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マナーの良い日本人 (2008.12.31)
10日前まで、エスカレーターに乗ると人々は整然と左側に立って、歩いて登り降りする人のために右側を空けていた。10日前まで、電車の中で携帯電話で話したりする人はだれもおらず、一様にカチャカチャとメールを打っていた。
昨日、メトロタウンのショッピングセンターに行った。エスカレーターでは右に立つ人、左に立つ人、さまざまだ。だれも、歩いて登り降りする人のことを考えている風もない。久しぶりにスカイトレインに乗った。何人かが携帯電話で話をしていた。特に大声を立てているということでもないが、周りの人に迷惑であるかどうかは考えてもいないようだ・・・実際、それほど迷惑でもないのだが。
日本人は本当に社会ルールを守る国民だと思う。ちょっとした新しいルールが始まると、あっというまに広まる。ではあるのだが、あまりに"右習え"の習慣が強くて、右習えしない人がいると"いじめられる"こともある*・・・(^_^;。
* スカイプで多人数が一緒に会話できるシステムに参加したことがあった(いまは廃止された機能)。ところが、私がヘッドセットなしでマイクとスピーカーを使ったためかハウリングが発生したらしい。即、「どなたかヘッドセットなしで参加していますね。できればヘッドセットにしてください」と、かなり強い調子で注文をつけられてしまった。私はヘッドセットがないので、やむなくその部屋から出た。「ふだんヘッドセットなしでもほとんどハウリングしないのだから、私の勝手でしょ・・・」などとブツブツ言いながら・・・(・_・;。
米にムシが・・・(・_・; (2008.12.30)
最近、友人のUさんが遭遇した米ムシ騒動。Uさんが米を洗っていたら、水の中からシラスのような形をした小さな虫がたくさん浮かび上がってきたそうだ。米は、カリフォルニア米でも特に有名な「国宝ローズ」。
こんなことは、私が日本にいたころもカナダに来てからも聞いたことがない。Uさんに「買った店に抗議すべきだ・・・」などと息巻いた。ところが、ネット検索してみたら、米袋を開け放したりするとけっこう虫がわくらしいことが分かった。また、米びつ保管もかえって虫がわきやすいらしい。そういえば、コクゾウムシのことは子供のころ母がよく話していたので思い出した。開封したら、早く食べるということか・・・(ー_ー)。
* Uさんが遭遇したのは、白っぽかったというから「コクガ」かもしれない。コクゾウムシもコクガも無害らしいから、少し入っていたらかえっておいしいかな・・・まさか・・・(^_^;)?。
<上記のサイトには、「お米は本来は生ものであり食べ物なのだから、虫やカビが出ることが、添加物などの汚染のない安全なことの証明とも言える」とある。だったら、虫がわいたほうが安心して食べられるということだ。>。
豪雪に勝った航空会社は? (2008.12.28)
記録的な豪雪で、23日に私が無事に日本から帰ってこられたのはラッキーだったと先日書いたが、この一週間あまりバンクーバー空港からはキャンセル便が相次いで、何日も空港に閉じ込められた人たちのことがテレビ報道されていた。
中でもエア・カナダは24日に短距離・中距離のすべての便をキャンセルしてしまい、たくさんの人が影響を受けた*。一方、10年位前から急成長してきたウェストジェット**は、いくつかの便をキャンセルしたものの、ほとんどの便を予定通り運行した。このため、エア・カナダに対する風当たりはとても強くて、テレビニュースでも、足止めを食らった乗客たちはもちろん、航空業界の専門家も同社を非難していた。
1987年にカナディアン・パシフィック航空が経営難からエア・カナダに吸収合併されてから、エア・カナダがカナダの航空業界に君臨してきた。しかし、以前からもう一つ評判がよくない上に***、パイロットでも機内掃除などをすると噂されるほど合理化を徹底するウェストジェットが急追してきており、今回のキャンセル騒動で今後ますますウェストジェットに客を奪われそうだ。
* エア・カナダ社、スタッフ不足でまともなサービスができなくなっているとの噂もある。
** 10年以上前に、バーノン Vernon の知人宅にホームステイしていた親戚の男の子が、ケローナ Kelowna 空港からバンクーバー空港までウェストジェットの飛行機で飛んできたが、私はそれとき初めて同社のことを知った。料金がたった数十ドルで驚くほど安かったのを覚えている。
*** エア・カナダは旅行ガイド仲間でも評判が悪くて、私自身、客を客と思わないようなスタッフの高飛車な態度に気分を害したことがある。
海外在住者は"日本人"にあらず (2008.12.27)
そろそろ年金も入ることだし、日本に二つ目の銀行口座があってもいいかなと思って、日本に行く前に地元のG銀行にカナダから問い合わせた。「バンクーバー総領事館の在留証明があれば、口座を開設できますか」。答えは「イエス」だった。
日本に到着後、G銀行に出向いた。ところが、日本に住所がないと分かると銀行側の態度がころりと変わった。窓口の女性に代わって出てきた支店長代理氏に在留証明を見せた。代理氏はいったん奥に引っ込んでから戻ってくると、「原則として日本に住所がないと・・・。"イエス"といったのは誰だったでしょうか・・・*」とかなり歯切れが悪い。さらに、代理氏の要求に応じてパスポートやカナダの運転免許証などを見せると、また奥に引っ込んでいたが戻ってくると、「申し訳ないですが、やはり日本に住所がないと口座開設はできません・・・」。
以前もだめだったことがあったし(そのときは在留証明もなかった)、カナダから連絡したときにいやに簡単に「イエス」と言われたから、ひょっとしたらこんな事態もあるかと思っていたので驚きもしなかった。その後、いくつか金融機関にあたったが、いずれも答えは「ノー」だった。
振り込め詐欺やマネーローンダリングを防ぐのが「本人確認法」の目的らしい。しかし、パスポートや現地の運転免許証に加えて、お役所発行の在留証明まで出しても"本人を確認できない"というのでは、海外在住の日本人は日本国内で口座を開設できないことになる。まるで、「あなたは日本人ではありませんよ」といわれたような気分だった。
* うかつにも"イエス"といった男性の名前を確認していなかった。
文字サイズの変更 (2008.12.26)
今回の帰国中、コンピュータを使っていて「文字が小さすぎて読みにくい」という人になんどか遭遇した。インターネット画面などの文字サイズ変更は、次のようにすれば簡単にできる。一方、ツールバーやタスクバーの文字サイズ変更は少しややこしいが、慣れたらそれほどむずかしくない。詳しくは、「コンピュータ役立ち情報」を参照。
- 左手(の小指)でコントロールキーを押したまま、右手でマウスホイール*を前後に回す。前に回せば文字が大きくなり、後に回すと小さくなる。
- ただし、この操作をするには、自分が読みたい"紙面上"にカーソルをおくことが必要。カーソルをツールバーやタスクバー**上に置いたら、この操作はできない。
* マウスホイールとは、マウスについている回り車のこと。
** 「ツールバー」はインターネットなどの画面上部のバーで、「ファイル、編集、表示・・・」などのあるところ。また、「タスクバー」は下部のバーで、「スタート」ボタンなどがあるところ。
大雪のバンクーバー (2008.12.24)
昨日、予定通り帰ってこられたのはまったく偶然だったようだ。というのは、この一週間カナダ西海岸は大雪に見舞われて、数日前から欠航便が相次いでいたからだ。それが、さいわい昨日だけは降っておらず、青空も見えて到着便からは雪に覆われたノースバンクーバーの山々がきれいに見えるほどだった*。
いま自宅の窓から見える街の景色では、少なくとも20センチの積雪だ。今日も降っていたし明日もまた降るらしい。この積雪で、約40年ぶりの"ホワイト・クリスマス"になるのだとか・・・**。
* 機内アナウンスでは、「バンクーバーの気温、零下11度」だった・・・(^_^;。
** バンクーバーでは、例年なら5センチ積もれば大雪。
永住権を失った・・・(^_^;)? (2008.12.23)
今朝9時半ころ、私が乗った日本航空18便はバンクーバー空港に到着した。ところが、空港でとんだハップニングがあった。
入国審査で「あなたのPRカード*は失効している」と告げられたのだ。カードを見ると確かに2008年10月で有効期限が切れている。さらに、移民局の部屋へ案内されて「どのくらい日本に行っていたのか、生活費はどのようにしているのか、・・・」など根掘り葉掘り聞かれたあげく、「再度、永住権を申請することになる。永住権を取得できるかどうか分からないが、帰宅しだい早急に移民局のPRカード担当事務所に連絡するように」と脅かされた。
カナダに24年も住んでいるが、今さら永住権を再取得するのは大変なことだ。というのは、いまの私は永住権取得の主な条件である「技術移民、事業移民、投資移民」**のどれにも該当しないからだ。頭の中が真っ白になりながら、家についてすぐに移民局担当官庁に電話した。そうしたら「PRカードは失効しても永住権自体は失効していないので、再申請すればカードを再発行する」との説明。1〜2週間の間に申請用紙が送られてくることになって、ほっと胸をなでおろした。
* PR(Permanent Resident)カードとは、永住権を証明する磁気カードのことだ。以前は永住権を証明する書類をパスポートに添付していたのだが、10年位前に制度が変わって期限付きのPRカードを代わりに携帯することになった。新制度が発足したときに「PRカードの期限が切れる前に連絡がいく」といわれたような気がして"放っておいた"のだが、私の誤解だったのだろうか。
** 私が永住権を取得した当時は、これらの条件の一つを満たせば永住権を所得できたが、いまは変わっているのかもしれない。なお、私の場合、カナダ国籍を取得することも可能だが、日本が二重国籍を認めていないこともあって永住権のままにしている。
国によって違う無線LAN・・・? (2008.12.18)
群馬の兄宅の無線LANがもう一つ調子よくない。寺なので一般住宅に比べて遠距離まで電波を飛ばす必要があるのだが、5年くらい前に買ったノートパソコンがしっかり電波を受信しないのだ。
兄が、「プロジェクターを使って小栗上野介の説明をしたいので、もう一つ安いノートパソコンがあれば便利だ」という。そこで、思い切って11nに対応するルーターとノートパソコンを購入してみた。ところが、受信具合はさして変わらない。新しいノートパソコンで、しかも11n対応なら、格段に受信能力が上がると思っていたのでまったくがっかりだ*。しかたなく、受信側に"強化アンテナ"を取り付けてやっと使えるようになった。
それにしても解せないのは、私がカナダから持っていくノートパソコン(東芝やソニー製)はどれもが、かなりの距離でもまったく問題なく受信することだ。カナダのほうが一般的に住宅面積が大きいから、無線LANの対応距離も長いのだろうか。どうもよく分からない。
* 後で分かったことだが、11n の電波はルーターと無線子機コンピュータはもちろん、無線親機コンピュータも11n に対応していないと、意味がないのだそうだ。兄宅の場合、親機は11n に対応していないと思う。
寝言 (2008.12.14)
私が帰国すると昔の仲間がいつも”帰国歓迎会”を開いてくれる。今回も仲間10人で山奥にある宿泊施設で一泊し、旧交を温めた。大風呂で湯につかり、豪華な夕食をいただき、カラオケを楽しみ、”世界情勢”を議論した後、床に就いたのは夜中の1時を過ぎていた。私はほかの4人と和室に寝た。久しぶりにアルコールが入ったせいか、なかなか寝付けない。ほかの人たちは寝息を立てて眠り始めたようだった。私も次第にうとうとし始めた。すると突然、一人が寝言を言い始めた。「バカXXXが・・・」「バカたれ・・・」「・・・」
しばらく静かになったが、その後また始まった。「ぶつ せつ ま か はん にゃ は ら み た しん ぎょう かん じ ざい ぼさ ぎょう じん はん にゃ は ら み た じ・・・」なんと、般若心経だ。しかも、少ししてさらに続いた。「ふ しょう ふ めつ ふ く ふ じょう ふ ぞう ふ げん ぜ こ くう ちゅう む しき む じゅう そう ぎょう しき む げん に び ぜつ しん に む しき しょう こう み そく ほう・・・」
かなり正確に詠んでいる。最後は英語で締めくくった。「こっち、こっち。 Come here. Come here.」*翌朝、私の隣で寝ていたM氏が寝言のことを言った。私は"犯人"はM氏と思っていたが、どうやら違ったらしい。M氏によると犯人はY氏だというのだが、Y氏は「俺は般若心経などよく知らん」という。残るは、”筋力トレーニング氏”とT氏だが、”筋トレ氏”の声は特徴があるので、たぶん彼ではない。とすると、T氏だったのだろうか。
しかし、もしT氏も般若心経を知らないといったら、あの般若心経はいったいなんだったのだろう。何かが乗り移って詠ませたのだろうか・・・まさか・・・(^_^;)?。
* 群馬の山里に住む私の友人が英語を"普通に使っている"のにも驚いた・・・(^_^;。
公衆電話がない? (2008.12.03)
一年半ぶりに日本にやってきた。いつもながら、日本はどこへ行っても人が多いのに驚いてしまう。成田空港から京成スカイライナーで日暮里まで行き、JRに乗り換えて川崎の姉宅に行くことにした。
日暮里に着いた。成田で姉に電話できなかったので、電話することにした。ところが、重い荷物二つをかついで探し回ったが、どこにも公衆電話がない。しかたなく、駅員さんをつかまえて聞いてみると、「構内にはありません」と苦笑しながら教えてくれた。「え〜〜〜!そうだったのかあ」。まさか日暮里ほどの駅に公衆電話がないとは思わなかった。
自分はカナダでも珍しい”携帯使わない族”だが、日本の”携帯文明”もついにここまできたかという思いだ。それにしても、山手線の駅にすら公衆電話がないのでは不便だなあ。
* 23日まで日本にいるので、その間、「ブツクサ〜」の書き込みが減るかもしれない・・・(^_^;。
連立政権なるか? (2008.12.01)
この数日、「自由党 Liberal + 新民主党 NDP + ブロック・ケベコワ Bloc Quebecois」の三党が組んで保守党政権を倒し、連立政権を樹立する動きが大きなニュースになっている。アメリカに端を発した世界的な経済不安に対して保守党政権が無策だというのが、大合同のきっかけらしい。
私は、カナダの連邦政府で連立政権が樹立された例を知らないが、今までにあったのだろうか。なお、今回もし連立政権が樹立されれば、すでに自由党党首を辞任すると発表しているステファン・ディオン Stephane Dion が首相になる。なんとなく"棚からぼた餅"の感じ*・・・(^_^;。
* もっとも、自由党党首の改選は予定通り来年初めに行われる予定で、ディオン首相は短命のようだ。
<ニュースソース>
理想と現実のギャップ (2008.11.30)
こんなニュース「愛知の私立高校、寮に喫煙室設置」があった。これを読んで思い出すのは、バンクーバー市で設けてきたインジェクション・サイト Injection Site (注射施設)だ。麻薬中毒者が麻薬を腕に注射する時に、注射器を共用してエイズなどの病気が伝染してしまう。それを防ぐために、バンクーバー市が公的な施設を設けて麻薬を注射してやるのがインジェクション・サイトだ。
もちろんカナダでも麻薬の使用は違法だし、自治体自らが麻薬を注射するとは、ふつうなら"あきれてしまうようなやり方"だ。しかし、バンクーバーのダウンタウン東部にはあまりにたくさんの麻薬中毒者がいるので、摘発するだけでは状況が改善されないという現実があるのだ。
バンクーバーのインジェクション・サイトは、北米では初めての試みだそうだ。本来、禁ずるべき麻薬の使用を逆に"奨励"するような方策なので、多くの論議を呼んでおり、連邦政府の保守党政権も反対している。ではあるのだが、インジェクション・サイトの"管理された麻薬使用"によって麻薬の量を次第に減らし、麻薬から開放された人たちも実際にいるらしい。
今回ニュースとなった愛知県の高校も、とてもよく似た状況にあるような気がする。理想としてはだれも喫煙しないのがよいに決まっているが、現実にはかなりの数の高校生が喫煙していて、"喫煙室"を設けないまでも生徒の喫煙を"黙認"している高校はたくさんあるのだろう*。
* それほど理想と現実にギャップがあるのなら、罰則を課す以上に、喫煙を始めないための教育を小中学生に徹底すべきなのではと思ってしまう。
妄信はいけない (2008.11.30)
インドのムンバイ Mumbai で、「911続編」が発生して200人近い人たちが殺された。またしても、イスラム過激派やアルカイダの関与が取りざたされている。
私は常々、「宗教は人を幸福に導くもの」だと思ってきた。ところが、現実には「人殺しをさせるもの」「人を不幸にさせるもの」になってしまっている。宗教のために国が分裂し、宗教のために友人同士が引き裂かれ、宗教のために殺しあう。どこかおかしい。
世界にはいろいろな宗教があるが、"教義"を自分の頭で十分理解しないで単に"鵜呑み"にするようになったら、それはもう「信心」ではなく「妄信」や「狂信」ではないだろうか。ムンバイの事件を引き起こした人たちも妄信して、自分で物事を判断できなくなっていたのかもしれない。
<百数十億年の宇宙の年齢、46億年といわれる地球の年齢に比べたら、長くても数百万年しかない人類の歴史なんて"一瞬の出来事"でしかない・・・宇宙の年齢を一週間とすると、人類の歴史は一秒にもならないらしい。つまり、人類が存在するのはまったくの偶然かもしれないし、いずれ"消えて"しまうかもしれないのだ。だったら、それこそ自分たちを大事にしなければならないのに、なんやかやと人類を"特別な存在"のように考えて争っている。「けんかしている場合じゃあない」のだが・・・(・_・;。>
<宇宙や地球の年齢といえば、以前、熱心なキリスト教徒のカナダ人がこんなことを言った。「自然科学は学校で教えないほうが良い」。アメリカの狂信的なキリスト教徒が進化論を学校で教えることに反対している、とは聞いていた。しかし、身近なところにそんな"妄信奨励"のような考えを持つ人がいるのかと思って、私は愕然とした。>
テニス肘 (2008.11.29)
6月くらいから始まった左腕のテニス肘が少し治ってきた。患部を冷やし始めてから変化があったから、冷やすのがよかったのだろうか。しかし、今回はすごく長引いており完治するのは夏くらいになるかもしれない。それまでは重い物を持ったり、きついドアなどを引っ張ったりしないように注意が必要だ。
何年か前にも右腕がテニス肘になった。そのときはまさに、テニスのサーブの練習しすぎが原因であることが分かっていたので*、安静にするだけで順調に治った。しかし今回は原因が分からず、安静を保ってもさっぱりよくならなかった。6月のある日曜日をすぎてから痛みが始まったから、日曜日に時々する旅行ガイドの仕事で、重いスーツケースを扱って痛めたのかもしれない**。
* テニスはほとんどやったことがなかったので、友達と練習試合をするとまずサーブが入らずに簡単に負けてしまう。そこで、セントラルパークのテニスコートでしゃかりきになってサーブを練習してしまった。
** ホームステイの子供たちを空港から面倒見る簡単な仕事で、家にいることが多い私にはよい気分転換だ。子供たちと話すのも楽しいし・・・(*^_^*)。しかし、重いスーツケースをたくさん扱うのは禁物なので、最近は少人数だけにしてもらっている。
<一月くらい前にファミリードクターに診てもらった。ドクターは肘を調べテニス肘を確認してから、インターネットで Tennis Elbow Treatment 「テニスひじ 治療」と検索した。そして、出てきたページを印刷して"Read this." (これ読んで)と私に手渡した。"治療"はそれだけ・・・(^_^;。ただし、そこに書いてあった「冷やす」は役に立ったのかも知れない。>
カナダ的"遠慮の固まり" (2008.11.26)
キングスウェイ Kingsway を東に向かって走り、ナイトストリート Knight Street との交差点にさしかかった。この交差点は地形的に少し沈んでいるので、交差点の向こう約100メートルで工事をしているのがよく見える。私が走っている左端の車線は工事現場の直前で通行止めになっていて、右に車線変更するように矢印が出ている。
工事のため流れはのろのろだが、まだ青信号だし私の車線は交差点から矢印まで"がら空き"なので、ふつうに交差点に入った。ところが、数台前の車が交差点内で車線変更しようとして止まってしまった。しかし、右の車線は後ろからどんどん車が来るから車線変更できない。
そうこうしているうちに信号が赤になって、私を含めて数台が交差点の真ん中に取り残されそうになった。取り残されたら、当然、ナイトストリートの流れをさえぎることになる。私はクラクションを鳴らして、前の車が"がら空き"の左車線を直進するよう促したが通じない。仕方なく、左側の小さなスペース*を通って前の数台を抜き、左車線を矢印の看板のところまで直進した。
こうした、いわば"道路上の遠慮の固まり"がバンクーバーではよくある。工事などで自分の車線が通行止めになっているときに、「前進して隣の車線に"割り込んだら"悪い」と思って、かなり手前で車線変更をしようとするのだ。まるで、そうしないとマナーに反するかのように・・・。しかし、これは間違いだ。行けるところまで行ってから車線変更をしたほうが、全体の流れがよくなって後続の車に迷惑をかけることもない**。
また、次のような"遠慮の固まり"もある。キングスウェイがバウンダリーロード Boundary Road と交差するところは、交差点の前後に4つ目の車線ができている。しかし、大半の車はこの4つ目の車線を使おうとしない。というのは、交差点をすぎてから左の車線に"割り込まねば"ならず、それがマナーに反するかのように考えているからだ。ところが、これも道路設計を理解しない不要な"遠慮の固まり"なのだ。設計者としては、一回の青信号でできるだけたくさんの車両に交差点を通過して欲しくて4つ目の車線を造ったのだから、大いに利用すべきなのだ***。
バンクーバーのドライバーに訴えたい。「空いているスペースは"遠慮しないで"有効に使おう!」
* 「小さなスペース」とは対向の左折車線だったが、車が一台もなかったのがさいわいだった。なお、私のほかには左車線を直進してきた車はないから、私が抜いた数台は交差点内で立ち往生したままだったのだろう。もちろん、それに邪魔されてナイトストリートの流れもさえぎられてしまったに違いない。
** いつだったか、警察も同じことをラジオで言っていた。
*** 最悪なのは、交差点を過ぎて4つ目の車線から左に車線変更しようとすると、こちらがまるで"悪徳ドライバー"かのようににらみつけながら、わざとスピードを上げて車線変更を邪魔しようとするドライバーがいることだ。こういう人たちは、車線の意味について道路設計者から講義でも受けたらいいのだ・・・(・_・;。
<日本の人がこれを読むと、右左が逆だから少し混乱するかも・・・(^_^;)?>
メキシコ空港に"住む"日本人 (2008.11.24)
メキシコ国際空港 Benito Juarez International Airport に、9月2日から"住みついて"いる日本人がいる。ヒロシ・ノハラという男性がその人だ。
彼は、ファストフッド・レストランや旅行客から食べ物をもらい、空港の椅子で睡眠をとって"生き延びて"いるのだとか。当初、旅行客が彼を怖がったため、空港が日本大使館に依頼して、なぜ空港から出ないのか調査したこともあった。しかし、今では一種の有名人になった感があり、彼の"生活ぶり"がほぼ毎日現地のテレビニュースで報道されたりしている。さらには、旅行客が彼と一緒に写真を撮ったりサインを求めたりするほどだ・・・(^_^;。
東京出身の彼は、旅行ビザでメキシコに到着し帰りの航空券も持っているが、一度も空港から離れたことがない。先日のインタビューでも彼は、いつまで滞在するかまだ決めていないという。「なぜ自分がここにいるのか分かりません。理由がないのです」。日本大使館も強制的に帰国させるわけにも行かず、彼のビザは有効だから、メキシコ当局ができることは、ただ彼のビザが来年3月に切れるのを待つだけだ。
"住み始めてから"かれこれ3ヶ月になるので、ヒゲはぼうぼうに伸び、髪はほこりとフケでまだらで、ジャケットと毛布は薄汚れている。近づくと、数ヶ月シャワーを浴びないからかなり臭い。それでも、空港の清掃スタッフによると、「彼は物静かな良い人です。ただ、そこに座って一日中食べているのです」。フードコートの人たちも、スナックや飲み物、コーヒーなどを差し入れする。というのも、彼がテレビに映るのたびに、紙コップなどに書かれた店名などで宣伝効果があるからだ・・・(^_^;)?。
まったく見知らぬ人も菓子パンやハンバーガーを買ってあげたりする。特にハンバーガーが好きらしい。ときどき通訳の人と話したり笑ったりして、ヒゲをなぜながら彼が言うには、「別に、トム・ハンクスが出演した2004年の映画、The Terminal を真似ているわけではないですが、似ているところはあるかも・・・。いわば"The Terminal 2"かな」だと・・・(^_^;。
<ニュースソース>
<関連ビデオ:"Watch Video" をクリックすると、コマーシャルの後ノハラさんの動画が始まる。画面左下の四角いアイコンをクリックすると少し画面が大きくなる。実際、旅行客が一緒に写真を撮ってる・・・(*^_^*)。>
巨大流星 (2008.11.22)
昨夜、プレーリー三州(アルバータ、サスカチュワン、マニトバ)でたくさんの人が、大きな光る物体が空から落下するのを目撃した。どうやら流星らしいが、これほど大きく、つまりこれほど地表近くで見えるのは、一生に一度あるかないかだそうだ。
こちらのサイトで、右側にある画面の矢印をクリックすると動画で見られる。落下シーンはなんども出てくる。コマーシャルの後で、画面右下にある四角いアイコンをクリックすると全画面にできる。
マリナーズの新監督は日系人 (2008.11.20)
今シーズン61勝101敗と散々な成績に終わったシアトル・マリナーズの新監督が決まった。ドン・ワカマツ Don Wakamatsu という日系人だ。彼は大リーグで初めてのアジア系監督を務めることになる。
大リーガーとしては、1991年に捕手としてシカゴ・ホワイトソックスで18試合出場しただけで*、これまでほとんど名前が知られていなかった。しかし、現役引退後はファーム・チームの監督や大リーグのコーチなどを歴任しており、かなり"管理職"の経験はあるようだ。また、これまでにも大リーグチームの監督候補にあげられたことがあるらしい。
大リーグ監督としては新人だが、今のマリナーズを引き継ぐのなら"負けて元々"だろうから、かえってやりやすいかもしれない。じっくりとチームを作って欲しいものだ。
* 大リーグの監督は、現役時代の成績とは関係なく、本当に監督能力のある人がなる。たとえば、選手時代はほとんど名を残さなかったトミー・ラソルダ Tommy Lasorda が良い例だ。その点、「有名選手→監督」の図式がほぼ出来上がっている日本とだいぶ異なる。ともかく、18試合しか現役出場していない人が監督になるなどということは、今の日本球界では考えられない。
<関連サイト:朝日新聞、マリナーズ・ホームページ>
Babylon の詐欺的行為 (2008.11.19)
3年前に購入した Babylon Pro という電子辞書が"突然"使えなくなってしまった。
一週間くらい前から、コンピュータを立ち上げるたびに、「あなたの試用期間は終了に近づきました。早急に"更新手続き"を取ってください」のメッセージが出るようになった。私の場合、試用ではなく正式に購入したのだから、そのようなメッセージが出るはずがない。おかしいなと思いながら、"手続きボタン"を押していろいろやってみるが、購入したときとほぼ同額の11,000円くらいを支払わねばならないかのような説明が出るだけだ。
仕方なく、ほおっておいたら、本当に"Pro"の部分が使えなくなってしまった*。Babylon のウェブサイトで調べてみたら、「2つ以上のコンピュータでの使用を防止するために、新規のライセンス番号を作成し顧客にメール連絡したので、その新しいライセンスで再登録をされたい」とある。ところが、私にはその連絡が来ていない。しかも、その説明自体がおかしい。なぜなら、私の購入時には「2台まで使える」とあったからだ。
さらには、「ライセンス更新期間がすぎてしまったので、新たにライセンスを取得するには千円ちょっとの新規ライセンス料が必要だ」という。こちらは何も悪いことをしていないのに新たに金を払えというのだから、なんともひどい話だ。とりあえず Babylon に抗議のメールを出したものの、たぶんまともな返事は来ないだろうと千円ちょっとを支払う覚悟でいたら、"意外にも"新ライセンスが送られてきた**。しかし、これからは2台のコンピュータでは使えない。
* 無料版の簡単な訳語だけの部分は使えるが、文法的など詳細な説明がなければ私の仕事には使えない。
** 私は抗議メールによって無料で新規ライセンスを入手できたが、中にはあきらめて千円ちょっとを払った人も多いだろう。世界中で何万何十万人の人が千円あまりを払ったら、すごい金額になる。いったん支払ったら返金はしてくれないだろうから、そのあたりもねらい目だろうが、なんとも汚いやり方だ。
リタイアさせられた DR.ムラカミ (2008.11.19)
ライム病という病気がある。この病気の患者を抗生物質の長期投与で治してきたドクター・ムラカミ Dr. Earnie Murakami*という日系人医師が、リタイアを余儀なくされた。ブリティッシュコロンビア州の医療教育機関(College of Physicians and Surgeons of B.C.、略称 CPSBC)がムラカミ医師を"調査"した結果、「一月以上にもわたって抗生物質を投与することが医学界の常識に反する」と判断したためだ。
確かに、抗生物質を一月以上も投与するのは危険なことかもしれない。しかし、ムラカミ医師が診てきたライム病患者は今後、アメリカやヨーロッパに行って、同様の治療を受けなければならないのだそうだ。ある女性はアメリカで治療を受けるために、2ヶ月で3,000ドル(約30万円)も払わねばならないという。
ムラカミ医師はブリティッシュコロンビア州にはライム病患者がかなりいると見ているが、CPSBC関係者は「この州にはライム病患者は少ないし、似たような症状でも他の病気ではないか」と反論する。ホープ Hope に住み、ブリティッシュコロンビア大学(UBC)でも教えたことがある70代のムラカミ医師は、「治療を続けたいのは山々だが、医学界からのプレッシャーで精神的にこれ以上続けることができない」と、リタイアを決心したらしい。
* ずいぶん前だが、私は Are you a relative of Dr. Murakami in Hope? (ホープに住むムラカミ医師のご親戚ですか)と尋ねられたことがある。たぶん、この人だね・・・(*^_^*)。
<ニュースソース> このサイトの下部には読者の投稿が載っているが、オンタリオ州でもライム病を治療する医師が医療教育機関の"調査"を受けているらしい。
<関連サイト: Earnie Murakami のホームページ&経歴>
◆
彼のやり方が正しいかどうかは、専門的なことなので一般人には判断できない。しかし、現にライム病とはっきり分かっている人がいるなら、ライム病医療を行う医師の医療行為をすべて否定するのもどんなものかと思う。なお、この病気は寒冷地ではあまり見られないが、今後、地球の温暖化が進むにつれカナダのような北国でも発症例が増えると見られている。
"裕福な"トランスリンク幹部 (2008.11.16)
メトロバンクーバー Metro Vancouver(バンクーバー都市圏)でスカイトレイン、バス、シーバス*を運行する公営企業「トランスリンク」の職員、特に上級管理職の"裕福さ"がニュースになっている。なんでも、彼らの昇給率はものすごくて、過去5〜6年で二倍近くになった人もいるのだとか。「他都市の同様の交通システムに比べて、今までトランスリンク管理職の給与が高くなかったから・・・」というのが、"裕福さ"の最大の言い訳なのだが・・・。
トランスリンクは現在、財政的に逼迫しているそうだ。スカイトレインは無賃乗車により、年間、乗車料金収入の5%にあたる推定4ミリオンドル(約4億円)もの損失が出ている。さらに乗車料金はといえば、頻繁な値上げで他都市と比べてもかなり高くなっている。たとえば、今年1月の料金値上げ以降、3ゾーンの1ヶ月定期券は $136になったが、これはトロントの同様の定期券 $109、モントリオールの$66.25と比較してもずいぶん高い。
仮に、「損失を最小限に食い止め、乗車料金を低く抑えながらも利益を上げるような経営をする人たち」なら、市民は「がんばったね、これからもしっかりやってよ」と喜んで"ご褒美"をあげたくもなる。ところが、トランスリンクで起こっていることはまったく逆ではないか。民間企業だったら、首になってもおかしくないと思うのだ**・・・(・_・;。
* バンクーバーのダウンタウンとノースバンクーバーを結ぶ渡し舟(この地図のA点とB点を結ぶ)。
** 私はトランスリンク、特にスカイトレインに対してかなり"偏見"がある・・・(・_・;。検札で電車に乗り込んだり、駅で警備に当たったりするスタッフの勤務振りが、私に"偏見"を持たせる最大の原因だ。いつも2〜3人で行動していること自体にはあえて何もいわないが、たいがい世間話をしながら、だらだらした態度で業務に当たっているのが問題だ。日本の鉄道会社のスタッフ、たとえば、JR職員のようなきびきびした感じがまったくない。トランスリンクには、人件費の無駄使いがあるような気がしてならない。
<ニュースソース>
世界の人口 (2008.11.12)
こんな記事があった。意外なのは、ロシアが1億5千万人足らずで、日本より少し多いだけということだ。旧ソビエト時代には3億人くらい人口があったはずだが、ヨーロッパ側のウクライナやベラルーシなど人口の多い国々が独立したためだろうか。あれだけ大きな国で1億5千万人というのは、逆に"少ない"感じがする・・・(^_^;)?。
また、上位ランクのほとんどが面積的にも大国なのに、北海道の二倍もない小国バングラデシュに1億6千万人もいるのも驚きだ。昔、カルカッタに住んでいたころなんどか行ったことがあるが*、ガンジス川やブラフマプトラ川のデルタ地帯の国なので、モンスーンになると国土の2割が水没する・・・サイクロンでもあれば6割が水没するといわれる。といっても、ふだん水没するのはほとんどが田園地帯で、道路と家は盛り土して高くしてあり、被害はあまり受けないようになっていた。そんな国に、日本とカナダの人口を足したくらいの人が住んでいる(カナダの人口、約3千万人)。
* カルカッタもガンジス川のデルタ地帯にあって、まったくの平地で山もぜんぜん見えない。そんな町からバングラデシュのチッタゴン Chiittagong に出張した。ミャンマーに近い南東部海岸にあるチッタゴンは、同国では珍しくデルタ地帯に属しておらず、けっこう起伏があった。私はそうした丘陵地帯を見て、えらく"ほっとした"のを覚えている。カルカッタのようなまっ平らなところに住むのは精神的によくないのかも・・・と思った。
首相の漢字力 (2008.11.12)
最近、麻生首相が"漢字力"でいじめられている・・・(^_^;。「踏襲(とうしゅう)」を「ふしゅう」、「未曽有(みぞう)」を「みぞうゆう」、「頻繁(ひんぱん)」を「煩雑(はんざつ)」などと読み違いを連発しているらしい。日本語の漢字の読みほどややこしいものはないから誰でも少しは間違えるが、これらを全部読み違えたら、ちょっとまずいなあ。麻生さんは子供のころ、漢字の勉強をまじめにやらなかったのかも・・・(^_^;。
ともかく漢字はややこしい。それがワープロの時代になってよく分かってきた*。たとえば、「かえる」とタイプすると、変える、代える、換える、替える、還る、などと似たような意味の字が次から次へと出てくる。みんな微妙に違うからしっかり使い分けが必要だ。しかし、変える、代える、くらいはまだいいとしても、換える、替える、還る、ときたらどう違うのかよく分からない**・・・(・_・;。似たような例が他にもたくさんある。
もともとあったヤマト言葉(この場合の「かえる」)に、中国から輸入した漢字をあてはめて今日の日本語ができあがったのだろうから、今さらどうしようもないのだが、ともかくややこしい***。
* 厳密には、ワープロというよりも IME の機能だ。
** 従来の本型の辞書では、よほど念入りに調べないとこうした違いは分からないのだが、ワープロでは説明が並んででてくるからとても分かりやすい。ハイテク時代の恩恵だ。
*** いつかも書いたが、こと文字に関しては日本人は"天才的"だ。ひらがな、カタカナ、それに数千もの漢字があるだけではなく、漢字の一つ一つにいろいろな読み方がある。こんなややこしい文字システムなのに識字率が極めて高い・・・(*^_^*)。
<首相になるには、まず"漢字テスト"に合格しないとだめだったりして・・・(^_^;)?。麻生さんはその後も「詳細」(しょうさい)を「ようさい」と読んだらしい・・・。ここまでひどいと「ちょっと〜〜〜!」と言いたくなるわ・・・(・_・;。>
<ニュースソース>
バラード・ブリッジと自転車 (2008.11.11)
ダウンタウンから南へ向かうバラード・ブリッジ Burrard Bridge *は、片側3車線で両側に歩道がついている。しかし、自転車や歩行者が増えて歩道からあふれそうだということで、自転車愛好家グループがもっと安全な橋にして欲しいと運動してきた。そのかいあってか、近く行われるバンクーバー市長選の有力な二候補者がバラード・ブリッジの改良案をそれぞれ公約に掲げている。
Peter Ladner を市長候補に擁するNPA (Non Partisan Alliance) の案では、歩道と車道の間にガードレールを設けて、自転車の人や歩行者が車道に落ちないようにするというもの。一方、Gregor Robertson を候補に擁する Vision Vancouver のアイデアは、6つある車道の一つを自転車と人の専用レーンにし、残る5車線を自動車用にする。そして、真ん中の車線は、毎日ラッシュアワーにあわせて走行方向を変更するというものだ**。
車線変更の工事と毎日の方向変更で多少金はかかるが、Vision Vancouver のアイデアのほうがより恒久的な解決策かもしれない。
* 私はカナダに来たてのころ、知らずに、この橋の歩道を自転車で走って歩行者に怒られた・・・(^_^;。当時は、どこでも自転車は車道を走るのがルールだったのだ。現在は、場所によっては歩道を走って良いようだ。
** バンクーバー周辺には、ラッシュアワーにあわせて車線の方向変更をする橋やトンネルがいくつもある。スタンレー公園から北に伸びるライオンズゲート・ブリッジ Lions Gate Bridge (計3車線)、リッチモンド Richmond からデルタ Delta に南下するジョージマッセイ・トンネル George Massey Tunnel (計4車線)、それにポートコキットラム Port Coquitlam からピットメドウズ Pitt Meadows に向かうピットリバー・ブリッジ Pitt River Bridge (計4車線)だ。ラッシュ時に、3車線の橋は2対1、4車線の橋は3対1になる。一日に数回、方向を変える作業が必要ではあるが、全体の流れを考えればとても効率的なやり方だ。
<ニュースソース>
リーダーの決め方 (2008.11.06)
バラック・オバマ Barack Obama が次のアメリカ大統領に決定した。オバマはアメリカ初の黒人大統領となるわけで、11月4日は歴史的な一日となった。また、47歳半ばで就任する彼は、歴代5番目に若い大統領になるのだそうだ*。
それにしても、アメリカの大統領選出までの手続きが余りに長いのに驚いてしまう。民主党、共和党の大統領予備選の準備段階から始まって、少なくとも1年半にはなるのではないだろうか。これだけ長い時間をかけて大騒ぎすれば、選ばれた大統領は簡単に辞めるわけにはいかない。
それに比べて、どこかの国では"一部の人たち"がほんの数週間話し合うだけで**、一国のリーダーが決まってしまう。なんとも簡単だ。そのためだろうか、辞めるのも簡単なのは・・・(^_^;)?。
* 彼より若いのは、Ulysses S. Grant、Teddy Roosevelt、John F. Kennedy、Bill Clinton の各大統領だそうだ。ビル・クリントンもずいぶん若かったんだあ。どこかの国の政界では、40代などといったら子ども扱いされそう・・・(^_^;。
** 一応の手順は踏むが、まったく形だけだ。"密室での相談"なしに、立候補したい人はみんな出て、1年くらいかけて直接選挙にしたらいいのかも・・・ということは大統領制にしないといけないのかな・・・(^_^;)?。
<47歳とは言え、4日の勝利演説などは"若さ"を感じさせない堂々としたものだった。「総論ばかりで各論がない」との批判もあるが、ハーバード大学ロー・スクール出の秀才らしいから、緻密なプランがあるのかもしれない。>
<オバマの暗殺を計画したとして、少し前に二人の若いアメリカ人が逮捕された。このニュースにカナダ・CTVテレビのニュースキャスターが「"脳みそのない馬鹿ども"がいまだにいる・・・」とコメントした。ふつうマスコミの人たちはこういう感情的な言い方はしないのだが、相当憤りがあったのだろう。ともかく、"初の黒人大統領"にアメリカ国民は人種を問わずかなりエキサイトしていて、"オバマ大統領"が暗殺でもされたら"内戦"が起こってもおかしくないほどだ。"暗殺者"はそこまで考えねばならないのだが、そもそも、それほど知恵が回る人間なら暗殺など考えないのかも・・・(・_・;。>
市長候補のドジ (2008.11.05)
今月15日にバンクーバー市長選があるが、立候補者の一人がマスコミをにぎわしている。といっても、かなりばかばかしい話なのだが・・・。
Vision Vancouver (中道左派グループ)から立候補しているグレゴー・ロバートソン Gregor Robertson は、スカイトレインの2ゾーン区間を1ゾーン区間の切符*で乗って警備員に見つかり、173ドルの罰金を課された。ところが、「罰金が高すぎる」と言って支払いを拒否しているのだ。彼は来月、裁判所に出向いて審問を受けるのだとか。
市長候補の罰金拒否には世間も驚いているが、Vision Vancouver 内部でも「さっさと罰金を払ってしまえばすむのに、それをこんなビッグニュースにしたら選挙に影響が・・・」と、あきれている人も多いらしい。本人は「1ゾーン切符を"うっかり"買ってしまったのだから*、そんなに高い罰金でなくても・・・」と言っているのだとか・・・(^_^;。
それにしてもスカイトレインの罰金がこんなに高いとは知らなかった・・・駐車違反などに比べても高すぎることは確かだ。気をつけねば・・・(^_^;。
* 料金はゾーン制になっていて、きわめて大雑把だ。たとえば、この近くの Patterson 駅から西隣の Joyce 駅に行っただけで2ゾーン分(3.75ドル)取られるが、Joyce 駅から8駅も西の Waterfront 駅まで行っても1ゾーン分(2.50ドル)ですむ。
** すべて無人駅で改札がないのがまず問題の始まりだ。日本だったら乗り越しても清算すればすむのに、スカイトレインでは改札や精算所がないから、乗り越しただけですぐに罰金の対象になる。ともかく、スカイトレインの料金システムは大雑把すぎる。一年後に開通予定のカナダライン(ダウンタウン←→空港&リッチモンド)はもう少しましなシステムになっていることを願う。
<Wikipedia 英文サイト"SkyTrain":在来線地図のほかに計画線地図もある。料金の項(3. Fares)には、「(改札がないために)無賃乗車によって毎年、乗車料金収入の5%にあたる4ミリオンドル(約4億円)の損失がでている」ともある・・・相当のんびりしてるよね、この国は・・・(・_・;。>
<11月15日の選挙では、"意外にも"グレゴー・ロバートソンが市長に当選した。"罰金拒否"で逆に票を集めたのかも・・・(^_^;)?。なお、罰金は大ニュースになってからすぐに支払ったらしい。>
<ニュースソース>
オペラのブックマーク (2008.11.04)
ブラウザ、オペラ Opera の便利機能をまた発見した・・・何年も使っていて初めて気がついた・・・(・_・;。それは、ブックーマーク(お気に入り)の検索機能だ*。ブックマークがたくさんたまって、目的のブックマークがどこにあるか分からない場合にはとても便利だ。たとえば、「Skypeアクセサリ」という名前のサイトをブックマークから探す場合、手順は次の通り。
* ブックマーク検索の書き込み欄に「Skype」と書き込む。
* Enter キーを押す。
* 「Skype」の語句を含むブックマークがすべて表示される。
* そこから「Skypeアクセサリ」をクリックする。
* 通常のブックマークに戻すには、書き込んだ文字(この場合は「Skype」)を消す。
* ファイアーフォックスにも似たような機能があるが、オペラのほうがはるかに使いやすそう。
<参考:Opera のページ>
フランク永井逝く (2008.11.03)
先月27日に、私が好きだった歌手の一人、フランク永井が亡くなった。76歳だった。元気でいれば、まだまだいい曲を歌ってくれたのに、50代前半で自殺を図り、そのまま再起不能になってしまった。歌手生活後半には、山下達郎作曲の「ウーマン」や「愛のセレナード」などで新境地を開いていたので、あんなことになってしまったのがまったく悔やまれる。それにしても、彼の歌ほどいつまでも歌い継がれる日本の歌は少ない。それを思うと、彼なりに全うしたのかもしれないという気がする。合掌。
あれ〜〜〜〜〜っ! (2008.11.02)
久しぶりに散髪に行った。例のメトロタウンのショッピングセンターにある床屋さんだ。ヒゲおやじは"散歩"にでも行ったのか、"さいわい"不在だった・・・(^_^;。
旧ユーゴスラビアから来たという顔なじみの女性バーバーが刈ってくれた。しばらく来なかったので少し短めにしてもらった。いつもながら、15分くらいでさっさっさと刈り終わった。彼女が「これでいいですか」と手鏡で後ろを見せてくれた。
"異変"が見つかったのはこのときだった。手鏡に映った頭のてっぺんがすこ〜し薄いのだ。「あれ〜〜〜〜〜っ!」。ショックだった。家に帰って、すぐさま手鏡で洗面所の鏡に映してみたら、紛れもない事実ということが分かった。ガ〜ンとカナヅチでぶん殴られた気分だった。
いままでは、友達に会うたびに「やっこさん、また薄くなったなあ〜」と内心、ひそかな優越感を感じていたのに・・・。人から「髪が多いですねえ」と言われて、自分でも「俺ははげない。たぶん藤山愛一郎*みたいにきれいな白髪になる・・・」と思っていたのに・・・。なんちゅうこった・・・すべては夢と消えた。もう俺の人生は終わりだ**。
* 古いサンプルでますます年がばれちゃうが、25年近く日本のテレビをしっかり見てないので、"白髪の有名人"は他に知らないのだ・・・(^_^;。
** 「終わりだ」といったんは思ったが、調べてみると、蓼食う虫もナントカではげ頭に魅力を感じる人もいるらしい。少し希望がでてきた。フ〜・・・(^_^;。
保険証ない子供 (2008.10.30)
こんなニュース「国民健康保険証ない子供3万人」があった。収入が少なくて保険料を払えないため、子供たちが国民健康保険証を失ってしまうというのだ。「親御さん、なんとか払えるようにがんばって!」と言いたいと同時に、ブリティッシュコロンビア州のシステム*とずいぶん違うなあという思いだ。
この州では、一定収入以下の人は保険料を払わなくても健康保険を受けることができる。現在はいくらか定かではないが、以前は年収10,000万ドル(約100万円**)以下が対象だったと記憶する。また、初診料はないし、よほど特別の医療行為でない限り入院費はゼロだ。15年くらい前に私がピロリ菌で一週間入院したときも、払ったのは約40ドルの救急車代だけだった。
ともかく、シニアがどんどん増え続ける日本では国民の医療費負担がじわりじわりと増加している。その点、カナダでは毎年移民してくる20〜30万人***の大半が若い人たちということもあって、人口構成が比較的若く、福祉制度にまだまだ余裕があるのは本当にありがたい。
* カナダでは健康保険が州ごとに行われていて、州によって多少やり方が異なるようだ。
** 1カナダドル100円としての話。最近は円が上がって1ドル80円くらいだが。
*** カナダの人口は3,300万人弱だから、毎年1%弱の人たちが移民してくるわけで、ものすごい率だ。しかも、数週間前に聞いたニュースではもっともっと移民が必要なのだそうだ。といっても、以前はあまり問題にならなかった英語力をある程度求められるなど、移民の条件は厳しくなっているのだが・・・。
セントラルパークに幽霊・・・(^_^;)? (2008.10.26)
ハロウィーンが近づいて、バンクーバー周辺の"幽霊集"が雑誌などによく書かれる季節だ。CTVニュースにまでこんな記事("Burnaby Central Park"の項)が出ていた*。
1891年に造られた90ヘクタールのセントラルパークでは、気味の悪い出来事がよく起こる。森の中に4〜5人(?)の幽霊がいて、森を散策する人たちを怖がらせるのだ。なかでも面白いのは、森の端で奇妙な言葉を話す若い女の幽霊だ。彼女に"出会った"人の話では、「ともかく、わけの分からない言葉」だそうだ。
その幽霊は、1950年代に花火の事故で死んだ少女ではないかと言われている。「花火が突然あらぬ方向に飛んでこめかみに当たり、彼女は死んだ」らしい。この幽霊がセントラルパークでは最も"活発"だとか・・・(^_^;)?。
私もけっこう暗くなるまでセントラルパークでジョギング&散歩をするが、まだ"誰にも"出会ったことがない・・・ム?まてよ、このあいだウォーウォーウォウォウォウォーと鳴いていたのは、ひょっとしたら彼女かなあ・・・コヨーテに化けたりして・・・(^_^;。
* 記事の最後の「読者書き込み欄」にも書かれているように、世の中には幽霊を本気で信じる人がけっこういるらしい。そういえば、以前、寺に生まれた私が「寺の本堂や墓地でも、幽霊など見たことはない」というと、「えええ?そうなんですかあ?」とまじめに驚く人もいた・・・(^_^;)?。まあ、ちょっとした心の遊びなのかも知れないが・・・。
ウジャル・ドサンジが当選 (2008.10.25)
先の連邦議会議員選挙で、僅差だったため得票数の再確認が行われていたバンクーバー南部選挙区で、自由党ウジャル・ドサンジ Ujjal Dosanjh の当選が確認された。得票差はたった22票だったとか。
ウジャル・ドサンジは、以前ブリティッシュコロンビア州知事も務め*、中央政界に転出してからは自由党政権で連邦政府 Health Minister (健康大臣)も務めたことがある重鎮だ。自由党は現党首ステファン・ディオン Stephane Dion が、今回の自由党敗北の責任を取って、来年早々の任期終了後、再任辞退を表明している。そんななか、ウジャル・ドサンジが自由党党首になる気はないのかと問われて、その意欲は否定しなかったものの**、インド系カナダ人(シーク系)の彼が次のようにコメントしたのが気を引いた。
「(党首になるには)私にはハンディキャップがあります。フランス語ができません。英語だってカナダに来てから40年かかってやっとここまで来たのです。パンジャブ語、ヒンズー語、ウルドゥー語なら話せるのですが・・・(^_^;」***
そう、やっぱりフランス語と英語ができないとカナダの政党の党首、ひいてはカナダの首相にはなれないのかもしれない。カナダ生まれの人でも両語を使える人はとても少ないから、どこかおかしな"ルール"だ・・・。
* 彼は当時NDP(新民主党)に所属していた。州知事就任も同党の前知事を引き継いだ形だったが、前知事の不人気のあおりで数ヶ月の短命政権に終わっている。しかし言動を見ると、彼はかなり"まともな政治家"という気がする。
** カナダでは「カナダ生まれでないと首相になれない」という変な法律はないようだ。アメリカ大統領になるには、「アメリカ生まれ限定」の法律があるらしいが・・・。
*** 私には、カナダの政治システムに対して多少皮肉っぽく聞こえた・・・(^_^;)?。
<彼のようにターバンをまかないシーク教徒の男性をプレイン・シーク plain Sikh といい、実際にはプレイン・シークのほうが多いらしい。>
<ニュースソース>
実は眠気防止法・・・(^_^; (2008.10.23)
よく人から、「"ブツクサ〜"をよくもあんなに書けますね〜」といわれる。実は、これは私の眠気防止法なのだ。コンピュータに向かって仕事をしていると、数時間でものすごい睡魔に襲われる。そんなときには、仕事を中断してブツクサ〜の"原稿書き"に向かう。そうすると、とたんに目がパッチリしてくるのだ・・・(^_^;)?。
もっとも、仕事をそっちのけにして、"原稿書き"に熱中してしまうことがあるのが、ちょっと困るが・・・(>_<)。
高級ホテルの建設中断 (2008.10.21)
バンクーバーのダウンタウン(West Geogia St. & Bute St. の角)に建設中の高級ホテル&コンドミニアム(マンション)が、先週金曜日に突然、建設作業を中断した。今日、月曜日も作業員は復帰していない。
リッツカールトン・タワー Ritz Carlton Tower は、2011年に完成予定の60階建てビルディング。カナダの有名な建築設計士アーサー・エリクソン Arthur Erickson が設計し、ビルが上に伸びるに従って45度の角度までねじれるという聞いたこともないようなデザインだ。
下部はリッツカールトン Ritz-Carlton ホテルになり、上部は高級コンドミニアムになる予定だった。コンドミニアムの価格帯は2.5〜10.0 ミリオンドル(約2億5千万円〜10億円)で、最上階のペントハウスは28ミリオンドル(約28億円)。庶民には気の遠くなるような値段だが、すでに50%が売れたらしい。
デベロッパーによると、「建築中断は設計変更のためで、国際的な金融不安が原因ではない」という。それにしても、建築現場に掲示されていた標識類がすべて撤去されているというから、どうも設計変更だけが理由ではないような感じがする*。建築現場にはすでに、基礎部分のための大きな穴が空いている。
* サリー Surrey に建築中の大きなコンドミニアム・コンプレックスが、金融不安のあおりを受けて建設中断に陥るなど、カナダ経済にも次第に"世界不況"の影が落ち始めている。なお、リッツカールトン・タワーは、現在、バンクーバー都市圏で建築が中断された大規模プロジェクトとしては8件目らしい。といっても、すべてが金融不安と関係あるわけではないようだが。
<ニュースソース>
タンパベイ・レイズの快進撃 (2008.10.20)
大リーグ、岩村選手のタンパベイ・レイズの快進撃が続いている。1998年の球団創設以来、最下位がほぼ定位置だったチームが、レギュラーシーズンをアメリカンリーグ東地区のトップで終了した。そしてプレーオフも快進撃を続け、昨日はついに松坂・岡島のボストン・レッドソックスを4勝3敗で破ってア・リーグのトップに立ってしまった*。あさってからは、いよいよフィラデルフィア・フィリーズとワールドシリーズだ。
タンパベイ・レイズには"有名選手"がまったくいない。しかし、今月5日に23歳になったばかりの若き四番打者ロンゴリアを初めとして、無名ながら若くて生きのいい選手ばかりだ。金にあかして選手を集める金持ち人気チームとはまったく対照的**。私も最近まで岩村選手しか知らなかった。
岩村選手についてはヤクルト時代から「元気な選手がいるな」と思っていた。何年か前にも大リーグ移籍を希望したが、球団から「まだ早い。三年連続で3割、30本塁打、100打点を達成したら行かせてやる」と言われた。しかし三年後、その目標をほぼ達成して(100打点だけは怪我があって2年連続で終わった)、見事大リーグ移籍を達成したのだ。
* 私は今年、ひいきのシアトル・マリナーズが春先からずっこけたので、すぐさまタンパベイ・レイズに乗り換えた・・・わりと簡単に乗り換える・・・(^_^;)?。それにしても、快進撃は夏までだろうと思っていたから、ここまで来たのはまったくの驚きだ。
** 今年の大リーグ球団別年俸表:右が「球団別総年俸」、左が「ヤンキースの選手別年俸」。タンパベイ・レイズの総年俸は 43,422,997ドルで、大リーグ30球団中29番目。ヤンキースの上位二選手(Alex Rodriguez、Jason Giambi)を合計しただけで 51,428,571ドルに達し、タンパベイ・レイズの総年俸を超えてしまう。なお、ヤンキースの松井選手(年俸 13,000,000ドル)の名前が出ていないが、この集計のときに怪我で選手登録から外れていたのかもしれない。
花火に免許証 (2008.10.19)
バンクーバー市ではこのほど、インターネットで"花火免許証"を取得しないと花火を買えなくなった*。なんでも、インターネットで「安全な花火の取り扱い」に関する簡単な"試験"を受けて、それをパスしたら免許証を印刷できるらしい。と言っても、なんども"受験"できるらしいから、それほど難しくはないのだろう。免許証が取れたら、店頭で19歳以上であることを証明するIDを2枚提示する必要がある。花火の小売業者は、「規制自体には賛成だが、規制そのものを知らない人が多く、面倒がってあきらめる人がいるだろうから、売り上げに響く」と心配する。
バンクーバーは、ブリティッシュコロンビア州でいまだに花火の販売が許されている数少ない自治体の一つだそうだ。この州がそれほど花火に厳しいとは知らなかった。私が子供のころ、日本ではいくらでも花火を買えた。いまはどうなのだろう。
* なぜ、今ごろ"花火"なのかというと、今月末のハロウィーンにたくさん使うからだ。ハロウィーンの夜は、街のあちこちで「パーン、パーン、パチパチ、パーン」と花火がとてもにぎやかだ。そして、子供たちは民家のドアをたたいて、飴玉などをもらう風習がある。なんだか、日本で十五夜に子供たちがお月見団子を"盗み"に行くのと似ている・・・(*^_^*)。たしか、団子を盗んでもらうと縁起が良いのだった・・・違ったかな・・・(^_^;)?・・・(「お月見団子」参考サイト)。
<ニュースソース>
ホームレスに公園を (2008.10.17)
ブリティッシュコロンビア州最高裁判所は昨日、ビクトリア Victoria 市の「市の公園でホームレスがテントを張って睡眠することを禁止する」条例を、「カナダの権利と自由に関する憲章」 Canadian Charter of Rights and Freedoms に違反して「ホームレスの生存権、自由、安全を奪うものだ」として違法の判決を下した。判決の中で、ビクトリア市のホームレス避難施設が不十分で、何百人もが野外で生活せざるを得ない状況にあるとした。ビクトリア市は控訴する方針だ。
判決にホームレスの人たちは大喜びで、さっそく何人もがビーコン・ヒル公園 Beacon Hill Park *にテントを張ったらしい。ところが、ビクトリア市はすぐさま「ホームレスが公園で睡眠できるのは午後9時から午前7時まで」という新条例を可決した。そして、今朝7時をすぎても退去命令に従わなかった5人を逮捕した。警察によると、「ホームレスの"テント・シティー"が大きくなると、決まって麻薬の密売が増加する」のだそうだ。
今回の判決には、カナダ全国の自治体が大きな関心を寄せているらしくて、ビクトリア市にはそうした自治体からの電話がひっきりなしらしい。
* Beacon Hill Park は、ビクトリア市の海岸に面した大きな公園だ。公園からは、フアンドフカ海峡 Juan de Fuca を挟んで、反対側にアメリカ・ワシントン州のオリンピック半島の山々 Olympic National Park が見え、とてもきれいだ。日本からバンクーバーやシアトルに来る貨物船はみなこの海峡を通る。
<ニュースソース>
プラスチック・バッグの廃止 (2008.10.16)
バンクーバー Vancouver 市は、スーパーマーケットなどで配布されるプラスチック・バッグ(ビニール・バッグ)を、来年から前面的に禁止するかもしれないということだ。実際、プラスチック・バッグはゴミ処理上、大きな問題になっているらしい。
ではあるのだが、まったくなくなってしまうのも困る。というのは、家庭ゴミを入れるのにあれがちょうどいいからだ。まったくなくなってしまったら、ゴミ用のプラスチック・バッグを別途購入しなければならない。私が住むバーナービー Burnaby 市ではどうなっているのか知らないが、バンクーバー市が始めたら周辺の都市も導入するのは時間の問題かもしれない・・・ちょっと気になる。
なんでも、ロウアーメインランド*では年間160万トンのゴミが埋立地に投棄されるが、そのうちの推定1万トンがプラスチック・バッグだそうだ。ブリティッシュコロンビア州全体では、年間15億枚のプラスチック・バッグが使用されているとか。
* ロウアーメインランド Lower Mainland とは、バンクーバー都市圏とその周辺の、ブリティッシュコロンビア州南部の平野部のこと。
<ニュースソース:CTVニュース>
連邦議会議員選挙の結果 (2008.10.15)
昨日行われた連邦議会議員選挙の結果:主要政党の当選議員数は以下のとおり。
政党 当選者数 増減 得票率(%) Conservative (保守党) 143 +19 37.6 Liberal (自由党) 76 -27 26.2 Bloc Quebecois* (ブロック・ケベコワ) 50 -1 10.0 New Democratic Party** (新民主党) 37 +8 18.2 Independent*** (無所属) 2 +1 0.7 Green Party**** (グリーン党) 0 0 6.8 合計 308
Conservative は過半数を獲得できなかった。New Democratic Party が伸びるかといわれていたが、7議席増にとどまり言われていたほどではなかった。Liberal の落ち込みが目立つ。
このほかにも、Christian Heritage Party、Communist、Marxist-Leninist、Radical Marijuana、Work Less Party など16政党があったが、いずれも議員選出はならなかった。それにしても、Work Less Party (労働時間を短くする党?)とは魅かれる名前だ・・・(^_^;)?。
* Bloc Quebecois はケベック州の主権をうたう政党で、すべてケベック州での当選者。議員数は多いが"全国政党"ではないので得票率は低い。
** NDP、新民主党。左派系政党。
*** Independent は無所属。
**** Green Party は環境保全を訴える政党。今回初めてテレビでの党首討論会に参加したが、議員選出はならなかった。
<ニュースソース>
"妊娠中絶医師"に「カナダ勲章」 (2008.10.14)
ヘンリー・モーゲントーラー医師(85歳) Dr. Henry Morgentaler* がカナダ勲章(Order of Canada)を受賞した。彼は、カナダで違法とされていた時代から妊娠中絶をあえて行ってきた医師だ。1970年6月の初逮捕以来、いくどとなく逮捕と裁判を繰り返し、中絶反対を叫ぶ過激グループ**からもクリニックの爆破や自身への襲撃をなんども受けてきた。しかし、そうした司法との戦いや過激グループの脅迫にも屈せず、「どんな妊婦も安全に中絶する権利を有するべきだ」という信念で、中絶医療を続けた。1988年、カナダ連邦最高裁は妊娠中絶に関するすべての法律を違憲と判断し、妊娠中絶が完全に合法化された。
* 1923年ポーランド生まれのユダヤ人。アウシュビッツ強制収容所に収容されたが、ナチスに殺される前に終戦を迎えて生き残った。1950年にカナダに移住。
** 中絶に反対するのは主にカソリック系キリスト教徒。カナダでは、これまで何人もの中絶医療を行う医師がこうした過激グループに襲われ、中には殺されてしまった医師もいる。
<赤ちゃんの命に関わる難しい問題ではあるが、"テロ"はいけない・・・(・_・;。>
消え行く緑 (2008.10.12)
私の家から Patterson Avenue を南にいくと、フレーザー河に向かって急坂を下り、数分で Marine Drive にぶつかる*。バンクーバーとバーナビーの南端を東西に走る長い道路だ。バンクーバー側では幹線道路になっていてけっこう交通量が多いが、バーナビーのこのあたりでは、南に平行して走る新しい道路 Marine Way にほとんどの車両が流れるのであまり交通量はない。Marine Drive 沿いには家があるが樹木も多くて、けっこう"田舎の雰囲気"を楽しむことができる。私は片側一車線のこの道路をのんびりと走るのが好きだ。
ところが最近、道路の南側の広大な農地を整地して、工業団地が建設され始めた。バンクーバー都市圏も人口がどんどん増えているから、こうした開発は仕方がないのだろう。しかし、道路と農地を隔てていた幹の太い木々がいくつか切られて、向こう側が丸見えになったのにはがっかりした。これから先、道路に沿って立っている大きな木がみんな切られてしまうのだろうか**・・・(・_・;。
* ちょうど、この三叉路の南側の広大な土地が、農地から工業団地に変わりつつある土地。
** バンクーバー都市圏はまだまだ緑が多いところだが、フレーザー河北側の緑地や農地が次第に消えて住宅や工業団地になってきている。
自由党党首が英語で失態 (2008.10.09)
連邦議会選挙が5日後に迫って、各党とも選挙運動にやっきだ。そんななか、Liberal Party (自由党)の党首*ステファン・ディオン Stephane Dion が弱点の英語力で失態を演じてしまった。彼はケベック州選出なのでフランス語が第一言語だ。英語はかなりフランス語なまりのある話し方で、以前から彼の英語力には疑問符がついていた。ある記者が次のように質問した。
If you were prime minister now, what would you have done about the economy?
いま、あなたが首相だったら、経済についてなにをしましたか?
ところが、ディオン氏は were ..., would (you) have done ... の仮定法(過去)表現が分からなかったらしい。しばらくトンチンカンな受け答えをしてから、記者が分かりやすく言い直してやっと答えることができた。たしかに、英語のネイティブでない人にとって仮定法は難しい。それにしても、カナダの一大政党の党首がこれくらい分からないのでは・・・と国民は思うだろうから、自由党にとってはかなりの痛手だ**。
実際、カナダでは英語とフランス語の両方を話せないと首相にはなれない。テレビ放映される党首討論会も、英語版とフランス語版が別々に行われる。その意味では、政治能力だけでなく語学力も必要だと言うわけだ。いまやハイテク時代なのだから通訳機器などを駆使すれば、片方しか使えなくてもより政治能力のある人を登用できるのでは、と思うのだが・・・(^_^;)?。
* 自由党はなぜか、ケベック州出身でフランス語なまりの強い人がよく党首になる。何年か前まで首相だったジャン・クレチアン Jean Chretien もその一人だ。ただ、彼はそうとうフランス語なまりがあったものの、英語も達者で無難にこなしていた。
** 今回の選挙では、当初からディオン氏の政治力が疑問視されていて、本来なら第一党を争うはずの自由党が、連邦レベルでは政権をとったこととのない新民主党(New Democratic Party, NDP)にも抜かれるかもしれないと言うもっぱらの噂だ。
<ニュースソース: National Post>
<実は、この英語には私にも分からない部分があった・・・オヨヨ!・・・(^_^;)?。>
コヨーテの食材に・・・(^_^;)? (2008.10.08)
この季節になると日の暮れが早くて、日課のジョギング&散歩も早くしないと暗くなってしまう。今日も6時半*ころ出発したら、後半は完全に日が暮れてしまった。
明るい大通り沿いを行けばいいのに、習慣とは恐ろしいもので、いつもと同じセントラルパークの森の中を歩かないと、なんとなくすっきりしない。しばらく暗がりを歩いていたら、ウォーウォーと動物の鳴き声がする。初めは犬かと思ったが、どうも鳴き声が違う。どうやらコヨーテだ。それも一匹ではない。数匹がコーラスしている・・・ウォーウォーウォウォウォウォー・・・(・_・;。
真っ暗な森の中でコヨーテの遠吠えとはなんとも薄気味悪い。しかも"団体"だ。夜行性の彼らがそろそろ"夕食"の支度を始めたところに、格好の"食材"が歩いていると思ったのだろうか・・・(・_・;。冗談じゃない。"夕食"になってたまるか・・・だんだん早足になってきた。
でも、よく考えれば、バンクーバー周辺で人間がコヨーテに襲われたなんて聞いたことがない**。そう思ったら、少し気持ちが落ち着いてきた・・・フ〜!(^_^;。
* 11月第1日曜日まではサマータイムなので、本来だったら5時半のこと。
** 実際、この辺のコヨーテはキタキツネくらいのイメージで、むしろ可愛い。フレーザービューのゴルフ場 Fraserview Golf Course でプレーすると、時々散歩しているのに出会う。体重9〜20kgという大きさからして、人間の赤ちゃんは襲われる可能性があるから注意が必要だが、大人はまず大丈夫だ。
写真家レナード・フランク (2008.10.07)
先日、ユダヤ系ドイツ人レナード・フランク Leonard Frank(1870-1944)のドキュメンタリー番組があった。彼は、カリフォルニアの金鉱で一攫千金を当てようと1892年にドイツから移住してきた。その夢は達成できなかったものの、まったく別の形で成功を収めたというストーリー。
カリフォルニアでの生活に見切りをつけた彼は、1898年ころバンクーバー島アルバーニ Alberni *にやってくる。ブリティッシュコロンビア州の自然に魅せられた彼は、好きな写真を撮り始め、アルバーニで写真家として次第に成功する。ところが、第1次大戦が勃発し、彼がドイツのスパイではないかと言う町の噂に耐え切れず**、1917年にバンクーバーに移住する。
そして、Leonard Frank Photo Studio を立ち上げ、彼の写真が絵葉書になったり、地元の新聞社はもとよりナショナル・ジオグラフィック National Geographic、ニューヨークタイムズ the New York Times、サターデイイブニングポスト Saturday Evening Post などにも取り上げられたりして、大成功を収めた。
面白いのは彼が撮った写真だ***。いまキャピラノのクリーブランドダム Cleveland Dam、Sea-to-Sky ハイウェイ(99号線)、ホーシューベイ Horseshoe Bay のフェリーターミナル、スタンレー公園のSea Wall(海岸沿いの散歩道)、ノースバンクーバーの Marine Drive 通りがあるあたりが、自然のままなのだ。
* Port Alberni のすぐ北隣の町。
** 第1次大戦当時、カナダ政府はドイツ系住民を強制収用したらしい。第2次大戦のときの日系人と同じで、ドイツ系住民は財産を没収されるなど大変な仕打ちを受けたのだとか。レナード・フランクが強制収用されなかったのはなぜか分からないが。
*** 写真を拡大すると下に説明があり、場所が分かる。
<そのころのカメラがまたすごい。蛇腹と暗幕それに木製の三脚がついた、かなり大きなもので、あれを持ってこの辺の山岳地帯を歩き回ったことを想像すると、それだけでも驚いてしまう・・・(^_^;。>
<関連サイト: 写真集1、写真集2>
カナダドル急落 (2008.10.06)
当ホームページの「カナダドル変動グラフ」をクリックして驚いた。なんと、カナダドルが日本円に対して一日で約10円も下落したのだ。いや〜、アメリカの経済不安がどれほどカナダに影響するについて連日ニュースが流れていたが、さっそくものすごい為替変動だ。カナダドルはアメリカドルに連結しているわけではないが、やはり無関係とは行かないようだ。
* カナダドルが安くなれば、日本からの観光業はまたよくなるのだが・・・(^_^;)?。
そろそろ雨季かも・・・ (2008.10.04)
ついにバンクーバーは雨季に入ったようだ。この数日、シトシト雨が降ったりやんだりしている。だいたい9月中には雨季に入り翌年の4月くらいまで続くのだが、今年はやや遅めの雨季入りとなった。私は、シトシト雨に濡れた木々の葉が生き生きして、「バンクーバーは雨が似合う」といつも思う。
しかし、一般には半年も続く長雨に「気が滅入る」と言って嫌う人が多い。バンクーバーのシトシト雨はとても"優しい"のだから、本当は感謝しなければならないのだが・・・。たとえば、こんなにいいことがある。
- 緑が豊富。*1
- 飲み水が豊富で安い。*2
- 電気代が安い。*3。
- 長雨が芝生を生き返らせる。*4
- 集中豪雨が発生しない。*5
- 山火事が発生しない。*6
- あまり傘が必要ない。*7
- 雨が降ると暖かい。*8
バンクーバーの年間雨量は1,500mmくらいだから、東京とほとんど同じだ。ところが、降雨日数は東京が100日前後なのに対し、バンクーバーは約150日もある。それだけシトシト降るというわけだ。
ただし、バンクーバー周辺でも場所によって雨量がかなり違う。たとえば、リッチモンドにあるバンクーバー空港では約1,200ミリだし(これがバンクーバーの「公式雨量」)、逆にノースバンクーバーの山の上では3,000ミリくらい降る。さらに、ブリティッシュコロンビア州の太平洋岸では6,000〜7,000ミリも降るところがあって、世界でも有数の多雨地帯になっている(バンクーバー島ポートアルバーニ Port Alberni 付近の Henderson Lake が"北米一多雨"と言われる)。
*1 緑が多いのは実は偶然ではない。この辺の自治体には、「個人の敷地内にある樹木も、一定の太さ以上のものは自治体の許可がないと切ってはならない」という、日本では考えられないようなルールがある。
*2 バンクーバー都市圏は、基本的に水道のメーターがない・・・希望者にはメーターを付けてもらえる。家の面積に応じて基本料金を払うだけ。いつも蛇口やシャワーから勢いよく水が出てくるのは本当にありがたい。ただし、最近は人口の増加で需要が増し、夏の間だけ芝生への散水が週二日に限定される。
*3 この州では、豊富な雨を利用して水力発電ですべてまかなっている。しかも、州の人口400万人と電力需要が少ないので、かなりの部分をアメリカに輸出している。電気代は、私の小さなコンドミニアム(マンション)で月20数ドル。一戸建ての家庭でも100ドル前後がふつう。
*4 好天が続く夏に踏み荒らされた公園の芝生を生き返らせて、翌年の春までには緑のじゅうたんを再び敷き詰めてくれる。長雨があればこそだ。
*5 洪水や土砂崩れのニュースをほんとんど聞いたことがない。数年前に、ノースバンクーバーで地盤が緩んで家が川に落ちたことがあったが、あれは雨よりも地勢に原因があったようだ。
*6 乾燥する夏でも樹木に水分が残っているので、海岸沿いは山火事で家が燃えたりすることがない。一方、この州の内陸部オカナガン Okanagan 盆地はガラガラヘビまでいるような乾燥地帯だが、夏になると必ず山火事が発生し、時には住宅が燃えてしまう。オカナガン盆地は、バンクーバーから4〜5時間内陸に行ったところで、ちょうどロッキー山脈との中間にある。
*7 日本から来た人が驚くほどカナダ人は雨の中でも傘をささない。たいして濡れないから、傘はかえって邪魔なのだ。
*8 バンクーバーは日本付近からやってくる黒潮(暖流)の影響を受ける。そのため、カラフトの真ん中くらいの緯度なのにそれほど寒くならない。特に冬は、雨が降ると暖流のおかげでわりと暖かく、むしろ北から高気圧が張り出して好天が続くと寒くなる。なお、ハワイのほうからジェット気流に乗ってやってくる低気圧、いわゆる「パイナップル・エクスプレス」 Pineapple Express は、冬まれに"ミニ"暴風雨を起こすが、日本の暴風雨に比べたらたいしたことはない。
<参考: Climate of Vancouver>
<人間とは勝手なものだ。雨が降らなければ人間は生きていけない。かといって、どばっと降ったのでは洪水や土砂崩れで家が壊れたり人が死んだりする。だから、少しずつ降るのが一番いいのだが、そうすると今度は「長雨で気が滅入る」と言って嫌う。いったいどうして欲しいのか・・・(・_・;。>
ボンバルディアの電車 (2008.10.02)
久しぶりにスカイトレイン*に乗った。自動車と違って渋滞に巻き込まれることもないし、ほとんどが高架なので景色がよくて、なかなか気持ちがいい。特に、最前列だと前方の景色が見えてとても快適だ。
ところが、ふと見ると最前列の壁に製造元がボンバルディア社 Bombardier Inc. と書いてあるではないか。日本でときどき飛行機が故障するあの会社だ。一瞬、降りたくなったが、「飛行機と違って墜落はしないから大丈夫か・・・」と思って気を取り直した。がんばってよ、ボンバルディア!・・・(^_^;。
* ずいぶん前だが、日本から旅行に来た姉がブツブツ言っていた。「スカイトレインっていうから、駅が高架なのかと思って"上"ばっかり探していたら、地下じゃあないの」だと・・・(^_^;。そう、ほんの少しだがダウンタウンでは地下鉄になっているのだ。
カナダ人の落語家 (2008.09.30)
北米にはいわゆるコメディーショーがある。寄席と同じでコメディアンが一人ずつ登場して話術で観客を笑わせ、それなりに面白そうだ*。しかし、弟子入りして修行し伝統を引き継ぐようなものではなく、単に個人の創意工夫で話術を使うだけだから、とても"伝統的・芸術的"とは言えない。言ってみれば、"親父ギャグ"の延長くらいのものだ。
その点、日本の落語は伝統に裏打ちされた味や深みがあって、腹の底から笑わせてくれる。だから、「落語を輸出できたら面白いかも・・・」といつも思っていた。そうしたら、「38歳カナダ人、三枝門下に弟子入り」というニュースがあった。落語が輸出される日も遠くないかもしれない・・・(^_^;)?。
* 実は、私にはコメディアンの英語は分かりにくい。多くの場合、話題の"背景"をあらかじめ知っている必要があるのと、ニュースのアナウンサーなどと違って、あまりゆっくりしゃべってくれないからだ。だから、面白いのかどうか分からないこともよくある・・・(・_・;。
<このカナダ人落語家、グレッグ・ロービックさんが次のように言っているのが興味深い。
「カナダに住んでいた頃、欧米人のストレート過ぎる物言いにずっと違和感を覚えていました。仕方がないと思っていたけれど、日本に来て、日本人の人への接し方、距離感が自分にはちょうどいいことに気づいたんです。細やかな気遣いや礼儀のある伝え方が、とても落ち着くんです・・・」
単刀直入な物言いを好む北米人に、こういう見方をする人もいるんだなあと、意外な気がした。私などは逆に、日本語の婉曲さにイライラしてしまうことが良くあるのだから・・・(^_^;。>
どこへ行った"ネズミ捕り" (2008.09.27)
最近、スピード違反を取り締まるための Photo-Radar システム(日本のいわゆる「ネズミ捕り」)が復活して来ているのかと思ったら、どうもそうでもないらしい。
このシステムは、2001年までブリティッシュコロンビア州の政権を握っていた NDP (新民主党)が導入した。ところが、同年に政権を奪った現在の Liberal Party (自由党)政権が公約に掲げて廃止してしまった*。システム導入には巨額の州費が使われたが、大半の州民はこのシステムを歓迎した。それを、一夜にして廃止してしまったのだ**。
警察などからのプレッシャーで"復活"の噂もあったのだが、現政権は復活案をつぶしてしまったようだ。復活させて、違反して罰金を払いたい人にはどんどん払ってもらい、逆に優良な運転手には自動車保険を安くしてもらったら良いと思っていたのだが・・・(^_^;。最近、ひどい運転をする人が目立つのだから・・・。
* 実は、州知事のゴードン・キャンベル Gordon Campbell が"個人的な理由"でシステムを廃止したのではないかと言う、うがった見方もある・・・(^_^;)?。と言うのは、彼自身があまり優良ドライバーではないからだ。知事になって間もないころ、ハワイにプライベートで旅行したときに、"酔払い運転とスピード違反"で捕まっているほどだ。日本だったら「辞任、間違いなし」のような事件だったが、野党やマスコミの追及ももう一つ盛り上がらず、なんとなく居座ってしまった。
** いくら公約だからと言え、巨額の州費を投じた機械を、たいして使わないうちに簡単に倉庫に眠らせてしまうと言うのも、おかしな話だ。
コカハラ・ハイウェー無料化 (2008.09.26)
今日午後1時に、コカハラ・ハイウェー Coquihalla Highway* が"突然"無料化された。この道路(ハイウェー 5)はホープ Hope** とカムループス Kamloops を結んで、トランスカナダハイウェー Trans Canada Highway のバイパスとして建設され、1986年5月の開通以来、ブリティッシュコロンビア州で唯一の有料道路だった。
何年か前から無料化の噂があったが、州政府は延び延びにしてきた。それが、ここにきて州知事が急に発表した背景には、このところ、なにかと評判のよくない自由党 Liberal Party 政権が、来年5月12日の州議会選挙を控えて"点稼ぎ"しているとの見方が強い・・・(^_^;)?。
* いままで料金所のあったところのライブカメラ。
** バンクーバーから車で2時間内陸へ行ったところの町。ここまでは平坦だが、ここから先は海岸山脈の山間を道路が走る。
テニスの錦織選手 (2008.09.25)
先ごろのテニスの全米オープンで16強進出と、日本人としては大活躍した錦織圭(にしこり・けい)選手が、全米オープン以来初めて帰国した。18歳と言う若さで、しかも、まだプロになって間もないのにあんな活躍をするなんて、日本にもすごい選手が現れたものだと思う。
ところで、この人、俳優の渡哲也(66歳)渡瀬恒彦(64歳)兄弟と親戚なのだそうだ。渡・渡瀬の祖母と、錦織の曽祖父が兄弟なのだとか。錦織は島根県出身で、渡も島根県生まれらしい。そういえば、目つきや輪郭が渡・渡瀬兄弟に似てるわ・・・(*^_^*)。
<セントラルパークには12面のテニスコートがあって、私の家から数分でいける。そばを通ると、たくさんの人たちがプレーしていてとても楽しそうだ。私も何年か前に友達に教えてもらったのだが、サーブを練習しすぎてテニス肘になってしまい、それ以来やっていない。また始めたい気持ちはあるのだが・・・(ー_ー)。ともかく、こちらの公営テニスコートは無料なのがありがたい。>
<Google マップの"航空写真"モードでセントラルパークを見ると、公園右側を南北に走る Patterson Avenue 沿いにテニスコートが鮮明に見える。コートの地下は、山間のダムから送水された飲料水のための巨大な貯水槽になっている。>
<ついでながら、テニスコートのところから右下に伸びる道路、Mayberry St. の南側にある高層ビルの一つが、私の住むコンドミニアム(マンション)だ。ほら見えるでしょう、私が・・・手振ってる・・・(^_^;)?。>
エサをやらないで・・・ (2008.09.24)
雨季が近づいたのか天気が悪くなってきている。今日も朝からシトシト雨が降っていた。でも、日課となっているジョギング&散歩*をやらないとなんとなくすっきりしないので、小雨の中セントラルパークを走り出した。
5キロコースが終わりに近づいたころ、公園内の大きな池にやってきた。雨模様のたそがれ時では人気はあまりない。しかし、池の向こうでマガモがたくさん集まって「ガーガー」とにぎやかだ。案の定、中年のインド人夫婦がマガモにエサをやっていた。ところが目の前には、
Please refrain from feeding the wildlife and birds ...
(野生動物や野鳥にエサをやらないでください・・・)
という看板が立っている**。しかも、与えているのがパンくずだ。野生動物に加工食品を与えるのは最悪***。落花生やヒマワリの種など自然のものならまだよいのだが・・・。
よっぽど注意しようと思ったが、一人に言ったところでたいした効果もないと思いなおしてやめた。ともかく、天気の良い日は、あまりにたくさんの人たちが水鳥やリスにエサをやるので、注意する気にもならないのだ****。だれもルールを守らない・・・弱ったものだ・・・(+_+)。
* 私は終日コンピュータに向かうことが多いので、運動を欠かすとてきめんに血圧が上がる。
** インド人ならたいがい英語が読めるはずだ。中国人の年配者は読めない人も多いようだが。
*** 加工食品には食塩や油脂などをはじめとしてさまざまな添加物が入っているので、むやみに野生動物に与えるのは問題なのだそうだ。
**** セントラルパークのリスは、"食糧事情"が良いせいか丸々と太っている。食べ過ぎで"病気持ちリス"も多いのではと心配になるほどだ。人間の"自分勝手な愛玩欲求"の犠牲者たち・・・(・_・;。
福岡の悲劇に思う (2008.09.22)
カナダでは養子縁組が実に多い。何年か前に私の姪が一年間ホームステイした家庭には、男の子と女の子がいたが二人とも養子だった*。また、私の友人のカナダ人女性は国際養子縁組を斡旋する会社に勤めていて、中国、ベトナム、インドなどアジアの国々へ忙しそうに飛び回っている。
しかし、彼女が言うには「国際養子縁組を人身売買と見る人たちも多くて、仕事は簡単ではない」らしい。実際、中国などでは国が養子縁組の規制強化を始めているのだそうだ。そういえば、こんなニュースもあった(下のほうに中国の規制強化が述べられている)。
そうした規制も分からなくはないが、先日の福岡の事件などを見ると、養子縁組も一つのアイデアではなかったのかと思ってしまう。多少の批判はあろうが、里親に育てられたほうが一つの命が"抹殺"されるよりも・・・と思うのだが・・・(ー_ー)。
* 里親は、子供が小さいうちから養子だということをはっきり教えるらしい。北米の場合、肌の色が違う異人種間で養子縁組することも多く子供が成長して自分で気付くということもあるが、そうした事情とは関係なく"正直に話す"のがふつうらしい。姪がお世話になった家庭の女の子も両親と少し肌の色が違っていた。
ウィスラーに巨大ケーブル (2008.09.20)
2010年の冬季オリンピックのスキー会場となるウィスラー Whistler には、ブラックコム Blackcomb とウィスラー Whistler という2つの山*がある。いままでは、それぞれが100本以上のゲレンデとそれ用のリフトを持つだけだったが、両山の頂上部を直接結ぶゴンドラケーブルが完成間近だ。
完成すると、「この種のリフトとしては世界最長の"無支柱ケーブル距離" unsupported span を誇る」らしい。ゴンドラ一台で24人が乗れ、"無理すれば"(if they stand in the center)さらに4人が乗れるそうだ・・・(^_^;)?。完成予定は12月12日。ケーブルの全長は3kmを超える。高さは世界一とはいえないが、それでも谷底から436mもある。
現在、すでに12のゴンドラが取り付けられた。走行時間は11分で、これに乗るには通常のスキーパスに加えて7ドルが必要だが、「特別パス」の所持者にはもう少し安くなるかもしれないとのこと。
* 標高は、Blackcomb 2,284m、Whistler 2,182m。
<ニュースソース: CTVニュース>
カナダ式国政選挙・・・(^_^;)? (2008.09.20)
日本も選挙が近いが、ここカナダも10月14日(火)*に連邦議会議員の選挙が行われる。ところが、国が違うと立候補者もずいぶん違う・・・(^_^;。
ブリティッシュコロンビア州(BC州)バンクーバー地区で、New Democratic Party (新民主党、NDP)**から立候補を予定していた Dana Larsen 氏は、ガスタウン***にあるマリワナ(大麻)販売店の経営に大きく関わっていた上、マリワナパーティでマリワナを吸っている映像までマスコミに暴露されて、18日に立候補を取りやめた。
また、昨日19日には、やはり NDP の立候補予定者 Kirk Tousaw 氏が、これまた大麻関連の前歴を理由に立候補を取りやめた。両氏とも、B.C. Marijuana Pary (BC マリワナ党)****の元党員らしい。
一方、Conservative Party (保守党)から立候補を予定している Sharon Smith という女性は、現在、BC州北部の町ヒューストン Houston の町長だ。ところが彼女は、5年前に町長室で町長の椅子に座ってヌード写真を撮影し、それが自身のコンピュータから"洩れて"インターネットで"世界中に"ばらまかれ、大きな話題となった人だ。いま彼女は「ヌード写真問題は、今回の立候補にはまったく影響ないわ」と平然としている。
カナダの選挙って、にぎやかで最高に楽しい・・・\(^o^)/。
* カナダでは選挙投票日は必ず平日に設定される。
** New Democratic Party (NDP) = 日本で言ったら社民党といった感じの左派政党。BC州では NDP がけっこう強くて、ときどき州政権を取る。連邦レベルでは、Liberal Party (自由党)、Conservative Party (保守党)の二大政党についで第三党の地位にある。
*** ガスタウンはバンクーバー発祥の地。1860年代後半にこの辺からヨーロッパ人が住み始め、現在のバンクーバーの町に発展した。当時、バンクーバー一帯は大森林地帯で、海岸沿いにぽつんぽつんと原住民の集落があるだけだったらしい。ガスタウンの古い町並みは今、観光名所となっている。
**** B.C. Marijuana Pary (BC マリワナ党)は、マリワナの合法化を叫ぶれっきとした政党。現在、カナダではマリワナの栽培、販売、使用はいずれも違法なのだが、こんな政党が"堂々と"存在してしまうこと自体、北米の汚染度がわかろうと言うものだ。それにしても、NDP も元マリワナ党員を二人も担ぎ出そうとしたとは、イメージダウンもいいところだ。どうなっているのか・・・(・_・;。
増え続けるホームレス (2008.09.19)
日本の大都市でもそうらしいが、ここバンクーバー都市圏でもホームレスの人たちが着実に増えている。過去3年間で22%も増えたらしい。また、老齢化が進み女性も増えているということだ。今年の調査では都市別のホームレス数は以下のとおり。
都市名 ホームレスの人数 バンクーバー Vancouver 1,372 サリー Surrey 388 ニューウェストミンスター New Westminster 123 ノースバンクーバー North Vanvcouver 116 トライシティー地区 Tri-City Area* 91 メープルリッジ Maple Ridge & ピットメドウズ Pitt Meadows 85 バーナビー Burnaby 84 その他の自治体は、いずれも80人以下。
(注) 「トライシティー Tri-City」とはコキットラム Coquitlam、ポートコキットラム Port Coquitlam、ポートムーディ Port Moody の3市のこと。
ホームレスの人たちの60%以上が麻薬中毒者といわれ、精神的な病気を抱えている人も多いらしい。カナダは一般に"北欧タイプの福祉国家"と呼ばれているが、"落ちこぼれてしまった人たち"にはあまり策が施されていないようだ。
いままでホームレス、麻薬常習者、アルコール中毒者などがたむろしていたバンクーバーダウンタウンの東側には、最近、新しい高層ビルが建ち始めて見かけ上は"きれいに"なってきた。しかし、そこで生活していた人たちの生活が良くならなければ、"問題"が他の場所に移動するだけなのだが*・・・(・_・;。
* Hastings Street と Main Street の交差点周辺のいわゆる "East Hastings"地域はあまりにも"放置"されすぎてきたように思う。20年くらい前までは日本の食材店などもあって買い物に出かけたのだが、最近はアル中や麻薬常習者が多くて、とても近づきがたい地域になってしまった。
<ニュースソース: CTVニュース>
MS社のソフトウェアセンター (2008.09.18)
「マイクロソフトがバンクーバーの南隣リッチモンド Richmond に、2007年秋にソフトウェアセンターを設立する」というニュースは以前書いたが、最近、従業員数を300人増やして総勢360名になったそうだ。同センターでは、Windows、Microsoft Office、Media Player など、マイクロソフト社製ソフトウェアの半分以上が作られている。
バンクーバー地区が選ばれた理由は、「質の高い生活環境で多文化社会になっているから」だとか*・・・。同センターの従業員は世界45カ国から集まり、15言語を話しているという。設立時はたった21名の従業員だったが、これからもどんどん大きくなる可能性があるらしい。同センターは、No. 6 Road の工業団地、"Crestwood Corporate Centre"の中にある。ちょうど、グリーンエーカーゴルフ場の反対側(西側)だ。
製造業が強くないこの州で、こうした有名メーカーが大きくなってくれるのはありがたいことだ**。サンキュー、マイクロソフト! ***
* 最大の理由は、カナダの移民規制がアメリカに比べて緩やかで、世界中の優秀な頭脳を獲得しやすいことだ。また、ワシントン州レッドモンド Redmond のマイクロソフト本社から近いことも大きい。
** ブリティッシュコロンビア州の主要産業は林業、鉱業、観光業などで、製造業は下のほう。輸送コストがほとんどかからないソフトウェア産業はこの州にうってつけなのだろう。
*** いつもマイクロソフトの悪口しか書かない自分が、変わり身の早いこと・・・(^_^;。
<ニュースソース: CBCニュース>
サラ・ペイリンとメガネ (2008.09.17)
アメリカ共和党の副大統領候補、Sarah Palin サラ・ペイリンがものすごい人気だ。といっても、政治ではなく、ギャグの世界での話だ・・・(^_^;)?。ミス・コンテストで準優勝したこともあるほどの美人で、しかもインテリ風にメガネをかけている彼女は、どことなくコミカルな雰囲気もある。
そのため、世の"そっくりさん族"にとって格好の標的らしく、テレビと言わずインターネットと言わず、そっくりさんが大挙して登場している。先週土曜日も、アメリカNBCテレビのサターデーナイトライブ Saturday Night Live という人気番組に、"ヒラリー・クリントン"と一緒に登場した(動画)・・・もちろん、両方とも偽者*。
さらにはペイリン女史がかけているメガネが大人気なのだそうだ。しかも、メガネのデザイナーは Kazuo Kawasaki という日本人だ。いまや、アメリカでは kazuo kawasaki の文字が入ったメガネは店頭に置かれると、あっという間に売り切れてしまうのだとか**・・・。
* ヒラリーが「外交政策こそ国際関係の柱にすべきだ・・・」と、田舎町の市長からアラスカ州知事になっただけで"国際経験ゼロ"のサラをからかうと、サラが「アラスカの私の家からはロシアだって見えるのよ・・・」と切り替えした・・・(^_^;)?。また、ヒラリーが「ブッシュ政策は理解できない」と言うと、サラが小声で「"ブッシュ政策"ってなんのこと?わたし知らない・・・」だと・・・。
** 少しコミッションいただけません、Kawasaki さん・・・(^_^;)?。
<その後の報道では、ペイリン氏はサターデーナイトライブの"上を行きそうなほどの経験不足"が取りざたされている。中には、「ペイリン氏だけが、マケイン氏や共和党、愛する国を救うことが出来る。個人的な理由で身を引きなさい」と、候補の座を自ら降りるよう勧告した人もでてきているほどだ。大丈夫だろうか、ペイリンさん・・・(・_・;。>
自転車道ネットワーク (2008.09.16)
ブリティッシュ・コロンビア州政府は、総額3,100万ドル(約31億円)の"バイクBC"プログラムを発表した。
計画では、州全域にわたって自転車道ネットワークを構築する*。具体的には、まず、三年間で約2,500万円を使ってバンクーバーのダウンタウン東側にあるサイエンス・ワールド Science World(科学博物館)周辺の自転車道を整備する。これが完成すると、New Westminster ニューウェストミンスターからダウンタウンまで、一般車両に邪魔されずに自転車で走れるらしい**。そのほか、新しい自転車道や(一般道の)自転車車線を造って、自転車利用者の安全をさらに高める計画だ。
2001年以来、州政府は114ミリオンドル(約114億円)を投じて自転車利用者のためのインフラを整備して来た。現在、州内の50の自治体に総延長220km の自転車用道路があるという。実際、数年前からダウンタウンの道路には自転車専用車線が見られるようになった***。これは自動車側から見てもとてもよいことだ。と言うのは、自転車が車道車線を走るのはとても危険だからだ。
* この州は日本の2倍半もあり、しかもほとんどが山岳地帯なのだから、果たして「ネットワーク」などと呼べるほどのものができるのか疑問もあるが、やらないよりもは良いかも・・・(^_^;。なお、BC は British Columbia の略。
** バンクーバー都市圏は坂が多くて楽ではないルートではあるが、良い運動になることは間違いない。
*** カナダでは自転車が歩道を走るのは違法らしい。カナダに来たばかりのころバラード橋 Burrard Bridge の歩道を自転車で走った時に歩行者に文句言われて、初めてそのルールを知った・・・(・_・;。
またしても扇風機の季節 (2008.09.14)
またしても扇風機の季節がやってきた・・・(^_^;。この何日か好天続きで、少し傾いたお日様が上の階のベランダをかすめて窓に照りかかり、"温室栽培モード"の毎日だ。そんなわけで来年の4月ころまで、天気の良い日は扇風機が大活躍する*・・・(*^_^*)。
それにしても今年の9月は好天が続いている。そろそろ雨季に突入してもおかしくないのだが**・・・。8月が雨の日もけっこうあって涼しかったので、その分、天が"調整"しているのだろうか。
* 窓を開ければよいのだが、開けると少し先にある交差点から車の音がけっこう飛び込んでくる。
** いったん雨季に突入すると、来年の4月くらいまでシトシト雨が降ったりやんだりの毎日だ。
いまも生きてる九ちゃん (2008.09.11)
Oldies (ナツメロ)専門の音楽局を聴いていたら、例のイントロに続いて「う〜え〜をむ〜いてあ〜るこう〜〜〜なみだが〜〜こぼれ〜ないようおうおうに〜〜〜」と懐かしい歌声が聞こえてきた。ご存知、坂本九の「上を向いて歩こう」だ。
この歌は、1963年6月に Sukiyaki Song としてアメリカのビルボード誌で週間ランキング第一位になった。ビルボード誌でナンバーワンにランクされた日本の曲は、後にも先にもこれしかない。同年の年間ランキングでも第10位だったそうだ。そんなわけで、北米でも50代〜60代の人たちは、この歌をとてもよく知っている。なかには、ぜんぜん意味もわからないのに日本語で口ずさむ人もいる・・・(^_^;。
坂本九は、1985年8月12日に御巣鷹山(群馬県)の日航機事故で亡くなった。私がバンクーバーに来て一年くらい経ったときだった。運転中にラジオのニュースで事故を知り、死者が500名以上と聞いて大変な事故だと思ったのを覚えている。先月12日で事故から13年が経ったが、いまだに九ちゃんの歌声は北米でも聞くことができる。
そこまでやらなくても・・・(^_^; (2008.09.10)
こんな記事(駅コンセントで携帯充電の女子大生摘発)があった。以前も、やはり携帯電話用にコンビニで電気を"盗んだ"若者が訴えられていた。
実は、私も日本にいたら訴えられそうなことをこちらでしている・・・(^_^;。コーヒーショップでコーヒーを飲みながら、壁のコンセント*から電気を"いただいて"ノートパソコンをガチャガチャやったのは一度や二度ではないし、空港や駅でも同じようなことをなんどもやっている。
それに、バンクーバーではそんなことをする人は山ほどいる。このハイテク時代に、椅子があってコンセントが近くにあれば、パソコン用に電気を"いただいて"いる人を見るのは、ごく"当たり前の光景"なのだ。しかも、そこで働く人がいちいち目くじら立てるようなこともない。むしろ、「ほんの数セント我慢するだけで楽しんでもらえるのなら・・・」と、大目に見てくれているようだ・・・(^_^;)?。
そんなふうに考えると、「訴えるなんて・・・そこまでやらなくても・・・」と思う。でも、やっぱり私も"盗人"なんだろうか。だとしたら、反省しないといけないのだが**・・・(^_^;)?。
* 「コンセント」は和製英語だそうだ(concentric plug「同心のプラグ」の略だとか)。英語では socket か (power) outlet がふつう。海外旅行をする方はご注意あれ。
** 日本に帰ったときに、うっかり"電気泥棒"をしないようにしないといけない。「カナダから来た日本人が電気泥棒!」なんて新聞に書かれたら、二度と日本に帰れなくなってしまう・・・(^_^;。
<カナダがおおらかすぎるのか、はたまた日本が世知辛いのか・・・(^_^;)?。>
ひらがな・カタカナの"輸出" (2008.09.07)
先ごろ終わった北京オリンピックでは連日北京の様子が放映されていたが、一つ気になったことがある。中国では漢字の"簡素化"が想像以上に進んでいることだ。"進みすぎて"日本人にもほとんど意味の取れない漢字が多くなった。それどころか、もはや漢字に見えないものも多い。
中国が漢字の簡素化を急ぐのは、中国語には表意文字ばかりで、表音文字がないことに原因があるように思う。表音文字がないから、外来語にもすべて複雑な字体の漢字を使わなくてはならない*。そのため、簡単な字体の文字が必要なのだろう。それにしても、あまり崩したのでは漢字本来の"味"がなくなってしまう**。
一方、日本語には独自に発明した表音文字(ひらがな、カタカナ)があって、外来語も簡単に書くことができる。そこで考えたのだが、中国も日本からひらがなとカタカナを輸入したらどうかと思う。大昔、漢字を教えてくれた恩返しに、ぜひ「ひらがなとカタカナを使ってください」と中国にすすめたい・・・(*^_^*)。
* バンクーバーの南隣リッチモンド Richmond には、「リッチモンドタクシー会社」と言うのがある。これを中国語では、
「列治文的士公司」 (列治文=リッチモンド、的士=タクシー、公司=会社)
と書く。わりと簡単な漢字を当てているが、それでも「リッチモンドタクシー会社」より複雑だ・・・そうでもないかな・・・(^_^;)?。
** かえって日本には漢字があまり崩されないで残っているのが皮肉だ。
寡占化する世界経済 (2008.09.03)
ある企業合併についてこんな記事があった。「BHPビリトンとリオ・ティント*は世界有数の資源メジャーで、両社の統合が実現すれば、世界の鉄鉱石市場の4割、日本への供給では6割を握る」とある。
こんな合併が許されるとしたら、"世界は狂っている"としか思えない。寡占状態を良いことに鉄鉱石の値段を吊り上げられたら、自動車など鉄鋼資材を使うあらゆる製品が値上がりして、一般市民への影響は計り知れない。現に、この記事の下のほうには「(日本の)鉄鋼大手はBHPとリオからの鉄鉱石の調達について、08年度は前年度比約80%の値上げを受け入れた」とある・・・なんと一度に80%の値上げだ・・・。寡占状態の中で、世界の巨大企業はやりたい放題になってきているのだろうか。
ともかく最近は、鉱業に限らず、いろんな分野で世界的な寡占化が進行しているように思う。薄気味悪い世の中になってきた。
* 私は昔、鉄鉱石の仕事に多少携わっていたので、BHP やリオ・ティントの名前はよく覚えている。しかし、その当時、このような寡占状態は思いも及ばなかった。
大麻の臭い (2008.09.02)
大相撲が大麻事件で大揺れだ。ついに理事長自身の北の湖部屋にまで飛び火した。それにしても、大麻(マリファナ)は強烈な臭いがするから、相撲部屋でだれかが吸引していたら他の力士や親方が気付くはずだ。仮に、それがなんの臭いかわからなくても、本人が常習していれば周囲が変に思わないはずがない。だから、少なからぬ人たちが今回の事態を知っていたと思う。
私がよく散歩やジョギングをするセントラルパークでも、若者がたむろしている付近を通ったら、それらしい臭いがしたことがあった。実は、北米ではそれほど大麻汚染が進んでいる。長野オリンピックのスノーボードでウィスラーに住むカナダ人選手が金メダルを獲得したが、大麻をやっていたことが発覚して大問題になった*。ところが、当時のブリティッシュ・コロンビア州知事が選手を擁護して言ったのがこれ・・・。
「大麻くらいで大騒ぎすることもない・・・」だと・・・(・_・;。
* 金メダルはいったん剥奪されたものの、どういうわけか選手に戻された。州知事のコメントが効いたのかも・・・まさか・・・(^_^;)?。
親の七光り (2008.09.01)
福田首相が辞任を表明した。安部前首相から二人続けての任期途中での辞任劇だ。安部さんの場合は"前代未聞"と書かれたが、福田さんの場合は"二人目"だから、そこまで言われていないのがラッキー・・・(^_^;)?。
最近、日本の政治家は簡単に職務をほうり投げてしまう。そもそも日本には"親の七光り"で政治家になった人が多すぎる。逆に言えば、"七光り"候補者を当選させてしまう方にも考えが足りない、と言うことかも知れない*。大物政治家が引退したり死去したりすると、決まって周囲が息子や娘を"無理やり"担ぎ出す。そのあたりが問題の始まりだ**。
そんな"七光り"候補者は知名度だけは高いから、政治家になりたいという"強い意志"を持つ候補者が他にいても、"七光り"候補者に負けてしまう。要するに、候補者が中身ではなく"名前だけで"選ばれているわけだ。"数合わせ"の政治の世界だから、中身なんてどうでもいいということか。
カナダやアメリカの政界を見ていると、日本ほど"七光り"政治家がいないような気がする。政治システムの違いによるのかもしれない***。
* といいながら、私も福田さんの地元出身で、多少期待していたのだが・・・(^_^;。
** 周囲が押すから本人もその気になって、だんだん"大物"政治家になる。ところが、ものすごい難局を背負う羽目になると「あれ?今までとちょっと違うじゃん・・・」ということになって、「や〜めた!」とほおリ投げちゃうのだろうか・・・(・_・;。
*** カナダでは"息子や娘の担ぎ出し"は聞いたことがない、私が知る限り・・・。
<その後9月25日には、小泉元首相が政界引退を発表し、同時に、後継者に自分の次男を指名したことを発表した。このニュースに、TBSテレビ「NEWS23」のニュースキャスター後藤謙次が「また世襲ですね・・・」と落胆のコメント・・・。同感。>
ゴルフに英語は必要? (2008.08.28)
LPGA (アメリカ女子プロゴルフ協会)が、英会話が苦手な選手をツアーから排除する方針を決めたという。一瞬、私は「はあ?」っと思ってしまった。ゴルフするのに英語は必要なの?
プレー中に英語が必要なのは、ボールが微妙な地点にあって審判の裁定を必要とする時くらいだろうが、そんなことは一人の選手がワンラウンドする間にもほとんどない。そのほかに英語が必要なのは優勝インタビューの時だが、英語ができない選手が優勝した場合は、テレビで優勝インタビューが行われないだけだ。
ともかく、いままででもアメリカのツアーで英語のできない選手がたくさんプレーしてきたし、英語力がないために支障が生じたなどというニュースは男女通じて聞いたことがない。そんなことを考えると、今回の措置は特定の国の選手、特に最近大活躍している多くの韓国人選手と活躍の兆しのある日本人選手に対する"嫌がらせ"としか思えない*。
いまやアメリカのプロスポーツにはたくさんの国から優秀な選手が集まっており、だからこそ盛り上がっている面もある。LPGA もあまり了見の狭いことを言っていると、優秀な選手が他国のツアーに流れて**、LPGAツアー自体がポシャッてしまうのだが・・・***。
* ヨーロッパ系の言語はたがいに方言みたいな関係だから、英語圏以外の選手もあっという間に英語がしゃべれるようになる。
** 代わりに、日本の女子ツアーに世界の優秀な選手がくるかも・・・。まさか、「日本語ができないとダメ」なんて言わないよね・・・(^_^;)?。
*** "英語のできる"二流選手ばかりで、だれが一生懸命応援するのか。
<案の定、各方面から大反対にあって、十日もたたずに決定を取り消した。あったりまえだ・・・(>_<)。>
オリンピック?ノーサンキュー! (2008.08.25)
北京オリンピックが終わった。開幕式や閉幕式はそうとう派手派手しくて、莫大な金を使ったらしいことが報じられていた。何年か前までは「もっと安上がりなオリンピックを」という動きがあったのだが、いつのまにか元の木阿弥になってしまった。
それにしても、北京オリンピックといい、2年後のバンクーバー・ウィスラー冬季オリンピックといい、"お祭"を盛り上げるために少数の人たちが"犠牲"を強いられているのが理解できない。北京では、オリンピック施設建設のために家を失い路頭に迷っている人々のニュースがあった。バンクーバーでも、カナダ・ライン*の建設で長期間にわたって道路が閉鎖され、商売が落ち込んで店じまいする羽目になった人たちがいることは以前書いた。
その一方で、建設関連企業やスポーツ用品企業はオリンピックで巨額の利益を得る。競泳では新しい水着を開発した人気企業のロゴが多くの選手のユニフォームについていたし、陸上競技では有力な運動靴メーカーのロゴが飛び回っていた。オリンピックはもはや純粋なスポーツの祭典でもなんでもないようだ。そんなオリンピック、No, thank you!
* オリンピックにあわせて建設中のバンクーバーのダウンタウンと空港を結ぶ電車路線。
思ったよりいいカナダ (2008.08.24)
こんなニュースがあった。掲載されている表を見て面白いのは、満足度が期待度を上回ったのはカナダとフィリピンだけだということだ。つまり、両国は旅行してみると思ったよりも良いのだ。しかもカナダは、期待度ではかなり下のほうなのに満足度では上位にランクされている。
そうなんだ、カナダはそれほどいいところなのに、みんな知らないんだ・・・(^_^;。そのためか、今年あたりはバンクーバーの旅行業界も冷え切っている。「みんなでカナダへ行こう!絶対に大事にしてもらえるよっ!」
タッド・フジカワが日本ツアーへ (2008.08.23)
ハワイのプロ・ゴルファー、タッド・フジカワが来年から日本のゴルフツアーに本格参戦するようだ。2007年1月にハワイ・オープンでアマチュアとして大活躍したあとプロ転向宣言をしたものの、その後スポンサー招待で参加した日米欧のプロ・トーナメントではほとんどが予選落ちだった。ともかく、来年1月に18歳と言う若さなのだから、すべてはこれからだ。最終学年となる学校(モアナルア高校)のほうはオンラインで授業を続けるらしい*。
* 最初、「大学へは必ず行く」と言っていたタッドだったが、経済的な理由もあってプロ転向が早まり、高校卒業も怪しくなってきた。なんとか卒業して欲しいものだ。
<ニュースソース: ホノルルアドバタイザー>
ウジムシ療法はいかが・・・(^_^;)? (2008.08.22)
ナショナル・ジオグラフィック National Geographic の番組を見ていたら、バイオセラピー biotherapy (生物療法)なる医療技術のことが紹介されていた。なんとウジムシ*(ハエの幼虫)やヒルを使って人間の病気を治すのだ。番組では、イギリスで糖尿病患者の潰瘍部分にウジムシを塗りつけ壊死した部分を食べさせたり、大怪我をした子供にヒルを使って内出血した血液を吸いださせたりして治療するシーンが出てきた。
また、他の番組でも生物療法が取り上げられ、機械で切断してしまった親指の接合治療のもようが放送されていた。動脈は簡単に接合できるが静脈の接合が難しくて、指をつないでも動脈からの血の行き所がなくなってうっ血し、治癒を遅らせてしまうらしい。そんなときにヒルが大活躍するのだと言う・・・(^_^;。
欧米では生物療法がさかんに行われるようになってきており、日本でも生物療法技術を研究する会社**があるらしい。普段は毛嫌いされるような生物も、どんなところで人間の役に立ってくれるか分からないものだ。
* 「ウジムシ」のことを英語で maggot といい、「マゴットセラピー」なる呼び方もあるようだ。
** 歴史のところには、古代マヤ文明やオーストラリアのアボリジニー社会、ビルマの伝統医療などでは数千年前からウジムシ療法が行われていたと書かれている。
テレビ番組配信システム Joost (2008.08.21)
Joost(ジュースト)は、P2P*を使ったインターネットテレビ配信システム。過去に放送されたドキュメンタリー、エンターテインメント、スポーツ、映画、音楽、ニュースなどを無料で見ることができる。私はドキュメンタリーが好きで、National Geographic などの自然科学番組を良くみる。
いまのところ、ほとんど英語番組なのが日本の人にはつらいが、英語のヒアリングを向上させたい人には最適だ。NHK も近々 Joost を使って配信を開始するらしい。いずれは、日本語の番組もたくさん登場するのではないだろうか。
なお、Joost を使うにはブロードバンド接続、512MB以上のメモリー**、ペンティアム4以上のCPU などの要件を満たす必要がある。ダウンロードサイトはこちら。
* P2P (P to P) とは、「不特定多数のコンピュータが相互に接続され、直接ファイルなどの情報を送受信するインターネットの利用形態。また、それを可能にするソフトウェアやシステム」のこと。日本でよく問題になるファイル共有ソフト Winny もP2P技術を使っている。
** できれば1GB以上あったほうがよさそうだ。512MBではスムーズに作動しなかったことがある。
血圧チェックは家庭で (2008.08.19)
医者に血圧を測ってもらうと精神的な原因で通常よりも高い数値になる、いわゆる white coat effect「白衣現象」は良く知られている。それに関して、このほど American Heart Association(アメリカ心臓協会?)なる組織が家庭での血圧チェックを奨励し、その計測方法を具体的に発表した。それによると、次のような点に注意する必要があるらしい*。
今回の発表によれば、家庭での計測のほうがより正確な数値を期待できるという。なお、(北米でも)60歳以上の人たちの二人に一人は高血圧をわずらっているらしい。どうやら、"塩分取りすぎ"の日本人**だけの問題ではないらしい。
- 上腕に正しく装着できる血圧計を使う。
- 手首で測るタイプの血圧計は避ける。
- 背もたれのある椅子にかけ、足は床に置き、(検査する)腕を心臓の高さにして、一分間隔で二回または三回計測する。
- 毎日同じ時間に、あるいは、主治医のすすめるやり方で計測する。
- 血圧計は信頼できるメーカーの物を使用する。不安がある場合は主治医に計測してもらうときに血圧計を持参して比較し、正確度を確認する。
* 私が行っている計測方法とほぼ同じだった・・・(^_^)。私はさらに結果をエクセルにまとめて、毎日平均値が出るようにしてある。長期間集計しておくと、どんな傾向にあるのか一目瞭然。面白いのは、しばらく運動をしないとてきめんに数値が上がることだ。
** こちらで生活してみるとよく分かるが、日本人は味噌、醤油、漬物など"塩の固まり"のような食生活を送っていて、甘い物が大好きな白人とは対照的だ。たとえば、カナダ人が好む菓子パン類はほとんど"砂糖の固まり"・・・(^_^;。
<ニュースソース: CTVニュース>
冷夏と思ったら猛暑 (2008.08.17)
「今年もバンクーバーは冷夏・・・」と書いたとたんに猛暑がやってきた。この数日ものすごい暑さだ。寒暖計も30度近く行っている。日本の気温に比べたらたいしたことはないのだが、紫外線が日本の5〜6倍あるので、陽射しに当たると強烈に暑い*。戸外で長時間駐車していた車に乗ったら、まるで天火でローストされているような気分だった・・・ぶつくさ男のローストはいかが?安くしときまっけど・・・(^_^;。
* それでも、この時季は朝晩の気温が下がるので夜はなんとかしのげる・・・。
またしても冷夏 (2008.08.12)
去年も冷夏だったが、今年もバンクーバーは冷夏で終わりそうだ。バンクーバーでは7月下旬から8月上旬にかけてが最も暑くて、例年なら、私の家では夜は窓を開け放さないと眠れない。ところが、この夏は一度もそれがなかった。7月末から数日置きに4日間、花火大会があり、これが終わるとたいがい気温が下がり始める。今年は逆に花火が終わってから少し暑くなっただけで、すでに朝晩は涼しくなってきた。
* 結局、春からの低温がそのまま続いてしまった感じ。ラ・ニーニャの影響かもしれない。
「・・・させてください」 (2008.08.09)
先日、女子柔道でオリンピック三連覇がかかった選手が準決勝で敗れた。夫であるプロ野球選手がインタビューに答え、長年、女子柔道界に君臨してきた妻をねぎらって「まずはお疲れ様でしたと言わせてください」と言った。
こちらに住んでいると、この「・・・させてください」という言い方がやたらまどろっこしく聞こえてしまう。なぜ「(・・・お疲れ様でした)と言いたいです」とはっきり言わないのか。実は、日本のニュースを見ていると、「・・・させてください」という表現は政治家の発言を初めとして、かなり頻繁にに出てくる。他人の許可が必要な場合は「・・・させてください」でよいが、今回のように個人的な行為に使われると、つい「あれ?」っと思ってしまう。
英語にも似たような丁寧表現はあるが、日本語でほど頻繁には使われない。北米人は特に単刀直入な物言いが好きだから、彼らがこのような表現を聞いたらよけい気になるに違いない。丁寧にするのは良いが、やりすぎもおかしなものだ*。
* と言いながら、自分でも日本に帰ったら「・・・させてください」などと言いそう・・・(・_・;。
Global Dimming 地球薄暮化 (2008.08.07)
27チャンネルの NOVA という科学番組シリーズでこんな放送があった。
2001年9月11日の同時テロの後、3日間に渡ってアメリカでは飛行機が一機も飛ばなかった。そして、その間、空がいつも以上に青く見えたそうだ。空の青さに気付いたアメリカの科学者がアメリカ全土の気温を調査した結果、その3日間だけ朝晩の気温差が異常に大きかったことが分かった。つまり、昼の気温が高くなり夜の気温が逆に下がったのだ。
Global Warming 地球温暖化はいまや人類にとって大きな問題だが、ここ数年 Global Dimming 地球薄暮化という新たな問題が提起されているという。飛行機の排気ガスを初めとして、人類が作り出す大量の産業排出ガスが"鏡状"の雲を作り出して太陽光線を跳ね返し、その結果、地球上にそそぐ太陽光の量が何十パーセントも減少する*。そして、それによって地球上の水分蒸発量が減り**、降雨量を減少させ、何年か前にアフリカで発生したような大規模な干ばつを招くというメカニズム・・・。
それにしても、3日間飛行機が飛ばないだけで空気がきれいになって、昼夜の間で大きな気温差が生まれるほど太陽光線が強くなるわけだ。そのうちに、月に何度か「飛行機がまったく飛ばない日」が作られるかもしれない。
* 旧ソ連邦では1960年から87年の間に20%、イスラエルでも1950年代から90年代の間に22%も太陽光が減少したと報告されている。
** 当初、一般の科学者は「温暖化が進めば水分の蒸発も増えるはずだ・・・」として、「地球薄暮化が水分蒸発を減少させる」という理論に懐疑的だったらしい。
<参考サイト:グローバル・ディミングは地球の未来を左右するのか>
"カナダ式"公衆電話 (2008.08.06)
ショッピングモール Metropolis Metrotown の公衆電話から友達に電話をかけた*。あいにく友達は電話中だったので受話器を置いた。ところが、戻ってくるはずの25セントが戻ってこない。「またやられたか・・・」と思ったが、こちらでは良くあることなので驚きもしなかった。
しばらくしてから、別の電話からまたかけた。ところが、25セント入れたのに「25セント入れてください」とメッセージが出る。「なんじゃこれは」と思いながらも「受話器を置けば25セント戻ってきて、かけなおせるだろう」と受話器を置いた。ところが、またしても戻ってこない。泣きっ面に蜂が刺して石につまづいて転んだような気分・・・。
"巻き上げられた"50セントもしゃくだが、それ以上に小銭がなくなってしまって、駐車場にある自分の車まで小銭を取りに行く羽目になったのが頭にきた**・・・(>_<)。
* 私はカナダでも数少ない"携帯使わない族"。
** 周囲の店で両替してもらおうかと思ったが、どの店も忙しそうであきらめた。
<後で考えたら、この電話は何年か前の2月にカレンダーを送ってきた例のT社のものだった・・・「なるほど〜」と合点が行った・・・(^_^;>
Opera の新機能「Opera リンク」 (2008.08.02)
ブラウザ「Opera オペラ」の新しい便利機能をまた発見した。「Opera リンク」がそれだ。
この機能を使うと、複数のコンピュータや携帯電話の間で、ブックマーク(お気に入り)やスピードダイヤル*を常に同期して**共有できる。たとえば一つのコンピュータにブックマークを追加したとする。すると、他のコンピュータでも自動的にブックマークへの追加が行われる。複数の機器を使って仕事をする人にはすごく便利。詳しくは、「Opera のページ」の「Opera リンク」を参照。
* Opera 特有のもので、ブラウザが"空"の状態の時に使用できる「9つの主要ブックマーク表示機能」。「新しいタブ」ボタンを押すと、スピードダイアル画面が出るのでブックマークを出す必要がない。
** 「同期する」とは「周期やタイミング、内容を同一に揃えること」。この場合、分かりやすく言えば、複数の機器(コンピュータや携帯電話)間でブックマークやスピードダイアルを同一に保つこと。
パテュロ・ブリッジの架け替え (2008.08.01)
バンクーバー近郊のフレイザー河にかかるパテュロ・ブリッジ Pattullo Bridge*を新しい橋にする計画が固まったようだ。パテュロ・ブリッジは車線が極端に狭くとても危険な橋で事故も良く起こる**。だから、架け替えには大賛成だ。
ところが、どうやら有料の橋になるらしい。これは私には解せない。今まで橋のなかったところに新しい橋を造るのなら、州の財政難のなか有料化もある程度やむをえない。しかし、いままで橋のあったところに有料の橋をかけるのは問題がある。なぜなら、道路や橋はあくまでも税金で造るべきものだからだ。
有料の橋にしたら、それを利用する人たちは税金の二重取りをされるのと同じだ。バンクーバー周辺では他にも建築中あるいは計画中の橋があるが***、架け替えの橋で有料化されるのはいまのところパテュロ・ブリッジだけだと思う。どうして、この橋だけが有料になって、これを利用する特定の地域の人たちだけが割を食わねばならないのか。当然、サリーなど周辺自治体では反対意見が起こっている。
* バンクーバーから東へ行って、バーナビー Burnaby、ニューウェストミンスター New Westminster と通過し、その先でフレイザー河にかかるのがパテュロ・ブリッジ。橋を渡るとサリー Surrey の町がある。
** 私はめったに利用しない橋だが、まれに渡ると車線の狭さに肝を冷やすことがある。
*** フレイザー河の少し上流、ピットメドウズ Pitt Meadows 付近には ゴールデンイアーズ・ブリッジ Golden Ears Bridge が現在建築中で、2009年夏に開通する予定。これも有料化されるが、いままで橋のなかったところなので仕方がないかも・・・。なお、この橋には料金ブースは造られず、車両は通過するだけで自動的に料金支払い(請求?)が行われるらしい。
ウィスラー街道でがけ崩れ (2008.07.30)
バンクーバーとウィスラー Whistler を結ぶ99号線のポルトーコーブ Porteau Cove (Furry Creek の南)付近で昨夜、大規模ながけ崩れが発生し、道路と鉄道線路を崩れ落ちた岩石が覆いつくした。当初、24時間は交通は復旧しないと発表されたが、がけ崩れの規模が相当なものだったことが分かると、少なくとも5日間は道路も鉄道も使えないと訂正された。
99号線を使うとウィスラーから南下して2時間足らずでバンクーバーに着く。さもなければ、6〜7時間かけてガリバルディ山塊を時計回りに回るしかない。つまり、ウィスラーからいったん北上してペンバートン Pemberton、リルエット Lillooet、それにホープ Hope を経由するルートだ。
現在、夏の観光シーズンでカナダ国内や海外からたくさんの観光客が滞在しているが、多くの人はやむなく時間のかからない水上飛行機などでバンクーバーへ移動して、帰りの飛行機に間に合うようにしているようだ。800ドルもするらしいが、どうしようもないのだ。
ウィスラーは、バンクーバーとともに2010年の冬季オリンピック開催予定地だ。当初から99号線の輸送能力と安全性が問題視されていたのだが、こんな事故があると「やはり・・・」と思いたくなってくる。特に、途中の町スコーミッシュ Squamish までの道路はハウサウンド Howe Sound フィヨルドのがけっぷちを走っているため、これまでの100年の間にもなんどもがけ崩れが発生し、たくさんの人が亡くなっている**。
* このルートは交通量が少なくて道路が十分整備されておらず、冬は通行止めになる。
** 今回はさいわいにも死傷者は出なかったようだが、「急峻な海岸山脈の真っ只中にあるこの地域の道路は、100%の安全を保証できないのが現実だ・・・」とはブリティッシュ・コロンビア州の運輸大臣のコメント・・・コワッ・・・(・_・;。
18人目の出産 (2008.07.26)
バンクーバー郊外のアボッツフォード Abbotsford に住むアレクサンドル・イオンス(51歳)の妻リビア(44歳)は、22日に18人目の子供を出産した*。この州の最高記録だとか。
1990年にルーマニア Romania から、数人の子供たちをつれて移民してきた夫婦は、初めはこれほどたくさんの子供をもうけるつもりはなかったのだが、「いつの間にか、こうなっちゃった」そうだ。今後の出産について聞かれたリビアは、「これが最後かもしれないわ。でも私には分からない・・・」と笑っている**。
建築会社で働くお父さんは一生懸命働いて、23歳をかしらにした10人の女の子と8人の男の子を育てねばならない・・・(*^_^*)。
ニュースソース: CBCニュース (一家の写真がにぎやか)
* 世界中からのマスコミ攻勢にあって、初めは面白がっていたアレクサンドルも、電話やインタビューの申し込みがあまりにたくさん来るので、今では「疲れた」と苦笑い・・・(^_^;。
** 実は、二人は今回男の子を産んで男女9人ずつにしたかった。ひょっとすると、今後も10人ずつにしたいのかも・・・(^_^;)?。
警察みずから詐欺行為 (2008.07.20)
今年5月、バンクーバーに住む中年の男性が、警察のオークション*で約2,000ドル(約20万円)払って高級自転車を買った。彼はガンの手術をしたあとで、体力を付けるために医者から自転車でのトレーニングをすすめられていたのだ。
6月にグランビル通り Granville Street で自転車に乗っていると、警察官に止められた。ヘルメットをかぶっていなかったためだ**。警察官の要求に応じて、自転車を逆さにしてシリアル番号をチェックし警察官に教えた。警察官が番号をコンピュータに打ち込むと、「盗難自転車」と出てきた。彼は自転車を警察のオークションで買ったこと、そのときの領収書も家にあることなどを説明したが、警察官は一切耳を貸さず、自転車をパトカーのトランクに載せて持って行ってしまった。
その後、彼は領収書を持ってなんども警察に足を運んだが、さっぱりらちがあかない。いまだに、どこに自転車が保管されているのか、いつ返してもらえるのか、はたまた返してもらえるのかもらえないのか、さっぱり分からない。どうやら、バンクーバーの警察は自ら"詐欺団"と化してしまったようだ***・・・(・_・;。
ニュースソース: CTVテレビ
* 犯罪者から没収した盗品などのオークション。中でも自転車のオークションはとても人気があるとか。
** ブリティッシュ・コロンビア州では、自転車に乗る人はヘルメット着用が義務付けられている。
*** ひょっとして、警察はその自転車をまたオークションにかけるのかも・・・(・_・;。
野茂選手の引退 (2008.07.17)
日本のプロ野球選手に大リーグへの道を拓いた野茂英雄投手がついに引退した。大リーグ球団*のあるカナダに住んでいても、たいして大リーグに興味のなかった私をファンにしたのが野茂だった。「野茂、引退」のニュースは、大リーグ公式サイト、CBSニュース、当地のスポーツチャンネルなどでもニュースになっていた。大リーグにとっても野茂の存在はそれだけインパクトがあったのだろう。
* トロント・ブルージェイズ Totonto Blu Jays。最近はあまり強くないが、1992年〜1993年にはワールドシリーズで二連覇した。
<ちなみに、Jay とはカケスのこと。参考サイト「アオカケス」 blue jay。ブリティッシュコロンビア州の「州の鳥」であるステラーカケス Steller's Jay とよく似ているが、少し違う。ロッキー山脈を境にして、東に Blue Jay、西に Steller's Jay が分布している。また、ウィスラーに行くと、とても人懐こいカナダカケス Gray Jay が手に乗ってくる。>
ハドソンズベイ・カンパニー売却 (2008.07.16)
北米最古の企業と言われるハドソンズベイ・カンパニー Hudson's Bay Company は、いまや唯一の"カナダ製"デパート The Bay を初めとして小売店チェーンを多数展開するが、またしても売却されることになった*。新しい買い手はアメリカの NRDC Equity という会社で、アメリカで Lord & Taylor というチェーン店を展開する企業だ。ハドソンズベイ・カンパニーは2006年にもアメリカのジェリー・ザッカー Jerry Zucker という人物に売却されたのだが、その人が最近死去したため NRDC Equity が名乗りを上げたらしい。
ハドソンズベイ・カンパニーはカナダの歴史を作ったような会社だ。1600年代後半に動物の毛皮を作る会社としてイギリスで設立され、ビーバーなどの動物を求めて、まだ未開の地だったカナダ中部から西部にかけて開拓をすすめていった。同社がカナダの各地に築いた砦の多くが今日のカナダの都市になっている。ウィニペグ、エドモントン、それにこの州の首都ビクトリアなどはみなハドソンズベイ・カンパニーの砦から始まった町だ。それから、各地にある「フォート・XXX」という名称の町もすべてそうだ**。
* ずいぶん前にも「ハドソンズベイ・カンパニーが"本業"の毛皮生産からついに撤退した」というニュースが流れて時代の移り変わりを感じさせたが、今度のニュースはさらにそれを印象付ける。
** Fort =砦。そのうちの一つ、アルバータ州のフォートマクマレー Fort McMurray はオイルサンド地帯のど真ん中にある。最近の原油の値上がりによって、多少、精製に金がかかるオイルサンドでも採算が合うようになって来たため、大変なブームに沸きかえっている。
グラウス山が禁煙ゾーンに (2008.07.15)
バンクーバーの北にそびえるグラウス山 Grouse Mountain は、冬はスキー客*、夏は眺望を楽しむ観光客で大変な賑わいの観光地だ。そのグラウス山がこの冬から「完全禁煙ゾーン」になるらしい。山頂の観光施設とふもとからのロープウェーを経営する会社が、スタッフはもちろん観光客にも山上での喫煙を禁止するのだそうだ**。
私は喫煙しないからこうした動きは大歓迎だが、喫煙する人、特に喫煙するスタッフにはつらいことだろう。このニュースが流れてから、「もうグラウスには登らない・・・」などと言うメールがマスコミ各社に送られてきているらしい・・・(^_^;。
* ダウンタウンからふもとまで車で約15分、ロープウェーで8分。ダウンタウンから30分足らずでゲレンデについてしまうという便利なスキー場だ。
** バンクーバーでは最近、「建物から6メートル以上離れないと喫煙してはならない」とか「特定の通りや区域では喫煙してはならない」とか新しい"ルール"が作られて、ますます禁煙運動の厳しさが増している。
ジャンケンポン (2008.07.12)
セントラルパークを散歩していたら、「ジャンケンポン・・・」*と子供の声が聞こえた。ふりかえると、なんと白人の子供たちだ。「ありゃあ・・・ついに外国人も"ジャンケンポン"というようになったんだ」と驚いた・・・(*^_^*)。
ジャンケン自体はいまや外国人もよく使う。今日もテレビのシットコム・ドラマでジャンケンのシーンが出てきた。でも、"Rock, Paper, Scissors" (石、紙、ハサミ)などというのがふつうで、「ジャンケンポン」とはまず言わない。それが、ついに掛け声まで"輸入"されたのだ。
勝ち負けを決めるときに、彼らはコインを投げ上げて裏表で決めるのがふつうだが、三人以上になるとコインではダメだ。その点、ジャンケンなら何人でも使えるから、とても重宝なのだろう**。
* 私の田舎(群馬県の山奥)では「ジャンケンポン」でも通じるが、ふつうは「チッカンショ」という。友達にそれを言ったら、ゲラゲラ笑われてしまった・・・(^_^;。
** Wikipedia にはこんな解説もあった。どうやら想像以上に"国際化"が進んでいるようだ・・・というよりも、ジャンケンのやり方そのものは必ずしも Made in Japan ではないのかもしれない。というのは、World RPS Society (世界じゃんけん協会)なる組織は、1842年にイギリスで設立されており(現在はカナダにある)、それ以前に日本から"輸出"されたとは考えにくいからだ。なお、RPS は"Rock, Paper, Scissors"の頭文字をとったもの。ジャンケンの世界選手権まであるらしい・・・(^_^;。参考ページ。
水道水を飲もう (2008.07.12)
ペットボトル*入りの水が普及するようになって久しい。バンクーバーでも水道水を飲まない人が多くなっている。なんとなくボトル入りの方がきれいな水と思われているからだ**。ところが、この数日、当地のマスコミで「水道水を飲もう」という運動のニュースが伝わっている。力を入れているのは、バンクーバー都市圏の水資源を管轄するお役所だ。
今日も、Water Committee Chair (水資源委員会会長?)の Tim Stevenson と言う人が、テレビのインタビューに答えて、「バンクーバーの水は世界でも最高レベルの良質の水だ。だから、ボトルの水に代えて水道水を飲んで欲しい」と呼びかけていた。2,010年までに、ボトル入りの水の消費量を20%減らすのが目標だとか。
究極の目的は、あまりにも大量に出回って廃棄が問題になっているペットボトルの数を減らすことのようだ。ペットボトルはリサイクル運動も盛んだが、消費量を減らすことによってボトルの製造自体が減少することになれば、それはそれで良いのかもしれない。
* 「ペットボトル」は和製英語だそうで、他の国では plastic bottle 「プラスチックボトル」というのがふつう(カナダも同じ)。
** ボトル入り飲料水業界による宣伝文句に影響されているところが、少なからずあるようだが・・・(^_^;。
メモリ増設 (2008.07.11)
買って5年になるデスクトップ・コンピュータ(SONY VAIO)のメモリを、256メガから1ギガに増設した*。その結果だんぜん動きが早くなって、スイッチを入れてから3分くらいで"準備OK"になるようになった。なにしろ、それまでは12分くらいかかっていたのだ*。
* 少しずつ遅くなったものだから、「遅い」と言う自覚がなかった。増設によって何もかもがスピーディになって、いかに遅かったかがよく分かった・・・(^_^;。
マイクロソフトのトリック (2008.07.04)
Office 2000 を Vista にインストールしたら、なぜか Microsoft Outlook が使えない。次のようなメッセージが出てしまうのだ。
「Windowsアドレス帳を開こうとしてエラーが発生しました。WAB.DLLがみつかりません。」*
これでは、受信はできてもアドレス帳が使えないから、送信ができない。
ネットで調べまくったら、たくさんの人たちが同じ問題に直面しているらしくて、いろいろな情報が載っていた。どうやら「特別な操作をしないと、Office 2000 版の Microsoft Outlook は Vista では使えない」ようだ。結局、次のサイトで紹介している方法を採って、やっと使えるようになった。
http://blog.goo.ne.jp/raviola/e/16a8ebca8de46cadbd48d000b03107ce
大半の人たちはこうした操作をすることに気がつかないまま、あきらめて新バージョンの Office を購入する羽目になるのだろう。それが、Microsoft のねらい目か。なんともはやアンフェアーなビジネスだ**。マイクロソフトとしては「よく調べれば、どのソフトも使えるのです」と言いたいのだろうが、これほど調べないと分からないのでは、"トリック"と呼ばれても仕方がない。
それにしても、新バージョンを買わずに他のソフトに切り替える人もいるだろうから、Office の利用者が減って、いずれ「おごれる者ナントカ・・・」の轍を踏むことになるかもしれないのだが***・・・。
* そもそも、なぜ、これに加えて「古いバージョンをお使いですので、次の手順で変更を加えればお使いになれます・・・」などと説明しないのか。
** このあたりがマイクロソフトが嫌われる原因なのだろう。私自身、XP を使い始めたときに、それまで使っていたホームページ作成ソフト「フロントページ」が使えなくて、捨ててしまったことがある。今度のやり方で使えたのかと思うとしゃくに障る。
*** たとえば、OpenOffice という無料ソフトは、メーラーがない以外は Microsoft Office とほとんど同じ機能を持つ。私もいま研究中。
ガソリンの値段 (2008.06.29)
最近、ガソリンの値上がりが激しい。私は1994年以来、家計簿ソフト Quicken を使っているが、ラッキーにも時々ガソリンの値段を記入していた。それから抽出した結果がこれ(リッターあたり)*。
2008.06 1.429ドル
2007.11 1.059
2006.11 0.920
2006.01 0.899
2005.03 0.966
2004.01 0.689
2003.03 0.889
2002.01 0.549
2001.04 0.541
2000.01 0.518
1999.03 0.349
1995.12 0.409
なんと、この13年間で3倍以上になったわけだ。Quicken の記入を開始する前は、0.200台の値段もあったように記憶する。何年か前に一種の"ガソリン税"が開始されたこともあるのだが、それにしてもものすごい上昇だ**。
* 1カナダドル100円として、1.429ドルはおよそ143円に相当する。
** さいわいにも、私はあまり運転しないので一月に一度くらいしか給油しないが、車を仕事に使っている人たちには本当に大変だ。
日本のテレビが見られる (2008.06.27)
友達から、インターネットを使って、日本のテレビやラジオを無料で視聴する方法を教わった。KeyHoleTV というのがそれだ。以下のサイトからソフトウェアをダウンロードできる。
http://www.v2p.jp/video/
「視聴者用ソフト」と「発信者用ソフト」があり、だれでも発信者にもなれるようだ。さっそく、「視聴者用ソフト」をダウンロードしてやってみたら、けっこう見られる。
以前、ソニーやスカイプのテレビ用システムのことは聞いたことがある。しかし、それ用の機器を買う必要があって金がかかったり、日本の知人のコンピュータに少し操作をしてもらったりしなければならなかった。それが、KeyHoleTV はそんな手間もなく無料なのだ。
インターネットはどんどん進化しいる。この先、なにが起こるのかまったく興味津々。
VISTA奮闘記 (2008.06.22)
VISTA の不評は以前から聞いていたが、自分で実際に使ってみると、確かに次から次へと問題が発生する*。それなりの理由があって作られているのだとは思うのだが・・・(・_・;。
*アドレス帳の文字化け
家庭内LAN の設定が終わったので、デスクトップ(XP)のOutlook Express から Windows メール(Outlook Express のVISTA版)に、アドレス帳をインポートしたら名前などが文字化けしてまったく見えない。
ネットで調べまくったら、どうやら「Windows メールのフォント形式」が O. Express のものと異なるので、フォント形式を手動で変更する必要がある」ということらしい。いろんなサイトのヘルプでなんとか文字化けを修正したが、これだけで半日くらい費やしてしまった。参考にしたサイトは次の通り。
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20070904/281166/?P=2
*ファイル共有:
家庭内LAN の設定後、2台のコンピュータ間でのファイル共有の設定に取り組んだ。ところが、これが極めて難しい。ネットで調べてみても、みんなそうとう苦労している。XP のときでもだいぶ苦労したが、それ以上だ。結局、3日間にわたって"研究"した結果なんとか設定できた・・・そればっかりやっていたわけではないのだが・・・(^_^;。
一番のネックだったのは、Norton のファイアーウォールがブロックしていたことだ。それと、フォルダをどこで"共有"に設定変更するのかも分かりにくかった。参考にしたサイトは次の通り。
http://www.microsoft.com/japan/technet/network/evaluate/vista_fp.mspx
http://www.digitalcowboy.jp/support/faq/dc-mc35ul2/pcnetwork-vista.html
http://www.web2-labo.com/windows_vista.html
*Windows Mail からの送信メール文字化け:
Windows Mail から自分宛にテストメールを送ったら、受信側で日本語が文字化けして読めない。いろいろ調べたら、Windows Mail で次の設定変更を行って直すことができた。
Tools → Options → Send → Default Encoding を Europe から Japanese (JIS) に変更
よく考えれば当然のことで、Vista 英語版で Default Encoding が最初から日本語になっているはずがないのだ。英語版 Windows を使っているから仕方がないが、こんなことが起こるたびに時間を食われる。
* セキュリティのことなどを考慮して、ややこしくできている部分もあるのだろうが、こんなに難しかったら時間のない人たちはあきらめてしまう。改良なのか改悪なのか、疑いたくなる。
カナダのパソコンは安い? (2008.06.23)
やっとこさノートパソコンを買い換えたのだが、気がついてみると、なぜかバンクーバーで売られているパソコンは、日本で発売されているのに比べるとかなり安い。私が買った機種は次のもの*。
機種: SONY VAIO NR385DS
価格(税金込み): 733カナダドル ・・・ 約73,300円相当
CPU: Core 2 Duo T5550
クロック数: 1.83GHz
メモリ: 2GB
ハードディスク: 200GB
OS: Windows Vista Home Premium
(注)ただし、内蔵のウェブカメラ&マイクなし**
デスクトップ・コンピュータの"補助"なので安物にしたのだが、それでもプロセッサーは Core 2 Duo だ。日本で売られているソニー製で Core 2 Duo が入っているものは、価格ドットコムでも10万円はする。なぜ、こちらではこんなに安いのだろう?"質素"なカナダ人のために安くしてくれているのか・・・(^_^;)?。
* Staples で購入。SONY の正価は税込みで約950ドル。店によっては税込み900ドル以上で売られていた。
** 私は、ノートパソコン用のウェブカメラ(マイク内蔵)を持っているので、内蔵カメラは不要。
英語版 Windows Vista の日本語化 (2008.06.21)
ついに私も Windows Vista を使うことになった。いろいろ否定的な評判が多くてあまり乗り気ではなかったが、XP の機械がもう使えないので仕方がない。
ところで、Vista (英語版)の場合、日本語化が一筋縄ではいかないことに気がついた。シアトル郊外のスズキゴンさんが、彼のウェブサイト「日本語オーケー! Nihongo-OK.com」*で日本語化の方法をとても親切に教えてくれているのだが、彼の説明だけでは足りないのだ**。Control Panel → Regional and Language Options で、少なくとも2ヶ所"日本語化作業"をしなければならない。詳しくは「Windows Vista の日本語化」ページを参照されたい。
* ゴンさんの顔のすぐ下にある「Video & Old Articles」をクリックすると、日本語化がビデオで説明されている。
** ゴンさんの方法だけでやったら、朝日新聞の「PR情報」のところや、Microsoft Office のインストール画面などが文字化けしてしまった。彼のウェブサイトはとても親切だから、ひょっとすると別のページで説明しているのかもしれないが。
ノートパソコン騒動・・・その3 (2008.06.20)
<おそまつなウィルス対策ソフト>
買ってきて早々に動きがおかしくなった東芝のノートパソコンを返品してから、別の店でソニー製を買ってきた。ところが、これもあっという間に使えなくなって返品する羽目になった。世界に冠たる日本の技術でこんなことがあるのだろうかと、信じられない気持ちになった。いくらノートパソコンが壊れやすいといっても、新品がこんなふうに次から次へと壊れるはずはないのだ。
もう、どのメーカーのを買ったらいいのか分からなくなって途方にくれているうちに、ふと、あることに気がついた。「ひょっとすると、私が使っているソースネクスト社のウィルスセキュリティZero (ウィルス対策ソフト)が原因しているのではないか・・・」。そこでウィルスセキュリティZero をネット検索して調べてみたら、案の定、たくさんの人が私と同じような問題に遭遇していた。以前から悪評は聞いていたが、これほどだとは知らなかった。
http://okwave.jp/qa4046561.html
http://q.hatena.ne.jp/1171128100
http://yamatoji.blog.hobidas.com/archives/article/10232.html
原因が分かれば、もう安心だ。もう一度ソニー製を買ってきたら、今度は、とてもスムーズにセットアップが始まった。もちろん、ウィルスセキュリティZero は使わない。
<参考トピック:「ノートパソコン騒動・・・その2」 (2008.06.09)>
ケルティック・サンダー(コーラスグループ) (2008.06.11)
偶然、27チャンネル(KCTS9、シアトルの教育テレビ)で録画したアイルランドのグループ、ケルティック・サンダー Celtic Thunder がなかなかいい。アイルランドやスコットランド出身の男性5人組が歌う、アイルランドやスコットランドの民謡、それにポール・アンカ、エルビス・プレスリー、シャルル・アズナブールらの作品などが心にしみる。
2007年にオーディションから結成され、同年8月にデビューしたケルティック・サンダーのメンバーは次の5人。
ポール・バイロム Paul Byrom (29歳、アイルランド、ダブリン出身)
ジョージ・ドナルドソン George Donaldson (40歳、スコットランド、グラスゴー出身)
キース・ハーキン Keith Harkin (21歳、北アイルランド、デリー出身)
ライアン・ケリー Ryan Kelly (29歳、北アイルランド、モイ出身)
デイミアン・マッギンティ Damian McGinty (15歳、北アイルランド、デリー出身)
なかでも最年少のデイミアン・マッギンティはまだあどけなさが残る表情で、特に女性ファンの心をつかんでいる。と言っても、彼だけがちやほやされるような演出ではないのが、また好感・・・。
デイミアン・マッギンティ Puppy Love (ポール・アンカ作) 歌詞
デイミアン・マッギンティ Bird without wings (フィル・コルター/マイク・チャップマン作) 歌詞
キース・ハーキン Lauren & I (キース・ハーキン作)
ポール・バイロム Steal Away (フィル・コルター作) 歌詞
ジョージ・ドナルドソン My Boy (フィル・コルター作)
ライアン・ケリー Desperado (イーグルズ作品)
全員コーラス Ireland's Call および Caledonia
(Ireland's Call = フィル・コルター作、Caledonia = ダギー・マクリーン作)
異常低温・・・11月の気候 (2008.06.10)
5月末から天気がおかしい。まるで11月の気候なのだ。気温が低い上にどんよりして、時々パラパラと降りだす。5月30日には最高気温 8.2度と、観測史上の最低温度を記録してしまった。しかも、"11月"になってからすでに10日以上も経つのだ。今朝、シアトルのテレビ番組を見ていたら、カスケード山脈の峠 スノーカルミーパス Snoqualimie Pass (シアトルから約80km東)では雪が降ってるではないか・・・。
例年、4月末から家では短パンしかはかないが、最近は長袖長ズボンだ。今年は2月が暑くて短パンで歩き回ったというのに・・・(・_・;。いったいどうしたんだ*。
* ラ・ニーニャが原因らしい。ところで、北米東海岸は逆に異常高温が続いていて、先日、トロントでは40度近くまで気温が上がったらしい。
<この寒さで今朝スタンレー公園では、ホームレスの人が焚き火をして森林に燃え移り、ちょっとした火事騒ぎだったらしい。>
盗難品の大部分戻る (2008.06.10)
ブリティッシュコロンビア大学 (通称UBC)の「人類学博物館」Museum of Anthropology に泥棒が侵入して、展示品が盗まれた事件については5月25日に書いたが、盗難品の大部分が戻ってきた。RCMP (カナダ国家警察)がニューウェストミンスター New Westminster の家屋を捜索して取り戻したのだ。しかし、いまだにビル・リード Bill Reed の作品数点が見つからず、さらに捜索を続けているらしい。
<ニュースソース:CTVテレビ・・・右側にビデオニュース>
ノートパソコン騒動・・・その2 (2008.06.09)
東芝のノートパソコンを修理に出して一週間くらい経って、"修理センター"から電話があった。「古い型の機械なので部品を取り寄せて修理するのはあまり得策ではないから、この機械を500ドルくらいで買い取らせてください」と言ってきたのだ。どうせ9月には保障期間が終わるので、今回の修理後に200ドルくらいで売り飛ばすことを考えていたから、"渡りに船"とばかりに「OK!」した*。
で、さっそく新しい機械を同じ店(Staples)から買ってきた。今度もまた東芝の機械(Toshiba Satellite A300-SD5)で Windows Vista (Home Premium) が入っている。ところが、この機械が最初からおかしかった。次から次へと問題がでてくるのだ。
― Microsoft Outlook で日本語が文字化けする。
― ウェブサイトも日本語が文字化けするのがある。
― 他のソフトも日本語が文字化けするのがある。
― Norton のウィルス対策ソフトを引っこ抜こうと思ったら、引っこ抜けない(特別なソフトを使ってやっと引っこ抜いた)。
― ソースネクストのウィルスセキュリティZERO のインストールができない**
それでも、「まあ、いつも最初は苦労するから・・・」と思ってなんとか使って行こうとした。ところが、そんな矢先、突然フリーズした。マウスパッドもふつうのマウスもダメ、Ctrl + Alt + Delete を押してもも反応なし。メインスイッチを押して再起動しても結果は同じだった。ついに完全ギブアップとなった。
買ってから14日間は返品できるから、Staples に持って行った。コンピュータ部門のマネジャーが出てきて、「なんで返品するの・・・壊れないはずなんだけど・・・使い方が悪いんじゃあないの・・・」などとブツブツ言いながら、僕を横目に機械を立ち上げた。Windows の開始メロディーが流れて順調に起動しているかのように思えた。
ところが、しばらくすると突然カーソルが動かなくなった。なにをやっても動かない。マネジャー氏がうなった。
What the heck is this? 「なんてこった、こりゃ?」 (ぶつくさ氏つぶやく・・・"それ見ろ!")
結局、「マザーボードが最初からおかしかったのかも・・・」という診断になって、無事、返品することができた***。
* 最初は、修理が終わったら友達にあげようかと思ったが、毎年のように故障していたら、かえってその人に迷惑だろうと考えて、それはしないことにした。
** インストール自体はうまく行くのだが、最後に再起動した後がいけない。画面が真っ黒になって「重大な問題に遭遇しました。いま調べています・・・」とメッセージが出たあと、Windows は"一応"正常に立ち上がる。ところが、なぜか"時間が戻ってしまって"、アンインストールしてあるはずのノートンがまた現れるのだ・・・(^_^;)?。
*** このマネジャー氏によると、Sony は故障したときのサービスがかなり悪いらしい。修理費が高いし時間がかかる。その点、東芝は良いということだ。それから、もう一つ面白いことを言った。「最高にいいのは Panasonic だ」というのだ。なんでも彼は、以前ミスターマツシタに会ったことがあり、ミスターマツシタの企業理念に心酔しているらしい。Staples の店頭には東芝はたくさんあるが、Panasonic は一台もないから、彼の話も結構本心かもしれない・・・(*^_^*)。それにしても、ミスターマツシタってだれだろう。幸之助さんはずいぶん前に亡くなったはずだし・・・。
一夫多妻の宗教グループ (2008.06.03)
この州(ブリティッシュ・コロンビア州)南東部、クレストン Creston の町の近くに、キリスト教一派のグループ"Bountiful"が集団生活をしている。ロッキー山脈に近い山間で、何百年も前のような服装をして生活しているらしい*。
ところが、数年前から州の司法当局に目をつけられ始めた。というのも、グループのリーダーが一夫多妻制をとっているためだ。なんでも、彼には20人以上の妻がいて子供は100人を超えるという。州の検事総長は「近く特別検察官を現地に送って状況を調査する**」と言っているが、リーダーの男は「一人の男が複数の妻を持つことは、信教の自由に基づくものだ・・・」などと反発している。実際、複数の婚姻届を出していれば別だが、そうでない場合は"重婚罪"の適用はかなり難しいらしい。
<ニュースソース:CTVテレビ>
* カナダには、そのほかいろいろユニークなグループが集団生活を送っている。もっとも有名なのは「メノナイト」だ。オンタリオ州のセント・ジェイコブズ St. Jacobs はメノナイト村になっていて、電気や自動車を使わないなど、"文明を否定するような生活"をしているらしい。村の中を馬車が走ったりしているので、ちょっとした観光地にもなっている・・・でも、この写真を見ると自動車が見えるが・・・(^_^;。
** 今回の司法当局の動きは、アメリカ・テキサス州での同じグループへの大規模な強制捜査に触発されたものらしい。もっとも、こちらのグループは、だいぶ前にアメリカのグループとは袂を分かったらしいのだが・・・。
故障が多いノートパソコン・・・その1 (2008.06.01)
3年9ヶ月前に買った東芝のノートパソコンがまた故障した。これでたしか4回目だ。ノートパソコンは故障が多いとは聞いていたが本当に多い*。
さいわい、3年の追加保証を買っていたので、4年間は修理代を払う必要がない。追加保証を買ったときは「高いなあ」と思ったが、今になってみればかえって安かった。なにしろ、充電池の取替えが一度、マザーボードの取替えが一度あったから、それだけで数百ドルはかかる。しかも、今回もマザーボードが怪しいらしい。そうした部品の取替えに加えて、修理にかかる労賃を考えたら、修理費の総額は1,000ドルを超えたかもしれないのだ。
それにしても、9月をすぎたら保証がなくなるから、それ以降に故障したら実費を取られる。そんなわけで買い替えを考えているところだ**。いままでの頻度で故障するとしたら、新しいのを買って3年の追加保証をしたほうが安いくらいなのだ。日進月歩のコンピュータ技術の世界だから、今の機械よりもはるかに性能が優れたものを半分以下の値段で買えるのだし・・・。
* それに比べて、デスクトップは本当に故障しない。2003年8月に買った SONY VAIO は、最初小さな問題があったが、それ以降は一度も修理に出していない。
** ノートパソコンはどこのメーカーのが故障しないのだろうか。デスクトップの安定感を考慮して、SONY にしてみようかなと思っているのだが・・・。
<バンクーバーのコンピュータ市場は、Hewlett Packard (HP)、Acer、Dell、それに SONY、Toshiba などがしのぎを削っている。そのほか、Panasonic をまれに見る。なぜか、最近は NEC と Fujitsu はほとんど見ない。>
「もったいない・・・」 (2008.05.27)
日本の某有名料理店から端を発して、客の食べ残しを他の客に出すサービスが槍玉に上がっている。箸をつけたかつけないか分からないような物を他の客に出すなんて、もってのほか・・・そんなレストランはいじめられて当然だ・・・(^^ゞ。
ところが、当の料理店のお偉いさんが「もったいなくて、つい・・・」と釈明した。そうか、もったいなかったんだ〜。だったら、その店はむしろ、とてもよいことをしていたのかも・・・(^_^;)?。
ふつう、客の食べ残しは"ゴミ"になるしかない。私が子供のころは戦後の食糧難の時代で、「一年かからないと作れないのだから」と米一粒でも大事にすることを教えられた。そんな私には、日本中のレストランから毎日大量のゴミが出るのは我慢がならない*。「ゴミにするのがつらいから、ほかのお客様に出したい」・・・ひょっとすると、そのお偉いさんもそんな時代の人なのかもしれない。
* それにつけても、日本ではなぜドギーバッグが許されないのかと思う。ドギーバッグが許されればゴミになる食べ物がかなり減るだろう。ドギーバッグといいサマータイムといい、"簡単に"地球に優しくできるアイデアがあるのに、やろうとしない。本気で地球温暖化を心配しているのか・・・。
と思っていたら、最近またサマータイムが国会で取り上げられ始めた。超党派のグループが運動しているらしい。世論調査でも国民の60%がサマータイム賛成なのだそうだ。やっとこさ分かってきたらしい・・・Y(^_^)Y。
うとましい電話セールス (2008.05.26)
「リリーン、リリーン・・・」電話が鳴った。
「ハロー?」返事しても誰も出ない。
すこししてから「もしもし、ミスタームラカミ・・・ですか?・・・」と相手がしゃべり始めた。またかと思った。このタイミングで話し出すのはたいがい長距離電話サービス、クレジットカード、インターネットプロバイダサービス、新聞などの電話セールスだ。案の定、「私はXX銀行の者で、マスターカードをおすすめしたくて・・・」と切り出した。
この種の電話オペレータは、ほとんどが外国語なまりの英語でかなり聞き取りにくい。英語に少し慣れてきて、とりあえず電話セールスの仕事についたのだろうか。ともかく、こうした電話セールスをまともに相手にする人は少ない。適当な返事をして電話を切るか、"迷惑電話"に怒って何も言わずにガチャンと受話器を置くかだ。しかも、"契約一つ取って何ぼ"の世界だろうから、たいした収入にもならないに違いない。そんな職業につかねばならない状況を考えると、かわいそうにも思えてくる。
ではあるのだが、私も生活の邪魔をされるわけには行かない。いつものように、「ほとんど日本で生活しているので必要ありません」と、"事実に反する"返事をして早々に電話を切った*。
* セールスの種類によっては、I have to ask my wife. 「家内に聞かないと分かりません・・・」と言って切ることにしている・・・(・_・;。
UBC人類学博物館盗難事件 (2008.05.25)
昨夜、ブリティッシュコロンビア大学 University of British Clumbia (通称UBC)の「人類学博物館」Museum of Anthropology に泥棒が侵入して、いくつかの展示品を盗んでいった。盗まれたのは、ファーストネーション(インディアン)の芸術家ビル・リード Bill Reid が作成したネックレスやブレスレットの金細工、メキシコのインカ文明の金細工など12点だ。いずれもお金に代えられないほど芸術的価値の高い物で、関係者は落胆の色を隠せない。
人類学博物館は1947年に最初の建物が建造され、世界中からいろいろな伝統芸術の品物を集めてきた。現在の建物に移ったのは1976年だった。この建物は、カナダの有名な建築設計家アーサー・エリクソン Arthur Erickson が、ブリティッシュ・コロンビア州北部海岸地域のファーストネーションの建築物から着想を得て設計した。
さいわいにも、ビル・リードの最大の作品 "The Raven and the First Men" (ワタリガラスと最初の人間)は盗まれなかった。1998年に亡くなったビル・リードは、20世紀におけるカナダで最も重要な芸術家の一人と考えられている。
<ニュースソース:CTVテレビ・・・右側にビデオニュース>
* ビル・リードの作品はバンクーバー空港の国際線出発ロビーにもある。例の緑色の大きな作品だ。
http://www.yvr.ca/guide/todo/art/spirit.asp
マイケル・J・フォックスに名誉学位 (2008.05.22)
マイケル・J・フォックスといえば、日本でもよく知られた俳優だが、彼は私が住むバーナビー市の出身だ(生まれはアルバータ州)。その彼が最近、ブリティッシュ・コロンビア大学 University of British Columbia (略称 UBC)から名誉学位を授与された。彼の俳優としての功績と、彼自身が患っているバーキンソン氏病の研究への運動をたたえて贈られたものだ。マイケル・J・フォックスは、1990年に自身がパーキンソン氏病にかかっていることを公表して以来、パーキンソン氏病の研究を助けるための基金を設立して、数百万ドルを集めるなど尽力してきた。
病気のため、以前のように映画やテレビには出られないようだが、まれにテレビドラマに出ていることがある。なんとかよくなって、いろいろな方面で活躍してもらいたいものだ。
* カナダの大学はほとんど州立大学だ。バンクーバー周辺には、ブリティッシュ・コロンビア大学(学生数:44,161人)とサイモン・フレーザー大学 Simon Fraser University (同:22,000人)の2つの州立大学がある。ブリティッシュ・コロンビア大学のほうが規模は大きいが、両方ともなかなか優秀で国内でもトップクラスの大学だ。
フレーザー川の水位急上昇 (2008.05.22)
毎年、今ごろの融雪期になるとフレーザー川 Fraser River の水位が上昇するが、今年は急に気温が上がったためか上昇が激しいようだ。あまり急に上昇すると洪水が心配される。私が住み始めて24年間、この辺では実際に洪水が発生したことはないのだが、当分は水位の変化に注意が必要だ。
* バンクーバー周辺は、冬の雨季でもシトシト雨しか降らないので、洪水が起こることはまずない。かえって融雪期のほうがあぶない。昨冬は山岳地帯に降雪が多かったので、水位上昇が特に激しいのだろう。
街中でクマ騒動 (2008.05.18)
昨夜から今朝にかけて、バンクーバー市東部の街中でクマ騒動があった。PNE(Pacific National Exhibition)遊園地 の近くにクマが出没し、数時間の騒動の後、民家の裏庭で警察官の麻酔銃で撃たれて、"おやすみ"になった。80ポンド(約35キロ)の小熊は、後ろ足をすこし怪我しているが、たいした怪我でなければ、また自然に返される予定だ。
まず、深夜すぎにバスの運転手が PNE 敷地内を徘徊するクマを目撃して、警察に通報した。それから数時間後、Lakewood通りと Dundas通りの交差点あたりで、クマが車に引かれたとの通報があった。しかし、たいした怪我がなかったらしく、そのまま南方向に逃げていったようだった。それから、しばらくして Franklin 通りの民家から通報があり、駆けつけた警察官に麻酔銃を見舞われたのだ。
場所が場所だけにびっくりするニュースだった。バラード入江 Burrard Inlet の北側、ノースバンクーバー North Vancouver の山々にはクマは棲息するが、バンクーバー市内にはクマが棲息できるような自然はない。可能性としては、バラード入江を約1キロ泳いで渡ってきたか、あるいは、バーナビーマウンテンに棲むクマが"散歩"してきたか*、そのどちらかだ。それにしても、こんな事件がおこるのだから、バンクーバーにはまだまだ"自然"が残っている・・・(^_^;)?**
* バーナビーマウンテンからは10キロ近く街中を歩かねばならないから、可能性は低い。車でも運転してくれば別だが・・・(^_^;。それにしても、自然が少ないバラード入江の南側にクマがまだ棲んでいるというのはおどろきだ。そういえば、Burns Bog にもいると聞いたこともある(地図の矢印から西に広がる広大な森林地帯・・・地図右上で「航空写真」ボタンを押すと森林がよく分かる)。
** 私も10年以上前だったが、バーナビーレイク Burnaby Lake 付近のトランスカナダハイウェイ Trans-Canada Highway を運転しているときに、クマらしい動物を見たことがある。バーナビーレイクも町のど真ん中なので、「まさかクマではないだろう」と思っていた。しかし、今回の事件に加えて、一年位前にもバーナビーレイク近くにある乗馬施設付近でクマ出没のニュースがあったから、私が見たのもクマだったとしても不思議ではない。
<ニュースソース:CTVテレビ>
<今年は街中でのクマの出没がいつになく多くて、その後 9月末にもバンクーバー東部で親子グマが出没し、麻酔銃で撃たれて自然の返された。5月の時と同様、ノースバンクーバーからバラード入江を泳いできたのかもしれない。>
住みやすさランクで10番目 (2008.05.17)
経済誌 MoneySense の調査によると、現在、カナダで最も住みやすいのは首都のオタワ Ottawa で、第2位がこの州の首都ビクトリア Victoria だそうだ。ところが、なんと、バンクーバーは10番目になっているではないか。イギリスのある企業が毎年発表する「世界主要都市住みやすさランキング」では、つねにベスト3に入っていて、トップになることも良くあるというのに・・・。
結局、今回の調査は、当の雑誌の編集長自身が言うように、affordability「(物価の)値ごろ感」が主たる調査ポイントになっているからか。バンクーバーの異常なほど高い住宅価格が大きく影響しているのだろう。
一方、カナダで最悪の町(ランキング154位)は、この州のポート・アルバーニ Port Alberni*だと言う。カナダの"西の果て"にあるこの町は経済的には大変かもしれないが、それにしても、"最悪"などというレッテルを貼られるのもかわいそうだ・・・(^_^;。
オタワ、ポート・アルバーニ、それにバンクーバーの主なデータは次の通りだ。
オタワ バンクーバー ポート・アルバーニ 世帯あたり平均所得 $85,475 $75,854 $59,305 平均住宅価格 $250,123 $571,000 $231,232 失業率 5.20% 4.50% 11.30% 人口千人あたりの医者の数 2.6492人 2.4215人 1.4626人
そのほかの主要都市を見ると、7位ウィニペグ、9位ハリファックス、17位サスカトゥーン、28位セント・ジョーンズ、29位エドモントン、35位カルガリー、51位トロント、82位モントリオールなどとなっている。この辺の町では、31位リッチモンド、106位バーナビー、120位サリーだ。私が住むバーナビーは後から数えたほうが早い**・・・(^_^;。
<ランキング詳細はこちらの英語サイト>
* ポートアルバーニはバンクーバー島の真ん中やや南にあり、一見、内陸の町のように見えるが、長さが50キロくらいあるフィヨルドの奥にある港町なので、一応"太平洋岸"ということになる。何年も前に、兄と兄の友人がカナダに遊びに来た時に、三人でポート・アルバーニを通って、太平洋に面した トフィノ Tofino の町までドライブしたことがあった。カナダ人が「いいところだ、いいところだ」というから行ってみたのだが、ロングビーチと言う長い砂浜が珍しいくらいで、他には何もない。兄が「なにがいいんじゃ、ここは・・・」と言う始末・・・(^_^;。後で思ったのだが、内海しか見たことのないバンクーバー人には太平洋の荒波が"感動的"なのかもしれない・・・。
** ランキングを見ると、この州(ブリティッシュコロンビア州=BC州)の町が「下〜のほう」にたくさんランクされている。なんとなく"差別"があるような気がする・・・それとも、この州の気候や自然の住みやすさに対する"ひがみ"かも・・・(^_^;)?・・・そうでしょう、編集長!。
水を大事に・・・ (2008.05.15)
いつか「バンクーバーでは飲料水の水源はいくらでもある」と書いたが、テレビ番組を見ていたら、そのような姿勢では問題は解決しないのだそうだ。数十年後には、現在の3つの水源では足りなくなるのは間違いないが、その時に"4つ目の水源"を確保すればよいと言うことではないらしい。そうしたやり方では、どんどん増えていく人口に水資源の絶対量が追いつかなくなるということだ。
では、どうするかというと、結局、水の使用量を減らすしかないらしい。現在、バンクーバー都市圏の家庭では一人一日350リッターを使っていて、そのうちの40%はトイレで、35%はシャワーとバスタブで使われているという*。ヨーロッパでは一人一日150リッターだそうだから、いかにバンクーバーの人たちは"贅沢"をさせてもらっていることか・・・(^_^;。
しかし、使用する水を減らすといっても、個人の力ではどうしようもないような気がする。水をあまり使わないトイレ**とか、少ない水でも石鹸の落ちがよいシャワーとかが開発されているらしいから、そのような"ハイテク"設備を各家庭に強制するしかないのかもしれない。たとえば、これから建築する建物にはすべてこうした"ハイテク"のトイレやシャワーを義務付けさせとか・・・。
* 芝生への散水量もかなりのはずだが、なぜか挙げられていなかった。夏は芝生への散水は週2日と限定されてはいるものの、バンクーバーの庭のある住宅のほとんどが散水するのだから、相当な量になると思うのだが・・・。
** 私は子供のころ盲腸で高崎の病院に入院して、初めて水洗トイレを経験した。そのときに、たくさんの水が使われるのを見て驚いた記憶がある。だから水不要のトイレができたら、まさに地球に優しい出来事ではないかと思う。そういえば、宇宙飛行士たちはどうしているのだろう。彼らが使用する技術を一般家庭ではまだ使えないのだろうか。
飛行機で"田植え"するカリフォルニア米 (2008.05.14)
米の値段が上がったついでに、"北米の日本米"であるカリフォルニア米のことを調べてみたら、なんとアメリカでは"田植え"を飛行機でするらしい。しかも、苗床などは作らず直播でやってしまうのだそうだ。地平線まで"水田"が続くようなところでは、日本式の農業はできないのだろう。
次のサイトに、カリフォルニア米の代表的なコメ農場である「国府田農場」(こうだのうじょう)の訪問記があったのでリンクした。
http://likeachild94568.hp.infoseek.co.jp/kodafarm.html
このページの2枚目の写真が稲の風景だが、とても稲には見えない・・・"雑草"だ、こりゃ・・・(^_^;。
「国府田農場」は、私がいつも買う「国宝ローズ」を生産しており、カリフォルニアの日系人による米作では先駆的な役割を果たしてきた農場だ。国府田敬三郎という人が1907年(明治40年)に福島県から渡米して始めたらしい。国府田敬三郎については、同じサイトの次のところに詳しく書かれている。
http://likeachild94568.hp.infoseek.co.jp/gunzok.html#koda
「国府田農場」Koda Farms の英語サイトは次。
http://www.kodafarms.com/
「国宝ローズ」Kokuho Rose の名前も見える。
また、カリフォルニア米についてもっと詳しく知りたければ次のサイトがある。
http://www.omicnet.com/omicnet/report/rice/ca-rice.html
かなり専門的で分かりにくいのだが、カリフォルニアは日本米(短粒種)の主生産地であると説明している。たとえば、コシヒカリやアキタコマチの解説もある。
米価格が急騰 (2008.05.14)
しばらく前からマスコミで世界的な米価格の急騰が伝えられていた。アフリカのある国では、急騰した価格に国民が怒って暴動にまで発展しているらしい。
で、そろそろ"安いうちに"買っておかねばと思って、先日、近くの中華系スーパー「T&T」に行ってみた。ところが甘かった。すでに値段は上がっていた。いつも私が買うカリフォルニア米「国宝ローズ」10キロ袋は、今までは20カナダ・ドル(約2,000円)くらいで買えた。ところが、すでに27ドル(約2,700円)を超えていたのだ*。なんと35%もの値上げではないか・・・がっくり。
今回の世界的な価格急騰は、昨年インドが国内供給確保のため輸出規制を導入したことがきっかけなのだそうだ。米のほか、バイオ燃料関連のトウモロコシの価格が上がったり、小麦の価格が上がったり、それにガソリンの値上げがあったりと、どうやら「値上げの時代」がやってきたようだ**。
* それでもまだ、日本よりも安いのだろうか。20ドル時代に「日本ではその倍はする」と聞いていたが・・・。
** 米の値上げで消費者は困るが、日本の米農家には良いニュースらしい。もともと高い日本の米の国際競争力がつくからだという。私の旧友にも米を作っている人がいるから、彼らには喜んであげなければいけない。
地震がきたら・・・? (2008.05.14)
中国四川省で大きな地震が発生してたくさんの死傷者がでている。世界のどこかで大きな地震があるたびに、バンクーバーでも「もし大地震がきたら・・・」と、建物や交通網への地震対策が叫ばれる。
ではあるのだが、いつもどこか"本気"でない感じがあって、実際にはたいした対策が取られると言うわけではない。と言うのも、バンクーバーは非常に地震が少ないからだ*。私が84年に住み始めてから自分で感じた地震は、おそらく3回もなかったろう。それも、震度2〜3くらいの小さなものだ。だから、ここに住むほとんどのカナダ人は、地震の揺れがどんなものか知るよしもない。"本気"になれないのは当然かも・・・(・_・;。
* カリフォルニアのサンアンドレアス断層の"流れ"が伸びて来ているが、さいわいにも太平洋の沖合いだ。そのため、過去の地震の記録を見ても、バンクーバー島ではかなり大きな地震があったものの、数百キロも離れているバンクーバー付近ではあまり記録がない。
「Yahoo カテゴリ」に登録 (2008.05.10)
先月、念願だった「Yahooカテゴリ」への登録が完了した*。「カテゴリ」のページから次のパスのどちらかをたどると、私のホームページが見つかる・・・ただし、タイトルが「カナダの・・・」のままだが。
地域情報 > 世界の国と地域 > カナダ > 生活と文化 > 人々
地域情報 > 世界の国と地域 > カナダ > 州と地域 > ブリティッシュコロンビア > 生活と文化
残念なことに、一番望んでいた「バンクーバー」への登録はさせてもらえなかった(下記のパス)。
地域情報 > 世界の国と地域 > カナダ > 都市 > バンクーバー
これには、すこしがっかりした。私が住むバーナビー市はれっきとしたメトロバンクーバー (バンクーバー都市圏)の一員なのだが・・・。それどころか、メトロバンクーバーの行政府機関はバーナビー市に置かれているのだ。
しかし、 バンクーバー(都市圏)の情報をいろいろ入れてあるのだから、いずれ登録させてもらえるだろう。ともかく、「バンクーバー」から外されたのでは、一番読んでもらいたいバンクーバー(都市圏)に在住する人や関心のある人にはあまり検索されなくて、たいした意味がない。
* 登録のおかげで、閲覧者がいくらか増えたような気がする。
プロバイダのサービス向上 (2008.05.08)
きわめて"個人的なニュース"だが、今日は私のメール管理にとって画期的な一日になったので書いておこう。私が使っているプロバイダはショーケーブル Shaw Cable というケーブルテレビ会社だ。この会社で2つの大きなサービス向上があった。
一つは、Shaw 経由のメールを Gmail に"連結"できるようになったことだ。いままではなぜか Gmail に連結して送受信することができなかった。それが今日試したら、できるようになっていた。以前、「Gmail に連結できないなら契約解除しますよ・・・」と Shaw にぶつぶつ言ったのが効いたのか・・・まさか・・・(^_^;)?。
もう一つは、Shaw のウェブメール*を使って、日本語で送信できるようになったことだ。以前、調べたときには、日本語で受信はできたが送信はできなかった。時間の問題とは思っていたが意外と早く実現した。アジア系の人たちがこれほどたくさん住んでいるバンクーバーでは、少なくとも東アジア言語**を使えるようにしないと顧客を失ってしまうのかもしれない。
この二つが可能になったおかげで、これからは日本に帰ったときでも、Shaw のアドレスでメールの送受信ができてとても便利だ。以前は、帰国するたびに、みなさんに別のアドレスを連絡したのだから・・・。
* ウェブメールとは、プロバイダのホームページで自分のアカウントにログインして、メールを管理する機能だ。日本のプロバイダでもたいがいウェブメール機能はある。これを使うと、他人のコンピュータからでも自分のメールアドレスを使って送受信することが可能だ。
** 中国語、韓国語、日本語のこと。ちなみに、Windows XP(英語版)になってから、コントロールパネルで言語の設定変更を行って、東アジア言語を使用できるようになっている。ほとんどの海外在住者はこの方法を採っているのではないだろうか。
プリンスルパートは天国 (2008.05.06)
以前も書いたが、私は1986年夏から約8ヶ月間プリンス・ルパート Prince Rupert *に住んだ。アラスカまで数十キロしかない北の港町だ。プリンス・ルパートはバンクーバーよりもはるかに雨が多い。バンクーバーなら夏は好天が続くが、プリンス・ルパートでは夏でもめったにお日様を拝めない。1986年の年間降雨日数を調べたことがあったが、なんと、その年249日も雨が降った。ところが、人によってはそんな町でないと文字通り"生きていけない"のだ。
南アフリカ出身のヴィヴィアーズ一家 The Viviers は、1999年以来プリンス・ルパートに住んでいる。一家にとって、プリンス・ルパートは地球上で数少ない「生きていける町」だ。と言うのは、家族のうち、父親と娘二人が太陽光線に対するアレルギー**を持っているからだ。日射の強い南アフリカでは外出もままならなかったらしい。
ところが、一家は永住権を持っていないため、カナダ移民局から国外退去を命じられていた。永住権の申請はしたものの、いつ移民局に国外退去を強制されるか分からない状況だった。移民局も、一家の移民申請の理由に懐疑的だったのだ。それが、このたび晴れて永住を認められた***。
南アフリカにいた当時、下の娘(当時10歳)の症状が悪化したため、一家は世界中の日の照らない町を探した。そして、プリンス・ルパートを選んで移住してきたのだ。7ヶ月も曇天が続く季節の真っ只中に到着した一家は大喜びだった。下の娘がそれこそ生まれて初めて戸外で飛び回ることができたのを見て、ヴィヴィアーズ夫人は涙をこらえられなかった。
"雨のプリンス・ルパート"も、ヴィヴィアーズ一家にとってはまさに天国なのだ・・・(*^_^*)。
* Google 地図でごらんのように、カムチャツカ半島南部と同じくらいの緯度にある。私がいた当時、人口は2万人くらいで、初めてマクドナルドの店がオープンしたときには、町中大騒ぎだった・・・(*^_^*)。
** ポルフィリン症 porphyria という病気。
*** 永住権が認められる3週間前には、家族をいろいろ助けてくれたヒックス夫人(89歳)が亡くなっていて、彼女にこの喜びを伝えられなくて残念だと一家は言っている。
<関連記事:2004年の「2年間の暫定滞在許可取得」時の記事。その後、今回の永住権取得につながった。>
メールの直接削除 (2008.05.03)
メールの"完全"削除は通常、"削除済みアイテム"フォルダに移動してから行う。これをせずに、受信トレイなどから直接削除する方法を発見した。それは、削除したいメールを選択しておいて下のキー操作を行えばよい。もちろん、複数のメールを一度に削除することも可能だ。
Control キー + 削除(Delete)キー
たとえば、迷惑メール対策ソフトを使っている場合、"迷惑メール"フォルダにたまった迷惑メールを"削除済みアイテム"フォルダに移動してから削除するのはけっこう面倒だ。そんな場合に、この方法が便利だ。ただし、この方法で削除したら、復元できないので要注意。
<これは Microsoft Outlook や Outlook Express での操作だが、ほかのメールソフトでも同じではないだろうか。>
タッド・フジカワ、中日クラウンズ予選通過 (2008.05.02)
"ハワイのゴルフ少年"タッド・フジカワ(17歳)が、5月1日から始まった中日クラウンズトーナメントで予選通過を果たした。去年7月にプロ転向してから、11のプロトーナメントで予選落ちしてきたが、12戦目で初めてのビッグトーナメント予選通過だった。初日−1、2日目+1の通算イーブンパーの37位タイだ。もう失うものはないから、あと二日間大暴れして欲しいものだ*。
4月中旬に行われたハワイのローカルトーナメント Mid-Pacific Open で、タッドはプロとして初めて予選通過し、しかも優勝したのだが、本格的なプロツアートーナメントの予選通過としては中日クラウンズが初めてだ**。
* 最終結果は、+4で48位タイだった。3日目の4オーバーが痛かったが、ともかくよくやった。
** アマチュア時代の07年1月には、ハワイオープンで予選通過したどころか、最終的に20位タイに食い込んだ。しかも、第3ラウンドでは一時4位タイまであがった。
<超未熟児だったため、身長が12〜13歳の男子に匹敵する155cmしかないタッドが、ものすごいプレーをするのだから、応援せずにいられない。あの身長でドライバーの平均飛距離が290ヤードだなんて信じられないのだ・・・タッド・フジカワのページはこちら>
<最近のYouTube 映像>
メキシコの刑務所からカナダへ (2008.05.01)
カナダ東部出身のカナダ人女性が、無実の罪で2年以上メキシコの刑務所に入れられていたことは 4月20日に書いたが、その女性ブレンダ・マーティン(51歳)が釈放されて、今日、カナダに帰ってきた*。予想したとおり両国間の「犯罪人引渡し協定」による措置だった**。カナダで数週間収監された後、法手続きが済み次第、自由の身となる見込みだ。
50年前の先妻との離婚以来、ブレンダの所在すら分からなかった実父トム・マーティンも、どんなにか安心したことだろう。
* ブレンダは今でも無罪を主張しており、先ごろ下された有罪判決に対して控訴することも可能だった。しかし、自殺を考えるほどの状態に陥っているブレンダは、これ以上精神的に耐えられないため、そのまま有罪判決を受け入れたようだ。
<メキシコでは、この数年、"事件にまったく関係のない"カナダ人が殺人事件などで逮捕されるケースがいくつかあった。いずれも、短期間のうちに釈放されているが、今回の事件もどれほど容疑が固かったのかと疑ってしまう。なにしろ、ブレンダは首謀者のコック(料理人)でしかなかったのだから・・・。>
<詳しくは英語ニュースで>。
ブラウザ Opera バージョン9.5 正式版発表間近 (2008.04.28)
ブラウザ* Opera が便利なことは前も書いたが、現在ベータ版のみ公開されているバージョン9.5 が、5月中には正式版となって発表される見込みだ。ますます機能拡大が見込まれる。
私は現在 9.5 ベータ版を使用しており、動きの軽さに満足するとともに、スピードダイアルやネットサーチの機能をフルに活用している。特に、各種辞書(英和、和英、英英、語源、国語、IT用語)、地図、料理、動画など検索を多用する私には、ネットサーチ機能は本当にありがたい。詳しくは Opera のページを参照されたい。
* ブラウザとは、インターネットを閲覧するソフトウェアのこと。ほとんどの人は、Windows Internet Explorer (通称 IE)を使っており、今ごらんの画面の上のほうにその名前があるはずだ。Opera はそれに代わるもの。
50年ぶりの娘は留置所に (2008.04.20)
ずいぶん前から、カナダ東部出身のカナダ人女性が、無実の罪でメキシコの留置所に入れられていることがマスコミ報道されていた。彼女が働いていた会社の上司が、約60億円に及ぶ詐欺行為を行って、彼女も詐欺行為に関わっていたと言うのが容疑だ*。Brenda Martin ブレンダ・マーティンという51歳の女性がその人で、2006年にメキシコ警察に逮捕された。留置所のブレンダは、テレビで報道されるたびに「早くここから出してください」と涙ながらに訴えていた。
3月の末、バンクーバー郊外の Surrey サリーに住む Tom Martin トム・マーティン(72歳)は、ブレンダの新聞記事を読んでショックを受けた。彼女の名前と年齢が、昔、先妻と一緒に別れた自分の娘のものと合致するのだ。しかし、新聞に載っている彼女の写真を見ても、まったく"見覚え"はなかった。それもそのはず、別れたのが50年前でブレンダは1歳半だったからだ。
グアダラハラ Guadalajara 近郊の留置所に収監されているブレンダは、実父は死んだものと30年間信じていた。というのも、1978年に父親を捜してブリティッシュ・コロンビア州を旅したときに、「実父は事故で死んだ」と告げられていたからだ。一方、トムも再婚後にもうけた子供たちと一緒にブレンダを捜したが、見つけることはできなかった。
新聞記事を読んだトムは、すぐにブレンダの救援活動をしている人たちに連絡を取り、自分がブレンダの実父であるに違いないと伝えた。それから数時間後には、オンタリオ州トレントン Trenton に住む50年前に別れた元妻(ブレンダの母親)マージョリーから電話が入り、さらに翌朝にはメキシコのブレンダから電話が入った。
「本当に、私のお父さんですか?」
「そうだよ、ハニー(おまえ)。私が父親だよ」
ブレンダは泣き出して訴えた。「お父さん、私を早くここから出して・・・」
トムは今、ブレンダがこんな事件に巻き込まれなかったら、彼女を見つけることなく一生を終えていたのではないかと人生の皮肉を感じながら、ブレンダの救援活動に全力を注ぐ決意だ。メキシコの裁判所は、火曜日(4月22日)に判決を下す**。
* 彼女自身、最初から無罪を主張し、アメリカで服役中の元上司も彼女が詐欺に関与していなかったことを証言している。
** 22日に判決が出たが、結局、有罪だった。本人はもちろん、周囲も大いに落胆した。しかし、カナダとメキシコの間では犯罪人引渡し協定のようなものがあって、実際には、近いうちにカナダに移送される可能性もあるらしい。そして、カナダで刑期を終えるのだが、すでに2年間も収監されているので、カナダの詐欺罪の刑期をすでに全うしたことになるらしく、手続きが終了しだい自由の身になるという観測が広まっている。
<ユーチューブ画像>ブレンダ関連の画像がたくさん流れているが、そのうちの2つにリンクした。
Save Brenda Martin: Parliament Hill Rally
支援グループの画像。3月29日のオタワでの支援集会への参加を呼びかけている。
Free Brenda Martin from Mexico and Canadian Ineptitude
最初と最後のあたりで出てくる白髪の女性がブレンダ。
雪が降った!!! (2008.04.19)
今朝、カーテンを開けたら、外は"銀世界"ではないか・・・(^_^;)?。昨日から雷*を伴ってちょっとした吹雪になったのだが、その雪が残ったのだ。バンクーバーに住み始めて24年になるが、こんなに遅い雪を経験したのは初めてだ。
* バンクーバーでは雷が鳴るとしたら、夏ではなく冬から春にかけてだ(めったに鳴らないが)。「所変われば・・・」なのだ・・・(*^_^*)。そういえば、カルカッタでは蚊が出るのは冬だった・・・。
見つかったファイル (2008.04.18)
3日前にコンピュータからエクセルファイル(ファイル名「・・・例文集」)が"消えた"ことは書いたが、今日、それが見つかった。
消えたファイルが入っていたフォルダを見ていたら、サイズが非常に近いファイルが一つあった。だが、エクセルのアイコンではなく"正体不明"を示すアイコン*がつき、「5675C100」などとまったく意味不明のファイル名がついている。しかし、「ひょっとして・・・」と思って開いてみたら、やはり探していたファイルだった。おかしなことに、エクセルのアイコンではないのに、エクセルファイルとして表示された・・・(・_・;。
ともかく、見つかったのは良かった。完全に消えてしまうことはふつうありえず、コンピュータに重大な欠陥があることを意味するからだ**。また、アイコンが"化ける"ことはまれにあるので、それほど不思議ではないし・・・。
* あのアイコンはなんと呼ぶのだろう・・・(^_^;)?。クリックしても「対応するプログラムが見つかりません・・・」のメッセージが出る例のアイコンだ。
** この Windows XP マシーンにはあと5年は働いてもらうつもりなのだ・・・(^_^;。まれに、248メガのメモリーが物足りないのを別にすれば、まったく問題なく働いているのだから。
迷惑メール対策ソフト (2008.04.17)
以前は一日に数通だった迷惑メールが、数週間前から急増して来た。あまりにひどいのでネットで調べたら、あるサイトで2つのソフトを紹介していた。私の二台のコンピュータでそれぞれ使ってみたら、かなりきれいに排除作業をやってくれる。いずれも無料ソフト。
SpamFighter (スパムファイター):
Outlook Express、Microsoft Outlook など、いろいろなメールソフトに使えそう。次のサイトからダウンロードできる。
http://www.spamfighter.com/Lang_JA/
SpamBayes (スパムペイズ):
Outlook 専用で、これのほうがよくできたソフトのようだ。英語サイトだが、ダウンロード自体はそれほど難しくない。
http://spambayes.sourceforge.net/windows.html
上部の "Outlook 2000/2002(XP)/2003" の少し下にある "download the installation program" をクリックするとダウンロードが始まる。
初めはまったく自動排除しないが、学習機能が優れていて、迷惑メールを手動排除していくと、次回からは(差出人が異なる)類似メールも見事に自動排除してくれる。すべて学習機能によるので、間違って正常メールを排除することがほとんどない。
消えたファイル (2008.04.15)
今朝からデスクトップ・パソコンでエクセル・ファイルを使って仕事をしていた。一休みしてパソコンを終了し、20分後くらいに再起動してまた仕事にかかろうとしたら、そのファイルが見つからない。デスクトップのショートカット・アイコンをクリックしても例の黄色い”サーチライト”がぷらぷらと動くだけで、最後に「見つかりません」とメッセージが出る。マイドキュメントでそのファイルがあるはずのフォルダをチェックしてもない。ひょっとして削除してしまったのかと思ったが、ゴミ箱にもない。
仕事にとても重要なファイルで、これがないと10年間の”蓄積”をすべて失ってしまうことになる。一瞬あわてた。だが、さいわいにもノートパソコンに同じファイルがあった。フ〜〜〜!。パソコン歴約15年になるが、初めてのできごとだった。こんなことってあるんだあ・・・(・_・;)?
小栗上野介企画展 (2008.04.07)
4月4日から、東京・明治大学博物館で「小栗上野介企画展」が開催されている。予想を上まわる人気で、たくさんの来場者が訪れている模様。関連サイトをまとめてみた。
東善寺 お帰りなさい!駿河台へ・・・・ 小栗上野介企画展
東善寺 コ川恒孝さんを迎えて 御成り行列、駿河台を行く (写真集)
明治大学博物館 お帰りなさい! 駿河台へ 小栗上野介企画展
ようこそ倉渕村へ 神田駿河台で小栗上野介展があります
高崎市 小栗上野介企画展の開催
朝日新聞 徳川18代目担がれて東京行列 幕臣子孫ら100人予定
東京龍馬会 お帰りなさい!駿河台へ『小栗上野介企画展』
千代田Days お帰りなさい!駿河台へ 小栗上野介企画展
<最近の小栗関係ニュース>
東京新聞 小栗上野介の功績広める拠点づくりを 推進委が『小栗の里』基本構想提出
東京新聞 悲劇の幕臣『小栗上野介』 没後140周年に集大成 高崎の東善寺住職が編著
リッチ・ハーデン=大リーガー (2008.03.26)
昨夜、東京ドームで行われた大リーグ、ボストン・レッドソックスとの試合で勝ち投手となったオークランド・アスレチックスのリッチ・ハーデン Rich Harden は、ここブリティッシュコロンビア州の首都ビクトリアの出身。
数年前には、「アメリカンリーグのサイヤング賞はリッチ・ハーデンかも・・・」といわれたほどの逸材だが、この2年間は故障続きで活躍できなかった。今年は今のところ順調のようで、故障さえなければ大リーグを代表する投手だ。シーズン初めなので昨夜は”抑えて”いたようだが、最速100マイル(160キロ)を時々記録する速球派。これまでの成績はこちら。乞うご期待。
* ビクトリアはシアトルから目と鼻の先だから、マリナーズに移籍すればすごい人気になる・・・と思っているのだが・・・(^_^;。
18人目の犠牲者 (2008.03.20)
目覚ましラジオが朝のニュースを伝えていた。昨夜、Surrey サリーのEagle Quest Coyote Creek ゴルフコースの駐車場で、男性の射殺体が発見されたと言う。今年に入って、バンクーバー都市圏で発生した射殺事件の犠牲者はこれで18人目だそうだ。
去年あたりから射殺事件がとても多い。しかも、被害者の状況がとても似ている。次のような具合だ。
*20〜30歳くらい(特に25歳未満が多い)
*犯罪歴があって警察に名前を知られている
*しかも、麻薬がらみの犯罪歴だ
*はっきりした狙い撃ちで殺されている
*たいがい東アジア系か南アジア系の人間だ*
麻薬ギャングが殺しあっているらしく、一般の人があまり巻き込まれていないのはさいわいだが**、これほど短銃が横行するのはなんとも困った状況だ。銃が簡単に手に入るアメリカと地続きなので、麻薬ギャングたちはどんどん”輸入”しているのだろう。
* 日系人の犠牲者は聞いたことがない。
** 数ヶ月前には、同じく Surrey で6人が殺されたが、そのうちの二人は巻き添えになった一般人だった。
メモリーの大きさ (2008.03.15)
日系ミニコミ新聞にメモリーの大きさについて記事があったので、要点を書き抜いた。ただし、サイズは私の判断で少し修正した。なお、「コンピュータのすすめ」にはさらに詳しく書いた(最下部)。
メモリー媒体のメモリーの大きさ:
媒体 サイズ 摘要 5インチフロッピー(80年代後半) 720KB ”昔の”ペラペラのフロッピー、懐かしいなあ・・・(^_^; 3.25インチフロッピー(90年代後半) 1.44MB これももうほとんど使わなくなった。私は94年くらいに買ったソフトでまだ使っているが・・・。 CD 650MB〜700MB 出たときには「すごい!」と思ったが、これももう時代遅れに近い。 フラッシュメモリ 512MB〜4GB とても便利そう。フロッピーとほとんど同じに使えて手軽。
B(バイト)、KB(キロバイト)、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)、TB (テラバイト)の数え方:
1,024B = 1KB
1,024KB = 1MB
1,024MB = 1GB
1,024GB = 1TB
*厳密には1,024倍なのだが、普段は1,000倍で"概算"することが多い。
ジョージア海峡 (2008.03.10)
バンクーバーの沖合いにバンクーバー島がある。南北約480km、東西約80km と細長い島だ*。そして、バンクーバー島と本土の間の海をジョージア海峡 Strait of Georgia という。今日ラジオで、この海峡の名前を別のものに変えたいという人たちがいると言うニュースがあった。その時は「慣れ親しんだ Strait of Georia をなにもいまさら変更する必要はないのでは・・・」と思った。ところが、後でテレビで同じニュースを見たら、新しい名前は Salish Sea セイリッシュ・シーだという。とたんに、私は"変更賛成派"になった。
Salish (セイリッシュ)はインディアンの種族の名称で、特に、このあたりの海岸線に住んでいた種族は Coast Salish (沿岸セイリッシュ)と呼ばれていた。だから、名前としては最高にあっている。そもそも、Strait of Georgia というのは、18世紀末にキャプテン・バンクーバーの艦隊がこのあたりに来たときに、当時のイギリス国王ジョージ三世(King George III)の名前からつけたものだという。
たいしたゆかりもない遠い国の国王の名前よりも、このあたりに住んでいた人たちの名前のほうがどんなにかなじむのではないだろうか。それと、ゆったりとした静かなこの内海を眺めていると、Strait (海峡)よりも、Sea (海)のほうが似合っていると思うのだ。
* バンクーバー島はカナダの地図を見ると、西海岸に寄り添うように位置して、それほど大きく見えないが、実は四国よりも大きい。そんな大きな島だが、人口は90万人足らずで Victoria ビクトリア(約30万人)と Nanaimo ナナイモ(約8万人)以外に大きな町はない。中央には南北に山脈が走り、2,000メートルを超える山もある。太平洋岸は人はほとんどすんでおらず、一部は太平洋に面した原生林が国立公園になっている。島の東側は気候が穏やかなので、ビクトリアからナナイモ北部まで、リタイヤした人たちの住む開発地が広がっている。
あなたはアルコール中毒・・・(^_^;)? (2008.03.09)
インターネットでこんなページに突き当たった。
http://tokyo.cool.ne.jp/jaca2001/
ここで、左にある「アダルトチルドレン(AC)について」をクリックすると、以下のような文章が現れる。
「日本では、アメリカと比較すればアルコール依存症者の人口比率が低い」
これは大きな誤解だ。なぜなら、日本と北米では「アルコール中毒」の"定義"がまったく違うからだ。日本では、手が震えるほどの禁断症状がでないとアルコール中毒と呼ばれないが、こちらでは、毎日飲まずにいられない人は"アルコール中毒"と呼ばれてしまうのだ*。晩酌くらいいいのでは・・・と思うかもしれないが、そうはいかない。飲むか飲まないか自分でコントロールできず、夕方になるとそわそわしてきてしまう人はアル中扱いされてしまう。
実際、こちらでは、ほとんどの人がホームパーティや外食したとき以外、飲まない**。もちろん晩酌の習慣もない。むしろ、「寝酒」 nightcap (ナイトキャップ)を楽しむ人のほうが多い。そのようなわけで、私の感じるところでは、"アル中"の人は日本のほうがはるかに多いのだ。あなたは大丈夫・・・(^_^;)?。
* アルコールのために生活に支障をきたした人たちがたがいに話し合い助け合う集いが、Alcoholics Anonymous (アルコホリックス・アナニマス、略称 AA)といい、カナダでもいたるところにある。私の知り合いでも AA に参加した経験のあるカナダ人が何人もいる。
** 私も以前は晩酌をしていたが、15年位前に習慣的に飲むことをやめた。だから、今ではほとんど飲まない・・・一年に缶ビールを10缶くらい・・・(^_^;。それ以来、胃腸の調子はよくなる、晩酌しないから夕食後も充実した時間が持てる、酒代は減るといいことずくめだ。
ターバンとヘルメット (2008.03.08)
オンタリオ州でヘルメットをせずにオートバイを運転した男性が有罪判決を受けた。男性はシーク族*でターバンを使用しているため、ヘルメットをかぶれないのだ。
シーク族のターバンと帽子・ヘルメットはカナダではよく問題になる。20年位前だったと思うが、RCMP(カナダ国家警察)の警官だったシーク族の男性が、ターバンを取って帽子をかぶれと強制するのは宗教上の差別だと言って裁判になったことがあった。男性が勝訴したように記憶する。
帽子は飾りみたいなものだから、代わりにターバンを巻いていてもたいして問題はない。ところが、ヘルメットは頭を守るものだから、ターバンでは代用にならない。ターバンを巻いたヘルメットなしの子供が事故にあって、頭にに大怪我をしたり死んでしまったりしたら、どういうことになるのかと思う。
今回と似たような問題が、10年以上前にバンクーバーでもあった。シーク族の子供が自転車に乗るときにターバンの代わりにヘルメットを強制するのは差別だと言って、これまた裁判になったのだ。結局これも子供が勝訴したように記憶する**。いろんな人種と宗教の人たちが一緒に住むカナダでは、このような問題が時々ニュースになる。
* シーク族 = インドとパキスタンにまたがるパンジャブ州を起源としたシーク教徒の人たちで、ターバンを巻く習慣がある。ただし、ターバンを巻かないいわゆる「プレイン・シーク」の男性も多い。ターバンを巻く人は、「肌に刃物を当ててはならない」というシーク教の教えを忠実に守っているために、髪とヒゲをターバンと"ネット"で覆うのだ。なお、男の子は子供用の"ターバン"を着けるので、やはりヘルメットはかぶれない。
** 今では、ここブリティッシュ・コロンビア州を含めていくつかの州で、ターバンで自転車に乗るのが特例として許されているそうだ。
日系人兵士の死 (2008.03.03)
アフガニスタンでまたカナダ人兵士が死亡した。 Michael Yuki Hayakaze マイケル・ユキ・ハヤカゼという名前だから日系人だろう。日系人兵士の死亡は初めてではないだろうか。アフガン戦争で死亡したカナダ人兵士は、彼で79人目だそうだ*。
「100回近くなんども・・・」 (2008.02.25)
日本ですでに無罪が確定し"解決済み"となっていた殺人事件で、新証拠が見つかったという理由で、アメリカ(グアム島)の警察が"日本人容疑者"を逮捕した*。26年も前のことなので記憶もだいぶ薄れていたのだが、今回の逮捕劇で昔の映像がいろいろ報道されている。そのなかで、「この日本語どこかおかしい」と思った部分があった。
容疑者夫婦がロサンジェルスで何者かに拳銃で襲われ、妻は結局死亡し、容疑者は全治10日間の軽傷を負った。容疑者は事件当時の模様について病院のベッドでこう言った。
「"一美!一美!"って100回近くなんども呼んだんです・・・」
ここで、「なんども」だけで"呼んだ回数"をすでに形容しているから、「100回近く」で"重複して"形容するのは日本語としてどこかおかしい。しかも、そんな緊急事態の中で、どうやって100回などと"数える"ことができたのだろう。こんなふうに考えると、「100回近く」をつけたのはわざとらしい感じがしてならない。
ベッドの容疑者は"悲しそうな顔"はしていたが、最愛の人を失ったという"打ちのめされた"雰囲気はまったくなかった。そう感じたのは私だけだろうか。
* アメリカでは殺人事件には時効がないということだ。そのほかの事件でも北米では時効までの期間が長い。その点、日本では短すぎる気がしてならない。
扇風機の季節だよ〜ん (2008.02.19)
今日、ついに扇風機を使い始めた。「今ごろ扇風機?」と思うだろうが、実はこういう事情だ。
この3日間バンクーバーは、冬には信じられないような"日本晴れ"が続いていて、南向きになっている私のコンドミニアム(マンション)*はまるでグリーンハウスだ。机のすぐ右側に大きな窓があり、そこに日本の5〜6倍と言われる紫外線が"容赦なく"照りつける。99年一月に引っ越してきたとき、あまりの暑さに日射熱除けのカーテンにしたのだが、それでもかなり暑い。そんなわけで扇風機にご登場願わないと暑くていられないのだ。
悪いことに温度が上がると、ものすごい睡魔が襲ってくる。やらねばならない仕事があるのだが、先ほどから働いているのか寝ているのかわらかない・・・(^_^;。十分日が高くなる4月初めまで、好天の日はグリーンハウス現象が発生して扇風機の大活躍となる**。
* "カナダ人"は家の向きは南にこだわらない。それどころか、バンクーバーでは北側にきれいな山が並んでいるので、北向きを好む人も多い。ただし、西向きだけはやめたほうがいい。ここの西日の強烈さは一度経験したら二度とごめんだ。
** 夏は日が高くなって、2メートル近く張り出している上の階のベランダが日射をさえぎってくれるから、グリーンハウス現象は起こらない。しばらく前にスカイプで日本の友達に映像を見せたら、「あれ?いまごろ扇風機が見える・・・」などといわれてしまったが、実は、私の家では夏よりも冬に扇風機を必要とする・・・σ(^^)。
高すぎる住宅価格 (2008.02.17)
バンクーバーの不動産価格のニュースが新聞に出ていた。バンクーバーの不動産価格は、この5年間でほぼ2倍になったそうだ。バンクーバー都市圏の平均価格は約57万ドル(5,700万円)で、これはカナダ国内で最も高いという。こんな高い家を誰が買えるというのか・・・(+_+)。
不動産平均価格の上位3都市(1カナダドル=100円として換算):
第1位 バンクーバー 約$57万ドル (5,700万円)
第2位 カルガリー 約$41万ドル (4,100万円)
第3位 トロント 約$37万ドル (3,700万円)
バンクーバー都市圏の住宅タイプ別平均価格(2007年12月):
一戸建て 約81万ドル (8,100万円)
タウンハウス* 約50万ドル (5,000万円)
コンドミニアム** 約41万ドル (4,100万円)
過去5年間の不動産平均価格上昇率:
2003 年 9%
2004 年 13%
2005 年 14%
2006 年 20%
2007 年 12%
このあがり方は"正気の沙汰"ではない。低金利、低失業率、賃金上昇、好調な州経済、2010年の冬季オリンビックなどが、価格上昇の"引き金"らしい。そんな雰囲気はまったく感じなのだが・・・。
* タウンハウスという用語は日本でも使われているようだが、住宅が2〜3軒つながった集合住宅のことだ。たいがい、各ユニットが2階(または3階)建てになっている。バンクーバーも人口の急増で、コンドミニアムとタウンハウスが多くなってきた。
** コンドミニアムとは日本で言うマンションのこと。英語で mansion というと「(一戸建ての)大邸宅」の意味だ。だから、日本で言う「マンション」はほとんど和製英語・・・イギリスでは、日本式の「マンション」の意味もあるらしいので、まんざら間違いでもないのだが。
トイレのドア (2008.02.16)
夕方、友達が二人お茶話をして帰って行った。それから数時間、コンピュータに向かってガチャガチャと仕事をした。
ひと段落ついたので、「トイレに行ってからお茶にするか・・・」と立ち上がった。日が伸びてきたとはいえ、この季節のバンクーバーは、雨降りのせいもあって6時近くになるとかなり暗い。その上、机の明かりで仕事をしていたので、目が暗さに慣れていない。トイレの前にくると真っ暗だ。
「変だなあ、この辺から小さな明かりが見えるのに・・・今日は見えんわ・・・」変だと思いながらも、トイレの入口をさらに進んだ。そのとたん、バタン!とドアにぶつかってしまった。ドアが閉まっていたのだ。ありゃああああ。どうやら、友達の一人が帰り際にトイレを使った後、ドアを閉めてしまったのだ。どうりで中の明かりが見えなかったわ・・・(^_^;。
カナダ人はトイレを使うときはドアを閉め、使わないときには半開きにしておくのが習慣になっている。つまり、ドアが開いているときには誰も使っていないということだ。ところが、日本人から見たら、トイレを開けっ放しにするなんて無作法もいいところだ*。だから、バンクーバーでも"日本流"の人がけっこう多くて、ドアにぶつかる慌て者もたまにはいる・・・(^_^;)?。
* こちらのトイレは浴槽や洗面所もついているから、ドアを開け放しても便器が丸見えなどと言うことはまずない。ホテルのトイレと同じだ。もっとも、白人はハーフバス(トレイだけの、浴槽とシャワーのないバスルーム)で便器が外から見えても、ドアを開けっ放しにするのがふつうだ。さらには、家の中のすべての部屋のドアも開けっぱなしにする。所変われば何とかで、生活習慣もまったく様々だ。
ドギーバッグ (2008.02.15)
日本からの観光客に聞くと、日本にはドギーバッグの習慣がないらしい。
ドギーバッグ Doggy Bag* とは、レストランでの食べ残しを家に持ち帰るための紙箱のことだ。北米では高級レストラン以外は、どこでもドギーバッグのサービスがある。もちろん無料。考えてみれば、とてもよいことだと思う。客の食べ残しはふつうゴミになるだけだ。それを家に持ち帰ってもう一度楽しむことができる。
日本でこの習慣がないのは、保健所の許可が下りないからだという・・・それが理解できない。レストランで自分が食べていたものを、家に持ち帰って食べてどこに問題があるのか。「いたむから」とか言うが、それは客の自己責任で痛まないうちに食べればいい。ともかく、ドギーバッグの習慣がないために、日本ではいったいどれほどの食べ物が無駄になっているのかと思ってしまう**。
資源だあ、自然だあ、エネルギーだあ、地球温暖化だあ、といろいろ騒がれているが、まず食べ物を大事にしたいものだと思う。食物を作るのに必要なエネルギーを考えれば、それこそ地球に優しいやり方ではないのだろうか。
* Doggy とはもちろん Dog (犬)から来た言葉で、Doggy Bag は自分が食べるのだが一応「愛犬のために」と遠回しに言う客側の表現だ。
** 日本は世界でも有数の食料廃棄率が高い国でらしい。
雨のありがたさ (2008.02.14)
テレビで、次第に雨が少なくなっているカリフォルニアのことが取り上げられていた。地球温暖化の影響もあるのだろうか、カリフォルニアでは降雨量がどんどん少なくなっているという。カリフォルニアの多くの都市に飲み水を供給しているコロラド川 Colorado River (日本語リンク、英語リンク)の水位は年々下がってきていて、必要な水量を供給できなくなるのは時間の問題だということだ。
そんな状況から、多くの都市で新たな飲み水の供給源を模索する動きが始まっている。たとえば、サンディエゴでは海水を淡水化する研究が進んでいて、コスト的にもこれまでの取水方法とあまり変わらないほどになってきているらしい。ところがだ。海水を取水するときに多くの海の生物が一緒に取水パイプに呑み込まれて死んでしまったり、淡水化の過程で発生する塩分の極端に高い排水を海に流すと、その海域の生物が大量に死滅したりと、いろいろな問題が発生するらしい。自然保護グループは「そんな自然破壊的な方法はやめて、ほかにやり方はないのか」と抗議している。
また、サクラメントでは下水を高度処理してリサイクルする研究が行われていて、すでに人間が飲めるほどにまでなっているらしい。町の人たちは「トイレット・ウォーター」と呼んで評判はもう一つだが、市当局にとっては"水源"を増やすために背に腹は代えられないのだ。市長いわく、「自然界の水自体、すべてリサイクルではないか。だから、汚水をそのままリサイクルしたところで問題はない」。確かに下水をそのまま上水に変えることができるようになれば、すばらしいことだ。
それにしても、そんなカリフォルニアの苦労を聞くと、バンクーバーはなんと幸せな町かと思ってしまう。冬の6ヶ月間、雨が降り続くが、たいがいシトシト雨で傘を差さなくてもいいくらいだ。しかも、集中豪雨にはならないから、洪水やがけ崩れが発生したなどのニュースは聞いたこともない。それでいて、きちんと一定の雨量を降らしてくれる。そんな豊富な雨のおかげで、バンクーバーは北米でも唯一、水道のメーターがない。家の大きさに応じて基本料金を払えば、あとは使い放題だ*。
「毎日どんよりして雨が降ったりやんだり、バンクーバーの冬は大嫌いだ」・・・などとブツブツ言う人が多い。カリフォルニアの状況を考えたことがあるのだろうか。
* 人口の急増で最近は夏になるときまって節水令が出るようになった。ただし、蛇口から出る水量が減らされてしまうような厳しい節水ではなく、「庭の芝生への散水は週二日に限る」というなんとものんびりとしたもの。何しろ「使い放題」なので、黙っていると朝から晩まで芝生に水をやる家もあるのだから・・・(・_・;。
バンクーバーの水源は、北側の山間にある3つのダム(Capilano Dam、Seymour Dam、Coquitlam Dam)だが、将来的にはほかに水源を求めないと急増する人口をまかなえないらしい。さいわいにも水源の候補はいくらでもある。そのうちの一つ、ハリソン湖 Harrison Lake などは現在の3つの水源の何百倍もの水量を誇る。
迷惑メール (2008.01.22)
迷惑メールが増えて困っている人が多いと思うが、宣伝広告の類の迷惑メールは「配信停止」措置を取ることで受信を止めることができる。やりかたは、メール下部にある「配信停止を希望する方は・・・してください」などの説明に従って行えばよい。
この種のメールは人間ではなくコンピュータが管理してるから、配信停止措置を取れば発信先コンピュータの設定が変更されて、まず間違いなく停止される。意外と知らない人がいるようなので、念のため書いておく。
新幹線に無線LAN (2008.01.19)
こんな記事があった。来年の春から日本の新幹線に、トンネルに入ってもインターネット接続がとぎれないような無線LAN がしかれるのだそうだ。うらやましい・・・(*^_^*)。もちろん無料なのだろう、ここには書いてないが。
たまに乗る人は景色を見ていれば退屈しないだろうが、毎日のように新幹線に乗っているビジネスマンにはそれは便利なことだろう。残念ながら、カナダの長距離鉄道網はほとんどが観光用だから、無線 LAN を敷いてもあまり意味ががなさそうだ*。
* 国が大きすぎて、ビジネスマンが長距離鉄道で移動するなどと言うことはまず考えられない。たとえば、バンクーバーからトロントまで鉄道で行ったら3日半かかる。
タイガー・ウッズは仏教徒 (2008.01.16)
ゴルフをしない人でも"世界一のゴルファー"タイガー・ウッズの名前は知っていると思うが、彼に関してちょっとした発見をした。彼は仏教徒なのだ。仏教徒のタイ人である母親の影響だとか・・・。彼自身、「仏教徒であることが、自分の強情さと我慢のなさをコントロールするのに役立っている」と語っている。
ちなみに、タイガーには中国人、タイ人、黒人の血がそれぞれ4分の1、アメリカインディアンとオランダ人の血がそれぞれ8分の1混じっている*。そのため彼は自分を Cablinasian (Caucasian**、Black、American-Indian、Asian からの造語)なる"人種名"で呼んでいる。
タイガーはあまりに強すぎて特に好きではなかったが、仏教徒と聞いてとたんに親しみがわいてきた・・・人間とはなんと勝手な動物だろう・・・(^_^;。
* タイガーの父親 Earl(故人)には、黒人50%、中国人とアメリカインディアンがそれぞれ25%の血が混じっていたらしい。また、母親の Kultida には、タイ人50%、中国人とオランダ人がそれぞれ25%の血がまっじっているとか・・・。タイガーについて詳しくはこちら(英語)、またはこちら(日本語)。
** Caucasian とは白人のこと。「コゥケージョン」と発音するが、要するに「コーカサス人」と言う意味だ。
柿食えば・・・ (2007.12.24)
中華系スーパーマーケットT&Tに行ったら、まだ柿が売られていたのでいくつか買った来た。さっそく一つ食べたらとてもおいしい。
名前はたいがい "Fuyu" だ。富有柿なのだろう。産地はカリフォルニア州の方かもしれない。以前は、柿はバンクーバーではあまり見られなかったが、10年くらい前からしだいに店に並ぶようになって来た。値段も少しずつ安くなっている。おかげで"日本の味"を楽しめるのでありがたい。
そんな柿だが、日本のニュースを読んでいたら、年々人気がなくなっているらしい。こちらで食べると本当においしい果物なのだが・・・熟した柿はときどきマンゴーを思い出させるほどだ。それなのに、日本の人たちは見向きもしなくなっているとは・・・。
考えてみれば、人間とは勝手なものだ。どこにでもあるものはその価値をあまり感じないのだ。柿は栄養もたくさんあって*、「柿が赤くなれば、医者が青くなる」といわれるほどの果物だ。それなのに、どこにでもあるから、ありがたさが分からない。
いつの日か柿の木がまったくなくなって、外国から輸入しないと食べられない、なんてことにならければいいが・・・。
* いつか秋に帰国したときに、私の群馬の田舎でもたくさん柿の実がなっていた。「赤く熟した柿の実と、抜けるような秋空」は典型的な日本の風景だ。それに、かやぶきの屋根でもあったら最高・・・\(^o^)/。
<この秋、バーナビー市内で実がたわわになった柿の木を発見した。カナダで柿の木を見たのは初めてだった。一緒にいた友達は広い庭付きの家に住んでいるので、さっそく「柿の木を植えよう」と言うことになった。何年先になるか分からないが、その柿を食べるのが楽しみだ・・・(*^_^*)。>
オスカー・ピーターソン逝く (2007.12.24)
さきほどラジオのニュースで、オスカー・ピーターソンがオンタリオ州ミササーガ Mississauga(トロントの南)の自宅で昨夜亡くなったことを知った。
オスカー・ピーターソンといえば、ジャズ・ピアノの大御所で、日本でも大変有名な人だ。私は、名前は知ってはいたものの、彼の演奏はそれほど聴いたことはなかった。しかし、最近はインターネットのおかげで"いくらでも"ダウンロードできるので・・・(^_^;・・・彼の作品を集めて聞いてみたら、やはりすばらしい。すっかりファンになってしまった。
ピーターソンはカナダのモントリオール出身だ*。モントリオールはフランス語圏のケベック州にあって"アメリカ原産"のジャズとは縁遠いように思えるが、なぜか昔からカナダ・ジャズ界のメッカだったらしい。それにしても、少し前のルチアーノ・パバロティといい、今回のオスカー・ピーターソンといい、音楽界の巨匠が消えていくのは寂しい限りだ。
* カナダには有名な音楽家がけっこういる。古いところではポール・アンカがそうだ。それから、アン・マレー、ニール・ヤング、ブライアン・アダムスなどもそうだ。最近ではセリーヌ・ディオン、サラ・マクラクラン、ダイアナ・クロール(女性ジャズ歌手の第一人者)、マイケル・ブーブレ、アヴィリル・ ラヴィーンなどがいる。
<ダイアナ・クロールは日本では「クラール」と発音されているがあれは間違い。Krall だから「クロール」が正しい。all、call、tall などの「オール」の発音を考えれば分かること。歌手の名前ももう少しましな"和訳"をして欲しいものだといつも思う。>
チンプンカンプン・・・T&T での出来事 (2007.12.19)
久しぶりに Metrotown ショッピングセンターにある中国系のスーパーマーケット「T&T」に入った。バンクーバーは中国人が多くなったため、いたるところに中国系のお店がある。中でもT&Tは最大のチェーンストアだ*。
野菜コーナーで山芋や白菜を買った後、冷凍食品コーナーへ行った。お目当ては冷凍餃子だった。牛、鶏、豚、野菜などいろいろな餃子の冷凍物が大袋で売られている。いつも買うブランドのを一袋取り上げたら、突然、頭の辺りで中国語の声がした。「$%#%!#$%?????・・・・」。
見ると中国人の女性店員だった。40代半ばだろうか、小太りでいかにも元気のよさそうな"おかみさん"だ。どうやら、彼女の目の前にある餃子のほうがおいしいよと私に言っているらしい。でも、中国語なのでさっぱり分からない。私は苦笑して肩をすくめながら目の前の餃子を取ろうとすると、彼女は自分のほうの餃子を指差して、いっそう強い口調で私に向かってしゃべってくる。
中国語(広東語?)**は語気が強いから、なんとなくこちらが怒られているような気分になる・・・(^_^;。2袋買うつもりだったが、その"剣幕"に押されて"あきらめて"1袋だけかごに入れた。そして、ますます大きくなる彼女の"叫び声"を後にしながら、すごすごとほかの売り場へ移動した。
それにしても彼女は変わってる。中国人はたいがい日本人の見分けがつくので、それと分かれば英語を話すか、あるいは黙ってしまう・・・中には片言の日本語を使ってくる人もいる。それが彼女の場合は、私の顔を正面から見たあとでも中国語をしゃべり続けたのだ・・・(^_^;)?。
* 野菜は日本人と共通のものが多いし、日本からの食品もたくさん陳列されているので、日本人にもとても便利な店だ。
** 私の友達には広東語と北京語を聞き分ける人が多いが、私はどうしても聞き分けられない。かなり違うらしいが・・・。
大量殺人事件 (2007.12.11)
バンクーバーのダウンタウン東部地区*は、麻薬中毒の人、アルコール中毒の人、それにストリートガールズ(売春婦)がたむろするバンクーバーでも最も荒廃した地域だ。この地域で1990年代から何十人もの女性が一人二人と行方不明になった。ほとんどが売春婦の女性たちだった。
警察はバンクーバー郊外のポートコキットラムで養豚業をしているロバート・ピクトンが関与していると見て、1997年に初めて彼の養豚場を捜索したが何も見つからなかった**。一方、行方不明になった女性の人数は次第に増えて60人以上にもなった。2002年2月、警察はピクトンの住居を再度捜索し、ついに一人の遺体の一部を発見し、ピクトンを逮捕した。
その後、6年近くの捜査を経て、遺体の一部が発見された不明者は10人を大きく超えるほどになった。一方、ピクトンは49人を殺害したことを自供した。そして一昨日、"証拠"が固い6人の不明者に対する殺人罪について「6名全員について第二級殺人罪」の有罪判決が下り、今日「終身刑、仮釈放までの期間が最短で25年***」の刑が確定した。
裁判はこれで終わりではなく、来年早々にも"次の"不明者20人について裁判を始めるかどうか検討が始まる***。仮にその裁判が終わったとしても、残りの不明者について裁判が行われる可能性もあるらしい。世界でもまれな大量殺人の裁判は始まったばかりだ。
* ヘイスティングスとメインの交差点とその周辺。百数十年前に、最初にバンクーバーの町が形勢された地域で、昔はバンクーバーの中心部だった。ところが、次第に市の中心部が西のほうへ移動すると、この地域はだんだん寂れていった。近くには旧日本人街もあり、私がバンクーバーに住み始めた80年代には、まだ、「清水商店」など日系の商店やレストランがこのあたりにあったが、それらも、町の荒廃が進むとともに姿を消した.。それにしても、こんなに状態になるまで何もしなかった市政の責任は大きく、相当の批判が起こっている。
** 不明者の家族は当初から「連続殺人者」の存在を示唆したが、警察は取り上げなかった。それに、最初の捜査から二回目の捜査まで5年もかかっている。今となっては、警察の捜査が甘かったことは疑いの余地がない。
*** 第一級殺人罪は最初から殺意があった場合に適用される。従って、ピクトンは最初は殺意がなく状況の展開によって殺人にいたったものと判断されたことになる。しかし、何十人も殺したことを考えると、最初の1〜2名はともかく、それ以降は最初から殺意を持っていたと判断するのが当然ではないかと、ある裁判関係者は述べていた。
また、「仮釈放までの年数25年」は、第二級殺人の場合に科すことができる最大年数だそうだ(最小年数は10年)。これについては、被害者一人に対しての数字かと思ったら、どうやらそうではなく一律ということらしい。これから、次の20人についての裁判があるかもしれないが、何人殺しても同じでは理屈に合わないのだが・・・。なお、カナダは1976年に死刑を廃止している。また、第一級殺人の場合の仮釈放までの最小年数は25年間。
**** 当初は26人一緒に裁判を行う予定だった。しかし、それほどの大人数では、裁判員(日本でも予定されている例の裁判員制度)の負担が重過ぎるため、分割したらしい。裁判員になると連日長時間の審理をこなさなければならないということで、被害者が多いと本当に大変なようだ。
一方で、「すでに実質終身刑が科されたピクトンについて、これ以上裁判を続けるのは経費面から考えても得策ではない」などの意見が法律関係者の間にもあるらしい。殺人がはっきりしているのに、"費用がもったいない"からと裁判を行わないとは、いかにも"大雑把な"カナダらしい・・・(・_・;。
<ピクトンの養豚場は名ばかりで、ピクトンが住む古びたトレーラーハウスの周りにだだっ広い荒地が広がっているだけだ。以前は相当の面積があったらしいが、かなりの部分が売却されて今では新興住宅地になったりしている。そんなわけで、「あそこの新興住宅地の地下には、ばらばらになった犠牲者の遺体が埋まっている」とか、「ピクトンの養豚場から出荷された豚肉には犠牲者の体の一部も入っていた」とか、よからぬ噂が飛び交っていた・・・(・_・;。>
<今回、有罪にはなったが、完全無罪になる可能性も多いにあったらしい。と言うのは、ほとんどが状況証拠だったからだ。つまり、ピクトンの養豚場から遺体の一部がたくさん出てはいるが、殺人行為そのものの証拠になるものはほとんどないのだ。しかも、養豚場に出入りしていた人間の数はたくさんいたらしく、彼らが関与していた可能性もなくはない。そのため、検察側の代表者は判決後、「望んでいた第一級殺人罪ではなかったが、有罪判決が出たことには、ともかくほっとしている」と述べていた。>
<現在までのところ、ダウンタウン東部から行方不明になった女性の数は65人にのぼるらしい。これほどの人数になるまで警察はなにをしていたのかと思ってしまう。>
<今日の刑の確定について、被害者家族の反応がテレビニュースで出てきた。興味深いのは、一様に「とても嬉しい」と述べて、誰一人として「死刑」を口にする者がいなかったことだ。死刑のないカナダでは、どんな凶悪犯罪であっても「犯人を殺してしまいたい」とは思い付かないのだろうか。>
アメリカで連日の銃乱射事件 (2007.12.11)
4、5日前にネブラスカ州で銃乱射事件が発生して8人が殺されたと思ったら、次の日にコロラド州で1日のうちに2度の乱射事件があって数名が殺された。さらに今日は、カリフォルニア州で6名くらいの若者が銃撃され、そのうち二人は重体だという。
「ナントカに刃物」のうち、「ナントカ」の発生は防ぎようがないから*、「刃物」のほうをなくせばいいのだが、アメリカという国はそれをしようとしない。しようとする人はいるのだが、そのたびにいろいろなところから反対運動が起こる**。"永遠の野蛮国アメリカ"ばんざーい!
* 日本でもときどき「むしゃくしゃして誰でもいいから殴りたかった」とか、「刺したかった」とかいう事件がおきる。"殴る"とか"刺す"とかまでは行かないにしろ、"むしゃくしゃする"人はどこにだっている。つまり、「ナントカ」には誰だってなれるってことだ。そんなことを考えると、日本では銃が簡単に手に入らないからまだラッキー。
** 特に"猛反対"するのが全米ライフル協会だ。以前、チャールトン・ヘストンが会長をしていた組織で、ジョージ・H.W.ブッシュ大統領(父親のほう)もメンバーだそうだ。変り種のメンバーとしては映画監督のマイケル・ムーアがいるが、彼は"銃社会"を皮肉って入会したらしい・・・(^_^;。
安中のスーパーおじいさん (2007.12.10)
日本の新聞を読んでいたら、こんなのがあった。私の田舎から一山越えたところにはすごい人がいたものだ。
「90歳、42.195キロ完走 ホノルルマラソン」
いや〜、すごい!しかも、この人、大河原辰雄さんは60歳からジョギングを始めたというのだから、ますます驚いてしまう。「負けてられるか・・・」と言いたいが、ちょっと真似できんわ・・・(^_^;)?。それにしても、シニアには励みになる。私も時々セントラルパークを5キロくらい走るが、10キロくらいに距離を伸ばすか・・・ちょっと無理だろうなあ・・・(・_・;。
関連記事: http://www.1242.com/goodday/index.php?id=3&YMD=2008-01-02
カナダ人の20%は外国生まれ (2007.12.08)
カナダ統計局 Statistics Canada は今日、2006年5月に実施した国勢調査の結果を発表した。それによると、カナダの人口の約20%(19.8%)は外国生まれだ。
*外国生まれのカナダ人(国籍取得者と永住権取得者)*は約618万人で、総人口(3,125万人)のうちの19.8%に相当する。
*2001年1月1日から2006年5月16日の間にカナダに移民した新移民の人口は約 111万人。中でも、アジア人(中東含む)がそのうちの58%を占める。
*外国生まれのカナダ人のうち約70%は、家庭でカナダの公用語(英語とフランス語)以外の言語を話す。そうした言語のうち、最も多いのは中国語(18.6%)で、イタリア語(6.6%)、パンジャブ語**(5.9%)、スペイン語(5.8%)、タガログ語***(4.8%)、アラブ語(4.7%)と続く。
*新移民人口の約69%が、トロント、モントリオール、バンクーバーの三大都市圏に住み、それら三大都市圏の人口の約27%を構成している。また、約17%は、カルガリー、オタワ、エドモントン、ウィニペグ、ハミルトン、ロンドンなどの中都市圏に住んでいて増加傾向にある。
バンクーバー都市圏では、新移民者の約75%はバンクーバー、リッチモンド、バーナビー、サリー****の4都市に集中している。
* 日本と違って、カナダは国籍のほかに「永住権」という形がある。永住権だけでも生活するうえでは国籍取得者とあまり違いはないが、最も大きな違いは選挙権がないことだ。また、一定期間(今は1年?)無断で外国に住むと永住権を失う。
** パンジャブ語は、インドとパキスタンにまたがるパンジャブ州出身の人たちの言語。ほとんどのパンジャブ人はシーク教徒で、男性はターバンを巻く人が多い。ターバンを巻かないパンジャブ人は「プレイン・シーク」 plain sikh と呼ばれ、プレイン・シークもかなりいる。
***タガログ語はフィリピンの公用語の一つ。バンクーバー周辺では、フィリピン系の人たちの多くが医療関係の仕事についている。
****リッチモンドの人口の60%は中国人といわれる。1990年代から中国人が急増し、ダウンタウンでは中国系の店が並ぶショッピングセンターが大賑わいだ。サリーにはインド人がたくさん住んでいる。そのほとんどがパンジャブ人(シーク教徒)と思われる。インド人の女性の衣服「サリー」と町の名前が同じなのは偶然だろうか。それにしても、回教徒のインド人はけっこういるらしいが、ヒンズー教徒のインド人はあまり目立たない。ヒンズー教の寺もあまり見ないし・・・。なぜだろう?
無法スポーツ・アイスホッケー (2007.12.06)
カナダの"国技"*といってもいいほど人気があるアイスホッケーは、15秒あれば1点入るというスピード感があって、面白いスポーツだ。北米のプロ・リーグNHLもすごい人気で、今シーズンも地元チーム、バンクーバー・カナックスは好調な滑り出し(今日現在、北西地区1位)。ところが、選手同士の殴り合いがない試合はほとんどない。
2004年3月8日、バンクーバー・カナックスとコロラド・アバランチの試合で、バンクーバーの選手トッド・バテューズィが、バックとは関係なく滑っているコロラドのルーキー、スティーブ・ムーアに後ろから殴りかかった(動画)**。ムーア選手は気を失って氷上に倒れたまま動かなくなり、担架で運ばれていった。
バテューズィ選手は刑事裁判にまでかけられたが、たいした罰を受けないまま、現在はフィラデルフィア・フライアーズの選手としてプレーしている。一方、ムーア選手は首の骨を折り、それ以来まったく試合に出られなくなった。そして今日、ムーア選手はバテューズィ選手とバンクーバー・カナックスを相手取って新たな民事訴訟を起こし、以前訴えた額のほぼ倍の金額(数十億円相当)を要求したと伝えられている。
柔道や相撲、剣道など日本古来のスポーツは礼儀が最も重んじられ、選手同士が殴り合いをすることなど考えられない。そんな日本から来た私たちにとっては、アイスホッケーはまったく"無法なスポーツ"に見えてしまう***。
* カナダの国技は、実際にはラクロス。
** その数週間前の両チームの試合で、ムーア選手がバンクーバーのキャプテン、マーカス・ナスランド選手に”やや過激な"ボディーチェックを行ったが、バテューズィ選手の暴行はそれに対する報復だったと言われている。ただし、ムーア選手のボディーチェックはそれほどひどいものではなく、反則にもならなかった。上の動画でも、バテューズィ選手の暴行シーンの直後にそのシーンが出てくる。
また、この動画には、スティックで相手選手の頭を殴ったり、パックを扱っていない選手に"不必要な"ボディーチェックを行ったりと、NHL の暴行シーンがたくさん出てくる。
*** ともかく、罰則が甘すぎる。バテューズィ選手の場合も、相手の選手生命を断ったと言うのに、20数試合の出場停止しか科されていない・・・まともなスポーツ感覚の持ち主なら、「あのようなプレーには、少なくとも一年間、あるいは数年間の出場停止くらいしてもよい」と思うだろう。
さらには、観客までがそんな乱闘シーンを楽しんでいる風潮がある・・・乱闘シーンのどこが面白いのか?。こんな大人のプレーを見て、子供までが同じようなことをする。先日もカナダ東部で行われた子供の試合で、8歳の子供プレーヤーたちがリンク上で殴り合いの乱闘になったことがニュースになっていた。こんなことを聞くたびにアイスホッケーに嫌気が差してしまう。
ご先祖さま (2007.11.28)
「私の祖先は誰々です」などとよく言う。こういわれると、いかにも"一つの家系"しかないように聞こえる。そこで試しに、自分の血縁者が何人くらいいたのかを計算してみた*(年数は一世代30年として計算)。
前世代 血縁者数 年数 続柄 前世代 血縁者数 年数 1 1 現在 自分 20 524,288 600年前 2 2 60年前 両親 30 536,870,912 900年前 3 4 90年前 祖父母4名 40 549,755,813,888 1,200年前 4 8 120年前 曾祖父母8名 50 562,949,953,421,312 1,500年前 5 16 150年前 (以下略) 60 576,460,752,303,423,000 1,800年前 6 32 180年前 70 590,295,810,358,706,000,000 2,100年前 7 64 210年前 80 604,462,909,807,315,000,000,000 2,400年前 8 128 240年前 90 618,970,019,642,690,000,000,000,000 2,700年前 9 256 270年前 100 633,825,300,114,115,000,000,000,000,000 3,000年前 10 512 300年前
これによると、私の祖先は10世代遡ると512人、20世代前では52万人、30世代前では5億3千万人、40世代前(1,200年位前)では5,497億人にもなってしまう。100世代前などになったら・・・こんな数字は読めんわ・・・(^_^;**。ただし、こんなに大きな数字では、現在の世界の人口でもまったく追いつかないほどの人間が必要だったと言うことになってしまって、理屈に合わない。結局、はるかに遠い血縁者同士がなんども結婚していると言うことだろう。つまり、表の赤字部分は、"理屈の上ではこうなるが現実味はない"桁だ。
それにしても、こんなことを考えると、「私の祖先は誰々です」なんてとても言えなくなってしまう。昔の人たち全部が自分の祖先のような感じ・・・要するに、人間みんな親戚〜\(^o^)/。しかも、かなり遡ったら日本人に限らないのだろうし・・・人類はアフリカから始まったらしいから当たり前か。
* "倍々ゲーム"の計算だから、コンピュータのメモリーと同じだ。ちなみに、私のデスクトップは256メガバイト・・・ちょっと古いけどちゃんと働いてる。なお、この計算は一見難しそうだが、エクセルを使うと5分もかからない。
** ともかく、100世代遡っただけでこんな数字になるのが驚きだ。
おかしな英語 What's that mean? (2007.11.27)
以前から、文法的に理解できないおかしな英語表現があったが、やっとその構文が分かった。それは、よくネイティブが使う次の表現だ。
What's that mean? (この場合の mean は「意味する」と言う意味の動詞)
これは What is that mean? と聞こえるから、文法的には明らかに間違いだ(is→does)。ところが、インターネットで調べてみたら、's は is ではなく、does の省略形なのだそうだ*。つまり、
What does that mean? 「それはどんな意味ですか」
という表現で、これなら文法的にも問題ない。これはマスコミも含めてかなり頻繁に使われていて私の頭を悩ませていたが、これでやっとすっきりした**。
* does を 's とする省略形は"正式"ではなくて、What's that mean? もどちらかというと informal な表現だそうだ。本当は What does that mean? ときちんと表現すべきだとか。なお、does = 's は辞書にもちゃんと書いてあった。
** それにしても、ネイティブの中には、ほとんど What is that mean? と発音している人も多い。たぶん、彼らは 's を is と勘違いして、文法的に間違ったまま使っているのだろう。それどころか、"What is that mean?" を Google 検索すると、英語圏サイトを中心に 16,200件もでてくる。そして、それらのほとんどが、文法的な間違いに気がつかずにいるのだから驚いてしまう。さらには、その間違い英語を「本当に使えるビジネス英語・米語表現」などと称して、平気で紹介する日本語サイトもあったりする。ネイティブの英語も鵜呑みにはできないのだが・・・(・_・;。
木枯らし一番 (2007.11.18)
日本のテレビニュースを見ていたら、「木枯らし一番が吹いた」と報じた。木枯らし一番・・・そんな表現ってあったんだっけ?と思ってしまった。「春一番」はよく聞くし、「梅雨入り」や「梅雨明け」も"定着した表現"で別に不思議はない。だが、「木枯らし一番」はあまり聞いた覚えがなかった。私はカナダに住み始めて23年も経ったから、ふつうに使われていた表現なのに忘れてしまったのだろうか。それとも、私がこちらに来てから新たに使われ始めた表現なのだろうか(そういうのがけっこうある)。
それにしても、日本人は気候の変化を「一番」や「入り」「明け」などの表現で"宣言"するのが本当に好きだ。たとえば、桜の「開花宣言」も"宣言"の代表的なものだ。バンクーバーには9月から3月まで続く長〜い雨季があるが、だれも「雨季入り」や「雨期明け」などと"宣言"するようなことはない。桜もたくさんあるが、だれも「開花宣言」などしない。いつの間にか雨季に入って、いつの間にか雨季が明け、いつの間にか咲いて、いつの間にか散っているのだ。
そもそも気候の変化などというものは、「ここから雨季、ここから乾季」「ここから冬、ここから春」などとはっきり線を引けるはずがない。だから、無理して線を引いている気がしてならない。ひょっとすると、日本人って"お上"から「梅雨に入ったよ」「梅雨が明けたよ」「冬がやってきたよ」「夏が来たよ」・・・などといちいち教えてもらわないといられない人種なのかも・・・*。
それと似たような話が「衣替え」だ。これも"線引き"の好きな日本人に特徴的だ。こちらにはそんな表現はまったくない。気温が零度近くまで下がる真冬に短パンをはいている人がいるし(本当の話**)、逆に、真夏でも暑そうなジャンパーを来て歩いている人もいる。要するに、みんな好き好きな格好をしているのだ。「人にとやかく言われることではない」と言わんばかりに・・・(^_^;)?。
* こんなこというと、日本のみなさんから「生意気なこと言うな」と大攻撃を受けそう・・・(^_^;。考えてみれば、日本人はそういう季節感のある表現を多く使って、四季の変化を楽しんでいるということかもしれない。日本語にたくさんある「雨」の表現なども同じようなことだろうか。
** ダウンタウンのロブソン、グランビル、デンマン、デイビーなどの繁華街を歩くと、真冬でも短パンで歩いている人がいたりする。特に、白人は寒さに強い。
ブラウザ Opera の便利機能発見 (2007.11.14)
以前、ブラウザ*の Opera が便利だと書いたが、最近、さらに便利な機能を発見した。「ネットサーチ」というのがそれだ。
Google ツールバーを使っている人は多いと思うが、Opera の「ネットサーチ」検索機能は Google ツールバーをさらに発展させたようなものだ。Google に限らずほかのいろいろな検索サイトを好きなように取り込んで、作り変えることができる。さらに便利なのは、アドレスフィールド(URL が表示されるところ)に直接書き込みを行って検索を実行できることだ。たとえば私の場合、アドレスフィールドに「m 東京」と打ち込むとGoogle マップが表示されて「東京」の検索結果が出るようになっている。さらに詳しく知りたい方は、こちらから。
スカイプが携帯電話に (2007.11.13)
ついに Skype が携帯電話を作りました。Skype 対 Skype は世界中無料だそうです。ただし、SkypeOut (Skype 対 ふつうの電話の通話機能)はついていないそうです。なんだか、片手落ちですね。
空港で移民の男性が死亡 (2007.11.13)
10月13日(厳密には14日早朝)バンクーバー空港で、ポーランドから移民してきた男が警察官にテーザー銃(スタンガンの一種)で撃たれて死亡した。たまたま居合わせた旅行客が一部始終をデジカメに動画撮影していて、今日その映像がマスコミに公開された*。警察側に過剰な警備行為があったのではないかと、事件直後からマスコミや市民の間で非難が起こっていたが、映像がテレビニュースなどで報道されて、ますます非難の輪が大きくなる気配だ。
40歳のその男(Mr. Robert Dziekanski)が乗った飛行機は、13日午後3時にバンクーバー空港に到着した。男は待っているはずの母親**を何時間も待ち続けたが、いくら経っても母親が現れなかった。それもそのはず、男が待っていたのは荷物を受け取る区域で、一般の人は入れない場所だったのだ。母親が間違って待合場所を指定してしまったためだが、飛行機に初めて乗った男も、そのあたりの"常識"を持ち合わせなかったのだろう。その上、男は英語がまったく話せなかった***。そのため、周りの人に教えてもらうこともできず、食事もせず、しかも、空港内で働く人から疎まれたりした。ただただ待ち続けた男は次第にいらいらしてきた。そして、イスやテーブルをほうり投げたり、付近にあったノートパソコンを床にたたきつけたりするようになった。男の飛行機が到着してから9時間以上が経過していた。
午前2時を回ったころ、警官が3〜4人やってきた。そのとき、男は暴れてはいなかったが、言葉の壁があって警官とさっぱりコミュニケーションが取れない。警官が男を遠巻きにしたときにも、男は暴れてはいなかった。警官がテーザー銃を撃つと男は悲鳴を上げて床に倒れた。さらに警官がテーザー銃をなんども発射して押さえつけ、そのうちに男は動かなくなった****。警官が来てから数分の出来事だった。こちらがその動画だ。
男の死因はまだ明らかではないが、テーザー銃そのものが原因と言うよりも、男にのしかかった3〜4人の警官が窒息死させたような気がしてならない。特に、男の首を膝で押し付けた警官がいたことが分かっていて、こうした行為は警察行為としても違法だそうだ。男を"殺した"警察にはもちろん大きな責任があるが、男が到着してから10時間以上なんの援助もできなかった空港にも責任がある。バンクーバーは、2010年に冬季オリンピックを開催する。それなのに、「不案内な外国人が空港に到着したら、何時間たってもほおって置いて、そのあげく警察を呼んで殺させるような町」では、だれも安心してやってこられないのではないか。
* 映像が入ったメモリーカードは、2日後に返す約束で警察がカードの所有者から借りていた。しかし、数週間経過しても返してくれないため、所有者は訴訟を起こして警察から取り返した。映像が公開されると不利になると見た警察が返すのを渋っていたものと思われる。
** カムループスKamloops に住む61歳の母親は、車で4時間以上かかる距離を長距離バスに乗って時刻どおりにバンクーバー空港に来ていた。何時間待ってもでてこない息子を心配して、なんども空港の人に聞いたがさっぱりらちがあかなかった。結局、2度もカムループスとバンクーバーを往復して、最後にやっと会えた時には、息子はすでに死亡していた。
*** バンクーバーにポーランド系の移民は少なくない。なぜ空港関係者はポーランド語を話せる人を捜さなかったのかと思ってしまう。
**** カナダでは2001年ころから警官がテーザー銃を使用しているが、テーザー銃が使われた事例でこれまでに17人が死亡したそうだ。
夏時間の終わり (2007.11.8)
今週の日曜日(11月4日)で夏時間が終わり、通常時間に戻った。来年3月中旬まで通常時間が続く。ところで、このサイトには時差早見表があるので参考にされたい。
地名「権田」は日本唯一ではなかった (2007.10.28)
<先日、下のようなニュースを載せましたが、残念ながら「権田(ごんだ)」は日本唯一の地名ではありませんでした。ほかにも、「愛知県碧南市権田町」、「愛知県愛知郡長久手町岩作字権田」、「京都府京都市西京区川島権田町」という地名が存在していました。訂正します*。なお、ある閲覧者から、京都のは「ごんでん」と読むと教えていただきました。ありがとうございました。>
私の生地は「群馬県高崎市倉渕町権田」(旧「群馬郡倉渕村権田」)というところだが、この「権田」と言う地名が面白い。Googleマップで検索してみると日本に一ヶ所しかないのだ(上記のようにこれは誤り)。極端に珍しい名前でもないのに、ほかでまったく使われていないのは意外だった。日本で唯一と言うことになると、なんとなく"誇らしい"気分でもある・・・(^_^;)?。
"Gonda"のGoogleマップでの検索結果は次の通り**。
Gonda, Uttar Pradesh, India (インド)
Gonda, Nigeria (ナイジェリア)
Gonda, Equateur, Congo (コンゴ)
Gonda, Sulawesi Tenggara, Indonesia (インドネシア)
Gonda, Mali (マリ)
私の生家、禅寺「東善寺」のホームページには、「日本全国からの権田さんの集い」のページがある。住職をしている兄に「世界規模に広げたら・・・」と提案しようかと思っている・・・(*^_^*)。
* Google マップで「権田」と検索した結果、私の生地しかでこなかったのだが、念のためと思って、ほかの方法で調べたら愛知や京都のも出てきた次第。"Google 派"の私としては、ちょっとがっかりだ。
** Google マップで検索しても、なにやら荒野のど真ん中と言う感じで、Gonda の地名すら書かれていないのがある(ナイジェリアやコンゴの場合)・・・(・_・;。
"生き返った"電子レンジ (2007.10.23)
4〜5日前のことだった。電子レンジが汚れてきたので久しぶりに掃除をした。内側をきれいにしてから、外側を始めた。"まったく久しぶり"・・・(・_・;) ・・・だったので、洗剤をつけて湿った布で、特に汚れている押しボタンのあたりを念入りにやった。きれいにしてみるとなかなか気持ちがいい。
一生懸命掃除したのでおなかがすいた。で、さっそく電子レンジを使おうとした。ところが、ボタンを押してもうんともすんとも言わない。「オヨヨ・・・(・_・;、どうしたのだ・・・?」。なんどやってもだめだ。「変だなあ・・・」。と、あることに思い当たった。「布が湿りすぎていたのかも・・・そういえば、水がしたたってたわ・・・」。なんと言うことだ。水をぶっ掛けてこわしてしまったのだ。しみこんだ水が回路盤をいためてしまったのだろう。うわ〜、たいへんなことをしてしまった。
それから数日間なんど試してもダメだった。仕方がないので、新しいのを買うべく検討し始めた。ところが、据え置き型のは200ドル(2万円)くらいでもけっこうあるが、はめ込み型*はその2〜4倍するのだ。うわ〜、なんたる浪費だ!しかも、はめ込み型の場合、サイズに合わせて自分で"工事"しなければならないから、かなり面倒だ。ますます頭が痛くなった。
そんなこんなでそろそろ電気屋さんに行ってみようと思っていた矢先の今朝、電子レンジをまた試してみた。そしたら、いままでうんともすんとも言わなかったのが、なんと初めて反応した。初めは時刻だけ設定できた。その後はだんだん回復して、ついには Heat ボタンも反応するようになった**。ふ〜助かった・・・(*^_^*)。
* カナダの住居は、一通りの家電製品込みで売買が行われる。たとえば、売買契約に 3 appliances (アプライアンス)と書かれている場合は、「Cooking Stove (電気コンロ4つと天火のユニット)、冷蔵庫、皿洗い機がついている」と言う意味だ。私のところはそれに電子レンジがついていたから、さしずめ 4 appliances ということだろう。そのほか、洗濯機と乾燥機がつく場合もある。
** しみこんでいた水分が次第に乾いてきたのだろう。そうなることはかすかに期待していたが、洗剤まで入っていたから、まず望み薄だと観念していたのだが・・・。みなさんも電気製品には水をぶっ掛けないように・・・ん?「そんなことするのはお前だけだ」って?
ストライキ終結 (2007.10.14)
7月22日から続いていたバンクーバー市の市職員によるストライキがようやく終結した。なんと、3ヶ月近くも続いていたことになる。
この間、図書館、プール、公民館、劇場、市営のゴルフ場などの公共施設がまったく使えず、ゴミ収集などの市のサービスも完全に停止した。ゴミはみんなどのように処理したのか知らないが、10数年前の市職員のストライキの時ほどは町にゴミがあふれなかった。それでも、ストライキのなかった周辺の町にバンクーバーの人たちが"不法に"ゴミを捨てに行って地元の人たちが迷惑を受けたり、いろいろな問題が発生した*。
私の家の近くにある市営ゴルフ場の一つ、フレーザーゴルフコースも芝が伸び放題らしい。ストライキが終わっても、ゴルフ場を元の状態に戻すには相当時間がかかるだろうから、当分は使い物にならないだろう。日本では最近、ストライキのニュースはあまり聞かれなくなって"寂しい"感じもするが、カナダのように"徹底して"やられるのも困ったものだ。
* 私はさいわい、隣のバーナビー市に住んでいるので直接的な被害はこうむらなかった。
"つきっぱなし"のヘッドライト (2007.10.13)
観光ガイドをしていると、日本からのお客さんに「なぜ、昼間なのに車がヘッドライトをつけて走っているのですか」とよく聞かれる。確かにカナダでは、ほとんどの車がヘッドライトをつけて走っている*。
実は、1990年ころからカナダで販売される自動車は、エンジンを入れるとヘッドライトが自動的につくようになったのだ。もちろん安全のためで、日本でオートバイが点灯を義務付けられているのと同じだ。実際、対向車や後続車のヘッドライトがついていると、運転操作の判断がしやすい。また、停まっている車でもヘッドライトがついているだけで、「あ、エンジンがかかっているな」と注意を喚起しやすくなる。つまり、エンジンがオンになっていることを知らせる"パイロットランプ"のような役目をしているのだ。特に、冬のバンクーバーはシトシト雨の毎日で視界が悪いので効果が大きい。実際、ヘッドライトがついていることによって事故の発生率が数十パーセント下がったと言うデータもある**。
考えてみれば、テレビやラジオ、コンピュータなど、どんな機械でもパイロットランプがあって、オンになっていることを知らせるようになっている。それなのに、安全が最優先にされるべき自動車に、エンジンがオンになっていることを知らせる"パイロットランプ"がないのは理屈に合わない。
* 点灯は義務ではないので、古い車やアメリカから来た車はついていないことが多い。なお、このアイデアは北欧から来たらしい。もっとも、自動点灯方式が採用される前からバンクーバーの人たちは自発的にヘッドライトを点灯する人が多かったし、私もその一人だった。
** 日本でも運送会社などが率先してヘッドライトをつけるようになってきたと聞く。だれか"個人的にも"「ヘッドライトつけっぱなし運動」を起こしてはどうだろう。私の経験からもバッテリーは上がったりしないので、その点、心配する必要はない。
樹齢一千年の赤杉倒れる (2007.10.12)
バンクーバーのスタンレー公園 Stanley Park にあった樹齢一千年と言われる赤杉*がついに倒れた。この種の樹木としては世界最大級と言われていて、1978年には「ナショナル・ジオグラフィック」 National Geographic **で特集記事が掲載されたこともある木だ。関係者は、「倒れてしまったことは残念だが、これも自然のなせる業だ」と言っている。
バンクーバーに最初にヨーロッパ人が住み始めたのが1867年***だったから、それよりもはるか昔から生えていたことになる。もっとも、いまは市街地になっている土地も、そのころは大部分が針葉樹の原生林だったから、そんな巨木はほかにもたくさんあったのだろう。
* 私は恥ずかしながら、この木のことを知らなかった・・・(・_・;。スタンレー公園には大きな木がたくさんあるが、こんな木もあったとは・・・。場所は「サード・ビーチ」 Third Beach のあたり。
** 1888年設立の地理学の団体が発行する雑誌。
*** ダウンタウンの東側にある「ガスタウン」地区(Water Street)が最初にヨーロッパ人が住み始めたところ。インディアンの集落が点在する森林地帯に次第に町が形成されていったらしい。
関連サイト: Vancouver Sun
この冬はラ・ニーニャ (2007.10.09)
今年の夏は涼しくてもう一つ"煮え切らない"感じだったのは、以前も書いた。ひょっとすると、ラ・ニーニャの影響だったのかもしれない。最近の報道では、この冬のカナダ西部はラ・ニーニャのせいでかなりの異常気象が予想されている。ラ・ニーニャとはエル・ニーニョの反対で東太平洋赤道上で海水の海水温が異常に低くなる現象だ。もっとも、必ずしも寒くなるとは限らず、逆に暖かくなることもあるらしい。ともかく、大雪や大雨、逆に暖冬など異常気象が発生しやすくなるらしいから、要注意だ。
* 1992年のことだった。当時、私はダウンタウンの西側にあるイングリッシュ・ベイの海岸付近でコーヒー屋さんを経営していた。その年はエル・ニーニョが発生して春先からえらい好天が続いた。そしたら、4月の第一週だというのに、目の前の砂浜でたくさんの人たちが水着姿になって日光浴をしているではないか。
紫外線が日本の5〜6倍はあるといわれるバンクーバーは、気温が20度以下でも晴天が続くとかなり暑くなる。それにしても、4月初めに水着姿になれるとは・・・。緯度がカラフトの真ん中あたりのバンクーバーでこんなことができるなんて、日本の人たちには信じられない話だろう。
"米ドルを越えた"カナダドル (2007.10.05)
この1年くらいカナダドルがどんどん強くなっている。数年前までは1カナダドルを米ドルに交換しても70数セントにしかならなかった。それが今年の1月には85セント前後に上昇し、さらにあがり続けて今日は1.01885米ドルと、ついに1米ドルの壁を越えてしまった。もちろん、私が1984年にカナダに住み始めてから、カナダドルが米ドルを上回ったのは初めてだ*。
日本円に対しても同じで、去年あたりまでは1万円=120カナダドルくらいだったのが、ついに1万円で95〜100カナダドルにしかならなくなってしまった。おかげで、日本からの観光客が激減しているらしい。なぜ、こんなにカナダドルが急に強くなったのか。「カナダの経済ファンダメンタルズは強い。天然ガスを除き、商品価格も高水準だ。これが為替にも一部反映されている。カナダ経済の強さが注目されていることは明らかだ」などと政府関係者は言っているが、庶民にはそのような実感はさらさらない。
* アメリカとカナダは数千キロにわたって国境を接している。こうした状況にあると日本では考えられないことが起こる。為替率が大きく変化するたびに、片方の国から隣の国へ大挙して買い物に出かけるのだ。今回はカナダ人がアメリカに行って買い物をする番だ。なにしろ、最近はアメリカで自動車を買って来ると、カナダに入国する際に関税を払っても、カナダで買うよりも少なくとも数千ドル(数十万円)は得らしい。
バンクーバーから車で45分くらいでアメリカとの国境だ。そこから30分くらいでベリンガム Bellingham という町がある。人口7万人くらいでたいした町ではないが、郊外にベリスフェア・モール Bellis Fair Mall という大きなショッピングセンターがある。そこの客は大半がカナダ人なのだそうだ。
私も10年くらい前までは国境近くでゴルフをしたときには、わざわざ国境を越えてガソリンを買ってきたりした。その後、そこまでする"ご利益"が薄れていたのだが、またアメリカ詣でをすべきなのかも・・・(^_^;。
スタンレー公園の放火事件 (2007.10.01)
バンクーバーにはとても大きな公園がある。ダウンタウンのすぐそばにあるスタンレー公園 Stanley Park *だ。ダウンタウンとほぼ同じ大きさで東京の皇居の約三倍もあり、そのほとんどが針葉樹の森林だ。そのスタンレー公園で最近、明らかに放火と見られる事件が立て続けに起こった。昨日のニュースでは2週間で3度もあったという。
市民の憩いの場所であり、大きな観光スポットでもあるスタンレー公園は、まさにバンクーバーの"宝物"だ。それに放火するとはどういうつもりなのだろう。さいわい、雨季に入ってシトシト雨が続いているので、針葉樹が少し燃えただけで大事に至らずにすんでいるが、これが雨の少ない真夏だったらどうなっただろう。市や公園の関係者は「絶対に犯人を捕まえてやる」と言っているが、早く捕まえて欲しいものだ。
* 大都会の隣にこのような大森林があるのは世界でも珍しいそうだが、この公園ができた経緯が面白い。実は、"アメリカのおかげ"なのだ。1800年代の後半、アメリカとの国境がまだはっきりしていなかったころのことだ。カナダはアメリカが攻めてくるのではと、なんとなく不安だった。そこで、バンクーバー周辺に数ヶ所の軍用地を設けて、もしアメリカが攻めてきたら、そこを基地にして戦おうとした。しかし、アメリカはまったく攻めてくる気配がなかった。そこで、みんなで相談して公園にしたのだ。このような理由がなければ、とっくに市街地になってしまっただろうから、まったくアメリカ様々だ。
バンクーバー周辺には、以前軍用地でいまは公園になっているところが何ヶ所かある。バンクーバーの西側は半島になっていて現在ブリティッシュ・コロンビア大学 UBC (University of British Columbia) があるが、大学の敷地とその周辺の森林公園 Pacific Spirit Regional Park も軍用地の一つだった。広さがなんとスタンレー公園の3倍、つまり皇居の約10倍もある。また、私が住むバーナビー市のセントラルパークも同じく軍用地だった。
お祭騒ぎの陰で (2007.09.22)
2010年の冬季オリンピックに向けて、空港からダウンタウンまでスカイトレイン(電車)の線路の工事が続いているのは以前も書いた。だんだん近づくオリンピックで市を挙げて"お祭"の雰囲気が高まっているかのようだ。
ところがである。新しい線路が敷かれるキャンビー通り Cambie Street 沿いの商店街は、工事による交通規制で交通量が激減して客足が遠のいてしまった。すでに廃業を余儀なくされた店も少なくないらしい。
ともかく、線路が地下鉄になるために、キャンビー通りの北の端から南の端まで穴だらけだ。これまで片側3車線だったのがほとんどのところで1車線になり、まったく通行止めのところもある。しかも、そんな状態がこの2年くらい続いているのだ。昔、東京にいたころよく地下鉄工事が行われたのを見たが、地表面には厚い鉄板が敷かれるから交通にはほとんど影響が出なかった。いくら"ダメな"カナダでもそのくらいはできないのかと思ってしまう。
どんなにオリンピックの効用を聞かされても、こんなことで一部の人たちだけが割を食うのでは、なんのためにお祭騒ぎをしなければならないのか。影響を受けているキャンビー通りの人たちは訴訟も考えていると聞くが、どんどんやれと言う気分だ。
オンタリオ州の冤罪事件 (2007.08.28)
48年前、14歳の時に殺人事件の犯人にされて以来、殺人犯の汚名を着せられていた男性 S氏が今日、オンタリオ州裁判所で冤罪であったことが認められ、汚名を返上することができた*。S氏は当初から無罪を主張していた。しかも、彼の友達二人がそれぞれ彼のアリバイを証明する重要証言をしたのだが、裁判所はそれらをすべて退けていたのだった。カナダにも死刑制度があったその当時、彼は「最年少の死刑囚」としてかなりニュースになったらしい**。
人間は第一印象だけではもちろん判断できない。しかし私には、S氏の14歳当時の写真の澄んだ眼差しや最近の映像の言動を見て、12歳の少女を性的暴行を加えたあげく殺すような残虐な人間にはとても思えなかった。S氏を刑務所で世話した係官さえもが、「個人的には、彼の落ち着いた性格からみて、あのような犯罪には無関係な人間だと信じていた」と述べていた。
S氏は刑務所暮らしの中で、彼のことを知った女性と結婚し三人の子供はみな成人している。今年62歳になるS氏は、「昨日まで裁判制度が信じられなかったが、今日は信じられる」とジョークを言って、記者団の笑いを誘っていた。冤罪事件で長期に刑務所暮らしをすると精神に異常をきたすことが多いらしいが、その点、S氏は精神的に強かったようで、それだけは救いだった。
* 事件自体は結局迷宮入りする可能性が高い。しかし、冤罪を報じたテレビ局は真犯人の可能性として、殺された少女の家の近くに当時住んでいて70年代に死亡した別の男性のことを報じていた。当時30歳前後のその男性は、ほかの少女に性的暴行未遂事件を起こして、刑務所から出てきたばかりだったのだ。そんな"立派な候補者"がありながら、なぜS氏にだけ警察の捜査が"集中"したのか、分かりにくい事件だ。
** 現在、カナダには死刑制度はない。
猛暑の日本と冷夏のバンクーバー (2007.08.16)
連日、日本各地の気温が40度を超えたと日本からのニュースで伝えられている。本当に暑そうだ。ときどき、スカイプなどで日本の人たちと話すが、まず第一声が「暑い〜〜〜!」だ・・・(^_^;。
それに引き換え、当地バンクーバーは今年、もう一つ"煮え切らない"夏を過ごしている。本当に暑かったのは7月初旬だけで、そのあとはくもり、晴れ、シトシト雨が交互にやってくる天気でさっぱり暑くならない。去年の夏は珍しく30度を越えたのだが、そのせいもあってこの夏はやたら涼しく感じる。
バンクーバーの天気は本当に大雑把で、雨が多い冬でも晴れだすと何日も続く。反対に好天が続く夏でも、降りだすと止まらないのだ。20年近く前だったが、7月半ばから8月末までシトシト雨が降りっぱなしで"半分冬"みたいな年があった。今年はあれほどではないものの、あれを思い出すほどおかしな夏だ。明日からまたぐずつくのだそうだ・・・。
もっともっとコンピュータが発達して、インターネットでこちらの冷気を日本に送れるといいのだが・・・(^_^;)?。
タッド・フジカワがプロデビュー (2007.08.03)
ハワイの日系ゴルフ少年タッド・フジカワ(16歳)が、8月2日からプロデビュー戦リノタホ・オープンに出場した。プロの世界はそんなに甘くはないとは思っていたが、案の定、1日目は6オーバーと不振の出だしとなってしまった。10番からのスタートだった2日目も、前半でボギー、ボギー、ダブルボギーとたたいて17番までで通算10オーバーまで落ちてしまった。
ところが、そのあとがすごかった。18番〜9番の10ホールで、なんと5バーディーを奪ったのだ。結局、2日目は1アンダーで終了し、通算5オーバーだった。結果は予選落ちだったが、最後にあれだけやれたのは大収穫だった。早すぎたプロ転向で不安ばかりだったが、初戦からここまでやれるのなら、プロのトーナメントになれてくれば期待できるのではないだろうか**。
8月中にカナダのトーナメントにも出るらしい・・・夏休み中とはいえ学校のほうは大丈夫かなあと思ってしまう・・・高校中退などということにならなければいいが。
* その後、いろいろな記事を読んで、プロ転向の決断はやはり親の経済的な負担に原因があったことがよく分かった。父親は建設会社のサラリーマン、母親はガソリンスタンドの事務をしていると言う、きわめて"ふつうの家庭"なのだ。タッドがプロトーナメントに出場するたびに相当な出費になる。さらには、きちんとしたゴルフの指導はアメリカ本土でなければ受けられず、飛行機代や滞在費が相当かさむらしい。そんなこんなを考えて、タッドはあえて大決断をしたのだろう。もちろん親や親戚はプロ転向に反対したが、親思いのタッドが彼らを押し切った形のようだ。
** 何年か前に、タイ・トライオンという16歳のアマチュア選手が、 スポンサー招待で出場したPGA トーナメントで好成績をあげ、その年の内にプロに転向したことがあった。ところが、いまではほんとんどツアーに名前が出てこない。彼が"沈んでしまった"原因は、転戦に次ぐ転戦をこなさねばならない"大人の世界"の生活についていけなかったことにあったのでは・・・と言われている。タッドが同じ道をたどる心配は多いにある。しかし私は、タッドの場合、その点は大丈夫ではないかと言う気がしている。と言うのは、彼の言動にはふつうの子供と違う、どこか大人びたところがあるからだ。私の予感が当たることを祈るばかりだ。
<今トーナメントでのタッドのドライバー平均飛距離は300ヤードを超えた。身長 155cm(小学6年から中学一年の身長に相当)しかない少年が300ヤードも飛ばせるなんて、誰が信じられるだろうか。身長172cm の私の平均飛距離は220〜230ヤードしかないのだ・・・トホホ。タッド・フジカワという人間の体力と運動神経は人並みはずれているとしか思えない。タッド・フジカワのページ参照>
マイクロソフトがバンクーバーにソフトウェア・センター (2007.07.26)
今秋、マイクロソフト社はバンクーバーに大きなソフトウェア・センターを設立する*。マイクロソフトは主工場をワシントン州の Redmond レッドモンド市においているので、近距離にあるバンクーバーが新工場の場所として選ばれたらしい。
しかし、それにもましてバンクーバーが選ばれた大きな理由は、ハイテク技術者に対するアメリカの労働ビザ取得の厳しさにあるということだ。マイクロソフト社ではたくさんの外国人が働いているが、取得できる外国人労働者のビザの数には制限がある。その点、比較的、移民規制が緩やかなカナダなら、いままで獲得できなかった優秀な外国人ハイテク技術者を確保しやすいのだと言う。
カナダの西の端にあって、消費地から遠いブリティッシュコロンビア州では製造業が育ちにくかった**。実際、自動車、鉄鋼など主な製造業を見ても、ほとんどが人口が多いオンタリオ州やケベック州に集中している。ソフトウェアという輸送に金のかからない製品の製造業がこの地で育つことは、カナダ西部にとって有意義だ。
* バンクーバー市の南隣、Richmond リッチモンド市が候補地らしい。
** この州の産業別生産額は、林業、観光業、鉱業などが上位にあり、製造業は下のほう。
スカイプアウトで会議通話 (2007.07.25)
友達から、「こんなことがスカイプでできるの?」というほど便利な使い方を教わりました。
スカイプにはスカイプアウトという機能があります。スカイプからふつうの電話にかける機能です。その機能を使って3人以上で会議通話ができるのだそうです*。スカイプ同士で会議通話できるのは知っていましたが、まさか、スカイプアウトでもできるとは思いませんでした。なんとも便利なスカイプです。
なお、スカイプアウトは有料ですが、ふつうの電話よりもかなり安いです。詳しくはこちらから→スカイプ、スカイプアウト。
* 映像通話は2人だけです。
バンクーバー市"庁舎外職員"のストライキ (2007.07.22)
バンクーバー市の"庁舎外職員"(市庁舎以外の外部施設などで働く人たち)の労働組合の一部が、数日前からストライキに入った。近日中にさらに参加者が増えて、市営のプール、公民館、図書館、劇場などの公共設備の職員、清掃局職員などが大部分参加するということだ。しかも、市役所の事務職も同情ストを行うので、市役所関係の施設がほとんど機能しなくなって"ゼネスト"の様相を呈してきた。
10年近く前にも似たようなことがあった。一番困ったのは町中にゴミがあふれたことだ。いつもはきれいなバンクーバーの町のいたるところにゴミの山ができあがった。観光ガイド中に、日本からの観光客が「バンクーバーって汚い町ですねえ」というたびに、「実はストライキの真っ最中でして・・・」と説明しなければならなかったのを覚えている。
日本と違ってこちらは"機能麻痺"するまで徹底してストライキをやる。何年か前にはバスやスカイトレインなど交通機関の職員がストライキをして、バンクーバー都市圏の交通が完全に麻痺したことがあった。しかも、何ヶ月もだ。
たいがい給料のアップを要求してのストライキだ。しかし、彼らの言い分も分からなくはないが、町の機能が麻痺するまでやると言うのも困ったものだ。今回はバンクーバー市以外でも、ノースバンクーバー市など周辺の数都市の庁舎外職員が同情ストに突入するらしい。私の住むバーナビー市の職員は"同情スト"をやらないといいのだが・・・。ここのコンドミニアム(マンション)地下にあるゴミ投棄用コンテナーがあふれるようにでもなったら、やりきれない。
インターネットで音楽を楽しもう (2007.07.20)
私の「インターネットラジオ音楽局」のページで、AccuRadio * などのインターネットラジオを使って、いろいろな音楽を楽しむことができます。また、クラシック音楽が好きな方は AccuClassic から簡単に音楽を聴くことができます。AccuClassic の使い方は次の通りです。
AccuClassical ** をクリックすると、画面左下に次の分類タブが並んでいます。
Main (メイン)
Time Periods (時代)
Composers (作曲家)
Instruments (楽器)
Orchestras (オーケストラ)
Opera (オペラ)
Crossover Artists (クロスオーバー演奏家***)
そこから好みの音楽を探していきます。たとえば、Composers タブをあけると、ベートーベン、モーツアルト、バッハ・・・などの絵(選択ボタン)が現れます。そして、絵のところをクリックすれば、次から次へと連続的に演奏されます。
* AccuRadio には、クラシック以外にもいろいろな音楽ジャンルがあります。
** 英語サイトですが、タブをクリックするだけですから操作は難しくありません。
*** クロスオーバー = ジャンルの混交によってできた新形態の音楽・ファッション
タッド・フジカワがプロに転向 (2007.07.15)
以前、お伝えしたハワイの日系ゴルファー、タッド・フジカワ(高校2年生、16歳)がプロ転向を宣言しました。プロになる前に技術的に勉強することがまだたくさんあるはずですし、あまりにも早すぎる転向だと思うのですが、本人が決めてしまった以上しかたがないです。幸運を祈るしかありません。
1月のソニー・オープンでの大活躍以来、プロのトーナメントからのスポンサー招待がたくさんきているものの、大部分は断ったらしいです。でも、一つのトーナメントに出るだけでも、本人、両親、親戚、キャディーなどの旅費や宿泊費をすべて自分たちで持たねばなりません。しかも、どんなに成績がよくても賞金は出ません。ということで、経済的な圧迫が相当あったようです。そのため、「いっそのことプロになってしまったほうが・・・」と思ったのかもしれませんね。
詳しくはこちら。
使いやすいブラウザ「オペラ Opera」 (2007.07.14)
最近、ブラウザ*の「インターネット・エクスプローラ」(略称 IE)の調子がおかしくなってしまった。そこで、ほかのブラウザのオペラ(Opera)とファイアーフォックス(Firefox) をダウンロードして試してみた。Firefox は IE とそれほど変わりないが、Opera はユニークな機能がたくさんあって慣れるとかなり使いやすいことが分かった。
次のサイトからダウンロードできる。たった6メガくらいしかないので、スペース的にも楽だ。
http://jp.opera.com/
IE で特に支障がない人は「別にほかに変える必要はない」と思うかもしれないが、そう言い切れないほど面白い機能がついている。
主な長所は次の通り:
*ソフトが"小さい"ので、動きが早い。
*すべての追加ページが、ウィンドウではなくタブで出てくる。
*ブックマーク(お気に入り)を「F4」キーを押すだけで表示したり消したりできる。
*メールを同じ画面(タブ)で扱える。
*頻繁に使うサイトを「スピードダイヤル」機能で簡単に表示できる。
*「ウィジェット」機能で、カレンダーやGoogle ツールバー、地図、検索、その他、無数の便利機能を簡単に表示し使用することができる。
詳しくはこちらを。また、Opera 社のトップページはこちら。現在のバージョンは 9.22 だが、近く発表されるバージョン9.5 ではさらに使いやすくなると期待されている。
* ブラウザとはインターネットを見るためのソフトのこと。
カナダ的乗り物スカイトレイン (2007.06.25)
バンクーバーの通勤・通学電車スカイトレインは切符を買わなくても乗れてしまう。改札がないのだ。
そのため、切符を買わずに乗車する不正乗車により、年間7ミリオン・カナダドル(約7億円)の損失をこうむっているそうだ。ときどき駅構内や電車内でチェックが行われ、違反者は罰金を科せられる。ところが、その場では「金がない」とか言って払わず、しかも偽の身分証明をするので、ほとんど罰金が支払われていない。改札口を設ければ解決する問題なのだが、人件費を増やしたくないのだろうか、スカイトレインのお偉方は何も対策が取れないと手をこまねいている。私は先月末から数週間日本に行ってきたが、日本の電車システムの優秀さには驚くばかりで、スカイトレインの人たちに見せてやりたい気分だ。
ところで、スカイトレインはずいぶん値段が高い。できたばかりのころはそうでもなかったが、だんだん値上げされてきた。私が住むバーナビー市のパターソン駅とダウンタウン(バンクーバー)間の値段を、JR の川崎→上野間の値段と比較してみた。
*スカイトレインはゾーン制なので、18km地点にあるニューウェストミンスター駅でも同額だが、それでも kmあたり18円だ。
行程 値段 kmあたり パターソン駅 → ダウンタウン(直線距離11km) $3.25(約325円) 29円 川崎 → 上野 (直線距離 24km) 380円 16円
*逆に、パターソン駅から隣のジョイス駅(バンクーバー市内)までは2km足らずだが、それでも$3.25だから、kmあたり約160円にもなってしまう。
こんなことを考えると、ますます不正乗車のずさんな取締りが腹立たしい。その上、不正乗車を取り締まるスカイトレインのスタッフの仕事振りはお世辞にも"良い"とはいえない。いつも、2人組みで動きがだらだらとしているばかりか、雑談めいた話しかしていないような感じだ。日本の駅員さんたちのようなきびきびした感じがない。人件費もかなり無駄づかいしていると思えて仕方がない。そんな中で、また運賃値上げの噂があるという・・・(+_+)。
2年位前から血圧が高くなって、去年の夏からはついにファミリー・ドクターから薬を飲まされる羽目になった。「努力して"自然に"下げるから・・・」と言って、薬を開始するのを一年待ってもらったのだが、結局、下がらなかったのだ。
私は食事にはあまり"こだわり"がないから、わりと簡単に塩分を控えることができた。寿司などもほとんど醤油をつけずに食べたりするが、それはそれでけっこうおいしい。また、運動不足にならないように、長時間散歩、トレーニング用自転車(固定型)、ジョギング(膝を痛めないよう軽く)、ゴルフなどを時々やってきた。なのに、今年の初めまではまったく血圧が下がる気配がなかった。上が150〜160、下が90〜105くらいを推移していたのだ。
ところが、この4月ころから突然下がってきた。最近は120〜140、75〜90くらいだ。あまりにも突然の変化だったので、いったいどうしたことなのだろうと思った。測定器が壊れたかとも思ったが、数週間前に日本で測る機会があって、そのときも低かった。だから、測定器の故障ではないようだ。数年にわたる食事療法と運動が功を奏したのだろうか。だったら、嬉しいのだが。
手を握ってくれる歯医者さん (2007.05.17)
左上奥歯のあたりが虫に食われておかしくなった。いよいよガタが来た感じだ。友達に聞いたりして情報を集めたら、メトロタウンショッピングモール(Metropolis at Metrotown)の近くに"日本語を話す中国人の歯医者さん"がいることが分かった(*)。評判もいいらしい。それに、私の家から歩いても10分くらいだから近くて便利だ。
さっそく予約を取って行ってみた。私の順番が来て診察室に入った。ドクター・イェーは50代前半だろうか、やや背の低いメガネをかけた男性だ。ユニフォームはアイロンなどかけてなくてヨレヨレ。それに、ところどころシミまでついてる・・・(^_^;。「オヨヨ!大丈夫かいな?」と内心思った。ちょっときれい好きな人なら顔をしかめそうな服装だ。どうやら格好などはかまわない人らしい。
診察が始まった。しばらくして、突然、私の手を握ってきた・・・「え?どうなってんの」と一瞬思った。そしたら、私の手を歯に見立てて説明を始めたのだ。「え〜と、ここが歯でここが歯茎とするでしょう・・・」という具合だ。そういうことだったのかと少し安心した。診察が進行して、私の口の中をがちゃがちゃと"工事"している。そして、ときどき「ありがとね」「ありがとね」と言う。なにがありがとうなのかさっぱり分からないが、「痛くさせてごめんね」という意味らしい。それほど痛くはないのだが。
診察が終わった。受付の白人女性がまたユニークだった。
彼女 「お支払いは現金か小切手でお願いします。 Please pay in cash or by cheque.」
私 「クレジットカードではだめですか? Don't you take credit cards?」
彼女 「申し訳ないですが、だめです。Sorry, no.」
クレジットカードを受け付けないお医者さんと言うのは珍しい(**)。クレジットカードで払えると思っていたから、現金はそれほど持っていないし小切手も持ってきていない。困ったような顔をしていると彼女がこんな言い方をした。
「次回、払ってください。それでいいですか? Pay next time. Is that OK with you?」
向こうから、「それでいいですか」というのだから、変わってる。ふつうなら「次回でいいですよ You can pay next time.」と言うところなのに・・・。面白い歯医者さんのところに来たものだととつくづく思った。その後、何回かドクター・イェーのところに通って一本の治療が終わった。行くたびに手を握って詳しく説明してくれるので、とても分かりやすかった(***)。もう一本悪いのがあるので、いずれ、それも診てもらう予定だ。
(*)1980年代に仙台に住んでいたらしい。受付女史の後ろの壁にも日本の小沢辰男厚生大臣署名の"免許証書"が掲げられていた。
(**)クレジットカード会社への手数料が馬鹿にならないから、中国人はクレジットカードを嫌うらしい。
(***)ドクター・イェーのことを友達に話したら、私よりも少し年上の女性がゲラゲラ笑いながら、「しばらく男性に手を握ってもらったことがないわ。私もドクター・イェーに診てもらいたいわあ〜」だと・・・。かわいそうに、彼女、虫歯がぜんぜんないのだ・・・(^_^)。
洪水の心配 (2007.05.14)
この冬は例年になくブリティッシュ・コロンビア州の山岳地帯に積雪が多かった。そのため、雪解けが始まったいま、河川沿いの地域では洪水が心配されている。特に、州南部を流れるフレーザー河沿いでは人口が多いため、人間の生活に対する影響が大きいのだ。上流の町プリンス・ジョージ Prince George ではすでに水位がかなり上昇しているらしい。
バンクーバーはプリンス・ジョージから約800km下流になる。バンクーバー周辺の洪水危険地帯(チリワック Chilliwack、メープルリッジ Maple Ridge、ポート・コキットラム Port Coquitlam など)では水位変化から当分目が離せない。
バンクーバーでは冬の6ヶ月間は雨季だが、シトシト雨なので雨季に洪水の心配が発生することはまずない。ところが、融雪期になると今年のように洪水の心配が持ち上がることがある。といっても、私が住み始めて23年、バンクーバー周辺で実際に洪水が発生したというニュースは記憶にないのだが・・・。
カナダ流田舎ビジネス(ノートパソコン編) (2007.04.23)
買ってから3年目くらいのノートパソコンの充電池がおかしくなった(*)。販売店の STAPLES (ステイプルズ)とは4年間の特別保証期間を契約していたので、今月の10日に修理を頼んだ。「5月には必要なので、それまでに直してもらえますか」と聞くと、「大丈夫です。問題の原因が分かり次第ご連絡します」という返事。
ところが、いつまでたっても連絡がない。19日(木曜日)にしびれを切らして電話してみた。すると、「"10日にお預かりしたばかり"で、修理を行う工場に機械が到着したころだと思います。ですから、まだ状況は分かりません。来週には分かると思います」と、まるで連絡がなくて当たり前だといわんばかりの口ぶりだ。預かってから10日近くも経つのに「お預かりしたばかり」というのだからあきれる。
今日23日(月曜日)にまた電話したら、相変わらず「まだ何もしていません」。これでは5月に使うのに間に合わない可能性が大だ。しかたなく「今回は修理しないでいいから、すぐ返してください」といって、2日後に返してもらうことになった(**)。
カナダ流ののんびりペースに慣れているつもりだったが、まだまだ自分はカナダ人になりきっていないなあと思う・・・(^_^;。
(*)ノートパソコンの充電池は"消耗品"だそうで、"時間の経過"とともにどんどん能力が低下するらしい。4年間の特別保証期間を買うときにはそこまでは考えなかったが、いまになると買っておいて正解だった。充電池はけっこう高いらしい。また、充電池まで保証対象になっていたのはラッキーだった(内心、ダメかと思っていた)。
(**)実は、このあとも大変だった。「2日後」ということだったので、念のためと思って3日後に店に行ったら、コンピュータはまだ店に来てなかった。店員は「早急に調べてご連絡します」などと言ったが、もうそんな言葉も信じられないので、STAPLES の本社にイーメールした。それが効いたらしい。
すぐに店のマネジャークラスのスタッフから電話が来て、「新しい充電地に取り替えて、明日(金曜日)の午後五時までに店に来るようにします」と言って来た。ここまできたら"「明日の5時」も当てにならない"と思っていたのだが、案の定、私の手元に機械が戻ってきたのは週明けの月曜日だった。
なぜ、守れない"約束"を次から次へとするのかさっぱり分からない。その場しのぎの"空約束"としか思えない。こちらが期待しすぎるのだろうか?
アイスホッケー「バンクーバー・カナックス」 (2007.04.23)
アイスホッケーのプロ・リーグ NHL も公式戦が終了してプレーオフに入った。地元チーム「バンクーバー・カナックス」は後半戦からものすごい勢いで勝ち進み、ついに北西地区で一番になってプレーオフに進んだ。プレーオフでは上位16チームが7戦ごとのトーナメント方式で戦い、最後まで勝ち残ったチームが「スタンレーカップ」を獲得する。最初の相手ダラス・スターズ(テキサス州)には3勝3敗ともつれたが、今日の最終戦に勝ってダラスを下した。次の相手はアナハイム・マイティーダックス(カリフォルニア)だ。
こちらのプロスポーツチームに対する地元の熱の入れようはそれは熱狂的だ。試合が始まる夕方になると、通りの人影もまばらなほどになってしまう。ラジオでも、「今日はカナックスの試合があるのでラッシュアワーが早く始まる」とか、「カナックスの試合見たさに"早退"する勤め人が続出するため、経済的な損失がナントカ・ミリオン・ドル(またはビリオン・ドル?)に上る・・・」とか言っている。仕事そっちのけで応援するというわけだ・・・(^_^;。時には、私のコンドミニアム(マンション)のビルでもほかの家からの歓声が窓越しに聞こえてくるほどだ。
今年のカナックスは、選手が若手中心に大幅に変わり、しかもヘッド・コーチ(プロ野球の監督に相当)も実績のある前コーチから、NHL レベルは初めての若いコーチに変わり、戦力はまったく未知数だった。ところが、コーチがよかったのだろう、後半戦に入ってから見違えるようなチームになってきた。1994年には、決勝戦まで進んだものの、ニューヨーク・レンジャーズに3勝4敗で負けてスタンレーカップを逃した(*)。今回はその雪辱が望めるほどの好チームなので、十分期待できる(**)。
(*)1994年のときには、最終戦が終わった後で、ニューヨークでの試合のテレビ観戦を終わった若者たちが大挙してバンクーバーの目抜き通り、ロブソン・ストリートに繰り出しました。ところが、一部の群集が商店街のガラス窓を破って略奪を行うなど大変な騒ぎになってしまいました。今年はそんなことは繰り返してはならないと、警察が早くから警戒しているようです。
(**)残念ながら、カナックスはこのあと、アナハイム・ダックスに1勝4敗で敗退してしまった。
アメリカの乱射事件 (2007.04.16)
昨日、アメリカ・バージニア州 Blacksburg のバージニア工科大学で乱射事件があり 32人も殺された。「またか」という思いだ。アメリカはなんとかしなければ、このような事件はあとを絶たない。
なにをしたらいいのか。アメリカ議会は、いつまでたっても銃規制を強化する気配がない(*)。だったら、逆にアメリカ国民すべてがピストルを持ち歩くことを義務付けるのはどうだろう。そうすれば、乱射事件が始まっても誰かがすぐに犯人を射殺できる。それに、拳銃は「身を守るためのもの」だそうだから、その意味でも意義あることだ。すばらしいアイデアだ。そうなれば、銃規制に反対するチャールトン・へストンもさぞかしご満悦のことだろう。
バンクーバー周辺でもギャングたちがまれに発砲事件を起こす。それでもまだ、アメリカよりは銃規制の厳しいカナダに住んでいることに幸せを感じる。ここから車で45分あまりのところから広がる隣国は、永遠に野蛮国であり続けるのかもしれない。
(*)「ナントカに刃物」というが、「ナントカ」のほうはどこの世界にもいつの時代にもいる。というよりも、「ナントカ」は誰もがなりうるような"ふつうの人間"であることが多い(マフィアやギャングではない)。だから、「刃物」が簡単に手に入らない社会を作るべきなのだが、アメリカという国はいつまでたっても本気でそのことを考えようとしない。ブッシュ大統領は事件があった大学の慰霊集会で「大学は神聖な場所でなければならない・・・」などと演説したが、まったく空しく聞こえる。
それにしても、すべての人間が銃を持ち歩くことを本気で提唱する人がいるらしいから、アメリカという国はまったく狂っている。
柔らかくなったキャベツ (2007.04.13)
最近、バンクーバーで売られているキャベツが柔らかくなって食べやすくなってきた。日本からの品種を栽培するようになったのだろうか。
今までのキャベツときたら、ガチガチに葉が巻きついた、それこそ堅い種類ばっかりだった。だから、生で食べようものなら、まるでボール紙を食べている気分なのだ。また、トンカツなどの添え物として千切りにした日には、それこそ針金を食べているといった感じだった・・・(^_^;。
概して、野菜や果物は日本のもののほうがおいしい。"白人"は大雑把だから品種改良などしないで"原始的"な品種のままで作るのだろうか。わずかにトマトだけは、香りが強くてこちらのほうがおいしかったが、そのトマトは逆に、最近、あまりおいしくなくなってきた。
タッド・フジカワが日本のトーナメント出場 (2007.04. 12)
驚異の少年ゴルファー、タッド・フジカワ(ハワイ)が日本のプロゴルフトーナメント「中日クラウンズ」(愛知県愛知郡東郷町、4月26〜29日)に出場するようです。初めての日本でのプレーを本人もとても楽しみにしているとか。カナダではテレビで見られないのが残念・・・(^_^;。
http://www.golfdigest.co.jp/news/hotnews/2007/04/0412_01.asp
バンクーバー水族館の仲良しラッコ (2007.04. 11)
スタンレー公園にあるバンクーバー水族館の二匹のラッコ Sea Otter が、手をつないで、とても可愛いしぐさをするので話題になっています。こちらの映像です。
関連サイト:
バンクーバー水族館(英語)
ツーリズム・バンクーバー
お花見でブタ箱? (2007.03.24)
TBSテレビのニュース(インターネット版)を見ていたら、上野公園のお花見風景が出てきた。まだ、三部咲きにもなっていないようだが、待ちきれないお花見客で公園はいっぱいだった。
ところで、バンクーバーで桜(*)の下にむしろを敷いてお花見をし酒を飲んだら、逮捕されてしまうのだ。「公衆の場所で飲酒はまかりならぬ」という厳しい"掟"がある・・・(^_^;。栓の開いた缶ビールを片手に目抜き通りのロブソン通りを歩いていて逮捕され、一晩、ブタ箱に入ったという日本人観光客の話さえ聞いたことがある。
たしかに、カナダと日本は飲酒の習慣がかなり違う。毎晩、晩酌をする人はほとんどおらず、いわゆるソーシャル・ドリンカー(ハウスパーティなどでだけ飲む人)が大半なのだ(**)。それにしても、みんなではしゃいでいるお花見風景を見ていると、日本の人たちがうらやましい。規律も大切だけど、カナダももうちょっと"粋な計らい"をしてくれないものだろうか・・・(^_^;)?・・・といっても、私自身はもう飲まないのだが・・・。
(*)バンクーバーには桜がたくさんある。スタンレー公園を初めとする大小の公園、それに街路樹など、いたるところで見られる。バンクーバー市公園局の資料では街路樹になっている桜は2万本くらいだ。それに、周辺都市の分も含めたらその倍以上だろう。明治時代の初期から日本人が住んでいたので、大半が日本から来た桜ではないかと思う。ソメイヨシノもあるし、八重桜も多い。
(**)もっとも、ダウンタウンの東(いわゆる"イーストエンド")にいくと、昼間からぐてんぐてんの酔っ払いもいたりするのだが・・・。
ピロリ菌よ、さらば (2007.03.22)
1996年ころのことだ。それまで、何も問題なかった胃が急におかしくなった。みぞおちの辺りがいつも変な具合だ。痛いのではないが、胸が焼けるようなそんな感じなのだ。しかも、辛いものや脂っこいものを食べると強烈な胸やけに襲われる。生来、辛いものは大好きだったから、それが食べられないとなるとつらかった。また、げっぷが頻繁に出るようになった。
そんな状態が数ヶ月、いや、半年くらい続いたろうか。ある時から便が真っ黒になった。まさに真っ黒なのだ。原因も分からず、そのままにしていた。そのうちに、おなかを中心にして、変〜〜〜〜な気分がするようになった。これも痛いのではないが、いたたまれない異様な気分だった。
便が黒くなって4〜5日してから、友達とゴルフをした。ところが、その夜、例の変〜〜〜な気分が猛烈な勢いでやってきた。あまりにひどい気分でベッドの上で七転八倒した。もう、これは放っておけないと思い、ついに救急車を呼んだ。Burnaby General Hospital (バーナビー総合病院)に運ばれた。
ドクターから「馬鹿!このままにしておいたら死んでしまったぞ!」と言われ、一週間の入院になった(*)。便が黒くなったのは胃の中で出血していたからだった。出血もかまわずゴルフしたのだから、自分ながらあきれる。病院では輸血と点滴をだいぶした。また、胃カメラを使って胃の中を見たり、胃からサンプルを採ったりした。
その結果、ピロリ菌が原因だったことが分かった。病院から、ピロリ菌退治の薬と抗生物質をもらって数週間飲んだらよくなった。数ヵ月後、念のためにピロリ菌の有無をチェックしてもらったら"一匹もいない"ことが分かった(**)。
いまや、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍は大部分がピロリ菌が原因といわれている。さらには、胃ガンもピロリ菌が原因している部分が大きいのではといわれている。みぞおちの辺りの変な感じがなくなって、あれ以来、食べ物が本当においしい。
(*)一週間入院してかかったお金が、数ヵ月後に請求が来た救急車代、約30ドルだけだった。初診料も何もない。カナダの医療制度のよさを初めて体験した。
(**)ピロリ菌のことをたくさんの知人や友人に話したら、その後、数人がピロリ菌退治に成功した。中でも、Hさんにはえらく感謝された。Hさんはいつも青白くて血色がよくなかったが、ある時ばったり会ったら見違えるほど血色がよいのだ。
「ゼンさんにはまったく感謝します。私は7年くらい胃の調子がおかしかったのです。いろいろな医者にかかり、高い金を払って医者がくれる薬をとっかえひっかえ飲んできたのですが、まったくよくなりませんでした。ゼンさんからピロリ菌の事を聞いたので、さっそく医者に調べてもらったら、やはりピロリ菌でした。それから、数週間、薬を飲んだだけで治ってしまったのです。7年間、どの医者もピロリ菌のことを言ってくれなかっただからあきれます。ゼンさんには本当に感謝します。」
血色のよくなったHさんは、その後日本に帰って元気に暮らしていると聞く。
プリンス・ルパートの雨 (2007.03.20)
1986年の8月からの約8ヶ月、仕事の関係でブリティッシュ・コロンビア州北部の港町プリンス・ルパートPrince Rupert に住んだ。直線距離ならアラスカとの国境まで数十キロのところだ(*)。人口は2万人くらいしかいない(**)。ブリティッシュ・コロンビア州の海岸はほとんどが切り立った山が迫っているために、町らしい町はバンクーバーからプリンス・ルパートまでほかにない。だから、カナダ内陸部から運ばれてくる農産物や鉱産物の輸出港としてとても重要なのだ。
カナダ西海岸は北へ行くほど雨が多い。だから、プリンス・ルパートもかなりの雨の町だ。バンクーバーなら夏の6ヶ月間は晴天の日が続くが、プリンス・ルパートではそうはいかない。夏でも曇天の日が多くてよく雨が降る。一ヶ月くらい住んだころ、カナダ人がにやにやしながら、「ミスター・ムラカミもそろそろ、手足に水かきができたかな?」と言った.。私は思わず手のひらを見た・・・(^_^;。
ある時、雨量を調べる必要があって資料を取り寄せたら、1986年の降雨日数は"249日"だった。バンクーバーの降雨日数が150日と言われるから、それより100日も多い。
1987年4月、しっかり水かきができないうちに私はプリンス・ルパートをあとにした(***)。
(*)アラスカまで直線距離では近いのだが、道路でいくと海岸山脈の山々を縫っていかねばならず、6時間もかかった。一度、バンクーバーから来た友達とその6時間を、アラスカとの国境の町スチュアート Stewart までドライブした。地図で見ると、スチュアートは内陸に見えるが、実際にはそこまで長さ200kmくらいのフィヨルドが入っているので港町だ。
スチュアートから国境(といっても、サインがあるだけで検問なし)を越えたところには、ハイダー Hyder というアメリカ側の町がある。ハイダーではバーなどが遅くまでやっているのだろうか、スチュアートのカナダ人は国境を越えてハイダーに酒を飲みにいく。で、Hyder に酒を飲みに行くことを、 スチュアートの人たちは"地元の人にしか通じない英語"で、「hyderize (ハイダライズする)」などと呼んでいた・・・(^_^;。
スチュアートから車で1時間くらい内陸の山中に入っていくと、銅鉱山があった。その途中、運転中は霧で何も見えなかったのだが、霧が晴れて左下のがけ下を見たら巨大な氷河が流れていた。ハイダーをクリックして Google マップを開くと、左側の南北に走る谷の数十キロ北方に、その氷河をはっきり見ることができる(地図が出たら、「住所」を X で消し、中央縦線の真ん中左側にある"小さな三角"をクリックすると地図が大きくなる。そして、「地図+写真」モードにする)。
(**)私がいたころ、マクドナルドの店が初めてできた。小さな町だから、まるで高級レストランができたように大騒ぎだった。
(***)その後、プリンス・ルパートから輸出される石炭の生産が大幅に減って、町が少し衰退したと聞く。ブリティッシュ・コロンビア州の地方の町や村は、林業や鉱業など単一産業で成り立っているところが多い。だから、一つの産業が衰退すると、ゴーストタウン化する危険が常にあるのだ。プリンス・ルパートの場合は、そこまで単一産業に依存している状態ではないのだが・・・。
バンクーバーに無線LANネットワーク (2007.03.16)
2010年の冬季オリンピックに向けて、バンクーバーにも無線LANネットワークが張られることになりそうです。無料か有料かは今のところ、定かではありません。昨年末に報道されたトロントの場合は、当初、完全無料と伝えられていたのに、ふたを開けてみたら「最初の試験期間だけ無料」と言うことでしたので、楽観はできません・・・(・_・;。
いずれにしても、無線LANネットワークが張られたら、それに対応するノート・パソコンを使えば市内のどこでもインターネットにアクセスできることになります。便利な時代です。
スカンク出没 (2007.03.15)
私が住むコンドミニアム(マンション)(*)のビルの管理組合から、月例の組合レポートが来た。それによると、ビルの周辺にスカンクが出没しているらしい。ビルを囲んで植え込みが作られているが、その植え込みのどこかに棲んでいるらしいのだ。
バンクーバーにはスカンクは珍しくないし、近くにセントラルパークの森林もあるから、この辺にいてもおかしくない。しかし、夜行性でめったに姿を見ることがないから、実際に近くにいると聞くとやはり、ちょっとした驚きだ。しかも、私がここに住み始めて7〜8年になるがスカンクのニュースは初めてだった。
スカンクのにおいはすごいらしく、スカンクを踏み潰したために匂いが消えなくて、廃車になった車の話も聞いたことがある。見かけは可愛いのだが、うかうかできない。
(*)日本で言う「マンション」 は和製英語で、本当は「コンドミニアム」 a condominium (あるいは、an apartment house や a flat)と言います。a mansion の本当の意味は、「一軒家の大邸宅」です。もっともイギリスでは、「固有名詞+Mansions」の形で、日本式の「マンション」を意味する場合があるようです(ただし、その場合は必ず Kent Mansions などと複数形)。
英語の言い回し The bad thing is ..... the good thing is .... (2007.03.13)
カナダ人はよくこんな言い回しをする。
The bad thing is .... The good thing is .... (悪いことには・・・、良いことには・・・。)
たとえば、前の車がのろのろ運転で、こちらもそのあおりを食っているときなどだ・・・。
The bad thing is it is slow, but the good thing is it is safer.
「悪いことには遅いよね。でも、良いことには安全だよね」
面白いもので、のろのろ運転でイライラしているときでも、こんな"冷静な分析"をすると気持ちが落ち着いて、無理な追越などしなくなる。要するに、物事には良い面と悪い面ががあるのだから、悪いことばかりに気を取られないで、気持ちを落ち着けて別の面からも見るようにしなさいと言うことだろうか。
夏時間の開始 (2007.03.10)
いつかも書いたが、今年から夏時間の開始と終了が変わって夏時間の対象期間が長くなった。具体的には次の通り。
開始: 3月第2日曜日(今年は明日11日)早朝から
終了: 11月第1日曜日(今年は11月4日)早朝まで
こう長いと、もはや「夏時間」ではない。もっとも、北米での正式名称は Daylight Saving Time と言う。訳すと、「日光節約時間」とでも言おうか。
戦争の爪あと (2007.03.09)
最近、第二次世界大戦中の「従軍慰安婦問題」がなにかとニュースになっている。このニュースと言い、先日あった「東京大空襲で被災した民間人への補償裁判」のニュースと言い、戦後62年も経つのに、いまだに"戦争が終わっていない人たち"がたくさんいることに驚きを禁じえない。
従軍慰安婦問題では、安部首相もゴニョゴニョと分かったような分からないような説明をしている。某政党の要人がいったように、「従軍慰安婦にされた人たちにとっては、"狭義の強制"だの"広義の強制"だのといったことは関係ない」のだが・・・。
アメリカ議会で「日本はこの問題で謝罪すべきだ」と急先鋒に立っているのが、日系のマイク・ホンダ議員なのも面白い(民主党、カリフォルニア選出、もう1つのリンク)。1941年生まれの彼自身、第二次大戦のときには、親と一緒にコロラド州の強制収容所に収容された。それだけに、いろいろな戦争で当事国が行う"蛮行"が許せないのだろう。彼は言う。「アメリカは1988年に、強制収容が誤りだったと公式に認めて謝った。だから、日本も・・・」
第二次大戦のときには、カナダの日系人も山岳地帯に強制収容された。そして、アメリカとほぼ同時期にカナダ政府は収容された日系人に正式に謝罪している。一人当たり約200万円が支給されたと聞く。その金額は、失った財産や帰って来ない過去を考えると、とても十分とはいえない。しかし、ある日系のお年寄りが、「でも、これでやっとまた、カナダ国民として認められた気がします」と述懐していたのが印象的だった。
ところで、この日系人への謝罪に触発されて、1880年代に大陸横断鉄道の建設に携わった中国人の子孫が、「カナダ政府は中国人に正式に謝罪すべきだ」と運動を起こしたことがあった。ロッキー山脈からブリティッシュ・コロンビア州の山岳地帯にかけて鉄道を敷く工事は本当に大変なものだったらしく、「鉄道が一キロ延びるたびに中国人が1人死んだ」と言われている。元はと言えば、あまり過酷な仕事のため白人がやりたがらず、やむなく広東州からつれて来られた人たちだった。
しかし、このときのカナダ政府の返事は、「強制収容は国が行ったことだったが、鉄道建設は私企業(Canadian Pacific Railway、カナダ太平洋鉄道)が行ったことなので、国は関係ない」だった。「国は関係ない」と言う姿勢は安部首相と同じだ。当時、まだカナダの連邦政府に加盟していなかったブリティッシュ・コロンビア州は、鉄道でカナダ東部とつながることを加盟の条件にしたのである。だから、国が建設したのと同然なのだが・・・。
バンクーバーの中華街周辺に住む中国人の多くが、鉄道建設でやってきた広東人の子孫だと言われている(*)。
(*)バンクーバーに住む中国人の"移民の波"はこのときが第一波でした。第二波は、1997年の中国への香港の返還に際して、共産主義を嫌ってやってきた香港からの大量移民でした。バンクーバー都市圏の中国人の人口は、私がカナダへやってきた1984年ころには20万人と言われていましたが、いまでは約40万人と倍増しています。都市圏の人口200万人の実に20%に達します。
ノートブックコンピュータの怪 (2007.02.25)
ガイドの仕事を頼まれて、ある日、外で働いた。家での仕事も詰まっていたので、ノートブックコンピュータを持って行って、時間のある時に車の電源で仕事をしようとした。ところが、コンピュータを立ち上げてすぐに画面が DOS のように真っ青になり動かなくなってしまった。なにやら「重大な問題が発生した・・・」というメッセージが出ている。ありゃあ壊れてしまったか・・・と観念した。ところが、家に帰って使ってみたらまったく問題なく立ち上がった。ふ〜ん、ひょっとすると車からの電源がおかしかったのかもしれない。
約一週間後に、また同じ場所でコンピュータを立ち上げてみた。例の問題は車からの電源が原因だろうからと、コンピュータ本体の電池だけでやってみた。ところが、またまた真っ青の画面になってしまったのだ。その夜、家で使ってみたらまた問題ない。
ということは、場所がいけなかったということになる。ダウンタウンのその場所はマンションが立ち並ぶ住宅街だが、"妨害電波"でも発信されているのだろうか。だとしたら、あの辺の人はコンピュータを使うことができないことになるのだが・・・。そんなことってあるのだろうか。
片足のゴルファー (2007.02.24)
去年の夏、フレーザービュー・ゴルフ場でパッティングの練習をしていたときのことだった。その練習グリーンは10番ティーの近くにあるから、前半を終えたゴルファーたちがクラブハウスのほうから来るのが見える。
ふと見ると、1人の男性が松葉杖でやってくる。植え込みの向こうだから下半身が見えない。ずんぐりした体型の30代半ばの白人男性だった。だんだん近づいて下半身まで見えてきた。その人の腰のあたりにゴルフバッグを乗せた手引きカートがくくりつけてある。そして右足がない。「うわ〜、この人は片足のゴルファーなんだ!」
どうやって打つのか興味津々だった。前の組が十分進んだらしく、そのグループが打つ準備に入った。どうやら、その片足の人がオナー(*)をとっているらしい。彼がドライバーを片手に持って松葉杖でティーグラウンドに向かった。ティーアップした。それから、おもむろにボールの前に立った。松葉杖を両側に倒した。なんと、左足だけの片足のまま、まっすぐに立っている。なんとも不思議な光景だった。すっくと立っている姿は神々しささえ感じるほどだった。
それから、彼はきわめて"ふつうに"テークバックを始めた。そして、トップ、インパクト、フォローとかなり豪快なスイングをした。少なくとも私のよりもはるかに豪快なスイングだった。フォローもかなりきちんと取っているのに、よろける風もない。その姿に圧倒されてボールの行方は見なかった。しかし、あの当たりなら少なくとも220〜230ヤードは飛んだろうし、ひょっとすると250ヤードくらい飛んだかもしれない。
それは不思議な光景だった。人間、やろうと思えばどんなことでもできるということか。
(*)前のホールで最も良いスコアを出した人が次のホールでは最初にティーショットするが、この最初の人が「オナーをとった人」である。ところで、あとからほかの三人が打ったが、彼ほどのショットはひとつもなく、彼がオナーを取るわけがよくわかった。
ちなみに、「オナー」は英語の honor/honour (名誉、光栄、特権)。honour とつづるのはイギリス英語ですが(たぶん、カナダもこのつづり)、アメリカでも結婚式の招待状や他の社交上の儀礼的な場合は通例 honour を用います。
床屋のオヤジ (2007.02.20)
髪がだいぶ伸びたので、そろそろ床屋に行かねばならない。私が行く床屋はメトロタウンのショッピングモールにある"Athens"(アテネ)という店だ。昼間なら常時6〜7人のバーバーがいるから、あまり待たずにやってもらえる。しかも、12ドル(1,200円)くらいで安い(もっとも、バンクーバーではどこでもこのくらいの値段だが)(*)。
店名から分かるように、オーナーは70歳くらいのギリシャ人のヒゲオヤジだ。といっても、60歳ちょっとくらいにしか見えない。気のいいオヤジで話は面白い。ところが散髪に関しては一つ問題がある。どういうわけか、散髪の椅子に座った私を鏡のほうに向けないで、店の真ん中に向けるのだ(**)。ほかの人がじろじろ見るとか言うことはないのだが、なんとなく居心地が悪い。しかも、散髪が終わるまで、どんな髪形になっているのか分からない。そんなわけで私はなんとなくオヤジを敬遠するようになった。
ところがである。このヒゲオヤジ、私が行くと途端に目を輝かして、"ハロー、ハウアーユー"とかなんとかギリシャ語なまりで言いながら、私を自分の散髪椅子に真っ先に呼ぶのだ。ほかのバーバーの手が空いていても自分のところに呼ぶ。どうやら、私を"自分の客"と決めているらしい・・・(・_・;。
友達にこのことを話したら、「そんなの、ほかのバーバーを指名してやってもらえばいいじゃん」とか、「鏡のほうに向けるように頼んだらいいじゃん」とかいう。そりゃあそうなんだが、気の弱い私はそれをいえない。たしかに、バーバーを指名してやってもらう人はたくさんいるから、そうしたいのだが、もう10年近くオヤジの世話になってるから言い出せないのだ(**)。
最近わかったことには、オヤジは日曜と月曜は店に出ないらしい・・・いや、厳密には日曜には店には出るが仕事はしないらしいのだ。ところが、一度などは月曜日に店に入ろうと思ったら、オヤジが仕事をしているではないか。どういうこっちゃと思いながら、姿を見られないうちに退散してきた・・・見られたら最後、蛇に見込まれたカエル同然、椅子に座ることになるのだから。
最近は、床屋を遠巻きにして中を観察し、オヤジがいないのを確認してから恐る恐る入っていくことにしている。「こっちが客なのに、なぜ堂々と入れないのか」とぶつくさ言いながら・・・。それにしても、なぜ店の中央に向けるのだろう・・・まったく分からない(***)。
(*)安いことは安いが、散髪の時間も早い。たいがい15分くらいで終わってしまう。インド系のあるバーバーなどはもっと早い。10分くらいかも。しかも、彼の場合はハサミが切れかなったりして引いたりする。日本だったら失格バーバーだが、早いのはいい・・・(^_^;。
(**)以前は、モール内のほかの場所に店があって店の造りが違っていたので、"反対向き"にされても気にならなかった。
(***)私は床屋で「どういう風に刈りますか」と聞かれたときには、「2ヵ月分お願いします(For two months, please.)」ということにしている。それを友達に言ったら、「おかしい」と言ってみんな笑う。どんな髪型にしてもらったところで、そんなに違いはしない。だから、"2か月分"で十分なのだが・・・(^_^;。
日系ゴルファーの新星 タッド・フジカワ (2007.01.16)
<タッド・フジカワの特集ページ←特に詳しく知りたい方はこちらへどうぞ>
日系ハワイ人にすごいゴルファーが現れました。先日終わったPGA(アメリカのプロゴルフ組織)のソニー・オープンで決勝ラウンドに進出したタッド・フジカワです。なんと、1月8日に16歳になったばかり。50年位前に、15歳と10ヶ月の少年がPGAトーナメントの決勝ラウンドに残りましたが、それ以来の快挙だそうです。そして、3日目、4日目も健闘して結局、20位タイで終了しました。この年齢の選手が20位タイに入ったのも初めてだそうです。
もう一つ驚かされるのが、彼は身長が155cmしかないのにドライバーの平均飛距離がなんと290ヤードもいくことです。ゴルファーなら分かりますが、この数字はほとんど奇跡と言って良いくらいです。さらに詳しく知りたい方は、上の「タッド・フジカワの特集ページ」をクリックしてください。
語学留学の人たちへ (2007.01.05)
去年から、知人がやっているホームステイ学生の送迎ガイドのヘルプを頼まれるようになった。空港に到着した学生さんを、斡旋会社のオフィスやホストファミリーにお送りしたり、日本へ帰る学生さんを空港にお送りしたりする簡単な仕事だ。週末だけの仕事だが、わりとコンスタントなので気分転換にとてもいい。さもないと、私は何日もコンピュータとにらめっこなのだ。
今年もたくさんの語学留学の学生さんがやってくるらしい。そんな人たちに進言したいことがある。カナダにきたらいっさい日本語を話さないようにして欲しいのだ。日本語を話せば話すほど英語はうまくならない。その点でカナダ人の家庭にホームステイして、"生の英語"を体験するのはとてもよいことだ。それに、カナダ人の生活ぶりを知ると言う意味でもとてもよい。
なかには、ホームステイをやめてアパートを借りたりする学生さんも多いらしい。しかし、これでは語学留学の意義が半減してしまう。日本人以外の学生さんとアパートをシェアするのならまだいいが、日本人同士で一緒に住んだりしたら最悪だ。英語を使うのは学校だけで、それ以外は全部日本語なんてことになってしまう。こんな生活をしていて、英語をうまくなろうと思ったら大間違いだ。
また、語学学校には他にも日本人学生がいるだろうが、その人たちとも"絶対に"日本語では話さないことだ。日本人同士で英語を話すのは、最初は照れくさい。でも、"最初の壁"を乗り越えて少し慣れると平気になってくる。それどころか、相手が日本人だと言うことも忘れてしまうのだ。そこまでいったら、もう大丈夫。
ともかく、日本に帰ってから、「日本で英会話学校にいったほうがましだった」と後悔しないようにしてほしいと思う。
英語化した日本語 (バンクーバーで日常的に聞かれる、「英語になった日本語」集です)
皆さんも何か気がついたら教えてください。( )内はまだあまり一般的でないものです。
文字列 語句 解説 A anime 英語の animation が anime と"日本語化"し、そして逆輸入。 D daikon スーパーマーケットに行くと、 たいがい、"daikon"と書かれてます。まれに、中国語で lo-bok などとも書かれますが。 F futon バンクーバーでも"Futon Shop" なるものがいくつかあります。寝具と言うよりも、ソファーとして売られています。 G geisha ゲイシャは昔から英語になっていますね。 J judo カナダではスポーツと言うとアイスホッケーなので、それほど柔道人口は多くはないようですが、それでもバンクーバーにも柔道場があるようです。 K karaoke 和英折衷の「空 + orchestra」が「カラオケ」になり、そして、英語に逆輸入。バンクーバーにもカラオケ店やカラオケボックスがいくつもあります。いつだったか、リッチモンドのカラオケボックスで歌ってきました・・・(*^_^*)。カナダ人は「カラオーキー」と発音します。 kimono 「キモノ」もとっくに英語になっていますね。 karate 空手場もいくつかあるようです。最近は、韓国系のテコンドーのほうが人気があるのかも。 N (nappa) 以前、国境を越えてアメリカのスーパーマーケットに行ったら、白菜のことを nappa と書いていました。しかし、バンクーバーでは pak-choi、pak-choy などと中国語読みするのがふつうで、nappa はまだ見たことがありません。 ninja ずいぶん前でしたが、アニメの「Ninja Turtles ニンジャータートル」がかなりの人気を博していました。 O origami 根強い人気で、芸術の域に達する感があります。 P Pokemon 英語の Pocket Monster が「ポケモン」になり、そして英語に"再輸入"。 S sushi 北米では、この20年くらいでものすごい人気になってきた日本食ですが、寿司はその代表格。バンクーバーのレストランでは、白人が上手に箸を使っているのを見るのは珍しくありません。 sake カナダ人は「サキ」と発音します。 sashimi 北米人は刺身も大好き。 shiitake スーパーマーケットでも shiitake mushroom で売っています。 sumo sumo wrestling は誰でも知っています。 samurai 数年前にトム・クルーズの映画「ラスト・サムライ」がありましたね。 sudoku 日本の「数独」が英語になりました。最近、カナダでも大流行・・・特にリッチモンドで・・・(^_^;。 T teriyaki 白人は、砂糖と醤油を一緒にしたテリヤキ味が大好き。 tofu 日本語と言うより中国語かも? tsunami 数年前のインドネシアの大津波はすごかったですね。連日、「ツナミ、ツナミ」と報道されていました。
日本から見たカナダの「相違点」集です。
<法律・移民・出入国関係><生活>
- 出国チェックがない: 出国時、航空会社カウンターでチェックインしたあとはセキュリティチェックだけ。
- 入国審査の押印がない: 911以来いろいろ厳しくなったが、これは変わっていないかも・・・。
- 住民登録がない: カナダ人に住民登録のことを話したら、「共産主義みたい・・・」だと。
- 国籍以外に永住権という居住権がある: 永住権のみだと選挙権がない。
- 選挙は平日に行う: 当然、選挙権を持つ人はすべて仕事を中断して投票に行く権利を持つ。
- 成人が19歳(BC州など)や18歳(アルバータ州)
- 水道のメーターがない(バンクーバーだけ): 家の大きさに応じて基本料金を払うだけで使い放題。
- 朝シャワー: ほとんどのカナダ人は朝シャワーを浴びる。
- 落ち葉が落ちきるまで掃除しない: 落ち葉のじゅうたんがきれい。
- 真冬でもだれか短パンで歩く: バンクーバーの真冬の最低気温は零度前後。カナダ人のお肌は"馬鹿"・・・(^_^;。
- Local call (近距離通話)が無料。(Local call = 近隣都市を含むバンクーバー都市圏通話)。
- 男性トイレが高い: 子供はどうするのだろうと思うほど高いのがある。
- 公衆トイレがきれいで広い: なぜか公衆トイレはどこへいってもきれい。日本に帰るとがっかりする。
- トイレットペーパーと手拭ペーパーがどこのトイレにもある: だから、ハンカチを持ち歩く習慣がなくなる。
<食べ物・飲み物>
- 晩酌なし: ほとんどのカナダ人が晩酌をしない。寝酒 (night cap) を飲む人はいるが、それもかなり稀らしい。
<住居・建物><自動車>
- 番地が道路に沿ってつく: 番号順に並んでいるから番号を追っていけば簡単に家が見つかる。
- 表札がない: 番号で分かるから表札は不要。
- ビルに13階がない: 13階のある高層ビルを見たことがない。
<医療>
- 車検がない: 代わりに排気ガスの検査がある(ブリティッシュコロンビア州)。
- 赤信号でも自動車の右折が許される。ただし、必ずいったん停止して左から車が来ないのを確認する必要があるが。
- 救急車が有料
- 入院料(初診料含む)や診察料がない(または安い): 私も年に数回ファミリードクター(主治医)に血圧などで診てもらうが、特別な場合以外は無料。カナダは北欧型社会福祉国家に近い(高い税金と高度な福祉精度)。