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セントラルパークのカンムリキツツキ

一月くらい前に、セントラルパーク(カナダ・ブリティシュコロンビア州バーナビー市)の針葉樹(おそらくツガ Hemlock)の枯れ木が、激しく食い荒らされているのに気づいた。傷口が日を追って大きくなる。こんな大仕事をするのはカンムリキツツキ(pileated woodpecke 別名エボシクマゲラ)しかいないと思っていたら案の定だ。今朝、その"犯行現場"を押さえることができた。

木肌の傷口がすべて彼の仕業だ。地面にも木くずが大量に散乱して、まるで製材所の床のようだった。やっこさん、私が数メートルのところで30分近くも撮影しているのにまったく気にせず、作業に没頭していた。カンムリキツツキはカナダとアメリカに広く分布する。しかし、縄張り意識が強くて一地域に一組のツガイしか棲まないため、なかなか見ることができない。セントラルパークでも一年に一度見られるかどうか・・・。

この鳥は、現在では絶滅した可能性が高いハシジロキツツキ Ivory-billed Woodpecker によく似ている。ハシジロキツツキは、アメリカ南部では1920年代まで、また、キューバでは1980年代まで生存が確認されていた。そのため、カンムリキツツキをハシジロキツツキと誤認することがよくある。たとえば、2005年にアーカンソー州で「ハシジロキツツキ再発見」というニュースが流れたが、証拠とされる動画映像はかなり曖昧なもので、カンムリキツツキが誤認された可能性がある。

ハシジロキツツキの発見には、数万ドル(数百万円)の賞金がかけられているらしい。「おい、カンムリちゃん、ハシジロ君に似せたお化粧でもして、一儲けするか」・・・(^_^;)?。

    <1 2 にも載せた>   2010.05.03  カンムリキツツキのいる場所


カンムリキツツキのいる場所
<以下の場所にいたのだが、残念ながら、公園の職員が根元から切り倒してしまった。あまりにカンムリ君がつついて木が細くなり、倒れる恐れが出てきたためだ。せめて、4~5メートルも残してくれれば、カンムリ君もまだ楽しめて嬉しかったのだろうに。なんとも恨めしい公園のやり方だ。 (2010.06.05)>
①セントラルパーク東側、テニスコー付近の Patterson Ave. か Mayberry St. に駐車する。
通常なら、テニスコート南側の駐車場に停められるが、Patterson Ave. が Mayberry St. から南側で通行止めのため入れない(歩行者は Patterson Ave. を通れる)。
②テニスコート南側駐車場のトイレ付近から、西に伸びる道を進む。
③最初の十字路で右に曲がる。
④すぐにT字路があるので、左に曲がる。
⑤道なり(右カーブ)にしばらく行くと、三叉路に出る。左側に、カンムリキツツキが大好きなツガの枯れ木がある。激しく食い荒らされているので、すぐに分かる。

他にももう一本、すぐ近くに新たに食い荒らされつつある木がある。三叉路から右に曲がって少し行ったところだ(2010.05.21)。
さあ、カンムリ君に会えるかどうか・・・(*^_^*)。