら痛くなるよ」と警告するような違和感だった。そのため、10年くらい前からさらにスピードを落として週3日（月水金）だけ走るようにした。と言っても、雨や用事で週に1～2回しか走れないことも多くて、年間でも走った日数はたいしたことはなかった。
それが、今年に入って、なにかのきっかけでさらに低速で走るようになった。早足の人なら抜いていきそうなほどの速度だ。これを始めてから、連日走っても左足の違和感が発生しない*ことに気づいた。これはまったく嬉しい変化だった。そこで、春ごろから走る日数を増やして最近では走れる日は毎日走るようになった。その結果、以下のようにジョギング量が増加した。
＜９月～10月の61日間＞
去年 走った日数 21日 歩いた日数 40日
今年 走った日数 44日 歩いた日数 17日
（できない日は、別の日に倍やって補充する・・・30分以上は走らないので補充分は必ず歩きだ。また、雨の日はショッピングがてら Metrotown Mall 内を２周したり、ビル内の運動ルームでトレッドミルに乗ったりする。）
６日連続走ったこともあるが、足の違和感はまったく出ていない。走ることはもちろん体にいいだろうし**、そもそも気分転換に最適だ。家でコンピュータと遊んでばかりいないで、外の空気を吸いなさいということだろう。頑張らねば・・・＼(^o^)／。
* 左足かかとの違和感が消えたのは、スピードを落としたことの他に、６～７年前から毎日やっている「ふくらはぎ＆アキレスストレッチ」の効果だった気もする。
** 高齢者が走りすぎると膝を痛める可能性があるから注意が必要だ。超スローでたった30分だから大丈夫とは思うが、そのあたりは気をつけてやっていくつもりだ。
おととい木曜日に、BC州健康オフィサー Dr. Bonnie Henry が、24時間以内の新規感染者が234人だったと発表した。その前の数日間は一日あたり約270人だったから、そのレベルからは多少下がった。ところで、Henry はその時、80代の女性がバースデイパーティに出席して新型コロナウィルスに感染し、最近、死亡したことも発表した。Henry はこれに触れて、州民にウィルス対策の基本に立ち返るよう呼びかけた。彼女は、個人の家で行われる小さな集まりでの感染が増え続けていると指摘する。
「個人宅の小さなパーティであったのに、だれかが自覚せずに新型コロナウィルスを持ち込み、参加者たちの多くが感染してしまった」と、Fraser Valley で行われたわずか10人足らずのバースデーパーティについて語った。「女性の死亡の悲劇は、皆さんにぜひ知らせておきたい。なぜなら、今私たちがとらねばならない対策がどれほど命を守るために重大であるかを教えてくれるからだ」。
Fraser Health 地域での新型コロナウィルスの感染拡大は、州内のどこよりも急激だ。この地域（Burnaby から Fraser Canyon まで）の人口は約180万人でBC州総人口の39％にすぎないが、州内の感染者の半分以上がこの地域で発生している。一方、BC州での感染者数は木曜日現在 2,344 人で、86人が入院し、24人が ICU（集中治療室）に入っている。この他、感染して自己隔離している人が5,714人いて、彼らは公衆衛生機関が積極的にモニターしている。これまでに州内で感染した人の総数は、14,109人となっている。
う～ん、本当にうかうかできないね。ともかく、このウィルスで要注意なのは、感染してもまったく症状が出ない人たちがいて、その人たちが知らずにウィルスをばらまくことだ*。そして、他人を重症化させて死亡させてしまう。だから、密閉空間で特定の人達と数十分以上一緒にいたら、それはもう危ない。私も、たとえば、人を乗せて車を運転することは当分しないつもりだ。私が同乗者にうつすかもしれないし、同乗者が私にうつすかもしれないのだから・・・。
* 先日の「号外」で、大リーグ Los Angeles Dogers のワールドシリーズ優勝について書いたが、あの時、優勝に味噌をつけた選手がいた。Dodgers の三塁手 Justin Turner は最終戦の途中、新型コロナウィルス検査で陽性が判明し試合途中でベンチから退場した。ところが、優勝が決まると彼はまたグラウンドに出てきてチームメートとともに優勝を祝ったのだ。彼の愚かな行為は今、大リーグやスポーツ界で非難の的になっている。彼はこれまで嫌いではない選手だったが、もう応援する気にならない。
＜ニュースソース＞
無銭飲食してレストランのトイレから天井裏に逃げるのはバッドアイデアだよ・・・(^^;)。Burnaby のレストランで無銭飲食して女子トイレから天井裏に逃げ込んだ女性がいた。レストランのキッチンでは天井裏で人が動いているのが聞こえ、通報を受けて駆けつけた警官の目の前で、天井裏から女性が”降って”きた。これがそのシーンだ。
いつかも書いたと思うが、私も一度、無銭飲食しそうになったことがあった。まだ30代くらいの頃、東京駅八重洲口地下街のフードコートのレストランで食事して、あ～美味しかったと思いながら「ごちそうさま～！」と大声で言ったら、カウンター内のクックが「ありがとうございました～！」と大声で返した。私はそのまま、カバンを持って歩きだし数百メートル行ってから「あれ？金払ってねえや！」と気づいた。
すぐに戻って金を払ったら、レジのおばちゃんが苦笑いしながら「やられたかと思ったわ」と言った・・・(^^;)。もし、”無銭飲食”に気づかずにあのまま行ってたら、天井裏より上手だったよね・・・大声で「ごちそうさま～！」って言えばいいんだからね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞ 女性がたいした怪我をしなかったのはラッキー・・・(^^;)。それにしても、天井裏からどこに逃げるつもりだったんだろうね・・・(-_-;)?。
カナダ・ラジオテレビ通信委員会（CRTC）が、Elon Musk の SpaceX 社が計画する地方在住カナダ人への低高度地球周回衛生インターネットサービス提供事業への申請を承認した。同プロジェクトの目的の一つはインターネット電波を受信しにくい世界中の地域に高速インターネットサービスを提供することで、そのために同社は地球からたった550キロ上空を周回する数千基の小型衛星を打ち上げている。ちなみに、従来打ち上げられた通信衛星は地球から20,000キロ以上もの上空で周回している。
SpaceX は2019年5月以来、およそ2ヶ月毎に60基の衛星群を打ち上げてきた。最終的には、同衛星ネットワークに12,000基の衛星が周回する計画だ。最近では、今月始めに Cape Canaveral から同社の Falcon 9 再利用可能ロケットに載せて打ち上げが行われ、その打ち上げによって周回している Starlink 衛星は835基になった。
Starlink のサービスをカナダ人がいつ受けられるかについてはまだはっきりしない。SpaceX は、今秋、カナダとアメリカ北部の地域で一般家庭からボランティアを募って、テストサービスを開始すると発表していた。電気自動車 Tesla の CEO でもある Musk は、この衛星サービスがどれほどうまくいくかについては控えめで、3月に Washington D.C. で行われた Satellite 2020 Conference では、「今のところインターネット接続が困難な地域の人たちの3～4％への接続サービスを目指している」と語った。
う～ん、Elon Musk は人間的には少し疑問符がつくが*、頭がいいことは確かだね。やることがともかく奇想天外だ。なお、実際に SpaceX がこのサービスを開始するためには CRTC の承認だけでは不十分で、それ以外に Innovation, Science and Economic Development Canada (ISED) という機関からの承認が必要だとする情報もあった。
*（Wikipedia イーロン・マスク：私生活）2018年6月、タイで少年らが増水した洞窟に閉じ込められた遭難事故に関して、Musk は少年らを救出するために小型潜水艇の提供を申し出た。ところが、少年らの救出に貢献した英国人ダイバーが「知識を伴わない単なるPR活動」と彼を批判したのに対して、Musk は「この小児性愛者には悪いが、あなたが自ら招いたことだ」とツイートした。相手の反応がどれほど面白くなかったにしても、「小児性愛者」はない。こんな調子では、Tesla がどんなにいい車でも買いたくない人が出てくる。もうちょっと大人になったらど～お、Musk さん・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日、大リーグのワールドシリーズで、日系人の Dave Roberts 監督率いるロサンジェルス・ドジャースがタンパベイ・レイズを破って対戦成績を４勝２敗とし優勝した。新型コロナウィルスで短期シリーズになった大リーグだが、優勝は優勝だ・・・(^^;)。彼の名前に日本名がないから気づかない人も多いだろうが、彼の母親は日本人なのだ。沖縄で生まれた Dave Roberts は「MLB史上初の日本出身監督であり、ワールドシリーズを制した初の日本出身監督」となった。私は彼が現役の頃から、わりと好感をもってみていた。＞
いつかここに書いた「ぶつくさ式ウォシュレット」がさらに進化したので、ぜひ、みなさんに”進化式”をおすすめしたい。ただし、唾を使う”元祖式”はどこでも使えるが、”進化式”は自宅でしか使えない。進化式は次のように行う。
①トイレに水スプレーを常備しておく。
②いつものようにトイレットペーパーでなでなでする。
③もう一度トイレットペーパーを取り、水スプレーでペーパーを湿らせる。
（”元祖式”では唾を使っていた）
④そして、もう一度静かになでなでする・・・(^^;)。
⑤必要なら、③～④を２～３度繰り返す。
唾では量が限られているが水スプレーならいくらでも使える。その結果、思い通りにクリーンにできるというわけだ。ぶつくさ式ウォシュレットで快適に過ごそう！。なお、外出時には元祖式で”唾”を使えばいい・・・もちろん、勇気ある人は水スプレーを持ち歩けば、それに越したことはない・・・(^^;)。
これ、まじめな話。ぜひ、お試しあれ・・・(^_^)。
＜号外：今度の日曜日11月1日に冬時間が開始される（今年は突然やってくる感じだが、「11月の第1日曜日早朝に変更」と決まっているので、１日になっただけのこと）。時計の針を１時間遅らせるのを忘れないようにしよう。「通年、夏時間を使おう」という話も州政府内に出ていたが、24日に州議会議員選挙があったばかりだから、今年はちょっと間に合わなかった。来年からは”通年夏時間”にしてもらいたいね。＞
少し前、ここでカナダ政府が外国の６つのワクチン開発企業に1億5,000万個*のワクチンを確保すべく、１ビリオンドルを準備したことを書いた。カナダ政府はさらに、国内のワクチン開発企業からもワクチンを購入する計画があり、Justin Trudeau カナダ首相が先日、カナダ国内で開発中の新型コロナウィルスのワクチンを購入する計画を発表した。
それによると、カナダ政府は Quebec City のバイオテクノロジー企業 Medicago から7,600万個のワクチンを購入することで同社との契約に署名した。Medicago はイギリスの製薬企業 GlaxoSmithKline と共同でワクチンを開発中で、すべて順調に行けば2021年前半にはワクチンを提供できると見ている。Medicago は、2021年には最大で1億個のワクチンを製造する能力があるとしている。
カナダ政府は、Medicago のワクチン開発を援助して、同社がワクチン生産を目的として Quebec 州に大きな工場を建設するために173ミリオンドルを供与してきた。Trudeau は、Vancouver にある Precision NanoSystems にも18.2ミリオンドル投資することを発表したが、同社はワクチンと治療薬を製造するための技術を提供する企業だ。
なお、ワクチンの供給時期について Trudeau は、「カナダ政府健康省がワクチンの安全性を確認するまでは、確実なことは言えない」としながらも、早ければ2021年前半に供給される可能性があると述べた。
＜ニュースソース＞
＜「当てにならない Google Maps の企業情報（1/2）」から続く＞
Renaud はその時、「なんかおかしい。ともかく高すぎる」と思った。そして、400ドルの見積もりをEメールで受け取ってみると、会社名が Ajax Appliance Repair ではなく Omega Appliance になっていた。先方に問い合わせると、「Ajax Appliance Repair は Omega Appliance だ」という。
Renaud が Better Business Bureau で調べてみると、Omega は非常に評価が悪く苦情がたくさん書かれていた。また、「カナダ最大の企業評価サイト」と言われる HomeStars ウェブサイトでも、Omega は10点満点評価のわずか0.7点しか獲得していなかった。その一方、Google Maps で5スターの高評価を受けている Ajax Appliance Repair は、実はまったく存在しない企業だった*。
CBC の Marketplace が調べたところ、Google Maps が紹介する修理業者はニセの住所が書かれていることが多く、場所によっては半分以上がニセ住所の場合もあり、それらのニセ業者は年がら年中、企業名を変更し住所を変更している。つまり、悪徳企業が頻繁にニセ業者を立ち上げて Google Maps に載せ、ニセの高評価をつけさせているという構図だ。仕事はその悪徳企業が行って不法に高い料金をとり、彼らに修理してもらったら修理後にまた故障したりするとも書かれている。こうした状況はカナダ全国にわたっていて、もちろん BC州でも同じだ。
う～ん、どうやら、結論的には「Google Maps で修理企業を探すのはやめよう！」ってことだね。それにしても、Google たるもの、こんな悪徳企業のお先棒を担ぐようなサービスをしているとは、驚くとともに呆れてしまう。また、それを直そうとしないとしたら、Google の信用も失墜だ。1998年に Stanford University の二人の学生が始めた Google だが、初心に帰ってそのあたりをきちんとしないと、いつの日か GAFAM から G が抜けて AFAM になっちゃうよ。
＜ニュースソース＞
私は、2000年前後に Google が検索エンジンとして登場した時、その使いやすさでいっぺんに Google ファンになってしまった。その後も、Google Maps、Goolge Earth、Gmail その他のサービスが次々に発表されて、私は Google がますます好きになった。同社は今では巨大ハイテク企業群 GAFA の一社となっている（最近、Microsoft を入れて GAFAM とも呼ばれる）。
そんな優秀企業だが、10年くらい前から Google Maps に”ほころび”が目立つようになってきた。たとえば、Vancouver ダウンタウンの Yale Town（イェールタウン）を、日本語版 Google マップでは数年前まで「ヤルタウン」と書いていた。今でも、Google Maps 日本語版では「Lougheed Highway ⇒ ライード・ハイウェイ」など間違ったカタカナ表示がたくさんある。それから、地名の位置もいい加減で、たとえば、Burrard Inlet は Lions Gate Bridge よりも東側でなければならないのに、西側の English Bay のところに書かれている*。
そうした中、今度は Google Maps が紹介する家庭向け修理業者のかなりの部分が”ニセ”業者だというニュースがあった。長い記事で全部書けないので一部だけ紹介する。
Ontario 州 Ajax に住む Joseph Renaud は料理用コンロの修理が必要になり、Google Maps で見つけた企業 Ajax Appliance Repair **にコンタクトした。Google Maps のレビューでその会社は非常に高い評価を受けていた。電話して修理を予約したら、初期サービスは75ドルかかると言われた。同社から修理人が来て調べ、「bake element が故障しているので、部品と人件費で約400ドルかかる」と言った・・・。
＜「当てにならない Google Maps の企業情報（2/2）」に続く＞
* 私は10年以上前に、位置情報やカタカナ表記の間違いをいくつも Google Maps に指摘したが、未だにほとんどが訂正されていない。Google は図体が大きくなりすぎて、組織内で血液が十分回らくなってきたのだろうか。なお、間違いを指摘するには、Google Maps 右下にある「フィードバックの送信 Send Feedback」から行うことができる。
** リンク先の Google Maps を見れば分かるが、Ajax Appliance はなんと住宅地のど真ん中にある。さらにストリートビューで見れば、それらしい社名の看板も出ておらず、ニセの住所を使っているが明白だ。
＜ニュースソース＞
2016年に州政府から環境面での承認が降りていた Garibaldi at Squamish スキーリゾート計画に大きな前進があった。場所は、Brohm Ridge の山裾で、Sea-to-Sky Highway 東側の Squamish から約5分*の距離のところだ。
40の環境承認条件に取り組んできた総工費35億ドルのオールシーズンリゾート基本計画は、最近、公協議の新段階に入った。このリゾート開発は、 NHL で Vancouver Canucks のオーナーである Aquilini Investment Group と Dallas Stars のオーナーである Northland Properties Corporation、それに Sutton Place Hotels、Denny’s Canada、Moxie’s Grill & Bar、Shark Club が加わって資金供給し、陣頭指揮をとっている。
すべてが計画通りに行った場合、４段階に分けられた建設工事の第１段階が2023年に開始されて2025年に完了し、残る３段階は2040年までに完了する見込みだ。Garibaldi at Squamish 副社長の Rod MacLeod によると、同リゾートの規模は Vancouver の北側にある３つのスキー場を併せたよりも大きく、Whistler Blackcomb よりも小さい。建設工事第一段階だけでも、610エーカーの完全機能を備えた中規模マウンテンリゾートが造られて８基のスキーリフトが設置され、1,000人近いスタッフと5,000個のベッドが準備されて約4,000人のスキーヤーに対応する。
2040年までには同リゾート計画の最大規模となり、1,635エーカーの滑降可能な地形に、131 のトレイル、21のスキーリフト、17,538人のスキーヤー対応能力、3,045 人のスタッフ、そして、22,000個のベッドが備わる。そのベッド数は、1,300 ホテルルーム、2,214 のコンドミニアムユニット、840 のタウンハウスユニット、そして 1,184 の単一家族用住居に匹敵する。
う～ん、なにやら、びっくりするような計画が進んでいるね。Whistler よりも小規模だということだが、Vancouver からは１時間くらいで行ける場所だから、Vancouver から２時間近くかかる Whistler の客を食う可能性があるね。それにしても、スキーはやらず野鳥を追いかけるだけの私**からしたら、「そんなにスキー場が必要なの？環境面では問題ないの？」と思ってしまうね・・・(^^;)。
* どうみても、５分じゃあ行けないような気がするが・・・(-_-;)?。
** 30年近く前、日本に帰国した時に、兄一家に誘われて群馬県北部のスキー場に行ったことがある（草津あたり？）。人生でスキーしたのはあの時だけ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
先日、BC州健康オフィサー Dr. Bonnie Henry が、早ければ来年の1月初めから新型コロナウィルスのワクチンが州民に供給され始める可能性があると述べた。世界中で150のワクチン開発が進められていて、それらのうち10のワクチンでは現在第3段階の臨床試験が行われており、数百人に上るボランティアによってそれらのワクチンが安全であることを確かめる試験が進んでいる。Dr. Bonnie Henry は、このことは早ければ1月には州内で一部の人達にワクチンが供給できることを意味すると語った。
「ワクチンが供給されて、少なくとも一部の人達には効果があって安全であると信じている。しかし、どのワクチンになるかはっきり分かるまでにはまだ時間がかかるだろう」。さらに、Henry によると、ワクチンは段階的に供給されても、すぐには、すべての人たちに行き渡るほどの数は準備できないだろうとみられる。また、誰が先に接種を受けられるのかについては、現在、カナダ全域で供給体制が整うことを確実にすべく、国家レベルで検討が進められている。
Henry は、早く摂取してもらえるのは、医療ケア従事者、高齢者、持病を持つ人たち、他人と近い距離で生活してウィルスが感染しやすい人たちになるだろうと述べた。Canadian Institute for Health Information (CIHI) によれば、パンデミックの第一波の中で、医療ケア従事者たちが全国的に感染しやすいことは分かっていて、医療ケア従事者たちは21,000人以上が感染して数十人が死亡し、総感染者数のおよそ20％にも上っている。しかしながら、全国で最大の死者数5,300人以上を出したのは長期ケア施設に住む高齢者たちで、パンデミック第一波での死者数の80％以上がそうした施設の人たちだった。
カナダ政府は合計で、少なくとも1億5,000万個*のワクチンを確保すべく、６つのワクチン開発企業に1ビリオンドルを準備した。カナダはまた国際舞台での人道上の役割を考慮して、カナダ人が使わなかったワクチンが財政資源の足りない国々に行くことを確実にすべく、WHO の COVAX プログラムに参加した。
* “150 million doses” とあるから「1億5,000万」だと思うが、人口3,800万人のカナダでなぜそんなに必要なのかと思った。しかし、その後の「貧しい国々へのヘルプ」を読んだら納得した・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：ブラジルで行われた新型コロナウィルスのワクチンの臨床試験で、参加者一人が死亡した。死亡したのは男性医師（28才）で、ワクチンではなく偽薬を投与されたとされる。そのため、ワクチン自体の安全性に問題はないとして試験は継続される模様だ。このワクチンはイギリスのアストラゼネカとオックスフォード大が共同開発したもので、日本でもこのワクチンで約250人を対象に臨床試験が行われている。＞
2016年9月に Vancouver で日本人の語学留学生、古川夏好（こがわなつみ）さん（当時30才）が殺される事件があった。犯人の William Schneider（現在53才）にはいったん第二級殺人罪容疑で終身刑（仮釈放まで最短14年）が言い渡されていたが、その後、被告側が控訴していた。そして、その控訴審が先週金曜日10月16日に開始された。Schneider は第二級殺人罪の判決が棄却されて、新しい裁判が始まることを望んでいる。
Schneider の弁護士は、最初の裁判で判事が、陪審員団からの質問への回答、陪審員団への指示、それに立ち聞きの陳述を証拠として取り上げる中で、いくつかの間違いを犯したと主張している。そして、「これらの間違いがなかったら、陪審員団は Schneider を殺人罪で有罪にすることはなかったろう*」と弁護士は言う。
う～ん、あれからもう４年経ったんだね。カナダは語学留学を目指す日本の若者たちには人気の国だが、カナダ人にもいろいろいるから、カナダに来たら十分気をつけて生活してほしいね。
* 被告側は、殺人罪ではなく故殺罪での裁判を求めているものと思われる。
＜ニュースソース＞
Nature 誌に発表された研究によると、気候に関して二酸化炭素よりも300倍も有毒なガスである亜酸化窒素 N2Oが、大気中で着実に増えている。亜酸化窒素はいろいろなところで発生しているが、最大の発生源は農業であり、農業で肥料として広く使われる窒素の副産物として発生していることが同研究で分かった。それによると、大気中の亜酸化窒素は1750年には270ppb*だったが、2018年には 331ppb と上昇した。特に、過去50年間に急上昇した。国際的チームの同調査レポートの著者たちは、現在の状況が続けば、さらなる亜酸化窒素の増加によって地球の温度は2100年までに産業革命以前の平均温度よりも3℃高くなるとし、それは気候変動に関する政府間パネル（Intergovernmental Panel on Climate Change、IPCC）が設定した目標値の1.5℃あるいは2℃をはるかに超えるとしている。
気候変動に関しては、３つの温室効果ガスが特に心配されていて、それらは二酸化炭素（CO2）、メタン、それに亜酸化窒素（N20）だ。特に焦点が当てられているのは CO2 だが、メタンと亜酸化窒素にも危惧の声が増大している。今回の調査レポート著者の中には、亜酸化窒素が過小評価されてきたと指摘する人もいる。University of East Anglia の School of Environmental Sciences 教授 Parvadha Suntharalingam は、「驚くべきことは、亜酸化窒素の排出が、 IPCC が作成した排出量シナリオのいくつかの予想よりもはるかに急激に増大したことだ」と話す。
同調査は、2007～2016年の間に世界の人類が発生させた亜酸化窒素の約70％が農業によるものであり、その大半が東アジア、ヨーロッパ、南アジア、そして北米で発生したことを突き止めた。しかし、最大の排出は、ブラジル、インド、中国などの新興経済国で発生したことが分かった。しかしながら、同調査レポートの著者たちは、よりよい農業形態をとれば、亜酸化窒素排出量を抑えることができて意義のある排出量現象が達成されると提案する。たとえば、ヨーロッパでは、排出量取引を導入したことと、多くの国がより効果的な肥料の使い方に移行したことで、亜酸化窒素排出量が減少してきたと彼らは言う。化学業界もまた排出量の減少に手助けしてきた。
今回の調査には参加しなかった University of Ottawa で生化学、微生物学、免疫学を教える Illimar Altosaar は同調査を評価しながらも、さらなる調査が必要とし、「海が重要ポイントだ。海の生化学は私たちもよく分かっていないが、このガス交換の多くは植物性プランクトンと藍藻によって行われている」と話す。Suntharalingam は、まだ良く知られていない他の考察として、気候フィードバックがどのように亜酸化窒素の排出に影響するかということをあげる。それは、気候変動で生じる降水量増加が土壌の中の水分含有量にあたえる影響などのことで、そのことは亜酸化窒素を発生させる度合いに影響する可能性がある。著者たちは、農業の重要性を強調し、いくつかの国では農業のやり方を変える必要があると信じる。
* ppb = parts per billion 10億分の1
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10月6日にまったく久しぶりに近くのガスステーションでガソリンを買った。ところが、あまりに長いこと買っていなかったので、買い方を忘れてしまっていた。「え～と、ホースを取って・・・」なんて考えたら、「あ、違った、まずクレジットカードを差し込むんだった」ことに気づいた。我ながら驚くやら呆れるやらで、「認知症の始まり・・・？」と心配までする羽目になった・・・(-_-;)。
帰宅してから、家計簿ソフト Quicken の記録から前回ガソリンを買った時期を調べてみたら、約7ヶ月前の3月10日だった。その前はと言うと、1月26日だった。どうやら今年は3回ガソリンを買って1,500キロくらい走ったら終わりだ。例年なら月に一回は買って8,000キロくらい走っていたから、えらい違いだ。この調子なら、初めて「5,000キロ以下の ICBC 保険料割引」の”ご褒美”をもらえそうだ・・・(^^;)。
これほど走らなくなった最大の原因は、もちろん、新型コロナウィルスの影響だ。友だちを誘って鳥見に行くことがほとんどなくなったし、普段の生活でもあまり車を使わなくなった。いろんな意味で私たちの生活に変化をもたらしているウィルス騒動だ。
アルツハイマー型認知症の発症に歯周病が関係している可能性があることが分かり、専門家は正しく歯を磨くことなどが予防につながるとしている。九州大学の研究で、マウスに歯周病の原因菌を3週間連続で投与した結果、マウスの脳内にあるアルツハイマー型認知症を引き起こすたんぱく質「アミロイドβ」が10倍に増え、記憶力が低下した。歯周病患者の歯茎に生じたアミロイドβが血管を通して体内に侵入し、その後、脳内に蓄積されて記憶障害などを引き起こす可能性があるということだ。
以下がそれを伝える動画ニュースだ。
う～ん、思いもしなところにアルツハイマーの原因があったかもしれないんだね。私は最近でこそ、歯磨きとかフロッシングとかに気をつけるようになったが、若い頃はかなり適当にやっていた。今のところ虫歯とかもなくてうまくいっているが、こんなニュースを聞くとさらに注意せねばと思えてくる。
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（「感染後に片耳が聞こえなくなった女性（1/2）」から続く）
Manchester での研究で共著者だった聴覚学者 Kevin Munro は、「内耳の中の毛細血管は人体の中で最も小さいものなので、それをブロックすることは簡単だろう」と彼は言う。University of Manchester で Munro と彼のチームは、新型コロナウィルスと聴力低下について大規模な研究を計画している。それまで、新型コロナウィルス感染者の中になぜ、聴力低下が発生する人と発生しない人がいるのかは彼らは分からない。Munro と Stewart は、その治療は経口ステロイドを多量に使って行うと述べた。
新型コロナウィルスに感染して左耳の聴力を70～80％失った23歳の学生 Liam は、彼らに助けられた。Liam は6月に新型コロナウィルスに感染して高熱と頭痛を発症し、数週間にわたって疲弊していた。そして、症状が軽くなった後で突然、耳が聞こえなくなって耳鳴りが始まった。ステロイドを続けざまに投与してもらい、今では、高い音以外はどんな音でも聞こえるようになった。耳鳴りは続いていて、医師たちからはそれは消えることはないかもしれないと言われた。「本当に嫌な気分です」と Liam は言う。
一方、Harrell にはステロイドは効かなかった。医師たちからは、右耳の聴力が戻ることはないだろうと言われ、近く補聴器を使い始める予定だ。右耳の耳鳴りも止まることはないと言われた。Harrell の夫と二人の子どもたちも感染した。夫は数日にわたって胸に圧迫感を感じ、9才と10才の子どもたちは症状がない。Harrell は「私には症状は出ませんでしたが、未だに後遺症が続いています。新型コロナウィルスが冗談ではないというメッセージが人々に届くことを望みます」と言う。
う～ん、耳が聞こえなくなるなんて、おっそろしいねえ。私は今ですら、聴力が低下しているのに、さらにウィルスでダメを押されたりしたらやってられない・・・(-_-;)。
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＜号外：日本の動画ニュースを見ていたら、アメリカの衣料品店でちょっと変わったタグを付けた衣料品を売っているのが紹介された。そのタグには、”Vote the assholes out”（あのアスホール野郎どもを落選させろ）と書かれている。ブランド名 Patagonia は、Yvon Chouinard というアメリカの有名な登山家、環境活動家が創業した。彼は、気候変動に無知な、あるいは無神経な政治家たちに反発して、このタグの付いた衣料品を売っている。要するに、花札男と彼の周辺の政治家たちを the assholes と呼んでいるわけだ。このタグの呪いがかかって、11月3日には the assholes たちが消えていくに違いない・・・(^^;)。＞
7月のある日、Meredith Harrell（42才）が裏庭を歩いていると、突然、右耳で耳鳴りが始まった。彼女は、耳鳴りの他に、右耳で何の音も聞こえなくなったことに気づいた。「まるで、誰かが（耳の）スイッチをパチンと切ってしまったような感じでした」と彼女は言う。それから約一週間後に新型コロナウィルスの検査を受けるまで、右耳の異常は彼女にとってミステリーだった。検索結果は陽性だった。彼女には全く症状が出なかったが、聴覚の専門医である耳科医は、新型コロナウィルスが右耳の異常の原因だろうと言った。
麻疹、おたふく風邪、髄膜炎などのウィルスが時に突然の聴力低下を引き起こすことで知られていて、新型コロナウィルスもそのリストに加えられるべきだという証拠がたくさん上がってきている。Johns Hopkins Medicine で耳鼻咽喉学准教授の Dr. Matthew Stewart は、「新型コロナウィルス感染の一部症状として聴力低下を訴える人たちが増えている」と話す。どれほど多くの新型コロナウィルス感染者が聴力低下を経験しているかについての統計はないが、その可能性を指摘する研究も少数ある。
イギリス Manchester のチームは、新型コロナウィルス感染者が退院後8週間の時に、聴力に変化があったか、耳鳴りはするようになったかについて質問した。その調査に参加した138人の元患者のうち13％が Yes と答えたと、International Journal of Audiology（国際聴覚学ジャーナル？）が発表した。ただし、医師たちは、同ウィルスが内耳を攻撃したということについては確かなことは言えないとする。内耳について生体検査を行うのは、耳の細胞組織を傷つけるリスクがあって危険だ。
Stewart と彼の仲間たちは、新型コロナウィルスで亡くなった人たち3人について、内耳にウィルスがいるかどうか診るために彼らの体を調べた。３遺体のうち２つでは、内耳と乳様突起に新型コロナウィルスが見つかった・・・乳様突起は頭蓋骨内で耳のすぐ後ろにある。この研究は、JAMA Otolaryngology -- Head and Neck Surgery に発表された。
Stewart は、他のウィルスが突然の聴力減退を引き起こすことは知られてきたが、「新型コロナウィルスがそれらよりも悪性となる可能性については疑いを持つ」と述べた。その理由については、新型コロナウィルスが人体の他の部位で血液凝固を起こすことが知られていて、そのことが内耳の中の「極端に小さな血管内で」も起こりうると考えるからだ、と彼は言う。
（「感染後に片耳が聞こえなくなった女性（2/2）」に続く）
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スーパーコンピューター「富岳」によるシミュレーション映像は以前も発表されたが、先日、新しいシミュレーション映像が発表された。それによると、飛沫の飛び方に湿度が大きく影響し、湿度30％以下ではより多くの飛沫が飛ぶ。座る位置でも感染リスクは変わる。換気設備がなく間仕切りのない飲食店では、80センチ離れた正面で会話するより、40センチの距離に座る隣同士で会話するほうが、5倍の飛沫を浴びることになる。また、換気設備が整っていないコンサート会場で、対策をしないまま歌うと、合唱で生まれる気流によって、飛沫は「上や前に向かって飛ぶ」。
種類の増えた対策グッズについても、シミュレーション結果が出た。フェースシールドや口だけを覆うマウスガードでは、大きな飛沫の拡散は抑えられるが、小さな飛沫は下や上にとかなり漏れていく。きちんとマスクをつけた場合が、一番拡散を抑えられているようだ。以下が、発表された動画映像だ。
う～ん、やっぱりマスクが一番効果的なんだね。先週の日曜日に Metrotown Mall に行った時には、かなりの人出だった。それまでは、マスクが義務付けられている Superstore とか T&T に入る時だけマスクをしていた私も、さすがにあの日は Mall 内でずうっとマスクをしていた。これからはそんな日が多くなるかもしれない。
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年に一度の血液検査の結果が出た。ほとんど問題なかったが、血糖値の Hemoglobin A1C が基準値をはみ出て 6.1 となった。（カナダでの）基準値範囲が 4.5～6.0 だからたいした数値ではないのだが、異常があるとすぐになにか言ってくるファミリードクターのセクレタリーから電話があった。「Hemoglobin A1C が高いので、炭水化物を抑えてください。そして、２月になったら再検査します」と言うのだ。「0.1 超えたくらいで、なんだか小うるさいね・・・」なんて内心思ったが、「はい、分かりました」と返事した。
とは言っても、A1C が今後どんどん上がったりしたら困る。そこで、血糖値を下げる食事の仕方をネットで調べてみた。その結果、糖質の重ね食い、食べ過ぎなどの注意点がある中で、野菜を先に食べる「ベジタブルファースト」が特に大事だということが分かった。そういえば、最近、友だちやネット情報で「野菜を最初に食べるのが良い」と見聞きしたことがあったが、そそっかしい私は、それがなんのためにいいのかまで頭に入っていなかった・・・(^^;)。
ともかく、そんなわけで、ベジタブルファーストを実行することにした。最初は、食膳の並べ方を変えてみた。普通ならご飯を左手前に置くのだが、野菜サラダを左手前に持ってきて、ご飯を向こう側に置いた。つまり野菜サラダから食べるというわけ。そのうちに、野菜サラダだけまず食卓に運んで食べるようになった。サラダを食べた後で、ご飯や味噌汁、おかずを運んでくる。
これをやり始めてから、たしかに食事に変化が現れた。もともと野菜サラダをたくさん食べて来た私だが、ご飯から食べるやりかただと、最後に野菜サラダが全部食べられない時があった。それが今では、必ず野菜サラダを全部食べてからご飯を食べるから、こ飯の量で全体の食事量を調整するようになるのだ。つまり、野菜サラダが主食になった感じ*。「へ～え、うまくいくじゃん・・・(^^;)」と思いながら、２月の血液検査でどんな結果が出るか、自分自身で乞うご期待だ・・・(^^)。
* 身長172センチの私だが、少し前まで73～74キロくらいあった体重も、このところ、71キロ台で落ち着いている。74キロを超えたのは人生で初めてだったから、ちょっとショックだった。
Surrey と New Westminster を結ぶ Pattullo Bridge は過去83年間にわたって、建設当時に州知事だった Thomas 'Duff' Pattullo からその名前がつけられてきた。しかし、今年中に建設工事が開始される予定の新しい橋には別の名前がつけられるかもしれない。中国系カナダ人の人たちが州政府に対して、州内に住む人たちの多様性を代表するような名前に変更するよう働きかけているのだ。なお、新しい橋の建設は今年中に開始されて2023年まで続けられる。1.4ビリオンドルの同プロジェクトは、これまでよりも広い車線で全4車線の橋となる。
Chinese-Canadian Veterans Unit 280（中国系カナダ人退役軍人ユニット280）のプレジデントである King Wan は、「Pattulo 州知事が1937年に州を治めていた頃は、中国系の人々にとってとても暗い時代だった」と話す。彼によると、Pattulo Bridge という名前は中国系カナダ人に悲しくて破壊的だった過去を思い起こさせ、Pattulo 州知事を、中国系の人たちのカナダ国籍取得と選挙権獲得を拒もうとした人間として思い出させる。「私たちは、前世紀に州に対して大いなる貢献をしたような人たちに敬意を表するような、これまでと違った名前を新しい橋につけるべきだと思う」と Wan はいう。「私は別に中国人の名前とか他の人種の名前とかを提案しているのではなくて、地域の人たちによる投票で決めることを考えではどうかと・・・」と彼は言う。
今月24日に行われる州議会議員選挙に New Wesminster 選挙区でNDP から立候補している Jennifer Whiteside は、新しい橋にまた Pattulo を使うことには賛成していませんと話す。「コミュニティの多様性を反映するような、またコミュニティが祝福できるような新しい名前を求めていくのが適切でしょう。そうすることが素晴らしいと思います」。また、橋を越えた Fraser River の反対側 Surrey-Whalley 選挙区で Liberal Party から立候補している Shaukat Khan も、新しい名前をつけることを支持する。そして、両政党とも、橋に新しい名前をつけるために協議プロセスが必要になるとすることに合意している。
う～ん、カナダで最近良く発生することだが、かつては”偉人”として扱われた昔の政治家などが、人種差別的な政策を採ったなどの理由で評価が大きく下げられるよね。Pattullo 元州知事もどうやら、その一人になりそうな雰囲気だ。まあ、差別の対象となった人たちの子孫から見たら、橋の名前を見る度に暗い過去を思い出すわけだから、変えられるものは変えたほうがいいね。ともかく、当時、現職の州知事が自分の名前を橋につけたっていうのは、ちょっと厚かましいよね。そのあたりからして Pattullo の傲慢さが見える。
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少し前に、私がコンピュータに”超おちょくり”をやられたことを書いたが、先日は日本の兄がコンピュータにおちょくられた。日本時間の午前7時ころ、兄が Skype で呼んできた。「Zoom を使って小栗上野介関連のグループ（遣米使節団子孫の会）でネット会議をやったら、みんなから『声は聞こえるけど映像が見えない』と言われた」と言うのだ。たしかに、Skype でも映像が出ていない。
私が AnyDesk を使って兄のコンピュータに入り、Skype で「設定 ⇒ 音声/ビデオ」と行ってカメラ接続を調べてみると、ウェブカメラはちゃんと認識されている・・・ただし、そこでも映像は見えない。「こりゃあ変だね。どうなってんだろう？」と私も首をかしげた。兄も困りきった感じでブツブツ言っている。そこで兄に、「カメラのコードをいったんコンピュータから引っこ抜いて、少し経ってから差し込み直したらど～お？」と言った。兄は「そんなので直るんかいな・・・」と言いながら、ともかく私が言ったとおりにやった。
その後、Skype のビデオカメラボタンをいったんオフにし、その後で再びオンにしてみた。すると映像が見事に蘇った・・・＼(^o^)／。「何もしないのに直った・・・？」という兄に、私が「何もしてないわけじゃあないよ、コードをいったん引っこ抜いたじゃない」というと、兄は分かったような分からないような顔をした・・・(^^;)。要するに、兄もおちょくられたってこと。
教訓：コンピュータの付属機器がおかしくなって原因不明の場合は、いったんコンピュータから引っこ抜いて、差し込み直してみると直るかも・・・(^^;)。
Chilliwack で列車に乗って60分後に Whistler に着いてしまうことを想像してみよう。高速鉄道 Mountain Valley Express のアイデアは、地元の研究者グループが発案したもので、彼らは Metro Vancouver の交通問題を知り尽くしていると話す。この高速鉄道のアイデアでは、Whistler と Chilliwack を結び、Vancouver ダウンタウンや Squamish などの重要ポイントに駅を置く。Mountain Valley Express スポークスパーソン Alex Gaio は「これは巨大プロジェクトで、控えめに語りたくはない」と話す。この構想で、政治家たちに新しい交通ルートのオプションを考慮させる狙いがある。現存するハイウェーと鉄道を使う同鉄道によって、乗客は車で行くよりも80％も早く Whistler に着くと、発案者たちは考えている。
Leading Mobility Consulting のオーナーで輸送コンサルタントの David Cooper は、その創造力を称賛しながらも、どんな新しいアイデアもいろいろな問題に遭遇するので、このような高速交通プロジェクトが建設されることには懐疑的だ。「これは、私たちが取り掛かるにはあまりに複雑な技術だ」と Cooper は話す。「とても多くの様々な影響を検討しなければならないし、長期的に見てもかなり金がかかるものになる」。
見込まれる費用は巨額だ。トンネルで建設するか高架式で建設するかによっても異なるし、駅の大きさも関係してきて、同プロジェクトは7～16ビリオンドルで運営されることになるかもしれない。しかし、Gaio は、この鉄道によって数千人の雇用が生まれ約90ビリオンドルの歳入が発生すると強調する。
う～ん、アイデアは面白いけど、大した人口もないのにそんな需要があるかと思えて、まだ”夢物語”と言う気がするね。Greater Vancouver の人口は、急増してはいるものの250万人くらいしかないし、ルート上の他の自治体を入れても300万人*もいかない。だとしたら、そんなところにこれほどの高速鉄道を作って十分な利用者がいるかどうか疑問だね。
* Chilliwack から Whistler までの距離は約220km だが、東海道新幹線の場合、東京から静岡県掛川市までがほぼ同じ距離だ。人口を見てみると、東京23区950万人、横浜市380万人、静岡市68万人で、この3都市だけで1,400万人になり、他の都市を加えていったら2,000万人は超えるだろう。これに比べて、300万人じゃあねえ・・・(^^;)。
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先日、カナダ政府は、来年中に使い捨てプラスチック品目の使用禁止を全国的に開始することを発表した。対象となるのは、小売店が配布するプラスチック製のバッグ、ストロー、フォーク＆ナイフなどだ。環境に悪いプラスチック、リサイクルが困難なプラスチック、それに代替品が入手可能なプラスチックが対象として考慮された。環境大臣 Jonathan Wilkinson が発表した禁止対象となる品目は以下だ*。
＊ Grocery checkout bags
＊ Straws
＊ Stir sticks（かき混ぜ棒）
＊ Six-pack rings
＊ Plastic cutlery（プラスチック製ナイフ＆フォークなど）
＊ リサイクル困難なプラスチック製のテイクアウト容器 (black plastic packaging など)
Wilkinson は、この禁止策を導入するための規則を2021年末までに制定するとし、「この禁止策が開始されたら、店舗はこれらのプラスチック製品の代替品を提供することになり、それは再利用可能なバッグや紙製のバッグだ」と述べた。Wilkinson は、プラスチックごみを減らすことの重要性を強調する一方で、この禁止策はまだ小さなステップの一つに過ぎないと述べた。Environmental Defence でプラスチック・プログラムを担当する Ashley Wallis は、もっと多くのプラスチック製品がリストに加えられることを望み、政府がプラスチックの再利用とリサイクリングについて明確な目標を設定することを希望すると述べた。
今回発表された禁止策は、問題の科学的評価を重要視する Canadian Environmental Protection Act の元で行われている。今年1月に発表された評価レポートは、2016年に29,000トンのプラスチックごみ・・・飲料水用使い捨てプラスチックボトルの約23億個に匹敵・・・が、カナダの海岸、公園、湖、そして空気中にまで捨てられたとした。
同レポートは、全てのタイプのプラスチック製品の影響を調べて、プラスチックが野生生物に害を及ぼしていることについて報告した。たとえば、腹の中にプラスチックが入った鳥の死骸、腹がプラスチックでいっぱいになったクジラの死骸、消化器官にプラスチックが詰まった状態で見つかった痩せこけたカメなどについてだ。人間や野生動物がマイクロプラスチックを体内に取り込んだ場合の悪影響についてはまだ明らかになっておらず、科学者たちはさらなる研究をすすめている。
* あるニュースによると、適当な代替品が見つからないなどの理由で、今回の禁止策の対象にならない品目は以下の通り。
Garbage bags
Milk bags
Snack food wrappers
Disposable personal care items and their packaging
Beverage containers and lids
Contact lenses and packaging
Cigarette filters
Items used in medical facilities
Personal protective equipment
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このところ、レストランや路上で大金が発見されて、発見者が正直に警察に届ける美談がいくつかあったが、そのうちの一件で落とし主が見つかったと伝えられた。その落とし主はなんと、銀行を信用できなくて、いつも大金を持ち歩いていたらしい・・・(^^;)。
6月に Coquitlam の Tim Hortons で、大金を座席においたまま出ていってしまった人がいた。警察は落とし主を探し始めたが、その段階では、金額、札の種類、金が入っていたバッグのブランド名などは公表しなかった。落とし主が連絡してきた時に、それらを本人から言わせて、正しい落とし主であることを確認するためだった。
そして、最近になって持ち主の男性が警察署に出頭してきた。警察によると、Tim Hortons のセキュリティビデオでも男性を確認することができたし、”本人しか知り得ないできごとの詳細”を男性が知っていた。彼がなぜそんな大金を持っていたかについては、男性が単に”銀行システムを使いたくない”タイプの人だったと警察は述べた。「お金を持ち歩くことのほうが問題が大きいことは非常にはっきりしていて、持ち歩いてなくしてしまうよりも銀行にお金を預けたほうが、はるかによい選択なのだが・・・」。
9月初めに North Vancouver でも類似の事件が発生していた。こちらの事件でも、発見された大金は無事に落とし主に返されたが、落とし主を探す過程で50人以上が「それは私です」と警察に名乗ってきたらしい。なんとも・・・(-_-;)。
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リビングルームのカーテンを新調するために、先日 New Westminster のカーテンメーカーの店に行った。ところが、約束の2時になっても店は閉まっていて、ガラス越しに店内を見ても誰も見えない。弱ったねと思いながら、だめもとで、持っていたノートパソコンから Skype Out* を使って店主の女性に電話してみることにした。戸外でインターネットに接続するなんて、たぶんできないだろうけど・・・。
店の前の道路に停めた車に戻ってノートパソコンを立ち上げた。すると、なんと簡単にインターネットに繋がった。Shaw Go WiFi の電波をかろうじて捉えることができたのだ。おそらく、近くの店で Shaw Go WiFi の電波を流しているのだろう。タスクバーにあるボタンで電波の強さを見ると一番弱いレベルだったが、スムーズに操作できて電話も通じた。いや～、戸外で WiFi 電波が使えるなんて想像もしなかった。ありがたいことだ。
これに比べて、日本の WiFi 環境はかなり悪い。店舗だろうがショッピングセンターだろうが、WiFi 電波が飛んでいるところがほとんどないのだ。これについては、最近、日本で WiFi 環境が整わないのは、スマフォの契約形態が大きく影響していることをネット情報で知った。ほとんどの人がスマフォ契約を時間無制限の定額契約にしているために、街に出ても WiFi 電波が必要ないのだ。私は「な～るほど」と納得しながらも、これでは外国からの旅行者には不便だと思った。
* Skype から普通の電話にかける機能（今では Skype Out と呼ばないのかもしれない）。Canada 国内でも Canada から日本にかけても、１分2.5セントくらいしかかからない（こちらのサイトでは、日本からカナダにかけた場合は「2.3セント/分」と書かれている）。私は10ユーロ（約15カナダドル）を前払いしておいて、使う度に差し引かれるサービスを使っている。最後に支払ったのは2019年2月で、日本にかけたりしてけっこう使っているが、今日現在、まだ約7ユーロも残っている。「Skype」ページを参照。
花札男のスピーチライターを務めるスティーブン・ミラー大統領上級顧問が６日、新型コロナウィルスに感染したことが判明した。同氏は「これまで５日間、自主隔離して検査もずっと陰性だったが、きょう（６日）陽性になった」としている。また、米国防総省は６日、沿岸警備隊のレイ副司令官の感染が判明し、制服組トップのミリー統合参謀本部議長ら軍幹部が軒並み自主隔離に入ったことを明らかにした。感染した人たちはみな、9月末にホワイトハウスで開かれた行事（26日の連邦最高裁判所の新判事の候補を紹介したイベントと27日の戦没者遺族のイベント）に参加していた。結局、これまでに34人がホワイトハウス関連で感染したと、昨日のニュースが伝えていた*。
こうした混沌とした状況の中、CDC（アメリカ疾病予防管理センター）が2度にわたって強くすすめたにもかかわらず、ホワイトハウスは参加者の追跡調査を却下した。これはあまりにひどい話だ。花札男は人々（国民）の健康など露ほども気にかけていないということになる。こんなことは”超愚か者”しかやらないことではないだろうか。
・・・と、ここまでで、このトピックを終わりにしようと思ったら、彼の無責任さを示すニュースがまた飛び込んできた。花札男が昨日、「感染は神のおぼしめし」と発言したのだ。マスクや社会的距離などの感染防止対策を守らないで”ホワイトハウス・クラスター”を発生させておいて、彼らが感染したのは（さらに、全米でこれまでに21万人以上が死んだのは）神の仕業だというのだ。こんな無責任な人間はもう救いようがない。
* ホワイトハウスでの感染者の中に、2016年に共和党の大統領候補として名乗りを上げた元 New Jersey 州知事 Chris Christy がいる。彼はかなりの肥満体でしかも喘息の持病があるということで、ちょっと気になる。感染が分かってからすぐに入院したが、その後の容態は伝えられていない。
スマフォを使う人たちに面白いニュースがあった。Google Maps が最近、地図上で新型コロナウィルスの感染状況が地域ごとにどうなっているかを、色で区別して見られるようにしたのだ。人口10万人あたりの新型コロナウィルス新規感染者数を、7日毎に平均値を出して表示する。地図上で選んだ地域で新規感染者の発生数傾向が、６つの色で区別して表示される。Google はブログで、このツールによって地域の感染状況をより詳しく知ることができ、どこに行くべきか、また、どう行動すべきかについて、より突っ込んだ判断ができるとしている。
Google はこの機能のために、Johns Hopkins University、New York Times、Wikipedia の３つの情報源から情報を集めている。それらの情報源は、WHO 世界保健機構とその他の公的あるいは政府の医療組織からデータを受けている。この機能は、Google Maps が使える220カ国で提供され、Google Maps の iOS と Android のバージョンでも近いうちに使用可能となる。使い方を詳しく説明するこちらのサイトから抜粋したのが以下だ。
COVID-19 レイヤをオンにする
COVID-19 関連情報を Google マップのレイヤとして表示できます。
１．モバイル デバイスで Google マップ Google マップを開きます。
２．上部にあるレイヤアイコン⇒ [COVID-19 関連情報] をタップします。
（詳しくは上のリンクサイトを参照）
う～ん、ますます便利になるね。サンキュー Google。もっとも、この機能はパソコンでは使えないらしくて、”スマフォ嫌い人間”の私には役に立たない。Google さん、なんでパソコンで使えるようにしないのさ・・・(-_-;)?。
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コンピュータを使っていると、わけがわからないことが起こるのは誰もが経験したことだろう。私も例外ではなく、変なことが起こる度にあ～だこ～だ苦労している。たいがいすぐに（知らない間に）問題解決していて、まるでコンピュータにおちょくられたような気分になる。ところが、私は先日、これ以上はないだろうというような”超おちょくり”に見舞われた・・・(^^;)。
朝８時ころ、いつものようにノートパソコンを開けたら、「・・・で正常に起動できない」のようなメッセージが出た。それをしっかり読むまもなく画面が変わって、Windows はなんとか起動した。ところが、画面が普段のものとはまったく違う。Windows 10 が始まった最初の頃に見たような画面*だ。最近はそんな画面は見ていなかったから、そのこと自体も変だが、いっそうショックだったのはデスクトップにアイコンが数個しかなく、自分が必要としないものばかりだったことだ。しかも、スタートボタンをクリックしたら、アプリケーションリストから私がインストールしておいたアプリがほとんど消えていた。
「え～、なんじゃこれは・・・？」とびっくりしながら、何回か再起動してみたが結果は同じだった。ともかく、朝は忙しいのでいったんシャットダウンして、午後１時ころにまた立ち上げた。そして、最重要アプリの Dropbox をインストールせねばと思って、ごちょごちょと作業を開始し、必要が生じて再起動ボタンを押した。すると、なんと、再起動後の画面は通常のデスクトップ画面に戻り、デスクトップのアイコンもタスクバーのボタンも、アプリケーションリストのアプリもすべて元通りになっていた。何がきっかけで元通りになったのかさっぱり分からない。まさに、おちょくられた気分だった・・・(^^;)。
あの変な画面から、必要なアプリをひとつひとつインストールし直していって通常の状態に戻すまで半日はかかると覚悟していたから、元通りになってホッとすると同時に、あの変な画面は一体何だったのかと今でも頭の中は疑問符だらけだ。同時に、これが癖になって同じことがまた起こったりしないだろうかと不安な気持ちも残る。みなさんも、こんなこともあることを頭に入れておくと、何かあった時に「またおちょくってるね」と考えて慌てないですむかもしれない・・・(^^;)。
* 今でも、買ったばかりの Windows 10 はこんな画面なのだろうか？。
＜号外：新型コロナウィルスに感染して入院中の花札男大統領は昨日、病院近くの道路で彼の支持者たち数十人が彼への支援行動を行っている時、それに応えるように車で病院から出てきて車内から手を振ったりした。車にはもちろん運転手はいたし、その他数人が乗っていて、彼らは短時間とはいえ閉ざされた車内で感染者と一緒にいることを余儀なくされたわけで、これについて各方面から批判の声が上がっている。また、民主党の大統領候補 Joe Biden が、感染した花札男の立場を思って大統領選キャンペーンを自粛していることを考えると、「キャンペーン」と呼べる花札男の昨日の行動は Joe Biden の気遣いを無視した形で、その意味でも呆れてしまう。花札男の愚かしさについてはいまさら驚くことではないが、あらためて「自分で何をやっているかわかっていない人間、それが花札男」と言いたくなる。＞
Vancouver 市の property tax（財産税）の支払期限は先月30日だったが、最近のあるレポートによると、同市の財産税はカナダで最も高い部類に入るらしい。Simon Fraser University の Beedie School of Business で財政学を教える Andrey Pavlov 教授が作成したレポートによると、Vancouver 市の一戸建て住宅所有者は昨年度、平均で6,200ドルの財産税を支払った。この額は、Toronto よりも1,000ドルも多く、Quebec City、Regina、Saskatoon などの都市と比べたら2倍以上にもなっている。また、Vancouver 市の住宅所有者とビジネス所有者は、年に７％もの財産税の増加に対処しなければならず、その増加率はカナダで2番目に高いとしている。
同レポートを発表した BC州の非営利組織 StepUP は、財産税による歳入がどこに支出されているかを知りたいとする。同グループは、市の支出額のわずかに約10％が主要サービスと考えられる分野に使われていると主張する。「不幸にも、私たちは主要サービス以外にあまりにたくさんの課題を抱えている」と、StepUP の Paul Sullivan は言う。「財産税の予算は、エンジニアリング、消防、警察、歩道、道路、道にできた穴などを整えるために設定されている。それを、多くの政治家たちがテーブルに持ち出す社会的課題に使うわけにはいかない」。
一方、Canadian Centre for Policy Alternatives の Alex Hemingway は、同レポートは「誤解を招く」とし、一戸建て住宅に住む人の数は Vancouver 市総人口のたった15％しか占めないと指摘する。彼は、Vancouver 市の財産税率は、財産評価額に照らして決められているわけで、長年にわたって不動産価格が急上昇する中で、むしろ下がってきていると話す。
う～ん、見出しだけ見たらびっくりするようなトピックだったが、 Hemingway が言うように、Vancouver 住民のたった15％しか占めない部分で比較したのではあまり意味がないね。Shaughnessy 地区や Southwest Marine Drive 地区などの豪邸を見ると、Vancouver 市の一戸建て住宅の財産税がカナダ一高いというのは驚きでもないし・・・。それにしても、6,200ドルとはものすごい額だね。私のところで毎年そんな額を払っていたら、すぐにパンクしちゃうよ・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
ソフトバンクグループの孫正義社長が、同社の新型コロナウイルスのPCR検査事業で検査費用を1人あたり配送料を除いて2,000円にすると発表した。検査が保険適用されない無症状者が対象で、まず自治体や企業などの法人単位で受け付ける。現在は2万円から4万円ほどかかる場合が多い費用を下げて、潜在的な需要を取り込む。以下、それを伝える動画ニュースだ。
国は新型コロナ対策として検査体制を拡充している。今秋以降は身近な診療所でも自治体が検査体制を整えた「診療・検査医療機関」に指定すれば検査できるようになる。一方で、ソフトバンクの対応策は発熱やせきなどの症状があったり、感染者と濃厚接触したりした人を対象としている。孫氏は「無症状の感染者が家庭や職場、店舗で感染を広めている」と述べ「無症状の感染者を洗い出さないといつまでも新型コロナの感染は収束しない」と強調した。
う～ん、孫さんがまたやったね。”ハンコ社会”の日本では政府がもたもたして心もとないから、孫さんたちにどんどん頑張ってもらいたいね。
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BC州政府が州内13地域に22の初期診療ネットワークを増設し、医療プロフェッショナルの人たちが、ファミリードクターを持たない人たちのための医療サービスを提供することになった。同ネットワークは、より迅速な医療サービスを提供する目的で、特定の地域内で医師やナース・プラクティショナーを含む医療従事者たちを結びつける。
健康大臣 Adrian Dix によると、Okanagan 地方中央部や East Kootenays などの地域に作る新しいネットワークは、今後3年間ですでに存在する17ネットワークに追加される。また、約470人の医療ケア専門職を雇用し、現存するネットワークは、麻薬使用者のために精神医療を提供する薬剤師およびカウンセラーを含む。その目的は、週末と、時には夕方にも開所している初期および緊急の医療センター19ヶ所を含めて、より早くてより便利なケアを提供することだと Dix は言う。たとえば、看護師たちを雇うのにも課題があるが、州は人手が足りないところを埋めていくことを予想して訓練施設を増やしてきたと述べた。
う～ん、いつかも書いたが、ファミリードクターは収入が少ないため、内科医になったばかりの医師たちは、ファミリードクターになるのを避けて病院で働いて給料がもらえる仕事を探す、と言われる。そうした状況がファミリードクター不足を招いているだろう。ともかく、だれもが簡単に初期診療を受けられるようにしてもらいたいものだ。
＜ニュースソース＞
＜号外：アメリカの花札男大統領夫妻が新型コロナウィルス検査で陽性となった。自らマスク着用を嫌ったりして、新型コロナウィルスを軽視する言動を続けてきた彼自身が感染したのはなんとも皮肉な話だ。大統領選に影響が出るのは必至と見られている。それにしても、気になるのは先日の討論会で民主党バイデン候補も花札男から感染させられていないかということだ。もちろん二人の間の距離はかなりとられていたが、あれだけ長時間プレキシグラスの衝立もない状況で、喋り続けていたことを考えると非常に心配になってくる。もっとも、第一回討論会が行われた9月29日からすでに3日目になり、常時検査していると思われるバイデン氏に悪いニュースがあればすでに伝えられているだろうが・・・。＞
BC州が肺がんの初期症状を発見するための新たなスクリーニング・プログラムを立ち上げることになったと、州政府が発表した。カナダで初めての試みとなる同プログラムは2022年の春から開始される予定で、州内全域のクリニックで年に20,000人がスクリーニングを受ける。州知事 John Horgan は、同プログラムは「とても長い間」必要とされてきたものだと述べ、「がんは世界的なパンデミックを待ってくれるわけでもなく、早期発見によって命を救えることを私たちは知っている」と、早期発見の重要性を強調した。
肺がんでは毎日 BC州内で6人が死んでいる。肺がんはカナダでも世界でも死亡者数が最多のがんで、肺がん発症者の70％はかなり症状が進行してからがんと診断されると、Horgan は言う。Provincial Health Services Authority のプレジデント兼 CEO の Benoit Morin によると、肺がんでの死亡者数は、直腸がん、乳がん、前立腺がんでの死亡者を併せたよりも多い。この新たなスクリーニング・プログラムでは現存する CTスキャン技術が使われるので、より多くの治療オプション、より早い回復、患者のより良い結果を意味すると Horgan は言う。毎年、スクリーニング・プログラムで300人が肺がんと診断されると推定されている。同プログラムは、喫煙したり多量喫煙の経験がある55才から74才までの成人を対象にする。肺がんは主に50才以上の人たちに発生する。
この発表の記者会見は、BC州の大半がアメリカ西海岸諸州での山火事からの深い煙に包まれている中で行われた。B.C. Cancer で vice-president and chief medical officer を務める Dr. Kim Chi は、大気汚染はがんとその他の肺に関わる病気に影響を与えると話す。地球温暖化が発生する中で、このことは未来に問題を起こし続けると彼は言う。「肺がんスクリーニングに関わる本日の発表は、早期発見と早期に予防し抑えるために重要で、それによって私たちは治療方法に変更を加えて生存率を高められる」と Chi は言う。
＜ニュースソース＞
＜号外：先日のアメリカ大統領選の討論会で、花札男が極右の過激派団体に「待機せよ」と呼びかけたらしい。司会者が、白人至上主義者や武装市民グループについて質問した際、バイデン氏が、花札男が批判すべき極右団体として Proud Boys の名称を挙げると、花札男はカメラに向かって「Proud Boys、下がって待機せよ」と発言したのだ。まるで極右団体をけしかけるようなこの発言に、極右関係者から歓迎のコメントが相次ぐ一方、識者からは「極右団体の行為を正当化している」と批判の声が上がっている。う～ん、またしても花札男の「分断政策」だね。ぬけぬけとここまで言う人間に、私は呆れて言葉もない。こういう人間を再びアメリカ国民が選ぶかどうか、正念場の時が迫っている。＞
最近、AnyDesk というリモートデスクトップアプリを使い始めたら、けっこう使いやすそうだ。リモートデスクトップとは、友だちがコンピュータ操作で困っている時などに、友だちのコンピュータに入っていって操作し、友だちをヘルプできるアプリだ。また、デスクトップとノートパソコンなど２台以上持っている人は、外出先でノートパソコンから AnyDesk でデスクトップを操作することも可能だ。なお、AnyDesk は以下のように、ほとんどの OS に対応している。
Windows macOS Android iOS Linux FreeBSD Raspberry Pi Chrome OS
使い方はわりと簡単だ。まず、Skype や電話で相手と AnyDesk を使うことを打ち合わせる。その上で、ヘルプする相手の AnyDesk アドレス（９桁の数字）を教えてもらって、それを AnyDesk 画面に打ち込み Enter キーを押すと相手に連絡が行く。相手が「承諾」ボタンを押せば、相手のコンピュータに入れる。これを含めて、AnyDesk の基本操作を「コンピュータ役立ち情報」ページに書いたので、参照されたい。
今回、私が AnyDesk を使い始めたのは、これまで使ってきた Teamviewer から「お前は商用で Teamviewer を使っているんだろう！」と睨まれてしまい、そのままでは使えなくなってしまったためだ。「いいえ、私は商用では一度も使ったことはありません」と申し開きすれば、また使えるらしいのだが、その手続がちょっとややこしそう。
Amazon がカナダでのビジネス展開を強化し、Vancouver で3,000人を、また Toronto で500人をそれぞれ新規作用すると発表した。すでに Vancouver の 510 W Georgia にオフィスを構える同社は、新たに、現在改築中の旧 Canada Post ビル（349 West Georgia St.）をリースし、同敷地内の南北２ヶ所に増築される高層ビジネスビルに入居する。2023年までには、North Tower の18階分を、また South Tower の17階分を専有することになっていて、オフィススペース総面積は 63,000平方メートルとなる。
Vancouver オフィスの副社長 Jesse Dougherty は、カナダが豊富な IT 技術者を抱えていることから、同社としてカナダの地元でぜひそれを活かし彼らに仕事を提供したいと語った。新規採用者の職種には、ソフトウェア開発技師、ユーザーエクスペリエンスデザイナー、Alexa をよりスマートにするためのスピーチ科学者、クラウドコンピューティングソリューションズ技術者、販売マーケティング重役が含まれる。Vancouver は長い間、アメリカ、特に Silicon Valley や Amazon 本社がある Seattle を含めた主要なハイテクハブに近いこととから、アメリカ企業にとってカナダ国内での魅力的な立地と見られてきた。
う～ん、Vancouver にとっていいニュースだね。たしかに、Vancouver でニュースを見聞きしていると、カナダでは IT関係の勉強をしている若者たちが多いのを感じる。ずいぶん前だが、「圧倒的にＡＩ人材不足の日本 カナダは長期戦略で大国に」なんていうニュースもあった。カナダでは IT の人材育成が進んでいるのに比べて、日本のコンピュータ教育はなんともお粗末なのだ。ともかく、カナダでは当たり前の「現代の”読み書きそろばん”」を日本の子供たちはやらないのだから、日本はスタート地点にすら立っていない、そんな気がしてくる。
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ヨーロッパ数カ国が参画する Airbus 社が2035年までに水素燃料飛行機での商用サービス開始を目指すと、同社首脳が発表した。水素は水蒸気のみを排出するクリーンな燃料だが、どれほどグリーンになるかは水素を製造する過程での二酸化炭素排出量にかかってくる。フランスその他のヨーロッパ諸国は、環境汚染のない水素の開発のためにビリオン単位のユーロを投資していて、これには大気汚染に大きく加担していながら水素燃料への転換が見込まれる運輸業界も協力している。
Airbus 社 CEO の Guillaume Faury は、「2035年にそのような飛行機でサービス開始する最初の航空機メーカーになるのが私たちの大望だ」と述べた。Airbus 社にとって脱酸素水素燃料の開発は「開発の優先軸」だと彼は言う。同社はすでに同社の衛星とAriane ロケットの動力として水素技術を使ってきた。炭素を含まない燃料を使う飛行機の開発は、「特に大きな技術的進歩」を必要としないと Faury は言う。
しかしながら、その製造技術が成熟の域に達するにはまだ5年くらいはかかり、燃料の供給元と生産拠点の体制が整うまでには、それからさらに2年かかる。「そのため、私たちが開発プログラムを実行できるのは2028年頃になるだろう」と彼は言う。航空機業界は、全世界の二酸化炭素排出量の3％近くを排出し、気候変動への大きな加担者になっている。同等のエネルギー換算で、水素は（航空機燃料の）ケロシンよりも約3倍もの貯蔵スペースが必要なため、水素を使うには航空機に大きな設計変更が必要だ。
フランス政府は、新型コロナウィルス・パンデミックからの影響によって業績が落ち込んだ航空機セクターへの援助計画の一部として、炭素を排出しない航空機の開発のために1.5ビリオンユーロ（1.75ビリオン米ドル）を割り当てた。全体的にはフランスは、9ビリオンユーロを準備している隣国ドイツとともに、水素ソリューションの開発に7ビリオンユーロを投資する計画だ。
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＜号外：アメリカの花札男大統領は、過去15年のうち10年にわたって連邦政府に所得税を納めていなかったらしい。大統領選で当選した2016年と就任１年目の2017年の納税額は、それぞれ750ドル（8万円弱）だったという。そもそも、歴代大統領の慣例となっていた納税記録の開示を拒み続けているんだから、なにか隠しているのは間違いないよね。「周りをウソで固めた人間、それが花札男」。＞
2016年にアメリカで花札男が大統領に当選した時、たくさんのアメリカ人が落胆し国境を越えてもっと寒い北側の国（カナダ）に移住したいと言い始めた。そして、カナダ政府の統計によると、そうしたアメリカ人が実際に少なからずカナダに移住してきたことがわかる。カナダ政府移民省の最近のデータによると、花札男大統領の誕生後、アメリカからカナダに移住してきた人の数が増加しているのだ。
2015年には6,800人余のアメリカ人がカナダの永住権を取得しようと申請したが、それが2016年には7,700人に増えた。さらに、花札男が大統領に就任した2017年には、その数は9,000人以上になった。それ以降は、8,700人以下になっていて、2020年には新型コロナウィルス・パンデミックで国境が閉鎖されて旅行制限が行われているために、前年を大きく下回ると見られている。移民省は、その数字はまだ”予備的で変更がありうる”と警告する。
カナダの移民会計ロイヤーの Chantal Desloges は、その穏やかな増加は”極端な”傾向ではないものの、「彼女を驚かさない」という。「私たちは、アメリカの国籍から離脱したいという人たちからたくさん申請があるが、彼らはアメリカで働いたり学校に行ったりしてきて、今となっては、アメリカの移民政策があまりに厳しくてカナダのほうが魅力的に見えるのだ」と、Desloges は言う。Desloges は、花札男が大統領に選ばれてから、カナダに移住することを考えるアメリカ人からたくさんの問い合わせを受けていると話す。「たとえば、あるイスラム教の男性はかなりの高度教育を受けたプロフェッショナルで、家族もいて年もとりアメリカに根ざして生活してきたが、彼は『わかるでしょう、イスラム教徒としてアメリカに住み続けるのは居心地が良くないです』と話す」。
Desloges と同じ法律事務所で働く移民ロイヤーの Andrew Carvajal は、”花札男以前”の時代に比べて、似たような問い合わせをアメリカからたくさん受けていると話す。Desloges によると、花札男が大統領になって以来、カナダに移住することを考えるアメリカ人からの問い合わせが、以前に比べておよそ”４倍”になった。たとえば、LGBTQ+ コミュニティの人たちの中には、カナダへの移民を模索しながら、アメリカの”連邦政府”がなにをしでかすか分からないと訴える人達もいる。
Carvajal はまた、最近、すでにカナダに２年間住んでいるアメリカ人牧師から問い合わせを受けたと言う。「相談に乗っている中で、牧師は『黒人として、私はただアメリカには帰りたくない』と言った。これはまさに今、ここで起こりつつあることで、牧師は『私はカナダにい続けたいです、子供たちにもカナダで育ってほしいです』というのです」と Carvajal はいう。
う～ん、分かるねえ、カナダに移住したいアメリカ人の気持ちが・・・(^^;)。私だって、もし花札男大統領のいるアメリカに住んでいたら、即、逃げ出したくなるからね。あれほど人格的に落ちた人間が国家元首だなんて、まっぴらごめんだ。でもまあ、アメリカ人にとっての”悪夢”もあと数ヶ月で終わるよ・・・たぶん(^^;)。そうしたら、もっとまともなアメリカになるのだから、それまでの辛抱だね・・・。
＜ニュースソース＞
マスクをつけなくても鼻にスプレーをしたり、のど飴にして服用すると新型コロナウイルスの感染を防ぐことができるとする物質をフランスの大学が開発した。
ソルボンヌ大学のカロヤン教授らのチームは、新型コロナウイルスが肺の細胞に感染するのを一時的に防ぐ物質を開発したと発表した。この物質は細胞の受容体と呼ばれる部分に似たアミノ酸で、数時間、ウイルスが付着するのを防ぐ効果があるとしている。現在、鼻へのスプレーとして研究を進めていて、早ければ10カ月ほどで製品化できる見通しだという。カロヤン教授はマスクをつけずに感染予防できる生活が送れると話す。以下がこれを伝える動画ニュースだ。
数週間前、アメリカ西海岸の大規模な山火事の煙がBC州に流れてきて、太陽が見えないほどの日が続いた。私は何も感じなかったが*、人によっては「息苦しい」とか「目がチカチカする」とか言っていたし、ニュースでも「健康上の問題があるから、できるだけ外に出ないほうがいい」などとも伝えられていた。そんな”悪者”扱いされた山火事の煙だったが、実は良いこともあった。
煙を歓迎していたのは、海洋学の専門家たちだ。Ocean Networks Canada で科学部門副理事を務めるBC州の海洋学者 Richard Dewey によると、森林火災で発生する粒状物質が太平洋に落ちて肥料の役目を果たし、海面近くに生息して海の食物システムのベースとなっている植物プランクトンにミネラルと栄養素を供給する。植物プランクトンは多種多様なな水性微生物で、陸上プラントが行うように光合成を行う。植物プランクトンは太陽からのエネルギーを使って、それを全体的なフードチェーンのための食べ物に変換する。こうすることで、植物プランクトンは海のバイオマスとなっていて、海洋の食用炭素のほとんどがこれらの小さな生物の行動から作られている。
Dewey は、粒状物質は呼吸器系にとっては有害だが、大部分が燃えた植物からの有機炭素であり、微細な海草の成長を促す鉄分などのミネラルを含むことができると話す。「煙はある意味で、海洋の最上層に一種の肥沃化作用をもたらすことに貢献していて、海洋に関する限りは煙はたぶん全体として利益をもたらすものになっている」。
彼は、今夏、アメリカ西海岸の Washington 州、Oregon 州、California 州で山火事が激しかったから、その効果は（カナダよりも）アメリカの太平洋岸でより大きくなっているかもしれないとし、彼はどんな状況になっているか、研究仲間と今後数週間にわたって国境の南で調査する予定だ。また、Ocean Networks Canada は BC Ferries の船舶にセンサーを取り付けていて、数日中にもそれらのセンサーが水中のクロロフィル色素が増加具合を見せてくれる。もし増加していれば、植物プランクトンが成長したことの証明になると、Dewey は言う。
う～ん、何事にも悪いことがあれば、いいこともあるんだね・・・(^^;)。近年は海洋汚染が本当にひどいらしいから、いっそのこと、もっと山火事を起こす・・・なんちゃって・・・(-_-;)?。
* 友だち２人とスカイプで雑談していたら、彼らが「え？（煙から）何も感じないって？それって問題では・・・？」みたいな具合になり、私は内心「ありゃああ」と思って心配になってきた。ところが、後で他の人たちに聞いたら「何も感じない」人がけっこういてホッとした・・・「みんなで鈍感なら怖くない」かも・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
（「4,000ドルを詐取されそうになったご夫婦（1/2）」から続く）
二人はカードを買わなかったのが本当にラッキーだった。なお、今回の場合、”犯人”はブラウザを Google Chrome に代えさせた時点でマルウェアを送り込んできたと思われる。そして、マルウェアを使って、個人情報を盗んだりオンラインバンキングで口座の操作をしたりしたのだろう。というのは、こうした詐欺には Google Chrome と Internet Explorer がよく使われるという情報があるからだ。こちらのサイト（2020.07.20付け）が、最近、横行しているネット詐欺の手口を次のように説明している。
① 画面上に次のようなメッセージを送り込んでくる。
You are using an older version of Google Chrome (or Internet Explorer).
あなたは古いバージョンの Google Chrome (あるいは Internet Explorer) を使っています。
② その上で、ブラウザのアップデートボタンをクリックさせ、”ニセブラウザ”をインストールさせる。
③ ”ニセブラウザ”にマルウェアを送り込み、それを使って個人情報を盗んだりインターネットバンキングを操作したりして、コンピュータを"乗っ取って”しまう。
冷静になって考えれば、Google Chrome も Internet Explorer もアップデートは自動的に行われているから、こうしたメッセージが来ること自体ありえない。ともかく、いつかも書いたように*、ネット詐欺が非常に多くなっているから気をつけねば、とつくづく思う。
* ここでリンクしたトピックでは「他人の電話番号をかたる phone spoofing（電話でのなりすまし）」についても書いた。悪者たちから電話が来た時に、その電話番号を調べてみると警察署やお役所の電話番号だったりする。ところが、それは phone spoofing でそれらの機関になりすましているだけなので、電話番号だけで相手を信用してはならない。実際にそこに電話して、該当する人物がいるかどうか確認しなければならないのだ。もちろん、そこに至るまでに、「怪しい」と判断して電話を切ってしまうのが懸命だが・・・。
最近、人づてに聞いた話だが、Greater Vancouver 在住のあるご夫婦がネット詐欺に遭遇して、あやうく4,000ドルを銀行口座から詐取されそうになった。幸いにも被害は発生しなかったが、「みなさんも注意して」と呼びかけている。以下、本人たちが語る事の顛末だ。
＊＊＊＊＊
まず電話が来て、アメリカで2,500ドルの買い物をしたかと聞かれた。そして、お金を返すからコンピュータ上のブラウザを Microsoft Edge から Google Chrome に代えてと言われ、そのとおりにした。そこから延々2時間余り、Google Play Cards 4,000ドル分を買えと云われて外へ出た後も延々携帯で追いかけられ、私達に考えたり他に相談する余裕を与えてくれなかった。
どうもおかしいと思ったが、相手がこちらのパスワードを知っていたこともあって信用し、結局、相手の云う通りに動いてしまった。相手の指示に従って Shoppers Drug Mart でカード2,000ドル分を買う時に店員に怪しまれ、「これは誰かに頼まれたのでしょう。ヘルプするから訳を話して」と云われた。しかし、電話の相手からは「他人に話すな」と云われていたので、結局、カードを買わずにそのまま店を出た。
車に戻って電話の相手と話すと、今度は Seven Eleven へ行ってカードを買えと云われた。いったんは Seven Eleven に行こうとしたが、直ぐ側に取引している銀行があったので、電話の相手に「まず銀行へ行って相談するから」と伝えた。それでも相手は30分以上も粘って Seven Eleven に行くことを強要したが、それを振り切って銀行へ行った。しかし、銀行では私達の説明が上手く伝わらず（結局、私達も何が起こっているのか理解できていなかった）、口座を調べても何も変わっていないと云われた。その後、家へ戻りオンラインバンキングでチェックすると、口座から4,000ドルが引かれていて私たちは青くなった。
翌日、銀行へ行って相談したら、幸いなことに「たぶん、4,000ドルは戻ってきますよ」と言われて、ひとまず安心した。さらに数日経過してから4,000ドルが戻っていることを確認した。結局、Shoppers Drug Mart の店員が2,000ドル分の Google Play Cards を売ってくれなかったのが良かったようだ。あの時にカードを買っていたら、その分は詐取されてしまっただろうから・・・。
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二人はカードを買わなかったのが本当にラッキーだった。なお、今回の場合、”犯人”はブラウザを・・・。
（「4,000ドルを詐取されそうになったご夫婦（1/2）」に続く）
B.C. Pharmacy Association によると、今シーズンは新型コロナウィルス・パンデミックのために、BC州民がフルーショット（インフルエンザワクチン）の摂取をしてもらう方法が異なってくる。同 Association は、多くの薬局が顧客に、ふらっと立ち寄るのではなく、あらかじめ電話などで摂取の申込みをしておくことを求めるだろうと説明する。接種を受ける人は、新型コロナウィルスの症状の有無を調べられてから、公的資金で行われるフルーショットの摂取に適格かどうかについて質問を受ける。
パンデミックの中で呼吸器疾患について人々の認識が高まることで、薬剤師らは今シーズン、フルーショットを受ける人の数が増えることを予想している。２才から17才までの子供たちは鼻孔用スプレーでワクチンを摂取することができる。65才以上の人たちは今年も、高用量ワクチンを摂取できる。BC州は、当初の計画よりも約50万本多い約200万本のフルーショットを購入した。いつからフルーショットが摂取できるかは明らかにされていない。
う～ん、予約が必要となるとちょっと面倒だね。でも、今シーズンは新型コロナウィルスとのダブルパンチを被ったらかなわないから、きちんと摂取しておいたほうがいいだろうね。私は昨シーズン初めてフルーショットを摂取したが、１月もだいぶ過ぎてからだったので、「今ごろ来ても（あまり意味ない）・・・」みたいなことを言われてしまった・・・(^^;)。今年はそんなことがないように早めにやってもらおうと思っている。
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数週間にわたって噂されていたが、ついに NDP 政権の BC州知事 John Horgan が、議会を解散して来月24日に州議会議員選挙を行うことを発表した。Horgan は、パンデミックの最中に議会の解散と総選挙を行うことが論議を呼んでいたことを認めながら、「この決定を下すことにはとても苦心し、簡単な決断ではなかった」と述べた。しかし、同時に、新型コロナウィルス・パンデミックが少なくとも来年まで続くと予想される今、総選挙を行うことは、不安定な状況を避けるためにも理にかなっていると語った。
現在、州議会では NDP が41議席、野党の Liberal Party が同数の41議席、Green Party が２議席を確保していて、NDP と Green Party が連立政権を形成している。NDP は2017年の州議会議員選挙では Liberal Party よりも1議席少なかったが、２議席を獲得した Green Party と連携して与党を形成することができた。議会解散がなければ、次の選挙は2021年10月に予定されていた。8月初めに伝えられた Angus Reid の世論調査で、Horgan への州民からの支持率は69％で、カナダの州知事として最高の支持率を獲得していた。なお、NDP 政権内ではこの7日間で6人の閣僚が次の選挙に出馬しないことを表明していた。
う～ん、John Horgan がついに決断したね。州知事としてカナダ一の評価を得ている今が最高のチャンスだろうからね。私は前も書いたように、地域的不公平のシンボルだった有料橋 Port Mann Bridge を無料化したあたりから、Horgan を支持してきた。昔ずっこけた NDP* とはだいぶ違う感じだ・・・(^^;)。
* 1996～1999年に州知事を務めた Glen Clark がお粗末だった。その前後で州知事になった同じく NDP の Mike Harcourt と Ujjal Dosanjh は良かったのだが・・・(-_-;)。特に、Dosanjh にはもっと頑張ってもらいたかったが、支持を失った Clark 政権の後だったのが不運で州知事としては短命に終わった。彼は、その後、Liberal Party of Canada 党員としてカナダ中央政界に進出し、閣僚入りするなど活躍して同党の党首候補にも名前が上がったが、インド生まれの彼がフランス語を得意としなかったことから、それはならなかった。
＜ニュースソース＞
Vancouver 国際空港（YVR）から国内線で WestJet の飛行機で飛び立つ旅行者は、近い内に、希望すれば搭乗前に新型コロナウィルス検査を受けられるようになる。WestJet と YVR によるこのパイロット・プロジェクトは、具体的な日にちは示されなかったものの、数週間の内に開始される予定だと YVR プレジデントの Tamara Vroorman は述べた。
すでにYVR から出発する旅行者は体温チェックが行われている他、飛行中はマスク着用が義務付けられている。希望者への検査は、旅行者にさらなる保護策を講じることになり、公衆衛生担当者へのデータ提供に貢献することになる。空港では現在、結果を早く出せる検査方法を検討しているところで、もちろん検査を受けた旅行者が搭乗する前に結果が出る方法が好ましいと、Vroorman は言う。IATA（国際航空運送協会）の CEO、Alexandre de Juniac はこの動きを歓迎する。
BC州政府健康オフィサー Dr. Bonnie Henry は先に、YVR で離着陸する旅客機には新型コロナウィルス感染者が乗っている可能性があるのだから、飛行機会社は彼らの接触履歴について情報をもっと政府に提供する必要があると述べていた。また、州政府運輸大臣の Claire Trevena は、政府機関が旅行会社からデータを受け取ると、重要な接触履歴が欠けていることがよくあると話す。先月、彼女はカナダ政府の運輸大臣 Marc Garneau に連絡して、そうした状況を改善するよう要望していた。
う～ん、搭乗前に検査してもらえるのはいいことだね。空の旅がより安全になってくる。それにしても、新型コロナウィルス検査はまだかなり時間がかかっていると聞くが、検査してから搭乗までの間に結果が出るんだろうか。また、もし結果が陽性だったら搭乗できないとか、そんなことになるのだろうか。そのへんが気になるね。
＜ニュースソース＞
なぜ、カナダはアメリカよりも新型コロナウィルスの感染拡大を抑えるのがうまくいっているのか。BC州の健康担当者たちは、それについて「非常に重要な」要因はカナダのユニバーサルヘルスケアシステムにあると話す。カナダの優位性はどこにあるのかと聞かれて、健康オフィサー Dr. Bonnie Henry は「人々は検査を受けるためにお金を払う必要がない」と述べた。「カナダの人々は病気になった時に医療ケアを受けられないという心配をしなくていい」。
州政府健康大臣の Adrian Dix も Henry の発言に同意し、パンデミックとの戦いでカナダがうまく行っているのは公衆医療システムが医療制度の中心にあるからだとする。カナダ全体としても州単位でも、公衆医療システムの構造によって、医療関係担当者たちが協力しあってパンデミックへの対応を一元化することを容易にする、と Dix は言う。
Henry は、パンデミックの初期の頃、彼女を含めてカナダ全国からの健康オフィサーたちが定期的に会合を持って、どう対応していくかについて話し合った。もっとも、各州はそれぞれの状況によって異なる対応をしたが・・・。Henry はまた、カナダがうまく行っていることは、州内およびカナダ全体で検査の「信じられないほど優秀な専門家たち」に負うとした。「カナダの National Microbiology Laboratory と私たちの公衆医療検査所ネットワークが検査を開発することができ、私たちはそれを広く活用した」と彼女は言う。
う～ん、新型コロナウィルスでも、やっぱり国民皆保険制度が物を言ってるんだね・・・もっとも、最近は”第二波”がやってきているのか、ちょっとオタオタしているけどね。ともかく、BCIT 卒業生の COVID-19 情報サイトのデータを使ってカナダとアメリカの比較をしてみても、カナダはアメリカよりはかなりよくやっているのは間違いない。まあ、国境の南では「消毒液を注射する？」なんていうお粗末な国家元首がいるんだから、うまくいくはずはないけどね。
＜カナダとアメリカの比較 2020.09.20 現在＞
カナダ アメリカ アメリカ÷カナダ
人口 3,759万人 3億2,783万人 11.5 倍
総感染者数 143,601人 6,983,478人 49倍
死者数 9,217人 203,966人 22倍
＜ニュースソース＞
アメリカの花札男大統領については、次から次へと”暴露ニュース”が出てきて追いかけるのが大変だが、今度は極め付きと思える暴露ニュースが伝わった。7月末まで Pence 副大統領のもとで主任補佐官だった Olivia Troye は、White House の新型コロナウィルスタスクフォースでは、副大統領と彼のスタッフへの国内安全保障アドバイザーを務めた。彼女は先日、２分間の動画の中で花札男について次のように語った。
「花札男は（新型コロナウィルスから）アメリカ国民を守ることに失敗した。というのは、彼が心配していたのは彼自身のことと11月に再選されることだけだったからだ。」
「２月半ばにさしかかる頃、私たちは、新型コロナウィルスが ”もし”ではなくて”いつ” 大きなパンデミックになるのかという問題であることを知っていた。しかし、大統領はそんなことを聞きたくなかった。なぜなら、彼の最大の関心事は、今年が大統領選の年であること、そして、彼が”自分の成功の実績”と考えることにパンデミックがどのような影響を与えるか、ということだったからだ。」
また、彼女によると、ある新型コロナウィルスタスクフォース会議で、花札男は次のように言った。
「ひょっとすると、この新型コロナウィルスはいいことかもしれない。・・・私は人と握手をするのが好きでない。私は "these disgusting people"（これらのむかつく人たち）*と握手する必要なんかない。」
Troye が副大統領のもとで働いていたことを考えると、彼女の批判はきわめて痛烈だ。なお、Troye は動画の中で民主党の大統領候補 Joe Biden への支持を表明している。
Troye の動画は、大統領選で花札男を落選させようとする共和党内の Republican Voters Against Trump が発表したもの。Troye 自身も、花札男に反発して”世直し”を目指す共和党員のグループ REPAIR（Republican Political Alliance for Integrity and Reform）に加わった。反花札男の人たちは2016年の大統領選開始前キャンペーンのころからすでに存在していたが、今では大統領選に向けて反花札男キャンペーンを激化させる共和党員グループは Lincoln Project グループなどいくつもある。その中には Joe Biden への支持を明らかにしているグループもある。
う～ん、ここまで共和党員が花札男を見限っているのだから、11月にはますます Joe Biden が有利だね。もし万一、これでも花札男が再選されるようなことがあったら、もうアメリカ国民は”完全に狂っていて”救いようがないと思えてくる・・・(-_-;)。
* 他のニュースによると、Troye は "these disgusting people" について「花札男を信じてマスクもせずに集会に集まってくる支持者たち、花札男が気にかけているはずの人々のことだろう」と述べたようだ。
＜ニュースソース＞ これを伝える CNN の動画ニュースの中で、Troye が話している動画そのものが見られる。また、いくつかの写真の中で、彼女が副大統領のスタッフとして働く姿が写っている。
BC州政府運輸省によると、North Shore を Burrard 入江（地図）の南にある Vancouver、Burnaby、その他の地域に接続する大容量高速交通システムを検討する調査によって、技術的に可能なオプションが６案から５案に絞り込まれた。運輸省が BIRT（Burrard Inlet Rapid Transit）調査の第2段階で、Burrard 入江両岸にある現存の交通インフラに接続するオプションとして発表したのは、橋あるいはトンネルを使った以下の５ルートだ（参考図）。
① Tunnel crossing from downtown Vancouver to Lonsdale via First Narrows
② Tunnel crossing from downtown Vancouver to Lonsdale via Brockton Point
③ Tunnel crossing from downtown Vancouver to West Vancouver via Lonsdale
④ Bridge crossing from downtown Vancouver to Lonsdale via Second Narrows
⑤ Bridge crosssing from Burnaby to Lonsdale via Second Narrows
州政府によると、TransLink は、利用者の需要に合わせてどのオプションが現存の交通システムと最良にマッチするかを分析する段階に入っている。この調査は、州政府、Vancouver市、North Shore の各自治体によって資金提供されている。
う～ん、いよいよ North Shore への高速交通システムが実現に向けて動き出すね。ラッシュアワーになると Lion's Gate Bridge は昔から大混雑していたが、最近は Ironworkers Memorial Second Narrows Crossing*（通称 Second Narrow Bridge とも）もそれに負けないくらい混雑しているからね。私の考えだと、②とか③あたりがいいかなと思うけど、どうだろう・・・(^^;)。それにしても、Burrard 入江の海底にトンネルを掘るなんてすごいことになるね。このへんはフィヨルド地形だから、水深も深いだろうしね（上でリンクした Wikipedia によると、最深部は66メートルだそうだ）。
* いつも思うんだけれど、なんでこんな長ったらしい”正式名”にしたんだろうね。これじゃあ長すぎて誰も覚えられない。”Memorial Bridge”で十分だったと思うけど・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：最近、アメリカのニュースの中で「QAnon」という言葉がよく出てくる（参考写真）。それは、数年前に何者かが 4chan に投稿した文章から始まった一部保守派の陰謀論で、これを信じる人たちは「小児性愛者や人食い人種、陰の政府、民主党の重鎮らは国民を取り込もうと画策し、主流メディアがその凶悪な計画を全て隠している──こうした世界を救えるのは”花札男”ただ1人」と主張しているらしい。なんとも漫画チックだが、これを信じるアメリカ人がけっこういて、笑い事では済まされないようだ。＞
BC州最高裁判所が長い判決文の中で、「患者は金を払ってより早い治療と検査を受けることが可能であるべきだ」として州の医療制度の違憲性を訴えた医師に、敗訴を言い渡した。判決は、10年以上にわたる法廷闘争の後で下されたが、また終わったわけではなさそうだ。この裁判はカナダ最高裁判所に持ち越されると見られる。
この法廷闘争は、Cambie Surgeries Corp. のプレジデント兼 CEO の Dr. Brian Dayによって開始された。彼は1996年に合法的に医療クリニックを開所したが、2003年以降、州の法律 Medicare Protection Act に違反した経営を行うようになった。Dr. Day は2009年に、 同法の数セクションについて州を相手取って訴訟を起こした。それらのセクションでは、医師が患者と彼らの保険会社に請求して私営クリニックから収入を得る一方で、公共医療システムで行う医療サービスの費用を州政府に請求することを禁じている。
裁判は2016年にBC州最高裁に持ち越された。Dr. Day のロイヤーは、「医療ケアシステムの中で長期に待たされることは患者に肉体的かつ精神的な健康に害を生じ、人々は公共医療システムの中であまりに長期間待つことを余儀なくされる場合は、金を払ってより早い治療を受ける権利がある」と主張した。一方で、この裁判に反対の立場にある人たちは、Dr. Day が勝訴したら、たくさんの保険会社があるアメリカのような医療ケアシステムになってしまうと主張し、カナダの医療ケアを脅かすものだとしていた。
う～ん、私は、いろいろ歪みが出てきていると感じるカナダ（BC州）の医療システムに抗議の声をあげたこの裁判に高い関心があったが、また原告側が負けたね。ともかく、アメリカの医療システムのようになっては困るし、州の法律のことはよくわからないけど、病院での待ち時間はひどすぎるよね。いつだったか、友だちが腰痛になって救急車で病院に運ばれたら、診てもらうまで廊下で7～8時間も待たされたことがあった。あれから何年も経っているから現状は詳しく知らないが、今でも病院で待たされる話はよく聞く。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日、いつものように、トップページから BCIT の卒業生が作ったサイト「COVID-19 (Coronavirus) Updates: Canada」に入ったら、アメリカの死者数がついに20万人を超えていた。新規感染者数は多少減ってきているようだが、まだまだ死者数は衰えず、最近では一日あたり約700人が死亡している。「自分で何をやっているか分かっていない人間、それが花札男」。＞
新型コロナウィルス対策で、人々がマスクを使用したり手洗いを徹底したりしている結果、今のところ日本ではインフルエンザ感染者が激減しているとのニュースがあった。以下、そのニュースを転載してみた。
インフルエンザの患者数が昨年の同時期に比べて1,000分の１以下という低い水準になっている。厚生労働省が公表した今季初の患者数のまとめによると、全国約5,000か所の医療機関からの報告数が６日までの１週間で３人にとどまった。新型コロナウイルス対策で手指消毒やマスク着用の徹底など、国民の衛生意識の高まりが影響しているとみられる。
厚労省によると、8月31日～9月6日の１週間に岐阜、大阪、沖縄で１人ずつ報告があった。昨年の同時期は、沖縄で大流行が起こっていたこともあり、3,813人だった。例年も９月初旬に数百人の患者が報告される傾向があり、今季は異例の少なさだ。インフルエンザは通常、１月から２月にかけてピークを迎える。厚労省の担当者は「新型コロナの予防のために実践している対策はインフルエンザにも効果がある。引き続き予防の取り組みを徹底してほしい」と呼びかけている。
う～ん、3,813人からたった3人とはものすごいね。新型コロナウィルスの”おかげで”・・・「おかげで」とは変だけど(^^;)・・・思わぬ”ご褒美”があったような感じだね。
＜ニュースソース＞
BC州政府は、いくつかの自治体に対して使い捨てプラスチック製品の禁止を承認した他、州全域の自治体にプラスチック製品の非合法化により大きな権限を与える計画だ。使い捨てプラスチック製品を禁じる自治体条例が可決されて、禁止策を実行することに承認が与えられた自治体は、Victoria、Richmond、Tofino、Saanich、それに Ucluelet だ。
州政府環境大臣の George Heyman は、州政府は自治体が州政府の承認を必要とせずに禁止策を実行できるように、Community Charter（コミュニティ憲章？）を変えていくことも検討していると述べた。これが行われたら、 プラスチック圧力団体による法的異議申し立てから自治体条例が免責される。これまでは、たとえば、Victoria が設けたプラスチックバッグ禁止令は、Canadian Plastic Bag Association が「その禁止令は州政府の承認を得ていない」と訴えた結果、BC州裁判所に置いて無効とされた。Heyman は、今回の変更によって、自治体は買い物袋、ストロー、発泡プラスチック製テークアウト容器などの使い捨て製品を禁止することが可能となると話す。
今回の発表は、BC州政府の Plastic Action Planで州全域から州民の声を聞いたあとで行われた。同プランでは州民35,000人から応答があり、大多数の人たちが使い捨て製品を禁止して、それらが海や海岸、あるいは埋立地に行かないようにすることを歓迎したと Heyman は言う。州政府はまた、州全域でストローのような製品を全面的に禁止することを可能にする法的枠組みを作っていくとしている。州政府は、リサイクル可能なプラスチック製のフォーク、ナイフ、かき混ぜ棒などの製品について、2023年までにリサイクルプログラムを拡大することを検討するとしている。州政府環境省はまた、すべての飲料容器に最低10セントのデポジットを導入しているほか、初めての試みとして、ミルクと代替ミルクの容器をデポジット＆返金システムに加えることを予定している。
う～ん、使い捨てプラスチック製品については次第に厳しくなっていくね。私は、プラスチックごみが環境汚染の大元凶のひとつになっている事を考えたら、こうした動きはとてもいいことだと思う。そもそも、高度成長期に環境問題をまったく考えず「使い捨てナントカ」をどんどん作り始めたのが間違いだったよね。プラスチックバッグ一枚をとってみても、使おうと思えば何十回も買い物に使えるのに、「一回使ったら捨てろ」というのだからね。現に私は、この一年近くプラスチックバッグ４枚をノートパソコンバッグに入れて持ち歩き、小売店でくれるプラスチックバッグをほとんどもらったことがない。プラスチックバッグにはそれほど使用価値があるのだ。
ところで、プラスチック製のバッグやストローなどは、環境を汚染する物質の中では大した量ではないという意見があるが、それはあくまでも”重さ”で比較しているからであって、環境汚染に関してはあたっていない話だと思う。たとえば、プラスチック1トンの塊が海に沈んでいるのと、プラスチック1トンで作ったプラスチックバッグが海底を覆っているのとでは、環境の汚染度はプラスチックバッグのほうがはるかにひどいだろうからね。
＜ニュースソース＞
ある研究によると、ビタミンDの不足と新型コロナウィルスへの感染には相関関係があるかもしれない。JAMA（Journal of the American Medical Association）が発表した研究では、489人が調査対象となった。彼らは３月３日から4月10日までの間に新型コロナウィルス検査を受け、一年前までさかのぼってビタミンDの不足があるかどうかの検査を受けた。その結果、ビタミンDが不足している人の19％が新型コロナウィルス検査で陽性を示したのに対し、ビタミンDが十分な人たちの陽性率は12％だった。
研究者たちは、彼らの研究にはいくつかの制約があると注記していて、それは、ビタミンDが不足している人たちは通常、高齢、肥満、それに糖尿病など、新型コロナウィルスに関係する他のリスク要因を持っていることなどだ。それでもなお、これらの要因の多くのための分析制御と、適切なビタミンDレベルが新型コロナウィルスを防ぐかもしれないという考え方は、無作為に行った臨床試験のメタ分析によって裏付けられている、と研究者らは言う。
ビタミンDと他の呼吸器疾患の関係はよく知られている。WHO によると、ビタミンDの不足は肺炎、結核、細気管支炎に結び付けられる。5月には Edmonton の研究者たちが、新型コロナウィルス患者の血流にビタミンDを大量に増やすことでどれほどの効果が発生するかを見極める研究の準備をしている、と報じられた。New Orleans での研究では、最も重症な新型コロナウィルス患者の100％がビタミンDが欠乏しているとした。また、アイルランドの研究者たちは、フィンランドやノルウェーなどのように、食物にビタミンDが多く入っていたりビタミンDサプリメントの摂取をすすめられたりする国々では、新型コロナウィルスでの死亡と感染が少ないと発表した。
う～ん、ビタミンDが感染を抑えるとしたらそれがたくさん入っている食物を食べなくちゃね・・・(^^;)。調べてみたら、メカジキ、特定のきのこ類、たらの肝油、ヨーグルト、牛乳、サーモンなどにビタミンDが多く含まれているらしい。なお、このトピックに関してはこちらの情報も参考になる。
＜ニュースソース＞
以前*、私はドキュメンタリー番組が好きでよく見たが、その中で「いつどうやって北米大陸に人類がやってきたか」というテーマについてのものがいくつかあった。当時、人類は13,000年くらい前に、地続きだったベーリング海峡を渡ってシベリアからアラスカに到達し、さらに巨大氷床の割れ目を通って南下して南米大陸にまで広がったのが最初、と言われていた。ところが近年、もっと古い時代を示す事物がいくつも発見されて、その説がちょっと怪しくなってきた。最近もそれに関係するニュースがあった。
ある研究で、Mexico 中央部の洞窟で発見された道具が、少なくとも30,000年前に人類がいたことを示す有力な証拠だと、Autonomous University of Zacatecas の科学者たちが発表した。1,900個の石器を含む人工物によって、標高が高い Chiquihuite 洞窟におよそ20,000年にわたって人類がいたことが分かったと、Nature 誌で発表されたのだ。科学者たちは、放射性炭素年代測定法などを使って33,000年から31,000年前までの古いサンプルの時代区分を突き止めた。
もう一つの研究では、University of Oxford の Radiocarbon Accelerator Unit の研究者たちが、発光を基礎にした技術を使った放射性炭素で、北米の42ヶ所からのサンプルの年代を特定した。その結果、彼らは27,000年から19,000年前まで続いた「最終氷期極大期の前、間、直後に」人類が広く分布していたことを証明した。
いつどのようにしてホモサピエンスが、人類が行き渡った最後の大きな陸塊である南北アメリカ大陸にやってきたのかは、専門家の間で激しく論争されていて、今回の新しい発見もおそらく議論の対象となるだろう。「だれかが新たに16,000年以上古い場所を見つけるといつでも論争が起こり、最初の反応は否定もしくは受け入れ拒否だ」と、2012年にその洞窟を初めて発掘したものの2017年までは最古の事物を発見しなかった Ardelean は話す。
う～ん、なんだか面白くなってきたね。南北アメリカ大陸には今まで考えられていたよりも以前から人類がいたかもしれないのだからね。ひょっとすると「シベリア→アラスカ」以外のルートで、南北アメリカ大陸に人類がやってきた可能性もあるよね。ポリネシア人の祖先はアジア地域（特に台湾）から海を渡って南太平洋に移動したという説があって、それなら南米大陸にまで到達したかもしれないからね。もっとも、ポリネシア人の移動は数千年前のことらしいから、今回のニュースとは関係なさそうだけど。
* 今のようにテレビがデジタル化されていなかった頃、私は Sony の DVDレコーダーでテレビ番組を録画して好きな時に見ていた。ところが、デジタル化された今は Shaw の”ブラックボックス”がないと録画できないらしくて、それを持っていない私は録画ができない。ということで、最近はドキュメンタリー番組をテレビでは見なくなった。ネットではまれに見るが以前ほど多くは見ていない。
＜ニュースソース＞
最近の統計によると、Richmond Hospital で行われる出産のうち4回に1回は外国籍の母親からのものになっている。いわゆる “birth tourism”（バースツーリズム）だが、それは、新生児に通常の移民手続きを経ることなくカナダ国籍を取得させたい目的で、外国籍の母親がカナダにやってくるという、議論の的になっている現象だ。
「それは birthright citizenship 出生地主義の市民権を悪用したやり方と考えられる」と、現在、Environics Institute で特別研究員を務めるカナダ政府移民・難民・市民権省の元理事 Andrew Griffith は言う。「出生地主義の市民権は本来、カナダに移民して子供をもうけた人たちのために作られたものであり、そうして生まれた子供たちには自動的にカナダ国籍が与えられる」と Griffith は言う。「カナダに一時的にやってきて birth hotel（出産のためのホテル？）やホステルに滞在し、子供を生んで自国に帰る人たちのために作られたものではない」。
過去2年間、Griffith は、Canadian Institute for Health Information が Quebec 州を除くカナダ全国の病院から集めてきたデータを見てきた。Griffith が作成した表（Other Country Non-Resident Birth: Hospital Data & Top 10 Hospitals）は非居住者による出産について過去10年間の傾向を示し、バースツーリズムによる出産数は上昇カーブを描いている。彼は、非居住者による出産のおよそ半分がバースツーリズムによるものと推定する。Top 10 Hospitals の数字は2019～20年度のデータだが、新型コロナウィルス・パンデミックが始まって以降の月はほとんどが含まれていない。このデータは、Richmond Hospital での出産数のうち非居住者による出産は24％で、一年前に比べてわずかに増加していることを示している。
非居住者による出産数が全出産数の14％を占める Vancouverでは、St. Paul’s Hospital と Mount Saint Joseph Hospital の数値は１年間で3分の1以上も増加した。「興味深いことは、非居住者による出産数がかなり高く見えるそれらの病院でさえも、Richmond のような非難の声があまり聞こえないことで、いったいどうしてそうなるのか分からず、Richmond ばかりがいつも注目されていることだ」と彼は言う。
Richmond では、各レベル政府の政治家たちが、バースツーリズムを止めさせるべくカナダ政府に圧力をかけてきた。「バースツーリズムは公平ではないと感じられるし、そのことは、カナダ国民の誰もがエンジョイしているカナダ国籍の質をまったくおとしめている」と、Richmond 市長 Malcolm Brodie はいう。BC州政府はバースツーリズムを検討すべきだと訴えてきたが、カナダ政府はそうした訴えに耳を傾ける気持ちがないようだと彼は言う。Brodie は、「バースツーリズムでやってくる人たちを宿泊させる人たちはビジネスライセンスを持っていて、私たちとしてはこの問題を訴え続ける以外になすすべがない」と言う。
Richmond-Queensborough 地区選出のカナダ議会議員 Jas Johal は、州としては出産のためにやってくる外国からの母親たちに費用請求を高くしてバースツーリズムを諦めさせることはできるが、その責任はカナダ政府にあると話す。「私たちの病院で生まれる新生児の4人に一人が外国籍だなんて、そうなったらもう病院ではなくパスポート生産工場だ。もし子供を作るためにツーリストビザでやってくるとしたら、それは一体なんだろう。カナダ国籍へのそうした申請の仕方は無効なものだ。そのへんでの簡単な変更によってたぶん、カナダでのバースツーリズムを減らすか、あるいはおそらく根絶するだろう」と彼は言う。
地域選出の2人の保守党議員 Kenny Chiu と Alice Wong もまた、バースツーリズムに反対の声を上げている。Chiu のオフィスは、人々が移民大臣に手紙を書くことをすすめてきて、それを大臣に手渡すことを助けてきた。最近の調査でもまた、ほとんどの人たちが、カナダ政府がバースツーリズムを検討するための委員会を立ち上げることを望んでいることが分かった。CTV はカナダ政府移民・難民・市民権省に問い合わせたが、この記事作成のデッドラインまでには返事がなかった。もし今後返事があったら、またアップデートする。
＜ニュースソース＞
Vancouver 国際空港（YVR）は、新型コロナウィルス問題のために、計画していた大インフラプロジェクトを停止したと発表した。Vancouver Airport Authority は、多年にわたって行う9.1ビリオンドルの空港拡大計画の一部で、その中心プログラムであった同プロジェクトを停止し、その資源を”より緊急なインフラおよび健康と安全のニーズ”に転用すると述べた。
同プログラムは、YVR が北米大陸で最も成長の早い空港の一つだった時に開始されており、新しい中央ユーティリティビルディング、地熱による暖房と冷却のシステム、それに駐車場ビルを含む地上運輸センターなどが含まれていた。「この大インフラプロジェクトをキャンセルすることは困難な決断だったが、必要な決断でもあった」と、 Vancouver Airport Authority のプレジデント兼CEOの Tamara Vrooman は言う。「私たちは単に予知できる近い将来の間は、同プロジェクトがもたらす収容能力は必要でなく、資源を他の目的に優先使用する必要がある」。
2018年に、2022年までに年間3,200万人の利用者があるとの推定で、9.1ビリオンドルの空港改修プロジェクトが発表された。しかし、今年5月には、Vancouver Airport Authority が全従業員の25％をレイオフしていると発表し、今後3年間の利用者数は年間800～1,500万人になるだろうと今後の見通しを変えていた。中核プログラムでの作業は11月末までに段階的に縮小し、ニーズが発生した時に再開できるようになっている。
＜ニュースソース＞
Elon Musk が創設して CEO を務める SpaceX が、世界中どこにでも高速インターネットサービスを提供することを目的として、2015年から Starlink 計画を展開している。2020年代半ばまでに約12,000基の衛星を打ち上げる計画で、これらの衛星を使って、高速のインターネットスピードに接続することができるようになる。商用サービスのトライアルは今年中が予定されていて、最初に、アメリカとカナダの一部でサービスを提供することになっている。
先日、SpaceX が、Kennedy Space Center（Florida州）から60個の衛星を地球の周回軌道に向けて発射した。これで、700基以上の衛星が打ち上げられたことになり、今後も２週間ごとに衛星群が発射される。Elon Musk は、Starlink の衛星群によって世界中どこにでもハイスピードインターネットが使えるようにしたいと望んでいる。低コスト・高性能な衛星バスと地上の送受信機により、衛星インターネットアクセスサービスを提供する他、衛星を軍用や、科学・探検などの用途に販売することも計画している。衛星の製造拠点はワシントン州 Redmond にあり、一月に約120基の衛星を製造している。
一方、天文学者たちは、Starlink の衛星が放つ反射光によって夜の空を観察するのが難しくなることを心配する。これについては、SpaceX はできるだけ光を反射しないように衛星を作り変えることで対応している。SpaceX は、月や火星に行くという同社のビジョンの資金源として Starlink インターネットを使いたいとしている。
＜ニュースソース＞
BC州政府によると、州内各地に合計で83ヶ所の EV（電気自動車）用の高速充電ステーションを設置し、特に州の北部と中部、それに Vancouver島に焦点を置いて拡充する。追加するステーションは、カナダ政府、州政府、自治体政府、地方行政区、それに先住民族が合同で出資する1.7ミリオンドル以上の資金で賄われる。55ステーションは、州の北部地域、中部地域、Haida Gwaii に設置する。
州政府によると、この拡大ネットワークは Charge North Project の一部で、同プロジェクトは地域内の2,800キロメートル近くに及ぶハイウェーを”電化”させることを目的としている。また、Vancouver 島においては、28ヶ所の EV用高速充電ステーションが設置される。今回の拡充によって、地域の参加自治体で使える Level 2 EV 充電ステーションが、倍以上の数になると期待されている。拡充対象となる地域の面積は300,000平方km以上となり、British Columbia 州の総面積（944,735 平方km）の約3分の1に相当する
新ステーションが設置されるのは以下だ（カッコ内がステーション数）。
＜Mainland/Haida Gwaii locations＞
100 Mile House (2)
Ashcroft (2)
Barriere (2)
Burns Lake (1)
Granisle (1)
Masset (1)
Tow Hill (1)
Sandspit (1)
Queen Charlotte (1)
Houston (1)
Kitimat (2)
Logan Lake (2)
McBride (4)
Nisga'a Nation (5)
Prince George (12)
Prince Rupert (2)
Quesnel (2)
Smithers (2)
Stellat'en First Nation (1)
Stewart (1)
Sun Peaks (2)
Terrace (2)
Valemount (2)
Vanderhoof (2)
Village of Hazelton (1)
＜Vancouver Island locations＞
Nanaimo regional district (10)
City of Nanaimo (4)
Comox Valley Regional District (4)
Courtenay (3)
Comox (1)
Cumberland (2)
Campbell River (1)
Ucluelet (2)
Tofino (1)
カナダ政府は、カナダの地方と北部のコミュニティにおいて、グリーンインフラ、社会インフラ、通商、輸送ルートに対して今後12年間で180ビリオンドル以上を投資する計画だと発表している。
＜ニュースソース＞
BC州政府によると、BC州内で初めての地域として、Vancouver 島のすべての州道とハイウェーの街灯が LED に変換される。この変換により、州政府は年間2ミリオンドル以上を節約するとともに、ドライバーにとって視界が向上すると期待している。Vancouver 島全域で合計24,000個以上の街灯が LED に変換される予定だ。「州が運営するハイウェーと道路で LED に切り替えることで、より少ないエネルギーを使って維持費を減少させ、最も重要なこととして、ドライバーたちにとって特に夜の視界が良くなる」と、州政府の運輸インフラストラクチャ大臣 Claire Trevena は言う。
現在進行中の建設工事インフラプロジェクトでも、自動的に LED が設置される。Vancouver 島が LED に切り替える州内最初の地域になるが、他の地域でも2022年までには「新しく改良された電気的保守スタンダード」に変換されると州政府は発表した。州政府は州内全域での街灯と電気関係インフラの維持業務を私企業に委託し、州内他地域でのよりクリーンな電気インフラへの変換は公開入札で進められる。Vancouver 島のすべての街灯のメインテナンスと修理は Raylec Power LP に委託された。同社との契約は今月1日に開始して2025年8月31日まで継続し、その時点でさらに5年間延長するオプションが付けられている。
「気候変動の問題に取り組むことは、私たち全てにとって非常に重要であり、規模の大小にかかわらずエネルギー消費を抑える方法を見つけ出すことは、よりグリーンな明日を目指す私たちのビジョンの本質的不可欠な部分だ」と、州政府エネルギー大臣 Bruce Ralston は言う。
＜ニュースソース＞
BC州と Alberta州の州民はもうすぐ、新しいモバイルサービスを使えるようになる。先日、Shaw Communications が、新しいワイヤレスサービスである Shaw Mobile の立ち上げを発表した。これにより、同社のワイヤレスネットワークと住居用ファイバーネットワーク、それに WiFi ホットスポットの各サービスが結合される。「Shaw Mobile の顧客は、Shaw Fibre+ を動力源とした同社の Fast LTE と WiFi サービスを最大限利用することで、カナダで最も費用効率の高いワイヤレス環境を利用できる」と、Shaw の CEO である Brad Shaw は述べた。
カナダ西部で最大のケーブルテレビネットワークを運営する Shaw は、BC州と Alberta州では主に Telus と競合している。両社とも、家庭用インターネットと動画サービス、ワイヤレス電話サービス、電気通信事業を含む各種のテレコムサービスを提供している。Shaw Mobile は、同社が現在行っている Freedom Mobile サービスとともに運営され、Freedom Mobile サービスでは BC、Alberta、Ontario の各州で Telus、Rogers、Bell と競合している。
う～ん、私はスマフォを持っておらず、家でインターネットを使ったり近くのモールでノートパソコンに WiFi 電波を受けたりするくらいなので、もう一つピンとこないニュースだが、ともかく、ネット環境が改善されていくことはありがたいよね。去年、日本とハワイに旅行してきて感じたのは、カナダは WiFi 環境がとてもいいことだ。日本では大きなショッピングモールや駅などでもたいがい WiFi を利用できなかったし、ハワイでも街なかで WiFi 探しに苦労したことがあった。その点、バンクーバーでは多くの店舗やモールで WiFi 電波が流れている。特に、カナダ全国で10万ヶ所以上の店舗などで使える Shaw Go WiFi がありがたい*。
* 場所の多さもさることながら、いちいちパスワードを入れることなくつながるのが便利。
＜ニュースソース＞
BC州政府は、新型コロナウィルス・パンデミックにもかかわらず、この秋に SkyTrain の Broadway 線建設プロジェクトが開始されることを確認した。Broadway 線は、現存する Millennium Line を延長して East Vancouver 地区と Arbutus 地区を結ぶもので、地下鉄になる。州知事 John Horgan は先日、建設工事はこの数ヶ月の内に開始され、2025年には運行開始される予定だと述べた。同プロジェクトによって、Millennium Line が VCC-Clark 駅から5.7キロ 延長されて Broadway/Arbutus St. の交差点まで達し、６つの新駅が造られる。
Horgan は、総工費1.73ビリオンドルの同線の設計と建設が、（Acciona-Ghella Joint Venture の）Broadway Subway Project Corp.に落札したと述べた。B.C. Rapid Transit Company のプレジデントである Michel Ladrak は、この新しい鉄道路線は、現在の 99B バス路線へのプレッシャーを軽減すると述べた。Ladrak によると、99B バスルートは一日に57,000人の乗客を運んで、カナダのみならずアメリカを含めても最も忙しいバスルートとなっているが、Broadway 線は同バス路線の3倍以上の数の乗客を運ぶことができる。
Vancouver 市長の Kennedy Stewart は、同路線によって道路上を走る車の数が2030年までに推定で毎年1,400万台減少すると述べた。Horgan は、同プロジェクトはまたBC州が新型コロナウィルス・パンデミックによる経済的な打撃から立ち直るのに貢献するだろうと述べた。「Broadway 地下鉄線のような巨大インフラプロジェクトは、私たちの経済復興にとって重要だ」。
＜ニュースソース＞
BC州 2019～20年度の監査済み財務諸表によると、少額ながら黒字が見込まれていた州財政が、新型コロナウィルス・パンデミックへの対応による予期しない出費のために、321ミリオンドルの赤字に転落した。2019年度の予算は当初、274ミリオンドルの黒字と見込まれていたので、それから595ミリオンドル減収したことになる。
第4四半期の税収減と ICBC での損失がいずれもパンデミックの影響を受けて、それらが赤字転落の要因になったと財務大臣 Carole James は述べた。個人所得税、消費税、財産税からの収入はいずれも予想を下回り、特に3月31日に終わった第4四半期でそれが顕著だった。また、ICBC は、新型コロナウィルスによる市況変化によって298ミリオンドルの赤字だった。
北米は経済的な面でもその他の面でも、３月初めにパンデミックの影響を本格的に感じ始め、州政府は３月18日に緊急事態宣言を発令した。James は、BC州は財政的には比較的良好な状態にあるが、今後はパンデミックの影響が感じられるだろうと述べた。「新型コロナウィルスの影響にもかかわらず、BC州は雇用者数の改善、頑強な設備投資、カナダで最良の債務反転能力を含めて明るい兆しを示し続けていて、そのことが希望をもたせてくれる」と彼女は述べた。
＜ニュースソース＞
BC州は、州としては州民にマスク着用を特に義務付けていないものの、多くのビジネスや施設が独自にマスク着用を義務付けている。パンデミックの状況によって今後も変化があるかもしれないが、今のところ、マスク着用を義務付けているのは以下の施設だ。ただし、身体疾患がある人や子供は対象外になることが多い他、プレキシグラスなどで隔離保護された場所で働く人たちも対象外になることがある。
＜運輸関係＞
BC Transit：BC Transit バスの利用者はフェイスカバリングが必要。しかし、状況によって対象外になる乗客もいる他、バス会社のスタッフは対象外になることがある。
TransLink： TransLink の乗物の利用者は非医療用マスクあるいはフェイスカバーが義務付けられているが、例外はある。TransLink によると、マスクを付けることができない身体疾患がある人には特別仕様のカードが用意されている。
BC Ferries：フェリーとターミナル内ではマスク着用が義務付けられている。医学的な適用除外があるほか、車両内にいる乗客は対象外で、さらに食物を食べている人は物理的距離を保つ限り対象外だ。
航空機：カナダ運輸省は、航空機で旅行する人は旅行中非医療用マスクの着用を義務付けている。空港でのチェックイン時、ボーディングゲート待機時、また、飛行中でも物理的距離を保てない時、あるいは、乗務員に要求された時にはマスク着用が義務付けられている。
＜小売業界＞
Real Canadian Superstore と No Frills： Loblaws が所有する Superstore と No Frills は、8月29日から店内でのマスク着用が義務付けられた。
T&T Supermarkets：同じく Loblaws 傘下の T&T は5月からマスク着用を義務付けている。
Walmart： Walmart はカナダ全国の店舗で、8月中旬以降、顧客にマスクを着用するよう頼んでいる。
Whole Foods Market：7月からマスク着用を義務付けている。
＜医療ケア関係＞
LifeLabs：カナダ最大の医療検査機関 LifeLabs は、物理的距離が保てない場合に備えてマスクを持参するよう呼びかけている。
病院と長期療養施設： Fraser Health、Interior Health、Island Health の管轄下にある長期療養施設などを訪れる人は、マスク着用が義務付けられている。病院を訪れる人は、状況によってあるいは病院スタッフの指示によってマスク着用が義務付けられることがある。
＜公共施設＞
ICBC：ICBC は、自動車免許取得の実地試験を受ける人と物理的距離が保てない状況にある人には、マスクを提供するとしている。実地試験の最中にはマスク着用は義務付けられている。
＜教育施設＞
幼稚園から12年生までの教育施設：BC州政府によると、州内のすべての教職員と生徒は、物理的距離が保てない場所ではマスク着用が義務化されている。
中等教育後の学校：以下の教育機関では物理的距離が保てない場合など少なくともいくつかの状況でマスク着用が義務付けられている。
Simon Fraser University、Capilano University、Kwantlen Polytechnic University、Douglas College、BCIT、Justice Institute of British Columbia、Emily Carr University of Art and Design
＜レクリエーション施設＞
Whistler Blackcomb: Whistler Blackcomb を所有する Vail Resorts は、ゴンドラ、チェアリフト、ダイニングホール、戸外でのリフトに乗るための列などではすべて、フェイスカバリングが義務付けられるとしている。
Science World：6才以上の人はすべてマスク着用が義務付けられている。
＜ニュースソース＞
＜号外：少し前、ロシア国内で毒をもられた可能性がある反体制派の男性 Alexei Navalny はドイツに移送されていたが、ドイツは昨日、Navalny がソ連時代に使われた Novichok 系の神経剤をもられたのは間違いないと発表した。その神経剤は2018年にイギリスに逃れていたロシアの元スパイ Sergei Skripal に使用されたものと同じだ。Navalny にはまだ人工呼吸器が使われていて、病状は良くなっているが、長期に渡って後遺症が残るかもしれないといわれる。気に食わない人間は簡単に処分する・・・あの国にも”お化け”がいる。＞
非営利の調査機関 Angus Reid Institute が先日発表した調査結果によると、カナダの州知事に対する評価で、BC州知事 John Hargan が最高の評価を受けた。Horgan の支持率は69％で、Ontario 州知事 Doug Ford（66％）と Quebec 州知事Francois Legault（65％）らを抑えた。Horgan の評価はパンデミック前の今年2月には支持率46％だったが、その後急上昇して6月の時点では第3位（支持率71％）となり、今回はついにトップに立った（John Horgan の支持率変遷）。
Angus Reid は、新型コロナウィルスに対する州政府の対応が、調査回答者が州知事を評価する上で重要な数値指標だったとした。「先週、BC州内の感染者数が過去最高にまで増加したにもかかわらず、Horgan の承認度は国内で一番高い69％だった。増加してはいるが低く抑えている入院者数が、ある程度評価されているのかもしれない」と Angus Reid は言う。また、「州知事の人気によって、この秋に州議会議員選挙が行われるとの見方が発生している」と付け加えた。
Angus Reid の集計は、8月26日から同30日までの間、カナダ全国4,703人の回答者からのオンライン調査で行われた。以下、10州の州知事の評価度だ（北部の３準州は除く）。
John Horgan, British Columbia – 69%
Doug Ford, Ontario – 66 %
Francois Legault, Quebec – 65 %
Blaine Higgs, New Brunswick – 61%
Scott Moe, Saskatchewan – 59%
Stephen McNeil, Nova Scotia – 51%
Brian Pallister, Manitoba – 44%
Jason Kenney, Alberta – 42%
Andrew Furey, Newfoundland and Labrador – 34%
う～ん、John Horgan が頑張ってるね。私は、前の自由党政権が（いきあたりばったりの政策で）有料橋にした Port Mann Bridge を、Horgan が「特定地域の住民だけが不公平な扱いを受けている」として無料にした時から彼を評価してきた。ところで、今回、Ontario 州知事 Doug Ford が評価されているのも目につく。彼は新型コロナウィルス問題について頑張っている感じがあり、そのあたりが評価されているのだろう。2016年に病死した弟の Rob Ford が、Toronto 市長を務めながら自ら飲酒と麻薬で問題を抱えていたが、その点、Doug Ford は弟とはかなり違いそうだ。
＜ニュースソース＞
＜号外：道路の改良工事のため、Grandview Viaduct（Terminal Ave. と East 1st Ave. の間）の一部が今日9月2日から最長で4週間閉鎖される。これにより、East 1st Ave. は Clark Dr. と Cottrell St. の間が閉鎖されて、No. 22 バスは迂回ルートをとる。工事中でも片側の歩道は通行が可能。また、Terminal Ave. での駐車は Main St. からのアクセスで可能となる。＞
日本のコンピュータ教育のお粗末さに辟易して、私はついにこのホームページ内で「タッチタイピング普及委員会」を立ち上げた。タッチタイピングを教えるウェブサイトはいくつもあるが、余分な説明が多いのが欠点だ。そこで、「タッチタイピング普及委員会」ページの「タッチタイピングの習得」では簡潔化して、これを数週間やるだけでタッチタイピングが身につくようにしてある。
今のところ会員は私だけで会長も私・・・(^^;)。ともかく、日本の子供たちにタッチタイピングを習得してもらって、コンピュータに強くなってほしいと思っている。「タッチタイピング普及委員会」のページへは、トップページの目次からも、また「ぶつくさ目録」の「コンピュータ」セクションからも入れる。
TransLink が、Burnaby Mt. に建設するゴンドラ計画について市民の声を募集している。麓の SkyTrain 駅から Simon Fraser University（SFU）がある山頂までのゴンドラルートに提案されている３案について市民の声を聞く。SFU の学生、教職員、地域住民からのこうしたオンライン参加は9月1日から同30日まで行われる。
TransLink は、この意見聴取は提案されている3つのルートに焦点が置かれ、ルート基点から山頂までの所要時間、建設費用、環境への影響、さらには走行ルート付近の住民たちへの騒音、安全性、プライバシーなどの問題が含まれると説明する。プロジェクトの理事 Jeffrey Busby は、「私たちは Burnaby 市および SFU と緊密に連絡をとっている」と話す。昨年5月、Burnaby 市議会は、 周辺住民が支持できるような計画を TransLinkが立てる限り、計画を支持することで合意した。ゴンドラは、現在、輸送サービスを提供しているジーゼル燃料によるバスサービスに代わるもので、地域での温室効果ガス削減策の一つでもある。
TransLink による2018年のフィージビリティスタディーは、SkyTrain の Production Way-University 駅を基点とする２つのルートを検討した。第1案は、Production Way–University 駅から山頂の SFU への直線ルートだ。第2案は、Production Way–University 駅から Gagliardi Way に沿って走り、途中で方角を変えて SFU に向かうルートだ。それとは別に、Burnaby 市が Production Way-University 駅の西隣にある Lake City Way 駅を基点とするルートを提案し、このルートは Forest Grove 地域を避けてTrans Mountain tank farm の近くを通る。
TransLink は、このゴンドラ計画では、一分ごとにゴンドラが出発して一日に25,000回*の運行で学生、教職員、UniverCity 居住者を運び、1時間あたりでは現在のバスサービスよりもより多くの人達を運べると説明する。2018年には、プロジェクト予算はルートによって197～255ミリオンドルと見込まれ、年間の運行費は4.1～5.3ミリオンドルと見込まれた。
* 25,000回はびっくりするような数字だが、考えてみれば、たくさんのゴンドラが一定間隔で連なっているのだろうから、一日の運行でもそのくらいの数字になるのかもしれない。
＜ニュースソース＞
＜号外「花札男の発言でますます混乱するアメリカ」：アメリカ Oregon 州 Portland では黒人に対する警察権力の過剰暴力に抗議する Black Lives （BLM) 運動が激しくなっている。そこに花札男を支持する極右グループがやってきてBLMデモ隊の人たちと衝突し、ついに死者が出た（死んだのは極右グループの人らしい）。こうした状況の中、花札男が「極右グループの人たちは愛国者だ」と持ち上げた。これによって、アメリカ全土で両グループの対立が激化するのは間違いないだろう。「自分で何をやっているか分かっていない人間、それが花札男」。＞
少し前にインターネットプロバイダー Shaw について書いたが、今日も Shaw について。最近、Shaw の Router から出る WiFi 電波には SHAW-000000と SHAW-000000-5Gの２つがあるのに気づいた。5G は 5 GHz（5ギガヘルツ）の意味だが、「第5世代通信システム」を意味する 5G（5th Generation）のようにも聞こえて高速性を感じさせる。
ところが、使ってみると、5G はこれまで使ってきた WiFi 電波 SHAW-000000（2.4 GHz）に比べて、壁を通しにくいことが分かった。反面、5G は近距離では大容量かつ高速なので、Router が置いてある部屋でWiFi 電波を受けてノートパソコンなどを使う場合には適しているようだ。結局、ノートパソコンやスマフォを使う時に、「Router が近ければ 5G、壁の向こうなら 2.4 GHzがいい」ということかもしれない。なお、WiFi 電波を切り替えるには、（パソコンならタスクバー右側にある）WiFi シグナル・ボタンをクリックすればいい。Shaw のウェブサイトには２つの WiFi 電波について次のように書かれている。
WiFi bands (2.4 GHz and 5 GHz)： WiFi operates on two bands: 2.4 GHz and 5 GHz. A dual band WiFi modem can provide access to both on your home network.
The 2.4 GHz signal:
• is a wider frequency, so it's able to more easily pass through walls and other obstructions to provide more range
• is an older signal, it isn't able to transmit as much data between devices and thus offers slower speeds
• is vulnerable to interference from other devices in the home, especially at longer range
The 5 GHz signal:
• is a narrower frequency that's not able to pass through objects
• covers less distance than the 2.4 GHz signal, but carries more data, allowing for much faster speeds at close range
• is the recommended, when available, for the best wireless experience
Router の使い方については、Shaw のこちらのサイトが説明している。私は Telus やその他のプロバイダーの WiFi 電波のことは知らないが、ひょっとすると Shaw と同じかも知れない。このトピックについては「コンピュータ役立ち情報」ページにも書いておいた。
Toronto にある生命科学企業 Intelligent Fabric Technologies (North America) Inc. (IFTNA) は、新型コロナウィルスから人間の体を守るための抗ウィルス衣服の研究で最先端を行っている。同社 CEO の Giancarlo Beevis が、10年前、クルーズ船上でノロウィルスの集団感染が発生した時に、抗ウィルス繊維が必要なことに気づいたのが始まりだった。「バフェテーブルの席について、ナプキンに触る人の手にノロウィルスがついていたら、ナプキンで口を拭う時にウィルスが口に運ばれるわけで、ナプキンにウィルスがつくことを防ぐものがなにもない」。
IFTNA は布地を処理する技術を開発したが、その技術に注目が集まったのは今回のパンデミック後だった。同社は、PROTX2 と呼ぶ抗ウィルス化学物質・・・ウィルスに接触した時にウィルスを殺すようにコーティングされた繊維・・・を開発した。IFTNA の親会社である iFabric Corp 社は5月11日に、ある独立研究所によるテストの結果、PROTX2 技術で処理した繊維が「活発なウィルスの遺伝荷重」の99.9％を減少させたことが分かったと発表した。Beevis によると、彼らが PROTX2 で処理した繊維を、10分、1時間、6時間、24時間でテストして、時間の長さにかかわらず全て99.9％のウィルスを殺したことが分かった。その化学物質は、ウィルスの周りの脂肪分子を攻撃目標にして、数分の内にそれらを殺してしまう。人が着ている衣類が新型コロナウィルスに触れたら、その衣類が防御物の役目をする。
同社ウェブサイトによると、その化学物質は、ノロウィルス、H1N1インフルエンザ、それに大腸菌バクテリアでもテストされ、現在、U.S. Environmental Protection Agency (EPA)でも承認されつつある。また、５月に行われた報道発表の中で、同社はそれがカナダ健康省において緊急承認される過程にあると発表した。Beevis は、しかし、これはまだ始まったばかりだと言う。「今話題となっているのは毎日着る部屋着とアスリージャー衣服だ」と彼は言い、それが a travel line（旅行用衣服？）にも変形させることができると付け加える。同社はすでに、特に運動選手用にデザインされた PROTX2 処理のマスクを発表すべく、Under Armour 社と協力してきた。また、この種の技術は frontline（軍事前線？）への適用も考えられる。
う～ん、衣類がウィルスを殺してしまうなんて、すごいアイデアだね。ひょっとすると、この繊維でマスクを作ったらウィルスがマスクで殺されるってことだろうか。もしそうなら、いっそう有望だね。
＜ニュースソース＞
＜号外：Vancouver ダウンタウンにある Trump International Hotel が倒産した。同ホテルは2017年にオープンしたが、「Trump の名前は Vancouver にふさわしくない」と叫ぶ市民のデモが発生するなどオープン当初から不評だった。私自身「変なものが Vancouver にできたね」と思っていた。ということで、集客も思わしくなかったのかもしれない。なお、Toronto でも2012年に Trump International Hotel and Tower Toronto がオープンしたが、やはり不評で、2018年に所有者が代わって別のホテル The St. Regis Toronto となっている。ほとんどのカナダ人は花札男が嫌いだってことを知らない人が建てたんだね、たぶん・・・(^^;)。＞
「カナダにだって正直者はいるよ・・・」なんて書いたら、カナダ人から怒られそうだけど、そう書きたくなるような出来事があった・・・(^^;)。New Westminster 警察が、「”とても正直な”市民のおかげで、数千ドルの現金が入った財布が1ドルの欠損もなく落とし主に戻った」と発表した。発表によると、Eighth St. と Carnarvon St. のあたりを歩いていた人が、現金が入った財布が路上に落ちているのを見つけた。その人は財布を拾い上げるとすぐに、歩いて数分のところにある New Westminster 警察署に届けた。
警察署の Greg Keall 巡査は、「本当に”George Costanza 的財布”でした。あまりにたくさんの現金とカードが入っていて、財布の口が閉まらないほどだったのです」と語る。テレビで長く放送されていた（今でも再放送されている）コメディードラマ「Seinfeld」を見た人は知ってるかもしれないが、ドラマの中で Goerge はいつもガチガチに膨らんだ財布をズボンの後ろポケットに入れていた。椅子に座るのも大変で、George は背中を痛めてしまうほどだった。
New Westminster の財布の場合は、札で2,290ドルが入っていた。警察は財布の持ち主に連絡を取ることができ、持ち主は「その金を預金するために銀行に行く途中で財布をなくしてしまった」と語った。「私たちはよく人間の悪い一面を扱う・・・」と巡査長代理の Paul Hyland は言う。「でも、今回のような人々の素晴らしさを思い出させてくれるできごとについてファイルするのは、気持ちがいい」。
う～ん、カナダやアメリカでも本当に正直な行いをする人たちがいるよね。今年初めには、アメリカ Michigan 州で、27,000ドルが入った信用組合の金属ボックスを拾った人が、すぐに信用組合に届けたことがあった。そういえば、私自身、人の財布を拾ったことがある。まだ二十歳代の頃、東京の八丁堀付近で勤めていた会社の昼休みに近くの公園で財布を拾い、すぐに交番に届けた。中にどれほど入っているかも調べなかったね。後で、落とし主の若い男性がお礼に来てくれたっけ・・・。「日本にも正直者はいるよ」なんちゃって・・・自分で言ってりゃあ世話はないけど・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
23日（日）に Wisconsin 州 Kenosha でまったく武装していない黒人男性 Jacob Blake（29才）が、１メートルも離れていない背後から白人警官に7回も拳銃で撃たれて、瀕死の重傷を追った。命は助かるようだが、二度と歩けないだろうと言われている。その後、この事件への抗議デモが Kenosha で連日行われて街は大荒れに荒れたが、25日（火）に発砲事件がありデモ参加者二人が死亡し一人が負傷した。
私は最初、警官がデモ参加者を殺したのかと思ったが、その後、17才の白人少年が犯人として逮捕されたと報道された。その少年 Kyle Rittenhouse は「自警団」を自称して、Illinois 州 Antioch からやってきていた（Kenosha まで車で30分くらいの距離）。さらに、Rittenhouse が1月30日に Iowa 州 Des Moines で行われた花札男のキャンペーン集会に参加していたことが明らかになった。それも、ほぼ最前列の席に座っているのが写真に写っていた。
Rittenhouse の SNS アカウントには、彼が花札男を支持し、警察権力を支持する運動の “Blue Lives Matter” を支持する、と書かれている。火曜日、Rittenhouse はライフル銃を持って Black Lives Matter の抗議デモが行われていた Kenosha に現れた。発砲事件後、彼は逮捕され殺人罪と傷害罪などに問われている*。Grayslake 警察署によると、Rittenhouse は「少年少女に警察権力キャリアを体験する機会を与える」プログラム Public Safety Cadet Program のメンバーだった。
う～ん、若い Rittenhouse が花札男の集会に参加していたとは驚きだ。精神的にはまだ半分子供だろうから、花札男に煽られて”お巡りさんごっこ”にのぼせ上がったのかもしれない。この事件に関して、花札男側は「大統領は常に暴力を非難している・・・」などと釈明しているが、花札男の言動には人種差別と警察権力を振り回す姿勢が見え見えだ。
* この事件に関しては、保守的な姿勢で知られる Fox News の報道が論議を呼んでいる。同局の人気コメンテーター Tucker Carlson がこう言ったのだ。「他の誰もやろうとしない中で、ライフル銃を持った17才の少年が秩序の維持をしなければならないと決断したなんて、なんとショッキングなことだろう」。まるで、二人の人間を殺した犯人を英雄視するようなこの言い方にネット上は大炎上し、「Fox は Tucker Carlson をやめさせろ！」と非難の渦が巻き起こっている。私はめったに Fox News を見ないからどれほど保守的なのか知らなかったが、この報道でよく分かった、というかなんというか・・・ちょっと度が外れすぎていて話にならない。
＜ニュースソース＞
アメリカ・Washington 州知事 Jay Inslee がカナダに、新型コロナウィルス・パンデミックによって”鎖国状態”になってしまった Point Roberts の住民を助けてほしいと頼んできた。陸路ではカナダから入るしかできない Point Roberts は、パンデミックによる両国間の国境通過制限によって Washington 州本土から隔絶されてしまった。Point Roberts には、約1,300人の Washington 州民が住んでいる*。
カナダ首相 Justin Trudeau への手紙の中で Inslee は、Point Roberts の住民が隔絶されたことと、通常なら物資や各種サービスを受けたり家族や友だちに会ったりするために、アメリカ人がいったんカナダに入ってから Washington 州本土に行き来することが可能だったことを説明している。3月21日以来、必要不可欠な物資の輸送などを除いて一般人の国境通過が禁止された結果、Point Roberts 住民は本土に行き来することができなくなってしまった。Inslee は、Point Roberts 住民には特別にカナダ経由での Washington 州本土への行き来を許可してほしいとしている。カナダは、アメリカ本土（the lower 48**）と Alaska の間を行き来するアメリカ人には特別に通過許可を与えている。
う～ん、Alaska への行き来を特別許可しておいて、アメリカ本土から目と鼻の先にある Point Roberts にそれを適用しないというのはおかしな話で、当然、許可してやるべきだろうね。そういえば、Point Roberts 元住民で今は Vancouver に住んでいるアメリカとカナダの両国籍を持つ人が、Point Roberts をカナダに編入しようという運動を始めていた。今回のようなことがあると、本当に「Point Roberts をカナダに売りませんか、アメリカさん？」なんて言いたくなるね・・・(^^;)。あそこには、カナダ側ではめったに見られない野鳥もいるし・・・(^^;)。
* Point Roberts に家を持ったりボートを置いたりしているカナダ人もいる。カナダが Washington 州民に特別許可するなら、アメリカもそうしたカナダ人に特別許可すべきだろうね。
** この記事で初めて知ったが、アメリカ本土を意味する “the lower 48” という表現があり、カナダや Alaska ではよく使われるらしい。地図上で「自分たちよりも ”lower”（下）にある48州」という意味のようだ。しかし、正式には「アメリカ本土」は Contiguous United States と呼ばれていて、ナショナルジオグラフック協会は “the lower 48” を使わないよう勧めているらしい。
＜ニュースソース＞
私は、人を笑わせるのが好きな人間だと思っているが、笑いに関して思いもしないようなニュースが伝えられた。日ごろ笑うことがほとんどない高齢者は「要介護」に至るリスクが高いことが、名古屋大などの研究チームによって突き止められたというのだ。笑いが健康につながるといった報告はこれまでにもあるが、要介護状態になることを防ぐことにも効果があるという。
チームは、全国の人を対象にして、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者1万4233人について、笑う頻度を「ほぼ毎日」「週に1～5回」「月に1～3回」「ほとんど笑わない」の4段階に分類した。そして、要介護認定2以上になった人がそれぞれどれだけいたかを3年間追跡した。その結果、「ほとんど笑わない」と答えた人は、「ほぼ毎日」笑うと答えた人より、要介護認定2以上になるリスクが1・4倍高かったという。
う～ん、笑うことってそれほど大事なんだね。私もこれまで以上に人を笑わせて、自分も笑うようにしよう。もっとも、あまり意味もなく笑ったら「ぶつくささん、最近変だね」なんて言われかねないから、そのへんは気をつけてね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
私は、プリンター（Epson 製）が長いこと正常に使えなかった。まず、WiFi 無線での接続は数年前に完全に使えなくなった（プリンターが WiFi 電波のパスワードを認識しないので、プリンターに問題があったのかも）。その後は有線接続で使ってきたが、数ヶ月前から有線接続でも正常に使えないことが多くなった。全然だめなら、あきらめて新しいのを買うのだが、時には使えることがあるから始末が悪い。なんとも気まぐれなプリンターでいいかげん根負けして、新しいのに買い換えるべく Best Buy などのウェブサイトを調べ始めた。
そうこうする内に、Shaw のウェブサイト*で「（モデム）ルーター**の Port 4 に接続するのがいい」と書いてあるのが見つかった。ハイテク用語がたくさん出てきて私にはさっぱり意味不明の文章だが、ともかくデスクトップコンピュータからの LANケーブルを（Port 1～3を避けて） Port 4 に接続し直してみた。すると変化が起こった。それ以降、プリンターが正常に使えているのだ。プリントやスキャンでテストしてみてもまったく問題ない。数日間テストを続けてさらに問題ないのを確認してから、足りなくなっていたインクを買ってきてふつうに使い始めた。
どうやら Port ４ への接続が正解だったようだ。それにしても、理解できないのは、ルーター（Hitron CGNM-2250）自体には「Port 4 を使用してください」などとは一言も書いてないことだ。さらに、ルーターに付いてきた説明書にもなにも書かれていない。自分で Shaw のウェブサイトに入っていって調べ出さない限りそんな重要な情報が得られないなんて、不親切もいいところだ。
みなさんも、Shaw のサービスを受けていてルーターをコンピュータに有線接続している場合は、問題の有無に関わらず Port 4 に接続しておいたほうが無難かもしれない。なお、Port 4 は縦に並んでいる４つの Ports の一番下だ（上でリンクした Hitron ルーターの写真を参照）。
* Shaw のウェブサイトでは ”Port 4” をすすめる文章ががところどころに出てくる他、次のような文章もある。
Modem port use: Your SmartWiFi Hitron modem has four (4) Ethernet ports, but only use the 4th (bottom) port for IP passthrough devices. Using Ports 1-3 can cause connectivity issues and should be avoided.
** 以前はモデムとルーターが別々になっていたが、最近はモデムとルーターが一体になった機器が提供されている。
＜号外：昨日、Toronto で Conservative Party 保守党の党首選挙が行われ、Erin O’Tool 議員が党首に選出された。その様子を CBCテレビで見ていて、彼の控室で彼の勝利を祝う人たちが新型コロナウィルス対策ルールをまったく守っていないのには呆れてしまった。狭い部屋に何十人もの人たちが集まり、マスクをしている人としていない人が半々くらいで、O'Tool 自身もマスクをしていなかった。そして、彼の勝利が決まると、彼らは互いにハグしあっていた。＞
アメリカの役人のすべてがこれほど程度が悪いとは思わないが、よくもこんな人間が役人（保安官*）になっているとびっくりするようなできごとがあった。バスケットボールファンなら知っているだろうが、昨年6月13日に California 州 Oakland で行われたNBA チャンピオンシップの最終試合で Toronto Raptors が勝ってチャンピオンになった。ところが、試合終了後に会場で Raptors のプレジデント Masai Ujiri（ナイジェリア系カナダ人）がいざこざに巻き込まれた。
今年2月、California 州 Alameda 郡の Sherrif's Deputy 保安官代理の Alan Strickland が Ujiri を相手取って裁判を起こした。訴状では、試合終了後に Ujiri が Strickland に暴力をふるって、Strickland が仕事を休むほどの怪我を負ったということになっていた。私は NBA 自体にそれほど興味がないから、「え、そんなことがあったの？Ujiri は意味もなく暴力をふるうような人間には見えないけど・・・」と思ったくらいで、詳しくは知らなかった。
ところが、最近 Ujiri 側が Strickland を相手取って対抗訴訟を起こした。そして、Ujiri 側が提出したビデオには、実際に何が起こっていたのかがはっきりと映っていた。試合会場でゆっくりと人の間を歩いてくる Ujiri を小突き始めたのは Strickland だったのだ。Ujiri は2回こづかれた後 Srickland を押し返したが、Strickland が怪我をするような動作ではなかったし、ましてや Strickland が倒れ込んだわけでもない。その動画がこれだ。
これに関して、別の報道では Strickland が1994年に詐欺事件を起こして逮捕され、2005年に有罪判決を受けていたことが伝えられた。どうしてそんな犯罪歴のある人間が保安官になれるのか、それが私には理解できない。Minneapolis で黒人を殺した白人警官といい、この”インチキ保安官”といい、アメリカの役人にはろくな人間がいないと思えてくる。ちなみに、警察官は「社会の安全や秩序を守る行政機関」なのに対し、（アメリカの）保安官は「司法の任務を担当する公安職」だそうだ（参考サイト）。
なお、この動画が発表されて以来、NBA 関係者などほとんどの人が Ujiri に好意的な反応を示した。しかし、Strickland が起こした裁判で Strickland 側についた Alameda 郡保安官事務所は、「保安官事務所はこれまで主張してきたとおりに対応する。（Ujiri 側が提出した）動画は起こったことの一部しか見せていない**」とした。これを聞くと、要するに保安官事務所そのものが腐っていて、犯罪歴のある人間を保安官として採用することの問題性を認識する能力すらない・・・そう思えてくる。
* Sheriff’s deputy とあるから、「（郡の）保安官代理」かもしれない。
** CityNews：Sgt. Ray Kelly, a spokesman for the Alameda County Sheriff’s Office, said Wednesday that the office stands by everything it has said in regards to the investigation. He added that the video released is “a snippet of all the video that is out there.”
＜ニュースソース＞
メキシコとの国境にあの醜い巨大な壁を作っているアメリカだが、今度はカナダとの国境にも”壁”を作り始めた・・・今のところはワイヤーフェンスだが、その内にごっつい壁になるかも・・・(^^;)。
先日、 Aldergrove（BC州 Langley）と Lynden（アメリカ Washington 州）の間の国境に沿って、背の低いフェンスが設置されているのが確認された。設置工事がいつ始まり、どれほどの長さのフェンスになるかは分からない。アメリカ国境警備隊は CTV News に対してEメールで、国境警備隊 Blaine 支所が現在フェンス設置プロジェクトを監督していて、国境に沿って"ケーブル障壁システム" を設置していると述べた。
彼らは、フェンス設置の目的は「事故によって、あるいは意図的に自動車が国境を越えて、両国の住民に危険を及ぼすことがないようにすること」だと説明する。「この安全ケーブル障壁はアメリカとカナダの人たちを守るだけでなく、この地域で自動車が違法に国境を越えてしまうのを防ぐのに役立つ」と、 主任警備員代理 Tony Holladay は言う。「この地域では、両国にまたがる犯罪組織が麻薬の密輸と人の密入出国を行うために、こうした簡単に越えられる場所を利用してきた。この特定国境地域を警備強化することで、それらの危険な犯罪組織による違法行為を抑える」。
う～ん、私も初めてあの国境地帯を通った時には「ええ！これで大丈夫なの？」と思ったが、慣れてくると、あの「世界一長い無防備の国境 the longest undefended border in the world」の風景が好きになった。そりゃあ、犯罪者には利用されるだろうが、何でもかんでも”分断すればいい”っていうものでもない。どうも、このフェンス設置にも花札男の息がかかっているような気がしてならない。実際、カナダ側にはこの新しいフェンスを「Txxxp Wall」と呼ぶ人もいる・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：Montreal で19才の若者が新型コロナウィルスで死亡した。Quebec 州では最も若い犠牲者となる。ひょっとすると、Canada で最も若いかもしれない。少し前までは、Alberta 州で亡くなった20才の女性が最も若い犠牲者と言われていた。＞
BC州内では今、軽い風邪あるいはインフルエンザの症状が出ている人はだれでも新型コロナウィルス検査を受けることができる。感染したかもしれないと思う人は、まず、オンラインの自己査定ツールを試すのがいい。検査所にもよるが、あらかじめオンラインあるいは電話で予約をとっておかないと検査してもらえない場合もある。３月の時点では、新型コロナウィルス検査ができる場所は数カ所に限られていたが、その後は増えて、現在、州内には87ヶ所の検査所がある。検査は医師とナースプラクティショナーによって行われる。
以下に、Vancouver Coastal Health と Fraser Health が管轄する地域の検査所リストを載せた（Vancouver Island Health、Interior Health、Northern Health の管轄区域についてはニュースソースを参照）。Vancouver 周辺の都市を太字にした。
＜Vancouver Coastal Health＞ 13ヶ所
St. Vincent's assisted living facility, Vancouver
City Centre UPCC, Vancouver
North Vancouver UPCC, North Vancouver
Reach UPCC, Vancouver
Sunshine Coast (address provided by phone), Sechelt
RW Large Memorial Hospital Emergency Department, Bella Bella
Bella Coola General Hospital Emergency Department, Bella Coola
Powell River General Hospital Emergency Department, Powell River
Squamish General Hospital Emergency Department, Squamish
Whistler Medical Clinic, Whistler
Pemberton Medical Clinic, Pemberton
DTES COVID-19 Testing Site, Vancouver
Richmond COVID Collection Centre, Richmond
＜Fraser Health＞ 10ヶ所
Surrey Whalley urgent primary care centre (UPCC), Surrey
Ridge Meadows UPCC, Maple Ridge
Chilliwack Public Health Unit, Chilliwack
Central Park Drive-Thru Site, Burnaby
Abbotsford UPCC, Abbotsford
Mission Memorial Hospital Campus, Mission
Peace Arch Hospital, White Rock
South Delta Home Health Office, Delta
Home Health Clinic, Langley
Integrated Wellness Medical Centre, Port Coquitlam
対話式オンラインマップで地図をズームインしていって各検査所の○をクリックすると、検査所の所在番地、検査実施時間、その他の情報を確認できる。また、811に電話して自分の位置に最も近い検査所を聞くこともできる。
＜ニュースソース＞ なお、その後のニュースでは、Metro Vancouver での検査所の増設と検査時間延長の計画が伝えられた。Vancouver では Vancouver Community College の駐車場に設置される他、North Vancouver と Surrey で新しい検査所が設置され、Richmond、Burnaby、Delta、Chilliwack などの地域では検査実施時間が延長される予定だ。
BC州では新型コロナウィルスのカーブが今、３月の最初の感染拡大時よりも大きな比率で上昇していて、州の新しい感染状況モデリングは、９月までに第一波よりも大きな第二波が来る可能性を示している。しかしながら、州の接触者追跡努力によってそれを低く抑えることは可能だと、州政府健康オフィサー Bonnie Henry は言う。
Henry によると、パンデミックへの対策が緩められて以降、州政府が感染の再拡大を避けるために人々同士の接触度を通常の60％以下に抑えるよう呼びかけてきたにもかかわらず、接触度は通常の70％になっている。州政府の担当者たちは、BC州では非必須サービスの多くが閉鎖された再開計画第１段階では、通常の接触度は30％だったとしている。モデリングによると、現在の70％の接触度では、毎日の新規感染者数は9月までに100人に到達する可能性がある。
BC州は依然として市中感染率をとても低く抑えていて、ほとんどの感染は緊急接触者追跡で隔離できる局部クラスターで発生している。第３段階で物理的距離対策が緩められた結果、接触者追跡は感染拡大を防ぐためにもより重要になる。モデリングは、BC州がウィルスをコントロールし続けるには、感染者の接触履歴の少なくとも75％を把握する必要があることを示している。州政府は先に、感染者の接触履歴を調べる仕事に500人の医療ケア専門職を臨時で採用すると発表していた。
BC州では少し前、感染者に濃厚接触した1,900人弱の人たちが自己隔離していた。Henry は、ひとりが感染するとたくさんの人たちに迷惑がかかることを指摘する。彼女はまた、物理的距離2メートルを守ること、グループで会う場合は少人数にすること、物理的距離が保てない場合はマスクをすること、そして体調が悪い時は家にいることの重要さを繰り返した。Henry は、最近の数週間、若い人たちの間で感染が急速に拡大していることを指摘した。感染者の比率は、パンデミックの最初の頃に比べて、20歳から39歳までの人たちにかなり偏っている。
州政府健康大臣 Adrian Dix は、個人的なパーティが感染急拡大の大きな問題になっていると話す。「家でパーティを、特に酒類を出すーパーティを開くことを考えているなら、保たねばならない物理的距離は無限だ・・・つまり、そんなパーティは開かないほうがいい」。Dix は、少し前に宴会場でのパーティに参加した人たちは環境衛生規則オフィサーからの訪問を受け、彼らが人の集まりを50人以下に制限することを強く求めるだろうから、そのつもりでいるようにと警告した。州では、10才以下の子供たち78人が感染し、そのうち２人が入院した。
う～ん、BC州でも日本でも同じだが、このウィルスはちょっと対策を緩めるとすぐに感染拡大を起こすんだね。まったく油断もすきもならない。つくづく、上で太字にした部分を守らねばと思えてくる。
＜ニュースソース＞
（「満タンで1,600 km 走る燃料電池車（1/2）」から続く）
水素の大きな利点は、電池を充電することに比べて、満タンにするのがかなり短時間で済むことだ。たとえば、1,000マイル（1,600 km）走るために Hyperion XP-1 を満タンにするには、3～5分しかかからない。水素ガスはまた電池と違って損耗と劣化の問題が少ないと、Hyperion 社 CEO の Angelo Kafantaris は言う。Hyperion XP-1 には、燃料電池が作り出す電気を貯蔵するための緩衝装置として働く電池が搭載されているが、電気自動車に使われるバッテリパックよりもかなり小さい。
Kafantaris によると、Hyperion 社はすでに試作車をいくつか生産した。一般販売向けの最初の生産車は、来年末に市場投入される予定だ。Kafantaris は、まだ価格を発表していないが、性能レベルによって異なった価格になると述べた。1,000馬力出せる最高級車は、数百万ドル（数億円）になると見られる。同社は、300車に生産を抑えている。同社はアメリカ中西部のどこかで Hyperion XP-1 を生産したいと、Kafantaris は話す。それに続いて、同社はより広範な顧客層を狙ってより実用的な水素自動車を生産したいとしている。
う～ん、数百万ドルとは高いね。一般人にはとても手が出ない。その点、Toyota の燃料電池車 Mirai は、発売当初のメーカー希望小売価格が消費税込で700万円台だった。Toyota がなぜこんなに安くできたのか不思議だが、この販売価格については、ドイツの自動車メーカーも「ゼロ1個間違っている。7,000万円だろ」と言ったらしい。こうしたことを聞くと、価格的にも水素ステーションインフラ的にも、燃料電池車はまだまだ ”Mirai” の乗物だって気がするね。環境への優しさでは究極の乗物らしいから、いずれは普及していくのだろうけど・・・。
＜ニュースソース＞
アメリカ California 州の燃料電池車メーカー Hyperion 社が、人々に水素燃料電池テクノロジーに対する認識を変えてほしいと願って、水素燃料スーパーカー Hyperion XP-1 を発表した。Hyperion XP-1 は、一回の圧縮水素ガス満タン補給で最長1,000マイル（1,600キロ）まで走行可能で、その電動機は1,000馬力以上を出すことができると同社は説明する。4輪駆動車の Hyperion XP-1は、約２秒で時速０マイルから60マイル（96 km）の速度に達することができる。
水素燃料電池自動車は、エネルギーを貯蔵するためのバッテリーを使う代わりに、水素を使って動力を自動車内で発生させる電気自動車だ。Hyperion XP-1 は水素を燃やすことはないが、燃料電池内で水素を使い、その燃料電池は唯一の排出物である水と Hyperion XP-1 の動力となる電気を作るプロセスの中で、水素と空気中の酸素を反応させる。Hyperion XP-1は、圧縮水素がバッテリーよりもリッターあたりでかなり大きなパワーを持つため、電池式電気自動車よりもはるかに長い走行距離を持つと、Hyperion 社 CEO の Angelo Kafantaris は説明する。また、水素ガスはとても軽いため、重いバッテリーを搭載した自動車よりも全体の車体重量がかなり軽い。そのため、より高いエネルギー効率にすることができ、その結果、より遠くへより早く走行することができる。
Honda、Toyota、Hyundai、それに General Motors など多くの自動車メーカーが、研究目的や販売目的で少数の水素燃料自動車を生産してきた。ここにきて、燃料電池車テクノロジーはより多くの支援を受け始めている。たとえば、トラックメーカーの Nikola は、水素燃料のセミトレーラートラックとピックアップトラックを販売する計画だ。しかし、その他のメーカーはまだ一般の注目を集めるような興奮させられる燃料電池車を生産していないと、Kafantaris は言う。
燃料電池車の最大の課題は燃料補給だ。アメリカでは、ガソリン車あるいは電気自動車に比べると、水素燃料インフラストラクチャは小さい。公共の水素補給ステーションを示す米国エネルギー省の地図*では、California 州の主要都市周辺にステーションの塊が示されているが、アメリカ本土ではそれ以外に New York 州にステーションを示すドットが一つあるだけだ。
（「満タンで1,600 km 走る燃料電池車（2/2）」に続く）
* 出てくる地図には水素燃料ステーションの存在地が示されている。Canada では、Vancouver と Quebec City あたりに○が一つずつある。Vancouver では2018年6月に、Granville St./West 71st Ave. にある Shell のガスステーションに、カナダで初めて燃料電池車用の水素ステーションが設置された。なお、米国エネルギー省の地図は、上の方の「Hydrogen」をクリックして、他のエネルギー燃料ステーションの地図を見ることができる。
＜ニュースソース＞
＜号外：新型コロナウィルスですでに560万人が感染し17万人以上が死亡したアメリカで、さらに感染者が増えるかもしれないようなニュースがあった。時々記者会見をする花札男の新型コロナウイルス対策チームで、花札男に批判的なアンソニー・ファウチ国立アレルギー感染症研究所長とデボラ・バークス医師の姿が消え、代わりに、スコット・アトラスという集団免疫論者の医師が加わったからだ。このウィルスに対して集団免疫がうまく行った例は伝えられていない。「自分で何をやっているか分かっていない男、それが花札男」。＞
Vancouver ダウンタウンにある St. Paul’s Hospital は、昨年2月、推定建築費1.91ビリオンドルで Pacific Central Station (VIA Station) 付近の場所に移転建築して、新病院を2026年に完成させることが発表されていた。そして、この程、同病院を所有する民間非営利組織の Providence Health Care が、1ビリオンドル弱で現在の病院を Concord Pacific 社に売却することを発表した。
それによると、売却益はすべて、Trillium Park 近くの場所（1002 Station St.）に建設される新しい病院*に向けられる。「この投資は、BC州あるいはカナダにおける重要ヘルスケアプロジェクトへの非政府組織貢献としては、最大のものになる」と、Providence Health Care は声明で述べた。現在の St. Paul's Hospital は、建設予定地に新病院が完成して開院するまでの何年かは、そのまま使われる。
Providence Health Care のプレジデント兼 CEO である Fiona Dalton は、この秋の次のステップは新病院を設計し建設する企業を選ぶことだと述べた。「St. Paul’s Hospital を使う人々とその家族のための心のこもったケアは、今後もまったく変わらない」と彼女は述べた。Dalton は、同プロジェクトの第一段階の募金目標（新病院のために125ミリオンドルを集め、さらに現在進行中のニーズと今後のニーズのために100ミリオンドルを集める予定）は予定通り進んでいると述べた。今回の発表によると、州政府は1.158ビリオンドルを出資し、残る部分に対しては現在の病院の売却益から出資することになっている。
う～ん、1894年に建てられた最初の病院が取り壊されて現在の病院が建設されたのが1912年と言うから、もう100年以上が経っているわけだ。見るからに古風な建築物だし、ダウンタウンのど真ん中でとても窮屈そうに建っている。その意味では、広々とした新しい場所に移転するのはとてもいいことだね。それにしても、あのクラシックな古い建物はどうするのだろう。取り壊すのはもったいない気もするけど・・・(^^;)?。
* この完成予想図を見ると、現在、駐車場となっている Pacific Central Station 北側の大きな土地のほとんどが新病院の敷地になるようだ。予想図の右下には駅舎が見える。
＜ニュースソース＞
少し前、認知症を発症する要因について書いたが、あの中で「回避可能な認知症のリスク要因」12個のうち最大の要因として「聴力低下」があげられていた。「難聴でコミュニケーションがうまくいかなくなると、人との会話をつい避けるようになってしまって、そのことが認知症につながる」というのだ。
これは私にとって重大だ。私は何年か前から耳が遠くなってきているからだ。たとえば、机の上にタニタのキッチンタイマーがあるが、目の前１メートルもないのにその音がほとんど聞こえない*。それから、目覚ましラジオで時間が来るとビバルディー「四季」の出だしの有名な部分「タンタンタンタカタ～ン」が繰り返し流れるが、それの最後の「タ～ン」が音程の高い音で、これもよく聞こえない。難聴が始まると高い音から聞こえなくなるらしいから、私はまさにその典型のようだ。ともかく、最近は人の言葉を聞き返すことがよくある。本当は補聴器をそろそろ考えたほうがいいのかも知れないが、あれはなんとも面倒な感じがしてまだまだ買う気にならない・・・値段も高いらしいし・・・。
そんな事を考えながら、最近の私の生活を振り返ってみると、実際には人と対面して話をする機会が意外と少ないことに気づく・・・特に、新型コロナウィルス・パンデミックが始まってからはそれが顕著だ。そして、代わりに活躍しているのが Skype だ。私は、Skype が産声を上げた2003年ころから日本やカナダの人たちとの連絡に Skype を利用してきた根っからの”Skype 人間”だが、パンデミックでいっそう Skype が重宝していている。
Skype なら自分でボリュームを上げればよく聞こえるから、「今なんて言ったの？」などと聞き直す必要もない。だから、Skype を使う限り「人との会話を避ける」なんてことは発生しないのだ。そう考えると、このネット社会では、Skype や Line などのネット通信アプリが人々を認知症から救うかもしれないと思えてくる。つまり、これらネット上の（ビデオ）通信手段が、意外なところで大きな意味を持っているってことだ。
* タイマーと耳の角度が重要らしくて、それらの角度によってはよく聞こえることもある。
日本は今年も終戦記念日を迎えた。これにちなんで、1942年ころから数年間、満州にあった731部隊にいた元少年兵がその地で体験したことを激白する記事があった。その一部を抜粋してみた。
・・・たった14歳で731部隊に入隊した元少年兵の須永鬼久太氏(92才)は、「部隊内で見聞きしたことは話してはならぬと徹底的に教育されていたから、終戦後も731部隊のことは家族にすら話さなかった」が、7～8年前から取材に応じるようになった。「731部隊のことが報道でこれだけ世に知られたので、『もう全てオープンにしてしまったほうがいいだろう』と生きている隊員たちで話し合い、数年前からメディアに出るようになったのです。非人道的な実験によって細菌兵器を研究していたのですから、今考えれば間違ったことだったと思いますよ。でも、当時はそれが当たり前でした」。
731部隊の任務の一つが、敵兵を重篤な伝染病に感染させる「細菌爆弾」を製造することだった。部隊内で開発されていた「ペスト菌爆弾」は、病原菌を媒介するノミを爆発によってばら撒き、相手をペストに感染させる。「私の仕事は、ペスト菌爆弾の容器を焼き上げることでした。少量の火薬でペスト爆弾が爆発した後、粉々に飛び散って中身の細菌が生きたままばら撒かれるように、陶器製の容器が使用されていました。細菌兵器を作っていることについても説明を受けていましたよ」。
彼らが製造した爆弾の威力は、残虐な人体実験によって検証された。実験台として惨たらしく殺害されたのが、中国人やロシア人の捕虜たちであった。彼らは「丸太」に等しい存在とされていたため「マルタ」と呼ばれ、文字通りの非人道的な扱いを受けたとされる。「実験施設から屋外の実験場にマルタを連行して、抵抗できないよう杭にくくりつけ、数メートル間隔で並べるんですよ。彼らのすぐ近くで細菌爆弾を炸裂させ、強制的にペストに感染させたうえで、身体がどのように変化するのか経過を記録するんですね」。このペスト菌爆弾の検証実験では、一度に10人以上の捕虜が実験台にされた。爆弾の感染力と効果範囲を測定するため、捕虜と爆発地点間の距離や火薬の量などを変化させて、何度も何度も実験が行われ、そのたびに罪のない捕虜たちがペストに感染させられた。
実験終了後、感染した捕虜が治療されるはずもなく、全員が数週間以内に死亡した。しかし彼らは死んでもなお、「実験台」として扱われている。爆弾の性能向上につなげるため、死亡した感染者の遺体は解剖されて、臓器へのダメージを徹底的に調べられた。驚くべきことに、須永のような10代の隊員たちも、この事実を知りながら平然と軍隊生活を送っていた・・・。
う～ん、第2次世界大戦時の出来事についてはいろいろ言われてきたが、これほどの残虐行為について聞くのは私も初めてだった。いずれは、須永さんのように生の体験談として語れる人たちがひとりもいなくなってしまうのだろうが、そうなった時にこれらの事実がウヤムヤにされることがないよう祈るばかりだ・・・。
＜ニュースソース＞ さらに詳しく書かれている。
BC州政府旅行省と日系カナダ人組織が協力して、日系カナダ人の体験を知ることができる BC州内のいくつかの旅行目的地を宣伝することになった。1940年代に約22,000人の日系カナダ人が州内の強制収容所に送られた。強制収容所があった場所は、Destination BC* の内陸部ルートにリストアップされていて、その地域は Lillooet から Hope、さらにその他の地域にまで広がる。
その一つ、Vancouver の Powell St. にある Japanese Language Hall 日本語学校（地図） は、かつて日系カナダ人社会8,000人の心の拠り所だった。日本語学校と Japanese Hall の事務局長 Darius Maze は、「歴史はかなりの部分が失われてしまって、日常的に語られることはなかった」と話す。「だから、今回のことは、日系カナダ人が彼らの歴史をあらためて思い出して他の人々に伝えるために、本当に重要な機会だ・・・外に出ていって、他の人たちのコミュニティに入っていき、その人たちが知らなかったかも知れない隠された歴史についてもう少し知ってもらうためには、これほどの機会はない」。
Japanese Hall は、週2回、木曜日と土曜日に物理的距離ルールを守って、徒歩ツアーを提供する。Destination BC のウェブサイトは史跡案内について、「この夏、世界中で人種的な緊張が高まる中、野外教室として”裏庭”を歩き、こうした歴史が発生したことと、どのようにして人種差別が一つのコミュニティの歴史をこれほど大きく変えてしまったかを体験するのです」と書いている。「同時に、どのようにして、日系人コミュニティが驚くべき強靭さと回復力を持って苦境を乗り越え、彼らの子孫のために”我が家という感じ”を作り出したかということに触発されます」。
* Destination BC は、関連ウェブサイト www.hellobc.com にも、特集トピック “Japanese Canadian Historic Sites: Journeys of Home” を載せた。
＜ニュースソース＞
おとといの水曜日、BC 州知事 John Horgan が健康オフィサー Dr. Bonnie Henry とともに、BC州は新型コロナウィルスの感染経路の調査員として働く臨時職員として、医療職経験者を500人雇用すると発表した。
公衆衛生チームは通常、検査で陽性となった人たちの濃厚接触者の追跡調査を行うが、今回のパンデミックによってより多くの人員が必要となっている。Henry は、この新しい職種は感染拡大を食い止めるためにとても重要だと話す。彼らによって、防疫官は陽性者全員が自己隔離して自分で症状をモニターすることを確かなものにできる。500人の雇用は公衆衛生局が行い、必要に応じて州内各地に公衆衛生チームを派遣できるようにする。この新規の感染者接触調査員は9月から就業し、少なくとも2021年3月末までは雇用が続く。
このニュースは、感染者が増え続ける中で発表された。今週火曜日の発表では24時間で46人の新規感染者が発表された。さらに水曜日の発表では新規感染者は過去3番目に多い85人となり、これほどの感染者数が出たのは4月25日日以来だった。これまでの感染者総数は4,100人を超え、そのうち470人以上が現在も感染状態にある。死亡者は200人弱となっている。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日の BC州の発表では、24時間での新型コロナウィルスの新規感染者は85人で、これまでの第３位となる高い感染者数となり、これほどの感染者数が出たのは4月25日日以来だった。新規感染者の大半は Lower Mainland の若者たちだった。＞
先日、日系人ゴルファー Collin Morikawa のことを書いたついでに、プロ野球についても書いてみよう。私はもうこの何十年も日本のプロ野球にはほとんど興味がなかった。ところが、少し前、ヤクルト・スワローズの村上宗隆選手のことを知って、いっぺんにヤクルト・ファンになってしまった・・・(^^;)。まず彼の苗字が私にとても親しみを感じさせるのだが、それ以上に彼の成績がすごい。まだ二十歳の彼だが、昨年は本塁打と打点で記録的な成績を残した。彼の入団以来の経緯は以下の通り。
2017年(17才) 10月のドラフト会議で高校生選手としてヤクルトスワローズが交渉権を獲得して、同チームに入団した。
2018年(18才) 9月に一軍入りし、最初の打席で本塁打を打った。そのシーズンは結局6試合に出場し、打率 .083、打点２、本塁打１の成績だった。
2019年(19才) オープン戦からレギュラー入りして公式戦全143試合に出場。36本塁打、96打点（どちらもセ・リーグ3位）を記録。一方、打率は.231と低く（規定打席数達成選手中の最下位）、三振数に至ってはセ・リーグ記録となる184を記録。しかし、本塁打36本は、中西太が持っていた高卒2年目以内におけるシーズン最多本塁打日本記録とタイ記録だったし、打点は9月4日に87打点に到達して中西太が持つ高卒2年目以内でのシーズン最多打点日本記録を超えた。
2020年(20才) 8月12日時点で公式戦全てに出場中で、現在、打率 .323 (セ・リーグのランキング第4位) 、本塁打7(首位から9本差)、 打点40(セ・リーグでは１差の第２位)の成績で好調にスタートし、セ・リーグの6・7月月間MVP賞を獲得した。去年に比べて打率が急上昇しているのが目立つ。本塁打は首位と9本差があるが、まだまだシーズンは長いから追いつくチャンスは十分ある。なお、今年はウィルス騒動で、プロ野球のレギュラーシーズンが11月７日ころまでになっている。
打撃の特徴としては、左打者なのに左翼席に打ち込む”流し打ち”ホームランが他選手と比べても飛び抜けて多いことだ*。つまり、バットを振り回して引っ張るだけの選手ではない。そのため、打率でもかなり期待でき、三冠王を狙える選手になるかも知れない。人間的には、浮かれたところがなくて好感が持てる性格だし、切れ長の目でルックスもいい。なお、高校時代に大騒ぎされて日本ハムファイターズに入団した清宮幸太郎選手は村上選手と同学年だが、プロ入り後ほとんど活躍していない。スポーツでは、若くしてマスコミの注目を浴びながら、その後精彩を欠いて他の同年選手に越されてしまうことがよくあるが、清宮選手もそれの典型だ。ゴルフでは、石川遼選手が同年の松山英樹選手に完全に抜かれてしまった。
というわけで、このところ毎朝、ヤクルトスワローズと村上選手の成績をチェックしている私だ。ただし、私はかなりの”日和見ファン”なので、成績が落ちるとまったく見向きもしなくなるから、村上選手も要注意だ・・・(^^;)。この数年、不振続きの Seattle Mariners にそっぽ向いているのがそのいい例。ともあれ、村上宗隆選手を Youtube で検索したら、こんな結果だった。下に載せた動画「村上宗隆✕前田智徳 19歳”覚醒の理由”と”原点”」では、彼が元プロ野球選手の前田智徳さんのインタビューを受けている。村上選手の素直な性格が出ていておすすめの動画だ。特に、左翼席への本塁打の打ち方について聞かれた時、「チョコンと打ちます」というのが面白い・・・(^^;)。
* ”流し打ち”ホームランが多いことについては、上の動画で面白いエピソードが紹介されている。「ジュニア時代に右翼が狭い球場でいつも練習していた。ところが、村上選手がポンポカと大きいのを打つとボールが右翼側のフェンスを越えて外の民家に当たり、屋根を痛めたりしてしまった。そのため監督が彼にできるだけ左翼に打つよう指示し、それで流し打ちが身についた」というのだ・・・(^^;)。
ある新しい研究によると、脳の損傷、酒の飲みすぎ、空気汚染にさらされることはどれも認知症のリスクを高める可能性があり、回避可能な生活習慣リスク要因のリストに加えられた。「私たちは、多くの認知症は避けることができるもので、そのことが認知症にならずにすむ希望を人々に与えると同時に、彼らの家庭と社会に変化をもたらすということを示してきた」と、同研究の主席執筆者を務める University College London 精神医学教授 Dr. Gill Livingston は言う。
今回加えられた３つのリスクを入れて、回避可能な認知症のリスク要因は12あり、全認知症患者の約40％はこれらの要因によって発症すると考えられている。以前から分かっていた９つの回避可能な認知症リスク要因の中で最大のものは、聴力低下、教育、喫煙だ。その他のより軽いリスク要因は影響が大きいものから、うつ病、社会からの孤立、身体的問題、高血圧、 肥満、それに糖尿病だ。
今回の研究は、28人の認知症専門医によって行われ、Lancet 誌で発表された。飲酒に関しては、酒類20ユニット*以上、ワインで約ボトル2本は飲み過ぎと考えられている。医療専門家たちは認知症を抑えるために９つの提言をしていて、それらは政府に向けてのものと、個人に向けてのものがある。以下がそれらだ。
○ 40才以上の人は最大（収縮期）血圧を130 mm Hg 以下に抑えておく。
○ 補聴器をできるだけ使い、騒音レベルから耳を守る。
○ 空気汚染にさらされないようにし、受動喫煙を避ける。
○ 頭の損傷を避ける。特に、その危険性の高い職業などでは注意する。
○ 酒類消費量を一週間で21ユニット*以下に抑える。
○ 喫煙をやめ、政府の反喫煙対策に従う。
○ すべての子供たちに初等中等の教育を与える。
○ 中高年になっても、活動的な生活を送る。
○ 肥満と糖尿病を避ける。
医療専門家たちによると、これらは認知症の比率が下がった国々によって採られた行動だ。これらは必ずしも若いときから始める必要はなく、すでにリタイアする年令の人たちにとっても認知症のリスクを下げるための生活態度であると、Livingstone らは言う。「遅すぎるということはない。喫煙をやめるのが遅すぎるということはない。飲酒の量を減らすのが遅すぎるということはない。運動を開始するのに遅すぎるということはない」。
う～ん、飲酒というのは認知症の原因にもなるんだね。以前、アルコールに発がん性があることを何かで知った。これほどいろいろ問題があるアルコールに対して、どの国も政治的にはなにもしてないことが理解できない。たとえば、喫煙に問題があるのはわかりきった話で、そのためにカナダでは税金がものすごく課せられている。アルコールにも税金を高くして、酒飲み人口を減らすべきではないだろうか。え？「ぶつくささんは飲まないからそんな事言うんだろう？」って。あ、いや、その、そりゃあそうだけど・・・(-_-;)。
* 「ユニット」に関してはこちらのサイトで「お酒の1単位」を参照。
＜ニュースソース＞
＜号外：Burnaby のショッピングモール Metropolis at Metrotown で、従業員ひとりが新型コロナウィルスに感染したと、モールが Twitter で発表した。どの部署で働く人なのかなど詳細は明らかにされていないが、すでにその感染者はモール内で働いていないとしている。＞
おととい日曜日に終わったゴルフ PGA ツアーの４メジャートーナメントの一つ全米プロ PGA Championship で、日系人ゴルファー Collin Morikawa コリン・モリカワ（23才）が優勝した（最終結果）。23才の若さで全米プロで優勝したのは、Jack Nicklaus、Tiger Woods、Rory McIlroy についで Morikawa が４人目だ。去年7月に大学を卒業してすぐに PGA に参戦し、去年1勝、今年はすでに2勝していて、昨年6月にプロデビュー戦のカナディアンオープン終了時に1,039位だった世界ランクは、たった1年2カ月で5位へと急上昇した。
今トーナメント最終日の日曜日、首位から2打差でスタートした Morikawa は9ホールが終わって7選手が首位に並ぶ混戦の中、着実にスコアを伸ばして抜け出し、2位に2打差をつけて優勝した。圧巻だったのは16番ホール（294ヤード、パー4）で、ドライバーで打ったティーショットはグリーンに乗っただけでなく、ピンにどんどん近づいて２メートルちょっとで止まった。Morikawa はこれを沈めてイーグルを取り、その時点で2位以下に2打差をつけ、そのまま逃げ切った。
この前も書いたが、とても日本人的な顔立ちで、特に体が大きいわけではなさそうだが、とてもいいスイングをしている。今後すごい選手になりそうな雰囲気だ。Youtube に全米プロ最終日の Morikawa のプレーぶりが載っていたのでリンクしてみた。
＜ニュースソース＞
先週レバノンの首都 Beirut で発生した硝酸アンモニウム2,750トンの大爆発は、３km以内にある建物のほとんどをぺちゃんこにするほど凄まじかった。５km以内の範囲で、自動車はひっくり返り、ドアは吹き飛ばされ、窓は破壊され、壁は倒されて、Beirut 港から９～10 kmも離れた場所の窓さえもが破壊された。地中海に浮かぶ島国 Cyprus キプロスは爆発現場から235 km も離れているが、人々は爆発音が聞こえて窓がガタガタ揺れた。
Canada では、硝酸アンモニウムの販売、輸送、貯蔵はカナダ政府によって注意深く管理されていて、Beirut のような爆発が起こることはまず考えられないと、University of Manitoba の応用土壌生態学教授 Mario Tenuta は話す。だとしても、もしカナダの港湾都市で同じような爆発が起こったらどんなことになるのか、それを示す地図が作られた。Vancouver では 3 km、5 km、10 km の範囲はこうなり、これを元にどんな被害がどこまで発生するかを想定すると次のようになる。
Canada Place あたりが爆発現場だとしたら、３km以内には Stanley Park の半分、Gastown、Vancouver のダウンタウン（人口 62,000人強）、Granville Island があり、この地域の建物はほとんどがぺちゃんこになる。５km の範囲になると、Queen Elizabeth Park の少し北までと North Vancouver のほとんどの地域が入り、この地域では自動車はひっくり返り、家屋のドアは吹き飛ばされる。そして、10 km の範囲になると、Vancouver、North Vancouver、West Vancouver の大半の地域、Burnaby の北西部が範囲内に入り、この範囲では窓が壊れる家が発生する。爆発音は Vancouver Island の Nanaimo や Victoria はもちろん、アメリカ・Washington 州の Part Angeles* までも達し、窓も揺れるだろう。
う～ん、Beirut では硝酸アンモニウムがかなりいい加減な状態で保管されていたらしいから、あのような大事故は他の国ではまず考えられないのだろう。それにしても、こうやってどのへんまでどんな被害が及んだのかを想定してみると、あの大爆発の凄まじさがわかるね。
* Vancouver から Port Angeles までの直線距離は130 km 弱。
＜ニュースソース＞ Saint John（New Brunswich 州）、Montreal、Toronto、Yellowknife（Northwest 準州）での状況も示されている。
何週間も好天が続いて私はうんざりしていたが、この数日雨が降って一息ついた気分だ。先日の水資源のトピックでもバンクーバーの雨の恩恵について触れたが、やっぱり少しは降ったほうがいい。そういえば、雨の少ないこの夏はこんなことがあった。
私がほぼ毎日散歩＆ジョギングをする Central Park では、新型コロナウィルス・パンデミックの中でも、たくさんの人たちが散歩したり、芝生に寝そべったり、ベンチで料理をして食事を楽しんだりしている。州政府健康オフィサー Bonnie Henry が、パンデミックが始まった頃から「不要不急の外出は避けたほうがいいが、一日一回、運動のための外出は精神的な意味からもすすめる」と言っていた。その意味で、旅行もできないこの時に Central Park はまさに人々の息抜きの場所になっている。大きな森林公園だからウィルスに感染する心配もまずないし・・・。
それはそれでいいのだが、最近、あまりにたくさんの人たちが歩くものだから、芝生が剥げかかってきているところがある。たとえば、何年も前に私が初めて Western Tanager ニシフウキンチョウを見た時に、興奮しすぎてくぼみに足を取られてひっくり返った「スッテンコロリンの丘」などは、芝生が剥げて”トレイル”ができてしまいそうなほどだ。もし好天がこれから何ヶ月も続いたら、間違いなくトレイルになってしまうだろう。
しかし、ラッキーなことに９月中にはたいがい雨季が始まり、来春までの半年間芝生の上を歩く人は激減する。その間、芝生はどんどん生気を取り戻して元のきれいな緑の絨毯になる。これは Central Park に限ったことではなく、Vancouver 周辺のどこの公園でも同じだ。冬の長雨に文句を言う人は多いが、実は、長雨だからこそ緑が蘇ってくるのだ。
その他、豊富な飲料水、発電のための十分な雨量、洪水や土砂崩れにならないシトシト雨、豊かな森林などなど、バンクーバーの雨の恩恵は数え切れない。いつかも書いたが、「バンクーバーは雨の賜物」だとつくづく思う。
＜号外：昨日の BC州の発表では、24時間での新型コロナウィルスの新規感染者は53人で、４月以来の最多を記録してしまった。州としての緊急事態宣言は続いているものの、ウィルス対策が少し緩められて以来少しずつまた感染者が増加してきている。今後どんどん増えるような事態にならなければいいが。＞
BC州政府は、2040年までに州内で売られる新車はすべて電気自動車にするための新しい法律を発表した。州政府が初めて電気自動車について目標を掲げたのは2018年だった。政府は、自動車メーカーと自動車販売業者が20年以内に新車をすべて電気自動車にする目標を達成できるようヘルプするために、毎年、それに向けての体制を発表している。「BC州民は電気自動車を運転して、空気汚染を減らして燃費を抑えたいと強く思っているが、価格と供給不足が障壁となっている」と、州政府エネルギー大臣 Bruce Ralston は言う。「今日、私たちは20年以内に目的を達成することに一歩近づき、（20年後には）州内で売られる新車はすべてクリーンな電気を動力とする無公害車となる」。
Zero-Emissions Vehicle (ZEV) Act（無公害車法）の下で、2025年までには少なくとも普通乗用車の10％の新車は電気自動車になると州政府は説明する。2030年までには、少なくとも新車の30％は電気自動車になり、2040年までには新車の100％が電気自動車になる。Clean Energy Canada の常任理事 Marlene Smith は「BC州は今、無公害車目標を掲げる世界でも数少ない自治体の一つだ」と話す。Smith は、電気自動車はガソリン車ほどメインテナンスが必要でなく燃費もいいので州民にとって有利だとし、現在、州内の排気ガスの約40％は輸送から来ているので、電気自動車が売れることで環境が保護されることが期待できる、と説明する。
う～ん、電気自動車の時代がもうそこまで来ているんだね。私は数年前に、長年乗っていたガソリン車を他人にぶつけられて新車を買う羽目になり、ハイブリッド車を買って少し”進化”したが、いつか電気自動車も運転してみたいね。
＜ニュースソース＞
Metro Vancouver では、毎年4,000億リッターの水が使われている。今後人口が増えて、2120年までには、域内にある３つの水源への需要は年間6,000億リッター以上にまで増大することが予想されている。十分な水資源を確保するために、Metro Vancouver は最大の水源である Coquitlam Lake からの取水能力を高めるために、１ビリオンドル（約800億円）以上を投資している。今後7年間に行われるこの巨額投資は、Coquitlam Lake からの取水アクセスを高めるための新しいインフラストラクチャの建設に向けられる。
Metro Vancouver によると、私たちはすでに気候変動の影響を受けていて、冬の降雨量が増える一方、夏はいっそう乾燥してきている。そのために、水の需要が最高に達する夏の数ヶ月間、大量の融雪水に頼って水源地を維持することがもはやできなくなっている。この投資の目標は、Coquitlam Lake の水を取水し処理し配水するための能力を2倍にすることだと、Metro Vancouver は説明する。これを達成するために、給水トンネル一つ、２つめの取水設備、複数の水処理設備を建設する。もっとも、2030年代半ばまでの稼働が見込まれる新インフラストラクチャだが、まだ設計段階にしかない。
「稼働開始されたら、この大インフラプロジェクトは、気候変動に対して水資源システムの回復力を増加させて、次の50年間に必要な水需要を十分にまかなうことになる」と、Metro Vancouver 水資源委員会委員長の Malcolm Brodie は話す。まだ公式の計画にはなっていないが、Metro Vancouver はこの他 Seymour と Capilano の２つの水源地についても取水能力を増大させることを考えている。
う～ん、Metro Vancouver はどんどん人口が増えるから、水資源の確保は重要だよね。その点、降雨量が多い Vancouver 地域は、新たに水源地になりそうな湖がいくつもあって恵まれている。たとえば、Pitt Lake、Alouette Lake、Stave Lake、Harrison Lake などだ。もちろん、これらを使うとなると自然破壊が進むことになるから、それも考えねばならないけどね・・・。
＜ニュースソース＞
ドイツから飛び込んできたニュース。８匹の犬が、たった1週間トレーニングするだけで、人が新型コロナウィルスに感染しているか否かを人の唾液から嗅ぎ分けられるようになった。ドイツにある獣医科大学の研究者たちが、1,000人以上の健康人と感染者の唾液から感染の有無を嗅ぎ分けさせるべく、８匹の犬を訓練した。訓練では６個の “匂いの穴” が付いた特別設計の機械が使われ、陰性が５個と陽性が１個のサンプルを無作為化するためのアルゴリズムが使われた。犬たちは、かなり正確にウィルスを突き止めることができ、その成功率は94％だった。研究者たちは、空港、スポーツイベント、国境、その他の人が集まる場所など公共の場所で、分析所での検査への”代替あるいは追加”の方法としてこの方法を導入することができると信じている。
研究レポートの著者たちは、その結果が新型コロナウィルスのための信頼できる選別法を作るのに役立つかも知れないと提言した。「死んだ人の体内では代謝過程が完全に変わっているので、この方法はうまくいくと私たちは考える」と、獣医医薬大学ハノーバー校の教授 Maren von Koeckritz-Blickwede は言う。犬はこれまで、麻薬や火薬に始まって、マラリアやがんのような病気まで嗅ぎ分けることに使われてきた。特に、世界中で今、学校のような大きな室内スペースをどうやって安全に再開するかに取り組んでいる時に、新型コロナウィルスにも同じことができる可能性は「驚くべき発展」だと、Toronto General Hospital の感染症専門医 Dr. Isaac Bogoch は言う。
それは「新型コロナウィルスとの戦いの中で、公衆の場所を安全に保つためのツールボックスに加えられたもう一つの追加ツール」だと彼は言う。しかし、だからといって問題が解決されたということではなく、「研究過程でうまく行ったからと言って、実際の生活でのシナリオですぐに使えるということを意味するわけではない」。ひとつの大きな問題は犬に感染する可能性があることだと、University of Toronto の完成対策伝染病学者で准教授の Colin Furness は言う。アメリカ、オランダ、香港などの国では、犬と猫が新型コロナウィルスに感染したケースが報告されている。
＜ニュースソース＞
アメリカ Hawaii 州（地図）は、新型コロナウィルス・パンデミックの開始以来、州外からくる旅行者全てに対して14日間の隔離措置を義務付けてきた。しかし、先日、それを変更して、９月１日から太平洋を越えてやってくるすべての旅行者を隔離措置なしで受け入れると発表した・・・ただし、「Hawaii への出発前に新型コロナウィルスのテストを受けて陰性を証明してもらう」という条件付きだ。検査は、Hawaii 行き飛行機に搭乗する前の72時間以内に受けなければならない。検査ができない場合は、これまで通り Hawaii 到着後２週間は自主隔離が必要だ。
カナダの航空会社は Hawaii への路線を再開し始めている。WestJet は、9月5日から Vancouver からハワイへの便を再開し、Air Canada も9月8日から同様に再開する。Hawaii 州健康省によると、Hawaii 州（人口140万人）での新型コロナウィルス感染者は7月末までに2,111人で、死者は26人だ。Hawaii 州は、アメリカ国内でパンデミックの開始時から隔離措置を義務付けた唯一の州だった。ちなみに、カナダ・アメリカ間の陸上の国境は3月21日以降、基本的物資の輸送関係者以外の一般人には閉鎖されてきたが、空路ではカナダ住民がアメリカ本土の州に行くのは制限されていない。この抜け穴について、Washington 州 Blaine の移民関係ロイヤー Len Saunders は「アメリカの他の州では隔離措置が強制ではなく任意に行われるが、今後も変更はないだろう」と話す。
Hawaii 州での14日間の強制隔離措置は8月に撤廃される予定だったが、（日系人の）David Ige 州知事*がアメリカ本土での感染者の増大を受けて延期していた。旅行保険に関しては、少なくともカナダの保険企業一社が、新型コロナウィルスのための医療保険を提供開始した。医療旅行保険を売る Medipac's Travel Insurance のウェブサイトは、「顧客たちが新型コロナウィルスのための医療保険カバーについて心配しているのを理解している。今、新型コロナウィルスをカバーする Early Bird Travel Insurance が利用できる」としている。カナダ住民はアメリカの保険会社から旅行保険を買うもアイデアだと言う情報もある。
Hawaii の新方針について、Sauners は「この出発前検査のやり方は、カナダ政府も考慮したいかも知れない。もし、Hawaii でうまくいくなら、巨大な観光資源があるカナダでも同じことができるかも知れないから」と言う。ちなみに、BCCDC（BC Centre for Disease Control BC州疾病予防管理センター）は、風邪やインフルエンザの症状、あるいは新型コロナウィルス的な軽い症状がある人は検査を受けるよう促しているが、同時に BCCDC ウェブサイトは「誰でも検査を受けられる」としている。なお、Hawaii から帰ってきたカナダ住民は今でも自主隔離が義務付けられている。
* 私は昨年４月、小栗上野介の研究グループの一員として Hawaii に行った時に Ige 州知事が私たちに会ってくれて、州議会議事堂内で彼のスピーチを聞いた。私の耳が悪い上に知事がマイクロフォンなしで話したので、ほとんど聞こえなかったが・・・(^^;)。なお、上でリンクした Wikipedia によると Ige は日本語では「伊藝」で、沖縄に多い苗字のようだ。また、小栗上野介は1860年に徳川幕府が派遣した万延元年遣米使節団（総勢77名）で３使節のひとりとしてアメリカを訪問し、その後世界一周したが、使節団は日本から出発した後、最初に Hawaii に立ち寄っている。
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カナダ政府が支援する感染告知スマフォアプリが使用開始された。このアプリは、これを使用する人が新型コロナウィルスの検査で陽性と判定された人に近づくと、警報を発する。このアプリは COVID Alert と呼ばれ、Android あるいは Apple* のスマートフォンでダウンロードでき、匿名データを集積して、検査で陽性とされた人からの情報を使って、感染者に近づいた時にアプリ所有者にそれを知らせる。今のところ、Ontario 州で使用が開始されたばかりだが、他の州と地域の保健局がこのアプリの使用に参画することを見越して、カナダ全国の住民がこのアプリをダウンロードすることができるようになっている。現在、BC州を含む他の州が検討に入っている。
先日、カナダ公衆衛生局から登場したカナダ首相 Justin Trudeau が、COVID Alert は「革新的な」方策であるとして、国中の人たちがダウンロードするよう促した。「私は今朝、このアプリをダウンロードしたし、みなさんもそうしてほしい。利用者が多ければ多いほど効果が上がり、それによってウィルスの拡散を抑えることができる。医療専門家によると、もし十分な数の人たちがこれに参加したら、このアプリがカナダでの新型コロナウィルスの将来の感染拡大を抑えるのに役立つ可能性がある」と Trudeau は言う。
COVID Alert は Bluetooth 技術を使って、利用者同士が近づいた時に通信しあって、ユーザーのスマフォの影で働くようになっている。Bluetooth がオンになっている限り、互いのユーザーが通知される。まず、Ontario 州保健局がカナダで初めて、新型コロナウィルス検査で陽性反応が出た人に固有コードの配布を開始する。コードがアプリに入力されると、アプリは過去14日間にその人に濃厚接触したかもしれない他のユーザーに告知し、また、それに対して何をすべきかを知らせる。COVID Alert は、濃厚接触を「複数の人間が２メートル以下の距離で15分以上一緒にいる場合」と定義し、その状態の中で各デバイスからの信号の強さによって濃厚接触か否かが決められる。COVID Alert は匿名のデータを使うので、ユーザーの位置、名前と住所、電話番号、あるいは健康関連情報を集めることはない。
COVID Alert は7月初めに使用開始される予定だったが、アプリのテストがさらに必要だったのと、Alberta 州のような州独自の類似システムを開始していた州との調整が必要で、開始が遅れていた。COVID Alert はもともと Ontario 州政府が開発してきたもので、Apple と Google が共同でオファーしたその新フトウェアについて、カナダ政府 Digital Service（デジタルサービス庁？）が Shopify と Blackberry と共同で研究してきた。Dr. Isaac Bogoch** は、「彼らはとても良い仕事をしたと思う。彼らは、このアプリを使うについて人々の間にためらいが発生することには十分承知していた。だから、ここで大事なのは十分な数のカナダ住民がこのアプリをダウンロードするか否かだ」と言う。
う～ん、重宝な物が開発されたね。私のように”スマフォ嫌い人間”がいたり、下に書いたように古い Android と Apple のスマフォでは使えなかったりで完璧ではないが、利用者が増えれば国全体としてはかなりの予防効果があるだろうね。こうなってくると、私も”スマフォ嫌い”を卒業しなくちゃいけないのかもしれないね・・・(^^;)。
* どれでもいいということではなく、カナダ政府のウェブサイトでも「COVID Alert は、5年以内に発売された Android と Apple のスマートフォンで使える」と説明している。
COVID Alert is compatible with Apple or Android phones released within the past 5 years.
** この人、CBC と CTV のテレビに毎日のように出演して新型コロナウィルスについて語っている。
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Judy Snaith は、BC州内陸部 Osoyoos でリタイヤしてから10年目に入り、とても元気に生活している。リタイヤする前に BC州の酒類販売機構 Liquor Distribution Branch で働いていた彼女は、毎月356ドルの年金をもらっている。「大した額ではないですが助かります。わずかな固定収入で生活するシニアですから」と彼女はいう。その Snaith に先月初め、びっくりするようなことが起こった。毎月、彼女の銀行口座に振り込まれていた年金の６月分が入っていなかったのだ。「あの時、銀行で月々の支払いなどをしていました。ところが、私の年金プランからの入金がされていないことに気づいたんです。その上、自分の銀行口座に入ろうとしたら、口座が止められて入れないのです」。
その後、年金サービス機構から６月26日付で手紙が送られてきて、それには目を疑うようなことが書かれていた。「Judy Snaith さんが亡くなられたことを聞いて悲しく思います」の文章から始まるその手紙には、今後、月々の年金の支払いが行われないことと、昨年10月以降に受け取った分をすべて返金する必要があることが書かれていたのだ。それだけでも大変なショックだったが、それに加えて、彼女の医療手当も止められていた。「大変な失望感で、まさに床に叩きつけられた気分でした」と彼女は言い、それを元通りにしてもらうのが大変だった。
Snaith は7月7日、年金サービス機構宛に次のような文面でEメールを書いた。「貴所は誰からどのようにして私が死んだとアドバイスされたのかを、喉から手が出るほど知りたいですし、もし誰かが私の死亡証明書を提出したと言うなら、ぜひそれも見せてほしいです。私は年金で暮らす75歳の人間ですが、死亡証明もなしに一人の人間の年金を止めてしまうことができるのが理解できません」。
その後、Snaith が CTV News の”社会不正告発番組” McLaughlin On Your Side に連絡すると、CTV が州の年金機構に問い合わせてくれた。それに対して、年金機構のスポークスパーソンは、間違いがあったことを認めて次のように書いてきた。「Snaith さんが苦しい体験をしてしまったことについて大変申し訳なく思います。調査の結果わかったのは、同姓同名で同年齢の人の死亡証明書を受け取ったことから、人為的な間違いが発生してしまったことです。当方はしっかりと確認することなくその情報に頼ってしまいました。間違いと分かってからは Judy Snaith さんに謝罪し、起こってしまったことを説明し、訂正作業を行いました。同時に、当方は二度とこうしたことが起こらないよう職員の訓練と組織づくりを強化する手続きを採っていきます」。
今では、年金支給は回復して医療手当も元通りになった Snaith だが、彼女は同じようなことが他の人に起こらないように願っている。
う～ん、カナダでもけったいなことが起こるもんだね。私は先日、日本の知人に「日本ではマイナンバー制度が定着しなくて大変だけど、カナダでは SIN（Social Insurance Number）制度がしっかりしているから、人違いは起こりにくいよ」と話したばかりだった。SIN 制度があってもこうした間違いが起こると知ったら、私も「お役所に殺されないよう」気をつけねばね・・・(^^;)。
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ICBC は、新型コロナウィルス・パンデミックの中で、ほとんどの運転免許手続きのための面接を予約できるようにした。予約できるのは、免許の更新、運転知識テスト、その他の対面手続きだ。今でも予約無しでICBCオフィスに行くことも可能だが、ICBCは州民に対して、ICBCオフィスでの待ち時間を避けて、他人との間隔など衛生ガイドラインに引き続き従うために、できるだけ予約を取るよう促している。
予約する時には、どのICBCオフィスにいつ行きたいかを選択することができる。予約時間が決まったら、必要書類すべてを持って、予約時間の10分前にオフィスに来るよう説明される。いったん予約しても、時間を変更したりキャンセルしたりできる。予約は、こちらのサイトから行える。一方、面接が必要でない ICBC 手続きをしたい人は、これまで同様、ネット上で ICBC にコンタクトできる。ICBC は、「違反チケットの支払いをする人、運転歴書類などを入手したい人、住所変更をしたい人は、今まで通りにオンラインか電話で手続きできる」と説明する。
また先週初めには、４ヶ月の中断の後、非商用車の運転手のために ICBC実地試験が再開された。今月初め、州政府司法長官の David Eby は、パンデミックによって約55,000回の実地試験がキャンセルになったと述べたが、遅延の回復にどれほど時間がかかるか分からないとしていた。
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先日、2012年米大統領選で共和党指名候補争いに参加した元ピザチェーン経営者ハーマン・ケイン Herman Cain（74才）が、新型コロナウィルスに感染して死亡した。ケインは、6月20日に Tulsa（アメリカ Oklahoma 州）で行われた花札男の大統領選に向けてのキャンペーン集会にマスク無しで参加した大勢の人たちのひとりだった。その後、6月29日に新型コロナウイルスの陽性反応が出て、7月1日に入院していた。
Tulsa 郡の新規感染者数は、集会前の週の月曜日には76人、火曜日には96人だったが、集会から2週間が経過した7月6日（月）は一日あたりで最高となる261人、その翌日には206人と急増した。ケインが最後に公に姿を見せたのはタルサでの集会だった。彼がどこで新型コロナに感染したかは不明だが*、タイミング的には集会で感染した可能性は大きい。
ケインは黒人だが、花札男の著名な支持者の一人。昨年には空席だった米連邦準備制度理事会（FRB）の理事ポストに、候補者として名前が挙げられたひとりだった。花札男は、ツイッターで「だれからも尊敬される人物だった」と哀悼の意を表した。しかし、ケインの感染経路が不明とはいえ、新型コロナウィルス感染者が急増する中で批判を受けながら集会を強行し、その後で感染者が急増したことについて、自分ではどう思っているのやら・・・。「自分がなにをやっているか分かっていない人間、それが花札男」。
* 仮にケインが集会の中で感染したのではないとしても、あの集会で感染が拡大して、その感染者が後に他の人に感染させた、二次、三次の感染者のひとりだったかも知れない。
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今や”将棋界の星”となっている藤井聡太さん（18才）だが、今月初め、日本将棋連盟ホームページに彼を名指しして「対局を辞めさせなければ、殺害する！」などと書き込みをした人物がいた。藤井さんがちょうど初タイトルをかけての対局を数日後に控えた時だったので、私は「せっかく頑張っている藤井さんにこの事件が悪い影響を与えなければいいが」ととても心配した。ところが、彼は精神的にも強い人なのか、数日後の対局にも勝って優位に展開し、結局、棋聖のタイトルを獲得した。
最近、その書き込みをした人間が捕まった。犯人は会社員の男（43才）で、日本将棋連盟に警備を強化させるなどして連盟の業務を妨害した罪を問われている。で、男がその書き込みをした理由が私の興味を引いた。「テレビを見ていて態度にいらっとした」というのだ。これが私には分からない。藤井さんのインタビュー（たとえばこれ）を見ていると、彼は言葉を選んでとつとつと話し、私から見たら、頭に乗っているとかはしゃぎすぎているとかの悪い印象はまったくない。それを、「態度にいらっとする」人がいるというのだから、人間の感じ方って実にいろいろだと思った。
捕まった男は「こんな大事になるとは思わなかった。連盟と藤井さんに申し訳ない」と話しているという。なお、この事件の前にも藤井さんの地元、愛知県瀬戸市役所に殺害予告の電話があり、県警が捜査しているらしい。藤井さんのことは日本中を明るくするニュースだと思うのだが、なぜ、こんなことをする人が次から次へと出てくるのか、どうも理解できない。自分にはまったく関係のない他人が活躍したり脚光を浴びたりすると面白くない？・・・「ねたみ」とか「やっかみ」とかいうやつ・・・(-_-;)?。
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年令とともに目が悪くなって、最近はコンピュータのフォント（文字）も小さくてかなり読みにくい。それでも、これまではプログラムごとにフォントのサイズを調整することでなんとか対応していたが、先日、思い切って Windows 全体でフォントを大きくすることを考えてみた。この方法はこれまで使ったことがなかったが、やってみたら非常に簡単で、それ以来コンピュータの立ち上げからすべて大きな文字で読めるようになった。その方法はわりと簡単で、「コンピュータ役立ち情報」のページに図入りで説明しておいた。
コンピュータ役立ち情報 → Windows → フォント（文字）のサイズを大きくする
同じ悩みを抱えている人は、ぜひお試しあれ・・・(^^)。
新型コロナウィルスへの対策が緩められたら、カナダの多くの州で感染者がまた増えだしている。そんな中、カナダ政府が、市民が外に出てどんな行動をとったらどれほどの感染リスクがあるかを理解しやすいように、新しいツールを設置した。設置されたのは、カナダ政府の COVID-19 Website の "Going out safely during COVID-19" と呼ばれるページだ。
そのページでは、カナダ住民が行えるさまざまな行動が、”Low Risk”（散歩、ジョギング、レストランでのテークアウト、ピクニックなど）、”Medium Risk”（床屋、歯科医を含む医療クリニック、映画館など）、それに “High Risk”（ジム、バー、新しいセックスパートナーなど）と、３段階のリスク・カテゴリーにリストアップされている。同時に、カナダ政府はカナダ住民に「３つのC」に注意するよう呼びかけている。「３つのC」とは、closed spaces（閉鎖空間）、crowded places（人で混雑した場所）、それに close faces（他人に近づくこと）だ*。掲載されたリストはダウンロードして PDF ファイルとして印刷できる。
健康大臣 Patty Hajdu が先日この新ツールを発表し、戸外に出る際にはこのツールを使うことをカナダ住民に促した。Hajdu は、感染拡大が特に40才以下の人達の間で静かにぶり返している現状の中で、新ツールを発表した。カナダ政府健康オフィサー Theresa Tam によると、最近の感染者の60％以上が39才以下で、彼らの約3分の一が入院した。また、これまでに感染したカナダ住民は総人口の１％以下で、そのことは逆に、大多数のカナダ住民が”非常に感染しやすい”ということになる。
* オヨヨ・・・どこかで聞いたことがあるようなフレーズだね・・・おおお～、そうだ、日本の「３密」だね・・・(^^;)。
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まあ、なんというか、お国柄と言うか国民性というか、日本では考えられないようなニューストピックがあった。パンデミックで人々が互いに物理的な距離を置かねばならない状況の中で、どうやったらセックスを楽しめるかというものだ・・・(^^;)。こうやって書きながらも私は赤面しているのだが、ともかくトピックの要旨をお伝えしよう。
パンデミックの真っ最中でもセックスが途絶えることはなく、BCCDC（B.C. Centre for Disease Control）は最近、COVID-19 ガイドラインを更新して、安全にセックスする方法を”懇切丁寧に”説明した・・・こ、こ、懇切丁寧にですぞ・・・(^^;)。BCCDC によると、新型コロナウィルスは精液と糞便の中にも発見されたが、新型コロナウィルスがセックスを通して感染するかどうかについてはまだはっきりしない。BCCDC は、「自分自身が最も安全なセックスパートナーだ」とアドバイスしている・・・つまり、自分ひとりで楽しみなさいということ・・・(^^;)。その次に安全なセックスパートナーは一緒に生活する人、あるいは自分ひとりだけに親しくしてくれて、それ以外の人とは関係を持たない人だということだ。
その他に同ガイドラインがすすめるのは以下だ。ひとりでマスターベーションすること。他人と一緒にマスターベーションする際は距離を保ち、仮想セックスにふけるのがいい。セックス中にカメラを使う場合は、顔を写さないなどの配慮が必要だ。カジュアルセックスする場合は、できるだけキスしないとか、相手の唾液に触れないとか、顔と顔が触れ合わないような体勢にするとか・・・。また、セックス中の荒い息遣いが体液をたくさん飛ばしてそれがウィルスを運ぶかも知れないから、マスクなどで顔を覆うものおすすめだ。
BCCDC はまた、どんなセックスをしたいか、前もってどんな注意ができるか、また、相手が免疫障害をもつかどうかなどについて、相手とよくコミュニケートすることの重要性を強調している。セックスする前と後では、体とセックストイを石鹸水でよく洗う。コンドーム、デンタルダム、潤滑油は、セックス中に唾液と精液に触れないようにするにはおすすめだ。さらに詳しくは BCCDC のウェブサイトを参照。
う～ん、ものすごく具体的に教えてくれてるけど、みんな参考になったかな・・・(^^;)。私はとても参考になった・・・特に「マスクで顔を覆ってセックスする」というのが、素晴らしいアイデアだと思った・・・オヨヨ・・・(^^;)。
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（「花札男の姪：「彼には能力がない」（1/2）」から続く）
著作の中で、臨床心理学者の Mary Txxxp は彼女の家系を精神分析学的に酷評し、公衆に対して危険を及ぼす壊れたうぬぼれ屋を育てた、家系内の毒のある環境を非難している。「この本を書く大きな目的のひとつは、彼の精神的問題がどれほど長く続いて深く染み付いているかを分かってもらうためであり、また、11月3日の投票日がきた時に、4年前には得られなかったかも知れない情報へアクセスしてもらうためです」。
Mary は著作で、花札男が、友達に頼んで SATs（Standard Assessment Tests 大学受験のための共通適性試験）で替え玉受験してもらったこと、カメラが向けられていなければ決して教会には行かないこと、そして、兄の Fred Txxxp Jr.（Mary の父）が死ぬ間際に映画を見に行ったことを書いている。Fred Txxxp Jr. は、アルコール依存症に苦しんで1981年に42才で亡くなった。Mary は、彼女の家系の人たちとはいつも疎遠でいたが、今回の著作の出版で関係が完全に絶たれるだろうと話す。「私は真実を語っていますが、それらは Txxxp の家系の人たちをとても居心地悪くして、世間体を悪くするでしょう。でもそれは真実だったのです」と彼女はいう。7月17日のツイートで、花札男は Mary について「たまにしか会わない姪は私のことをよく知らない」とした。彼はまた、Mary が本を出版しないという非公開合意に違反して、彼の納税記録を公表することで法律違反をしていると主張した。
花札男はテレビ局のインタビューに答えて、彼が11月の大統領選を受け入れる前に、その結果を「見てみなければならない」だろうと述べた。Mary は、花札男は大統領選に負けても、ホワイトハウスから出るのを拒否することがありうると見る。「選挙の結果がどうなるかが大きなポイントだと思います。もし完敗したなら、彼は時間稼ぎをしながらもホワイトハウスを去るでしょうが、もし僅差で負けたら、別のシナリオを行使するでしょう」と Mary はいう。「私たちがみな後悔しないための最善策は、Joe Biden が地滑り的勝利を収めることを確実にすることだと思います」。
Mary はまた、アメリカ議会が花札男の大統領としての行動を徹底的に調査することを望んでいる。「私たちは、彼が大統領に就任して以来の３年間になにが起こっていたか、すべてを徹底的に調べる必要がある」と May は言う。「彼は弾劾されたがそれには理由があるからで、アメリカ議会が11月の大統領選の後でしっかり仕事をして、これまでに起こった事々のあらゆるざらざらした詳細を調べ上げることを私は望んでいる」。Mary Txxxp の著作は今月14日に発売開始され、その日だけで95万冊が売れ、発行元 Simon & Schuster 社の新記録を作った。
う～ん、Mary は Txxxp の家系から絶縁されることを覚悟でこの本を書いたんだね。それほど花札男に反感があったってことだ。私は、花札男が政界に出てくる前から彼を「大いに好かん人間だ」と思っていたから、Mary の気持ちがわかる気がする。人間的にあれほど程度の悪い人間が家系の中にいたら、いたたまれないに違いない。
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私は、新型コロナウィルス・パンデミックでのアメリカの大混乱を見ていると、総指揮を執る（べき）国家元首つまり花札男大統領には、こうした状況をコントロールするだけの能力がないと思えてきた。そんなおり、それを裏付けるようなニュースが飛び込んできた。
花札男の姪で New York 市の臨床心理学者 Mary Txxxp が書いた “Too Much and Never Enough, How My Family Created the World's Most Dangerous Man”（限りない欲望：わが一族はどのようにして世界で最も危険な男を生んだのか）が、先週14日に発売開始された。これに関して、Mary は最近「彼には能力がない」と言って、歯に衣着せぬ厳しい言葉で叔父をこきおろした。そして、アメリカの新型コロナウィルス・パンデミックに対するお粗末な対応の責任は、花札男が彼の父親にどのように育てられたかにあるとしている。彼女の祖父 Fred Txxxp は花札男に絶対に失敗を認めるなと教え、そのことがアメリカのお粗末なウィルス対策を導き出したというのだ。
「私の家系の中で生き残るには、親切な人間であってはならず、間違いを認めてはならず、常に自分が正しいと思っていなければならない」と話す。「私の家系では、それらはすべて弱さと考えられている」。Mary は、パンデミック初期の頃、ウィルスの感染が拡大していく中で、花札男は株式市場を守ることが国民の健康よりも重要だと決断し、その決断から方向を変えることはなかった。「彼には、彼自身の考え方にそぐわないアドバイスを受け入れる能力がなく、それは彼は最初から間違った対応をしていたからだし、方針を変更することは彼自身が間違っていたことを認めることになるから方針変更する能力もない」。
Mary は、祖父 Fred Txxxp による花札男の扱い方が、特に2つの際立った点で今日の大統領を形作ったと話す。
① Fred Txxxp は花札男が幼児だった頃に約1年間自分で花札男を育てなければならかったが、Fred は幼児の面倒をみる「興味も能力もなかった」ので、花札男は基本的に見捨てられたようなものだった。
② 花札男は父親 Fred Txxxp が自分の兄 Fred Txxxp Jr.（Mary の父）をどれほど “組織的に屈辱したか” を見ていた。Fred Jr. は実業界に入るのではなく、航空パイロットになりたかったのだ。
「彼（花札男）は今でも3歳児のままなのであって、それが問題なのです」と彼女はいう。Mary は、叔父の花札男がアメリカ大統領になることは「性格的に不適当」だとし、いくつかの州の政治家たちが花札男に逆らいたくないために、花札男はそれらの州でウィルス対策について悪影響を与えたと主張する。「もっともっと多くの人たちが感染して、もっともっと多くの人たちが死んでいきます。私たちのアメリカは非常に危険な状態にあり、アメリカを荒らし回っている病気の最中にいます」。
（「花札男の姪：「彼には能力がない」（2/2）」に続く）
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このところの新型コロナウィルス感染のぶり返しを受けて、州政府はバーとナイトクラブにより厳しいルールを課すことになった。先日の水曜日（22日）、州政府健康オフィサー Dr. Bonnie Henry は、この種の”リスクの高い環境”施設では客は、飲み物を注文するためにバーの前に立つのではなく、決められた席についたままでいる必要があると発表した。「飲み物セルフサービスもダンスフロアも使わず、ラインアップと人の集合、それに感染への弱点を減らすための対策が必要だ」と彼女は言う。
こうしたルールを実行する責任は施設側にあるが、客もまたルールを尊重することがとても重要だと Henry は言う。レストランについても同様の規則が設けられていて、特にグループ客は最多人数6人までの規則制限がある。「客は店側に６人以上で行ってもいいかとは聞かないでほしいし、テーブルからテーブルへ移動してはならない。間隔をおいて椅子に座って動き回ったりしないようにし、テーブルからテーブル、グループからグループへ移動することは、他の人たちに感染のリスクを及ぼすばかりだ」。
政府側は、バー＆ナイトクラブ業界からの代表者らが BCCDC、WorkSafeBC、Dr. Henry 事務所と協力して安全策を検討することについて感謝した。州内の飲料業界連盟 B.C. Alliance of Beverage Licensees は、規則をさらに分かりやすくしてもらったことを好感し、ほとんどの施設は客を安全にするための対策を採ってきたと述べた。
現在のところ、ナイトクラブはラウンジとして、あるいはイベント開催のためにだけ開店することが許され、そうした場合でも最大50人の客数に制限され、イベントは午後11時には終了しなければならない。ライブミュージックを提供するためには、演奏者は客との間に障壁を置いた上、3メートル以上の距離をおかねばならない。
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Metro Vancouver では今年、気温的には過去40年で最も遅く夏がやってきた。21日に Vancouver 国際空港の気温は27度に達して今年初めて25度を超えた。これまでに最も遅く25度を超えたのは7月22日に25.5度を記録した1980年だったが、それ以来の遅さだった。
CBC News の気象学者 Johanna Wagstaffe は、それでも Metro Vancouver の気温は今後数十年間で上がり続けるということを頭に置くことが大切だと話す。Metro Vancouver では、一年で25度を超える日数が現在の22日から、2050年までには54日に倍増すると見られている。21日の気温上昇について彼女は、「やっと本当に夏がやってきた感じがするが、たしかに異常な年だ」という。一方で、Wagstaffe は、今年の長期予報では好天続きで夏らしい気候が続くと見られていると話す。山火事の危険性が州内陸部で高まって、今日から州沿岸部では戸外での焚き火が禁止された。
う～ん、「25度を超える日数が現在の22日から、2050年までには54日に倍増する」というのは、恐ろしい話だね。地球はそれほど温暖化しているってことだからね。それにしても、今年の夏は変だ。来月７日ころまでの二週間の予報をみたら、25度以上になるのはあさって26日から28日までの３日間しかない上に、30日以降はすべて21～22度くらいでうろうろしている。例年なら30度近くまでいって、暑くてみんな「ヒ～ヒ～」いういう季節なのに・・・(-_-;)。
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マジックマッシュルーム magic mushroom というキノコは、世界中に200以上の種類が広く自生している。毒キノコだが、主に幻覚作用であり重症化や死亡はまずない。日本でも昔から知られており、ワライタケ、オオワライタケ、ヒカゲシビレタケ、ミナミシビレタケなどと呼ばれている。
今、この種のキノコを試す許可を求めて、不治の病に苦しむ4人のカナダ人がカナダ政府に使用許可の申請をしている。許可の申請をしてから約３ヶ月が経過した。この幻覚症状を生じる菌類は、末期がんに苦しむ人たちが抱える不安と絶望感を和らげる見込みがあるとされるが、活性成分のシロシビンはまだ臨床実験の段階にある。
権利擁護団体 TheraPsi の創設者である Victoria の心理療法士 Bruce Tobin は、臨床実験を完了させることは絶対に必要なことだとしながら、不治の病に苦しむ人たちが他に治療方法がないとしたら、彼らの苦痛を和らげる物を温情措置で入手できて当然だと信じる。Tobin は、安楽死幇助の合法化に関連して、「カナダの社会では人々が死ぬ権利を持っていることを今では認めている」とし、「生きていることが耐えられないほどの苦痛だという人たちが死ぬ権利を与えられているのに、意味のある方法で行き続けたい人たちがなにかを試すという権利を認めないというのは、いったいどういうことか」と続ける。
現在、シロシビンが精神的苦痛を治療するのに安全で効果的かどうかについては研究中で、まもなく結論が出ることになっている。2016年に発表された研究では、シロシビンはがん患者にとって意味のある継続的な改善をもたらすことができると提言された。TheraPsil は、カナダの薬事法のもとで４人のがん患者がシロシビンを入手するための申請を手伝った。同法は、医学的あるいは科学的な目的などに必要な場合に、違法薬物の使用を許す権限を健康大臣に与えるものだ。
４人は、カナダ政府からの返事はまだもらっていない。カナダ健康省には、医師が現在カナダ国内では手に入らない薬品へのアクセスするのを可能にする特別入手プログラムがある。しかし、Tobin はシロシビンのような制限された薬品は同プログラムでは入手できず、その決まりについては「気まぐれで非科学的だ」と話す。Tobin は、カナダ政府がシロシビンについての患者たちの要求が認められることに希望を持っているが、もしそうならなかったら、TheraPsil としては憲法上の議論で争う計画だ。
う～ん、Tobin が言う「生きていることが耐えられないほどの苦痛だという人たちが死ぬ権利を与えられているのに、意味のある方法で行き続けたい人たちがなにかを試すという権利を認めないというのは、いったいどういうことか」の理屈は、まったくそのとおりだね。カナダのお役所仕事を突破して、患者たちが早く楽になれるように祈りたい。
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新型コロナウィルスに感染したら死んでしまうこともあるが、いったん治ったとしても、その後の人生が狂ってしまうほど後遺症に悩まされる場合があるらしい。そんなケースに陥ってしまった Richmond の女性のことがニュースになっていた。
Richmond に住む Lorraine Graves の人生は新型コロナウィルスによって大きな転換を余儀なくされた。新型コロナウィルスに感染した今年3月まで、Graves の人生は活力にあふれていた。公共の場で演説をしたり、セミナーを主催したり、ジャーナリストとして働いたりしていたのだ。ところが、今では、朝、友達と電話で話すだけで一日のエネルギーが失せてしまい、体を横にするしかない・・・それでもまだいいほうなのだが・・・と彼女はいう。
３月初め、彼女は新型コロナウィルスに感染した。彼女と家族３人すべてが、ほぼ同時期に感染しさまざまな症状を発症した。「家族の誰もがそれぞれ異なった症状と重症さを発症する中で、私が貧乏くじを引いたのです」。「私はまるでバスに衝突されたかのような気分で目が覚めました。私の肺は、空気ではなく卵白でいっぱいでした。息はできないし、咳をすることもできませんでした。頭痛がして、それは痛くて頭の中がぼんやりしてました」。彼女は、夫が作ってくれた美味しいディナーの味も香りも感じなかった。
彼女の家族が現した症状のいくつかは、パンデミック初期には新型コロナウィルスの特徴とは考えられなかったので、症状が出てもすぐには検査してもらえなかった。「私のファミリードクターは、私が絶対に新型コロナウィルスに感染していると言いました。味覚が落ちたのはウィルス性疾患では非常にまれですし、肺の問題やら、その他いろいろな問題がありましたし・・・」。
それから一月が経った頃、症状がなかった彼女は突然、肺が予期せずにしぼんで「古いヘリウムの風船」のような感じになってしまった。それ以来、彼女にはいろいろな症状がでるようになった。「それは生きるか死ぬかの瀬戸際だと思いました」と咳をしながら彼女はいう。「ポリオ（急性灰白髄炎）では生き延びる人がいれば死んでしまう人もいるし、長い間症状を抱えながら生き延びる人もいますが、私がポリオみたいな病気にかかるなんて理解できませんでした」。
彼女は今、 Long-haulers（「治った後もいろいろな問題を抱える人たち」の意味か？）という名前のクラブに属しているが、自分がそれに属するなんて思いもしなかった。「長引く症状のためにそれに所属しています。この病気は治ったら終わりというものではないのです」と彼女はいう。彼女は他にも、新型コロナウィルスの長引く症状と戦っている新型コロナウィルスサバイバーのコミュニティを見つけた。COVID Long Haulers Support Group Canada には700人以上が参加しているし、Survivor Corps には70,000人以上が参加している。
「この病気は人を衰弱させます。それは死にものぐるいのことです。しかも、それはあなたに残された人生の健康をも損なわせます」と彼女はいう。症状が出ない人がいる一方で、なぜ新型コロナウィルスに感染して（感染が消えても）引き続く症状に苦しむ人がいるのはなぜか、そのことが新たな研究の対象となっている。
Canadian COVID-19 Prospective Cohort Study は、緊急治療室で酸素吸入器をつけられた人たちや Graves のように入院しなかった人たちなど、およそ2,000人に注目している。同研究の共同幹部である University Health Network の Dr. Angela Cheung は、「なぜ症状が出ない人がいたり、なぜそうした引き続く症状に苦しむ人がいるのか。そのあたりの理解については、私たちはまだスタート地点にいるだけだと考えます」という。「私たちは、とても重症になる人たちとそれほど症状が出ない人たちをどうやって分けるかを知るために、彼らの遺伝的特長、つまり彼らの生体指標に注目しています。
同調査のもう一つの目的は、最も重症になった患者たちの介護人を理解し、新型コロナウィルスがそれらの家族と彼らのメンタルヘルスに与える影響を理解することだ。「これらの患者たちは、重症疾患の後と、新型コロナウィルスの重症で急性の呼吸窮迫症候群の後で、非常に重い無力感を持つことになって弱まっていく」と、同研究の共同幹部研究員である Dr. Margaret Herridge はいう。Dr. Herridge は、ウィルス性疾患のあとで８週間にもわたって止まらない咳と戦っている患者もいるが、疲労のような他の症状が心配だという。「他の臓器系に問題があるのではと考えるようなこれらの全身合併症はよくあることではない。もしこれらの症状をきたした人がいるなら、絶対に医者に見てもらうべきだと思う」と彼女はいう。
カナダのいくつかの州（BC、Ontario、Quebec、Alberta、New Brunswick、Nova Scotia）の専門家たちは今、このミステリアスな病気の健康的意義についてもっと理解を深められるよう支援している。「どのようにしたら、これらの人たちを最善に診てやって公衆衛生政策を教えてやれるのかを計画することは極めて有意義だ」と Dr. Herridge はいう。
う～ん、もし自分が彼女のような引き続く症状を抱えこむ事になったらと思うと、ぞっとするね。今まで元気だった人でも毎日が憂鬱で気分が落ち込んでしまうのだからね。みんな「自分は大丈夫」と思っているわけだが、誰がそんなことになるか分からない。そう考えると、これまで以上に感染しないよう気をつけねばと思えてくる。
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BC州民は、（BC Services Card 作成時に）自宅からのビデオ画像で自分であることを証明することができるようになり、加えて、オンラインでより多くの政府サービスにアクセスできるようになった。州によると、BC州は北米で初めてビデオ自己証明システムを使う法的権限の管轄区域（州、郡、都市など）だ。
これを発表した州政府市民サービス大臣 Anne Kang によると、モバイルの Services Card はこれまでの BC Services Card のデジタルバージョンで、モバイルデバイスに保存できるものだ。加えて、身分証明のためにビデオと写真を送るオプションが付与され、それによって本人が出頭しなくても良くなった。この仮想モバイル Services Card はスマートフォン上に保存できたり、あるいはコンピューターと組み合わせたりできる。さらに同 Card は、フォトIDとして使える自己証明のひとつであり、また、医療サービス、法人登録、Canada Revenue Agency の個人所得税にアクセスするためや、情報公開請求を提出するために使える自己証明だ。
州政府によると、現在、17の政府サービスがオンラインで対応しており、将来はさらに拡大させる計画だ。そのひとつが StudentAid BC で、秋学期の授業を申請する学生たちは、オンラインで彼らの申請書を作成し経過観察できる。州議会議員の Bob D'Eithは、モバイルIDで学生たちが、より早く、より簡単に、よりセキュアにオンライン申請できるようになると話す。モバイル Services Card はまた、ラップトップコンピュータ、タブレット、スマートフォンを含むデバイスでログインして使える。カードのセットアップは５分くらいでできるが、一度だけセキュリティチェックが行われる。
Online バージョン BC Services Card をセットアップする手順は以下の通りだ。
① 現行のカード保持者はまず BC Services Card app をダウンロードする。
② カードの裏側にある serial number をスキャンまたは入力する。
③ 生年月日を記入する。
④ Eメールアドレスを記入する。手続きに必要なコードがそのアドレスに送られてくる。
⑤ 申請作業開始から一週間以内に自分のアカウントを確認するために、出頭するかあるいはビデオを使うかの選択をする。
ビデオを選択した人は、Service BC スタッフとのビデオ通話に参加して自分のIDを確認してもらう。その通話は、BC Services Card app の中で開始することができる。カード保持者は、自分のIDのために自分の写真を撮影する。ビデオと写真が BC Services Card program に送られる。ビデオ通話の間、Service BC はカード保持者の識別に役立てるために個人情報を聞いてくる。なお、州政府は、登録した指紋あるいはパスワードでスマートフォンにログインできる者は誰でも仮想 Services Card にアクセスできる、と警告する。モバイルデバイスがいったん解除されたら、カードへのアクセスにパスワードを使う必要はなくなる。
う～ん、スマートフォンを持つ人にはますます便利な世の中になるね。私はまだ”スマフォ嫌い人間”でいるが、最近はいろいろな場面で必要性を感じてきている。まあ、10年以内にはフマフォ人間になるかもしれない・・・オヨヨ・・・(^^;)。
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Nova Scotia 州の Cliffs of Fundy Geopark と Newfoundland and Labrador 州の Discovery Geopark が世界ジオパークとしてUNESCO の認定を受けた。Geopark とは地球科学的な価値を持つ遺産（Geoheritage）を保全し、教育やツーリズムに活用しながら持続可能な開発を進める、地域認定プログラムだ。そして、世界各地の地球科学的な価値を持つ遺産が、UNESCO の世界ジオパークネットワークによる審査と認定を経て、世界ジオパークと呼ばれる。
Cliffs of Fundy Geopark は、Nova Scotia 州内の Debert から Eatonville の先の Three Sisters cliffs までと、さらに海を越えて Bay of Fundy の Isle Haute にまでわたって125キロの長さがある。同ジオパークのマネジャー Beth Peterkin は、この地域には40ヶ所のさまざまなジオサイトがあり、何日もかけていろいろな場所を訪れるといいと話す。世界最大の潮の干満（15.25メートル）、カナダ最古の恐竜の化石、そしてカナダ原住民 Mi'kmaq と Acadian の伝説に出てくる驚くような地形がある。ここは、２億年前に「Pangaea パンゲア大陸が分断された地点であり、岩石の分断したところが見え、異なった色の岩石が見える。Peterkin たちは、この5年間 UNESCO の認定を受けるためにがんばってきた。
一方、Newfoundland 島の Bonavista 半島 北部にある Discovery Geopark のスタッフは、UNESCO の認定を受けるために13年間努力してきた。同 Park では、5億年以上前の岩石の中に動物の化石としては最古に属するものが見られる。Discovery Geopark の John Norman は、「国際的に見ても重要で本当にユニークな地質を見ることができ、地球上で最も古い複雑系生命の化石がある」と話す。まだたくさんの化石が岩の中にある一方、 採取されてて St. John's の州立博物館 The Rooms に陳列されているものもある。
現在、世界の144ヶ国に163の世界ジオパークがあり、それに名前を連ねることで人々に知られるようになる。「人々は、ひとつのジオーパークを訪れると、すぐに次のジオパークについて学び始める」 と Peterkin はいう。Norman は、UNESCO に認定されることで世界的に知られるようになり、特にジオパークに人気があるアジアとヨーロッパでそれが顕著だと話す。今回、Cliffs of Fundy と Discovery の２ヶ所が認定されたことで、カナダではこれまでに5ヶ所が認定されたことになる。すでに認定されていた3ヶ所は、Stonehammer（New Brunswick州）、Perce（Quebec州）、Tumbler Ridge（BC州 地図）だ。
う～ん、カナダ東部には、地球の歴史を教えてくれる面白い地形がたくさんあるんだね。いつか行ってみたい気もする。もっとも、BC州内にある Tumbler Ridge のことを私は知らなかったから、こちらが先かな・・・(^^;)。
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UBC、BCCDC、LifeLabs、公衆衛生科学者らによる血清学テストを使った共同研究によって、BC州では新型コロナウィルスの感染が低いレベルだったことが分かった。これは、この種の研究としては、カナダで初めてのものだ。
同研究では、無作為に選ばれた人々の血液サンプルの中の抗体を調べる血清陽性率の調査が行われ、5月に感染対策の最初の緩和が行われた時までに BC州民の１％以下の人たちが新型コロナウィルスに感染した、と推定した。このことは報告された感染者数の約8倍の数の州民が感染したことを意味する。なお、この結果は同様の調査が行われた世界の他地域と比べても低い。たとえば、Spain で行われた同様の調査では陽性率は11％だったし、ニューヨーク市では14％だった。
先日の記者会見で BCCDC の Danuta Skowronski は、今回得られた感染率は予期していたよりも低かったと述べた。彼女は、調査結果には大いに自信があるとしながらも、この結果によってBC州内での将来の感染が抑えられるということではないと付け加えた。「私たちは完璧な状態にあると考えることはできない。なぜなら、その感染率は、州民の間に感染する可能性が大いに残っていることを意味するのだから」。州政府健康健康オフィサー Dr. Bonnie Henry は、今回得られた感染率は immunity protection*（免疫保護？）を可能にするにはあまりに低すぎるとしながら、パンデミック初期の対策が成功したことについて「私たちはともかく、この第一波の影響を非常に効果的に最小限に抑えてきた」と語った。
同研究では3月と5月に、コミュニティ内感染が最も多いと思われた Lower Mainland の分析所から採取された血液サンプルについて、サンプルの中に抗体があるかどうかを調べた。３月には、869サンプルのうち２つが陽性を示したが、２つとも抗体を持たなかった。５月には885サンプルのうち4つが陽性を示し、どれもが抗体を持っていた。
報告書の作成者たちは、彼らが行った分析には限界があるとして、感染後にどれほどの期間抗体が残っているのか、また無症状の人たちには抗体があるのかが、よく分かっていないとする。しかし、Skowronski は、血液サンプルが志願者ベースではなくランダムに採取されたことで、調査結果がより正確である可能性を信じると話す。志願者ベースでサンプルが採取された場合は、感染を心配している人からより多くのサンプルが採取されることによって、感染率が高めに出るからだ。
なお、研究者たちは、今後の血清学的テストに参加予定の州民40万人に連絡を取る段階にあって、これによって新型コロナウィルスが、さまざまな社会経済と人種のそれぞれのグループにどう影響するかを調べたいとしている。
* immunity protection（免疫保護）とは「集団免疫」のことだろうか？
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＜号外：BC州の新型コロナウィルス感染者数がここにきて、また増え始めている。５月後半から一日あたり一桁か10台の新規感染者数だったのが、7月9日以降はほとんどが20人以上で昨日は28人もに達した。感染対策を緩めたから多少は増えることが予想されたとしても、ちょっと高すぎるようだ。＞
SkyTrain の Granville 駅は、Granville St. 入り口と Seymour St. 入り口が６機のエスカレーターの改良工事のために約２年間閉鎖されていたが、工事が完了して、昨日、全面再開した。TransLink 副社長（インフラストラクチャ＆エンジニアリング担当）Sany Zein は、「古いエスカレーターを撤去して新しいのを付け替えるのは大きなチャレンジで、そのために２年もかかった」という。
ウィルス対策が緩められて TransLink の利用者が増大する中で、駅は全面再開した。６月に TransLink は、利用者数は通常に比べたらおよそ30％でしかないものの、新型コロナウィルス・パンデミックが最高に達したときからは2倍以上に回復したと発表していた。Zein は、より頑強に造られた新エスカレーターはメインテナンス作業の必要性が減って、駅の利用者にはより高い信頼性を提供すると話す。TransLink によると、３機の新エスカレーターはそれぞれが35メートルの長さと500以上のステップがあり、Metro Vancouver では最長だ。
新エスカレーター６機への14.52ミリオンドルの投資は、カナダ政府と BC州政府、それに TransLink が出資する Public Transit Infrastructure Fund を通して支払われる Rapid Transit Systems Rehabilitation and Maintenance Project（高速輸送システム復旧メインテナンスプロジェクト？）の一環だ。TransLink の CEO である Kevin Desmond は声明書の中で、建設後30年が経過していた古いエスカレーター６機は、改良工事以前の平日には30,000人近い利用者を運んでいたと述べた。エスカレーターが新しくなったのに加えて、利用者たちが次の列車をチェックするのための電光掲示板も新しくなった。
Granville 駅は、エスカレーターが新しくなる13駅の一番目の駅だ。TransLink は、今回の６機にくわえて、Expo Line と West Coast Express の駅で37機のエスカレーターを新しく付け替える計画だ。現在、Commercial-Broadway、Columbia、Waterfront、Nanaimo の各駅でエスカレーターの取替工事が進行中だ。
う～ん、あの工事は２年もかかってたんだね。私は一度 Granville 駅で降りて、駅から出るためにえらい遠回りをさせられたことがある。あのときにすでに工事が始まってたんだ。
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日本、中国、韓国など BCGを定期接種している国では新型コロナウイルスの感染者が比較的少なく、欧米諸国など定期接種を採用していない国では新型コロナウイルス感染者が多いことは、新型コロナウィルス感染者数「世界ランキング」（リンク先最上部の "Global Statistics" をクリック）からも感じられる。こうしたことから、BCGワクチンと新型コロナウイルス感染症の感染拡大との関係について検証する動きが世界各地に広がっていて、今のところ以下のような調査結果が得られている。
イスラエル＝1955年から1982年までBCGワクチンの全例接種を実施していたものの、それ以降は結核の有病率が高い地域からの移民のみに接種対象を限定しているが、「定期接種を受けた世代とそうでない世代で、新型コロナウイルス感染症の発症率に差は認められなかった」との研究結果がある。
スペイン＝1981年まで全例接種を実施していたスペインとそうでないイタリアを比較した米カリフォルニア大学バークレイ校の研究結果では「スペインにおける新型コロナウイルスの罹患率や死亡率はイタリアよりもやや低かった*」とされている。
ドイツ＝ドイツは1990年に再統一された。そして、東ドイツでは1953年から1998年までBCGワクチンの全例接種が実施された。一方、西ドイツでは、BCGワクチンが1955年から任意接種とされて接種率は新生児の7〜20％にとどまり、1977年にはワクチン接種が中止された。6月18日に学術雑誌「レウケミア」で発表された研究結果では、「ドイツ西部はドイツ東部よりも新型コロナウイルス感染症の罹患率や死亡率が高い」ことが示されている。
ということで、まだ BCG 摂取と新型コロナウィルスの感染率＆死亡率との関係は明確ではない。今後も、年齢分布や人口規模、人口密度、所得、教育や医療へのアクセスなどの要素を考慮したうえで、さらに研究する必要がありそうだ。
* 「世界ランキング」（2020.07.16現在）を見ると、必ずしも「スペインの罹患率や死亡率はイタリアよりもやや低い」とは言えない。「死亡者数/人口100万人」はスペインのほうが高いし、現在感染者も重症者もイタリアよりかなり多いスペインでは、今後、死亡者数と死亡率が上昇するだろうから・・・。
感染者総数 死亡者 死亡率 重症者 現在感染者 死亡者数/100万人
9位 Spain 305,935 28,416 9.3% 617 277,519 608
13位 Italy 243,736 35,017 14.4% 53 12,473 579
＜ニュースソース＞
感染を恐れて、ショッピングモールやレストランなど、人がたくさん集まる施設では使用物の消毒がかなり厳しく消毒されているが、実は、新型コロナウィルスの接触感染の可能性はかなり低いと言う声がある。それについての記事があったので、まとめてみた。
WHO は先ごろ、研究によってウィルスが物質表面で数時間あるいは数日生存し続けるものの、現在までのところ接触感染で感染したというケースは特に報告されていないと発表した。この情報更新は、国連の専門機関である WHO が、新型コロナウィルスがどのように感染拡大するかについての立場を概説する中で発表した新たな科学的説明の一部だ。接触感染についての確たる証拠がないにもかかわらず、WHO はまだ、ウィルスが付着した物質表面が新型コロナウィルスの「感染の可能性のある部分」であるとしている。しかし、様々な分野の専門家たちはそう信じておらず、接触感染への焦点が強調されすぎたと警告するものもいる。
New Jersey Medical School of Rutgers University の微生物学教授 Emanuel Goldman はそのひとりで、接触感染の危険性が"誇張されて”いると話す。Goldman は、接触感染の証拠は研究室での実験に基づくものであって、一定時間ウィルスが生き延びるために極度に大量のウィルスが使われていて、実生活では現実的ではないと話す。また、Virginia Tech のウィルス感染専門家の Linsay Marr は、新型コロナウィルスが接触感染する可能性はあるが、実際に接触感染があった例はないとし、新型コロナウィルスが人に感染するには、人の指についたウィルスが目、鼻、口に移動するまで生き延びていなくてはならないと話す。
新型コロナウィルスが人間から離れたら不安定化して弱くなるという人もいる。また、ドアノブからの接触感染の発生は、ドアノブの使用状況によるとする人もいる。もし１時間の間に数人がドアノブに触れただけなら、感染するほどの量のウィルスが取り付く可能性は低い。しかし、長時間にわたって数秒ごとに人が触れて、しかも、その中にすでに感染している人がたくさんいるような場合は、十分な量のウィルスがドアノブに取り付くだろう。接触感染が実際に発生していることは突き止めるのが難しいものの、全感染者の中で接触感染による感染者の割合は高くても数％だろうし、新型コロナウィルスのメジャーな感染源ではない、とも言われる。その点は、カナダの Public Health Agency もアメリカの CDC も見解を同じくしている。
Marr は、遊園地で子供たちが使う遊具についてはパンデミックが始まって以来"誤って指導されて"きたとし、「遊園地はたぶん子どもたちの遊び場としてはより安全な場所のひとつだ。その理由は、日光が極めて効果的にウィルスを殺すからだ。遊具の表面では、ウィルスは長時間生き延びることはできないと思う」と話す。そして、遊園地で子供が感染するとしたら、物質表面からの接触感染ではなく、一緒に遊んでいる他の子供からの感染だという。
う～ん、まあ注意するに越したことはないが、あまり感染の危険性が高くない部分に力を入れたら、危険性が高い部分での注意が疎かになるかも知れないよね。私はパンデミックが始まったばかりの頃、接触感染の可能性は高くないという専門家の記事を読んだことがあった。そのため、客が交代するごとに椅子やテーブルを念入りに消毒するレストランの光景などを見て、「そこまでやるのかなあ」とは感じていた。
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Vancouver に住む Jerrid Grimm（40才）は、2017年3月に母親がなくなった時、その後に始まるかもしれない山程の遺産相続作業への準備をしていなかった。しかし、幸運にも母親は、遺産相続のためにすべてを準備して、Grimm と彼の姉妹たちに余分なストレスを感じさせることなく、自分の死を悲しんでもらえるようにしてくれていた。
「母は、驚くほどの準備で遺書を残しておいてくれた。私はただただ、それがどれほどの贈り物だったかということを知るばかりだ」と Grimm はいう。母親がそこまでやっておいてくれたことで、Grimm は自身が妻と2人の子どもたちのために遺書を残すことの重要さを知ることになった。しかし、彼が遺書を作り上げるまでには、ロイヤーの選定やら書類の準備やらで、結局、２年もかかってしまった。しかも、Grimm がようやく遺書を作ることができたのは、オンラインで遺書を作成する方法を見つけてからだった。彼は Willful というオンラインサービスを使い、作成にかかった時間は20分で費用はたったの100ドルだった。
遺産相続の形にはいろいろあるが、遺書を持っている BC州民はたったの約55％だ。毎年、州政府は州民に遺書を作成するようにすすめている。新型コロナウィルス・パンデミックによって、多くのBC州民が遺産相続を計画して power of attorney を指定することに駆り立てられている。そうした中、遺書の作成を電子的に行うことを可能にする法改正が最近州議会に提出され、そのことが遺書を作成する人の増加傾向を加速させると見る専門家もいる。
州政府は６月に、Wills, Estates and Succession Act（遺書、財産、および相続の法律？）に永久的変更を行うことで、人々がロイヤーや公証人に対面する代わりに、Zoom や FaceTime のようなテクノロジーを使って遠隔で遺言状の立会人になることを可能にすることを提案した。そして、こうしたやり方は、新型コロナウィルスのために一時的変更が行われた3月から使うことができるようになった。提案された法改正ではまた、州民が電子的な方法で遺書を作成して署名することも可能にした。
Toronto に本拠を置く Willful の共同創設者 Erin Bury は、人々が重要書類の作成と保管を電子的に行うことを可能にすることは、遺書の作成作業を簡素化することに向けての大きなステップだと話す。Willful への需要は、パンデミックが始まって以来600％も増大した。「人々が簡単に作成し、それらをよりアクセスしやすくて安価なものにするテクノロジーが存在すると強く信じる。長い間、遺書を作成する手続きは、アクセスしにくく、扱いにくく、そして金のかかるものだった」。一方で、Society of Notaries Public of British Columbia 執行理事の John Mayr は、遺書作成のデジタル化への法整備を歓迎しながらも、それによって予期しない訴訟に発展する可能性を心配する。
う～ん、またしてもインターネットによって”世の中を変える出来事”が起こりつつあるね。インターネットはいろいろな分野で世界を変えてきたが、いよいよ遺書の作成もオンラインでできるってわけだ。しかも「作成にかかる時間が20分で費用はたったの100ドル」というのだから、そりゃあ使いたくなる。こうした変化によって、遺書を残さずに亡くなってあとに残る人たちに大変な苦労をかけるケースが減るなら、とてもいいことだね。
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カナダ側の Delta 市 Tsawwassen 地区に住む Kevin McIntosh（63才）が Point Roberts（アメリカ・Washington州）に入るには、自宅からたった８ブロック先の国境を越えればいい。ところが、新型コロナウィルス・パンデミックのために陸路では国境を越えられない。やむなく McIntosh は、Point Roberts Marina に置いてあるボートを見に行くために、大変な”回り道”を決断した。
McIntosh は、ボートの状態が心配でならなかった。42フィートのボートが Point Roberts Marina で沈没して400 ガロンのジーゼルオイルが海に流れ出てしまうのを恐れていたのだ。また、Marina では停電がよく発生して、ボートの充電システムに問題が発生する。その結果、ビルジポンプが働くなくなってしまうことも心配だった。
McIntosh はこの何ヶ月も、Point Roberts にボートや家を持つカナダ住民が国境を越えるための特別許可を出してもらうために、先頭に立って政府に働きかけてきた。彼らは、Roint Roberts に行って簡単な仕事をしたいだけなのだ。たとえば、水を止めたり、ガスの元栓を締めたり、スカンクやアライグマが侵入するのを防ぐ対策をとったりといったことだ。しかし、彼らの政府への働きかけはうまくいかなかった。そこで、McIntosh は大変な大回りを決行した。
McIntosh は310ドル払って飛行機で Vancouver から Seattle に飛び、134ドル払って Bellingham までレンタカーをし、135ドル払ってBellingham から飛行機をチャーターして Point Roberts に飛んだ。チャーター機は本来なら375ドルだったが、幸いにも、同乗者が2人いて3人での割り勘になった。McIntosh は２週間前の金曜日午後に自分のボートにたどり着き、ボートを修理し、先週水曜日までにボートを乗れる状態にした。そして、木曜日にボートに乗って Steveston に到着し通関を終えた。その後は2週間の自主隔離だ。
ふ～～～、ご苦労さまでした、McIntosh さん・・・(^^;)。今回の彼の行程を Google Maps で示すとこんな感じだ（飛行機ルートを入れられないので、陸路ルートだけになっているが）。彼も、普段なら自宅から１ドル以下のガソリン代で20分もかからずにボートまで行けたのに、こんな大回りをさせられる事態が発生するとは夢にも思わなかったろうね。そう考えると、今回のパンデミックの異常さをあらためて思い知らされる。
＜ニュースソース＞
アメリカの男子プロゴルフツアー PGA で日系人ゴルファーが活躍している。昨日終了したトーナメント Workday Charity Open で優勝した Collin Morikawa コリン・モリカワ（23才）だ。去年6月の RBC Canadian Open から PGA に参戦している Morikawa だが、去年7月末には早くも1勝目を上げていて、今回ですでに2勝目を上げたことになる。
昨日は、一緒に最終組でプレーした強豪 Justin Thomas が15ホールまでに Morikawa らに３打差をつけてリードし、その時点で勝負あったかと思われた。ところが、その Thomas が終盤崩れて18ホール終了時点で Morikawa と並び、Morikawa とのプレーオフ第３ホールでもボギーを叩いて、Morikawa の優勝が決まった。
ゴルフに詳しい友だちに聞いたら、Morikawa は今後PGAで活躍が期待される若手3人のうちのひとりなのだそうだ。たしかにきれいなスイングをしているし、ひと目で Japanese とわかる顔つきで好感が持てる。彼は California（Los Angeles）生まれだが、ルーツは Hawaii にあるようだ。彼の祖父母が Hawaii の Maui 島で生まれていて、Hawaii には彼の叔父さん、叔母さん、いとこたちがたくさんいて、Morikawa は子供の頃から Hawaii を訪問していたという。
私は最近、自分でもあまりプレーしないし、PGA では松山英樹がもう一つ調子を落としていることもあって、ゴルフそのものに興味が薄れていた。しかし、Morikawa の活躍でまたちょっとPGA が面白くなってきた。今後、Morikawa と松山がどんな活躍をするか見ものだ。Youtube に昨日のハイライトが載っていたのでリンクしてみた。
私は、今のノートパソコンを買ってから、マウスを捨ててタッチパッドで操作している。タッチパッド操作は意外と簡単で、あっという間にマスターした。ぜひ、みなさんにも「マウスを捨てる」ことをすすめたい。マウスが不要なら、マウスを置く平らな面も不要だから、どこででもノートパソコンが使える。たとえば、ソファに腰掛け、膝の上にノートパソコンをおいて使うこともできる。タッチパッド操作については、こちらのサイトの中程にある「Windows 10のタッチパッドジェスチャーでできること」以下が分かりやすい。一本指、二本指、三本指などのタッチパッド操作が図で説明されている。
＜右手だけで文章をハイライト＞
ついでながら、あまりネットで紹介されていないハイライトのテクニックを紹介しておく。文章をコピーするためには、まずハイライトしなければならない。通常、ハイライトは、ハイライト範囲の片端を右手指で抑えた後、左手で（タッチパッドにある）左ボタンを押したまま、右手指を文章上でずっていく。しかし、私の場合は右手だけでやってしまう。たとえば、下の文章でハイライトしてみよう。
「くぼみに足を取られてひっくり返ってしまった。」
ここで、「足を取られて」だけをハイライトするには次のようにする。
① 右手指で「て」と「ひ」の間で”トント”と軽く叩く（トントンの最後の「ン」が消されているのは、二度目のト（ン）で指をタッチパッドに付けたままにする意味）。
② そのまま指を左にずって「足」の左側まで持っていくと、「足を取られて」がハイライトされる。
（左手の操作が不要で作業が捗る。なお、私はタッチパッド操作で左右ボタンをほとんど使わない。）
ハイライトした文章をコピーするには次のようにする。
③ ハイライト部分の真ん中あたりを2本指で軽くたたく（二本指タップ＝右クリック）。コピーや印刷などのメニューが現れるので、「コピー」を選択する。（ただし、左手だけで Ctrl+C を使うともっと簡単にコピーできる。参考ページの４～６）。
コピーした部分を別の場所に貼り付けるには次のようにする。
④ 貼り付けたい場所で一度（一本指）タップしてカーソルを入れ、そこで二本指タップする（二本指タップ＝右クリック）。切り取り、コピー、貼り付けなどのメニューが現れるので、「貼り付け」を選択する。（ただし、左手だけで Ctrl+V を使うと簡単に貼り付けできる。参考ページの４～６）
私のタッチパッド歴は長くないので、ほかにもいろいろ知らないテクニックがあるだろう。さらに研究してみよう。
国際自然保護連合（IUCN）が、絶滅の恐れがある動植物などを記載したレッドリストの最新版を発表し、マツタケを絶滅危惧種として初めて記載した。食用や売買が制限されるわけではないが、保護の必要性が指摘されたことで秋の味覚がさらに遠くなる可能性がある。IUCNは動植物などを生息状況や絶滅の恐れに応じて「絶滅」から順に分類しており、マツタケは「絶滅危惧」のうち3番目に深刻な「危急」に分類された。マツタケは、ヨーロッパ中北部、ロシアを含むアジア、カナダを含む北米などに広く分布する。
ところで、ブータンでは昔はマツタケはただのキノコで、ここには書けないような”変わった名前”(^^;)をつけられていた。しかし、日本人が珍重することが知られてからは「サンゲ（釈迦）・キノコ」と名前まで”高級”になって、人々の貴重な収入源だという。そして、枯渇を防ぐために政府が収穫時期を決め、採り方を指導している。採取人もそれぞれの縄張りを持ち、マツタケが再生しやすいよう掘り跡に落ち葉や土をかぶせる。代表的な産地であるゲネカ村（Google Maps*）は標高2,900mもあるため、虫食いが少なく品質が良いという。
う～ん、絶滅危惧種指定とは、ちょっとショッキングなニュースだね。日本人が世界中のマツタケを取りすぎたのかも知れないね。そういえば、最近は、バンクーバー周辺でもあまり「マツタケ取りに行ってきた」という話を聞かないが、やっぱり減っているのだろうか。
* いや～、すごいところだね。Google Maps の左に写真が載っているが、なんとも大変な場所だ。崖に”村”がぶら下がっているような場所・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
Vancouver 市は、市内にあるスクールゾーンと遊園地ゾーン付近の道路の時速制限 30km/h Max. を一日24時間、週7日にわたって適用することを決定した。つまり、休日を含めて昼夜を問わず常時 30km/h Max. となる。現在、30km/h Max. が適用されるのは、学校がある日の午前8時から午後5時までとなっている。この変更は、市議会が承認した市内の道路の安全性を向上させる施策の一環だ。
加えて、Grandview-Woodland 地域は、交通鎮静対策として時速制限を 30km/h Max. に制限するパイロットプロジェクトの一部となることが決まった。Clark Drive、East 1st Avenue、Commercial Drive、それに Grandview Highway North に囲まれた地域が対象だ。州の Motor Vehicle Act 動力車法のもとで、市内全域の制限速度は特に記載がない場合は 50km/h Max. となっているが、市内の制限速度を包括的に減じることは1997年以来の市の目標だった。
市議会はまた、市職員がBC州政府と協力して、仕切りされた自転車レーンと市街道路で、電動スクーターとモノウィールなどの個人所有の小型移動デバイスを走らせるための検討を進めることを承認した。現在、Vancouver 市内の道路では、小型移動デバイスの使用は条例違反となっている。
う～ん、交通システムもどんどん変わっていくね。これからは Vancouver 市に入ったら、スクール＆遊園地ゾーンでのスピードに気をつけねば・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：6月20日（土）に Tulsa（アメリカ Oklahoma 州）で行われた花札男の大統領選に向けてのキャンペーン集会では、花札男の期待に反して6千人くらいしか集まらなかった。しかし、最近になって Tulsa 郡で新型コロナウィルス感染者が急増したのは、マスクもせずに密集したあの集会が原因となった部分があったと強く推測されている。Tulsa 郡の新規感染者数は、集会から2週間が経過した7月6日（月）は一日あたりで最高となる261人、その翌日には206人となった。一方、集会前の週の月曜日には76人、火曜日には96人だった。私は言いたい、「自分がなにをやっているか分かっていない人間、それが花札男」と。＞
先日、友だちが夜中に足がつったという話をした。いわゆる「こむら返り*」だ。私が「つっている足の親指を上に引っ張ると、たいがい直りますよね」というと、彼はその方法を知らなかった。そういえば、その方法をこれまでカナダで何人もの人に話したが、知っている人はひとりもいなかった。意外と知られていない方法らしい。私は若い頃、友だちから教えてもらったのだが・・・。
そのやり方は、こちらのサイトが分かりやすく図示している。３つのやり方が描かれているが、私はたいがい①の「座ってつま先（特に親指）を引っ張る」方法でやる。痛みが激しいときでも、我慢して親指を引っ張り続ければ痛みが引いていく。私は、この方法で治らなかったケースが一度もない。
なお、間違っても、つま先を下に押さないことだ。下に押すと痛みが急激に増す。以前、この方法をうろ覚えした人から「ぶつくささんの方法でやったら、よけい痛くなった」と文句を言われたことがある。よく聞いてみると、彼女は親指を下に押していたのだ。知らんわ、他人の話をよく聞かない人は・・・(^^;)。
* 「こむら返り」はふくらはぎに起こる症状だが、他にも指・首・肩なども類似した症状になる場合があるようだ。
＜号外：花札男の姪メアリー・トXXプ氏が近く一族の内幕を暴露する本を出版するが、その中に花札男が大学受験で不正をしたことが書かれているらしい。それによると、花札男は大学受験にあたっての共通適性試験（SAT）で人にお金を払って代わりに受けてもらう「替え玉受験」をした。花札男はこれで高いスコアを得てペンシルベニア大学ウォートン校に合格した。花札男はしばしばウォートン校で学んだことを自慢し、「超天才の学校」「世界最高」などと語っている。う～ん、さすがに「超天才の学校」に行った花札男は頭がいいね、金を払って「替え玉受験」をやっちゃうんだからね・・・(^^;)。＞
アメリカの大統領選は Canada 住民に直接関係あることではないが、ちょっと興味があるニュースがあったので触れてみたい。民主党の大統領候補となっている Joe Biden は、以前、副大統領候補には女性を選ぶと発言していた。最近、副大統領候補者として名前が上がっている女性が、民主党所属の上院議員 Tammy Duckworth（52才）だ。彼女はいろいろな意味で独特の存在なので、彼女について書いておこう。
Duckworth はアメリカ合衆国陸軍のヘリコプターパイロットとしてイラク戦争に参戦し、戦闘の中で両足を失った上、右腕に後遺症が残っている。Duckworth は、女性としては初めてイラク戦争で両足を失った人物だ。大変な怪我にもかかわらず、彼女はアメリカ国防省が設置する medical waiver（医療認定基準？）* を獲得し、それによって、夫の Bryan W. Bowlsbey 少佐とともに、Illinois Army National Guard で中佐として仕え続けることが可能になった。現在は、二人とも軍隊からリタイヤしている。Duckworth は、2016年の Illinois 州での上院議員選挙で現職の共和党候補者を破って当選した。
彼女は、アメリカ議会議員となった人物として初めての、タイ系アメリカ人女性であり、タイ生まれの人物であり、そして身体障害を持った女性だ。そして、両足を失ってから上院議員となった初めての女性であり、議員になってから子供を生んだ初めての上院議員でもある。彼女はまた、アジア系アメリカ人としては日本生まれの Mazie Hirono に次いで2番目に上院議員になった人物で、彼女の後には３番目のアジア系アメリカ人として Kamala Harris（インド系）が上院議員になっている。
う～ん、ものすごい女性がいたもんだね。戦争で両足を失ったあとでアメリカの上院議員になった上に、副大統領にまでなるかも知れないというのだから。副大統領候補に Joe Biden が誰を指名するかはまだ分からないが、この人はそうとう強力な候補になりそうな気がする。保守的な報道で知られる Fox News のコメンテイターが彼女について、"She hates America."（彼女はアメリカを憎んでいる）とコメントしたのに対して、彼女はすぐにそのコメンテイターに反撃を食らわせた。
* Medical Waiver とは、アメリカ国防省がアメリカ国軍に加入したい人に対して求める医療認定基準のようだ。つまり、一定の健康状態にないと軍隊には入れないということか。
＜ニュースソース＞
＜号外：一昨日の月曜日、Fraser 河で行方不明となっていた日系人と思われる若者が水死体で発見された。死亡したのは Kory Nagata（24才）で、日曜日の夕方、空港近くの Fraser 河に落ちたフットボールを取ろうとして河に飛び込んだあと、行方不明になった。Nagata は Hugh Boyd Secondary School を卒業したあと、UBC で学びながらフットボールチーム UBC Thunderbirds で活躍し、最近は UBC 内の Sauder School of Business に進んで学んでいた。＞
e-scooter 電動スクーターという乗物をご存知だろうか。「スクーター」というから、私はてっきりこれかと思ったら、ぜんぜん違っていてこれだった・・・(^^;)。今、この乗物を Vancouver でも広めたいという動きが生まれている。
パンデミックの中、従来の乗り物に代わる移動手段として電動スクーター共用プログラムを開始しようという動議が今週、Vancouver 市議会に提出される。これを提案している Sarah Kirby-Yung 市議は、「私たちは、新型コロナウィルスによって公共交通機関を利用することに神経質になっている」として、電動スクーターが車に代わって簡単に利用できる通勤オプションになると話す。同市議による動議は、今秋から開始可能な共用電動スクーターパイロットプロジェクトを提案する。同プログラムでは、共用電動スクーターサービスを提供するたの経費を私企業が支払うので、市には費用がかからない。
現在の州法のもとでは電動スクーターは使用できないが、昨年11月、州政府は Motor Vehicle Act 動力車法を変更して、自治体が電動スクーターや電動バイクなどの小型移動デバイスを試験採用することを可能にした。今年初め、Vancouver 市は個人所有の電動スクーターのためのパイロットプロジェクト案を提出したが、Kirby-Yung は、現在のスケジュールでは2021年の夏あるいは2022年まで共用スクーターを持てないと心配する。彼女は、パンデミック後の回復が電動スクーターや電動自転車のような異なった輸送形態をテストするには絶好のチャンスで、すでに市が時速30キロまで速度を抑えた車両が走る「スローストリート」ネットワークの展開に向かっている中では特にそうだと話す。
Kirby-Yung は、自転車のような活動的移動手段を選択することがないような人たちにとっても電動スクーターは利用可能なオプションだとして見るが、その一方で、他の都市は共用電動スクータープログラムを実行する中でいろいろな問題に直面してきた。Montreal は２月、共用電動スクーターの利用者が正規の駐車スポットではなく市内の歩道のあちこちにに放置し始めたことから、共用電動スクーターの使用禁止を発表した。また、電動スクーターについては、ヘルメット着用の義務付けや歩道を走らせた場合の歩行者への危険など、安全面で心配が起きている。
Vancouver 市職員が作成した2019年レポートによると、他の都市では電動スクーターが自転車に比べて負傷事故の発生率が10倍近くにも上ることが報告されている。しかし、Portland 市の2020年レポートで、電動スクーター関連の事故は増えてはいるものの、ほとんどは緊急治療が必要なほど深刻なものではなかったと、Kirby-Yung と話す。Portland 市のレポートはまた、電動スクーター利用者の34％は自動車から電動スクーターに乗り換えた人たちだとしていて、電動スクーター支持者たちは、結果として自動車による重大事故と死亡事故を減らすことができると主張する。
う～ん、たしかにウィルス感染が怖いからバスや Skytrain を利用するのは気味悪いよね。その意味で、電動スクーターのような手軽な移動手段が利用できるなら、とてもありがたい。こうした”個人的な”移動手段が増えていけば、これまで自動車中心だった道路形態を、電動スクーターや電動自転車が中心になる道路に作り替える必要も出てくるね。そうした新しい移動手段は環境にもいいし。数十年後には、道路を走るのは電動スクーターや電動自転車ばかりで、わずかに走る自動車が端っこを走っていたりしてね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
先日、戦時中に日系人を擁護したコロラド州知事 Ralph L. Carr の、信じられないほどの心の広さについて書いたが、今度は、少し時代を下った頃の racist 人種差別主義者の話だ。昔の西部劇と言ったら、まず John Wayne の名前が頭に浮かんでくるだろう。その西部劇の大スターが実は人種差別主義者だったようだ。
アメリカでは、Minneapolis での警官による黒人男性の殺害事件をきっかけに人種差別への抗議運動が大きくなり、アメリカ各地で人種差別主義者だった人たちの銅像が撤去されたり、その名前のついた道路が名称変更されたりする動きが発生している。その中で最も新しいトピックは、California 州 Orange 郡の民主党首脳が郡営の空港 John Wayne Airport から John Wayne の名前などを外そうと動き出したことだ。それは John Wayne が人種差別的な発言をした人間だからだった。
民主党の役員たちは、1971年に行われたインタビューの中で Wayne が「人種差別的で偏狭な発言」をしたことを非難して緊急動議を決議した。そして、同空港から John Wayne の名前、銅像、そのほかのものを撤去して「もともとの名称 “Orange County Airport” を復活させる」ことを Orange 郡管理委員会に求めた。決議に参画した人たちは、長く Orange 郡に住み1979年に亡くなった Wayne の名前を消す努力は、「白人至上主義のシンボルと名前を消す全国的な動きの一部であり、その動きはアメリカの施設、記念碑、ビジネス、非営利組織、スポーツリーグ、スポーツチームを作り直している」と述べた。
1971年に雑誌「Playboy」のインタビューで Wayne は、黒人、アメリカ原住民、そして LGBTQ コミュニティに対して偏見に満ちた発言を行った。「私は、黒人が一定の責任能力を持つまで教育されない限り、白人至上主義を信じる。私は、リーダーシップと物事の判断についての権限と地位を、責任能力がない人たちに与えることを信じない」。Wayne はまた、奴隷制度を容認はしないものの、「彼らが5代から10代以前に奴隷だったという事実については罪を感じない」と言った。
彼は、アメリカ原住民を（白人が）征服したことについて良心の呵責を感じないといった。「この偉大な土地を彼らから取り上げたことで悪いことをしたとは思わない・・・われわれ（白人）が彼らからこの国を盗んだということは、単に生存するためのことだった」と彼は言った。「新しい土地が必要な人たちがものすごくたくさんいたが、アメリカインディアンたちは身勝手にも土地を自分たちのものにしておこうとした」。Wayne はまた、"Easy Rider" と "Midnight Cowboy" などの映画を変態がかっていると呼んで、後者に登場する二人の登場人物についてゲイの人たちへの中傷の言葉を発した。
う～ん、往年の大映画スターも、最近の人種差別反対運動の中ではまったく評価が違ってくるね。これから、いろいろな分野で似たようなことが発生するような気がする。ちなみに、私は John Wayne が人種差別主義者だったことにそれほど驚かなかった。なぜか、彼の風貌*からそんな感じを受けていたから・・・。
* 「”見かけ”だけで判断するなんて、それこそ偏見だよ」と言われそうだけど・・・(^^;)。
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不可解な異常現象によって、南米とアフリカの間で地球の磁場が弱くなっているが、科学者たちにもその原因がつかめていない。ESA（European Space Agency 欧州宇宙機関） が収集し5月に発表したデータによると、South Atlantic Anomaly（南大西洋異常現象）と呼ばれるできごとが影響した地域（海域）では、磁力が過去200年の間に9％*も弱くなっている。
この現象については多くの憶測が行われているが、York University の天文物理学教授 Paul Delaney は、その異常現象は地球の磁場の通常逆転が原因で起こっているのかも知れないと話す。Delaney によると、地質学の記録をたどれば、実際、とても簡単に磁場を時間関数として地図に精密に示すことができ、平均で50万年ごとに北極と南極が磁気的に反転することがわかっている。また、最後に地球の磁場が反転したのはおよそ78万年前で、現在の弱まっている磁場からすると、地球はまた磁気的反転に差し掛かっているのかもしれない。ESA は、南大西洋の磁場は10年ごとにおよそ5％*ずつ強さを失っていると推定するが、次の磁気的反転にどれほど近づいているかを正確に把握することはできないとする。
Delaney によると、磁場が弱まっている地域は、南米の北部から大西洋を越えてアフリカにまで達している。地球の磁場によって人類は太陽熱放射から保護されているが、（問題の海域の）磁場が弱くなることがもたらす最重要な影響は、サテライトと宇宙船上での技術的な異常が発生する程度で、今のところ、人類が心配しなければならないようなことはなにもないと Delaney はいう。その一方、Delaney は、磁場の弱まりが（地域的に）拡大した場合には、人類にとって問題を引き起こすかも知れないという。少しでも磁場がある限り宇宙からの危険から人類をほぼ守ってくれるが、 磁場が完全に消えてしまったら、人類をよりいっそう有害な高レベル紫外線放射に曝すからだ。なお、ESA は、SWARM サテライトを使って弱まりつつある磁場を引き続き観測していくとしている。
う～ん、なんだか知らんが、地球ってのはどんどん”変わっている”んだね。そう言えば、過去数百年だけでも磁北がどんどん移動していることを何かで読んだことがり、あらためて探したら、こちらのサイトに磁北が1590年以降どのように移動したかを示す地図が見つかった。御覧のように、磁北はかなりの速度で移動していて、2000年ころまではカナダ領内をくねくねと動いていたが、今ではほとんど北極点に近いところにある。こうやって磁北がどんどん移動していって、数十万年後には南極近くにまで行くってことか。
* "the magnetic force weaken by nearly 9 per cent over the last 200 years" と "the field loses approximately five per cent of its strength every decade" が矛盾するような気がするが、どうもよく分からない。ひょっとして、magnetic force（磁力？）と its strength（その強さ）は別々のものなのだろうか。
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ネットで偶然、Ralph Lawrence Carr ラルフ・ローレンス・カー（1887/12/11～1950/09/22）という人のことを知った。Carr は1938年から1942年までコロラド州知事を務め、第二次世界大戦中に公然と日系アメリカ人擁護を主張した数少ないアメリカ人政治家の一人で、日系人の強制収容にも一貫して反対していたという。彼の発言録をいくつか下に載せたが、あの時代に、これほど人種的に広い心を持った人がいたことにびっくりした。一方で、あれから80年も経過した今、人種差別を煽り続けるどこぞの大統領には、Carr のお墓の苔を煎じて飲ませてやりたい気分だ・・・(-_-)。
真珠湾攻撃から3ヶ月後の Carr のラジオ演説がこれだ。
「コロラド州民のみなさん、冷静に賢明な市民として振るまおうではありませんか。アメリカが人種の坩堝であるという事を思い出してください。アメリカに対する忠誠心を、その人の祖父が生まれた場所で計る事は出来ません。もとをたどれば、我々全てのアメリカ人は国境の向こう側からやってきたのではありませんか。」
西海岸に住む日本人と日系アメリカ人を1942年8月よりコロラド州アマチ Amache に強制移住させることになった時も、Carr は「日系人の強制収容所案」には強く反対して、コロラド州民に次のように呼びかけた。
「現在、日本語を話す人達は皆、大変つらい立場にある。我々はアメリカのシステムを守るために、そして国境を越えた同胞関係を維持するために、力を合わせなければならない。（中略）もし我々がこれらの人々（日系人）に人道的親切や理解を与えなかったら、彼らの権利章典の保護を拒否したら、公聴会や不品行の告訴なしに48州のいずれにも住む権利を与えなかったら、我々はアメリカのシステム自体をつぶしていることになる。もし戦争におけるコロラド州の役目が日系人10万人を受け入れることであるなら、コロラドは彼らの面倒を見る。」
3,000人の日本人と日系アメリカ人がコロラド州のアマチ収容所に到着した時、地元の暴徒の群が脅しに現れたが、Carr は飛行機で現地に飛んで暴力を止めた。この時 Carr は生涯で最も有名な演説を行っている。
「彼ら（日系人）に危害を与えるのなら、私に与えなさい。小さな町で育った私は、人種差別による恥辱や不名誉を知り、それを軽蔑するようになった。なぜならそれ（そのような行為）は、幸せ（な生活）を脅かすものだからだ、あなたの幸せ、あなたの幸せ、そしてあなたの幸せを。」（下線の部分は周りを見回して言ったと見られる）
PBSによると、Carr は次のような言葉も残している。
「アメリカは地球の四隅、すべての人種や国籍の男性・女性から成る国である。真に、世界のメルティング・ポットである。ここでは、自分の仲間あるいは自分の言葉を話すものが他よりも優れていると考えるような余地はない。アメリカに到着した時に、我々は新しい人間に変わり、思い出や親戚以外のものはすべて（故郷に）置いてきたのだ。我々は新しい愛着、新しい献身、新しい興味を持つ、新しい男性・女性になったのである。抑留者のアメリカ国籍やアメリカの合法滞在にもかかわらず、強制収容所に入れろという要求に私は共鳴しない。我々の憲法は、何人も公平な公聴会における不品行の証明や告訴がないうちは、自由を奪われることはないと保証している。」
1942年に、Carr は共和党から強く推されて上院議員選挙に立候補したが、一般には支持されない政策を掲げたこともあって、民主党候補に僅差で敗れた。その後はコロラド大学理事を務め、1950年に知事選に出馬したものの一次選挙で敗北し、長いこと糖尿病を患っていた Carr はその二日後に62才で死去した。今では Carr の他人種への寛容さが彼の政治生命を短くしたと言われるが、状況に迎合することなく信念を貫き通した彼の姿勢には心打たれるばかりだ。Carr について詳しくは、上でもリンクした Wikipedia を参照。
新型コロナウイルスのワクチン開発が世界中で進められる中、感染症研究の歴史が長い長崎大学は、ウイルスの遺伝情報を使った独自のワクチンの開発に取り組んでいる。通常のワクチン開発はウイルスそのものを培養して行うが、長崎大学の方法では新型コロナウイルスの遺伝情報を含むRNAを人工的に合成し、これをヒトの体内に送り込んで免疫を作らせる。この方法では、短期間で製造することが可能だとされる。
さらに長崎大学では、このワクチンを注射ではなく、極めて小さな微粒子にして口から吸い込むことで、肺の粘膜に効率よく送り届ける技術の開発を進めている。副作用が少なくより安全なワクチンを目指しているということだ。開発チームでは年内にも、マウスを使ってワクチンの性能を確かめる実験を行う予定だ。長崎大学大学院の佐々木均教授は「RNAを使ったワクチンが完成すれば、非常に迅速に製造することが可能になる。また、吸入式にすれば、医療体制が整っていない発展途上国などでも利用しやすいワクチンになる」と話す。
WHO によると、新型コロナウイルスのワクチンは、世界中で合わせて150近い開発計画が進められていて、このうち17のワクチンについては実際に人に接種して安全性や有効性を確かめる臨床試験が始まり、1つは多くの人で確かめる最終の第3段階に入っている。最も進んでいるのはオックスフォード大学と、イギリスに本社がある製薬大手「アストラゼネカ」が開発を進めているワクチンで、すでに臨床試験の第2段階までを終え、これまでに18歳から55歳までのおよそ1,000人に接種している。
う～ん、注射ではなく口から吸い込むだけで使えるワクチンができたら素晴らしいね。なんとか、うまく行ってほしい気がする。
＜ニュースソース＞
＜号外：アメリカの花札男大統領は昨日、このところの新型コロナウィルス感染者急増にもかかわらず、「（今後）ウィルス対策はとてもうまく行って、ある時期になんとなく”消えていく”と思う」と述べた。一方で、花札男が記者会見する時には必ず横に立っている「感染症に関する米国の第一人者」 Anthony Fauci 博士は、（現状の酷さから）「新規感染者が1日あたり10万人になっても驚かない」と言っているのだが・・・。う～ん、花札男は相変わらず”根拠もなく”楽観的だね。こういう”脳天気な”国家元首を持てば、だれもがのんびりできて、まちがいなく "Make America Great Again” できるだろうね・・・(^^;)?。＞
B.C. Wildfire Service によると、州内で発生する山火事が今のところ、発生件数、焼失面積ともに過去10年と比較して極端に少なくなっている。6月29日現在、今年になって州内で発生した山火事は181件だった。6月19日時点では168件だったが、同日までの過去10年間の平均発生件数は287件だった。山火事情報オフィサーの Cathy L'Orsa は、これは5月～6月の涼しくて雨量が多かった天候と4月に行われた屋外火気厳禁対策によるところが大きいと話す。現在、州内では Kamloops、Northwest、それに Prince George の山火事センター内でそれぞれ１ヶ所ずつ山火事が発生している。
6月19日に発表された B.C. Wildfire Service の直近の季節見通しによると、4月には平年よりも乾燥した状況で山火事シーズンがスタートした。雪が溶けるにつれて地表面の植物が早く乾燥したが、それは、例年より涼しい気候と豪雨や融雪にもかかわらず、松葉と草の燃焼が、乾いた強風と相まって早く移動する可能性を意味してした。一方で、今年起こったように、降雨が春を通じて周期的にあるなら、一度に大雨が降る場合よりも、より大きな山火事が発生する可能性はとても低い。B.C. Wildfire Service は引き続き、山火事の発生と移動の仕方に影響を与えるデータ、たとえば降雨頻度、地域の天候パターン、乾季の長さ、風などをモニターしていく。
L'Orsa によると、今後10日間の天気予報は好感できるが、州民が注意しなくていいということではない。「火災の危険度と発生の仕方は本当に短期の天候に影響されること、それに、数週間あるいは数日間、高温と乾燥の状態が続いたら、それだけで急激に山火事が発生して拡大することを忘れないことが重要だ」と彼女はいう。それを頭において、B.C. Wildfire Service は州民に対して、草地などの燃えやすい植物が乾燥するにつれて山火事が起きやすくなることを喚起していく。キャンプファイアなど山火事を引き起こすような活動に関しては、アウトドア活動をする人たちは注意するよう B.C. Wildfire Service はアドバイスしている。
う～ん、今のところ、山火事が少ないのは本当にラッキーだね。新型コロナウィルスで大混乱しているのに、山火事までたくさん発生したら、いっそう混乱してしまう。
＜ニュースソース＞
Vancouver の ”Hobbit House” をご存知だろうか。Cambie St. のすぐ西側のブロック 587 West King Edward にあり、白雪姫の物語に出てくるようなこの家は、日本からの観光客にも人気の建物だった。とても目立つ波を打った茅葺き屋根がイギリスのコテッジを思わせ、”the Hobbit House and the James Residenc” とも呼ばれて、市内で最も目を引く遺産住居のひとつとなっている。ところが、1930年代に建設されたこの家が今、新しいタウンハウス開発に取り込まれた後、売りに出ている。３ベッドルームと４バスルームがあり、不動産物件リストでの販売価格は2.698ミリオンドルだ。BC Assessment では、現在2.438ミリオンドルと評価されている。
遺産保護を訴える人たちは、以前、一戸建て地域で高層高密度の住宅開発が進む Cambie Corridor で、この家が開発の波に失われてしまうことを心配した。しかし、2014年に Vancouver 市議会は、開発企業が Hobbit House の内部を改築し周りに３階建てタウンハウス20戸を建設する再開発計画を承認した。2017年には Vancouver 市が、このプロジェクトに対して、「ユニークな James Residence 型住居で高度な維持と思慮に富んだ修復が行われた」として Heritage Award（文化遺産賞？）を与えた。
う～ん、あの”おとぎの家”が残ることになってよかった。Vancouver 周辺には似たような家がいくつかあるらしいが、どれも保存されていくことを望むね。Hobbit House はこじんまりしたサイズで私が欲しくなるような家だが、2.6...ミリオンドルでは”ぜんぜん”手が出ないなあ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
私は Burnaby で18階建てのコンドミニアムに住んでいるが、この建物の中で新型コロナウィルスに感染することはまったく心配していなかった。ドアノブ、ドアハンドル、エレベーターボタンなどを他人と共用しても、それによって感染することはまずないと思っていたのだ。ところが・・・。
Alberta Health Services (AHS アルバータ州健康サービス局) は先日、Calgary 市内のコンドミニアムで発生している新型コロナウィルスの集団感染について、現地での検査作業を行った。市内 East Village 地区にある Verve Condominium では34人の感染者が発生し、27人は今でも完治しておらず、うち3人はまだ入院している。AHS は先週金曜日と土曜日にコンドミニアム内で検査を行った。また、金曜の夜には仮想市役所を開催し、状況を心配する人たちからの質問を受けた。
同コンドミニアムに住む人達は、なんとも奇妙な出来事だという。「とても気味が悪くて本当にショッキングです」と、賃貸居住者の Amy Okeynan はいう。Alberta 州のあるトップ医師は、ウィルスは人々がよく触る場所、たとえばエレベーターボタン、郵便箱、ドアハンドルなどを通して拡散した可能性が高いと述べた。「人々がよく触る可能性のある物質表面にからくりがあるように思える」と Dr. Deena Hinshaw はいう。「今回の集団感染は、屋内ではユニークな感染リスクが起きうること、新型コロナウィルスはチャンスさえあれば一人から多数に簡単に拡散することを、教えてくれた」。
Okeynan は、自身も検査を受けるつもりだし、できるだけ自分のアパートメントにとどまるようにすると話す。「今の状況では、外出して犬と散歩しエレベーターを使うことでもまったく神経が疲れる。床のどこにウィルスがいるかも知れなくて、ちょっと気味が悪い。このコンドミニアムには若い人たちが多く人の行き来もとても多い。建物の下部は商業スペースになっていて、物資の搬入、搬出が常に起こっている」。ビルの管理会社によると、このビルには288戸のユニットに約375人が住んでいる。
う～ん、なんとも気味悪いニュースだ。建物の共有部分にみんなで触れることによって、状況次第でウィルスが簡単に拡散していくとしたら、私のビルだって分かったものではない。私はこのニュースを見てすぐに住民組合の委員長にメールした。彼女からは感謝のメールが来て、「次回の執行委員会で採り上げる」と言ってきた。
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ジョン・ボルトン前大統領補佐官による回顧録が出版されたばかりのアメリカ・花札男大統領だが、今度は彼の親族から“暴露本”が出版されようとしている。新たな回顧録を書いたのは、1981年に42歳で亡くなった花札男の兄フレッド・トXXプ・Jr. 氏の娘で、花札男の姪にあたるメアリー・トXXプ氏だ。「Too Much and Never Enough: How My Family Created the World’s Most Dangerous Man（私の家族はどうやって、世界で一番危険な男を作り上げたのか）」というタイトルで、親族の目から見た花札男ファミリーの内情と、花札男の過去が描かれているという。
回顧録は7月28日に販売される予定で、今世界の健康や経済、安全保障や社会機構を脅かしているメアリーの叔父が、なぜあのような男になったのを説明するために、一族の暗い歴史に光を当てる。メアリー氏の祖父で花札男の父親であるフレッド・トXXプ・Sr. 氏が1999年に93歳で亡くなった後、遺言を巡って一族の間で裁判が起きたことなどが書かれている。花札男側は、出版差し止めを求めて提訴したとされるが、メアリー氏側は「差し止めをしようとしているのは、アメリカの人々に真実を知られたくないからだ。裁判所はこの、憲法修正第1条に違反する恥知らずな差し止めの努力を容認しないだろう」と述べている。前大統領補佐官の回顧録も、花札男側の出版差し止め要求が却下されて出版が認められた。
う～ん、すべてに高圧的で我が物顔に振る舞う花札男なら、親族との間でも揉め事が多かったことは容易に想像できる。この際だから、彼に恨みがある人はだれもが暴露本を書いたらいいね・・・＼(^o^)／。
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National Indigenous Peoples Day（6月21日） の二日前、SFU（Simon Fraser University） の Burnaby キャンパスに First Peoples' Gathering House（カナダ原住民集会所）を建設することが BC州政府によって承認された。2023年に開所予定の15,000平方フィートの建物は、原住民の学生、大学職員、コミュニティメンバーがカナダ原住民の知識と文化を祝福するための施設となる計画だ。15ミリオンドルで建設される同施設の大部分は、コミュニティイベント、卒業式、その他、原住民文化を中心とした特別なイベントと会議を行える300人収容の大きなセレモニアルホールに当てられる。
「これこそ（原住民との）和解が意味するものの全てだ。原住民の学生、教授陣、職員が SFU と州内全域の中等教育後の公立教育機関すべてで彼らの目標と大志を達成できることを知るための、安全な空間を創造することによって、私たちは Truth and Reconciliation Commission: Calls to Action に応える」と、州政府の高等教育技能訓練大臣 Melanie Mark はいう。2019～20年度では SFU に781人の原住民の学生がいる。カナダ統計局は、BC州においては25才～74歳の原住民の７％が大卒資格を持っているが、原住民以外ではその比率は25％となっている。
First Peoples' Gathering House 内にはその他に、高齢者の部屋、教室、ウェルネスルーム、多世代原住民ラウンジが一つずつ造られる。「SFU が教育と取組みを通じて和解プロセスを前進させることを助ける、この重要な施設に対する州政府の援助に非常に感謝する」と、SFU学長 Andres Petter はいう。同建設プロジェクトに対して、州政府が 6.4ミリオンドルを、また SFU が8.6ミリオンドルを拠出することになっている。「原住民の学習者が集い、祝い、文化的伝統を実践し、持続的な友好と連携を学びかつ作り出すための、この種類の美しくて文化的に関連性のあるスペースを提供することは、私が SFU の学生だった頃にはただ夢に見るしかできなかった」と Mark はいう。
う～ん、私がカナダに住み始めて36年になるが、以前はカナダ原住民に対する政策があまりみられず、彼らは”カナダの片隅”で生きているかのようだった。それが、最近やっと、いわゆる和解政策がいろいろな面で浸透し始めたようにみえるね。カナダはもともと彼らの土地だったわけだから、もっともっと彼らのための政策を行って当然だという気がするね。
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ICBC 自動車保険の更新作業オンライン化を検討しているBC州政府は、これまで毎年ドライバーが車のナンバープレートに貼ってきたステッカーを廃止する法案を議会に提出した。提出された法案によって、 ICBC のステッカーは有効期限がなくなるか、あるいは1年以上の有効期限のものになる。これによって、ICBC はこれまでとは異なる書類を発行するか、あるいはステッカーを発行する代わりに免許の有効性に配慮するような他のやり方が行えるようになる。州政府司法長官 David Eby は「パンデミックに入ってから、 Eメールと電話による免許更新手続きを受け付けたが、とてもうまく行っている。しかし、一つの問題はステッカーの配布だ」。
新型コロナウィルス・パンデミックに入ってから、公衆衛生上の指示と Canada Post の業務遅延のために、ドライバーたちはできるだけ早くステッカーを更新するようすすめられた。「私たちは本当に21世紀のやり方に進む必要がある」と、Canadian Taxpayers Federation B.C. 理事の Kris Sims はいう。「カナダ中の多くの保険会社が何年も前からオンラインでの保険更新を提供してきた。（ICBC が）パンデミック発生までオンラインプログラムを検討しなかったのは、ちょっと情けないことだ」。オンライン化を検討するタスクフォースは、どのようなオンラインシステムにするか、それによってドライバーたちがどれほど節約できるか、また、どの種類の自動車保険がオンライン更新できるかを検討していく。
会計年度の変更によって15ヶ月あった2016～17会計年度には、ICBC は保険ブローカーたちに510ミリオンドルを支払った。2017～18会計年度には434ミリオンドルを、昨2018～19会計年度には490ミリオンドルを支払った。州政府としては、警察、保険ブローカー、その他の関係者と協議するまではステッカーを廃止しないとしている。Eby は、州政府は「もしステッカーの期限を延長するかあるいは完全に廃止することになったとして、たとえば、警察がそれでも職務を遂行することができるかどうかということを確実にするために、警察やその他の関係機関と話し合う」と述べた。
う～ん、あのステッカーがなくなって毎年保険更新する必要がなくなったらそれはありがたい。また、大赤字を出してきた ICBC が毎年保険ブローカーに支払ってきた400～500ミリオンドルが節約されるとしたら、いずれ、私たちの保険料の値下げにもつながってくるわけで、それもいいことだ。もっとも、警察はどうやってナンバープレートから免許の有効期限を確認するんだろうね。ひょっとすると、警察車両の車載カメラがナンバープレートを写しただけで、車載コンピュータが即座に有効期限をチェックするとか？・・・今の時代だから、そのくらいはできるかも知れないけど・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
アメリカの健康保険システムに問題があることは今さら言うまでもないが、年を取るほど健康保険がどんどん上がるために、できたらカナダの永住権を取りたいと願っているシニアのアメリカ人がたくさんいるというニュースがあった。実際、彼らの保険料の高さにはびっくりしてしまう。
Deborah Millar-Jervis と夫の Robert Jervis は選択を迫られていた。それまで通りに毎月約1,600米ドルの健康保険料を払い続けるか、あるいは、アメリカからカナダに移住するかだ。そして４年前、二人はついにアメリカ Washington 州の Blaine で家財をまとめて、BC州 Penticton に移住してきた。「Blaine の生活は大好きでしたが、アメリカの健康保険料はあまりに高すぎました」。二人ともアメリカとカナダ両国の国籍を持っていたから、Deborah の出身地である BC州に移住してくるのは極めて簡単だった。
国境付近の移民関係ロイヤーたちはみな、アメリカに長く住んで年をとりリタイヤした夫婦がたくさん、医療費の高まりでカナダに移住するケースが増えていると話す。しかし、カナダの国籍も永住権も持たない人たちがカナダに移住することは簡単ではない。カナダの移民関係ロイヤーたちは、「（カナダに移住したくても）家族一人が深刻な病気を抱えていたら、家族全部が移民申請を却下される。そして、そうしたケースが多発している」と話す。家族全員がカナダの永住権を取得するには、家族の一人ひとりが健康診断を受けねばならず、もし家族の一人が移住先の医療サービスあるいはソーシャルサービスで重荷になると思われたら、家族全員の申請が却下されるのだ。「家族の一人が聴覚障害を持っていたり、特別な介護が必要だったり、あるいは、家系にがん患者がいたりした場合に、カナダへの移住申請が却下されたケースをいくつも見た」。
Blaine で移民関係ロイヤーをしている Len Saunders は彼自身カナダの国籍も持つが、カナダに移住する手立てがあるアメリカの高齢者たちは、実際にたくさんカナダに移住していると話す。彼によると、アメリカの保険料は年令を重ねるほど高くなっていき、先月50歳になったばかかりの彼自身、毎月500米ドルもの保険料を支払っている。「70才、80才になったら、それはもうものすごく高くなる。だから、カナダの国籍を持つアメリカ人の多くがカナダに移住する」。また、Obamacare がこの秋アメリカ最高裁で審理されるが、Obamacare を廃止しようとする花札男政権の動きと、新型コロナウィルスによる高い失業率によって、アメリカ国民は無理なく買える健康保険を探し始めている。
前述の Deborah Millar-Jervis は夫と Penticton に住めることを幸運に思いながら、「アメリカでは、なにからなにまで追加料金、追加料金、追加料金だ。すごくいい医療システムがあるにはあるが、お金があればの話だ。そのために、健康保険を買えない人がたくさんいる」。「だからカナダに来られる人はカナダに来たらいい。Penticton にいてもアメリカからたくさん友達がやってくるし・・・」。
う～ん、60代、70代になって毎月千ドル以上の保険料を払うなんて、信じられない話だね。本当にアメリカの医療保険システムは狂っている。こうした話を聞くと、アメリカもなんとか国民皆保険システムを確立すべきだとつくづく思う。それには、国民皆保険制度の確率を訴えている Bernie Sanders のような政治家が大統領にならないとだめかもしれないね。彼はもう高齢だから、だれか彼の主張を引き継ぐ若い人が出てきたらいい。そして、保険業界とつるんだ共和党の一部をやっつけるべきだと、そんなふうに思う。一方で、月々の保険料支払いすら廃止した BC州の健康保険システムには「ありがたい」の一言だ。
＜ニュースソース＞
＜号外：しばらく前、アメリカでは花札男政権の掛け声によって多くの州（特に南部州）で新型コロナウィルス対策が緩められた。その結果、対策が緩められた州（California、Texas、Florida など）で新規感染者数が急増し、いったんは減少傾向にあったアメリカ全体の新規感染者数も、ここに来て過去最高にまで近づいている。専門家の話を聞かない花札男のもう一つの失敗。＞
昨日、BC州政府は、新型コロナウィルス対策をさらに少し緩めることを発表し、ホテル、モテル、リゾート、スパ、RVパークが再開される中で、州内を旅行することができるようになった。John Horgan 州知事は、BC州はこの数週間、新型コロナウィルスの感染者が急増することなく州民の活動を増大させることができたので、今後少しずつ再開計画の第3段階に移行していくと発表した。第３段階では、州民は州内を「安全にまた注意して」旅行できることを意味する。「州民の誰にとっても素晴らしい夏になりうるが、通常の状況ではないことは心しておいてほしい」と Horgan は述べた。
Horgan は、BC州民が引き続き基本的健康ガイドラインを守ることは非常に重要で、それによって３月以降、州の感染拡大のカーブを平らにすることができたと述べ、具体的には物理的な距離を保つこと、距離を保てない場合はマスクを着用すること、手洗いを良くすること、そして体調が悪かったら家にいることをあげた。50人以上の人の集まりは相変わらず禁止されている。第3段階においては、映画館などの娯楽施設や公園での終夜キャンピングは再開できる。テレビ番組作成もまた再開できる。
州政府によるこの再開プランは、州内での新型コロナウィルスの状況をアップデートした新しいモデリング数値の発表が行われた翌日に発表された。これらの数値によると、州内での人々の接触比率は、パンデミックピーク時には平常時の30％だったが、最近は平常時の65％まで戻っている。州政府健康オフィサー Dr. Bonnie Henry によると、これらの数値データは、州民が他人との接触レベルを現在のレベルに保てれば、感染率を抑えられることを示している。「私たちは人との接触を増やしながらもそれを安全に行うためのバランスを見つけ・・・効果的なワクチンあるいは治療法が見つかるまで、そうしたバランスを今後数カ月間保つ必要がある」と彼女はいう。「私たちは過去数カ月間とてもよくやってきて、今後もそれを続けていく」。
Henry は、あまり急激にビジネスを再開したり州民が自己満足に陥ったりしたら、感染者数が「急激にリバウンド」してしまうと警告する。一方で、Henry は、人々が精神的にも健康でいるために社会的交流を必要とすることを理解しながら、BC州民はこの夏を安全に楽しむことができると信ずると話す。「もし自信がなかったら、こうした助言はしません」。先週、Henry は、学校のほか、レストラン、ヘアサロン、歯科医院、物理療法クリニックを含むいくつかのビジネスが再開した結果を評価した。6月1日以降、学校は生徒たちのために時間を短縮して再開し、ヘアサロン、レストラン、クリニックは5月19日に再開された。
う～ん、つくづく思うが、BC州政府は Dr. Henry を中心にとても具体的に州民に逐次方向づけをしてきて、それによって感染拡大が抑えられているよね。Ontario 州や Quebec 州では州知事が中心になって毎日の記者会見を行っているが、これほどの具体性は感じられない。あらためて Dr. Henry に感謝だね・・・(^^)。
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以前も書いたが、このところコンドミニアム保険の保険料が急騰している。Vancouver 東部地区のあるコンドミニアムでは保険料がこれまでの5倍にもなってしまい、住民たちが悲鳴を上げている。47世帯が住むそのビルに新しい保険契約を提供したのは１社しかなく、保険料総額が32,000ドルから160,000ドルに急騰してしまった。それに加えて、保険会社は建物全体の配線を完全に新しくするよう要求してきた。現在の配線は大部分が建築基準法を満たしているにもかかわらず、また大金を注ぎ込まねばならないことになる。「保険会社は建物全体に、BC州建築基準法を遥かに超えるアルミ配線を施すよう要求してきた」と住民組合委員の一人はいう。「そんな配線は私たちにしたらまったく必要のないものだ」。
コンドミニアム保険は住民組合にとって重大問題になってきている。BC州民の30％近くは集合住宅に住んでいるが、保険業界にとっては、どんな問題があるのか、新築ビルなのか古いビルなのか、あるいは定期的に保全工事をすべく資金運営している住民組合なのかなどは、どうでもいいことのように見える。CHOM（Condo Home Owners Association） の Tony Gioventu は、保険業界に競争が足りないから保険料が高騰していると話す。「保険業界が能力不足の状態で、少数の保険会社とブローカーが基本的に保険業界を独占している」と彼はいう。BCFSA（BC Financial Services Authority） はすでに保険市場が不健康であると結論づけていて、BC州政府は BCFSA からの報告書を待っている段階だが、すぐに保険市場で改革が行われることはなさそうだ。
う～ん、私が住むコンドミニアムでも今年はかなり保険料が上がった。上述の建物ほどの上がり方ではなかったものの、保険料の値上げによって月々の管理費が例年になく上がった。もし保険業界での競争不足で、保険会社とブローカーがやりたい放題だとしたら、ちょっと頭にくる問題だ。
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少し前、COSTCO のメンバーシップを持つ友だちに頼んで COSTCO で買い物をさせてもらったが、駐車場に到着した時にちょっと風変わりな男性に遭遇した。駐車場で空きスペースが見えたので、そちらに向かおうとしたら、”先客”がいてその車が先に入ってしまった。「ありゃあ、残念」と思ったら、その車はずうっと中に入って手前側スペースが空いた。つまり、奥のスペースも空いていたのだ。
私が手前側スペースに入れて降りようとしたら、前の車の男性が降りてきて手を広げながら何かブツブツ言ってる。白人にしては小柄な60代なかばと思われる、目つきの良くないおっさんだ。どうやら、間隔を十分あけろと言っているようだ。私の車（Toyota PriusC）は小さいし、彼のも小さいからすでにかなり間隔が開いている。私は苦笑いしながら、車をできるだけ後ろに動かして車から降りた。ところが、おっさんはまだブツブツ言っている。私は地面の白線を指差して、「私の車はこれ以上下がれないよ。あなたこそ前が１メートルも開いてるじゃあないですか。もっと前に移動したら？」と言った。そこでやっと、おっさんは自分の”落ち度”に気づいたらしくて、車に乗り込んで前に出した。
なんだか知らんが、変な人がいるよね、この世の中には・・・(^^;)。それにしても、駐車場で車の間隔を開けるのはどんな理由なのか？ウィルスのため？そこまで心配するのかなあ。車からウィルスが飛び散るわけでもあるまいし・・・。まさか、私に対する人種差別ではないと思うけど・・・(*_*)。
University of Victoria（UVIC）の化学者たちが、2016年に Zika ウィルスのために開発した医療技術を新型コロナウィルスの検査に使えるかどうか、大急ぎで研究している。UVIC の研究チームは、新型コロナウィルスの中の S-1 タンパク質を検出することができるプラスチック片を作るために、ナノテクノロジーを使ってその検査方法を開発中だ。もしウィルスがあるなら、プラスチック片の色が赤から青に変わる。
「私達がやろうとしているのは、新型コロナウィルスを含む唾液に触れさせた時に色が変わるようなプラスチック片を作ることだ」と、UVIC の化学教授 Alexandre Brolo はいう。「これは、家庭だけではなく職場や国・地域への越境時の検査にも使え、広範な適用の可能性がある」。BC州で今行われている「綿棒テスト」では、分析室で検査結果が出るまでに最大で24時間もかかってしまう。もし UVIC の化学者たちがこの新しい検査方法の開発に成功したら、ナノ粒子処理したプラスチック片からの結果が15分以内に判明する。
UVIC の研究者たちはまた、試験プラスチック片の色によってウィルスの存在を即時に検出するためのスマートフォン・アプリを開発すべく技術協力企業と協力する計画だ。「私たちは、Zika ウィルスに対してはすでにこの技法を持っている」と、UVIC 修士課程の学生 Ariadne Bido はいう。「私たちが必要なのはただ、いくつかのパラメーターを変更することだけで、それがうまくいくことを願っている」。
Victoria に本拠を構える抗体生産企業の ImmunoPrecise Antibodies Ltd. が COVID-19 抗体サンプルを供給し、Brolo と彼の研究チームはその抗体サンプルに使うための技術を診断し試験している最中だ。ImmunoPrecise Antibodies Ltd. は、カスタムな抗体の発見と開発に特化した企業。「私たちは、その技術のための基盤を持っているので、すでに全力で取り組んでいる。別の病気と別の化学構造だから、私たちはすべてを研究し開発しなければならない。だから簡単ではない。しかし、私たちは少なくとも、前進するための出発点に立っていることは間違いない」と Brolo はいう。
この研究プロジェクトは、カナダ政府の助成金制度 NSERC（Natural Science and Engineering Research Council of Canada）Alliance COVID-19 grant から資金提供を受けている。同助成金は、新型コロナウィルス・パンデミックによって発生した問題に解決策を見出すために、学術的研究と民間産業の間の協業を育成する。UVIC 化学者たちは、一般での使用に使える正確な試験を2021年には行いたいとしている。
う～ん、ウィルスを含む唾液に触れるだけでプラスチック片の色が変わるような検査方法ができたら、それは便利だね。それほど遠くない将来に、「いや～、あの頃は怖くて友だちとワイワイすることもできなかったけど、今では唾液検査だけでウィルスをチェックできるから安心してみんなで会える」なんていうことになるかもしれない・・・(^^;)。
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BC州健康オフィサー Dr. Bonnie Henry によれば、新型コロナウィルス新規感染者数が低く推移していることで、近いうちに行動制限を緩和することが可能で、BC州民はまもなく州内を旅行することができるようになるかも知れない。Dr. Henry は、どのような緩和になるにしても、安全を守り新たな警戒をしていかねばならないと述べた。以下、彼女の発言内容の要旨だ。
旅行者は、外部から人が入ってくるのを歓迎しない自治体があることと、特に、新型コロナウィルス感染への対策を取っていない旅行者に対してはそうであることを、頭に入れておかねばならない。旅行中はできる限り自給自足すること、旅行先でどんな店が開いているかを予め調べておくこと、また、 他人との距離をきちんとまもり頻繁に手を洗うことに気をつける。また、たとえ少しでも体調が悪い人は家に留まるのがいい。先週でBC州は感染対策緩和開始の後の第二緩和期間を終了したが、新規感染者数は数週間にわたって低く推移しており、学校関係での感染は発生していない。しかし、人々が不注意に集合した結果クラスターが発生したことがあり、他人との距離をきちんと守っても沢山の人々が集まったら爆発的感染になる。この夏、どれほどの大きな人の集まりが可能になるかに関しては、これまでの制限を撤廃するつもりはない。
Angus Reid が６月８日から10日の間に1,510人の大人に対して行ったオンライン調査では、回答者の63％が4月に比べて専門家の情報に注意を払わなくなっていると答えた。44％の人たちは、以前ほど他人との間隔を守っていないと答え、30％の人たちは以前ほど頻繁には手を洗っていないと答えた。
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アメリカでなんともけったいな感じのロボットが開発された・・・(^^;)。Boston Dynamics 社の SPOT というロボットがそれだ。まず、どんなロボットか見てみよう。
動画内の説明は、最高速度1.6メートル/秒、一回の充電で90分稼働、困難な地勢でも動ける、プログラム可能な API、360度カメラで障害物回避、交換可能バッテリー、2 payload ports（？）、重さ14キロまで運べる、衝突保護、動的反応、倒れても自分で立ち上がる、摂氏45度～零下20度の環境で作動する、IP54規格で雨と埃から保護される、となっている。
リモコンで操縦することも自動操縦させることもできる Spot は、他人を傷つけたり脅迫したりする目的で使うのでない限り、オンラインで買うことができる。ただし、Boston Dynamics 社は、Spot を商業目的のユーザーと工業目的のユーザーに向けて販売し、アメリカ国内でのみ購入が可能としている。値段は約75,000米ドル。同社は昨年、Spot の大量生産を開始すると発表し、すでにパイロットプロジェクトとして150機の Spot を、建築現場の監視、エネルギー施設の検査、テーマパークでの演技などで使うために顧客にリースした。
Singapore では、Spot が公園に配置されて、新型コロナウィルス対策で互いの距離を維持することについて、人々に録音メッセージを伝えた。また、Boston 市内の病院の COVID-19 トリアージュセンターでは、患者にインタビューしたり、患者の体温や生命維持に不可欠な器官を調べたりするのに Spot が使われた。
う～ん、研究段階のロボットの情報はこれまでもあったが、オンライン販売されるロボットのニュースはなかっただろうから、いよいよ本格的な”ロボット時代”に突入した感じだね。まだちょっと値段が高すぎるけど、数千ドル台まで値段が下がったら、個人でも欲しくなるよね。人の声を聞く機能もついたら、「おい、Spot、トイレの掃除しとけ」とか・・・(^^;)。
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おそらく、ほとんどのカナダ住民が「不要不急の旅行者には国境が封鎖されているから、アメリカには行けない」と思っているだろう。ところが、まったく簡単にアメリカに行く方法があるのだ・・・私も知らなかった・・・(^^;)。
Victoria 郊外の Sooke に住む Karel Bennett は、生まれたばかりの孫の顔を見たくて、先月、車で国境を越えてアメリカ（Washington 州）に入ろうとしたが、国境検問所で越境が許可されなかった。新型コロナウィルス・パンデミックのために不要不急の越境は禁じられていたから、当然のことだった。しかし、その時、検問所のアメリカ国境警備員が彼女におもしろいことを言った。「飛行機を使うことを考えましたか？一度、その手を使ってはどうでしょう」。
そこで、Bennett は5月22日の Vancouver から Seattle 行きの飛行機を買ったら、なんと、この航空券でアメリカ通関と入国審査が問題なくできてしまい*、アメリカに飛ぶこともできた。その上、アメリカでは14日間の自主隔離もなかった。Seattle 郊外の娘の家で10日間楽しい時間を過ごして帰ってきた Bennett は、「まったく信じられないことでした。ともかく、私はベリーハッピーです」という。観光目的では車でアメリカに入ることは禁じられているのに、飛行機で入国するのは許されるとは・・・(^^;)。
アメリカ合衆国税関・国境警備局によると、移動の制限は、自動車、鉄道、フェリーボート、プレジャーボートを使って陸上あるいは水上で国境を越えようとするカナダ人にだけ適用される。一方、空路でアメリカに入国するカナダ人は、過去14日間にブラジル、中国、イラン、アイルランド、イギリス、それにシェンゲン協定に加盟している26のヨーロッパ諸国のどれかを訪問していない限り、アメリカに入ることができる。しかも、ハワイなど一部の州と地域を除いて、アメリカ到着後に14日間の自主隔離をする必要がない。もちろん、カナダに戻った時には、カナダのルールとして14日間の自主隔離をしなければならないが・・・。
こんな航空規則があることは、アメリカ側の住民もカナダ側の住民もほとんど知らない。Washington 州 Blaine で移民関係ロイヤーをしている Len Saunders ですら、５月半ばに Las Vegas にいたカナダ人から電話を受けた時に初めて知った。「いや～、ショックでした。理屈から言ったら、国境が封鎖されていたら、車で国境を越えようが飛行機で越えようが同じでなくてはいけないのに・・・」と呆れ顔だ。それ以来、Saunders がカナダのお得意さんたちにそのことを知らせたら、たくさんのカナダ人がアメリカに飛んだ。Saunders は、航空券をオンラインで予約するのがいいと話す。あるカナダ人が電話で航空券を買おうとしたら、アメリカのルールをよく知らない旅行代理店スタッフに断られてしまったのだ。
ちなみに、最近までカナダ政府は、アメリカ人が不要不急の用事でカナダに入国することを禁じていたが、今では近親者を訪ねる場合に限って許している。カナダ政府はまた、外国旅行の自粛をカナダ住民にすすめているが、アメリカや他の国に旅行してカナダに帰ってくることは、カナダ帰国後に14日間の自主隔離をする限り、禁じていない。もっとも、外国で新型コロナウィルスに感染した場合の医療費に対する旅行保険は買うのが難しいかも知れない。
う～ん、アメリカの法律もまったく”いいかげん”だね。私の場合は、花札男が大統領でいる限りアメリカには行かないつもりだから、どうでもいいけど・・・(-_-)。え？「去年、日本からハワイ経由で帰ってきただろう」って？。あ、いや、あれはその、用事があったからやむを得なかったのでありまして・・・それに、ハワイは（花札男がいる）アメリカ本土から海で隔たれているし・・・苦しい言い訳・・・(^^;)。
* Vancouver 空港にはアメリカの役人がいて、アメリカへの通関と入国審査は Vancouver 空港で終わってしまう。Bennett も Vancouver 空港で手続きが終わったということだろう。
＜ニュースソース＞
数日前から、アメリカの花札男政権下で大統領補佐官を務めた超タカ派のジョン・ボルトン John Bolton が、近く出版予定の回顧録で花札男大統領をコテンパにこき下ろしていると報道されて大騒ぎになっているが、それをとり上げた日本の記事があった。木村正人という元産経新聞所属のジャーナリストが書いたものだ。23日が発売予定とされるボルトンの回顧録は、すでに New York Times などの主要メディアには渡っていると伝えられる。
記事には回顧録の内容が一部紹介されている。いくつか挙げると、「（花札男が）（部下に？）フィンランドはロシアの一部かと尋ねた」、「（花札男は）イギリスが核保有国であることを知らないようだった」、「（花札男が）昨年6月の米中首脳会談で・・・、中国が大豆や小麦を購入すれば今年11月の米大統領選での再選が確実になる*と習近平国家主席に”嘆願”した」、「習氏が中国で（ウィグル族を収容するための）強制収容所を建設している理由を説明すると、花札男は『それが正しいのは明白だ。収容所の建設を進めるべきだ』と応じた」などだ。
大国の国家元首が「フィンランドはロシアの一部か？」はお粗末すぎて、開いた口が塞がらない。もっとも、新型コロナウィルスの治療に「消毒液を注射したら？」と言った人だから、ありうるかも知れない・・・(^^;)。ともかく、どこまで信用していいかわからないような暴露本だが、アメリカ司法省は「ボルトン氏の著書はアメリカの国家安全保障を損なう」と Washington D.C. 連邦地裁に出版差し止めを申し立たらしい。しかし、アメリカの裁判所は表現の自由を最優先にする傾向が強く、出版差し止めは難しいという見方が出ているという。
う～ん、”元身内”が次々に花札男に反旗を翻して、なんだかシッチャカメッチャカの花札男政権になってきたね。これでまた、「11月にさようなら」の可能性が高まった気がする・・・(^^;)。
* 弾劾裁判に発展した「ウクライナ疑惑」に続き、花札男が自身の選挙が有利になるよう、外国政府の協力を求めたとも取れる内容だ。
＜ニュースソース＞
＜参考サイト＞ Huffpost：花札男大統領“暴露本”の一部が公開。「ウイグル族を強制収容するよう中国に勧めていた」ボルトン氏が主張
これから当分の間、人類は新型コロナウィルスと”共に生きていく”ことになりそうだが、そうした新しい生活の中で、机に向かい合った人たちが飛沫感染を防ぐために仕切板の高さをどれくらいにしたらいいかを示す動画付きニュースがあった。仕切り板が顔の高さより低いと、効果が小さいと推定された。オフィスや飲食店での新型コロナウイルス対策の参考になりそうだ。
実験は、一般的な会社のオフィスで、一つの机に4人が2人ずつ向かい合うように座ることを想定して行われた。うち1人が咳をした場合、仕切り板の高さによって、咳のしぶきの動きがどう変わるか、シミュレーションした。2回の強い咳で、およそ1～数百マイクロメートルのしぶきが計5万個飛ぶとの条件で計算し、仕切り板の効果を調べた。すると、仕切り板がない場合、比較的大きなしぶきは、咳をした人のすぐ近くに落ちた。椅子に座った人の口ほどの高さにあたる地面から120センチの仕切り板では、一部は止まるものの、小さなしぶきが仕切り板の上を乗り越えて広がった。そして、座った人の頭がほぼ隠れる140センチの高さの板では、周りの人にはほぼかかっていなかった。
これは理化学研究所などのチームがスーパーコンピューター「富岳」を使って解析した結果で、以下が発表された動画だ。
う～ん、飛沫の飛び具合がすごいね。それと、仕切り板の効果がこれほどあるとはびっくりした。私は室内で仕切り板をしたくらいでは意味ないと思っていたから・・・(-_-;)。レストランなどでプラスチックの仕切り板を導入しているところが増えているが、あれはあれでかなり効果があるということだね。
＜ニュースソース＞
先日、あるグループの人たちと、オンライン会議アプリ Zoom を使って”オンライン会議”をやった。最近、急激に人気が出てきた Zoom はやはり良くできていると思った。会議への入り方が簡単だったし、音声も映像もかなり良かった。新型コロナウィルス・パンデミックの影響は今後も続くだろうから、オンライン会議アプリは仕事の会合ではもちろん、単なる人々の交流の目的でもますます使われるだろう。
私は他にもオンライン会議をする機会があるので、この際と思って、いくつかの会議アプリを試してみた。その結果、Google Meet もかなり使いやすいと思った。しかし、残念なことに、今のところ無料の Google Meet は10月1日から１時間を越える会議は有料になってしまうし、Zoom は今でも40分以上使うには主催者が Zoom アカウントを取得して有料版にしなければならない。
その点、Skype Meet Now（日本名：Skype 今すぐ会議）はまったく無料で、時間無制限、しかも主催者も含めてだれも Skype アカウントを持つ必要がないことが分かった。難点は、前者2つのアプリに比べて、使い方がちょっとややこしいことだ。ではあるが、2003年のサービス開始以来 Skype のファンだった私としては、Skype Meet Now をなんとかものにしたくて、さらに研究した結果、少し慣れれば使えそうなことが分かった。そこで、その使い方を当ホームページの「Skype」ページに図入りで説明した。皆さんの参考になればと思っている。
アメリカ Minneapolis での警官による黒人殺害事件に端を発して、”Black Lives Matter”の運動が世界中に広がっているが、ここ Vancouver でも黒人に対する差別は間違いなくある。今月初め、UBC でもこんなことがあった。
黒人の Savoy Williams は UBC の大学院生で Social Justice Institute 修士課程２年生だ。彼は指導教官から、UBC の Buchanan Tower にある教官の部屋を使用して良いと書面で許可をもらっていて、今月８日にそれを持って Tower に行った。ところが、UBC Campus Security の警備員が Williams を建物に入れてくれない。教官からの書面と自身の学生証を見せても、警備員はそれらの信憑性を疑問視した。Williams は教官に電話するよう警備員に頼んだが、警備員は電話番号も偽造したかもしれないと言い張る。Williams を見知っている守衛がたまたまその様子に気づいて、守衛自身が警備員に対して Williams のことを保証してくれたが、それでも警備員は信用せず Williams に向かって質問を続けた。Williams は諦めて帰宅するしかなかった。
Williams は大学内の人的資源部署に苦情を申し立てたが、彼らは Williams に申し立ての中に人種のことを入れないように圧力をかけたと彼は言う。UBC の Safety & Risk Services によると、UBC Campus Security はその後 Williams に謝罪した。UBC ではこの他、昨年８月にひとりの男が、黒人の学者を相手に「ラップトップコンピュータを盗んだ」と言いがかりをつけた事件があった。この件はまったくの濡れ衣で、その男はその後３年間 UBC の年次会合に参加することを禁じられた。
日系人のUBC 総長 Santa Ono は６月１日に声明を発表し、UBC は「人種差別と不当行為から無縁ではない」と述べた。「大学に代わって、私は黒人とアジア人へのすべての差別行為と、原住民コミュニティに対する引き続く差別と迫害を糾弾し非難する。私たちは協力して、毎日の生活の中で蔓延し染み付いて残っている迫害と白人優越主義の行動を取り除かねばならない。少なくともここ UBC において私たちは、尊厳、相互尊重、それに正義の価値を成立する中で、互いの違いを受け入れ、お互いを築き上げるために働くことができることを私は望みます」。Williams の事件は、総長の声明から一週間後に起こってしまった形だ。
う～ん、指導教官からの書面に加えて学生証まで見せても警備員が彼を信用しなかったというのはひどいね。書面に書かれていた電話番号がでっち上げだと言うなら、警備員は電話番号を確認する手段を持っていたはずだし、それをせずに頭から Williams を疑ったとしたら、それは人種差別でなくていったい何なのか。そんなお粗末な警備員は首だね・・・(-.-;)。
＜ニュースソース＞ Global News（Williams が不正を訴える動画が載っている） CBC News
UBC が Okanagan 地方での存在感を増すべく、Kelowna のダウンタウンに新しいキャンパスの建設を計画している。UBC は2005年に、Kelowna 国際空港の近くに UBC Okanagan キャンパスを建設して Vancouver から Okanagan 地方に進出した。3,000人の学生でスタートした同キャンパスは今では11,000人にまで増大し、2040年までには20,000人の学生が学ぶと期待されている。
「同キャンパスはたくさんの学生と研究活動をひきつけて非常に成功していて、現在のキャンパスが手狭になってきている」と、UBCO（University of British Columbia - Okanagan）の副総長代理 Deborah Buszard は話す。地元図書館、病院、芸術センターへの参加を通して15年にわたって Kelowna 市に存在してきた UBCO だから、ダウンタウンキャンパスを建設することは「理にかなった次のステップ」だと Buszard は話す。
新キャンパスは、新聞社 Kelowna Daily Courier のビルがあった550 Doyle Ave. の番地で、床面積は最大100,000平方フィートとなると期待されている。UBC、Kelowna 市、地域の原住民コミュニティは、スペースをどのように使うのが最善かを見極めるために、今後数カ月にわたって協力していく。 Buszard は、大きな教室、食事、デイケアサービス、研究施設が提供されるだろうと述べた。同建設プロジェクトは、今後も12～18ヶ月にわたって区画変更と建築計画をしていく必要があると Buszard はいう。彼女は、同プロジェクトは完成まで約4年かかると見込んでいる。同プロジェクトはまだ計画段階にあるため、総工費の推定はまだ発表されていない。
＜ニュースソース＞
少し前、新型コロナウィルス・パンデミックによってカナダの大気汚染が改善されたことを書いたが、今度はその”世界版”だ。 月刊の科学誌 Nature Climate Change の調査によると、４月にパンデミックによるシャットダウンがピークに達した時、世界全体で排出された CO2 二酸化炭素が17％も減少したことが分かった。汚染レベルは下降していて、今年は2019年のレベルに比べて4～7％少なくなるだろうとした。これは第二次世界大戦以来最大の炭素排出量の減少だ。地球上の大部分で、通年にわたって最大限に厳しいロックダウンルールが続いたら7％の減少になるだろうが、すぐにルールが緩められたら4％の減少にとどまるだろう。
世界最大の温室効果ガス排出国である中国は2月に、25％近く炭素による汚染を減少させた。インドとヨーロッパはそれぞれ26％と27％ CO2排出量を減少させた。世界全体で最大の減少を記録したのは4月4日～9日の間で、炭素汚染物質を１月に比べて一日あたり17ミリオンメトリックトン少なく排出した。世界全体でのCO2排出レベルがこれほど低くなったことはは2006年以来ない。しかし、世界が来年ゆっくりと増大する汚染レベルに戻ったら、一時的な減少量は「大海のひとしずく」になってしまうと、研究チームのリーダーを務める University of East Anglia の気象科学者 Corinne LeQuere は言う。
調査に参加した作者たちは、もし世界が今後20年間このような年間の排出量削減を続けられたら、あと１度気温が上昇することを避けられる可能性が十分あるが、現実にはそういうことはないだろうと見る。もし来年になって2019年の汚染レベルに戻ってしまったら、１度の温暖化を約１年間遅らせただけに過ぎないことになると、LeQuere は言う。プロジェクト参加者たちは、排出量減少の約半分は主に自動車とトラックによる輸送からの汚染減少から来ていると言う。一方、飛行機での旅行が極端に減少したことによる汚染の減少はわずか10％に過ぎなかった。
う～ん、新型コロナウィルス・パンデミックは、さもなければとても行えないような”環境実験”の機会を人類に与えてくれているようだね・・・(^^;)。この際だから、徹底的に”実験”してもっと地球に優しい生き方を人類が見つけられるといいね。
＜ニュースソース＞
今朝、日本の友だちからメールでびっくりするような話が飛び込んできた。「いま国会で在外邦人にも10万円給付の話が出ております。これが決まると貴兄も10万円ゲットできますよ 」と言ってきたのだ。さっそくネットで調べてみたら、あったあった、以下がそのニュースの要約だ*。
「（日本政府が） 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い全国民に一律10万円を給付する『特別定額給付金』の対象に、海外在住の日本人も加える検討に入った。・・・特別定額給付金は、国籍を問わず、基準日（4月27日）に住民基本台帳に記載されている全ての人が対象だが、現在は在外邦人は対象外となっている。外務省の推計では、2018年10月現在の在外邦人は約139万人だ。」
なんとも嬉しい話だね。何年か前に似たような話があった時には、在外邦人が「のけもの」にされてがっかりしたことがあったが、今回は"私たち”のことを忘れてなかったんだね・・・(^^;)。いや～、アベちゃんはよくやるよね～。こんな立派な政治をしてくださるのなら、党内規約を超えてずう～っとやってていいよ・・・。少し前まで、「だめだね、アベ政権は。いい加減にトップをすげ替えたらど～お」なんて言ってたのが、ころっと変わったりして・・・(^^;)。
それにしても、在外邦人のうちの誰が対象になるかが微妙だね。バンクーバーで言ったら、やっぱり総領事館に「在留届」を出している人が対象かなあ。それも、いつの時点で届けが出ているかが問題だね。日本が4月27日の基本台帳を使っているということは、在外邦人も同じだろうか。私はとっくの昔に在留届を出しているからその点では問題ないが・・・。まだ在留届を出してない人は、ダメ元で、今からでも出しに行ってくる・・・(-_-;)? 。
* 毎朝、日本のニュースに目を通しているのにまったく目に入らなかった。私の目は節穴・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
先週木曜日（7月4日）ニューヨーク州 Buffalo でのできごと。黒人への人種差別に反対するデモが行われる中、デモに参加していた白人男性 Martin Gugino（75才）が警官隊に近づいてなにか話そうとした。すると、数人の警官が彼を突き飛ばした。それほど強烈な突き飛ばしではなかったものの、真後ろに押された背が高くて細身の Gugino は、おたおたとよろけてアスファルトの道路に倒れた。そして、頭を打ったらしくてまったく動かなくなり、耳からは血が流れ出した。以下がそれを映す動画だ。
これについて、花札男大統領が Twitter で「Gugino は、被害者どころか極左集団 ANTIFA の工作員かもしれない」といい出した。「Gugino は ANTIFA の工作員だった可能性がある。突き飛ばされる直前、警官無線をスキャンして壊そうとしているように見えた」と意味不明のツイートをした上、「彼は押された力よりわざと激しく転んだように見えた。・・・（警官は）罠にかけられたのではないか」としたのだ*。
上の動画を見たら分かるが、突かれてから倒れて血を流すまでの動きが”演技”だなんてとても考えられない。それに、根拠もなく「Gugino は ANTIFA の工作員かもしれない・・・（警官は）罠にかけられた」というのもひどい話だ。Gugino は非営利団体「西ニューヨーク平和センター」に所属する社会活動家で、極左集団 ANTIFA などとはまったく関係がないのだから。入院した Gugino は一時は重体と伝えられたが、今はかなり快復しているようだ。一方、Gugino を押した警官二人は起訴された。
花札男は昨年、黒人が多い Maryland 州 Baltimore 周辺の人たちを指して、「ネズミだらけでおぞましい」と言った。あれはもう「大統領失格」どころか「人間失格」の発言だった。今回の耳から血を流すほどの Gugino に対する発言も、それに匹敵する”人間失格発言”だ。ではあるが、始末が悪いのは、こうした花札男の発言を聞いてもなんら疑問を持たずに彼を支持するアメリカ人がたくさんいる上、花札男が（11月の大統領選に向け）それを計算して発言していると思えることだ。まともな人なら、こんな発言をする人間を支持することはないと思うのだが・・・。
* 花札男の発言に対して、ニューヨーク州知事の Andrew Cuomo もカンカンに怒っている。
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私は最近、当ホームページの「バンクーバー情報＆世界ニュース」からリンクできるアメリカの CBS と CNN のニュースをよく見るが、CBS News にアジア系の男性レポーターがひとりいる。40才前後と思われる彼には日本人にはないようなかっこよさがあって、初めは日系人ではないと思った。ところが、彼の報道を見ている時にかなりスムーズな日本語が出てくるのに気づいた。調べてみたら日系アメリカ人の Adam Yamaguchi*という人で、彼は日本のテレビ朝日でも働いたことがあるようだ。
最近、彼が日本についてレポートした番組 ”Replacing Humans: Robots among us” が面白かった。彼が、日本人は世界でもまれなほどセックスしない国民だとか、日本は他国に比べて移民の受け入れに対して消極的だとか、さらには、日本ではロボットが各方面で使われているとかの話題をレポートし、現代日本の世相を映していて面白かった。35分番組だが、それほど長く感じない。なお、日本人がセックスしないのは、仕事で疲れ切っているからだそうだ・・・オヨヨ！・・・(^^;)。
* Youtube で「"Adam Yamaguchi" CBS」を検索した結果がこちらで、彼のレポートがいくつも見られる。ちなみに、Adam Yamaguchi を " "（半角引用符）で囲ったのは、こうすることによって検索を「Adam Yamaguchi」に絞り込むためだ。引用符がないと、Adam 以外の Yamaguchi がたくさん出てきてしまう。こうした半角引用符の検索テクニック（絞り込み）は、普通の Google 検索でも使える。全角引用符ではうまく行かないので注意。中に入れる言葉は何語でもいい・・・たとえば、"安倍晋三"などとできる。
＜号外：ニュージーランドで新型コロナウイルス感染者がゼロになり、4段階の警戒水準のうち最も緩やかな「レベル1」に移行した。これによって、社会的距離の維持は不要となり公の場での集会にも制限がなくなるが、国境の閉鎖は続く。う～ん、これは信じられないような出来事だね。ニュージーランドと同じくらいの人口を持つ BC州でも、頑張ればゼロにできるかも知れない。もっとも、オーストラリア以外の国とは隔絶された島国ニュージーランドと、”世界一の感染国”アメリカの隣国カナダでは環境が違いすぎるけどね・・・(^^;)。＞
Canada 政府が、アメリカとの国境の通過に関する制限を家族のレベルで緩和することを発表した。Juestin Trudeau 首相は昨日、「カナダに住む国籍所有者と永住権所有者の近親者がカナダに入国することを可能にする（通過制限の）限定的適用除外を導入する」と述べた。ただし、「カナダに入国してから14日間は自主隔離しなければならず、もしそれらのルールに従わない場合は、厳しい罰則に直面することになる」。
カナダ国境サービス庁は、「今回の適用除外は明日（6月9日、火曜日）の早朝0時から開始される。対象となるのは、カナダの国籍保持者あるいは永住権保持者の近親者である外国籍保持者で、新型コロナウィルスに感染していない人たち、その症状を持っていない人たち、あるいは、”感染していると信じるに足る理由のない人たち”だ」と説明する。
移民大臣 Marco Mendicino は、カナダがアメリカとの間で一時的に国境通過を商用輸送サービス従事者と基本的業務従事者のみに許可し、不要不急の旅行者に対しては禁じている状況の中で今回の措置が適用される、と説明した。国境通過制限は6月21日まで実施されることになっている。カナダ政府は今回の措置に関し、「近親者」をカナダ国籍保持者あるいは永住権保持者に対して次の立場にある人たちを指すと定義している。
・配偶者あるいは内縁関係の人
・扶養されている子供
・親、義理の親、あるいは、内縁関係を含む配偶者の親あるいは義理の親
・後見人あるいは tutor（家庭教師？）
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＜号外：アメリカ共和党のブッシュ政権で国務長官を務めた Colin Powell が、CNN のインタビューに答えて「11月の大統領選では、花札男には投票せず（民主党の）バイデン氏に投票する」と表明した。ブッシュ元大統領や共和党の有力上院議員 Mitt Romney も花札男への不支持を表明していて、身内（共和党系の人たち）からの批判が増大している。ますます政界著名人から見放される花札男だが、これほどの批判があっても一般の人達からの支持率が40％を下らないのが気になる。どうも、アメリカには”花札病患者”がうじゃうじゃいるようだ・・・(-.-;)。＞
先日、Justin Trudeau 首相が、７月６日の週にシニアに対して特別一時金を支給することを発表した。これは新型コロナウィルス・パンデミックに関連する一時金支給で、old-age security benefits* を受けているシニアの人たち600万人以上にそれぞれ300ドルが支給され、それに加えて、GIS（guaranteed income supplement）を受けている220万人にそれぞれ200ドルが支給される。すでにそれらの年金や追加金を受けているシニアの人たちは、今回の特別支給について特に申請する必要はない。
支給が行われる週になったら、カナダ国内に住む人達は、銀行口座への直接振り込みまたは小切手で支給される。カナダ国外に住む人達が小切手で受け取る場合は、国際郵便の手続きによって遅れが生じる可能性がある。この特別給付金の支給のために、今会計年度におよそ2.5ビリオンドルの費用がかかると、カナダ政府予算担当者は推定している。
* 参考サイト：カナダ政府のウェブサイト Old Age Security payment amounts
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Canada の多くの長期介護施設で新型コロナウィルスの感染者が出ているが、BC州を含めていくつかの州がうまく対応している中、Ontario州と Quebec州が大混乱に陥っている。専門家によると、BC州がうまく対応できたのは、早めの対応とうまく調整された断固たる行動でウィルス感染を止めたためで、具体的には適切な保護具を提供し、前線で働く医療従事者を金銭的に支援して複数の施設の掛け持ちを制限したことだ。長期介護施設での新型コロナウィルスによる死亡者は、（５月末時点で） BC州では111人だったのに対し、Quebec 州では2,500人、Ontario 州では1,500人だった。
Ontario 州と Quebec 州の長期介護施設に1,600人以上の隊員を派遣して援助活動をしたカナダ陸軍が、両州の30の施設内部の状態について施設ごとにレポートを作成した。レポートでは、Ontario 州の５つの施設での、居住者に対するネグレクトとひどい扱い、食事が十分与えられていないこと、汚れた衣服を着せられたままであること、何週間も風呂に入れてもらってないことなどの事例が伝えられた。また、昆虫侵入、腐った食物の匂いなどの報告もあった。Quebec 州の25の施設ではそれほど悲惨な状況ではなかったが、それでも、保護具が適切に使われなかったり従業員の不足があったりなどが指摘された。
10年にわたる国際プロジェクト Re-imagining Long-term Residential Care を主幹した York University の社会学教授 Pat Armstrong は、BC州がウィルス感染の拡大を抑えた一つの重要な点は、（州が）人員配置を引き継いだことで、それによって介護職員が複数の施設ではなく一つの施設で働くことになったと話す。給料が引き上げられて、それが2つ目の仕事を失うことによって発生する収入減少を補填したわけだ。Armstrong は、その他、BC州が早急に対応したこと、施設への関係者以外の立ち入りを禁止しことも大きな要因としてあげ、さらに、州内でより多くの養護施設がベッド4つのユニットが少ない最新インフラだったことと、BC州では早くからより多くの個人用保護具を職員に提供したことも要因としてあげる。
長期介護施設の住民は複雑なニーズがあり、集団住居形態の中にいることが多いので、Ontario州と Quebec州の当局者は特別な努力をすべきだったと彼女は言う。両州はそれをせずに、まず病院の現場従事者が保護具の提供を受けているかを確実にすることに焦点を当てたと彼女は言う。今後に向けて、カナダは全国的に長期介護システムを強化するために、厳しい強制措置を伴ったより強力な検査システムが必要だとする。
う～ん、こうした記事を読むと、BC 州が感染を抑えたのには、やはり州の Provincial Health Officer を務める Bonnie Henry の経験が物を言っているような気がするね。彼女は、2000年代初めに WHO のスタッフとして、パキスタンでのポリオやウガンダでのエボラウィルスの感染拡大と戦ったほか、2003年ころには Ontario 州で SARS や H1N1亜型インフルエンザとも戦った経験がある。彼女は、2013年に BCCDC（British Columbia Centre for Disease Control）の常任理事に就任した。
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１年ほど前にもここに書いたが、レストランでフライ料理に使った植物油の廃油で動くバスが、州内陸部の Okanagan 地方を拠点に運行している。そのバス会社 Mountain Man Mike’s が最近路線拡張を計画し、州の B.C.’s passenger transportation board (PTB) に認可申請した。同社を創業した Mike Hathaway によると、今回申請したのは週に一度 Kelowna と Osoyoos を結ぶ路線で、Kelowna, West Kelowna、Peachland、Summerland、Penticton、Kaledan、Oliver、Osoyoos に停留所をおくことになっている。同社はすでに、週に一度 Highway 3 に沿って Vancouver と Kaslo および Kaslo と Calgary を結ぶ路線を運行している。
Hathaway によると、新型コロナウィルス・パンデミックで、彼の会社のサービスに対する需要が急増した。飛行機での移動に制限が設けられたため、彼の会社の利用者はシニアの人たちから、季節的農業労働者、ビジネスでの旅行者、そして若い人たちにシフトしてきている。また、ライドシェアサービスの会社が新型コロナウィルス・パンデミックで一時的に運行停止したことも、彼の会社のバスサービスへの需要を増やした。BC州内陸部では2018年10月30日に、長年旅客輸送バスサービスをしていた Greyhound 社がカナダ西部でのサービスを打ち切ったため、安定した旅客輸送サービスがなくなってしまった。その後、数社が内陸部での旅客輸送サービスに乗り出し、Mountain Man Mike's 社はその一つだ。
Hathaway は、彼の会社のバスはすべてレストランでフライ料理に使った油を再利用して動力源とし、その油は代替燃料として使われる環境に優しいバイオディーゼルだと話す。「パンデミックで、当社は人手不足に陥っていて十分には運行できていない」と彼は言う。Hathaway は、フライ料理に使ったオイルを彼が考案した独自プロセスで動力燃料に変換し、一般のバスと比較してほぼ３倍にもなる燃費効率を達成させることができると話す。
う～ん、面積が日本の２倍半もある BC州だから、Greyhound のサービスが終了した時には、州内陸部で困った人たちがたくさんいたに違いない。Mountain Man Mike's 社がうまくことを祈りたいね。それにしても、フライ料理の廃油を動力燃料に変換するというのはすごい。環境にも優しいらしいし、ますます応援したくなるね・・・(^^)。
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＜号外：アメリカでの白人警官による黒人男性暴行死とその後の抗議デモ拡大をめぐり、ブッシュを含む４人の元大統領から発言が相次いでいる。共和党のブッシュ元大統領は、２日に声明を発表。「傷つき、嘆き悲しむ人々の声を封じようとする者は、米国の意味と、それがどのようにより良き場所になるかを知らない」と訴え、デモを抑圧する花札男大統領を暗に批判した。花札男と同じ共和党の元大統領でさえ、放っておけなくなったということだ。これで、ますます「花札さん、11月にさようなら」の可能性が強くなった。＞
Alberta 州 Edmonton 南のハイウェー沿いに、”見たら笑いが止まらなくなる” Canadian Tire の大看板がある。Leduc の住人 Rachael Pasay によると、その大看板を見つけたのは彼女の夫だった。夫は、先月初めにその大看板のそばを通過した時「なんじゃ、ありゃあ？目の錯覚？」と思ったが、そのまま帰宅してしまった。そして、最近になって Rachael と二人であらためてその大看板のところに行ってみると、それは彼の目の錯覚ではなく、まさに爆笑物の写真だった。写真を撮って Facebook に載せると、数時間の間に大反響を呼んだ。
さてさて、もったいぶらないで問題の大看板をお見せしよう。これがその大看板だ。看板の写真の右側に赤い花があって、その左になにかが見えるはずだ。もうわかったよね、たぶん・・・(^^;)?。Leduc Canadian Tire の支配人が CTV News Edmonton のインタビューに答えて言うには、「もちろん意図して作った看板です。ちょっと皆さんに楽しんでもらいたくて・・・」だと・・・(^^;)。Rachael は、写真の”あの部分”が長い間、誰にも気づかれなかったことが余計に可笑しくてたまらない。大看板があるのは、Edmonton から Highway 2 を数キロ南に行ったあたりだ。
う～ん、Alberta の人たちはユーモアがあるねえ・・・(^^;)。もし、Alberta に友達がいたら連絡して、ぜひ大看板を見てもらったらどうだろう。新型コロナウィルスやら Minneapolis の人種差別殺人事件やらで暗いニュースが続いている中で、ひとつまみの”お笑い”でした。
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いや～、ついにアメリカの花札男大統領に対する強烈な批判が彼の”元身内”から発せられた。マティス前国防長官が、ミネソタ州で起きた黒人男性への暴行死事件を巡り、「花札男は我々を分断している。我々は花札男抜きで一つにまとまることができる」と批判したのだ。花札男政権発足時に長官に就いたマティス氏は、退任後も米軍や政界で信頼が厚いことから、デモを巡る花札男の言動への非難が強まるのは必至だ。マティス氏は、デモについて「法の下の平等を求めている。健全で統一された要求だ」と指摘。「参加者は、我々の価値観に従って行動する良心の人たちだ」とした。
花札男は1日の演説で、暴徒化したデモの鎮圧に対し「すべての州知事に州兵を動員して市街地を完全制圧することを求めた。（状況次第では）軍も動員する」などと発言。マティス氏は「我々の都市を戦場と見なすいかなる考えも拒まねばならない」と主張。「花札男は私の人生で米国民を一つにまとめようとしない初めての大統領だ。団結させようと見せかけることもしていない」と非難した。そのうえで「我々は（花札男政権発足後の）過去3年間、成熟したリーダーシップを欠いてきた結果を目の当たりにしている」と怒りをあらわにした。花札男を「憲法を愚弄する権力者」と呼び、「拒絶して責任を取らせねばならない」と訴えた。
マティス氏は米軍で中央軍司令官などを歴任し、2017年1月に国防長官に就任。花札男が18年12月にシリア駐留米軍の撤収を表明したことに抗議する形で辞任していた。
う～ん、これは強烈だね。花札男への批判はいろいろ聞こえていたが、これほど痛烈に批判した人はあまりいない。”元身内”のこの発言で、花札男は「11月でさようなら」になる可能性がますます大きくなった気がする。一方、現在、国防長官を務めるエスパー氏は3日、首都ワシントン近郊に集めた連邦軍の一部退散を命じた。花札男から叱責されてそれをすぐに撤回したものの、こうして”元”も”現役”も（本心では）花札男のやり方に批判的であることが明らかになってくると、花札男がどんどん”孤立”していく感じがする。とてもいいことだ・・・これ以上、花札男政権が続いたら、アメリカも世界もガタガタになってしまうのだから・・・(-.-;)。
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私は以前、週に３回（月、水、金）Central Park でジョギングすることにしていたが、鳥見プランが入ったり天気が悪かったりしたら週に１～２回しか走れないこともよくあった。それが、３月初めから一日置きに走るようにしたら、たまたま好天が続いた上にパンデミックで友だちと鳥見にいくこともほとんどなくなって、完璧に”一日置きのジョギング”ができている。Central Park で走り始めて20年近くなるが、これほどしっかり走るのは初めてだ。
ところが、先日、走り過ぎるとまれに発生する左足アキレス腱付近の”違和感”が発生してしまった。やっぱり３ヶ月近くも一日置きで走ったのがきつかったのかもしれない。こうなると無理はできない。無理すると次第に痛みに変わってくるからだ。かと言って、せっかく一日置きを守ってやってきたのに、ここで中断するのも悔しい。そこで考えた・・・通常でも早足の人が抜いていくほどのスロージョギング*だが、違和感を悪化させないために”超スロージョギング”にしたらどうかと・・・(^^;)。
そして、ついに超スロージョギングで恐る恐るやってみた。ほとんど歩くのと同じくらいのスピードだから、普通の歩行者でも抜いていきそうだ。でも、そんなことはどうでもいい。ともかく、左足の違和感を抱えながら30分走れるかどうかが問題だ。その結果、なんと足の違和感をまったく気にせずに完走できた。それどころか、完走後に違和感が和らいだ感じだ。これには自分でもびっくりした、走って違和感が和らぐとは予想もしなかったから・・・。
ということで、今回は走り方を新発見した感じだ。この”超スロー”なら100歳まで走れるかも・・・だいぶ先のことで「生きていりゃあ」の話だけど・・・(^^;)?。
* 実際には、ジョガーに抜かれることはよくあっても、歩行者に抜かれることはめったにない。ところが一度、一人の女性歩行者に二度抜かれたことがあった。たぶん、彼女は私を”カモ”と思って、回り道をして戻ってきたのだろう。いるねえ、世の中には嫌味な人が・・・(-.-;)。
この前、私は大手水道業社 M社のひどいサービスについてここに書いたが、あのままほおっておくのも癪なので、BBB（Better Business Bureau）に苦情を申し立てた。すぐに BBB から M 社に連絡が行ったらしく、数日後に Ryan 氏から電話が来た。そして、「小切手を送る手順に入っていた。送らないつもりではなかった・・・」と言い訳してきた。「送る」と言ってから2ヶ月以上経っているのに、なんとも苦しい言い訳だ。
私が「ともかく、小切手を送ってくれればそれでいい」と言うと、「手続きが簡単なクレジットカードへの送金にする」という。そのあと、さらに「（・・・）その他に150ドル払う」のようなことを言った。（ ・・・）内の部分がよく聞こえなかったが、くれるものは何でももらうつもりで電話で切った。お、そうそう、電話を切る前に彼が「BBB への苦情を取り下げてもらえるか」と聞いてきたので、私は「ノー！」と言った。
それから数日後、Online Banking でクレジットカードの出納記録を見たら、M 社から約200ドルが入金されていた。ただし、150ドルは入っていなかった。ここで分かったのは、あの時の電話で彼は「BBB への苦情を取り下げてくれたら（その他に150ドル払う）」と言ったことが分かった。な～るほど、そういうことだったのか。仮にあれがはっきり聞こえたとしても、私の返事は同じだった。少しくらいの金を餌に苦情を取り下げてほしいとはなんとも姑息な手段だし、誠意のかけらも感じられない。
ともかく今回勉強になったのは、よく知られた大きな業社でも当てにならないってことだ。BBB でも M社は総合評価がかなりいいが、Complaints のセクションを読むとひどい目にあっている人がたくさんいる。だから、業者を選ぶ時には、総合評価だけではなくそのあたりも調べてみるのが重要だとつくづく思う。みなさんもご注意あれ・・・(^^;)。
＜号外：アメリカの Minneapolis で黒人男性を殺した警官 Derek Chauvin は、結局、９分近くも膝で男性の首を押さえ続けた。こんな長時間首を絞めたら、男が死んでしまうことはわかっていたはずだ。なお、事件後に解雇され殺人罪で起訴された Chauvin は、動画で事件を知って大変なショックを受けた妻から、10年間の結婚生活に終止符を打つ離婚申し立てを受けた。妻は Chauvin とは再婚で二人の間に子供はない。＞
調査企業の Angus Reid Institute 社が行った調査で、2月に発生した Wet’suwet’en 問題の中で46％まで低下していた BC州知事 John Horgan の支持率が、新型コロナウィルス・パンデミックが始まってから71％に急上昇したことが分かった。Horgan の今回の支持率は州知事に就任して以来最高だ（グラフ：John Horgan 州知事の支持率変化）。なお、4月に行われた Ipsos* の調査では、回答者の83％が新型コロナウィルスに対する Horgan の対応を評価した。
カナダ国内で Horgan の支持率71％は、New Brunswick 州知事 Blaine Higgs (80％) 、Quebec 州知事 Francois Legault (77％)に次いで3番目に高い。４番目には Ontario 州知事 Doug Ford（69％）が僅差で続いたが、新型コロナウィルスへの対応では BC州がかなり感染拡大を抑えた一方、Ontario 州では感染拡大で大混乱に陥っていて対象的だ。支持率が低迷した州知事は、Alberta 州の Jason Kenney と Manitoba 州の Brian Pallister だけで、二人とも50％以下の支持率となっている（グラフ：主な州知事の支持率）。
う～ん、John Horgan 州知事が頑張っているね。それにしても、新型コロナウィルス対策では悲惨な状況にある Quebec と Ontario 両州の州知事が高支持率を獲得しているが不思議だし、逆にウィルス対策でとてもいい状況になっている Manitoba 州知事が支持されないのもよく分からない。新型コロナウィルスに関する州ごとの状況はこちらに。
* Ipsos は Angus Reid Institute と同じ調査企業だと思うが、なぜか別々に書かれている。ともかく、両方とも Horgan の支持率が急上昇したことを伝えている。
＜ニュースソース＞
＜号外：アメリカ・花札男大統領がWHO脱退を表明した。またしても「僕ちゃん、や～めた」が確定した形だ。まあ、なんというか、花札男はやることがすべて”いきあたりばったり”で長期的展望がまったくない。WHO を脱退したら、アメリカの医学界だって困るだろうに・・・。次はなんだろう。ひょっとすると、国連脱退かもしれない。花札さん、消毒液でも注射して少し頭を冷やしたらど～お・・・(-.-;)?。＞
何十年にもわたって、超音波診断装置は車付きカートに乗せられた大きくて高価な機械だった。ところが、今、Burnaby にある企業が、片手で持てるほど小さいだけでなくモバイル機器に接続できる超音波装置 Clarius HD を開発し、状況を変えつつある。「当社の装置の最大の特徴は片手で持てることです。カート全体をこの小さなサイズに縮めてしまったのです」と、Clarius Mobile Health 社の副社長 Jeff Schoenfeld は話す。「そして、超音波装置で撮影したイメージをフマフォまたはタブレットで見ることができます」。この装置を紹介する同社の動画があったのでリンクしてみた。
すでに、50台が州内地方都市の救急治療室に発送されつつあり、30台が St. Paul's Hospital を含む Metro Vancouver 地域の病院で新型コロナウィルス患者に使われている。「特に新型コロナウィルス・パンデミックの中、医療従事者と患者を保護するために陰圧で密閉された緊急治療室で、この小さな装置を使って超音波のイメージを見ることができるのは信じがたいほど便利です」と、St. Paul's Hospital の救急治療室で働く Dr. Oron Frenkel は話す。
Clarius HD のおかげで医師たちは、感染が拡大しやすい放射線室に新型コロナウィルス患者を移動させずにすむ。また、小さな装置なら消毒するのがとても簡単だ。「この装置への関心が世界中で急速に高まってきています」と Schoenfeld は言う。「一台製造するとすぐに発送されていきます。当社は常に何百台もの装置を生産しています」。従来型の超音波装置は100,000ドルもするが、Clarius HD は一台6,500ドルくらいから買える。
この新しい技術に大きな関心が生まれたのはパンデミックがきっかけだが、今後、この装置は超音波市場を支配するだろうと医師たちは言う。「私はまったくこの装置には未来があると思います」と Frenkel は言う。「片手で持って診療現場で使える超音波装置はおそらく、医師と患者が臨床診断の中で使われる機器としては、200年前に聴診器が発明されて以来最大の革新的技術だと思います」。
う～ん、地元企業がすごいものを開発したね。カートで運ばねばならないような大きな装置を片手で持てるサイズに縮めて、さらにスマフォやタブレットに接続できるというのだから、すごいよね。がんばれ～ Burnaby！！！・・・＼(^o^)／。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日の州政府の発表によると昨日の新規感染者数はたったの４人で、緊急事態宣言が発せられて以来最低を記録した。昨日までの一週間では、10人、５人、８人、11人、9人、9人、4人とかなり良好に推移した。しかし、日本のようにちょっと気を許したらまた増加し始めるから、BC州はそのあたり慎重に行くべきだろう。＞
新型コロナウィルス・パンデミックも BC州ではかなり抑えられてきているが、6月からどんなビジネスが再開されるかについてのニュースがあった。
学校：月曜日（6月1日）から州内の学校はすべて授業が始まる。ただし、親御さんたちが授業再開に不安がない場合の話で、そうでない場合は子供は家にいてもいい。
運動場：学校のグラウンドも含めて Metro Vancouver のたくさんの運動場は6月1日から再開される。子どもたちの安全を守るためにいくつかのガイドラインがあって、それらには運動場で遊ぶ前と後で手を洗うことと、家から持ってきたオモチャは他の子供達と共用しないことが含まれる。コミュニティはそれぞれ独自のやり方を決めていて、今週末あるいは来週からスケートパークとそのほかのアウトドアリクリエーション施設を開けるところもある。
交通手段：バスはしばらくの間無料で乗れたが、来週月曜日（6月1日）から TransLink の料金システムが復活する。物理的距離を保つことは依然として求められる。
キャンプ場：多くの人が待ち望んでいた夜通しキャンピングが月曜日から州内で可能になる。州立公園の多くが今月初めに再開されたが、その段階では昼間だけの利用が許されていた。月曜日からは、州内の公園で夜通しキャンプすることが許される。5月25日からオンライン予約が開始されたが、希望者があまりに多くて、予約から溢れた人たちの中にはウェブサイトのテクニカルな問題に遭遇した人たちもいた。州政府がまだ州内での新型コロナウィルスの感染拡大をモニターしていることもあって、今のところ、オンラインでは6月1日～7月25日の予約だけが許されている。それから、月曜日からは BC州内にある7つの国立公園のうち6つが再開される。ただし、これらの公園は当分の間昼間だけの利用が許される。トレイル、ボートランプなどは再開されるところもある。
運転知識テスト：月曜日から、運転知識テストを受ける必要がある新しいドライバーは、ICBC に予約してテストを受けることができる。これまで、ICBC はクラス5からクラス8までのドライバーにテストを実施していたが、パンデミック期間中に免許証の期限が切れた人だけが対象だった。月曜日からはだれでもテストの予約を取ることができる。実地テストはまだ受けることができない。
ジム：ジムは5月のロングウィークエンド（5月16日～18日）から再開が許されたが、多くのジムで WorkSafeBC が求めていた対策を講じる時間が必要で、それらは月曜日から再開される。
飛行機とフェリーサービス：Harbour Air は月曜日からの再開に備えて飛行機を増やし、そのいくつかはバンクーバー国際空港（YVR）から離着陸する。飛行機での旅行者は、YVR からVictoria と Nanaimo へのルート、また Vancouver と Maple Bay を結ぶルートで利用できる。その他のルートは今月始めに再開されていて、Vancouver と Tofino を結ぶルートは来週金曜日に再開される。BC Ferries はまた、来週から就航便を増やす計画だ。水曜日の時点では、West Vancouver と Nanaimo を結ぶルートで４つの往復便が復活することになっていた。
最低賃金：新型コロナウィルスによる財務上の損失について心配するいくつかの業界からのリクエストにもかかわらず、BC州は以前から予定していた最低賃金の引き上げを施行する予定だ。月曜日から、最低賃金（時給）はこれまでの13.85ドルから0.75セント引き上げられて14.60ドルとなる。
近く予定されていること：多くの健康サービス（歯科医療、物理療法、登録マッサージサービス）はすでに再開されていて、数週間のうちに他のサービスも再開が期待されている。その他、近く再開されるか、すでに再開しているサービスには、小売業、美容院、入れ墨サービス、対面カウンセリング、レストラン、カフェとパブ、博物館と美術館、図書館、保育所がある。今月始めの州政府の発表では、ホテルとリゾートは6月中に再開されると政府は見ていた。映画産業は、6月と7月に domestic productions（カナダ国内の作品？）を皮切りに再開が期待されている。映画館とシンフォニーは、物理的距離を守って7月に再開される可能性があるが、大きなコンサートとフェスチバルを再開する目処は立っていない。高校以上の学校はクラスとオンラインでの授業を混ぜて秋から再開され、K-12* の学生たちはクラスに戻ることが期待されている。
ナイトクラブ、カジノ、バー、会議、観客を動員するプロスポーツ、それに旅行業は再開の目処が立っていない。
* 「K-12」とは、「Kindergarden（幼稚園）から12年生（高校3年生）まで」の意味のようだ。
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アメリカ・ミネソタ州 Minneapolis で、黒人男性 George Flyod が警察官に路上に押さえつけられて死亡した。男性が「どうかお願いだ、息ができない、息ができないんだ」と叫んでいるのに、警察官が膝で男性の首を押さえ続け、数分後に男性は目を閉じて言葉を発しなくなった。その様子が動画に撮影されてネット上で見ることができるが、それを見ながら私は怒りに震えた。あの警察官は男性が死んでもかまわないと思いながら、膝で男性の首を抑え続けたに違いない。ああなるともう警察官ではなく殺人犯だ。次の動画ニュースでその様子が出てくる（0:20 あたりから）・・・かなりショッキングなシーンなので要注意。
ところで、この事件は2007年にバンクーバー空港で、ポーランドからやってきた男性が４人の警察官に殺された事件を思い出させる。あの事件では、テーザー銃が使われたのが男性の死亡原因のように伝えられたが、男の首を膝で押し付けた警官がいたことが分かっていて、私はその行為が死亡原因だったと思えてならない。その行為は警察行為としても（カナダでは？）違法だそうだ。その後の警察官たちに対する裁判で、そのあたりがどう扱われたのかは私は知らないが・・・。
なお、ミネアポリスの事件では現場にいた４人の警察官が解雇されたらしい。しかし、とても解雇だけではすまされない事件で、警察行為を越えた殺人事件として扱うべきだと私は思う。男性の首を膝で押し続けている警察官*の恐ろしいほど無表情な顔を見ると、そう思えてならない。
* 今朝の最新ニュースによると、Floyd の首を膝で抑え続けた警官 Derek Chauvin は殺人罪で逮捕された。
＜ニュースソース＞
新型コロナウィルス・パンデミックで人類は大混乱に陥っているが、予期しない”良い出来事”も発生しているようだ。カナダの主要都市のほとんどで、過去2ヶ月間にわたってパンデミックによって人々が自動車の運転を控えていることから、大気環境が大幅に改善された。専門家たちは、きれいな空気がたとえ数週間続くだけでも喘息発作や心臓発作を減らすと説明する。それらの病気を持っている人たちは、新型コロナウィルスによって重症化したり死亡したりする危険度が高まるが、皮肉なことに新型コロナウィルスは大気環境も改善させているので、それによって重症化が抑えられるというわけだ。
カナダ環境気候変動省に勤める大気環境調査部門の研究者 Chris McLinden らは、衛星センサーを使って大気環境と、オゾン、一酸化炭素、二酸化窒素などの汚染物質の存在を計測する仕事に取り組んでいる。ほとんどの州がビジネスと公共施設を閉鎖し人々が外出を控え始めた3月半ば以降、彼らが使う大気環境地図では二酸化窒素が大幅に減少したことを示した。二酸化窒素は、乗物や建物の動力源として化石燃料を燃やした時に発生するガスの一つである。McLinden は、二酸化窒素は一酸化炭素よりもかなり早く消失する傾向があるので、日々の変化を比較するには最良の測定材料の一つだと話す。
Toronto と Montreal では二酸化窒素が30％以上減少し、McLinden によると、それは道路を走る車が減少したことと工場が閉鎖あるいは減産をしたことが主な原因だ。Edmonton と Calgary では、二酸化窒素が40％近く減少した。大西洋岸諸州では、もともと二酸化窒素がかなり低いので十分なデータが認められなかった。McLinden は、大気環境地図は人類の健康にとって最大の心配の一つである微粒子物質のレベルは測定しないが、二酸化窒素ほどではないとしても、それらの物質も減少しているだろうと言う。４月には、国際的な大気環境技術企業 IQAir が、世界の10都市で PM2.5 が大幅に減少したことを突き止めた。同社の調査では、PM2.5 が前年同期に比べて、インドの Delhi で60％、韓国の Seoul で54％、Los Angeles で31％、そして New York City で25％減少したことが分かった。
University of Toronto で地球科学の教授を務める Miriam Diamond は、大気汚染が一時的に減少するだけでも人類の健康に良い影響を与えると話す。二酸化窒素と PM2.5 は、人間の気道を腫れ上がらせて、喘息発作、心臓発作、脳卒中を引き起こす。カナダ保健省は昨年、大気汚染にさらされることによって毎年14,000人以上のカナダ人が死亡すると推定した。「2ヶ月間大気汚染が抑えられることで、大気汚染関連の死亡と疾病を避けることができ、特に（新型コロナウィルスで）呼吸器系についてとても心配している時にはそれが顕著だ」と Diamond は言う。「また、大気汚染が抑えられれば肺の調子は良いので、新型コロナウィルスにかかった場合でも症状が軽症化することが期待される」。
Canadian Medical Association の理事長 Dr. Sandy Buchman は、社会がスローダウンしている間に大気汚染が減少する一方で、心臓発作と喘息で入院する人が少なくなり、これらが同時発生したことが調査で明らかになるだろうと推測する。そのことによって、今度は、大気汚染を永久的に抑制するような政策を推し進めるようになれば、と彼は期待する。
う～ん、新型コロナウィルスは人類に大きな課題を突きつけているが、こうやって考えてみると、化石燃料を際限なく使って汚してきた大気環境のことを改めて考えなおす機会でもあるようだね。だとしたら、私は今後すべての化石燃料による乗物の使用をやめる・・・な～んて言ったら、明日から車を運転して鳥見にも行けないし、日本へは手こぎボートで行く*ことになるよね。弱った～～～(-.-;)。
* 早く太陽光発電の飛行機でも発明されないものだろうかね。
＜ニュースソース＞
私が小学生の頃、村から西に見える浅間山が大噴火を起こした。群馬・長野の県境にある浅間山（地図）の頂上から噴煙が立ち上り、その高さはびっくりするほどで数千メートルには達したと思われた*。しばらくすると、村中に火山灰が降り始め、どこもかしこも数センチの厚さの火山灰で埋め尽くされた。雨が降ると、屋根に積もった火山灰が雨樋に流れ込んで、雨樋は火山灰で一杯になった。火山灰はずいぶん長いことあちこちに残っていた。
最近、そんな浅間山が約900年前に大噴火して、ヨーロッパに大飢饉をもたらしたかもしれないとするトピックがあった。浅間山が地球の反対側のヨーロッパに大飢饉を引き起こしたとしたら、驚くような出来事だが、ともかく以下がそのトピックのあらましだ。
12世紀の初めにヨーロッパで大雨や冷夏が数年続き、作物の不作と飢饉をもたらした異常気象の原因が、浅間山の噴火だったかもしれない・・・スイスの研究チームが、グリーンランドの氷河を柱状にくりぬいた「氷床コア」の分析や過去の文献調査から、そんな論文を発表した。これまで、この時期のヨーロッパの異常気象は、1104年に噴火したアイスランドのヘクラ火山が原因と考えられてきた。しかし、研究チームが今回、氷床コアを詳しく調べたところ、硫酸塩が急激に増えたのは1108～13年で、ヘクラ火山の噴火時期とはずれていることがわかった。当時の記録を調べても、ヘクラ火山の噴火の影響は3年後の1107年までには落ち着いたらしいのだ。
研究チームは、木の年輪の研究を行った結果、1109年の北半球の平均気温は平年より約1度低くて、フランスではこの年、ブドウや農作物が大凶作に陥ったことが分かった。研究チームはさらに日本の文献も調べて、1108年8月29日に浅間山が大噴火した記録を見つけた。そして、グリーンランドの氷床の硫酸塩は、浅間山のこの噴火による可能性があるとした。今後、氷床に含まれる火山灰を分析することで、浅間山由来かどうか確認できるかもしれないという。
う～ん、地球って大きなようで意外と小さいんだね。もっとも、7万年以上前に大噴火したインドネシアのトバ火山は、人類を絶滅寸前にまで追い込んだというから、それに比べたら、1108年の浅間山の噴火も大したことではなかったのかもしれないけどね・・・(^^;)。
* 私が子供の頃に見た浅間山の噴火は、おそらく1958年の噴火だと思う。だとすれば、噴煙は8,000メートルにまで達したとされている。
＜ニュースソース＞
＜「全くだめな大手水道業者 M社（1/2）」から続く＞
＜返金の約束を果たさない＞
翌2月7日、Ryan 氏から電話が来て、「最後の請求分の約200ドルを小切手でお返しします」という。ところが、1ヶ月経っても何も送られてこない。3月16日になって、ついに私はまた M社に電話した。すると、Ryan 氏は「え～と、お宅には小切手を送るんでしたっけ・・・」と頼りない返事。要するに、Ryan 氏はなにもやっていなかったわけだ。
＜下の階もひどい目に＞
おそらく、100年経っても小切手は送られてこないだろう。M社はそんな会社だ。そう言えば、下の階もその後 M社からひどいサービスを受けた。大改築中だった下の階では、新しいバスタブの据え付けを M社にやってもらった。ところが、バスタブを水平につけなかったために、バスタブ周りのタイルを張る職人*がタイルを張れないのだ。下の階のオーナーが M社に抗議してもらちが明かず、別の水道業者を頼んでバスタブの据え付けをやり直すと言っていたが、その後どうなったのか・・・。
＜ネット上の評価は全く当てにならない＞
Google Maps での M社の評価はとてもいい。なぜなら、仕事が終わった後、職人たちがかなりしつこく Google Maps の評価欄に書き込むよう頼んでくるからだ。私も最初は職人にせがまれて、5つ星をつけて評価してしまった（後に1つ星に落として書き直した）。
よくもこんな企業が大手を振って商売してられるものだとまったく呆れる。要するに、水道周りの修理なんかめったにあることではないから、みんな知らないで「あの赤いトラックの会社が良さそうだから使ってみよう」と思うってことか。ともかく、私はこれほどひどい企業にカナダで他に出会ったことがない・・・(-_-;)。
（追記トピック「全くだめな水道業者 M社：BBB に苦情を・・・」に続く）
* この職人が私のバスルームの改築を一部（バスタブ周りのタイル張り、壁のペイント、床の張替え）やった人で、改築がほぼ終わったあとも仕上げ作業で時々私のところに来てくれた。そんな時に、彼の口から下の階での M社のひどい仕事について聞いた。
バンクーバー周辺では、大手水道業者 M社の赤いトラックがよく道路を走っている。私は最近まで知らなかったが、あちこちにオフィスがあってかなり大きな水道業者らしい。ところが、昨年末、私はこの業社からひどいサービスを受けた。
＜水漏れの原因を発見できず＞
11月7日の朝、私のコンドミニアムのバスルームあたりから下の階に水漏れが発生した。下の階がアレンジして、M社に調べてもらった。その結果、トイレが原因ということになり、その日の午後、M社の別の職人が来てトイレを修理した（トイレの底にあるワックスリングを交換しただけ）。ところが、それから約１週間後の13日にまた水漏れが発生した。M社が調べ直した結論は「お宅からは水漏れしてない」だった。しかし私は、トイレ脇の壁に開けた穴から見える内壁で、バスタブ側の内壁がぼろぼろになってバスタブ下の床面に落ちているのが気になった。
ここまで M社の約3時間のサービスに対して合計600ドル以上（約200ドルを3回）を取られたが、かなり高いと思った。それに、そもそもトイレを”犯人”にした判断が間違っていたのだから、その分まで払わされるのは納得がいかない。
＜別の業社はすぐに原因を突き止めた＞
それから2日後の11月15日に、下の階がアレンジして別の水道業者が原因調査にやってきた。 L社の職人 B はぼろぼろになった内壁を見るとすぐに一つの実験をした。バスタブ側でバケツに水をくんでそれをシャワーの壁にぶつけたのだ。すると内壁にかなりの量の水が染み込んできた。これが犯人だった。結局、M社の２人の職人は内壁のボロボロを見ても、何も気づかなかったということ。原因が分かって、私は以前から考えていたバスルームの改築をすることにした。L社と別の職人を頼んで、バスタブ、水道配管、タイルを新しくし、壁のペイントと床の張替えもやってもらった。その結果、水漏れは完全に止まった。
＜あきれてしまう言い訳＞
ろくな仕事をせずに600ドル以上も取られた私は、今年に入って2月6日に Burnaby にある M社のオフィスに行って文句を言った。対応した Ryan 氏の言い訳が傑作だった。「L社の職人 B が壁に水をぶつける実験をするに至ったのは、当社の職人たちがすでに調べたことが B の頭にあったからだ」というのだ。この返事に私は頭に血が上った。まるで、「当社では、他社の職人が調べた後でないと、ちゃんと仕事することができません」と言っているようなものだ。私は「あなたと話しても、時間とエネルギーの無駄だね」と言って帰ってきた。
＜返金の約束を果たさない＞
翌2月7日、Ryan 氏から電話が来て・・・
＜「全くだめな大手水道業者 M社（2/2）」に続く＞
ちょっと気に食わなかったら、なんでもかんでも「やめて」しまうアメリカの花札男大統領だが、またしても「僕ちゃん、や～めた」をやらかした。ロシアなどと領空内での偵察機による監視を相互に認めた「領空開放条約」から離脱することを決めたらしいのだ。これが軍拡競争につながりかねないと懸念する声が、アメリカの核軍縮の専門家からも出ている。
花札男がこれまでに「僕ちゃん、や～めた」をやらかしたのは、私が知る限り、INF（中距離核戦力全廃条約）、パリ協定、イラン核合意、（ほぼ”離脱しそうな”）WHO がある。また、来年に期限を迎える核軍縮条約新STARTについても、中国の参加が必要だとして延長の見通しは立っていない。他にも「や～めた」のがあったと記憶するが、忘れた・・・(-.-;)。
「オバマはなにもやらなかった」と宣伝しているだけあって、花札男はたしかにいろいろやってる・・・ただし、ほとんどが離脱だの脱退だの資金援助停止だのって、物事をぶち壊すことばかりだ。人類がなんとかして軍拡競争を抑制し、地球環境を守り、健康維持を計ろうとしてきたのに、そうした人類の努力を花札男はいとも簡単にぶち壊そうとする。11月の大統領選で彼が”間違って”勝ってしまったら、いったい次はなにをぶち壊すのだろう。地球そのものをぶち壊すのでなければいいが*・・・(-.-;)。
* 今朝、これを書いている最中にも「米、核実験検討か ・・・」というニュースが飛び込んできた。核実験を実施すれば1992年以来28年ぶりで、国連が1996年に採択した包括的核実験禁止条約（CTBT）に違反し、世界的な核拡散に拍車がかかる恐れがあると言われる。「地球ぶち壊し」の始まりか・・・「地球に消毒液を注射するんだ！」とか言ってやりかねないかも・・・(-.-;)。
＜ニュースソース＞
一昨日、バスルームで変なことが起こった。朝から出かけて午後2時ころに帰宅してみたら、バスルームの電気がつかず天井のファンも回らない。仕方なく、コンドミニアム住民組合の世話役さんに状況を説明するメールを送った。
すると、昨日の朝、電気屋さんがやってきていとも簡単に直してくれた。ポイントは、バスルームの電源コンセントが GFCI outlet という種類になっていたことだった。GFCI（Ground Fault Circuit Interrupter 漏電回路安全装置）は、コンセントに水がかかったり、コンセントにつないでいる機器（例えばヘアドラヤーなど）が水に触れたりした場合に、感電を防ぐために電源が0.03秒（30分の1秒）の速さで自動的に遮断される安全機能だ。下の動画が GFCI をわかりやすく説明している。
私の場合も、結局、T（TEST）と R（RESET）の2つのボタンを操作して電源を戻せた*。なお、GFCI は、以下の手順で毎月テストする必要があるということだ。
① Reset ボタンを押して、テストの準備をする。
② 常夜灯のようなものをコンセントに差し込むと電気がつく。
③ Test ボタンを押す。常夜灯の電気が消える（注）。
④ Reset ボタンを再度押して、テストを完了する。
（注）③で常夜灯の電気が消えない場合は GFCI が機能していないことになり、早急に修理が必要だ。
どんなタイプの住宅でも水気の多い場所の電源コンセントは GFCI タイプになっているだろうから、みなさんも一度確認しておくのがいいかもしれない。そんなこんなで、簡単に直してくれた電気屋さんに感謝するとともに、少し勉強になった気分だ・・・(^^;)。
* なぜ電源が切れたのかについてははっきりしない。私が蛇口の水を使っている時に水がはねてコンセントに飛んだのなら、その瞬間に電気が切れたはずだし・・・。まあ、コンピュータがよくやるように、コンセントも私をおちょくったのかもしれない・・・(^^;)。
これは、CBC Health team が医療関係ニュースを会員に毎週伝えるサービス Second Opinion からの抜粋だ。新型コロナウィルスがどのようにして感染していったかを具体例を上げて示している。
＜3月10日、アメリカ Washington 州 Mount Vernon で発生したクラスター＞
コーラスの練習をするために61人の人たちが一堂に会した。そして、その中に新型コロナウィルスの症状を持つ人がひとりいた。2時間半にわたって人々は互いに近くに座って一緒に歌い、練習が終わったら椅子を片付けて積み上げた。2週間後、61人のうちの53人が新型コロナウィルスに感染したことが分かり、そのうち3人は入院し、２人が死んだ。
歌うこと、距離を置かずにいたこと、互いの体に触れたこと、あるいは食事をしたこと、それらのどれが集団感染を引き起こしたのか、医療研究者たちには分からない。しかし、一つだけ分かっていることがある。室内で長時間一緒にいて、そのことが感染を拡大したということだ。「空気を通して感染する可能性についてはたくさんの証拠が出てきている」と、Virginia Tech で aerosol エアロゾルによるウィルス伝染の専門家である Linsey Marr は言う。「大規模な感染は、人混みの場所、得に換気の良くない場所が常に関係している・・・」。
コーラスの練習は、密集した人々がどのように壊滅的結果をもたらすかという点で、CDC（アメリカ疾病予防管理センター）の新しい研究のテーマになっている。CDC の以下の２つのレポートもまた、ウィルスが換気の悪い室内で人々が長時間いた場合に簡単に伝染することを示している。
＜韓国ソウルのコールセンターで発生したクラスター＞
ビジネスビルの同じ階（11階）にあるコールセンターで働く人たち97人のうち、94人が新型コロナウィルスに感染した。
＜中国・広東州のレストランで発生したクラスター＞
レストランで、新型コロナウィルス症状の出ていない感染者の客から、他の客9人に感染が広がった。感染しなかった人もいて、その差を分けたのはエアコンからの空気の流れ方が影響したと見られる。エアコンからの空気の流れから遠くにいた人たちは感染しなかった。
これらのクラスターを考えると、新型コロナウィルスが空気感染する可能性も考えられるが、WHO はその可能性はあるものの人から人へ空気感染で広がったという決定的な証拠は存在しないとしている。
う～ん、やはり屋内に集団で長時間いるとやはり感染しやすいんだね。気をつけねば。ところで、飛沫感染と空気感染の違いについて調べてみたら、こちらのサイトが次にように説明していた。
「咳やくしゃみをすると、口から細かい水滴が飛び散りますよね。この細かい水滴を飛沫と言います。この飛沫に病気の原因となる細菌やウイルスが含まれていた場合、これを吸い込むことで感染するのが飛沫感染です。・・・空気感染は別の言い方で飛沫核感染といいます。飛沫核とは、飛沫の水分が蒸発した小さな粒子のことで、これを吸いこむことで感染するのが飛沫核感染、つまり空気感染ということになります。」
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日 Metrotown モールに行ってみたら店がぽつりぽつり開き始めていた。たとえば、日系の（二）百円ショップ Oomomo が開いていて、カメラのレンズを拭く布を買ってきた。開店した店はまだ全体の10％にも満たないくらいだが、開店に向けて準備をしている店はあちこちにあった。ユニクロもそのひとつで張り紙に「明日21日に開店」と書かれてた。”元通り”にはなかなか行かないだろうが、じっと耐えてきた商店の人たちに声援を送りたい気分だ。＞
相変わらずアジア系を狙った人種差別事件があちこちで発生しているが、Vancouver 市内でこんな事件が起こった。先日、カナダ原住民の若い女性 Dakota Holmes が市内東部の Grays Park で犬を連れて散歩していた時、花粉症を患っている彼女はくしゃみをしてしまった。すると、白人の30代と見られる男が近づいてきて、「アジアに帰れ！」とか「カナダにウィルスを持ち込みやがって！」と言っただけでなく、彼女の顔を何度も殴った。とてもひどい殴り方だったので、彼女は地面に倒れた。
Holmes は、「花粉アレルギーがあるので私はくしゃみをしただけなのですが、あの男はそれだけで私に向かってきました。信じられないほどの人種差別の暴言でした。男は私をアジア系だと思ったのです」と話す。「男は、わめきながら私の顔を殴り続けました」。Holmes の犬 Kato が男に向かったのはこの時だった。男は犬の勢いに後ずさりした。Kato はふだんはそれほど攻撃的ではないが、以前にも Holms を助けたことがあり Kato と Homls の絆は強いものだった。「Kato はいつも私を助けてくれます」と Holms は言う。
男が犬を Holms から取り上げるようなことを言ったため、Holms は警察に通報するのを一旦は躊躇したが、父親から強く言われて結局通報した。警察もこれを重大事件として扱い、すぐに公園で Holms の立ち会いのもと現場検証を行った。Holmes は、Union of B.C. Indian Chiefs で管理コーディネーターとして働いている。
う～ん、新型コロナウィルスを「Chinese Virus 中国ウィルス」と呼ぶなど事あるごとに中国を非難して、憎悪ばかりを煽るアメリカの花札男大統領に影響された”花札病患者”がどんどん増えているね。それにしても、男がカナダ原住民に向かって「自分の国に帰れ」と言ったのには呆れてしまう。原住民の人たちにとってはカナダが”自分の国”なんだから、むしろ、男のほうに「自分の国（ヨーロッパ？）に帰れ！」と言いたくなる。カナダ原住民とアジア系を識別できないような”単純思考の人間”が、とかく花札病にかかりやすい*・・・そんな気がする。
* もっとも、私も原住民の人を見て「日本人みたいな顔をしてる」と思うことがある・・・(-_-;)。私も花札病に・・・まさか・・・(-.-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：BC州政府は昨日、新型コロナウィルスの新規感染者がたった２人だったと発表した。これで過去３日間が８人、８人、２人とすべて一桁で推移したことになり、感染がかなり抑えられてきた感じだ。＞
昨日火曜日から BC州では新型コロナウィルス対策が緩和され、２ヶ月間のシャットダウンを過ぎて経済を再開する過程の４段階のうち第２段階に入った。これにより、昨日から多くの業種でサービス再開が許されたが、いくつかの制約がある。再開するビジネスは、公衆衛生と安全のガイドラインに従って営業するための手続きを強化し、新型コロナウィルス安全計画を立てなければならない。WorkSafeBC は、そうした計画のためにテンプレートを提供し、約300人の防止オフィサーが安全対策の徹底を監視する。
州政府は先週金曜日、経済活動を増やしながら新型コロナウィルスの拡大を抑制することを目指して、産業に特化した公衆衛生プロトコルを発表した。州政府は第2段階の中でも州民に対して、できるだけ家にいて不要不急の地理的移動を避けるよう促している。また、州民が社会的距離2メートルと適切な衛生習慣を継続し、病気だと思ったら家にいるようにすすめている。昨日から再開が可能となったのは以下の業種だ。
医療関係サービス（歯科医、物理療法、登録マッサージ療法、カイロプラクター、理学療法、言語療法、その他の同様なサービス）
小売業
美容院、理髪店、その他の個人的サービス施設
対面カウンセリング
レストラン、カフェとパブ（十分な距離対策を施した場合）
博物館、アートギャラリー、図書館
オフィス労働現場
リクリエーションとスポーツ
公園、ビーチ、アウトドアスペース
保育施設
また、待機手術も第2段階の中で再開が許されている。
＜ニュースソース＞
なんともがっかりするニュースが飛び込んできた。2010年の Vancouver 冬季オリンピック前に行われた SkyTrain の Canada Line 建設によって、Cambie St. の商店街は商売に大打撃を受けた。その商店主らが TransLink を相手に損害補償を求めて起こしていた訴訟で、分離裁判でいったんは勝訴していた３軒の商店主らが、最近行われた控訴審で逆転判決により敗訴してしまった。
工事開始前、施工主らは「トンネル工法を採用して数ヶ月で終わる」と言っていたが、実際には、交通を大きく阻害する開削工法に切り替えた上に、期間が1年半もかかった。そのため、大打撃を被った Cambie St. の商店主たちが損害賠償を求めて訴訟を起こし、2018年には3軒の商店主たちが合計で180,000ドル以上を勝ち取った。しかし、先日行われた控訴審による判決では、商店主たちの勝訴を判決した BC州最高裁判所の裁判官が被害額について計算間違いをしたとして、3人の裁判官が2対1で逆転判決を下し、商店主たちは敗訴した。
敗訴したビジネスの一つ Park Theatre の元オーナーで現在 Cambie Village Business Association の理事を務める Leonard Schein は、Canada Line の建設によって、Cambie St. の 2nd St. から 25th Ave. までの39のビジネスが家賃を払えなくなって閉店を余儀なくされたと話す。その他のビジネスも、経済的な打撃を受けたり、賃貸契約の更新ができなくなったりした。今回の判決に、商店主たちはカナダ最高裁判所に裁判を持ち込むことも考えている。あるいは、Canada Line の建設からの被害額の弁償を求めて６回目の裁判を開始することになると彼らは言う。
う～ん、数ヶ月の工事なら「お国のため」と思って我慢するだろうが、1年半も工事が続いたらとても我慢できるものではない*。ともかく、「トンネル工法で数ヶ月」が「開削工法で１年半」では詐欺みたいな話だ。私は、大打撃を受けた Cambie St. 商店街のことを知って以来、「オリンピックなんか地元でやるもんじゃあねえ」と強く思っている。それにしても、Vancouver オリンピックからすでに10年が経ったが、裁判というのは呆れるほど時間がかかるんだね・・・(-_-;)。
* 今まさに新型コロナウィルス・パンデミックで大半のビジネスが閉鎖されて、まだ数ヶ月しか経っていないのに倒産してしまうビジネスが出てきている。これがもし１年半も続いたらどんなことになるか。そう考えたら Cambie St. 商店街の人たちの苦難がどんなものだったか想像に難くない。
＜ニュースソース＞
新型コロナウィルス対策で閉店されていた床屋も、ようやく開店しそうだ。しかし、４月半ばから私の髪の毛はどんどん伸び「これはなんとかせねば」と思えてきて、自分で散髪できる小型バリカンをネットで探してみた。その結果、Remington HC4250 Shortcut Pro Hair Clipper に白羽の矢が立った。ところが、パンデミックの中、こうした品物を買いたいのは私だけではなかったようで、いつ調べても “out of stock” だった。それが先日、やっと Amazon で注文することができた。税金を入れて約80ドル*。私が行く床屋ではチップを入れて20ドルくらいするから、１年間働いてくれたら十分に元は取れるという計算だ。
数日後、製品が配達され、さっそく使ってみた。結果は・・・100点満点の120点・・・(^^)。想像していたよりも遥かに簡単で仕上がりも上々だった。毛の長さを調節するための”げた”が1.5ミリから15ミリまで９種類あって、まず15ミリで全体を刈り、耳周りや後ろの方を6ミリで刈った。最初は少しもたもたしたが、すぐに慣れてスイスイと進んだ。次回は3ミリも使うつもりだし、櫛を使って櫛から出た部分だけ刈れば頭頂部を長めに残すこともできそうだ。そうなれば、さらに満足の行く仕上がりになるだろう。下の動画がこの製品を紹介している。
また、こちらの動画はさらに詳しく説明している（イギリスの動画らしくて電源プラグが北米とは異なるが、ご心配なく）。ご覧のように、丸っこくて小さいからとても扱いやすい。今後の課題は、後頭部を刈る時に鏡をどう使うかだ。ひとつ考えたのは、手鏡を輪ゴムでカメラ用三脚にくくりつけ、バスルームの大鏡とのコンビネーションで使うことだ。これができたら、両手が空くからより丁寧な散髪ができそうだ。いろいろ研究してみよう・・・(^^)。
＜掃除＞ バスルームで散髪することにし、毛がくっついては困るからマット類は外に出した。小さな椅子を持ち込んだが、ほとんど立ったまま刈ったので、あまり使わなかった。刈り終えたら、洗面器や床に散らばった髪はちりとりで取ったりしてゴミ箱に入れ、床は掃除機をかけた。なお、衣類はつけずに刈って、刈り終わったらシャワーを浴びた。
＜余談＞ 「バリカン」て何語かと思ったら、フランスのバリカン・メーカー Barriquand et Marre から来ているのだそうだ。言語学者の金田一京助は三省堂の「外来語辞典」を作っている時に、「バリカン」だけ最後まで語源が分からなかったとか・・・(^^;)。実際、「バリカン」をフランス語では tondeuse、英語では hair clippers と呼ぶということで、「バリカン」と呼ぶのは日本だけらしい。言葉って面白いね・・・(^^)。ウィキペディア「バリカン」には”金田一の苦労”がさらに詳しく書かれている。
* ネット検索すると、アメリカのサイトも出てきて値段がもっと安く見えるが、そのあたり誤解しないで必ずカナダのサイトで注文する必要がある。上述の Remington のウェブサイトもアメリカのサイトで値段は米ドルのようだ。
昨日、カナダ首相 Justin Trudeau は、カナダで初めてとなる新型コロナウィルスのワクチンの臨床試験が Health Canada カナダ保健省によって承認され、Dalhousie University の Canadian Centre for Vaccinology によって行われると発表した。Trudeau は、臨床試験が成功したら、NRC（National Research Council of Canada）がワクチンの製造と分配を”ここカナダ”で行うために製造メーカーと協力すると述べた。ワクチンは Ad5-nCoV と呼ばれ、3月17日に中国で第一段階臨床試験が承認された。
カナダ保健省は声明で、今回ワクチンの候補となっているのは CanSino Biologics という中国の研究チームによって開発されたもので、金曜日に臨床試験が承認されたと述べた。声明の中で保健省は、「これは、新型コロナウィルス用に作られたワクチンとしてはカナダで初めてとなる臨床試験の申請だ。この決定は申請を注意深く再考察した結果行われ、カナダ保健省はその安全と質の必要条件を満たしていると判断した」と述べた。
なお、新型コロナウィルスのワクチン開発については、州レベルでも研究が進んでいる。Quebec 州のバイオ医薬品企業 Medicago による研究、Saskatchewan の Vaccine and Infectious Disease Organization-International Vaccine Centre による研究、Ontario 州 の University of Waterloo による研究などだ。また、先ごろカナダ保健省は、新型コロナウィルスの血清検査（抗体検査）をカナダで初めて承認した。
＜ニュースソース＞
いまや現代人はインターネットアクセスがなかったらほとんど生活できない。特に、新型コロナウィルス・パンデミックが始まってから、テレワークの人たちも含めてだれもが他人との連絡にインターネットが使えなかったら大変な支障をきたす。そんな時代になって、Lower Mainland の人たちはみな高速インターネット環境を享受しているのかと思ったら、必ずしもそうでもないようだ。
Danielle Beausoleil は、Chilliwack 南方の Ryder Lake 地区で人生の大半を過ごしてきた。２人の子どもたちを育てる Beausoleil にとって、Chilliwack から車で20分足らずの Ryder Lake は子育てするには素晴らしいところだ。しかし、一つだけ欠点があり、特に新型コロナウィルス・パンデミックが始まってからはそれが大きな問題になってきた。「Eメール一つを送信するのに10分もかかる」と彼女は言う。約1,500人が住む Ryder Lake には衛星インターネットサービスが供給されているが、Beausoleil によると極端に接続が悪く、遅いし、値段が高い。州の教育システムがオンラインに移行したのに、15歳になる息子はビデオコールに参加することができず仮想学級にも出席できない。
4年前に Ryder Lake に引っ越してきた Andy Harrington は、Beausoleil と同じような問題に直面している。Rwanda での教育慈善事業の専務理事として彼は常に Zoom を使って仕事をしているので、パンデミック対策の公衆衛生ルールに逆らって彼のオフィスで仕事をせねばならない。また、Harrington も Beausoleil も、パンデミックの中で人々が外界から遮断されることを心配する。特に、高齢者が教会に行けなくなったりして他人との連絡が途絶えることが心配だ。
CRTC によると、地方集落に住むカナダ住民で、ハイスピードインターネットにアクセスできるのはたったの約40％だ。そして、Ryder Lake の場合は、地理的に遠隔地でもないのにインターネット環境が整っていない典型的な例のようだ。Ryder Lake の人たちが、数年前に Telus と協同で光ファイバーネットワークを引いてきたらどのくらい金がかかるかを調べたら、600,000ドルもかかることが分かって諦めるしかなかった。Chilliwack 市と Telus は同地区でのインターネット環境の改善を検討し続けているが、その実現を待っていられない住民たちは、400人分の署名を集めて州政府とカナダ政府の両方に援助を嘆願する手紙を書いた。
う～ん、面積が日本の2.5倍もあるBC州だから人口が少ない内陸部の遠隔地ならまだわかるが、Chilliwack から車で20分のところでインターネットアクセスがまともに使えないなんて、信じられないね。Telus や Shaw などのインターネットプロバイダーに、そうした地区まできちんとカバーするよう義務付けることはできないんだろうか。
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子どもたちはもう何週間も学校に行かず、大人は家から仕事をしている状態だが、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐために未だに多くの公衆衛生ルールが敷かれている。来週月曜日の Victoria Day に州内のいくつかのビジネスがオープンすることを許された一方、閉められたままのビジネスもある。ロングウィークエンドに向かって、どんな施設が再開されているのか、また、そうした施設を訪れる人達を守るために現在どんなルールが敷かれているのかを、以下にまとめてみた。
生活上不可欠のサービス：
生活する上で不可欠のサービスはパンデミック中も閉鎖されず、食料品店とリカーストアはもちろんオープンしている。公共輸送サービスは稼働しているが、TransLink では人々の安全を守るためにいくつかの対策を講じていて、それには、バスの乗客数が一定数に達すると停留所で止まらないことも含まれる。加えて、いくつかのルートでは利用客の激減によりバスの本数が減らされているので、利用者は前もって時刻表を確認するのが良い。BC Ferries は運行しているが、同社は今週、必要でない場合以外は利用しないよう人々に呼びかけた。Haida Gwaii などいくつかのコミュニティは、フェリーで到着する外部からの人達を受け入れないと発表しているほか、Tofino、Squamish、Whistler など州内のいくつかの町は、外部からの人たちに街に来ないよう呼びかけている。
小売業：
ロングウィークエンド中開店している店もある。たとえば、Aritzia は Vancouver 地区にある３店を開店し、Home Depot はパンデミックが始まって以来営業を続けている。ただし、開店している店でも来店客数を制限するなどの対策をとっている。店に入るには列に並ぶのを覚悟し、手の除菌ローションを使い、他の客や店員との距離を守る必要がある。
レストランと高級食品専門店：
レストラン、ベイカリー、カフェには再開した店もあるが、どの店でも顧客の安全を守る対策がとられている。たとえば、一度に入店する客数を3人にしたり、入店前の列で客同士の距離を守らせたり、テイクアウトだけにしたりすることだ。多くの店とカフェが テークアウトだけのサービスをしていて、客は店に行く前に電話するかオンラインで注文しておく必要があるかもしれない。ファストフードレストランの中には、ドライブスルー、配達、店舗前ピックアップなどにサービスを限定している店もある。
州立公園：
ほとんどの州立公園は昨日からオープンしていて、昼間だけ利用することができる。夜通しのキャンピングは試験的に6月1日からできることになっている。多くの公園が開園する一方で、閉まったままの施設もある。ビジターセンター、ネイチャーハウス、売店、遊園地、ホットスプリングス、ホール、休憩所はケースバイケースで開場される。ビーチ、トレイル、ピクニックエリア、トイレ、boat launches は開いている。5月14日現在完全に閉まっている公園には、Birkenhead Lake、Coquihalla Canyon、Cypress、Garibaldi、Joffre Lakes、Mount Seymour、Porteau Cove、Shannon Falls などがある。こちらのサイトには BC Parks のウェブサイトがリストアップされている。
Vancouver 市内の公園とビーチ：
Vancouver の公園は開園しているが、人々の安全のためにいくつかの対策がとられている。Stanley Park では駐車場が閉まっていて、サイクリストが利用しやすいように園内全域で車の侵入が禁止されている。サイクリストは、Seawall に沿った道路は利用しないよう促されていて、歩行者が安全な距離を保ってすれ違えるようになっている。その他の公園やビーチはオープンしているが、駐車場の多くは使えない。加えて、ビーチで社会的距離2メートルを守らないとパークレンジャーから注意され、先週末だけで約2,000の注意が発せられた。公園局のツイッターによると、３月から閉鎖されていたオフリーシュ・ドッグ・パークが Vancouver ではオープンした。
ゴルフ場とテニスコート：
ロングウィークエンドには、３つの市営ゴルフ場はいずれもオープンする。Fraserview と McCleery は４月中にオープンし、Langara は今朝からオープンした。しかし、プレーするにはオンラインで予約し、支払いは debit card または credit card でしかできない。スタート時間が来るまでは自分の車の中で待ち、プレーが終わったらすぐにゴルフ場を出ねばならない。賃貸のゴルフクラブは今の所なく、ゴルフショップは開いている場合でも一度に２人までしか中に入れない。ゴミ箱の蓋、ボールウォッシャーなど人々が頻繁に触れるものは撤去されている。
Vancouver 市では、テニスコートとピックルボールコートを近くオープンする予定だ。その多くは先週末にオープンしていて、すべての公営コートは今日までにはオープンしているはずだ。ピックルボールコートは、ゴルフ場同様にいくつかのルールが敷かれていて、プレー時間を30分に、またシングルスまたはダブルスだけでプレーし、ダブルスのペアーは家族同士でなければならない。テニス用具は他人と共用せず、ピックルボールプレーヤーは自分のネットを持参し、リーグ戦とレッスンは禁じられている。Metro Vancouver 内の他の都市でも最近、様々なスポーツ施設をオープンし、Vancouver と同様のガイドラインが敷かれている。
広域公園：
Metro Vancouver の広域公園はほとんどがオープンしているが、Barnston Island と Brae Island は閉まっている。駐車場は Lynn Headwaters Regional Park も含めて閉鎖されている。遊園地、ネイチャープレイエリアとピクニック休憩所は閉まっているかもしれない。
5月中旬に再開する予定のサービス：
再開が予定されていた医療健康サービスには、歯科医院、理学療法、登録マッサージサービス、カイロプラクターなどがある。美容院と理髪店は近く再開される予定だが、顧客の安全を守るための計画を策定するのが条件だ。同様の条件を満たした対面カウンセリング、レストランとパブ、博物館、ギャレリー、図書館、保育施設はサービス再開が許される。また、ロングウィークエンドには家庭に少人数を招待することも再開できるようになり、そのためのガイドラインも計画に含まれていた。
オープンされないサービスなど：
まもなくBC州民にとってふだんの生活がある程度戻ってくることになるわけだが、今後も数週間あるいは数ヶ月間再開できないサービスがたくさんある。6月には、夜通しのキャンピングが許可される見込みだが、グループ間の距離を保つために予約受付数が限られる。来月、ホテルとリゾートは再開が見込まれている他、再開する学校があるかもしれない。
来月、映画館が再開する可能性がある他、シンフォニーなどの娯楽も再開される可能性がある。しかしながら、大きなコンサートやお祭りは行えず、7月にそれらが行われる場合は、一定の社会的距離を確実にする必要がある。高校と大学は9月に再開される予定だ。今のところ、ナイトクラブ、バー、カジノ、ライブスポーツ、大きなコンサートと会議が再開されるタイムラインは作られていない。
また、公営アウトドアプールがいつ再開されるかについては分からない。今週、Vancouver 公園局は、５つあるプールにライフガードチームを雇う前に、ライフガードがどのようにして新型コロナウィルスから自分を守れるかについてのレポートを待っているところだと発表した。また、Vancouver 市内のビーチでは同様の理由で、当分の間ライフガードが不在となる。
＜ニュースソース＞
昨日、BC州知事 John Horgan は、３月に発令され数度にわたって延長されて5月12日に期限が切れた緊急事態宣言を、さらに２週間延長することを発表した。今後も２週間毎に延長の可否を検討するが、すべては感染データがどのように推移するかにかかっている。Horgan は、新型コロナウィルスを抑えるための公衆衛生ガイドラインをほとんどの州民が守る努力を続けていると評価した一方で、今週末のロングウィークエンドを通してガイドラインを忘れないように州民に訴えた。Horgan によると、州のパンデミック対策第二段は公式には来週火曜日まで始められないが、州立公園など人が集まる施設は一部今日から再開される。
う～ん、あまり具体的な話がないのであいまいだが、以前に発表した緩和計画をほぼ踏襲しているものと思われる。
＜ニュースソース＞
新型コロナウィルス対策として BC 州で緊急事態宣言が発令されて以来、ほとんどの店が閉まって食料の買い出し以外は買い物に行かず、”2メートル・ルール”のために友達と鳥見に行くこともままならず、一日一回運動のために外出する以外は家にいなければならない。だれもが似たような状態にあるのだろうが、こんな時つくづく思うのは「Skype*を使っててよかった」ということだ。
ほぼ毎日、特に夕方になるとバンクーバー周辺の友達、それに日本の友達や親戚たちと Skype で話をする。お互いに顔が見えるので日本の人たちでも距離感を忘れて、すぐ近くにいるような錯覚の中で話すことができ、親近感が電話とは全く違う。もし Skype がなかったら、今頃私は毎日誰とも話すことなく過ごすことになって、おそらく精神的にも参ってしまっていただろう。そんなわけで、Skype を使っていて本当に良かったと思っている。
なお、日本では最近 Line のほうが重宝されているようだが、サービスが始まった2003年ころから Skype を使ってきた私としては、やはり Skype のほうが使いやすい*。しかも、Line は日本と周辺のアジア諸国では広まっているが、世界的にはほとんど知られていないので、カナダ人もほとんどが使っていない。ということで、私は Skype を頻繁に使って Line はそれほど使わない。
* リンク先は当ホームページの「Skype」のページで、そこで使い方を詳しく説明している。
* Line はもともとスマフォ専用のアプリとして作られ、最近まではコンピュータでは使えなかった。今ではコンピュータでも使えるが、「スマフォ → コンピュータ」では音声・ビデオ通話ができないという制約があったりして（その逆は OK）、このあたりも使いにくさになっている。
新型コロナウィルス・パンデミックは世界中を大混乱に陥らせているが、実はもうひとつ”変な病”が北米ではびこっていることを人々はあまり意識していない。それは「花札病」だ。
Vancouver に住む中国系の女性 Gladys Lam の家族は、Queen Elizabeth Park にベンチを寄付していた。ベンチは父母に捧げたもので、彼らの名前を書いたプラークが付いている。最近、そのベンチに中国系の人たちに対する人種差別の落書きがされた。Lam は Facebook で「ここ Vancouver でとても悲しい人種差別の不快な問題が発生しています。国家間の政治は別にして、これは Canada に住む私達の生活では起こるべきではない、とても心を傷つける個人的な話です」と書いた。
ベンチには、父母が公園を散歩する時にはいつもゴミを拾っていたと書かれている。母親の Jane Zhao は2月に亡くなったが、父親は毎日ベンチのところにやってくると彼女は言う。「父がこれを見なければならないのは胸がつぶれる思いです。人々はパンデミックに怒っていて経済的に苦しんでいることは知っています。だからといって、破壊行為やヘイトクライムが許されるものでもありません」。その後、落書きは消されたが、Lam は人々がこの話を聞いて人種差別に対して立ち上がってくれたらと思っている。
Vancouver 警察によると、憎悪犯罪は今年に入って増加していて、その多くがアジア系の人たちに対するものだ。East Vancouver では高齢の男性が怒鳴られて身体をこづかれた。SkyTrain で発生した事件もまた人種差別的で、犯人は他の乗客に暴力をふるいながら新型ウィルスに関係する言葉を発した。また、バンクーバー市内の路上で22才のアジア系の女性が、通りがかりの男から突然頭を殴られた。
こうした差別行為をする人たちは完全に「花札病」にかかっている。アメリカの花札男大統領が、発生源もよくわからないうちから新型コロナウィルスを「Chinese Virus 中国ウィルス」と言ったり、はっきりした証拠もないのに「あのウィルスは中国で人工的に作られた」などと言って、中国批判を展開する。それによって、人々は冷静な判断をする代わりに憎悪ばかりを煽られて、こんな事件が起こる。情けないことだ。
＜ニュースソース＞
＜参考ニュース＞ 米大統領「中国に聞け」と激怒 質問した中国系米国人記者に
（以下の文章は、1942年に日系人強制収容所に送られた母親を持つ Laura Saimoto が書き、CBCラジオの番組 Early Edition が母の日に女性たちを祝福するために企画したコンテストで最終選考されたものだ。Laura Saimoto は Vancouver 生まれの日系三世。）
3月半ばに新型コロナウィルス問題が勃発すると、私は旅行の禁止、学校や仕事場の閉鎖、空気中に漂う恐れと不確かさと言ったシャットダウンの動きが始まったのを見ながら、ニュースや人々の生活の中でデジャヴュを感じ始めていた。新型コロナウィルスは過去にはなかったのに、なぜデジャヴュなんだろう。母、母の家族、BC州の日系人コミュニティ全体が第二次世界大戦のころに一斉検挙されて強制収容所に送られたが、彼らはあの時、私が今回感じたのと同じことを感じたに違いないと、私は気づいたのだった。私は、日系カナダ人の歴史を教育することを提唱し続けてきたので、当時の出来事は知っているし、たくさんの記録写真を見てきたし、私自身の家族の話を含めてたくさんのストーリーを聞いてきた。母の家族は Bridge River と East Lillooet に、そして、父の家族は Minto に強制収容された。
戦前の日系人コミュニティは驚くほど活気があって、Powell St. 沿いには約8,000人の日系人が住み、400以上のビジネスが展開されていた。第二言語の学校 Japanese School and Hall には1,000人以上の子どもたちが通っていた。しかし、真珠湾攻撃が勃発するとまもなく、夜間外出禁止令が発せられて Japanese School は閉鎖された他、なにもかもが閉鎖された。Strathcona 小学校は、日系人の子どもたちが通学できなくなって、児童数は1,200人から600人に減った。人種だけを理由にして、家も、土地も、ボートも、そして日系人のビジネスも没収されてカナダ政府によって売り飛ばされた。一夜にして、日系人は生活、教育、家、行動の自由、すべての権利失われ、その後に何が起こるかわからない状況になった。
新型コロナウィルスによって短期的にも長期的にも何が起こるかわからないことへの深い恐怖を感じる今、私は、戦争当時に日系人コミュニティがすべての権利を剥奪されて経験したものを、ただ想像するだけだ。最近 Burnaby の Central Park に作られた仮設の新型コロナウィルス検査施設の写真を見た途端、私は1942年に Hastings Park で撮影された写真を思い出した。それらの写真には、強制収容所に送る前、日系人を一時的に勾留するために PNE の畜舎に設置した仮設ベッドが写っていた。
カナダ政府は、22,000人の日系カナダ人を太平洋岸から100マイルの内陸にあった放棄農場やゴーストタウンに強制収容したが、それは、日系人がカナダ国家に対する保安上の脅威にならないよう隔離するためであり、彼らは1949年まで収容された。収容されていた時期には、行動の自由はなく、収容所内には学校はなく、当初は仕事もなかった。それでも、収容所を写した当時の写真を見ると、人々の服装はみな良かった。子どもたちは幸せそうで健康そうに見えた。コミュニティでの生活が作られて、各収容所はそれぞれが自給経済を確立し、食料を生産し、ビジネスを開始した。
新型コロナウィルス問題が始まって以来、私は毎日、1949年の East Lillooet 収容所で母が高校を卒業する時に撮った美しい写真を見ている。私にとって、それは母が人生について私に教えてくれたことのすべてを凝縮している。当時の極度の苦難にもかかわらず、母の家族と日系人コミュニティは力を合わせて生きていった。貧しくはあったが、祖母はシンガーミシンを強制収容所に持っていき、収容所内の人たちのために衣服を作り、高校を卒業する母には美しいドレスを作った。高学年の生徒たちは低学年の生徒たちに教え、現代の遠隔学習のように通信教育で高校の授業を受けた。母は高校の２年分を学べなかったが、収容所内で高校を卒業することができた。Vancouver に戻ると、母は頑張って遅れた分を取り戻し、UBC を卒業して家政科の先生になった。
母の日に、母が East Lillooet で高校を卒業した時の写真を見ながら、私は母と祖母の両方に深い感謝の気持ちを感じている。80代後半になって痴呆症で短期記憶が衰えながらも、母は老人介護施設から Skype で私たちと話す。母の生きる力の強さはいつも私に、母がいつか言った言葉、「これを乗り越えられたら、なんだって乗り越えられるよ」を思い出させる。
ありがとう、お母さん。
＜ニュースソース＞
私は昔から、ミルクをちょっと飲みすぎるとお腹の調子が悪くなる「乳糖不耐」の症状を抱えていた。乳糖不耐は日本人に多くておよそ４人に一人の割合で起こるらしい。ミルクにはカルシウムなど栄養がたくさんあるから、なんとかして飲まねばと思うのだが、どうしてもうまくいかなかった。
それが、一年くらい前だったか、試しにと思って冷蔵庫にグラスを置いて常にミルクを注いでおき、冷蔵庫を開ける度に少しずつ飲むようにしてみた。冷蔵庫を開けたらそのミルクをゴクンゴクンと２～3回飲む。一日にグラスいっぱいくらいの分量だ。それが効いたのかもしれない。最近はちょっと多めに飲んでもゴロゴロしなくなった。まだコップ一杯のミルクを飲んでしまう勇気はないが、これからもゴクンゴクンを続けていったら、飲めるようになるかもしれない。それができたら「乳糖不耐」から”卒業”だ・・・(^^;)。
日本で新型コロナウィルスの検査数が少ないことについては時々報道されているが、あまりに検査しない対応に、群馬県の私の田舎で縫製工場を経営する友人 Yさんが怒っている。
Yさんの会社では中国人と日本人が何人も働いているが、そのうちの日本人女性一人が風邪かインフルエンザのような症状を発症した。新型コロナウィルスとは違う症状なのだが、女性が新型コロナウィルスに感染した可能性は大いにある。女性の家で感染者が発生したからだ。当然ながら、女性は今仕事には来ていない。Yさんとしては、ともかく女性に検査を受けてもらいたくて保健所や病院に連絡をとった。ところが、一向に検査してもらえない。先日 Skype で話した時も、Yさんは怒りまくっていた*。
日本での検査の少なさについては、こうした”現場の声”を聞くと切実さが伝わってくる。日本中のあちこちで、これほど感染の疑いのある人が検査もせずに放置されているとしたら、たいへんなことだ。先日の動画ニュースでも韓国との大きな差が伝えられていたが、なんとも気になる日本の状況だ。
* Yさんから聞いたのだが、縫製工場というのは埃がかなり発生するからもともと換気はものすごく良くしてあって、仮に新型コロナウィルスが内部で漂ったとしてもあっという間に外に排出されるらしい。その点では安心なようだ。
T&T Supermarket が、新型コロナウィルス対策として入店する顧客にマスクをしてもらうことを開始した。Loblaw* 傘下にあるものの独立した経営を行う T&T は、４月20日にも入店する顧客の体温を計測することも開始した。同社チェーン CEO の Tina Lee は、アジア諸国で採用されている対策により近づけることにしたと話す。
店としては、顧客に使い捨てタイプの非医療用マスクを使用することをすすめているが、その他のマスクでもよしとしている。ただし、ジャケットの襟を引っ張って口をカバーするのは受け付けない。なお、同チェーンは、体温測定で高温が測定された人あるいは体温測定そのものを拒否する人は入店を断る。T&T Supermarket は、1993年に Burnaby の Metropolis at Metrotown モールに第一号店を開店し、現在では Osaka Supermarket の２店舗を加えて Ontario 州、Alberta 州、BC州に全部で27店舗を展開する。
* Canada 最大の Canadian 食品小売店チェーンだが、医薬品、金融、衣料の店舗チェーンもある。T&T Supermarket のほか、Real Canadian Superstore、Shoppers Drug Mart、SuperValu など約30の小売店チェーンが傘下にある。
＜ニュースソース＞
BC州政府は昨日、新型コロナウィルス・パンデミックの中で通常の生活に少しずつ戻る計画を発表した。昨日の発表のハイライトは以下だ。感染の推移を見ながら決定していくので、実施時期についてはあいまいな表現もある。
＊ロングウィークエンドに間に合わせて、2人～6人の集まりをしても良くなる。
＊小売店、理髪店、美容室、保育施設、レストラン、図書館、博物館がまもなく再開される。
＊待機手術、歯科診療、理学療法は5月中旬から再開される。
＊州立公園は5月14日から昼間に限っての再開が期待されている。
＊泊りがけのキャンピングが6月には可能になるかもしれない。
＊ホテル、映画館、映画産業は夏に再開されるかもしれない。
＊大半の学校は9月に再開が期待される。
＊すべての再開計画は、新型コロナウィルスの感染を抑えるための詳細計画次第だ。
＊ナイトクラブ、バー、カジノは当分再開されない。
＊50人以上の集会は依然として禁止される。
これにより、18日の Victoria Day が入る来週末のロングウィークエンドから、咳やくしゃみを含む新型コロナウィルスの症状がある人は参加しないというルールを厳格に守ることを条件に、２人～６人の人の集まりが許されるようになる。小さなディナーパーティ、裏庭でのバーベキュー、家族とのハグもロングウィークエンドに間に合わせてできるようになる。理髪店、 待機手術、歯科診療の予約も数週間以内にできるようになと期待される。公衆衛生担当官によれば、BC州の再開計画の目標は、感染の拡大を発生させずに、通常の生活の約60％を復活させることだ。
特定セクターごとの再開に向けての対策は以下の通り。
小売業（5月中旬から再開）
＊レジを増やしてラインアップを短くする対策をとる。
＊従業員を守るためにプレキシガラスを設置する。
＊できるだけオンラインショッピングをしてもらう。
＊できるだけマスクを着用してもらう。
＊病気の人は買物を控えるよう促す。
理髪店、美容院、スパ（5月中旬から再開）
＊予約制にする。
＊ウェイティングエリアを小さくするか、廃止する。
＊病気の人には来店しないように促す。
＊マスクの使用を促す。
保育施設（5月中旬から再開）
＊定期的に子どもたちと施設従業員に症状がないか調べる。
＊症状が出ている場合は施設に来ないというはっきりした方針で臨む。
学校（9月再開）
＊毎日、学校職員と児童・学生たちの症状の有無を調べる。
＊頻繁なクリーニングを行う。
＊クラスのサイズを小さくする。。
＊症状が出ている場合は学校に来ないというはっきりした方針で臨む。
＊オンラインでの授業を増やすようにし、特に高校生にはそれを計画する。
＊外国から来た学生には14日間の自己隔離をしてもらう。
スポーツ、レクリエーション、キャンプ（5月中旬から再開）
＊毎日、症状の有無を調べる。
＊身体の接触が少ない屋外スポーツはより安全と考えられる。
＊症状が出ている場合は参加しないというはっきりした方針で臨む。
＊重大な病気のより高いリスクがある人は参加しない。
う～ん、やっとこさ、普通の生活に戻る流れになってきたね。感染拡大を再発させないようにうまくやっていきたいものだ。それにしても、商売をしている人たちは本当に大変だね。経済活動も早く”普通”に戻って欲しいね。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日の州政府健康オフィサー Dr. Bonnie Henry の発表によると、BC州は新規感染者が3月15日以降で初めて一桁（８人）に減った（最悪は3月24日の145人）。これによって、今月12日まで延長されていた緊急事態宣言の緩和にはずみがつくかもしれない。すでに緊急事態宣言を解除した New Zealand に一歩近づいた感じだ。＞
日本のニュースを見ていたら、大量に感染者が出たあとで感染拡大を克服した韓国の様子が動画で報道されていた。感染の抑え込みに成功し、５日いっぱいで自粛解除となった韓国。このニュースでは、日韓で明暗を分けたのは韓国の徹底した“検査と隔離”だったとしている。なお、この時点で、感染者と死亡者は韓国の（10,804人、255人）に対して日本は（15,024人、579人）とかなりの差がある。また、毎日の新規感染者数は、韓国ではほとんどが一桁なのに対し日本は数百人に上っている。
この動画を見ると、なぜ日本では同じことができないのかと不思議でならない。そして、その違いは、日本のお粗末すぎるコンピュータ教育に原因があるのではと思えてくる*。日本中の人たちが「スマホで十分」と思って、若者たちさえもがコンピュータを持とうとしないのだから、どうしようもない。「スマホ＝生活道具、コンピュータ＝仕事道具」ってことが分かっていないのだ。おそらく政府のトップや官僚も似たような考えなのだろう。
かつて米国に次ぐ”大国”と言われた日本は、いまや落ち目になっているにもかかわらず、一時期の繁栄の余韻に浸って「俺達は優秀な民族なんだ」という誤った認識（うぬぼれ）がはびこっている・・・そんな気がする。このニュースが示すものが日本没落の前兆でなければいいが・・・。
* 一応、小中学校・高校では「コンピュータ」の授業があるらしい。しかし、数年前に高校の先生をしている親戚の若者たちに聞いたら、「教育現場ではコンピュータの理屈を教えるだけで”実技”はなにもやっていない」と言っていた。要するに、「コンピュータを教える先生がいない」と大騒ぎしていた90年代半ばから状況は全く変わっていないのだ・・・なんとも・・・(-_-;)。
新型コロナウィルス・パンデミックのために食料品店などで長い列ができているが、買い物をする人にはとても便利なウェブサイトが立ち上げられた。howbsy.com というのがそれで、Vancouver 周辺の特定の店でどれほど人が並んでいるかをひと目で見ることができる。
業種などは多岐にわたり、Superstore、COSTCO、T&T などの大型店舗だけではなく、Fujiya、Suzuya、Oomomo など日本人に馴染みも店や、銀行ATM、コーヒーショップ、ピッツァショップなどあるとあらゆる店舗がカバーされている。４月24日に誕生したこのウェブサイトは、最初の週だけでも20,000人以上が閲覧した。サイト運営者は Vancouver 地区に加えて、Victoria、Kelownaにもすでに展開し、ゆくゆくは Alberta 州や Ontario 州にまで広げたいとしている。
使い方については、画面上部にある以下の検索欄とボタンで絞り込み検索ができる。
Search by Name ＝ たとえば、Fujiya と入れたら Vancouver、Richmond などの４店舗が表示された。
Search by Location ＝ たとえば、Burnaby と入れたら Burnaby 市だけでなく、Burnaby Village Museam や Burnaby Lake などまで絞り込めた。
業種別ボタン ＝ Grocery、Bank、Liquor、Recycle、Department Store、Pharmacy、Post Office、Restaurant、Cafe、Hardware、Home Goods で絞り込み検索が可能だ。
＜ニュースソース＞
ほぼ毎日行われている新型コロナウィルスについての記者会見で、BC州政府の健康オフィサー Dr. Bonnie Henry が人々に、（戸外で感染する可能性はとても低いので）「外に出よう」と呼びかけている。
彼女は、「戸外ですれ違った人が咳をしたりくしゃみをしたりしたとしても、それがたとえ2メートル以内であっても、感染のリスクはごくわずかだ。もちろん『never say never（絶対にとは言えない）』ではあるのだが、そうした場合の感染のリスクは限りなく小さい」と述べた。Henry はパンデミックが始まって以来、散歩したり公園で時間を過ごしたりするのは心の健康にとって重要だという理由で、人々に家族と戸外での時間を楽しむことをすすめてきた。
彼女はまた、新型コロナウィルスがどのようにして感染拡大するかについての研究に注目してきた。「これまで見てきた中では、318件のクラスターについての研究があった他、戸外での接触で感染したかもしれないと思われる事例についての研究も一つだけあった」。Henry によると、本当に起こりやすい感染リスクは密閉空間で発生していて、それはウィルスを運ぶ咳やくしゃみの飛沫にとても簡単にさらされるからだ。たとえば、室内で夕食パーティやミーティングを行った時などに最も感染しやすい。
体調が良くない人は家にいるべきだが、それ以外の人々は、正しく注意を払えば戸外で時間を過ごすことを快適に感じるはずだと彼女は言う。「まだ私達はとても注意しなければならないし、お互いに親切にする必要がある。でも、どうぞ戸外に出ましょう。家族と一緒に外に出ましょう。笑顔で近所の人達とお話をし、お互いに助け合ってください。ただし、距離はきちんと守ってください」。
う～ん、私自身、ほぼ毎日 Central Park で散歩やスロージョギングをしているが、それほど人が多くないから感染の危険性はまず感じない。もちろん、社会的距離２メートルは常に取るようにしている。ともかく、適度な運動が免疫力を高めることは、厚生労働省のクラスター対策班メンバーである西浦博さん（北大教授）も言っている。なお、彼自身も時々２～３時間のスロージョギングをやるらしい。２～３時間とはすごいね・・・私は30分で十分・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
先日、このビルで発生した出来事。車でビルに戻ってきた住民が Key Fob を使って地下駐車場のゲートを開けて中に入り、ルールに従ってゲートが閉まるのを待っていた。すると、外から大急ぎで走ってきた若い男がゲートがまさに閉まろうとする瞬間、手をゲートにつっこんだ。ふつうならセンサーが働いてゲートが開くはずなのに、なぜか手を挟んだまま閉まってしまったらしい。
男が手を挟まれたまま激痛に苦しんでいると、運転手の女性はうっかりと FOB でゲートを開けてしまった。しかも、男が Fob を持っていなかったら中に入れてはいけないのに、女性はそれを確認しなかったようだ。車が駐車場内部へ去った後、男は中に入ると飛び回るほどの腕の痛みに苦しみながらも、２台の車に車上荒らしをして、非常用ドアを開けて出ていった。そして、その一部始終がセキュリティカメラに写されていた。
1台の車にはプリンターが載せられていて、泥棒はそれを盗んでいった。このビルのロビーの連絡版に写真が貼ってあって、男がプリンターを重そうに運んでいる姿が写っている。ところが、車のオーナーが言うには、そのプリンターは古くてもう使えず、リサイクルに持っていこうと思っていたのだとか。世の中には、リサイクル活動に励む"奇特な泥棒さん”もいるものだね・・・(^^;)。
もちろん、事件は警察に通報された。警察では、間違いなくリサイクルショップに持っていったかどうか確認するとか・・・あ、いや、その、それはどうか分からないけどね・・・(^^;)。
Nova Scotia 州で22人に上る死亡者が出た連続殺人事件の後、カナダ政府は銃規制の強化を表明していたが、カナダ首相 Justin Trudeau は昨日、約1,500種類の軍隊仕様の「攻撃型」武器を即時禁止することを発表した。昨日以降、銃の免許を持っている人でも、カナダ国内でこれらの武器を販売、移動、輸入、それに使用することが禁止された。今回禁止された銃火器のリストは Canada Gazette で見ることができる*。
公衆安全大臣 Bill Blair は、「今日を持って、カナダ国内での攻撃用武器市場は閉鎖される。（あのような殺人事件は）もうたくさんだ。これらの武器を禁じることによってカナダ人の命が救われる」と述べた。Trudeau 首相は、すでにそれらの銃火器を持つ人がこの禁止令にスムーズに従えるように２年間の恩赦機関を設けると述べた。また、数ヶ月のうちにこうした銃火器の所有者に「公正な補償」を提供するための法律を通過させることも約束した。Liberal Party 自由党は昨年のカナダ連邦議会議員選挙中に、税収から資金調達する一種の買い戻しプログラムを公約していた。
今回の禁止令は、立法議会を通してではなく閣議での規則化を通して成立した。法務大臣 David Lametti は、カナダ住民はだれもが2022年4月までにこの法律に従わねばならないと述べ、その時までに禁止された銃火器を処分しなかった銃所有者は刑法の下での制裁に直面することになると加えた。恩赦期間はあるものの、それらの銃火器はカナダ国内のどこにおいても使用してはならない。Lametti は、銃火器の所有者は銃火器を製造メーカーに返すか、あるいは2022年までに輸出することになるだろうと述べた。
政府関係者によると、現在どれほどの数の禁止銃火器があるかは分かっていないが、これまで「制限銃火器」とされてきた銃火器は105,000丁あり、これらは今後「禁止銃火器」として分類される。政府関係者はまた、２年間の恩赦期間の後で銃の所有者は銃火器を廃棄せねばならず、あるいは「grandfather 新法令の適用を除外する」べく申請することになるかもしれないと述べ、新法令適用除外プロセスの詳細は追って発表されるとした。今回の禁止令には、ギャング構成員がよく使う拳銃は含まれていない。Blair は、将来的に自治体に対して拳銃などを禁止する権限を与えるような法制化を約束した。
う～ん、自由党政権は思い切ってやったね。これで少しは安全になるだろう。実際、Nova Scotia のような悲劇はもうたくさんだ。あとは、保守党が将来政権についた時にまた”元に戻す”ことのないよう祈りたいね。それにしても、grandfather の特例が認められるってのは片手落ちの気もする。それから、長い国境を接する”永遠の野蛮国”アメリカからの銃火器密輸をどうやって防ぐかということは、別問題として残るね。
* 約1,500種類というから当然だが、リストを見るとびっくりするほどたくさんある。
＜ニュースソース＞
＜号外：信頼できる友達情報によると、日本人が４人で（当然だけど(^^;)）麻雀をしていたらドアをノックされ、開けてみたら警官が立っていて罰金1,000ドルを食らった。みなさん、くれぐれも「２メートル」に気をつけましょう・・・(^^;)。＞
BC州では、州の検査拡大戦略の一環として、新型コロナウィルスに加えて、風邪やインフルエンザの症状がある人は、どれほど軽症でも、新型コロナウィルスの検査を受けられることが、この月曜日に発表された。検査は、初期診療提供者、ウォークインクリニック、緊急・初期医療センターあるいは地域収集センターを通して行われる模様だ。ただし、新型コロナウィルス検査を受けたいと希望する人は、クリニックや検査所に直接行くのではなく、前もって電話をするよう求められている。
先週、州の健康オフィサー Dr. Bonnie Henry は、新型コロナウィルスの症状を持っている人はだれでも検査を受けられるとしたが、検査を受けるための症状として「咳、発熱、息切れ」を上げていた。それを、月曜日の発表では、それらに加えて、寒気、咽頭痛、鼻水、鼻詰まり、嚥下痛、臭覚の低下、頭痛、筋肉痛、疲労感、食欲減退などの症状があれば、検査を受けられるとした。今のところ、無症状の人は検査する必要はないとされている。
＜ニュースソース＞
少し前のニュースだが、Nova Scotia 州での連続殺人事件のあと Justin Trudeau 首相は、カナダ政府が銃規制強化に向けて動き出すことを表明した。Trudeau の Liberal Party 自由党は、昨年行われたカナダ議会議員選挙の選挙運動中、assault rifles 突撃銃を「大量に人を殺すよう設計されたもので、カナダでは必要ないもの」だとし、それらの武器を禁止することを公約した。
政府の計画では、カナダ国内で合法的に購入されたすべての軍隊仕様の突撃銃を（政府が？）買い取ることも検討している。「カナダ政府は、カナダ全域で突撃型武器を禁止するための法律を導入する間際にあったが、新型コロナウィルスパンデミックのために国会が中断してしまった。政府としては、議会が再開された時には、銃規制などの事項に向けてすすめていく所存だ」と Trudeau 首相は述べた。
公衆安全大臣 Bill Blair は記者会見で、政府は military style assault weapons（軍隊型突撃武器？）を禁止するための "規則化と法律化" の両方を推し進める計画だと述べた。彼はまた、銃の保持についてのより厳しいルールと、人々に危害を加える可能性がある人間が銃器を入手できないことを確実にする法律など、その他の予防的手段を導入する政府の公約を繰り返し述べた。 同大臣はこれらを法制化する時期については、新型コロナウィルスの問題が国会審議を妨げているために定かではないと述べた。
う～ん、やっと銃規制が強化されそうな気配になってきたね。私は、2012年に保守党政権のもとで、それまでは登録制だった non-restricted firearms（非制限銃火器）が非登録制となって法律が緩められた時には、がっかりしたのを覚えている。ほとんどの銃火器はカナダ住民の大多数にとっては必要ないものなのだから、もっともっと厳しくしてほしいものだ。さもないと、いつかまた Nova Scotia のような事件が起こるかもしれない。
＜ニュースソース＞
早めの対策で新型コロナウィルスの感染拡大を抑えていると注目されている New Zealand では、このところ新規感染者数が連日一桁を示して、ついに同国政府は「新型コロナウィルスを抑えることに成功した」と発表した。今後は注意しながら対策を緩和していくようだ。その New Zealand は人口が BC州と近くて格好の比較対象となりそうなので、いくつかデータをまとめてみた。すると、カナダ国内ではかなり感染を抑えてきたと思われていた BC州でさえ、New Zealand にはとてもかなわないことがはっきりと浮かび上がってきた（特に注目すべき数字を太字にした）。
＜比較＞ 2020年4月28日 2:04 PM現在
New Zealand BC州
人口 4,981,310人 4,648,055人
面積 268,021 km2 944,735 km2（New Zealand の3.5倍）
人口密度 18.3/km2 5.02/km2
感染者総数 1,472人 1,998人
新規感染者 3人（連日一桁） 11人（前日は39人）
死者数 19人 103人
回復者数 1214人 1,190人
死亡者/感染者（比率） 1.3% 5.2%
感染者数/100万人 305人 391人
死亡者数/100万人 4人 22人
う～ん、New Zealand は本当にすごいね。New Zealand のほうが狭いところにたくさんの人が住んでいて、BC州よりも感染が拡大しやすいわけだが、結果は逆になっている。特に、新規感染者数が一桁の、それもたった3人というがすごい。いかに早めの対策が大切だったかということがよく分かる。なお、BC州の新規感染者数は、39人、11人ときて、昨日の発表ではまた55人と"逆戻り"してしまった。
それにしても、New Zealand と比較にならないほどの感染者と死亡者を出して、いまだに毎日数百人規模の新規感染者が出ている Quebec 州（感染者 25,757人、死亡者1,682人）と Ontario 州（同 15,381人、951人）がすでに対策の緩和を考えているというのは、「ちょっと早すぎない？」という感じだね。ましてや、"世界一の感染国"アメリカ（同 1,035,765人、59,266人）で一部の州がすでに対策緩和を始めたことについては、「冗談でしょ！」と言いたくなる。
＜参考サイト＞ B.C. wants to learn from New Zealand, other provinces before opening schools
＜号外：信頼できる友達情報によれば、バンクーバー都市圏在住の日本人二人が、それぞれ社会的距離2メートルのルールに違反して罰金を食らったらしい。ひとりは男性で、知り合いの女性にばったり会ってうっかりハグしたら警官に見つかり、100ドルの罰金となった。もうひとりは女性で、友達と3人で車に乗っていたら警官に見つかり、なんと1,000ドル近く？の罰金を食らった。みなさん、気をつけましょう・・・(^^;)。＞
私のビルでは、窓やバルコニーなどの大改築工事が進行しているが、先日、工事を請け負っている建設コンサルタント会社から手紙が来た。「室内の湿度を常に50％以下に保って、冬の寒い時に窓に結露が発生して窓枠を傷めないようにしてください。結露によって施工部分に損傷が起こった場合は、補償の対象になりません」という内容だった。へ～え、そんな事があるんだあと思いながら、温度計が家の中で行方不明になっていることもあって、温度と湿度を測れる温湿度計を買うことにした。
ネットで調べると、電気店などでだいたい10ドルくらいから温湿度計が売られている。大きな字でとても見やすい。ところが、さらに調べたら、なんと日本では百均*でも温湿度計が買えることがわかった。さっそく、Metrotown モールの日系百均店 Oomomo に行って探したら、あった、あった・・・(^^;)。いくつか種類があって、白羽の矢が立ったのはこれだ。湿度計部分には、％に応じてカゼ注意、快適、カビ注意などと書かれていて見やすい。直径が7センチくらいしかなくて軽いから、目の前のデスクの板部分に釘を打ち付けて引っ掛けたら、いつでも目に入る状態になった。めでたし、めでたし・・・＼(^o^)／。
なお、ネット情報によると、百均でこうしたものを買う場合には、いくつも並んでいる中から、針の位置が一番平均的なのを選ぶのが良いだろうということだ。たしかに、大多数からかけ離れていたら正しく測れていないことになる。もっとも、私が探した時にはそれほど"狂って"いるのはなかったが・・・(^^;)。
* 日本で言う「百円均一の店」の意味。もっとも、カナダの日系百均店は２ドルが基本だから、厳密にはむしろ「二百均」だが・・・(^^;)。
私は新型コロナウィルスの感染拡大は史上最悪かと思っていたが、必ずしもそうとも言えないようだ。1918から1920年にかけて世界中で発生したスペイン風邪は、もっとひどかったかもしれない（新型コロナウィルスはまだ感染拡大が続いているから、確定的には言えないが）。スペイン風邪は、1918-1920年に世界各国で極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称だが、第一次世界大戦時に中立国だったスペインで情報統制がされていなかったため同国での流行が大きく報じられたことに由来する（スペインが発生源という訳ではない）。以下、Wikipedia 「スペインかぜ」 からの抜粋だ。
世界中で1918年1月から1920年12月までに5億人が感染したとされ、これは当時の世界人口（18億人から20億人と推定）の4分の1程度に相当する。死者数は1,700万人から5,000万人との推計が多いが、1億人に達した可能性も指摘されていて、いずれにしても人類史上最悪の感染症の1つである。日本では、1918年10月～1919年3月、1919年12月～1920年3月、1920年12月～同年3月と３回に分けて流行した。当時の人口5,500万人に対し半分弱（43％）の約2,380万人が感染し、40万人前後が亡くなったと言われる。
「スペイン風邪」の呼称については、スペインが発生地ということではまったくない。第一次世界大戦中の士気維持のため、ドイツ、イギリス、フランス、アメリカ合衆国での病状や死亡の初期報告は検閲により最小限に抑えられた。一方、中立国スペインにおける伝染病の影響は自由に報道されたため、スペインが特に大きな被害を受けたという誤った印象を生み出し、そこから「スペイン風邪」という呼称が広まった。病気の起源については諸説があって、フランス、アメリカ、中国、はたまたカナダなどから発生したとする説があるが、いずれも仮説の域を出ていない。
う～ん、日本の人口の40％以上が感染して40万人が死んだなんてものすごいね。逆に、人類はそんな強烈なパンデミックを乗り越えてきたのだということを知ると、新型コロナウィルスくらいで負けてたまるかという気もしてくる。今は当時と違って世界大戦の真っ只中でもないのだから、人類が協力しあってこの苦難を乗り越えねばね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
Vancouver の南方に、アメリカとの国境に沿った道路 0（ゼロ） Avenue がある。場所によってはアメリカとの境界は浅く掘られた堀があるだけなので、堀を渡ろうと思えば簡単に渡れる*。しかし、どこかで監視されているらしくて、「一度見つかったら10年間はアメリカに入れなくなる」とずいぶん前に誰かが言っていた（今では10年ではないかもしれない）。その 0 Avenue が、新型コロナウィルス問題で一般人の国境通過が禁止された今、カナダとアメリカで別れ別れになってしまった家族や親戚にとっての出会いの場所になっている。こちらのサイトには、そうした人たちの写真も載っている（写真をクリックすると拡大写真になり、次から次へと見られる）**。
先日、Bill Ward と妻の Kathy が、生後9日の孫娘 Willow を初めて見たのはここだった。「なんとも悲しいことです。堀の向こうにいる孫娘を抱きたいのですが、抱けません」と Kathy は言う。Ward 夫妻の娘 Jodi Pears は、夫、それに3人の娘たちとアメリカ・Washington 州の Lynden に住んでいる。「私の両親は上の娘たち二人（3才と4才）が生まれた時には一緒にいてくれましたが、Willow の時には（国境閉鎖で）来られませんでした」。
この人達から遠くないところでは、 0 Avenue に時々やってきて国境を越えた再会の時を過ごす人たちがいた。Rosa Rezansoff と彼女の夫 Tice Siron だ。「こうやって夫に会えることはとてもありがたいですが、すぐ目の前にいる夫に飛んでいってハグできないことはなんとも胸つぶれる思いです」と Rezansoff は言う。二人は2年前に結婚し、3月16日に Montreal でカナダ移民局のインタビューを受けることになっていたが、それができなくなってしまった。「移民局からEメールがきてインタビューをスケジュールし直すと言ってきたものの、いつになるかわからないということでした」と Siron は言う。
一般人の国境通過が30日間禁止されたのが3月21日で、4月18日にはそれが30日間延長された。Siron は、「期間延長されるのは分かっていました。とても国境を再開できる状況ではないですから」と言う。しかし、期間延長によって Siron は妻に会える時をさらに待たねばならず、Wards 夫妻も孫娘の Willow を腕に抱くのをさらに待たねばならない。Pears は、国境が再開されても、いつになったら両親に会うことができるのかよくわからない。「すべては新型コロナウィルスの状況がどうなるかですね。ともかく、両親に子どもたちを会わせてあげられないのはつらいです。いったいどうなるのでしょう」。
う～ん、感染拡大が続く両国の新型コロナウィルスだが、世界各地で開発されている治療薬やワクチンが摂取できるようになったら、すべてが"元通り"とは行かないものの国境通過はできるようになるだろう。そして、「あの時は 0 Avenue で会ったねえ」と懐かしく思い出す時も来るだろう。それまでの辛抱だね・・・(^^;)。
* リンクした Google ストリートビューには、カナダ側の時速制限「50キロ」を示す看板が立っている。ここには写っていないが、堀の向こう側の道路 E Boundary Road にはところどころにアメリカ式で「35マイル」を示す看板が立っている。
** 写真に写っている人たちは、カナダ人と結婚してカナダに住むアメリカ出身の Gavin Willis の家族と、彼の出身地 Washington 州 Lynden にいる彼の兄弟たちの家族だ。彼らは時々ここに来て、１時間半くらい時間を過ごす。時々、国境警備員が車で通過するが、警備員も事情がわかっているからとてもフレンドリーで、Willis たちに笑顔で「ハロー」と声をかけていくとか・・・(^^)。
＜ニュースソース＞
あまりにユニークな言動を続けるアメリカの花札男大統領だが、ついに極め付きを登場させた。彼が23日の定例記者会見で、消毒液は新型コロナウイルスを「瞬く間に」無力化すると語り、同席した政府機関の科学者らに向けて「（体の）中に注射することで、そのようなことができないだろうか？というのも、それが肺の中に入り、肺にとてつもない効果を及ぼす。なので、これをよく調べてみたらいいだろう」と述べた、というのだ。
専門家らはいっせいに、無謀で無責任な発言だと批判した。呼吸器科医で保健政策専門家のビン・グプタ氏は、「洗浄用製品を体内に注射あるいは摂取するという考えは無責任かつ危険だ」と指摘。「これは自殺したい人がよく使う方法だ」と述べた。また、イギリス University of Reading のパラストゥー・ドニヤイ教授（薬学）は、花札男が先月奨励した抗マラリア薬「クロロキン」に言及し、「非科学的な発言で期待を抱かされてクロロキンを摂取し、誤って中毒症状を起こしてしまった人々がすでに出ている」と指摘した。アリゾナ州では先月、水槽の洗浄用に使われるリン酸クロロキンを夫婦が摂取し、夫が死亡、妻が重体に陥る出来事があった。リン酸クロロキンは花札男が推奨した治療薬の成分だった。
米政府倫理局前局長のウォルター・シャウブ氏は、花札男が毎日開いている記者会見について、利益よりも害の方が大きいと指摘。ツイッターへの投稿で、「公益のため、コロナウイルス会見の放送をどうかやめてほしい。命を危険にさらしている」と警鐘を鳴らした。花札男の発言を受け、米国で販売されている洗浄剤のメーカー少なくとも2社が声明を出し、自社製品を治療目的で使用しないよう呼び掛けた。
う～ん、花札男に心酔している”花札病”の人たちは、消毒液だろうがなんだろうが注射しかねないから恐ろしい。ともかく、もう来る所まで来た感じだね。こんな発言までする大統領を11月に再選することになったら、アメリカはもう終わりだ。
＜ニュースソース＞
友だちから、新型コロナウィルスについての面白い動画が送られてきた。アメリカの政府首脳や”著名人”がいかに新型コロナウィルスを甘く見ていて準備不足だったかが、分かりやすく説明されている。
この日本人女性はイタリア人と結婚してスペインのバルセロナに5年間住んでいる。彼女とご主人が主催する動画サイトには、この他にも、新型コロナウィルスについていくつもの動画が載っていて、私はこれまでに３つ見た。
ところで、アメリカの花札男政権は、とても収束が始まっているとは言えない状況の中で、新型コロナウィルス対策を緩めようとしている。他方、CDC（アメリカ疾病予防管理センター Centers for Disease Control and Prevention) の幹部が、「新型コロナウィルスの第二波がやってきたら、第一波よりも悪い状況になるかもしれない」と警告している。アメリカは、専門家の意見に耳を傾けないでいて、さらなる感染拡大を引き起こすことにならければいいが・・・。
カナダ史上最多の犠牲者が出た Nova Scotia での連続殺人事件がどのように起こったのか、少しずつ分かってきた。事件は、土曜日（18日）の午後11時半ころに Nova Scotia 州 Portapique の町で始まって、Wentworth、Debert、Onslow、Milford、Shubenacadie などの町に移動し、日曜日（19日）の正午頃 Enfield のガスステーションで犯人が警察に殺されて終わった。これまでに、少なくとも16ヶ所が事件現場となり22人が殺されたことがわかっている（犯人を含むと23人が死んだ）。ただし、どの事件現場で何人（あるいは誰）が殺されたかはまだ詳しく伝えられてていない。こちらの地図に犯人が動いたルートを描いてみた。
犯人は、Halifax に住む51歳の義歯技工士の男 Gabriel Wortman で、殺された人たちの中には Wortman の知り合いもいた。Wortman は逃走中、警官の服装をし”自作の警察車両”を運転していたため逃走が容易だったようだ。Wortman は警察官にあこがれがあり、趣味として中古の警察車両や警察オートバイなどを集めていたと言われる。Wortman は大学を卒業すると義歯技工士として働き始め、Dartmouth と Halifax でクリニックを経営した。彼を知る人は、「楽しい男だが、ガールフレンドとの間で問題があった」と話す。事件の経過は以下のとおり：
4月18日（土曜日）
11:30 PM Portapique の町で「銃火器使用事件」の通報が RCMP にあり、RCMP は町民に事件現場近くに行かないことと家の鍵をかけておくよう伝えた。事件現場に到着した警官が家の内外で複数の遺体を発見したが、犯人はすでにいなかった。
4月19日（日曜日）
8:00 AM RCMP はまだ Portapique の現場に張り込んでいて、住民には家の中にいるよう警告した。
8:55 AM RCMP は犯人を Gabriel Wortman（51才）と特定し、彼の写真を公開した。
10:15 AM RCMP は、犯人が RCMP の服装をして、RCMP の警察車両のように見える車を運転しているかもしれないと発表した。また、正規の警察車両との違いは車両の車体後部に付けられた番号で、犯人の番号は 28B11 だと発表した。
10:20 AM RCMP は、犯人が Onslow/Debert 地区にいると発表し、人々に家の中にとどまって同地区に行かないよう警告した。
10:54 AM Brookfield の北方約８キロのところにある Millbrook First Nation 地区の商店の監視カメラに、犯人と思われる男が駐車場に車を停めて、服を着替える様子が映っていた。
11:00 AM RCMP は、犯人がハイウェー102号線を南下して Brookfield から Halifax の方面に向かっていると発表した。
11:20 AM RCMP は、犯人が銀色の SUV、Chevrolet Tracker に車を変えたと発表した。
11:40 AM RCMP は、犯人が捕まったと発表した。彼が捕まった場所は Enfield のガスステーションだった。現場には地面に横たわる人間の姿があり、目撃者はそれが遺体だったと話した。
4:40 PM RCMP オフィサーたちの組合は、メンバーの一人で女性警察官の Heidi Stevenson が犯人追跡中に死亡し、他の一人が怪我をしたと発表した。
う～ん、なんとも痛ましい事件が起こってしまった。私はテレビニュースで、妻 Kristen を殺された男性 Nick Beaton が、妻の遺体の確認に向かう途中の車の中で涙ながらに”遠隔インタビュー”に応えているのを見ていて、やりきれない気持ちになった。Beaton 夫妻は土曜日の夜に事件を知ったが、Nova Scotia 州政府が州全域に警報を出していなかったこともあって、日曜日の朝には「もうあの事件は終わったんだ」と思い、仕事に行く妻を送り出してしまったというのだ。
カナダでは保守党政権だった2012年に法改正が行われて、それまでは登録制だった non-restricted firearms（非制限銃火器？）*が非登録制となった。restricted and prohibited firearms（制限銃火器と禁止銃火器？）は現在でもすべて登録制になっている。non-restricted、restricted、prohibited など銃火器の種類については、こちらに詳しく書かれている。事件の後、Trudeau 首相が銃規制を厳しくしたいと表明したが、もっともっと厳しくしてほしいものだ。
* Non-restricted firearms “include ordinary shotguns and rifles, such as those commonly used for hunting.
＜ニュースソース＞ １ ２
＜号外：BC州では、新型コロナウィルスの症状が出ている人はだれでも検査を受けられるようになった。20日に州の健康オフィサー Dr. Bonnie Henry が発表したもので、基本的には誰でも検査を受けられるが、検査能力の問題もあるので、症状が出ている人が優先的に検査を受けられるようだ。＞
私は毎朝、起きてすぐにコンピュータを立ち上げ、ベッドメイクしトイレ（小用）に行ってくる。そして、椅子に座り15分間日本のインターネットニュースを見て、その後で血圧を測り始める。なぜ、15分なのかと言うと、数年前に買った血圧測定器（Omron 製）の説明書に「椅子に座ってから静かにし15分後に測るのがいい」と書いてあったからだ*。ベッドメイクやトイレの直後に測ると、そうした動作による体の動きが影響するらしい。たしかに、”15分後”を守らなかった時には、３回測るうちの最初のほうがたいがい高めに出た。
さらに最近は、測る時に何をしているかという点で少し工夫をしてみた。以前は、窓の外の景色などを見ていたのだが、それだとつい雑念が入って血圧に影響が出てくることがあった。そこで最近始めたのはこれだ。Youtube で、静かな音楽とともにきれいな風景がゆったりと展開する動画を見ながら測定する。たとえば、「癒やされる風景」**などと Youtube 検索し、検索結果の中から適当に選んで閲覧する。これを始めてから、測定値のブレが少なくなったような気がする・・・(^^;)?。
* 血圧の測り方については、当ホームページ内のこちらを参照。本当は、椅子に座ってからニュースも見ないほうがいいのだろうが、15分間座ったまま何もしないというのはなかなかできない・・・(^^;)。
** 検索の仕方は他にもいろいろあるだろう。たとえば、「爽やかな風景」とか「素晴らしい景色」とか、はたまた「日本の風景」なんてのも良さそうだ・・・。どれでもいいから、検査結果をブックマークしておけば、毎日、簡単に使える。
アメリカでは、花札男大統領が新型コロナウィルス対策を緩めると言い出して、それに反対する州との間で揉めている。花札男に反発しているのは、主に民主党系の州知事がいるニューヨーク州、ミシガン州、ミネソタ州などだが、メリーランド州の共和党系州知事も花札男に反発している。まだまだ収束の気配がないのに、”経済優先”でウィルス対策を緩めようとする花札男には呆れてしまうが、彼の発言に煽られたアメリカ国民も各地で規制緩和を叫んで各地でデモを行っている。その一つ、コロラド州 Denver の様子が伝えられた。
アメリカ国旗や ”Make America Great Again” の旗などを飾った車列がゆっくりと進んでいく。明らかに、花札男に煽られた人たちだ。そうした動きに反発する医療従事者の男性一人が、車の前に立ちはだかった。すると、行く手を阻まれた車の助手席から上半身を乗り出した女性がこう言った、「ここは自由の大地だ。共産主義が好きなら中国へ行け！」 。
今のアメリカで最大の問題は新型コロナウィルスの感染拡大だ。それを抑えることが共産主義だなんて、どういう理屈なのか。この女性は完全に”花札病”にかかっている。花札男の言葉が、人々に冷静な判断をさせるのではなく憎悪を掻き立てるだけだから、こんな言い方をする人間が出てくる。立ちはだかった男性は女性に反応しなかったが、カメラの後ろにいる医療従事者たちからは女性にやじが飛んだ。私も、「がんばれ、アメリカの医療従事者たち！」と叫びたくなる。
＜ニュースソース＞
BC州政府は先ごろ、スピード違反チェック用カメラ34台を違反車が多い交差点に新設し、すでに24時間稼働していると発表した。カメラは赤信号あるいは黄信号で交差点に入るドライバーを識別するだけでなく、スピードをチェックし、信号状態に関わらず交差点を最高速度で通過する車両の写真を撮る。昨年7月、５台の自動スピード抑制カメラを設置して以来、20,000枚以上のチケットが発行され、その中には時速制限80キロのところで174キロを出していたドライバーが含まれていた。
今回新設したカメラのほとんどは Lower Mainland に設置されたが、その他に、Kelowna に2台、Prince George に1台設置された。また、Nanaimo にも1台設置されたが、こちらは稼働し始めるのは9月からだ。カメラは、1つ以上の違反を捉えるので、ドライバーはひとつの写真で２つの罰金が課せられる可能性がある。カメラが設置された交差点に続く道路には、よく目立つ注意サインが所々に設置されていて、ドライバーに注意喚起している*。こちらの地図に、カメラが設置された交差点が示されている。
* 私はなぜ注意喚起するのか分からない。スピード違反している人は年中しているのだから、こういうところでどんどん引っかかってもらって”痛い目”にあったほうが、少しは反省すると思うのだ。カメラがあるところだけ注意喚起していたのでは、「カメラがないところではどんどん飛ばしなさい」と言っているようなものだ。
＜ニュースソース＞
私は、オリンピック延期が決まった3月24日まで新型コロナウィルスに対してたいした対策が行われなかった日本の状況がとても気になっていたが、ついに「すでに医療崩壊が始まっている」とするニュースが伝わり始めた。そうしたニュースの一つを下に紹介する。すでに関西では、いくつかの病院が救急患者の受け入れを停止あるいは一部制限したり、医療機関が重篤な患者の受け入れを停止したり、医療センターが救急外来を停止したりしているようだ。
緊急性が高く、命に関わる重篤な患者を受け入れる３次救急医療を担う大阪府内の４病院が、救急患者の受け入れを停止したり、一部制限したりしていることが17日、分かった。新型コロナウイルスに感染した重症患者の治療を優先するためだが、交通事故などで一刻を争う重篤な患者が救えなくなる可能性もある。専門学会は「救急医療の崩壊が始まっている」と危機感を強めている。
３次救急医療機関は、心肺停止や脳卒中など重篤な患者を24時間体制で受け入れる「救急医療の最後のとりで」。全国に294カ所あり、府内には８ブロックに計16病院が設置されている。大阪急性期・総合医療センター（865床）は13日から重篤な患者の受け入れを停止し、15日からは入院が見込まれる患者も一部制限。手足の切断や全身やけどなどを治療する「高度救命救急センター」にも指定されているが、担当者は「苦渋の選択。コロナの重症者が増え続ける中、通常の救急体制を維持するのは難しい」と話した。
毎日30人以上が救急搬送される大阪市立総合医療センター（1,063床）も、７日から救急外来を停止。泉佐野市のりんくう総合医療センター（388床）は６日から停止し、堺市立総合医療センター（487床）は９日から軽症者の救急診療を休止した。いずれの病院も新型コロナの院内感染は発生していない。日本救急医学会の嶋津岳士代表理事は「通常の体制を維持できず、救急医療の崩壊は既に始まっている」と指摘。「今後さらなる悪化が見込まれ、市民は感染拡大防止に協力し、医療機関にかかる負荷を減らしてほしい」と話した。
う～ん、大変な状況になってきたね。今後、他の地方でも似たような状況が発生するかもしれない。ともかく、「日本政府や東京都などが（東京オリンピック今年開催のために）意図的に検査しなかったのでは？」と思えるような状況下で”野放しにされた感染者たち”が、知らずにウィルスをばらまいていたのでなければいいが・・・。
＜ニュースソース＞
去年の秋から始まっていたこのビルの大改築工事が、ついに新型コロナウィルスの影響を受けることになった。お役所（州政府？）から工事の請負業者に連絡があって、現場で働く職員の数を制限したのだ。当然ながら、工事の進行が遅れることになる。夏に完了する予定だったが、この分だといつになることやら。
それにしても、新型コロナウィルス騒動が始まる前に工事が始まっていたのは幸いだったかもしれない。あの騒動の後に建築契約が結ばれていたら、工費も全く違っていたものになっただろうし、工事そのものがいつ始まるか分からなかっただろう。それとも、これがために、すでに契約された工事でも工費の引き上げが行われる、なんてことがあるのだろうか。だとしたら、住民は真っ青だが・・・(-_-;)。
カナダの生物科学企業が開発してきた新型コロナウィルス用の高速検査機器が、カナダ政府からの承認を受け、同社は製造と流通を開始する。承認されたのは Ottawa を本拠地とする Spartan Bioscience 社の機器 Spartan Cube で、この機器を使うと１時間以内に検査結果が得られると同社は説明する。「綿棒で人からサンプルを取って綿棒の先端をこのカートリッジに入れ、ポータブル DNA 分析器に入れると、１時間以内に結果が出る」と、Spartan Bioscience 社 CEO の Dr. Paul Lem は説明する。
Alberta 州は9.5ミリオンドルをかけて250台の Spartan Cube と10万個の検査キットを、また、Ontario 州も90万個の検査キットを購入した。「２つの州では、 Spartan Cube を小さな町、小さな病院、遠隔地などで使うことを考えているようです。おそらく、医師、看護師、医療技師など医療ケア専門家たちが、Spartan Cube を使うのでしょう」と Lem は言う。
現在のところカナダでは、サンプルを採取した綿棒は大都市の検査センターに送らねばならず、結果が出るのが遅くなったり、分析室に検査を待つサンプル綿棒が大量に溜まったりする。さらには、結果が出たらサンプル綿棒を送ってきた医療施設に送らねばならず、そのために検査結果が出るまで何日もあるいは一週間以上もかかってしまう。
Lem は、結果がたちどころに出る Spartan Cube によってそうした問題が解決されるだろうと期待する。Spartan Bioscience 社は、毎月、150万台の Spartan Cube を生産できると推定する。これにより、カナダの需要を満たし、さらには世界の需要にも応えられると同社は考えている。Lem はまた、最初の出荷がうまく行けば、Spartan Cube は空港や国境でも使えると見ている。
かなり希望の持てるニュースだが、医療専門家は、国の承認を受けたとしても検査を行う現場で精度などを確認する必要があると話す。なお、高速の検査機器はアメリカ、ヨーロッパ、韓国などでも研究が進んでいる。
＜ニュースソース＞
＜号外：BC州が緊急事態宣言を2週間延長して4月28日までとした。なお、昨日の州政府の発表では、新規感染者が44人となって、それまでの4日間で 40、35、25、20と推移した傾向からやや後退した。＞
新型コロナウイルス感染症の流行拡大を抑えようと各国が苦労する中、人口500万人弱の New Zealand の取り組みに注目が集まっている。New Zealand は4月13日現在、感染者数1349人、入院者数15人、死者数5人となっている。英米のメディアは、New Zealand で新型コロナウイルスの感染拡大が抑えられている理由は、その「独特な取り組み」にあるとして、Jacinda Ardern 首相の指導力を絶賛している。下に記事のポイントを箇条書きにしてみた。これを見ると、あまりに後手後手の対策に陥っている日本と対象的なのがよく分かる。
＊New Zealand は対応が早かった。最初の感染者が出たのは2月28日だったが、それよりも25日も前の2月3日には、外国籍の人全員を対象に中国からのフライト（トランジットを含む）での入国を禁止した。
＊New Zealand 国籍を持つ人や永住権を持つ人、その家族は入国が許されたが、14日間の自主隔離が求められた。
＊2月28日に同国初の感染者が確認されると、すぐに入国禁止対象国を拡大。
＊さらに3月19日には、自国民や永住権保有者以外は、全世界どの国からも入国を禁止とした。
＊全面的な入国禁止に先立ち3月17日、感染予防策による経済的打撃への対抗策として、New Zealand GDPの4％に相当する121億NZドル（8000億円弱）規模の経済対策を打ち出した。
＊もう一つ特徴的なのは、Ardern 首相のコミュニケーション力と指導力の高さだ。New Zealand が「鎖国状態」に入った翌日の3月20日、アーダーン首相は官邸からテレビ・メッセージで、国民に語りかけた。New Zealand で首相が官邸からテレビで国民に呼びかけるのは、1982年以来初めてだった。
＊3月24日に緊急事態宣言が発令され、翌25日に警戒レベルが最も高い「レベル4」に引き上げられた。これを受け、25日に4週間の「ロックダウン」に入っており、4月22日まで外出制限は続く見通しだ。
う～ん、最初の感染者が出るよりもひと月近く前に中国からのフライトでの入国を禁止したのには、びっくりしてしまうね。かたや、今朝の日本からのネットニュースによると、すでに一部の医療機関で医療物資が足りなくなってきている。医療崩壊が一歩一歩近づいているのかもしれない。
＜ニュースソース＞
＜号外：「日本の新型コロナ死者数の少なさは、BCG接種が関係しているかもしれない」とする説が報じられている。まだ全くの仮設の段階ではっきりしたデータに基づくものではないが、とても興味深い。＞
Vancouver で新型コロナウィルス治療を研究する生命工学企業 AbCellera 社が、抗体医薬を人体に使う実験を早ければ7月から開始すると発表した。AbCellera 社は、新型コロナウィルスを治療あるいは予防するための新しい治療方法の候補となる約500個の抗体を取り出すことに成功した。AbCellera 社 CEO の Carl Hansen は、500万個のさまざまな免疫細胞からその抗体を絞り込み、それらの免疫細胞は北米で初期に感染した患者一人から採取した単一血液サンプルの中で識別したと述べた。
同社は、2012年に UBC の医療研究所から派生設立された企業だ。Justin Trudeau 首相は3月23日に、ワクチンと治療研究のためにカナダ政府から192ミリオンドルを受けるいくつかのカナダ企業を発表したが、その中に AbCellera 社も含まれていた。AbCellera 社は、アメリカのパートナー Eli Lilly社と協力して、7月までに人体での抗体医薬のテストを行う計画だ。
Hansen によると、抗体療法はワクチンを使った方法よりも早く行えるが、その理由は、身体が抗体を作るのを促すのに、死んだウィルスを使う代わりに、抗体を直接患者に投与できるからだ。通常の医薬品開発ほど時間がかからないプロセスだが、それでも研究、テスト、そして最終的な製造のために相応の時間がかかる。社会的距離と医療現場従事者たちの働きが、研究者たちが効果的な治療方法を開発するのに必要な時間を生み出してくれる、と Hansen は言う。
＜ニュースソース＞
昨日、BC州政府の健康オフィサー Dr. Bonnie Henry が発表したところによると、新規感染者は日曜日が25人、昨日の月曜日が20人で、両方ともこれまでの最低だった。BC州政府が新型コロナウィルス対策として緊急事態宣言を発令したのが3月18日だった。今週の土曜日（18日）で一ヶ月が経過するわけだが、このところ新規感染者がかなり減ってきている。徹底した社会的距離ルールと食料品店と薬局以外の店舗の休業などによって、効果が現れてきたのかもしれない。3月24日以降の日毎の新規感染者数は以下の通りだ。
3月24日～4月3日（11日間） ほとんどが50～145の間。
4月4日～13日（10日間）の毎日の新規感染者数 29、26、37、25、45、34、40、35、25、20
この数字が一桁になり始めたら、かなり希望が出てくる気がする。Henry は、毎日の新規感染者数を見ると、BC州は新型コロナウィルス問題を抑え続けていると述べる一方、州民がこれまで通りに社会的距離をきちんと守っていくことを希望した。現在、州内の感染者総数は1,490人、入院している感染者は137人、そのうちの58人は集中治療室にいる。これまでに死亡したのは69人。快復した人が926人。
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先日、「ソフトバンクG、マスク月3億枚を国内供給へ 孫氏表明」というニュースが報道された。成長目覚ましいソフトバンクグループのボスが、こうした貢献をしてくれるのはたいへんありがたい。そういえば、孫さんは3月初めにもツイッターで「新型コロナウイルス感染を調べる簡易PCR検査を100万人に無償提供したい」と言った。ところが、途端にたくさんの批判が起こって、すぐに孫さんは「評判悪いから、あの計画やめようかな」とつぶやくことになってしまった。
しかし、私はあの時の批判の理由がなんとも納得いかない。「検査の増加で患者が病院にあふれ*、医療崩壊となることを懸念する声が多く寄せられた」というのだ。たとえば、岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは「誰でも検査できるようになってしまうと、韓国でもみられたように医療機関が大変なことになってしまうこともある」と指摘したらしい。
これって本末転倒ではないのだろうか。批判する人たちは、まるで「感染者がいたとしても（そして感染者が他の人達に感染させていくとしても）、放っておいたほうがいいよ」と言っていたのと同じだ。その結果、「放っておかれた感染者たち」がどれほどウィルスをばらまいたかと、とても気になる。おそらく、あの時にもっと検査していたら、今ほどの感染者増はなかっただろう。
また、あの時の批判には、オリンピックの中止や延期を避けたい人たちの息がかかっていたに違いない。感染者が増えれば増えるほど今年中のオリンピック実現が難しくなるから、「オリンピック強硬派」の人たちはともかく検査数を増やしてほしくなかっただろう。やるべきことをやらなかった日本が、今後、イタリアやスペインのようにならなければいいが・・・。
* カナダでもアメリカ・ワシントン州でも、軽症の人は入院せずに自宅で自己隔離するだけの場合もある。なにも、全員を入院させる必要はないのだ。しかも、大半は軽症らしいし・・・。
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Toronto で最も忙しい救急室に勤務する女性看護師が、明らかに人種差別と思われる事件で罵られただけでなく、つばまで吐きかけられた。Markham から Toronto に引っ越してきたばかりの Katherine Cheung は先日、同居する看護師の友達と University Ave. と Adelaide St. West のあたりでレストランに入ろうとしていた。事件が起きたのはその時だった。
60歳代と思われる女性が二人に近づいてきて、なにか叫び始めた。そして、女性は傘で二人を叩いてから Cheung に向かって「自分の国に帰れ*」と言った後、人種的中傷の言葉で罵った。女性は Cheung にさらに近づくと顔に向けてつばを吐いた。Cheung はその時医療用のマスクをしていたが、つばが目に入ったのを感じた。
Cheung はつばを拭い落としてから警察に通報したが、念の為、病院で診察してもらった。診察した医師は Cheung に２日間仕事を休むようすすめ、職場でも彼女を全力で支援してくれている。しかし、あまりのショックに彼女は職場に戻りたくない気分だ。Cheung は、「あんな事をされたのは、私がアジア系でマスクしてたからでしょう」と話す。2003年にカナダに移民してきた Cheung は、これまでも人種差別を受けたことがあるが、新型コロナウィルス問題が発生してからは、それがひどくなってきていると話す。
似たようなことは Montreal でも発生し、アジア系の人たちが人種差別される事件が増えている。先週、Adam Gagnon は買物をしている時に人種差別行為に遭った。「男が近づいてきて、『お前はウィルスと一緒に自分の国に帰れ』と言い、私の靴につばを吐きかけた」と彼は言う。彼は警察にレポートしなかったが、「私は脅されたと思いましたし、本当に怖くなって同時に怒りがこみ上げてきました」とショックを隠せない。
う～ん、こんなニュースを聞くとうんざりするね。本当に人種差別に凝り固まった人たちが、どこにでもいるのだから。それをまた、大国の為政者が煽るのだから話にならない。アメリカでは花札男大統領が「Chinese virus 中国ウィルス」という言葉を使って以来、アジア系の人たちに対する人種差別行為が増えたと言われる。
* 「自分の国に帰れ」ってのはどこかで聞いたことがあるね。そうそう、花札男が黒人系などの連邦議会の女性議員４人に向かって使った言葉だ。Cheung につばを吐きかけた女性も花札男に煽られたんだろうね。なんともお粗末で話にならない・・・(-_-;)。
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先日、アメリカ・ワシントン州で起こった本当の話・・・(^^;)。ワシントン州の I5 を時速180キロ近くも出して走っている車があり、それを見た何人ものドライバーが911に通報した。パトカーが高速で追いかけると、車は歩行者とサイクリスト専用の Centennial Trail に逃げ込んだ。しかし、そんなトレイルでは逃げられるわけもなく、すぐに路肩に乗り上げて捕まった。そこに着くまでに２台の車に衝突し何度も信号を無視したものの、さいわい負傷者は出なかった。
ところが、取り押さえた車に警官が近づいてみると、なんと運転席にはピットブル犬が鎮座していた・・・(^^;)。それについて捕まった男はこういった、「犬に運転を教えようとしていました」・・・オヨヨッ(^^;)！。男を捕まえた州警察官の Heather Axtman は言う、「私は州警察に務めて12年になり、ハイスピードチェイスは何度もやりましたし、たくさんの車を捕まえましたが、『犬に運転を教えていた』なんて言い訳は聞いたことがないです」。
ワシントン州警察は Lakewood に住むその男に、無謀運転、ひき逃げ、薬物使用での運転の容疑を課した。保釈金は8,500ドルで男は後日裁判所に出廷する。Axtman によると犬はとてもかわいいメスで、男の逮捕後、動物保護施設に送られた。その後、この犬くんが「また運転したい」と言ったかどうかは定かでない・・・(^^;)。
う～ん、みんなウィルスのせいで、おつむがおかしくなってきたのかも知れないね・・・(-_-;)。
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今、Montreal の Jewish General 病院 で、スマフォ用アプリが新型コロナウィルスの初期診断に使えるかどうか検討されている。Tel Aviv（イスラエル）の企業が Montreal の医療技術企業と協同で開発したこの医療アプリは、その種のものとしては世界初となる。これは、もともと新型コロナウィルスのために作られたアプリではないが、以下の３つの方法で使われる予定だ。
第一に、早ければ来週、トリアージナースが同アプリを使って、救急室にやってくる患者をスクリーニングし、呼吸器疾患の特徴的な症状を調べる。トリアージナースが患者に触れずに患者の顔の前のスマフォをかざすと、1分以内にアプリが ３つの生命兆候（心拍数、呼吸数、血液中の酸素飽和度）を測定する。異常に高い心拍数と呼吸数の患者は、すぐに隔離されてさらなる検査が行われる。
第二に、Côte-des-Neiges 病院 が COVID-19 病棟で同アプリを何人かの患者に与え、患者たちが陰圧室内で彼らの生命兆候をモニターする。これによって、看護師たちが頻繁に室内に入らないですみ、量が限られているグローブ、マスク、その他の個人用保護具を節約することができる。
第三に、同アプリを Montreal で最も感染密度が高いと言われる市内 West End 地区の脆弱な患者たちにダウンロードしてもらい、彼らが自宅で症状をモニターする。
同アプリの現場での正確性はテストを完了しつつあり、初期の結果は良好だ。Quebec 州政府は、このスマフォ技術を州全域で使うことを検討中で、それによって、今後数ヶ月のうちに起こるかもしれない新型コロナウィルス第二波の感染規模を抑えたいとしている。
なお、医療技術が進んだ21世紀にもかかわらず、新型コロナウィルスパンデミックの中でどこの国も14世紀に開発されたやりかた、つまり、隔離という方法に頼ってきた。それが、誰もがスマフォで簡単にダウンロードでき簡単にアプリを使えるなら、少なくとも伝染を抑えることに役立つ。これまで13,000人の人たちが問題なくテストした同アプリは、iPhone 8 以降と Samsung models 7 以降にダウンロード可能だ。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日の BC州政府の発表によると新規感染者数は45人だった。一昨日までは29人、26人、37人、25人と推移して、50～145人もの新規感染者数が出ていたそれ以前と比べてかなり減少していたが、ここに来て一歩後退した感じだ。＞
BC州医師会は、COVID-19 パンデミックの間、医師たちが電話とインターネット上のビデオ通話を使って患者との医療相談を行うと発表した。医師会によると、そうした方法が行われるのは、新型コロナウィルスから患者と医師を守り、ウィルス拡散を抑えるためだ。医師に電話して健康状態を医師に話し、その上で、遠隔診療をして貰う必要があるかどうかを決めてもらう。必要な場合は、クリニックを訪ねて診療してもらうための予約も可能で、専門医との予約もまだ可能だ。
医師会会長の Dr. Kathleen Ross は、「私達がやっているのは、不要に家を出る人の数を減らすことです」と話す。「ふだんならクリニックの待合室が患者で混雑しますが、こうすることでクリニックに来る患者を安全にし社会的距離を保ちます」。Ross はまた、 医療保護具の供給に限りがあるので、この方法は理にかなっていると話す。「ファミリードクターが患者のことを一番良く知っている。患者の病歴とか患者の家族とかのことを知っているし、患者が何を必要とするかを理解している」と Ross は言う。BC州医師会は、14,000人の医師らが加盟する団体だ。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨日の BC州政府の発表によると新規感染者数は25人だった。これで、4月4日以降は新規感染者数が29人、26人、37人、25人と推移したことになり、4月3日以前に毎日50～145人もの新規感染者数が出ていたのに比べると明らかに減少してきた。他人との”社会的距離”2メートルなど、徹底した対策が効果を現してきたのかもしれない。＞
新型コロナウィルス感染者が700人以上も発生して大混乱となったクルーズ船「ダイアモンド・プリンセス号」が横浜港に接岸したのが、２月初めだった。そのころから、日本国内でも新型コロナウィルスの感染者が出てきた。ところが、その後は他国ほど感染者が増えなかった。日本よりも後から感染が拡大して、あっという間に日本の感染者数を抜いていったカナダやアメリカと比べても、日本の状況はとても”不思議”だった。
しかし、最近、「オリンピック延期が決定してから、日本で感染者が急に増え始めたのはおかしい」と、国内外から指摘されている。私はこの事に気づかなかったが、たしかにオリンピック延期が決まった途端に、東京だけでなく日本全国で感染者が増え始めた。オリンピックの延期が決定されたのは3月24日だった。こちらのサイトで、一番最初のグラフ「感染者数」の「累計」ボタンを押すと、3月24日を過ぎたあたりから感染者数が急増しているのがよく分かる。
もし、オリンピックの中止や延期を避けるために日本政府と東京都などが感染者数を隠していたとしたら、たいへんな問題ではないだろうか。人の命に関わることよりもオリンピックを優先させたことになるのだから。真実の隠蔽によって、ここでも”オリンピックの犠牲者”が発生していたのでなければいいが・・・。
＜ニュースソース＞
先日、アメリカの花札男大統領が、アメリカ屈指の安全医療装備メーカー 3M 社に、医療現場用フェイスマスク N95 のカナダと中南米諸国への輸出を止めるよう命令した。しかし、昨日になって 3M 社が、今後の生産についてアメリカ政府と合意に達し、これまで通りにカナダと中南米諸国への輸出を継続すると発表した。これに先立ち、アメリカの花札男は、3M社がアメリカの医療従事者用に1億7千万個弱のフェイスマスクを生産することで、3M 社と合意したと発表していた。3M 社は、4月以降3ヶ月間に渡って、主に同社の中国工場から同数のマスクを輸入するとしている。
一方、オンタリオ州知事 Doug Ford は昨日の朝、3M 社に発注してあった300～400万個のマスクが国境で差し止めされたと述べたが、Ford はその後、それらのうちの500,000個のマスクがオンタリオ州に運ばれてきたと発表した。カナダ首相 Justin Trudeau は Ford の発言については特にコメントせず、代わりに、カナダ政府がアメリカ政府とこの件について協議を続けていると述べていた。
う～ん、この問題がうまく行ってよかったね。カナダへのマスク輸出を止めるよう命令したニュースが流れた直後には、BC、オンタリオ、アルバータ、ケベックなどの州知事がカンカンに怒っていた。丸く収まって、最初から花札男に反発していた 3M 社には感謝したい。一方で、花札男には「アメリカさえ良ければ（他国はどうでも）いい」という”心の狭さ”が見え見えだ。要するに彼には、地球とか、人類とかのレベルで物を考える力がないってことだ。だから、人類がなんとか成し遂げてきた軍縮や環境問題での”約束”を平気で放り出してしまう。11月になったら、もう絶対に "No More Hanafuda-Otoko!!!" だ・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：ニューヨークの公園でトラ1頭とライオン3頭が新型コロナウィルスに感染した。しかし、症状は軽く快復に向かっているという。ひょっとして、4頭とも喫煙していなかったのがよかった・・・(^^;)?。＞
Burnaby の Central Park に、ドライブスルーの新型コロナウィルス検査所が設置された*。医療ケア従事者とファミリードクターから検査をすすめられた一般の人たちが検査の対象だ。この検査所は Burnaby Division of Family Practice、Burnaby 市、Burnaby RCMP、Fraser Health らの協力で運営される。自らファミリードクターで Burnaby Division of Family Practice チェアパーソンを務める Dr. Lindsay McCaffrey は、ドクタークリニックでは PPE（personal protective equipment 個人用保護具）が十分行き渡っておらず、その意味で、ドライブスルー検査所のほうが COVID-19 の症状が出ている人たちを検査するにはより安全な環境だ、と話す。
＜検査を受けるには推薦状が必要＞ドライブスルー検査所で検査を受けるには、まず医師から推薦状をもらう必要がある。COVID-19 の症状が出ている医療ケア従事者は推薦状をもらえるし、一般の人でも軽い症状が出ていてさらなる検査が必要な場合はファミリードクターから推薦状をもらえる。また、burnabycoronavirus.com の質問集に答えた人も推薦状を貰える場合がある。ドライブスルー検査所は、すでに自己隔離している人にも初期診療を提供してくれる。したがって、その他の健康問題、たとえば腹痛や足首の捻挫を持っている人も、医師と対面して安全に医療相談を受けることができる。
＜検査手順＞ ドライブスルー検査所に行くと、まず検査所の安全を担当する RCMP 警官に会い、コーディネーターによって査定が行われ、患者の個人情報を聞かれて、検査の登録をする医療助手に会う。次いで、看護師から患者の病歴を聞かれ、血圧や心拍数が測定され、患者が CDC 検査ガイドラインに適合すれば、COVID-19 検査の綿棒テストが行われる。もし医師による身体評価が必要な場合は、患者は３つある簡易検査室のひとつに入っていく。
ドライブスルー検査所は3月28日に開所したが、これまでは検査に来る人がそれほど多くなかった。しかし、今後は患者数が増えると予想していて、その場合は現在の午後1:00～5:30の検査時間を延長することも考えている。「患者が増えた場合でも規模を拡大する余地があり、必要に応じて医師を増やすこともできる」と McCaffrey は言う。また、地域のクリニックを COVID-19 評価センターとして使用することもファミリードクターたちと検討中だと言う。
* 場所がはっきり書いてないが、ニュースソースの写真に写る背景の森から判断すると、Boundary Road 側の駐車場と思われる。他の３つの駐車場（公園の北、東、南側）はそれほど広くないし。
＜ニュースソース＞
手術用フェイスマスクは、新型コロナウィルス対策として医療現場では絶対に欠かせない。ところが、一昨日、アメリカの花札男大統領が、アメリカ国防生産法（DPA, U.S. Defence Production Act）をかざして、アメリカ屈指の安全医療装備メーカーである 3M 社に、手術用フェイスマスク N95 のカナダへの輸出を止めるよう命令した。それに対して、最初から批判的であった 3M社は、ついに大統領命令を押し返す声明を発表した。
Minnesota 州に本拠を置く 3M 社の声明は、カナダとラテンアメリカ諸国へのマスク供給では同社が重要供給元であるとし、世界的パンデミックと戦う医療現場の医療従事者に保護具を送らないことは「重大な人道的影響」を生むと指摘した。声明はさらに、「アメリカで生産される保護マスクの輸出を止めれば、他国が報復に出て似たようなことをやることになるかもしれない、すでにいくつかの国がしたように」と続け、報復の応酬が発生することを心配した。
カナダの Jestin Trudeau 首相は、「今回のアメリカの決定はミステークだ」としながらも、物資、サービス、通商が両国の国境を行き来することを守るために両国が話し合いを継続中だとして、外交努力を強調した。「カナダはアメリカから基本的物資を輸入しているが、アメリカもまたカナダから基本的物資を輸入している。その上、カナダ人の多くの医療従事者が毎日アメリカに行って働いている」と彼は言う。カナダ・オンタリオ州 Windsor から、毎日 Detroit（アメリカ・ミシガン州）に行って医療機関で働くカナダ人がたくさんいるのだ。その他にも、両国が互いに供給しあっている物資やサービスは数え切れない。首相は、今回の花札男の政策によって、そうした両国の互助関係にヒビが入ることを心配する。
う～ん、目先のことしか考えられない花札男に反発する 3M社には感謝したくなるが、アメリカ国防生産法の下で、花札男政権に歯向かってカナダへの輸出を続けることができるのだろうか、とても気になる。なお、N95マスクの原料（パルプ）は 、ほとんどがカナダ（とりわけ BC州）から 3M 社に向けて輸出されている。そのため、「原料輸出をやめてしまえ」という声もある・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：新型コロナウィルス問題による影響により、今年行う 2019 Tax Return の申告期限が2ヶ月延期されて6月1日となった。また、税金を支払わねばならない場合も、支払期限が9月1日に延期された。＞
新型コロナウィルスの粒子が室内でどう動くかを示す動画があった。CGで作成された動画は、教室のようなところで、先生が立っていて室内には生徒たちが席に着いている。先生が咳をするとどのようにウィルスの微粒子が動いていくかが描かれている。動画には、以下の説明が付いていた。
◯ 咳のあと、0.004～2mm の微粒子が飛ぶ
◯ １分もすると、大きな微粒子は下へ
◯ 0.004～0.008mm の微粒子だけを見ると、咳から20分経っても空気中を漂っていた
これを見ると、換気の悪い密閉空間に多人数が入ると非常に感染しやすいことが分かる。新型コロナウイルスの主な感染経路は、くしゃみや咳のしぶきを直接あびる「飛沫感染」と、ウイルスがついた手すりやドアノブなどをさわった手で目や口、鼻をさわる「接触感染」だとされてきた。そして、麻疹ウイルスのように空気中を漂うウイルスによる空気感染はしないとされている。しかし、世界保健機関（WHO）は新型コロナウイルスについて、締め切った室内などでは、比較的長い時間空気中を漂うウイルスを含む微粒子（エアロゾル）によって感染が起きる可能性を指摘している。
＜ニュースソース＞ 微粒子の流れを描いた CG動画が見られる。
BC州内陸部の町 Kamloops の Elliott 家（夫婦と、15才と13才の息子二人）では、夫婦が新型コロナウィルスにかかってしまった。子どもたちはまだ感染した気配がない。父親は入院して集中治療室にまで行く羽目になったが、その後快復して今は帰宅している。母親は頭痛、胸の痛み、息切れ程度で入院するまでもなくかなり快方に向かった。そんな一家だが、子どもたちに感染させないようにと、一家は今でもかなり苦労している。
これに関して、 Vancouver Coastal Health の医療健康オフィサーである Dr. Michael Schwandt が、家族の中でだれかが感染した場合の生活の仕方について、アドバイスしている。Schwandt はまず、手洗いを頻繁にすることと、手が頻繁に触れる場所の殺菌を常に行うことを上げた。手が頻繁に触れる場所とは、たとえば水道の蛇口と栓、トイレ、ドアノブなどだ。家の中でも、できるだけお互いが2メートル以上離れていることが大事だ。お皿は共用しないこと。Schwandt によると、固形物質に取り付いた新型コロナウィルスは数時間で消える*。しかし、繊維に取り付いたウィルスはもっと長く消えずにいる。衣類は洗濯石鹸と温水で洗えば十分だが、感染している人の衣類や寝具を洗う時にはグローブ（ゴム手袋？）を使うのがいい。
Elliott 家の息子たちは家にこもるのに飽きて外に出たがっている。これについて Schwandt は、症状が出ていない人は自己隔離の間に外気を吸ってもいいが、自宅の敷地内だけの話で、他人からは完全に隔離していなければならないと話す。今回の出来事に驚き困惑する母親の Dana Elliott は、「ものすごく感染力が強いウィルスだから、どこででも感染してしまう。だれもが注意しなければならない」という。
* ただし、新型コロナウィルスが物質表面でどれほどの時間生きていられるかは、まだしっかり把握されておらず、もっと長時間生きている可能性もあるようだ。その一方で、アメリカ疾病予防管理センター（CDC）が指摘するように、ウイルスの付着表面に触れた後に自分の顔を触っても、それは「ウイルス拡散の主原因ではないようだ」とも言われる（参照サイト）。
＜ニュースソース＞
＜号外：先週金曜日、アメリカ・インディアナ州でのできごと。医師の David は、ガスステーションの店員から「お前は中国系か？」と問われて、「韓国系でケンタッキー生まれだ」と答えた。すると、店員はひどく怒り、非常に乱暴な態度で憎しみいっぱいに「出ていけ、二度とここに来るな、絶対にだ」と言った。David は結局、何も買えずトイレも使わせてもらえなかった。ガスステーションのオーナーはこの出来事に平謝りで、その店員を解雇したと伝えられる。店員が人種差別発言「Chinese virus 中国ウィルス」に煽られたのでなければいいが・・・(-_-;)。そういえば、日本に一時帰国したニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が、「感染以外でも身の危険を感じた」と話している。何を意味しているのか、とても気になる。＞
この数週間、（アメリカ）ニューヨーク州知事 Andrew Quomo、（カナダ）オンタリオ州知事 Doug Ford、アメリカ大統領”花札男”がいずれも、毎日のように新型コロナウィルス対策について記者会見をしテレビニュースで報道された。そうしたら、面白いことが起こった。三人とも、州民や国民からの支持が高くなったのだ。
Quomo のそれまでの評価は知らないが、Ford と花札男はその直前にはかなりマイナス評価されていた。それが、彼らが掲げるウィルス対策の良し悪しは別にして、ああやって連日記者会見をして”頑張っている姿”を見せるだけで、人々の心を打つらしい。11月のアメリカ大統領線ではぜひとも民主党候補（たぶん Joe Biden）に勝ってほしいと思っている私には、花札男の”予想外の得点”がちょっと気になる・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞ Andrew Quomo Doug Ford 花札男
＜号外：アメリカの Johnson & Johnson 社が、新型コロナウイルス予防ワクチンの臨床試験を９月までに開始し、来年初めにも使用できるようにすることを目指すと発表した・・・。う～ん、意外と早くワクチンができるかもしれない・・・気になるニュスだね・・・(^^;)?＞
新型コロナウィルス対策として、国を上げて Social Distancing（社会距離戦略）が呼びかけられているが、街の人達もしっかりこれを守っているようだ。昨日も Metrotown の Superstore に行ったらこんな事があった。
「シニア向けの時間」（7時～8時）を狙って7時半ころ行き、商品をかごに入れてレジの列に並ぼうと思ったら客が長蛇の列を作っていた。2メートルずつ間隔を開けねばならないから、レジのエリアから始まってパンのセクションと乳製品のセクションを通り抜け、なんと店の奥にある肉のセクションまで並んでいるのだ。私が最後尾で2メートル半くらい開けて並んだら、前のアジア系の女性が私をジロっと見て「もうちょっと開けなくなくちゃだめよ」みたいな感じでなにか言った。内心「ええっ！もっとなの？」と思いながらも、笑いながら後退りしたら、彼女も笑っていた*。そんな具合で、だれもがかなりきちんと距離を置いて生活している。人々がこれほど徹底してやったら、私は絶対に効果が出てくると思う。今後の新規感染者数の発表が楽しみだ。
ところで、カナダ政府作成の Social Distancing をすすめる動画が例の「BCIT 卒業生が開発した最新情報サイト」に載っていた。以下がその動画で、他人との距離を2メートル以上保つこと、できるだけ自宅で仕事をすること、劇場など人が大勢集まるところには行かないこと、親戚や友達との連絡はインターネットを使って行うことがすすめられている。
動画の最後では、さらに詳しく知りたい人は Canada.ca/coronavirus を閲覧するか、1-833-784-439 に電話するよう紹介されている。
* 列に並んでいたら、ちょっとしたハプニングもあった。列が少しずつ前進して乳製品セクションを過ぎ、パンのセクションもほぼ終わるあたりで、私の前にいた女性の前に、ひょろっとした体型の60代なかばと思われる男が割り込んできたのだ。男はにやにやしながら言い訳がましくなにか言って、女性の前に立った。ちょうどその時、客の整理を担当している店員がやってきたので、私が大きな声で "He is cheating, cheating." と店員に言った。すると、店員が最後尾方向を指差して男になにか言った。男は憮然とした表情で歩き出したのはいいが、通りすがりに私に向かって”外国語”でなにやら毒づいた・・・イタリア語だったかも・・・(^^;)?。店員も私も前の女性も、これには笑ってしまった。まあ、こんな非常時だから特に、ごまかし無しで仲良く生活したいよね・・・(^^;)。
BCIT 卒業生が新型コロナウィルスの最新情報サイトを立ち上げたことは以前ここに書いたが、最近、朝日新聞がそれの”日本版”とも言えるサイトを立ち上げた。日本国内での感染判明例、都道府県別、陽性・死亡者数（累計）、入院・退院者数（各日時点）が地図、表、グラフを交えて示されている。毎日更新されるこのサイトも便利そうだ。なお、このサイトへは当ホームページのトップページからもリンクしておいた。
この他、以下のサイトも見つかった。
厚労省 新型コロナウイルス感染症の国内発生動向
東洋経済 新型コロナウイルス国内感染の状況
読売新聞 新型コロナウイルス情報
Reuters 新型コロナウイルス感染の現状
新型コロナウィルスの検査に時間がかかることが問題となっていたが、日本で高速・高精度の検査システムが開発された。長崎大がキヤノンメディカルシステムズと共同開発した小型の遺伝子検査システムがそれで、結果判明まで約35分しかかからず、現在のPCR検査（約4時間）より大幅な時間短縮が行える。26日から行政検査で使えるようになった。
ウイルス検査は、のどや鼻から採取した検体からウイルスの遺伝子を取り出し、検出可能になるまで増やして調べる。新システムの鍵は、化学合成で作る「プライマー」と呼ばれる短いDNA鎖で、長崎大は新型コロナウイルスの遺伝子だけを短時間で増やすプライマーの開発に成功した。このプライマーを使い、遺伝子増幅技術「LAMP法」によって遺伝子を一定の温度で増幅。試薬が発する目に見えないレベルの光を蛍光検出装置で探知する。温度の上げ下げが必要なPCR法よりも効率的に遺伝子を増幅でき、前処理を施した検体から10分で検出できる。前処理から検出を経て感染の有無が判定されるまでは約35分。
検査機器は6人分検査できる最小のタイプで幅16・5センチ、奥行き24センチ、最大厚さ8・5センチで、重さは1・9キロ。20キロ以上あるPCRの検査機器と比べ小型で、持ち運びできる利点がある。すでに、国立感染症研究所が陽性一致率90%、陰性一致率100%の高い精度を確認した検査方法として公表した。
う～ん、こうした機器が広く使われるようになったら、検査数も増えるだろうね。ともかく、検査数が少ないと言われる日本も、これらを大いに活用して検査数を増やしてほしいものだ。なお、アメリカでは、陽性の結果が5分で、陰性の結果が13分で判明する新しい検査方法が国の認可を受けたという情報もある。
＜ニュースソース＞
先日、州政府の公衆健康大臣 Mike Farnworth が、ルール遵守とサプライチェーンの確保のための一連の非常事態命令を発表した。それには以下が含まれる。
＊public health orders（公衆健康命令？）の違反者には、罰金あるいは懲役刑を課す場合がある。
＊食べ物や清掃用品などの基本的物資の転売を禁じる。
＊州が介入して、食料と医療用品の供給が確保されることを確実にする。
＊自治体レベルの非常事態を停止する。
BC州政府は、州内での食料と物資の供給を確保し、医療用品の買いだめを防止し、また、COVID-19の拡散を軽減するための隔離ルールを州民が守るのを確実にするための、一連の緊急命令を発表した。地域条例オフィサーは、BC州の医師代表者が発令した social distancing（社会距離戦略）命令を強制する権限を持ち、それには公共の場において他人から物理的な距離を置くことと、集会への参加人数を制限することが含まれる。これらのルールを破った人は、罰金あるいは懲役刑が課せられることがある。
州内では50人以上の集会は禁じられた。BC州健康オフィサーの Dr. Bonnie Henry は、屋外にいる時でも食料品店や薬局に行く時でも他人との距離を少なくとも2メートル保つよう繰り返し州民に訴えてきた。人がどうしても近づいてしまうビジネスは閉鎖命令が発せられた。州政府は先日、物資とサービスの提供についてよりアクティブな役割を負わせるための州サプライチェーン協調ユニットを新たに設置したと発表した。小売店と供給業者は、医療現場の労働者のための医療用品を含む重要物資の在庫について、同ユニットに報告することが義務付けられた。州政府は、商品によっては買い物客が一度に買える量を制限すべく小売店らと協議する予定だ。現在、食物、医療用品、保護具、清掃用品、その他の基本的物資の転売は州内全域で禁じられている。
自治体レベルでの緊急事態宣言を停止したのは、パンデミックに対する州レベルからトップダウン方式による調整された対応を確実にするためだとした。ただし、独自の Charter（綱領？）を持つ Vancouver 市は例外となっている。また、州政府は、自己隔離、検査、医療ケアなどに使えそうなコミュニティセンターなどの公共施設を州政府スタッフが探していることを発表した。
☆ COVID-19：BC州で45％の感染者が回復
BC州では相変わらず感染者が増え続けていて、昨日の発表では新たに92人の感染者と一人の死者が発表された。しかし、同時に州健康オフィサーの Dr. Bonnie Henry は、感染者総数884人のうちの396人、割合にして45％の感染者がすでに回復したと発表した。
この割合は他州に比べるとものすごく大きい。Henry はその理由として2つの点をあげた。ひとつは、BC州では他州よりも早く感染が始まり、感染者の多くが集団感染があった長期介護施設で働く本来なら健康な若い人たちだったこと。もう一つは、BC州が回復者数の集計を、2回の検査が陰性となったことではなく、10日間症状が出なかったことを基礎にしていること。Henry は2つ目の理由について、「世界的に承認されたやりかただ」と述べた。
＜ニュースソース＞
新型コロナウィルス（COVID-19）は、昨年11月に中国で最初に発生したと伝えられているが、それを覆すかもしれない情報が流れている。イタリアではすでに、昨年秋から似たような症状の病気が発生していたというのだ。以下、それを伝えるニュースの要約だ。
イタリアでは25日現在で、死者数が前日より683人増えて7503人になった。感染者も74,386人に達して、中国の約81,000人に迫っている。ところで、感染者数が最も多い北部ロンバルディア州で、「1月初めからウイルスの感染が始まっていた」とする研究論文が出たと報じられた。研究は、陽性が確認された約5,800例をさかのぼって調査したもので、2月20日に同州内の町で、イタリア国内最初の患者が確認された時には、ウイルスはすでに同州南部の広い範囲に拡散していたという。さらに、疫学の専門家の間では、新型コロナウイルスによる肺炎に似た症状がイタリアで昨年秋から確認されており、欧州での感染がもっと早く始まっていたとの見方がある。陽性患者の追跡調査に基づく今回の研究は、こうした指摘を裏付けるものと言えそうだ。
う～ん、もしこれが本当なら「中国犯人説」が覆されることになる。まだ確認が必要な情報のようだが、ちょっと気になるニュースだ。なお、イタリアには中国人がたくさんやってきて縫製工場などで働いていて、両国間では人の行き来が頻繁だったようだ。とすると、どちらが”先”だったか分からなくなってくる*・・・(-_-;)。
* もしイタリアが先だったら、「Chinese Virus 中国ウィルス」などと人種差別丸出しの表現を使ったどこぞの国家元首は、完全にアウトだね・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
先日、ここで「日本で（新型コロナウィルス）感染者があまり増えないのは、なぜ？」と書いたが、私はその理由として考えられる最大のものを忘れていた。それは、日本人が挨拶する時に身体の接触がないことだ。日本人は人に会ってもお互いに頭を下げるだけなのに対し、欧米人は身体の接触が激しい。握手し、ハグし、さらには頬にキスまでする国もあるという。このことが感染者の増え方に大きな違いを生んでいるのかもしれない・・・(-_-;)?。
ただし、このようには書いたものの、最近の日本の状況を見ているといくつか気になることがある。まず、東京で感染者数が日増しに増えていることだ。ネットニュースで紹介された東京での感染者数の増え方を示すグラフでも、この数週間で感染者数が急増していて、まるで「爆発的増加」を予告するような増え方だ。もう一つ、もっと気になるのは、日本でのPCR検査数が今だに増えていないことだ。日本の検査数について、厚労省は「2月18日～3月19日の約1ヶ月間のPCR検査の実施件数は、37,726件」（1日平均1,250件）*と発表している。一方、イタリア、アメリカ、スペインなどでは感染者数だけで5万～7万人もいるから、検査数は少なくともその数倍はいくだろう。とすると、日本の検査数があまりにも少ない。
これに関しては、NHK が厚労省からの情報として「１日に可能な検査は、２月18日には約3800件でしたが、今月16日の時点では約２倍の7504件に増えました。さらに政府は今月中に8000件まで増やしたいとしています」と報道している。つまり、検査能力はあるのに、あまり検査されていないということのようだ。その原因としては検査対象者を「接触者・帰国者」に絞っていることがあげられ、もはや感染源がわからないケースが増えていることを考えれば、検査対象者をもっと広げるべきだという声も聞こえる。
* かなり以前に政府が発表していた検査能力から全然増えていない。なお、2月18日以前の検査数は不明だが、これより多かったことはありえないだろう。
今月17日ころにアメリカの花札男大統領が、新型コロナウィルスを「Chinese Virus 中国ウィルス」と呼んで物議を醸していた。私もあれには呆れてしまった。中国の初動対応に問題があったのは間違いないが、今は”犯人探し”をする段階ではなく、世界で協力して感染を抑えるのが先決だ。それに、そうした人種差別的発言をしたら、中国系のみならず日本人を含むアジア系の人たちが、発言に扇動された人たちによって迫害されたりする。
案の定、あの発言が助長したのか、アメリカでは新型コロナウイルスをめぐってアジア系市民への嫌がらせが相次いで、花札男に批判が出た。それがあってか、花札男は23日の会見で「アジア系米国人コミュニティーを守ることがとても大切だ」と述べ、これまでの会見で繰り返し使ってきた「中国ウイルス」という表現も使わなかった。さらに彼は、アジア系米国人について「彼らは素晴らしい人々で、ウイルスの拡散は彼らの責任ではない。彼らは撲滅のために我々と緊密に協力している」と続け、理由を問われると、「アジア系米国人へのひどい言葉遣いがあるようだ。全く好きになれない」と答えた。なんとも話がコロコロ変わる人で、心からの発言ではないことが透けて見える。
「中国ウィルス」表現を使って以来、花札男は記者から「中国系米国人への偏見につながるのに、なぜ『中国ウイルス』と呼び続けるのか」と質問が出た際も、「ウイルスが中国から来たからだ。正確でありたい」「人種差別ではない」と反論していた。米国では、新型コロナウイルスの感染が拡大してから、アジア系の人が突然路上で顔につばを吐きかけられたり、怒鳴られたりするなどの問題が報じられていた。
う～ん、相変わらず”薄っぺら人間”であることを暴露し続けているね、花札男は。自分が人種差別表現を使ったらアジア系の人たちに迫害が及ぶ・・・そうしたことが頭に浮かばないのが国家元首としてなんともお粗末だ。中国の初動対応に問題があったことは、新型コロナウィルス問題が収束してから各国が中国に対してはっきり追求したらいい。ともかく、一国の元首なら、もういいかげんに「子供の喧嘩」レベルの言動はやめてほしい。
＜ニュースソース＞
半島の先端にあるアメリカ領（ワシントン州）の Point Roberts が、カナダによる国境封鎖で孤立同然の状況になり、様々な弊害が発生している。医療クリニック、病院、医薬品店がない Point Roberts の住民は、基本的な物資とサービスを得られないのではないかと心配だ。また、ふだんはオンラインで購入した品物を受け取るカナダ人で溢れかえる店 TSB Shipping は、国境封鎖によって99％の売上が消えてしまうだろうと、アシスタントマネージャーの Scott Elliston は心配する。
食料品店 Twin Rivers Market Place では売上の75％はカナダ人からだが、マネジャーの Dean Priestman は売上の激減よりも、自分が通勤できなくなることを心配する。アメリカ本土側の Lynden に住む彼は、毎日、アメリカ（本土）→ カナダ → アメリカ（Point Roberts）と2度も国境を越えて店に行っているからだ。彼の同僚5人も同じだ。彼らが店にいなかったら、配送トラックが商品を運んできても受け取れない。
高齢者が多い Point Roberts は過去何十年も、火災や緊急時の救急サービスが必要な時には28人のカナダ人ボランティアの援助に頼ってきた。ところが、3月13日の BC州政府からの情報で状況が変わってしまった。カナダが一般カナダ人の国外への移動を基本的に禁じたため、ボランティアに来てもらえなくなってしまったのだ。医療関係者などは特例措置で国境を通過できるので、消防署長の Christoper Carleton は28人のボランティアもそうした特例措置に含めてもらうようBC州政府に変更を依頼したが、まだ返事をもらっていない。
う～ん、 Point Roberts の人たちはいろいろな面でカナダ人に助けられて生活しているんだね。この前も Point Roberts をアメリカから買おうと運動しているカナダ人のことを書いたが、今の状況を考えると、本気で Point Roberts をカナダが買って、住民を”助けて”あげたくなるね・・・笑いごとではないけど・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
どうやら、喫煙者が新型コロナウイルスに感染するとより重症化する傾向があるらしい。以下、それを伝えるニュースの要約だ。
新型コロナ感染症と喫煙の関係が取り沙汰され始めたのは2月半ばのことだが、中国の約8,000例を調査したデータの中で、男性の患者のほうが多く（約55％）、合併症で重症化する割合も男性が高く（61.5％）、致死率も女性に比べて男性が3倍以上（1.25％：4.45％）ということがわかった。
なぜこれほどの性差があるのかという論評が行われた結果、女性のほうが免疫力が強いため、感染と重篤化がしにくいのではないかとされ、さらに中国における喫煙率の性差が影響しているのではないかと考えられた。2019年のWHOのレポートによれば、中国人の喫煙率は27.7％だが、男性52.1％、女性が2.0％で圧倒的に男性喫煙率が高い。そのため、いわゆる「タバコ肺」といわれるCOPD（慢性閉塞性肺疾患）などの呼吸器疾患にかかっている男性喫煙者は、新型コロナ感染症に対して防御的でないのではないかと推測された。
すでに、WHOは新型コロナ感染症のQ&Aで「してはいけないこと（Is there anything I should not do?）」の第一に「喫煙（Smoking）」を挙げている。その他、イギリス、オーストラリアなどで喫煙の危険性が指摘されている。ということで、WHOや世界中の多くの医師、研究者も指摘するように、喫煙や受動喫煙は呼吸器を痛めつけ、新型コロナ感染症に限らず多くの病気の罹患リスクを高めるようだ。
＜ニュースソース＞
＜参考サイト＞ 指摘され始めた「喫煙」と「新型コロナ感染症」の関係
なんとケベック州には ”Asbestos” という名前の町がある・・・いや、もうすぐ「あった」と過去形になる・・・(^^;)。事情を知らない人は、「なんちゅう町名か？」とびっくりするだろう。
1800年代後半にアスベスト鉱山 Jeffrey Mine の周りに発達した Asbestos の町は、カナダを世界有数のアスベスト生産国に押し上げ、繊維状鉱物アスベストは100年以上にわたって天井タイルやセメントなどの建築資材に使われてきた。ところが、1980年代までにアスベストの発がん性がはっきりしてくると、鉱山は急速に需要を減らして2001年を最後に操業を停止し、”Asbestos”の町名だけが残ってしまった。そして、その町名が、新たに始まった別の産業にいろいろな不利益をもたらし始めた。そうした事情から、町はついに町名変更をすることになった。
町長の Hugues Grimard は、市役所が新しい町名を決めるために町民から町名を募集したところ、たくさんの応募があったと話す。２月半ばに応募の締切が行われ、市議会が応募作の中から３～５個の名前を選んで市民に諮る。新町名はいくつかのルールに従っていなければならない。たとえば、その地域や地理にふさわしいこと、宗教的な名前でないこと、フランス語的であることなどのルールだ。町長も町役場の職員もどんな名前が上がっているのかについては口が堅いが、ひとつ噂されているのは、町の近くにある３つの湖にちなんだ Trois-Lacs という町名だ。市長は、5月までには新町名が決まってほしいとしている。
☆ 町民の反応
今はリタイヤしている Mario Leblanc（68才）は、Jeffrey Mine のためにどれほど町が犠牲になったかを嘆く。彼が学んだ高校、結婚式を上げた教会、子供の頃住んでいた家などすべてが、彼も働いたアスベスト鉱山の拡張によって消えてしまった。鉱山は土地を支配し文字通り町を飲み込んでしまったのだ。Leblanc は、鉱山がなかったら Asbestos の町そのものが存在しなかったことはわかっているが、町名を捨てる時が来たという。
町名の変更に躊躇する人達もいるが、多くの町民は根拠のない理由で変な注目を浴びることに飽き飽きしている。「外部の人たちは、『Asbestos の住民は、毒性物質の中で生活しているからみんな病気だ』と思っている」と市長は呆れる。町は州政府の資金供与もあって町の経済を方向転換し、町内の工業団地は活気にあふれている。しかし、2012年以来成長著しい機械潤滑油企業の社長は、「自社製品にアスベスト繊維が詰まっているかのような印象を顧客に与えかねない」とこぼし、町名変更に期待する。
う～ん、町名変更が行われることになって本当に良かったね。土地の名前はどれほどへんちくりんでも、それなりの”歴史”があって人によっては愛着があるだろうから、ふつうなら変更は簡単ではないだろう。しかし、”Asbestos” じゃあ、ほとんどの人が変更に賛成するだろうね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
少し前に、BCIT のコンピュータシステム技術プログラムを卒業したばかりの若者が、新型コロナウィルスについての情報サイト*を立ち上げたことを書いた。一日に数回アップデートされて、カナダと世界の感染状況がひと目で分かる。私は毎日閲覧しているが、特によく見るのは中程にある "Global Statistics"（国別感染者数ランキング）だ。
その中で、日本がどんどん”順位を下げている”のが目立つ。最初は7位くらいにあったのが、どんどん他国（特にヨーロッパ諸国）に抜かれ、最近はカナダにも抜かれて、今朝の時点ではついに22位にまで”落ちた”。カナダとともに”後発”だったアメリカにもあっという間に抜かれ、そのアメリカは今では第4位にまで上昇した。
もちろん、順位が落ちるのはとてもいいことなのだが、日本はなぜ他国に比べて感染者が増えないのだろうかと不思議でならない。「日本では検査がきちんとされていないから、感染者数が増えないだけ**」と言う人がいるが、それは他国だって同じだ。昨日も書いたように、カナダでも軽症の人は検査してもらえない。どこの国でも似たようなものだろう。これほどのパンデミックに対応して、検査を広範囲にできる国なんかないだろうから・・・。
だとしたら、いったい日本ではなぜ感染者がそれほど増えないのか。ひょっとすると、諸外国に比べていいと言われる医療制度が奏功しているのだろうか。もしそうならけっこうなことだが・・・。
（今朝これを書いていたら、タイミングを合わせるように「新型コロナの大津波に欧州はなぜ中国よりもろいのか 光る長寿国・日本の健闘」と題したトピックがあった。これを読むと、なぜ日本で感染者が他国に比べて増えないのか、その理由が垣間見えてくる。また、「中国はなぜ封じ込めに成功したのか」という部分もある。中国が発表するデータをどこまで信じられるかは問題だが、中国では以前のような爆発的感染はなくなっているのは間違いないだろう。）
* 当ホームページのトップページにもリンクが張ってある。最上部にある「★新型コロナウィルスの最新情報 COVID-19 (Coronavirus) Updates: Canada★」がそれだ。
** 2月18日～3月19日までの国内(国立感染症研究所、地方衛生研究所等)における新型コロナウイルスに係るPCR検査の実施件数は、37,726件（出所）
Fort Langley に住む Anderton 家には１歳と３歳の男の子がいる。彼らは、新型コロナウィルス問題が始まってから、Langley とAbbotsford の親戚を訪ねることはあったが、外国には行っていなかった。３月9日に二人の息子がともに発熱し、それ以来ずうっと家にいる。母親によると、子供が発熱する前の何日かは、小さな集会に参加したり、コーヒーを飲みに行ったり、トランポリンパークに行ったりした。
「最初に子どもたちがくしゃみと咳をし始め、鼻水が出始めた」。それからは家にこもるようにしたが、数日後、今度は母親が発熱した。「発熱から3日くらい経つと胸が痛くなった。ちょうど胸の真ん中あたりだ」。母親は治るまでおとなしくしていようとしたが、日を追って悪化した。「ある朝は、息をするのがやっとだった。キッチンに行ってもカウンターに捕まっていなければならず、失神してしまうのではないかと思った」。父親も症状が出始めて、彼らは811に電話したがつながらなかった。
「ファミリードクターに電話して症状を説明した。クリニックには電話越しに診断してくれるドクターがいた」。ドクターは彼女にいくつもの質問をし、特に呼吸器官について質問した。「ドクターは、クリニックではもはや一般の人達の検査はしていないと言った。看護師、ドクター、医療現場で働く緊急医療サービス従事者などが対象だったのだ」。一家は、２週間の間、自己隔離して症状が悪化したらまた電話するよう言われた。「私達は検査してはもらえず、電話越しの診断結果だけだった」。その後、息子たちは少し元気を取り戻したが、今だに鼻水が出て咳もしている。父親は、「家内の症状が心配だ、肺炎になるかもしれないから。だから、症状が悪化しないようお互いに注意深く観察している」という。父親の症状は軽度だが、油断はしていない。
「問題は、症状が出ない人がたくさんいて、彼らが知らないうちにウィルスをばらまいてしまうことだ」と父親はいい、このウィルス問題を真剣に捉えていない人達がいると心配する。「私達は小さな子どもたちを抱えて、ウィルスに感染してしまった。街には自分で気づかずにウィルスをばらまきながら、この問題が自分には関係ないとか影響を与えないとか考える人たちがたくさんいるかも知れない」。夫婦は、街にはたくさんの間違った情報が流れていて、自分たちの家族をどうやって守るべきかについてガイダンスを得るのが難しいという。
BC州では現在までに、新型コロナウィルスの感染者が数百人いる。「気になるのは、それらの数字が実際に検査されて陽性と判明した人たちだけであることで、検査してもらえない人達がいるとしたら、実際にはその数がもっと多いことになる」と母親は言う。一家は、全員が快方に向かうまで家でおとなしくしている計画だ。夫婦は、自分たちのストーリーがこのパンデミックを取り巻く偽情報を一掃するよう願っている。
う～ん、医療体制が軽症の人にまで対応できていなんだね。軽症と判断されたら、検査もしてもらえず自宅でおとなしくして快復するのを待つしかないってわけだ。この前書いた Seattle の女性は似たような状況だったけれど、彼女の場合は送られてきた鼻用の綿棒でサンプルを採って郵送し、検査してもらえたからまだ良かった（結果は陽性）・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
先日の水曜日（18日）、BC州政府は新型コロナウィルス・パンデミックに対応して州として非常期待宣言を発令した。同宣言により、州政府は土地と個人の所有物を接収し、州内のどこでも人を移動しあるいは移動制限し、そして、食料、燃料、衣類の価格をコントロールするための広範囲な権限を持つことになる。
州政府 Minister of Public Safety（公衆安全大臣？）兼 Solicitor General（訴訟長官？）の Mike Farnworth によって発令された同宣言は、14日間有効とされるが、その間のいかなる時においても、期間の延長あるいは宣言の取り消しが行われることもありうる。緊急事態宣言が発令されたのは初めてではなく、2017年と2018年に森林火災に対応して発令され、2017年の発令では10週間続いた。
州の Emergency Program Act（緊急プログラム法？）では、州政府は緊急事態の影響を軽減するためにいかなる手段も採ることができ、それには以下が含まれる。
＊ 緊急事態あるいは災害に対応するために、あるいは、その被害を軽減させるために、必要と考えられるいかなる土地あるいは個人の所有物を入手あるいは使用する、
＊州内のいかなる場所への移入あるいは移出を制限または禁止する、
＊州内のいかなる場所からも、人の避難、家畜、動物、個人の所有物の移動を行わせる、
＊（権威者からの）許可なくても、いかなる人間をも、いかなる建物あるいは土地への入所をさせる、
＊州内のいかなる場所においても緊急事態宣言の期間中は、食料、衣類、燃料、備品、医療用品または他の基本的物資の供給、それに、いかなる所有物、サービス、資源また設備の使用、を調達し、それらの価格を決定し、分配する。
緊急事態宣言発令の24時間前には、州保険衛生官によって公衆健康緊急事態宣言が発令された。同宣言の元では、 州保険衛生官 Dr. Bonnie Henry が、法のもとで即時強制執行可能となる口頭命令を発令する権限を有する。火曜日には、Henry はすぐにその権限を使って、州内全域でバーとナイトクラブを閉鎖する命令を下した。Henry は、同宣言により、公衆衛生官が今やらねばならないことごとについて、より早く合理的に機敏に行動できると述べた。Public Health Act（公衆衛生法？）の元で行えることには、他に以下が含まれる。
＊（権威者からの）許可がなくても、個人の住居も含めて、いつでも検査を実行する、
＊個人情報も含めて、宣言がなければ収集あるいは公開されえないような情報を収集あるいは公開する、
＊公衆健康の命令あるいは指示に従わない人を拘束するよう州裁判官に求める。
公衆衛生官はまた、ヘルスケア従事者が管轄する健康管理地域以外の地域を含めて、彼らに指示をすることができる。2016年４月には、 オピオイド大量摂取問題に対応して公衆衛生緊急事態が宣言された。
＜ニュースソース＞
ロシアのプーチン大統領（67才）が、2036年まで大統領でいられるように憲法改正を行おうとしている。そうなったら、すでに20年間大統領職についている彼は、通算で32年間も大統領を務めることになる。2036年に83歳になっても柔道家の彼は体力に自信があるだろうから、その後も法律を変えて居座る可能性が大きい。ともあれ、ほぼ確定している彼の大統領在任期間は以下だ。
2000年5月7日 – 2008年5月7日（8年間）
2012年5月7日 – 2024年まで（12年間）
2024年 – 2036年まで（12年間）
ロシアの野党勢力は「プーチンが終身大統領になろうとしている」として、憲法改正に抗議するデモなども計画されている。しかし、国民の大半が”プーチン独裁”に問題意識を持たないようだから、盛り上がりは期待できそうにない。1990年代初めに社会主義体制が壊れて民主化が進むかと思われたロシアだが、本当の民主主義はそう簡単には育たないようだ。それどころか、ロシアでは体制批判した人たちが何人も国内外で”変な死に方”をして、それらの事件がみなウヤムヤになっている・・・いったい誰の仕業なのか？
最近の主要国の為政者には、ろくなのがいない・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
＜号外：今朝、Justin Trudeau カナダ首相は、「アメリカとの間で、新型コロナウィルスの拡散を抑えるために、すべての不必要な移動に対して国境を閉鎖することに合意した」と発表した。閉鎖の対象となるのは旅行者や買い物に行く人達で、貨物輸送トラックなど通商と国全体への物資供給チェーンは対象とならない。＞
北京で17日に開かれた記者会見で、中国政府は、日本の製薬会社が開発したインフルエンザ治療薬「アビガン」に治療効果が認められ、医療現場で治療薬の１つとして使用を勧めていく方針を明らかにした。新型コロナウイルスによる患者を対象に行った臨床研究の結果を公表したもので、明らかな副作用もみられなかったという。「安全性が高く、効果も明らかで正式に推薦する」として、治療薬の１つとして医療現場で使用を勧めていく方針を明らかにした。
臨床研究は、湖北省武漢と広東省深センの医療機関が、それぞれ240人と80人の患者を対象に行い、このうち深センでは「アビガン」を投与しなかった場合は、ウイルス検査の結果が陽性から陰性になる日数の中央値が11日だったのに対し、投与した患者では４日だったということだ。また、エックス線の画像で肺炎の症状の改善が認められた患者の割合は、「アビガン」を投与した場合は91％で、投与しなかった場合の62％より高かったとしている。
う～ん、朗報だね。ただし、アビガンの添付文書には「動物実験において初期胚の致死及び催奇形性が確認されていることから、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと」と記載されているらしい。だとしたら、この薬は高齢者には問題ないかもしれないが、若い人たちには使いにくいね。なお、他にエボラ出血熱薬「レムデシビル」やHIV感染症治療薬「カレトラ」も新型コロナウィルスの治療薬として有望視されているようだ。
＜ニュースソース＞
昨日（16日）、カナダが新型コロナウィルス問題に関してかなり広範囲の入国制限を行うことを、Justin Trudeau 首相が発表した。これにより、カナダ国籍保持者、永住権保持者、アメリカ人を除く*外国人の入国が基本的に禁止される。例外的に入国が許される外国人は、航空機乗務員、外交員、カナダ国民の近親者で、現時点ではアメリカ国民も入国できる。
首相はまた、新型コロナウィルスの症状が出ている人はカナダに向かう飛行機に乗ることは許されず、飛行機会社は Public Health Agency of Canada（カナダ公衆健康機関）が定めたガイドラインに沿って、すべての乗客の基本的健康検査を行うことを要求されると述べた。首相はさらに、18日以降は乗客のスクリーニングを徹底して実施するために、国際便の飛行機は Montreal、Toronto、Calgary、Vancouver の各国際空港にのみで着陸が許可されると述べた。
アメリカとの国境往来に関しては、首相がカナダの（物資）供給チェーンを維持するために、通商貿易に対して新たな国境管理を適用することはしないと述べた他、副首相 Chrystia Freeland も、両国の経済と人の交流を考慮し、食料などの基本的供給ラインを確保するために、国境を閉鎖しない決定を下したと述べた。副首相はまた、現在、他国からカナダに入国する人はだれもが14日間の自己隔離を行うことを求められているが、飛行機乗務員、トラックドライバーを含む絶対不可欠な労働者はその対象とならないと述べた。今回の政策について首相官邸のスタッフは、新型コロナウィルスの状況が「悪化している」ため「必要な限りの期間で」実施されると述べた。
なお、「新型コロナウィルスの症状が出ている人はカナダ行きの飛行機に乗ることは許されない」点については、Canadian Civil Liberties Association の事務局長 Michael Bryant が、「（たとえ症状が出ていても）カナダ人がカナダに帰ることはカナダ人の基本的権利であり、カナダ政府の決定は違憲の可能性がある」と異議を唱えている。
う～ん、いよいよ、カナダも本腰を上げて新型コロナウィルス対策に乗り出したね。この問題が長引いたら市民生活と経済に大きな打撃が生じるだろうから、極端とも言える今回の政策が必要かもしれない。ともかく、早く収束するように持っていってほしいものだ。
* その後、アメリカ人も一般人の入国は禁止された。
＜ニュースソース＞
（「日本語：表音文字と表意文字が混在する稀な言語（1/2）」から続く）
＊日本に入った漢字は独自の発展をしていき、読み方も音と訓があり、平仮名とカタカナが誕生した。また、「働・込・枠・匂・畑・辻」など日本独自の漢字（国字）も発達した。
＊日本で出来た漢字表現は逆に中国で多く使われていて、現在、中国で使われている漢字表現の7割が日本由来と言われている。たとえば、「中華人民共和国」という国名でも、中国の表現は「中華」だけで、「人民」も「共和国」も日本発祥の表現だ。その他、「歴史・民族・国家・宗教・・・*」なども日本製だ。
＊漢字は、韓国、北朝鮮、ベトナムでも使われていたが、現在ではみんな漢字をやめている。理由は漢字そのものが中国文化への従属の象徴と見なされるようになった為だ。韓国は全ての漢字を廃止している。
＊日本も戦後にGHQの発案で、日本語をローマ字表記にしようとする計画が起こされたが、日本の驚異的な識字率の高さを知り断念している。
＊漢字の発祥国である中国では、識字率は実際には相当低くて3割くらいという情報もある。
う～ん、中国の識字率の低さを考えると、今では漢字をしっかり使いこなしているのは日本だけのようだね。そういえば、日本人の識字率の高さは、ひょっとして表音文字と表意文字の混在が脳みそを刺激してもたらした、なんてことあるだろうか・・・(^^;)?。それはともかく、中国で使われている漢字表現の7割が日本由来だとはびっくりだね・・・中国の国名すら大部分が日本由来だというのだから・・・(^^;)。
* さらに、以下も日本製の表現だということだ（こちらのサイトから）。これまた、びっくりだね。
信用・自然・侵略・手続・取締・取消・引渡・目的・宗旨・代表・代価・現金・譲渡・国債・基準・場合・伝統・継承・基地・元素・要素・学校・学生・警察・派出所・憲兵・検査官・写真・法人・保険・常識・強制・経済・幹部・鉛筆・出版・支配・哲学・理想・作用・新聞・図書館・記者・社会・主義・野蛮・発起・革命・思想・運動・計画・金融・交通・現実・会話・反対・原則・人道・演説・文明・広場・人民・工業・意識・論文・解放・進歩・義務・意志表示・債権人・損害賠償
私は、文章を書きながら、よく「日本語ってなんとバランスが取れた言語なんだろう」と思う。それは、表意文字の漢字と表音文字のかな（ひらがな、カタカナ）が交互に出てくるからだ。息が詰まるような漢字が並んでいたかと思うと、かなが出てきてフッと息がつける。これがもし、中国語だったらどうだろう。表意文字の漢字ばかり並んでいるから、実に堅苦しくて疲れてしまう。反対にアルファベット（表音文字）の英語だと、やたら文字数が多くてこれまた疲れてしまう。その点、日本語はとてもバランスがいいのだ。そういえば、日本語のように表意文字と表音文字が混在する言語は、世界でもまれらしい。
そんなことを思いながら、「表意文字 表音文字 日本語は独特」と Google 検索してみたら、面白いサイトに出会った。そのサイトに書かれているポイントを箇条書きにしてみた。
＊中国で文字（漢字）が発達したのは、戦争をするために連絡手段が必要だったから。
＊日本で文字が発達しなかったのは、島国であり、極端な異民族は存在していないし領土も狭かったから。つまり文字が必要になるほど差し迫った事情がなかったから。
＊ヨーロッパではなぜ表音文字のアルファベットが発達したかについては諸説があるが、アジアほど民族の違いが少なかった事と、文化レベルが極端に違わなかったこと、言葉が極端に違わなかったことがあげられる。異言語間でも発音がわかれば、意味が通じやすかった世界とも言える。
う～ん、戦争するかしないかで文字が必要かどうかだなんて、本当かなあと思ってしまうね。もっとも、漢字が日本に伝わったのは１～４世紀ころの弥生時代だというから、そのころはそんなに争いはなくてのんびりしていたかもしれないね。だったら、やはり情報伝達の道具も必要なかったのかもしれない。
（「日本語：表音文字と表意文字が混在する稀な言語（2/2）」に続く）
タバコを吸う人にはとても悪いニュースが舞い込んできた。City of North Vancouver*が市内の禁煙区域を大幅に拡大し、しかも、違反者の罰金を大幅に上げたのだ。まだ一都市だけの話だが、他の都市もそのうちに追随するかもしれない。
North Vancouver 市議会は先ごろ、喫煙ルールに違反した人への罰金を70ドルから230ドルに引き上げる決定を全会一致で行った。市では数ヶ月前に、市の公園、プラザ、多目的歩道での全面禁煙を決定している。また、禁煙地域を、市民に人気の Lonsdale Quay 近くを通る North Shore Spirit Trail に沿って造船所地域にまで拡大した。市では現在、建物から7.5メートル以内の場所、公営建築物、歩道、遊園地、海岸での喫煙を禁止している。また、屋根付きバス停、バイクラック、ベンチを含む市所有の場所と建築物での電子タバコの広告を禁じる動議を採択した。
市職員が作成した報告書は、電子タバコ業界は若者をターゲットにすることが多く、健康問題の増大と業界の広告ルールとのギャップについて、市が介入する必要性が発生しているとしている。市職員と市議会議員らは、新しい条例をいかに施行するかが最大のチャレンジであることを認識していて、2年前には今回以上に厳しい禁煙ルール動議が同様の理由で市議会によって否決されている。
う～ん、タバコを全く吸わない私にはどうでもいいことだが、喫煙者はだんだん肩身が狭くなるね。もっとも、最近はカナダの喫煙率は毎年下がってきていて**2018年の調査では全体で15.8％（男性 18.6%、女性 13.0%）だから、喫煙者もルールが厳しくなるのを当たり前に受け取っているかもしれないけどね。なお、以前はカナダよりかなり高かった日本の喫煙率を調べたら、2018年には全体で17.9％（男性27.8％、女性8.7％）で意外に低かった。どうやら日本でも喫煙者が急激に減少しているようだ・・・(^^;)。
* North Vancouver には City と District の２つの自治体があるのでややこしいが、今回のニュースになっているのは City of North Vancouver だ。
** 喫煙率は下がる一方で vaping（電子タバコ）利用者が急増しているのは弱ったものだ。それと、マリワナはもう”当たり前”になってしまったしね。
＜ニュースソース＞
新型コロナウィルスがますます感染拡大して、いまや世界中が大騒ぎだ。そんな中、すでに新型コロナウィルスから回復した Seattle に住む女性が、感染に備えてアドバイスをしている。
自ら生体工学の博士号を持つ Elizabeth Schneider（37才）がその人で、彼女は「重症でなければ、パニックに陥らずに家でおとなしくしていたらいい」と話す。「命に関わるような症状でなかったら、家でおとなしくし、市販の薬を服用し、たくさんの水を飲み、十分休み、これまで見たかったテレビ番組をたくさんみたらいい」と言うのだ。その彼女は、感染から約２週間、家でおとなしくしているだけで回復した。感染者の80％は軽い症状を発症するとされていて、彼らのほとんどが彼女と同じような経過をたどるのだろう。重症になる可能性があるのは、60才以上の高齢者と、糖尿病、心臓疾患、肺病などの持病をすでに持っている人たちで、重症化したら入院が必要だ。
以下、Schneider の新型コロナウィルス体験だ。
＊2月25日にあるパーティに参加し、3日後に風邪のような症状が出始めた。後でわかったことだが、そのパーティの参加者のうち少なくとも5人が新型コロナウィルスに感染した。
＊朝起きたら疲労感を感じたが、それ以外は普通の体調で仕事（生体工学関係の会社に勤務）にもでかけた。ところが、正午までに、頭痛とともに発熱と体の痛みが発生した。仕事を早引けして帰宅した。
＊家で昼寝から起きると、発熱が始まり夜には39.4度にもなった。夜中にはこらえきれないほどの震えと寒気が始まり、手足がひりひりして、ちょっと心配になった。
＊症状を抑えるべく買い置きしていた市販の風邪薬を服用した。
＊数日後には発熱が収まってきた。
＊最初に体調がおかしくなった時に、咳と息切れがなかったので、彼女は新型コロナウィルスではないと思った。医者に行ったら、帰宅してたくさん水分を取るように言われた。
＊その後、友だちから例のパーティへの参加者数人が彼女と似たような症状を発症したと聞いて、彼女は新型コロナウィルスを疑い始めた。
＊Seattle Flu Study というリサーチプログラムに連絡すると、鼻用の綿棒キットを彼女に送ってきたので、サンプルを採取して先方に送り数日待った。
＊3月7日に Seattle Flu Study から電話があり、検査結果は陽性、つまり彼女は新型コロナウィルスに感染していると伝えられた。しかし、症状が軽かったのでそれほどショックは受けなかった。
＊この頃までには症状はすでに軽くなっていて、医療機関からは、症状が出始めてから少なくとも7日間、症状が消えてからまる３日間は、家にいるよう言われた。
＊症状が消えてからすでに一週間が経った。お使いなどに出かけるようになったが、人混みには入らないようにし仕事も家からしている。
う～ん、彼女の体験からすると、感染から症状が消え始める時点までが10日前後だから、普通の人にはそれほどひどい病気ではなさそうだ。また、市販薬を飲むくらいで特別な医療処置をすることなくウィルスが”消えていく”というのも安心させられる。もちろん、高齢者とか持病がある人にとっては死に至る可能性があるから、まったく別の話だろうけどね。
＜ニュースソース＞
BC州政府は、新型コロナウィルスのための相談窓口 ”811 health line” への電話が急増したため、新型コロナウィルスに関係のない質問を受け付けるために新しいコールセンターを開設した。現存する２つのコールセンターは引き続き、新型コロナウィルスについての質問を受ける。州政府によると、それらのコールセンターは平均で一週間に1,200回の電話を受けるが、それが最近は3,800回に増えた。また、健康大臣 Adrian Dix は、州が811コールを受け付ける看護師の数を増やすと述べた。これらの措置によって、新型コロナウィルス関連の電話とそれ以外の電話を振り分ける計画だ。
BC州の Chief Medical Health Officer を務める Dr. Bonnie Henry は州民に対して、新型コロナウィルスの症状が出た場合には811に電話するよう勧めてきた。電話を受ける看護師たちは、電話してきた人がウィルスを持っているかどうか診断することはできないが、基本的な情報を提供することはできる。「症状が出たら、自己隔離して811に電話してください。電話を受ける看護師たちは、電話してきた人に新型コロナウィルスの危険が迫っているかどうかを伝えることはできます」と Dr. Henry はいう。811 は、HealthLink BC が運営する無料の州営健康情報電話ラインだ。電話した人は健康医療サービスナビゲーターに接続され、医療関係情報を見つけることや、看護師、栄養士、運動の専門家、薬剤師に直接連絡することを手伝ってもらえる。
＜ニュースソース＞
2011年3月11日の東日本大震災から今日でまる9年が経ち、このところ日本のメディアでは震災に関わるニュースがよく報道される。先日も「日系ビデオ」を見ていたら、福島県の寺で住職をする傍ら作家として「芥川賞」を受賞したこともある人が、震災について語っていた。
その人、玄侑宗久さんが語った言葉で印象的だったのはこれだ。「祭りと博打（ばくち）は目の前にある本質的な問題をとりあえず忘れさせ、先送りする効果がある。・・・五輪に『復興』という言葉をくっつけて世論を盛り上げ、真剣に考えなければならない問題が先送りされてしまった」。「祭り」とは2020年東京オリンピックであり、「博打」とは自民党政権が力を入れているカジノ建設のためのIR法案のことだ
震災から数年後に、こちらに住む私の友だちが故郷の宮城県へ旅行してきた。彼が三陸海岸の被災地に行ってみたら、地元の人が言っていたという、「以前は復興作業のための労働者がたくさんきてくれたが、オリンピックが決まったらみんなオリンピック関連の仕事をするために東京に行ってしまった」と。私はそれを聞いて呆れてしまった。「復興五輪」などとそれらしい言葉で宣伝しながら、日本はまさに「（大震災被災地の復興という）目の前にある本質的な問題」を先延ばしにしてしまったのだ。
いつかも書いたように、「オリンピックなんて地元でやるもんじゃあねえ」と強く思う私だが、日本でも”オリンピックの犠牲者”が東北地方にたくさんいた、とつくづく思う*。
* そのオリンピックも、新型コロナウィルス問題で中止になる可能性が出てきた。こんなことになるなら、最初からオリンピックなんか日本に持って来ないで復興に全力を注げばよかったと思えてくる・・・(-_-)。
＜ニュースソース＞
近年、Vancouver と North Shore を結ぶ交通システム（Lion's Gate Bridge、Second Narrows Bridge*、SeaBus ルート）で混雑が激しくなってきているが、この混雑解消のために Burrard 入江を渡る新しい交通システムが６つ検討されている。
BC州政府が「Burrard Inlet Rapid Transit Study」プロジェクトの中で検討しているのは、まず３つのトンネル案だ**。
① Vancouver ダウンタウンから First Narrows を経由して Lonsdale につなぐトンネル
② Vancouver ダウンタウンから Brockton Point を経由して Lonsdale につなぐトンネル
③ Vancouver ダウンタウンから Lonsdale を経由して West Vancouver につなぐトンネル
また、Second Narrows 付近に新しい橋を架ける案が２つ検討されている。
④ Vancouver から North Vancouver に橋をかける
⑤ Burnaby から North Vancouver に橋をかける
最後のひとつは、
⑥ 現在の Second Narrows bridge を大改築する
同プロジェクトの次の段階では、500,000ドルをかけてどの案が最適オプションかを決定する。SkyTrain も含めるか否かなどについてはまだ検討の段階に入っていないようだ。なお、市民生活に最も影響を受ける North Vancouver の市長はできるだけ東寄りの案がいいとしている。
う～ん、たしかに North Shore への交通路は本当に混雑しているよね。午後のラッシュ時に North Vancouver で Trans Canada Highway に乗ったらすぐにノロノロ運転が始まって、Second Narrows Bridge を渡るまでそうとの時間がかかるからね。なお、私は第⑦案として Deep Cove から Belcarra に橋を架けるのもアイデアだと思っている。もっとも、この案は環境破壊がすごそうだから、大反対が起きるだろうけどね・・・(^^;)。
* 正式には Ironworkers Memorial Second Narrows Crossing と呼ぶ。
** ①～③はとてもわかりにくい表現で書かれている。むしろ、ニュースソースにも載っている地図が分かりやすい。
＜ニュースソース＞
＜号外：昨夜、カナダで初めて新型コロナウィルス感染者が死亡した。亡くなったのは、North Vancouver の老人ホーム「Lynn Valley Care Centre」に住んでいた80代の男性で、男性はコロナウィルスに感染する以前から健康障害を抱えていた。＞
新型コロナウィルス（COVIT-19）が世界中でニュースになり始めた時、Curtis Kim の目はコンピュータスクリーンに釘付けになって最新情報を探しまくっていた。彼がオンラインで入手する主要メディアなどからのデータは必ずしも最新ではないことに気づいたのは、その時だった。「私は Google 検索でウィルス感染者数などを探しまくっていたのですが、全てのデータをまとめてくれるひとつのプラットフォームがあったら便利に違いないと思ったのです」。
そこで、BCIT のコンピュータシステム技術プログラムを卒業したばかりの Kim は、学校で学んだスキルを使って実験し、信頼の置ける多数の情報源からのデータに基づいた独自の”COVID-19 追跡アプリ”を開発した。それを使ってできたのがこちらのサイト”COVID-19 (Coronavirus) Updates: Canada”*だ。Kim のアプリは、カナダ政府、WHO、John Hopkins University などが提供する情報を含めてデータを集計し、集められた情報はいくつもの表や地図に表示される。情報のアップデートは一日に何度も行われる**。同サイトは数日前に立ち上げたばかりだが、すでにたくさんの人たちが閲覧している。
Kim（29才）は2017年に韓国からカナダに移住してきた。韓国では新型コロナウィルス感染者数が7,000人以上、それによる死者が50人以上いて、中国についで感染が拡大している。韓国で新型コロナウィルスの大感染が発生しているのを見るのは、彼にとってひとつのチャレンジだという。韓国にいる友だちらとは連絡を取り続けているが、彼らがマスクを手に入れるのに苦労したり、ウィルスの拡大に心配を深めていたりすることを知る。Kim のウェブサイトには、症状の告知についての最新情報、WHO の勧告、政府の発表なども含まれていて、彼はそうした情報が人々の参考になることを望んでいる。
ところで、今朝になって、東京都でも東京都に限ったデータを使って似たようなウェブサイト「都内の最新感染動向」を立ち上げ、とても好評であることを知った。日本でも全国レベルでこんなサービスがほしいね。
* 感染者数、死者数、治癒した人の数が、カナダ、世界全体、世界の国と地域ごとに表示されている。また、感染状況を示す世界地図もある。なお、このサイトへは当ホームページの最初のページからもリンクを張っておいた。
** 8日（日）午後7時時点のデータを私が調べてみたら、朝日新聞サイトでは「国内で確認された感染者 1190人 死者 14人」となっているのに対し、Kim のウェブサイトでは「Japan （感染者）502 （死者）7」となっていて、かなり食い違っている。ひょっとすると、朝日新聞サイトの数字には、”Diamond Princes"号での感染者数が含まれているのかもしれない。Kim のウェブサイトでは、「Diamond Princess （感染者）696 （死者）7」として、「Japan」とは別に書かれている 。
＜ニュースソース＞
バンクーバーに住んでいる人はだれでも、Clark Drive と East 6th Ave. 交差点近くにある十字形のシンボル East Van Cross を見たことがあるだろう。これを作ったアーティスト Ken Lum が新作品を作成し、それが Burnaby の Kingsway ＆ Edmonds St. 交差点付近に設置された。作品名は “The Retired Draught Horse and The Last Pulled Log”（リタイアした荷馬と最後に運んだ材木）と言う。現在、 University of Pennsylvania で美術の主任教授を務めている Lum は、今年のカナダ提督による Governor General's Award を Visual and Media Arts 部門で受賞した人たちの一人だ。彼は East Vancouver の Strathcona 地域で生まれ育ち、9歳の時に Kingsway ＆ Knight St. 交差点近くに引っ越した。16歳になるまで East Vancouver に住んでいた Lum は、高校時代にはアルバイトで近所の店の看板作りなどをした。
今回制作した像は、首の周りにくびきをつけて、ぐったりと座り込んでいる年老いた馬だ。Lum は、こんな姿勢で座り込むのは馬にとって心地よいものではなく、横たわった状態から立ち上がろうとするまさにその一瞬にしか起こらない姿勢だという。Burnaby でかつて農業が盛んだったことを思いながら、この9フィートの作品を作ったと彼は言う。「もしこの馬が永遠に座ったままだったら何が起こるだろう？」と彼は問う。Lum は、馬の像のそばに立って、Kingsway/Edmonds 付近の車の流れと不動産開発が進む街を眺める。彼は、その景色を発展ではなく”乱雑さ”と見る。「都市化の是非を世界中で考え直す必要がある。無限の成長、無限の消費、無限の開発のアイデアは持続可能なものではない」。
Lum は大学で科学を学んだ。そして、大学の最後の年にある博物館を訪れるまで、自分が芸術に関心があるとは思わなかった。「私は、言葉では捉えることができないあらゆる内容を扱う芸術のアイデアが好きだった。心の奥深くでは、科学の道にいるという将来への展望に心から満足してはいなかったのです」と彼はいう。「今の自分が若い時の自分になにか言えるとしたら、何を言いますか？」と聞かれて Lum は、「君は今、馬に乗っている。馬に乗っていれば困難なく真っ直ぐ上って行くということではなく、多くの困難がある。しかし、君はなんとかそれらの問題や絶望の時を乗り越えていき、長いゲームをやりぬくのだと伝えます」と言った。
う～ん、さすが芸術家だけあって、言うことが抽象的で私の頭ではついていけない部分がある・・・(^^;)。でも、彼がどんどん都市化するこの世界に満足しておらず、警鐘を鳴らしたい気持ちでいることは分かるよね。ともかく、今度 Kingsway ＆ Edmonds St. 交差点 に行ったら、この馬の像をじっくりと見てみよう。そうすれば、私もなにか”発見”できるかもしれない・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
Yukon 準州が、Daylight Saving Time 夏時間を通年採用することを決定した。明日の日曜日（3月8日）の早朝から夏時間が始まるが、Yukon 州ではそれを最後に”永久的に”夏時間に移行して、年に二度行われてきた時間調整を廃止することになる。Yukon 準州では、1月6日から2月16日の間、年に2回行われる時間調整を廃止する案について州民の意見を聞いた。オンライン調査で4,800人以上の個人と組織が回答したほか書面での回答が35以上あり、回答者のうち93％がひとつの時間帯を通年使うことを希望し、7％が夏時間を通年使うことを希望した。
BC州はまだ夏時間の”通年採用”を決定していない。BC州が昨年末に行った州民の意識調査では、回答した約22万人のうちの93％が年2回の時間調整を廃止することに賛成したが、太平洋標準時と夏時間のどちらかを通年使いたかについては質問しなかった。昨年秋に州議会を通過した法案では、夏時間を通年使うことを盛り込んでいる。John Horgan 州知事はこれまで、カナダとアメリカの太平洋岸諸州（Yukon, Washington、Oregon、California）*が一緒に時間帯変更をする準備ができるまで待つと述べていた。
しかし、アメリカでは11月に大統領選と連邦議会議員選挙が行われるため、11月の第一日曜日に行われる次の時間調整までにアメリカ議会が太平洋岸諸州の時間帯変更について検討する可能性は低い。そうした状況下で、Horgan 知事は「アメリカ西海岸諸州と足並みをそろえることは多くの州民が望むところだが、それに縛られるわけではない」と少し変化のある言い方をし、今後については州民の意見を聞きながら決めていきたいとした。
う～ん、Yukon 準州に背中を押される形で、BC州でも夏時間の通年採用が近づいてきた感じだね。たしかに年2回時計の針を調整するのは面倒だから、早く通年の夏時間採用に移行してほしい気がするね。ひょっとすると、明日の時間調整が最後になるかも・・・(^^;)?。
* Washington と Oregon の両州はすでに、BC州と歩調を合わせる形で法整備することを決定した。California 州はまだそこまで至っていないが、州民意識調査では大勢が時間帯変更を支持している。いずれにしても、アメリカでは州議会で立法に至る前に連邦議会の承認が必要だ。
＜ニュースソース＞
昨日のニュースでは、BC州内で新型コロナ感染者が新たに8人増加し、そのうちの女性一人は感染経路が不明となっている。今回の8人を加えて、州内での新型コロナウィルス感染者は21名となった。BC州内で初めての感染経路不明の感染者となった女性は、Vancouver Coastal Health 管轄区域内に住み、他の新型コロナウィルス感染者や感染が拡大している外地から帰国した人に接触していない。医療関係者らが現在、この女性の感染経路を調査している。
８人のうち４人は家族で、他の１人は Fraser Health の管轄区域内にいて先週感染が分かった。その人達はすでに自己隔離していて経過観察されている。他の２人は50代と60代の夫婦で最近、イランへの旅行から帰ってきた。残る一人は Seattle の人で Fraser Health 管轄区域内の家族を訪ねてきていた。８人のうちの一人は Vancouver ダウンタウンにある University Canada West の関係者で、同大学は消毒のために3日間キャンパスを閉鎖している。
＜BC住民が知っておくべきこと＞
新型コロナウィルスに感染したかもしれないと思う BC住民は、一定の条件が合えば検査を受けることができる。しかし、自分で感染したと思っても、誰もが検査してもらえるわけではない。検査はそれらしき症状がすでに出ている人たちが対象で、発症する前の2週間以内に外国の感染地域を訪問したか、あるいは、これらの地域を旅行して症状が出ている人と接触したかがポイントだ。自分が検査を受けられるかどうか調べるには、ファミリードクターあるいは HealthLink BC の電話番号 811 に電話し、看護師と話してアドバイスを受ける。HealthLink は健康省の一機関で、無料で通話でき、130以上の言語で通訳してくれる。
他人に感染させないためには、社会的な自己隔離を行う。社会的隔離とは、できるだけ家から出ない、公営交通機関にできるだけ乗らない、人がたくさん集まるところには行かないなどのことだ。イランと中国から帰ってきた人たちは、14日間は自己隔離することを求められる。また、少なくとも20秒間は石鹸水で手を洗い、これを頻繁に行うのが、感染を防ぎウィルスを抑えるのに重要だ。
＜ニュースソース１ ニュースソース２＞
非営利の消費者組織であるコンシューマーズ・ユニオン（Consumers Union）が1936年から発行しているアメリカ合衆国の月刊誌 Consumer Reports が、毎年恒例の自動車信頼度調査の結果（2020年版）を発表した。アメリカ・Connecticut 州で行われるこの調査では、毎年、およそ50台の新車が購入されて、調査員たちが性能、燃費、チャイルドシート据え付けまでを調べる。
「Consumer Reports で高評価を受けるには、前方衝突警報システムと歩行者を検知する自動緊急ブレーキが標準装備されていなければならない」と、Consumer Reports の Emily Thomas は言う。Consumer Reports にリストアップされた車種は、Consumer Reports が総合評価の高さ、ロードテストの評価、予測信頼度、オーナー満足度、それに安全性が評価されたものだ。以下が「2020 Consumer Reports top auto picks*」だ。
小型 SUV カテゴリー：Subaru Forester プラクティカルパッケージング、素晴らしい燃費、とても良い乗り心地が珍しいほどのコンビネーションを作っているとして選ばれた。オーナー満足度も上々だった。
中型 Three-Row** SUV：Kia Telluride ロードテストのスコアはこれまででも最高の高さだった。乗り心地もよく、それが挑戦的なほどの価格と相まって評価された。
中型 SUV： Lexus RX
小型車：Toyota Corolla
中型セダン：Subaru Legacy
大型セダン：Toyota Avalon
コンパクトピックアップトラック：Honda Ridgeline 乗用車のような乗り心地がありながら、トラックとしての使いやすさが共存する車だ。「私たちはいつも Honda Ridgeline を好評価しているが、 2020トリムラインでは進化した安全機能が標準装備されたことが評価された」と Thomas は言う。
スポーツカー： Toyota Supra
ハイブリッド： Toyota Prius 今年もトップピックに選ばれ17回目の選考となって新記録を達成した。いくつかのハイブリッド車が「4リッター、100 km」の燃費に挑戦してきたが、Prius は相変わらず自動車性能で先頭に立っていて、信頼性において極めて高いスコアを得た。
電気自動車：Tesla Model 3
う～ん、相変わらず日本車が強いね。特に、Subaru（2車種）と Toyota（5車種）が目立つ。今後も頑張って欲しいものだね。一時は世界を席巻するかと思われた日本のコンピュータ業界がいつの間にかしぼんでしまったが、自動車業界がそうならないことを祈りたい。
* 2019年～2010年の結果へのリンクもある。
** "Three-Row" とは、座席が３列になっているという意味のようだ。
＜ニュースソース＞
今日はクイズから始めよう・・・(^^;)。
「現存する世界最古の企業はどこの国にあるだろう？」
「そして、その企業が設立されたのは西暦で何百年代だろう？」
ちょっとびっくりするような答だけれど、当てずっぽうでいいから紙に書いておく？答は下にあるよ。
目まぐるしく変わる社会や経済の動きに対応して企業を長年にわたって存続させることは難しく、日本では平均的な企業の寿命は20年ほどともいわれている。そんな中、イギリスの中小企業に向けて金融に関する情報を発信している「BusinessFinancing.co.uk」が、「各国に現存する最古の企業」を調査し結果を公開した。リストには民間企業だけでなく国営企業も含まれている。最古の企業がわからなかった国については空欄となっている。
そして、「現存する世界最古の企業」はなんと日本にあった。大阪にある金剛組という企業がそれで、西暦578年に創業された。聖徳太子が生まれたのが西暦574年2月7日だから、その4年後ということになる・・・(^^;)。ウィキペディア「金剛組」には以下のように書かれている。
「578年、四天王寺（現在の大阪府）建立のため聖徳太子によって百済より招かれた3人の宮大工（金剛、早水、永路）のうちの1人である金剛重光により創業。江戸時代に至るまで四天王寺お抱えの宮大工となる」
いや～、びっくりだね・・・＼(^o^)／。ニュースソースには世界の「古い企業トップ10」が載っているが、金剛組は飛び抜けて古い。でも、ちょ、ちょっと待ってよ。「聖徳太子が百済から宮大工を招いた」って？たった4歳の聖徳太子が・・・(-_-;)?。いくらなんでも出来すぎた話だが、ひょっとして聖徳太子の周りの大人が招いたってことかなあ・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
BC 州知事 John Horgan は先日、BC州はアメリカ全国よりも多くの人に新型コロナウィルス（COVID-19）の検査をしたと述べた。BCCDC（B.C. Centre for Disease Control）が、2月27日の時点で州内の1,102人に新型コロナウィルスの検査を実施し、7人の陽性者を検出したと発表していた。一方、アメリカ CDC（Centers for Disease Control and Prevention アメリカ疾病予防管理センター）の最新データによると、アメリカではこれまでに459人が検査を受けた*。
「BC州が（新型コロナウィルス問題への）対応チームを組織した最初の州となった」と Horgan は言う。州知事のコメントは、韓国、イラン、イタリアで患者数が急増し世界の市場が下落して世界中の心配が増大する中で出された。新型コロナウィルスによるイランでの死者数には疑問が向けられている。イランは死者数12人としているが、感染者の震源地となっている都市 Qom の市議会議員が、死者数が50人に達したとしているからだ。
アメリカでは、 CDC の医師たちが先日、カリフォルニア州で最近感染経路が不明な初めての感染者が出たことを受けて、感染が拡大することを心配していると述べた。並行して CDC が検査キットをすべての州に配布することを急ぐ一方で、花札男大統領は新型コロナウィルス問題を民主党による「new hoax 新たなでっち上げ」だと発言した。
う～ん、BC州内で1,000人余りというのも特に多いようには感じないが、アメリカの459人にはあまりに少なくてびっくりしてしまうね。これが本当なら、アメリカでは今後ものすごい数の感染者が出てくる恐れがある。それにしても、花札男のおつむの働き方はどうなってるんだろう。これだけ世界中が大騒ぎしているのに、どういう理屈で「（一国の政党に過ぎない）民主党が新型コロナウィルス問題をでっち上げた」と言えるのか。
* 今朝の日本のニュースでは、加藤厚労大臣が「日本での一日の検査数は1,300人前後」と述べ（動画の1:45ころ）、累計の検査数はおよそ12,000人と報道されている。一日の検査能力は安倍首相が4,000人と述べているが、その約三分の一しか行われていないことになる。それにしても、日本の検査数と比べてもアメリカの検査数はあまりにも少ない。
＜ニュースソース＞
（「納税の季節：ネット詐欺に注意（1/2）」から続く）
Canadian Centre for Cyber Security の理事 Christine Beauchamp はまた、怪しいEメールに書かれているリンクは絶対にクリックしてはいけないし、特に安全なリンクでない場合はそうだと言う。ブラウザ上で、安全に接続できるウェブサイトには URL の左端に鍵マークが表示され、URL が（"http" ではなく）“https” で始まっている。最後についている ｓ は “secure”（安全な）の意味だ。
非常に強力でユニークなパスワードを使うことも重要だ。Tax Return を申告する際に CRA（Canada Revenue Agency カナダ歳入庁）のウェブサイトあるいは第三者プログラムのウェブサイトのどちらを使うにしても、パスワードは8～10桁の大文字と小文字が混じりさらに数字も入れたものにするのがいい。数字を使うにしても、自分の住所とか生年月日など簡単に見破られる数字は使わない。
Tax Return をオンラインで行う場合は、Tax Return の PDF コピーとその関連書類をどこに保存したかをよく覚えておく必要がある。できれば、これらのファイルは暗号化してから外付けハードドライブに保存するか、あるいはコンピュータ内で「ドキュメント」内のセキュアドライブに保存するのがいい。間違ってもセキュリティ上問題があるデスクトップには保存しないことだ。専門家たちは、こうしたファイルをクラウド上に保存することもすすめない。また、Tax Return を行うのは自宅からにするのがよく、パブリック WiFi 接続からは絶対にしないことだ。
CRA は、カナダ人が詐欺行為から自分を守るのを助けるためのウェブサイト（protect themselves against fraud）を提供している。カナダ政府の Get Cyber Safe ウェブサイトには、あなたが安全に Tax Return をファイルするための追加情報がある。
＜ニュースソース＞
4月末までに Tax Return 納税申告を行う季節になって、この時季はネット上の詐欺師たちが暗躍する季節でもある。詐欺師たちに騙されないためにはどうしたらいいのかという記事があった。以下、その要約だ。
Tax Return を正しく期限までに行わねばらないというプレッシャーに加えて、この時季は たくさんの機密性の高い個人情報をオンライン上で扱わねばならない季節でもある。それを利用してサイバー犯罪者たちが暗躍してあなたの個人情報を盗んだり、金をだまし取ったりしようとしてくる。それを防ぐにはいくつか重要なセキュリティー対策を心に準備しておくことが大事だ。詐欺師たちはカナダ政府や CRA（Canada Revenue Agency カナダ歳入庁）を装って悪事を働く。詐欺師たちは、「逮捕」や「裁判」といった言葉であなたを脅迫して、SIN（social insurance number）などの個人情報を聞き出そうとする。
CAFC（Canadian Anti-Fraud Centre）のデータによると、2019年にカナダ住民は CRA詐欺で1.4ミリオンドルを騙し取られた。2020年に入っても2月上旬までにすでに34件のオンライン詐欺が行われて、10,000ドル以上が騙し取られた。「多くの詐欺がEメールや SMS で行われる」と Canadian Centre for Cyber Security の理事 Christine Beauchamp はいう。「彼らはいかにも本物でプロフェッショナルに見せかけた様々なメッセージを操る。それが本物かどうかは簡単にはわからない」。
オンライン詐欺について言えば、 CRA は決して以下の行為を行わないから、これらの行為が行われたら詐欺だと思っていい。
＊ Prepaid Credit Cards あるいはギフトカードの情報を聞き出そうとする。
＊ （Interac などの）e-transfer あるいは bitcoin での支払いを要求してくる。
＊ 個人情報あるいは財務情報を要求するようなリンクをつけたEメールを送ってくる（ただし、あなたが事前に CRA に情報を送ってほしいと電話で頼んでいれば、その限りではない。そうした場合は、CRA スタッフは電話がつながっている間に欲しい情報の入ったEメールを送ってくる）。
（「納税の季節：ネット詐欺に注意（2/2）」に 続く）
＜ニュースソース＞
老朽化している Burnaby Hospital が大改築に向けての資金確保に一歩近づいている。Burnaby Hospital Foundation が先日、40年間で初めての重大改良となる改築プロジェクトのために、30ミリオンドルを集める新たなキャンペーンを開始した。”Proud History, Bright Future”キャンペーンは、Burnaby 市民からの支援と、長きにわたって同病院を支援してきた Beedie 家からの巨額支援もあって快調にスタートした。Beedie 家は8ミリオンドルを寄付し、これは改築計画の第一段階に充てられる。”Keith and Betty Beedie Pavilion”は、同家の貢献に感謝する気持ちを込めて命名されるものだ。
Burnaby Hospital Foundation によると、30ミリオンドルは同プロジェクトの最も重要なサービスに充てられ、2021年に建設が開始される。Burnaby Hospital Foundation の CEO を務める Kristy James は、「ついに今、何年もの進化と待望の時を経て、すべての人にとって医療ケアのより明るい未来がやって来ようとしている」と話す。昨年9月、BC州政府は、新しい施設の建築のために1ビリオンドル以上を資金提供すると発表した。改築計画には、新しい6階建ての患者ケアタワー、400 ベッドの追加、新しい医用画像部門の施設、それに新しいがん治療センターの建設が含まれる。第2タワーの建設は2024年に開始され2027年に完了する見込みだ。
＜ニュースソース＞
コンピュータを操作していると、全画面表示になったまま戻せなくなることがある。画面最下部のタスクバーも見えなくなってしまうから何もできない。先日、友達のコンピュータに同じことが起こった。スカイプで連絡してきたので、Teamviewer で彼のコンピュータに入り、ああだこうだやってみるがさっぱり直らない・・・キーボード左上の ESC（Escape）キーを叩いてもだめだ*。そこで、「全画面表示になりっぱなし」と Google 検索してみた。すると、あった、あった、解決法を説明するウェブサイトがいくつか出てきた。
答えは F11 キーを叩くことだ。友達が F11キーを叩いたら、見事に全画面表示が消えて元に戻った。もう一度F11 キーを叩いたら、また全画面表示になった。要するに、F11キーで全画面表示をオン・オフできるというわけだ。試しに今、F11キーを叩いてみてはいかが。
ついでながら、こちらのサイトがＦキー（ファンクションキーのF1～F12）の役割をすべて説明している。私はこれらをあまり使っていないが、下の2つだけはよく使う。
F6：文字入力をひらがなにする。
F7：文字入力を全角カタカナにする。
日本語をローマ字打ちしておいて、F6を押せばひらがなになるし、F7を押せばカタカナになる。
* 以前は Escape（ESC）キーでたいがい全画面表示を元に戻せたと思うが、最近はその手が使えない場合があるのかも。どうもよくわからん。
アメリカとカナダの賃貸アパートの家賃を調べるウェブサイト PadMapper Canadian Rent Report によると、カナダの都市の「家賃の高さランキング」2020年2月版*で、第1位の Toronto に次いで、BC 州の３都市（Vancouver、Burnaby、Victoria） が２～４位を占めた。ランキング１位の Toronto 市の月額平均家賃は、ワンベッドルーム・アパートメントが2,300ドル、ツーベッドルーム・アパートメントは１％上昇して2,980ドルとなっている。Vancouver 市のワンベッドルームは2,150ドル、ツーベッドルームは先月（1月）から0.3％下がって2,990ドルとなった。
ランキング３位の Burnaby 市では、ワンベッドルームの家賃は前月から1.7％上昇して1,700ドル余り、ツーベッドルームは前回と変わらず2,350ドルとなっている。しかし、Burnaby 市のワンベッドルームは昨年同期に比べて12％も上昇していて、それについて Padmapper のスポークスパーソン Crystal Chen は、「バンクーバーで家賃の急騰が発生しているようで、人々は Burnaby のようなもっと家賃が安い近郊都市に目を向けているようだ」と話す。
カナダで月間上昇率が最も高かったのはランキング４位の Victoria 市で、ワンベッドルームの家賃が5.3％も上昇して1,590ドルに、またツーベッドルームが4.9％上昇して1,920ドルとなった。そのため、同市は６位からランキングを2つあげた。BC州の都市で次にランクされたのはランキング8位の Kelowna 市で、 ワンベッドルームは1,350ドルとなっている。それに続くのは、ランキング17位の Abbotsford で、ワンベッドルームが（4.7％上昇して）1,090ドルとなっている。
う～ん、ワンベッドルームが2,000ドルもしたら、普通の人には生活できないよね。友だちと同居するか夫婦で共稼ぎするしか方法がないだろう。なんともひどい状況だ。これほどになるまでよくも放っておいたよね、誰の責任か知らないけど**・・・(-_-;)。
* １位の Toronto から 24位の St. John's（Newfoundland & Labrador 州）までのランキングが載っている。
** よ～く考えると、2017年まで長期の州政権を担当した BC Liberal Party（BC自由党）が、高騰を続けた住宅市場に対して無策だったのかなあなんて思えてくる。
＜ニュースソース＞
カナダ政府のプライバシー監視機関と BC州、アルバータ州、ケベック州の同様の機関が合同で、アメリカの Clearview AI 社が提供する顔認証技術の採用を検討することになったと、プライバシーコミッショナーの Daniel Therrien が発表した。この検討作業は、Clearview AI が同意なしに個人情報を集めて使用しているかもしれない、との懸念を提起したメディア報道に応えるものだ。
Clearview AI の技術を使うと、様々な情報源から莫大な量のイメージを集めることができて、警察と金融機関が人物を特定するのが容易になる。Therrien のオフィスの説明では、その４つのプライバシー監視機関が、同組織の活動がカナダのプライバシー法に適合するか否かを調べる。また、それぞれの州とテリトリーのプライバシー監視官が、顔認証を含む整体測定技術の使用について警察権力を含む組織のためのガイダンスを開発することに合意したとしている。
う～ん、なにやら微妙な側面がある技術の導入だね。要するに、国内各地に大量の監視カメラを設置して、犯罪人を探したり人物の特定をしたりするってことだろう。犯罪者を探すのはいいけれども、一般市民が常に誰かに監視されるような状況になるとしたら、なんとも薄気味悪いね。中国ではすでに数億台もの監視カメラが設置されているらしいが、体制批判が許されない国の場合は、防犯よりも反体制運動の監視が一番の目的かもしれないと思ってしまうね。おっそろしいことだ。カナダではそんなことはないだろうけど・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
（いったん書いたトピックが、ネット上で飛び回っている偽情報を元にしてしまった可能性があるので削除した。中国でも飛び回っている情報だということで、日本の医学界の人もその内容を否定している。どうしてもその情報を読みたい場合は、こちらの Goole 検索結果のどれかをクリックして出てくる「同級生の甥が、修士号を取得して卒業し深圳病院で働いていましたが、現在、彼は新型肺炎ウイルスを研究するために武漢へ転勤になっています・・・」で始まる文章がそれだ。なお、こちらのサイト（ハフポストの記事）がその情報の問題点を指摘している。）
「耳のそうじは本当に必要なの？」、こんなタイトルの動画があった。だれもが子供の頃から親に言われたりして、耳掃除を時々していただろう。ところが、下の動画が「基本的には耳掃除をする必要はない」と教えてくれる。放っておけばいいらしいのだ。”耳からウロコ”・・・あっ違った、”目からウロコ”の動画だよ・・・(^^;)。
この動画が言っていることの主なポイントは以下だ。
＊耳垢は新陳代謝を繰り返す鼓膜のカスで、その部分の皮膚が数ヶ月かけて鼓膜から耳の入り口に自然に出てきてカスになる。
＊そのため、耳垢は耳の入口にあるだけで、奥にはない。
＊綿棒や耳かきで耳の中を掻くのはかえってよくない。耳の入口にある耳垢を中に押し込んでしまったり、鼓膜を傷つけて外耳炎を起こしてしまったりする恐れがある。
＊耳に水が入っても大丈夫。外耳道も鼓膜も皮膚なので水が侵入することはない。
なお、この動画を作成したのは、「日本耳鼻咽喉科学会静岡県地方部会学校保健委員会」という”超長い”名前の組織だ・・・(^^;)。
（「お金持ちに厳しいBC州の2020年度予算（1/2）」から続く）
支出の増額で目立つのは以下だ。教育に対して当初の計画よりもおよそ130ミリオンドルを増額したが、これは予定していたよりも多くの入学者があったのが主な理由だ。ホームレス対策に今後3年間でおよそ50ミリオンドル増額し、これは500戸のシェルター（一時的収容施設）の建設などに当てられる。さらに、次年度の医療ケアへの支出は22.2ビリオンドルとなって、１年前に予想された21.5ビリオンドルから増額された。
新たに発表された B.C. Access Grant は、これまでの中等教育後の学生プログラムに代わるもので、以前は学位を取得してから取得できるものだったものが、これからは入学時点で支給される奨学金となった。この新プログラムによって、年に4ミリオンドルが追加支出となる（37ミリオンドルから41ミリオンドルに増加）が、今後は私立大学に通う学生や高収入家庭の学生には支給されない。
今後3年間で最大の支出増加は州の資本予算で発生する。州政府は今後3年間でインフラストラクチャーに過去最高の22.9ビリオンドルを支出する計画だ。これには、学校を耐震構造に改築するための1.9ビリオンドル、Royal Columbian Hospital 改築のための1.2ビリオンドル、Pattulo Bridge 架替え工事の1.3ビリオンドル、SkyTrain の Millennium Line を Arbutus St. まで延長するための2.8ビリオンドル、Site C Dam 建設の6ビリオンドルが含まれる。
これらの支出総額によって、州の債務対GDP比は2023年度までに14.6％から17.1％に増大するが、James はその増額については心配していないとし、「それは継続維持できるものだ。BC州は債務に関してはとても余裕がある」と述べた。
＜ニュースソース＞
BC州政府は、最高所得者たち、甘味料入り飲料、vaping 製品、それに Netflix などの企業への新税を設けることで、今後3年間も引き続いて均衡予算を維持していくと発表した。州政府財務大臣 Carole James は、「州の経済から最も利益を上げているトップの人たちに、もう少し貢献度を高めてもらうようにする。これは、単にトップの人達だけでなく州民全てにとって本当により強力な British Columbia を築くための予算だ」と言う。
州政府は、2020～21年度に227ミリオンドルの黒字を、また2021～22年度に179ミリオンドルの黒字を見込んでいる。そして、それを達成するために３つの税制変更を行うことを発表した。
＊ 即時発効となるのは、年収220,000ドル以上の高収入層の限界税率を16.8％から20.5％に引き上げることで、これによって2020～21年度には216ミリオンドルが州政府の追加歳入となる。
＊ 2020年7月から発効されるのは甘味料入り炭酸飲料への PST（州税）の適用で、これによって2020～21年度には27ミリオンドルが州政府の追加歳入となる。
＊ 2020年7月に発効されるのは「ソフトウェアと電気通信サービスを販売する外国人」および vaping 製品を売るカナダ人への新税で、これによって11ミリオンドルが州政府の追加歳入となる。
James は、3年間で2度目となる高収入者への増税について、それでも BC 州は年収が475,000ドル以下の人たちへの所得税がカナダで3番目に低いと話す。
（「お金持ちに厳しいBC州の2020年度予算（2/2）」に続く）。
＜ニュースソース＞
このところ、Vancouver & Whistler で行われた2010年冬季オリンピックから10年ということで、当時にまつわるニュースがよく聞かれる。ほとんどが選手の活躍など”楽しい思い出”を報じている。しかし、私はあのオリンピックによって人生を狂わされた人たちのことを忘れることができない。
冬季オリンピックに間に合わせるべく、2005年ころから Cambie St. で SkyTrain - Canada Line の建設が進められたが、その工事のために Cambie St. 商店街の多くの店が大打撃を被った。最初に商店主たちに説明されたトンネル工法（bored tunnel）ではなく、掘っては蓋をする開削工法（cut and cover）で工事が行われたからだ。開削工法によって Cambie St. の通行が大きく阻害された結果、商店街は客足を大幅に減らしたのだ。しかも、当初の説明では「工事は3ヶ月で終了する」はずだったが、なんと1年半にも及んだ。
今でも100軒以上の店主たちが損害賠償を求めて集団訴訟の裁判を継続中だ。また、マタニティードレス店店主の Susan Heyes は、一人で裁判に持ち込んでいったんは約60万ドルを勝ち取るが、控訴審で負けて金を返す羽目になり一文無しになったと言われる。「オリンピックは良かったねえ」と”思い出話”している人たちのほとんどは、今だに裁判を続けている人たちや人生をぶち壊された人のことは想像もできないだろう。
元バンクーバー市議会議員で今は Simon Fraser University などで教えている Gordon Price は、「一般に、政府や彼らが業務委託する私企業は、公共の利益のための公共プロジェクトの工事で影響を受けた人たちに補償する義務はない」とし、West End 地区の自宅前の道路で水道管工事が行われたことを例に上げる。「『工事で被る不便と騒音について補償してくれ』なんて言えますか？公共の利益がある場合には原則を守らねばならないのです。つまり短期の影響ですね。それは単により大きな（公共の）利益のために（個人が）我慢すべき犠牲なのです」と彼は続ける。
しかし、私はこの人の言うことに賛成できない。水道管は街にとってどうしても必要なものだ。しかし、オリンピックなんてなくたってぜんぜん構わない。そんな”どうでもいいもの”のために工事を急いで開削工法を選択した結果*、一般市民が死活問題にまで追い込まれたとしたら、なにかが間違っている。その上、１年半と言ったら「短期の影響」とはとても言えず、”我慢の限界”を超えるというものだ。さらには、建設土木業界やスポンサーとなった企業がオリンピックによって金儲けしていることを考えると、いっそう癪に障ってくる。いったい誰のためのオリンピックだったのか。
2010年以来、私は「オリンピックなんて地元でやるもんじゃあない」と強く思い始めた。
* もしオリンピックがなかったら、Canada Line の建設には交通があまり阻害されないトンネル工法が採用されただろう。
＜ニュースソース＞
＜関連トピック＆関連サイト＞
キャンビー通りの商店主が勝訴 (2009.05.27)
オリンピックのつけ (2012.02.15 水)
The City Life - What Really Happened to Businesses Along the Canada Line
ICBC が自動車保険の契約更新をオンライン化できるかどうか検討を始めた。ICBC と IBABC（Insurance Brokers Association of B.C.）が特別委員会を立ち上げて、州政府司法長官 David Eby 宛のレポートをまとめる計画で、先日、会合を持った。特別委員会の役割は、オンラインシステムがどのようなものになるか、それによってドライバーたちがどれほど経費節約できるか、また、どのようなタイプの自動車保険がオンラインで更新できるかを決定することだ。
IBABC の理事 Chuck Byrne は、特別委員会がオンライン契約更新に段階的なアプローチをすることを期待されていると述べる。最初はより簡単なやり方で行い、そのあとにもっと複雑なやり方を行っていく。特別委員会は代理店システムを廃止することは考えておらず、代理店は監視役のような形で使っていく。IBABC によると、代理店の全業務の約半分は契約更新だ。2016～17会計年度は会計年度の変更があった年なので15ヶ月間となったが、ICBC は代理店に510ミリオンドルを支払った。また、2017～18会計年度は434ミリオンドル、2018～19会計年度は490ミリオンドルを支払った。
Eby は、今年中に特別委員会から報告があるものと期待しているとし、オンラインでの契約更新を可能にするために法的な変更が必要なら、秋にはそのための法整備をしたいと述べた。「他州が経験したことを見れば、誰もがオンライン契約更新を望んでいるわけではないことは分かっている。一方で、オンラインで更新すれば費用節約できる人達がいることは間違いない。代理店システムを廃止してしまうべきだという声も聞こえるが、そうなったら ICBC がかなりの人員補強をしなければならなくなる」と Eby は話す。
う～ん、私個人的には ICBC の契約更新がオンラインでできるようになったら簡単でありがたいね。今でも私は、BC Hydro、Shaw、Burnaby 市（utility fee、property tax）、CRA（tax return）などへの支払いや申告をすべてオンラインで行っている。ただ、私の ICBC 契約更新は12月なので代理店で更新すると ICBC のカレンダーがもらえるのだが、それがなくなっちゃうね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
新型コロナウィルスは中国が”火元”として大きく報道されてきたが、ひょっとするとアメリカも火元だったかもしれないというニュースが流れている。アメリカではこの冬、季節性インフルエンザが猛威をふるい、患者は2,600万人以上、死者は約1万4,000人にのぼっている。ところが、国民皆保険制度が確立されていないアメリカでは、これらの数値に疑問符がついてしまうのだ。
アメリカでは、健康保険に入っていない人が医療機関で受診すると高い費用が伴い、「風邪で外来受診すると5万円」レベルの自己負担が一般的だ。そのため、一般庶民は風邪をひくと「たぶんインフルだな、流行っているし」と自己判断で自宅療養するケースが多い。ということは、「2600万人のインフルエンザ患者」という統計の大部分は症状のみで判断されていて、インフルエンザと新型コロナの区別がきちんと行われていない可能性があるのだ。
こうした状況を受けて、先日、CDC（アメリカ疾病対策センター）が「インフル症状だった人に新型コロナウイルス検査をして、新型コロナの検査対象を大幅に見直す」と発表した。今後、もしアメリカで広範囲の感染が確認された場合、「中国関係者のみ排除しても意味がない」ことになる。そういえば、ハワイ旅行から日本に帰った人が新型コロナウィルスに感染していたが、あのニュースを聞いて多くの人が「なぜハワイで？」と思ったに違いない。
う～ん、もしアメリカも火元だとしたらカナダ住民としてはのんびり構えていられないね。国境を越えて両国を行き来する人は山ほどいるのだからね。それにしても、いつまで経っても皆保険制度を作り上げられないアメリカでは、こんなところにも影響が出てくるんだね。改善が期待されたオバマケアも共和党の反対などでうまくいっていないし・・・。
＜ニュースソース＞ さらに詳しく書かれている。なお、その後の報道で「アメリカのインフルエンザでの死者数は毎年数万人に達していて、今冬が特に多いわけではない」として、上のニュースを否定的に論評している記事があった。
以前も書いたが、最近また大気中から CO2 二酸化炭素を回収して有効利用するカナダ企業のニュースがあった。地球温暖化の最大要因は大気中の CO2 だから、それを回収することは人類にとって非常に重要だ。
アメリカ・テキサス州西部のアメリカ本土最大の生産量を誇る油田地帯の一つで、Squamish に本拠を置く Carbon Engineering 社が大地から大気中に放出される炭素100万トンを回収するためのプラントを建設中だ。同社の画期的なプラントは、利潤を上げながら気候変動の主要因である CO2 を大気中から回収して有用な製品に変換することで、気候変動との戦いに貢献したいとする多くのプロジェクトの一つだ。同社 CEO の Steve Oldham は、「私たちは CO2 を取り戻すのです」と話す。
世界中の研究所や企業の重役会議室で、世界を人間が住めるところに保つためにはもっと多くの排出量を削減しなければならないという認識を持ち始めている。すでに大気中に放出された大量の炭素を除去しなければならない。科学誌 Nature Climate Change の2017年版は、気候変動を摂氏2度に安定化させるには120～160ビリオントンの CO2 を大気中から回収して地中に閉じ込めねばならないと計算した。この数字は、パリ協定での排出量削減に上乗せされるべき数字だ。
そうするには大金がかかる。だから Carbon Engineering のような企業が重要なのだと、Simon Fraser University の教授でエネルギー経済学者 Mark Jaccard は言う。CO2 を使って市場性のある製品を作ることは、CO2 を回収して永久的に地下に閉じ込めるための技術の大規模拡大に資することになる。Jaccard は、「人類が炭素を回収して埋めるという真の理由のためにこれを使う準備ができるまで、今作れるものを考えて作っていかねばならない」と話す。Carbon Engineering はすでに Squamish のパイロットプラントで、大気中から CO2 を取り出して燃料に変換することを始めている。
＜ニュースソース＞
Vancouver Island に新しい観光スポットが誕生しつつある。Malahat Highway 沿いの山の上に建設される高さ40メートルの螺旋状木製展望台 “Malahat Skywalk” がそれで、Victoria から車で北へ約30分のところだ。来年春の完成予定で、現在はそこまでの道路が建設中だ。Malahat Skywalk は、原住民種族 Malahat Nation と A. Spire by Nature 社のジョイントベンチャーで、後者は Squamish の Sea-to-Sky Gondola（地図） を造った企業だ。
主に木材を使って建設される Malahat Skywalk は、森の中に作られる650メートルの傾斜した遊歩道が売り物で、それを登っていくと展望台に到達する。「とても緩やかな坂なのでほとんどの人たちが登れるし、幅もとってあって２台の車椅子がすれ違える」と、プロジェクトマネージャー Ken Bailey は言う。Bailey によると、ハイウェーからの道路工事が現在進行中で３月までかかる。その後には、駐車場とウェルカムセンターの建設が始まる。それらが終わったら遊歩道の建設が始まり、2021年春には開場する予定だ。
現在行われている道路工事について、「ドライバーと実際の交通への影響は最小限だと思う」と Bailey は言う。道路建設のための爆破作業が夕方7時以降の夜中に行われるので、その時は通行止めが行われる。タワーが完成したら、人々は最高の景色を楽しむことができると Bailey は言う。「建物の最上部から最下部までは40メートルで、約10階の高さの30メートルマークのところに展望プラットフォームが造られる」。
Malahat Nation の職人たちがタワーに展示するための芸術作品を作り、新たな観光資源と建設の仕事が生まれる。Bailey は、「Malahat Nation にとってこれが重要な経済的推進力となることを希望している」と話す。Malahat Skywalk の入場料は一人あたり約30ドルになる見込みだ。
＜ニュースソース＞
Telus は、近い将来、中国のハイテク企業 Huawei の技術を使って 5Gネットワークの構築を計画していることを公表した。Telus CEO の Doug French がカナダの経済紙 Financial Post とのインタビューの中で、Telus が今年末までに次世代規格 5Gネットワークを Huawei の技術で構築することを述べたものだ。Huawei は近年いくつもの国から、同社製品が中国政府などによるスパイ行為に使われかねないものになっているとして批判されている上、アメリカ政府が先日、Huawei は北朝鮮とのビジネスを行うことを禁じた国際制裁に違反しているとして、同社に対して新たな非難を発表したばかりだ。
Telus は、ネットワーク構築にあたっては機器の納入先を分散させる計画だが、5G の重要部分は Huawei 製品上に構築するとしている。Huawei 製品はすでに Telus のネットワークに組み込まれているので、5Gを本格展開する同社としては Huawei の機器を使うのが理にかなっていると同社は言う。5G は新しいワイヤレス標準で、これによって、より多くのインターネット接続デバイスが以前よりもはるかに多いデータを、現在のネットワークの100倍近くもの速度で転送できる。
Huawei は世界最大の電気通信機器メーカーのひとつだが、アメリカ政府によって、同社は国家秘密を盗むなど悪事を働いていると非難されて論争に巻き込まれている。また、Huawei の元CFOである Meng Wangzhouは、アメリカからの要請でカナダ当局によって Vancouver で自宅監禁されてから、すでに一年以上が経つ。オーストラリア、ニュージーランド、日本、台湾、それにアメリカなど多くの国は、Huawei や他の中国企業が 5Gネットワーク構築の事業に参画することを禁じてきた。カナダは10年以上にわたって Huawei が3G や 4G のネットワークに関わることを許してきたが、次世代の 5Gについては Huawei の適格性についてはっきりした決断を下していない。
Telus は、同社ネットワークの中で Huawei の機器は「機密性のない」無線アクセス部に限られ、基本的なアンテナと携帯電話基地局に設置される部分に限られているとする。Telus の競争企業も 5G の計画を進めているが、Huawei を使うことには消極的だ。Rogers は Ericsson（スウェーデン）を使う予定であるほか、Bell はNokia（フィンランド）を使う予定だ。しかし、Bell の場合はまだ他の企業を使う可能性も残っている。ケベック州の Videotron は 5G 無線アクセス施設に Samsung を採用すると決定した。
う～ん、たしかに中国企業の Huawei を5Gネットワークに採用するのは薄気味悪いよね。今やインターネットの世界で、どんなふうにしてデータが盗まれるか分かったものではないからね。一党独裁で体制批判が許されない中国だから、Huawei のような国際的なハイテク企業が中国政府からスパイ行為を強要されたら断れないだろう・・・(-_-;)。
＜ニュースソース＞
Vancouver 市長 Kennedy Stewart は先ごろ、市は Empty homes tax 空家税を導入したことによって空家が減り、より多くの住宅が賃貸市場に回ったと述べた。市のデータによると、昨年は空家の数が2018年に比べて約15％、また2017年に比べて30％減少した。市長は、「空家税がうまく働いて、より多くの住宅が賃貸市場に向けられている。さらに多くの住宅が賃貸市場に回ることを目指して、今年は空家税の税率を不動産評価額の1％から1.25％*に引き上げた」と話す。空家の割合が高いのは West End 地区とダウンタウン地区だ。空家として申告された住宅あるいは市によって空家と認定された住宅は、2019年の不動産評価額の１％*が空家税となり、今年４月16日までに納税しなければならない。
* 新しい税率1.25% は来年の納税時に適用される税率と思われる。
＜ニュースソース＞
アメリカの巨大メディア CNN が Vancouver 島を「世界の訪れるべき場所ベスト20」にランクインさせた。美しく小さな町々、賑やかな州都 Victoria、豊かな自然環境などから Vancouver 島が、Galway（アイルランド）、九州（日本）、死海（イスラエル＆ヨルダン）などと並んで取り上げられている。
CNN によると Vancouver 島は、高級な食事とショッピングなど都会生活の快適さを犠牲にすることなく、アウトドアアドベンチャーに簡単に行けるので、世界を旅する人たちにとっては理想の観光地だ。CNN は特に、Tofino と Victoria にハイライトを当てて、Tofino を「南海岸のパラダイス*」、Victoria を「堂々としたエドワード王時代の建築物が並ぶ都市」と呼んでいる。「カナダ東部に行けば、大きくて美しい都市と国立公園があって魅力的な旅になるが、Vancouver 島で見られるような290マイルに及ぶ原始林、小さくて芸術味のある町々、そしてコスモポリタンな州都など、たくさんの宝物を見つけることはないだろう」。
旅行目的地として Vancouver 島が取り上げられたのは今回が初めてではなく、2019年には Macleans マガジンなどが「カナダ全国でリタイアしたら住むべき場所」に、Vancouver 島の７つの町をリストアップした。CNN の「訪れるべき世界の20ヶ所2020年版」は以下の通りだ。
Chile Lake District（チリ 地図）、Copenhagen（デンマーク）、死海（ヨルダンとイスラエルの間）、ドミニカ、エストニア、Galway（アイルランド）、ジャマイカ、キルギス、九州（日本）、ニューカレドニア、Paraty and Ilha Grande（ブラジル）、サントメ・プリンシペ（アフリカ）、セントピーターズバーグ（ロシア）、スリランカ、チュニジア、Vancouver 島（カナダ）、ワシントン DC、 Wuppertal（ドイツ）、ワイオミング（アメリカ）、ザンビア
* "southern coastal paradise" と書かれているのだが、なぜ southern（南の）なのか意味不明・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
いや～びっくりした。「東京五輪の聖火リレー、100歳ランナーも！」という動画ニュースを見ていたら、今年12月に100歳になる男性聖火ランナーが登場したのだが、その人、矢崎文彦さん（東京・葛飾区在住）が信じられないほど若い。ともかく、矢崎さんが登場する動画をご覧いただこう（矢崎さんが登場するのは 3:00 ころから）。
びっくりだねえ・・・(^^;)。どう見ても、70代後半くらいにしか見えない。これほどの若さで100才を迎えられたら最高だね。なお、矢崎さんの健康の秘密は20代の頃からやっている自転車で、自転車をやることによって呼吸器、循環器、筋肉がよくなったという。人間、頑張りようでは、こんなに若い100歳が可能なんだということを教えてくれるニュースだね。私も頑張らねば・・・(^^;)。
Pattullo Bridge がいよいよ新しい橋に掛け替えられることになった。工事はこの数ヶ月の間に開始され、2023年秋には完成する見込みだ。BC州政府は、老朽化が激しい Pattullo Bridge を掛け替えるために入札企業の中から共同企業体 Fraser Crossing Partners* を採用した。同社は、工費967.5ミリオンドルで新しい橋を建設する。
橋の架替プロジェクト全体では約1.4ビリオンドルかかる。新しい橋は州の CBA（Community Benefits Agreement）によって建設されて地元の労働者たちを雇用することが優先され、それには仕事を担当する資格のあるカナダ原住民の人たち、女性、身障者などが含まれる。州知事 John Horgan は、同プロジェクトを CBA なしで行った場合に比べて4％工費が余分にかかるが、それでも工費は当初の予算見積りよりも低くなっていると話す。新しい橋は現在の橋よりも車線の幅が広く、将来は双方向6車線にも変更できるように設計されている。また、車道とは防護柵で仕切られた歩行者・サイクリスト専用レーンが設けられることになっている。
う～ん、車線があまりに狭くて私はできるだけ避けてきた Pattullo Bridge だが、広い車線で掛け替えられたら利用しやすくなるね。先日も書いたように Vancouver 都市圏は「Canada 最悪の渋滞都市」らしいし、人口がどんどん増えていることを考えると、道路網の整備はこれからも重要課題だね。
* こちらのサイトを見ると、Pattullo Bridge の架替工事には３つの企業体グループが入札したようだ。受注した Fraser Crossing Partners は SNC-Lavalin Capital Inc. と Acciona Infrastructure Canada Inc. が参画している。SNC-Lavalin は国際汚職事件で元幹部が逮捕された他、同社に対する裁判を巡って昨年トルドー政権を揺さぶった Canada 有数の建設企業だ。
＜ニュースソース＞
最近よく BC州のニュースで聞かれる語句に ”no-fault (auto) insurance” という言葉がある。私はなんのことかさっぱり分からなかったが、最近やっと分かった。日本語では「無過失自動車保険」と言い、「事故においてどちらの当事者に過失責任があるかに関係なく、保険会社は被保険者に損害補償金を支払う義務がある」という保険形態の意味だ。NDP の BC州政府は、Liberal Party の前州政権が残した ICBC の大幅赤字を解消するための抜本政策として、来年からこれを導入する計画だ。以下、これに関するニュースの要約だ。
BC州政府は先日、ICBC の大幅赤字を解消するために、40年以上前にICBC が発足して以来最大となる大改革を発表した。無過失自動車保険の下で、来年は保険料が20％削減される。無過失自動車保険によって、交通事故にあったドライバーは、事故による損害のために訴訟を起こす必要がなくなり、代わりに怪我の種類によって州政府が決めた額で ICBC から直接に保険金、医療費、補償金を受け取ることができる。ただし、不注意運転、公道レース、飲酒運転などの交通違反で有罪判決が含まれる場合、あるいは製造上の欠陥、いい加減な車両修理、仕事上の酒類の過剰サービスなどの場合は、訴訟もありうるようだ。
「ICBC は変革の時が来た。来年は保険料が20％減額されるが、このことは私達が ICBC の問題に徹底的に取り組むことの現れだ」と John Horgan 州知事は言う。この改革によって、これまでの訴訟を軸にした自動車保険制度に大改革が行われて、2022年には裁判費用および負傷クレームなどにおいて推定で2.9ビリオンドルが節約される。そのうち、約1.2ビリオンドルが療養給付を増額することとクレームに対する対応時間を早めることに向けられ、残る約1.7ビリオンドルは年率20％の保険料の料率削減に向けられる。今週からの州議会の中でこのための法案を提出する。しかし、無過失自動車保険システムは、次の州議会議員選挙5ヶ月前の2021年5月1日まで施行されない。
一方、ICBC の基本保険料は2020年には増額されないことが州政府によって発表された。2021年には無過失自動車保険が効果を現して、基本およびオプショナルの保険料は平均で20％減額され、ドライバーにとっては年平均で400ドルの減額となると州政府司法長官 David Eby は言う。政府の推定では、もしこうした大改革がなかったら、今後5年間で36％も保険料が増え平均で650ミリオンドルもの年間保険費用が発生していた。なお、新しい制度は Manitoba 州と Saskatchewan 州が採用している制度と同類と言われる。
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カーナビシステムメーカー TomTom が、TomTom Traffic Index の最新号を発表して、世界の主要都市を交通渋滞の酷さでランク付けした。Canada 主要12都市のうち9都市が、2018年に比べて2019年には渋滞がひどくなっていて、特に Vancouver と Toronto がひどい。Canada で最悪の Vancouver は混雑レベル39％となっていて、これは渋滞のない時に比べて渋滞のある時には移動に39％も余分に時間がかかることを意味する（つまり数値が高いほど混雑がひどい）。ラッシュアワー時には特に悪化して、平常時に30分かかる距離を朝は17分、午後は21分余分にかかる。
もっとも、その Vancvouer も世界ランキングではたった40位にしか達しないし、Toronto (同33％）に至っては80位だ。そして、ほとんどのカナダの主要都市は混雑レベルが世界平均の29％よりも低くなっている。他の Canada の主要都市は、 Montreal (29％ 138位）、Ottawa (29％ 139位）、Calgary (18％ 338位）*、Edmonton (16％ 359位）などとなっている。Canada のドライバーにとって気になるのはほとんどの都市で渋滞が悪化していることで、2018年から2019年にかけて変化がなかったのは Winnipeg、Calgary、Edmonton の３都市だけだ。
世界最悪の”渋滞都市”は、インド随一のハイテク都市 Bangalore**（地図） で、その混雑レベルは71％だ。ラッシュアワーには特にひどくて平常時の倍以上の時間がかかる。北アメリカで見ると、渋滞がひどいほうから Mexico City（13位）、 Los Angeles（31位）、 Vancouver（40位）、New York（52位）、San Francisco（59位）、Toronto（80位）と続く。日本では、東京（42％、32位）、大阪（36％、57位）、名古屋（33％、85位）、札幌（30％、133位）などとなっている。
* 昨年夏、私は Calgary 周辺をドライブしたが、たしかにとてもスムーズな車の流れでほとんど渋滞を感じなかった。土地が平坦で Vancouver のように川や入江が複雑に入り組んでいないため、道路網が整備しやすいのかもしれないと思った。
** インドは2001年ころに主要都市名を”現地風に”変更したので、正式には Bengaluru と呼ばれる。インドのハイテク産業については、「新たな旋風を巻き起こしているインドのIT都市5つ」を参照。私は昔インドに4年近く住んだが、残念ながら Bangalore には行ったことがない。
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がんは今や人間の死亡原因の1位になっているが、あらゆるがんに（一度に？）効くかもしれない医療技術が先日発表された。「がん細胞だけを識別して殺す免疫細胞」の開発がそれだ。以下、そのニュースの要約だ。
免疫には大きく分けて「自然免疫」と「獲得免疫」の2つがある。自然免疫は体内に侵入した異物を感知して排除しようというもので、例えば白血球の一種であるマクロファージが細菌やウイルスといった抗原を食べる作用がこれに当たる。それに対して獲得免疫は、抗原の一部から情報を得ることによって「異物を選択的に見つけ出して殺すようになる」という仕組みだ。
この獲得免疫システムを構築する細胞の一種であるT細胞には、T細胞受容体(TCR)と呼ばれる分子が細胞膜上に存在する。また、人間の細胞と体液にはHLA(ヒト白血球抗原)というものがあり、T細胞はTCRでこのHLAを認識することで自己の細胞かそうでないかを識別したり、抗原に関わる情報をやりとりしたりしている。このT細胞をつかってがんを治療する「CAR-T細胞療法」は、患者のT細胞を体外に取り出してから、がん細胞の目印を見分けるように遺伝子を改変して培養し、再び体内に戻してがん細胞をやっつけるという免疫療法だ。
ただし、CAR-T細胞療法は、従来の方法では限られた種類のがんだけにしか効果がないのが難点といわれていた。カーディフ大学の研究者は、「ほとんどの種類のがん細胞を識別可能なTCR」を備えたT細胞を、CRISPR-Cas9を応用して作り出すことに成功したと報告した。このT細胞は、健康な細胞を無視しながら、肺・皮膚・血液・結腸・乳・骨・前立腺・卵巣・腎臓・子宮のがん細胞を殺すことができたことが実験室で示されたとのこと。また、ヒトの免疫系とヒトのがん細胞を持つマウスにこのT細胞を注入したところ、従来のCAR-T細胞療法に匹敵する効果が示されたと研究チームは報告している。
また、メラノーマの患者から採取されて新しいTCRを発現するように改変したT細胞は、患者のがん細胞だけではなく、他の患者のがん細胞にも効果があったことが実験で示されたとのこと。この実験結果は、患者ごとにT細胞を書き換えるのではなく、「普遍的にがんに効果のあるT細胞」を用意できる可能性を示唆している。研究の主執筆者でカーディフ大学医学部のアンドリュー・セウェル教授は「このように広範ながん特異性を持つTCRを見つけることは非常に珍しく、これにより普遍的ながん治療への見通しが高まる」と話す。一方で、セウェル教授はさらなる安全性の試験を行い、新しいTCRを備えたT細胞が確実にがん細胞のみを認識することを示す必要があるとした。
う～ん、かなり難しい内容のニュースで私にもちんぷんかんぷんだが、ともかく、こんな”がんの万能薬”が開発されたらなんとも心強いね。医学の進歩は本当に凄まじくて、長生きすればするほど、こうした新技術の恩恵に預かれるわけだ。長生きしなきゃね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
SkyTrain の UBC までの延長を確実にすべく、先ごろ UBC、Vancouver 市、それに原住民種族の合同開発企業体である MST Development Corporation（Musqueam、Squamish、Tsleil-Waututh の３種族が参画）の間で合意が交わされた。三者のパートナーシップは昨年形成されたということで、合同の記者会見で、彼らは SkyTrain をできるだけ早く UBC まで延長することを求めていくための結合勢力だと述べた。
Vancouver 市長 Kennedy Stewart は、「この合意は、21世紀の都市建設がどのように機能していくかについて新たな例を示している」と話す。三者合同グループは、この SkyTrain プロジェクトを前進させるためにカナダ政府と州政府からの協力と資金援助を確実にする必要があるとしている。Vancouver 市長は2月中に Ottawa（カナダ政府）を訪問し、カナダ政府に同プロジェクトについての理解を深めてもらう計画だ。現在、Broadway 地下鉄プロジェクトは、 Millennium Line を VCC-Clark 駅から Broadway を通って Arbutus St. まで5.7キロ 延長することにとどまっていて、VCC-Clark 駅から Arbutus 駅までは11分で行けるが、その先 UBC まで行くには利用者はバスに乗り換えねばならない。Aurbutus までの路線の建設は今年秋に始まり2025年の開通を目指している。
う～ん、私はもっと先の話かと思っていたが、Aurbutus までの延長工事は今年中に始まるんだね。さらに、UBC まで延長するとなると完成はだいぶ先になるのだろうか。でも、UBC 行きの高速 99 B-Line バスはそうとう利用者が多いらしいから、思い切って早めに延長するのがいいかもしれないね。
＜ニュースソース＞
Vancouver 南方にあるアメリカの小さな町 Point Roberts の元住民でアメリカとカナダ両国の国籍を持つ人が、Point Roberts をカナダに編入しようという運動を始めている。今は Vancouver に住む John Lesow は、「たとえば5ビリオンドルくらいで買うのはどうだろう。１平方マイルあたり１ビリオンドルして、そこから値段交渉をするのだ。そのくらいの価値はあると思うよ」と言う。Point Roberts は、1849年に締結されたオレゴン条約の中で偶然に生まれた歴史的産物だ。北米大陸西部でアメリカ領とイギリス領（カナダ）の国境を北緯49度で引いた結果、半島の先端 Point Roberts だけがちょん切られてアメリカ領になってしまったのだ。
Point Roberts には、一番近いワシントン州”本土側”の町 Blaine からでも30分以上かかる。小さな医療クリニックと小学校がそれぞれ一つあるだけなので、高校や病院に行くにはカナダとの国境を越えて Blaine あたりまで行かねばならない。たとえば、高校生の子供を本土側の学校に通わせるには、二度も国境を越えたりしするから数時間もかかってしまうのだ。こうしたこともあって、過去に何度も（非公式ながら）Point Roberts を Canada に編入しようという話は出ていた。
ともあれ、Lesow がこの夢を実現させるのは簡単ではない。Point Roberts の人たちをうまく説得できたとしても、その後には15万人近いワシントン州 Whatcom 郡 の人たちに（Point Roberts の）土地を引き渡すことを承知させる必要がある。それがうまくいったとしても、彼のアイデアを話し合いのテーブルに載せただけの話で公式の立場にはない。つまるところ、国境と領土の話は２つの国の連邦政府の手に委ねられることになるのだから。にも関わらず、Lesow は楽観的だ。「人々がそれを欲していることをはっきりさせるのだ。この一年間、私は国境の両側の人たちや政治家たちと話し合ってきた。彼らは皆、人々がそれを望むのなら私達も支持すると言っている」。
う～ん、たしかにあの小さな地域がカナダ領になったら、そこに住む人達やカナダ人には何かと便利だよね。まあ、安いガソリンを買いに行くことはできなくはなるが*、Point Roberts にはカナダ側ではめったに見られない野鳥もいるしね・・・。
* 日本の人たちには想像できないだろうが、一般にアメリカのほうがガソリンが安いから、国境近くの人たちはわざわざ国境を越えてガソリンを買いに行く。私も昔、Peace Portal Golf Course でゴルフする度に、国境を越えてガソリンを買ってきた。今となっては、「そんな時代もあったなあ」という気分だ・・・(^^;)。
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私がプラスチックバッグ数枚をラップトップコンピュータのバッグに入れて持ち歩く*ようになったのは昨年10月半ばだったから、すでに４ヶ月近くが経過した。そうしたのは、スーパーなどで配布されるプラスチックバッグを受け取らないで、プラスチックゴミの削減と、プラスチックの製造、流通、販売の過程で発生する温室効果ガスの発生削減に少しでも貢献したいと思ったからだ。あれ以来、一枚だけ穴が空いたバッグを取り替えたが、それ以外は今でも問題なく使えている。
それを考えると、以前はどれほど無駄なことをしていたかとつくづく思う。少なくとも数十回は使えるプラスチックバッグを一度使ったら、あとは台所から出るゴミを入れるために使う**くらいで、どんどん捨てていたのだから。それを私だけでなく世界中の人たちが当たり前のことのようにやった結果が、プラスチックゴミによる環境汚染であり温室効果ガスの発生だ。1980年代からの好景気の中で「大量生産、大量消費、消費は美徳」に慣らされてしまった私たちだが、もういい加減に目をさます時が来たと思う。
* 今、スーパーマーケットでプラスチックバッグは１枚５～６セントするが、これを少なくとも10セントにしたら、より多くの人たちがバッグを持参するようになるだろうね。なにしろ、10回買い物をしたらバッグ代だけで１ドルになるからね。
** 最近、私は台所から出る一般ゴミは空になった米袋に入れて地下にある大きな Garbage Bin に中身だけ捨て、米袋は持ち帰ってまた使うことにしている。住民組合のゴミ捨てルールを調べてみたが、「一般ゴミは紙袋などに入れて捨てる」とはどこにも書いてないのだ。しかも、バラで捨てられるゴミは他にもたくさんあるし・・・。もちろん生ゴミはそうはいかないが。
今年の NFL 最終戦 Super Bowl が日曜日に行われ Kansas City Chiefs が優勝したが、Chiefs にはカナダ人選手が一人いた。ガードというポジションの Laurent Duvernay-Tardif 選手だ。しかし、彼は単なるスポーツ選手ではない。医者（の卵？）なのだ。Montreal の McGill University 医学部を卒業していて、フットボール界から引退したら医者になる希望を持っている。彼は、NFL でプレーした初めての医学部卒業生だし、もちろん Super Bowl で勝った初めての医学部卒業生だ*。
Quebec 州 Saint-Jean-Baptiste 出身の Duvernay-Tardif は、McGill University でもフットボール部に属し、２年連続で All-Canadian に選ばれるなど大活躍した。2018年に McGill University 医学部から、医学博士号と Master of Surgery の称号を取得して卒業した。Chiefs には2014年に入団しているから、その後も4年間大学に在籍したわけで、大学を卒業するために NFL シーズンオフに猛勉強したらしい。
NFL には、Chiefs に2014年ドラフトの6巡目でドラフトアップされて入団し、2015年にデビューして以来レギュラー選手として活躍してきた。2017年2月には Chiefs が彼と総額42.36ミリオンドルで5年契約を結んだ。2018年には怪我で欠場する試合が多かったが、2019年には14ゲームに出場した。先日2日に行われた2019～2020シーズンの最終戦 Super Bawl で、Chiefs は San Francisco 49rs に勝って50年ぶりの王座についた。
う～ん、こんな文武両道でいける選手がカナダから出たなんて、誇らしい気持ちになると同時に羨ましくもなるね。私はゴルフをよくやったし、最近はジョギングもしてるから「武」のほうは多少はあるとしても、「文」のほうは何も見つからない・・・だめだね、こりゃ・・・(^^;)。え？「そんな『武』だって『武』に入らねえ」って・・・そ、そ、そうなの・・・(-_-;)。
* 私はそれほど NFL には興味がないので今年の Super Bowl は見なかったが、彼が出ているのを知ってたら見たかったなあ・・・(^^;)。
BC州には、日本人には理解できないような”自治体”が存在していた。住民が一人も住んでいないのだ・・・(^^;)。Alberta 州から遠くない山岳地帯にある Jumbo Glacier がそれだ。その”住民ゼロ”の町が自治体として閉鎖されることになった。以下、それを伝えるニュースの要約だ。
Jumbo Glacier の町長 Greg Deck は、7年以上にわたって、住民ゼロの自治体を運営するというユニークな立場に置かれていた。「よく Jumbo Glacier は物笑いの種にされるんです」と、2012年にBC州政府から指名されて町長になった Deck は言う。彼が町長に指名されたのは、スキー場としてベッド数6,300のリゾートを開発する話があったからだ。しかし、周辺住民の反対運動にあって開発計画は難航し、裁判でも負けたことから無期限に開発が延期されて実現性が薄れてきた。そして、その土地がカナダ原住民種族 Ktunaxa Nation による保護地となることになり、住民ゼロの Jumbo Glacier の”町”は州政府によって正式に閉鎖されることになった。
これまで Jumbo Glacier は自治体として、州政府補助金とカナダ政府ガス税基金で約1ミリオンドルを受け取ってきた。また、近傍の町 Radium Hot Springs での町長の経験を買われて町長に指名された Deck も町長として年に数千ドルを受け取ってきた。なお、Jumbo Glacier が閉鎖された結果、BC州に残る”ミニ自治体”は、人口の少ない方から Zeballos（住民数 107人）、Silverton（195人）、Wells（217人）、Tahsis（248人）などだ。
う～ん、なんとも変な”自治体”があったものだね。そもそも、人が住んでなくて開発計画があるという理由だけで自治体が構成されてしまう、というのが理解できない。2012年と言ったら、州政権は BC Liberal Party が握っていた頃だが、なんか裏でお金が動いていたのではと勘ぐりたくなるね。Liberal Party は、Liberal（自由）とは言うものの、どちらかと言うと保守党色が強い政党だからね。
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カナダの大手インターネットプロバイダー10社は、先日発効した新しい強制行動基準によって、価格設定と顧客との契約の仕方をもっと分かりやすくするよう求められることになった。新基準は、大手10社のみに適用される。大手10社とは、Bell Canada、Cogeco、Eastlink、Northwestel、Rogers、SaskTel、Shaw、Telus、Videotron、Xplornet だ。CRTC（Canadian Radio-television and Telecommunications Commission）によると、これら10社はカナダの一般家庭向けインターネットサービス契約の85％以上を占めている。
新しいインターネット基準は、予期しない追加料金や値上げによるいわゆる ”請求書ショック” のようなインターネットサービスについて増大する苦情に、CRTC が答えたものだ。特に、新ルールでは、プロバイダーとの契約が他社と異なる場合には、顧客は初期キャンセル料を払うことなく45日以内に契約解除することができるようになった。新基準はまた、CCTS（Commission for Complaints for Telecom-Television Services）が大手プロバイダーに対して、苦情ごとの補償の中で最大5,000ドルまでプロバイダーが顧客に支払うよう求めることを可能にしている。
う～ん、やっとこさ、プロバイダーの”やりたい放題”を是正する動きが出てきたね。私は20年以上 Shaw のバンドル契約（インターネット、テレビ、電話）を使ってきたが、 価格設定基準がさっぱりわからない上にどんどん値上げされてきた。一方で、彼らは新規顧客には「最初の６ヶ月は割引します」などの特別料金を設定している。つまり、長期の顧客がバカを見る料金設定になっているのだ。CRTC はプロバイダーに「最初の６ヶ月は割引」をまずやめさせるべきではないだろうか。プロバイダーは、そうした”小手先のサービス”で集客するのではなく、もっとまともなサービス向上で集客すべきだと強く思う。
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＜参考トピック＞ Shaw に文句言って50ドル下げさせた (2019.03.23)
新型コロナウィルスが猛威を振るう中国に、アメリカ、日本、韓国、フランスなどの政府が飛行機を送って自国民を救出している中で、カナダはいまだにそれができていない。「なぜだろう」と思っていたら、当然のような理由があるのを忘れていた。Huawei ファーウェイの副会長で最高財務責任者を務める孟晩舟（もうばんしゅう Meng Wanzhou）が、2018年12月1日、アメリカの要請により、対イラン経済制裁に違反して金融機関を不正操作した容疑でカナダで逮捕され、その対抗措置としてカナダ人2人が中国で逮捕されたことで、両国の関係が完全に狂っているからだ。
そもそも、どんな取り決めがあるとしてもアメリカの要請で彼女を逮捕したカナダのやり方には「？」がつくが、人命に関わる感染病が発生している中で、政治的理由でカナダに救出作戦を実行させない中国のやり方にも「？」をつけたくなる。なんとなく、子供の喧嘩じみてるよね・・・(-_-;)。
* Huawei は、孟晩舟の父親、任正非（じんせいひ Ren Zhengfei）が設立した企業だ。
もう20年近く経つだろうか、West Vancouver の Park Royal Shopping Centre に T&T Supermarket 系列の Osaka Supermarket ができた時、こんなニュースが伝わった。「West Vancouver には中国人が少ないから、 T&T ではなく Osaka Supermarket にする」。私は「へ～え、今やどこに行っても中国人が多いのに、West Vancouver には少ないとは知らなかったなあ」と思った。そして、今になってその理由が分かった。今どき考えられないような人種差別が残っていたのだ。それを伝えるニュースが以下だ。
West Vancouver 市議会議員の Marcus Wong はお金持ちの町 West Vancouver で育ったが、中国系の彼が West Vancouver で生活するにはサーバントとして働く以外に方法がなかった。今でこそはっきりした差別はないが、British Properties の住宅の中には 土地所有権文書で「有色人種は住んではならない」とする条項を含む場合がある。たとえば、「アフリカ系やアジア系の人には住宅を譲渡してはならない」などの文言があるのだ。
Wong は今、それを変えたいと思っている。Wong は近く、地域で人種、民族性、性別、家柄、宗教をもって差別している土地所有権文書が存在するかどうか調べ、そうした条項を削除するための動議を市議会に提出する予定だ。British Properties を開発してきた British Pacific Properties も Wong の動議を支持し、今後行われるかもしれない West Vancouver 市の決定を支持するとしている。
驚くような人種差別だが、実際には West Vancouver に限らず Canada のどこにでも存在したことらしい。BC州の Land Titles Act 土地所有権法222条ではそうした条項は無効だとしている。1978年以来、Land Title and Survey Authority (LTSA) もまた、そうした差別的条項を土地所有者が所有権文書から無料で削除することを許可してきた。 Wong としては、一軒一軒そうした文書を持つ住宅を探し回ることなく、市が LTSA と協力してそうした条項の削除がスムーズに行われるようにしたいとしている*。
う～ん、21世紀のこの時代になんともびっくりするような話だね。そうした人種差別的な土地所有権文書があるものだから、白人以外の人は住宅を買いにくくなっていたというわけだ。
* その後のニュースによると、West Vancouver 市議会は人種差別的条項を禁止するための条例の制定を満場一致で可決した。
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オートボディショップが修理代を過剰請求する懸念が増大する中で、ICBC はボディショップを仕事ぶりでランク付けすることになった。いくつかの測定基準に基づくこのプログラムが完全に実施されたら、ランキングが ICBC ウェブサイトに掲載される。州政府司法長官 David Eby は、「自動車修理プログラムを再設計することによって、修理店を選ぶ必要が生じたドライバーにとって修理店の透明性と説明責任義務が向上する。修理店を仕事ぶりによって公開ランキングすれば、修理店はより良い仕事の達成をめざし、それによって上がり続けている保険請求額と ICBC が受けるプレッシャーを抑制することにつながる」と話す。
2017年、ICBC は車の修理で約1.5ビリオンドルを支出し、そのうちの約半分 745ミリオンドルは修理店への支払いだった。ICBC の Express Repair プログラムの下で修理店は顧客の信用を獲得することができ、500以上の修理店がその指定を受けてきた。Level 1 では修理店が特に承認を取り付けることなく1,500ドル以下の仕事を請け負うことができ、Level 2 では2,500ドル以下の仕事を請け負うことができる。ICBC が修理店の請求が正しく行われていない場合、ICBC は懲罰オプションを修理店に課す仕組みで、これにはウェブサイトからの登録抹消、ICBC が修理店に払う人件費の減額などが含まれるが、昨年はそうしたペナルティを受けたのは３店しかなかった。
新しい衝突事故修理プログラムは２月３日から施行され、ガラス修理プログラムは３月２日から施行される。両プログラムを合わせて、州内全域で約1,000軒の修理店がその対象となる。同ランキングは、かなりの量のデータが集まるまで発表されない。同プログラムは、不適切な修理代の発生を減らすためにランダムにかつ絞り込んだ調査を使うことと、仕事ぶりが悪化している修理店への監査を強化することを含む。
ICBC は、メーカー作成の修理手順に従ってできるだけ多くの車両を修理する能力を修理店に確実に持たせるために、 訓練要件を強化させた。また、ICBC ユーザーのための資金を節約するために、破損したガラスを常に取り替えるのではなくできるだけ修理することを修理店に促している。NOVUS Glass の地域マネジャーを務める Christine Perry は、「州が、新たな段階的モデルで仕事ぶりを向上させるプログラムを開発しているのをはとてもいいことだ」と述べた。
この変更は、過去2年間で2ビリオンドル以上の損失を出した ICBC を、州政府が徹底検討しようとする最新策のひとつに過ぎない。州政府は、よりスピーディなクレーム処理と修理処理時間によって、効率の向上を達成する仕事ぶりの向上と強化された運営から資金節約が生まれることを期待している。
う～ん、BC Liberal Party による前州政権の無策が生み出した ICBC の巨額赤字体制を立て直そうと、NPD の現政権が苦労しているね。なんとか健全な保険企業に作り直してもらいたいものだ。なお、この件に関して私は気になっていることがある。昔はどんな小さな損傷でも ICBC は修理代査定を自分たちで行っていたのに、いつのころからか小さい損傷の場合は「ボディーショップに直接行け」というようになった。そのあたりから修理店がやりたい放題になってしまった気がしてならない。
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日本からやってきたマサアキ・ヨシノは、Alaska から California までの約5,000キロを自転車で旅行していた。今月17日、彼が Alberta 州の町 Hinton にやってくると気温は零下30～40度まで下がり、 Timberland Hotel に泊まらねばならなかった。ところが、Hotel の前に駐車した自転車が盗まれてしまった。彼は RCMP に通報する一方でブログに盗難のことを書いた。
そのニュースが Hinton の町の Facebook で採り上げられて Courtney Lovestrom の耳に入った時、彼女はヨシノを助けることを決意した。Lovestrom のボーイフレンドもサイクリスト旅行者で、彼が South America と New Zealand に旅行した時には、人々に何度も親切にしてもらい、家に呼んでもらって温かいシャワーを使わせてもらったり宿泊させてもらったりした。Lovestrom は、会話に困らないようにと日本人の友達を伴って、ホテルに行ってヨシノの部屋のドアをノックし彼を夕食に誘った。
夕食の時、 町の人達もヨシノを助けようと動き出していたのを知っていた Lovestrom は、自転車を買うために GoFundMe を使うことをヨシノに提案した。最初、Lovestrom は、”やりすぎ”もいけないからと思って2,500ドルを目標にしたが、町の人達から援助が殺到して一日で目標額を達成してしまった。そこで彼女は、目標を更に高くした。「町の人達からの応援が目標を上げさせてくれたのです。まさに圧倒されるような支援でした。苦境の中から最善のことが生まれたのです。信じられないようなそんな援助がマサに行われて、私も誇らしく感じます」。
先日、Jasper の Bench Bike Shop がヨシノのために自転車 Salsa Blackborow GX Eagle を注文した。店は、ヨシノができるだけ早く旅を再開できるようにと、Salsa に直接連絡して自転車が配達されるのを早めてくれたと Lovestrom は言う。災難にはあったが、Alberta 州の人たちの親切にしてもらったヨシノは「Alberta にまた来たい」と話している。
う～ん、Canada っていう国は悪いのもいるけど、びっくりするような親切をしてくれるいい人たちもたくさんいるよね。ヨシノさんも、ぜひまた Canada にやってきてくださいな。それにしても、この真冬に Alaska から自転車で旅するって「大丈夫なの？」と心配になるね。もっとも Hinton まで降りてきたら、あとは南下するばかりだから気温がだんだん上がっていくのだろうけど・・・(^^;)。
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先日、Metrotown モール内を歩いていたら、Superstore の近くに新しい小さな店が開店していた。名前は「Tsujiri」と言う。日本語にも見えるし、そうではないようにも見える。ところが、店内の奥の方を見ると「辻利茶舗」という文字が見えた。「辻」を「つじ」と読むのは日本語だろうし、ひょっとすると「辻」は日本で作られた漢字ではないかと思った*。
いつものようにノートパソコンを持ち歩いていたので、近くのベンチに座って「辻利茶舗」と検索してみた。すると、北九州市の小倉から発祥した店で、お茶の他、お茶を使った食べ物などを販売して台湾や上海ではすごい人気らしい。しかも、カナダでもすでに Toronto と Richmond に開店したと言う。「辻利茶舗」Metrotown モール店の場所はこちらだ。
う～ん、この何年かでモール内に日系の店が急に増えてきたね。ユニクロ、無印良品、Uncle Tetsu’s Japanese Cheesecake、Oomomo**、そして今度の辻利茶舗だ。５年前にはこれらのどれもがなかったのだから、びっくりするような変化だ。
* 後で調べたら、「辻」はまさにそのとおりで日本で作られた漢字（国字）だった。なお、京都出身の友だちに聞いたら、彼女は「辻利」をよく知っていた。「辻利」はもともとは宇治茶（京都）としての創業でそれから派生したのが小倉の「辻利茶舗」ということらしい。
** オーナーは中国系企業のようだが、扱う品物は日本の100円ショップで売られているものばかりだ。
中国・武漢市を中心に大発生している新型肺炎は、ついにカナダでも感染者が発生した。しかし、公衆衛生の専門家は、2003年の SARS の時に比べたらカナダの医療体制ははるかに進んでいると話す。
Public Health Ontario のプレジデント兼 CEO である Dr. Peter Donnelly は先日、Canada 初の”推定感染者”について発表する前のインタビューで、「新型肺炎のウィルスがカナダでも見つかるだろう」と述べた。「それというのも、カナダは中国と多くの接触があり、大きな国際空港を通して新型肺炎が持ち込まれる可能性は大いにある。頭に置くべきことは、今回の場合は私達ははるかに準備ができていることだ」。
先週土曜日の午後、Ontario 州の医療関係者が Toronto の検査機関でのテストで新型肺炎が確認されたと述べた後、Winnipeg にある Canada の National Microbiology Lab でこれを確認するための二次テストが行われている*。新型肺炎ウィルスは、昨年12月31日に初めて確認されて以来、1,975人の感染者が出て56人が死亡した（26日時点の情報）。武漢市の市場で発症者が出てから、タイ、シンガポール、台湾、日本、アメリカに感染が広がっている。50才代のカナダ人の推定感染者は、武漢市地域から最近カナダに飛行機で帰ってきた。
コロナウィルスは、2003年の SARS 感染者大発生の中でも突き止められたウィルスと同じ種の中の、これまでは知られていなかった菌株だ。世界保健機関（WHO、World Health Organization) が世界保健緊急事態 global health emergency と宣言した SARS 感染者の大発生では、44人のカナダ人が死亡し約800人のカナダ人が感染した。世界中では8,000人以上が感染して、約800人が死亡した。SARS も今回の新型肺炎も、発熱と呼吸困難症状を発症し肺炎症状も発症する。
しかし、SARS の大発生と今回の武漢市からのコロナウィルスを比較すると、ウィルスそれ自体はよく似ているが、世界的拡大への状況は大いに異なることが指摘されている。Donnelly は、たとえば、SARS が大流行した時には Public Health Ontario 自体も存在しなかったし、2003年から見れば公衆衛生組織も病気に対する認識度も大いに向上したと話す。
う～ん、新型肺炎がじわりじわりと広がってきているね。Vancouver でも発症者が出るのは時間の問題だろう。ともかく、発熱や呼吸困難など風邪のような症状を発症したら、すぐに医者に診てもらうことだね。気をつけよう。
* その後のニュースでは、「カナダ国内で感染が確認された人が一人（中国から帰国したばかりの Toronto 在住の50代の男性）、感染の疑いのある人が一人（感染者の奥さん）、その他に19人が Ontario 州内で検査を受けている」と伝えられている。また、中国での死者数が81人になったことと感染者数が2,744人になったことも伝えれた。
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日本人はかなり”正直な人たち”だと思うが、アメリカにもこんな正直な人がいた。アメリカ Michigan 州 Westland でのできごと。信用組合 Westland Federal Credit Union のドライブスルー ATM に設置された監視カメラに、その一部始終が映されていた。
一台のバンがドライブスルーから出ていくと、道路際にボックスが置かれているのがみえる。それと入れ替わりに別の車がドライブスルーに入ってくる。ボックスに気づいたドライバー George Condash が車から降りてボックスを取り上げた。ボックスには40,000ドルと書かれていた（実際に入っていたのは27,000ドルだった）。Condash は、躊躇もせずにボックスを近くにある信用組合のオフィスに持っていった。その様子を映す動画が次だ。
Condash は「金額を見ても失敬する気は全く起こらなかったよ」と話す。「オフィスに入って、『40,000ドルを持ってきたんだけど、なにかご褒美はもらえるの？』って言いながら、ボックスを組合のカウンターに置いたら、スタッフはあぜんとしてたよ・・・(^^;)」と続ける。組合は彼の正直さに感謝しながら、Condash にお礼をした。
う～ん、とてもいい話だね・・・(^^)。私も彼のように常に正直でいたいものだね。どこかに40,000ドル落ちてないかなあ・・・あ、いや、あのその、どこかに届けようと思ってさ・・・(^^;)。
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特に驚くことでもないが、Vancouver* は２年連続して”住宅入手困難な都市”世界ランキングで第2位となった。これは、第16回目となった中間所得層の住宅取得可能性を調査する Demographia International Housing Affordability Survey による結果だ。第１位の香港は10年連続の”栄冠”だった・・・(^^;)。第3位には Sydney（オーストラリア）が入った。香港、Vancouver、Sydney はこのランキングの”常連”で、これまで2017年以降の４度のランキングでは、この３都市が常に上位３位までを占めてきた。
Demographia は、住宅価格中央値を家計所得中央値で割った"median multiple" と呼ぶ指数を使って、中間所得層の住宅取得可能性を調査したものだ。2020年版では Vancouver のポイントは11.9ポイントで、これは住宅価格中央値が家計所得中央値のほぼ12倍であることを意味する。Simon Fraser University の都市プログラム理事 Andy Yan は、「このことは、住宅の賃貸者であれ所有者であれ Metro Vancouver の住宅取得可能性では引き続き困難に直面していることを示している」と話す。
BC州政府は、外国人の住宅所有者への新税と投機税を導入して、高騰した住宅市場を冷やすための法律変更を行ってきた。Yan は、「それらは確実に効果を上げているが、最終的な効果が現れるのは数年先になるだろう。通常、住宅が”入手可能”とされるのは住宅価格が年収の3～5倍くらいの場合だが、Vancouver がそうなるには年収が二倍になるか、あるいは、住宅価格が半分にまで落ち込まねばならない」と話す。
う～ん、確かに州政府と Vancouver 市の政策（投機税と空家税）は住宅市場を多少”落ち着かせた”感じだが、まだ物足りないよね。年収がそれほど急増するはずはないから、住宅価格がもっともっと下がって”普通の人々”が買えるようになるといいが。ともかく、Vancouver 都市圏の住宅価格はいまだに異常としか言えない。
* Vancouver 市なのか Metro Vancouver なのかはっきりしないが、Simon Fraser University の都市プログラム理事 Andy Yan が「Metro Vancouver」と表現しているから、Metro ・・・なのだろう。
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私は家で、ノートパソコンを Shaw のモデムルーターからの WiFi 電波でインターネットに繋いでいるが、先日、変なことが起こった。タスクバー右側にある WiFi アイコンに「！」がついている。そして、アイコンをクリックすると、通常なら「接続済み、セキュリティー保護あり」と表示されるはずなのに、「接続済み、オープン」となっていたのだ。
「オープン」ではパスワードが必要ないから、このコンドミニアムの近くの人はだれでも私のルーターを使えてしまうし、私のコンピュータの内容が彼らに筒抜けになる恐れもある。あわてて、どうしたら「セキュリティ保護あり」に戻せるのか、コンピュータの「設定」から「セキュリティ」と行って調べたが、さっぱりわからない。そうこうするうちに、「ルーターにはたしか RESET ボタンがあったな」と思い出した。
ルーターの後ろ側をよく見たら、あったあった・・・小さな穴があってその下に「RESET」と書かれている・・・非常に読みにくい黒い文字。ルーターの説明書を読んでからやるのも面倒なので、ダメ元で RESET ボタンを押してみた。すると、表側のライトがすべて消えた後、上から順にまたつきだした。一通りライトがつき終わると、ノートパソコンがインターネットに再接続された。さらに、タスクバーの WiFi アイコンの「！」も消えていて、アイコンをクリックすると「接続済み、セキュリティー保護あり」に戻っていた。やれやれ・・・(^^;)。
それにしても、こんな事が起こるんだね。「オープン」のままほうっておいたら、何が起こっていたか分かりはしない*。気をつけねば・・・(^^;)。
* 10年以上前のことだが、WiFi アイコンをクリックしたら WiFi 電波のリストが表示され、その中のひとつが「オープン」となっていた。いたずらに、それを使ってインターネットに繋いだら、その電波の持ち主のコンピュータに入ってしまった。そして、Music フォルダにあった音楽をクリックしたら見事に演奏できた・・・(^^;)。その人に悪いから、そのへんでやめておいたけど・・・(-_-;)。
Vancouver 市が Granville Street Bridge の改築計画を発表した（完成予想図）。以前発表された６つの案からひとつに絞られたもので、市議会は今後数ヶ月間この計画について検討することになっている。発表された改築計画では、市内で最も重要な交通路のひとつである同橋が、歩行者とサイクリストにとって利用しやすくなるよう設計されていて、これによってダウンタウン中心部と False Creek 以南との接続が改良される。Vancouver 市で交通網計画の責任者である Paul Storer は、この改築計画は公聴会と各方面の関係者らでの協議の結果選択されたと述べた。以下が計画のあらましだ。
1) 車両車線は８つから６つに削減される。同橋はもともと南からのフリーウェーを想定して建設されたため８車線となったが、フリーウェー建設は廃案となった。削減される２車線は、歩道の拡幅と自転車レーンに使われる。
2) 橋の両端に新たに利用しやすい歩道が造られ、車両車線との間に防護壁が付設される。特に、西側の歩道は広く取られて、ベンチが置かれたりミニプラザが造られたりする。西側にするのは多くの人が English Bay の景色を楽しみたいとする市民の意見からだ。
3) 橋の西側に車両車線から防護柵で隔てられた双方向の自転車レーンが造られる。自転車レーンは橋の南で 10th Avenue 自転車ルートにつながる。
4) 歩行者とサイクリストが橋から降りると、北端では Howe St. と Seymour St. に、また南端では Fir St. と Hemlock St. につながるが、その４つのランプには信号を設けて、歩行者とサイクリストが安全に横断できるようにする。
改築計画はさらに検討が続けられて、今後も公聴会と調査が行われる。市議会は改築計画について25ミリオンドルの予算を承認していたが、今回発表された計画では30～40ミリオンドルかかるとされている。Storer は、2021年中に完了する予定の第一期プロジェクトは25ミリオンドルの予算で行われると話す。その後のプロジェクトとその予算は、市議会による2023～2026年に向けての市の全体計画の承認次第で決まる。
う～ん、フリーウェーのために”余裕を持って造られていた” Granville Bridge を、歩行者とサイクリストが使いやすいように改築することはいいことだね。完成したらぜひ渡ってみたいものだ。
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Maple Ridge 出身の大リーグ選手だった Larry Walker が、全米野球記者協会の投票結果により元 New York Yankees の Derek Jeter とともに「アメリカ野球殿堂」入りを果たした。得票率75％が選出ラインで Jeter が99.7％、Walker が76.5%を獲得した。殿堂入りの資格は引退後の5年目～15年目までしか与えられないので、2005年のシーズンを最後に引退していた Walker には今回が最後のチャンスだった*。なお、Walker は殿堂入りしたカナダ人としては、1991年の Fergie Jenkins**（投手、Ontario 州出身）に次いで二人目だった。
Walker は、Montreal Expos（1989～1994年）、Colorado Rockies（1995～2004年シーズン半ば）、St. Louis Cardinals（2004年シーズン半ば～2005年）で通算17年間活躍し、Rockies 時代にはナショナル・リーグ首位打者を3度獲得した。1997年にカナダ出身者では史上初のMVPを受賞。通算2160安打、383本塁打、1311打点はすべてカナダ出身選手の最多記録であり、史上最強のカナディアンと呼ばれる（参考動画）。
う～ん、過去何年もの”殿堂入り投票”のニュースで Larry Walker の名前をあまり聞かなかったので、私は「あれだけ活躍した選手でも殿堂入りは難しいのか」と思っていたが、選ばれてよかったよかった・・・(^^)。今でこそ Seattle Mariners が弱すぎて大リーグに興味が薄れた私だが、Walker が活躍した頃は野茂英雄が活躍した時期でもあり、けっこう大リーグに熱中していた（当時の私は野茂がいた LA Dodgers ファン）。
* 殿堂入り選考の対象となるのは、MLBで10年以上プレーした選手のうち、引退後5年以上が経過した選手。選考対象となった選手は全米野球記者協会（BBWAA）の適性審査委員会で殿堂入り候補者とするか否かが議論される。候補者として認められると、殿堂入りの可否を問う投票にかけられる。BBWAAに10年以上所属している記者に投票資格が与えられ、通常25～40人の候補者のうち最大10人までの名前を書いて投票する。得票率75%以上の候補者が殿堂入りとなる。得票率5%以下の候補者はその回限りで候補から外される。得票率5～75％の候補者は次年度の審査・選考に持ち越されるが、10回目までに75％の得票が得られなければ11回目からは候補から外される。この候補者については一定期間を経た後、ベテランズ委員会で殿堂入りが審査されることになる。
** 私はこの人のことは知らなかったが、大リーグ通算19年で284勝を上げているからかなりすごい選手だったんだね。
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Burnaby に住む Dana MacLeod（32才）はある朝、電話の呼び鈴で目を覚まされた。いつもはもう少し寝ているので、彼女はまだ寝ぼけ眼だった。引き続いて起こったのは、個人情報泥棒、 FBI と Burnaby RCMP の捜査、CRA（Canada Revenue Agency カナダ歳入庁）などを仕組んだとても巧妙に準備された電話詐欺で、電話の相手を信じてしまった彼女は結局1,500ドルを騙し取られてしまう。
電話の相手は CRA の職員だと名乗った。MacLeod が CRA の電話番号を調べてみると相手の番号と合致した。相手は続けて、「あなたの個人情報が盗まれ、あなたの名前でレンタルされた青い Honda Civic が Vancouver で放置されいるのが発見された。そして、その車から大量のコカインとあなた名義の40の銀行口座の記録が発見された」と言った。後に、MacLeod は「要するに私が、メキシコ、ヨーロッパ、アメリカに銀行口座を持つ麻薬密売とマネーロンダリングの首謀者だというのです」と言った。
相手は、彼女が容疑者であり個人情報盗難の被害者であり、すぐに自己防衛の策を講じる必要があると言い、彼女に対する逮捕状も出ていると言った。過去にクレジットカードで不正行為に遭遇したことがある彼女は、これは突飛な話ではあるが起こりうることだと思った。相手は、警察との面談日時、それに Burnaby RCMP の警官の名前と電話番号を彼女に教えた。彼女が電話番号を調べてみると、警察の非緊急の電話番号と合致した。
相手は、警察が彼女の財産を差し押さえに来るので、すぐに生活のための金を確保しておく必要があると言った。そして、彼女が銀行に行って1,500ドルを下ろす間、電話を切ってはいけないし電話の向こうで待たせてもいけないと言った。相手は彼女に近くのコンビニでビットコイン ATM を使うよう彼女に教えた。そして、彼女に QRコードを教え、それを使ってビットコインATM で入金するよう指示した。MacLeod は、相手の言うとおりに行動して通話も終了した。彼女はすぐに、相手に言われた警察の電話番号に電話して面談日時を確認しようとした。彼女が事態を理解したのはその時だった。Burnaby RCMP は彼女に、「そういう名前の警察官はいない」と言ったのだ。
Burnaby RCMP の Mike Kalanj は、「警察も CRA もビットコインのような暗号化された仮想通貨を使うことはないから、仮想通貨の話が出てきたら完全な詐欺だと思っていい」と話す。Kalanj はまた、「他人の電話番号をかたる phone spoofing（電話でのなりすまし）は詐欺に使われることが非常に多くなってきていて見破るのが難しい。そうした電話番号を言われたら、（番号を確認するだけでなく）番号に電話して該当する人間が実際にいるかどうか確認するのがいい」と話す。
う～ん、 CRA や警察の電話番号が正しかったら、つい相手の話に乗ってしまうかもしれないね。ともかく、こうした被害を防ぐにはポイントが2つあるということだ。ひとつは、「公的機関がビットコインなどの仮想通貨を使うことは絶対にないこと」。もう一つは「相手の電話番号を調べるだけでなく、そこにかけてみること」。私も年令とともに頭の回転が鈍ってくるだろうから、気をつけねば・・・(-_-;)。
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バスルームを改装したので、トイレあたりに収納スペースを作りたいと思ってネットで調べてみた。”Over the Toilet Storage” で検索してみると、いろいろ出てくるがほとんどがネット販売だ。あれがいいこれがいいと思案したが、そのうちに面倒くさくなって「ええい、Walmart にいくつかあるから、そのどれかでいいや。Walmart なら返品も簡単だし」ということになった。
結局、56ドルくらいのをネット注文したら、１週間後に Metrotown の Walmat に配達されて受け取ってきた。ところが、箱を見ただけで私の頭に疑問符が付いた。疲れたような段ボール箱に写真も製品名もなく中国語が書かれているだけだ。箱を開けたら、いくつかのビニール袋に入れられたパイプ類と説明書らしき紙が一枚出てきたが、説明書も中国語だけで英語が全く書かれていない・・・図があるからなんとか組み立てはできた。
そんなこんなで「？」マークを心に抱きながら組み立てていったら、実に安っぽい物が完成した。パイプが薄っぺらで”吹けば飛ぶよう”だし、ペイントも十分されていない。「ありゃあ、変なもの買ってしまったね。でもまあいいか・・・」と一旦は思ったが、だんだん腹が立ってきた。こんな品物、店頭で売られていたらだれも買わないだろう・・・たとえ10ドルでも。ネット販売だから写真だけ見て注文してしまう。要するに私は「騙された」ようなものだ。そう思って、翌日また店に行き「こんな物いらん」と言って返品してきた。
その足でモールの西隣にある Bed Bath & Beyond に寄ってみた。この店には初めて入ったが品物豊富でびっくりした。私が探していた類の製品もいくつかあって、結局、Walmart のと３ドルしか違わないのが見つかった*。箱からして立派で製品の写真と製品名がきれいに印刷されている・・・当然のことだけど・・・(^^;)。いくつも並んでいる箱の一つが開いていたので、中身を引っ張り出してみたらパイプが出てきた。重さがあってガッチリした感じだしペイントもきれいだ。それを買って帰宅し、組み立ててみたら Walmart とは雲泥の差の "Over the Toilet Storage" が完成した。
いや～、今回はちょっと勉強になった。ネット販売のどれもがこれほどひどいということではなく、おそらく Walmart が特別にひどい商品を扱っているのだろう。二度と Walmart のネット販売では買わないつもりだ。それにしても、あの製品の元値が130ドルだったというのだから、これはもう「呆れる」を通り越して「開いた口が塞がらない」**・・・(*_*)。
* 100数十ドル出せばもっと立派なのや戸棚付きのまであったが、シンプルなのが欲しかった私にはこれで十分だった。
** さらに理解できないのは、Walmart のウェブサイトで値段が違う複数の製品に同じ写真が載っていることだ。たとえば、２つ目（$70.95）から４つ目（$56.65）までは向きは少し異なるが全く同じ製品の写真が使われている。ひとつの製品に適当にいくつかの値段をつけて売っているのだろうか。もしそうなら、相当ひどい話だが。
2016年に神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で、利用者ら45人が元職員の植松聖に殺傷された。その第5回公判が先日横浜地裁で行われ、証人として出廷した植松の元交際相手の女性が「被告は（事件当時）米大統領候補だったト○○プ氏（花札男）の排外的な姿勢に賛同していた」と証言した。女性によると、交際していた2014年後半には、被告は散歩する園の利用者を見て「かわいい」と楽しそうに話していたが、2015年後半になると重度障害者について「生産性ない、いても意味ない」など否定的な言葉を繰り返したという。また、花札男に興味を持ち、「国境に壁を造る」といった主張をする姿勢に賛同した。2016年春以降は事件を示唆する発言もしていたという。
う～ん、えらいところまで「花札男の影響」が及んだものだね。「かわいい」から「生産性ない、いても意味ない」への変化はまさにその影響の結果だろうか。ともかく、黒人が多いボルチモアあたりに住む人たちを指して「ネズミがうようよ」と言ったり、白人以外の連邦議会議員の女性たちに「自分の国に帰れ」と言ったりと、人種差別丸出しの花札男が若者たちに与える悪影響を私は心配した。それが、日本の若者にまで影響していたとはびっくりだ。国を司る役職に人格に欠ける人間をおいたら、それだけで悪影響が出るってことだね。今年の大統領選挙では、アメリカの人たちもいい加減に目を覚まして欲しいと思う。
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「アルコールに発がん性があることはあまり知られていないが、これを読むあなたはそれを知ることになる」・・・(^^;)。この”酔いが冷めてしまいそうな” FHS（Fraser Health Authority）のメッセージが、Lower Mainland の公共交通機関の駅や車両、レストランやバー、FHS のウェブサイトに掲載された。これらはいずれも FHS の ”Now You Know” キャンペーンの一部で、飲酒による発がんの危険性について人々に知ってもらうのが目的だ。
FHS の医師でこのキャンペーンのリーダーを務める Ingrid Tyler は、人々はアルコールとがんの関係についてほとんど知識を持たないと話す。「このことはこれまであまり採り上げられたことはなく、このキャンペーンが討論を開始するきっかけになることを強く望みます」と Tyler は話す。University of Victoria の Canadian Institute for Substance Use Research で研究する Adam Sherk によると、飲酒習慣のあるカナダ人でアルコールに発がん性があることを知っているのはたった25％だ。
WHO（World Health Organization 世界保健機関）によると、アルコールの主たる発がん物質はエタノールで、これが細胞を損傷させ女性ホルモンに影響して、乳がんの危険性を増大させる。また、FHS のウェブサイトでは、どの程度の飲酒でも口腔ガン、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、乳がんの危険性を増大し、一日に２杯以上飲む場合は大腸がん、結腸がんの危険性を、また一日に３杯以上飲む場合は胃がん、肝がんの危険性を増大させるとしている。Tyler は、飲酒するなら一週間に６杯までが勧められる量で、20～50才の人は飲めば飲むほど、50才を過ぎてからがんになる危険性が高まると話す。3月まで続けられるこのキャンペーンには、飲酒量を減らし、同僚との付き合いの中でできるだけ飲まないためのコツが含まれている。
う～ん、アルコールに発がん性があるとは私も知らなかった。昔からビール党だった私だが、1995年ころ食後に極度の胸やけ、腹痛、血便などピロリ菌の症状が出て入院した。かなり強烈な症状だったので、ピロリ菌とは関係ないことだったが「この際、飲酒もやめよう」と決意し、それ以来毎日飲むことがなくなった。今では、年にビールを５缶飲めば多い方で一滴も飲まない年が多い。今回のようなニュースを聞いたら、あの時やめておいて本当によかったと思う。
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アルバータ州にはカナダ西部をカナダから独立させようとする動きがある。Elections Canada カナダ連邦選挙管理局がこの程、その ”Wexit Canada 党” を連邦議会レベルでの政党として承認した。連邦政府機関ウェブサイトには、Wexit が先ごろ（政党としての？）適格性ステータスを与えられたと書かれていて、Wexit Canada のリーダー Peter Downing はこれを歓迎した。
カナダ議会レベルで政党として認められる要件には、党が政党承認に向けて登録申請することを支持する250人の党所属の有権者が、指名、住所、署名を提出することが含まれ、その他に政党のロゴ、政党の目的も必要となる。いったん政党として認められたら、総選挙あるいは補欠選挙で候補者を擁立する際に政党として登録される。政党として認められることの利点には、投票用紙に政党名を入れてもらえること、寄付について税金申告用レシートを発行する権利を持つこと、選挙費用の部分的償還を受けられることなどが含まれる。
Wexit Canada は Facebook で、連邦議会議員選挙に104人の候補者擁立を計画しているとし、BC、Alberta、Saskatchewan、Manitoba の各州で各選挙区に一人を擁立し、今後行われるかもしれない補欠選挙でも候補者を立てるとしている。
う～ん、４州すべてが Wexit の話に乗れば別だが、Alberta 州だけになったら独立するなんて得策ではないよね。農業と観光業が少しあるとしてもほとんど鉱業で食っている Alberta 州だから、今後、世界中で再生可能エネルギーの生産が拡大して化石燃料が使われなくなったら、”アルバータ国”全体がゴーストタウンになっちゃう。その場合、独立してたら”アルバータ国民”は行き場がないわけだ。ともかく、独立なんて本気で考えるのは Alberta 州民の一部だけだと思うけど*・・・(^^;)?。
* 私はむしろ、BC州、ワシントン州、オレゴン州（ひょっとしてカリフォルニア州も）が一緒になって、”西アメリカ国”を作るほうに興味があるね・・・(^^;)。カスケード山脈沿いだから、”カスケード国”でもいいかな・・・。自然豊かでリベラルな気風の素晴らしい国が出来上がると思うよ。「ぶつくさ男は危険だ」なんて言われたら困るから、あんまり大きな声では言えないけど・・・(-.-;)。
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アメリカの2つの研究機関（NASA と NOAA）の発表によると、数週間前に終わった2010年代の10年間の地球の気温は２位以下に大差をつけて過去最高だった。また、去年2019年は2016年についで過去２番目に気温が高かった。それらの機関の科学者たちは、人間の活動が引き起こす気候変動が今後も記録を塗り替え続けるのは間違いないと話す。研究者たちは、燃え狂う山火事、融け続ける氷河、異常気象は人間の活動が原因していると繰り返し訴えてきた。
NOAA によると、2010年代の10年間の世界平均気温は14.7℃で、これは20世紀100年間の平均気温よりも0.8℃高く、それ以前で最も気温が高かった2000年代の10年間よりも0.2℃高かった。2010年代の10年間のうちの8年は、これまでの最高気温年の上位10年に入った。
多くの科学者たちが、今後もより高温の年が発生して最高気温年の記録を塗り替えていくだろうとし、NASA の Gavin Schmidt は「この状況は、人類が温室効果ガスを安定化させるまで続く」と話す。Schmidt によると、地球は産業革命時代初期に比べて約1.2℃暖かくなっていて、そのことは重要だ。というのは、2015年に世界のリーダーたちが「パリ協定」で、地球温暖化を産業革命以前との比較で1.5℃に抑えることを採択していたからだ。結局、世界はその目標を達成できないことになる。
University of Oxford の気象科学者 Friederike Otto は「人間が引き起こした地球温暖化がはっきり存在する。いま見られている出来事は、私たちの物理的理解が私たちに期待させるまさにそのものであり、他に説明の余地はない」と話す。また、Princeton University の気象科学者 Michael Oppenheimer は、「太陽からの余剰熱、大気中の火山性粒子が原因して強化される日光の反射、単なる一時的な気候変動といった自然原因説はすべて、長期間の温暖化傾向を説明するには小さすぎる」と話す。
う～ん、地球温暖化は確実に進行しているようだね。ともかく、世界中で氷河がどんどん溶け、昨年日本を繰り返し襲った過去に例を見ないような自然災害が発生し、オーストラリアで異常なほどの森林火災が発生しているのを見ると、温暖化を実感せざるを得ないよね。そういえば、花札男が「地球温暖化論はでっち上げ」のように言った*のが懐かしいね・・・(^^;)。
* その花札さんが最近、地球温暖化を認め始めているらしい・・・(^^;)。イラン核合意から離脱し、旧ソ連と1987年に締結した中距離核戦力廃棄条約（INF）を離脱し、パリ協定を離脱して、話し合いによってより安全でより住みやすい地球にしようとする人類の努力をことごとくないがしろにしてきた花札さんだが、少し勉強したのかな・・・(^^;)?。
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暮の30日に Home Depot で上下一体になった Washer/Dryer を注文した。長年使ってきた地下階のコインランドリーの料金が、数年前に1ドルから2ドルと倍になった。これでは数週間ごとに6～8ドルも払わねばならないから、自分のスイートに Washer/Dryer を置いたほうが安いくらいだ。今月3日に Washer/Dryer が配達され、私のスイート内のランドリールームに据え付けてもらおうとした。ところが、築40年になるこのビルだからか、配水管の蛇口をひねると水漏れがする。配達人が「これでは据え付けができない。水漏れを直したらまた据え付けに来る」と言って帰っていった。
数日後に、このビル全体をみている水道屋がやってきて水漏れを直し、ついでに古くなっていた他の配管全体も新しくしてくれた。水回りのことはしっかりやらないと大変なことになるから、そこまでやってもらったのはよかった。ところが、水道屋に Washer/Dryer の据え付けまでやってもらったら、なんと Dryer のドアが閉まらない。ドア側にはドアを締めるための穴が開いているのに、本体側でそれに差し込まれる小さな金具が欠損しているのだ。
写真を撮って Home Depot に行って説明した。大きな機械を持ち運んできて壁にぶつけられたりしたらかなわないから、「その金具だけ持ってきて修理してくれたらいいよ」と言ったが、店員は「新しい機械を持っていく」と言う。14日になって新しいのが運ばれてきた。配達人に「小さな部品が欠けてるだけなんだよ」と言ったら、彼が「だったら、そこだけ直しましょうか」と言った。新しい機械からその小さな金具をグイグイっと引っ張って外し、すでに据え付けてある機械の小さな穴にググッと押し込んだら見事にはまった。一件落着！・・・(^^)。やっぱり別の機械まで運んでもらうことはなかった。
う～ん、Home Depot で写真まで見せたのに、わざわざ新しい機械を運んでくるのだから、なんとも呆れてしまった。それにしても、配達人は金具がなくなった機械を持ち帰ったわけだが、金具を手配して修理してから次の客に配達するだろうか。さもないと、また同じことが起こるのだが・・・。そういえば、私のところの機械も前に同じことがあって、そのために金具が欠損していたのではないだろうか・・・カナダのことだからありうるよね・・・(^^;)。
これまで花札男について表立っては批判的なことを言わなかったカナダのトルドー首相が、ついに堪忍袋の緒が切れたようだ。8日に発生したウクライナ国際航空752便撃墜事件では、死亡した176人の中に60数名のカナダ人が含まれていただけでなく、乗客のうちの138名がカナダ（トロント空港）に向かっていたため、カナダ国民のショックは大きかった。こうしたことから、”ずうっと我慢してきた”トルドー首相*もアメリカ（の花札男）に対する批判を抑えられなくなったのだろう。首相は誤射したイランの責任に加えて、アメリカによる中東情勢の緊張化にも問題があったとする発言をした。以下、それを伝えるニュースの要約だ。
トルドー首相は13日、最近の緊張激化がなければ、イランに撃墜された旅客機に乗っていたカナダ人犠牲者たちは今ごろ生きていただろうと発言し、米国の行動が一因だと批判した。トルドー首相は Global News のインタビューで、「もしも緊迫した状態でなければ、（イラン）一帯における最近の緊張の激化がなければ、亡くなったカナダ人たちは今ごろ自宅で家族と過ごしていたことだろう」と述べた。また国際社会は「イランの非核化が必要なことを非常に明確に理解している。米国の行動によってもたらされた（イラン）周辺地域の緊張にも対処していた」と述べた。トルドー首相は、ソレイマニ司令官に対する無人機攻撃についても、米政府から事前警告があった方が「明らかに」良かったと述べた。
う～ん、死亡した176人中138名がカナダに向かっていた**というのだから、その人達を待っていたカナダの人たちは本当にショックだったに違いない。それを受けた形のトルドー首相の発言だが、"隣国”首脳のこうした批判は多少とも今年の大統領選に影響するかもしれないね。
* NATO（北大西洋条約機構）の首脳会談時の催しで、トルードー首相が雑談の中で他国首脳たちと花札男を笑いものにするような会話をしたあたりからも、トルドー首相が花札男に対して好感をもっていなかったことがわかる。
** The flight was mostly Iranians, Canadians and Ukrainians, and 138 of the passengers were headed to Toronto.
＜ニュースソース＞
今月3日にアメリカ軍がバグダッドにいたイランのソレイマニ司令官を殺害して、一時は「第三次世界大戦が始まるかも・・・」と世界中が不安に陥った。あの殺害について、花札男大統領が10日 Fox News の番組で「ソレイマニ司令官を殺害したのは、彼が中東の４つのアメリカ大使館を攻撃することを計画していたからだ」と述べた。そして、この話は本当だったかのように世間で聞こえ始めていた。ところが、花札男政権の Mark Esper 国防長官が12日（日）、NBC テレビの番組 "Face the Nation"で「（大統領がソレイマニ司令官襲撃を命令した時に）４つのアメリカ大使館が攻撃される恐れについて確たる情報はなかった」と明言して、大統領との食い違いを見せた*。
う～ん、私は「４つのアメリカ大使館が攻撃される恐れ」論が出てきた時に、なんとなく、後からこじつけた感じを受けてその信憑性を疑った。なぜなら、殺害から一週間も経ってから突然そんな話が出てきたからだ。そのため、国防長官の発言を知った時は「やっぱりね」と思った。少し前には、「”イランとの開戦”は大統領再選のためだったの？」と思わせるような花札男の”問題発言”が報道されたが、こう立て続けにマイナスニュースが報道されると「シッチャカメッチャカ」という言葉しか浮かばない・・・(^^;)。
* 今朝はこれに輪をかけたようなニュースが伝わった。国防長官の発言にずっこけたのか花札男は13日ツイッターで、スレイマニ司令官を殺害した根拠としている「差し迫った脅威」に関し、「彼のひどい過去を踏まえれば、どうでもよいことだ」と強弁したらしい。こうなったらもう「シッチャカメッチャカ」を通り越して、なんと言っていいのやら・・・「開いた口が塞がらない」かな・・・(^^;)?。
＜ニュースソース＞
＜「”培養肉”が食生活を変える？（1/2）」から続く＞
人々が培養肉を食べるかどうかが気になるが、カリフォルニア州 Emeryville の CCD Innovation 社で食物トレンドを分析する Kara Nielsen は研究室培養肉を有望視する。培養肉には人々が食べ慣れた畜産肉の味と舌触りがある上、動物の権利を心配する人々には適切な代替食品だというのだ。「培養肉は”牛を殺さなかった”という点で、間違いなく畜産牛の肉に勝る」と彼女はいう。
培養肉のもう一つの大きなセールスポイントは、畜産牛よりも健康的だということだ。「培養肉に、より健康的な分子を持たせるために細胞成分を遺伝子学的に修正することを考えたらいい」と Rowat はいう。たとえば、より低脂肪な肉を作ってみる。環境的な観点からは、人々が畜産牛から離れていけば牛を飼育するために土地を切り開く必要が少なくなり、牛たちが発するメタンガスも少なくなって温室効果ガスの発生を抑えることにもつながる。
しかし、最近の Oxford University の研究では、潜在的なハードルがあることが分かった。培養肉を生産するために必要な熱と電力の量は、エネルギーシステムが相変わらず化石燃料に頼るとしたら、環境的には牧畜以上に悪影響をもたらすというのだ。研究者たちは、培養肉を生産する企業が環境的により多くの責任を果たすには、炭素排出量を軽減させるための対策を行わねばならないと提言する。培養肉が成功するにはそのことが重要だ。
う～ん、面白い話だね。将来の私たちは牛を殺さなくても牛の肉を食べられるってわけだ。そして、それによって牛たちが発するメタンガスの発生を抑えることができるとしたら、まさに一石二鳥だ。牛たちのおならやゲップで発せられるメタンガスは、CO2 に次ぐくらいの温室効果ガス要因なんだから・・・。もっとも、培養肉の普及は、畜産業界の人達が真っ青になるような話だけどね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
最近、ミートレスバーガーは間違いなく食物トレンドのひとつとなっている。たとえば、急速に顧客を増やしている Beyond Meat や Impossible Foods の”植物性バーガー”がそれらだ。しかし、近年はその先を行くような別のオプションも現れてきている。それは、科学者たちが「培養された肉」とか「清潔な肉」と呼ぶ”研究室飼育の肉”で、環境にとっても人間の健康にとってもより良いものになるのではと期待されている。
Ontario 州 Guelph で生まれ育った Amy Rowat は、食物科学（細胞の研究）で長年の学術経験があり、UCLA（University of California, Los Angeles）で総合生物学と生理学の准教授を務める。彼女は、昨年初め Good Food Institute（Washington, D.C.）から培養肉（cultured meat）をさらに発展させるための助成金を受けた6人の科学者の一人でもある。
Rowat によると、私たちが食べる食物はすべて細胞でできていて、そのため培養肉を発展させることは自然に調和する。簡単に言うと、動物の筋肉から幹細胞を取り出してある種の栄養分に富んだ培養液の中に入れ、それが増殖して筋繊維に育つようにする。それは本物の肉ではあるが、動物を育てた末に殺さなくてすむという違いがある。Rowat と同大学院生の Stephanie Kawecki は10億個の1/4ポンド（約113グラム）バーガーを作ることにしたが、それは120万頭の牛を8,600平方キロメートルの土地で3年間飼育（したあと殺戮）するのに匹敵する。研究室ならたった一頭の生きた牛の筋幹細胞を必要とするだけで、しかも、一ヶ月半培養するだけだ。
今のところ、培養バーガーは値段が高い。2013年にオランダで生産された最初の”研究室培養肉”は425,000カナダドルもした。しかし、イスラエルの企業 Future Meat Technologies は一昨年、2020年までには培養肉１ポンド（約454グラム）の価格を3～6カナダドルにまで下げることができると発表した。Rowat は、培養肉がいずれは有機牛肉と同じ程度の値段になると信じている。また、2～5年以内に培養肉が手に入るとも言われる。
＜「”培養肉”が食生活を変える？（2/2）」に続く＞
＜ニュースソース＞
2020年になって、BC州民にとって税金と料金にいろいろ変化が発生している。一番大きいのは、MSP（Medical Service Plan 医療サービス）の料金廃止だ。州政府は、MSP料金の廃止は州の歴史の中で最大の中流階級減税だとし、家庭にとって最大で年に1,800ドルの節約になる。
しかし、Canadian Taxpayers Federation（CTF）は、州政府が医療サービスのための資金を、年に50万ドル以上の人経費を払っている企業主に EHT（Employer Health Tax 雇用者健康税）の形で転嫁するというインチキ政策をしただけだとして、州政府を批判する*。CTF の Kris Sims は、「このことは州内でたくさんの雇用創出者たちに税負担としてのしかかってくる」と話す。また、州内のほとんどの自治体は EHT の対象となる額の人件費を払っていて、Sims はその費用が住宅所有者たちに財産税の増加の形で転嫁されることを心配する。
州の炭素税はトン当たり5ドル引き上げられ、州内全域でガソリン価格がリッターあたり1セント以上増額されることになる。カナダ政府レベルでは、国税を支払わずに得ることができる基本的個人年収が約1,000ドルから13,229ドルに増額され、自由党のカナダ政府は2023年までにこれを漸次15,000ドルに引き上げる計画だ。「これは本当に重要な所得税減税で、これをすすめたカナダ政府を褒めたい。最終的には2023年までには、これによってカナダ人に年300ドルの節約になる」と Sims は言う。
* カナダで被保険者から monthly premiums（月額保険料）を徴収していたのは BC州だけだったことと、Manitoba、Ontario、Quebec、Newfoundland & Labrador などの州が EHT と似た employer health care premiums（雇用者健康保険料？）を徴収していることを考えると、Sims の批判も説得力がないような気がする。
＜ニュースソース＞
ネットニュースを見ていたら、今シーズンのオーストラリアの山火事の凄さを示すデータが出てきた。以下がそれで、近年世界で発生した山火事の面積とオーストラリアの山火事の面積を比較したものだ。
2016年 Fort McMurrey（アルバータ州） 5,895 平方km
2019年 カリフォルニア山火事 7,664
2019年 アマゾン（ブラジル）山火事 9,060
2019～2020年（今シーズン）オーストラリア山火事 63,000
比較にならないほどオーストラリアの火災面積が大きい・・・(-.-;)。この面積は Nova Scotia 州より広くて、バンクーバー周辺に当てはめると、北は Pemberton、南は Everett（アメリカ・ワシントン州）、西はバンクーバー島 Courtenay、東は Hope あたりまでとなり、それらで囲まれた四角の中の全域が燃えていることになる。通常、オーストラリアの山火事シーズンは３月ころまでだが、今シーズンはとても３月に沈下するとは思えない。これまでに山火事で25人が死亡し、何万人もが避難するはめになっている。また、8,000匹のコアラを含めて野生動物が5億匹近く死亡した。
う～ん、やはりこれも気候変動が原因しているのだろうね。オーストラリアでは近年山火事がひどくなっている感じだが、たとえば20年以上前には「オーストラリアの山火事」が報道されたのは記憶にない。昨年は「異常気象による被害：日本が世界で最悪」と伝えられたし、今後はさらに、世界各地でこれまで以上の大規模自然災害が発生するのかもしれない。
＜ニュースソース＞ ニュースソース最下部にある衛星地図で、山火事を示す赤い点を大きくズームインしていくと NASA の衛星が撮った煙の写真が出てくる（ズームアウトした状態ではまったく煙は見えない）。それによると、オーストラリア東部のほとんどが煙に覆われているのがわかる。
先週土曜日、North Vancouver に住む Sam Sadr（39才）が家族と一緒に初めて国境を越えてアメリカに行くのはくつろぎの旅行になるはずだった。ところが、彼がイラン生まれであることがアメリカの役人たちの標的となって、彼らは国境で８時間以上留め置かれてしまった。
Peace Arch 国境検問所でアメリカの国境警備局職員は、Sadr の兄弟たちの生年月日から始まって彼がどこの学校に行ったかということまで洗いざらい質問した。また、家族に軍役経験者はいるかあるいはイランの政治に関係したものはいるかなどと質問した。Sadr は「私は旅行者であってテロリストではありません。私はそうしたことには一切関係ありません。7才の時にテヘランを出て日本で育ち、18年くらい前にカナダに移住しました」と役人たちに答えた。Sadr はカナダのパスポートを持っているが、それにはイラン生まれであることが書かれている。そのことが、今月3日にアメリカ軍がバグダッドでイラン人司令官を殺害して以来の緊張の中で、アメリカの役人たちが彼を質問攻めにするには十分だったと彼は言う。
アメリカ税関・国境警備局の役人たちは、国境での第二次スクリーニング*でイラン系カナダ人とイラン系アメリカ人の旅行者たちがカナダからアメリカに入る時に、彼らに特に厳しく質問することはないと説明する。一方で、同警備局は現在の脅威環境の結果、"強化した体制"の下で任務遂行していることを認めているが、彼らは Peace Arch 国境検問所を通過するのに時間がかかったことについては、職員が不足したからだと説明した。
Sadr は、なぜ彼と彼の家族がそんなに長く留め置かれるのか二度質問した。「私はただ、パスポートを返却してもらってバンクーバーに帰らせてくれませんかと尋ねたのです。しかし、彼らは、『だめだ、警備局本部からの指示が来るのを待たねばならない』と言いました」。ようやく Sadr と彼の家族が検問所を越えることを許可された時には、Seattle に行くにはもう遅すぎた。しかたなく、ワシントン州に少し入ったあたりで2時間過ごし、国境検問所では何も口にしなかったからレストランで食事をし、カナダに帰ってきた。これにこりて、Sadr はアメリカとイランの政変が収まるまではアメリカには入らないと話す。
およそ20年前にイランからカナダに移住してきた John Mohammadi は、イラン系カナダ人社会の人々が公平に扱ってもらうことを望んでいる。「今、 イラン系カナダ人社会の人々はみなどこかに移住したい気持ちです。これから何が起こるかわからず怖いからです」と彼は言い、アメリカの国境の役人たちが、イラン系カナダ人には関係ない政治的混乱について不必要な質問をするのをやめて欲しいと話す。Sadr と同様 North Vancouver に住む Mohammadi は、自分も長時間留め置かれるだろうから当分はアメリカに行かないと話す。
う～ん、（花札男が大統領再選を狙って？）イランに戦争を仕掛けているために、一般市民もとんだ迷惑を被る。この数日、Sadr の他に何人ものイラン系カナダ人がアメリカの国境検問所で長時間留め置かれたというニュースが流れている。さらに、戦争が始まったら（中東の）一般人が大量に死ぬ。戦争好きな人間に政治を任せたらだめだってことだ。
* 国境のゲートで車に乗ったままアメリカの役人に質問されるのが第一次スクリーニング（あるいは第一次検査）で、車を駐車場においてアメリカの検問所オフィスに入っって受けるのが第二次スクリーニング（あるいは第二次検査）のようだ。
＜ニュースソース＞
毎年、まったく緊急を要しないバカバカしい911コールが BC州で繰り返されるが、昨年も例外ではなかった。州内最大の緊急電話センター E-Comm が暮に「2019年版911コールワースト10」を発表した。
○ ホテルのパーキングスポットが小さすぎるんだよ！
○ 床屋に行ったら、頼んだとおりに散髪してくれない！
○ 隣の家では夜中に掃除機をかけるんだ！
○ コインランドリーで水が十分でないんだ！なんとかして！
○ なぜ、こんなに車が混んでるの！？
○ 自宅前で車が雪にタイヤを取られて出られないだけど、ショベルを持ってきてくれない？
○ ポリスカーのサイレンがうるさすぎるよ！
○ （夏の）水の使用制限について教えて？
○ ATM マシーンが故障してます。
○ ガスステーションがトイレを貸してくれない！
「これらのコールは見かけ上はバカバカしく思えるが、電話を受ける当社スタッフはそれぞれ時間をかけて調べ、本当に緊急事態ではないのかどうかを確かめる。その結果、本当に救急を要する他の人達からのコールを待たせることになる」と、E-Comm のコミュニケーションマネジャー Jasmine Bradley は言う。E-Comm は州内で発生する911コールの99％を扱っていて、2019年には160万コール以上を受けた。
う～ん、毎年こんなのを発表するからいけないような気もするけどね・・・(^^;)。
＜ニュースソース＞
Abbotsford 国際空港（YXX）は23年前に Abbotsford 市がカナダ政府からたった10ドルで購入したが、昨年暮、その”安上がり空港”が100万人目の利用客を迎えた。Maple Ridge に住む Patricia Lovatt が Edmonton からの飛行機で Abbotsford 空港に帰ってくると、彼女は空港開場以来100万人目の利用客として迎えられた。「素晴らしい、なんとも素晴らしい。Abbotsford 空港は私の家から近いし、Maple Ridge から Chilliwack にかけての地域に住む人達にはとても便利だ」と彼女は言う。
Abbotsford 市長 Henry Braun は、遠くない将来に200万人目も達成されるだろうと述べた。「100万人目までに23年かかったが、200万人目は今後2年～5年のうちに達成されると思う」と市長は言う。Abbotsford 市は、1997年1月1日に空港として使うことを条件に、カナダ政府からたった10ドルで同空港を買った。第二次世界大戦中に建設された同空港は、最初に３つの滑走路が造られ、パイロットの訓練場として使われた。1990年代に入ると87ヘクタールの土地はプライベート空域として使われ始めたが、年に200,000ドルの損失を出すようになった。
現在、同空港は WestJet、Swoop、Flair、Air Canada Rouge などの格安航空会社が使っていて、北米の殆どの空港がやっているような利用客に対する空港改善費の請求はしていない。過去2年間は新たに２つのゲートが増設され、14,000平方フィートのターミナル拡張工事が行われたこともあって、年間の利用者数が25％近く増加した。
う～ん、Abbotsord 市はなんともいい買い物をしたよね。さきほどの地図を見たら、空港の位置がとてもおもしろいと思った。Langley/Maple Ridge あたりから Chilliwack にかけての Fraser Valley の住民には Vancouver 空港よりもはるかに近いし、少し南下したらアメリカ国境だからアメリカ住民の利用者もありそうだ。それと、将来的に Fraser Valley は人口がどんどん増えるだろうしね。
＜参考サイト＞
https://www.abbotsfordairport.ca
https://en.wikipedia.org/wiki/Abbotsford_International_Airport
＜ニュースソース＞
バグダッドでイランのカセム・ソレイマニ司令官がアメリカ軍によって殺害されて、「第三次世界大戦が始まるかも・・・」と世界中が不安に陥っている。そんな中、花札男大統領が2011年に作成した動画の中の”問題発言”が急拡散している。オバマ大統領が最初の任期をあと一年残していた2011年11月16日、当時まだ”平民”だった花札男は Youtube 動画の中で次のように言った。
「ホワイトハウスで大問題が発生している。私は、彼（オバマ大統領）が大統領選の前にイランと戦争を始めると信じる。なぜなら、彼（オバマ）はそれが大統領に再選される唯一の道だと考えているからだ。哀れなことだ。」
“We have a real problem in the White House,” Trump said. “So, I believe that he will attack Iran sometime prior to the election because he thinks that’s the only way he can get elected. Isn’t it pathetic?”
花札男は最初、この動画を自分の組織の YouTube ページに載せていたが、後に削除した。しかし、削除される前にウェブサイト Factba.se がこの動画をコピーし保存していた。この動画が流された2011年当時、オバマ大統領は最初の大統領職をあと1年残していた。また、一年にわたって、核兵器開発を思い留めさせるための交渉テーブルにイランをつけるべく努力している最中でもあった。そして、核合意は2015年にイランと米英仏独中ロの間で署名された。ところが、花札男が大統領になってすぐにアメリカは核合意から離脱した。
問題の動画を報道するニュースが以下だ。
う～ん、なんとも語るに落ちた話だね。自分が大統領に再選されるように他国を戦争に巻き込む・・・そんな”哀れなやり方”を「オバマ大統領が採る」と批判しながら、実際にそれをやろうとしているのは自分なんだからね*。なお、別のニュースでは「イランは、ソレイマニ司令官が殺された今、もう核合意に縛られることはないと発表した」と伝えられる。なんとか話し合いで核拡散を抑えてきた世界平和への人類の努力は、水の泡になりそうな雰囲気だ。
* それにしても、「大統領に再選されるために他国に戦争を仕掛ける」という理屈が私にはわからない。それほどアメリカ国民は戦争好きだというのだろうか・・・「まさか」と思うが。それから、他の政治家（オバマ大統領）が自分と同じ程度の考え方をすると思うあたりは、「お粗末！あなたのような考え方をする人間はあまりいないんだよ」と言いたくなる。ともかく、花札男は、自分が再選されるためにはウクライナもイランも利用するってことのようだ。
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BC Assessment が住宅所有者に不動産評価額の通知を送り始めているが、Metro Vancouver のほとんどの地域で評価額が下落した。West Vancouver と University Endowment Lands の一戸建て住宅が最大16％の下落となった他、Vancouver 市が全体で10％、Surrey 市が全体で４％下落した。BC Assessment Deputy Assessor の Brian Smith は記者会見で、「Whistler と Pemberton の住宅がわずかに評価額が上がったものの、それ以外の Metro Vancouver 地域はすべて評価額が下がった」と述べた。
BC Assessment は州内すべての不動産に評価額を査定する役目を負い、それによって各自治体が各住宅所有者の財産税額を決定する。州政府は、政策が功を奏したとして評価額の下落を好感している。住宅大臣 Selina Robinson は、「前の（自由党）州政権はあまりに長い間、住宅価格が平均的な人々の手に届かないほど値上がりする中で、何もせずに傍観を決め込んでいた」と話す。「不動産評価額がさらに安定し続け、集合住宅に投資した人たちにより多くの確実性を与え、現在の住宅所有者たちにより多くの安定性を与え、新たに住宅市場に入ってくる人たちに改善された購買機会を与えていることを見ると、州政府としても励まされる」。
ところで、不動産評価額が各住宅の財産税額に影響するのは確かだが、評価額が下がったからと言って必ずしも財産税が下がることではない。Smith は、「評価額の通知に書かれているように、個人の不動産評価額が地域の平均的評価額変化と比較してどのように変化したかによって、その不動産に対する財産税が変わってくる」と話す。なお、住宅所有者は BC Assessment からの通知を待つまでもなく、BC Assessment のウェブサイト*に入っていって、自分の住宅の評価額を知ることができる。
* 当ホームページで「バンクーバー情報」 →（物価）「不動産評価額」と行っても BC Assessment のウェブサイト に飛ぶことができる。私もさっそく同ウェブサイトで自分の家を調べてみたら、なんと22％以上下落していた・・・喜んでいいのか悲しんでいいのか・・・まあ、売るつもりはさらさらないから喜ぶべきかも・・・(^^;)?。
＜ニュースソース＞
暮に血液検査などの医療サービスを提供する LifeLabs のコンピュータシステムがサイバーアタックに遭って、大量のデータが漏洩したが、もし自分がランサムウェア*攻撃の被害者になったらどうすべきか。そのあたりについて教えてくれるニュースがあった。以下、その要約だ。
まずパニックに陥らずに、攻撃が本当のものなのか、あるいは単に脅迫しているだけなのかを冷静に見極めることだ。そして、完全なウィルススキャンを行ってマルウェアがあるかどうか調べる・・・もし何もなければ、ランサムウェアを送り込んできたEメールを無視して削除したらいい。なお、ランサムウェアはEメールで送られて来て、あなたのパスワードなどの個人情報が実際に含まれていることもあり、あなたのコンピュータを征服したなどの文面が表示される。しかし、そうした個人情報は古いデータ漏洩から入手されたものかもしれず、それほど心配しなくていいかもれいない。
本当のランサムウェア攻撃が発生したら、あなたのコンピュータをロックし暗号化によってデータもロックしてしまう。しかし、多くのランサムウェア攻撃は貧弱な暗号化がしてあってマスターキーが漏れている。だから、オンラインで復号化ツールを見つけて解錠したらいい。マルウェアを防いでくれるセキュリティソフト Malwarebytes がいくつか方法を提供しているし、その他にもいろいろあるが、評判の良いアプリケーションを使うのがいい。
どうしてもうまくいかなくてランサム（身代金）を払ってしまいたくなっても、専門家は絶対に払うなと言う。なぜなら、払ったところで盗まれたデータを返してもらえる保証はないからだ。Nudata Security の副社長 Robert Capps は、「こうしたランサムウェア作成者たちが本当にコンピュータからデータを盗むことはほとんどなく、彼らは単にコンピュータの持ち主を脅迫してビットコインを稼ぎたいだけだ」と話す。「洗練されたマルウェア犯罪者たちが悪意のあるソフトウェアを使ってあなたのコンピュータを征服したら、彼らは理論的にはデータを改ざんしデータをダウンロードし、それらを削除したり暗号化したりすることが可能だ。あなたのコンピュータにアクセスして制御することができれば、彼らはやりたい放題のことができる。しかし、私はそうした事例が大規模に行われたのは見たことがない」。
ともかく、ランサムウェア攻撃をされないためには日頃から以下に気をつけているのがいい。
○ 怪しいウェブサイトリンクにはクリックしない。
○ アンチウィルスプログラムを最新に保つ。
○ OS を最新に保つ。
○ 定期的にデータを外付けハードディスクにバックアップし、データをオフラインで保存する。
* ランサム ransom とは「身代金」の意味だ。「お前の個人情報を握っている。返してほしかったら金を払え」と脅迫してくるのが ransomware ランサムウェアだ。
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クリスマスからのホリデーシーズンが一息ついて、昨日から私のビルではバルコニー、窓、ポーディアム（Podium、地下駐車場をカバーしている地表部分）の大改築*工事が再開された。そして、例のものすごい工事音が時々なり始めた。昨日などは、トイレに座ったら便座がガタガタと小刻みに揺れている。こんなこと初めてだったので驚いて寝室に戻ってみると、バルコニーで作業員がコンクリートを破砕していたのだった・・・(^^;)。
たまらず、暮のうちに Metrotownモールの Oomomo （ダイソー系列店）で買っておいた耳栓を引っ張り出した。2ドル＋税金という安物だから「どうせ大した効果はないのだろう」と思っていたが、私の完全な間違いだった。すごい防音効果で、あれほどひどかったコンクリート破砕音がほとんど聞こえない。これなら、今までのように Metrotown モールに逃げ込んでラップトップコンピュータで時間を過ごす必要もない。ありがとう、耳栓・・・＼(^o^)／。
この大改築は昨年秋に開始され夏まで続く。最上階の18階（ペントハウス）から始められた窓とバルコニーの改築が私のところに来るのは、2月あるいは3月になりそうだ。自分のバルコニーと窓が改築されれば、後はビルの下の方とポーディアムの工事なので、自分のところは終了したようなものだ。すでに終了した16階の知人宅を見せてもらったら、なかなかよく改築されていて、大金をかけただけの価値はあると思った。
* 改築にたどり着くまでの住民組合会議は簡単ではなく、最初の住民投票では賛成票が改築決議に必要な75％に10％近く足りなかった。しかし、窓枠に対して窓が重すぎていくつものユニットで窓枠が歪んで窓がきちんと閉まらず、冬はテープを張ったりして隙間風を防ぐ事態になっていたから、組合執行部はそのままでは引き下がらなかった。「私達にはビルをしっかり管理する義務があるから、このままでは改築に反対する人たちを相手に裁判を起こすことになる」として住民を説得し、再度の住民投票で賛成票が75％を超えたのだった。やることをきちんとやっておかないと大変なことになりかねないのだから、強硬に事を進めた執行部に感謝したい気持ちだ。
2020年に入って、Vancouver 市はカナダで初めて発泡プラスチック（スタイロフォーム*）を禁じる都市となった。市によると、発泡プラスチックの禁止条例は、食物と飲物を発泡プラスチック製のカップと容器に入れて提供するビジネスを対象としたものだ。昨年11月、市はそうしたビジネスに対して、発泡プラスチック禁止条例の施行に備えて準備するためのツールキットを立ち上げていた。市は、「発泡プラスチック製のカップとテイクアウト容器はほとんどが埋立地に送られるが、それらが海岸を清掃した時に見つかったり緑地に廃棄されたりすることもよくある」と説明する。
「発泡プラスチックは1940年代に、熱を吸収して使いやすく保管しやすい軽量単純プラスチックとして開発された」と、 BC Restaurant Association プレジデントの Ian Tostenson は言う。彼は、ほとんどのレストランが今月から施行された新ルールに備えていると述べた。Denman St. の Babylon Cafe ではオーナーの Asalwan Fadhooli が、新しいパッケージングは30％くらい費用がかさむが、そのくらいだったら環境意識の高い客たちを喜ばせるのには安いものだと話す。「箱あたりで5～7セント余分に払ったところで大した問題ではない」と彼は言う。
う～ん、また一つ環境改善のための政策が施行されたね。先日の「BC Ferries：初のハイブリッド＆電動フェリー」のトピックも持続可能エネルギーへの転換を進めるものだったが、2020年代はどうやら地球環境の改善が大幅に進む10年になりそうだね。ともかく、私たちは1980年代から「消費は美徳」とか言って「大量生産、大量消費」を掲げて贅沢をし尽くしてきたわけだ・・・地球をぶち壊すことにはお構いなしにね**。そろそろ、その罪滅ぼしをする時が来たってわけだ・・・(-.-;)。
* よく「スタイロフォーム」という表現が使われるが、これはダウケミカル社による登録商標で固有名詞らしい。また、発泡スチロールは発泡プラスチックの一種らしい。
** 1900年代初めころに生まれた私の親の世代は本当に物のない時代を生きて、いつも物を大事にしていた。そんな親たちを見ていたせいか、私は「使い捨て・・・」と呼ばれる製品が世の中に出てきた時には便利さは感じたが、いつも心のどこかで「これでいいの？」という気がしていた。その心配がやはり当たっていた。「使い捨て・・・」の品々が大地を汚し、海を汚し、地球を汚してきたわけだからね・・・。
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「遅すぎた」とか「歳とりすぎた」ということはないんだよ・・・とあるニュースが伝えている。先ごろ、Vancouver の Magee 中学校で”卒業式”が行われ、99才の女性 Irene Russell が BC州で初めてとなる名誉卒業証書を授与された。Russell は Magee 中学校で学んでいたが、12年生になる前に退学を余儀なくされた。第二次世界大戦が始まる直前の1930年代に両親が亡くなり、彼女は通学をやめて兄弟たちの面倒を見なくてはならなくなったのだ。
Russell の家族と教育委員会の人たちが準備した”卒業式”は、その種のものとしては初めてのことだったが、彼女にはまったくの驚きだった。校舎が再建されてはいるものの、Russell にとっては懐かしい学校に入っていくと、そこでは彼女に卒業証書を渡すために中学校のオーケストラとたくさんの学校関係者が待っていた。「私は全く圧倒されて、状況を理解するのがやっとでした。こんなことをしてもらうために私はなにをやったのでしょう？」と式の後 Russell はいう。「私がやってきたのはただ生き続けることでした」。
Russell は中学校を卒業できなかったことをいつも悔やんでいたが、Magee 中学校に通ったことはいつも誇りに思っていたと話す。「これによって私は多分、卒業できなかったのは自分の落ち度からではなかったと感じるのですね。ただただ人生がそうなってしまったのです。戦争が始まって、それが誰もの人生を変えてしまったのです」と彼女はいう。式の中である学校関係者が「公式に中学を卒業したのだから、すぐに高校教育についても考えるべきですね」とユーモアたっぷりに言うと、Russell は「もちろんやってみます」と答えた。
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