バンクーバーのぶつくさ男        The Mumbling Man in Vancouver
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 野鳥の名前  はどうやってつけられたか? バンクーバーとカナダの野鳥 Birds of Vancouver & Canada
日本の野鳥 Birds of Japan
アメリカの野鳥 Birds of U.S.A.
私が25ドルを払って年間メンバーシップを持っている Delta 市の Reifel Migratory Bird Sanctuary から、季刊誌 Marsh Notes(Spring 2016)が送られてきた。それの最後の方に、”What's in a name?” とタイトルされたコラムがあった。野鳥の名前はどのようにしてつけられたかというのがテーマだ。それによると、多くの野鳥は動物学者や鳥類学者の名前がつけられた。また、鳴き声、地理的位置、体の特徴や色などからつけられた名前もある。けっこう面白い説明があったので訳してみた。

なお、ここに掲載した鳥のほとんどはバンクーバーで見られるが、斜線で書かれた鳥はまず見られない。また、*印が付いた鳥は私が加えたもの。リンク写真は大半が私が撮影したものだが、Google画像で出てくるものは、私がまだ見たことがない鳥だ。

<人名から>
Wilson's Warbler:スコットランドの動物研究家・鳥類学者 Alexander Wilson の名前から。
Wilson's Phalarope:同上
Wilson's Snipe*:同上
Wilson's Storm Petrel:同上
Townsend's Solitaire:アメリカの動物研究家・鳥類学者 John Townsend の名前から。
Townsend's Warbler:同上
Steller's Jay:ドイツの動物研究家 Georg Wilhelm Steller の名前から。ブリティッシュコロンビア州の州の鳥。

<鳴き声から>
Black-capped Chickadee:鳴き声「チッカディー」から。
Kildeer:鳴き声が「キルディアー」と聞こえるのかも・・・(^^;)。
Piping Plover:鳴き声から。
American Coot:鳴き声「クート」から。
Western Wood-pewee:「ピーウィー」と鳴くようだ。

<生息地から>
Marsh Wren:marsh(沼地や湿原)を好む。
Cliff Swallow:cliff(崖、岩壁)を好む。
Western Grebe:主に(北米大陸)西部に主に棲息する。
Pelagic Cormorant:主に遠洋、外洋(pelagic)水域に棲息する。
Mountain Bluebird:山岳地帯を好む。
Northern Shrike:主に(北米大陸)北部に棲息する。

<体の特徴から>
Tufted Titmouth:頭部の羽が房状になっている。
Double-crested Cormorantとさかが2つ現れることがある。ただし、私はとさかを見たことがない。
Red Crossbill:くちばし(bill)が交差している。
Great Horned Owl:大きな角状(horned)の羽が頭部にある。
Rough-legged Hawk:足の羽がもじゃもじゃしている。

<体の色や柄から>
Redhead:赤い頭から。
Red-winged Blackbird:羽に赤がある。
Spotted Towhee:腹部に斑点がある。
Golden-crowned Sparrow:頭頂部が金色がある・・・実際には黄色だが、金色の方が格好いいからかも・・・(^^)。
Black-crowned Night Heron:頭頂部が黒っぽい。
Purple Martin:体全体が紫っぽい。

<上記カテゴリー以外のユニークな命名>
Limpkin:びっこ(limp)を引きながら歩くことが多い。
European Starling:飛翔時に星のような形に見える。また、冬羽では、体の斑点が夜空の星を思わせる。
Brown-headed Cowbird:昔、この鳥が牛小屋で餌を漁っているところがよく目撃された。
Black Turnstone:海岸で餌を漁るときに、くちばしで石をひっくり返す。
Cedar Waxwing:内羽根に、赤いシールワックスに似た色がある。
Canvasback:背中の白色が、むかし男性用のチョッキに使われた安価なキャンバス地に似ている。
Crane:インド・ヨーロッパ語族で「叫ぶ」を意味する kar や gar に由来する。
Red-breasted Nuthatch & White-breasted Nuthatch:古英語で break(割る)を意味する hakken から来ている。実を木の裂け目に押し込んで割る習性から。
Painted Bunting:インディアンの伝説で、「神が他のすべての鳥にほとんどの色を使ってしまって、残った色すべてをこの鳥に使ったためにとてもカラフルになった」。バンクーバー周辺でも非常にまれに目撃情報がある。

ちなみに、sitting duck(無防備な人)という意味の英語は、「主翼羽を失って飛べなくなった鳥」の意味から来ているのだそうだ。

Reifel Migratory Bird Sanctuary のメンバーシップを持っていると、年に何度でも入場できるほか、売店で売られている商品が10%割引される。入場料は大人が5ドルだから、年に5回入場すれば元が取れてしまう・・・(^^)。