バンクーバーのぶつくさ男        The Mumbling Man in Vancouver
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当ホームページ内の記述を検索する方法:Google 検索で「pikapikavan ○○○」と打ち込んで検索する。たとえば、「pikapikavan スカイトレイン」と検索すれば、「スカイトレイン」という語句の入った当ホームページが(複数)検出される。なお、pikapikavan は当ホームページのURLの一部。 ページ内リンクで飛んだ後は、「←」(戻るボタン)を押すと簡単に前に戻れる。 よく登場する地名(バンクーバー市バーナビー市リッチモンド市BC(ブリティッシュコロンビア)州カナダセントラルパーク )は、各トピックの最下部に地図リンクをつけた。


カテゴリー別
<バンクーバー>
買物・外食・住宅
気候・自然現象
人々
野鳥・動物・自然
交通・運輸
その他
 
BC州
カナダ
アメリカ・北米
 
<日本>
政治・社会
人々
その他
 
<コンピュータ>
Windows
インターネット
ソフトウェア
ハイテク一般
 
<・>
私・家族・友だち
健康・運動・食物
英語・日本語・他
その他
 


バンクーバー(都市圏)
買物・外食・住宅

67,000 軒の住宅評価額が急上昇 (2017.12.28)
いい買い物をしたと思ったら(^^;) (2017.11.27)
シャワーヘッドで失敗・・・(-.-;) (2017.11.22)

要注意:ショッピングモールでの駐車 (2017.11.20)
豪邸2軒の転用計画 (2017.11.14)
農地に超豪邸を建てる外国人投資家 (2017.10.17)
Sears Canada が完全撤退 (2017.10.11)

世界最高のパッシブハウス建設計画 (2017.10.09)
ユニクロが開店 (2017.10.08)
”Fish House” の後にビール工場? (2017.09.23)
食事にはワインより日本酒・・・(^^)? (2017.09.20)

外国資本が農地を買い漁る? (2017.09.14)
無印良品:嬉しいことにサイズが・・・(^^) (2017.09.10)
ユニクロ、10月6日に開店 (2017.09.09)
「無印良品」が26日に開店 (2017.08.24)

民宿サイト Airbnb がこのビルにも (2017.08.10)
路地沿い住宅を増やす (2017.08.01)
生産停止のファンフィルター (2017.07.31)
1BRアパートの家賃$2,000+なり (2017.07.21)

空家税にパニック状態の家主たち (2017.07.09)
バンクーバー:短期賃貸の規制強化へ (2017.07.07)
バンクーバー市:記録的な空家軒数 (2017.07.02)
メトロタウンに「無印良品」と「ユニクロ」 (2017.06.19)

住宅価格が5年間で40%下落するかも・・・ (2017.06.17)
不足する住宅供給 (2017.05.18)
減少した住宅リスティング軒数 (2017.04.07)
どうなってんだろう、この値段・・・(^^;) (2017.03.26)

日本人が設計した最新コンドのお値段は(^^;)? (2017.03.20)
インクカートリッジ1個6ドルなり (2017.03.17)
Metrotown Mall で訴訟問題 (2017.03.11)
ダウンタウンにガスステーションがなくなる? (2017.02.05)

◆ 気候・自然現象


11月の降雨日数が最高記録タイ (2017.12.06)
バンクーバーなどで気温の新記録 (2017.08.31)
月曜日に部分日食 (2017.07.18)
フレーザー河が増水 (2017.06.03)

気温の新記録達成 (2017.05.30)
この夏は不安定な天気が続くかも (2017.05.26)
観測史上最悪だった3月の天気 (2017.04.08)
False Creek でイルカやシャチが見られる (^^;)? (2017.03.05)

昨日の朝、M4.2の地震発生 (2017.02.19)
地球温暖化が大雪をもたらす(^^;)? (2017.02.13)
大雪で悪いことばかり起こるとは限らない(^^;) (2017.02.09)
2016の天気に関する5大ニュース (2017.01.01)

人々


シリア難民の少女が事故死 (2017.12.05)

日系人劇作家にカナダ総督文学賞 (2017.11.12)
5都市で Visible Minority が50%以上 (2017.10.30)
強制収容の日系人をテーマにした劇 (2017.10.07)
平和を訴えるBC州在住の被爆女性 (2017.10.04)

極右グループが集会を計画 (2017.08.17)
都会のど真ん中で“遭難”した女性 (2017.07.06)
虚偽クレームに対抗して$378も払った人 (2017.06.29)

Richmond の兄弟が新硬貨をデザイン (2017.06.25)
「礼に始まり、礼に終わる」新朝日軍 (2017.06.04)
ホテルバンクーバーに幽霊(^^;)? (2017.05.31)
黒人街 Hogan’s Alley の再現計画 (2017.05.23)

イスラム国と戦うバンクーバーの女性 (2017.04.27)
日系人立候補者に選挙妨害 (2017.04.19)
ホームレスが30%も増加(2017.04.15)
展示会「Lost Fleet」:没収された日系人の漁船 (2017.04.04)

亡命希望者の多くが Peace Arch Park を利用(2017.03.04)
黒人社会が文化センター創設を希望 (2017.02.03)
カナダ入国から60年後に国外追放に・・・ (2017.02.26)
Lions Gate Bridge の頂上に登る?(2017.02.22)

喚き散らす老女 (2017.02.21)
Lower Mainland の人口が増加 (2017.02.10)
箸の再利用を進めるUBCの学生 (2017.01.09)

日系センターで餅つき大会2017.01.02)


野鳥・動物・自然


南国の鳥が冬のバンクーバーに(^^;)? (2017.12.13)
冬眠しないクマだって・・・(^^;)? (2017.10.20)
"Siwash Rock"が改称される (2017.10.14)
”日本産”の害虫を False Creek で発見 (2017.08.28)

また Burnaby Lake でクマに遭遇 (2017.08.15)
ヒメアマツバメが太平洋を横断 (2017.06.06)
「バンクーバー市の鳥」にアンナハチドリ (2017.05.21)
「バンクーバー市の鳥」を選ぼう(2017.05.06)

交通・運輸


SkyTrain:週末夜の運行延長を検討 (2017.12.15)
Sunshine C. への”陸路”建設が廃案に (2017.12.10)
高速道路を”拒否した”バンクーバー (2017.12.08)

公道レースに3年間の免許停止 (2017.11.07)
5つの交通プロジェクト (2017.11.28)
Translink:二階建てバスを試験導入 (2017.11.25)
距離による乗車料金への意見募集 (2017.11.23)

Drone 操縦者に25,000ドルの罰金 (2017.11.21)
Cambie 橋:自転車レーン設置を検討  (2017.11.18)
Alex Fraser Bridge に雪対策 (2017.11.11)
不注意運転ドライバーの保険料増額 (2017.11.10)

”Massey橋”の検討開始 (2017.11.09)
雪道に新兵器”タイヤソックス“ (2017.11.08)
TransLink:距離による料金設定を検討 (2017.10.22)
”左車線ホグ”違反チケット約1,500枚 (2017.10.18)

交通事情世界都市ランキングで48位 (2017.09.28)
TransLink:5つの計画 (2017.09.26)
8分間で2回捕まって罰金736ドルなり (2017.09.22)
Seattle と水上飛行機で結ばれる (2017.09.17)

そもそも橋が少なすぎる (2017.09.11)
州政府:”Massey 橋”建設を保留 (2017.09.08)
Translink:バス・サービスの拡大 (2017.09.07)
自動車保険が平均6.4%の値上げ(-_-;) (2017.09.06)

交通渋滞をハイテクで解消する (2017.09.04)
Google Maps で駐車スポット探し (2017.09.02)
車での移動に課金される時代? (2017.09.01)
ボートから下水汲み取りサービス (2017.08.29)

9月から有料橋が無料化される (2017.08.26)
Compass Card データが警察に渡る (2017.08.14)
New Westminster からフェリーサービス (2017.08.13)
Knight Bridge 改良工事が始まった (2017.08.02)

制限速度、低速化の動き (2017.07.14)
“Massey Bridge”建設、見直しの動き (2017.07.11)
”バイアダクト後”の道路計画 (2017.06.22)
ウェストエンドに無料駐車がなくなる(2017.06.12)

バイアダクト撤去後の False Creek(2017.06.11)
“破綻した”有料橋を考え直す時かも (2017.06.08)
Granville Island にエレベーター(2/2) (2017.05.29)
Granville Island にエレベーター(1/2) (2017.05.28)

NDP「有料橋を無料にする」 (2017.04.28)
”Massey Bridge”で起工式 (2017.04.06)
Trans-Canada Hwy の拡幅計画 (2017.03.30)
Whistler/Pemberton まで新路線バスの計画 (2017.03.02)

Portland までの高速鉄道プラン (2017.02.24)
消火栓の前はやっぱり駐車禁止だった(-.-;)!? (2017.02.14)
North Shore で一号線改良計画(2017.01.30)
Alex Fraser Bridge の車線が増える (2017.01.26)

トランスリンク:2つの新交通路線計画を発表 (2017.01.19)
“ウンチパワー”の自動車が登場するかも (2017.01.18)
割り込み運転は必ずしも”ずるくない”(2017.01.17)
空港旅客数2,200万人突破 (2017.01.03)

その他


Surrey に2つ目の病院 (2017.12.27)
都市計画のモデル"Vancouverism" (2017.12.11)

Richmond 市の地熱活用 (2017.11.30)
ドアの開閉が生死の分かれ目 (2017.10.29)
False Creek の東に大きな産業団地 (2017.10.05)
Landmark Hotel が取り壊される (2017.09.30)

Emily Carr 大学が新キャンパスへ (2017.09.21)
公園でのマリワナ使用を禁止しよう (2017.09.19)
福島原発事故によるBC州への影響なし (2017.07.18)
Gastown が”歩行者天国”に? (2017.09.12)

”お金持ち”のバーナビー市 (2017.08.23)
Metrotown ダウンタウン化計画 (2017.07.30)
ICBC保険料が2年間で30%上昇? (2017.07.25)
Grouse Mountain を中国企業が買収 (2017.07.20)

Central Park は”New York 版”のコピー (2017.07.18)
使い捨てコーヒーカップの禁止を検討 (2017.06.28)
Cambie St. 周辺が集合住宅化 (2017.06.20)
ロンドンのビル火災、ここは大丈夫?(2017.06.16)

Richmondで中国語の看板問題が再燃 (2017.06.13)
来年 False Creek で泳げるって(^^;)? (2017.06.09)
CO報知器の設置が義務化 (2017.05.22)
アール・デコ建築物を見直そう (2017.04.18)

グラウス山が広域公園に指定される (2017.04.16)
明日から桜まつり (2017.03.28)
Granville Island の歩み・・・その3 (2017.03.25)
Granville Island の歩み・・・その 2 (2017.03.24)

Granville Island の歩み・・・その1 (2017.03.23) 
バーナビー市の高層化を心配する声 (2017.02.06)
Trout Lake が20年ぶりにスケートリンクに (2017.01.08)

あなたの家の評価額はいくら・・・(^^;)? (2017.01.04)

ブリティッシュコロンビア州

人々

中古の日本車コレクション (2017.10.26)
「え?僕が死んでるって・・・(-_-;)!?」 (2017.10.23)
Kaslo で日系人強制収容の回想行事 (2017.10.12)
山火事被災者に ”Free Hugs”サービス (2017.07.19)

州政府が日系人の歴史的地点55ヶ所を承認 (2017.04.05)
シェリフ不足で罪人が二度も放免される (2017.03.01)
West Vancouver の人口が減少 (2017.01.28)
廊下に5日間放置されたヘリ輸送の病人 (2017.01.06)

その他

観光業が急拡大 (2017.12.31)

州全域でグリズリーベアの狩猟が禁止に (2017.12.24)
BC州:一人あたり医療費がカナダで最低 (2017.11.15)
BC 州が保険カバーしない難病 (2017.11.13)
BC州:健康保険料の廃止を検討 (2017.11.06)

ICBC 保険料が今月から値上げ (2017.11.05)
映画産業ブームのさきがけとなった町 (2017.10.15)
ハイウェイで冬タイヤが必要な季節 (2017.10.02)
BC州予算修正:11のポイント (2017.09.23)

カナダ全体を下回ったBC州民の収入 (2017.09.16)
Prince Rupert 港が貿易の要になった (2017.09.03)
最低賃金を11.35ドルに増額 (2017.07.21)
最悪だった今夏の山火事 (2017.07.19)

トロフィーハンティングの禁止へ (2017.08.16)
”養子”だったアカオノスリが巣立った (2017.08.12)
ドローンの使用規制を緩和 (2017.08.07)
クマも根管治療してもらう時代(^^;)? (2017.08.06)

NDP政権:公益企業の改革へ (2017.07.26)
クマが交通違反摘発にお手柄(^_^) (2017.06.18)
ゴルフカートが公道を走りだした (2017.06.15)
アカオノスリを育てるハクトウワシ (2017.06.10)

気候変動で「州の木」が危機に (2017.04.22)
BC州の島で14,000年前の遺跡発見 (2017.04.21)
州政府も交通網整備に2.2Bドル拠出 (2017.04.02)
フロントガラスの傷の修理が無料に (2017.03.28)

グリズリーベアの狩猟が禁止されるかも (2017.03.16)
住民80%の賛成でコンド売却OK (2017.03.12)
コンテナーがしゃれたオフィスに・・・ (2017.01.29)
州政府が homeowner grants を見直し (2017.01.12)

カナダ

人々

医師幇助による自殺 (2017.12.25)
過去にあった恐ろしい洗脳人体実験(2) (2017.12.20)
過去にあった恐ろしい洗脳人体実験(1) (2017.12.19)
60年以上住みながら無国籍だった女性 (2017.12.18)

BC州:ヘイトクライムが急増 (2017.12.04)
薬局で DNA テストができる (2017.12.02)
トロント空港で”NFキッチンパーティ” (2017.11.24)
テロリストと同名の子供たちの災難 (2017.11.19)

国勢調査:原住民の人口が増加 (2017.11.04)
国勢調査:5人に一人は外国生まれ (2017.11.01)
家庭の銃火器所有率約16% (2017.10.10)
多様化するカナダ人の家族形態(2/2) (2017.08.27)

多様化するカナダ人の家族形態(1/2) (2017.08.25)
外国で医療サービスを受けるカナダ人 (2017.07.22)
またしても過激スポーツの犠牲者 (2017.07.15)
人口:シニアが子供を上回る(2/2) (2017.05.05)

人口:シニアが子供を上回る(1/2) (2017.05.04)
医師幇助による自殺者数 (2017.04.24)
海外での医療費にBC Medicalはどこまで払う (2017.04.14)
捨て子だった女性が兄弟を次々に発見 (2017.03.13)

アメリカからの不法入国者が激増 (2017.02.28)
花札男に“握手で勝った”トルドー首相 (2017.02.18)
新10ドル紙幣に黒人女性 (2017.01.16)
最高給CEOたちは平均的カナダ人の193倍もらう (2017.01.11)

その他


カナダ東部に39.5億年前の生命痕跡 (2017.09.29)

”不動産バブル”がはじける兆し(-_-;)? (2017.09.05)
「最も住みやすい都市ランキング」 (2017.08.22)
ソーセージに”ニセの肉”が入ってる (2017.08.11)
ベッドバグ・ランキング (2017.08.03)

リッチな中国人にとってカナダが人気度第2位 (2017.07.28)
太陽光発電が引き起こす問題(2017.07.05)
他国に比べて高いカナダの薬代 (2017.07.01)
Sears:59店を閉店、2,900人を解雇(2017.06.24)

再生可能エルギー発電(2/2) (2017.05.14)
再生可能エネルギー発電(1/2) (2017.05.13)
沈みゆく北極海沿岸地域(2/2) (2017.04.26)
沈みゆく北極海沿岸地域(1/2) (2017.04.25)

カナダ政府:交通網整備に2.2Bドル拠出 (2016.04.01)
カナダ政府:ドローン使用に新法適用 (2017.03.18)
Costco:会員料金を値上げ(2017.03.06)
Canada Post の新サービス Parcel Locker (2017.01.05)
日本

政治・社会

「Y新聞は死んだに等しい」? (2017.06.07)
首相が「読売新聞を読め」だと(-_-) (2017.05.11)
「安倍さんは米ロのつなぎに」・・・冗談でしょ! (2017.02.15)
動画「フクシマのうそ」 (2017.02.07)

人々

あの方の愛用車はなんと・・・(^^) (2017.12.01)
コンピュータを使えない子どもたち (2017.10.28)
日本にもある被災地での略奪行為 (2017.07.13)
反東京オリンピックの運動 (2017.05.09)

その他


JALの振り込め詐欺被害事件 (2017.12.22)
やっとこさ、小学3、4年から英語教育 (2017.12.12)

ユネスコ「世界の記憶」に「上野三碑」 (2017.10.31)
日本は世界有数の”交通安全国” (2017.10.25)
50年ぶりにカナダの潜水艦が日本へ (2017.10.21)
信用できない量販店の修理サービス (2017.08.04)

奈良の「監獄ホテル」 (2017.07.23)
日本の新名所「モネの池」 (2017.07.10)
「小学校でプログラミング必修化」? (2017.05.01)
江戸末期・明治初期の日本の写真集 (2017.04.11)

韓国で原発事故があれば「西日本の大半避難」 (2017.03.10)
温泉やレストラン、10万円の豪華マンション (2017.03.07)
日本でも「左ハンドル車」しか売らないって? (2017.02.11)
北関東3県、魅力度ワースト3」 (2017.01.15)

アメリカ&北米


人助けの全財産20ドルが30万ドルに (2017.11.26)
ラスベガス事件の犯人は”善良市民” (2017.10.03)
ホームレス画家 J・ミリキタニ五周忌 (2017.08.30)
殺人事件にオウムが“重大証言”(^^;) (2017.07.29)

バイブル・ベルトから逃げてくる家族 (2017.07.04)
草間彌生の芸術 (2017.05.17)
ワシントン州の核施設で事故 (2017.05.10)
米空母「実は北朝鮮に向かっていなかった」 (2017.04.20)

“花札男”大統領があおる人種差別? (2017.04.13)

オバマケア廃止で無保険者1,400万人増 (2017.03.19)
花札男「アメリカを核の最強国に・・・」(2017.02.25)
俳優ジョージ・タケイが花札男を批判 (2017.02.20)

アメリカ入国にパスワードの開示が必要? (2017.02.16)
モナークバタフライが激減 (2017.02.12)
アメリカに“鎖国のすすめ” (2017.02.08)
「イスラム7ヶ国排除」と「日系人強制収容」 (2017.02.04)


スターバックス、難民1万人雇用へ (2017.02.02)
Google 検索ページに大統領令と闘った日系人 (2017.02.01)

アメリカをボイコットしよう (2017.01.31)
”Kawasaki”が花札男の番組から降りる・・・(^^;) (2017.01.20)

私、家族、友達


長続きさせたいなら記録する (2017.12.29)
起床時刻まで記録し始めた・・・(^^;) (2017.12.26)

”ホコリ高き男”が大変身(^^;) (2017.10.13)
久しぶりの熟睡で血圧が下がった (2017.07.17)
ちらっと見えた雪山 (2017.07.08)
私の田舎に「英語村」が誕生 (2017.06.01)

乾電池:最後に買ったのは2011年 (2017.05.07)
就寝時刻を早めた (2017.05.03)
血圧急降下の原因は・・・(^^;) (2017.05.02)
ノートパソコンをキッチンで使う (2017.04.17)

体脂肪率が急上昇 (2017.04.12)
鵞足炎が再発 (2017.04.09)
“夢”から出た真 (2017.03.09)
コンピュータのリカバリーに失敗 (2017.01.14)


コンピュータ(参考ページ:コンピュータのすすめ

Windows

リカバリーをする羽目になった理由 (2017.12.23)
Windows 10 への再アップグレード (2017.12.21)

PC 修理:電源ボタンの長押し (2017.12.16)
どうしても電源が切れない」(^^;) (2017.04.23)
スタートボタンが開かないときは・・・ (2017.04.03)
Windows がフリーズしたら・・・ (2017.02.27)

インターネット

ブラウザ Vivaldi:同期機能を追加 (2017.11.03)
やっと時計が表示できた (2017.11.29)
中国語迷惑メールにご注意 (2017.09.27)

Google Maps を英語表記にする (2017.07.12)
あなたのメールアドレスは大丈夫? (2017.07.03)
Yaletown で無料 WiFi サービス (2017.06.26)
ネットラジオで JPOP が聞ける (2017.06.02)

アップデートしておいてよかった (2017.05.19)
サイバー攻撃が急激に拡大(2017.05.15)
Chromebook PC でスカイプが使えた (2017.03.15)
またしても“詐欺メール”  (2017.01.24)

ソフトウェア

Skype 翻訳が日本語に対応 (2017.04.10)
Vivaldi に「2016年・窓の杜大賞」銀賞 (2017.03.31)
Webmail が使いやすい (2017.03.27)

Windows Live Mail がサービス終了 (2017.01.27)

ウェブ上の広告を排除するソフト Adblock (2017.01.23)
ブラウザ Vivaldi の冨田龍起氏が語る (2017.01.21)

ハイテク一般


親戚の子供がタイピングを習得 (2017.10.24)
”マウスレス”ラップトップの便利さ (2017.10.06)
「等号」と「不等号」 (2017.07.16)

顔文字や絵文字を描いてみよう (2017.06.30)
Bluetooth スピーカーにびっくり (2017.06.05)
「第3のコンピュータ」Chromebook (2017.02.03)
ハイライトの裏技 (2017.01.07)


健康・医療・スポーツ・食生活

血圧の新基準「130/80+は高血圧」 (2017.12.30)
白菜の斑点の正体は・・・(^^;)? (2017.12.17)
薬物より問題が大きいアルコール (2017.12.14)

適量のコーヒーは体にいい・・・(^^;)? (2017.12.09)
身長167.6センチの大リーガーにMVP (2017.07.17)
正常血圧でも安心できない ”血圧サージ” (2017.11.03)
フルーショットの季節 (2017.11.02)

運動すると頭の回転が早まる (2017.10.19)
納豆食べて骨折防ごう (2017.10.16)
悪玉コレステロール:低すぎてもダメ (2017.09.25)
タオルグリップで血圧を下げた3人 (2017.09.15)

ライム病への理解を深める(2/2) (2017.08.09)
ライム病への理解を深める(1/2) (2017.08.08)
ガンの薬の副作用で髪が黒くなる(^^;)? (2017.08.05)
飲酒がもたらす害の大きさ (2017.06.27)

2人にひとりがガンを発症する (2017.06.23)
平均血圧と脈圧 (2017.06.21)
どんどん進化するHIV治療 (2017.05.27)
血圧を下げるタオルグリップ法(2/2) (2017.05.25)

血圧を下げるタオルグリップ法(1/2) (2017.05.24)
「がん探知犬」でがんを発見する (2017.05.20)
血圧の測り方 (2017.05.16)
「お尻体操」の効果が出た・・・(^^)? (2017.05.12)

SFU教授の眠りのトリックに注目! (2017.05.08)
ダイエット飲料は危険かも・・・!? (2017.04.29)
中学生にピロリ菌検査 (2017.03.08)
納豆で脳卒中死亡リスク3割低下(2017.02.23)

英語・日本語・言語一般
(参考ページ:英語失敗談 英語表現のコツ


つくづく思う「バランスが良い日本語」 (2017.11.16)
この漢字、読めますか・・・(^^;)? (2017.11.06)


その他(世界、人類、科学、宗教など)

世界12都市が「化石燃料フリー」宣言 (2017.10.27)
”次の車”についてる?5つの安全機能 (2017.10.01)
ややこしいハイテク時代の車 (2017.09.13)

日食を観察する方法 (2017.07.20)
びっくりするような飛行機の蛇行 (2017.07.27)
どっちが名前でどっちが苗字??? (2017.07.24)
北の指導者を「あのガキ」だって(-_-)? (2017.06.13)

クレジットカードの落とし穴 (2017.04.30)
贅沢が地球温暖化の最大要因かも (2017.03.22)
通学路は800メートルの断崖 (2017.03.21)
新たな海洋汚染物質マイクロプラスチック (2017.03.14)

暗殺された金正男氏 (2017.02.17)
ハチドリの“いびき” (2017.01.25)
新種の蛾が「ドナルドトランピ」だと・・・(^^;)  (2017.01.22)
フィンランド人がCBCラジオを聞いてる・・・(^^) (2017.01.13)



観光業が急拡大 (2017.12.31)

ブリティッシュコロンビア州の観光業はブームに沸いていて、訪れる観光客を増やすことよりも、どのようにして過熱気味の観光業を管理するかに焦点が移りつつあるようだ・・・嬉しい悲鳴・・・(^^)。州の観光業振興を図る政府系企業 Destination B.C. で CEO を務める Marsha Walden は、観光客を呼び込む一方で、観光客による環境と地元住民への影響を和らげてバランスをとることが必要だと言う。「Whistler のハイキングトレイルが地元のハイカーと観光客でごった返すことがよくあるし、大きなクルーズ船が Victoria に入港すれば Victoria のダウンタウンは人であふれる」。

そうした超混雑状態は突発的かつ季節的ではあるが、年間を通じて人気が沸騰している観光地もある。たとえば、Joffre Lakes は、2013年には10,000人しかなかった観光客が、今年2017年は約159,000人に膨れ上がった。Walden は、そのような人気が出てきた観光地はさておき、もっと名前の知られていない観光地を売り込んで、大挙してやってくる観光客を州内で分散させたいという。Walden によると、観光業は BC州最大の産業で、鉱業、林業、農業、漁業よりも大きい。世界の観光業が2030年までに倍増するとみられる中で、BC州もそのパイの大きな部分を獲得し続けることが期待されている。

う~ん、自然いっぱいの BC州には未開発のものも含めて観光資源がいっぱいあるよね。とは言え、世界中から観光客が来るのはいいけど、たしかに環境や地元住民は”守って”もらわないとね・・・。

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血圧の新基準「130/80+は高血圧」 (2017.12.30)

私の血圧は今年の年平均が133/83くらいで、従来の基準で言ったらそれほど悪くない。ところが、1年くらい前からファミリードクターに降圧剤の量を倍増することを強く勧められ、最近、ついに説得に負けて 10mg に増やした。ドクターがなぜ急に量を増やすことを言いだしたか、その理由は分かっていた。数年前にアメリカの医学界が130/80以上と以下では病気の発生率がかなり違うという研究結果を発表していたのだ。そして、先日、日本の新聞でもこれが報じられた。

従来は140/90以上を高血圧としていたが、新基準では130/80を超えると高血圧とみなされる。新しいガイドラインの作成に当たっては、専門家委員会は1,000件を超す研究報告書を検討した。特に、血圧の基準値変更を促す大きな要因となったのは、2015年に発表された全米レベルの研究の結果だった。「SPRINT」と呼ばれるその研究では、高齢者の血圧値を従来の基準値より低く抑えたらどれほど効果があるかを調査した。

具体的には、心疾患リスクが高い50歳以上の男女9,300人余を対象に、収縮期血圧値の降圧目標を120未満とするグループと、140未満とするグループに分けて調べた。その結果、120未満のグループに入れられた患者は、心臓発作や心不全の発症リスクは3分の1に低下し、死亡リスクも4分の1まで落ちたというのだ。

う~ん、信じていいのかどうか・・・。まさか、薬を売りたい製薬業界のプレッシャーで捏造された研究結果ではないよね・・・(^^;)?。なにしろ、保険業界からのプレッシャーで、多くの患者を助けていた医者たちが妨害されて多数の患者が死んだライム病の例があるからね・・・(-_-;)。

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<参考トピック:恐ろしいライム病 (2011.09.16)
・・・アメリカで特に問題を大きくしたのは、政治が絡んだからだ。ライム病を治療する医者を、保険金を払いたくない保険会社が嫌った。そして、保険会社の影響を受けたIDSA (Infectious Diseases Society of America、米国感染症学会) が、「抗生物質を長期投与するやり方が危険」**として、ライム病を積極的に治療する医師たちを排除し始めたのだ。

何人もの医師が、一年間の医師免許停止などの処分を受けた。彼らはたくさんのライム病患者の治療を行って、経過も良かったのに・・・。そして、治療を受けられなくなった人たちが、次々に死んでいった。その後、IDSAで重要事項決定権を持つ幹部15人のうち、9人が保険会社などから何らかの支援を受けていたことが判明し、IDSAに対して国による調査のメスが入った・・・

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長続きさせたいなら記録する (2017.12.29)

昨年も書いたが、今年もこれを書いておこう。多くの人がそろそろ年初の誓いを立てて、「あれをやろう、これをやろう」と考えている頃だ。ところが、どんな誓いを立ててもなかなか長続きしないものだ。

そこで私は強く言いたい、「長続きさせたいなら記録すること」と。たとえば、毎日30分散歩すると決めたら、散歩した日はカレンダーに赤マジックで㉚と書いていく。歩けない日があったら、他の日に60分歩いて補充し、補充した日には色を変えて青マジックなどで㉚と書く。こうすれば、すべての日が埋まっていく。それを一ヶ月でも続けられたら、もう止めることはできない・・・たぶん・・・(^^;)。

もう一つのコツは、あまり目標を高くしないことだ。たとえば、ノルマを「毎日1時間散歩」などとしたら補充日には2時間歩かねばならなくなって、持続するのはかなりきつい。むしろ、ノルマは「30分」にしておいて、日によっては40分とか50分とか歩いて㊵や㊿とマークしてもいいのだ。

散歩の他、体操、ジョギング、歌10曲など、何でもかんでもカレンダーに記録するといい。また、カレンダーではなく、エクセルやカルクなどの表計算ソフトで年間カレンダーを作って、それに記録していけばさらにいい。

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67,000 軒の住宅評価額が急上昇 (2017.12.28)

来年、ブリティッシュコロンビア州では、約67,000軒の住宅の不動産評価額が大幅に上昇する。中には、30%以上も上昇する住宅もある。コンドミニアムとタウンハウスの販売が好調なことが背景にあるようだ。新評価額は、2017年7月1日現在の市場価格をもとにして決められ、2017年の property tax 財産税の算出に使われる。

評価額が急上昇する住宅は、特に Vancouver と Surrey に多い。コンドミニアムとタウンハウスの評価額は、Metro Vancouver、Fraser Valley、Vancouver Island、それに Okanagan 地方にかけて 10~30% の範囲で上昇することが予想される。Lower Mainland の一戸建て住宅はあまり大きな変化がなく、Vancouver、Burnaby、Richmond、North Shore(North Vancouver、West Vancouver)では0~5%の上昇にとどまる。しかし、Fraser Valley、Okanagan 地方、Vancouver Island の一戸建て住宅の評価額はもっと上がって、10~20%の上昇になると予想される。

評価額の上昇は、財産税の上昇を意味する。新評価額は来年1月初めに各住宅に送られ、1月2日には B.C. Assessment のウェブサイト*でも見ることができる。評価額に異議がある人は1月31日までアピールできるが、最初から効果が期待できないのにアピールすれば、お役所のスタッフの時間と人件費を無駄にすることになる。アピールできるか否かは、B.C. Assessment のウェブサイトで調べてみて、近隣の住宅と自宅の評価額の間に大きな差があるかどうかで判断できる。つまり、近隣住宅に比べて自宅だけ評価額が飛び抜けて高かったら、アピールする価値があるということだ。

* "Find your property assessment" の下の "Start typing in ..." の欄に住所を入れて Enter キーを押せば、その番地の評価額が表示される。なお、このサイトは、当ホームページの「バンクーバー情報」 → (左下にある)「物価」 → 「不動産評価額」とクリックして閲覧することもできる。

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Surrey に2つ目の病院 (2017.12.27)

Surrey に新しい病院を建設する計画が発表された。今後、州政府保健省と Fraser Health が建設プロジェクトを設計し、新病院の建設候補地を検討するための構想計画に対して費用負担する。州政府は、構想計画の策定に一年かかるとしている。同市には Surrey Memorial Hospital があるが、人口の急増によって同病院だけではすべての人たちにサービスを提供することが難しくなっていることが、新病院建設の背景にあるようだ。州政府は、新病院建設プロジェクトは完成まで10年かかると推定している。

う~ん、たしかに Surrey の人口急増はすごいらしいから、2つ目が必要かもしれないね。場所的には、Surrey Memorial Hospital が市内北部にあるから、新病院は南部かな・・・。それにしても、完成まで10年かかるとはちょっとのんびりした話だね。土地はいくらでもあるように思うのだが・・・(-_-;)?。

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「起床時刻」まで記録し始めた・・・(^^;) (2017.12.26)

私が血圧などを毎日記録する表計算ファイル「健康記録帳」に「就寝時刻」を書き始めたのは2015年だったから、もう2年も経つ。子供の頃から「宵っ張りの朝寝坊」だった私が、早寝にするためにいろいろ試してみて、やっとうまく行ったのがこの方法だった。毎晩1時、2時まで起きていた私が、「就寝時刻」を記録し始めたらスムーズに早寝できるようになり、目標就寝時刻も零時、11時と早めて今では10時にしている。

就寝時刻が早まったら起床時刻も自然に早まって6時~7時に起床することが多くり、2年以上うまくいっていた。ところが、数か月前から急に朝起きられなくなった。なぜ、突然、起きられなくなってしまったのか、よく分からない*。原因はともかく、なんとかして起床時刻をきちんと管理しなければならない。そして、たどり着いたのが、やはり記録することだった・・・(^^;)。健康記録帳に「起床時刻」を記録し始めて数ヶ月経過するが、実にうまくいっている。目標通りに起床している過去の記録が頭にあると、「今朝もちゃんと起きなくちゃ」と思うのだから、人間って面白いね・・・(^^;)。

* 原因の一つと考えられるのは、その頃から遊び始めたネット上のトランプゲーム、コントラクトブリッジだ。それ以前は、単純なゲームですぐに眠くなってしまうソリティアを就寝前によくプレーしていた。ところが、コントラクトブリッジは論理ゲームで一生懸命考えるから頭が冴えてしまうのだ・・・(^^;)。なお、コントラクトブリッジ(ウィキペディア)は本来はテーブルを囲んで4人でプレーする。運が勝敗を大きく左右する麻雀などとは違って、手が弱くても相手の失敗を誘うことができる面白いゲームだ。

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医師幇助による自殺 (2017.12.25)

Will Pegg(58才)は、転移性骨ガンにより次第に体力がなくなってきている。最初は胸郭が、次には脊椎がやられ、次第に神経が侵され体が麻痺していく。彼はこのまま苦しみながら生きて行く気はない。医師幇助による自殺を実行することを選択したのだ。「自分自身、私の家族、そしてカナダの医療システムの資源の消費をより少なくするやり方で、私にとっても人々にとっても美しい地球の何処かで自分たちの時間を一緒に終わらせることができるというのは、美しいことのように思える」。

Pegg の病気は2017年1月に診断されたが、それはカナダで医療的幇助のもとに自殺することが合法になってからたった6ヶ月後だった。合法化されてから少なくとも2,000人のカナダ人が医師幇助による自殺で死亡した。そのうちの約3分の一はブリティッシュコロンビア州で発生し、またその大半が Vancouver 島で発生した。Pegg も Victoria に住んでいる。Vancouver 島では、カナダの他地域に比べて5倍の率で医師幇助による自殺が多い。カナダ全体で医師幇助による自殺の理由はこれまでのところガンが最大で、総数の約63%を占める。

Pegg はすでに幇助してもらう医師を決めていて、その時が来たら医師は4錠の薬を Pegg に与えることになっていて、全てが終わるまで約10分かかる。普通の人には怖くなるようなことだが、Pegg にはもう覚悟ができている・・・。

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州全域でグリズリーベアの狩猟が禁止に (2017.12.24)

ブリティッシュコロンビア州全域で、グリズリーベアの狩猟が食料用も含めて全面的に禁止されることになった。これにより、Great Bear Rainforest だけでなく州全域で、トロフィーハンティングはもちろん、ほとんどの狩猟形態が禁止される。唯一、今後も許可されるのは、原住民による食用、社会行事用、儀式目的用などの特殊目的の狩猟だ。今年8月、州政府は、Great Bear Rainforest 内でのグリズリーベアの狩猟を全面的に禁止し、それ以外の地域でも食料用狩猟を除いてトロフィーハンティングを禁止することを発表し、11月30日から施行していた。今回の決定はそれをさらに強化した形だ。

森林大臣 Doug Donaldson は、今回の決定への考え方は8月の決定に先立つ州民との協議プロセスの中で生まれたと述べた。大臣によると、州民からの意見の8割近くがグリズリーベアの狩猟を全面的に禁止すべきだという主張だった。なお、ブリティッシュコロンビア州には、15,000頭のグリズリーベアが生息すると推定されている。昔は、メキシコまでも分布していたグリズリーベアは、今ではアメリカでもほとんど絶滅した(こちらの地図参照:一番濃い茶色が現在の分布域)。

う~ん、ようやく生き物を殺して楽しむことの異常さが分かってきたってことだね。もっとも、日本ではハンターが減って野菜畑を荒らす野生動物を駆除するハンターが足りないなんて言う話も聞くから、それも困ったことだとは思うけど・・・(-_-;)。

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JALの振り込め詐欺被害事件 (2017.12.22)

日本航空が振り込め詐欺で約3億8千万円の被害にあったと報道された。そのこと自体は「大企業でも引っかるんだあ」と思うだけだが、びっくりしたのは次の部分だ。
「取引のある金融会社の担当者を装うメールが9月25日に届き、支払口座を香港の銀行に変更したと伝えてきた。送信元のアドレスは画面表示上、担当者のものと同じだった・・・」
どうやら、こうした詐欺を行う人間は、他人のメールアドレスを使ってメールを送るのはいとも簡単なんだね。なんとも薄気味悪いことだ。

もっとも、私が一年くらい前にメールアカウントのパスワードを盗まれた時には、そのメールアドレスを使った”怪しいメール”が私の親戚や知人にいくつも送られた。しかも、とっくの昔にそのアドレスを廃止した今でも、ある友人にそのアドレスから怪しいメールが送られてきている。とすると、ハイテクの世界では、他人のメールアドレスを盗用するのは驚くことではないということかもしれない。そう考えると、億単位の金を動かす大企業の担当者が十分な確認作業をせずに送金してしまったというのは、なんともお粗末だよね・・・(-_-;)。

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Windows 10 への再アップグレード (2017.12.21)

元々は Windows 8 で後に Windows 10 にアップグレードしてあったデスクトップコンピュータに問題が発生して、システムリカバリー(システムを回復)する羽目になった。システムリカバリー*とはコンピュータを買った時の状態に戻すことで、大きな問題が発生した場合にこの方法で解決できることがある。私は何度かシステムリカバリーを行った経験があるから、簡単に終わると思った。ところが、今回はそうは行かなかった。途中でリカバリー作業が止まってしまって自分の手に負えなくなり、結局、Mike's Computer Shop** のバンクーバー店に修理に出した。

一日で修理は終わり翌日受け取ってきた(修理代は80ドル+税金)。しかし、リカバリー作業の途中で問題が発生していたので、店としては”買った時の状態”つまり Windows 8 の状態に戻さざるを得なかった。そのため、自分で Windows 10 に再度アップグレードしなければならない。ネット情報***で「いったん Windows 10 にアップグレードしたコンピュータは何度でも無償アップグレードできる」とは聞いていたものの、もしアップグレードがうまくいかなかったり代金を請求されたりしたらどうしようと、なんとなく不安だった・・・(-_-;)。

ところが、アップグレードを始めたら、数時間かかったがかなりスムーズにアップグレードできた。結局、Microsoft は個々のコンピュータについている Product ID で無償アップグレード対象製品かどうか識別するので、ハードウェアを取り替えたりして Product ID が変わったりしない限り無償アップグレードが行える、ということのようだ。

なお、システムリカバリーをした理由だが、これがまた大変だった。ただし、ちょっと長くなるので、そのあたりは後日書くことにしよう・・・(^^;)。

* Windows 10 では2つのリカバリー方法がある。①自分のファイルは残しアプリケーションだけ削除するリカバリーと、②自分のファイルもアプリケーションもすべて削除する完全リカバリーだ。今回は②の完全リカバリーだったので、アプリケーションや自分のファイル類をすべて入れ直すのにとても時間がかかり、ほぼ一日を要した。なお、システムリカバリーは、<Start ボタン → 設定 → 更新とセキュリティ → 回復 → このPCを初期状態に戻す(開始ボタン)>と行って行える。

** Best Buy とビジネス提携しているらしくて、Best Buy のウェブサイトでコンピュータ製品を閲覧していると、"Sold and shipped by Mike’s Computer Shop" と注記された製品を見ることがある。たとえば、これなどだ。

*** 特に、「修理等で初期状態に戻ったパソコンを再度Windows10に無料アップグレードする方法」がわかりやすく説明していて、私はほぼ、このサイトの説明通りにアップグレードできた。

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過去にあった恐ろしい洗脳人体実験(2) (2017.12.20)
<「過去にあった恐ろしい洗脳人体実験(1)」から続く>

Richmond の Gina Blasbalg がアラン記念研究所 Allan Memorial Institute で Cameron 医師の患者だったのは、たった16才の時だった。彼女は別の病院で5週間に渡り肝炎の治療を受けてうつ病に陥った後、Allan Memorial Institute に移った。そして、3年以上人体実験を受け、眠りを誘う薬物を使った実験が何日も続けられたりした。しかし、もっとひどい扱いを受けた他の患者に比べれば、まだよかった。

「すべての実験に晒されなかった私は、全くラッキーだった。私が受けたのは、薬物療法、睡眠療法、それにガスだけだったから」。彼女は、幻覚症状が発生してうつ症状にもなったが、うつ症状は LSD を投与されたからだと信じている。なぜなら、あれ以後、うつ病にはなっていないからだ。彼女は最終的に同研究所を抜け出し、将来の夫になる Ralph Blasbalg の助けで、薬物の影響を乗り越えることができた。しかし、薬物をやめたことで発生する離脱症状は少なくとも18ヶ月も続いた。あの頃のことが、家族と Montreal を出て BC州に移住して40年以上経つ今でも、頭のなかに蘇ることがある。

う~ん、カナダでもこんな恐ろしい人体実験が行われたことを私は全く知らなかった。ネットで調べたら、ウィキペディア「MKウルトラ計画」があり、その中の「カナダでの実験」には次のように書かれている。

「カナダでも、スコットランド人心理学者ドナルド・キャメロンを中心に、1957年から1964年まで、マギル大学アラン記念研究所にて実験が行われた。LSDを含む各種薬物を用いて被験者を昏睡状態にしたり、通常の3~40倍の強さの電気ショック療法などを用いていた。被験者は、不安障害や出産後抗鬱において精神上の問題を抱えていたが、実験により終生障害に苦しむ事となったほか、失禁や記憶喪失なども引き起こした。なお、キャメロンが米加両国の精神医学会の会長のみならず、世界精神医学会の初代議長として世界に名が知られたのも、この時期である。」

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<参考サイト> CIAによる禁断の人体実験!マインドコントロール実験「MKウルトラ計画」の恐怖

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過去にあった恐ろしい洗脳人体実験(1) (2017.12.19)

Les Clacket の母親 Laura は1950年代、うつ病の治療を受けに Montreal のアラン記念研究所 Allan Memorial Institute に行った。しかし、彼女は治療を受ける代わりに、アメリカの CIA が資金提供したカナダ政府による人体実験に組み込まれて電気ショック療法を施された。Laura は生前、その時のことを話すことすらできなかった。Les は11歳の時、母の遺書を発見してベッドに意識不明で横たわる母親を自殺から救った。あの時のことを忘れない。

死の間際にあった父親の Bruce は枕元にいる Les に、Laura の主治医だった同研究所の Dr. Ewen Cameron が彼女に、"de-patterning" her brain する(脳を”パターンから外す”?*)ための電気ショック、薬物、心理テストなど「数々の恐ろしいこと」を行ったことを話した。冷静で冷淡な父親だったが、なぜ Laura がいつも怒りっぽくて機嫌が悪かったかということを話した時は、泣いていた。それから10年後、Laura はバンクーバー島の Sidney で、毎日ベッドから這い出してソファでタバコを吸うような生活の中で、世捨て人のように死んでいった。

Les は今、カナダ政府が母親にしたことに対して謝罪してほしいと望んでいる。「母や他の患者たちは拷問を受けた。CIA は Dr. Cameron に実験をさせた結果、私は生まれてこの方、常にその影響の中で生きてきた」。Les は、同施設で母と同様の仕打ちを受けた Jean Steel という人についての訴訟が法廷外の和解で決着したことを人から聞いて、CBC に接触してきた。公式の補償プログラムは20年以上前に終了していたが、Steel の遺族のために国と交渉した Montreal の弁護士 Alan Stein は、Steel のために和解できたことによって、以前は補償を拒否された他の患者の遺族たちにとって希望が生まれたと話す。

<「過去にあった恐ろしい洗脳人体実験(2)」に続く>

* de-pattern などという単語はなさそうだが、要するに、「人が人生の中で作り上げた思考パターンを壊す」ような意味だろう。

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60年以上住みながら無国籍だった女性 (2017.12.18)

Deep Cove(North Vancouver)に住む女性 Irene Gyselinck(67才)は、1歳の頃の1951年8月25日にドイツからの避難民として母親に連れられて弟と一緒にカナダに移住し、マニトバ州で育った。これまでいろいろな仕事をし、結婚して二人の子供を設けたが今は未亡人だ。Social Insurance Number 社会保険番号もあるし健康保険もに加入していて、税金も払ってきた。

そんな Irene が、カナダ移住後60年以上経ってから実際にはカナダ人ではないことを発見した。それは、2012年3月にパスポートを持たずに陸路でアメリカに行こうとした時だ。2009年まではアメリカに車で行くカナダ人はパスポートを必要とせず、Irene も運転免許証で身分証明するだけで何度もアメリカに行った。しかし、2012年の時にはアメリカに入れなかった上、カナダに戻ろうとしたら国境のカナダ側役人は彼女に入国を許さず、Irene が自宅に帰るには一時ビザの申請をする必要があると言った。何時間も国境でもめたあと、最終的にカナダに入国を許された。

この出来事に驚き混乱した Irene だったが、ともかく、すぐに国籍の確認を取ろうとした。しかし、それは、延々と続く Immigration Canada カナダ移民局との堂々巡りの戦いの始まりだった。どうしてこんなことになったのかを知る唯一の人、95歳の母親は、痴呆とアルツハイマーを患っていて、なぜ Irene だけが国籍を取れなかったのか説明することができない。弟は18歳の時にカナダ海軍に入隊したが、その時に国籍とパスポートを取得したのだ。Irene はドイツ国籍もないからまったくの無国籍者ということになる。Irene がこれほど長い間このことに気づかなかったのは、パスポートの申請をしたことがないし、選挙の投票に行ったこともないからだ。

国籍を持たないことで、いろいろな面で問題が発生した。2013年3月、夫が突然亡くなった時に遺族給付金の申請をしたが、国籍を証明する書類がないために給付金をもらえないことがわかった。また、Irene 自身、来年2月に手術を受けることになっていて、健康保険が適用されるかどうか分からなくなっていたが、これは幸い適用される可能性が出てきた。Irene は、最終的にはカナダ国籍を取りたい気持ちで、永住権カード(PR card)の申請の手続きを始めてみたが、彼女のような状況は非常にまれなため、あらゆる手続きで困難にぶつかった。それでも、2年間にわたってお役人たちと何度も交渉して、やっと永住権を取得した。しかし、まだ、国籍を申請するには正当に身分証明できる書類が足りない・・・。

う~ん、60年以上も無国籍だったことに気づかなかったというのは、びっくりだね。Irene が赤ちゃんのころからカナダで生活してきて、”善良なカナダ人”として生きてきたことは証明できるのだろうから、早くすべてが解決して、安心して暮らせるようになることを祈りたいね。それにしても、60年以上住みながら国籍取得にこれほど苦労する人がいる一方で、カナダと全く関係ない人生を送ってきても、お金があって投資移民できる人は、簡単に移住できていずれカナダ国籍も取れてしまうのだから、どこかちぐはぐだね・・・(-_-;)?。

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白菜の斑点の正体は・・・(^^;)? (2017.12.17)

白菜を買いに行くと、時々、黒い斑点がついているのがあったりする。なんとなく古くて腐りかけてるような気がして、やはり敬遠してしまう。ところが・・・(^^;)。

   

なんと、あの斑点は赤ワインに多く含まれているといわれるポリフェノールという物質なんだね。そして、ポリフェノールは、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用、ホルモン促進作用が向上するなどの医薬的効果があるらしい。だったら、むしろ、体にいいってことだ。もっとも、ポリフェノールを過剰摂取すると、こちらのウシ君たちのようにお陀仏になってしまうそうだから、そのあたりは注意が必要だけどね。

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PC 修理:電源ボタンの長押し (2017.12.16)

友だちから電話がかかってきた。彼女のデスクトップコンピュータが、10時間以上放置してもブルースクリーンのままになってしまったという。数日前に Windows 10 のアップデートらしき画面が出たので、アップデートを開始した。ところが、アップデートの途中で「・・・%まで完了」の画面が出たままになってしまったのだ(たとえば、こんな感じ)。

相談を受けた私も、こんな場合の対処法は経験したことがない。Windows 7 以前の PC なら起動時に F8 を叩き続け、セーフモードに入って修理する方法もあったが、Windows 10 ではセーフモードにするのがかなりややこしそうだ。ということで、私はほとんどヘルプできない。ただひとつだけ、彼女の助けになることを言った。「コンピュータがどうしてもシャットダウンできない時は、電源ボタンを押しっぱなしにします」。

Staples に持ち込んで修理してもらうと言った彼女だったが、電話を切ってから10分もしないうちにまた電話してきた。そして、「直りました!」という・・・(^^;)。「え~!どうやって直したんですか?」と聞いたら、「コンピュータを立ち上げる時に、電源ボタンを5秒くらい押しっぱなしにしてみました」という。その結果、画面に「… restoring the previous system」のような文章が出て、そのままスムーズに立ち上がったという。「お聞きした電源ボタンを長押しするやり方を、起動時にやってみたのです・・・」。

いや~、いろいろやってみるものだね。ブルースクリーンが出っぱなしになったら、「起動時に電源ボタンを長押ししよう!」・・・\(^o^)/。

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SkyTrain:週末夜の運行延長を検討 (2017.12.15)

TransLink は、増大する顧客からの要望に応えて、金曜と土曜の夜の運行時間を延長することを検討している。現在、金曜土曜の夜には、Expo Line と Canada Line は深夜1時を少し過ぎた時刻まで、また、 Millennium Line は1:30まで運行している。

TransLink CEO の Kevin Desmond は「週末に Skytrain を夜遅くまで営業してほしいという要望が寄せられていて、それを実現するには何が必要かということを洗い直しているところだ」と言う。同時に、彼は運行時間を延長することはメインテナンス作業に重大な影響を及ぼすと警告する。

TransLink は、他国の交通機関がどのようにして夜遅くまで運行を可能にしているか、また、時間延長がどれほど交通インフラのメインテナンスに影響を与えるかを調べる予定だ。また、街の人たちや市役所職員たちと、深夜の運行延長が及ぼすであろうすべての影響について協議することも検討している。何時まで運行を延長できるかについては、まだはっきりしない。

バンクーバー市長は「ダウンタウンを訪れたり、ダウンタウンで働いたりする人たちが、安全で安価な帰宅方法を見つけるのが難しいことがよくある」と言い、この動きを歓迎する。ダウンタウン商店主協議会の会長は、Skytrain の運行時間延長は市の経済を活性化させるとし、「バーやナイトクラブだけでなく、レストランも恩恵を受けるし、アイスホッケーの試合を見る人たちも安心して遅くまでダウンタウンにいられる」と述べた。TransLink は、来年半ばまでには早期所見を検討することができるだろうと予測している。

う~ん、私なんか、夜中のダウンタウンなんてもう何十年も行ったことがないから、電車の運行時間延長なんてどうでもいいが、スポーツの試合を観戦したり歓楽街に行ったりする人たちには大きな関心事だろうね。

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薬物より問題が大きいアルコール (2017.12.14)

私たちは、オピオイドなど不法ドラッグが最も大きな問題と考えがちだ。しかし、ブリティッシュコロンビア州では急増するアルコール中毒のほうが問題が大きくて、州の医療制度にも大きな負担となっていることは、あまり知られていない。

BC州は、アルコールだけを原因とした入院ではカナダで最も高い比率になっていて、アルコール消費量もカナダで最も増加率が高い。酒を飲む州民は平均で毎年9.4リッターのアルコールを飲むが、それは毎週ビールを約14ボトルまたはワインを約2.5ボトル飲むのに等しい。2012年以来、毎年、アルコール消費量は増加し続けている。なお、BC州でアルコール消費量が多いのは、種類販売店が多いこととアルコールを買える時間が長いことが原因していると、ある中毒研究者は言う。

昨年、St. Paul's Hospital と Vancouver General Hospital の救急部門にやってきた薬物乱用の人たちの少なくとも36%は、アルコールが関係していた。それと比較して、オピオイドが原因で救急部門にやってきた人たちはそれより少ない24% だった。カナダ全体では、昨年、アルコール関連の問題で入院した人の数は心臓麻痺での入院患者よりも多く、医療システムの負担費用も高くて、アルコールだけを原因とした入院は平均費用が8,000ドル以上と推定されている。

う~ん、昔は「酒は百薬の長」なんて言われたが、最近はアルコール類の評判は悪くなるばかりだね。カナダに来たての頃、カナダ人から「毎日飲まずにいられない人は”アル中”だ」と聞いて、びっくりした記憶がある。晩酌をする日本人はすべてアル中扱いになってしまうからだ。たしかに、カナダ人で毎晩飲む人はあまり聞いたことがない。それでも、こんなニュースがあるということは、カナダにも毎日飲まずにいられない人がけっこういるんだね・・・(^^;)。ちなみに、私は20年以上前にピロリ菌が胃の中で暴れて以来、日常的な飲酒はしなくなった・・・ピロリ菌とは直接の関係はない決断だったが。

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南国の鳥が冬のバンクーバーに・・・(^^;)? (2017.12.13)

Lower Mainland のバードウォッチャーたちは、今、バンクーバー市南部に現れた南国の鳥 Summer Tanager ナツフウキンチョウに大騒ぎだ。この鳥は通常、メキシコ中央部からボリビア、ブラジルにかけて越冬し、夏にはアメリカ南東部で過ごす(分布図)。Metro Vancouver に現れたのはこれまで記録がなく、ブリティッシュコロンビア州全体でも6度しか観察されていない。

このビッグニュースに、バンクーバー島、州内陸部、それにアメリカ・ワシントン州からもバードウォッチャーがやってきている。私も、多くのバーダーたちに混じって写真動画を撮ってきた。下の動画はそのひとつだ。次回、バンクーバーで見られるのはいつになるかわからない鳥だから、とくとご覧あれ・・・(^^)。なお、この個体はオスの幼鳥で、オスの成鳥は体全体が赤い。

   

もう一つの動画はこちら。いったい、何を間違えてこんな”冬の北国”にやってきのだろう。特に寒くもなさそうで、あっちの木、こっちの木、そして家々のバルコニーにぶら下がっているフィーダーにと元気に飛び回っているが・・・。え?「バンクーバーは世界有数の住みやすい町としてよくニュースになるから、それを聞いてやってきた」って?・・・そ、そ、そうかもしれないね・・・(^^;)。

* Granville St. と Southwest Marine Drive 付近の住宅街。

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やっとこさ、小学3、4年から英語教育 (2017.12.12)

日本では来年度から小学3、4年生で英語(外国語活動)の授業が始まるようだ。教科書には、動物や文房具など、子どもに身近な題材のイラストをふんだんに盛り込んでいるという。子どもたちが親しみを感じる題材で英語に”慣れていく”ことはとてもいいことだ。

小学校低学年からの英語教育は私が若い頃から叫ばれてきたが、そういう声が上がる度に「日本語がおろそかになる」と言ってそれに反対する人たちがいた*。私はいつも、そんな人達は”世界の流れ”を知らない、井の中の蛙だと思っていた。しかし、1990年代からパソコンとインターネットが普及すると、英語力なしでは対応できないことがはっきりしてきた。逆に言うと、英語力があればインターネットでものすごい量の知識を得られるのだ。パソコンの普及から20年が経って、日本の教育界のお偉いさんたちが、やっとそれに気がついたということだろうか。

* そういう意見をいうのは、たいがい頭の固い国語学者たちだった。

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都市計画のモデル"Vancouverism" (2017.12.11)

先日、「高速道路を拒否したバンクーバー」を書いたが、あの記事(ニュースソース)の最後にあった Vancouverism (バンクーバーイズム)という表現が私の気を引いた。「バンクーバー主義」とでも言うのだろうか。高速道路の建設を”拒否”してから、北米の他都市には見られないユニークな街づくりを行ったバンクーバーは、都市計画のひとつのモデルになりつつあるということのようだ。あの記事の Vancouverism の部分には、あらまし、次のようなことが書かれていた。

フリーウェー建設計画に対する反対運動が、バンクーバーの都市計画の行く末を今日まで導いたことは、多くの都市計画者たちが認めるところだ。市の設計者たちは、ダウンタウンまで高速道路を建設する代わりに、「生活第一」戦略を推し進めて、ダウンタウンにたくさんの人たちが住めるようにした。バンクーバー市の元チーフ都市設計者だった Brent Toderian は、それを「まったく新しい道筋」と言う。

市の設計者たちは、また、公共輸送、歩行者、自転車、それに現在の Vancouverism に発展していくような考え方により大きく焦点を当てた。Vancouverism の特徴は、住民が生活し、働き、余暇を楽しめるような高密度人口の都市空間を造ることだ。「今日 Vancouverism として知られる考え方はすべて、バンクーバー市議会の高速道路建設計画を否決することから始まり拡大し、その結果、私たちは都市計画モデルになったのです」と Toderian は言う。

う~ん、確かにバンクーバーのダウンタウンには、ビジネス街だけでなく住宅街も大きな地域を占めていて、住民が生活し、働き、余暇を楽しめるような街になっている。高速道路が我が物顔に走り回る街にならなくてよかった・・・(^^)。

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Sunshine Coast への”陸路”建設が廃案に (2017.12.10)

NDP 新民主党のブリティッシュコロンビア州政府は、技術的、財政的な障壁が多すぎるとして、Sunshine Coast を Metro Vancouver に”陸路”接続する計画を廃案にすると発表した。自由党による前政権が2015年11月に立てた計画では、いくつかのフィヨルドに橋をかけて接続する、あるいは、Squamish から Gibsons まではフィヨルド西岸に道路を造って接続することが、候補案として検討されていた。現在、Metro Vancouver から Sunshine Coast へ車で行くには Horseshoe Bay から Gibsons へのフェリーを使う以外に方法がない。

NDP 州政府による調査では、2つの橋を架ける場合でも、2つの道路を造る場合でも、それぞれの橋や道路が2.1~4.4ミリオンドルかかると推定され、地形の険しさ、山越えの困難さ、海峡の海の深さなど重大な問題があることも指摘された。また、そうした陸路が造られたとしても、フェリーの必要性が完全になくなるとは言えないという。

Squamish 市長は今回の発表に特に驚かず、「計画されているルートがあらゆる課題を解消するとはいえないし、それだけの投資をしてもなおフェリーサービスが必要だとすれば、建設する意味がない」と言う。市長はこれまで、陸路建設後に土地投機が発生して原野が開発されてしまうことと、道路建設の費用が地域の土地を切り売りして捻出されることを心配してきた。

一方、Sunshine Coast の Sechelt 市長は、「このニュースにがっかりする住民もいるだろう。経済的発展と、Lower Mainland に住む友だちや家族との連絡がしやすくなることを楽しみにしていた人たちだ」と言う。反面、「費用などの問題から陸路接続が実現可能なオプションではないと知る人達は、このニュースを冷静に受けとめている」と話す。市長としては、今後はフェリーシステムに焦点を当ててサービスの向上を訴えていくとしている。

う~ん、難しい問題だね。Sunshine Coast へ陸路で行けるようになったら、誰にとっても便利になって Gibsons あたりは Vancouver への通勤圏になるかもしれない。また、Sunshine Coast が観光資源としての発展も期待できる。しかし逆に、便利になれば開発が進んで、地域の自然を破壊してしまうかもしれない・・・。

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適量のコーヒーは体にいい・・・(^^;)? (2017.12.09)

イギリスのサウサンプトン大学とエエディンバラ大学の研究チームが、コーヒー*は体にとって害よりも利益をもたらすと言っている。彼らによると、コーヒーを飲むと死亡と心臓病の危険が飲まない場合に比べて低く、特に一日に3杯飲む場合に最も死亡の相対危険度が低いということだ。ただし、一日に4杯以上飲んだ場合は、害は発生しないが健康上の利益は低くなるという。

また、コーヒーを飲む人は前立腺がん、子宮内膜がん、皮膚がん、肝がんを含むいくつかのガンとタイプ2糖尿病、胆石、痛風の危険度がより低かったほか、パーキンソン病、アルツハイマー病、うつ病にも効果が見られた。デカフェコーヒーは、効果は低いものの、多くの場合に同様の健康的効果があるとされた。しかし、研究チームは、妊娠中にコーヒーを飲むことは、利益よりも害のほうが大きいと注意を促している。また、わずかではあるが、コーヒーが女性の骨折に関係している可能性を指摘している。男性にはこの問題はない。

う~ん、信じていいのでしょうか、両大学様。まさか、スターバックスからお金もらってるんじゃあないよね・・・(^^;)?。

* たしかに、ウィキペディア「コーヒー」にも、近年になってコーヒーの医薬的効果について研究が進んでいると書かれている。

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高速道路を”拒否した”バンクーバー (2017.12.08)

バンクーバーは、北米では珍しくダウンタウンに高速道路が通っていない都市だ。「トランスカナダハイウェイからダウンタウンまで高速道路がつながっていたら良かったのに・・・」と言う人は少なくない。しかし、私はそうは思わない・・・(-_-)。高速道路に占領されているニューヨーク・マンハッタンの海岸線*のような無残な光景は、バンクーバーでは見たくないから・・・。

50年前の今月、バンクーバー市議会は、市東部をかすめるトランスカナダハイウェイからチャイナタウンとガスタウンを通過してダウンタウンまでつなぐ高速道路の建設決議案を否決した。ある都市計画コンサルタントは「あの時の決議がバンクーバーの都市計画の中でもっとも重要な決断だった」と言う。あの計画が断行されていたら、市内で最も貧しい人たちの地域のいくつかが壊滅し、街から見る山々の景色は無残なものになってしまい、人々が浜辺に行くこともできなくなっていただろう。

都市高速道路は1950~60年代に北米各地で盛んに造られ、特に急増し始めた車の問題に悩まされた都市で顕著な産物だった。シアトル、トロント、モントリオールでも、ダウンタウンにはすでに高速道路が建造され、それが今に続く光景だ。しかし、バンクーバーでは、いろいろな要素が働いて高速道路建設計画を最終的に撤廃させることになった。その要素のひとつが市民の反対運動だった。

元BC州知事の Mike Harcourt は、高速道路建設の反対運動を主導した人のひとりだった。当時、若い法律家だった彼は、Strathcona 地域の住民、地主、商店主たちから、彼らを代表してほしいと頼まれた。Harcourt は、「『高速道路計画は悪いアイデアだ、我々はそんなものは造らない』と叫んだのは中国系カナダ人のコミュニティの勇気だった」と言う。加えて、UBC の学者たちや多くの一般市民も反対運動に参加した。彼らの抗議行動と市議会での熱のこもった議論の後、高速道路建設計画は棚上げされ、最終的に撤廃に追い込まれた。それが、偶然ではあったが、バンクーバーが世界に認められる理想都市に変わっていくためのきっかけとなったのだ。なお、Mike Harcourt(NDP 新民主党)は、約24年後の1991年に第30代州知事に就任した。

もし、50年前にダウンタウンまで高速道路が建設されていたら、今ごろはマンハッタンと同様に、スタンレー公園を含めてダウンタウンの海岸線はすべて高速道路で占領されていたかもしれない。なんともぞっとする光景だ・・・(-.-;)。

* Brooklyn Bridge からの光景。

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公道レースに3年間の免許停止 (2017.11.07)

ブリティッシュコロンビア州政府は法改正を行って、スタントドライビング(曲乗り運転)とストリートレース(公道レース)で捕まった人は、最長で3年間の運転免許停止処分を課せられることを発表した。12月1日に施行された法律は、これまでの15日間の免許停止から大幅に厳罰化された形だ。

州政府訴訟長官 Mike Farnworth は、「人々の命を大きな危険にさらす運転手は、何度も繰り返して捕まることが多いが、それは、彼らがことの重大さを認識していないからだ」と話す。免許停止期間は、違反の程度と運転手の違反記録によって決定されるが、政府は、ほとんどの場合、3ヶ月から36ヶ月(3年)の間になると説明する。

免許停止処分は、スピード超過、不注意運転、その他の危険運転などを含む、公衆の安全を脅かすような各種の違反に適用される。警察はこれまで通り、現行法に則って、そうした違反を犯した車両を最低でも7日間押収する。政府は、不正に摘発されたと思った運転手は、RoadSafetyBC の現行の裁定プロセスを通じて違反状況の見直しを申し立てることができる。

う~ん、けっこうなことだ。他人の人命を危険にさらすことをなんとも思わない悪質ドライバーはどんどん罰してもらって、より安全な社会にして欲しい。

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11月の降雨日数が最高記録タイ (2017.12.06)

先月は27日間雨が降ったが、これは1953年11月の降雨日数と同じで、11月としては最高記録タイとなった。ヤターッ・・・\(^o^)/。しかし、残念なことに(^^?)雨量は大したことなくて、平年の188.9ミリに対して先月は192.2ミリと、ほとんど同じだった。う~ん、こっちも最高記録にしたかったねえ・・・12月はがんばろう・・・(^^;)。

それにしても、さすがに11月だね。私の記憶でも11月は最も天候が荒れる月のような気がする。ハワイ方面から暖かい空気を伴ってやってくる暴風雨 ”パイナップル・エクスプレス Pineapple Express” が発生しやすい季節で、雨に加えて風が強い。2006年には、11月から12月にかけて暴風雨が何度も吹き荒れて、スタンレー公園の木がたくさん倒れた。それ以前には Prospect Point あたりの道路からは森林に遮られてまったく見えなかった北側の山々や街が、暴風雨以後、丸見えになったのにはまったくびっくりした・・・(^^;)。

ニュースソース> 11月に24日以上降った年がなんと12年もある・・・(^^;)。

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シリア難民の少女が事故死 (2017.12.05)

先週金曜日の朝、Abbotsford で横断歩道をわたっていた9才の少女がバスに轢かれて死んだ。そのこと自体痛ましいことだが、少女は一年前に家族と一緒に戦乱のシリアから難民としてカナダに逃れてきたと聞くと、なんともやりきれない気持ちにさせられる。爆弾や弾丸が飛び交う”戦争地獄”のシリアから、“安全な”カナダにやってきて交通事故に遭うとは・・・。少女の家族は、昨年、カナダ政府がスポンサーになって難民としてシリアから呼び寄せて、Abbotsford に住み始めた30家族のうちの一家族だった。

その少女 Hala Albarhoum は、朝8時ころ小学校まで400メートルのところにある横断歩道を渡っていて、バスに轢かれた。横断歩道にはよく補導員が立って安全を確認してくれるのだが、その時はたまたま補導員がいなかったようだ。病院に運ばれた時には、Hala はすでに死亡していた。土曜日に近くのモスクで Hala の葬儀が行われ、参列者はまったく不運な状況に涙を抑えられなかったようだ。

一家を知る人達がファンドレイジング・キャンペーンを実施していて、私も少しだが寄付した。事故の原因については警察と BC Transit が、また、その時になぜ補導員が配置されなかったのかについては Abbotsford School District が調査している。

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BC州:ヘイトクライムが急増 (2017.12.04)

カナダ統計局によると、BC(ブリティッシュコロンビア)州で発生したヘイトクライム(憎悪犯罪)は、2014年と2015年にはそれぞれ170件以下だったが、2016年には211件に急増した。この急増の大きな要因となったのは、東アジア系あるいは東南アジア系、それに南アジア系の人たちへのヘイトクライムが倍増したことだ。

BC州よりもヘイトクライムが急増した唯一の州ケベック州では、270件(2015年)から327件(2016年)に増加した。BC州では、東アジア系あるいは東南アジア系の人たちへのヘイトクライムは、15件からの32件に増加した。また、南アジア系の人たちへは、11件から24件に増加した。しかしながら、BC州内で最も多かったヘイトクライムは性的指向を的にしたもので、25件から36件に急増した。

カナダ全国では2016年に報告されたヘイトクライムは1,409件で、前年に比べて僅かな増加だった。報告書は、「この数字は、警察に報告された(交通違反を除く)すべての犯罪件数1,895,546件のうちの0.1%以下を占めるだけだ」としている。2009年にカナダ統計局がヘイトクライムの詳細追跡を開始して以来、年平均で1,360件のヘイトクライムが発生している。2016年には、回教徒とカソリック教徒に対するヘイトクライムは減少したが、南アジア系、アラブ系、西アジア系、ユダヤ系の人たちに対するヘイトクライムがそれぞれ増加した。

う~ん、カナダは多文化主義を掲げていてアメリカに比べたら人種間・宗教間の差別や犯罪は少なくて、白人至上主義者もそれほど目立たないが、それでも人種や宗教、それに性指向などを的にしたヘイトクライムがけっこうあるんだね。カナダの人口構成はますます多種多様になってきているのだから、互いに認めあって仲良く生きていけたらいいんだが・・・(-_-;)。

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ブラウザ Vivaldi:同期機能を追加 (2017.11.03)

私が愛用するブラウザ Vivaldi がまた大きく前進した。複数のコンピュータ間でブックマークやスピードダイアルなどを常に同期できる機能「Vivaldi Sync」が開始されたのだ(今のところお試し版*だが、インストールして問題なく使えることを確認した)。

これにより、たとえば、デスクトップコンピュータ上の Vivaldi に新しいブックマークを加えた場合には、自分が持っているノートパソコンやタブレットパソコンの Vivaldi でも同じブックマークが瞬時に追加される。つまり、自分が持っている複数のコンピュータ類を常に同じ状態に保てるのだ。同期機能が入ったお試し版新バージョン(Windows 64-bit 用)をインストールするには、ここをクリックする。

ちなみに、Vivaldi にはすでにメール機能の Vivaldi Mail も開始されていた・・・私はこのニュースを見落としていたようだ・・・(^^;)。2015年1月に産声をあげた Vivaldi だが、これらの新機能を加えて、以前からあるスピードダイアルその他の便利機能とともに、ようやく一人前のブラウザになったということだ。今後もさらに磨きがかかっていくことを期待したい。なお、近いうちに Vivaldi のページで新機能について詳しく説明する予定だ。

* 正式版への移行は、一ヶ月以内に行われると予想される。

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薬局で DNA テストができる (2017.12.02)         

カナダ国内の薬局で自分の DNA を調べてもらうことができるようになった。薬局は、DNA テストを行うことによって、その人の遺伝子プロファイルを知り、どの薬をどのくらいの量、患者に投与すればいいかを判断することができる。現在、このプロジェクト MyDNA に参加している薬局は全国で80店で、そのうちの60店はブリティッシュコロンビア州にある。こちらのサイトで*、これに参加している薬局を調べることができる。

DNAテストでは、薬局が患者の口腔粘膜検体を採取し、テストを行うラボに送る。3~4週間後、結果が薬局から患者に説明され、医薬品を調合するか、あるいは、必要な場合は担当医に連絡する。プライバシーを考慮して、テストは単にバーコードで表示され、医薬品への反応についての特定情報だけが知らされる。DNA テストの費用は149ドルだが、今のところ、BC州の Medical Services Plan 医療サービスプランではカバーされない。

う~ん、面白いサービスだね。しかし、私は DNA テストで自分の祖先を調べてみたい気がしていたが、このテストではそこまではできないようだ・・・残念・・・(^^;)。

* 私がやったら、指示通りに postal code を入力しても、”Please enter a valid Canadian postal code”(有効なポスタルコードを入力してください)というメッセージが出て、うまくいかない。どうもよく分からない・・・(-_-)?。

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あの方の愛用車はなんと・・・(^^) (2017.12.01)         

私は3年前に、愛車 Accura Integra を他の車にぶつけられ、損傷が大きすぎて買い換える羽目になった。1995年型だったから20年近く乗っていたわけで、内心それを誇りに思っていた。ところが、同じ(Honda)Integra の、それも1991年型マニュアル車を今だに”乗り回している”人、いや方がおられた。完全に脱帽だ・・・m(_ _)m。

その方というのは天皇陛下だ。91年型だったら、もう26年も乗っておられるわけだ。以前から、天皇一家は物を大事にされると聞いていたが、本当なんだね・・・(^^)。それと、天皇陛下が運転されるとはまったく知らなかった。昭和29年(1954年)の免許取得と言われるから、もう60年以上の運転歴になる。すごいね。しかし、一般道を走る訳にはいかないらしくて、皇居内で宮殿や吹上御所など、建物の間を運転されるようだ。こちらの動画でも、けっこうスピードを出して走るシーンが出てくる・・・(^^;)。

さぞかし、一般道も走ってみたいだろうね。皇族という身分にあるために、街中を運転できないということなのだろうが、ちょっとかわいそうな気もしてくる。ずいぶん前だが、皇太子と雅子様が愛子様を連れて皇居の外に散歩された時にも、大きなニュースになった。おそらく、あの時の皇太子ご夫妻も”街の人々の普通の生活”を体験してみたかったのだろう・・・。

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Richmond 市の地熱活用 (2017.11.30)         

Richmond 市は現在、持続可能エネルギーである地熱によって、Cambie Road と Garden City Road 周辺のビジネスビルと住宅の3,000軒以上に暖房を賄っている。将来的には、同プロジェクトを拡大させて、Richmond 市ダウンタウン全域に地熱を供給し、今後30年間に650の雇用を生むことが期待されている。

この事業を推進するのは、Richmond 市の子会社である Lulu Island Energy Corporation で、同社は市議会議員らによって運営されている。地熱システムは、3,400メートルのパイプネットワークによって作動し、地下深くからパイプで運ばれた熱水が中央プラントに流れ込み、そこからアパートメントビルやオフィスコンプレックスに熱が送られる。地熱の利用によって2041年までに、Richmond 市全体のエネルギー需要を11%減少させることが目的だ。

う~ん、地熱開発といったら、火山に近い山の中で行われるものかと思ったら、Richmond のような三角州地帯でもできるとはちょっとびっくりした。もちろん、北米大陸西海岸にはカスケード山脈などの火山脈があるから、地下深く掘れば地熱を採取できるのは想像がつくが、それにしても、という感じだね・・・(^^;)。

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やっと時計が表示できた (2017.11.29)         

当ホームページのトップページに時計が2つ(バンクーバー時間と日本時間)あるが、この数週間、(Vivaldi と Google Chrome で)いちいちクリックしないと時計が表示されない状態だった。以前は、異常が発生しても簡単に修復できたのに、今回はどうやっても修復できない。

あの時計は Adobe Flash Player というプログラムで作動している。「Flash Player は広く使われているプログラムだから、これではみんな困るだろう、いったいどうなってるんだ」と頭を抱えていたら、やっと状況がわかった。Adobe Flash Player は2020年に提供が終了し、代わりに HTML5 とかいうものが使えるらして、各ブラウザが Flash Player に対応しなくなってきているのだ。そこで、時計を提供するウェブサイトに行って調べたら、HTML5 用に作られた時計もあって、それに入れ替えたら問題なく表示できた。

さらに、HTML5 は HTML のバージョン5という意味だということも分かった・・・これを知らなかった私は、ちょっとおそまつ・・・(-_-;)。HTML とはウェブページを書くための言語のことで、たとえば、このホームページも HTML で構成されている。ただし、私を含めてウェブページ作成者は、ホームページ作成用ソフトウェア上で普通の文章で書けば HTML に自動変換されるので、専門的な HTML の書き方を勉強する必要はない。

なお、開発時期は、HTML1 が1993年、HTML4 が1999年、HTML5 が2014年だそうだ。そして、HTML5 では、動画や音声の埋め込みが簡単になり、文書構造がシンプルになり、WEBアプリケーションがつくりやすくなるなど、大幅な改良が施されたということだ。ますます便利になる IT の世界、サンキュー!

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5つの交通プロジェクト (2017.11.28)         

バンクーバー市は、5つの交通プロジェクトについて市民の意見を募集している。これらのプロジェクトの目的は、街路や空間をより魅力的かつ持続可能なものにすることだ。以下が、その5つのプロジェクト。

Northeast False Creek 地域:Georgia と Dunsmuir の2つの Viaducts 高架橋が撤去された後に造られる新しい交通ネットワークがテーマだ。この計画は最終段階にあり、18ヶ月にわたる公の協議の後、7つのオープンハウスで、将来像を市民に説明してきた。

Cambie Bridge:南行き3車線のうちの西端車線をサイクリスト専用にすることが提案されている。現在、橋の東側に歩行者・サイクリスト共有部分があるが、2010年以降サイクリストの数が倍増したため、歩行者との間によく問題が発生している。改善案ができつつあり、2018年初頭に市議会に提出されることになっていて、建設も2018年春に予定されている。オープンハウスが11月30日に開催される。

Georgia Gateway WestChilco Street と Nicola Street の間の Georgia St. 周辺地域を、あらゆる年齢、身体能力、移動手段の人たちが気軽に楽しめるようにするのが目的だ。自転車レーンをもっと boulevard に近づけたり、路面電車を導入したりすることが考えられている。現在、「市民の声を聞いて学ぶ」段階にあり、住民、商店主たち、道路使用者にアンケートに参加してもらって、地域のこれまでの経験を共有したい考えだ。

Alexander Bikeway: 新しい自転車道 Alexander Bikeway を造って、既存の Powell Street Overpass Carrall Street の自転車レーンに接続し、Gastown Strathcona を結ぶのがこのプロジェクトだ。交通の低速化と交通量の減量化を計り、あらゆる年齢と身体能力のサイクリストがより安全に楽しめる地域にする。Alexander St. の一部に車が入れないようにすることも考えられている。

Mobility pricing:Mobility Pricing はバンクーバー市としてのプロジェクトではないが、市としてはこれについての市民の声を聞きたいとしている。どの地域が最も混雑が激しいか、また、どんな交通インフラに優先的に投資すべきか、などがポイントだ。なお、Mobility Pricing とは、混雑が激しい特定地域に特定の時間に侵入した車両に通行料を課すことらしい。

う~ん、バンクーバーも次第に”非自動車社会”に向かっているような感じがするね。たしかに、世界の国々はあまりに”自動車優先”の社会を造ってきたかもしれない。アメリカではむかし、自動車関連企業が路面電車の会社を買収して路面電車を廃止し、自動車優先の道路網を造ったなんていう話を聞いたことがある。私自身、ニューヨークの Brooklyn Bridge からマンハッタンを見た時に、マンハッタンの海岸線が高速道路で占領されているのを見てげんなりしたことがあった。あれがなければ海辺が市民の憩いの場所になったのにと思ったのだ。

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いい買い物をしたと思ったら・・・(^^;) (2017.11.27)         

先週、閉店セールをしている Sears で、Lagostina の5.6L 鍋を買った。厚底鍋なので焦げにくいはずだ。以前、似たような鍋を持っていたのだが、うっかり空焚きしたら底の厚い鉄板だけ剥がれてしまって薄くなり、焦げやすくなってしまった。

値段は70ドルの30%引きで50ドル+税金で、狙っていた品物が適当な値段で買えていい気分だった。ところが、昨日 Sears に行ったら、なんと同じ鍋が40%引きになっていた。「こんちくしょ!!!もうちょっと待てばよかった」・・・(^^;)。もっとも、Black Friday が近かったのに、それを考えずに買ってしまった私がアホだったのかもしれない・・・(*_*;)。

テレビニュースで「値段をごまかしてる」なんて批判されている Sears だが、案の定、それほど売れていない感じで商品がまだたくさん残っている。しかし、昨日は、以前よく目についた「30%引き」のサインがほとんどなくなって、「40%引き」かそれ以上の値引きばかりになってきている。いよいよ”本気を出してきた”のだろうか・・・(-_-;)?。

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人助けの全財産20ドルが30万ドルに (2017.11.26)         

Kate McClure がハイウェーI95をフィラデルフィアに向かって運転していると、ガソリンがほとんどなくなっているのに気づいた。彼女は急いでハイウェーから一般道へのランプを降りたが、ランプを降りたところで車は停まってしまった。彼女は周囲を見回してガソリンスタンドを探したが、どこにも見えない。

すると、近くで物乞いのサインを手にしゃがみこんでいたホームレスの男が、彼女の困っている様子に気づいた。彼女がガソリンが切れたことを話すと、その男 Johnny Bobbitt Jr. は、「車の鍵をかけておいてね」と言い残して、近くのガソリンスタンドでガソリンを買ってきた。彼は20ドルを使ったが、それは彼の全財産だった。しかし、McClure は手持ちの現金がなくてすぐに返せない・・・。

思いもかけずホームレスの人に助けられた McClure は、Bobbitt の親切に心から感動した。その日以来、McClure とボーイフレンドの Mark D’Amico は時々、Bobbitt がいる場所に行っては数ドル渡したり、ジャケット、グローブ、帽子、靴下などをあげたりした。もちろん、20ドルは返した。ある時は、コンビニエンスストアのギフトカードと一箱の水ボトルをあげたら、親切な Bobbitt は大いに喜んで、「仲のいい二人の友だちにも早く知らせてあげたい」と言った。

そして、11月半ば、McClure は Bobbitt の自立をヘルプしたいと思って GoFundMeクラウドファンディングのキャンペーンを開始した。McClure は、10,000ドルも集まったら、Bobbitt が当分の間アパートに住めるだろうし、車を買ったり、他のものを買ったりできると思ったのだ。ところが、Bobbitt の親切が多くの人々の胸を打ったのだろう、瞬く間に募金が進んで100,000ドル、200,000ドルと増加していき、先日(24日)朝にはついに10,400人から300,000ドル以上も集まった。Bobbitt は今、世間の人達の親切をひしひしと感じて、泥沼から這い上がることを考えている。McClure も、Bobbitt が仕事を見つける気になっていると信じている。

Bobbitt(34才)はノースカロライナ州の出身で、麻薬とお金の問題でホームレスになり、過去1年半にわたって路上生活していた。故郷の友だちは、Bobbitt は優秀な救急救命士で、頭が良くて医者になることもできたと話す。Bobbitt は、自分の境遇について、誰の責任でもなく自分が悪かったのだと言う。

う~ん、もし私が Bobbitt の立場だったら、あの20ドルでガソリンを買ってきてやるなんて、とてもできなかったろう・・・(-_-;)。それを考えると、Bobbitt は心からの親切心がある人なんだね。それにしても、このトピックは、多くの国でホームレスが増加する一方で世界の富が少数の金持ちに急速に集中していくことの矛盾、GoFundMe のようなやり方であまりに簡単に募金できてしまうことへの懸念など、喜んでばかりいられない気分にもさせられる。もちろん、正直で親切な Bobbitt が立ち直れるとしたら、本当に良かったのだが・・・。

ニュースソース> この話、日本でも報じられていた。そこには、「寄付金の一部は、これまで支えてくれた団体などに寄付する予定」とも書かれている。

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Translink:二階建てバスを試験導入 (2017.11.25)         

混雑が激しいバスルートの問題解消のために、Translink が新たなパイロットプロジェクトとして2台の二階建てバスの試験導入し、すでに1台が運行開始した。バス路線では昨年に比べて利用者数が6%増加して、特に、人気のある長距離ルートで混雑が激しい。

Translink CEO の Kevin Desmond は、混雑の例として、Langley と Burnaby を結ぶ 555路線と Surrey と Richmond を結ぶ 301路線を挙げた。「301は最低でも11人が座席につけないことが常態化している。ハイウェーを使う路線としては11人の立ち乗り客は多すぎて、あまりよい状況ではない」。2台の二階建てバスには普通のバスの2倍の座席数があり、3ヶ月間の試験運行期間中は以下のルートを走る。

301 – Newton Exchange to Brighouse Station.
311 – Scottsdale Exchange in Delta to Bridgeport Station.
351/354 – White Rock/South Surrey to Bridgeport Station.
555 – Carvolth Exchange in Langley to Lougheed Station.
601/620 – South Delta/Tsawwassen Ferry to Bridgeport Station.

計画では、2019年までに二階建てバスを30台追加することになっているが、#99のような人気のある都市部路線には使われない。

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トロント空港で ”NF キッチンパーティ” (2017.11.24)         

 Newfoundland and Labrodor ニューファンドランド・ラブラドール州の人たちは、とても気さくで気軽に人を家に招待し、人々がワイワイガヤガヤと集まると、たちまち歌声が湧き上がるらしい。それも台所から・・・(^^;)。このニューファンドランド独特のパーティを Newfoundland Kitchen Party ニューファンドランドキッチンパーティと呼ぶのだとか。

先日、トロントの Pearson Airport ピアソン空港で、ニューファンドランド島 St. John's 行きの WestJet機の出発が30分ちょっと遅れた。すると、乗客の中にいたミュージシャンたちが退屈しのぎに、アコーディオンとギターを手にニューファンドランドの古い歌を歌い始めた。ニューファンドランドの人なら誰でも知っている歌だから、ゲート内にいたたくさんの人たちが一緒になって歌いだし、十歳くらいの男の子は独唱して喝采を浴び、踊りだす人たちまで現れて、即興の歌声パーティになった。これぞ、ニューファンドランドキッチンパーティ!下の動画がその時の模様だ*。

   

こんなに楽しい雰囲気なら、待ち時間もあっという間に過ぎたろうね・・・(^^)。動画の初めに歌われているのは、”Grey Foggy Day”という歌だが、メロディーは「ケ・セ・ラ・セラ」にとても良く似ている・・・替え歌かも・・・(^^;)?。漁業が衰退して島で仕事が見つからず、霧に霞む港から船に乗って本土に出稼ぎに渡ろうとする男のことをテーマにしたような歌だ。でも、同州は1990年代に漁業が衰退したものの、今世紀に入ってからはエネルギー資源産業を中心に経済が活発化していて、この歌のような侘しさは「あんな辛い時代もあったねえ」という逆の意味のノスタルジーに聞こえるかもしれない・・・(^^)。

* 動画画面右下の「全画面」ボタンを押してお楽しみあれ。元の画面に戻すには、キーボード左上の「ESC エスケープ」ボタンを押すか、動画画面上でダブルクリック(ダブルタップ)する。

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距離による乗車料金への意見募集 (2017.11.23)         

TransLink は、乗車料金見直し計画の第3段階として、距離による料金設定について市民の意見を募集している。これまでのところ、距離による料金システムに移行することを大半の人たちが希望しているが、以下の2つのやり方が考えられるとして、それらについて市民の声を聞きたい意向だ。

① 高速交通*サービスは距離を元にした料金にし、バスは一律料金にする。
② すべての交通システムで距離を元にした料金にする。

これまでに集められた意見では、頻繁に交通機関を利用する人たちにとって有利な料金システムにすることが強く支持された模様で、それを元にたとえば、一定の利用時間や距離を超えたところで料金に上限を設けることなどを検討している。TransLink 利用者は12月8日までに Transit Fare Review のページでアンケートに答えて、自分の意見を伝えることができる。アンケートの結果は、来年行われる第4段階で料金改革への最終的な進言を行うための参考とされる。乗車料金見直し計画の第1、第2段階では40,000人以上の人たちが参加した。

* "Rapid transit"と書かれているが、スカイトレインや高速バスの意味だろうか。

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シャワーヘッドで失敗・・・(-.-;) (2017.11.22)

<号外トピック:難病の薬が認可された> 先週、UBC の女子学生が aHUS(非典型溶血性尿毒症症候群)という難病にかかったが、それの治療に必要な Soliris という薬が1年に750,000ドルもするのに、BC Medical はこの薬をカバーしていないというニュースがあった。これに関して、この月曜日に州政府厚生大臣が、BC Medical でも Soliris をカバーすることになったと発表した。Soliris を保険カバーする他州への引っ越しまで考えていた学生の一家は、ほっとしたことだろう。
長年使ってきたシャワーヘッドの首が少しきつくなって、水の方向を変えるのに苦労するようになった。一種類のシャワーが出るだけの単純な製品だが、首がきつくなった以外はとても満足していた。でもまあ、20年近く使ってきたのだから買い換えの時期かと思って、今度は3種類のシャワーが出る”私としては高級な製品”を買ってきた。こちらがそれだ。

さっそく取り付けて、気分も新たに今朝、新しいシャワーヘッドでシャワーを浴びた。ところが、まったく使いにくい。温度調節がすごく難しい上に、水圧がまったくないのだ。温度は、これでよかろうと思って出しっぱなしにしていると、急に熱くなったり冷たくなったりする。水圧は、以前のシャワーヘッドの半分くらいしかなくて、なんだかシャワーを浴びた気がしない。水が入るあたりがかなり狭くなっている上、構造が複雑になっているために、水圧が下がってしまうのかもしれない。

取り付け方が間違っていたのかと思ってマニュアルを読んでみても、間違ってはいないようだ。だとしたら、こんなものは使っていられない。これまでコンピュータなどを買ってきては返品するのが得意な私だが、さすがにパッケージを開けてしまってからではちょっと返品できない。評判は悪くない製品だから、条件が良ければ、だれか他の人が使えるかもしれない。

ということで、明日からはまた以前のシャワーヘッドを使うことになった。さっき試しにシャワーを流したら、気持ちいい温度のシャワーが勢いよくドバーッと出てきた。うん、やっぱりこれでなくちゃあね・・・(^^)。それにしても、たかがシャワーヘッドでも、種類によってあれほど水温や水圧に違いがあるとは思わなかった。まあ、近いうちに買い換えるとしても、もっと単純な構造のにしようと思う。

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Drone 操縦者に25,000ドルの罰金 (2017.11.21)         

先月、Alex Fraser Bridge 周辺で飛ばされたドローンがニュースになったが、あのドローンを飛ばしたグループ Rotor Riot に25,000ドルの罰金が課せられた模様だ。

アメリカを拠点にして、世界中でドローンで動画を撮影して Youtube に載せる Rotor Riot のメンバーたちは、先月、多数の車が行き交う橋のタワー近くでドローンを飛ばし、そのビデオを Youtube に載せた。Delta 警察とカナダ運輸省がこれについて調査を開始し、先週、Rotor Riot に罰金を課した。カナダ運輸省によると、Rotor Riot のような Youtube 動画は商業目的とみなし、娯楽の場合よりもより厳しいルールが適用されて罰金も大きくなる。娯楽の場合は、最大で3,000ドルまでの罰金となる。

ビデオでは、自動車やトラックが橋の上を整然と流れている様子が映されているが、Rotor Riot の創業者 Chad Kapper は、彼らのドローンは一度たりとも車両の上空を飛んではいないと主張する。しかし、バンクーバーでドローンの操縦、販売、修理などを行う Candrone の Rob Brooks は、問題のドローンは車両にあまりに近いところを飛んでいる上、一人称視点ゴーグルを使ってドローンを操縦しているのはルール違反だと指摘する。Delta 警察も、ドローンが操縦不能になったら走っている車両に向かって落下し、橋の上で玉突き事故を発生させる危険性もあると言う。

なお、カナダ運輸省のルールでは、「重量1キログラム以下のドローンは人、車両、ボートから30メートル以上、それより重いドローンは75メートル以上離れていなければならない」と規制されている(参考トピック)。

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要注意:ショッピングモールでの駐車 (2017.11.20)         

Metropolis at Metrotown の近くに住む Sabrina Badal はよく車でモールに買物に行く。彼女にとって4時間まで許される無料駐車はとても便利だった・・・ある日まで・・・(^^;)。

その朝早く、彼女は Superstore の外の駐車場に車を置いた。いったん車でモールを出て午後になって戻り、別の場所に駐車してからモール内のスパトリートメントの店に行った。ところが、スパトリートメントから車に戻ると、驚いたことに、彼女の車には25ドルのチケットが置かれていた。彼女は何かの間違いだろうと思った。「チケットには4時間以上駐車していたと書かれていた。そんなことはありえない。4時間以上はいなかったのだから」。

モールではナンバープレート認識システムを使って違反者を摘発しているが、モールから車で何度も出たり入ったりすると、最初と最後の出入りだけが認識されて、途中の出入りは認識されない。彼女はこのことを知らなかった。それも当然で、駐車場のどこにもその注意書きがない。幸いにも Badel は、全部で2時間以下しか駐車していなかったことを証明できる買い物の領収書を持っていた。Badel がCTVテレビのスタッフと一緒にモールに行って説明したら、チケットをキャンセルしてもらった上、50ドルのギフトサーティフィケートまでもらい、一件落着した。

モールとしては、駐車場が近隣のオフィスで働く人たちやスカイトレインで働きに行く人たちによって不当に使われることがないようにしているわけだが、一方で、Badel のようなケースでチケットを貰ってしまう顧客が時々いることも認める。Badal は、「モールのシステムには欠陥がある。人々はモールで金を使っているのに、車で入ったり出たりするだけで罰金を課しているのだから」と話す。

モールは、システムの改良を約束する一方、「もしチケットを貰ったら、領収書を示して買い物をしたことを証明して欲しい。もし何度も出入りして何も買わなかった場合は、モールのセキュリティスタッフに車ナンバーを知らせて、また戻ってくることを知らせて欲しい」と話す。

う~ん、ショッピングモールがナンバープレート認識システムを使っているとはちょっとびっくりだが、今のハイテク時代にそのくらいは当たり前かもしれないね。私も、まれなことではあるが、モールに複数回出入りすることがある。気をつけねば・・・(^^;)。

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テロリストと同名の子供たちの災難 (2017.11.19)         

2001年の同時多発テロ以来、世界中でイスラム教徒が絡んだテロが多発している。そのため、アメリカ政府やカナダ政府が飛行機への ”no-fly list”(搭乗拒否者リスト)を作って、特定の人たちが飛行機に乗れないようにするのは、やむを得ないことかもしれない。しかし、そのためにまったく関係のない人たちが迷惑している状況には呆れてしまう。

バンクーバー島に住む Amber Cammish の4才の娘 Alia Mohammed は、飛行機に簡単に乗れない。no-fly list のリストの中に、Alia と同姓同名の人間がいるためだ。今年1月1日、Alia の一家が州北部の町 Terrace の飛行場で飛行機に乗ろうとすると、飛行場のスタッフが一家を止めて、Alia を搭乗させるためにはもっと詳しい情報が必要だと言ってきた。

No-fly list に名前が乗っていて、飛行機に乗れない子どもは Alia だけではない(ニュースソースにはそうした子どもたち7人の写真が載っている)。親たちは、子どもたちを no-fly list から除外してもらうべく、2018年の連邦予算で救済措置のためのシステムを作ることを要求してカナダ議会に働きかけ、17人の大臣たちを含む177名の国会議員が賛成した。ところが、Public Safety Minister 公衆安全大臣と Finance Minister 財務大臣が責任のなすり合いをして、こんな単純なことを進展できないでいるらしい。

う~ん、同姓同名なんて世界中にあるわけで、List に名前が載っているという理由だけで、年齢など他の条件をまったく考慮せずに搭乗拒否するというのが理解できない。いったいぜんたい、4才の女の子がどんなテロ行為を働けるというのか。これこそ、”お役所仕事”の典型だね・・・(-_-;)。

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Cambie 橋:自転車レーン設置を検討 (2017.11.18)        

バンクーバー市は、6車線ある Cambie Bridge の1車線を自転車専用にすべきかどうか検討するために、市民の声を聞きたいとしている。提案されているのは、南行きの一車線に可動式障壁を設けて一時的に自転車専用にし、交通にどのような影響が出るかをみるというものだ。現在はサイクリストが東側の歩道を歩行者と共有することが許されているが、混雑が激しくなっていると市は心配する。

市民の中には、今回の提案を歓迎する人もいるが、市議会議員 George Affleck は、ダウンタウンに向かう橋に新しい自転車車線を加えるのは時期尚早だと言う。Affleck は、車線変更が行われた Burrard Bridge の自転車車線がどんな影響を及ぼしているか市はまだ分かっていないとし、「成り行きを見ながらアプローチすることが重要だ。Burrard Bridge が改造され、2つのバイアダクトの撤去が行われるのだから、Cambie Bridge の一車線を自転車車線にするのはまだ早い」と話す。

市としては、1月にこの提案を市議会で決議する前に市民の声を聞きたい意向だ。関心のある人は、11月30日のオープンハウスに参加するか、あるいは、Eメールで意見を述べることができる。もし1月の市議会で承認されれば、車道を区分するための一時的障壁が来年春には設置される。

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身長167.6センチの大リーガーにMVP (2017.07.17)         

ここではあまり大リーグのニュースは書かないが、昨日は書かずにいられないようなニュースがあった。昨日、大リーグが発表した今年のアメリカンリーグ MVP(最高殊勲選手)に、身長168センチに満たない小さな選手が選ばれたのだ。

話題の主はヒューストン・アストロズのホセ・アルトゥーベ José Altuve 二塁手。彼は身長が167.6センチ(5フィート6インチ)しかなく、現役大リーガーとしては最も身長が低い。実際、180センチから190センチ以上の選手が居並ぶ大リーグで、アルトゥーベ選手の身長はびっくりするほど小さい。イチロー選手でさえ180センチあるのだ。しかも、こちらのサイトには、「(公式には5フィート6インチとなっているが)実際には1インチ甘く見てもらっているとアルトゥーベ自身が認めている」との記述*がある。それが本当なら、アルトゥーベは165.1センチしかないことになる。

アルトゥーベ選手は、21才になってすぐの2011年7月20日に大リーグデビューした。私は昔から小兵選手が好きで、アルトゥーベ選手もすぐ目についた。しかし、足は早いし打率は2年目から3割前後を打ち始めたものの、ホームランは2014年までは一桁台しか打てなかった。私は、体が小さいからホームランを打てないのは当然で、一番打者としてイチロー選手のような選手になるかと思った。

それが、2015年から突然ホームランを打ち出し、2015年に15本、2016年と2017年はそれぞれ24本のホームランを打って、今では堂々の三番打者に定着している**。他の選手と比べるとまるで子供のようなアルトゥーベ選手が、ポカスカとホームランを打つ。本当にびっくりしてしまう。彼のプレーぶりを映す動画を下にリンクした(ワールドシリーズで LAドジャースの前田投手からホームランを打つシーン)。どれほど小さな選手か、とくとご覧あれ。

   

アルトゥーベ選手は、2014年にはイチロー以来13年ぶりとなる首位打者・盗塁王・最多安打の同時獲得を果たし、同年から2017年にかけて史上5人目の4年連続200安打を達成している。また、2014年、2016年、2017年と3度首位打者を獲得している(参考サイト)。シアトル・マリナーズファンの私としては、将来、アルトゥーベ選手がマリナーズに移籍してくれたら最高なんだけど・・・(^^;)。

* For the record, Altuve is listed at 5-foot-6, a designation that even he admits is about one inch too generous.

** 日本では4番打者がもてはやされるが、最近の大リーグでは3番打者に最強打者を置くことが多い。

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つくづく思う「バランスが良い日本語」 (2017.11.16)       

最近、「日本語って、なんとバランスが取れた言語だろう」とつくづく思う。話し言葉ではなく、書き言葉としての日本語の話だ。漢字とひらがな・カタカナが混ざっている点がとてもいいのだ。

漢字ばかりだったら、中国語のような重苦しい文章になって息が詰まってしまいそうだし、逆に、ひらがな&カタカナだけだったら、アルファベットのように細かな文字の羅列になって疲れてしまうだろう。その点、漢字が少し続いた後にひらがな&カタカナが出てくると”ほっとする”し、冗長なひらがな&カタカナが続いた後に漢字が出てくると、これまた”ほっとする”のだ・・・もちろん、誰もそんなことを意識してはいないのだが・・・。

漢字が日本に伝わったのは西暦一世紀ころと推定されているが、その後(西暦800年ころの平安時代初期)にひらがな&カタカナを作ってくれた人たちに感謝したい気分だね・・・(^^)。

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BC州:一人あたり医療費がカナダで最低 (2017.11.15)       

Canadian Institute for Health Information が行った調査で、今年、ブリティッシュコロンビア州は一人あたりの医療費支出がカナダの州・準州の中で最低になると見られていることが分かった。今年の BC州での一人あたり医療費支出は6,321ドルになると予想されている。前年度から2%増えることになるが、上昇率はサスカチュワン州とヌナブット準州に次いで3番目に低い。カナダ全体では今年、一人あたり6,604ドルになると予想され、上昇率は2.9%だ。こちらに詳細レポートがあり、以下が書かれている。

*カナダ全体の一人あたり医療費支出は、2016年の6,419ドルから約200ドル上昇して、6,604ドルになると予想される。
州別の一人あたり医療費支出は、最高がニューファンドランド・ラブラドール州の7,378ドル、最低がブリティッシュコロンビア州の6,321ドルとなっている。アルバータ州は6,367ドル、オンタリオ州は6,367ドルだ。なお、北部の3つの準州はいずれも10,000ドルを超えていて、特にノースウェスト・テリトリーズは17,150ドルにも達している。
*2015年のカナダの一人あたり医療費支出は5,782カナダドルだったが、これを外国と比較すると、フランス(5,677カナダドル)、オーストラリア(5,631カナダドル)、イギリス(5,170カナダドル)に近い金額となっていた。アメリカの一人あたり医療費支出は11,916カナダドルで highest(世界一?)となっている。
*カナダ全体では今年、病院費用(28.3%)、薬代(16.4%)、physician services*(15.4%)が医療費支出の大きな部分を占めている。1997年以来、病院費用が医療費支出の最も大きな部分を占めてきている。

う~ん、医療費支出が高いほうがいいのか、低いほうがいいのか、よく分からないね・・・(^^;)。高ければ、それだけ医療制度によって面倒見てもらっているという意味にも聞こえるし、逆に、医療費が高すぎるっていう意味にも聞こえるしね。

* physician service の意味が分かりにくい。英辞郎の訳「医師の(医療)業務[医療行為]」では、病院費用に含まれるようにも思える。ひょっとすると、「family doctor の費用」という意味だろうか。

ニュースソース> 州ごとの「一人あたり医療費支出」金額が地図で表示されている。

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豪邸2軒の転用計画 (2017.11.14)      

バンクーバー市内にある2つの豪邸が、これまでとはまったく違った目的に使われる可能性が出てきた。ウェストエンドにある Gabriola Mansion写真)と、市南部 Southwest Marine Drive にある Casa Mia写真)だ。Gabriola Mansion は16軒の賃貸住宅に、Casa Mia は地域ケア施設に転用したい計画だ。改造には(Heritage Building に指定されているためか)市議会の承認が必要で、公聴会が今日午後6時から行われる。

Gabriola Mansion は以前レストランとして営業していたし、Casa Mia は Marine Drive を運転していると南側に見える豪邸だから、知っている人も多いだろう。両方とも、市によって Heritage Buildings の中でも最上位の A-list Heritage Buildings に指定されている。A-list に指定される建物は全部で263軒ある。

イギリス風建築 の Gabriola Mansion は、黎明期のバンクーバーで初めて全国的に有名になった企業のひとつ B.C. Sugar Refining Company を創立した Benjamin T. Rogers が建造した。最近では、ステーキレストラン Hy's Mansion やイタリアンレストランとして使われていた。

Casa Mia は、バンクーバー市で最初のビール醸造企業の Vancouver Breweries を経営していた George C. Reifel** が1930年に建造した。広さ21,000平方フィートのスパニッシュ・リバイバル風邸宅には、精緻な木工が施されたり丸天井があったりする。2011年に The Care Group が買収するまでは個人の住宅として使われていた。

* 昨年秋に日本人女性が殺されて遺体が発見されたのも、Gabriola Mansion の庭だった。

** George C. Reifel は、Delta 市 Ladner の Westham Island にある野鳥保護区 George C. Reifel Migratory Bird Sanctuary にも名前を使われている人物だ。1927年ころから Reifel 家が使っていた農地を、1960年代に George C の息子の George H が British Columbia Waterfowl Society に野鳥保護区として貸し出し、さらに1972年になって Reifel 家がカナダ連邦政府にその土地を売却および贈与することに合意した。今では野鳥の楽園となっていて季節ごとに珍しい鳥も飛来する。私も年間パスを買って時々バードウォッチングに行く所だ。

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BC 州が保険カバーしない難病 (2017.11.13)     

UBC の女子学生 Shantee Anaquod(23才)は、aHUS(atypical hemolytic uremic syndrome 非典型溶血性尿毒症症候群)という難病にかかった。患者は100万人に1人という珍しい病気で、カナダには約150人いるだけだ。aHUS にかかると、体の中にある種のタンパク質が発生して健康な細胞を攻撃し、次第に死に至る。

その治療費が莫大だ。Soliris という医薬品が彼女の命を救えるのだが、その薬は1年に750,000ドルもかかる。そして、悲しいことに BC Medical はこの薬をカバーしていない。ところが、オンタリオ州の健康保険システムは Soliris を全額カバーするし、その他の州でも一部をカバーしている。Shantee の母親 Jennifer は今、Soliris を保険でカバーしている州に家族で引っ越すことを考えている。同時に、Facebook を使ってクラウドファンディングで募金を開始した。

う~ん、他のほとんどの州でカバーしていると言うのに、なぜBC州は Solaris をカバーできないのかね。歯科治療がカバーされないこの州の保険制度にはいつも「へんちくりん」と思ってきたが、こんなところにも”穴”が空いていた。州政権を奪還したばかりの新民主党 NDP は、数年後の保険料の徴収を廃止する計画を発表しているが、それを含めて医療制度の大改革が必要な気がしてくるね。

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日系人劇作家にカナダ総督文学賞 (2017.11.12)     

日本生まれのカナダ人劇作家が、カナダ総督から文学賞を受賞することになった。時の人となった劇作家は Port Moody に住む Hiro Kanagawa ヒロ・カナガワだ。今月末に Ottawa でカナダ総督から受賞し、賞金25,000ドルをもらう。

受賞対象となったのはノルウェーの劇作家ヘンリック・イブセンの「Little Eyolf」(1894年)を現代風に作り変えた「Indian Arm*」という作品だ。ある夫婦を主人公にして、Deep Cove 北方の浜辺にある小屋を舞台に、養子にしたインディアンの男の子を交えた物語が描かれている。「劇は、インディアンと入植者の間の社会関係について多くを語っています」と Kanagawa は言う。

彼は劇を書く上で、インディアン文化の盗用の問題に注意したいと思って、Tsleil-Waututh Nation の元チーフ Leonard George に相談した。George は、Kanagawa が Tsleil-Waututh Nation の土地と伝説を使うことについて許可を求めたことは、彼の敬意の表れだとして評価した。Kanagawa はまた、Indian Arm 地域へのツアーを行い、Tsleil-Waututh の目を通してその土地の歴史について学んだ。

う~ん、日系の人が活躍するのは嬉しいね。これを契機にさらに活躍して欲しい気持ちだ。写真検索での彼の顔は見覚えがあったが、上でリンクしたウィキペディアには「テレビドラマや映画にも俳優として出演している」と書かれているから、私はテレビででも見たのかもしれない。

* Indian Arm はもともと、Burrard Inlet 入江の奥で Deep Cove あたりから北に伸びる入江の名前だ。

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Alex Fraser Bridge に雪対策 (2017.11.11)     

来年1月、Alex Fraser Bridge のケーブルに新しいカラー collar を取り付けて、冬の間の安全と信頼性を向上させることになった。先日、これを発表した州政府交通インフラ大臣 Claire Trevena は、「この新しいケーブルカラーシステムによって、天候に左右されることなく、Alex Fraser Bridge を常に使用できるようにし、人々が仕事に遅れたりすることのないようにする」と言う。

昨冬は、度重なる降雪によってケーブルから雪や氷が橋の上に落ち、何度も橋を閉鎖しなければならなかった。1月に設置されるシステムは、Port Mann Bridge に取り付けられたシステムと同様のものだ。必要に応じて、作業員が手動でカラーを操作し展開するようになっている。

う~ん、それはよかった。それにしても、来年1月に取り付けるというのものんびりしているよね。昨冬は12月から大雪が降ったのにね・・・。それと、もう一つ理解できないのは、カナダのような北国では、橋のケーブルから雪や氷が落下することは当然予想されたことだと思うのだが、なぜ橋の建設段階(1983~86年)から対策を講じなかったのだろうね。どうもよくわからん・・・(-_-;)?。

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不注意運転ドライバーの保険料増額 (2017.11.10)    

BC州政府は、不注意運転で検挙されたドライバーに対して、より高額の自動車保険料を課すことを発表した。これは、不注意運転が ICBC Driver Risk Premium(ドライバーリスク保険料)プログラムによってハイリスク運転として扱われるためだ。

ドライバーリスク保険料プログラムは通常の自動車保険プランに加算されるもので、たとえ、ドライバーが自動車を所有しなかったり、自動車に保険をかけていなかったりした場合でも、課すことができる。これにより、3年間で2回不注意運転のチケットをもらったドライバーは、保険料が最大で2,000ドルまで増額される可能性がある。不注意運転への保険料増額は、来年3月1日から実施される。現在、州内には不注意運転の違反を複数回した人たちが12,000人いて、今回の変更により、ICBCに3~5ミリオンドル(約3~5億円)の追加保険料収入が生まれることになる。

州政府法務大臣 David Eby は、「これは危険運転を減らすための政策だ。不注意運転は人々を危険に陥れ、全ドライバーの保険料を増額させる原因になっている。安全を向上させ、危険運転を罰するための行動をとることは、すべての州民の利益であり、正しい方向に向かってのひとつのステップだ」と話す。州政府によると、州内で発生する自動車事故の25%以上が不注意運転によって発生し、不注意運転によって毎年平均で78人が死亡している。

う~ん、いいことだね。どんどん厳しくして、“寄付したい人”にはどんどん寄付してもらったらいい。そして、私のような優良ドライバーの保険料をどんどん安くして欲しい。え?「ついこの間、Rumble St. で信号無視しそうになったのは誰だっけ」って?。あ、いや、あの、その、あれはですねえ、点滅信号がちょっとややこしかっただけでして・・・(^^;)。

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”Massey橋”の検討開始 (2017.11.09)   

州政府は、George Masseyトンネルに代わる双方向10車線の橋の建設プロジェクトを、第三者の目から技術審査するために、技術者をひとり採用した。Westmar Project Advisors Inc. 社長の Stan Cowdell がその人で、公共インフラストラクチャプロジェクトの技術コンサルタントとして長年の経験を持つという。2018年春までに、技術審査報告書をまとめるよう期待されている。

州政府は今年9月に、技術審査を実施するために巨大建設プロジェクトの建設工事を保留した。その時、運輸大臣 Claire Trevena は、審査を行って、前政権による10車線橋の建設計画が最良の選択肢だったかどうかや、もっと小さな橋にするやり方、現在のトンネルを修理して使う方法、トンネルを2つにする方法、または、それらを合併させる方法のいずれかが解決策なのかどうか、を検討すると述べていた。

老朽化したトンネルの代わりになる10車線橋プロジェクトは、Metro Vancouver に論議を巻き起こしていた。Richmond 市は州政府に対して、2トンネル計画を含めて他のオプションを見直すまで、10車線橋のプロジェクトを中断するよう求めた。一方、Fraser River の南側に位置する Delta 市の市長は、同プロジェクトは推進されるべきだと主張した。

う~ん、なんでもいいけど、今でさえ朝晩のラッシュ時にはものすごい渋滞なのだから、早く何とかした方がいいと思うけど・・・(-_-;)。それと、そもそも、バンクーバー周辺には橋が少なすぎるよね。

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雪道に新兵器”タイヤソックス“ (2017.11.08)  

先週は11月に入ったばかりなのに雪が降ったが、TransLink が雪のシーズンに備えているというニュースがあった。その中で気を引いたのは、バスにスノータイヤの代わりに“タイヤソックス“という”新兵器”を使うと言っていることだ。タイヤソックスとは Kevler 繊維が縫い込まれた布製のタイヤカバーで、たくさんの小さな繊維がすべてマイクログリッパーのように働いて、雪や氷の上での接触面積を増やして摩擦を向上させるという。下の Youtube 動画で、TransLink が詳しく説明している。

   

とりあえず、Burnaby Mountain で試験的に4台のバスにタイヤソックスを使ってみる予定らしい。このパイロットプロジェクトを行う Coast Mountain Bus Company は、「タイヤソックスを試すのは、TransLink が北米で最初の交通機関だ。タイヤソックスはノルウェーで開発された製品で、Lower Mainland では商用トラックがすでに使い始めていて、とても好評だと聞いている」という。

う~ん、こんな道具が雪道対策になるなら、スノータイヤは買う必要がないね。布状のものなら、畳んでトランクに入れておけるしね。タイヤへの装着もチェーンよりは簡単にできそうだし・・・。ただ、ウィキペディア「スノーソックス*」には、「スノータイヤが十分ではない場合、タイヤソックスを用いることで、雪道におけるグリップが向上する」と書かれているのが気になる。オールシーズンタイヤなどには使えない、なんてことはないと思うのだが・・・(^^;)?。

* タイヤソックスの他に、スノーソックス、オートソックスなどの名称があるようだ。

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<参考サイト>
Top 5 Amazing Snow Chain Alternatives For this Winter 雪道対策用品5種類を紹介する動画
オートソック タイヤチェーンみたいなの使ってみました
Tire Socks: An Alternative to Snow Tires?
Snow Socks

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BC州:健康保険料の廃止を検討 (2017.11.07) 

NDP(New Democratic Party 新民主党)のBC州政府は、専門家による作業部会を発足させて、どのようにしたら4年以内に保険料支払制度を廃止できるかを検討して、検討結果を来年3月末日までに政府に報告させることになった。同作業部会の会長には、ビクトリア大学で応用経済研究と政策分析の専門家 Lindsey Tedd 教授が就く他、NDP による州政府で健康環境教育担当の大臣だった Paul Ramsey と、ブリティッシュコロンビア大学の法学教授 David Duff も部会に加わる。

今回新たに発足した作業部会は、安定的で効率的な、分かりやすい収入源の代替案を決定するために、州民、ビジネス界、その他のグループに、健康保険料を廃止することについてどのように考えるか意見を求め、他州が採用している健康財政モデルを手本に検討する。NDPは、この春の選挙の前に、現行の保険料制度を廃止して他州が採用しているような累進課税制度の採用を検討することを約束していた。

一方、州政府はすでに今秋発表した予算計画の中で、来年1月1日から保険料を50%減額することを発表した。これにより、個人については年間最大で450ドル、また家族には最大で900ドルの節約となる。保険料免除の基準額もまた2,000ドル増額され、年収35,000ドル以下の夫婦や、子供が二人いて年収が32,000ドル以下の片親の家庭は全額免除される。

う~ん、保険料に関しては、どうやら BC州はカナダ国内でややユニークな存在だったようだね。カナダで唯一、健康保険料を(独自に一律金額で)徴収する州なのだから・・・。他州では、給与税や所得税に含まれる部分を健康保険に回しているため、累進課税によって高額所得者ほど多額の”保険料“を支払っている形のようだ。

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この漢字、読めますか・・・(^^;)? (2017.11.06)

「実は読み間違えている漢字ランキング50」なんていう記事があった。乳離れ、貼付、続柄、礼賛などから始まって、読み間違いやすい漢字が50個ランキングされている。ポータルサイトの gooが、20~30代の男女各250人に対して行ったアンケートの結果を集計したものだ。

読み間違えている漢字トップは「乳離れ」。読み方は、「ちちばなれ」ではなく「ちばなれ」だという・・・(^^;)。2位は「貼付」で、正しくは「ちょうふ」と読む。3位には「続柄」が続いた。「ぞくがら」と読むのは誤りで、正しくは「つづきがら」。

「ランキングのトップ10」は、以下だ。
乳離れ 貼付 続柄 礼賛 依存心 漸く 早急 間髪 代替 一段落 

なんと、私が正しく読めたのは半分しかなかった・・・なんとも(-_-;)。さらに、11位から30位までは以下だ。
(~20位)御来迎 手繰る 出生率 他人事 代替機 あり得る 美人局 角地 琴線 逝去 
(~30位)凡例 所謂 遵守 古文書 粗利益 汎用 進捗 出納 肉汁 相殺 

こちらはちょっと易しくて、私は16個が正しかった・・・まあまあだね(^^;)。31位以下はこちらのサイト*にあるが、それほど難しくない。

それにしても、「雰囲気(ふんいき)」を「ふいんき」と読んだり、「用いる(もちいる)」を「よういる」と読んだりする人がいるなんて、笑っちゃうね・・・(^^;)。え?「お前だってどんな間違いしてるか分かったもんじゃねえ」って?。そ、そ、そうかもね・・・(-_-;)。

* 10個ずつ並んでいるので、下の方にある「2」~「5」のボタンをクリックして、その後を見ることができる。

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ICBC 保険料が今月から値上げ (2017.11.05)

11月1日から、ICBC の自動車保険基本料金が6.4%値上げされた。この値上げは、今後実施されるオプションを含めて最高で9.6%に達する値上げシリーズの第一弾だ。州政府法務大臣 David Eby によると、すべての値上げ項目が出揃ったら、平均的なドライバーで年間130ドル、約8%の値上げになると見込まれる。

この保険料値上げは9月に発表されたが、その前に、ICBC が一年で0.5ビリオンドル(約500億円)以上という史上最大の赤字を出したことが発表されていた。Eby は、こうした財政状態は、ICBC の収入から1.2ビリオンドル(約1,200億円)を一般歳入に組み込むことを許した2010年の法改正など、自由党の前政権による「長年にわたる誤った管理」の結果であると述べた。Eby は、6.4%の基本料金値上げは、自由党政権が委託した Ernst & Young 社による7月の報告書が推奨した20%よりも小さいと述べた。

CTF(Canadian Taxpayers Federation カナダ納税者連合)によると、ブリティッシュコロンビア州民は、カナダ国内で二番目に高い自動車保険料を払っている。CTFは、ICBC による自動車保険の独占を終わらせるよう州に要求してきた。州政府は、公営保険企業である ICBC の問題を正すために、いろいろな暫定措置を取ると発表している。それには、ICBCの業務監査、事故が多発する交差点での赤信号カメラを24時間作動させること、ハイリスクの人たちの間の不注意運転を減らすための新技術のパイロットプログラムなどが含まれる。

う~ん、自由党政権時代、保険料値上げの話が出た時に、その理由の一つとして「保険クレームが多発したこと」が挙げられていたが、私は「なんだかこじつけだね」と思った。交通事故がそんなに急増するような問題など聞いたことがなかったからだ。案の定、「ICBC の収入から巨額を一般歳入に組み込むことを許した2010年の法改正」なんていう”大きな理由”があったってわけだ。ここでも前自由党政権の”ボロ”が出てきたようだ。

ともかく、飲酒、スマフォによる不注意運転、信号無視などに対しては、もっともっと取締を厳しくして罰金も高くし、その分、自動車保険を安くして欲しい・・・それが私の思いだ。特に、赤信号への切り替わり時の交差点進入は非常に危険なのだから*、赤信号カメラをいたるところに設置して徹底的に検挙して欲しい。

* 20年以上前、私がダウンタウンの Davie St. を南東方向に走っていた時だ。Burrard St. との交差点で、前を走っていたバンが赤信号に切り替わった直後に交差点に飛び込んだ。すると、Burrard St. を北東から乗用車がスピードを落とさずに交差点に進入してバンの後部に衝突した。バンはコントロールを失って、横断歩道を渡り始めた女性にぶつかった。女性は倒れて頭を強打した。私は目撃者として、乗用車の運転手に電話番号を知らせた。後日、警察から電話があって、状況を説明した。女性は死んだかもしれない。一番悪いのは赤信号に飛び込んだバンだが、乗用車がやったような青信号への切り替わり時にスピードを付けて交差点に進入するのも非常に危険だ。

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<参考トピック> ICBC保険料が2年間で30%上昇? (2017.07.25)

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国勢調査:原住民の人口が増加 (2017.11.04)

2016年に行われたカナダの国勢調査で、カナダ原住民の人口が非原住民に比べて増加していることなどが分かった。以下、調査結果の詳細だ。

<民族性>

*全人口のうち、770万人はヴィジブル・マイノリティーで、全人口に占める割合は22.3%だった。ヴィジブル・マイノリティーの中で最も多いのは25.1%を占める南アジア系の人たちだ。そのほか、中国系の人たちが20.5%を占め、黒人が15.6%を占める。
(南アジア系とは主にインド系の意味だと思うが、それが中国系より多いとは意外だね。)

*カナダ人の約3分の一が、少なくとも片親にブリテン諸島(イギリス、アイルランド、その周辺の島々)住民の血統を持ち、他に13.6%がフランス人の血筋を引く。

*全人口の32.3%を占める最多グループが「民族性」を「カナダ人」と答えた。「カナダ人」とは、何世代にもわたってカナダに住んでいるヨーロッパ系の人たちを意味するようだ。

<カナダ原住民>

*全人口の6%強の人たちが、カナダ原住民を祖先に持つと調査に答えた。
(下の「4.9%」と矛盾する感じがあるが、「6%強」には、原住民の血を引くものの「民族」は原住民以外で答えた人たちが含まれるということではないだろうか。)

*カナダ原住民の人口は1,673,785人で総人口の4.9%を占めた。2006年の調査からの増加率は42.5%で、非原住民の4倍以上の増加率だった。その背景には、原住民の寿命が伸びたこと、出生率が高いこと、原住民アイデンティティを進んで報告する人が増加したことがあげられる。

*原住民の年齢は若くて平均年齢は32.1才で、非原住民の平均年齢より10才近く若い。また、より多くの原住民が都市部に住んでいると答えた。

*大都市圏に住む原住民の人口は2006年に比べると60%近く増加した。統計局のアナリストは、「原住民は若くて、今後も増加するだろう」と言う。カナダ統計局は、この傾向が続けば、2036年までに原住民の人口は250万人に達すると推定している。

*大修理を必要とする住宅に住む原住民の比率は、原住民保護区に住むインディアンを除いて減少した。保護区の住民で大修理を必要とする住宅に住む原住民の比率は僅かに増えて44.2%だったのに対して、原住民全体ではその比率は19.4%だった。

<持ち家比率>

*全人口のうち、自分の住宅を持つ人の比率は67.8%で、2006年調査時の68.4%からわずかながら減少した。しかし、2006年の比率はそれ以前の15年間で6%近く増加していた。持ち家比率が最も高いのは大西洋岸地域で、76.7%に達した。最も持ち家比率が低い州はケベック州で61.3%だった。また、ヌナブット準州ではたった20%だった。

ミレニアル世代は、その親たちに比べて家を持たない傾向があり、1981年時点の30才の人たちよりも現代の30才の人たちのほうが自分の家に住まず、賃貸アパートに住んでいる。

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正常血圧でも安心できない ”血圧サージ” (2017.11.03)

最近、友人と親戚の人から相次いで「血圧サージ」という言葉を聞いた。NHK の番組で知ったというので、調べてみたら、最近、「(ためして)ガッテン!」と 「NHKスペシャル」が採り上げたトピックだと分かった。

血圧サージとは血圧が急上昇することを言い、起床後2時間の平均血圧が睡眠中の血圧に比べて55mmHg以上ある場合は、”危険なサージ”と呼ばれる。特に血圧サージが長い期間にわたって頻繁に繰り返されると、脳や心臓に関わる病気のリスクが高まる。血圧サージは、ふだん血圧が正常範囲にある人でも発症することがあり、実際、「ガッテン!」では、ふだんは120/65前後の正常範囲だった人の血圧が、ある朝、急上昇して脳梗塞になった例を紹介していた。

血圧サージは、複数の要因が重なって発生する。その要因としては以下のことなどが考えられる(数字の単位はmmHgで、これらの行為によって一般的にどれほど血圧が上昇するかを示す)。

   タバコ 21、深酒* 20、緊張 20、階段 19、月曜日** 19、
   トイレ 12、通勤 9、寒さ 9、コーヒー(カフェイン) 8
   (このほか、起床 20、睡眠不足 15 などもある)

たとえば、前夜に深酒(20)をしてアルコールのために寝不足(15)になり、翌朝、タバコ(21)を吸いながら駅に向かう途中で歩道橋の階段(19)を上ったら、これだけで 70mmHg 以上も上昇する計算になる。これに月曜日、寒さ、トイレなどの要因が加わったら、さらに危険度が増して脳卒中の引き金になるという理屈だ。なお、危険な血圧サージは朝に起きやすいことから、モーニングサージという言葉もある。

これを防ぐには、血圧を上昇させる要因が複数重ならないように気をつけることが大事だとしている。たとえば、「寒い朝には、急な運動やたばこを避ける」などと言ったことだ。最後に、これらを詳しく紹介する「ガッテン!」の動画を以下にリンクしてみた(後半は動画の動きが少しおかしくなっている)。

   

う~ん、私の血圧は今のところ正常範囲にあるが、生活の仕方次第では”危険なサージ”を発生するかもしれないということだ。気をつけねば・・・(-_-;)。

* アルコールは、睡眠中、一時的に血圧を下げるが、翌朝には血圧を上げる作用がある。
** 勤労者は、週末ゆっくりした後の月曜日には、仕事のプレッシャーから血圧が上がるのだそうだ。

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フルーショットの季節 (2017.11.02)

Flu shot フルーショット(インフルエンザ予防接種)がすでに始まっていて、ウォークインクリニック、薬局、 VCH(Vancouver Coastal Health)インフルエンザクリニックなどでやってもらえる。今冬、最も勢いが強いのは A型インフルエンザ=H2N3亜型で、これに感染すると特にシニアは重症になる。カナダでは毎年3,500人近くがインフルエンザと肺炎で死亡し、その大半はシニアだ。

予防接種は、生後6ヶ月から5歳までの幼児、65才以上のシニア、妊婦、カナダ原住民、それに免疫不全あるいは慢性の健康不全を持つ人たちには無料だ。また、インフルエンザに感染しやすいハイリスクの人と一緒に、生活したり働いたりしている人にも無料だ。2才から17才までの子どもは、注射の代わりにワクチンの鼻孔スプレーである FluMist を受けることができる。予防接種は、自分だけでなく周囲にいる人たちをも守る意味がある。

ワクチンは安全で、インフルエンザに対して最大の防御であるが、通常は40~60%の防御しかしないので、予防接種を受けてもインフルエンザに感染する可能性は残る。しかし、VCH のスタッフは「ワクチンを受けておけば、インフルエンザにかかっても、入院の必要性も死亡する確率も低くなり、症状もそれほど悪くならないだろう」と言う。予防接種が効き始めるのは2週間後くらいなので、インフルエンザのピークシーズンが到来する12月初めまでに余裕を持って予防接種を受けるのがいいようだ。

う~ん、私はこれまでフルーショットを受けたことがない・・・(^^;)。しかし、年と共に抵抗力が落ちてきているのは間違いないだろうから、今シーズンから受けようかと思っている。

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国勢調査:5人に一人は外国生まれ (2017.11.01)

先日、ブリティッシュコロンビア州内の5都市でヴィジブルマイノリティが人口の50%以上を占めていることが、2016年に行われたカナダの国勢調査でわかったと書いた。今後は、数度にわたって、その他の調査結果について書いてみる。今回は、移民者についてだ。

<移民者>

*カナダ人(国籍取得者と永住権保持者)のうちの21.9%が外国生まれだった。この比率は約一世紀前の1921年(22.3%)以来の高い比率だった。1931年にも21.9%を示したが、厳密には今回の比率のほうが少し高い。カナダ統計局は、2036年までに外国生まれのカナダ人の比率は30%にも達すると推定している。

*2011年から2016年の間に120万人の移民が認められ、そのうちの60.3%は“経済”移民者として移民し、さらに、その約半分は熟練労働者プログラムによるものだった。

<新移民者の定住先>

*移民者の定住先では、プレーリー3州(アルバータ、サスカチュワン、マニトバ)で移民者が増加した。オンタリオ州には新移民者の39%が住み着いたが、2001年の55.9%からかなり減少した。カナダ統計局のシニアアナリストは、「この減少は単に経済状況によるものではなく、いくつかの州が Provincial and Territorial Nominee Program(地域および州移民者指名プログラム?)を活用して、それらの州経済の必要性に応じて移民者を引き寄せたからだ」と話す。

*プレーリー3州の都市部は異常なほど多くの移民者を受け入れた。それでも、移民者の56%はトロント、モントリオール、バンクーバーの三大都市圏に住んでいる。なお、三大都市圏だけでカナダの全人口の3分の一以上を占める。

<出身地域>

*新移民者の60%以上は、中東を含むアジア諸国からやってきて、その率は他地域を圧倒している。また、アフリカからの移民者比率はヨーロッパの比率を超えて13.4%となり、新移民者の供給源地域としては2番目となった。これは、ケベック州がフランス語を話す移民者を引きつける努力をしたことが大きく関係していて、アフリカからの新移民者の約半分がケベック州に住み着いた。

<出身国>

*国別で最も多くの新移民者を送り込んできたのはフィリピン(15.6%)で、次いで、インド(12.1%)、中国(10.6%)と続く。アメリカからの移民者は3%弱だった。また、カナダの元宗主国だったイギリスとフランスからの新移民者は合計で4%だった。避難民を多く排出するシリアは、2011年には移民者出身国ランクの50番目だったが、今回は7番目に多い国となった。

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ユネスコ「世界の記憶」に「上野三碑」 (2017.10.31)

私の出身県に関して、意外なニュースがあった。ユネスコの「世界の記憶」(旧「世界記憶遺産」)に群馬県高崎市にある古代石碑群「上野三碑(こうずけさんぴ)」が登録されたという。上野三碑は、飛鳥時代(591~710年)~奈良時代(710~794年)前期、今の高崎市内に建てられた次の3つの碑*のことだ。

山上碑(やまのうえひ)」 681年 建碑
多胡碑(たごひ)」 711年ころ 建碑
金井沢碑(かないざわひ)」 726年2月29日 建碑

これらは朝鮮半島からの渡来人との交流から生まれたものとされ、漢字や仏教の広がりなど東アジアの文化交流を示す資料とされる。高崎市のウェブサイトが、Youtube 動画「上野三碑の紹介(①概要編)」**を配信しているので下にリンクした。

   

この動画の続編として、漫画風の Youtube 動画で「上野三碑ができるまで(②山上碑・金井沢碑編)」と「上野三碑ができるまで(③多胡碑編)」も配信されていて、とても分かりやすい。これらの動画で私の気を引いたのは、「この頃、戦乱の最中にあった朝鮮半島からは多くの人々が日本に渡って来た」ことと、建碑にそうした渡来人が関わっていたことだ。朝鮮半島の人たちと日本人はよく似ているから当然のことかもしれないが、やはり、”大量移民”の時代があったわけだ。

ところで、私はつい最近まで、上野三碑についてはまったく知らなかった。小中学校の歴史の時間にも出てこなかったし、村の人たちが口にするのを聞いたこともなかった。ひょっとすると、あのころはそれほど研究が進んでおらず、歴史的な価値がそれほど認識されていなかったのかもれいない。それにしても、古代の歴史と言えば西日本が舞台と思っていたが、群馬県にこうした歴史物があるのには、ちょっとびっくりした。

*すべて漢字で刻まれている。ひらがなの元になる借字(しゃくじ)が奈良時代(710~794年)に生まれ、ひらがなの形になったのが平安時代(794~1192年)と言われるから、まだひらがなはなかったわけだ。なお、漢字が日本に伝わったのは、遅くとも1世紀頃と推定されている。

** 動画の説明には以下のように書かれている。
「日本国内で現存する平安時代以前の古碑はわずかに18例ほどに過ぎず、高崎市域における三例の集中は、歴史的にきわめて特筆されます。このような重要性から、三碑はいずれも国の特別史跡に指定されています。それぞれの碑文からは、当時の地方行政制度のあり方、古代豪族の婚姻や氏族のつながり、仏教思想の広がりなど実に多くのことが明らかになり、古代東国史の一級史料と評価されています。文字を駆使し、石碑を建てる文化は、飛鳥時代に朝鮮半島や中国からもたらされたものです。このため、当地域の豪族の地域経営には、渡来人の知識層―主として新羅系の人々―が参画し、当時の日本でも高い文化度を誇っていたと考えられます。」

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5都市で Visible Minority が50%以上 (2017.10.30)

昨年2016年に行われた国勢調査で、ブリティッシュコロンビア州内の5都市でヴィジブルマイノリティが人口の50%以上を占めていることが分かった。Richmond、Burnaby、Surrey、Vancouver、Coquitlam の各都市だ。また、UBC を含む Electoral Area A地図)* でも50%を超えた。Richmond では75%の住民がヴィジブルマイノリティで、その割合は州内自治体としては最大だ。Coquitlam では、2011年調査時の44%から増加して、今回初めて50%以上を超えた。4都市ではヴィジブルマイノリティの割合が増加し、Vancouver だけは前回調査時と同じ52%だった。

Metro Vancouver の他の地域では、ヴィジブルマイノリティの割合は14%(Langley City)から39%(New Westminster)の範囲にある。Metro Vancouver 以外の地域の自治体ではいずれも15%以下の割合となっている。ブリティッシュコロンビア州全体では30%となっている一方、カナダ全体では22%となっている。

カナダ統計局による州内自治体の詳細データはこちらのサイトにある。また、こちらのサイトのグラフは、1981年以来、国勢調査ごとのカナダ総人口に対するヴィジブルマイノリティの割合を示している。これによると、1981年には4.7%**しかいなかったヴィジブルマイノリティは、昨年2016年には22.3%にまで増加した。さらに、2036年には34.4%にまで増加すると推測されている。

う~ん、こうなると、5都市では ... Minority ではなくむしろ Visible Majority ヴィジブルマジョリティだね・・・(^^;)。

* 飛び地ばかりで、なんとも面白い”自治体”があったものだ・・・(^^)。
** 私は1984年にカナダにやってきたが、あの当時はたしかに白人が圧倒的に多かった。その後、1997年の香港の中国返還ころから中国人(香港人)が急増した他、インド人、フィリピン人、韓国人なども増えてきた。

ニュースソース> BC's Most Diverse Cities(グラフ)と Visible Minorities(地図)が載っている。Visible Minorities(地図)は色分けしたドットが人種別の分布を示し、それぞれの人種がどこの都市に多いかが分かりやすくて、とても興味深い。

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ドアの開閉が生死の分かれ目 (2017.10.29)

就寝前に寝室のドアを閉めるか否かが、火事になった場合の生死の分かれ目になる可能性があるらしい。バンクーバー消防局スポークスマン Jonathan Gormick は、「ドアが閉まっていれば、煙探知機の警報を聞き、ベッドから起き上がり、何が起こっているか見定め、安全に逃げ出せる方法を見つけるための時間ができる」と言う。そして、住宅火災で最多の死因となっている有毒ガスによる中毒と窒息を免れる可能性が高くなる。

逆に、ドアが閉まっていないと、煙が充満した部屋の中で目がさめることになって、煙の吸入を避ける唯一の方法は床近くに顔を置くことだけになってしまう。そして、逃げ出せるまでに数秒しか残されない状態になる。現行の BC州の建築基準法で、人が睡眠をとる場所に煙探知器の設置を義務付けているのは、それが理由だ。Gormick はまた、住宅の各階に少なくとも一個の煙探知機を設置するようすすめる。

また、現代の住宅火災では昔に比べて、住民が逃げ出すための時間がとても短くなっていると、Gormick は言う。現代の住宅で大量に使われている合成建築資材は、これまでになく火の回りを早くし、より多くの有毒ガスを発生させるのだ。2009年に安全科学を追求する機関 Underwriters Laboratories が、2種類のリビングルーム火災を発生させて比較実験を行った。1つには主に材木とコットンで作られた古い家具を置き、もう1つには合成素材からできた現代的な家具を置いた。古い家具を置いた部屋は29分以上燃え続けて、その後でやっとフラッシュオーバーが発生した。フラッシュオーバーとは、火元近くにある可燃物が一度に燃えだす現象だ。もう一つの現代的な家具を置いた部屋は、フラッシュオーバーが起こるまでたった3分40秒しかかからなかった。

う~ん、寝室のドアを閉めておくことが大事だなんて、考えたこともなかった。今夜からドアを閉めて就寝する習慣をつけようかね。それから、現代の建築資材がかえって危険だというのも意外だった。私は逆に安全かと思っていたが・・・(-.-;)。

ニュースソース> このニュースはこちらの動画でも見られ、上記の比較実験がより分かりやすくなっている。

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コンピュータを使えない子どもたち (2017.10.28)

先日、親戚の子供がタッチタイピングをマスターしたと書いた。あれを書きながら、少し前に日本のいとこが話していたことを思い出した。いとこの甥にあたるT君は学校の先生をしている。T君の同僚の先生が一般企業に出向していて、その会社の社員が「高卒の新入社員がコンピュータをまったく使えない」と嘆いているというのだ。去年も大卒新入社員がコンピュータを使えないと大きなニュースになっていた。

たった10日間のタッチタイピング練習すらやらないから、こんなことになる。「スマフォが使えりゃ十分」と思ってコンピュータ離れするから、こんなことになる。そして、文科省が本気でコンピュータ教育をやらないから、こんなことになる。

そんな状況の中、「2020年から小学校でプログラミング教育を必修化」すると言う。「冗談でしょ!」と言いたい。キーボードすらまともに使えない子どもたちに、どうやってプログラミングを教えるのか。やはり高校の先生をしている私の姪が「『情報』という科目はあるけれど、理屈ばかりの説明で、コンピュータ実技は何もやっていない」と言っていた。プログラミング教育もおそらく、理屈ばかりの絵空事になってしまうのだろう*。

う~ん、なんとなく日本の将来は暗い感じがしてくる・・・(-_-;)。

* 中学校ではすでに2012年度からプログラミングが必修になっているらしい。しかし、こちらのサイトに書かれているように、理屈を少しなめるだけで「大したことは期待できない」内容のようだ。

<参考サイト> 各国で始まるプログラミング教育必修化の波:日経ビジネスオンライン

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世界12都市が「化石燃料フリー*」宣言 (2017.10.27)

先ごろ、バンクーバーを含む世界の12都市が、環境保全を目的に、2025年までに無公害バスだけを街に走らせることと、市の中心部で化石燃料のガス排出をゼロにすることを宣言した。宣言に参加したのは、バンクーバー、ロンドン、パリ、ロサンゼルス、ケープタウン、コペンバーゲン、バルセロナ、キトー、メキシコシティー、ミラノ、シアトル、オークランド(ニュージーランド)の12都市だ。

総人口約8,000万人の12都市は、「化石燃料のない街宣言」の下に、歩行、サイクリング、公共交通機関の使用を奨励する。C40グループの一部であるこれらの12都市が、温室効果ガス排出を抑えるためのパリ協定の目標を達成するために、国家政府よりも厳しい環境目標を設定して、地球温暖化を和らげるための対策を模索する。C40とは、気候変動の問題に取り組む世界の大都市ネットワークで、カナダからはバンクーバー、トロント、モントリオール、日本からは東京と横浜が参加している

ゼロ排出ガス地域を設けて、より多くの公園、歩行者地域、あるいは車道で、電気自動車または燃料電池自動車だけを走らせ、住居空間としてより魅力的な都市になることを目指す。たとえば、バルセロナ市長は、同市で近い将来165ヘクタールの緑地スペースを増やし、自転車道を拡大し、自動車交通を5分の一にまで減らす計画であると述べた。C40 の推定では、12都市の道路で運行されているバスは59,000台にのぼる。

う~ん、「地球温暖化の概念は中国の陰謀」とか言って、「環境」の「か」の字も頭にないどこぞの大統領は別にして、世界のあちこちで人類が生き延びられるような環境を造ろうとがんばっているってわけだ。排気ガスのない街ができたら、さぞかし空気がおいしいことだろうね。

* この場合の「フリー」 free は「~のない」という意味、念のため・・・(-_-;)。

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中古の日本車コレクション (2017.10.26)

Kamloops 北方の町 Clearwater に住む Merlin Blackwell は、日本車のビンテージカーを集めるのが趣味だ。彼の2つの倉庫にある日本車コレクションは、アメリカ製やヨーロッパ製が幅を利かせるビンテージカーの世界では肩身が狭いが、今や”テレビスター”だ・・・(^^;)。というのは、今、バンクーバーで撮影が行われているテレビドラマ「高い城の男」で、彼のコレクション、特に1950~60年代の日本車が小道具として”活躍している”からだ。

「高い城の男」は「アメリカの西半分が日本軍に占領された」という架空の歴史設定によるドラマで、1960年代初めを舞台にしている。そのため、当時の情景を作り出すのに日本車が必要になる。そこで登場するのが、Blackwell の中古日本車だ。「特殊撮影といくらかの修復作業で、何台かはしっかり働いてくれるよ」。

自宅脇の2つの倉庫に中古車14台を保管する彼は、「私はおそらく、州内にある当時の日本車の半分は持っている」と言う。中古車コレクションは十代の頃からの趣味だ。「初めて乗ったレーシングストライプ付きの車が Datsun 510 だった。かっこよくてスマートで乗り心地が良く、動きは速いしスポーティだった。この種の車の歴史を調べてみたんだけど、あの車は技術的にびっくりするほど素晴らしいし、めったに故障したことがなかった」。

う~ん、面白いコレクションをする人がいるね。それにしても、この人のコレクションは貴重だ。1950~60年代には、日本車はそれほど輸出されていなかっただろうから・・・。それから、彼の評価を鵜呑みにすれば、当時から日本車は優秀だったと思えてくるね・・・(^^)。

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日本は世界有数の”交通安全国” (2017.10.25)

こちらのサイトの世界地図を見た時、私は「あれ?日本がない?」と思った。そして、隣国がオリンピック公式サイトでやらかしたように、誰かがまたしても”日本消し”をやったのかと思った・・・(^^;)。ところが、よく見たら、日本が黄色く塗られているために識別しにくいだけだった・・・そそっかしい自分を反省(-_-)。そして、この黄色は、日本が世界有数の”交通安全国”であることを意味していた。

この地図は、人口10万人あたりで交通事故死した人が何人いたかを表している(2012年調べ)。黄色は10万人あたりの事故死者数が「5人以下」であることを意味している。そして、日本と同じ黄色になっているのは、北欧諸国(イギリス、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、グリーンランドを含むデンマーク)、ドイツ、スペインなど数えるほどしかない。日本からはよく交通事故のニュースが伝えられるから、交通事故が多いと感じるのだが、人口比で考えると日本は世界に誇れる”交通安全国”ということのようだ・・・(^^)。

30数年前に私がカナダに来た時、「へ~え、カナダ人は安全運転なんだねえ」と思った。脇道から渋滞している大通りに出ようとすると譲ってくれたり、車道を渡ろうとする歩行者のために停車してやったりするドライバーが目についたからだ。そして、日本に旅行すると、いつも「なんとも乱暴な運転だね」と思うことが多かった。ところが、年を経るごとに状況が変わってきた。日本の安全運転が目立ち、カナダの危険運転が目立つようになってきたのだ。上述の世界地図は、そのあたりの日本の運転マナー向上を反映しているのかもしれない。

<参考サイト> 内閣府・道路交通事故の長期的推移(交通事故死者数が14年連続で減少)

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親戚の子供がタイピングを習得 (2017.10.24)

日本で親戚の女の子(小学4年生)が、学校でコンピュータと英語を勉強し始めたと聞いたので、「英語はしっかり勉強しておくのがいいよ。それから、タッチタイピングもぜひ習得するといいよ」と教えて、以下のタッチタイピングの練習サイトをすすめた。

富士通タッチタイピング
*「ピックアップ」のところは読み飛ばして、「基本コース(初心者向け)」→ 「キー配置を覚えよう」 → 「ローマ字入力」から始める。
*「ローマ字入力」だけを練習する。
*「基本コース」から少しずつ進んでいき、「実力アップコース」までやったらかなり上達していることになる。

「これを毎日30分練習すれば10日くらいでマスターできるよ」というと、彼女は面白がって毎日練習し、あっという間に習得してしまった。彼女が練習したのは「ローマ字入力」だけだ。いずれ英文をタイプすることになるのだから、ローマ字入力だけにするのがいい。かな入力は、英文を打つ際にはむしろ弊害になってしまう。

昔、子供に基礎学力の習得をすすめるときに「読み書き算盤」と言った。今では、「読み書き算盤」はすべてコンピュータでやる時代だ。だったら、子供にタッチタイピングを教えない手はない・・・たった10日でマスターできるのだから。タッチタイピングを習得して初めて、読み書き算盤のスタート地点に立ったということだ。

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「え?僕が死んでるって・・・(-_-;)!?」 (2017.10.23)

Kamloops に住む Bryan Kupiak(65才)は、母親が死亡し、Kamloops の葬儀場で火葬した後、彼女の故郷 Winnipeg に埋葬してきた。Kupiak が Kamloops の自宅に戻ると、おかしなことが起こった。「郵便箱を開けると手紙が入っていました」。カナダ政府税務局からのその手紙には、「Bryan Kupiak の遺産」というタイトルで「Bryan Kupiak は死亡した」と書かれていたのだ。

Kupiak は頭が混乱したが、ともかく Service Canada カナダ・サービス省に電話した。すると、相手は「はい、あなたは死亡しています」と答えた・・・(^^;)。さらに悪いことに、年金の支払いも停止されていることが分かった。Kupiak が望みもしないのに、次から次へとストレスの種が発生する。

Kupiak は、火葬の準備で Kamloops の葬儀場に連絡した時、自分と母親の社会保険番号(social insurance number)を渡したが、何かの手違いで2つの番号が取り違われてしまったようだ。サービス省は、このようなケースを重大に受け止めるとし、「早急に対応して、できるだけ早く間違いを正すよう必要なアクションを取る」と担当者は述べた。それでも、Kupiak は、すべて元通りになるまで少なくとも1ヶ月はかかると言われた。

う~ん、どこにでも間違いは発生するものだが、お役所が関わったらややこしいよね。”お役所仕事”が関わってくるからね。私たちも”殺されない”ように、くれぐれも気をつけねば・・・(^^;)。なお、その後の報道で、サービス省はすでに Kupiak への年金の支払いを復活したということだ。

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TransLink:距離による料金設定を検討 (2017.10.22)

TransLink が来月から、乗客の移動距離による料金システムの導入を検討する。現行システムでは、都市間の境界で区切ったゾーン制で料金が決まるようになっているが、ゾーン内で頻繁に移動する乗客には有利だが、ゾーンの境目付近に住んで頻繁にゾーン境界を越える人には不利なシステムになっている。また、ドーナツ型のゾーン制のため、料金の決め方にいろいろな不合理が生じている。たとえば・・・

ケース1: Skytrain で Surrey(3ゾーン)から Vancouver(1ゾーン)まで行った場合、ゾーン境界を2度越えて3ゾーン料金になる。
ケース2: Skytrain で Richmond(2ゾーン)から Vancouver(1ゾーン)経由で Burnaby(2ゾーン)に行った場合、ケース1と同様にゾーン境界を2度越えているのに、2ゾーン料金になっている。この場合などは、2ゾーンから2ゾーンへの移動なのだから、1ゾーン料金にすべきだという理屈も成り立つ。
ケース3: Skytrain と Seabus を使って Richmond(2ゾーン)から Vancouver 経由で North Vancouver(2ゾーン)に行った場合、これもゾーン境界を2度越えているのに2ゾーン料金になっている。これも、ケース2と同様、1ゾーン料金にすべきだという理屈が成り立つ。

私は常々、こんな理屈に合わない料金制度は作り直した方がいいと思っていた。距離を元にした料金制度のアイデアは、Compass Card システムを始めた時にも浮上したが、総合的な料金制度の検討は2016年まで始まらなかった。TransLink によると、70%以上の人たちが移動距離による料金設定を指示している。TransLink は、来年半ばまでには具体案を作りたいとしている。

う~ん、1986年の万博に合わせて Skytrain の Expo Line(Vancouver - Surrey)が完成した時、料金のゾーン制を見て私は「えらく大雑把なやり方だね」と思った。しかし、当時は Expo Line 一本だけだからまだ良かった。それが、Millenium Line、Canada Line、さらに Millenium Line の Lafarge Lake–Douglas 駅までの延長と拡大するに連れて、だんだん不合理が生まれてきた。最初から、日本の鉄道のように、移動距離による料金設定にしておけば簡単だったのにね・・・(^^;)。

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50年ぶりにカナダの潜水艦が日本へ (2017.10.21)

約50年ぶりに、Royal Canadian Navy カナダ海軍所属の潜水艦が日本の港に入港した。潜水艦 HMCS Chicoutimi号は先月、Victoria 郊外 Esquimalt にある海軍基地を出航し、太平洋を渡って、火曜日(17日)に横須賀*に入港した。これは、カナダの4隻の Victoria 級潜水艦のうちの1隻が初めてアジア太平洋地域に入ったことも意味する。

同潜水艦の任務はアジア太平洋地域でのパトロールということで、2017年3月までの予定だ。一方、カナダ海軍関係者は目的について、「同地域でカナダの優先事項を支援するよう求められた時に敏速に対応するのに必要な手段と適応性」をカナダ政府に提供しながら、同盟国との関係を促進することと述べている。

* 入港したのはたぶん横須賀の米軍基地だろう。ちなみに、同基地内には、小栗上野介が江戸幕府に造らせ、明治政府に引き継がれて完成した横須賀造船所のドックが、現在でも船舶の修理ドックとして使われている。明治時代初期に完成した施設が、約150年後の今でも使われているということ・・・(^^)。

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冬眠しないクマだって・・・(^^;)? (2017.10.20)

先日、Coquitlam の水路 DeBoville Slough の堤防を歩いた。いろんな鳥が見られるところだが、その日は不作で Cooper's Hawk の若鳥を1羽見た以外、珍しい鳥はいなかった。しかし、鳥以外の収穫があった。駐車場から Pitt River の堤防まで歩いた帰途、北側に広がるブルーベリー畑で Black Bear アメリカグマが散歩していたのだ。去年もここでクマを見ている。熊が出ることで知られている Minnekhada Park がすぐ北にあるから、DeBoville Slough あたりにもクマがよく出るのだろう。それが証拠に、私が歩いた堤防の上にも大きな黒い糞があった。

通りすがりの年配のバードウォッチャーがそれを見て、「こりゃ、クマのだね」と言った。私が、「もう冬眠の季節ではないのですか」と聞くと、彼が面白いことを言った。「このへんのクマは、人家に近くて食べ物が冬でもあるから、冬眠しないんだよ。もちろん、親熊が子熊に冬眠を教えることもないしね・・・」。な~るほど。どんなクマでも冬眠するものと思っていたが、環境によっては冬眠しないことがあるわけだ。ちょと勉強になった・・・(^^;)。

下は、私が撮ったそのクマの動画だ。体が痒いのか、ごろりと横になって後足で体をかくのがおかしい・・・(^^)。最後の方で、堤防の上から犬がクマを見て吠えるが、特に気にしない様子だ。いつもそうだが、あそこのクマは人や犬に慣れているのか、とてもリラックスしている。

   

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運動すると頭の回転が早まる (2017.10.19)

人間は運動をすると、脳の中の海馬(かいば)hippocampus という部分に BDNF(Brain-derived Neurotrophic Factor 脳由来神経栄養因子)という物質が送り込まれて、頭の回転が早くなる。それに関連すると思われるニュースがあったので書いてみた。

<パーキンソン病と戦う女性>


Victoria に、パーキンソン病の人たちのためのリハビリ施設 Parkinson's Wellness Centre が近く開設される。同センターは、パーキンソン病患者にボクシングを含むかなり激しい運動をさせて、病状を和らげるためのプログラムを提供する。同センターの開設を進める Project リーダーは Jillian Carson で、彼女自身も49才の時にパーキンソン病と診断された。その時、医者は「治療法はないが、この薬を飲めば10年間は大丈夫だよ」と言い、他には何もしてくれなかった。その後、薬を飲んでも病状は良くならず悪化していった。

自分でも医学療法士だった Carson は、パーキンソン病と診断されてから、アメリカで行われているパーキンソン病の wellness recovery exercise programs (健康回復運動プログラム?)を調べて、「運動することがパーキンソン病の進行を遅くし、運動を始めるのが早ければ早いほど効果がある」ことを知った。Carson は、パーキンソン病患者に不足している体内のドーパミンを発生させるには、かなり強度の運動をする必要があると話す。
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<トレッドミルで成績が向上した生徒たち>

Carson の記事を読みながら思った、「これは何年か前にここに書いた『運動すると頭が良くなる』と同じことを言ってるんだろうな・・・」と。問題児ばかりで勉強にまったく身が入らない生徒たちに困り果てて、サスカチュワン州のある学校の先生がトレッドミルを何台も導入し、生徒全員に毎日トレッドミルを使って運動させるようにしたら、とたんに成績が向上した。そして、この先生がこれを行ったのは、シカゴの高校がトレッドミルを導入して生徒たちの成績を向上させ、ある科目で世界一を誇るまでなったことを知ったのがきっかけだった。
⇒ 運動すると頭がよくなる・・・(^_^;)? (2009.04.23)

<運動すると脳内に BDNF が発生して・・・>

ハーバード大学のジョン・J・レイティ教授が、著書「脳を鍛えるには運動しかない!」に「運動をすると、脳の中の海馬に各種の栄養成分、特に BDNF が送られ、それによって海馬が活性化され集中力が増す」と書いて、運動の重要さを説いている。

人間は運動しないと、肉体だけでなく頭脳も衰えるってことだね・・・(^^;)。

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”左車線ホグ”違反チケット約1,500枚 (2017.10.18)

ICBC が発表したデータによると、2015年8月の “left-lane hog”(左車線ホグ)禁止令の施行以来、左車線ホグ違反で発行された違反チケットは、2015年に762枚、2016年に793枚の合計1,555枚だった。”left-lane hog”とは、ハイウェーで左端の追い越し車線をノロノロと走って後続車を困らせるドライバーのことだ。これに違反すると、167ドルの罰金が課せられる他、3ポイントを失う。都市別では、Surrey が103枚と州内最悪で、続いて Vancouver が87枚*、Kelowna が65枚、Kamloops が48枚と続いている。

安全運転を呼びかける組織 SENSE BC は、左車線ホグをするドライバーには2種類あると言う。ひとつは、ルールを知らないドライバー、もう一つは制限時速さえ守っていればどの車線でも好きなように走っていいと思っているドライバーだ。また、左車線ホグのドライバーは、スマフォなどを使う不注意運転ドライバーが多く、彼らは周囲の状況に目が行かず、バックミラーもよく見ないし、そもそも左車線を走っていることすら気づいていないことがあると言う。左車線ホグは後続ドライバーに無理な運転を強いることにもなって非常に危険だと、警察は警告している。

う~ん、たしかに道路を走っているといろんな車があるよね。先日も、トランスカナダハイウェイの Burnaby Lake 付近で左車線ホグの車が走っていて、その後に車が数珠つながりになっていた。ともかく、左車線を走っていて右側車線が空いたら、即、そちらに移動する習慣をつけることだね。

* Vancouver が第二位の87枚というのは意外に多い。なぜなら、Vancouver 市内でハイウェーと呼べるのは、市の東端を少しかすめているトランスカナダハイウェイくらいしかないのだから。また、Burnaby や Richmond が上位に来ないのもおかしい。ひょとすると、これらの都市は「Vancouver」に含まれるのかもしれない・・・それなら数値的に辻褄が合う。

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農地に超豪邸を建てる外国人投資家 (2017.10.17)

昨年夏、ブリティッシュコロンビア州政府は法改正して、外国人がバンクーバー都市圏で住宅を購入する際には15%の住宅取得税を払うことを義務付けた。ところが最近、この住宅取得税を避けるために、住宅ではなく農地を購入して豪華住宅を建設し、いずれ高値で転売することを目論む外国人がいる。これについては、以前、「外国資本が農地を買い漁る」というトピックも書いた。

この問題を取り上げて、最近、州政府与党の Green Party 党首 Andrew Weaver が外国人による2ヘクタール以上の面積の農業用地の購入を禁じる法改正の動議を州議会に提出した。しかし、農地の確保と正当利用を監視するグループ Richmond FarmWatch は、「Richmond 周辺の農地の多くは5エーカー(約2ヘクタール)以下だから、Weaver の動議では不十分だ」と指摘する。ちなみに、Richmond 市は今年5月に、農業用地に建設される住宅の面積を11,000平方フィート以下に制限したが、この新ルールの施行以前にすでにたくさんの豪邸が建設されてしまったようだ。

う~ん、お金のある人はあの手この手で金儲けの手段を考えるんだね。ニュースソースの記事の中にも農地に建てられたマンションの写真が載っているが、ものすごい豪邸だ。これらがますますバンクーバー都市圏の住宅価格高騰をあおって、一般市民が住むところに困る状況を作り出している。

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納豆食べて骨折防ごう! (2017.10.16)

ある調査で、骨粗鬆症で起こりやすくなる中高年の大腿骨骨折の人口あたりの割合は西日本で高く、北海道や東北地方で低いという結果が出た。食生活の違いなどが関係している可能性があるという。特に、納豆の消費量が関係している可能性があるようだ。過去にはカルシウムの骨への取り込みを助けるビタミンKの血中濃度は東日本で高く、ビタミンKを多く含む納豆の消費量が関係するといった報告があった。

う~ん、私は納豆は好きで、冷蔵庫に欠かしたことはない。しかし、こんな効用があるとは知らなかった。今後はますますたくさん納豆を食べるとするか・・・(^^)。

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映画産業ブームのさきがけとなった町 (2017.10.15)

今、ブリティッシュコロンビア州では映画産業が記録的な活況を呈しているが、35年くらい前にアメリカ映画のロケ地となって、今日の映画産業のきっかけとなった BC州の町はどこだろう・・・(^^)?。

答は Fraser Valley にある町 Hope だ。1982年に封切られたシルベスター・スタローン主演の映画シリーズ「ランボー」(第一作:First Blood ファーストブラッド)が、Hope 周辺で撮影された。ベトナム戦争帰りの荒くれ男 John Rambo が、ワシントン州の架空の町 Hope で、悪徳警官たちを相手に戦う物語だ。この映画をきっかけにして BC州でたくさんの映画が撮影されるようになり、バンクーバー周辺を指して "Hollywood North"(北のハリウッド)というニックネームも生まれた。

Thanksgiving Day が入って三連休となった先週末、町では記念行事を行った。町の住民や Rambo ファンたちが Rambo の映画を見たり、Rambo の撮影が行われた場所をツアーしたり、映画で使われた小道具を見たりした。映画にまつわる衣装コンテストも行われた。Hope ビジターセンターの Brian McKinney によると、毎年20,000人くらいの人たちが Rambo の撮影ロケーションを見にやってくる。Hope で生まれ育った McKinney は、「Rambo を見ていると、子供の頃の思い出がたくさん蘇る」と言う。

Rambo の映画撮影によって町には約1ミリオンドルが落とされ、Hope だけでなく州の経済にも大いに貢献した。今日、州の映画産業界は過去最高の活況を呈し、州に巨額の収入をもたらしている。2016~17年度の映画産業による州の収入は、前年度の1.9ビリオンドルから大幅にジャンプして、2.6ビリオンドルが見込まれている。

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"Siwash Rock" が改称される (2017.10.14)

Stanley Park の Lions Gate Bridge と Third Beach の間に、海に飛び出た奇岩 “Siwash Rock” がある。海沿いの遊歩道 Seawall をLions Gate Bridge の下あたりから西に向かって歩けば必ず目に入る岩だから、見たことのある人が多いだろう。下の動画が Siwash Rock をきれいに撮っている。

   

その Siwash Rock が近く、改称される見通しだ。それというのも、“siwash” は「野蛮な、残忍な、どう猛な」を意味するフランス語 "sauvage"(英語の savage)から来た Chinook チヌーク語で、インディアンの人たちを軽蔑する意味があるからだ*。そのため、公園局内で改称すべきだとする提案がなされていた。提案を受けて、バンクーバー市公園局は先ごろ、全会一致で Siwash Rock を改称することを決めた。今後の改称作業は、Coast Salish コーストセイリッシュ族に属する3つのインディアン部族(Squamish、Musqueam、Tsleil-Waututh)の代表を含む Stanley Park Intergovernmental Working Group に委ねられる。

* 元々は、子を思う親の義務を説くインディアンの伝説からきていて、超自然の存在によって岩に変えられてしまった男を意味する「立っているもの(人)」のような Squamish 語の名称がつけられていたらしい。それがなぜ、"savage" のような意味の単語になってしまったのか、そのへんが分かりにくいのだが・・・(^^;)。

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”ホコリ高き男”が大変身・・・(^^;) (2017.10.13)

私は昔から、「物が散らかっているのは嫌いだが、埃がたまっているのはぜんぜん平気な人間」だった。そのため、わりと整然とした部屋の中は、よく見るとあちこちに埃が溜まっていた。たとえば、書棚と本にはうっすらと”雪が積もっていた”し、机の上のモニターの裏は布団が作れそうなほどひどかった・・・(^^;)。

何十年もそんな生活で平気だった”ホコリ高き男”が、最近、大変身した。急に掃除するようになったのだ。その秘訣は、カレンダー最上部の曜日のところに掃除予定日をマークしたことだ。現在は、赤のマジックで大きく次のようにマークしてある。

   月曜日 S(Swiffer の頭文字)
   火曜日 V(Vacuum 掃除機)
   木曜日 B(Bath 風呂とトイレ)
   金曜日 S
   土曜日 V


掃除した日にはマジックで「V」などと書いて、いつやったか、はっきり分かるようにする。こんなカレンダーの使い方を思いついたのは、血圧を毎日計測するようになって、記録すれば長続きすることが分かったからだ。始めてから一月も経っていないが、はたして、これも長続きするかどうか・・・(^^;)?。

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Kaslo で日系人強制収容の回想行事 (2017.10.12)

ブリティッシュコロンビア州内陸部の Kaslo は、第二次世界大戦中、約1,100人の日系人が州沿岸部から強制収容で送られてきた村だ。先週末、Kaslo's Langham Cultural Society の主催で、当時を回想して劇、映画、パネルディスカッションなど記念行事が行われた。

戦争中、強制収容された日系人の一部約80人が、今は同 Society と博物館が入っている Langham Building で生活した。「小さな部屋にたくさんの人たちが詰め込まれたて、Langham Building での生活はとても悲惨だった」と、同 Society の執行理事 Paul Grace-Campbell は言う。そして、「今回の行事は、戦争中に何が起こったのかを思い出し、過去から学び、カナダの将来について討論を開始し、今世界で起こっていることの意味を考える機会になる」と続ける。

Campbell によると、日系人強制収容は Kaslo に重要な影響を与えた。強制収容以前にはたった数百人が住むだけで空家が立ち並ぶゴーストタウンだった Kaslo が、強制収容された日系人のおかげで生き返ったというのだ。現在、Kaslo の人口は1,000人余となっている。なお、第二次世界大戦中、カナダ政府は22,000人の日系人を、そのほとんどがカナダ人だったにも関わらず、「敵国民」のレッテルを貼って強制収容した。

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Sears Canada が完全撤退 (2017.10.11)

Sears Canada は、今年6月に約60店舗を閉店して、残りの店舗を買ってくれる企業を探していたが見つからず、近く全店舗を整理して廃業する見通しとなった。まだ整理作業についての裁判所の認可が必要だが、認可が下り次第、”閉店セール”が今月19日以降に開始されて10~14週間続けられる模様だ。対象となるのは約130店舗で、約12,000人の従業員が失職する。

う~ん、店に入るとまったく活気がなくて、スタッフもぽつりぽつりしかおらず商品について質問することもできない。”やる気”が感じられないのだから、今回のニュースは驚きにもならない。Wikipedia には、通信販売で一時代を画したことが書かれている*。誰かが言っているように、「一つの時代の終わり」ということなのかもしれない。

* 1886年、ミネソタ州で駅員をしていたユダヤ系のリチャード・ウォーレン・シアーズは、売れ残りの腕時計を買い取り、通信販売で安く販売する商売を始めた。間もなく時計商アルヴァ・C・ローバックが事業に加わり、1893年イリノイ州シカゴに「シアーズ・ローバック」を設立した。19世紀末から20世紀初頭のアメリカは農業が中心で、広大な国土に多くの農民が生活していたが、交通手段は主に鉄道や馬・馬車であり、消費者は手間をかけて都市まで行くか、個人商店、行商人から高い値段で商品を買うしかなかった。ここに着目したシアーズは、カタログを郵送して、一括仕入れで安価に商品を提供するダイレクト・マーケティングを推し進めた・・・。

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家庭の銃火器所有率約16% (2017.10.10)

<号外トピック:ユニクロに入れた> 昨日月曜日は Thanksgiving Day の祭日だったが、Metrotown モールのユニクロの前を通ったら意外なことに列が全然ない。夕方4時半ころだったので、ピークを過ぎていたのかもしれない。そんなわけで、予定外に入店することができた。大混雑の店内を歩くと、品揃えは日本の店と変わらないようだし、サイズも最小の XS からXXL あたりまで均等に揃っていて、期待通りだと感じた。それにしても、開店四日目の祭日に、夕方とは言え列が作られなかったのは、ユニクロとしてはちょっと想定外だったかもしれない・・・(^^;)。

先週末ラスベガスで起こった銃乱射事件は、アメリカで銃規制の議論を再燃させた一方、カナダ人にも自国の銃規制の法律について考えさせることになった。特に、アメリカでは bump stock バンプストックが簡単に入手できることが問題だと指摘されている。バンプストックとは、セミオートマティックライフルに装着してオートマティックライフルとして使えるようにできる銃部品だ。ラスベガスの犯人 Stephen Paddock はこれを使っていたので、60人近くも殺せたのだ。バンプストックはネバダ州を含めてアメリカの多くの州で合法で、購入することは難しくない*。

一方、カナダではバンプストックは違法で買うことはできない。しかし、セミオートマティックライフルは、一定の条件が合えばカナダでも購入可能だ。ただし、カナダではラスベガスで使われた種類のセミオートマティックは特に規制が厳しく、買い手は所持ライセンスと運搬許可が必要だし、公的に認可された銃砲クラブの会員である必要がある。その上、許可を得るには相当時間がかかる。

バンクーバーの Italian Sporting Goods の店長 Joe Camele は、カナダの銃火器に関する法律は公衆を守る一方で狩猟ハンターや標的を狙う銃撃主には銃が買えるようになっていて、バランスが良く取れていると話す。その点、アメリカでは場所によって、人々が数分間の簡単な身元調査を受けるだけでセミオートマチックライフルを買うことができる。また、州によっては、ガンショーなどで販売許可のない人が買い手の身元調査なしに銃火器を売ることができるような、法律の抜け穴が存在する。

カナダはアメリカほどは”銃文化”にさらされていないものの、銃火器の所有者は少なくはない。2004年の調査では、カナダの家庭の15.5%には銃火器がある。アメリカではその比率は34.7%だ。Camele は、あらゆる職業地位の人たちが店にやってくると言う。「ちょっとショッキングなほどの驚きだ。歯医者、法律家、医者、会計士などあらゆる人たちがくるのだからね・・・」。

う~ん、カナダで銃火器を所有する家が15.5%もあるというのは意外な数字だね。狩猟用の銃火器も多く含まれるのかもしれないが、それにしても・・・(-_-;)。

* バンプストックの所持をはっきり違法としているのはカリフォルニア州だけらしい。

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世界最高のパッシブハウス建設計画 (2017.10.09)

最近、環境用語として Passive Solar House や Active Solar House といった言葉が使われる。アクティブソーラーとパッシブソーラーの違いは、太陽熱を取り込むのに動力を使って機械的に行うか否かということで、機械的に行うのがアクティブで、そうでないものがパッシブだ。

先日、バンクーバー市に、温室効果ガス排出をほとんどゼロにする高層ビル2棟を建設するための、区画変更の申請が行われた。申請した開発企業2社は、1400 Alberni St. に43階建てと48階建てのビルを建設する計画だ。これが完成すれば、パッシブハウス構造のビルとしては世界で最高の高さになる。現在、世界一高いパッシブハウスビルはスペインの Bilboa にある2棟のビルで、28階と31階の高さがある。

バンクーバー市の環境配慮ビル担当者 Sean Pander は、この計画はまだ公聴会の手順を踏む必要があり市議会の承認も必要だが、市としては前向きな環境基準の考え方を歓迎するとしている。もし市の承認が得られれば、これらの2棟は2022年までに完成する見込みだ。現在、建設予定地には、1970年代に建てられた賃貸アパートビルが建っている。

バンクーバー市議会は、今年7月、温室ガス排出ゼロのビルの建設基準を採択し、それによって2030年までにすべての新築ビルの建設で温室効果ガス排出をなくすことを目指している。パッシブハウスビルの構想は1980年代にドイツで始まり、気密性、超断熱、熱回収システムを統合して、温度調節に必要なエネルギー使用を約90%減らすことを目指すものだ。

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ユニクロが開店 (2017.10.08)

6日(金)に Burnaby のショッピングモール Metropolis at Metrotown で、ユニクロが開店した。当日、買い物のついでがあった私は、正午前にモールに行ってユニクロの前を通ってみたら、思ったほど列が長くなかった。並んでいたのは30~40人くらいだろう。もっとも、午後はもっと長い列になったろうし、昨日今日の週末にはもっともっと長い列になっているかもしれない。

ともかく、これで待ち望んでいた2つの日系衣料品店(無印良品、ユニクロ)がオープンしたわけで、日本人に合ったサイズの衣類が買い求めやすくなって、ありがたいことだ。なお、モールのウェブサイトで Uniqlo のページには次のように書かれていて、9日(月)まで開店セールをやっているようだ。
   Opening Specials
   OCT 06 - OCT 09
   Join us October 6 for the Grand Opening of UNIQLO Metropolis at Metrotown!

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強制収容の日系人をテーマにした劇 (2017.10.07)

「1 Hour Photo」というタイトルの劇が10月3日から15日まで Cultch's Historic Theatre地図) で上演されている。この劇は、第二次世界大戦中の強制収容を経験した日系カナダ人を採り上げたものだ。CBCラジオで元番組ホストだった脚本家・役者の Tetsuro Shigematsu が脚本を書き演じている。この劇を制作したきっかけは、Shigematsu が偶然、友人の父親が、かつて人気があった写真現像フランチャイズを展開していたことを発見したことだった。

今年90才の Mas Yamamoto は、州内陸部の村 Lemon Creek の強制収容所に送られた時にはティーンエージャーだった。そこで彼は、同じく強制収容されていた14才の少女 Midge に出会って恋に落ちる。Mas は学業に励んで科学者、ビジネスマンになるが、初恋のことを決して忘れなかった。劇の中で、まったく予期せずに、この2人が再会を果たすシーンがある。それは耐え忍ぶ恋の物語だが、どこにでもあるような恋ではないと Shigematsu は言う。Mas は、その時すでに家庭を築いていて妻と末永い幸せの生活を送っていたのだ。

Mas と Midge が再会して劇は元に戻る。Mas は Midge を州議会に招いた。議会では、日系カナダ人として初めてBC州議会議員に選出された Mas の娘 Naomi Yamamoto が、第二次世界大戦中戦後の日系カナダ人に対する不当行為について州政府が謝罪することを議案提出した。「それはとても感動的なできごとで、彼女は歴史の重みを感じて演説を続けるのがやっとだった。それは、それほどの尊厳を持ってそれほどの逆境に直面した父への、心からの愛と尊敬がこもった彼女の魂の重みだ」と Shigematsu は言う。

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”マウスレス”ラップトップの便利さ (2017.10.06)

昨年暮に、10年くらい使ったラップトップコンピュータに代えて新しいのを買った。前のよりも小型で13.3インチ型の重量1.2キロと、軽くて重宝している。買い換える時に思った、「これまではラップトップでもマウスを使ってきたが、思い切ってタッチパッドだけでやってみようか?」と。

もっとも、以前は、タッチパッドだけでコンピュータ操作する人を見て、「よくもあんなことできるね?さぞかし疲れることだろう」と思っていた。ところが、約一年が経過して分かったのは、慣れれば、ぜんぜん疲れないことだ。それどころか、マウスが不要だと今までにない使い方ができることが分かった。

マウスを使う場合は、机のような固くて平らな面がなければならない。ところが、マウスなしだと平らな面が必要ないから、どこでも使えるのだ。たとえば、まさに”ラップトップ”(膝の上)の名前のごとく膝の上に乗せてもいいし、ベッドに寝転がってもいい*。これを書いている今も、リクライニングソファに座ってオットマンに足を乗せ、膝の上にクッションを置いてその上で使っている。要するに、タブレットと同じような使い方だが、画面の角度を好きなように調節できるので、ある意味、タブレットよりも便利かもしれない。タブレットだと、常に片手で支えて見やすい角度を保たねばならないだろうから。

そんなわけで、ノートパソコンを使う人には、「マウスを使わずにタッチパッド操作をマスターすると便利だよ」と言いたい・・・(^^)。最後に、タッチパッドの使い方を丁寧に説明する動画があったので、載せてみた。

   

* ただし、ラップトップをベッドやソファで使う場合は、くれぐれもラップトップの通気口を布団やクッションで塞がないことだ。長時間塞いだままにすると発熱して火事になりかねない。何年も前にバンクーバーで、それが原因と思われる火災が発生して男性が死亡した。おそらくソファの上で寝込んでしまったのだろう。

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False Creek の東に大きな産業団地 (2017.10.05)

Main St.、Prior St.、Knight St.、Great Northern Way に囲まれた地域は False Creek Flats と呼ばれるが、この450ヘクタールの広大な地域が、今後30年間で産業団地に生まれ変わることになった。バンクーバー市議会は、False Creek Flats 地区を少しずつ変化させるための区画変更を、賛成5票、反対4票で議決した。これにより、市は False Creek Flats の開発計画を推進することができる。

市長 Gregor Robertson は、「私たちは方向性を明確にして大きな一歩を踏み出したところで、これにより、より大きな住宅スペース、芸術と文化のスペース、緑地スペースが生まれる。また、市が必要とする産業スペースを確保できて、とても重要な職場づくりの第一歩となる」と話す。目標では、仕事の数を今後30年間で現在の8,000から30,000に増やすことだ。その多くは、移転してくる St. Paul's Hospital と Emily Carr University キャンパスで生まれる。なお、市は5月にその全体的開発計画を議決している。

一方、この計画では住居スペースよりも産業用地が優先され、この地域に造られる住宅戸数は1,400戸だけだとして、住宅、特に賃貸住宅の建設にもっと力を入れるべきだ、と批判する声もある。

う~ん、住宅の建設も大事だが、人間は働かなければ食べていけないわけだから、ダウンタウンの東側にこうした大きな産業用地が生まれるのは良いことだという気がする。住宅用の土地は周辺都市を含めて、他にたくさんあるのだし・・・。

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平和を訴えるBC州在住の被爆女性 (2017.10.04)

1945年8月6日、サチ・コムラ・ランメル(8才)は学校の校庭で友だちと遊んでいた。サチは、とても暑くて日差しの強い日だったと覚えている。あまりに日差しが強かったので、サチと友だちは大きな木の陰で遊んでいた。そのことが、市の上空580メートルで爆発した原爆の、目のくらむような強い光からサチたちを救ったと、今、サチは思う。

その爆発は、アメリカの爆撃機 Enola Gay が投下した原子爆弾 Little Boy が引き起こしたものだった。3日後の8月9日には、長崎に2個目の原爆が投下された。アメリカによる2つの原爆投下は約13万人を殺した。サチや他の被爆者にとって原爆投下は、歴史書の中で読むだけのものではなく、自分たちの記憶として残っている。「黒い雨が降り始めました。その雨は、有害な放射線と黒い雲で汚れていました。何が起こったのか、誰にもわかりませんでした。一瞬にして、市の70%が破壊されてしまったのです。それは本当に恐ろしい一日でした」。煙と有害な雨が上がると日が射してきた。しかし、その陽射には汚染したオレンジ色が混ざっていた。

サチはまだ運が良かった。というのは、彼女の家は一部が壊れただけで、裏庭には井戸があったからだ。その井戸からきれいな飲水を汲んで、家族は使うことができた。町のほとんどの家では、飲水を汲み出せる井戸がなかった。原爆が投下された時、サチの父親は爆心に近いところにいた。その日、父親は夜遅くになって家に帰ってきたが、家までたどり着いて家族が助かったことを知ると玄関で倒れてしまった。父親は原爆投下から10日後、放射能によってゆっくりと死んでいった。

サチの家族は他の家と同じで、葬儀屋を頼むことなどできなかった。市内の公園の一つが火葬場になった。「公園に穴がたくさん掘られました・・・穴の一つに木枝が積み上げられ、父の遺体が一番上に置かれました。遺体にガソリンが掛けられ、炎が空高く燃え上がりました」。その悲しい光景の中でサチが一番覚えているのは、「いやだ、いやだ、お父さんを燃やさないで!」と泣き叫ぶ自分の姿だった。

72年後の今、サチは夫と一緒に Squamish に住んでいる。サチは時々、州内陸部の Rossland に行って孫たちの子守をする。サチは、彼女の物語を ”Hiroshima, Memoirs of a Survivor”(邦題:忘れないで ヒロシマ)という本に書いた。サチは、今、アメリカ大統領と北朝鮮指導者が、核戦争のことを理解せずに危険なやり取りをしていることを心配している。

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<参考サイト> バンクーバー新報「広島への原爆投下から70年」ランメル幸さん インタビュー

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ラスベガス事件の犯人は”善良市民” (2017.10.03)

ラスベガスで起こった銃乱射事件。約60人が死亡し数百人が負傷して、アメリカ史上、最悪の銃乱射事件となった。カナダ人も2人死に*、多数が負傷した。

こんな凶悪事件の犯人は、さぞかし”危険な人物”だったのだろうと思ってしまうが、実はまったくそうではなかった。犯人は Stephen Paddock という64才の男で、会計士として優秀で、犯罪歴はなく、思想的にも宗教的にもまったく過激思想とは関係ない人間だった。しかも、不動産売買で成功して、少なくとも数億ドルの財産があるマルチミリオネアだったのだ。ギャンプルは好きだったらしいが、ギャンブルで巨額をすったという話もない(今のところ)。

フロリダに住む Paddock の兄弟 Eric は、「Stephen は金持ちだった。ビデオポーカーが好きだったし、クルーズの旅行を良くしていた。銃を撃ったところはみたことがない」と話す。「今回の事件に、私たち家族はまったく呆然としている。一体何が起こったのか理解できない」。Paddock は平和な男だったのだ。

銃乱射事件があると必ず、銃規制強化の話が出る(特に民主党員から)。それに対して、共和党とその後ろにいる全米ライフル協会は、「悪いのは銃ではない。それを使う人間だ」と言って銃規制に反対する。じゃあ、どうやって Paddock のような”善良市民”がこんな事件を引き起こすことを予知できるのか。できるわけがない。反対に、銃さえ入手できなければ、誰が犯人であろうと、あれほどたくさんの人たちが死なずにすんだことは、子供でも分かることだ。

う~ん、ひょっとすると、アメリカには銃が足りないのかもしれない。もっともっとたくさんの人が銃を持って、いっそのこと銃の携帯を義務付け、全国民が腰に銃をぶら下げて生活したらいい。そうすれば、”安全なアメリカ”になる・・・それが、共和党と全米ライフル協会の”屁”理屈・・・(-_-;)。永遠の野蛮国アメリカ、ばんざ~い!!!

* その後、カナダ人の死者は4人に増えた

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ハイウェイで冬タイヤが必要な季節 (2017.10.02)

例年のことだが、10月1日から州内のハイウェイのほとんどで冬タイヤの着用が義務化された。Lower Mainland とバンクーバー島南部を除くほとんどすべてのハイウェイが対象で、来年3月31日まで続く。また、ハイウェイを走るトラックはチェーンを搭載しておくことが義務付けられる。

冬タイヤには、タイヤの側面に山を形どった三角形の中に雪の結晶が描かれたマークがついている。冬タイヤの代わりに”M+S”のマークが付いたマッドタイヤやスノータイヤでもよいが、州政府運輸省は、それらは冬タイヤほど効果がないとしている。また、使用するタイヤのトレッド(接地面)の深さが最低でも3.5ミリあることも必要だ。

バンクーバー周辺では、Horseshoe Bay から Squamish までの Sea-to-Sky Highway や、Hope から内陸に向かうハイウェイでは冬タイヤ着用が義務化される。州南部で義務化されたハイウェイの詳細は、こちらの地図で見られる。また、州北部と南部内陸部の詳細は州運輸省のウェブサイトで確認できる。

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”次の車”についてる?5つの安全機能 (2017.10.01)

これまでハイテクの安全機能がついていたのは高級車だけだったが、これからはそうでもないかもしれない。ハイテク技術の値段が下がって、お金持ちでなくても安全機能がついた車が買える時代になってきたのだ。そうした安全機能にはどんなのがあるのか。次回、あなたが車を買う時には、以下の5つの安全機能のどれかをつけることができるかもしれない。

衝突予防システム:何かに衝突するといった時に、衝突予防システムが働く。それには2つの部分があって、一つは運転手に衝突を警告する機能、もう一つは衝突を避けて損傷を防いでくれる機能だ。警告機能では、前方の車の流れが急に減速または停止した時に警告が発せられる。警告はふつう、チャイムとダッシュボードあるいはフロントガラスに表示されるメッセージの組み合わせだ。周囲での歩行者の動きを監視する機能がついている車もある。運転手がすぐに警告に反応しない場合は、自動的にブレーキが掛かったりする。

適応走行制御 ACC (Adaptive cruise control):走行制御とはクルーズコントロールのことだが、「適応」がつくと車が自動的に安全なスピードをコントロールしてくれる。信号の切り替わりにすら反応してスピードコントロールする。たとえば、あなたが時速120キロで走っている時に、100キロで走っている車があなたの前に入ってきたとする。すると、この機能が働いて、自動的に安全スピードに下げられる。前の車が車線変更して別の車線に移動したら、自動的に120キロが回復する。

車線踏み外し警告システム:疲労していると運転中に眠くなって事故につながる。意識が朦朧とした状態で自分の車線から隣の車線にふみはずしてしまったりする。この警告システムでは、隣の車線に近づきすぎたり、車線間の線を踏み越えてしまったりした時に、警告が発せられる。警告は通常、チャイムあるいは疑似交通騒音だったりする。ハンドルまたは座席がガタガタと揺れだす車もある。さらには、ゆっくりとハンドルを左あるいは右に自動的に操作して、その車線を維持させるシステムもある。

自動ハイビーム:この機能は、不慣れな道路、動物の飛び出し、眠気などの問題に対応する。この機能が付いた車は、夜、他に車が走っていない時に自動的にハイビームになる。対向車線で遠くに車のヘッドライトが見えたら、自動的にハイビームが解除されて通常のヘッドライトになる。また、前方の車が流れが遅くなっているときにも、自動的にハイビームが解除される。

後方横切り警報:以前から普及しているバックする時の後方センサーやカメラは、幅が狭い駐車スペースに駐車するときなどには便利だ。しかし、駐車スポットからバックして発進する時には、このシステムは役に立たない。なぜなら、センサーやカメラがカバーしないところから子供や他の車が横切ってくることがあるからだ。後方横切り警報の機能は、後方バンパーに装置されたセンサーが数メートル離れた物体の動きを感知する。

う~ん、3年前に20年乗った車が接触事故にあって新車を買う羽目になった。大した新車ではないが、古い車とはハイテク面で全然違っていて20年の違いがなんと大きいものかとびっくりした。ところが、こんな安全機能のことを聞かされたら、またしてもびっくりしてしまう・・・(^^;)。どんどん進化するハイテクの世界だね。

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Landmark Hotel が取り壊される (2017.09.30)

Vancouver の West End 地区に44年間そびえ立っていた Empire Landmark Hotel が取り壊される。1400 Robson St. にある42階建てホテルの営業は今日までで、取り壊した跡には31階建てと32階建てのコンドミニアムタワー2棟が建設される。取り壊し工事の開始日はまだ決まっていない。

13年間に渡ってセールスマネジャーを務めた Christina Ko は、「とても悲しい。身の回りの私物をまとめなければならないなんて、胸が張り裂ける思いだ。それほど思い出があるの、ここには」と話す。最上部にあるレストラン Cloud 9 からの眺望は素晴らしくて、Ko は「こんな眺めはもう見ることができない、(コンドミニアムを買うために)平方フィートあたり1,000ドル払えれば別だけど」と笑う。

う~ん、West End のシンボル的建物だっただけに、ちょっとさびしいニュースだね。私は旅行ガイドをしていた頃、よく日本からのお客さんをこのホテルに案内した。超豪華という雰囲気ではなかったが、場所が便利で評判は良かった。これがなくなったら景色がずいぶん変わるね。跡にはコンドミニアム2棟が建つらしいが、時代の流れだろうか。これだけ住宅価格が高いのだからね・・・(-_-)。

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カナダ東部に39.5億年前の生命痕跡 (2017.09.29)

日本の研究チームが、カナダ東部にある39億5,000年前の堆積岩で、生命の痕跡を発見した。発見場所は、ニューファンドランドラブラドール州のラブラドール半島だ。今回、東大教授らが見つけたのは、炭素からなる鉱物・グラファイトで、この同位体を調べたところ、2種ある同位体のうち、生物が炭素を取り込むときに選ぶ炭素が、ほかの炭素よりも多く含まれていることがわかった。それは細胞核を持たない原始的な生物で、海の微生物だったと考えられるらしい。

地球は46億年前に誕生したとされている。今回発表された論文では、「炭素は当時の海底に降り積もった生物由来のものであると言え、地球上の初期の生命が活動していた証拠の可能性がある」としている。これまでに発見された最古の生命痕跡は、グリーンランドの西海岸、つまり、今回の発見場所から海を隔てた反対側で、38億年前の堆積岩から見つかったグラファイトだった。今回の発見は、それを1億年以上さかのぼることになる。

う~ん、こんな大昔のこと、私たちにはどうでもいいことのように思えてしまうが、よく考えるとものすごいことだね。人類の祖先が、チンパンジーらの祖先と別れたのは600万年~700万年くらい前といわれるが、数十億年前の微生物がどうやって人類にまで進化してきたのかとかね。また、今後、人類がどのようになっていくのかも考えてしまうね。何かの原因で地球に住めなくなって人類は他の天体に移動しなければならなくなるのか・・・はたまた、北の国の“あのガキ”と国境の南の”花札男”大統領がドンパチやりそうな雰囲気だから、他の天体への移動を心配するずうっと前に核戦争が始まって人類は滅びてしまうのか・・・とかね・・・(-_-;)。

最後に、地球の誕生を描いた動画が見つかったので掲載しておこう。ちょっと長くて1時間以上ある。私は最初の「地球はドロドロのマグマに覆われていた・・・」あたりだけ見たが、全部見たら面白そうだね・・(^^;)。

   

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交通事情世界都市ランキングで48位 (2017.09.28)

Vancouver 都市圏は、kfzteile24というドイツのウェブサイトが発表した「交通事情世界100都市ランキング」で48位だった。カナダでは、他に Calgary(10位)、Montreal(13位)、Toronto(14位)、Ottawa(22位)がランキングされたが、いずれも Vancouver より上位だった。ランキングの判定に使われたデータは、混雑度、駐車料金、空気汚染、衝突事故、運転手同士のいがみ合い、道路状況、衝突事故発生率などだ。以下、Vancouver のカテゴリー別順位と関連ニュースだ。

混雑度:71位。Calgary4位、Ottawa 27位、Montreal 31位、Toronto 41位に比べるとかなり悪かった。混雑度ワーストは香港。
ガソリン代:31位。カナダの5都市は27~31位と並んでランクされた。
駐車料金:71位。Vancouver の1時間あたりの料金が15米ドル。ワーストは New York の27.61米ドル。
公共交通機関発達度:29位
ダウンタウンから空港までの所要時間:32位
空気汚染:4位。カナダの5都市はいずれも良好で、Calgary 1位、Ottawa 2位、Toronto 10位、Montreal 14位だった。
交通事故負傷者数:50位
運転手同士のいがみ合い:71位
道路状況:37位

総合ランキングトップで最良の交通事情の都市となったのはドイツの Dusseldorf(デュッセルドルフ)*、ランキング最下位はインドの Kolkata(コルカタ、旧カルカッタ)だった。う~ん、私は昔、カルカッタに4年近く住んだが、それほど道路事情は悪くなかったよ。もっとも、40年くらい前(1976~1980年)のことだから今とはだいぶ状況が違うだろうけどね。それと、ちょっと出かける時は、車の間をスイスイ行けるリキシャ(人力車)を使うことが多かったからね・・・(^^;)。

* なんと、東京がデュッセルドルフ、ドバイ、チューリヒに次いで第4位に入ってる。私自身は東京での運転経験はほとんどないからなんとも言えないが、東京ってそんなに交通事情がいいのかね、・・・ちょっと信じがたい・・・(-_-)?。それと、日本ではランキングされたのが東京だけというのも変だね。横浜や大阪など大都市が他にもあるのに・・・。

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中国語迷惑メールにご注意 (2017.09.27)

日本に住む兄のメールアドレスに大量の中国語迷惑メールが入るようになった。最初はそれほど多くなかったが、日に日に増えて、一週間もしないうちに一日に100通以上も来るようになった。さらに、私がヘルプを頼まれて Teamviewer で兄のコンピュータ画面に入り、メールの「送受信」ボタンを押した途端、なんと1,000通以上の迷惑メールが入り始めた。もう何がなんだかさっぱりわからない。

結局、兄はそのメールアドレスを廃棄して新しいメールアドレスに変更するしかなかった。あとで Google 検索してみたら、「大量の中国語迷惑メール」は珍しいことではないと分かった。たとえば、自民党・野田聖子代議士の事務所のコンピュータも同じような被害にあったらしい。この問題への対処を説明するサイトもいくつかあったが、その中でこちらのサイトが以下の要点を掲げてわかりやすく説明していた。

1.中国語のスパムメールが大量に届くようになったら気を付けよう。
2.10日くらい経った所で「電子メールアカウントの警告」「メールボックスの保存容量が超過しています。」などの フィッシングメール が送られてくる恐れがある。
3.「メールボックスの保存容量」に心当たりがあるからと言って、警告メールの中にあるリンクをクリックしない事。
4.手元で確認できたケースでは、メールそのものは無害。通常操作で削除してOK。心配ならウイルスチェックをしておこう。

みなさんもご注意あれ・・・(^^;)。

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TransLink:5つの計画 (2017.09.26)

TransLink の将来というと、今後10年間に建設が見込まれる大きな橋や高速鉄道に目が向いてしまいがちだが、その他にも私たちの生活に身近な計画がいくつかある。それらの中から、興味深い5つを紹介しよう。

1. 乗車賃をスマフォあるいはクレジットカードで支払う
TransLink は、来年早々にもバスやスカイトレインに乗る時にモバイル決済ができるようにする計画だ。モバイル決済は誰でも使えるが、特に、旅行者や Compass Card を持たず利用頻度の低い地元の人たちに便利と考えられる。技術的にはすでにタップインシステムに組み込まれているので、使用開始するのは簡単だが、最後の詰めの作業が行われている状態なので、開始日は未定だ。

2. ダブルデッカーバス
Victoria にもあり世界各国で見られるダブルデッカーバスを、長距離サービスに使用開始する。ダブルデッカーバスの運行パイロットプロジェクトが、今年中に Delta 市と Surrey 市の路線(ルート#351&#354)で2ヶ月間行われる。

3. 環境にやさしいバス
TransLink は、「低炭素バス軍団」のアイデアを模索していて、今後何年かの間に電池駆動バス、ハイブリッドバス、天然ガス駆動バスをもっと購入する計画だ。「低炭素バス軍団」に転換するための費用は、 約300ミリオンドルと推定されている。しかし、Burnaby 市長の Derek Corrigan のように、費用が高すぎると反対する声もある。

4. サイモンフレーザー大学にケーブルカー
サイモンフレーザー大学(SFU)がある Burnaby Mountain の頂上まで下からケーブルカーでつなぐアイデアは長い間、大学関係者の間で議論されてきた。現状では、大雪が降った時にはバスが坂道を登れなくなって、大学関係者や学生たちは交通手段がなくなってしまうからだ。このアイデアは、2012年に TransLink がいったん棚上げしたが、2016年の10ヵ年計画の中で再度検討の対象となった。これまでに予備調査が行われていて、見通しは明ると言われる。

5. WiFi サービス
サービス開始時期は明らかにされないものの、SkyTrain 全線で WiFi サービスを行うための準備が着々と進んでいる。TransLink としては、Telus や Rogers Cable が Canada Line のトンネル部分に敷設したように、Evergreen Line のトンネル部分にも無線サービスを敷設することを期待しているようだ。

う~ん、Burnaby Mountain にケーブルカーを建設するアイデアは面白いね。ケーブルカーからの眺望も素晴らしいだろうから、観光名物になるかもしれない。もっとも、ロープウェー建設によってクマも生息する Burnaby Bountain の自然が破壊されるとしたら考えてしまうけど・・・(-_-;)。

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悪玉コレステロール:低すぎてもダメ・・・(^^;) (2017.09.25)

10日くらい前に、ファミリードクターの手配で年に一度の血液検査を行った。先日、そろそろいいだろうと思って ehealth の自分のアカウントに入ってみたら*、やはり結果が出ていた。おおむね良好な結果だったが、ひとつ意外なものが太字(適正範囲を外れた意味)になっていた。悪玉コレステロールだ。ここまで書いたらだれもが「高かったの?」と思うだろう。ところが逆に低すぎたのだ。結果は以下だ。

   1.14 mmol/L (適正範囲:1.50 ~ 3.40 mmol/L)

悪玉コレステロールなんて低けりゃ低いほど良いと思っていたから、これにはびっくりした。ネットで調べてみたらまったくその通りで、悪玉コレステロールが低すぎると、栄養障害、貧血、肝臓の病気等のリスクが高まるということだ。要は、悪玉コレステロールと善玉コレステルールのバランスが取れていることが大事だとか。

う~ん、だったら、誤解を生みそうな「悪玉」なんて呼び方をしなけりゃいいのにと思ってしまうよね・・・(^^;)。

* ehealth の使い方については、「バンクーバー情報:注記」を参照。

<参考サイト> 
悪玉コレステロールが低い原因と対策
LDLコレステロール値は低すぎても問題です

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BC州予算修正:11のポイント (2017.09.24)

先ごろ、NDP(新民主党)の州政府は、2017年度の予算修正を行った。自由党による前政権が2月の予算編成で計画した額よりも約2ビリオンドル多い51.9ビリオンドルを支出する。それについて、11の重要ポイントが挙げられていたので下に載せてみた。中でも、「1. MSP(健康保険料)を50%減額」は私たちに直接関係することだ。調べてみると、この州の保険料制度は低所得者に不利になっていて、NDP は保険料そのものの廃止も考えているようだ。そのほか、「6. 炭素税が増額される」や「7. 個人所得税の増額」が目を引く。

1. MSP(健康保険料)を50%減額
来年1月1日から、州民全てに対して MSP(Medical Service Plan premiums 健康保険料)を半額にする。州政府は同時に、MSP 特別委員会を設立し、2021年までに保険料を廃止して、現在の保険料歳入を別の歳入で肩代わりすることを検討すると発表した。

これに関しては、こちらのサイトがBC州の MSP 保険料制度がどれほど低所得者にとって不公平であるかを説明している。その上、カナダでは保険料を徴収する州は他になく、他州では医療サービスの費用はすべて一般税収がカバーしているという。

2. 山火事対策で668ミリオンドルを追加支出
州政府は、山火事対策と復旧作業によって650ミリオンドルが予算を超えて必要になると予測する。それには、山火事対策インフラストラクチャ建設のための新規財源15ミリオンドルと、山火事防止対策と生息環境修復のための140ミリオンドルが含まれる。

3. 「国際ビジネス活動プログラム」の排除
論議を呼んでいた Advantage B.C. という名称のプログラムが削除される。このプログラムでは、銀行と大企業がBC州に投資すれば政策減税が与えられるというものだった。このプログラムのために巨額が使われたのに利益のある見返りがなかったと、財務大臣 Carole James は述べた。

4. Residential Tenancy Branch への資金増額
賃貸住宅で発生する問題を解決するための機関 Residential Tenancy Branch が家主とテナントの間の問題を聴取するのに、現在では何ヶ月もかかっている。州政府は7ミリオンドルを投じて30人のスタッフを新規採用して、未処理の問題に対処し待ち時間を減らす。

5. 蔓延するフェンタニル対策に資金を増額
Ministry of Mental Health and Addictions (精神病および麻薬中毒のための省)が第一回目の資金供給を受ける。それには、中間麻薬ディーラーの取り締まりを厳しくするための25ミリオンドルが含まれる。フェンタニルと違法ドラッグの供給源を断つのが目的だ。また、昨年来、急増している麻薬の過剰摂取による死亡に対処するために B.C. Coroners Service BC州検死サービス庁に7ミリオンドルが供給される。

6. 炭素税が増額される
炭素税は、来年4月1日から1トンあたり5ドルに値上げされる。州政府は、これによる追加歳入は炭素排出量を減らすためのプロジェクトに向けると説明する。

7. 個人所得税の増額
NDP の州政府は、同党が選挙期間中に掲げた選挙綱領を守って、州民の個人所得上位2%の人たちの所得税を増額する。課税所得額が150,000ドル以上の人たちの所得税率が現在の14.7%から16.8%に増額される。一般法人所得税率は11%から12%に増額される。

8. プレハブ住宅の建設
ホームレスの人たちを減らすために、州政府は今後2年間で291ミリオンドルを費やして2,000軒のプレハブ住宅を建設する。また、170ミリオンドルを費やしてプレハブ住宅の運営にあて、これには、毎日24時間のスタッフの配備と追加的支援サービスを含まれる。

9. 教室リソースのための資金を増やす
2017年度予算修正で新たに最大投資のひとつとなったのは、今後3年間で教室支援のために費やされる521ミリオンドルだ。この投資は、クラスルームの大きさと構成を2002年のレベルまで戻すことに言及したカナダ最高裁判所の要求に応えるものだ。州政府はまた、学校が超過密状態になっている問題に対処するために、別途50ミリオンドルを投じて教室を増やす。

10. 社会扶助のための増額
社会扶助と身障者扶助のための扶助金をそれぞれ月額で100ドル増額して、NDP が以前行った約束を果たす。今月末から、社会扶助費は月額710ドルとなり、身障者扶助費は月額1,133ドルとなる。

11. 信用組合への変更
州政府は信用組合のための税制優遇策を復活させて、信用組合が行う地域再開発のために年間15ミリオンドルを与える。この税制変更は、信用組合が唯一の金融機関であるような地方においてより高い影響を与える。

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”Fish House” の後にビール工場? (2017.09.23)

Stanley Park に入ってすぐのところのレストラン Fish House は、シーフードレストランとして人気があったが、バンクーバー公園局との賃貸契約が切れて数年前に閉店した。あのあとに何が入るのかと気になっていたが、どうやらビール工場、あ、いや、レストランが入るらしい・・・(^^;)。あとに入るのは Anheuser-Busch InBev 傘下の Labatt が所有するビール醸造企業 Stanley Park Brewing で、昨年11月にバンクーバー市公園局の認可が降りていたようだ。店舗の改築工事は今秋から始まる。計画では、店内での醸造と、試飲ルーム、バー、外から見えないパティオ、特別イベントやダイニングのためのスペースなどの設置が含まれ、その一部はリッカーライセンスが必要だ。

しかし、ウェストエンド地区の住民グループは、Stanley Park Brewing が入ることを知らされていなかったとして、抗議の声をあげている。住民のひとりは、「この計画は Stanley Park 周辺の雰囲気を損ねるし、静かでエレガントなレストランだった Fish House から工場直営パブへの転換には適正な手続きがとられていない。ビールパブはいいとは思うが、ここでは場違いだ」と言う。一方、公園局側は、Fish House への賃貸契約が切れた時の2015年に公聴会を行っているし、新しいテナントを探す際には公園局は十分な手続きを取ったと釈明する。また、リッカーライセンスは彼らの事業のほんの一部に必要なのであって、施設そのものはレストランだと言う。

う~ん、なんだか知らんが、公園の中にあんまり変なもの造らないでよね・・・(^^;)。

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8分間で2回捕まって罰金736ドルなり (2017.09.22)

この水曜日(20日)、あるドライバーがバンクーバーの Granville St. を南に向かって運転していた。West Broadway を過ぎた 2500 Granville St. ブロックで道路脇の警察官に停められて、 罰金368ドルを食らった。スマフォを操作しながら運転していたのだ。チケットに記載された時刻は午後2時22分。

警察官にバイバイしてさらに南下し、6ブロック行ったところの 3100 Granville Street でまたしても警察官に停められた(1回目と2回目の間隔)。彼はスマフォを使い続けたのだ。ここでまたしても罰金368ドルを食らった。時刻は午後2時30分。8分間に736ドルもの罰金を食らったわけだ。罰金に加えて520ドルに値するペナルティー8点もついた。

彼は多分、最初に捕まった後、「まさか何ヶ所でもチェックするなんてことはない」と思って、スマフォを使い続けたのだろう・・・(-_-;)。う~ん、「運が悪かったね」と言いたいところだが、私はこんなドライバーにはまったく同情しない。スマフォなどを使用しての不注意運転がどれほど交通事故の原因になっているかを考えたら、もっと罰金を取ってもいいくらいだ。

そう言えば、以前、ICBC の自動車保険料が大幅に増額されるというニュースがあった。しかし、むしろ違反者の罰金をもっと高くして、保険料は安く抑えるようにしてほしい・・・ルールが厳しければ危険運転は減るのだから。たとえば、日本では2002年以降、飲酒運転に対する罰則をどんどん厳しくした結果、飲酒事故・飲酒死亡事故が3分の一以下に減少した*。飲酒運転でも不注意運転でも寄付(罰金)したい人にはどんどんしてもらって保険料は安く抑える、それこそ理想的だと思うのだが・・・(^^)?。

* こちらのサイトに以下のように書かれている(下の方の「取り締まり+罰則強化で効果大」のところ)。
「(日本では)酒酔い運転は2002年5月までは“2年以下の懲役または10万円の罰金”だったものが、同年6月からは“3年以下の懲役または50万円以下の罰金”、2007年9月からは“5年以下の懲役または100万円以下の罰金”となっています。また飲酒運転の罰則として、車両提供罪、酒類提供罪、同乗罪、飲酒検知拒否罪が新設され、2009年には免許欠格期間の延長などでさらに厳罰化されて現在に至ります。その結果、2014年までの10年間で飲酒事故件数は13,878件から4,155件へ、飲酒死亡事故件数は709件から227件へと大幅に減少しました」

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Emily Carr 大学が新キャンパスへ (2017.09.21)

1980年以来、Granville Island にあった Emily Carr University of Art and Design が今月始め、Vancouver East の Mount Pleasant 地区に移転した。場所は Great Northern Way の少し北側で、白を基調としたいかにも芸術的な建物だ。周囲には UBCSFUBCIT の校舎も隣接し、州内の主だった高等教育機関が集結して Great Northern Way Campus を形成している。Emily Carr University 学長の Ron Burnett は、2001年に当時の UBC 学長 Martha Piper と面談した時に、市内で交通機関が集まる地域に複数の教育機関が土地を共有して、互いに協力するというアイデアが生まれたと話す。

一方、Granville Island の管理者である Canadian Mortgage and Housing Corporation は、Island を2040年までに再開発するとの報告書を発表した。計画には、市場と食品以外の商店を拡大し、Emily Carr University が残していった雰囲気を維持すると同時にその雰囲気の中に芸術拠点を創造し、Island へのより良い交通アクセスと歩行者への利便性を加えることが含まれる。

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食事にはワインより日本酒・・・(^^)? (2017.09.20)

一般には、洒落たレストランでの食事を盛り上げてくれるのはワインとされているが、フードコラムニストの Gail Johnson は、バンクーバーでの食事シーンで人気が出てきているのは日本酒だと言う。「世界日本酒デー」が10月1日に迫り、Johnson は、ワイン、蒸留酒、日本酒のエキスパート Lara Victoria と、日本酒と各種料理の組み合わせについて話した。

Johnson は、「Chinatown のレストラン Virtuous Pie には Stranger Wings と呼ばれるベジタリアン・ピザがあるが、これが日本酒とよく合うし、Little India* には Pabla's Himalaya Restaurant のサモサがあり、これも日本酒とよく合う。実際、Victoria が言うように、日本酒とインド料理は最高の組み合わせだ」と話す。Victoria は、魚、ローストペッパーとチーズで網焼きしたパニニ(イタリア風サンドイッチ)、それにチョコレートを含むデザートが日本酒とよく合うとすすめる。

さらに、Johnson は、バンクーバーにある高級ドイツ料理レストラン Bauhaus の料理が日本酒とよく合うとすすめる。「日本酒が、ワカメ、マンゴー、リンゴ、アボガドのクリームで味付けした美しいツナ料理ぴったりです」。Yuwa Japanese Cuisine も日本酒が美味しいレストランだ。共同経営者の イオリ・カタオカは、2008年にバンクーバーで初めての日本酒バー ShuRaku を開いた有資格日本酒プロだ。

今年で第二回となる「バンクーバー日本酒フェスティバル」は、9月28日に多目的イベント施設の Imperial で行われ、日本、アメリカ、カナダから21の日本酒メーカーが集って試飲イベントを行う。

* Little India = Main St./East 49th Avenue 付近のインド人経営の店がたくさん並ぶ地域。

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公園でのマリワナ使用を禁止しよう (2017.09.19)

カナダで来年夏には合法化される娯楽目的のマリワナだが、街ではすでに合法化されたと同然で人々は”堂々と”マリワナを吸っている。Central Park でも、以前はマリワナの匂いはしても”犯人”の姿はなかなか見られなかったが、最近は堂々と吸う人たちがいる。先日もテニスコートから森に少し入ったところのベンチで男女が吸っていたかと思ったら、Upper Pond 池付近のベンチでも若者たちがプカプカやっていた。

まあ、合法化が目と鼻の先に来ているのだから、吸いたい人はお吸いになったらいい。しかし、一つだけ言いたいことがある。「他人に迷惑がかからないところで吸ってくだされ」。私はタバコの臭いも嫌いだが、松ヤニが燃えるようなマリワナの匂いも大嫌いだ。あんな悪臭を他人に嗅がせないで欲しい。

考えてみれば、バンクーバー周辺では禁煙になっている公園が多いのだからマリワナも禁止すべきだが、吸うこと自体が違法の現在、「公園内ではマリワナは使用禁止」のような看板を出すのもおかしなことだ。だとしたら、合法化された時にはちゃんと看板を出して一般人をあの悪臭から守って欲しい。そんな気がしてくる。

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福島原発事故によるBC州への影響なし (2017.07.18)

University of Victoria の海洋科学者 Jay Cullen が、2011年3月11日の東日本大震災時の福島第一原発事故による放射能汚染は、北部太平洋海域では海洋生物あるいは人間の健康に対して危険なレベルには達しなかったと述べた。Cullen は、福島第一原発で3つの原子炉がメルトダウンして以降、がん治療と医用画像で使われた放射能同位元素のレベルを監視し続けてきて、Environmental Science and Technology 誌にさきごろ研究結果を発表した各国からの研究者9人のうちのひとりだ。

Cullen によると、今、北米西海岸で見られる汚染レベルは、アメリカとソ連などによる地上核実験が禁止される前の1950後半から1960年代にかけて北太平洋で見られた放射能レベルの約10分の一で、1970年代にカナダ太平洋地域で見られていたレベルと同じということだ。科学者たちは、大部分の放射能汚染は海洋循環モデルで予想されたように、すでに2015年と2016年にBC州沿岸に達していると理解していると、彼は言う。

Cullen は一方で、Fukushima InFORM と呼ばれるネットワークを主導する。同ネットワークは、BC州沿岸から太平洋上1,500キロメートルまでの海域で海洋放射能を監視し、カナダとアメリカの科学者、衛生専門家、非政府系組織と情報を共有する。汚染レベルは州沿岸部に沿って低下し続けると Cullen は言い、2019年にはさらなる研究が行われると加えた。

う~ん、福島原発からの太平洋への放射能汚染は人類にとってとても大きな心配の種だったが、少なくとも北米西海岸沿岸ではその心配がなさそうで、ほっとするね・・・(-_-;)。

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Seattle と水上飛行機で結ばれる (2017.09.17)

Richmond に本拠を置く水上飛行機サービス企業 Harbour Air 社の運行申請が認可されれば、来年から Vancouver と Seattle が毎日水上飛行機で結ばれるかもしれない。Harbour Air 社長の Randy Wright によると、同社とアメリカ側のパートナー企業 Kenmore Air は、国境をまたぐサービスを開始することについてカナダ国境サービス庁からの認可を待っているところだ。

「このサービスに対しては需要があると私たちは信じます。このアイデアは長い間語られてきましたので、私たちは実現に向けて頑張ります。当初は、一日に four flights(4往復?)のサービスをすることを考えています」と Wright は話し、もし計画が認可されたら2018年中には就航させたいとする。彼は、ビジネスマンの他に旅行者もこのサービスを利用するだろうと考えていて、「Vancouver と Seattle はハイテクビジネスで関係を持っており、2都市間を行ったり来たりする人たちがたくさんいる」と話す。

将来、2都市間を往復する人たちが増える兆候もある。Microsoft 社長の Brad Smith は先ごろ、2016年6月に Microsoft Canada Excellence Centre を開所した時にVancouver には750人の採用を見込んだが、それがさらに増大する見込みだと述べた。ワシントン州を本拠とする Microsoft にとって Vancouver が「第二の住み家」となったからだと Smith は言う。一方、Vancouver 市は現在、シアトルに本拠を置く Amazon が、Vancouver に第二の本社を開所するよう強く働きかけている。また、ブリティッシュコロンビア州政府も、アメリカとの通商拡大とBC州への投資呼び込みを目的に、最近 Seattle に新しい事務所を開いた。

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カナダ全体を下回ったBC州民の収入 (2017.09.16)

ブリティッシュコロンビア州は、カナダでも最も生活費が高い州の一つだが、2015年のカナダ統計局による国勢調査で、州民の世帯収入は全国平均よりも低いことが明らかになった。カナダ全国の世帯収入中央値は70,336ドルだったが、BC州ではそれより低い69,995ドルだった。州別ではオンタリオ州が74,287ドル、アルバータ州が93,835ドルだった。バンクーバー都市圏では、中央値が72,662ドルとなっていて全国の都市圏ランキングで15番目に高く、Abbotsford-Mission 地域の次だった。最も高かったのは Calgary と Edmonton で、それぞれ 99,583ドル、94,447ドルだった。

2005年から2015年までの10年間で、ブリティッシュコロンビア州の世帯収入は12.2%増加した。この増加率は全国平均よりもわずかに高く州別ランキングの中位程度に位置するが、Alberta 州、Saskatchewan 州、それに北部の3準州よりはかなり下回った。Metro Vancouver では地域によって世帯収入に極端な差が出た。国内有数の貧しい地域である Vancouver のダウンタウン東部地区の世帯収入中央値は17,051ドルだった。一方、州内で最も裕福な街である West Vancouver では145,481ドルだった。

2015年に州内で世帯収入が最も高かった10自治体のうち、5自治体は州の北部地域にある。また、世帯年収の増加率が州内で最も高かったのは北部地域の自治体に多く、特に Peace Region にある Dawson CreekFort St. John などでは、2015年までの10年間で30~35%の増加率を示した。2015年にカナダ統計局がこれらのデータを集めた後で、州北部地域に石油価格の急落による景気悪化が発生しているため、状況を正確に反映してはいないとも言われるが、最近は状況が少し改善しているようだ。

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タオルグリップで血圧を下げた3人 (2017.09.15)

数年前にNHK「ためしてガッテン」が紹介したタオルグリップ法が私の血圧を下げたことは、以前書いた。私の血圧はその後着実に下がって、今では毎朝3回計った平均値が120/70台を示すことがよくあり、140/90 を超えることがほとんどなくなった。また、あれを書いて以来、私の友人二人がタオルグリップを始めた。日本に住む T さんは、タオルグリップを始めてからすぐに血圧が下がり始め、主治医による定期診断で初めて上の数値(収縮期血圧)が120台を記録して、降圧剤の量を減らすことにつながった。

カナダに住む M さんは、以前は130~140で推移していた上の数値が、タオルグリップを始めてから下がり始めた。最近は100~125に収まることが多く、まれに100を切ることすらあると言う。私が「上が100を切るなんて低すぎないの」と逆に心配するほどだ・・・(^^;)。Mさんの場合、下(拡張期血圧)は以前から低めで60前後で推移していて、タオルグリップを始めてからも変化がないそうだ。脈圧(上下の差)が60以上あることは良くないので、上がさらに下がって脈圧が50くらいまで落ちればさらに理想的かもしれない。

タオルグリップ法*は、カナダの医学者が考案した(握力計を使う)ハンドグリップ法を元にしている。タオル一枚使うだけでお金がかからないから、高血圧の人はダメ元でもやってみることをすすめる。私を含めて3人とも数週間で効果が現れたが、おそらく誰がやっても同じだろう。「ためしてガッテン」の動画をここでも載せておこう。

   

* <タオルグリップ法> 丸めたタオルを30%の力で2分間握った後、緩めて1分間休む。別の手で2分間握り1分間休む。その後、同じ動作を左右の手で繰り返す。つまり、左右の手で2回ずつ合計8分握る。そして、これを一週間に5回(5日間)だけやる。なお、タオルグリップ(ハンドグリップ)法は、特に上の数値(収縮期血圧)を下げるのに効果があるようだ。

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外国資本が農地を買い漁る? (2017.09.14)

今、ブリティッシュコロンビア州では、昨年8月に施行された住宅取得税15%により住宅を買いにくくなった外国人が、取得税がかからない農地を買い漁っているらしい。

B.C. Green Party の党首 Andrew Weaver が、ブリティッシュコロンビア州内での外国人による農地取得の禁止を呼びかけている。Weaver は、「外国人による不動産購入にかかる15%の取得税は、Lower Mainland での不動産の投機目的購入に短期的な影響を与えるだけで、取得税が及ばない農地などへの投機目的の投資を阻止するには不十分だ。外国人は今、農業利用に区画整理された土地に投資機会を見出そうとしている」と言う。

Weaver は、外国人による土地所有から守るためにより厳格な対策を講じているアルバータ、マニトバ、ケベック、それにプリンスエドワードアイランド各州に比べて、ブリティッシュコロンビア州は対策が遅れていると話す。彼はまた、農地が農業目的にだけ使用されているか否かを監視する組織である Agricultural Land Commission は対策が不十分だとし、「農業経営者になろうとする若い人たちにとって最大の障害は、彼らが買える土地を見つけられないことだ。地価が手に負えないほど高くなっていて、投機目的の投資家たち以外はそれらの土地を買えなくなっているのだ」と話す。

一方、Cariboo 地域の牧場経営者 Lynda Atkinson は、「重要なことは州の総面積の約5%とされる農地が間違いなく農業に使われていることを確認することだ。世界的に農地への投資が金を使う新しいやり方になっていて、そのことは農業経営者にとっての利益にはまったくならい。ただし、農地の使用者への圧力は必ずしも外国人から来るとは限らない。外国人によるか州民によるかはひとつの問題ではあるが、農地はともかく耕されねばならない」と話す。

う~ん、お金のある人たちはあの手この手を使って金儲けを考えるんだね。ともかく、”普通の人”が普通に家を買えて生活できるような住宅市場を取り戻してほしいよね。

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ややこしい”ハイテク時代の車” (2017.09.13)

数年前に購入した Toyota Prius C を先日、ディーラーに持ち込んで定期点検をしてもらった。数時間でサービスが終わり、その後、調子よく乗り回していた。ところが少しして、けっこうスピードが出ているのに、スピードメーターの数字があまり上がらないことに気づいた。時速50~60キロの感じで走っても、メーターは35~37くらいしか示さないのだ。「変だなあ、変だなあ」と思っていたが、数日後にやっと気づいた。スピードメーターの単位が MPH(miles per hour 毎時マイル)になっていたのだ。

それが分かれば、setting を変えればいいと思ったが、それが簡単ではなかった。今の車はディスプレーが小型コンピュータのような感じで、ハンドルについているいくつかのボタンを押すたびに表示が変化する。しかし、どうやって MPH を KMP に変えるのかさっぱりわからない。分厚いマニュアルを読んでみても分からない。部屋に戻ってコンピュータにインストールしたマニュアルなら簡単だろうと思ったが、それも簡単ではない。なにしろ、マニュアル自体が30個以上の pdf ファイルに分かれているので、ファイルを一つ一つ開けては検索しなくてはならない。

よほどディーラーに電話しようかと思ったが、ひょっとしたらと思って「"prius c" speedometer mph kph」*と検索してみた。それが正解だった。検索結果の上の方に Youtube のサイトが出て、とても丁寧に教えてくれた。みなさんには関係ないが、次のがその Youtube 動画だ。

   

ハイテク時代になって、車にいろいろな機能がついてくるのはいいけど、ややこしさはどんどん拡大されていくよね。ところで、MPH にした“犯人“は、最初、定期点検をしたディーラーではないかと思ったが、落ち着いて考えたら自分だったように思えてきた。ディーラーはそんなところをいじくるはずはないからね・・・(^^;)。

* "prius C" と半角引用符でくくってあるのは、prius C に絞り込んで検索するため。これを引用符なしで検索したら、prius だけも検索されて、prius c に関係ないほかのサイトがドバっと出てきてしまう。覚えておくと便利な検索テクニック。

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Gastown が”歩行者天国”に? (2017.09.12)

バンクーバーの”発祥の地”である Gastown がいま、大きく変わろうとしている。ひょっとすると、Gastown の中心を走る Water Street に歩行者天国ができるかもしれない。

バンクーバー市は来月、Gastown 地域の交通網計画の検討を開始する。4つの目標が掲げられているが、そのうちのひとつは、バンクーバーで初めての「歩行者優先の地域」の可能性を追求することだ。市は、10月から公聴会を開始して市民の声を聞いていく。市の Transportation 2040 Plan によれば、Water Street で考えられる選択肢には幅があって、駐車方法を変えて歩道を広くする、自動車を完全排除する、あるいは、歩行者と自動車が終日あるいは時間を区切って道路を共有する、などのアイデアが考えられるようだ。

バンクーバー市の元都市計画担当責任者だった Brent Toderian は、外国で行われているやり方の中から最良のものを市が採用して、それを混雑地域に適用できるユニークな機会だと話す。「Gastown はすでに素晴らしい街だ。歴史があり美しくとても特徴的だ。今後、市民にとってさらに良い街になるかもしれない」。市によると、こうした変革を模索する理由は、玉石を敷いた道路自体が大きな補修工事を必要としているらしい。

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そもそも橋が少なすぎる (2017.09.11)

先日、George Massey Tunnel に代わる橋の建設のことを書いた。あれを書きながら思った、「そもそもバンクーバー都市圏 Metro Vancouver には橋が少なすぎる」と。私の出身地、群馬県の高崎市中心部で南北に流れる烏川(からすがわ)には、1~2キロ間隔で橋が4つかかっている。

Metro Vancouver ではどうかというと、バンクーバーのすぐ南を流れるフレーザー河分流には北岸側(Vancouver、Burnaby、New Westminster)から Lulu Island(Richmond と Queensborough*)につながる橋は3つしかない**。橋の間隔も Oak St. Bridge と Knight St. Bridge の間が約4キロ、Knight St. Bridge と Queensborough Bridge の間が10キロ弱もある。さらに、Lulu Island とフレーザー河本流を越えた Delta 市との間には、George Massey Tunnel と Alex Fraser Bridge の2つしかなく、両者の間隔は10キロ以上ありそうだ。

こう考えると、バンクーバー都市圏には橋(や川底のトンネル)が少なすぎると思えてくる。しかも、高崎市の人口約37万人に対して、バンクーバー都市圏に約250万人もいることを考えると、なおさら少ないと思うのだ。

* New Westminster の一部。

** 空港のある Sea Island 経由で Richmond につながる Arthur Laing Bridge を入れると4つだが・・・。

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無印良品:嬉しいことにサイズが・・・(^^) (2017.09.10)

おととい Metrotown ショッピングモールに行って「ユニクロ 10月6日オープン」を知ったが、あの日は無印良品でも”異変”があった。まず、入り口に行列ができておらず待たずに入店できた。朝の11時ころという時間の早さもあったが、おそらく、もう以前ほどの騒ぎはなくて入店制限はしないのだろう。

品揃えは日本の店舗とほとんど同じようだが、ひとつ嬉しいことがあった。衣類のサイズが”均等に”並べられていたことだ。当地の他の衣料品店のように、X と XL ばかりで M と S がほんのわずか・・・なんてことになっていないのだ。しかも、S のほかに XS というサイズまであり、店員に確認したら、やはり「S より小さいサイズ」の意味だった。白人の体格からしたらアジア系の人には XS が必要で、そこまで配慮してくれるのはありがたいことだ。

ふ~!やっとこさ、アジア系の人たちにも合うサイズの衣服が買えそうだね。これで、袖なども私たちにとって長すぎない品物を揃えてくれると最高だ。

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ユニクロ、10月6日に開店 (2017.09.09)

昨日、数日ぶりに Metrotown のショッピングモールに行ってみた。買物もあったが、雨で Central Park を歩けないためモール内で日課の30分散歩をする目的もあった*・・・(^^;)。いつものように西端の Superstore 付近から歩き始めて、ちょうど真ん中あたりの Sears と T&T につながる”交差点”に来た時だ。いつもとちょっと雰囲気が違った。

よく見ると、交差点の南西角**で建築中だったユニクロが、以前は味気ない白っぽい板塀で囲まれていたのに、今は板にたくさんのカラフルな写真が貼られていて、それが周囲の雰囲気を変えていたのだ。写真の一つ一つには、バンクーバー周辺の風景を背景にいろんな肌の色をした人たちが笑顔で写っている。そして、写真の近くに「October 6」と書かれていた。どうやら10月6日(金)に開店するということらしい。

いよいよ”その時”がやってきた・・・ちょと大げさだが・・・(^^;)。無印良品は開店後の10日間くらいは店の前に長い行列ができて、店に入るのが大変なほどの騒ぎだった。おそらく、ユニクロはそれに輪をかけた”大騒ぎ”になるに違いない。楽しみなことだ。ところで、昨日は無印良品でもちょっとしたことがあったが、それは近日中に書くことにしよう。

*北西から南東に長いモールを二往復するとほぼ30分かかる。

**ユニクロの場所は、こちらの地図で言えば「携帯電話ショップ Bell」の左側の角だ。モール自体が北西から南東に傾いているので厳密には「西の角」だが、便宜上、上では「南西角」と書いた。

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州政府:”Massey 橋”建設を保留 (2017.09.08)

NDP(新民主党)の州政府は、George Massey トンネル に代わる10車線の橋の建設を保留し、最良の選択肢を求めて第三者機関による技術審査を行うと発表した。運輸大臣の Claire Trevena は、現在のトンネルが「地域内での人と物資の効率的な輸送にとって障害になっていることは誰しも認めるところだが、それでもなお、現在の解決策(10車線橋の建設)については重大な疑問がある」と述べた。州政府はまた、審査を進める一方で、橋の建設に向けての現在の資材購入プロセスをキャンセルした。

Trevena は、現行計画の見直しのための調査グループの長と権限の範囲は決まっていないが、来春までには報告書が作られることを望んでいると話した。見直しでは、自由党の前州政府による10車線の橋が最良の選択肢なのか、あるいは、もっと小さな橋、現在のトンネルを修理して使うやり方、もう一つトンネルを作って二つにするアイデア、さらには、これらのアイデアを合併させたものが解決策になるのかが検討されると語った。

一方、野党の自由党からは、現政権が彼らの政治的目標を守るために、10車線橋プロジェクトを廃棄して、トンネル利用者たちの安全を損なうことを心配する声が上がっている。2013年、当時の Christy Clark 州知事が、1959年に建設されたトンネルに代わる10車線橋の建設を発表した。建設の準備作業が今年始めに始まり、橋は2022年に完成するものと計画されていた。橋の総工費は3.5ビリオンドルと推定されているが、NDPは春の州議会議員選挙期間中に、総工費が三倍も跳ね上がって12ビリオンドル近くにまでなる可能性があることを記した書類を暴露した。

う~ん、バンクーバー都市圏の人口は急速に増加していて、2016年に250万人弱だった人口が300万人、400万人になるのも遠くないだろう。それを考えると、アメリカとバンクーバー都市圏を結ぶ幹線道路の99号線に、10車線くらいの橋は造っておいたほうがいいような気がするが・・・(-_-;)?。

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 Translink:バス・サービスの拡大 (2017.09.07)

TransLink は、混雑緩和、待ち時間縮減、路線接続の改良を行う目的で、先日4日(月)から Metro Vancouver 域内でバスのサービスを大幅に拡大した。記録的な利用者の増加により、10万時間以上のサービス時間が追加されたものだ。TransLink によると、今年前半の6ヶ月間で 200 million(2億回?)以上のバスの利用回数があり、昨年同期に比べて6%近くの増加だった。

今回、サービスが拡大されたバス路線:
620 Tsawwassen Ferry/Bridgeport Station
240 15th Street/Vancouver
351 Crescent Beach/Bridgeport Station

サービスが拡大された大学行きのバス路線:
25 Brentwood Station/UBC
49 Metrotown Station/Dunbar Loop/UBC
84 UBC/VCC Station
130 Metrotown/Hastings/Kootenay/Cap U

また、Surrey の Clayton Heights と Morgan Creek、Langley、Whiterock、それに Maple Ridge の Silver Valley にも初めてバス路線が作られた。TransLink は、Metro Vancouver 域内運輸のための Mayors' Council 10-Year Vision の進捗に合わせて、年に4回バス・サービスを調整している。TransLink の CEO である Kevin Desmond は、今回のサービス拡大によって、これまでバス・サービスを受けられなかった20,000人が新たにサービスを受けられると話す。

州政府 Municipal Affairs and Housing 担当大臣 Selina Robinson は、NDP(新民主党)の州政府は Mayors' Council のビジョンを支持すると話す。Mayors' Council 10-Year Vision では、今年から2019年までに運輸、交通インフラストラクチャ、それに道路、自転車、歩道の改良のために2ビリオンドルが投入されることになっている。

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自動車保険が平均6.4%の値上げ・・・(-_-;) (2017.09.06)

BC州政府の司法長官 David Eby は、ICBC は今年、基本保険料を6.4%、オプション部分の保険料を最大で9.6%値上げすることを目指して、B.C. Utilities Commission に諮ると述べた。平均的なドライバーにとっては、8%あるいは130ドルの値上げになるものとみられる。Eby は、「州民が払える額の自動車保険料に抑えるためには、すぐに対策を取らねばならない深刻かつ重大な問題が存在している」と言う。そして、保険料の値上げに加えて、ICBC をより持続可能なものにするための”第一歩”として以下の変更を行うと述べた。

*すでに交差点に設置されている赤信号カメラを、現在の一日6時間稼働から12時間稼働にし、特に事故が多い交差点では24時間稼働にする。
*免許取り立てのドライバーと常習違反者による携帯電話の使用をやめさせるため、不注意運転監視テクノロジーの利用を検討する。そして、そうしたテクノロジーを自発的に採用するドライバーには保険料減額の特典を与える。
*不注意運転をしないための新たなキャンペーンと教育を行う。
*事故が多発する交差点での安全対策の向上を図る。
*ICBC の経営効率を調べるために”緊急かつ包括的な”業務監査を実施する。

Eby は、自由党の前州政府が保険金請求への支払いを引き伸ばしてきたために、今になってそれらを支払わねばならず、それが保険料値上げの理由だと話す。「前政権内には ICBC の財政安定度について高慢で人の意見を聞かない態度があった。私たちは、今、彼らの短絡的な物事の決定のつけを払わされることになる。前政権は ICBC がどれほど損失を出しているかについて州民を”だまし”、州の予算のつじつまを合わせるために ICBC から1.2ビリオンドルも”盗み出した”」として前政権を非難した。

う~ん、ICBC が財政難であることは以前から伝えられていた。ひょっとすると、Eby の言うように「自由党の前政権が ICBC の財源を州の財政に回していた」のが真相かもしれない。そもそも、自由党は財政難の理由として「事故が増えたこと」を第一に挙げているが、財政難を引き起こすほどの事故の急増という異常事態は聞いたこともない。お粗末な”有料橋の連発”なども考え合わせると、長すぎた自由党政権が機能不全に陥り始めていたと思えてならない。

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”不動産バブル”がはじける兆し・・・(-_-;)? (2017.09.05)

Victoria Real Estate Board が発表したデータによると、一戸建て住宅の価格が過去2年で初めて下落した。7月から8月にかけて一戸建て住宅の基準価格が1.3%(約10,000ドル)下落して、約823,000ドルになったのだ。また、8月に売られた住宅軒数は736軒で、昨年同期の883軒から減少した。Board の President を務める Ara Balabanian は、今回のデータで住宅市場のひとつの傾向を示しているのかどうかについて判断するのは時期尚早と言っている。

う~ん、以前から「カナダの不動産バブルはそろそろはじける」ようなニュースは聞かれていたが、なかなか”実数”ではその兆候は見られなかった。しかし、今回の Victoria からのニュースを聞くと、カナダもいよいよ、日本が1990年代初めに経験したような「バブル崩壊」の洗礼を受ける時が来たのかもしれないと思えてくる・・・というより、そうなって欲しい・・・(-_-;)。“平均的カナダ人”が一生働いても買えないような住宅価格が続くのは、異常なのだから・・・。

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交通渋滞をハイテクで解消する (2017.09.04)

ストックホルムで市中心部に進入する車両に”混雑税”を課すようになった時、ほとんどのスウェーデン人が新税に反対した。しかし、パイロットプロジェクトの開始から一ヶ月経過して交通渋滞が緩和されたら、人々の意見は180度転換した。ハイテクを使ってロンドンとストックホルムで渋滞緩和策を成功させたイギリス人 Daniel Firth は,「人々は、プロジェクトがうまくいくことを目の当たりにしたのです」と言う。そして今、彼がバンクーバーで、車での移動に課金する mobility pricing を検討する第三者委員会の委員長だ。

9月1日に2つの有料橋が無料化されて一年で132ミリオンドルの減収が発生するが、委員会はこれを埋め合わせる方法を見つけ出さねばならない。交通インフラ整備のための資金は必要だから、ドライバーたちから反対の声が上がるとしても、安価なハイテク技術を使って交通混雑地域で運転することに料金を課す時が来たようだ。Firth は、こうした新たな資金源のほか、ガソリン税から駐車料金まですべてを調査して交通渋滞の解決策を探し出す役目を担っている。

ドライバーたちの間では、すでに税金が高すぎるのだからハイウェイはすべて無料にすべきだとする声がある。走行距離に対して掛けられる料金はどのようなものでも不公平に見え、特に、経済的にバンクーバーに住めなかったり、公共交通機関に恵まれない都市に住んだりする人たちにはそう見える。Firth も、この問題が議論を呼び、バンクーバーに合ったやり方が必要であることを知っている。一般の人達の多くは、最新の mobility pricing がどれほど融通がきき革新的であるかを知らないようだ。

テクノロジーの進化が目覚ましい今日では、 特定の地域、車線、あるいは走行キロメートルさえも正確に把握して道路税を課すことができる。この10年以内に開発された安価なテクノロジーを使うだけで簡単に、カメラでライセンスプレートを読みったり GPS システムで車の動きを監視したりできる。他に、チップを使う方法もある。ステッカーに埋め込まれたチップを読取機が読み取るのだ。その一方、チップに登録した人は褒美がもらえる。こうしたツールによって車両数が10%も減って、通りが劇的に静かになる場合があると Firth は言う。

ロンドンとストックホルムは市中心部だけを交通渋滞緩和料金の対象地域にしたが、もっと広域をその対象にする都市もある。交通渋滞緩和策を最初に採った都市シンガポールは、今では、GPS追跡デバイスを使って走行距離、走行地域、時間を監視し、キロメートルごとの料金を課すシステムを導入している。アメリカでもシカゴ、ロサンジェルス、シアトルで、ドライバーが登録すれば特別料金を払って渋滞の少ない”ホット車線”を走れるようなシステムの導入を検討していて、これによって交通量が分散されることが期待されている。

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Prince Rupert 港が貿易の要になった (2017.09.03)

私は30年くらい前、州北部の港町 Prince Rupert に約半年間住んだ。アラスカまで直線距離で100キロもない北の町は、当時の人口約2万人で、内陸から運ばれてくる石炭と穀物の積み出しが主な産業だった*。しかし、その後、石炭の輸出量が減少して、町の人口はどんどん減っていったと聞いていた。そんな Prince Rupert について、明るいニュースがあった。

Prince Rupert 港湾局の CEO 兼社長の Don Krusel は、10年前には本当にひどい状態だったと話す。「失業率は13%以上だった。市の頼みの綱だったパルプ工場が管財人の管理下に落ちた。岸壁で働く沿岸労働者の数は80人もいなかった」。それが、今では港で働く人の数は900人を超え、港そのものが市の経済を押し上げていると、彼は自慢気に話す。

成功の柱となったのは、Krusel らが推進したコンテナ港の建造だった。カナダ全国とアメリカに向けて海外から運ばれてくる貨物を陸揚げするために、Prince Rupert の岸壁に世界に通用するコンテナ港を造ったのだ。先日、Prince Rupert 港は、人口11,000人の港町に最初にコンテナ船がやってきてから10年の節目と、港の取り扱い能力を50%以上増大させる拡大工事の完了を記念して、祝賀イベントを開催した。港湾能力の拡大により、今では年間130万個のコンテナを取り扱うことができて、カナダで二番目に大きなコンテナ取扱施設となった。

海上輸送に関する刊行物 Journal of Commerce の編集者 Mark Szakonyi は、Prince Rupert の成功を10年前に予測できた人はほとんどいなかったと話す。「同港はばら積み貨物の取り扱いで知られる”眠れる漁港”だった。Prince Rupert は小さすぎて、コンテナを扱うなんて意味がないと否定的なことを言う人ばかりだった」。Szakonyi は、Prince Rupert の成功の鍵を二つ挙げる。ひとつは、他の北米の港と比較してアジアに近いこと。もうひとつは顧客から得た信頼性で、これがより重要だったと彼は言う。「物資を輸入する企業は、物資が予定通りに配達されれば、実際の輸送距離はあまり心配しない」。

う~ん、景気が良くなっても人口は私がいた当時の半分くらいしかいないとは、ちょっと驚いた。町は本当に落ち込んでいたんだろうね。州北部は人口が希薄で大きな経済圏はなく、製造業などはほとんど発達しない。そんな状況だから、コンテナ港が活躍すれば、安定した町の発展が期待できるかもしれない。昔、私がお世話になった町が発展することを祈るばかりだ。

* 私がいたころ、町のはずれに McDonald's が初めてできて、街中、大騒ぎだった・・・(^^;)。また、船関係の会社に Macarenko という苗字の女性がいた。今、CBC Vancouver にいる Gloria Macarenko というアナウンサーは Prince Rupert 出身らしいが、私が知っていた Macarenko さんの親戚かもしれない・・・(^^)?。

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Google Maps で駐車スポット探し (2017.09.02)

Android または iOS 上で Google Maps を使って、目的地付近で駐車しやすいかどうかを事前に知ることが可能になった。今年1月にアメリカで開始された Google Maps の駐車困難度アイコンが、先日、バンクーバーのほかロンドン、リオデジャネイロ、トロントなど世界25都市にも導入されたものだ。「運転中に目的地付近でどれほど駐車しやすいかを知るためには、画面下の駐車困難度アイコンを見ればいい」ということだ。以下の動画が使い方を分かりやすく紹介している(この動画は2月に作られたため「アメリカ国内だけの機能」と説明している点は誤解ないように)。

   

アイコンは、動画にも出てくるように”P”の文字を丸で囲んだ小さなもので、駐車困難度によって色が変わる。赤は駐車しにくいことを意味し、青は駐車可能性が中から大を意味する。推定される駐車困難度は、過去の駐車テータから計算される。Google は、目的地付近で駐車スポットまで道案内してくれる新しい機能も発表したが、これは今のところアメリカ国内だけで使える機能だ。

私は”携帯嫌い人間”なので、もちろんスマフォも持ち合わせない・・・(^^;)。しかし、こうやっていろいろな機能のことを聞くと、スマフォもますます便利になっていくね。

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車での移動に課金される時代? (2017.09.01)

先日、NDP(新民主党)の州政府が2つの有料橋を9月1日から無料化することを発表したが、それに代わる資金源になると思われる “mobility pricing”がバンクーバー都市圏に導入されるかもしれない。mobility pricing とは「車での移動に課金すること」のような意味だろう*。有料橋の料金は一種の mobility pricing だが、通行料、道路使用料、走行距離によって額が決まるサービス料も mobility pricing だ。

2つの橋の無料化によって州政府は今年132ミリオンドルの減収になるが、無料化の発表前の今年6月に、Mayors' Council on Regional Transportation(地域内運輸についての市長審議会)が mobility pricing を検討するための委員会を立ち上げていた。委員会は2.31ミリオンドルの予算で、首都圏への mobility pricing 導入を検討し、2018年春までに報告書を提出することになっている。

Mayors' Council の副委員長を務める Port Coquitlam の Greg Moore 市長は、mobility pricing は都市圏の交通ネットワークを管理する上で良い方法だと言う。彼は、人々が車に代えて公共交通機関を使うようにするために、いろいろな種類の mobility pricing を導入すべきだと話す。「より多くの人々が公共交通機関を利用すれば、より少ない道路の建設ですむ。道路は建設するにも管理するにもとても金がかかるのだから・・・」。

Simon Fraser University の Gordon Price は、mobility pricing は橋の通過料金を超えて進化してきたとし、「有料橋のアイデアは非常に20世紀的で、特定のインフラストラクチャにだけ料金を課すことは時代遅れのやり方だ」と言う。「私たちはますます、いろいろな輸送の選択肢を考えるようになっており、バイクシェアリング、カーシェアリング、レンタカー、自家用車、タクシー、公共交通機関のどれにするにしても、人それぞれが料金を払うのだ」。政府は人々に交通サービスを提供し、それによって税収をもたらし、同時に交通サービスの維持費も得られるような方法を見つけ出すことができるだろう、と彼は言う。

NDP の選挙綱領は、市長委員会の10ヵ年ビジョンを指示していた。10ヵ年ビジョンは、Pattullo Bridge の架け替え、Surrey の軽機鉄道建設、Broadway の地下鉄建設など、新しいインフラストラクチャの資金を捻出するために mobility pricing が必要だとしている。

* "mobility pricing" は、ロードプライシング road pricing とほとんど同義と思われる。

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バンクーバーなどで気温の新記録 (2017.08.31)

今週初め、ブリティッシュコロンビア州各地を猛暑が襲った。特に月曜日(28日)が暑くて、Victoria、Vancouver、Sea-to-Sky Corridor 地域では8月28日としての気温の新記録になった。今年は、一番暑いはずの7月下旬から8月前半にかけて、山火事の煙がメトロバンクーバーを覆ったりしたために、気温が予報ほど上がらなかった(湿度だけは猛烈に高かった)。それが、8月も終わりに近づいて30度を超える日がやってきたというわけ・・・(^^;)。以下、月曜日の各地の気温だ。

Vancouver 港 27.2 C
Victoria 郊外(Gonzales地区) 28.7 C
West Vancouver 30.8 C
Squamish 32.7 C (過去の8/28の最高気温:1967年の 30.6 C)
Pemberton 36.8 C (過去の8/28の最高気温:2002年の 34.6 C)
Lillooet 36 C
Lytton 39.1 C (過去の8/28の最高気温:1967年の 37.2 C)
Port Alberni 35.9 C

Lytton の39.1℃は、当日、カナダでの最高気温だった。Burnaby の拙宅ではコンピュータ上に表示される Weather Network の気温が、28日、29日とも30度を超えた。そのため、私は久しぶりにリビングルームと寝室の窓を全開して*就寝する羽目になった。

* 例年なら、7月下旬~8月上旬の2週間くらい窓を全開しなければ暑くて眠れないが、今年は今週までそうする必要がなかった・・・(^^;)。

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ホームレス画家ジミー・ミリキタニ五周忌 (2017.08.30)

以前、ここでも書いたが、ニューヨークに住んだ反骨の日系人ホームレス画家ジミー・ミリキタニ*が2012年10月21日に92才で亡くなった。今年は没後5周年にあたり、ミリキタニの作品約50点が原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市、地図)で9月2日まで展示されている。

カリフォルニア州で生まれたミリキタニは、生後まもなく家族で広島に移住したが、「日本の芸術を世界に紹介する」と18歳ごろ渡米。しかし、第二次世界大戦が勃発して彼は強制収容所に送られ、広島にいた母方の一家は原爆で亡くなった。アメリカに失望した彼はアメリカ市民権を放棄した。アメリカを恨み、社会保障を受けずに路上で絵を描いていたが、映画監督のリンダ・ハッテンドーフと出会い、過去を受け入れるようになる。そうした彼の半生を描いたドキュメンタリー映画「ミリキタニの猫」が2006年に制作され反響を呼んだ。下は、その予告編 Youtube 動画だ。

   

ところで、私は若い頃、丸木美術館に行ったことがある。丸木位里・俊夫妻の親戚にあたる中学時代の友だち T君が、学生時代に美術館横の丸木家に下宿していた縁で、私たち数人が T君を訪ねたのだった。美術館で夫妻の作品「原爆の図」を見せてもらったが、それは実におどろおどろしいものだった。原爆の悲惨さがテーマだろうから、そうなるのは当然で、今にして、原爆の記憶が風化しかねないこれからの時代に、丸木美術館はとても重要な意味を持つと思えてくる。特に、立て続けに”危険物”を飛ばしている「どこぞのガキ」にはぜひ見てもらいたいものだ・・・(-_-;)。

* 初め、「ミリキタニ」が日本人の苗字に聞こえなかったが、調べてみたら広島県、山口県などに「三力谷」という苗字がいくつかあることが分かった。いずれにしても、かなり珍しい名字だ。

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<参考トピック> 
「ミリキタニの猫」 (2009.09.05)
「ミリキタニの猫」の主人公死去 (2012.10.30)

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ボートへの下水汲み取りサービス (2017.08.29)

バンクーバー市は、ダウンタウンの南にある入江 False Creek の水質を改善させる目的で、ボートが排出する下水を無料の巡回ポンプアウトサービスで処理するパイロットプロジェクトを開始した。入江に浮かぶボートにサービス船を横付けして、ボートの下水タンクを空にするやり方だ。これにより、簡単に下水をポンプアウトできて、ボート使用者たちは入江に下水を垂れ流さなくてすむ。下の地図の赤印が False Creek だ。

   

市によると、ボートから流出する未処理の下水が、False Creek での E. coli バクテリア汚染の最大要因になっている。このポンプアウトサービスは、人が泳げるレベルまで False Creek の水質を改善するための戦略の一部だ。その他の対策としては、ダイバーを潜水させて汚染の原因を見つけ出すこと、ゴミなどの投棄違反をより厳しく取り締まるための衛生面の条例を最新にすること、そして、水の流れを研究することなどが含まれている。

う~ん、たしかにこのサービスは良いことだと思う。しかし、ボートの下水がそのまま入江に垂れ流しにされていたとはちょっとびっくりした。当然やってはいけないことのように思えるが、野放しにされてきたんだね。水質が汚染するのは当たり前だったわけだ・・・(-_-;)。

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”日本産”の害虫を False Creek で発見 (2017.08.28)

ブリティッシュコロンビア州ではこれまで見られたことがなかった日本産の害虫が、False Creek で発見された。一般名 Japanese beetle、学名 Popillia japonica、和名「マメコガネ」という虫だ。Canadian Food Inspection Agency (CFIA) によると、7月にバンクーバー市が仕掛けた罠に生きたマメコガネが見つかった。これまでカナダでは、複数の東部州で発見されたことがある。

この虫は人間や食品には害を及ぼさないが、いろいろな種類の植物、農作物、樹木の根、葉、果実を痛めることで知られている。CFIA は、マメコガネは「公園や一般住宅で草、花、樹木を傷つけて巨額出費」の原因になると警告する。成虫は卵型の輪郭で、長さ約10ミリメートル、幅約6ミリメートル、メタリックな緑色の腹と頭、銅褐色の羽、両側と後ろに沿って白い房状の毛がある。

今のところ、どのようにしてマメコガネがバンクーバーにやってきたかは分からないが、CFIA は、苗木や温室ストック、マメコガネが大量混入した土壌、あるいは、飛行機や他の乗り物を通して持ち込まれたのかもしれないとしている。CFIA は、マメコガネを見つけたら漏れなく彼らのウェブサイトに報告するよう呼びかけている。マメコガネが海外で害虫となっていることを紹介する動画があったので、リンクしてみた。

   

う~ん、私は山村育ちで昆虫はいろいろ見てきたが、これはあまり記憶にない虫だ。一見、カメムシに似ているが、形がかなり違うし・・・。ともかく、マメコガネが農作物などに被害を与えないように祈りたいね。

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多様化するカナダ人の家族形態(2/2) (2017.08.27)

多様化するカナダ人の生活形態(1/2)から続く>

その他、2016年までの5年間で次のような変化が見られた。子供を育てる片親の数が5.6%増加し、特に父親が子供を育てるケースが7%増加して、母親が子供を育てるケースの増加率5%を上回った。20~34才の年齢層のカナダ人のうち三人に1人が、片親または両親と一緒に生活していて、その比率は5年間で5%増加した。配偶者や子供など自分の家族とともに一緒に生活する若い人たちの比率は、49.1%から41.9%に急減した。三世代以上が一緒に住む人たちの数は最も急速に増加して、220万人になった。子供が親たちと一緒に住む主な理由は、経済的な必要に迫られたり単に希望したりするからだ。

同性婚の家族の統計を取り始めて10年経つが、同性婚の共同生活者は全世帯の1%を占め、2006年の比べると60.7%増加した。異性間の結婚による夫婦は同じ期間に9.6%増えただけだった。今日、同性婚の生活者たちの12%が子供と一緒に住んでいる。子どもは生活者のどちらかが産んだ場合、養子の場合、複合家族の子供の場合がある。昨年の調査時には、14才以上の子供10,020人が8,770組の同性カップルと一緒に住んでいた。

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9月から有料橋が無料化される (2017.08.26)

ブリティッシュコロンビア州政府の John Horgan 州知事(NDP、新民主党)は、バンクーバー都市圏にある2つの有料橋(Port Mann BridgeGolden Ears Bridge)を9月1日から無料にすると発表した。2つの橋の無料化は、NDPがこの春の州議会議員選挙の中で掲げていた選挙公約だった。州知事は、「これらの有料橋は Lower Mainland の中の特定地域に住む人達にとって不公平なものだ。たとえば、Kelowna に住む人達は橋を渡るのに料金を払う必要がない。住む場所によって料金を払ったり払わなかったり、そんなことにはすべきでない」と述べた。

NDP州政府は、この変更によって毎年、日常的に Fraser 河を渡らねばならない通勤者たちが平均で1,500ドルを、また、商用車の運転手たちが4,500ドルを節約できると推定している*。州政府は、橋の通過料金を廃止することによって、毎年132ミリオンドルの減収になると見ている。州知事は、Port Mann Bridge の残りの負債額は州の負債に転換されると述べた。無料化による減収を補填するために、今後数年間に135ミリオンドルが納税者たちの負担となる。州知事はまた、Golden Ears Bridge の減収をどのように埋め合わせるかについて現在、橋を所有し管理する Translink と協議中であると述べた。州政府は、9月初めに作られる来年度の財政計画に有料橋廃止による減収分を組み込むとしている。

有料橋はなくなるが、ロードプライシングはブリティッシュコロンビア州にとって選択肢として残るようにみえる。州知事はこの件について直接言及することは避けたが、Mayors' Council on Regional Transportation(地域内運輸についての市長審議会?)が、交通混雑の解消とインフラストラクチャのための財源確保に向けて、いくつかのアイデアを検討していると述べた。知事は、「彼らの協議を待っているところで、そこからの発案を元に州政府としての結論を出していく」と述べた。

う~ん、これほど早く大鉈を振るったNDP政権の早業にはちょっとびっくりした。私は、交通インフラの有料化に関しては、まったく州知事の言うとおりだと思う。本来、交通インフラの整備はすべて税金で賄うのが筋だ。それができずに有料橋を作り続ける政府があるとしたら、無能政府としか言いようがない。ただし、まったく橋のなかったところに造られる橋なら有料化もあり得ると思う。なぜなら、それまで存在しなかった利便を人々が享受できるのだから。

なお、2つの橋を無料にすることで、Skytrain やバスを利用していた人たちが自動車に乗り換えて大気汚染が進むという批判があるが、それは議論のすり替えだ。そういうことを言うなら、橋、トンネル、道路などすべての交通インフラを有料にすべきで、特定の橋だけ有料にするのではまったく片手落ちだ。

* 特定の人達だけが、これほどの金額を毎年払わねばならないという状況は異常としか言いようがない。その辺の異常さと不公平さに、大半の州民は気がついていないようだ。

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多様化するカナダ人の家族形態(1/2) (2017.08.25)

昨年、5年おきに行われるカナダの国勢調査が行われた。その結果から2011年の調査時に比べて、カナダ人の家族形態の変化が浮かび上がってきた。カナダの人口は現在3,500万人あまりだが、年齢別構成を見ると高齢化が進んでいて、14才以下の子どもたちの人口よりもシニアの人口のほうが多くなっている。2011年から2016年の間のカナダ全体の人口増の三分の2は、移民による増加だった。また、カナダに住む人達の家族構成が多様化して、より複雑になっている。

カナダ全体で1,410万世帯あるうち28.2%は一人住まいだが、これは過去最高の比率であり、2016年の国勢調査の中で最も多い家族形態だ。他の国々と比べて一人住まいの人口比率は特に高くはない。しかし、一人住まいが多いことは、かつてないほど長生きする人たち、しかも伴侶と死に別れた可能性が高い人たちが多い高齢化社会を描くものだ。別居と離婚の率が高いことも、独居生活の人たちや片親で子供を育てる人を増やし、また職場で働く女性を増やす要因になっている。そして、働く女性の増加は、より大きな経済的独立の感覚を育んでいる。

子供のいない夫婦の数が過去5年間で、子供を1人以上持つ夫婦よりも急速に増えていて、総人口に対する子供を持つ夫婦の比率を過去最低の51.1%にまで落としている。20世紀に人口増加の主役だった団塊の世代の人たちは、21世紀には empty nesters(子供が巣立った家の住人)となっている。子供を持つ若いカナダ人の多いのは、長期に渡って雇用機会が多かった Alberta 州と、出生率が高い Nunavut 準州だった。

多様化するカナダ人の生活形態(2/2)に続く>

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「無印良品」が26日に開店 (2017.08.24)

あさって26日(土)の午前10時、Burnaby のショッピングモール Metropolis at Metrotown で、日本の専門小売販売店「無印良品」が新規開店する。店舗面積は7,770平方フィート。現在カナダで最も広いトロントのヨークデール店6,700平方フィートよりもさらに広く、カナダでは最大となる。品揃えもヨークデール店より約1割増えて、約3,900品目に。

カナダでは、トロントに2014年に1号店を開店して以来、トロント周辺で4号店までオープンした。Metropolis at Metrotown 店は、バンクーバー都市圏では第1号店となる。都市圏での第2号店は、ロブソンストリート(1125 Robson Street)に年内にオープンする予定。

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”お金持ち”のバーナビー市 (2017.08.23)

私が住む Burnaby 市には巨額の積立金があり、Langley 市*とともに、州内で二つしかない負債のない都市となっているらしい。ブリティッシュコロンビア州で3番目に人口が多い都市 Burnaby は、何年にもわたる投資と土地売却、それに近年の土地開発から得られた収入によって、1ビリオンドル以上を積み立ててきた。市民の利益となっている積立金は、高密度住宅を建設する住宅開発企業から市に支払われたもので、その多くが現金だ。

今、その積立金の使いみちについて各方面から疑問が投げかけられている。元バンクーバー市議会議員で、サイモンフレーザー大学の都市計画担当の Gordon Price は、「積立金は財政的に良いことなのは間違いないが、問題はその使いみちについて正しい決断をしているかどうかだ」。

Burnaby 市長 Derek Corrigan は、積立金のかなりの部分は市の発展を維持するための施設とインフラストラクチャに充てられることになっていると話す。インフラストラクチャ・プロジェクトと市民のための諸施設の建設は、今後5~10年の間に実現するものと推定されている。また、積立金の一部は、必要が迫っている警察車両とごみ収集トラックなどの買い替えに、すぐにも使われると市長は言う。

積立金をもっと多くの低価格住宅の建設に投資すべきだと言う人達もいる。B.C. Non-Profit Housing Association の CEO である Kishone Roy は、人口の過密度および賃貸住居費用に対する収入の割合などから、バーナビー市の賃貸住宅はカナダの中でも”最も厳しい”状況にあると言う。彼は、住宅問題が市の責任ではないのは認めながら、「バーナビー市が積立金を使うことによって、連邦政府と州政府の資金を借り入れることができれば、それは素晴らしいことだ」と言う。市の2016年財政報告によれば、すでに52ミリオンドルが低価格住宅基金に向けて振り当てられた。

元市議で前回の選挙で落選した候補者たちの中には、別の目的に使うことを呼びかける人達がいる。Burnaby First に所属する Helen Ward は、初めて家を買う人には property tax 財産税を安くしてやるべきだと言う。昨年の B.C. Assessment の査定では平均住居財産税が約30%も上昇し、多くの住宅所有者たちは高騰した財産税が生活を圧迫すると感じるかもしれない。同じく Burnaby First に所属し会計士の Matthew Hartney は、金利が低い時に市が巨額の積立金を抱え込むことが妥当か否かについて疑問を投げかける。

バーナビー市の市議会議員選挙は一年余り後に迫っている。1ビリオンドルをどうするかの議論が、有権者にとって重要な判断材料になるかも知れないと Price は言う。

* Langley 市(City of Langley)は、その周辺に広がる Township of Langley地図) とは異なる自治体のようだ。ここでは、"cities"と書かれているので City of Langley を指すような気がする。

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「最も住みやすい都市ランキング」 (2017.08.22)

The Economist's Intelligence Unit が発表した2017年の「世界の最も住みやすい都市ランキング」で、ベスト10にカナダの3都市が入った。

1位 Melbourne, Australia
2位 Vienna, Austria
3位 Vancouver, Canada
4位 Toronto, Canada

5位タイ Adelaide, Australia & Calgary, Canada
7位 Perth, Australia
8位 Auckland, New Zealand
9位 Helsinki, Finland
10位 Hamburg, Germany

このランキングは、世界140都市を、安定性、健康医療、文化と環境、教育、それにインフラストラクチャの5分野で調査して作られた。メルボルンは7年連続の首位だが、第2位のウィーンとの差はたった0.1ポイントだった。今年のランキングで44都市が上昇または下降したが、犯罪率、テロの危険性、不安定性、旅行者の増加などが影響した結果だ。アメリカの都市は、警察官による黒人の殺害やトランプ大統領の登場などから不安材料が増して、おおむねランクを下げた。

フランスやイギリスで移民の増加やEU離脱などで多くの都市がランクを下げる中、観光客の人気が上がり犯罪率が下がっているレイキャビク Reykjavik(アイスランド)とアムステルダム(オランダ)が例外的にランクを上げた。なお、ランキング最下位付近には下からダマスカス(シリア)、ラゴス(ナイジェリア)、トリポリ(リビア)が並んだ。

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最低賃金を11.35ドルに増額 (2017.08.21)

NDP(新民主党)によるブリティッシュコロンビア州政府は、州内の最低賃金について、前自由党政権が今年9月15日から50セント増額して時給11.35ドルにするとの約束を維持することになった。労働大臣 Harry Bains は、「50セントの増額は前政権が約束したことであり、新政権としてはそれを尊重して法律的に施行することにし、私たちの目標である(2021年までの)時給15ドル達成のための踏み石とする」と語った。酒類サービス従事者の最低賃金も50セント増額して時給10.10ドルに、その他の最低賃金規定も4.6%の増額が行われる。

他州で変更がないとして、この増額によってブリティッシュコロンビア州の最低賃金は、カナダ国内で州としては第7位から上昇して第3位の高さになる(北方の3準州を入れると第5位のようだ)。最も高いのは Nunavut 準州の13ドルで、最も低いのは Saskatchewan 州の10.72ドルだ。Alberta 州は2018年までに、Ontario 州は2019年までに最低賃金を15ドルにすることを計画している。B.C. Federation of Labour 議長の Irene Lanzinger は、NDP政権による2021年までに15ドルにするというのは遅すぎるので、Alberta、Ontario 両州に歩調を合わせるべきだと述べた。

Bains は、適正賃金委員会を二週間以内に開催して、どのようにして賃金を追加的に15ドルまで増額するかを決めるべく、関係者との協議プロセスを開始すると述べた。「政府は事業主たちの意見を聞いて来たが、彼らは、少しずつ予測可能な増額をすることが、彼らの事業への衝撃を最小限に抑える事ができるやり方だ、と言っていた」と Bains は語った。州政府は、2016年に州内で93,800人の人たちが最低賃金で働き、そのうちの54%は15~24才の若者たちだったとしている。

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日食を観察する方法 (2017.08.20)

明日はいよいよ”世紀の日食”が起こる日だ。ちょっとでもいいから見てみたい人は多いだろう。そこで、日食を見る方法を Youtube で検索してみた。その中で、最も簡単なのは下の方法だった。

<最も簡単な方法> 紙に穴を開けるだけの方法。この動画では、今回発生する皆既日食と、金環日食の違いなども分かりやすく説明している。

   

私はこれとほとんど同じで、紙コップの底にボールペンの先で数ミリの丸い穴を開けた物を用意してみた。その穴を通して入ってくる日光を紙などに反射させて見てみるつもりだ。

<ピンホールカメラを使う方法> ピンホールカメラを使う方法はいろいろあるが、いずれの方法でも肉眼では目に良くないので、紙などに反射させて間接的に観察するのがいい。次の動画は、ピンホールカメラの作り方を紹介している。

   

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最悪だった今夏の山火事 (2017.07.19)

B.C. Wildfire Service によると、ブリティッシュコロンビア州で発生した今夏の山火事は、これまでで最悪だったらしい。4月1日から8月16日までに発生した山火事面積は894,941ヘクタールで、1958年の山火事面積855,000ヘクタールを上回った。また、これまでに山火事対策に使われた費用は315.7ミリオンドルで、2009年の山火事対策費用382ミリオンドルに肉薄している。今夏、山火事が最もひどかった時には45,000人が住宅を離れて避難し、現在でも約6,000人が避難している。

現在では通行止めになっている道路はなく、避難している人たちに朗報も伝えられている。先日は、Thompson Nicola Regional District の村 Clinton では2週間前に出された避難命令が解除された。その他の近傍の村々でも避難命令に代えて避難警報になった。今夏、最大の避難者が発生した Williams Lake でも、避難命令が取り消された。

そうした状況ではあるが、依然として内陸部は非常に乾燥した状況にあり、危険が完全に去ったとは言い難いようだ。この記事が書かれる前の24時間にも、10ヶ所で新しい山火事が発生したと伝えられている。そのうちの6ヶ所は人為的な原因に、また3ヶ所は落雷によるということだ。今でも、28ヶ所で避難命令が出され、14ヶ所で避難警報が出されていて、対象となる32,000人が不安な時間を過ごしている。

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月曜日に部分日食 (2017.07.18)

来週月曜日(21日)、バンクーバーで日食が見られる。ただし、アメリカ・オレゴン州あたりでは北米として99年ぶりの皆既日食になるが、残念ながらカナダでは部分日食だ。それでも、ブリティッシュコロンビア州ではカナダとしては最大の日食が見られ、Victoria では90%、Vancouver では86%の部分日食となる。

ブリティッシュコロンビア州沿岸部では9:10am ころ部分日食が始まり、最大日食が10:21am ころに起こって太陽が三日月形になる。午前中のできごとなので、日食が起こる時、太陽は東方の地平線から34度の角度にある。日光が弱くはなるが三日月形の光でも網膜を痛めるだけの強さがあるので、日食の太陽を観察するには目を保護する工夫が必要だ。日食を観察するための眼鏡はもう売り切れだろうから、ピンホールカメラを使って間接的に観察することになる。

アメリカ・オレゴン州の真ん中あたりまで南下すれば皆既日食が見られるが、今となっては、現地に行って観察するのは簡単ではなさそうだ。なぜなら、すでに現地付近のホテルやキャンプ場は満杯で、宿泊代もびっくりするほど跳ね上がっているからだ*。数か月前から計画した Richmond 在住の友人夫婦は、”皆既日食地帯”のホテルが取れなくて、やむなくオレゴン州北部沿岸部の町 Astoria に前夜から宿泊し、当日朝、Lincoln City あたりまで南下すると言っていた。どうなるやら・・・(^^;)。

* 一泊、2,000ドルなんていう話も聞いた。

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極右グループが集会を計画 (2017.08.17)

バンクーバー市長 Gregor Robertson は、先週末にアメリカ・バージニア州 Charlottesville 市で発生した白人至上主義者のデモ隊をめぐる暴動事件を受けて、今週土曜日にバンクーバー市ダウンタウンで計画されている極右グループによる集会を非難した。「市民にはデモを行う権利があるが、憎悪と人種差別はバンクーバーには必要ない」と市長は言う。集会の主催者たちは Facebook ページでイスラム教とカナダ政府の移民政策に抗議したが、Facebook ページ自体はネット上からすでに取り消された。また、この集会に反対する抗議集会も計画されていて、それの Facebook サイトは1,000人以上が参加する予定としている。

市長は、「人種差別と憎悪に対しては、どんな場合でもはっきり物を言うことがとても大事だ。白人至上主義者たちの集会に抗議するために、どんな結末になるかわからないとしても、たくさんの人たちが参加するだろう。誰も知っているようにバンクーバーは人種差別で過去に問題があったし、それが私たちの歴史になっている。私たちは、そうした過去と和解し、憎悪や人種差別を真っ向から排除するような都市になるように全霊を傾ける」と続ける。

市長はまた、市としては集会をやめさせることはできないが、集会が平和裏に進むことを確実にすべく、市職員はバンクーバー市警察および City Hall 保安部と協力していると話す。極右集会に反対する抗議集会の主催者たちは、攻撃的あるいは暴力的にならないように参加者に注意を払うと言っているが、対立する2つのグループが対峙したら、いつ暴力沙汰になるか分からない。警察もそのあたり十分警戒することになるだろう。

う~ん、アメリカではトランプ大統領の登場で、白人至上主義者たちが勢いを得ているだけでなく一般市民までもが人種差別を標榜する有様だが、カナダにも似たような人たちが少なくないんだね。人類って、いつまでたっても進歩しないと思えてくる・・・(-_-)。

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トロフィーハンティングの禁止へ (2017.08.16)

NDP(新民主党)によるブリティッシュコロンビア州新政府は、長い間、議論の的であったグリズリーベアトロフィーハンティングを禁止する決定を下した。新ルールは、今年11月30日以降から州全域で適用される。今月15日(火)に始まった今年のトロフィーハンティングシーズンが終了した直後に施行開始ということなる。自然資源大臣の Doug Donaldson は、「州内で毎年、約250頭がトロフィーハンティングによって殺されている。この頭数は、15,000頭と推定される全生息数を維持できる数ではあるが、世論はトロフィーハンティングに対して厳しくなってきている」と話す。

今回の禁止令により、太平洋岸の Great Bear Rainforest 地域(地図)でも当然、グリズリーベアのハンティングが禁止される。この禁止令によって、どれほどの数のグリズリーベアの命が助かるかははっきりしていない。一方、食用のためのハンティングは、Great Bear Rainforest 以外の地域では継続して許される。また、前述の250頭のうち何頭がトロフィーハンティングによって殺され(何頭が食用にハンティングされ)ているかも明らかにされていない*。ハンティングをどのようにして監視するかについて Donaldson は、guide-outfitters**などの関係者と11月30日まで協議して、どのような規則にするかを決定すると述べた。

グリズリーベアのトロフィーハンティングは、長い間、動物愛護の関係者によって批判され続けてきた。彼らはNDP 政権の決定を、Great Bear Rainforest 地域でのすべてのグリズリーベアハンティングを終わらせるものとして賞賛する一方、Great Bear Rainforest 以外の地域で食用ハンティングが許されることの矛盾に疑問を投げかけている。こうした批判的な人たちには、Grizzly Bear Foundation 会長で慈善家の Michael Audain も含まれる。Grizzly Bear Foundation は今年3月、トロフィーハンティングの禁止を推奨することなどを盛り込んだ88ページのレポートを発表した。Audain は、トロフィーハンティング禁止のニュースに「私は最初大いに喜んだが、同時に、食用としてのハンティングが許される点が法の抜け道になることを心配する」と語った。

う~ん、やっとこさまともな軌道に乗り始めたなという感じだ。250頭のトロフィーハンティングが全生息頭数に影響を与えないとは言うものの、北米全体としてはグリズリーベアはどんどん減ってきている。たとえば、アメリカとの国境に近い州内陸部では絶滅に近い状態だ。また、カスケード山脈では、アメリカ側にはもう生息していないと聞いたことがある。それらを考えれば、1頭でも殺してはならないという気がしてくるのだ。

* "neither Donaldson nor ministry staff could say how many of the 250 grizzlies killed on average per year are killed for trophies" という上と矛盾しそうな文章だが、おそらく、カッコ内の(何頭が食用にハンティングされ)を含んだ意味だろう。

** Guide Outfitter という州政府公認の職業があるようだ。どんな職業かはもうひとつはっきりしないが、outfitter には「アウトドア用品店」の意味がある。

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また Burnaby Lake でクマに遭遇 (2017.08.15)

先日の朝、Burnaby Lake に珍しいシギ Solitary Sandpiper がいると聞いて行ってみた。残念ながらシギは見つからなかった。しかし・・・。

私は、シギを探しながら湖に突き出た木道を歩いていた。北の陸地から南に伸びた木道は陸地から先端まで100メートルもなく、途中で東側に10数メートル枝分かれしている。私はその枝分かれ部分の先端にいた。木道の最南端付近には、おばあちゃんと孫らしい子供たち二人が見えた。下の地図で、私がいたのは赤印のところ。おばあちゃんと子供たちは木道の一番下あたりだ。

   

私が湖の水鳥を観察していると、突然おばあちゃんが私の方を向いて叫び始めた。「ベア!ベア!・・・」。おばんちゃんが指差す方向を見ると、なんと、木道を1頭のクマがのっそりのっそり木道の先端方向に歩いてくるではないか。わ~お!!!私たちは逃げ場がない・・・(-_-;)。

クマは木道の枝分かれ部分から10メートルくらい北の所まで来ていた。おばあちゃんはとても心配そうで、私もこりゃ大変なことになったと思ったが、ともかくと、おばあちゃんたちのほうに移動した。いざとなったら、おばあちゃんたちを守るためにも、手にしていたカメラ用三脚を振り回して応戦するつもりだった。しかし、さいわいなことに、すぐにクマは木道から東側にいったん降りたあと木道に戻り、西側の水の中に降りて群生する葦の中に消えていった。ホッ・・・(^^;)。

おそらく、Burnaby Lake のクマは人間に慣れていて、人間を襲うなどという考えは毛頭ないのだろう。あの時も、単に”朝の散歩”を楽しんでいただけかもしれない。そんなクマの性格のせいか、公園内には「クマに注意!」という看板がほとんど見えない・・・どこかにあるのだろうか。それにしても、私は去年の夏も、木道から東側の水の向こうの葦の茂みのあたりにいるクマを見た。なにやら、最近良くクマに出会う・・・(^^;)。

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Compass Card データが警察に渡る (2017.08.14)

B.C. Civil Liberties Association は、TransLink が日常的に交通機関を利用する乗客の Compass Card データを、正当な理由も乗客への連絡もなしに警察に渡していることが調査によって分かったとして、警鐘を鳴らしている。

乗客が TransLink の Compass Card プログラムに登録した場合、Compass Card システムは乗客の利用データ、クレジットカード情報、その他の個人情報を保管することができる。オンラインマガジンの The Tyee は、2016年にTransLink が警察から147件の情報提供を依頼され、111件について情報を提供したことが分かった。今年はこれまでに、132件の情報提供を警察から依頼されて、82件について情報提供した。

これと比較して、トロントの新聞 Toronto Star によると、オンタリオ州の同様の交通システム Metrolinx は26件の情報提供を依頼されて、12件について情報提供した。しかし、Metrolinx では TransLink よりも約100万人乗客数が多いことを考えると、TransLink の情報提供は異常に多いと言える。B.C. Civil Liberties Association の運行担当責任者である Micheal Vonn は、「この種の乗客データを公企業と警察権力の間で共有することは現行の法律のもとでは許されてはいるが、TransLink はもっと慎重を期すべきだ」と言う。

う~ん、私も Compass Card は使っているが、こんなことが起こっているとは知らなかった。まあ、めったに使わないから、それほど心配することではないが・・・。

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New Westminster からフェリーサービス (2017.08.13)

8月4日から New Westminster と Queensborough 地区を結ぶフェリーボートサービスが開始された。Inn at the Quay 脇のドックと Queensborough の Port Royal public dock を往復するサービスだ。9月24日までの試験運行で、金曜日の夜、土曜、日曜、そして休日になった場合の月曜に運行される。ボートは人を40人と自転車4台を乗せることができ、両ドック間を5分で運行する。運賃は、大人が2ドル、シニアと若者が1ドル、子供は無料だ。釣り銭が出ないので、1~2ドル硬貨で払うか、あるいは、Anvil Centre、Queensborough Community Centre、あるいは River Market 近くのTre Galli Gelato Caffé で買えるトークンで払うことになる。

New Westminster 市議会議員で市長代行の Patrick Johnstone は、このサービスによって Queensborough 地区と New Westminster のダウンタウンが行き来しやすくなるとし、「人口が多い Queensborough とたくさんのサービスがある New Westminster を5分で結べば、人々は大いに利用してくれると思う。それによって、二つの地域がより良く作用する」と話す。当初、市では Queensborough と the Quay をフェリーではなく歩行者用の橋でつなぐアイデアを模索したが、共同出資者なしではとても高価な選択になってしまうことが分かった。”Q to Q”プロジェクトは、運行とインフラストラクチャの費用を含めて合計で130,000ドルになるとみられている。

「このパイロットプロジェクトの背景には、フェリーサービスのアイデアに馴染み、どんな課題があるのかを見極め、街の人達の間にフェリーサービスへの需要があるかどうかを調べることだ。限られたサービス時間、車椅子とスクーターが乗れないことなどいくつか課題があるが、市職員は、パイロットプロジェクトが終了したあと、これらの課題とその他のデータを検討して恒久的な解決策を求めていく」と Johnstone は言う。

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”養子”だったアカオノスリが巣立った (2017.08.12)

バンクーバー島の Sidney で、ハクトウワシ Bald Eagleアカオノスリ Red-tailed Hawk のヒナを自分たちのヒナ3羽と一緒に育てているというニュースは、ここでも採り上げた。"Spunky" と名付けられた Red-tailed Hawk のヒナがハクトウワシのヒナたちに食べられてしまう可能性があって、地元のみならず世界中の野鳥愛好家たちが固唾を呑んで見守っていた。しかし、Spunky は順調に育てられて、今月始め、ついにハクトウワシのヒナ3羽ともども巣立った。今では、ハクトウワシの巣は空になっている。

7月半ばに撮影された動画があったのでリンクしてみた。動画開始から1分20秒くらいで、ハクトウワシのヒナと木の枝に並ぶところがあるが、大きさの違いにびっくりする。

   

毎日観察してきた野鳥愛好家たちは、先週日曜日に "Roberts Bay Bald Eagle-Hawklet Block Party" と銘打ったブロック・パーティを開催して、Spunky の巣立ちと Spunky を最後まで育て上げたハクトウワシたちを祝福した。偶然にも巣の近くに住む Sidney 市長 Steve Price は、「私たちはただ、Spunky が本来の食物であるネズミや小さなうさぎなどを捕まえるようになることを願うだけです」と言う。ハクトウワシが、自分たちの食物であるサケなどの魚類ばかりを Spunky に与えていたからだ。

ブロック・パーティを開催した理由について Price は、「過去数ヶ月間の間、この珍現象を観察した人たちが一緒になって、写真を持ち寄ったり鳥たちのエピソードを語ったりするためです」と言い、その日曜日(8月6日)を Bald Eagle-Hawklet Day と宣言した。Spunky の驚くべき物語によって、たくさんの人たちが Sidney にやってきた。「ここで出会った人たちは、世界中から来ていました。彼らは、ハクトウワシに育てられている Spunky を見るためだけにやってきたのです」と Price は言う。

ところで、なぜこんな珍しいことが起こったのかについては、こう推測されている。ハクトウワシの親鳥がヒナたちの食料として Spunky を捕まえて来た。ところが、巣に連れてこられてから、Spunky が餌をせがむため、ハクトウワシの親鳥に”子育ての本能”が生まれて、食べてしまう代わりに育て始めた・・・(^^;)。

動物たちの世界でもなんとも心温まるハプニングが生まれものだね。ともかく、めでたしめでたしの結末だった・・・(^^)。

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ソーセージに”ニセの肉”が入ってる (2017.08.11)

University of Guelph が行った調査によると、カナダ全国で食料品店からサンプルとして購入されたソーセージのうちの20%に、表示には記載されていない種類の肉が含まれていた。購入された100本のソーセージは、いずれも牛肉、豚肉、または鶏肉のどれか一種類だけが記載されていた。

調査は、”DNAバーコード”と呼ばれる方法を使って行われた。調査チームの主執筆者である Robert Hanner は、「検査したソーセージの95%には記載された肉が入っていたが、約20%には記載した以外の肉が含まれていた。たとえば、あるビーフソーセージにはポークが入っていたし、あるポークソーセージにはビーフが入っていた」と言う。以下が調査結果の詳細だ。

*ビーフソーセージ27本にポークが入っていた。
*純粋のポークソーセージ38本に馬肉が入っていた。
*純粋のポークソーセージ38本のうちの2本にビーフが入っていた。
*チキンソーセージ20本のうちの4本にターキーが入っていた。
*チキンソーセージ20本のうちの1本にビーフが入っていた。
*ターキーソーセージ15本のうちの5本にはターキーがまったく入っておらず、全部チキンだった。

研究者たちは、ターキー、チキン、ポーク、ビーフ、馬肉のDNAだけを検査したので、他の種類の肉が入っているかどうかは分からない。そして、5%の肉はなんの肉か不明だった。すべての調査結果は刊行物の Food Control で発表される。Toronto’s Royal Beef butcher shop の Darren Devison は、正体不明の肉について、悪徳企業は経費を節約するためにニセの肉を混入させるのかもしれないと言う。「想像以上の物が入っている可能性がある。あるソーセージメーカーはネズミの肉を入れたという話を聞いたことがある」。今回の調査結果が即、ソーセージの安全性を損なうものではないが、宗教上、健康上、あるいは個人的な理由で、たとえばポークを食べないような人には心配なことだ。

Hanner は、他国でも似たような調査結果が発表されているから、今回の結果は特に驚くことではないし、実際、カナダは他国よりはましだと言う。ともかく、世界中から供給されるプロセスのどこで偽の肉が入れらるかも分かりにくいようだ。Hanner は、”偽食品”の問題は食肉にとどまらず、海産物、乳製品、自然健康食品などでも発生していると話す。CFIA は、今後もソーセージの調査を計画していて、原材料と食料品店チェーンをもっと徹底的に調べる予定だ。

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民宿サイト Airbnb がこのビルにも (2017.08.10)

先日、ここのコンドミニアムで住民組合委員会の定例会議レポートが配られた。大したトピックはなかったが、一つだけ気を引いたのがあった。

最近、一軒のスイートが、宿泊施設・民宿を貸し出すためのウェブサイト Airbnb にリストアップされたらしい。住民組合のルールで短期賃貸は禁止されているから、委員会がそのスイートのオーナーに、「ルール違反」を知らせる手紙を送った。オーナーは承諾しすぐに Airbnb の広告を取り下げたが、委員会はオーナーに対して罰金(数百ドル?)を科すことを検討している。短期賃貸がルール違反であることは以前から告知されていた。だから、すぐに広告を取り下げたとは言え違反は違反で、罰金は当然だ。

ちなみに、Airbnb のウェブサイトには、ここ Central Park 周辺でもたくさんの物件がリストアップされている。しかし、このあたりは高層コンドミニアムが多いから、いくつかは「短期賃貸禁止」のルール違反物件と思われる*。

賃貸向けの物件を持つ人は、より収入の多い観光客目当ての短期賃貸に貸し出そうとする。その結果、地元で働いて社会貢献している人たちのための長期賃貸住宅が、極端に少なくなってしまう。それが今のバンクーバー都市圏の現状だ。バンクーバー市は先ごろ、短期賃貸住宅の規制強化を行ったが、同様の規制強化を都市圏全体で行うべきだろう。

* 下部の"MAP"ボタンをクリックすると地図が出る。

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ライム病への理解を深める(2/2) (2017.08.09)

<「ライム病への理解を深める(2/1)」から続く>

<ライム病の治療>
人によっては、感染症状が発疹だけで終わる。しかし、発熱、疲労感、痛みなど風邪のような症状が出てくる場合も多い。この段階でライム病と診断されれば、抗生物質を使って完全に治癒することが可能だ。Chakrabarti によると、大人には通常 doxycycline という抗生物質が使われ、子供や妊婦には amoxicillin が処方される。もし、ライム病と診断されなかったり治療が行われなかったりしたら、ライム病は体中に広がって、関節炎のような関節の痛み、記憶力と認識力の問題、視覚と聴覚の問題などが発生する。

<感染の予防>
感染を防ぐ最良の方法は、ダニが生息する草地などでは皮膚をカバーすることだ。長袖シャツと長ズボンを着て、露出した肌には防虫剤の Deet を吹き付ける。蚊を追い払う薬剤ならなんでもダニに噛まれるのを予防できる。

ライム病についてまだ未知のこと>
ライム病については、まだ医師たちも知らないことが多い。たとえば、なぜ、ライム病が人によって発症したりしなかったりするのかも分かっていない。今年5月、カナダ政府健康大臣 Jane Philpott が、ライム病の流行と診断および治療を向上させる方法について、より多くのデータを集める目的で研究フレームワークを開始するために、4ミリオンドル出資することを発表した。オンタリオ州の University of Guelph もまた、なぜ、なかなか治らない症状を発症する人達がいるのかを含めて、ライム病をさらに深く理解するために、1.4ミリオンドルの補助金を得て研究所を設立する途上にある。

ライム病の問題を取り上げたドキュメンタリー映画に「Under Our Skin」というのがあった。私はテレビで完全版を見たことがあるが、その"予告編"映像を Youtube で見られる。この予告編だけでも、重症なライム病患者がどんな事になってしまうかを垣間見ることができる。

ニュースソース

<参考トピック> 
恐ろしいライム病 (2011.09.16)  
リタイアさせられた DR.ムラカミ (2008.11.19)

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ライム病への理解を深める(1/2) (2017.08.08)

先日、私は友だちから、彼女の知人がどこかでダニに噛まれてライム病の発症を心配していると聞いた。ライム病については以前からここでも書いてきたが、実際にライム病を心配している人の話を聞いたのは初めてだった。そんなおり、ネット上のニュースで、「What you need to know about Lyme disease」(ライム病について知っておくべきこと)と題したトピックが目に入った。

カナダ国内のいくつかの地域ではライム病と診断されるケースが増えている。そんな状況の中、ライム病についての知識を深め、もしダニに噛まれたと思った時に何をすべきかを知っておくことは大事だ。感染症専門医 Sumon Chakrabarti は、ダニに気をつけるのは大事だが、同時に、他の病気ほど簡単に感染するものではないことを知っておくのも大事だと言う。

ライム病は、blacklegged tick と western blacklegged tick のシカダニが媒介するバクテリア Borrelia burgdorferi によって発症する。しかし、シカダニが人間にバクテリアを感染させるには、「ダニが人を噛んだら、24~36時間皮膚に取り付いていないと感染が発生しない」と Chakrabarti は言う。

<皮膚に食いついたダニを発見したら>
Chakrabarti は、人はシャワーをあびている時にダニを見つけることが多いが、ホクロやアザと間違えやすい。ダニを見つけても慌てないで、ピンセットで注意しながらダニを取り除く。そうすれば、どんなダニなのかを試験所で突き止めることが簡単だ。「ダニを潰したり分断したりしないように、ピンセットでできるだけダニの根本を掴みまっすぐ引き抜く」。

ということは、慌てて引っこ抜いて、ダニを分断してしまったり、ダニの一部を噛まれたところに残してしまったりするのがいけないということだろうか。

<感染の有無を調べるには>
次にやるべきことは、症状を見極めることだ。70~80%の確率で最初に出てくる症状は、ダニに噛まれたところにできる発疹だ。発疹はダニに噛まれた後2日くらいで出てくるが、2週間くらいかかることもある。発疹は痛くも痒くもないが、特徴的な牛の目の形をしていて、真ん中に赤いマーク、その周りに白いリングがある。そして、赤いリングはその後数日かけて外側に広がっていく。

<「ライム病への理解を深める(2/2)」に続く>

ニュースソース

<参考トピック> 
恐ろしいライム病 (2011.09.16)  
リタイアさせられた DR.ムラカミ (2008.11.19)

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ドローンの使用規制を緩和 (2017.08.07)

カナダ運輸省は、レクリエーションで使用するドローンを飛ばせる場所について規制を緩和し、これまでに比べて、空港、人、車両までの距離を短くした。今回の変更点は以下のとおりだ。

*飛行場から5.5キロ、ヘリポートから1.8キロ以上離れている場所で飛ばすことができる。これまでは、いずれの場所からも9キロ以上離れていなければならなかった。
*重量1キログラム以下のドローンは、人、車両、ボートが存在する場所から30メートル以上離れている場所で飛ばすことができる。それより重いドローンはこれまで通り75メートル以上離れていなければならない。
*あらゆる自然災害の場所から9キロ以上離れていなければならない。これまでは、山火事の現場からのみ9キロ以上離れている必要があった。
*動物と建物への距離については制限がなくなった。

運輸省は、国民からのフィードバック、さらなる調査、包括的リスク評価を元に条件を変更したと説明する。しかし、ドローン操縦者でありMoves Media 社のオーナーでもある Blaise Sack は、規制緩和されたと言っても、バンクーバーでドローンを飛ばすことは相変わらず難しいと話す。市内で人や車両から30メートル以上離れた場所を探すのは至難の業だからだ。ちなみに、商業目的のドローン飛行免許を持っている Sack は、一般の人より自由にドローンを飛ばすことができる。

う~ん、何キロもある飛行物体が人の頭上を飛ぶのだから、しっかり規制してほしいものだよね。いつかも、Central Park を歩いていたら、人がたくさんいるところでドローンを操縦する人がいて、「危ないなあ」と思ったことがある。もっとも、ドローンで撮影したこんな動画を見ると、自分もやってみたくなるけどね・・・(^^;)。

   

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クマも根管治療してもらう時代・・・(^^;) (2017.08.06)

Kamloops の B.C. Wildlife Park に棲む8才のグリズリーベア Knute は、何かを無理に噛もうとして9センチもある歯を一本折ってしまった。Park の職員は、Knute が化膿してしまった歯を避けて口の片方ばかりを使うので、折れた歯のところを痛がっていることに気づいた。

Park では、歯痛に悩む Knute を救うために、根管治療をしてやることになった。図体の大きな Knute は、近くの病院から借りてきた大きなテーブルと、ジムから借りてきたロッククライミング用の緩衝マットの上にうつ伏せに寝かされて全身麻酔がかけられた。そして、カルガリー大学 の獣医プログラムチームから来た2人の獣医、Kelowna の専門家1人、地元の巨大動物専門家1人、それに、クマの根幹を手伝う人たちからなる手術チームが、巨大な切歯の治療を行った。

カルガリー大学で大きな動物の手術でインストラクターを務める Alfredo Romero は、時間を割いてやってきたのは、ひとつは好奇心、ひとつはプロとしての向上心だったと話す。彼はこれまで、ベンガルタイガー、キリン、ラクダなどの大きな動物を扱ったことはあるが、グリズリーベアは初めてだった。動物麻酔専門医の Nigel Caulkett はクマに麻酔をかけた経験が何度もあるが、常に自然の中でのことだった。自然界でクマの歯が化膿したら、クマは死んでしまうかもしれない。冬眠に必要なだけの食物を食べられなくなるからだ。

Okanagan 地方の獣医 Teresa Jacobsen にとって、今回の治療に参加することは、彼女の Lake Country での仕事とは違ったスリルのある経験だ。Jacobsen は、Knute の大きな口をほじくりながら「この歯が化膿しています。化膿したら痛いものです。歯から突き出ている黒い部分が死んでしまった歯髄です」と説明する。彼女は、歯の治療が猫や犬だけではなく、いろいろな動物に可能だということを人々に知らせられるのは、素晴らしい機会だと話す。

う~ん、これほどたくさんの”専門家”が立ち会って手術だなんて、Knute がちょっとうらやましいね。私が根管治療してもらった時には、ドクターと看護婦の2人だけだったよ・・・(^^;)。

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ガンの薬の副作用で髪が黒くなる・・・(^^;)? (2017.08.05)

スペインであったこのできごとは、ひょっとすると、”黒髪を取り戻したい人たちを救う世紀の大発見”になるかもしれない。白髪がまじり始めたガン患者に新薬を投与したら、患者の髪がまったく予期せずに黒くなって患者が若返り、治療に当たった医師たちが頭を捻っている、というのだ・・・(^^;)。

ガンの化学療法は頭髪が完全に抜け落ちるなどして悪名高い。ところが、新しい免疫療法薬で患者を治療した結果、一部の患者に薬がこれまでにない形で作用し、これまでにない副作用が現れた。Autonomous University of Barcelona の皮膚学者 Dr. Noelia Rivera は、最初、ある患者の髪が黒くなったのを見た時、「これは極端な例だと思った」。ところが、その後、他の患者たち10人以上にも同じことが発生したことが分かった。彼らは、治療後、薬(KeytrudaOpdivoTecentriq)の副作用を追跡調査した52人の肺ガン患者の一部だった。

ほとんどの患者は髪の毛の色が変わらなかった。しかし、髪の毛の色が変わったのが14人もいれば、極端な例とは言えない。13人は濃い茶色の髪が黒に変わり、一人は黒の斑になった。14人の患者は一人を除いて全員が経過が良く、他の患者に比べて治療効果が良い。とすると、髪が黒くなることは薬が効いていることの証拠かもしれないと、研究者たちは言う。Rivera は、なぜこれが起こったのか、また偶然だったのかどうかを見るために、さらに研究を続けるとしている。

アメリカ Northwestern University の皮膚学研究教授 Dr. June Robinson は、「まったく思いもしないところから生まれでたことで、とても素晴らしいレポートだ」と言う。彼女は、「この研究結果はさらに深く調査する価値がある。と言っても、白髪の新しい治療方法につながるかもしれないと判断するのは早すぎる」と言う。

う~ん、なんだか知らんが、私のようにオツムが白っぽくなってきた人には希望が出てくるニュースだね。今後の研究結果が楽しみだ。もっとも、髪の毛があるうちになんとかしてほしいね・・・(^^;)。

ニュースソース> 髪が黒くなった人の写真が載っているが、本当にびっくりするような黒髪だ・・・(^^;)。

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信用できない量販店の修理サービス (2017.08.04)

日本の親戚のデスクトップコンピュータ(Windows 10)で、落雷による停電が発生して電源が切れてしまった。電気が戻ってから一旦はふつうに立ち上げることができたが、少し動きがおかしい。そこで、再起動をかけてみたら、再起動の“途中画面”が出っぱなしになって、一晩放置してもそのままの状態になってしまった。電源ボタンを数秒押して電源を切ることはできるが、その後起動すると、また“途中画面”が出っぱなしになってしまう。

やむなく、販売元の大手量販店に持ち込んだら、数日後、「コンピュータの完全初期化が必要」と言ってきた。その話を聞いて、私の頭には?マークがついた。(落雷に直撃されたのではなく)停電で電源が落ちたくらいで初期化まで必要になるのだろうか?どうも腑に落ちない。そこで私は、「Tさんに聞いてみたらどうだろう。彼なら直せるような気がする。ともかく、このまま店に任せたら初期化されて重要なデータが全てなくなってしまうよ」と言った。

親戚の人は「そうだ、Tさんがいたね」と言って、店からコンピュータを取り戻して東京に住むTさんに郵送した。数日後、Tさんから「直りました」と連絡があり、さらに数日後、直ったコンピュータが送られてきた。結局、初期化せずに全てが元通りになったのだ。それを聞いて、私は「量販店はますます信用できない」と思った。

実は、その量販店は以前にもいい加減なサービスをした。同じ親戚のノートパソコンのインターネットが繋がりにくくなった。店に持ち込んだら「Windows 7 から 10 にアップグレードしたのが原因」と言って Windows 7 に戻され、一万円以上の修理費を取られた。ところが、問題はまったく解決されていなかった。数カ月後にコンピュータに詳しい人が調べてみたら、なんのことはない、ルーターからの電波が弱いだけで、ルーターを取り換えたら問題解決した。

う~ん、これまでは、カナダに比べて日本の小売店のほうが良いサービスをすると思っていたが、どうもそうは言い切れないようだ。数ヶ月前、Richmond の友だちのノートパソコンがおかしくなった時も、販売元の Best Buy に持ち込んだら、目の前で直してくれてしかも無料だった(保証期間中だったので無料は当然だが)。

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ベッドバグ・ランキング (2017.08.03)

ちょっと風変わりなランキングがあった。bedbug ベッドバグ(ナンキンムシ、トコジラミ)問題の発生件数のランキングだ・・・(^^;)。害虫駆除業者 Orkin Canada* が発表したもので、同社が受けた商業施設と一般住宅からのベッドバグ駆除サービスの注文を元に、カナダ主要都市をランキング**してある。

”栄えある”第1位には Toronto、第2位は Winnipeg、そして第3位に我らが Vancouverが入った・・・(^^;)。以下、第10位までは、Ottawa、St. John's、Edmonton、Halifax、Sudbury、Scarborough、Calgary となっている。ここ Burnaby は、”ベスト(ワースト?)テン”に入れず21位だった・・・(^^;)?。

ベッドバグは、なかなか死なないことで悪名高く、条件が良ければ何も食べずに一年も生きることができ、一日に卵を10個も産み付ける。ベッドバグはその土地に住む人にも旅行者にも災いをもたらし、旅行者の荷物に入り込んで、旅行者が夏のバケーションが終わって家に帰ると、ベッドバグも一緒に持ち帰ることになる。

害虫専門家は、ホテルに宿泊する時にはまず部屋をよく調べることをすすめる。「ベッドバグは物に取り付いて動くのがとてもうまい。簡単に部屋の中を移動するし、ホテルで一泊するだけでもベッド上に置かれた荷物や品物に入り込む」。ホテルに泊まったら、スーツケースなどは床やベッドに置かずにそれ用のラックに乗せたり、シーツにベッドバグの形跡(血の跡、死骸、卵、抜け殻など)がないかどうかよく調べたりすることが大事だ。旅行から帰宅したら、荷物をガレージに置き、衣服をドライヤーに入れて10分間高温で熱するのがいい。

う~ん、幸いにも私のところではまだベッドバグに出会ったことはない。しかし、友だちに聞くと、コンドミニアムでもベッドバグが住み着くことがあるらしいから、気をつけねば・・・(^^;)。

* Orkin Canada のウェブサイトに載っている人の顔、誰かに似てる・・・(^-^;?。

** 地図上で一回クリック(またはタップ)すると地図が大きくなり、都市名と順位が読みやすくなる。

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Knight Bridge 改良工事が始まった (2017.08.02)

先日、Knight St. Bridge を南から走ってきて Marine Drive を東方向に降りた時に、Marine Drive の南側にある”三角地帯”に重機が数台置いてあるのが見えた。私は、「ひょっとすると、橋周辺の改良工事が始まるのかもしれない」と思った。

私の予感は当たっていた。ネットで CTVニュースを覗いたら、「日曜日(30日)深夜、バンクーバーで最も交通事故の多い Knight St. と SE Marine Drive の交差点で、改良工事が始まる」というトピックがあった。ここは、トラック、一般車両、サイクリスト、歩行者にとって、バンクーバー市と Fraser 河南側を結ぶとても重要な交通の要所だ。Knight St. Bridge からの出口ランプでの工事は、交通混雑時を避けて午後8時から翌朝5時までの間に行われる。SE Marine Drive での工事は、朝晩のラッシュアワー時を除いて、昼間に行われる。

市の交通管理責任者 Lon LaClaire は、ここで毎年300件以上の交通事故が発生していると言う。工費5.2ミリオンドルの改良工事には、出口ランプへの1車線追加工事と交通信号の追加工事が含まれる。LaClaire は、「これによって、交通事故が大幅に減ることを期待している」と話す。市議会は、2015年秋にこの改良工事を承認した。工事は11月までに終了する予定だ。

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生産停止のファンフィルター (2017.07.31)

クッキングレンジの上のファンフィルター(Maker: Broan CleanAir、Size: 10-5/8" x 11-3/4"、Model No.: RF56A)が”お陀仏”になってしまった。何度も何度も熱湯と洗剤で洗っては使ってきたが、フィルターの角の金具が外れてきてしまったのだ。

そこで、前回買った Home Depot に替わりを買いに行った。ところが、当該のサイズが売られていない。がっかりして帰宅し、インターネットで調べてみたら、そのフィルターはすでに生産停止されたらしい。私のコンドミニアムは築30年以上だが、まだ多くの住民が同じフィルターを使っているだろうし、一般にもまだまだ需要はあるだろう。そんな品物がすでに生産停止されたというのはちょっとびっくりだった。

それでも、さらに調べたら New Westminster の Rona にあるらしいので行ってみた。ところが、ネット情報はあてにならないもので、実際にはその店にはなかった・・・(-_-;)。しかし、親切な店員が他の店をチェックしてくれ、「え~と、Maple Ridge 店に一個あるね・・・」と言った。「ちょっと遠すぎるなあ・・・」と躊躇していたら、さらに彼が「あ、Edmonds 店にいくつかあるよ」と言った。「サンキュー!」と言って Edmonds 店に直行し、在庫の3個を全部買ってきた。

ふ~、これで当分は大丈夫だ・・・というか、後がないのだから”永久に”持たせねば・・・(^^;)。それにしても、こんな品物が生産停止されてしまうのがまったく理解できない。「フィルターがなくなったら、ファンそのものを取り替えてください」ってことなのか・・・(-_-;)?。

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Metrotown ダウンタウン化計画 (2017.07.30)

バーナビー市議会は先週、Metrotown 地域を市のダウンタウンにする計画を承認した。下層階の商業施設と上層階のコンドミニアムで構成される混合ビルを増やして、より多くの人々が住む地域にする。市は、これによって、2041年までにバーナビーの人口が約125,000人増えると見ている。

一方、Metrotown 地域で木造の低層アパートメントに住む人たちが、この計画によって住む家を失ってしまうとして、計画に反対する運動を繰り広げている。いわゆる“demoviction”*を心配する人たちだ。先週の市議会でも、そうした活動家たちが議場に突入して審議を遅らせ、一時は警察が呼ばれる騒ぎとなったが、最後には活動家たちが議場を去って審議が再開された。

市は、Metrotown 計画には低価格住宅の建設も含まれていると説明する。市議会議員の Colleen Jordan は、低価格住宅の不足はバーナビー市固有の問題ではなく、むしろ都市圏全体の問題だとして、Metrotown ダウンタウン化計画の中での低価格住宅の建設を州のNDP新政権が支援してくれることを望む、と話す。

* demoviction = demolish(取り壊す)+ eviction(立ち退き)の造語。

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殺人事件にオウムが“重大証言”・・・(^^;) (2017.07.29)

2015年の春、アメリカ・ミシガン州に住む Martin Duram(45才)が自宅で何者かに殺された。妻の Glenna(46才)も頭に銃撃を受けて重傷を負った。家の中は荒らされていて、いったんは強盗目的の二重殺人かと思われた。しかし、事件は思わぬ方向に展開した。

Duram 家には "Bud" という名のオウムがいたが、Martin が死んで数週間後、Martin の両親が Bud から"決定的な証言"を引き出し動画に撮影した。Bud は鳥籠に捕まりながら Martin と Glenna の声色で、二人の言い争いらしき様子をほとんどそのまま再現する。その中で Bud は、Martin のような声で ”Don't f***ing shoot!” (くそっ!撃つな!)と言う。Martin の両親は、「Bud は現場にいて、Martin と Glenna の言い争いを聞き、それを喋っているのだ」と主張し、Bud を証言台に立たせるよう警察にすすめた。

当初、Bud を証言台に立たせる可能性を否定しなかった検察だったが、今月半ばに行われた裁判で Bud は結局、証言台に立たなかった。しかし、Glenna は、”人生の終わり”をほのめかすような彼女自身の遺書が見つかるなどしたため、第一級殺人で有罪判決が下り、来月には刑罰が確定する。Glenna はギャンブルにはまり、家を抵当に入れるほどの借金があったらしい。Glenna は、Martin を殺した後、自分も死のうとしたのか、あるいは、二重殺人を装うために自分も”死なない程度に”撃ったのか・・・(-_-;)?。