バンクーバーのぶつくさ男        The Mumbling Man in Vancouver
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2017年1月、以前から興味があった Chromebook コンピュータをついに買ってしまった。
Open Box 商品のため110ドル割引きの特別価格で、税金などを入れても 157ドルという安さだった。Windows ではなく Linux をベースにした Chrome OS を使っているため機能的制約があるのを承知していたから、私はこれをカラオケ専用に使う予定だった。

ところが、使ってみると、思った以上に多機能なのに驚いている。インターネットとEメールはもちろん、Skype やワープロソフト、表計算ソフトなども使える。これならカラオケにとどまらず“普通に”使えると思い始めているところだ。以下、しばらく使ってみての感想や気づいたことをまとめてみた。

★2017.03.14 Skype(Skype for Web)が問題なく使えることが分かった。これまでは、なぜか、Skype for Web へのログインができなかったが、どうやら、広告を排除する拡張機能の AdBlock がログインを“邪魔”していたようだ。AdBlock をオフにしたら問題なくつながるようになった。


 

Chromebook の特徴

値段が安い小売店のウェブサイトで見ても、新品で170ドル(+税金)くらいからある。
起動が早い:電源ボタンを押しパスワードを入力してインターネット閲覧開始するまでに、10秒もかからない。
オペレーティングシステムには、Linux をベースにした Chrome OS が使われている。つまり、Windows や Mac とは異なる「第3のコンピュータ」とも言うべきシステムだ。
インターネット接続を推奨:文書をWeb上で作って Web上に保存するので、インターネットに接続されていたほうが使いやすい。ただし、インターネットに接続していない場合でも、かなり多くの作業を行うことができる。詳しくは、こちらのサイトを参照。
OSとセキュリティは、Google が最新状態に保ってくれる。なお、セキュリティソフト的なものはOSにデフォルトで組み込まれているので特にインストールする必要はない。

操作は Windows コンピュータとほとんど同じ。

 

<Chromebook を紹介する Intel 社の Youtube 動画>

  

 

できること ⇒ ◯

インターネット閲覧:使えるブラウザは Google Chrome だけだが、問題なくインターネットを使える。そして、当然のことだが検索や Youtube 閲覧ができる。
日本語化:カナダで Chromebook を買うと当然ながら英語版になっていて、そのままでは日本語を書くことはできない(読むことは最初からできる)。しかし、Chromebook では世界の主要言語がカバーされているから、言語を設定変更するだけで簡単に日本語に変換できて、書くことができるようになり、システム言語も日本語になる(参考サイト)。
印刷:プリンタの種類によってやり方が少し異なる。Google クラウド対応プリンタの場合は、なんの設定もせずにプリントを行える。一方、従来のプリンタは、Windows パソコンでウェブ接続の設定を行えば使える。Chromebook 単独ではプリンタの接続設定できない。下に「印刷」の設定方法を詳しく書いたので参照されたい。
Eメール:Gmail が使える。そのほか、マイクロソフトのウェブメール Outlook.com も使えるようだ。こちらのサイトを参照。

SkypeSkype for Web が使えることを確認した(2017.03.14)。なお、Google Chrome の拡張機能の一つ Ad Block(広告を排除する拡張機能)を使用していると、Skype for Web にログインができないので要注意だ。ただし、Ad Block を一時的にオフにすれば問題ない。それから、Skype と似たような機能の Google Hangouts使えるはずだが、私のコンピュータではなぜか使うことができていない(Ad Block のオン/オフと関係なく)
オフィス系ソフトウェアの使用:ワープロソフト、表計算ソフトなど、ほとんどのオフィスソフトウェアが使える。方法はいくつかある。
@ Google ドキュメント:インターネットにつながっていることが条件になるが、Google ドキュメントでワープロや表計算のソフトウェアを問題なく使える。
A LibreOffice on rollapp:rollapp というサービスを介して無料のオフィスパッケージである LibreOffice を使える。ただし、(2017年1月現在)日本語は「読み」には対応しているが「書き」には対応していない。いずれは、日本語の書き込みも可能になると思うのだが・・・。
B Microsoft Office:こちらのウェブサイトでやり方が説明されている。おそらく、日本語は読み書きとも問題ないのだろう。 
Teamviewer:Chromebook 用バージョンを提供しているので、問題なくインストールできる。
Dropbox:拡張機能から "File System for Dropbox" をインストールすれば、使える(参考サイト)。
LineChromeアプリ版があるので問題なく使える(参考サイト)。
画像編集、動画編集、音楽作成、Android アプリの起動なども可能(参考サイト)。
マウス接続:可能。
その他Google ウェブストアのアプリケーションのほとんどが使える。辞書、ゲーム、その他。たとえば、検索欄に「辞書」と記入して検索すれば、いろいろな辞書が出てきてインストールできる。

できないこと ⇒ X

X Windows/Mac 用ソフトウェアのインストール:Chromebook 用バージョンを特に用意していない限り、使えない。

 

できるかどうか未確認のこと ⇒ △

地球儀ソフト:Google Earth は使えない。代わりに、Quick Earth という拡張機能があるが、使い方が分からない。

 

ショートカットキー

Chromebook には、Windows PC とは異なるショートカットキーがある。以下に、その代表的なものを挙げた。

日英の言語変換: Shift+Ctrl+Spacebar 

Caps Lock: Alt+Search 

ショートカットキーのリスト: Ctrl+Alt+Search 

最後の閲覧ページへの移動: Alt + ← 

画面拡大縮小(Ctrl++キーまたはーキー)

 

印刷

プリンタの種類によって、やり方が少し異なる。Google クラウド対応プリンタの場合は、なんの設定もせずに接続して印刷できる。一方、従来のプリンタの場合は、Windows パソコンでウェブ接続の設定を行う必要があり、Chromebook 単独ではプリンタの接続設定は行えない。

従来のプリンタでのプリンタ設定>

@Windows パソコンで Google Chrome を開く。
A新しいタブで、URL 欄に chrome://devices と書き込んでサイトを開く。
B[従来のプリンタ] の下の [プリンタを追加] をクリックする。
C追加できるプリンタがリストアップされるので、追加したいプリンタにチェックマークを入れて、[プリンタを追加] をクリックする。
DGoogle クラウド プリントが有効になったことを示すメッセージが表示される。

Google クラウド対応プリンタでのプリンタ設定>

@Chrome Chrome を開く。
A新しいタブで、URL 欄に chrome://devices と書き込んでサイトを開く。
B[マイデバイス] の下に、使えるプリンタが表示される。

 (参考サイト:プリンタを Google クラウド プリントに接続する

 

参考サイト

Chromebook ヘルプセンター 

Chromebook のキーボードショートカットChromebook ヘルプ)

Chromebook のキーボードを使用する(Chromebook ヘルプ)